JPH09105370A - 燃料噴射システム - Google Patents

燃料噴射システム

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JPH09105370A
JPH09105370A JP19787396A JP19787396A JPH09105370A JP H09105370 A JPH09105370 A JP H09105370A JP 19787396 A JP19787396 A JP 19787396A JP 19787396 A JP19787396 A JP 19787396A JP H09105370 A JPH09105370 A JP H09105370A
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JP
Japan
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pump
chamber
annular
pump piston
injection system
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Withdrawn
Application number
JP19787396A
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English (en)
Inventor
Erhard Hilliger
エルハルト・ヒリガー
Frank Prautzsch
フランク・プラウチユ
Peter Teichert
ペーター・タイヒエルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UTSUDOWAADE GAABURNER JIYAMANI
UTSUDOWAADE GAABURNER JIYAMANII GmbH
WOODWARD GOVERNOR GERMANY GmbH
Original Assignee
UTSUDOWAADE GAABURNER JIYAMANI
UTSUDOWAADE GAABURNER JIYAMANII GmbH
WOODWARD GOVERNOR GERMANY GmbH
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M59/00Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
    • F02M59/44Details, components parts, or accessories not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M59/02 - F02M59/42; Pumps having transducers, e.g. to measure displacement of pump rack or piston
    • F02M59/442Details, components parts, or accessories not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M59/02 - F02M59/42; Pumps having transducers, e.g. to measure displacement of pump rack or piston means preventing fuel leakage around pump plunger, e.g. fluid barriers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M45/00Fuel-injection apparatus characterised by having a cyclic delivery of specific time/pressure or time/quantity relationship
    • F02M45/02Fuel-injection apparatus characterised by having a cyclic delivery of specific time/pressure or time/quantity relationship with each cyclic delivery being separated into two or more parts
    • F02M45/04Fuel-injection apparatus characterised by having a cyclic delivery of specific time/pressure or time/quantity relationship with each cyclic delivery being separated into two or more parts with a small initial part, e.g. initial part for partial load and initial and main part for full load
    • F02M45/06Pumps peculiar thereto

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、高い噴射圧の使用を確保しそ
してその作用上の性能が可変に形成されている噴射シス
テムを提供する。 【解決手段】 ポンプピストン(8) とポンプシリンダ
(7) の間にポンプピストンの上昇運動方向において一つ
または複数の前後して配置された環状室(20,21,22)がそ
れぞれポンプピストン直径の減少によりかつポンプシリ
ンダ(7) の内径の拡大により形成され、その際関連する
環状室(20,21,22)の領域のポンプシリンダ(7) の内径
と、それぞれの環状室の下方に存在するポンプピストン
部分の少なくとも上方部分片の外径とが、ポンプピスト
ン(8) とポンプシリンダ(7) の間の必要な遊隙を考慮し
てほとんど同一である。噴射システムの設計に応じて、
噴射ポンプに一つ、二つまたは三つの環状室を形成し
て、燃料漏れの防止、噴射弁のノズル開放圧力の増加、
前噴射の種々の機能を果たすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関、特にジ
ーゼルエンジン用の燃料噴射システムに関する。
【0002】
【従来の技術】実際には、ポンプハウジング、ポンプシ
リンダおよびポンプピストンを有する噴射ポンプからな
る内燃機関用の燃料噴射システムは知られている。ポン
プピストンは軸方向におよび回転可能に案内されかつ直
接エンジンのカム軸を介してまたはローラタペットを介
して駆動される。ポンプピストンが下方死点位置にある
ときに、ポンプピストンの上方にポンプ作用室があり、
このポンプ作用室は孔を介してポンプシリンダの燃料室
と接続されかつ燃料で満たされている。ポンプピストン
の上昇運動中、燃料が濃縮されて高い圧力下で噴射圧力
ラインおよび噴射ノズルを有する噴射弁を介してエンジ
ンの燃焼室の中へ押し込まれる。カム軸室の上方に、噴
射ポンプにはばね室が配置されており、その際ピストン
ばねにより、ポンプピストンまたはローラタペットのロ
ーラが安定してカム軸の噴射カムと接触するように配慮
される。さらに、ポンプシリンダには、ポンプピストン
を潤滑するために、対応する供給ラインや排出ラインと
接続されているなお一つの潤滑油室が設けられている。
【0003】この実際に知られた噴射システムには種々
の不利益がある。噴射弁は、ノズルホルダと噴射ノズル
からなる液圧制御される弁ユニットである。噴射ノズル
のノズル孔はバルブニードルにより、ばね負荷された押
圧ボルトを介して閉じられ、その際ノズルホルダにはば
ね室が配置されている。噴射システムの作用のための実
質的なパラメータは、ノズル開放圧力である。噴射圧力
が高いときには、相応して高いノズル開放圧力も必要で
あるが、その高いノズル開放圧力を圧縮ばね系により充
分な程度にもたらすことができない。
【0004】他の問題は、噴射ポンプの噴射要素に非常
に小さい遊隙にもかかわらず燃料漏洩が発生し、そのた
め燃料が噴射ポンプのばね室を介してカム軸室へ到達し
得ることにある。したがって、個々の載置ポンプを有す
るエンジンの場合、例えば燃料が直接エンジン油回路に
達して、特に燃料として重油を用いた場合に潤滑油が汚
染されることになる。エンジンの潤滑油が汚染すると、
潤滑油で作用される構成部品の機能を果たす能力に著し
く不利な影響を及ぼすことがある。実際に、すでに燃料
漏洩量を減少させるための遮断システムが開発された。
このシステムのうちの一つは、ポンプ要素と噴射ポンプ
の吸込み室の間に漏洩戻し手段が配置されかつポンプシ
リンダの下方部分に溝が設けられ、この溝にはエンジン
の潤滑油回路からの潤滑油が供給されることにある。
【0005】ポンプシリンダに、上方の漏洩溝と潤滑油
溝との間に配置された他の溝を有し、それによって漏洩
燃料や遮断油の部分量を外方へ導き去る変形例がなお知
られている。周知の遮断システムの欠点は、このシステ
ムが噴射ポンプにおいて許容できない高い噴射圧力で働
くことにある。燃料消費を常にさらに低下させようとす
る努力により条件づけられて、例えばオイルポンプのよ
うなエンジンの補助システムもその性能が変えられる。
これらの変更により、潤滑油圧力の低下がもたらされ
る。潤滑油圧力が小さすぎる場合に、周知の遮断システ
ムはもはや充分に機能を果たす能力がない。
【0006】さらに、噴射ノズルを有する第二の噴射弁
の配置により前噴射を有する噴射システムがある。圧力
下にある燃料の供給は付加的な噴射ポンプを介してまた
は噴射ポンプの使用の際の費用のかかる構造上の変更に
よって行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前述
した周知のシステムの欠点が除去され、簡単な構造によ
り優れており、高い噴射圧力の使用が保証されそしてそ
の機能的な性能を果たす能力が可変に形成されている、
内燃機関、特にジーゼルエンジン用の燃料噴射システム
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するに
は、本発明により、ポンプピストンとポンプシリンダの
間にポンプピストンの上昇運動方向において、一つまた
は複数の前後して配置された環状室が、それぞれポンプ
ピストン直径の減少およびポンプシリンダの内径の減少
により形成され、その際関連する環状室の領域における
ポンプシリンダの内径およびそれぞれの環状室の下方に
存在するポンプピストン部分の、少なくとも上方の部分
片の外径が、ポンプピストンとポンプシリンダの間の必
要な遊隙を考慮してほとんど同一であり、潤滑油または
燃料のために各環状室の下方領域には供給孔がおよび上
方領域には排出孔が配置され、その際排出孔の横断面積
が関連する環状室のそれぞれの最も小さい環状遊隙の横
断面積より小さくなっており、ポンプピストンの下方死
点位置に各環状室の供給孔が開放され、ポンプピストン
の上昇運動中供給孔が閉鎖可能でありかつ個々の環状室
に圧力の形成が行われ、各環状室の高さがポンプピスト
ンの最大ストロークより大きいようにすればよい。
【0009】噴射システムの設計に応じて、噴射ポンプ
に一つ、二つまたは三つの環状室を形成して、燃料漏洩
の阻止および/または噴射弁のノズル開放圧力の増大お
よび/または前噴射の種々の機能を果たすことができ
る。非常に高い圧力で働きかつ前噴射を確保しなければ
ならない噴射システムには、特に噴射ポンプに三つの環
状室を形成しなければならない。そのような実施変形例
では、最も下の環状室を介して燃料漏洩の阻止を実現す
るのが有利である。燃料で満たされているその上にある
両方の環状室から、例外的に燃料が最も下の環状室へ達
する場合には、これがカム軸室へ達し得るのが有効に阻
止される。新奇な噴射システムの利点は、とりわけ、噴
射ポンプの比較的簡単な構造上の変更で噴射システムの
重要な機能的課題が卓越しておよび高い信頼性をもって
解決されることにある。実際の要求に応じて、噴射シス
テムに、前記の機能部の一つまたは複数を選択的に形成
することができる。
【0010】個々の環状室で達成すべき圧力比に応じ
て、環状室の環状遊隙幅を変化させることができる。ポ
ンプピストンに環状室の数に応じて、一つまたは複数の
環状溝を配置し、その際各環状室に、油または燃料の捕
集溝としての機能を有する環状溝を付設すれば、目的に
かなっていることも判明している。ポンプピストンの下
方死点位置で、これらの溝がそれぞれの環状室用の供給
孔と同じ高さに存在している。ポンプピストンは段付き
ピストンとして形成されかつ環状溝がそれぞれ新しい段
の始めに存在している。ポンプピストンは、制御縁を備
えている一つまたは複数の部分を有することもできる。
【0011】燃料漏洩を阻止するためにポンプピストン
に設けられている環状室は、供給孔を経て、エンジンの
潤滑油回路に、噴射ポンプの接続部を経ておよびポンプ
シリンダの適当な凹部を経て接続されている。潤滑媒体
の供給および排出は、閉じられた回路で行うことができ
る。潤滑媒体は、噴射ポンプの外側に存在する組立体へ
運び去ることもできるしまたは潤滑のために噴射ポンプ
のばね室へ運び去ることもでき、その際ポンプシリンダ
に配置される弁を挿入することができる。ポンプピスト
ンの環状室の領域に、なおさらに一つの油捕集溝を加工
することもできる。噴射弁のばね室内に付加的な圧力を
発生させるために、環状室のうちの一つが、供給孔およ
び遮断可能な通路またはラインを経て噴射ポンプの燃料
室と接続されている。この環状室の排出孔は通路または
ラインを経て噴射弁のばね室と接続されている。
【0012】噴射ポンプの圧力形成と同様に、同時に、
噴射弁のばねによりもたらすべき圧力が付加的な圧力に
より支えられるので、噴射弁の開放圧力を増大すること
ができそしてそれによって噴射システムをより高い圧力
で運転することができる。カムストロークの終わりに、
この圧力が、ポンプピストンの速度減少に応じて噴射の
完了後再び壊される。前噴射を実施するために、環状室
のうちの一つが供給孔および遮断可能な通路またはライ
ンを経て噴射ポンプの燃料室と接続されている。環状室
の排出孔は通路を経ておよび第二の噴射弁を有するライ
ンを経て前噴射用噴射ノズルと接続されている。それに
より、もっぱら一つの噴射ポンプでのみ二つの噴射を別
々の弁を介して行うことが可能である。そのために必要
な噴射ノズルの変更はわずかな費用しか必要でない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により詳細に説明する。図1には、本発明による噴
射システムを示してある。この噴射システムは、構造群
の噴射ポンプ1と、噴射ノズル3を有する噴射弁2と、
前噴射ノズル5を有する噴射弁4とからなる。噴射ポン
プ1はポンプハウジング6からなり、このポンプハウジ
ング6内にはポンプシリンダ7が配置されている。ポン
プシリンダ7は軸方向孔を有し、この軸方向孔にはポン
プピストン8が軸方向に移動可能にかつ回転可能に案内
されている。ポンプピストン8の上方には、ポンプ作用
室9が存在しており、このポンプ作用室9は、供給孔1
0を経て、ポンプピストンが下方の死点位置にあるとき
にポンプハウジング6内に加工された燃料室11と接続
される。燃料室11への燃料の供給は、燃料貯蔵容器
(図示省略)と接続されている管ラインを経て行われ
る。ポンプピストン8は、種々のストローク長さをもた
らすためにその上方領域12に螺線状の制御縁13が設
けられている。ポンプピストン8の上方領域12には、
螺線状溝14および垂直に延びる溝15が加工されてお
り、これらの溝を介して、噴射が行われた後に、供給孔
10を経てのポンプ作用室9と燃料室11の間に接続を
つくることができる。ポンプ作用室9の上方端部に、ば
ね負荷された圧力弁16が配置されており、この圧力弁
は、弁支持体17に配置された孔18と噴射圧力ライン
19を経て噴射弁2と接続している。
【0014】図1に示したように、ポンプピストン8の
上昇運動方向に三つの前後して配置された環状室20、
21、22が配置されている。環状室20、21、22
は、ポンプピストン8とポンプシリンダ7との間でそれ
ぞれ、ポンプピストン直径を減少させたりポンプシリン
ダ7の内径を増大させたりすることにより形成されてい
る。直径D1 を有するポンプピストンの下方領域23
と、直径d5 を有するポンプピストンの上方領域12と
の間に、ポンプピストン8が異なる直径d2,3,4
有する。環状室20、21、22の形成は図2に拡大し
て示されているが、その際図1と2においてポンプピス
トンがそれぞれ下方の死点位置に存在している。ポンプ
シリンダ7の内側輪郭は同様に段状に形成されている。
段状のポンプピストン8と段状のポンプシリンダ7の間
の適合は、ポンプピストン8が下方の死点位置から上昇
運動したときに(直接各環状室20、21、22の下方
に存在するポンプピストンの領域が必要な運動遊隙を考
慮して関連する環状室の内径と同じ外形を有する)、個
々の環状室20、21、22の容積が減らされるように
されている。各環状室20、21、22には、下方領域
に供給孔24、25、26がおよび上方領域に排出孔2
7、28、29が配置されている。ポンプピストン8の
上昇運動中媒体の必要な圧力を発生させるために、各環
状室20、21、22の排出孔27、28、29は、関
連する環状室20、21、22のそれぞれの最も小さい
環状遊隙の横断面積より小さい横断面積を有する。環状
室20、21、22の各々の高さはポンプピストン8の
最大ストロークより大きい。各環状室は、噴射システム
の内部に種々の目的に合わせて選定されている。下方の
環状室20はポンプシリンダ7の供給孔24および通路
30を介してエンジンの潤滑油回路と接続されている。
この環状室20の排出孔27は遮断弁32を介して通路
30と接続可能である。ポンプピストン8の下方死点位
置で、遮断弁32が閉じられかつ環状室20が潤滑油で
満たされる。潤滑油で満たされた環状室20は、噴射シ
ステムの作動中ポンプ要素の燃料漏洩の防止を実現す
る。この燃料漏洩防止装置の相応する作用の仕方につい
ては、なお別に述べる。
【0015】中央の環状室21は供給孔25および通路
33を経て遮断弁34を経てポンプハウジング6の燃料
室11と接続されている。この環状室21の排出孔28
はラインまたは通路35を経て噴射弁2のばね室36と
接続されている。それにより、噴射弁2のノズル開放圧
力を増加させることが可能であり、噴射弁はさらに引続
き圧縮ばね系を経てもたらされる。ポンプピストン8の
下方死点位置に存在するポンプピストン部分には制御縁
37が設けられており、この制御縁を介してポンプピス
トン8の上方運動中圧力がエンジンの前噴射のために制
御される。
【0016】上方の環状室22は前噴射を実現するため
に設けられており、この前噴射は本発明により付加的な
ポンプなしで、したがってもっぱら噴射ポンプ1を介し
て行われる。供給孔26は通路38および弁39を介し
てポンプハウジング6の燃料室11と接続されている。
ハウジング29は通路40および通路またはライン41
を経て前噴射用噴射弁4と接続している。
【0017】噴射システムの所望の機能に応じて、噴射
ポンプ1のピストン/シリンダユニットが選択的に一つ
の、二つのまたは三つの環状室を備えることができる。
図3から7までに示した噴射ポンプ1の実施変形例に
は、ポンプ要素の燃料室漏洩を阻止するために環状室2
0のみが配置されている。そのほかに、図3に示した噴
射ポンプ1の構成は図1に示した噴射ポンプ1に実質的
に対応するので、次にこれまでなお詳細には説明されて
ない噴射ポンプのほんの唯一の構成部品だけを引合に出
して説明する。
【0018】ポンプシリンダ7には、下方に向かって、
ポンプばね43が配置されているばね室42が隣接して
おり、このポンプばね43によれば、ポンプピストン8
に固定されたローラタペット45のローラ44が、カム
軸の詳細に示されてない噴射カムと安定して接触するよ
うに配慮される。噴射量を無段に変化させるために、ポ
ンプピストン8がポンプシリンダ7に対して回される。
その回転運動は、エンジンの調整軸およびコントロール
ラックを介して作用されるコントロールスリーブ46を
介して伝達される。
【0019】次に、環状室20の作用を漏洩燃料防止装
置としてのその機能において説明する。ポンプピストン
8の下方死点位置で、供給孔24が環状室20に開放さ
れ、その際通路31の遮断弁32が閉じられ、そして環
状室20が潤滑油で満たされる。ポンプピストン8の上
昇運動中、供給孔24が閉じられて、環状室20におい
て環状室容積が減少することおよび排出孔27の横断面
積が環状室20の環状遊隙の横断面積より小さいことに
より潤滑油の圧力上昇が行われる。供給孔24が閉じら
れると同時に、遮断弁32が開かれる。環状室20内の
圧力上昇のため、潤滑油の部分量が上昇した圧力を受け
てポンプピストン8の遊隙の中へ押される。それによ
り、漏洩燃料がポンプ要素の下方領域から噴射ポンプの
ばね室42へ流れ出るのが阻止される。カムストローク
の終わりに、環状室内の油圧力がカム速度減少に応じて
排出孔27を経て崩壊される。ポンプピストン8が上方
死点位置に達したときに、環状室20内の油圧力が再び
エンジン回路からの油供給圧力に一致し、そして遮断弁
32が再び閉じられる。ポンプピストンの遊隙に作り上
げられた油圧力が、燃料供給圧力の下にある燃料の漏洩
を阻止する。潤滑油を環状室27の排出孔27を経て運
び去るために、種々の可能性がある。
【0020】これまで示したように、潤滑油を環状室か
ら油供給ラインへ(閉じた回路)戻すことを除いて、潤
滑油を通路47を経て外方に向かって、噴射ポンプの外
側に存在する組立体へ運び去ることができる(図4)。
潤滑油は通路48を経て直接噴射ポンプのばね室42へ
導くこともできる(図5)。さらに、ばね室42へ潤滑
油を運び去ることは、なおポンプシリンダ7に配置され
た弁49を介して行うことができる(図6)。用途が定
められた場合に、ポンプピストン8に、供給孔24と共
に一平面に存在する環状溝50と並んで、環状溝50の
上方に存在する油捕集溝51を形成すれば有利である
(図7)。
【0021】図8において、ポンプピストン8の下方死
点位置で環状室20の供給孔24の下方に存在するポン
プピストン8の下方部分に制御縁52を設けて、負荷に
依存して圧力を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】噴射システムの概略図を示す。
【図2】図1による噴射ポンプのピストン/シリンダユ
ニットを拡大図で示す。
【図3】燃料漏洩を阻止するための環状室を有する噴射
ポンプの断面図である。
【図4】潤滑油を外方へ運び去ることができる図3によ
る噴射ポンプの部分断面図である。
【図5】潤滑油をばね室へ導き去ることができる図4に
よる部分断面図である。
【図6】付加的な弁の配置を有する図5による部分断面
図である。
【図7】油捕集溝の配置を有する図4による部分断面図
である。
【図8】ポンプピストンの下方部分にある制御縁を有す
る図4による部分断面図である。
【符号の説明】
1 噴射ポンプ 2,4 噴射弁 3,5 噴射ノズル 6 ポンプハウジング 7 ポンプシリンダ 8 ポンプピストン 9 ポンプ作用室 10 孔 11 燃料室 13,37,52 制御縁 20,21,22 環状室 24,25,26 供給孔 27,28,29 排出孔 30 通路 40,41 通路および圧力ライン 42 ばね室 49 弁 50 環状溝 51 油捕集溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター・タイヒエルト ドイツ連邦共和国、06385 アーケン、ジ ルバーストラーセ、39

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射ポンプからなる、内燃機関、特にジ
    ーゼルエンジン用の燃料噴射システムであって、前記噴
    射ポンプはポンプハウジング、ポンプシリンダおよびポ
    ンプピストンを備え、前記ポンプピストンは軸方向およ
    び回転可能に案内されかつ直接エンジンのカム軸または
    ローラタペットを介して駆動可能であり、また前記噴射
    ポンプは、下方死点位置に存在するポンプピストンの上
    方に配置されているポンプ作用室を備え、このポンプ作
    用室は燃料室と孔を介して接続しておりかつ少なくとも
    一つの噴射圧力ラインを介しておよび噴射ノズルを有す
    る少なくとも一つの噴射弁を介してエンジンの燃焼室と
    接続されており、また前記噴射ポンプは、カム軸室の上
    方に存在するばね室ならびに潤滑油供給ラインおよび潤
    滑油排出ラインと接続されているポンプシリンダ内の少
    なくとも一つの潤滑油室を備えている燃料噴射システム
    において、ポンプピストン(8) とポンプシリンダ(7) の
    間にポンプピストンの上昇運動方向において、一つまた
    は複数の前後して配置された環状室(20,21,22)が、それ
    ぞれポンプピストン直径の減少およびポンプシリンダ
    (7) の内径の減少により形成され、その際関連する環状
    室(20,21,22)の領域におけるポンプシリンダ(7) の内径
    およびそれぞれの環状室の下方に存在するポンプピスト
    ン部分の、少なくとも上方の部分片の外径が、ポンプピ
    ストン(8) とポンプシリンダ(7) の間の必要な遊隙を考
    慮してほとんど同一であり、潤滑油または燃料のために
    各環状室(20,21,22)の下方領域には供給孔(24,25,26)が
    および上方領域には排出孔(27,28,29)が配置され、その
    際排出孔(27,28,29)の横断面積が関連する環状室(20,2
    1,22)のそれぞれの最も小さい環状遊隙の横断面積より
    小さくなっており、ポンプピストン(8) の下方死点位置
    に各環状室(20,21,22)の供給孔(24,25,26)が開放され、
    ポンプピストン(8) の上昇運動中供給孔(24,25,26)が閉
    鎖可能でありかつ個々の環状室(20,21,22)には圧力の形
    成が行われ、各環状室(20,21,22)の高さがポンプピスト
    ン(8) の最大ストロークより大きいことを特徴とする燃
    料噴射システム。
  2. 【請求項2】 個々の環状室(20,21,22)は異なる環状遊
    隙幅を有することを特徴とする請求項1の燃料噴射シス
    テム。
  3. 【請求項3】 ポンプピストン(8) に一つまたは複数の
    環状溝(50)が配置され、その際各環状室(20,21,22)に
    は、ポンプピストン(8) の下方死点位置で供給孔(24,2
    5,26)と同じ高さに存在する環状溝(50)が付設されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項6の燃料噴射
    システム。
  4. 【請求項4】 ポンプピストン(8) は、制御縁(13,37,5
    2)が形成されている一つまたは複数の部分を有すること
    を特徴とする請求項1から3までのうちのいずれか一つ
    による燃料噴射システム。
  5. 【請求項5】 下方死点位置で、最も下の環状溝(20)の
    供給孔(24)の下方に存在するポンプピストン(8) の領域
    に、制御縁(52)が設けられていることを特徴とする請求
    項4の燃料噴射システム。
  6. 【請求項6】 ポンプピストン(8) の最も上方の領域に
    制御縁(13)が設けられていることを特徴とする請求項4
    の燃料噴射システム。
  7. 【請求項7】 ポンプピストン(8) の下方死点位置で中
    央の環状溝(21)の領域に存在するポンプピストン部分に
    制御縁(37)が設けられていることを特徴とする請求項4
    の燃料噴射システム。
  8. 【請求項8】 ポンプピストン(8) の燃料漏洩を阻止す
    るために、環状室のうちの一つ(20)が、供給孔(24)を介
    して、噴射ポンプ(1) の接続部およびポンプシリンダ
    (7) の通路(30)を経てエンジンの潤滑油回路と接続され
    ていることを特徴とする請求項1から7までのうちのい
    ずれか一つによる燃料噴射システム。
  9. 【請求項9】 潤滑媒体を環状室(20)に供給するための
    通路とライン(24,30) および潤滑媒体を環状室(20)から
    運び去るための通路とライン(27,30,31,32)が、一つの
    閉じた回路を形成することを特徴とする請求項8の燃料
    噴射システム。
  10. 【請求項10】 潤滑媒体を環状室(20)から運び去るた
    めの通路とライン(27,30,31,47) が、噴射ポンプ(1) の
    外側に存在する組立体と接続されていることを特徴とす
    る請求項8の燃料噴射システム。
  11. 【請求項11】 潤滑媒体を環状室(20)から運び去るた
    めの通路とライン(27,48) が、噴射ポンプ(1) のばね室
    (42)と接続されていることを特徴とする請求項8の燃料
    噴射システム。
  12. 【請求項12】 潤滑媒体を運び去るための通路とライ
    ン(27,48) が、ポンプシリンダ(7) に配置された弁(49)
    と接続されていることを特徴とする請求項11の燃料噴
    射システム。
  13. 【請求項13】 ポンプピストン(8) には環状室(20)の
    領域に油捕集溝(51)が加工されていることを特徴とする
    請求項8から12までのうちのいずれか一つによる燃料
    噴射システム。
  14. 【請求項14】 噴射弁(2) のばね室(36)内に圧力を発
    生させるために、環状室のうちの一つ(21)が、供給孔
    (25) および遮断可能な通路またはライン(33,34) を介
    して噴射ポンプ(1) の燃料室(11)と接続されかつ環状室
    (21)の排出孔(28)が通路またはライン(35)を介して噴射
    弁(1) のばね室(36)と接続されていることを特徴とする
    請求項1から7までのうちのいずれか一つによる燃料噴
    射システム。
  15. 【請求項15】 前噴射を実施するために、環状室のう
    ちの一つ(22)が供給孔(26)および遮断可能な通路または
    ライン(38,39) を介して噴射ポンプ(1) の燃料室(11)と
    接続されかつ環状室(22)の排出孔(29)が通路および圧力
    ライン(40,41) を介して、噴射ノズルを有する第二の噴
    射弁(4) と接続されていることを特徴とする請求項1か
    ら7までのうちのいずれか一つによる燃料噴射システ
    ム。
JP19787396A 1995-07-31 1996-07-26 燃料噴射システム Withdrawn JPH09105370A (ja)

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