JPH11165969A - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置

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JPH11165969A
JPH11165969A JP9332174A JP33217497A JPH11165969A JP H11165969 A JPH11165969 A JP H11165969A JP 9332174 A JP9332174 A JP 9332174A JP 33217497 A JP33217497 A JP 33217497A JP H11165969 A JPH11165969 A JP H11165969A
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JP
Japan
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elevator
light
signal
user
car
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JP9332174A
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English (en)
Inventor
Hisashi Honda
久 本田
Shuichi Takagi
修一 高木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚に障害を持つ利用者に対して、エレベー
タのかご操作盤の位置を、視覚以外の聴覚・触覚などを
利用してガイドすることにより、すみやかに操作盤の位
置に到達できるようにすること。 【解決手段】 エレベータのかご2内に設置される行先
階の登録を行うための操作部4に拡散光を放出する発光
手段11を設け、発光手段11から放出された光12を
検出する光検出手段14と、この検出信号を視覚障害者
が理解し得る信号に変換する報知手段15とを含む装置
を利用者1が携帯するようにした。これにより、視覚に
障害を持つエレベータの利用者は、かご内の操作部から
放出される光を、本人が携帯している装置で検出するこ
とにより、容易にその場所を認識することができるよう
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ装置に
係り、特に視覚に障害を持った利用者が利用し易いよう
に配慮したエレベータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の技術の発展に伴い、縦方向の重要
な交通機関であるエレベータ装置においても、さまざま
な付加価値が求められるようになり、特に、ヒューマン
インターフェースの部分においては、その傾向が顕著で
あり、より使い易い、わかり易いシステムが要求される
ようになってきている。
【0003】特に近年は、身体に障害を持つ人達の社会
進出にはめざましいものがあり、当然のことながらエレ
ベータ装置としても(公共性の高い場所に設置されるも
のは特に)障害を持つ人達が利用し易い構造、機能とす
るように配慮されるようになってきた。
【0004】図12は、視覚に障害を持つ人が利用し易
いようにした従来のエレベータ装置を説明するために示
したものであり、視覚に障害を持った利用者1がエレベ
ータ乗り場(ホール)でエレベータかご(以下単に「か
ご」と称する)2に向き合っている様子を示している。
【0005】すなわち、エレベータ乗り場の床には点字
ブロック3が埋め込まれており、その凹凸を視覚に障害
を持った利用者1は足裏、またはツエなどの保護具で探
りながら進むことにより、進路を外れることなくエレベ
ータ乗り場に進むことができる(この点字ブロック3
は、道路や駅などの公共性の高い場所で、誘導用として
良く用いられている)。
【0006】かご2内には、希望する行先階を登録する
ためのかご操作盤4が設けられており、乗り場にはエレ
ベータの利用要求を登録するためのホール操作盤5が設
けられている。かご操作盤4内の行先階釦6には、点字
銘板6aが設置されていて、触覚によって目的の行先階
釦6を探り当てることができるようになっている。ま
た、かご2内には、ガイドアナウンス装置7が設けられ
ており、一般の停止階床案内はもとより、戸開閉の動作
報知、非常・故障の報知、乗り過ぎ報知など、きめ細や
かなアナウンスを行うことにより、特に視覚に頼らなく
ても、エレベータの状態が把握できるよう構成されてい
る。
【0007】以上は主に、視覚障害者を対象とした付加
機能について説明したが、車椅子利用者に対しても種々
の付加機能が設けられている。すなわち、車椅子利用者
に対しては、図12には示していないが操作盤4とは別
に、車椅子利用者用かご操作盤が設けられている。
【0008】この車椅子利用者用かご操作盤は、一般の
操作盤4が通常ドアの横に設けられているのに対し、か
ご2の側壁の低い位置に設けられていて、車椅子利用者
が、ドア正面からかご2内に入った際に、無理な姿勢を
とることなく、座ったまま行先階の登録ができる様に配
慮されている。更に、車椅子利用者用かご操作盤で行先
階釦を入力したときは、当該階のサービス時に通常より
もドア開放時間を長くするなどの工夫も盛り込まれてお
り、質の高いサービスを提供している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、視覚に障害
を持つ人が、従来の技術として述べたエレベータ装置を
利用する場合、例えばエレベータ乗り場において、ホー
ル操作盤5内の釦を押して利用要求を入力し、利用要求
を登録するという行為を、一般の利用客と同じに実施し
なければならない。この場合、エレベータのドアの間口
やホール操作盤5の詳細位置は、視覚に障害を持つ利用
者本人が探し当てなければならず、この作業は一般の健
常者には考えられないくらい大変な労力を要するもので
ある。
【0010】また、かご2内におけるかご操作盤4(車
椅子利用者用かご操作盤を含む)に関しても同様で、視
覚に障害を持つ人は、普段から頻繁に利用する同一エレ
ベータ装置についてならともかく、使用頻度の低いエレ
ベータ装置については、普段のカンと経験を頼りにかご
操作盤4を探し出す行為を強いられることになってい
る。また、使用経験がなかったり、かごの形状が特殊な
エレベータ装置などでは、更に大変な手間や労力を必要
とするものである。
【0011】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、エレベータ装置を利用する視覚に
障害を持つ利用者1に対して、かご操作盤4やホール操
作盤5の詳細位置を、視覚以外の聴覚・触覚を利用して
知り得るようにして、すみやかにこれら操作盤の位置に
到達できるようにしたエレベータ装置を提供することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、エレベー
タのかご内に設置される行先階の登録を行うための操作
部、または、エレベータの乗り場に設置される利用要求
をかけるための操作部の少なくとも一方に設けられた拡
散光を放出する発光手段と、エレベータを利用する視覚
障害者が携帯して、前記発光手段から放出された光を検
出する光検出手段と、この光検出手段の検出信号を、視
覚障害者が理解し得る形式の信号に変換して出力する報
知手段とを具備することを特徴とする。
【0013】これにより、視覚に障害を持つ利用者は、
エレベータの乗り場の操作部やエレベータのかご内の操
作部から放出される光を、本人が携帯している装置で検
出することにより、容易にその場所を認識することがで
きるようになる。
【0014】第2の発明は、エレベータを利用する視覚
身障者が携帯して、指向性のある光を放出する発光手段
と、エレベータのかご内に設置される行先階の登録を行
うための操作部、または、エレベータの乗り場に設置さ
れる利用要求をかけるための操作部の少なくとも一方に
設けられ、前記発光手段から放出された光を検出する光
検出手段と、この光検出手段の検出信号に基づき、視覚
身障者に対して前記操作部の位置を案内するための視覚
障害者が理解し得る形式の報知信号を出力する位置報知
手段とを具備することを特徴とする。
【0015】これにより、視覚に障害を持つ利用者は、
本人が携帯している装置から光を放出することにより、
エレベータの乗り場の操作部やエレベータのかご内の操
作部がその光を検出して、その位置を案内する報知信号
を、視覚に障害を持つ利用者が認識できる形式で提供す
るので、容易にその位置を認識することができるように
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1ないし図11を参照して詳細に説明する。なお、図1
2に示した従来の構成と同一構成には同一符号を付し、
詳細な説明は省略する。
【0017】図1は、本発明に係るエレベータ装置の第
1の実施の形態を示した要部の系統図である。かご2内
に設けられた行先階を登録するためのかご操作盤4内に
は、発光装置11が備えられており、かご操作盤4に設
けられた小穴を介して、かご2内の中央に対して光12
を放出している。この放出光12は、かご2内のなるべ
く広い領域で検出可能となるように拡散性に富んでいる
ことが望ましい。
【0018】一方、視覚に障害を持つ利用者1には、操
作盤検出装置13を携帯してもらうことになる。
【0019】操作盤検出装置13には、発光装置11か
ら放出される光12を検出するための光検出装置14
と、光12を検出したことを知らせる報知用信号変換器
15が内蔵されている。そして、光検出装置14は、検
出した光12の量に応じたアナログ検出信号14aを出
力し、このアナログ検出信号14aは、視覚に障害を持
つ利用者1が判別可能な報知信号16、つまり視覚では
なく聴覚や触覚によって判別できる形式の信号に変換す
る。
【0020】操作盤検出装置13に備えられている報知
用信号変換器15の具体例を、図2ないし図4に示して
ある。
【0021】先ず図2は、報知信号16として音を発す
るようにした報知用信号変換器15を示したものであ
る。すなわち、報知用信号変換器15はアナログ信号増
幅器15aとスピーカ、ブザまたは電子音を発すること
のできるような音発生器15bから構成されている。そ
こで、光検出装置14からのアナログ検出信号14aが
信号増幅器15aに入力されると、信号14aはここで
増幅されて音発生器15bを駆動し、報知信号16とし
て音を発する。従って、利用者1はかご操作盤4が音の
発生方向にあることを認識することができる。
【0022】ここで、光検出装置14は、光12の検出
量が増大すると、検出信号14aも増大するので、増幅
器15aで増幅された後、音発生器15bから発せられ
る報知信号16の音量も増大することになる。すなわ
ち、利用者1がかご操作盤4に近づくにつれて検出信号
14aが増大し、報知信号16の音量も増大するので、
この音量の変化を聴覚を通して利用者1が感じとること
により、利用者1を確実にかご操作盤4へ導くことがで
きる。
【0023】図3は、図2に示したものと同等の効果を
もたらすが、報知信号16として音量の変化ではなく、
音の高低または出力の間隔を変化させることによって、
利用者1をかご操作盤4へ導くようにしたものである。
すなわち、アナログ信号増幅器15aと音発生器15b
との間に周波数変換器15cを設け、検出されたアナロ
グ検出信号14aのレベルに応じて変化する周波数また
はパルス波形の信号を、周波数変換器15cから後段の
音発生器15bへ出力するようにしたものである。これ
により、利用者1がかご操作盤4に近づくと、報知信号
16の音の音色が高くなったり、あるいは、断続音の周
期が短くなったりするので、利用者1にかご操作盤4に
近づいたことを報知することができる。
【0024】なお、周波数変換器15cは、例えばアナ
ログデータをデジタルデータに変換する為のD/A変換
器、変換されたデジタルデータ値に対応した出力情報を
格納したデータバッファ、データバッファに格納された
データを出力する出力器、およびこれらを統括する演算
素子とで容易に構成することができることは言うまでも
ない。
【0025】図4は、音発生器15bを振動発生器15
dに置き換えることにより、報知信号16を音によらず
振動として利用者1へ伝えるようにしたものである。す
なわち、振動発生器15dは、自己振動装置であり、ア
ナログ検出信号14aを受けて回転子や振動子などを駆
動することによって、携帯型の操作盤検出装置13自体
を振動させるので、利用者1は手や指の触覚からかご操
作盤4の方向を知ることができる。そして、周波数変換
器15cの出力によって振動発生器15dの振動数や振
動−休止の間隔が変化するので、利用者1にかご操作盤
4に近づいたことを報知することができる。
【0026】なお、前述のとおり発光装置11は、かご
2内のなるべく広い領域で検出可能となる様に、拡散性
に富んでいることが好ましい。一方の光検出装置14
は、確実に発光装置11の方向(すなわちかご操作盤2
の方向)を判定できる様に、検出指向性の高いものが好
ましい。そして、発光装置11と光検出装置14とは、
同等の波長領域で投受光特性が高くなる様に選定するこ
とは言うまでもない。
【0027】また、放出光12は、光検出装置14の誤
検出を防止するため、カゴ2内の蛍光灯やランプ等、他
の光源と異なる波長領域に設定する必要がある。さら
に、エレベータ装置は一般の健常者も利用することか
ら、健常者に違和感を与えないために、放出光12の波
長は、可視光領域外に設定するのが適当である。従っ
て、本発明では、赤外領域の光源と、ホトトランジスタ
との組み合せが最適と思われるが、他にも、例えばマイ
クロ波等を利用することも可能である。
【0028】図5は、本発明に係るエレベータ装置の第
1の実施の形態の具体的な使用方法を示したものであ
る。(図中、破線で示した部分については後述する)。
【0029】すなわち、利用者1が、かご2内にて、操
作盤検出装置13を手に持ち、その光検出装置14の受
光面を周囲に振らせてみる。発光装置11からの放出光
12の検出可能な領域で、光検出装置14は検出信号1
4aを生成するが、検出信号14aは光検出装置14の
受光面が、光源すなわち、かご操作盤4に備えられてい
る発光装置11の投光面を向いた時に最も大きな出力と
なる。
【0030】周知のとおり、一般に光の強度は、距離の
2乗に反比例して減衰するので、逆に言えば、光検出装
置14の受光面が発光装置11の投光面に近づく程、検
出信号14aは大きな値となる。そして、検出信号14
aの大きさの変化は、報知用信号変換器15によって利
用者1が認識できる形式の信号に変換されるので、これ
により利用者1は、確実にかご操作盤4に到達すること
ができる。
【0031】なお、本発明に係るエレベータ装置の第1
の実施の形態として、視覚に障害を持つ利用者1を、か
ご2内のかご操作盤4へ誘導する場合について説明した
が、エレベータの乗り場(ホール)に設置されている利
用要求をかけるための操作部へ誘導する場合にも、全く
同様に適用されるものである。この場合は、発光装置1
1をエレベータの乗り場(ホール)に設置されている利
用要求をかけるための操作部に備えておけばよい。
【0032】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図6を参照して詳細に説明する。図6は、本発明の
第2の実施の形態を示した要部の系統図であり、この実
施の形態では、視覚に障害を持つ利用者1に、発光装置
21を備えた操作盤検出装置22を携帯してもらい、か
ご操作盤4側に光検出装置23とその検出信号により報
知信号を出力する報知装置24を設けたものである。
【0033】すなわち、視覚に障害を持つ利用者1が携
帯する操作盤検出装置22には、発光装置21と、発光
装置21のオン/オフを制御する為のスイッチ25が設
けられており、スイッチ25のオン信号25aによって
発光装置21が起動されて光26を放出する。この光2
6は、指向性の強いものであることが望ましい。
【0034】一方、かご操作盤4には、発光装置21か
ら放出される放出光26をとり込み、アナログ検出信号
23aを出力する光検出装置23と、光検出装置23か
らの検出信号23aが一定レベル以上に達したときに、
視覚に障害を持った利用者1の利用があったと判断し
て、報知装置24を起動するための報知装置起動指令信
号27aを出力する報知装置起動回路27と、報知装置
起動指令信号27aを受けて、利用者1に、かご操作盤
4の位置を案内するための報知装置24とが備えられて
いる。なお、光検出装置23の光検出領域(すなわち方
向性)は広いことが好ましい。
【0035】従ってこの実施の形態では、利用者1がエ
レベータのかご2に乗り込んだ際に、携帯している操作
盤検出装置22のスイッチ25をオンにして、操作盤検
出装置22の発光装置21の発光面をゆっくり周囲に振
らせてみる。このようにすると、指向性の強い光26が
検出領域の広い光検出装置23で容易にキャッチされる
ことになり、光検出装置23の出力であるアナログ検出
信号23aが報知装置起動回路27に供給される。そし
て、検出信号23aの出力レベルが一定レベル以上であ
れば、報知装置24に対して、報知装置起動指令信号2
7aを出力し、この信号27aを受けて報知装置24
は、利用者1に対して報知信号28を出力する。報知信
号28は、視覚に障害を持った利用者1が容易に認識す
ることができるように、例えば音声や空気流のような、
聴覚や触角で感じ取れるような形式の信号であり、利用
者1は報知信号28に沿って移動することにより、かご
操作盤4に容易に到達することができる。
【0036】なお、操作盤検出装置22に、あえてスイ
ッチ25を明記したのは、一般的に発光装置21の消費
電力が大きいので、必要時のみ発光装置21を起動する
ことにより電池(図示せず)の消耗を軽減する意図から
である。また、報知装置起動回路27は光検出装置23
や報知装置24の誤動作を防止するために設けたもの
で、本来の利用者1が操作盤検出装置22を操作して、
発光装置21から放出した放出光26を、光検出装置2
3で検出したときのみ報知装置24が作動するようにし
ている。これは、本来の目的以外で動作しないようにし
て、他の利用者に不快感を与えないように配慮したもの
である。
【0037】次に、かご操作盤4に備えた報知装置24
の具体例を、図7ないし図9を参照して説明する。
【0038】図7は、報知信号28として空気流と音を
発するようにしたものである。すなわち、報知装置24
を、報知装置起動指令信号27aの供給を受けて系のO
N/OFFスイッチングを行う動作・停止切替器24
a、ファン24b、スピーカまたはブザのような音発生
器24cで構成してある。そして、利用者1が発する操
作盤検出装置22からの光26を、かご操作盤4側で検
出したことにより生ずる報知装置起動指令信号27a
を、動作・停止切替器24aが取り込んだとき、ファン
24bや音発生器24cに駆動電力を供給する。これに
より、かご操作盤4に設けられた小穴より、ファン24
bによる空気流すなわち風や、音発生器24cによる音
を放出し、これを報知信号28としている。この図7に
示した報知装置24による報知信号28は一定の出力で
あり、利用者1がかご操作盤4に近づく程体感する風
量、音量が強まり、離れる程弱くなるので、かご操作盤
4の位置の特定は簡単となる。
【0039】なお、言うまでもなく、風は利用者1の触
角に作用する報知情報であり、音は聴覚に作用する報知
情報である。これらは併用しても良いが、エレベータの
設置環境にあわせて適時選択したり、また、時間帯等の
条件によって使い分けるなどの応用も可能である。
【0040】次に、図8について説明する。図7に示し
た報知装置24による報知信号28の出力は一定量とし
て扱ったが、図8では、報知信号28を可変出力として
いる。そのために、報知装置24の動作・停止切替器2
4aに、光検出装置23からのアナログ検出信号23a
を直接取り込み、動作・停止切替器24aを介してアナ
ログ検出信号23aの後段への通過/遮断を制御してい
る。すなわち、報知装置起動指令信号27aが入力され
たときに、動作・停止切替器24aはアナログ検出信号
23aを通過させるので、その検出信号23aは増幅器
24dで増幅されて音発生器24cへ供給される。
【0041】ここで、検出信号23aは、光検出装置2
3に入射した放出光26の量が大きければ大きいほど増
大するので、増幅器24dで増幅された後音発生器24
cから発せられる報知信号28の音量も増大することに
なる。すなわち、利用者1がかご操作盤4に近づくにつ
れて検出信号23aが増大し、報知信号28の音量も増
大するので、この音量の変化を聴覚を通して利用者1が
感じとることにより、利用者1を確実にかご操作盤4へ
導くことができるのである。
【0042】図9に示したものは、図8に示したものと
同等の効果をもたらすが、音量の変化ではなく、音の高
低または間隔を変化させることによって、利用者1をか
ご操作盤4へ導くようにしたものである。すなわち、増
幅器24dと音発生器24cとの間に周波数変換器24
eを設け、検出されたアナログ検出信号23aのレベル
に応じて変化する周波数またはパルス波形の信号を、周
波数変換器24eから後段の音発生器24cへ出力する
ようにしたものである。これにより、利用者1がかご操
作盤4に近づくと、報知信号28の音の音色が高くなっ
たり、あるいは、断続音の周期が短くなったりするの
で、利用者1にかご操作盤4に近づいたことを報知する
ことができる。
【0043】図10は、本発明に係るエレベータ装置の
第2の実施の形態の具体的な使用方法を例示したもので
ある。(図中、破線で示した部分については後述す
る)。
【0044】利用者1が、かご2内にて、操作盤検出装
置22を手に持ち、その発光面を周囲に振らせることに
より、発光装置21からの放出光26が光検出装置23
に入射する。そのとき光検出装置23は検出信号23a
を生成し、報知装置24に対して、報知装置起動指令信
号27aを出力する。この信号27aを受けて報知装置
24は、視覚に障害を持った利用者1が容易に認識する
ことができるような、例えば音声や空気流のような聴覚
や触角で感じ取れるような報知信号28を送出する。よ
って、利用者1は報知信号28に沿って移動することに
より、かご操作盤4に到達することができる。
【0045】なお、本発明に係るエレベータ装置の第2
の実施の形態でも、視覚に障害を持つ利用者1を、かご
2内のかご操作盤4へ誘導する場合について説明した
が、エレベータの乗り場(ホール)に設置されている利
用要求をかけるための操作部5へ誘導する場合にも、全
く同様に適用されるものである。この場合は、受光装置
23や報知装置24をエレベータの乗り場(ホール)に
設置されている利用要求をかけるための操作部に備えて
おけばよい。
【0046】ところで、図6に一点鎖線で示した箇所
は、本発明における機能拡張部を示したものである。図
中30は、視覚障害者検出信号であり、報知装置起動回
路27が一定レベル以上のアナログ検出信号を出力した
時に出力されるもので、報知装置起動指令信号27aと
同等の信号である。この視覚障害者検出信号30は、共
有バッファ31に登録され、この共有バッファ31に
は、各階乗り場、およびかご内から視覚障害者検出信号
30が書き込まれる。
【0047】そして報知装置起動回路27は、視覚障害
者検出の手段を、検出信号23aの入力の他にこの共有
バッファ31より、視覚障害者情報32を取り込むこと
で判定の材料としている。この様なシステムを付加する
ことによって、よりきめ細やかなサービスの提供が可能
となる。つまり、視覚に障害を持った利用者1が乗り場
にて、その存在を検知された場合、その利用者1が、か
ごに乗り込んだ時には、操作盤検出装置22を起動させ
る以前に、既に報知出力28が作動している、といった
具合である。また、視覚障害者検出信号30は、その他
にも、エレベータ装置のドア駆動装置やガイドアナウン
ス装置7等に供給することにより、ドアの開閉速度を変
えたり、「操作盤はドア右○○cmです」といった付加
アナウンスに結びつけたりすることも可能である。
【0048】次に、図11を参照して本発明の他の実施
の形態について説明する。ここでは、発光装置11(図
1参照)を同一のかご操作盤4の中に複数個(11a、
11b)取付けた場合を示しているが、報知装置24
(図6参照)をかご操作盤4に複数個備える場合も同様
である。これは、特に大型エレベータのかご操作盤にお
いて適用意義が高い。すなわち、本発明は、かご操作盤
4の位置を視覚に障害を持つ利用者1に報知し、利用者
1が容易に釦操作が行えるようにすることを目的として
なされたものであるが、最終的な釦の判別は、やはり点
字銘板によるため、かご操作盤4が大きい場合には、当
該釦を探し出す迄に労力を強いることになる。
【0049】一般的に、かご操作盤4には、行先階釦6
はほぼ1ヶ所に集中しているものの、戸開閉釦や非常呼
釦等8は、それらと離れた場所にレイアウトされること
もしばしばある。そこで図11に示すように、行先階釦
6の配置されている位置に第1の発光装置11aを設
け、行先階釦6から離れた戸開閉釦や非常呼釦等8の配
置されている位置に、第2の発光装置11bを設ける。
そして、エレベータ制御情報を取込み解析する出力切換
装置40を設け、ここにエレベータの制御情報40aを
取り込んでそれを解析することにより、エレベータ装置
の通常の運転サービス中は、行先階釦6の領域に近い第
1の発光装置11aを動作させるように、出力信号41
aを供給し、一方、故障や閉込め発生時などには、出力
切替装置40の出力信号41bを、非常呼釦等8に近い
第2の発光装置11bへ供給して第2の発光装置11b
を動作させるものである。これにより、利用者1に対し
て通常時は行先階釦6の位置を検知できるようにし、非
常時には図5に示した非常呼釦8等の位置を速やかに検
知させることができる。
【0050】なお図5において、放出光12は第1の発
光装置11aから放出されている様子を示しており、破
線で示した部分は、第2の発光装置11bから放出され
ている放出光12bを示している。また、第2の実施の
形態として説明した報知装置24を、かご操作盤4の行
先階釦6の配置されている位置と、行先階釦6から離れ
た戸開閉釦や非常呼釦8等の配置されている位置にそれ
ぞれ設置しても良く、この場合は、図10に示すよう
に、報知信号28は第1の報知装置から放出される。そ
して、図10に破線で示した部分は、第2の報知装置か
ら放出される報知信号(28)である。
【0051】本発明は、特定場所のエレベータ装置にだ
け適用するのでなく、一般のエレベータ装置の全ての仕
様を統一して適用することにより、多大な効果をもたら
すことができる。また、単にエレベータ装置の用途に止
めず、例えば駅の自動券売機や改札機、交差点の押釦信
号登録等にも対応可能とすることで、より障害者に優し
い環境を生み出すことができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、視覚に障害を持つ利用者1がエレベータ装置を利用
する際に、操作盤検出装置13、22を携帯することに
より、かご操作盤4またはホール操作盤5の詳細位置
を、視覚以外の聴覚や触角によって検出することがで
き、利用者1を速やかに操作盤位置に案内することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレベータ装置の第1の実施の形
態を示した要部の系統図である。
【図2】図1に示した報知用信号変換器の具体例を示し
た系統図である。
【図3】図1に示した報知用信号変換器の他の具体例を
示した系統図である。
【図4】図1に示した報知用信号変換器のさらに他の具
体例を示した系統図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の具体的な使用方法
を説明するために示した説明図である。
【図6】本発明に係るエレベータ装置の第2の実施の形
態を示した要部の系統図である。
【図7】図6に示した報知装置の具体例を示した系統図
である。
【図8】図6に示した報知装置の他の具体例を示した系
統図である。
【図9】図6に示した報知装置のさらに他の具体例を示
した系統図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の具体的な使用方
法を説明するために示した説明図である。
【図11】本発明に係るエレベータ装置の他の実施の形
態を示した要部系統図である。
【図12】視覚に障害を持つ利用者が利用し易いように
した従来のエレベータ装置の説明図である。
【符号の説明】
1 利用者 2 かご 4 かご操作盤 5 ホール操作盤 11、21 発光装置 12、26 放出光 13 操作盤検出装置 14、23 光検出装置 15 報知用信号変換器 16、28 報知信号 24 報知装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータのかご内に設置される行先階
    の登録を行うための操作部、または、エレベータの乗り
    場に設置される利用要求をかけるための操作部の少なく
    とも一方に設けられた拡散光を放出する発光手段と、 エレベータを利用する視覚障害者が携帯して、前記発光
    手段から放出された光を検出する光検出手段と、 この光検出手段の検出信号を、視覚障害者が理解し得る
    形式の信号に変換して出力する報知手段とを具備するこ
    とを特徴とするエレベータ装置。
  2. 【請求項2】 前記報知手段からの出力信号は、機械的
    な振動であることを特徴とする請求項1に記載のエレベ
    ータ装置。
  3. 【請求項3】 前記報知手段からの出力信号は、音であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  4. 【請求項4】 エレベータを利用する視覚身障者が携帯
    して、指向性のある光を放出する発光手段と、 エレベータのかご内に設置される行先階の登録を行うた
    めの操作部、または、エレベータの乗り場に設置される
    利用要求をかけるための操作部の少なくとも一方に設け
    られ、前記発光手段から放出された光を検出する光検出
    手段と、 この光検出手段の検出信号に基づき、視覚身障者に対し
    て前記操作部の位置を案内するための視覚障害者が理解
    し得る形式の報知信号を出力する位置報知手段とを具備
    することを特徴とするエレベータ装置。
  5. 【請求項5】 エレベータの乗り場に設置される利用要
    求をかけるための操作部が前記発光手段から放出された
    光を検出したときに、エレベータのかご内に設置される
    行先階の登録を行うための操作部から報知信号を出力す
    るようにしたことを特徴とする請求項4に記載のエレベ
    ータ装置。
  6. 【請求項6】 前記位置報知手段は、前記操作部に設け
    た小口から吹き出す空気流であることを特徴とする請求
    項4または請求項5のいずれか1項に記載のエレベータ
    装置。
  7. 【請求項7】 前記位置報知手段は、前記操作部に設け
    た音発生器から出力される音声または音であることを特
    徴とする請求項4または請求項5のいずれか1項に記載
    のエレベータ装置。
  8. 【請求項8】 前記報知手段および/または前記位置報
    知手段からの出力信号は、前記光検出手段の検出信号の
    強度に応じて、強さ、周波数または出力間隔などを変化
    させることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいず
    れか1項に記載のエレベータ装置。
  9. 【請求項9】 エレベータのかご内に設置される行先階
    の登録を行うための操作部を、行先階登録用の釦を設置
    した領域と非常用の釦を設置した領域とに区分して、夫
    々の領域に前記位置報知手段を設け、エレベータの通常
    の運転状態では行先階登録用の釦を設置した領域から報
    知信号を出力するとともに、エレベータの故障発生時に
    は、非常用の釦を設置した領域から報知信号を出力する
    ようにしたことを特徴とする請求項4ないし請求項8の
    いずれか1項に記載のエレベータ装置。
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