JPH1116539A - 光源ランプおよび光源ランプユニット - Google Patents

光源ランプおよび光源ランプユニット

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JPH1116539A
JPH1116539A JP9183169A JP18316997A JPH1116539A JP H1116539 A JPH1116539 A JP H1116539A JP 9183169 A JP9183169 A JP 9183169A JP 18316997 A JP18316997 A JP 18316997A JP H1116539 A JPH1116539 A JP H1116539A
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JP
Japan
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light source
source lamp
light
core rod
arc tube
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Application number
JP9183169A
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English (en)
Inventor
Tomiyoshi Ushiyama
富芳 牛山
Motoyuki Fujimori
基行 藤森
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光管の断面形状を最適な縦横比に設定する
ことで発光管を破損し難くできる光源ランプを提供する
こと。 【解決手段】 光源ランプにおける発光管15の電極シ
ール部18において、高温となる陽極芯棒11周りの断
面を、縦横比(A1:B1)が等しい形状にした。この
ため、陽極芯棒11周りの発光管15の肉厚寸法が略一
定となって陽極芯棒11からの熱伝導が均一に行われ、
発光管15内での熱応力の増大を防止できる。また、発
光管15の肉厚寸法が略一定なため、薄肉部分等が存在
せず、陽極芯棒11の熱膨張によって生じる内部応力に
対して十分に対抗できる。従って、一部分への片寄った
応力集中を防いで発光管15の破損を有効に防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光学機器
などに用いられるメタルハライドランプ等の光源ラン
プ、光源ランプユニット、およびその光源ランプユニッ
トを備えた投写型表示装置に関する。
【0002】
【背景技術】今日、パーソナルコンピュータ等の画像を
拡大投写するための投写型表示装置の開発、研究が盛ん
である。このような投写型表示装置は、光源ランプから
の出射光を画像信号に基づいて液晶パネル等のライトバ
ルブで変調し、変調後の光像を投写レンズ等によって投
写面上に拡大投写する構成となっている。
【0003】投写型表示装置の光源ランプとしては、メ
タルハライドランプ、キセノンランプ、高圧水銀灯等が
用いられ、中でも、メタルハライドランプが多用されて
いる。メタルハライドランプは、アーク長分だけ間隔を
開けて対向配置されたタングステンからなる電極芯棒
と、これらの芯棒の互いに対向しない側に接続された帯
状のモリブデン箔と、各電極芯棒および各モリブデン箔
を覆う石英ガラス製の発光管とを備えて構成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メタルハラ
イドランプやキセノンランプ等のアーク放電灯では、ア
ーク放電によって電子が一方の電極から他方の電極側へ
放出されるため、各芯棒やこれらに接続されたモリブデ
ン箔が高温になり易く、これにともなって、発光管内の
特に芯棒やモリブデン箔と接触した部分の温度が上昇す
る。このため、発光管においては、内部側および表面側
間の温度勾配が大きくなり、内部での熱応力が増大す
る。しかも、ガラス製である発光管は、金属である芯棒
およびモリブデン箔に比して線膨張係数が著しく小さい
ため、芯棒やモリブデン箔の熱膨張や収縮に容易に追従
できず、内部応力がさらに増大する。このことは、時と
して、発光管の破損につながり、寿命を短くする原因と
なっていた。
【0005】このような現象は、本発明者による研究の
結果、発光管における芯棒およびモリブデン箔との各密
着部分において、その断面形状の縦横(寸法)比が不適
切である場合に生じることが解明された。すなわち、従
来、断面形状の縦横比は過去の経験等によって決められ
ていたが、さらに最適な縦横比を求めることが望まれて
いた。
【0006】本発明の目的は、発光管の断面形状を最適
な縦横比に設定することで発光管を破損し難くできる光
源ランプ、光源ランプユニット、および投写型表示装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光源ランプは、
アーク長分だけ間隔を開けて対向配置された芯棒と、こ
れらの芯棒の互いに対向しない側の端部にそれぞれ接続
された箔体と、各芯棒および各箔体を覆う発光管とを備
えた光源ランプであって、発光管の少なくとも一方の芯
棒と密着した部分を、互いに直交する一方の長さ寸法と
他方の長さ寸法とが略等しい断面形状にすることを特徴
とするものである。
【0008】本発明によれば、発光管の芯棒との密着部
分において、断面形状のいわゆる縦横比を等しくするた
め、芯棒周りの発光管の肉厚寸法が略一定となって熱伝
導が均一に行われるようになり、発光管内での熱応力の
増大が押さえられる。また、縦横比を等しくして肉厚寸
法を略一定にすることで、発光管の薄肉部分等がなくな
るため、芯棒の径方向の熱膨張によって生じる内部応力
に対しても十分に対抗可能になる。以上により、一部分
への片寄った応力集中などがなくなり、発光管の破損が
有効に防止される。なお、ここで、縦横比の等しい断面
形状とは、例えば、正方形の他、円形等も含まれる。そ
して、その断面形状は、正確な正方形あるいは円形でな
くてもよく、表面に多少の凹凸が形成されているものも
含む。
【0009】そして、以上において、断面形状を特に円
形状または略円形状にした場合には、芯棒周りの発光管
の肉厚寸法が略完全に一定になるため、発光管の破損が
より確実に防止されるようになる。
【0010】また、本発明の光源ランプは、発光管の少
なくとも一方の芯棒に接続された箔体と密着した部分
を、互いに直交する一方の長さ寸法が他方の長さ寸法の
1.5〜6倍に設定された断面形状にすることを特徴と
するものである。このような場合でも、発光管の断面が
箔体の断面に沿った最適な形状になるため、前述と同様
に、応力集中が回避されて発光管が破損し難くなる。こ
の際、寸法比が1.5倍よりも小さいと、発光管が破損
し易くなり、6倍よりも大きいと、発光管の実質的な押
圧(ピンチング)が困難になる。
【0011】また、本発明の光源ランプでは、発光管に
おける少なくとも一方の芯棒と密着した部分、およびそ
の芯棒に接続された箔体と密着した部分を、互いに滑ら
かな外表面で連続させることが好ましい。このような場
合には、各密着部分間を滑らかな外表面で連続させるた
め、各密着部分での断面形状が異なっても、発光管の表
面におけるそれらの境界部分での応力集中が避けられ、
発光管がより破損し難くなる。
【0012】さらに、本発明の光源ランプでは、少なく
とも一方の芯棒の端部に接続された箔体の接続端側に、
芯棒の端部に向かうに従って中央に位置するように傾斜
した面取り部を設けることが好ましい。このような場合
には、箔体の端部に面取り部を設けるため、発光管の内
部においても、応力が集中し易い角部や、肉厚が急激に
変化する部分等がなくなり、発光管の内部からの破損が
一層良好に防止可能である。
【0013】そして、本発明の光源ランプでは、少なく
とも一方の芯棒およびこの芯棒側の箔体を、各々の中心
軸が一致した位置で互いに接続することが好ましい。通
常、芯棒および箔体を発光管で覆って密着させるために
は、加熱軟化した発光管を周囲から金型等で押圧する
が、この際、芯棒が傾き、芯棒同士が正確に対向配置さ
れない場合がある。しかし、芯棒と箔体とを各々の中心
軸が一致する位置で互いに接続することで、芯棒や箔体
が発光管の中央により正確に位置するようになり、芯棒
の傾きが防止されてアーク放電の発光管に対する軸ずれ
が防止されるようになる。
【0014】また、本発明の光源ランプでは、前記一方
の芯棒を陽極芯棒としてもよい。ランプ点灯方式にはA
C(交流)点灯方式とDC(直流)点灯方式とがある
が、特にDC点灯方式では、電子が陰極側から陽極側へ
一方的に放出される。従って、陽極側の芯棒やモリブデ
ン箔が高温になり易く、これにともなって、発光管内の
特に陽極芯棒やモリブデン箔と接触した部分の温度が上
昇し易い、よって、DC点灯方式のランプである場合
は、陽極芯棒にのみ上記構成を適用しても充分に効果を
期待できる。
【0015】一方、本発明の光源ランプユニットは、以
上に記載の光源ランプと、この光源ランプを囲う反射鏡
と、これらの光源ランプおよび反射鏡を収容するランプ
ハウジングとを含んで構成されていることを特徴とする
ものである。また、本発明の投写型表示装置は、前記光
源ランプと、この光源ランプから出射された光を変調す
るライトバルブと、このライトバルブによって変調され
た光を投写面上に拡大投写する投写レンズユニットとを
備えていることを特徴とするものである。従って、これ
らの発明によれば、破損し難い光源ランプを備えた安全
な光源ランプユニット、および投写型表示装置を提供す
ることが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
面に基づいて説明する。 〔光源ランプ〕図1は、本実施形態に係る光源ランプ1
0を示す斜視図、図2は、図1のII−II線断面図、図3
は、図1のIII−III線断面図である。図1〜図3におい
て、光源ランプ10は、例えば1.5mm程度の短いアー
ク長分だけ間隔を開けて対向配置された陽極芯棒11お
よび陰極芯棒12と、これらの芯棒11,12の互いに
対向しない側の端部に接続された箔体であるモリブデン
箔13,14と、各芯棒11,12および各モリブデン
箔13,14を覆う発光管15とを備えたDC点灯用の
メタルハライドランプである。
【0017】各芯棒11,12は、径寸法が例えば0.
6mmのタングステン棒からなり、陽極芯棒11の先端は
陰極芯棒12からの放電を受け易くするために径寸法が
例えば1.8mmと大きくされ、陰極芯棒12の先端側に
はタングステン線を密に巻いて形成したコイルが配置さ
れている。
【0018】各モリブデン箔13,14は、限定される
ものではないが、厚さ寸法が例えば20μm 、幅寸法が
1.5mmのものであり、先端側(各芯棒11,12が設
けられた側)には先細りとなる面取り部13A、14A
が設けられ、元端側(各芯棒11,12が設けられた側
とは反対側)にはニッケルリード線16が接続されてい
る。
【0019】発光管15は、石英ガラス製であり、ハロ
ゲンガスが封入された楕円球形状で中空の発光部17を
備え、発光部17内で各芯棒11,12が同一軸線上に
配置され、発光部17の両側に一体成形された電極シー
ル部18,19で各芯棒11,12の互いの離間側およ
び各モリブデン箔13,14がシールされている。
【0020】図4は、電極シール部18における陽極芯
棒11に密着した部分の断面図であり、図2におけるIV
−IV線断面図、図5は、電極シール部18のモリブデン
箔13に密着した部分の断面図であり、図2におけるV
−V線断面図である。図4に示すように、電極シール部
18の陽極芯棒11周りの断面形状は、互いに直交する
一方の長さ寸法である縦寸法A1、および他方の長さ寸
法である横寸法B1が同じ大きさに設定された正方形状
とされている。一方、図5に示すように、電極シール部
18のモリブデン箔13周りの断面形状は、縦寸法A2
が横寸法B2の1.5〜6倍、好ましくは1.5〜5
倍、より好ましくは1.5〜3倍に設定された矩形(長
方形)状とされ、モリブデン箔13の断面形状に沿った
形状となっている。ここで、電極シール部18の各部の
断面形状は、正確な正方形状や矩形状である必要はな
く、図4,図5に示すように、電極シール部18の四周
面に凹部18A,18B等が形成されていてもよい。こ
れらの凹部18A,18Bは、電極シール部18を四方
から金型で押圧してその内部を陽極芯棒11に密着させ
る際、金型の表面形状が電極シール部18に転写された
ものである。
【0021】また、特に、図4に示すように、電極シー
ル部18の各寸法A1、B1と陽極芯棒11の径寸法D
との関係は、3×D≦A1≦6×D(3×D≦B1≦6
×D)であり、さらに、陽極芯棒11の近辺に微小クラ
ック18Cがある場合、この微小クラック18Cを勘案
した径寸法D′と各寸法A1、B1との関係は、3×
D′≦A1≦6×D′(3×D′≦B1≦6×D′)と
されている。これは、径寸法D,D′がそれらの範囲以
外では、発光管15内の内部応力が増大する傾向にある
からである。
【0022】そして、電極シール部18,19におい
て、各芯棒11,12に対応した部分とモリブデン箔1
3,14に対応した部分とは、モリブデン箔13,14
の面取り部13A,14Aの傾斜角度に沿った滑らかな
外表面18D,29Dで連続しており、これらの境界部
分に応力集中が生じないようになっている。
【0023】図6(A)、(B)は、陽極芯棒11とモ
リブデン箔13との接続部分を拡大して示す斜視図、お
よび平面図である。これらの図において、モリブデン箔
13の先端側における縦方向の中央には、陽極芯棒11
の端部と係合する絞り部13Bが設けられている。この
絞り部13Bの絞り深さは、陽極芯棒11の中心軸とモ
リブデン箔13の中心軸とが互いに一致する大きさに設
定され、陽極芯棒11およびモリブデン箔13を図示し
ない発光管15で覆って電極シール部18を形成する
際、陽極芯棒11が大きく傾くのを防止している。加え
て、発光管15を周囲から金型等で押圧する時に、押圧
される部分の変形スピードが均一化され、モリブデン箔
13および陽極芯棒11が必然的に発光管15のセンタ
ーでシールされるようになっている。なお、図4〜図6
では、陽極側のみが示されているが、陰極側でも同様で
ある。
【0024】このような本実施形態においては、加熱軟
化した円筒状の発光管15内に空気を送り込むことで中
央部分を膨らませ、発光部17を形成する。次いで、発
光管15内に予めモリブデン箔13,14が接続された
陽極芯棒11、陰極芯棒12を挿入して互いに対向させ
る。この後、発光管15を四方から金型等を用いて押圧
することにより、発光管15の内部を各芯棒11,12
および各モリブデン箔13,14に密着させてシール
し、各電極シール部18,19を形成する。さらに、発
光部17の内部から空気を抜き取った後、その内部にハ
ロゲンガスや添加物を封入し、光源ランプ10を完成さ
せる。
【0025】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。すなわち、光源ランプ10では、発光
管15の電極シール部18において、高温となる陽極芯
棒11周りの断面は、縦横比(A1:B1)が等しい形
状であるため、陽極芯棒11周りの発光管15の肉厚寸
法が略一定となって陽極芯棒11からの熱伝導が均一に
行われるようになり、発光管15内で熱応力が増大する
のを押さえることができる。また、縦横比を等しくして
肉厚寸法を略一定にすることで、発光管15には薄肉部
分等が存在しなくなるため、陽極芯棒11の径方向の熱
膨張によって生じる内部応力に対しても十分に対抗する
ことができる。これらのことにより、一部分への片寄っ
た応力集中などを防いで発光管15の破損を有効に防止
できる。
【0026】また、同様に高温になり易い陽極側のモリ
ブデン箔13周りの断面は、縦寸法A2が横寸法B2の
1.5〜6倍に設定された形状であるため、その断面を
モリブデン箔13の断面に沿った最適な形状にできる。
このため、前述と同様に、応力集中などを回避してより
破損し難くできる。
【0027】また、発光管15の電極シール部18にお
いて、陽極芯棒11と密着した部分およびモリブデン箔
13と密着した部分が互いに滑らかな外表面18Dで連
続しているため、各密着部分での断面形状が異なって
も、発光管15の表面におけるそれらの境界部分での応
力集中を避けることができ、発光管15をさらに破損し
難くできる。
【0028】そして、モリブデン箔13の陽極芯棒11
側の端部には面取り部13Aが設けられているため、発
光管15内において、応力が集中し易い角部をなくすこ
とができ、発光管15の内部からの破損を一層良好に防
止できる。
【0029】さらに、陽極芯棒11とモリブデン箔13
とは、各々の中心軸が一致する位置で互いに接続され、
また、陰極側でも同様であるため、各芯棒11,12お
よび各モリブデン箔13,14を発光管15の中央によ
り正確に位置させることができ、各芯棒11,12の傾
きを防止してアーク放電の発光管15に対する軸ずれを
確実に防止できる。
【0030】〔光源ランプユニット〕図7(A)、
(B)には、本実施形態に係る光源ランプユニット20
が示されている。光源ランプユニット20は、前述の光
源ランプ10と、光源ランプ10を囲う反射鏡21と、
これらの光源ランプ10および反射鏡21を収容するラ
ンプハウジング22とを備えており、後述する投写型表
示装置に対して着脱自在とされている。
【0031】このような光源ランプユニット20では、
前述した光源ランプ10を備えているため、前述と同様
な効果を得ることができる。
【0032】〔投写型表示装置〕図8には、本実施形態
に係る投写型表示装置1が示されている。この投写型表
示装置1は、前述の光源ランプユニット20から出射さ
れた白色光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色
光束に分離し、これらの各色光束を液晶ライトバルブを
通して画像情報に対応させて変調し、変調した後の各色
の変調光束を再合成して、投写レンズユニットを介して
スクリーン上に拡大表示する形式のものである。
【0033】この図に示すように、本例の投写型表示装
置1は直方体形状をした外装ケース2を有している。外
装ケース2は、基本的には、アッパーケース3と、ロア
ーケース4と、装置前面を規定しているフロントケース
5から構成されている。フロントケース5の中央からは
投写レンズユニット6の先端側の部分が突出している。
【0034】図9には、投写型表示装置1の外装ケース
2の内部における各構成部分の配置を示してあり、図1
0には、図9のX−X線における断面を示してある。これ
らの図に示すように、外装ケース2の内部において、そ
の後端側には電源ユニット7が配置されている。この電
源ユニット7よりも装置前側の隣接した位置には光源ラ
ンプユニット20が配置されている。光源ランプユニッ
ト20の装置前側にはこの光源ランプユニット20から
ほぼ光軸に沿って出射された光束を入射できる光学ユニ
ット9が配置されている。光学ユニット9の前側の中央
には、投写レンズユニット6の基端側が位置している。
一方、光学ユニット9の側方には、装置の前後方向に向
けて入出力インターフェース回路が搭載されたインター
フェース基板111が配置され、このインターフェース
基板111に平行にビデオ信号処理回路が搭載されたビ
デオ基板112が配置されている。さらに、光源ランプ
ユニット20、光学ユニット9の上側には、装置駆動制
御用の制御基板113が配置されている。装置前端側の
左右の角には、それぞれスピーカ114R、114Lが
配置されている。光学ユニット9の上面側の中央には冷
却用の吸気ファン115Aが配置され、光学ユニット9
の底面側の中央には冷却用循環流形成用の循環用ファン
115Bが配置されている。また、光源ランプユニット
20の裏面側である装置側面には排気ファン116が配
置されている。そして、電源ユニット7における基板1
11、112の端に面する位置には吸気ファン115A
からの冷却用空気流を電源ユニット7内に吸引するため
の補助冷却ファン117が配置されている。
【0035】電源ユニット7の直上には、その装置左側
の位置にフロッピーディスク駆動ユニット(FDD)1
18が配置されている。
【0036】図11には、光学ユニット9および投写レ
ンズユニット6の部分を取り出して示してある。この図
に示すように、光学ユニット9は、色合成プリズム91
0以外の光学素子が上下のライトガイド901、902
の間に上下から挟まれて保持された構成となっている。
これらの上ライトガイド901、下ライトガイド902
は、それぞれアッパーケース3およびロアーケース4の
側に固定ねじにより固定されている。また、これらの上
下のライトガイド板901、902は、色合成プリズム
910の側に同じく固定ねじによって固定されている。
色合成プリズム910は、ダイキャスト板である厚手の
ヘッド板903の裏面側に固定ねじによって固定されて
いる。このヘッド板903の前面には、投写レンズユニ
ット6の基端側が同じく固定ねじによって固定されてい
る。
【0037】図12には、本例の投写型表示装置1に組
み込まれている光学系の概略構成を示してある。本例の
投写型表示装置1の光学系には、光源ランプユニット2
0の構成要素である光源ランプ10と、均一照明光学素
子であるインテグレータレンズ921およびインテグレ
ータレンズ922から構成される均一照明光学系923
が採用されている。そして、投写型表示装置1は、この
均一照明光学系923から出射される白色光束Wを赤
(R)、緑(G)、青(B)に分離する色分離光学系9
24と、各色光束R、G、Bを変調する3枚の液晶ライ
トバルブ925R、925G、925Bと、変調された
後の色光束を再合成する色合成光学系としての色合成プ
リズム910と、合成された光束をスクリーン100の
表面に拡大投写する投写レンズユニット6のうち、青色
光束Bに対応する液晶ライトバルブ925Bに導く導光
系927を備えている。
【0038】均一照明光学系923は、反射ミラー93
1を備えており、均一照明光学系923からの出射光の
光軸1aを装置前方向に向けて直角に折り曲げるように
している。この反射ミラー931を挟んでインテグレー
タレンズ921、922が直交する状態に配置されてい
る。
【0039】光源ランプ10からの出射光は、このイン
テグレータレンズ921を介してインテグレータレンズ
922を構成している各レンズの入射面上にそれぞれ2
次光源像として投写され、当該インテグレータレンズ9
22からの出射光を用いて被照明対象物が照射されるこ
とになる。
【0040】各色分離光学系924は、青緑反射ダイク
ロイックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー
942と、反射ミラー943から構成される。白色光束
Wは、まず、青緑反射ダイクロイックミラー941にお
いて、そこに含まれている青色光束Bおよび緑色光束G
が直角に反射され、緑反射ダイクロイックミラー942
の側に向かう。
【0041】赤色光束Rはこのミラー941を通過し
て、後方の反射ミラー943で直角に反射されて、赤色
光束Rの出射部944からプリズムユニット910の側
に出射される。ミラー941において反射された青色、
緑色光束B、Gは、緑反射ダイクロイックミラー942
において、緑色光束Gのみが直角に反射されて、緑色光
束Gの出射部945から色合成光学系の側に出射され
る。このミラー942を通過した青色光束Bは、青色光
束Bの出射部946から導光系927の側に出射され
る。本例では、均一照明光学素子の白色光束Wの出射部
から、色分離光学系924における各色光束の出射部9
44、945、946までの距離が全て等しくなるよう
に設定されている。
【0042】色分離光学系942の赤色、緑色光束R、
Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集光
レンズ951、952が配置されている。したがって、
各出射部から出射した赤色、緑色光束R、Gは、これら
の集光レンズ951、952に入射して平行化される。
【0043】このように平行化された赤色、緑色光束
R、Gは、入射側偏光板960R、960Gを通って液
晶ライトバルブ925R、925Gに入射して変調さ
れ、各色光に対応した画像情報が付加される。すなわ
ち、これらのライトバルブは、不図示の駆動手段によっ
て画像情報に応じてスイッチング制御されて、これによ
り、ここを通過する各色光の変調が行われる。このよう
な駆動手段は公知の手段をそのまま使用することができ
る。一方、青色光束Bは、導光系927を介して対応す
る液晶ライトバルブ925Bに導かれ、ここにおいて、
同様に画像情報に応じて変調が施される。本例のライト
バルブは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング
素子として用いることができる。
【0044】導光系927は、青色光束Bの出射部94
6の出射側に配置した集光レンズ954と、入射側反射
ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらの
反射ミラーの間に配置した中間レンズ973と、液晶ラ
イトバルブ925Bの手前側に配置した集光レンズ95
3とから構成されており、集光レンズ953から出射し
た青色光束Bは、入射側偏光板960Bを通って液晶ラ
イトバルブ952Bに入射して変調される。各色光束の
光路長、すなわち、光源ランプ10から各液晶パネルま
での距離は青色光束Bが最も長くなり、したがって、こ
の光束の光量損失が最も多くなる。しかし、導光系92
7を介在させることにより、光量損失を抑制できる。
【0045】次に、各液晶ライトバルブ925R、92
5G、925Bを通って変調された各色光束R、G、B
は、出射側偏光板961R、961G、961Bを通っ
て色合成プリズム910に入射され、ここで再合成され
る。そして、この色合成プリズム910によって合成さ
れたカラー画像が投写レンズユニット6を介して所定の
位置にあるスクリーン10の表面に拡大投写されるよう
になっている。
【0046】このような投写型表示装置1でも、前述し
た光源ランプ10を有する光源ランプユニット20を備
えているため、前述と同様な効果を得ることができる。
【0047】図13には、本発明の第2実施形態に係る
光源ランプ10の陽極芯棒11との接続部分における断
面図が示されている。本実施形態の光源ランプ10は、
電極シール部18の断面形状が円形状である点で第1実
施形態とは異なる。
【0048】このような実施形態では、電極シール部1
8の断面形状が円形状であるため、陽極芯棒11周りの
発光管15の肉厚寸法を略完全に一定にでき、発光管1
5の破損をより確実に防止できるという効果がある。
【0049】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、モリブデン箔13の端部に
陽極芯棒11を係合させる絞り部13Bが設けて各々の
中心軸を一致させていたが、例えば、図14(A)、
(B)に示すように、陽極芯棒11にスリット11Aを
設けてモリブデン箔13の端部を挟持させたり、図15
(A)、(B)に示すように、陽極芯棒11に切欠部1
1Bを設ける等して、この陽極芯棒11およびモリブデ
ン箔13の各中心軸を一致させてもよい。これらは、陰
極側でも同様である。
【0050】さらに、光源ランプ10では、発光管15
の電極シール部18において、モリブデン箔13と密着
した部分の断面形状が矩形状であったが、これにに限ら
ず、例えば、楕円形状等であってもよい。
【0051】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
発光管の陽極芯棒との密着部分においては、その発光管
の断面形状のいわゆる縦横比が等しいため、陽極芯棒周
りの発光管の肉厚寸法を略一定にでき、内部応力を軽減
して発光管を破損し難くできるという効果がある。
【0052】また、陽極側では、発光管の箔体との密着
部分において、断面形状のいわゆる縦横比を最適に設定
したため、同様に、応力集中が回避されて発光管を破損
し難くできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光源ランプを示す
斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】光源ランプを構成する部材の要部を示す拡大図
である。
【図7】本実施形態に係る光源ランプユニットを示す全
体図である。
【図8】本実施形態に係る投写型表示装置を示す全体斜
視図である。
【図9】前記投写型表示装置の内部構成を示す概略平面
構成図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】光学ユニットおよび投写レンズユニットの部
分を取り出して示す概略平面構成図である。
【図12】光学ユニットに組み込まれている光学系を示
す概略構成図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係る光源ランプの要
部を示す断面図である。
【図14】本発明の変形例を示す拡大図である。
【図15】本発明の他の変形例を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 投写型表示装置 2 ケース体である外装ケース 6 投写レンズユニット 10 光源ランプ 11 陽極芯棒 12 陰極芯棒 13,14 箔体であるモリブデン箔 13A,14A 面取り部 15 発光管 18D 滑らかな外表面 20 光源ランプユニット 21 反射鏡 22 ランプハウジング A1,A2 一方の長さ寸法である縦寸法 B1,B2 他方の長さ寸法である横寸法 925R,925G,925B 液晶ライトバルブ
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 光源ランプおよび光源ランプユニッ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光学機器
などに用いられるメタルハライドランプ等の光源ランプ
および光源ランプユニットに関する。
【0002】
【背景技術】今日、パーソナルコンピュータ等の画像を
拡大投写するための投写型表示装置の開発、研究が盛ん
である。このような投写型表示装置は、光源ランプから
の出射光を画像信号に基づいて液晶パネル等のライトバ
ルブで変調し、変調後の光像を投写レンズ等によって投
写面上に拡大投写する構成となっている。
【0003】投写型表示装置の光源ランプとしては、メ
タルハライドランプ、キセノンランプ、高圧水銀灯等が
用いられ、中でも、メタルハライドランプが多用されて
いる。メタルハライドランプは、アーク長分だけ間隔を
開けて対向配置されたタングステンからなる電極芯棒
と、これらの芯棒の互いに対向しない側に接続された帯
状のモリブデン箔と、各電極芯棒および各モリブデン箔
を覆う石英ガラス製の発光管とを備えて構成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メタルハラ
イドランプやキセノンランプ等のアーク放電灯では、ア
ーク放電によって電子が一方の電極から他方の電極側へ
放出されるため、各芯棒やこれらに接続されたモリブデ
ン箔が高温になり易く、これにともなって、発光管内の
特に芯棒やモリブデン箔と接触した部分の温度が上昇す
る。このため、発光管においては、内部側および表面側
間の温度勾配が大きくなり、内部での熱応力が増大す
る。
【0005】しかも、ガラス製である発光管は、金属で
ある芯棒およびモリブデン箔に比して線膨張係数が著し
く小さいため、芯棒やモリブデン箔の熱膨張や収縮に容
易に追従できず、内部応力がさらに増大する。このこと
は、時として、発光管の破損につながり、寿命を短くす
る原因となっていた。
【0006】このような現象は、本発明者による研究の
結果、発光管における芯棒およびモリブデン箔との各密
着部分において、その断面形状の縦横(寸法)比が不適
切である場合に生じることが解明された。すなわち、従
来、断面形状の縦横比は過去の経験等によって決められ
ていたが、さらに最適な縦横比を求めることが望まれて
いた。
【0007】本発明の目的は、発光管の断面形状を最適
な縦横比に設定することで発光管を破損し難くできる光
源ランプおよび光源ランプユニットを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光源ランプは、
アーク長分だけ間隔を開けて対向配置された芯棒と、こ
れらの芯棒の互いに対向しない側の端部にそれぞれ接続
された箔体と、各芯棒および各箔体を覆う発光管とを備
えた光源ランプであって、発光管の少なくとも一方の芯
棒と密着した部分を、互いに直交する一方の長さ寸法と
他方の長さ寸法とが略等しい断面形状にすることを特徴
とするものである。
【0009】本発明によれば、発光管の芯棒との密着部
分において、断面形状のいわゆる縦横比を等しくするた
め、芯棒周りの発光管の肉厚寸法が略一定となって熱伝
導が均一に行われるようになり、発光管内での熱応力の
増大が押さえられる。また、縦横比を等しくして肉厚寸
法を略一定にすることで、発光管の薄肉部分等がなくな
るため、芯棒の径方向の熱膨張によって生じる内部応力
に対しても十分に対抗可能になる。以上により、一部分
への片寄った応力集中などがなくなり、発光管の破損が
有効に防止される。
【0010】なお、ここで、縦横比の等しい断面形状と
は、例えば、正方形の他、円形等も含まれる。そして、
その断面形状は、正確な正方形あるいは円形でなくても
よく、表面に多少の凹凸が形成されているものも含む。
【0011】そして、以上において、断面形状を特に円
形状または略円形状にした場合には、芯棒周りの発光管
の肉厚寸法が略完全に一定になるため、発光管の破損が
より確実に防止されるようになる。
【0012】また、本発明の光源ランプは、発光管の少
なくとも一方の芯棒に接続された箔体と密着した部分
を、互いに直交する一方の長さ寸法が他方の長さ寸法の
1.5〜6倍に設定された断面形状にすることを特徴と
するものである。
【0013】このような場合でも、発光管の断面が箔体
の断面に沿った最適な形状になるため、前述と同様に、
応力集中が回避されて発光管が破損し難くなる。この
際、寸法比が1.5倍よりも小さいと、発光管が破損し
易くなり、6倍よりも大きいと、発光管の実質的な押圧
(ピンチング)が困難になる。
【0014】また、本発明の光源ランプでは、発光管に
おける少なくとも一方の芯棒と密着した部分、およびそ
の芯棒に接続された箔体と密着した部分を、互いに滑ら
かな外表面で連続させることが好ましい。
【0015】このような場合には、各密着部分間を滑ら
かな外表面で連続させるため、各密着部分での断面形状
が異なっても、発光管の表面におけるそれらの境界部分
での応力集中が避けられ、発光管がより破損し難くな
る。
【0016】さらに、本発明の光源ランプでは、少なく
とも一方の芯棒の端部に接続された箔体の接続端側に、
芯棒の端部に向かうに従って中央に位置するように傾斜
した面取り部を設けることが好ましい。
【0017】このような場合には、箔体の端部に面取り
部を設けるため、発光管の内部においても、応力が集中
し易い角部や、肉厚が急激に変化する部分等がなくな
り、発光管の内部からの破損が一層良好に防止可能であ
る。
【0018】そして、本発明の光源ランプでは、少なく
とも一方の芯棒およびこの芯棒側の箔体を、各々の中心
軸が一致した位置で互いに接続することが好ましい。
【0019】通常、芯棒および箔体を発光管で覆って密
着させるためには、加熱軟化した発光管を周囲から金型
等で押圧するが、この際、芯棒が傾き、芯棒同士が正確
に対向配置されない場合がある。しかし、芯棒と箔体と
を各々の中心軸が一致する位置で互いに接続すること
で、芯棒や箔体が発光管の中央により正確に位置するよ
うになり、芯棒の傾きが防止されてアーク放電の発光管
に対する軸ずれが防止されるようになる。
【0020】また、本発明の光源ランプでは、前記一方
の芯棒を陽極芯棒としてもよい。
【0021】ランプ点灯方式にはAC(交流)点灯方式
とDC(直流)点灯方式とがあるが、特にDC点灯方式
では、電子が陰極側から陽極側へ一方的に放出される。
従って、陽極側の芯棒やモリブデン箔が高温になり易
く、これにともなって、発光管内の特に陽極芯棒やモリ
ブデン箔と接触した部分の温度が上昇し易い、よって、
DC点灯方式のランプである場合は、陽極芯棒にのみ上
記構成を適用しても充分に効果を期待できる。
【0022】一方、本発明の光源ランプユニットは、以
上に記載の光源ランプと、この光源ランプを囲う反射鏡
と、これらの光源ランプおよび反射鏡を収容するランプ
ハウジングとを含んで構成されていることを特徴とする
ものである。
【0023】従って、これらの発明によれば、破損し難
い光源ランプを備えた安全な光源ランプユニットを提供
することが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0025】〔光源ランプ〕図1は、本実施形態に係る
光源ランプ10を示す斜視図、図2は、図1のII−II線
断面図、図3は、図1のIII−III線断面図である。
【0026】図1〜図3において、光源ランプ10は、
例えば1.5mm程度の短いアーク長分だけ間隔を開けて
対向配置された陽極芯棒11および陰極芯棒12と、こ
れらの芯棒11,12の互いに対向しない側の端部に接
続された箔体であるモリブデン箔13,14と、各芯棒
11,12および各モリブデン箔13,14を覆う発光
管15とを備えたDC点灯用のメタルハライドランプで
ある。
【0027】各芯棒11,12は、径寸法が例えば0.
6mmのタングステン棒からなり、陽極芯棒11の先端は
陰極芯棒12からの放電を受け易くするために径寸法が
例えば1.8mmと大きくされ、陰極芯棒12の先端側に
はタングステン線を密に巻いて形成したコイルが配置さ
れている。
【0028】各モリブデン箔13,14は、限定される
ものではないが、厚さ寸法が例えば20μm 、幅寸法が
1.5mmのものであり、先端側(各芯棒11,12が設
けられた側)には先細りとなる面取り部13A、14A
が設けられ、元端側(各芯棒11,12が設けられた側
とは反対側)にはニッケルリード線16が接続されてい
る。
【0029】発光管15は、石英ガラス製であり、ハロ
ゲンガスが封入された楕円球形状で中空の発光部17を
備え、発光部17内で各芯棒11,12が同一軸線上に
配置され、発光部17の両側に一体成形された電極シー
ル部18,19で各芯棒11,12の互いの離間側およ
び各モリブデン箔13,14がシールされている。
【0030】図4は、電極シール部18における陽極芯
棒11に密着した部分の断面図であり、図2におけるIV
−IV線断面図、図5は、電極シール部18のモリブデン
箔13に密着した部分の断面図であり、図2におけるV
−V線断面図である。
【0031】図4に示すように、電極シール部18の陽
極芯棒11周りの断面形状は、互いに直交する一方の長
さ寸法である縦寸法A1、および他方の長さ寸法である
横寸法B1が同じ大きさに設定された正方形状とされて
いる。一方、図5に示すように、電極シール部18のモ
リブデン箔13周りの断面形状は、縦寸法A2が横寸法
B2の1.5〜6倍、好ましくは1.5〜5倍、より好
ましくは1.5〜3倍に設定された矩形(長方形)状と
され、モリブデン箔13の断面形状に沿った形状となっ
ている。
【0032】ここで、電極シール部18の各部の断面形
状は、正確な正方形状や矩形状である必要はなく、図
4,図5に示すように、電極シール部18の四周面に凹
部18A,18B等が形成されていてもよい。これらの
凹部18A,18Bは、電極シール部18を四方から金
型で押圧してその内部を陽極芯棒11に密着させる際、
金型の表面形状が電極シール部18に転写されたもので
ある。
【0033】また、特に、図4に示すように、電極シー
ル部18の各寸法A1、B1と陽極芯棒11の径寸法D
との関係は、3×D≦A1≦6×D(3×D≦B1≦6
×D)であり、さらに、陽極芯棒11の近辺に微小クラ
ック18Cがある場合、この微小クラック18Cを勘案
した径寸法D′と各寸法A1、B1との関係は、3×
D′≦A1≦6×D′(3×D′≦B1≦6×D′)と
されている。これは、径寸法D,D′がそれらの範囲以
外では、発光管15内の内部応力が増大する傾向にある
からである。
【0034】そして、電極シール部18,19におい
て、各芯棒11,12に対応した部分とモリブデン箔1
3,14に対応した部分とは、モリブデン箔13,14
の面取り部13A,14Aの傾斜角度に沿った滑らかな
外表面18D,29Dで連続しており、これらの境界部
分に応力集中が生じないようになっている。
【0035】図6(A)、(B)は、陽極芯棒11とモ
リブデン箔13との接続部分を拡大して示す斜視図、お
よび平面図である。これらの図において、モリブデン箔
13の先端側における縦方向の中央には、陽極芯棒11
の端部と係合する絞り部13Bが設けられている。この
絞り部13Bの絞り深さは、陽極芯棒11の中心軸とモ
リブデン箔13の中心軸とが互いに一致する大きさに設
定され、陽極芯棒11およびモリブデン箔13を図示し
ない発光管15で覆って電極シール部18を形成する
際、陽極芯棒11が大きく傾くのを防止している。加え
て、発光管15を周囲から金型等で押圧する時に、押圧
される部分の変形スピードが均一化され、モリブデン箔
13および陽極芯棒11が必然的に発光管15のセンタ
ーでシールされるようになっている。
【0036】なお、図4〜図6では、陽極側のみが示さ
れているが、陰極側でも同様である。
【0037】このような本実施形態においては、加熱軟
化した円筒状の発光管15内に空気を送り込むことで中
央部分を膨らませ、発光部17を形成する。次いで、発
光管15内に予めモリブデン箔13,14が接続された
陽極芯棒11、陰極芯棒12を挿入して互いに対向させ
る。この後、発光管15を四方から金型等を用いて押圧
することにより、発光管15の内部を各芯棒11,12
および各モリブデン箔13,14に密着させてシール
し、各電極シール部18,19を形成する。さらに、発
光部17の内部から空気を抜き取った後、その内部にハ
ロゲンガスや添加物を封入し、光源ランプ10を完成さ
せる。
【0038】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。
【0039】すなわち、光源ランプ10では、発光管1
5の電極シール部18において、高温となる陽極芯棒1
1周りの断面は、縦横比(A1:B1)が等しい形状で
あるため、陽極芯棒11周りの発光管15の肉厚寸法が
略一定となって陽極芯棒11からの熱伝導が均一に行わ
れるようになり、発光管15内で熱応力が増大するのを
押さえることができる。また、縦横比を等しくして肉厚
寸法を略一定にすることで、発光管15には薄肉部分等
が存在しなくなるため、陽極芯棒11の径方向の熱膨張
によって生じる内部応力に対しても十分に対抗すること
ができる。これらのことにより、一部分への片寄った応
力集中などを防いで発光管15の破損を有効に防止でき
る。
【0040】また、同様に高温になり易い陽極側のモリ
ブデン箔13周りの断面は、縦寸法A2が横寸法B2の
1.5〜6倍に設定された形状であるため、その断面を
モリブデン箔13の断面に沿った最適な形状にできる。
このため、前述と同様に、応力集中などを回避してより
破損し難くできる。
【0041】また、発光管15の電極シール部18にお
いて、陽極芯棒11と密着した部分およびモリブデン箔
13と密着した部分が互いに滑らかな外表面18Dで連
続しているため、各密着部分での断面形状が異なって
も、発光管15の表面におけるそれらの境界部分での応
力集中を避けることができ、発光管15をさらに破損し
難くできる。
【0042】そして、モリブデン箔13の陽極芯棒11
側の端部には面取り部13Aが設けられているため、発
光管15内において、応力が集中し易い角部をなくすこ
とができ、発光管15の内部からの破損を一層良好に防
止できる。
【0043】さらに、陽極芯棒11とモリブデン箔13
とは、各々の中心軸が一致する位置で互いに接続され、
また、陰極側でも同様であるため、各芯棒11,12お
よび各モリブデン箔13,14を発光管15の中央によ
り正確に位置させることができ、各芯棒11,12の傾
きを防止してアーク放電の発光管15に対する軸ずれを
確実に防止できる。
【0044】〔光源ランプユニット〕図7(A)、
(B)には、本実施形態に係る光源ランプユニット20
が示されている。光源ランプユニット20は、前述の光
源ランプ10と、光源ランプ10を囲う反射鏡21と、
これらの光源ランプ10および反射鏡21を収容するラ
ンプハウジング22とを備えており、後述する投写型表
示装置に対して着脱自在とされている。
【0045】このような光源ランプユニット20では、
前述した光源ランプ10を備えているため、前述と同様
な効果を得ることができる。
【0046】〔投写型表示装置〕図8には、上記実施形
態の光源ランプユニットを備えた投写型表示装置1が示
されている。この投写型表示装置1は、前述の光源ラン
プユニット20から出射された光束を赤(R)、緑
(G)、青(B)の3色光束に分離し、これらの各色光
束を液晶ライトバルブを通して画像情報に対応させて変
調し、変調した後の各色の変調光束を再合成して、投写
レンズユニットを介してスクリーン上に拡大表示する形
式のものである。
【0047】この図に示すように、本例の投写型表示装
置1は直方体形状をした外装ケース2を有している。外
装ケース2は、基本的には、アッパーケース3と、ロア
ーケース4と、装置前面を規定しているフロントケース
5から構成されている。フロントケース5の中央からは
投写レンズユニット6の先端側の部分が突出している。
【0048】図9には、投写型表示装置1の外装ケース
2の内部における各構成部分の配置を示してあり、図1
0には、図9のX−X線における断面を示してある。これ
らの図に示すように、外装ケース2の内部において、そ
の後端側には電源ユニット7が配置されている。この電
源ユニット7よりも装置前側の隣接した位置には光源ラ
ンプユニット20が配置されている。光源ランプユニッ
ト20の装置前側にはこの光源ランプユニット20から
ほぼ光軸に沿って出射された光束を入射できる光学ユニ
ット9が配置されている。光学ユニット9の前側の中央
には、投写レンズユニット6の基端側が位置している。
一方、光学ユニット9の側方には、装置の前後方向に向
けて入出力インターフェース回路が搭載されたインター
フェース基板111が配置され、このインターフェース
基板111に平行にビデオ信号処理回路が搭載されたビ
デオ基板112が配置されている。さらに、光源ランプ
ユニット20、光学ユニット9の上側には、装置駆動制
御用の制御基板113が配置されている。装置前端側の
左右の角には、それぞれスピーカ114R、114Lが
配置されている。光学ユニット9の上面側の中央には冷
却用の吸気ファン115Aが配置され、光学ユニット9
の底面側の中央には冷却用循環流形成用の循環用ファン
115Bが配置されている。また、光源ランプユニット
20の裏面側である装置側面には排気ファン116が配
置されている。そして、電源ユニット7における基板1
11、112の端に面する位置には吸気ファン115A
からの冷却用空気流を電源ユニット7内に吸引するため
の補助冷却ファン117が配置されている。
【0049】電源ユニット7の直上には、その装置左側
の位置にフロッピーディスク駆動ユニット(FDD)1
18が配置されている。
【0050】図11には、光学ユニット9および投写レ
ンズユニット6の部分を取り出して示してある。この図
に示すように、光学ユニット9は、色合成プリズム91
0以外の光学素子が上下のライトガイド901、902
の間に上下から挟まれて保持された構成となっている。
これらの上ライトガイド901、下ライトガイド902
は、それぞれアッパーケース3およびロアーケース4の
側に固定ねじにより固定されている。また、これらの上
下のライトガイド板901、902は、色合成プリズム
910の側に同じく固定ねじによって固定されている。
色合成プリズム910は、ダイキャスト板である厚手の
ヘッド板903の裏面側に固定ねじによって固定されて
いる。このヘッド板903の前面には、投写レンズユニ
ット6の基端側が同じく固定ねじによって固定されてい
る。
【0051】図12には、本例の投写型表示装置1に組
み込まれている光学系の概略構成を示してある。本例の
投写型表示装置1の光学系には、光源ランプユニット2
0の構成要素である光源ランプ10と、均一照明光学素
子であるインテグレータレンズ921およびインテグレ
ータレンズ922から構成される均一照明光学系923
が採用されている。そして、投写型表示装置1は、この
均一照明光学系923から出射される光束Wを赤
(R)、緑(G)、青(B)に分離する色分離光学系9
24と、各色光束R、G、Bを変調する3枚の液晶ライ
トバルブ925R、925G、925Bと、変調された
後の色光束を再合成する色合成光学系としての色合成プ
リズム910と、合成された光束をスクリーン100の
表面に拡大投写する投写レンズユニット6のうち、青色
光束Bに対応する液晶ライトバルブ925Bに導く導光
系927を備えている。
【0052】均一照明光学系923は、反射ミラー93
1を備えており、均一照明光学系923からの出射光の
光軸1aを装置前方向に向けて直角に折り曲げるように
している。この反射ミラー931を挟んでインテグレー
タレンズ921、922が直交する状態に配置されてい
る。
【0053】光源ランプ10からの出射光は、このイン
テグレータレンズ921を介してインテグレータレンズ
922を構成している各レンズの入射面上にそれぞれ2
次光源像として投写され、当該インテグレータレンズ9
22からの出射光を用いて被照明対象物が照射されるこ
とになる。
【0054】各色分離光学系924は、青緑反射ダイク
ロイックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー
942と、反射ミラー943から構成される。光束W
は、まず、青緑反射ダイクロイックミラー941におい
て、そこに含まれている青色光束Bおよび緑色光束Gが
直角に反射され、緑反射ダイクロイックミラー942の
側に向かう。
【0055】赤色光束Rはこのミラー941を通過し
て、後方の反射ミラー943で直角に反射されて、赤色
光束Rの出射部944からプリズムユニット910の側
に出射される。ミラー941において反射された青色、
緑色光束B、Gは、緑反射ダイクロイックミラー942
において、緑色光束Gのみが直角に反射されて、緑色光
束Gの出射部945から色合成光学系の側に出射され
る。このミラー942を通過した青色光束Bは、青色光
束Bの出射部946から導光系927の側に出射され
る。本例では、均一照明光学素子の光束Wの出射部か
ら、色分離光学系924における各色光束の出射部94
4、945、946までの距離が全て等しくなるように
設定されている。
【0056】色分離光学系942の赤色、緑色光束R、
Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集光
レンズ951、952が配置されている。したがって、
各出射部から出射した赤色、緑色光束R、Gは、これら
の集光レンズ951、952に入射して平行化される。
【0057】このように平行化された赤色、緑色光束
R、Gは、入射側偏光板960R、960Gを通って液
晶ライトバルブ925R、925Gに入射して変調さ
れ、各色光に対応した画像情報が付加される。すなわ
ち、これらのライトバルブは、不図示の駆動手段によっ
て画像情報に応じてスイッチング制御されて、これによ
り、ここを通過する各色光の変調が行われる。このよう
な駆動手段は公知の手段をそのまま使用することができ
る。一方、青色光束Bは、導光系927を介して対応す
る液晶ライトバルブ925Bに導かれ、ここにおいて、
同様に画像情報に応じて変調が施される。本例のライト
バルブは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング
素子として用いることができる。
【0058】導光系927は、青色光束Bの出射部94
6の出射側に配置した集光レンズ954と、入射側反射
ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらの
反射ミラーの間に配置した中間レンズ973と、液晶ラ
イトバルブ925Bの手前側に配置した集光レンズ95
3とから構成されており、集光レンズ953から出射し
た青色光束Bは、入射側偏光板960Bを通って液晶ラ
イトバルブ952Bに入射して変調される。各色光束の
光路長、すなわち、光源ランプ10から各液晶パネルま
での距離は青色光束Bが最も長くなり、したがって、こ
の光束の光量損失が最も多くなる。しかし、導光系92
7を介在させることにより、光量損失を抑制できる。
【0059】次に、各液晶ライトバルブ925R、92
5G、925Bを通って変調された各色光束R、G、B
は、出射側偏光板961R、961G、961Bを通っ
て色合成プリズム910に入射され、ここで再合成され
る。そして、この色合成プリズム910によって合成さ
れたカラー画像が投写レンズユニット6を介して所定の
位置にあるスクリーン10の表面に拡大投写されるよう
になっている。
【0060】このような投写型表示装置1でも、前述し
た光源ランプ10を有する光源ランプユニット20を備
えているため、前述と同様な効果を得ることができる。
【0061】図13には、本発明の第2実施形態に係る
光源ランプ10の陽極芯棒11との接続部分における断
面図が示されている。本実施形態の光源ランプ10は、
電極シール部18の断面形状が円形状である点で第1実
施形態とは異なる。
【0062】このような実施形態では、電極シール部1
8の断面形状が円形状であるため、陽極芯棒11周りの
発光管15の肉厚寸法を略完全に一定にでき、発光管1
5の破損をより確実に防止できるという効果がある。
【0063】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0064】例えば、前記実施形態では、モリブデン箔
13の端部に陽極芯棒11を係合させる絞り部13Bが
設けて各々の中心軸を一致させていたが、例えば、図1
4(A)、(B)に示すように、陽極芯棒11にスリッ
ト11Aを設けてモリブデン箔13の端部を挟持させた
り、図15(A)、(B)に示すように、陽極芯棒11
に切欠部11Bを設ける等して、この陽極芯棒11およ
びモリブデン箔13の各中心軸を一致させてもよい。こ
れらは、陰極側でも同様である。
【0065】さらに、光源ランプ10では、発光管15
の電極シール部18において、モリブデン箔13と密着
した部分の断面形状が矩形状であったが、これに限ら
ず、例えば、楕円形状等であってもよい。
【0066】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
発光管の陽極芯棒との密着部分においては、その発光管
の断面形状のいわゆる縦横比が等しいため、陽極芯棒周
りの発光管の肉厚寸法を略一定にでき、内部応力を軽減
して発光管を破損し難くできるという効果がある。
【0067】また、陽極側では、発光管の箔体との密着
部分において、断面形状のいわゆる縦横比を最適に設定
したため、同様に、応力集中が回避されて発光管を破損
し難くできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光源ランプを示す
斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】光源ランプを構成する部材の要部を示す拡大図
である。
【図7】本実施形態に係る光源ランプユニットを示す全
体図である。
【図8】本実施形態の光源ランプユニットを備えた投写
型表示装置を示す全体斜視図である。
【図9】前記投写型表示装置の内部構成を示す概略平面
構成図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】光学ユニットおよび投写レンズユニットの部
分を取り出して示す概略平面構成図である。
【図12】光学ユニットに組み込まれている光学系を示
す概略構成図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係る光源ランプの要
部を示す断面図である。
【図14】本発明の変形例を示す拡大図である。
【図15】本発明の他の変形例を示す拡大図である。
【符号の説明】 1 投写型表示装置 2 ケース体である外装ケース 6 投写レンズユニット 10 光源ランプ 11 陽極芯棒 12 陰極芯棒 13,14 箔体であるモリブデン箔 13A,14A 面取り部 15 発光管 18D 滑らかな外表面 20 光源ランプユニット 21 反射鏡 22 ランプハウジング A1,A2 一方の長さ寸法である縦寸法 B1,B2 他方の長さ寸法である横寸法 925R,925G,925B 液晶ライトバルブ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーク長分だけ間隔を開けて対向配置さ
    れた芯棒と、これらの芯棒の互いに対向しない側の端部
    にそれぞれ接続された箔体と、前記各芯棒および各箔体
    を覆う発光管とを備えた光源ランプであって、前記発光
    管の少なくとも一方の芯棒と密着した部分は、互いに直
    交する一方の長さ寸法と他方の長さ寸法とが略等しい断
    面形状を有していることを特徴とする光源ランプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光源ランプにおいて、
    前記断面形状は、円形状または略円形状であることを特
    徴とする光源ランプ。
  3. 【請求項3】 アーク長分だけ間隔を開けて対向配置さ
    れた芯棒と、これらの芯棒の互いに対向しない側の端部
    にそれぞれ接続された箔体と、前記各芯棒および各箔体
    を覆う発光管とを備えた光源ランプであって、前記発光
    管の少なくとも一方の芯棒に接続された箔体と密着した
    部分は、互いに直交する一方の長さ寸法が他方の長さ寸
    法の1.5〜6倍に設定された断面形状を有しているこ
    とを特徴とする光源ランプ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の光源ラ
    ンプにおいて、前記発光管における少なくとも一方の前
    記芯棒と密着した部分、およびその芯棒に接続された前
    記箔体と密着した部分は、互いに滑らかな外表面で連続
    していることを特徴とする光源ランプ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の光源ラ
    ンプにおいて、少なくとも一方の前記芯棒の端部に接続
    された箔体の接続端側には、前記芯棒の端部に向かうに
    従って中央に位置するように傾斜した面取り部が設けら
    れていることを特徴とする光源ランプ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の光源ラ
    ンプにおいて、少なくとも一方の前記芯棒およびこの芯
    棒側の箔体は、各々の中心軸が一致した位置で互いに接
    続されていることを特徴とする光源ランプ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の光源ラ
    ンプにおいて、前記一方の芯棒は陽極芯棒であることを
    特徴とする光源ランプ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の光源ラ
    ンプと、この光源ランプを囲う反射鏡と、これらの光源
    ランプおよび反射鏡を収容するランプハウジングとを備
    えていることを特徴とする光源ランプユニット。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の光源ラ
    ンプと、この光源ランプから出射された光を変調するラ
    イトバルブと、このライトバルブによって変調された光
    を投写面上に拡大投写する投写レンズユニットとを備え
    ていることを特徴とする投写型表示装置。
JP9183169A 1997-06-24 1997-06-24 光源ランプおよび光源ランプユニット Withdrawn JPH1116539A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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