JPH11164529A - 回転電機用ロータのマグネット装着方法 - Google Patents

回転電機用ロータのマグネット装着方法

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JPH11164529A
JPH11164529A JP32345097A JP32345097A JPH11164529A JP H11164529 A JPH11164529 A JP H11164529A JP 32345097 A JP32345097 A JP 32345097A JP 32345097 A JP32345097 A JP 32345097A JP H11164529 A JPH11164529 A JP H11164529A
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JP
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magnets
rotor
pair
magnet
yoke
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JP32345097A
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English (en)
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Masaaki Shimizu
正明 清水
Toshio Ishikawa
祀男 石川
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な作業工程や専用の加工設備を要するこ
となくロータの動的なバランスを修正することができ、
低コストでかつ性能面でも有利となる回転電機用ロータ
のマグネット装着方法を得る。 【解決手段】 ヨークにマグネットが装着されて成るロ
ータにおいて、先ず装着するためのマグネットの個々の
重量を測定し、この測定結果に基づいて、重量が所定範
囲内で近似した一対のマグネットをペアの装着マグネッ
トとして設定する。さらに、このペアのマグネットを、
ヨークの回転軸を中心とする対称位置にそれぞれ装着し
てロータが完成する。これにより、バランス修正のため
の特別な作業工程や専用の加工設備を要することがな
く、また、ロータ(ヨーク)の一部を削除したり修正材
を付着させる構成ではないため回転電機(モータ)の効
率低下を防止することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転軸を有するヨー
クに複数のマグネットが装着されて成る回転電機用ロー
タのマグネット装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回転電機として例えばアウタロータ型ブ
ラシレスモータでは、回転軸を有する円筒形のヨークの
内周面に例えば4極(個)や6極(個)等の複数のマグ
ネットが装着されて構成されるロータを備えている。
【0003】ここで、このような回転電機用ロータにお
いて、そのバランス(不釣合)を修正する方法として
は、マグネットが装着された後の(完成した後の)ロー
タの動的な不釣合状態を測定した後に、修正材(所謂パ
テ)を付着することにより不釣合を修正する修正方法
(所謂プラスバランス修正法)や、マグネットが装着さ
れた後のロータのヨークの一部を削除(切除)すること
により不釣合を修正する修正方法(所謂マイナスバラン
ス修正法)が知られている。
【0004】ここで、前記修正材を付着することにより
行うバランス修正方法では、マグネットが装着された後
のロータの不釣合状態を測定し、この測定結果に基づい
て不釣合位置および不釣合量が決定され、さらに、この
結果に基づいて所定量の修正材がロータ(ヨーク)へ吐
出されて付着されるようになっている。またさらに、ヨ
ークとマグネットとの間に部分的に隙間を設け、この隙
間にバランス修正用の接着剤を付着する方法も提案され
ている(実開昭64−34874号公報)。一方、前記
ロータのヨークの一部を削除(切除)することにより行
うバランス修正方法では、マグネットが装着された後の
ロータの不釣合状態を同様に測定し、この測定結果に基
づいて不釣合位置および不釣合量が決定され、さらに、
この結果に基づいて所定箇所のヨークが削除されてバラ
ンスが修正される構成である。
【0005】しかしながら、このような従来の修正方法
は、何れのものも特別な作業工程や専用の加工設備、あ
るいは熟練した作業技術が必要でコスト高の原因となっ
たり、モータの効率面で不利となる等の欠点を有してい
た。
【0006】すなわち、前記修正材を付着することによ
り行うバランス修正方法では、この修正材を付着させる
ための加工工程やその設備が必要となり、さらに、回転
電機用のロータとして本来的には必要としない修正材を
付着させる構成であるため、この付着された修正材によ
る重量増加が回転電機(モータ)の性能(効率)を損な
うことになる。また、修正材の付着スペースを確保する
ために例えばマグネットを部分的に削除すると、同様に
モータの性能を損なうことになる。
【0007】一方、前記ロータのヨークの一部を削除す
ることにより行うバランス修正方法では、同様に、ヨー
クの一部を削除するための加工工程やその加工設備、あ
るいは熟練した作業技術が必要となり、さらに、削除し
た際の切粉等の飛散やロータへの不要な付着を防止する
ための対策が必要となる。
【0008】このように、回転電機用ロータのバランス
を修正する従来の方法では、何れのものも作業工程や専
用の加工設備が増加してコスト高の原因であり、また回
転電機の性能(効率)面で不利となる等の欠点を有して
おり、このための対策が切望されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、特別な作業工程や専用の加工設備を要することな
くロータのバランスを修正することができ、低コストで
かつ性能面でも有利となる回転電機用ロータのマグネッ
ト装着方法を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の回
転電機用ロータのマグネット装着方法は、回転軸を有す
るヨークに複数のマグネットが装着されて成る回転電機
用ロータのマグネット装着方法であって、前記ヨークに
装着するためのマグネットについてその個々の重量を予
め測定し、前記重量測定結果に基づいて、重量が所定範
囲内で近似した一対のマグネットをペアとして設定し、
前記ペアとして設定された一対のマグネットを、前記ヨ
ークの回転軸を中心とする対称位置にそれぞれ装着し
た、ことを特徴としている。
【0011】請求項1記載の回転電機用ロータのマグネ
ット装着方法は、回転軸を有するヨークに複数のマグネ
ットが装着されて成る回転電機用ロータに適用される。
【0012】ここで、この回転電機用ロータのヨークに
マグネットを装着する際には、装着するためのマグネッ
トについて、その個々の重量が予め測定される。
【0013】次いで、この予め測定された個々の重量測
定結果に基づいて、重量が所定範囲内で近似した一対の
マグネットがペアのマグネットとして設定される。さら
に、前記ペアとして設定された一対のマグネットが、ヨ
ークの回転軸を中心とする対称位置にそれぞれ装着され
て回転電機用ロータが完成する。
【0014】したがって、仮に装着前の個々のマグネッ
トに重量のバラツキが有っても、本発明が適用された回
転電機用ロータにおいては、重量的に近似したマグネッ
トがヨークの回転軸を中心とする対称位置に装着される
ため、マグネットが装着される時点でロータの不釣合が
除去された状態となって(バランスが修正された状態と
なって)回転電機用ロータが完成する。すなわち、本発
明が適用された回転電機用ロータでは、個々のマグネッ
トの重量のバラツキによって従来では生じていたロータ
の不釣合が、全く生じない(大幅に低減される)。
【0015】このように、本発明に係るマグネット装着
方法によれば、修正材あるいは特別な作業工程や専用の
加工設備等を必要とすることなく、通常のマグネット装
着工程を変更することなくバランス修正が可能であり、
バランス修正のための従来の加工工程を大幅に省略する
ことができ低コストになる。さらに、回転電機用ロータ
に修正材を付着したりその一部を削除する構成ではない
ため、回転電機用ロータ(すなわち、回転電機自体)の
本来の効率が阻害されることがなく、性能面でも有利と
なる。
【0016】請求項2に係る発明の回転電機用ロータの
マグネット装着方法は、回転軸を有するヨークに複数の
マグネットが装着されて成る回転電機用ロータのマグネ
ット装着方法であって、前記ヨークに装着するためのマ
グネットについてその個々の重量を予め測定し、前記重
量測定結果に基づいて、重量が所定範囲内で近似したも
のを同一グループのマグネットとしてグループ分けし、
前記同一グループに属する一対のマグネットをペアとし
て設定し、前記ペアとして設定された一対のマグネット
を、前記ヨークの回転軸を中心とする対称位置にそれぞ
れ装着した、ことを特徴としている。
【0017】請求項2記載の回転電機用ロータのマグネ
ット装着方法は、回転軸を有するヨークに複数のマグネ
ットが装着されて成る回転電機用ロータに適用される。
【0018】ここで、この回転電機用ロータのヨークに
マグネットを装着する際には、装着するためのマグネッ
トについて、その個々の重量が予め測定される。
【0019】次いで、この予め測定された個々の重量測
定結果に基づいて、重量が所定範囲内で近似したものが
同一グループのマグネットとしてグループ分けされ、さ
らに、各グループのうち同一グループに属する一対のマ
グネットがペアのマグネットとして設定される。その後
には、前記ペアとして設定された一対のマグネットが、
ヨークの回転軸を中心とする対称位置にそれぞれ装着さ
れて回転電機用ロータが完成する。
【0020】したがって、仮に装着前の個々のマグネッ
トに重量のバラツキが有っても、本発明が適用された回
転電機用ロータにおいては、重量的に近似したマグネッ
トがヨークの回転軸を中心とする対称位置に装着される
ため、マグネットが装着される時点でロータの不釣合が
除去された状態となって(バランスが修正された状態と
なって)回転電機用ロータが完成する。すなわち、本発
明が適用された回転電機用ロータでは、個々のマグネッ
トの重量のバラツキによって従来では生じていたロータ
の不釣合が、全く生じない(大幅に低減される)。
【0021】なお、4極、6極あるいは8極等のマグネ
ットを備えた回転電機用ロータにおいては、前記ペアと
して設定された一対のマグネットを複数対(組)必要と
するが、この場合、ペアとして設定される一対のマグネ
ットが前記同一グループに属していれば良く、前記ペア
毎においてその属するグループが異なっていても何ら差
し支えない。
【0022】このように、本発明に係るマグネット装着
方法によれば、修正材あるいは特別な作業工程や専用の
加工設備等を必要とすることなく、通常のマグネット装
着工程を変更することなくバランス修正が可能であり、
バランス修正のための従来の加工工程を大幅に省略する
ことができ低コストになる。さらに、回転電機用ロータ
に修正材を付着したりその一部を削除する構成ではない
ため、回転電機用ロータ(すなわち、回転電機自体)の
本来の効率が阻害されることがなく、性能面でも有利と
なる。
【0023】請求項3に係る発明の回転電機用ロータの
マグネット装着方法は、回転軸を有するヨークに複数の
マグネットが装着されて成る回転電機用ロータのマグネ
ット装着方法であって、前記ヨークに装着するためのマ
グネットについてその個々の重量を予め測定し、前記重
量測定結果に基づいて、重量が所定範囲内で近似したも
のを同一グループのマグネットとしてグループ分けし、
前記同一グループに属するマグネットを前記ヨークに装
着した、ことを特徴としている。
【0024】請求項3記載の回転電機用ロータのマグネ
ット装着方法は、回転軸を有するヨークに複数のマグネ
ットが装着されて成る回転電機用ロータに適用される。
【0025】ここで、この回転電機用ロータのヨークに
マグネットを装着する際には、装着するためのマグネッ
トについて、その個々の重量が予め測定される。
【0026】次いで、この予め測定された個々の重量測
定結果に基づいて、重量が所定範囲内で近似したものが
同一グループのマグネットとしてグループ分けされる。
さらに、各グループのうち同一グループに属するマグネ
ットが、ヨークに装着されて回転電機用ロータが完成す
る。
【0027】したがって、仮に装着前の個々のマグネッ
トに重量のバラツキが有っても、本発明が適用された回
転電機用ロータにおいては、重量的に近似したマグネッ
トがヨークに装着されるため、マグネットが装着される
時点でロータの不釣合が除去された状態となって(バラ
ンスが修正された状態となって)回転電機用ロータが完
成する。すなわち、本発明が適用された回転電機用ロー
タでは、個々のマグネットの重量のバラツキによって従
来では生じていたロータの不釣合が、全く生じない(大
幅に低減される)。
【0028】このように、本発明に係るマグネット装着
方法によれば、修正材あるいは特別な作業工程や専用の
加工設備等を必要とすることなく、通常のマグネット装
着工程を変更することなくバランス修正が可能であり、
バランス修正のための従来の加工工程を大幅に省略する
ことができ低コストになる。さらに、回転電機用ロータ
に修正材を付着したりその一部を削除する構成ではない
ため、回転電機用ロータ(すなわち、回転電機自体)の
本来の効率が阻害されることがなく、性能面でも有利と
なる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1(A)及び図1(B)には本
発明の第1の実施の形態に係るマグネット装着方法が適
用される回転電機用ロータ10が示されている。
【0030】ロータ10は、回転電機としてのブラシレ
スモータに用いられるアウタロータ型とされており、円
筒形のヨーク12を備えている。このヨーク12には回
転軸14が一体に設けられており、回転軸14周りに回
転する。ヨーク12の内周面には、マグネット16、1
8、20、22が装着されており、本実施の形態におい
ては4極の構成となっている。これらのマグネット1
6、18、20、22は、後述する装着方法によって装
着されており、ロータ10としてバランス(動的な不釣
合)が修正された状態となっている。
【0031】ここで、図2には第1の実施の形態に係る
マグネット装着方法の全体的な構成がブロック図にて示
されており、前述の如く構成されるロータ10を製作す
る手順を図2に基づいて説明する。
【0032】前述した如くヨーク12の内周面にマグネ
ット16、18、20、22が装着されて成るロータ1
0において、ヨーク12にマグネット16、18、2
0、22を装着する際には、先ず工程100において、
装着するために用いられるのマグネットM1 ・・・M n
について、その個々の重量が予め測定される。
【0033】次いで、工程102において、工程100
にて予め測定された個々の重量測定結果に基づいて、重
量が所定範囲内で近似した一対のマグネット16、1
8、及び、一対のマグネット20、22がそれぞれペア
の装着マグネットとして設定される。
【0034】さらに、工程104において、前記ペアと
して設定された一対のマグネット16、18が、ヨーク
12の回転軸14を中心とする対称位置にそれぞれ装着
されると共に、一対のマグネット20、22が、同様に
ヨーク12の回転軸14を中心とする対称位置にそれぞ
れ装着されてロータ10が完成する。
【0035】なお、ロータ10の極数を6極や8極等に
構成する場合には、前記工程102及び工程104が必
要回繰り返される。
【0036】したがって、仮に装着前の個々のマグネッ
トM1 ・・・M nに重量のバラツキが有っても、本第1
の実施の形態に係るマグネット装着方法が適用されたロ
ータ10においては、重量的に近似した一対のマグネッ
ト16、18、及び、一対のマグネット20、22がヨ
ーク12の回転軸14を中心とする対称位置に装着され
るため、これらのマグネット16、18、20、22が
装着される時点でロータ10の不釣合が除去された状態
となって(バランスが修正された状態となって)ロータ
10が完成する。すなわち、本第1の実施の形態に係る
マグネット装着方法が適用されたロータ10では、個々
のマグネットM1 ・・・M nの重量のバラツキによって
従来では生じていたロータ10の不釣合が、全く生じな
い(大幅に低減される)。
【0037】ヨーク12にマグネット16、18、2
0、22が装着されロータ10が完成した後には、工程
106において最終的にバランスの確認のための計測が
実施される。
【0038】このように、本第1の実施の形態に係るマ
グネット装着方法によれば、修正材あるいは特別な作業
工程や専用の加工設備等を必要とすることなく、通常の
マグネット装着工程を変更することなくバランス修正が
可能であり、バランス修正のための従来の加工工程を大
幅に省略することができ低コストになる。
【0039】さらに、ロータ10は、従来のバランス修
正方法の如くロータ10(ヨーク12)に修正材を付着
したりその一部を削除する構成ではないため、ロータ1
0(すなわち、モータ自体)の本来の効率が阻害される
ことがなく、性能面でも有利となる。
【0040】次に、本発明に他の実施の形態を説明す
る。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品
には、前記第1の実施の形態と同一の符号を付与しその
説明を省略する。
【0041】図3には本発明の第2の実施の形態に係る
マグネット装着方法の全体的な構成がブロック図にて示
されており、前述の如く構成されるロータ10を製作す
る手順を図3に基づいて説明する。
【0042】前述した如くヨーク12の内周面にマグネ
ット16、18、20、22が装着されて成るロータ1
0において、ヨーク12にマグネット16、18、2
0、22を装着する際には、先ず工程110において、
装着するために用いられるのマグネットM1 ・・・M n
について、その個々の重量が予め測定される。
【0043】次いで、工程112において、工程110
にて予め測定された個々の重量測定結果に基づいて、重
量が所定範囲内で近似したものが同一グループのマグネ
ットとしてグループ分けされる。すなわち、図4に示す
如く、例えば基本重量が18gのマグネットについて、
その重量バラツキが1%毎のAグループ乃至Fグループ
にグループ分けする。
【0044】次いで、工程114において、前記各グル
ープのうち同一グループに属する一対のマグネット1
6、18、及び、一対のマグネット20、22がそれぞ
れペアの装着マグネットとして設定される。例えば、一
対のマグネット16、18はAグループに属するもので
あり、一対のマグネット20、22がBグループに属す
るものである。また例えば、一対のマグネット16、1
8はDグループに属するものであり、一対のマグネット
20、22がFグループに属するものである。
【0045】この場合、ペアとして設定される一対のマ
グネットが前記同一グループに属していれば良く、前記
ペア毎においてその属するグループが異なっていても何
ら差し支えない。
【0046】その後には、工程116において、前記ペ
アとして設定された一対のマグネット16、18が、ヨ
ーク12の回転軸14を中心とする対称位置にそれぞれ
装着されると共に、一対のマグネット20、22が、同
様にヨーク12の回転軸14を中心とする対称位置にそ
れぞれ装着されてロータ10が完成する。
【0047】なお、ロータ10の極数を6極や8極等に
構成する場合には、前記工程114及び工程116が必
要回繰り返される。
【0048】したがって、仮に装着前の個々のマグネッ
トM1 ・・・M nに重量のバラツキが有っても、本第2
の実施の形態に係るマグネット装着方法が適用されたロ
ータ10においては、重量的に近似した一対のマグネッ
ト16、18、及び、一対のマグネット20、22がヨ
ーク12の回転軸14を中心とする対称位置に装着され
るため、これらのマグネット16、18、20、22が
装着される時点でロータ10の不釣合が除去された状態
となって(バランスが修正された状態となって)ロータ
10が完成する。すなわち、本第2の実施の形態に係る
マグネット装着方法が適用されたロータ10では、個々
のマグネットM1 ・・・M nの重量のバラツキによって
従来では生じていたロータ10の不釣合が、全く生じな
い(大幅に低減される)。
【0049】ヨーク12にマグネット16、18、2
0、22が装着されロータ10が完成した後には、工程
118において最終的にバランスの確認のための計測が
実施される。
【0050】このように、本第2の実施の形態に係るマ
グネット装着方法によれば、修正材あるいは特別な作業
工程や専用の加工設備等を必要とすることなく、通常の
マグネット装着工程を変更することなくバランス修正が
可能であり、バランス修正のための従来の加工工程を大
幅に省略することができ低コストになる。
【0051】さらに、ロータ10は、従来のバランス修
正方法の如くロータ10(ヨーク12)に修正材を付着
したりその一部を削除する構成ではないため、ロータ1
0(すなわち、モータ自体)の本来の効率が阻害される
ことがなく、性能面でも有利となる。
【0052】次に、図5には本発明の第3の実施の形態
に係るマグネット装着方法の全体的な構成がブロック図
にて示されており、前述の如く構成されるロータ10を
製作する手順を図5に基づいて説明する。
【0053】前述した如くヨーク12の内周面にマグネ
ット16、18、20、22が装着されて成るロータ1
0において、ヨーク12にマグネット16、18、2
0、22を装着する際には、先ず工程120において、
装着するために用いられるのマグネットM1 ・・・M n
について、その個々の重量が予め測定される。
【0054】次いで、工程122において、工程120
にて予め測定された個々の重量測定結果に基づいて、重
量が所定範囲内で近似したものが同一グループのマグネ
ットとしてグループ分けされる。すなわち、前述と同様
に図4に示す如く、例えば基本重量が18gのマグネッ
トについて、その重量バラツキが1%毎のAグループ乃
至Fグループにグループ分けする。
【0055】次いで、工程124において、各グループ
のうち同一グループに属するマグネット16、18、2
0、22が、ヨーク12に装着されてロータ10が完成
する。例えば、マグネット16、18、20、22は全
てAグループに属するものであり、また例えば、マグネ
ット16、18、20、22は全てDグループに属する
ものである。
【0056】したがって、仮に装着前の個々のマグネッ
トM1 ・・・M nに重量のバラツキが有っても、本第3
の実施の形態に係るマグネット装着方法が適用されたロ
ータ10においては、重量的に近似したマグネット1
6、18、20、22がヨーク12に装着されるため、
これらのマグネット16、18、20、22が装着され
る時点でロータ10の不釣合が除去された状態となって
(バランスが修正された状態となって)ロータ10が完
成する。すなわち、本第3の実施の形態に係るマグネッ
ト装着方法が適用されたロータ10では、個々のマグネ
ットM1 ・・・M nの重量のバラツキによって従来では
生じていたロータ10の不釣合が、全く生じない(大幅
に低減される)。
【0057】ヨーク12にマグネット16、18、2
0、22が装着されロータ10が完成した後には、工程
126において最終的にバランスの確認のための計測が
実施される。
【0058】このように、本第3の実施の形態に係るマ
グネット装着方法によれば、修正材あるいは特別な作業
工程や専用の加工設備等を必要とすることなく、通常の
マグネット装着工程を変更することなくバランス修正が
可能であり、バランス修正のための従来の加工工程を大
幅に省略することができ低コストになる。
【0059】さらに、ロータ10は、従来のバランス修
正方法の如くロータ10(ヨーク12)に修正材を付着
したりその一部を削除する構成ではないため、ロータ1
0(すなわち、モータ自体)の本来の効率が阻害される
ことがなく、性能面でも有利となる。
【0060】なお、前述した各実施の形態においては、
ヨーク12にマグネット16、18、20、22が装着
された4極のロータ10について説明したが、これに限
らず、本発明は6極あるいは8極等の多極の回転電機用
ロータであっても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマグネット装着方法
が適用される回転電機用ロータを示し、(A)は正面図
であり(B)は断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るマグネット装
着方法の全体的な構成を示す流れ図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るマグネット装
着方法の全体的な構成を示す流れ図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態及び第3の実施の形
態に係るマグネット装着方法におけるマグネットのグル
ープ分けの一例を示す分類図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るマグネット装
着方法の全体的な構成を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 ロータ 12 ヨーク 14 回転軸 16 マグネット 18 マグネット 20 マグネット 22 マグネット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を有するヨークに複数のマグネッ
    トが装着されて成る回転電機用ロータのマグネット装着
    方法であって、 前記ヨークに装着するためのマグネットについてその個
    々の重量を予め測定し、 前記重量測定結果に基づいて、重量が所定範囲内で近似
    した一対のマグネットをペアとして設定し、 前記ペアとして設定された一対のマグネットを、前記ヨ
    ークの回転軸を中心とする対称位置にそれぞれ装着し
    た、 ことを特徴とする回転電機用ロータのマグネット装着方
    法。
  2. 【請求項2】 回転軸を有するヨークに複数のマグネッ
    トが装着されて成る回転電機用ロータのマグネット装着
    方法であって、 前記ヨークに装着するためのマグネットについてその個
    々の重量を予め測定し、 前記重量測定結果に基づいて、重量が所定範囲内で近似
    したものを同一グループのマグネットとしてグループ分
    けし、 前記同一グループに属する一対のマグネットをペアとし
    て設定し、 前記ペアとして設定された一対のマグネットを、前記ヨ
    ークの回転軸を中心とする対称位置にそれぞれ装着し
    た、 ことを特徴とする回転電機用ロータのマグネット装着方
    法。
  3. 【請求項3】 回転軸を有するヨークに複数のマグネッ
    トが装着されて成る回転電機用ロータのマグネット装着
    方法であって、 前記ヨークに装着するためのマグネットについてその個
    々の重量を予め測定し、 前記重量測定結果に基づいて、重量が所定範囲内で近似
    したものを同一グループのマグネットとしてグループ分
    けし、 前記同一グループに属するマグネットを前記ヨークに装
    着した、 ことを特徴とする回転電機用ロータのマグネット装着方
    法。
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