JPH11164526A - 回転電機のステータ製造方法等 - Google Patents

回転電機のステータ製造方法等

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Publication number
JPH11164526A
JPH11164526A JP32647897A JP32647897A JPH11164526A JP H11164526 A JPH11164526 A JP H11164526A JP 32647897 A JP32647897 A JP 32647897A JP 32647897 A JP32647897 A JP 32647897A JP H11164526 A JPH11164526 A JP H11164526A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnetic pole
stator
pole teeth
core
coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP32647897A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Kawamura
勉 川村
Toyonobu Yamada
豊信 山田
Sukeyasu Mochizuki
資康 望月
Naoki Mizutani
直樹 水谷
Kingo Miyaoka
金悟 宮岡
Toshiichi Sato
敏一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Priority to US09/057,794 priority patent/US5986377A/en
Priority to TW087105377A priority patent/TW411653B/zh
Priority to EP98106585A priority patent/EP0871282A1/en
Priority to CN98106984A priority patent/CN1196598A/zh
Publication of JPH11164526A publication Critical patent/JPH11164526A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、磁束の均一化及び磁気抵抗の低減
を図る。 【解決手段】 展開コア12は、単位コア13をつなぎ
部13aによりつないだ形態に形成され、各単位コア1
3は、単位ヨーク14と、磁極ティース15とを有して
構成されている。各磁極ティース15の先端に、この磁
極ティース15の突出方向へさらに突出するように一対
の突片部16、16がそれぞれ形成されている。展開コ
イル12に対し、ボビン17を、突片部16、16を通
過させて磁極ティース15に嵌合し、ポンチPにより突
片部16、16部分を押圧してこれを側方へ張り出すよ
うに折曲形成する。この後、展開コイル12を、ボビン
17を嵌合した単位コア13から順に丸め、そして両端
部を接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステータにおける
磁路が良好に形成されるように改良した回転電機のステ
ータ製造方法等に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、回転電機の
ステータには、図58に示す構成のものがある。このも
のは、図59に示すようにして製造されている。展開コ
ア1は多数の鋼板を積層して構成されたものであり、こ
の展開コア1は、単位ヨーク2及び磁極ティース3を有
する複数の単位コア4をそれぞれ一体のつなぎ部5によ
り連結した形態に形成されている。上記磁極ティース3
には、コイル6を巻回したボビン7を嵌合し、適宜接着
した上で、前記展開コア1を丸め、その後、両端部を溶
接することによりステータ8が形成される。
【0003】しかしながら、上記従来においては、ボビ
ン7を磁極ティース3に嵌め込む関係で、磁極ティース
3におけるローターとの磁路が狭く、磁束がローター側
へ集中して鎖交することになり、低速域でコギングトル
クが生じ、高速域で振動が発生する虞がある。さらにま
た、ステータコア8において、円周方向での磁路抵抗を
少しでも減らして磁気抵抗の低減を図ることも要求され
ている。このような事情からモータ効率の低下が懸念さ
れ、モータ効率の低下に対する改善も望まれている。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、磁束の均一化及び磁気抵抗の低減等
を図り得、もって、モータ効率の改善を図ることができ
る回転電機のステータ製造方法等を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の回転電機のス
テータ製造方法は、単位ヨーク及び磁極ティースを有す
る複数の単位コアをそれぞれ一体のつなぎ部により連結
して展開コアを形成し、コイルが巻装されたボビンを、
前記磁極ティースにそれぞれ嵌合し、前記展開コアを丸
め、その両端部を接合することにより、環状のステータ
コアを形成する回転電機のステータ製造方法において、
前記展開コアの各磁極ティースの先端に、この磁極ティ
ースの突出方向へさらに突出するように一対の突片部を
それぞれ形成し、前記ボビンをこの突片部を通過させて
前記磁極ティースに嵌合し、この後、前記突片部を側方
へ張り出すように折曲成形し、この後、前記展開コアを
丸めるようにしたところに特徴を有する。
【0006】この方法においては、ステータの完成品に
おいては、磁極ティースの先端に側方つまり周方向へ張
り出す突片部が存在する構成となるから、ステータ及び
ロータ間において磁束が均一に分布することになり、モ
ータ効率の改善を図ることができるようになる。
【0007】この場合、突片部が存することによって磁
極ティースへのボビンの挿入が問題となるが、これは次
のことにより解決されている。すなわち、上記突片部
は、その製造段階で、予め、展開コアの各磁極ティース
の先端に、この磁極ティースの突出方向へさらに突出す
るように形成されている。この状態では、磁極ティース
へのボビンの嵌合が可能である。そして、ボビンをこの
突片部を通過させて前記磁極ティースに嵌合し、この
後、前記突片部を側方へ張り出すように折曲成形するか
ら、ボビンを支障なく磁極ティースに嵌合でき、もっ
て、ステータ製造に何の支障もない。
【0008】請求項2の発明の回転電機のステータ製造
方法は、単位ヨーク及び磁極ティースを有する複数の単
位コアをそれぞれ一体のつなぎ部により連結して展開コ
アを形成し、コイルが巻装されたボビンを、前記磁極テ
ィースにそれぞれ嵌合し、前記展開コアを丸め、その両
端部を接合することにより、環状のステータコアを形成
する回転電機のステータ製造方法において、前記展開コ
アの各磁極ティースの先端の両側に、この磁極ティース
の側方向へ突出するように一対の突片部をそれぞれ形成
し、この突片部を磁極ティースの突出方向へ折曲成形
し、前記ボビンをこの突片部を通過させて前記磁極ティ
ースに嵌合し、この後、前記突片部を側方へ張り出すよ
うに折曲成形し、この後、前記展開コアを丸めるように
したところに特徴を有する。
【0009】展開コアを鋼板の積層により構成する場合
に、一般的に鋼板の打ち抜いて展開コアの一枚一枚を構
成するが、上記方法においては、突片部を、最初の製造
段階で、展開コアの各磁極ティースの先端の両側に、こ
の磁極ティースの側方向へ突出するように形成するか
ら、全体の大きさが磁極ティースの延長方向に長くなら
ず、鋼板の打ち抜き時における鋼板の歩留まりが良くな
る。
【0010】この場合、磁極ティースへのボビンの嵌合
が、突片部によって阻害されるが、この突片部を、その
後、磁極ティースの突出方向へ折曲成形し、この後、ボ
ビンをこの突片部を通過させて前記磁極ティースに嵌合
するから、上記不具合を解消できる。
【0011】そして、ステータの完成品においては、磁
極ティースの先端に側方つまり周方向へ張り出す突片部
が存在する構成となるから、ステータ及びロータ間にお
いて磁束が均一に分布することになり、モータ効率の改
善を図ることができるようになる。
【0012】請求項3の回転電機のステータ製造方法
は、請求項2の回転電機のステータ製造方法において、
各突片部と磁極ティースとの境部分に切欠部を形成した
上で、この突片部を磁極ティースの突出方向へ折曲成形
するようにしたところに特徴を有する。
【0013】前記請求項2の回転電機のステータ製造方
法において、突片部は、磁極ティースの側方に延びた状
態から磁極ティースの突出方向に折曲されるが、その部
分が屈曲しにくくて突片部間の外側幅が磁極ティースの
幅より大きくなる(ボビンの嵌合が行ない難くなる)虞
もあるが、しかし、この請求項3のステータ製造方法に
よれば、各突片部と磁極ティースとの境部分に切欠部を
形成しているから、突片部がその付け根部分から良好に
折曲されるようになり、両突片部の外側幅が磁極ティー
スの幅より大きくなることがなくなる。
【0014】請求項4の回転電機のステータ製造方法
は、各対の突片部が異なる長さに設定された展開コアを
複数備え、この複数の展開コアを軸方向に積層するよう
にしたところに特徴を有する。このような方法による
と、ステータコアに段階的なスキューが与えられるよう
になる。
【0015】請求項5の回転電機のステータ製造方法
は、展開コアは多数の鋼板を積層して構成され、各鋼板
における各対の突片部の長さを積層方向において順次異
なるように設定したところに特徴を有する。このような
方法によると、ステータコアに連続的なスキューが与え
られるようになる。
【0016】請求項6の回転電機のステータ製造方法
は、磁極ティースの先端中央部にあてがわれるガイド治
具と、磁極ティースの両側端面に当てられる一対の成形
治具とを備え、前記ガイド治具を磁極ティースの先端中
央部にあてがった状態で、前記成形治具を磁極ティース
の突出方向へ移動させて、一対の突片部をガイド治具の
両側面に倒し込んでゆくことにより、この一対の突片部
を磁極ティースの突出方向へ折曲成形するようにしたと
ころに特徴を有する。
【0017】磁極ティースの先端に側方に形成された突
片部を、磁極ティースの突出方向へ折曲成形する場合、
突片部間の外側幅が磁極ティースの幅より大きくなる虞
もあるが、上記方法においては、ガイド治具を磁極ティ
ースの先端中央部にあてがった状態で、成形治具を磁極
ティースの突出方向へ移動させて、一対の突片部をガイ
ド治具の両側面に倒し込んでゆくから、一対の突片部が
良好に折曲成形されることになり、上述の不具合をなく
すことができるようになる。
【0018】請求項7の回転電機のステータ製造方法
は、上述のガイド治具が、磁極ティースの突出方向へ順
次幅狭となるテーパー状をなすところに特徴を有する。
この方法においては、一対の突片部が順に狭まるように
折曲成形されるようになり、もってボビンの嵌合が容易
となる。
【0019】請求項8の回転電機のステータ製造方法
は、ガイド治具が、磁極ティースの積層方向の両側端を
挟み込む押え部を有し、このガイド治具を磁極ティース
の先端中央部にあてがうと共に、押え部にて磁極ティー
スの積層方向の両側端を挟み込んだ状態で、前記成形治
具を磁極ティースの突出方向へ移動させるようにしたと
ころに特徴を有する。この方法においては、磁極ティー
スの先端に側方に形成された突片部を、磁極ティースの
突出方向へ折曲成形する場合に、磁極ティースが積層方
向へ広がることを防止できるようになる。
【0020】請求項9の回転電機のステータ製造方法
は、ガイド治具が、磁極ティースの積層方向の両側端を
挟み込むと共に突片部の積層方向の両側端を挟み込む押
え部を有し、このガイド治具を磁極ティースの先端中央
部にあてがうと共に、押え部にて磁極ティース及び突片
部の積層方向の両側端を挟み込んだ状態で、前記成形治
具を磁極ティースの突出方向へ移動させるようにしたと
ころに特徴を有する。この方法によると、磁極ティース
の先端に側方に形成された突片部を、磁極ティースの突
出方向へ折曲成形する場合に、磁極ティース及び突片部
が積層方向へ広がることを防止できるようになる。
【0021】請求項10のリニアモータのステータ製造
方法は、ヨーク及び磁極ティースを有する直線状のステ
ータコアと、コイルが巻装され前記磁極ティースに嵌合
されるボビンとを備えたリニアモータのステータ製造方
法において、前記ステータコアの各磁極ティースの先端
に、この磁極ティースの突出方向へさらに突出するよう
に一対の突片部をそれぞれ形成し、前記ボビンをこの突
片部を通過させて前記磁極ティースに嵌合し、この後、
前記突片部を側方へ張り出すように折曲成形したところ
に特徴を有する。
【0022】この方法においては、リニアモータのステ
ータの完成品においては、磁極ティースの先端に側方へ
張り出す突片部が存在する構成となるから、ステータ及
び移動子間において磁束が均一に分布することになり、
モータ効率の改善を図ることができるようになる。そし
て、突片部を最初は、磁極ティースの突出方向へさらに
突出するように形成されているから、この状態でボビン
を磁極ティースに嵌合することにより、ボビンの嵌合を
支障なく行なうことができ、もって、ステータ製造に何
の支障もない。
【0023】請求項11のリニアモータのステータ製造
方法は、ヨーク及び磁極ティースを有する直線状のステ
ータコアと、コイルが巻装され前記磁極ティースに嵌合
されるボビンとを備えたリニアモータのステータ製造方
法において、前記ステータコアの各磁極ティースの先端
の両側に、この磁極ティースの側方向へ突出するように
一対の突片部をそれぞれ形成し、この突片部を磁極ティ
ースの突出方向へ折曲成形し、前記ボビンをこの突片部
を通過させて前記磁極ティースに嵌合し、この後、前記
突片部を側方へ張り出すように折曲成形したところに特
徴を有する。
【0024】リニアモータのステータコアを鋼板の積層
により構成する場合に、一般的に鋼板の打ち抜いてステ
ータコアの一枚一枚を構成するが、上記方法において
は、突片部を、最初の製造段階で、ステータコアの各磁
極ティースの先端の両側に、この磁極ティースの側方向
へ突出するように形成するから、磁極ティースの延長方
向の寸法をほとんど必要とせず、鋼板の打ち抜き時にお
ける鋼板の歩留まりが良くなる。
【0025】この場合、磁極ティースへのボビンの嵌合
が、突片部によって阻害されるが、この突片部を、その
後、磁極ティースの突出方向へ折曲成形し、この後、ボ
ビンをこの突片部を通過させて前記磁極ティースに嵌合
するから、上記不具合を解消できる。
【0026】そして、ステータの完成品においては、磁
極ティースの先端に側方つまり周方向へ張り出す突片部
が存在する構成となるから、ステータ及び移動子間にお
いて磁束が均一に分布することになり、モータ効率の改
善を図ることができるようになる。
【0027】請求項12の回転電機のステータは、単位
ヨーク及び磁極ティースを有する複数の単位コアをそれ
ぞれ一体のつなぎ部により連結して展開コアと、コイル
を巻装して前記磁極ティースにそれぞれ嵌合されたボビ
ンとを備え、前記展開コアを丸め、その両端部を接合す
ることにより、環状のステータコアを構成した回転電機
のステータにおいて、前記単位ヨークにおける磁極ティ
ース付け根部側の端縁部を直線状に形成したところに特
徴を有する。
【0028】上述の単位ヨークは、ステータ完成状態
(展開コアが丸められた状態)で、環状をなすから、単
位ヨークは一般的に円弧状をなす。しかして、磁気抵抗
の低減を図ることを考慮すると、全体の大きさを変える
ことなくヨーク面積を大きくすることが要望される。こ
の点上記構成においては、単位ヨークにおける磁極ティ
ース付け根部側の端縁部を直線状に形成したから、全体
の大きさを変えることなくヨーク面積を増大でき、もっ
て磁気抵抗の低減を図ることが可能となる。
【0029】請求項13の回転電機のステータ製造方法
は、単位ヨーク片部及び磁極ティース片部を有する単位
コア片部をつないだ形態の鋼板を積層することにより、
単位ヨーク及び磁極ティースを有する複数の単位コアを
それぞれ一体のつなぎ部により連結して展開コアを形成
し、コイルが巻装されたボビンを、前記磁極ティースに
それぞれ嵌合し、前記展開コアを丸め、その両端部を接
合することにより、環状のステータコアを形成する回転
電機のステータ製造方法において、前記鋼板における単
位ヨーク片部の両側の端縁が異なる傾斜角度となるよう
に形成し、この鋼板を一枚ごと表裏反転させて積層する
ことにより、単位コアの各鋼板端部がずれて重なるよう
に形成したところに特徴を有する。
【0030】この方法においては、展開コアにおける単
位コアの各鋼板端部がずれて重なるように構成されるか
ら、単位コアの各鋼板端部が揃った構成の場合と違っ
て、磁気抵抗の低減を図ることができるようになる。す
なわち、単位コアの各鋼板端部が揃った構成の場合に
は、展開コアを丸めた時に単位コアが突き合わせ状態に
接触することになり、各単位コアでの接合部での磁気抵
抗がやや大きいものである。しかるに、上記方法におい
ては、展開コアにおける単位コアの各鋼板端部がずれて
重なるように構成されるから、展開コアを丸めた時に単
位コアが相手側に入り込むようになり(積層方向におい
てラップするようになり)、接合部の接触面積が広くな
り、接合部での磁気抵抗を小さくできる。しかも、この
鋼板を一枚ごと表裏反転させて積層することにより、単
位コアの各鋼板端部がずれて重なるように形成するか
ら、鋼板としては同じ形状のものを製造すれば良く、製
造性が優れており、製造コストの低廉化が図れる。
【0031】請求項14の回転電機のステータコア製造
方法は、鋼板を、単位ヨーク片部及び磁極ティース片部
を有する多数の単位コア片部をつないだ形態に形成し、
前記鋼板を順次巻き込みながら積層することにより、単
位ヨーク及び磁極ティースを有するステータコアを形成
するようにしたところに特徴を有する。この方法におい
ては、連続した鋼板によりステータコアを構成できるか
ら、磁気抵抗の低減に寄与できるようになる。
【0032】請求項15の回転電機のステータコア製造
方法は、鋼板を、単位ヨーク片部及び磁極ティース片部
を有する多数の単位コア片部をつないだ形態に形成し、
且つ、鋼板における任意の単位ヨーク片部の両側の端縁
を異なる傾斜角度に形成し、前記鋼板を順次巻き込みな
がら積層することにより、単位ヨーク及び磁極ティース
を有するステータコアを形成するようにしたところに特
徴を有する。この方法においては、連続した鋼板により
ステータコアを構成できるから、磁気抵抗の低減に寄与
できるようになり、さらには、鋼板における任意の単位
ヨーク片部の両側の端縁を異なる傾斜角度に形成してい
るから、この鋼板を順次巻き込みながら積層したときに
各層の単位コア片部が上下方向で自ずとラップするよう
になる。もって、磁気抵抗の低減をさらに図ることが可
能で、またラップさせるのが簡単且つ容易となる。
【0033】請求項16のステータコイル製造方法は、
コイル巻軸を回転させることによりマグネットワイヤー
を巻き込んでステータコイルを形成する方法において、
マグネットワイヤー送りパターンとして、コイル巻軸を
停止または減速させて、マグネットワイヤーを、1ター
ンにつきその外径とほぼ同一ピッチでコイル巻軸の軸方
向へ移動させるピッチ送りパターンと、前記コイル巻軸
を回転させながら、前記マグネットワイヤーを、1回転
につきマグネットワイヤーの外径とほぼ同一ピッチで、
コイル巻軸の軸方向へ移動させるリード送りパターンと
が有し、マグネットワイヤーのコイル巻始めでは、ピッ
チ送りパターンにてマグネットワイヤーを巻回するよう
にしたところに特徴を有する。この方法によれば、マグ
ネットワイヤーを隙間なく且つ整列状態に巻回できて、
線積率の向上に寄与できてモータ効率の改善が図れる。
【0034】請求項17のステータコイル製造方法は、
コイル巻軸を回転させることによりマグネットワイヤー
を巻き込んでステータコイルを形成する方法において、
マグネットワイヤー送りパターンとして、コイル巻軸を
停止または減速させて、マグネットワイヤーを、1ター
ンにつきその外径とほぼ同一ピッチでコイル巻軸の軸方
向へ移動させるピッチ送りパターンと、前記コイル巻軸
を回転させながら、前記マグネットワイヤーを、1回転
につきマグネットワイヤーの外径とほぼ同一ピッチで、
コイル巻軸の軸方向へ移動させるリード送りパターンと
が有し、巻回層全ての巻始め1〜2ターン及び巻終り1
〜2ターンを、ピッチ送りパターンで巻回し、他はリー
ド送りパターンで巻回するようにしたところに特徴を有
する。この方法によれば、マグネットワイヤーを隙間な
く且つ整列状態に巻回できて、線積率の向上に寄与でき
てモータ効率の改善が図れることに加え、マグネットワ
イヤーを多層巻回するときに、その全ての層を確実に整
列させるできるようになる。
【0035】請求項18のステータコイル製造方法は、
コイル巻軸を回転させることによりマグネットワイヤー
を巻き込んでステータコイルを形成する方法において、
マグネットワイヤー送りパターンとして、コイル巻軸を
停止または減速させてマグネットワイヤーを、1ターン
につきその外径とほぼ同一ピッチでコイル巻軸の軸方向
へ移動させるピッチ送りパターンと、前記コイル巻軸を
回転させながら、前記マグネットワイヤーを、1回転に
つきマグネットワイヤーの外径とほぼ同一ピッチで、コ
イル巻軸の軸方向へ移動させるリード送りパターンとが
有し、巻回層の第1層目を全てピッチ送りパターンで巻
回するようにしたところに特徴を有する。この方法によ
れば、マグネットワイヤーを隙間なく且つ整列状態に巻
回できて、線積率の向上に寄与できてモータ効率の改善
が図れることに加え、マグネットワイヤーの第1層目を
特に確実に整列させることができるようになる。
【0036】請求項19のステータコイル製造方法は、
ステータコイルの巻回形状が矩形状をなし、このステー
タコイルがステータヨークに、長辺部分が隣り合うよう
に配設されるものであるときに、その短辺部分において
次の層への段上がりを行なうようにしたところに特徴を
有する。マグネットワイヤーを次の層へ段上がりさせる
時、その部分の重なり寸法は、それ以外の部分より若干
大きくなる。この段上がりをコイル長辺部分で行なうと
隣り合うコイルと干渉する虞がある。しかるに、上記方
法においては、コイルの短辺部分において次の層への段
上がりを行なうようにしたから、隣り合うコイルと干渉
することがない。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例(主
として請求項1、16、17、18、19の発明に関連
する)につき図1ないし図9を参照しながら説明する。
まず、図2には、完成状態の回転電機(インナーロータ
形)のステータ11が示されている。このステータ11
の製造手順について述べる。図1に示した展開コア12
は多数の鋼板12a(図1の矢印Yから見た図である図
3参照)を積層して構成されており、この展開コア12
には、6個の単位コア13をつなぎ部13aによりつな
いだ形態に形成されている。各単位コア13は、円弧状
をなす単位ヨーク14と、この単位ヨーク14の内径側
に回転中心方向へ突出するように一体に形成された磁極
ティース15とを有して構成されている。
【0038】展開コア12の各磁極ティース15の先端
に、この磁極ティース15の突出方向へさらに突出する
ように一対の突片部16、16がそれぞれ形成されてお
り、この場合、各突片部16、16の付け根部分の磁極
ティース15両側面には、例えばV状の凹部16a、1
6aが形成されている。上記突片部16、16の外側幅
寸法Aは磁極ティース15の幅寸法Bとほぼ同等もしく
は以下に設定されている。
【0039】ボビン17にはコイル(ステータコイル)
18が巻装されている。なお、その巻回方法については
後述する。このボビン17は、図5に示すようにステー
タコアの鋼板積層方向に細長い矩形状をなしており、ま
た、図4に示すように、巻回胴部17aに鍔部17b、
17cを形成した構成であり、ロータ側の鍔部17bは
平坦状をなし、ステータコア側となる鍔部17cの外側
面は単位ヨーク14の内径側の面に合致するように横断
面が円弧面をなしている。
【0040】図1に示すように、展開コイル12に対
し、上記ボビン17を、前記突片部16、16を通過さ
せて前記磁極ティース15に嵌合し、そして、押圧面が
円弧面状をなすポンチPにより前記突片部16、16部
分を押圧してこれを側方へ張り出すように折曲形成す
る。この場合、磁極ティース15先端及び突片部16、
16は連続した円弧面状をなす。この後、展開コイル1
2を、ボビン17を嵌合した単位コア13から順に丸
め、そして両端部を例えば溶接にて接合する。もって、
図2に示すステータコア11が製造される。この場合、
ボビン17における長辺部が隣合うものである。
【0041】なお、上記コイル18は、次のようにして
巻回されている。図4には、コイル18の断面が示され
ている。この場合、コイル18は最外面がほぼ60°の
角度をなすように巻回されている。図6には、コイル1
8を巻回するコイル巻回装置19が示されており、コイ
ル巻軸20は巻軸モータ21により回転駆動されるよう
になっており、コイル巻軸20にはボビン17が装着さ
れるようになっている。一方、送り機構22は、ガイド
ローラ23a、23aを備えた送りガイド23を送りモ
ータ24により正回転及び逆回転させて矢印C及びその
反対方向(コイル巻軸20と平行)へ移動させるように
なっている。
【0042】このコイル巻回装置19は、コイル巻軸2
0を回転させる一方、送りガイド23を移動させること
によりマグネットワイヤー18aを矢印CあるいはD方
向へ送ることを行なうが、この場合、マグネットワイヤ
ー18の送りパターンとしては、コイル巻軸20を停止
または減速させて、マグネットワイヤー18aを、1タ
ーンにつきその外径とほぼ同一ピッチで移動させるピッ
チ送りパターンと、コイル巻軸20を回転させながら、
マグネットワイヤー18aを、1回転につきマグネット
ワイヤー18aの外径とほぼ同一ピッチで、移動させる
リード送りパターンとがある。
【0043】しかして、本実施例では、巻回層全ての巻
始め1〜2ターン及び巻終り1〜2ターンを、ピッチ送
りパターンで巻回し、他はリード送りパターンで巻回す
るようにしている。特には、第1層目を巻回して次の段
に載せる段上がりを行なうときに、つまり、図4のマグ
ネットワイヤー18aの巻回位置(符号「6」を付して
示す)から第2層目の第1回目の巻回位置7へ段上がり
するときには、次のようにする。
【0044】すなわち、マグネットワイヤー18aをボ
ビン17の鍔部17bまで巻回した後(巻回位置6)送
った後、図7に示すように、巻軸20を停止して送りガ
イド23を3ピッチ分矢印D方向へ送った後(この送り
位置を符号d1で示す)、巻軸20を90°以内で回転
させ、その後、この位置から2〜2.5ピッチ分矢印C
方向へ戻す(巻回位置6から矢印D方向へ1〜0.5ピ
ッチの位置d2となる)。これにより、巻回位置7が第
1層目の巻回位置5と巻回位置6との間に確実に位置す
るようになる。
【0045】また、図4の巻回位置17から次の層の巻
回位置18に段上がりするときには、ピッチ送りパター
ンにより矢印D方向へ2ピッチ分送ることにより、マグ
ネットワイヤー18aが2ターン目で段上がりするよう
にする。このようにすると、コイル18は最外面がほぼ
60°の角度をなすように巻回される。なお、コイル1
8の最外面を傾斜(この場合60°)させる理由は、ス
テータ11の完成状態でコイル18同士が干渉しないよ
うにするためである。また、ボビン17の鍔部17b側
及び鍔部17c側での各段上がり(この段上がり部を図
5、図8及び図9(b)に符号18bをもって示す)
は、コイル18の短辺部(ボビン17の短辺部)にて行
なうようにしている。
【0046】このような本実施例によれば、ステータ1
1の完成品においては、磁極ティース15の先端に側方
つまり周方向へ張り出す突片部16、16が存在する構
成となるから、ステータ11及びロータ(図2に二点鎖
線で示す)間において磁束が均一に分布することにな
り、モータ効率の改善を図ることができる。
【0047】この場合、突片部16、16が存すること
によって磁極ティース15へのボビン17の挿入が問題
となるが、これは次のことにより解決されている。すな
わち、上記突片部16、16は、その製造段階で、予
め、展開コア12の各磁極ティース15の先端に、この
磁極ティース15の突出方向へさらに突出するように形
成されている。この状態では、磁極ティース15へのボ
ビン17の嵌合が可能である。そして、ボビン17をこ
の突片部16、16を通過させて磁極ティース15に嵌
合し、この後、突片部16、16を側方へ張り出すよう
に折曲成形するから、ボビン17を支障なく磁極ティー
ス15に嵌合でき、もって、ステータ11の製造に何の
支障もない。
【0048】また本実施例によれば、巻回層全ての巻始
め1〜2ターン及び巻終り1〜2ターンを、ピッチ送り
パターンで巻回し、他はリード送りパターンで巻回する
ようにしたから、マグネットワイヤー18aを全ての層
で隙間なく且つ整列状態に巻回できて、線積率の向上に
寄与できてモータ効率の改善が図れる。特に第1層目で
隙間なく整列状態に巻回できるので、次層目の巻回時に
は、図9(a)に示すようにマグネットワイヤー18a
が各マグネットワイヤー18a間の凹部に入り込むよう
になり、全ての層で隙間なく且つ整列状態に巻回でき
る。なお、図60に示すように、従来ではボビン7の巻
回胴部に溝7aを形成してマグネットワイヤーの整列化
を図ったが、これではボビン7の製造が面倒であると共
に、マグネットワイヤーの外径が変更された時に対応で
きないという問題がある。その点本実施例では、第1層
目を隙間なく整列できるので、ボビン17に溝を形成す
る必要もなく、またマグネットワイヤー18aの外径の
変更にも対応できるようになる。
【0049】さらに、本実施例によれば、コイル18の
短辺部分において次の層への段上がりを行なうようにし
たから、ステータ11においてコイル18同士が干渉す
ることがない。すなわち、マグネットワイヤー18aを
次の層へ段上がりさせる時、その部分の重なり寸法n1
は、図5、図8及び図9から分かるように、それ以外の
部分の重なり寸法n2より若干大きくなる。この段上が
りをコイル18の長辺部分で行なうと隣り合うコイルと
干渉する虞があるが、本実施例ではこのような不具合は
ない。
【0050】なお、上記実施例では、巻回層全ての巻始
め1〜2ターン及び巻終り1〜2ターンを、ピッチ送り
パターンで巻回し、他はリード送りパターンで巻回する
ようにしたが、少なくとも、マグネットワイヤー18a
のコイル巻始めでは、ピッチ送りパターンとし、他はリ
ード送りパターンとすれば、整列状態に巻回できるもの
である。
【0051】また、巻回層の第1層目を全てピッチ送り
パターンで巻回するようにしても良く、この場合、マグ
ネットワイヤー18aを隙間なく且つ整列状態に巻回で
きて、線積率の向上に寄与できてモータ効率の改善が図
れることに加え、マグネットワイヤー18aの特に第1
層目を確実に整列させることができるようになる。
【0052】図10は本発明の第2の実施例を示してお
り、この実施例においては、前記第1の実施例における
凹部16a、16aを形成していない。この実施例にお
いても基本的に同様の効果を得ることができる。図11
は本発明の第3の実施例を示しており、この実施例にお
いては、突片部16、16が平面的に見て先細り形状と
され、また、ボビン17の内径側の鍔部17bのうち、
ロータ側となる面17bAは傾斜面に傾斜されている。
ボビン17を磁極ティース15に嵌合した後、この突片
部16、16を拡開させて側方へ折曲形成する。このと
き突片部16、16は、ボビン17の鍔部17bの傾斜
面17bAによりほぼ円弧面とされる。
【0053】図12は本発明の第4の実施例を示してお
り、この実施例においては、突片部16、16内面が曲
率が小さいほぼ楕円形の円弧面に予め形成されている点
が第1の実施例と異なる。ボビン17の嵌合後、突片部
16、16を拡開させてボビン17の平坦な鍔部17b
に押し当てると、突片部16、16が側方へ自ずと円弧
状に折曲形成される。図13は本発明の第5の実施例を
示しており、この実施例においては、突片部16、16
が全体的に曲率が小さいほぼ楕円形の円弧状をなし且つ
先端に当て突部16b、16bが予め形成されている点
が上記第4の実施例と異なる。この実施例においても突
片部16、16が側方へ自ずと円弧状に折曲形成され
る。
【0054】図14及び図15は本発明の第6の実施例
(主として請求項2の発明に関連する)を示しており、
この実施例においては、突片部31、31を、最初の製
造段階で、展開コア12の各磁極ティース15の先端の
両側に、この磁極ティース15の側方向へ突出するよう
に形成している。そして、この後、図14(b)に示す
ように、図示しない成形具により、この突片部31、3
1を磁極ティース15の突出方向へ折曲成形し、この
後、ボビン17を成形後の突片部31、31を通過させ
て磁極ティース15に嵌合し、この後、この突片部3
1、31を側方へ張り出すように折曲成形する(この成
形終了状態を図14(c)に示す)。なお、この後、展
開コア12を丸め、両端部を接合する。
【0055】この実施例によれば、突片部31、31
を、最初の製造段階で、展開コア12の各磁極ティース
15の先端の両側に、この磁極ティース15の側方向へ
突出するように形成するから、図15から分かるよう
に、全体の大きさが磁極ティース15の延長方向に長く
ならず、鋼板32の打ち抜き時においてその歩留まりが
良くなる。
【0056】この場合、磁極ティース15へのボビン1
7の嵌合が、図14(a)の段階では、突片部31、3
1によって阻害されるが、この突片部31、31を、そ
の後、磁極ティース15の突出方向へ折曲成形し、この
後、ボビン17をこの突片部31、31を通過させて磁
極ティース15に嵌合するから、上記不具合を解消でき
る。
【0057】そして、ステータの完成品においては、磁
極ティース15の先端に側方つまり周方向へ張り出す突
片部31、31が存在する構成となるから、ステータ及
びロータ間において磁束が均一に分布することになり、
モータ効率の改善を図ることができる。
【0058】図16は本発明の第7の実施例(主として
請求項3の発明に関連する)を示しており、次の点が上
記第6の実施例と異なる。すなわち、最初の製造段階
で、各突片部31、31と磁極ティース15との境部分
に切欠部33を形成しており、この後、突片部31、3
1を磁極ティース15の突出方向へ折曲成形するように
している。
【0059】この実施例によれば次の効果を得ることが
できる。上記切欠部33がない構成の場合には、突片部
31、31が磁極ティース15の側方に延びた状態から
磁極ティース15の突出方向に折曲されたとき、その部
分が屈曲しにくくて突片部31、31間の外側幅が磁極
ティース15の幅より大きくなる(ボビン17の嵌合が
行ない難くなる)虞もある。しかし、この実施例によれ
ば、各突片部31、31と磁極ティース15との境部分
に切欠部33、33を形成しているから、突片部31、
31がその付け根部分から良好に折曲されるようにな
り、両突片部31、31の外側幅が磁極ティース15の
幅より大きくなることがなく、ボビン17の嵌合に支障
を来すことがない。
【0060】図17は本発明の第8の実施例を示してお
り、この実施例においては、ボビン17の内径側の鍔部
17bのうち、ロータ側となる面17bAを円弧面に形
成している。ボビン17を磁極ティース15に嵌合した
後、突片部16、16を拡開させ且つ前記円弧面17b
Aに押圧するようにして側方へ折曲形成する。このとき
突片部16、16は、これ自体が平板状をなすものであ
りながらも、ボビン17の鍔部17bの円弧面17bA
により正確な円弧面とされる。この場合、鍔部17bの
円弧面17bAと突片部16とは接着すると良い。ま
た、突片部16、16を拡開させ且つ前記円弧面17b
Aに押圧するときに、本発明の第9の実施例として示す
図18の(a)に示すように余分に押し込んで、スプリ
ングバックにより、突片部16、16を最終形態である
円弧面状(図18(b)参照)とするようにしても良
い。
【0061】図19ないし図22は本発明の第10の実
施例(主として請求項4の発明に関連する)を示してい
る。この実施例においては、展開コイルとして第1の展
開コイル12Aと、第2の展開コイル12Bと、第3の
展開コイル12Cとを備えている。第1の展開コイル1
2Aは、その突片部16ALの長さが突片部16ARの
長さより長い。第2の展開コイル12Bは、その突片部
16BLの長さとが突片部16BRの長さとがほぼ同じ
で、且つ上記突片部16ALと突片部16ARとの中間
的な長さに設定されている。第3の展開コイル12C
は、その突片部16CLの長さが突片部16CRの長さ
より短い。この場合、突片部16CLと突片部16AR
とは同じ長さに、また、突片部16CRと突片部16A
Lとは同じ長さに設定されている。
【0062】そして、第1の展開コイル12Aと、第2
の展開コイル12Bと、第3の展開コイル12Cを軸方
向に順に積層する(図20及び図21参照)。この後、
ボビン17を嵌合した上で、図21の状態から各突片部
16AL、16AR、16BL、16BR、16CL、
16CRを図示しない成形具で側方(周方向)へ折曲
し、そしてこれら展開コア12A、12B、12Cをま
とめて丸め、両端部を接合する(図22参照)。する
と、図23に示すように、各突片部16AL、16A
R、16BL、16BR、16CL、16CRが軸方向
で段階的にスキューする形態となる。
【0063】図24及び図25は本発明の第11の実施
例(主として請求項5の発明に関連する)を示してい
る。すなわち、展開コア12は多数の鋼板32を積層し
て構成されており、各鋼板32における各対の突片部1
6L、16Rの長さを積層方向において順次異なるよう
に(突片部16Lは順次短くなるように、突片部16R
は順次長くなるように、)設定している。この実施例に
よれば、ステータコアに連続的なスキューが与えられ
る。
【0064】図26及び図27は第12の実施例(主と
して請求項6及び8の発明に関連する)を示している。
ガイド治具41は、磁極ティース15の先端中央部にあ
てがわれるもので、これには、磁極ティース15の積層
方向の両側端を挟み込む押え部41a、41aが形成さ
れている。また、例えばローラから構成される一対の成
形治具42、42は磁極ティース15の両側端面に当て
られるものである。また、受け治具43は展開コア12
の外径側の面を受けるものである。
【0065】しかして、ガイド治具41を磁極ティース
15の先端中央部にあてがうと共に、押え部41a、4
1aにて磁極ティース15の積層方向の両側端を挟み込
んだ状態で、前記成形治具42、42を磁極ティース1
5の突出方向(図27(a)の矢印参照)へ移動させ
て、一対の突片部31、31をガイド治具41の両側面
に倒し込んでゆくことにより、この一対の突片部31、
31を磁極ティース15の突出方向へ折曲成形する。こ
の実施例では、次の効果が得られる。
【0066】すなわち、ガイド治具41を磁極ティース
15の先端中央部にあてがった状態で、成形治具42、
42を磁極ティース15の突出方向へ移動させて、一対
の突片部31、31をガイド治具41の両側面に倒し込
んでゆくから、一対の突片部31、31が良好に折曲成
形されることになり、突片部31、31間の外側幅が磁
極ティース15の幅より大きくなることがなく、ボビン
17の嵌合に支障が出るようなことはない。しかも、磁
極ティース15を押え部41a、41aにて磁極ティー
ス15の積層方向の両側端を押えるから、磁極ティース
15が積層方向へ広がることを防止できる。
【0067】図28は、第13の実施例(主として請求
項9の発明に関連する)を示している。この実施例にお
いては、上記押え部41a、41aが突片部31、31
の積層方向の両側端をも挟み込む構成となっており、こ
の実施例においては、磁極ティース15及び突片部3
1、31が積層方向へ広がることを防止できる。
【0068】図29は、本発明の第14の実施例(主と
して請求項7の発明に関連する)を示している。この実
施例においては、ガイド治具41が、磁極ティース15
の突出方向へ順次幅狭となるテーパー状をなす(そのテ
ーパー部に符号41bを付している)ところが第12の
実施例(特に図27参照)と異なる。これによれば、一
対の突片部31、31が順に狭まるように折曲成形され
るようになり、もってボビン17の嵌合が容易となる。
【0069】図30は、本発明の第15の実施例(主と
して請求項10の発明に関連する)を示している。この
実施例においては、リニアモータのステータ51が示さ
れている。ステータコア52はほぼ直線状をなし、ヨー
ク53及び磁極ティース54を有する。また、ボビン5
5にはコイル56が巻装されている。前記ステータコア
52の各磁極ティース54の先端に、この磁極ティース
54の突出方向へさらに突出するように一対の突片部5
7、57をそれぞれ形成している。また、この突片部5
7、57の付け根部分にV状の凹部57a、57aを形
成している。
【0070】しかして、前記ボビン55をこの突片部5
7、57を通過させて前記磁極ティース54に嵌合し、
この後、前記突片部57、57を側方へ張り出すように
折曲成形し、もって、ステータ51が製造されている。
【0071】この実施例によれば、リニアモータのステ
ータ51の完成品においては、磁極ティース54の先端
に側方へ張り出す突片部57、57が存在する構成とな
るから、ステータ51及び図示しない移動子間において
磁束が均一に分布することになり、モータ効率の改善を
図ることができるようになる。そして、突片部57、5
7を、最初は、磁極ティース54の突出方向へさらに突
出するように形成されているから、この状態でボビン5
5を磁極ティース54に嵌合することにより、ボビン5
5の嵌合を支障なく行なうことができ、もって、ステー
タ製造に何の支障もない。
【0072】図31は本発明の第16の実施例(主とし
て請求項11の発明に関連する)を示している。この実
施例においては、同図(a)に示すように、最初の製造
段階で、ステータコア52の各磁極ティース54の先端
の両側に、この磁極ティース54の側方向へ突出するよ
うに一対の突片部61、61をそれぞれ形成している。
また、各突片部61、61と磁極ティース54との境部
分に切欠部62、62を形成している。
【0073】しかして、上記突片部61、61を磁極テ
ィース54の突出方向へ折曲成形し(同図(b)参
照)、ボビン55をこの突片部61、61を通過させて
前記磁極ティース54に嵌合し、この後、前記突片部6
1、61を側方へ張り出すように折曲成形し、もってス
テータ51を製造している。
【0074】上記実施例によれば、次の効果を得ること
ができる。すなわち、リニアモータのステータコア52
を鋼板の積層により構成する場合に、一般的に鋼板の打
ち抜いてステータコア52の一枚一枚を構成するが、こ
の実施例では、突片部61、61を、最初の製造段階
で、ステータコア52の各磁極ティース54の先端の両
側に、この磁極ティース54の側方向へ突出するように
形成するから、全体の大きさが磁極ティース54の延長
方向に長くならず、鋼板の打ち抜き時におけるその歩留
まりが良くなる。
【0075】この場合、磁極ティース54へのボビン5
5の嵌合が、図31(a)の段階では、突片部61、6
1によって阻害されるが、この突片部61、61を、そ
の後、磁極ティース54の突出方向へ折曲成形し、この
後、ボビン55をこの突片部61、61を通過させて磁
極ティース54に嵌合するから、上記不具合を解消でき
る。そして、この場合も、ステータ及び移動子間におい
て磁束が均一に分布することになり、モータ効率の改善
を図ることができる。
【0076】図32及び図33は本発明の第17の実施
例を示しており、この実施例においては、アウターロー
タの回転電機のステータ71が示されている。展開コア
72には、6個の単位コア73をつなぎ部73aにより
つないだ形態に形成されている。各単位コア73は、円
弧状をなす単位ヨーク74と、この単位ヨーク74の外
径側に遠心方向へ突出するように一体に形成された磁極
ティース75とを有して構成されている。
【0077】展開コア72の各磁極ティース75の先端
に、この磁極ティース75の突出方向へさらに突出する
ように一対の突片部76、76がそれぞれ形成されてお
り、この場合、各突片部76、76の付け根部分の磁極
ティース75両側面には、例えばV状の凹部76a、7
6aが形成されている。ボビン77にはコイル(ステー
タコイル)78が巻装されている。
【0078】展開コイル72に対し、上記ボビン77
を、前記突片部76、76を通過させて前記磁極ティー
ス75に嵌合し、そして、図示しないポンチにより前記
突片部76、76部分を押圧してこれを側方へ張り出す
ように折曲形成する。この場合、磁極ティース75先端
及び突片部76、76は連続した円弧面状をなす。この
後展開コア72を丸め、その両端部を接合する。これに
てステータ71が製造される。この実施例においては、
アウターロータ形の回転電機のステータ71であるが、
第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0079】図34は本発明の第18の実施例を示して
おり、この実施例においては、突片部81、81を、最
初の製造段階で、展開コア72の各磁極ティース75の
先端の両側に、この磁極ティース75の側方向へ突出す
るように形成している。また、突片部81、81と磁極
ティース75との境部分に切欠部82、82を形成して
いる。そして、この後、図図(b)に示すように、図示
しない成形具により、この突片部81、81を磁極ティ
ース75の突出方向へ折曲成形し、この後、ボビン77
を成形後の突片部81、81を通過させて磁極ティース
75に嵌合し、この後、この突片部81、81を側方へ
張り出すように折曲成形する。この後、展開コア12を
丸め、両端部を接合する。この実施例によれば、前記第
6及び第7の実施例(図14〜図16参照)とは、アウ
ターロータ形という点で異なるが、この第6及び第7の
実施例と同様の効果を得ることができる。
【0080】図35ないし図37は本発明の第19の実
施例(主として請求項12の発明に関連する)を示して
いる。この実施例においてインナーロータ形の回転電機
のステータ91を示している。展開コア92は、6個の
単位コア93をつなぎ部93aによりつないだ形態に形
成されている。各単位コア93は、円弧状をなす単位ヨ
ーク94と、この単位ヨーク94の内径側に回転中心方
向へ突出するように一体に形成された磁極ティース95
とを有して構成されている。上記単位ヨーク94におけ
る磁極ティース95付け根部側の端縁部94aは直線状
に形成されている。なお、図37には、展開コア92を
構成する鋼板の打ち抜き形状を示している。
【0081】前記磁極ティース95にはボビン96が嵌
合されており、このボビン96にはコイル97が巻装さ
れている。ステータ91は、展開コア92の磁極ティー
ス95にボビン96を嵌合した上で、この展開コア92
を丸め、両端部を接合して製造される。
【0082】この実施例によれば、次の効果を得ること
ができる。図58に示したように、従来のステータ8は
環状をなすから、単位ヨーク2は一般的に円弧状をな
す。しかして、磁気抵抗の低減を図ることを考慮する
と、全体の大きさを変えることなくヨーク面積を大きく
することが要望される。この点上記実施例においては、
単位ヨーク94における磁極ティース95付け根部側の
端縁部94aを直線状に形成したから、ヨーク幅Yw
(図36(a)参照)が大きくなり、もって全体の大き
さを変えることなくヨーク面積を増大でき、もって磁気
抵抗の低減を図ることができる。
【0083】図38は本発明の第20の実施例を示して
おり、この実施例においては、磁極ティース95の先端
に一対の突片部98、98を形成した点が上記実施例と
ことなる。この実施例においては、第6の実施例(図1
4及び図15参照)と同様の手順にてステータ91を製
造する(図38(b)〜(d)参照)。この場合、図3
8(a)には、展開コア92を構成する鋼板の打ち抜き
形状を示している。この実施例の場合、ヨーク幅Ywを
大きくしているから、前記第6の実施例に比して、鋼板
の打ち抜き時においてその歩留まりがさらに良くなると
共に、磁束の均一化が図れる。
【0084】図39は本発明の第21の実施例を示して
おり、単位ヨーク94における磁極ティース95付け根
部側の端縁部94aを直線状に形成しているが、その両
端に円弧状の部分を若干残している。この実施例におい
て、ボビン96の長さBLが長い場合に好適する。図4
0は本発明の第22の実施例を示しており、磁極ティー
ス95と端縁部94aとの角度Kaを90°より大きく
している。これによれば、磁気抵抗がさらに低減され
る。
【0085】図41及び図42は本発明の第23の実施
例(主として請求項13に関連する)を示している。図
41に示すステータ101は次のようにして製造された
ものである。図42(c)に示す展開コア102は、同
図(a)に示す鋼板102aを積層して構成されてい
る。上記鋼板102aは、単位ヨーク片部102b及び
磁極ティース片部103c並びに突片部用の片部102
dを有する単位コア片部102eをつないだ形態に形成
されている。
【0086】そして、この鋼板102aにおいて、各単
位ヨーク片部102bは両側の端縁が異なる傾斜角度
(一方は角度α、他方はβで示す)となるように形成さ
れている。そして、この鋼板102aを一枚ごと表裏反
転させて積層することにより(図42(a)〜(c)参
照)、単位コア102eの各鋼板端部がずれて重なるよ
うに形成している。
【0087】図42(c)においては、鋼板102aの
積層により、展開コア102が形成されると共に、単位
コア103、単位ヨーク104、磁極ティース105、
突片部106、及びつなぎ部103aが形成される。こ
の図42(c)の状態から、二点鎖線で示すように、突
片部106、106を一旦磁極ティース105突出方向
へ突出するように折曲形成し、その後、ボビン108を
磁極ティース105に嵌合させ、さらに突片部106、
106を側方へ折曲し、この後展開コア102を丸め、
両端部を接合する。
【0088】この実施例によれば、展開コア102にお
ける単位コア103の各鋼板端部がずれて重なるように
構成されるから、単位コア103の各鋼板端部が揃った
構成の場合と違って、磁気抵抗の低減を図ることができ
るようになる。すなわち、単位コアの各鋼板端部が揃っ
た構成の場合には、展開コアを丸めた時に単位コアが突
き合わせ状態に接触することになり、各単位コアでの接
合部での磁気抵抗がやや大きいものである。しかるに、
上記実施例によれば、展開コア102における単位コア
103の各鋼板端部がずれて重なるように構成されるか
ら、展開コア102を丸めた時に単位コア103が相手
側に入り込むようになり(積層方向においてラップする
ようになり)、各単位コア103での接合部の接触面積
が広くなり、接合部での磁気抵抗を小さくできる。しか
も、この鋼板102aを一枚ごと表裏反転させて積層す
ることにより、単位コア103の各鋼板端部がずれて重
なるように形成するから、鋼板102aとしては同じ形
状のものを製造すれば良く、製造性が優れており、製造
コストの低廉化が図れる。この場合、本発明の第24の
実施例として示す図43のように鋼板102aの端部に
V状の突出部102tを形成して、積層状態において端
部が隙間なくラップするようにしても良く、さらには、
本発明の第25の実施例として示す図44のように鋼板
102aの両端部にV状の突出部102ta、102t
bを形成しても良い。
【0089】図45及び図46は本発明の第26の実施
例を示しており、アウターロータ形の回転電機の展開コ
ア111を示している。展開コア111においては、単
位コア112の磁極ティース113との付け根部分11
2aが直線状に形成されている。ちなみに、従来では、
図61に示すようにアウターロータ形の回転電機の展開
コア111′において、単位コア112′は円弧状をな
している。この点本実施例では、単位コア112の磁極
ティース113との付け根部分112aが直線状に形成
したから、ヨーク幅Ywが大きくなり、もって全体の大
きさを変えることなくヨーク面積を増大でき、もって磁
気抵抗の低減を図ることができる。また、上記展開コア
111の形状では、図46のように、付け根部分112
aが本来廃材となる部分を利用できるから、鋼板打ち抜
きの歩留まりも良くなる。
【0090】この場合、本発明の第27の実施例として
示す図47のように、直線状の付け根部分112aをさ
らに円弧状に盛り上げた形状(その部分に符号112b
を付す)としても良く、また、本発明の第28の実施例
として示す図48のように、磁極ティース113先端部
に突片部114を形成するようにしても良い。
【0091】図49は本発明の第29の実施例を示すも
のであり、この実施例では、アウターロータ形回転電機
のステータにおいて、単位コア121の鋼板121a端
部が1枚ごとにずれて重なるようにしたものである。こ
の場合も鋼板121aを一枚ごと表裏反転させた構成で
ある。この実施例においても図41及び図42に示した
第23の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0092】図50ないし図52は本発明の第30の実
施例(主として請求項14に関連する)を示している。
ステータコア131は、図52に示すように一枚の鋼板
131aを、図51に示すように順次巻き込みながら積
層することにより、構成されている。上記鋼板131a
は、単位ヨーク片部131b及び磁極ティース片部13
1c並びに突片部用の片部131dを有する多数の単位
コア片部131eをつないだ形態に形成されている。上
述の積層状態で、ステータコア131には、ヨーク部1
32及び磁極ティース133並びに突片部134が形成
される。この実施例によれば、連続した鋼板131aに
よりステータコア131を構成できるから、磁気抵抗の
低減に寄与できる。
【0093】図53ないし55は本発明の第31の実施
例(主として請求項15の発明に関連する)を示してお
り、この実施例においては、単位ヨーク片部131bの
各端部が積層方向においてずれて重なるようにした点に
特徴がある。すなわち、このステータヨーク131で
は、12スロットを有するもので、従って単位ヨーク片
部131bは12個連続して一つの巻回された環状ステ
ータを構成するものとなる。
【0094】しかして鋼板131aの単位ヨーク片部1
31bには、両側の端縁の傾斜角度によって、[A]〜
[D]タイプのものがある。[A]タイプは両側の端縁
の傾斜角度がいずれもγであり、[B]タイプは両側の
端縁の傾斜角度がいずれもδであり、[C]タイプは一
方の角度がγで、他方がδであり、[D]タイプは、一
方の角度がδで、他方がγである。
【0095】しかして、上記鋼板131aは、単位ヨー
ク片部131bを、図55に示すように、巻回1列目の
第1番目から第11番目までが[C]で、第12番目が
[A]、巻回2列目から第11番目までが[D]で、第
12番目が[B]、以下同図に示すように連続して形成
している。
【0096】従って、この鋼板131aを順次巻き込み
ながら積層してステータコア131を構成すると、図5
3に示すように、各層の単位コア片部131bの端部が
上下方向で自ずとラップするようになる。もって、磁気
抵抗の低減をさらに図ることが可能で、またラップさせ
るのが簡単且つ容易となる。
【0097】図56及び図57は本発明の第32の実施
例を示しており、この実施例においては、次の点が上述
の第31の実施例と異なる。このステータヨーク131
は6スロットを有するもので、従って単位ヨーク片部1
31bは6個連続して一つの巻回された環状ステータを
構成するものとなる。この場合、巻回第1回目、第3回
目、…(つまり奇数回目)においては、[A′]タイプ
の単位ヨーク片部131bが6個連続し、巻回第2回
目、第4回目、…(つまり偶数回目)においては、
[B′]タイプの単位ヨーク片部131bが6個連続す
る形態である。この場合、[A′]タイプの単位ヨーク
片部131bは、一方の端部の角度がα′で、他方が
β′であり、[B′]タイプの単位ヨーク片部131b
は、その逆に、一方の端部の角度がβ′で、他方がα′
である。
【0098】このような鋼板131aを順次巻き込みな
がら積層してステータコア131を構成すると、各層の
単位コア片部131bの端部が上下方向で自ずとラップ
するようになる。もって、磁気抵抗の低減をさらに図る
ことが可能で、またラップさせるのが簡単且つ容易とな
る。特にこの場合、単位ヨーク片部131bの形状パタ
ーンが2種類で済み、製造の容易化を図ることができ
る。
【0099】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の回転電機
のステータ製造方法によれば、展開コアの各磁極ティー
スの先端に、この磁極ティースの突出方向へさらに突出
するように一対の突片部をそれぞれ形成し、ボビンをこ
の突片部を通過させて前記磁極ティースに嵌合し、この
後、前記突片部を側方へ張り出すように折曲成形し、こ
の後、前記展開コアを丸めるようにしたから、ステータ
の完成品においては、磁極ティースの先端に側方つまり
周方向へ張り出す突片部が存在する構成となるから、ス
テータ及びロータ間において磁束が均一に分布すること
になり、モータ効率の改善を図ることができる。しか
も、ボビンを支障なく磁極ティースに嵌合でき、もっ
て、ステータ製造に何の支障もない。
【0100】請求項2の発明の回転電機のステータ製造
方法によれば、請求項1の発明と同様の効果を得ること
に加え、突片部を、最初の製造段階で、展開コアの各磁
極ティースの先端の両側に、この磁極ティースの側方向
へ突出するように形成するから、全体の大きさが磁極テ
ィースの延長方向に長くならず、鋼板の打ち抜き時にお
ける鋼板の歩留まりが良くなる。
【0101】請求項3の回転電機のステータ製造方法に
よれば、各突片部と磁極ティースとの境部分に切欠部を
形成した上で、この突片部を磁極ティースの突出方向へ
折曲成形するようにしたから、突片部がその付け根部分
から良好に折曲されるようになり、両突片部の外側幅が
磁極ティースの幅より大きくなってしまうことを防止で
きる。
【0102】請求項4の回転電機のステータ製造方法に
よれば、各対の突片部が異なる長さに設定された展開コ
アを複数備え、この複数の展開コアを軸方向に積層する
ようにしたから、ステータコアに段階的なスキューを与
えることができる。請求項5の回転電機のステータ製造
方法によれば、展開コアは多数の鋼板を積層して構成さ
れ、各鋼板における各対の突片部の長さを積層方向にお
いて順次異なるように設定したから、ステータコアに連
続的なスキューが与えることができる。
【0103】請求項6の回転電機のステータ製造方法に
よれば、磁極ティースの先端中央部にあてがわれるガイ
ド治具と、磁極ティースの両側端面に当てられる一対の
成形治具とを備え、前記ガイド治具を磁極ティースの先
端中央部にあてがった状態で、前記成形治具を磁極ティ
ースの突出方向へ移動させて、一対の突片部をガイド治
具の両側面に倒し込んでゆくことにより、この一対の突
片部を磁極ティースの突出方向へ折曲成形するようにし
たから、一対の突片部の外側幅が磁極ティースの幅より
大きくならないように突片部を形成することができる。
【0104】請求項7の回転電機のステータ製造方法に
よれば、上述のガイド治具が、磁極ティースの突出方向
へ順次幅狭となるテーパー状をなすから、一対の突片部
が順に狭まるように折曲成形され、もってボビンの嵌合
が容易となる。請求項8の回転電機のステータ製造方法
によれば、ガイド治具が、磁極ティースの積層方向の両
側端を挟み込む押え部を有し、このガイド治具を磁極テ
ィースの先端中央部にあてがうと共に、押え部にて磁極
ティースの積層方向の両側端を挟み込んだ状態で、前記
成形治具を磁極ティースの突出方向へ移動させるように
したから、磁極ティースの先端に側方に形成された突片
部を、磁極ティースの突出方向へ折曲成形する場合に、
磁極ティースが積層方向へ広がることを防止できる。
【0105】請求項9の回転電機のステータ製造方法に
よれば、ガイド治具が、磁極ティースの積層方向の両側
端を挟み込むと共に突片部の積層方向の両側端を挟み込
む押え部を有し、このガイド治具を磁極ティースの先端
中央部にあてがうと共に、押え部にて磁極ティース及び
突片部の積層方向の両側端を挟み込んだ状態で、前記成
形治具を磁極ティースの突出方向へ移動させるようにし
たから、磁極ティースの先端に側方に形成された突片部
を、磁極ティースの突出方向へ折曲成形する場合に、磁
極ティース及び突片部が積層方向へ広がることを防止で
きる。
【0106】請求項10のリニアモータのステータ製造
方法によれば、リニアモータのステータの完成品におい
ては、磁極ティースの先端に側方へ張り出す突片部が存
在する構成となるから、ステータ及び移動子間において
磁束が均一に分布することになり、モータ効率の改善を
図ることができる。また、ボビンの嵌合を支障なく行な
うことができる。
【0107】請求項11のリニアモータのステータ製造
方法によれば、突片部を、最初の製造段階で、ステータ
コアの各磁極ティースの先端の両側に、この磁極ティー
スの側方向へ突出するように形成するから、全体の大き
さが、磁極ティースの延長方向に長くならず、鋼板の打
ち抜き時における鋼板の歩留まりが良くなる。
【0108】請求項12の回転電機のステータによれ
ば、単位ヨークにおける磁極ティース付け根部側の端縁
部を直線状に形成したから、全体の大きさを変えること
なくヨーク面積を増大でき、もって磁気抵抗の低減を図
ることができる。請求項13の回転電機のステータ製造
方法によれば、鋼板における単位ヨーク片部の両側の端
縁が異なる傾斜角度となるように形成し、この鋼板を一
枚ごと表裏反転させて積層することにより、単位コアの
各鋼板端部がずれて重なるように形成したから、単位コ
アの各鋼板端部が揃った構成の場合と違って、単位コア
の接合部での磁気抵抗の低減を図ることができ、鋼板と
しては同じ形状のものを製造すれば良く、製造性が優れ
ており、製造コストの低廉化を図り得る。
【0109】請求項14の回転電機のステータコア製造
方法によれば、鋼板を、単位ヨーク片部及び磁極ティー
ス片部を有する多数の単位コア片部をつないだ形態に形
成し、前記鋼板を順次巻き込みながら積層することによ
り、単位ヨーク及び磁極ティースを有するステータコア
を形成するようにしたから、連続した鋼板によりステー
タコアを構成でき、磁気抵抗の低減に寄与できる。
【0110】請求項15の回転電機のステータコア製造
方法によれば、鋼板を、単位ヨーク片部及び磁極ティー
ス片部を有する多数の単位コア片部をつないだ形態に形
成し、且つ、鋼板における任意の単位ヨーク片部の両側
の端縁を異なる傾斜角度に形成し、前記鋼板を順次巻き
込みながら積層することにより、単位ヨーク及び磁極テ
ィースを有するステータコアを形成するようにしたか
ら、磁気抵抗の低減に寄与でき、さらには、鋼板を順次
巻き込みながら積層したときに各層の単位コア片部が上
下方向で自ずとラップするようになり、ラップさせるの
が簡単且つ容易となる。
【0111】請求項16のステータコイル製造方法によ
れば、マグネットワイヤー送りパターンとして、コイル
巻軸を停止または減速させて、マグネットワイヤーを、
1ターンにつきその外径とほぼ同一ピッチでコイル巻軸
の軸方向へ移動させるピッチ送りパターンと、前記コイ
ル巻軸を回転させながら、前記マグネットワイヤーを、
1回転につきマグネットワイヤーの外径とほぼ同一ピッ
チで、コイル巻軸の軸方向へ移動させるリード送りパタ
ーンとが有し、マグネットワイヤーのコイル巻始めで
は、ピッチ送りパターンにてマグネットワイヤーを巻回
するようにしたから、マグネットワイヤーを隙間なく且
つ整列状態に巻回できて、線積率の向上に寄与できてモ
ータ効率の改善が図れる。
【0112】請求項17のステータコイル製造方法によ
れば、巻回層全ての巻始め1〜2ターン及び巻終り1〜
2ターンを、ピッチ送りパターンで巻回し、他はリード
送りパターンで巻回するようにしたから、マグネットワ
イヤーを隙間なく且つ整列状態に確実に巻回できて、線
積率のさらなる向上に寄与できてモータ効率の改善が図
れることに加え、マグネットワイヤーを多層巻回すると
きに、その全ての層を確実に整列させるできる。
【0113】請求項18のステータコイル製造方法によ
れば、巻回層の第1層目を全てピッチ送りパターンで巻
回するようにしたから、マグネットワイヤーを隙間なく
且つ整列状態に確実に巻回できて、線積率の向上に寄与
できてモータ効率の改善が図れることに加え、マグネッ
トワイヤーの第1層目を特に確実に整列させることがで
きる。
【0114】請求項19のステータコイル製造方法によ
れば、ステータコイルの巻回形状が矩形状をなし、この
ステータコイルがステータヨークに、長辺部分が隣り合
うように配設されるものであるときに、その短辺部分に
おいて次の層への段上がりを行なうようにしたから、隣
り合うコイルと干渉することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、製造の様子を示
す平面図
【図2】完成状態のステータの平面図
【図3】図1の矢印Y方向から見た図
【図4】ボビン及びコイル部分の巻回の様子を示す部分
的断面図
【図5】巻回時の段上がりを説明するためのボビン及び
コイルの縦断側面図
【図6】コイル巻回装置の平面図
【図7】マグネットワイヤーの巻回の様子を示す縦断正
面図
【図8】同正面図
【図9】段上がりを説明するためのマグネットワイヤー
の部分的断面図
【図10】本発明の第2の実施例を示し、製造の様子を
示す平面図
【図11】本発明の第3の実施例を示し、製造の様子を
示す平面図
【図12】本発明の第4の実施例を示し、製造の様子を
示す平面図
【図13】本発明の第5の実施例を示し、製造の様子を
示す平面図
【図14】本発明の第6の実施例を示し、製造の様子を
示す平面図
【図15】展開コアの鋼板打ち抜き形態を示す平面図
【図16】本発明の第7の実施例を示し、製造の様子を
示す平面図
【図17】本発明の第8の実施例を示し、製造の様子を
示す平面図
【図18】本発明の第9の実施例を示す展開コアの部分
的平面図
【図19】本発明の第10の実施例を示す展開コアの部
分的平面図
【図20】全展開コア積層状態の斜視図
【図21】同平面図
【図22】完成状態のステータの平面図
【図23】図22の矢印X方向から見た図
【図24】本発明の第11の実施例を示す展開コアの部
分的平面図
【図25】図23相当図
【図26】本発明の第12の実施例を示し、(a)はガ
イド治具及び成形治具部分の斜視図、(b)は側面図
【図27】成形の様子を示す平面図
【図28】本発明の第13の実施例を示しガイド治具及
び成形治具による成形の様子を示すの斜視図
【図29】本発明の第14の実施例を示し、成形の様子
を示す平面図
【図30】本発明の第15の実施例を示し、製造の様子
を示す平面図
【図31】本発明の第16の実施例を示し、製造の様子
を示す平面図
【図32】本発明の第17の実施例を示す完成状態のス
テータの平面図
【図33】製造の様子を示す平面図
【図34】本発明の第18の実施例を示し、製造の様子
を示す平面図
【図35】本発明の第19の実施例を示す完成状態のス
テータの平面図
【図36】製造の様子を示す平面図
【図37】展開コアの鋼板打ち抜き形態を示す平面図
【図38】本発明の第20の実施例を示し、製造の様子
を示す平面図
【図39】本発明の第21の実施例を示す展開コアの部
分的平面図
【図40】本発明の第22の実施例を示す展開コアの部
分的平面図
【図41】本発明の第23の実施例を示す完成状態のス
テータの平面図
【図42】製造の様子を示す平面図
【図43】本発明の第24の実施例を示し、製造の様子
を示す平面図
【図44】本発明の第25の実施例を示し、製造の様子
を示す平面図
【図45】本発明の第26の実施例を示す展開コアの部
分的平面図
【図46】展開コアの鋼板打ち抜き形態を示す平面図
【図47】本発明の第27の実施例を示す展開コアの部
分的平面図
【図48】本発明の第28の実施例を示す展開コアの部
分的平面図
【図49】本発明の第29の実施例を示し、製造の様子
を示す平面図
【図50】本発明の第30の実施例を示す完成状態のス
テータの斜視図
【図51】製造途中状態の平面図
【図52】展開図
【図53】本発明の第31の実施例を示す完成状態のス
テータの部分的平面図
【図54】単位ヨーク片部の形状の違いを示すための平
面図
【図55】単位ヨーク片部の配列の様子を概念的に示す
【図56】本発明の第32の実施例を示す図52相当図
【図57】図55相当図
【図58】従来例を示す図2相当図
【図59】図1相当図
【図60】ボビン部分の縦断側面図
【図61】異なる従来例を示す展開コアの部分的平面図
【符号の説明】
11は回転電機のステータ、12は展開コア、13は単
位コア、13aはつなぎ部、14は単位ヨーク、15は
磁極ティース、16は突片部、16aは凹部、17はボ
ビン、18はコイル、18aはマグネットワイヤー、1
8bは段上がり部、19はコイル巻回装置、20はコイ
ル巻軸、22は送り機構、31は突片部、32は鋼板、
33は切欠部、41はガイド治具、42は成形治具、5
1はリニアモータのステータ、57、61は突片部、7
1はステータ、76、81は突片部、82は切欠部、9
1はステータ、92は展開コア、101はステータ、1
02は展開コア、102aは鋼板、111は展開コア、
114は突片部、121は単位コア、131はステータ
コア、131aは鋼板、131bは単位ヨーク片部、1
31cは磁極ティース片部、131dは突片部用の片
部、131eは端子コア片部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 直樹 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 (72)発明者 宮岡 金悟 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 (72)発明者 佐藤 敏一 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位ヨーク及び磁極ティースを有する複
    数の単位コアをそれぞれ一体のつなぎ部により連結して
    展開コアを形成し、 コイルが巻装されたボビンを、前記磁極ティースにそれ
    ぞれ嵌合し、 前記展開コアを丸め、その両端部を接合することによ
    り、環状のステータコアを形成する回転電機のステータ
    製造方法において、 前記展開コアの各磁極ティースの先端に、この磁極ティ
    ースの突出方向へさらに突出するように一対の突片部を
    それぞれ形成し、 前記ボビンをこの突片部を通過させて前記磁極ティース
    に嵌合し、 この後、前記突片部を側方へ張り出すように折曲成形
    し、 この後、前記展開コアを丸めるようにしたことを特徴と
    する回転電機のステータ製造方法。
  2. 【請求項2】 単位ヨーク及び磁極ティースを有する複
    数の単位コアをそれぞれ一体のつなぎ部により連結して
    展開コアを形成し、 コイルが巻装されたボビンを、前記磁極ティースにそれ
    ぞれ嵌合し、 前記展開コアを丸め、その両端部を接合することによ
    り、環状のステータコアを形成する回転電機のステータ
    製造方法において、 前記展開コアの各磁極ティースの先端の両側に、この磁
    極ティースの側方向へ突出するように一対の突片部をそ
    れぞれ形成し、 この突片部を磁極ティースの突出方向へ折曲成形し、 前記ボビンをこの突片部を通過させて前記磁極ティース
    に嵌合し、 この後、前記突片部を側方へ張り出すように折曲成形
    し、 この後、前記展開コアを丸めるようにしたことを特徴と
    する回転電機のステータ製造方法。
  3. 【請求項3】 各突片部と磁極ティースとの境部分に切
    欠部に形成した上で、この突片部を磁極ティースの突出
    方向へ折曲成形するようにしたことを特徴とする請求項
    2記載の回転電機のステータ製造方法。
  4. 【請求項4】 各対の突片部が異なる長さに設定された
    展開コアを複数備え、この複数の展開コアを軸方向に積
    層するようにしたことを特徴とする請求項1または2記
    載の回転電機のステータ製造方法。
  5. 【請求項5】 展開コアは多数の鋼板を積層して構成さ
    れ、 各鋼板における各対の突片部の長さを積層方向において
    順次異なるように設定したことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の回転電機のステータ製造方法。
  6. 【請求項6】 磁極ティースの先端中央部にあてがわれ
    るガイド治具と、磁極ティースの両側端面に当てられる
    一対の成形治具とを備え、 前記ガイド治具を磁極ティースの先端中央部にあてがっ
    た状態で、前記成形治具を磁極ティースの突出方向へ移
    動させて、一対の突片部をガイド治具の両側面に倒し込
    んでゆくことにより、この一対の突片部を磁極ティース
    の突出方向へ折曲成形するようにしたことを特徴とする
    請求項2記載の回転電機のステータ製造方法。
  7. 【請求項7】 ガイド治具は、磁極ティースの突出方向
    へ順次幅狭となるテーパー状をなすことを特徴とする請
    求項6記載の回転電機のステータ製造方法。
  8. 【請求項8】 ガイド治具は、磁極ティースの積層方向
    の両側端を挟み込む押え部を有し、 このガイド治具を磁極ティースの先端中央部にあてがう
    と共に、押え部にて磁極ティースの積層方向の両側端を
    挟み込んだ状態で、前記成形治具を磁極ティースの突出
    方向へ移動させるようにしたを特徴とする請求項6記載
    の回転電機のステータ製造方法。
  9. 【請求項9】 ガイド治具は、磁極ティースの積層方向
    の両側端を挟み込むと共に突片部の積層方向の両側端を
    挟み込む押え部を有し、 このガイド治具を磁極ティースの先端中央部にあてがう
    と共に、押え部にて磁極ティース及び突片部の積層方向
    の両側端を挟み込んだ状態で、前記成形治具を磁極ティ
    ースの突出方向へ移動させるようにしたを特徴とする請
    求項6記載の回転電機のステータ製造方法。
  10. 【請求項10】 ヨーク及び磁極ティースを有する直線
    状のステータコアと、コイルが巻装され前記磁極ティー
    スに嵌合されるボビンとを備えたリニアモータのステー
    タ製造方法において、 前記ステータコアの各磁極ティースの先端に、この磁極
    ティースの突出方向へさらに突出するように一対の突片
    部をそれぞれ形成し、 前記ボビンをこの突片部を通過させて前記磁極ティース
    に嵌合し、 この後、前記突片部を側方へ張り出すように折曲成形し
    たことを特徴とするリニアモータのステータ製造方法。
  11. 【請求項11】 ヨーク及び磁極ティースを有する直線
    状のステータコアと、コイルが巻装され前記磁極ティー
    スに嵌合されるボビンとを備えたリニアモータのステー
    タ製造方法において、 前記ステータコアの各磁極ティースの先端の両側に、こ
    の磁極ティースの側方向へ突出するように一対の突片部
    をそれぞれ形成し、 この突片部を磁極ティースの突出方向へ折曲成形し、 前記ボビンをこの突片部を通過させて前記磁極ティース
    に嵌合し、 この後、前記突片部を側方へ張り出すように折曲成形し
    たことを特徴とするリニアモータのステータ製造方法。
  12. 【請求項12】 単位ヨーク及び磁極ティースを有す
    る複数の単位コアをそれぞれ一体のつなぎ部により連結
    して展開コアと、 コイルを巻装して前記磁極ティースにそれぞれ嵌合され
    たボビンとを備え、 前記展開コアを丸め、その両端部を接合することによ
    り、環状のステータコアを構成した回転電機のステータ
    において、 前記単位ヨークにおける磁極ティース付け根部側の端縁
    部を直線状に形成したことを特徴とする回転電機のステ
    ータ。
  13. 【請求項13】 単位ヨーク片部及び磁極ティース片部
    を有する単位コア片部をつないだ形態の鋼板を積層する
    ことにより、単位ヨーク及び磁極ティースを有する複数
    の単位コアをそれぞれ一体のつなぎ部により連結して展
    開コアを形成し、 コイルが巻装されたボビンを、前記磁極ティースにそれ
    ぞれ嵌合し、 前記展開コアを丸め、その両端部を接合することによ
    り、環状のステータコアを形成する回転電機のステータ
    製造方法において、 前記鋼板における単位ヨーク片部の両側の端縁が異なる
    傾斜角度となるように形成し、 この鋼板を、一枚ごと表裏反転させて積層することによ
    り、単位コアの各鋼板端部がずれて重なるように形成し
    たことを特徴とする回転電機のステータ製造方法。
  14. 【請求項14】 鋼板を、単位ヨーク片部及び磁極ティ
    ース片部を有する多数の単位コア片部をつないだ形態に
    形成し、 前記鋼板を、順次巻き込みながら積層することにより、
    単位ヨーク及び磁極ティースを有するステータコアを形
    成するようにしたことを特徴とする回転電機のステータ
    コア製造方法。
  15. 【請求項15】 鋼板を、単位ヨーク片部及び磁極ティ
    ース片部を有する多数の単位コア片部をつないだ形態に
    形成し、且つ、鋼板における任意の単位ヨーク片部の両
    側の端縁を異なる傾斜角度に形成し、 前記鋼板を、順次巻き込みながら積層することにより、
    単位ヨーク及び磁極ティースを有するステータコアを形
    成するようにしたことを特徴とする回転電機のステータ
    コア製造方法。
  16. 【請求項16】 コイル巻軸を回転させることによりマ
    グネットワイヤーを巻き込んでステータコイルを形成す
    る方法において、 マグネットワイヤー送りパターンとして、 コイル巻軸を停止または減速させて、マグネットワイヤ
    ーを、1ターンにつきその外径とほぼ同一ピッチでコイ
    ル巻軸の軸方向へ移動させるピッチ送りパターンと、 前記コイル巻軸を回転させながら、前記マグネットワイ
    ヤーを、1回転につきマグネットワイヤーの外径とほぼ
    同一ピッチで、コイル巻軸の軸方向へ移動させるリード
    送りパターンとが有し、 マグネットワイヤーのコイル巻始めでは、ピッチ送りパ
    ターンにてマグネットワイヤーを巻回するようにしたこ
    とを特徴とするステータコイル製造方法。
  17. 【請求項17】 コイル巻軸を回転させることによりマ
    グネットワイヤーを巻き込んでステータコイルを形成す
    る方法において、 マグネットワイヤー送りパターンとして、 コイル巻軸を停止または減速させて、マグネットワイヤ
    ーを、1ターンにつきその外径とほぼ同一ピッチでコイ
    ル巻軸の軸方向へ移動させるピッチ送りパターンと、 前記コイル巻軸を回転させながら、前記マグネットワイ
    ヤーを、1回転につきマグネットワイヤーの外径とほぼ
    同一ピッチで、コイル巻軸の軸方向へ移動させるリード
    送りパターンとが有し、 巻回層全ての巻始め1〜2ターン及び巻終り1〜2ター
    ンを、ピッチ送りパターンで巻回し、他はリード送りパ
    ターンで巻回するようにしたことを特徴とするステータ
    コイル製造方法。
  18. 【請求項18】 コイル巻軸を回転させることによりマ
    グネットワイヤーを巻き込んでステータコイルを形成す
    る方法において、 マグネットワイヤー送りパターンとして、 コイル巻軸を停止または減速させてマグネットワイヤー
    を、1ターンにつきその外径とほぼ同一ピッチでコイル
    巻軸の軸方向へ移動させるピッチ送りパターンと、 前記コイル巻軸を回転させながら、前記マグネットワイ
    ヤーを、1回転につきマグネットワイヤーの外径とほぼ
    同一ピッチで、コイル巻軸の軸方向へ移動させるリード
    送りパターンとが有し、 巻回層の第1層目を全てピッチ送りパターンで巻回する
    ようにしたことを特徴とするステータコイル製造方法。
  19. 【請求項19】 ステータコイルの巻回形状が矩形状を
    なし、このステータコイルがステータヨークに、長辺部
    分が隣り合うように配設されるものであるときに、その
    短辺部分において次の層への段上がりを行なうようにし
    たことを特徴とする請求項16ないし18のいずれかに
    記載のステータコイル製造方法。
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