JP2014165978A - ステータコア - Google Patents

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Abstract

【課題】帯状コアシートを打ち抜く板材の歩留まりを向上させ、またコア片の爪部を曲げるとき当該爪部の先端部の変形を抑制可能なステータコアを提供する。
【解決手段】帯状コアシートのコア片は、ティース部53の先端91から当該ティース部53の延伸方向と同方向へ突き出す第1爪部54および第2爪部55を有する。そのため帯状コアシートのティース部53間の隙間を爪部54、55が狭めることなく、板取りに際して帯状コアシートのティース部間に別の帯状コアシートのティース部を配置可能である。また、爪部54、55は、少なくとも根元95に接触するパンチ87が回動軸心89まわりに回動するとき、当該パンチ87により根元95から倒れるように曲げられる。そのため、パンチが爪部の先端のみに接触する場合と比べて、爪部54、55の先端に過大な応力が作用するのを抑制することができる。
【選択図】図24

Description

本発明は、回転電機に用いられるステータコアに関する。
帯状コアシートを環状に曲げて形成された環状コアシートの積層体から構成されるステータコアが知られている。例えば特許文献1には、ティース部を有するコア片が接続部を介して直線状につながった帯状コアシートが記載されている。帯状コアシートのティース部の両脇には、一対の爪部が設けられている。爪部は、帯状コアシートが環状に曲げられて環状コアシートとされた後、ティース部との接続箇所を支点に曲げ起こされることにより、ステータコアのティース部先端の鍔部を形成する。
特開2009−261218号公報
ところで、帯状コアシートの打ち抜き加工では、材料となる板材の歩留まりを向上することが求められている。そこで、2つの帯状コアシートを打ち抜くとき、第1の帯状コアシートの隣り合うティース部間に第2の帯状コアシートのティース部が位置するように板取りすることが考えられる。しかし、特許文献1の構成のようにティース部の両脇に爪部が設けられる場合、帯状コアシートの隣り合うティース部間の隙間が狭くなるため、板取りに際して帯状コアシートの隣り合うティース部間に別の帯状コアシートのティース部を配置することができないという問題がある。
上記問題に対し、ティース部の先端に一対の爪部を設け、隣り合うティース部間の隙間を爪部が狭めないようにすることが考えられる。この爪部を曲げる方法としては、例えば、爪部に対しティース部とは反対側に配置されたパンチを爪部側に押し込む方法が考えられる。しかし上述のように爪部を曲げると、パンチが爪部の先端のみに接触することに起因して爪部の先端に過大な応力が作用し、爪部の先端部が変形するおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、帯状コアシートを打ち抜く板材の歩留まりを向上させることができ、またコア片の爪部を曲げるとき当該爪部の先端部の変形を抑制することができるステータコアを提供することである。
本発明によるステータコアは、曲げ可能な接続部を介して直線状につながった複数のコア片からなる帯状コアシートを環状に曲げて形成された環状コアシートの積層体から構成され、回転電機に用いられる。帯状コアシートのコア片は、接続部に接続されたヨーク部と、ヨーク部から延びるティース部と、ティース部の先端から当該ティース部の延伸方向と同方向へ突き出す爪部と、を有する。爪部は、ティース部の先端と爪部との間に配置され少なくとも爪部の根元に接触するパンチが、当該パンチを通る回動軸心まわりに回動するとき、当該パンチにより根元から倒れるように曲げられる。
したがって、帯状コアシートのティース部間の隙間を爪部が狭めることなく、板取りに際して帯状コアシートのティース部間に別の帯状コアシートのティース部を配置することができる。そのため、本発明によれば、帯状コアシートを打ち抜く板材の歩留まりを向上させることができる。
また、本発明では、パンチは少なくとも爪部の根元に接触するので、パンチが爪部の先端のみに接触する場合と比べて、爪部の先端に過大な応力が作用するのを抑制することができる。そのため、本発明によれば、コア片の爪部を曲げるとき当該爪部の先端部の変形を抑制することができる。
本発明の第1実施形態による回転電機としての交流発電機の正面図である。 図1の交流発電機の断面図である。 図1のステータコアAssyの正面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のステータコアの正面図である。 図5のステータコアの素材である帯状コアシートの正面図である。 図6の帯状コアシートを電磁鋼板から打ち抜くときの板取りを示す図である。 図6の矢印VIII部分の拡大図である。 図6の矢印IX部分の拡大図である。 図6の矢印X部分の拡大図である。 曲げ工程の第1段階終了時のコアシートを示す図である。 曲げ工程の第2段階終了時のコアシートを示す図である。 曲げ工程の第3段階終了時のコアシートを示す図である。 図13の矢印XIV部分の拡大図である。 連結工程終了時の環状コアシートの連結部分の拡大図である。 図14のXVI−XVI線断面図であって、連結工程で使用される拡張治具の縦断面図である。 図16のXVII−XVII線断面図である。 図16のXVIII−XVIII線断面図である。 図16のXIX−XIX線断面図である。 図16の拡張治具が連結凸部の通孔に挿入部の中間部まで嵌め入れられたところを示す図である。 図16の拡張治具が連結凸部の通孔に挿入部の基端部まで嵌め入れられたところを示す図である。 爪倒し工程で爪倒し装置にセットされた環状コアシートを示す図である。 図22の矢印XXIII部分の拡大図である。 図23の状態から第1爪部が曲げられたところを示す図である。 図24の状態から第2爪部が曲げられたところを示す図である。 全ての製造工程を経て完成した環状コアシートを示す図である。 曲げ工程で使用されるコアシート曲げ装置を示す図である。 図27のXXVIII−XXVIII線断面図である。 図27のコアシート曲げ装置に帯状コアシートがセットされたところを示す図である。 図29の矢印XXX部分の拡大図である。 図30のベースおよびスライダを矢印XXXI方向に見た図である。 図30のスライダがベースに対しスライドしたところを示す図である。 図32のベースおよびスライダを矢印XXXIII方向に見た図である。 図29のコアシート曲げ装置のベースが操作されることにより帯状コアシートの全ての接続部が曲げられたところを示す図である。 図34のコアシート曲げ装置の全てのスライダがベースに対し同時にスライドさせられたところを示す図である。 本発明の第2実施形態によるステータコアを構成する環状コアシートのうち、爪倒し工程直前における第1爪部および第2爪部の拡大図である。 図36の状態から第1爪部および第2爪部が曲げられたところを示す図である。 本発明の第3実施形態によるステータコアを構成する環状コアシートのうち、爪倒し工程直前における第1爪部および第2爪部の拡大図である。 図38の状態から第1爪部および第2爪部が曲げられたところを示す図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1〜図35を参照して説明する。第1実施形態によるステータコアが適用される「回転電機」としての交流発電機は、二輪車に搭載され、バッテリの充電、および、点火プラグやランプへの電力供給などのために利用される。
図1、図2に示すように、交流発電機10は、アウターロータ型の回転電機であり、ステータ11、ロータ12、位置センサ13を備えている。ステータ11は、取付ボルト14によってエンジンカバー15に取り付けられている。ステータ11は、ステータコアAssy16、インシュレータ17、コイル18から構成されている。本実施形態では、12個のコイル18がステータ11の中心から放射状に配置されている。
コイル18への配線は、ケーブル19を経由してコネクタ21に電気的に接続されている。コネクタ21には、位置センサ13からの信号線も接続されている。
ロータ12は、ロータボディ22及びロータベース28から構成されている。
ロータボディ22は、筒部23及び底部24からなるカップ状であり、筒部23はステータ11の径方向外側に位置している。筒部23の内壁には、径方向内側の極性がN極の第1磁石25と、径方向内側の極性がS極の第2磁石26とが周方向に交互に取り付けられている。また、筒部23の外壁には位置検出部27が設けられており、位置センサ13が位置検出部27を検出することで、ロータ12の回転状態を検出可能である。
ロータベース28は、ロータボディ22の底部24に固定され、中央部に取付孔29およびキー溝31が形成されている。この取付孔29およびキー溝31にエンジンのクランク軸32が直結されることにより、ロータ12はクランク軸32と一体に回転する。
ロータ12が回転すると、コイル18の周囲の磁界が連続的に変化し、この磁界の変化によってコイル18に誘導電流が発生する。この誘導電流は、コイル18の配線によって単相、三相等の交流電流として出力される。
次に、ステータ11について、図3〜図5を参照して詳細な構成を説明する。
図3および図4に示すように、ステータコアAssy16は、ステータコア40と、ステータコア40の厚み方向の両側に設けられた一対のアッパーコア41とを有している。ステータコア40およびアッパーコア41は、リベット42により一体に固定されている。アッパーコア41は、平面形状や対応する孔位置がステータコア40とほぼ一致している。また、アッパーコア41の外縁部43は、軸方向においてステータコア40とは反対側に折り曲げられており、インシュレータ17の径方向位置を規制している。
ステータコアAssy16は、環状のヨーク44と、ヨーク44から放射状に延びる複数のティース45と、ティース45の先端から周方向の両方向に突き出す複数の鍔46とを形成している。ヨーク44は、取付ボルト14を通す通孔47、配線のための端子を通す端子孔48、および、リベット42を通すリベット孔49等の孔を有している。ティース45には、インシュレータ17を介してコイル18が巻回される。鍔46は、コイル18の巻回範囲を規制する。
ステータコア40は、図5に示す環状コアシート50の積層体から構成されている。
環状コアシート50は、後述する帯状コアシートを環状に曲げて形成されたものであり、複数のヨーク部51、複数の接続部52、複数のティース部53および複数の爪部54、55を有している。各ヨーク部51は、接続部52を介して周方向につながっている。接続部52は、ヨーク部51と比べて径方向の幅が小さく、曲げ可能であり、周方向で隣り合うヨーク部51のうち径方向外側同士を接続している。接続部52に対し径方向内側であって、周方向で隣り合うヨーク部51間には、スリット56が形成されている。スリット56の先端には、接続部52を曲げるとき応力集中を回避するための応力逃がし孔57が形成されている。
ティース部53は、ヨーク部51から径方向外側に延びている。ティース部53の幅は、基端から先端まで連続的に大きくなっている。ティース部53の先端には、2本の爪部すなわち第1爪部54および第2爪部55が設けられている。第1爪部54および第2爪部55は、ティース部53の先端から周方向の一方および他方へ突き出す突起である。
ティース部53の先端の中央には、窪み58が形成されている。また、第1爪部54および第2爪部55とティース部53の側面との角部には、筋59が形成されている。これらの窪み58および筋59は、製造途中にて第1爪部54および第2爪部55を曲げるとき応力集中を回避するための逃がし形状の名残である。
次に、ステータコア40の製造方法について、図6〜図26を参照して説明する。ステータコア40は、打ち抜き工程、曲げ工程、連結工程、爪倒し工程を経て作られる。
[打ち抜き工程]
先ず、打ち抜き工程では、図6に示す帯状コアシート60が電磁鋼板から打ち抜かれる。帯状コアシート60は、曲げ可能な接続部52を介して直線状につながった複数のコア片61から構成されている。コア片61は、接続部52に接続されたヨーク部51と、ヨーク部51から帯状コアシート60の幅方向へ延びるティース部53と、ティース部53の先端から当該ティース部53の延伸方向と同方向へ突き出す第1爪部54および第2爪部55と、を有している。
本実施形態では、図7に示すように、2つの帯状コアシート60を電磁鋼板62から打ち抜くとき、第1の帯状コアシート60の隣り合うティース部53間に第2の帯状コアシート60のティース部53が位置するように板取りされる。
図8に示すように、隣り合うヨーク部51間には、V字状の切欠き63が形成されている。切欠き63の先端には、接続部52に沿って延びる応力逃がし孔57が形成されている。切欠き63を区画する2辺のうち一方を第1辺64とし、他方を第2辺65とし、第1辺64に沿う第1仮想直線66と第2辺65に沿う第2仮想直線67との交点を仮想交点68とすると、仮想交点68は接続部52内に位置する。
図9および図10に示すように、帯状コアシート60の一方の端部である第1端部69には、開口部が括れている連結凹部71が形成されており、また、帯状コアシート60の他方の端部である第2端部72には、連結凹部71に挿入可能な連結凸部73が形成されている。
連結凹部71の内壁は、幅方向において対向する一対のテーパー面78を有している。また、連結凹部71に対し幅方向の両方には、第1端部69の端面83から突き出す案内凸部84が形成されている。この案内凸部84は、後述の案内凹部82と共に、連結凸部73の連結凹部71への挿入を案内する案内凹凸部を構成する。
連結凸部73は、厚み方向に貫通する通孔77を有している。本実施形態では、通孔77は円形である。この通孔77は、後述の連結工程において連結凸部73を幅方向へ変形させるために用いられる。また、連結凸部73に対し幅方向の両方には、第2端部72の端面81から凹む案内凹部82が形成されている。
[曲げ工程]
曲げ工程では、図6の帯状コアシート60が3つの段階を経て環状に曲げられ、図13の環状コアシート50が形成される。以下詳しく説明する。本実施形態では、帯状コアシート60を複数枚積層した後、環状に曲げる製造方法を採用する。
先ず第1段階で、図11に示すように、帯状コアシート60の長手方向の中央に位置する中央接続部52aを残して他の接続部52が曲げられる。接続部52を曲げるとき、図8に拡大して示すように、接続部52に対し切欠き63側に位置する曲げ中心75まわりに接続部52が曲げられる。これにより、接続部52は、幅方向の全てが周方向へ引っ張られることになる。また、接続部52は、切欠き63の開口角度θと同じ角度だけ曲げ中心75まわりに曲げられる。したがって、第1辺64と第2辺65とが接触する前に曲げが終了する。
続いて第2段階で、図12に示すように中央接続部52aが曲げられる。曲げ終えた接続部52がつないでいる一対のコア片61同士は、第2段階が終了するまで、すなわち全ての接続部52の曲げが終了するまで相対移動不能に拘束される。全ての接続部52の曲げが終了した段階では、各ヨーク部51間には放射状に延びる隙間76が形成されている。
続いて第3段階で、曲げ終えた接続部52がつないでいる一対のコア片61同士の拘束が解除される。このとき、接続部52は、曲げるとき幅方向の全てが周方向へ引っ張られていたため、スプリングバックにより周方向へ縮むように変形が戻る。このときの戻りは隙間76を閉じるように作用するので、図13に示すように隙間76の無い環状コアシート50が形成される。
[連結工程]
連結工程では、図14に示すように曲げ工程を終えた段階で連結凹部71に挿入されている連結凸部73が連結凹部71から抜け止められることにより、環状コアシート50の第1端部69と第2端部72とが連結される。以下詳しく説明する。
連結凸部73は、図15に示すように、当該連結凸部73の最大幅が連結凹部71の開口部74の開口幅よりも大きくなるように、通孔77が押し広げられて幅方向へ変形させられることにより、連結凹部71から抜け止めされる。この連結凸部73の幅方向への変形は、図16〜図19に示す拡張治具100を用いて行われる。
拡張治具100は、押圧部101、および押圧部101から延びる棒状の挿入部102から構成されている。挿入部102は、一対の円弧面103、104と、円弧面103および円弧面104の端部同士を繋ぐ平面105、106と、を形成している。円弧面103および円弧面104と平面105および平面106との角は丸みを帯びている。平面105と平面106とは互いに平行である。平面105と平面106との幅すなわち二面幅X1は、図15に示す変形後の通孔77のうち短手方向の幅X2とほぼ同じである。
挿入部102は、先端部107から中間部108を経て基端部109に至るまで、最大幅が連続的に大きくなるように形成されている。挿入部102の先端部107の円弧面103a、104aは、図14に示す変形前の円形の通孔77の縁に沿う形状である。つまり、先端部107の最大幅Y1は、変形前の通孔77の直径Dとほぼ同じである。挿入部102の基端部109の円弧面103c、104cは、図15に示す変形後の通孔77のうち長手方向に対向する内壁に沿う形状である。つまり、基端部109の最大幅Y3は、変形後の通孔77のうち長手方向の幅Y4とほぼ同じである。挿入部102の中間部108の最大幅Y2は、先端部107の最大幅Y1より大きく、また基端部109の最大幅Y3より小さい。
拡張治具100は、図16、図20、図21に順に示すように挿入部102が通孔77に挿入されることにより、通孔77を幅方向へ押し広げ、連結凸部73を幅方向へ広がるように変形させる。連結凸部73は、上述のように変形させられることによって連結凹部71のテーパー面78に密着し固定される。これにより、連結凸部73が連結凹部71のテーパー面78に面接触し、確実な連結力を得ることができる。
図15に示すように、連結凹部71および連結凸部73に対し幅方向の両方には、案内凹凸部79が設けられている。案内凹凸部79は、連結凹部71に対し幅方向に隣接する位置で第1端部69の端面83から突き出す案内凸部84と、連結凸部73に対し幅方向に隣接する位置で第2端部72の端面81から凹む案内凹部82と、から構成されている。案内凹凸部79は、連結凸部73の連結凹部71への挿入を案内する案内手段として機能する。
[爪倒し工程]
爪倒し工程では、環状コアシート50の第1爪部54および第2爪部55が周方向の一方および他方に延びるように根元から倒される。以下詳しく説明する。
先ず、図22に示すように、連結工程を終えた環状コアシート50が爪倒し装置85にセットされる。爪倒し装置85は、保持台86とパンチ87とを備えている。保持台86は、ティース部53を幅方向の両側から支持可能な受け部材88を有している。
この段階では、図23に示すように、環状コアシート50の第1爪部54および第2爪部55とティース部53の先端91との角92は、丸みを帯びている。また、第1爪部54および第2爪部55とティース部53の側面93との角には、窪み94が形成されている。パンチ87の先端部の形状は、環状コアシート50の第1爪部54と第2爪部55との間に区画される空間と同じ形状である。すなわち、パンチ87は、第1爪部54と第2爪部55との間に挿入されたとき、第1爪部54と第2爪部55とティース部53とに沿うように当接する。
環状コアシート50が爪倒し装置85にセットされた後、図24に示すように、角92の曲率中心と一致する回動軸心89まわりにパンチ87が回動させられ、第1爪部54が根元95から倒れるよう曲げられる。このとき、パンチ87は、第1爪部54の根元95から末端部96まで連続的に接触しながら当該第1爪部54を曲げ、ティース部53に対し幅方向の両側に配置された受け部材88との間に第1爪部54を挟み込む。また、第1爪部54の根元95のうち窪み94付近の部分が圧縮され、余肉が窪み94に逃げることにより、筋59が形成される。
この後、第2爪部55も第1爪部54と同様に、図25に示すように根元95から倒れるよう曲げられ、図26に示す環状コアシート50の積層体が完成する。
曲げられた後の第1爪部54および第2爪部55は、環状コアシート50のうち径方向で最も外側に位置しており、図2に示すように交流発電機10に組み込まれるとロータ12に対向する径外面97を形成する。図26に示すように、第1爪部54および第2爪部55の径外面97は、環状コアシート50の中央孔98と同心の仮想円Cと一致する円弧面である。本実施形態では、図23に示すように、第1爪部54および第2爪部55が曲げられる前の段階において、第1爪部54および第2爪部55のうちパンチ87と対向する対向面99は、仮想円Cに対応する円弧状の面に形成されている。
次に、曲げ工程で使用されるコアシート曲げ装置を図27〜図35に基づき説明する。
コアシート曲げ装置110は、複数のスライダ111、ベース112、回転軸113から構成されている。スライダ111は、図28〜図30に示すように、コア片61を把持可能な把持部材であり、コア片61が嵌め込まれる溝114を有している。溝114のうち内壁115はヨーク部51を支持可能であり、また溝104のうち内壁116、117はティース部53を挟むように支持可能である。
スライダ111は、ベース112に取り付けられている。各ベース112は回転軸113を介してつながっており、隣り合うベース112の一方は、他方に対し回転軸113の軸心まわりに相対回動可能である。
スライダ111は、図30〜図33中に矢印Sで示すように、ベース112に対し、把持したコア片61のティース部53の延伸方向へスライド可能である。具体的には、スライダ111は、図30に示すように、把持したコア片61の曲げ中心75が回転軸113の軸心118と一致する第1の状態から、図32に示すように、把持したコア片61の仮想交点68が回転軸113の軸心118と一致する第2の状態まで、ベース112に対し相対移動可能である。
コアシート曲げ装置110は、曲げ工程の第1段階前に図29に示すように帯状コアシート60がセットされ、第1段階および第2段階にて各ベース112が操作されることにより図34に示すように全ての接続部52が曲げられた後、全てのスライダ111をベース112に対し同時にスライドさせて接続部52のスプリングバックを許容し、図35に示すように環状コアシート50を成形する。
以上説明したように、第1実施形態では、帯状コアシート60のコア片61は、ティース部53の先端から当該ティース部53の延伸方向と同方向へ突き出す第1爪部54および第2爪部55を有する。第1爪部54および第2爪部55は、少なくとも爪部54、55の根元95に接触するパンチ87が、当該パンチ87を通る回動軸心89まわりに回動するとき、当該パンチ87により根元95から倒れるように曲げられる。
したがって、帯状コアシート60のティース部53間の隙間を爪部54、55が狭めることなく、板取りに際して帯状コアシート60のティース部53間に別の帯状コアシート60のティース部53を配置することができる。そのため、第1実施形態によれば、帯状コアシート60を打ち抜く板材の歩留まりを向上させることができる。
また、パンチ87は少なくとも爪部54、55の根元95に接触するので、パンチが爪部の先端のみに接触する場合と比べて、爪部54、55の先端に過大な応力が作用するのを抑制することができる。そのため、第1実施形態によれば、第1爪部54および第2爪部55を曲げるとき当該爪部54、55の先端部の変形を抑制することができる。
また、第1実施形態では、パンチ87は、爪部54、55の根元95から末端部96まで連続的に接触しながら当該爪部54、55を曲げる。そのため、爪部54、55を、曲げる前の形状を維持したまま根元95から曲げることができる。
また、第1実施形態では、爪部54、55とティース部53の先端91との角92は丸みを帯びており、当該角92の曲率中心はパンチ87の回動中心89と一致する。そのため、爪部54、55の根元95にパンチ87を可及的に接触させながら爪部54、55を曲げることができる。
また、第1実施形態では、爪部54、55のうち、当該爪部54、55の曲げ直前にパンチ87と対向する対向面99は、爪部54、55が曲げられた後、環状コアシート50の中央孔98と同心の仮想円Cと一致する円弧状の面である。そのため、交流発電機10に組み込まれたステータ40とロータ12との間隔を周方向で一定に保つことができる。
また、第1実施形態では、爪部54、55の対向面99は、パンチ87が受け部材88との間に爪部54、55を挟み込むとき、仮想円Cと一致する円弧状の面に成形される。そのため、万一、爪部54、55が曲げられている途中に対向面99が変形しても、曲げ最終段階において仮想円Cと一致するように対向面99を修正することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるステータコアを構成する環状コアシートを図36および図37に基づき説明する。図36に示すように、爪倒し工程直前の第1爪部54および第2爪部55の根元95は、3つの窪み94を有している。したがって、爪倒し工程にて図37に示すように第1爪部54および第2爪部55が根元95から曲げられるとき、根元95の縁の一箇所に応力が集中することを一層防止することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるステータコアを構成する環状コアシートを図38および図39に基づき説明する。図38に示すように、爪倒し工程直前の第1爪部54および第2爪部55の根元95は、4つの窪み94を有している。したがって、爪倒し工程にて図39に示すように第1爪部54および第2爪部55が根元95から曲げられるとき、根元95の縁の一箇所に応力が集中することをより一層防止することができる。
(他の実施形態)
本発明の他の実施形態では、1枚の帯状コアシートが環状に曲げられた後、積層されてもよい。
本発明の他の実施形態では、電磁鋼板以外の板材から帯状コアシートを打ち抜いてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1爪部および第2爪部は、少なくとも根元に接触するパンチにより曲げられればよい。例えば、第1爪部および第2爪部は、末端部に非接触となるパンチにより曲げられてもよい。この場合、比較的長い爪部を曲げるとき当該爪部の末端部に応力が作用するのを確実に回避することができる。
本発明の他の実施形態では、ステータコアは、二輪車用の交流発電機に限らず、各種用途の発電機、あるいはブラシレスモータ等の電動機に適用することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10・・・回転電機 40・・・ステータコア
50・・・環状コアシート 51・・・ヨーク部
52・・・接続部 53・・・ティース部
54・・・第1爪部 55・・・第2爪部
60・・・帯状コアシート 61・・・コア片
87・・・パンチ 89・・・回動軸心
91・・・先端 95・・・根元

Claims (6)

  1. 曲げ可能な接続部(52)を介して直線状につながった複数のコア片(61)からなる帯状コアシート(60)を環状に曲げて形成された環状コアシート(50)の積層体から構成され、回転電機(10)に用いられるステータコア(40)であって、
    前記帯状コアシートの前記コア片は、前記接続部に接続されたヨーク部(51)と、前記ヨーク部から延びるティース部(53)と、前記ティース部の先端(91)から当該ティース部の延伸方向と同方向へ突き出す爪部(54、55)と、を有し、
    前記爪部は、前記ティース部の前記先端と前記爪部との間に配置され少なくとも前記爪部の根元(95)に接触するパンチ(87)が、当該パンチを通る回動軸心(89)まわりに回動するとき、当該パンチにより前記根元から倒れるように曲げられることを特徴とするステータコア。
  2. 前記爪部は、当該爪部の前記根元から末端部(96)まで連続的に接触する前記パンチにより曲げられることを特徴とする請求項1に記載のステータコア。
  3. 前記爪部と前記ティース部の前記先端との角は丸みを帯びており、当該角の曲率中心は前記パンチの前記回動中心と一致することを特徴とする請求項1または2に記載のステータコア。
  4. 前記爪部のうち、当該爪部の曲げ直前に前記パンチと対向する対向面(99)は、前記爪部が曲げられた後、前記環状コアシートの中央孔(98)と同心の仮想円(C)と一致する円弧状の面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のステータコア。
  5. 前記爪部のうち、当該爪部の曲げ直前に前記パンチと対向する対向面(99)は、前記爪部が曲げられるとき、前記ティース部に対し幅方向の両側に配置された受け部材(88)と前記パンチとの間に挟み込まれ、前記環状コアシートの中央孔(98)と同心の仮想円(C)と一致する円弧状の面に成形されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のステータコア。
  6. 前記爪部が曲げられる前、前記爪部と前記ティース部の側面(93)との間には、複数の窪み(94)が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のステータコア。
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