JPH11164509A - すべり軸受の保持構造及び回転機器 - Google Patents

すべり軸受の保持構造及び回転機器

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JPH11164509A
JPH11164509A JP9323155A JP32315597A JPH11164509A JP H11164509 A JPH11164509 A JP H11164509A JP 9323155 A JP9323155 A JP 9323155A JP 32315597 A JP32315597 A JP 32315597A JP H11164509 A JPH11164509 A JP H11164509A
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JP
Japan
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slide bearing
bearing
lock washer
washer
holding structure
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JP9323155A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kurahashi
一嘉 倉橋
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すべり軸受からのオイル漏れを未然に防止す
ることができるすべり軸受の保持構造を提供する。 【解決手段】 モータ1は、ハウジング2及びエンドフ
レーム18内にロータ9が回転軸8を介して回転可能に
収容されている。回転軸8は、両端においてすべり軸受
3,17により支持されている。エンドフレーム18側
のすべり軸受17は、その一端側球面状外面17cがロ
ックワッシャ16により保持され、他端側球面状外面1
7dがエンドフレーム18の収容凹部18bにより保持
されている。ロックワッシャ16は、外側筒部16aと
球面皿部16bと平面底部16cとから構成されてい
る。球面状外面17cを球面皿部16bにて保持すると
き、その平面状端面17aと平面底部16cとの間には
隙間tが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はすべり軸受の保持構
造に係り、詳しくはすべり軸受からのオイル漏れを防止
することができるすべり軸受の保持構造及びこの構造を
用いた回転機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用エアコンユニットのブロ
ワモータに使用される小型モータとして、図7に示すよ
うなモータが使用されている。モータ30は、ハウジン
グ31及びエンドフレーム32内にロータ33が回転軸
34を介して回転可能に収容されている。回転軸34
は、両端においてすべり軸受35,36により支持され
ている。すべり軸受35,36の一端35a,36a
は、それぞれハウジング31とエンドフレーム32との
軸受収容部31a,32aと当接するように設置され、
他端35b,36bはロックワッシャ37,38、スラ
ストワッシャ39,40及びカップワッシャ41,42
により支持されている。
【0003】また、前記すべり軸受35,36は、それ
ぞれ給油パッキン43,44により給油される多孔質焼
結合金よりなる含油軸受である。前記すべり軸受35,
36の軸受孔35c,36c内で回転軸34が回転する
と、内周面に開口する空孔から供給された潤滑油が内周
面上で油膜を形成し、回転軸34はこの油膜に支持され
た状態で回転する。
【0004】エンドフレーム32側の軸受構造について
詳述すると、図8に示すように、すべり軸受36の一端
の球面状当接面36dは、エンドフレーム32の球面状
の軸受収容部32aと当接し、他端の球面状当接面36
eは、ロックワッシャ38の球面状の当接部38aによ
り支持されるとともに、他端の平面状端面36fにスラ
ストワッシャ40を介してカップワッシャ42により支
持されている。
【0005】前記カップワッシャ42は、回転軸34に
圧入嵌合されることによって回転軸34に対して回転不
能に支持されている。即ち、回転軸34は回転すれば、
カップワッシャ42も回転する。そして、前記スラスト
ワッシャ40は、回転するカップワッシャ42と回転し
ないすべり軸受36との間に摺動可能に配置される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、モータの取
付又は駆動の都合で、前記モータ30は、図7及び図8
に示すような、回転軸34が上下方向に配置される場合
には、回転軸34の回転中に重力により潤滑油がすべり
軸受36の下端面36fに集まってくる。溜まっている
潤滑油は、単なる重力により下方へ流出しないが、前記
すべり軸受36の下端面36fに接触するスラストワッ
シャ40の摺動により生ずるすべり軸受36とスラスト
ワッシャ40との間の表面張力(又は毛細管)作用及び
スラストワッシャ40の回転遠心力の作用によって、ス
ラストワッシャ40を介して下方へ流出してしまう。こ
のため、潤滑油の流失によってモータ30の回転率が低
下したり、回転軸34とすべり軸受36が摩耗したりし
て、モータ30の出力に悪い影響を与える問題点があ
る。
【0007】また、その流出した潤滑油は、前記カップ
ワッシャ42と回転軸34間の圧入隙間から漏れ流出
し、ロータ33の上にあるコンミテータ45に付着す
る。この付着により、ブラシ摩耗の促進、コンミテータ
45のコンミ目詰まりによる電流の増加などの不具合が
発生するといった問題点がある。
【0008】これを解決するために、カップワッシャ4
2とコンミテータ45の距離を取ったり、回転軸34に
オイル溜まり溝34aを設けたり、又は例えば実公平6
−16487号公報に開示されるように油吸収パッキン
を設置したりする構造が提案されている。しかしなが
ら、これらのものは構造が複雑になるとともに、確実に
オイル漏れを防止する構造ではない。
【0009】本発明は上記問題点を解消するためなされ
たものであって、その目的はすべり軸受からのオイル漏
れを未然に防止することができるすべり軸受の保持構造
を提供することにある。また、このすべり軸受の保持構
造を用いた回転機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、回転軸を支持するすべり
軸受と、そのすべり軸受を保持するロックワッシャと、
そのロックワッシャを介してすべり軸受を回転軸に対し
て軸方向に移動しないよう規制するストッパ部とからな
るすべり軸受の保持構造において、前記ロックワッシャ
は、前記ストッパ部と係合する係合底部と、その係合底
部からすべり軸受側に拡開し、そのすべり軸受のストッ
パ部側端面から拡開する外周面を保持する嵌合保持部と
を備え、前記嵌合保持部は、前記すべり軸受のストッパ
部側端面と前記ロックワッシャの係合底部とが離間する
ようにすべり軸受の外周面を保持するようにした。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のすべり軸受の保持構造において、前記ロックワッシャ
の係合底部と前記ストッパ部との間にはスラストワッシ
ャが介在され、そのスラストワッシャは自己潤滑性の樹
脂にて形成されている。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のすべり軸受の保持構造において、前記ロックワ
ッシャの係合底部の少なくとも前記ストッパ部側の面に
潤滑剤をコーティングした。
【0013】請求項4に記載の発明は、ロータの回転軸
をその両端においてすべり軸受により支持した回転機器
において、前記両端のすべり軸受の少なくとも一方のす
べり軸受を請求項1乃至3のいずれか1に記載されたす
べり軸受の保持構造にて支持するようにした。
【0014】従って、請求項1に記載の発明によれば、
ロックワッシャの嵌合保持部は、すべり軸受のストッパ
部側端面とロックワッシャの係合底部とが離間するよう
にすべり軸受の外周面を保持する。このため、すべり軸
受はロックワッシャにより保持されるとき、すべり軸受
のストッパ部側端面とロックワッシャの係合底部との間
に隙間が形成される。その結果、隙間ができたため、ス
トッパ部側端面とロックワッシャの係合底部との間にに
おいては、オイル漏れによるオイルの表面張力(又は毛
細管)作用がない。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、回転軸が
回転するとき、スラストワッシャは、ロックワッシャの
係合底部と前記ストッパ部に対してスムーズに摺接す
る。請求項3に記載の発明によれば、スラストワッシャ
は、ロックワッシャの係合底部と前記ストッパ部に対し
てスムーズに摺接する。その結果、ロックワッシャの係
合底部の摩耗が少なくなる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、回転機器
のすべり軸受からのオイル漏れを未然に防止することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を回転機器としての
ブロワモータに具体化した一の実施形態を図1〜図6に
従って説明する。図1は本実施形態のモータの断面図で
ある。図2は同じくモータの要部拡大断面図である。図
3は本実施形態のモータの要部分解斜視図である。
【0018】図1に示すように、本実施形態のモータ1
のハウジング本体2は、上端開放の有底筒状に形成され
ている。ハウジング本体2の底部には球面状の収容凹部
2aと、その球面状の収容凹部2aから上方へ折り曲げ
延出した円筒状の保持部2bとが形成されている。前記
収容凹部2aの中央には貫通孔2cが形成され、前記保
持部2bの内周にはリング状の保持段差部2dが形成さ
れている。前記収容凹部2aの上にはすべり軸受3が配
置されている。
【0019】前記すべり軸受3は、ほぼ円筒状をなし、
多数の図示しない空孔を有する多孔質材からなる含油軸
受である。その両端面3a,3bは平面状に形成され、
その両端側外面3c、3dは球面状に形成されている。
また、その両端面3a,3bの中央にはすべり軸受3を
貫通する軸受孔3eが形成されている。
【0020】そして、前記すべり軸受3は、その一端側
外面3cが前記ハウジング本体2の収容凹部2aに当接
するように配置され、他端側外面3dがロックワッシャ
4により押圧するように保持されている。そのロックワ
ッシャ4の外側筒状部4aは前記保持部2bに嵌合され
るとともに、保持段差部2dにより保持されている。ま
た、前記すべり軸受3と保持部2bとロックワッシャ4
により構成される空間にはすべり軸受3に潤滑油を供給
するための給油パッキン5が充填されている。スラスト
ワッシャ6は前記すべり軸受3の上端面3bに載置さ
れ、カップワッシャ7により押圧保持されている。その
カップワッシャ7は回転軸8の出力端8aに嵌合されて
いる。その回転軸8の出力端8aは前記軸受孔3eと貫
通孔2cとを貫挿してすべり軸受3により支承されてい
る。
【0021】前記回転軸出力端8aの上にロータ9が連
結されている。そのロータ9を囲む複数のマグネット1
0がハウジング本体2の内周面に周方向等間隔に配置固
定されている。そして、ロータ9の上にはコンミテータ
11が取着され、コンミテータ11に対してブラシ12
が摺接するように配置されている。
【0022】そして、図2及び図3に示すように、その
コンミテータ11の上には、前記回転軸8の支承端8b
が突出している。その支承端8bの基端には嵌合溝8c
が設けられ、その嵌合溝8cにストッパ部としてのフラ
ンジリング13が嵌合されている。前記フランジリング
13の上には、ナイロン等の自己潤滑性の樹脂からなる
スラストワッシャ14,15が配設され、そのスラスト
ワッシャ14,15の上には、ロックワッシャ16が配
設されている。
【0023】前記ロックワッシャ16は、図3〜図6に
示すように、外側筒部16aと嵌合保持部としての球面
皿部16bと係合底部としての平面底部16cとから構
成されている。その球面皿部16bには、平面底部16
cと連結しない複数(本実施形態では3つ)の爪部16
dと、その平面底部16cと連結し、その爪部16dと
連結しない複数(本実施形態では3つ)の連結部16e
とが交替且つ等角度間隔にて形成されている。そして、
前記球面皿部16bの上には、すべり軸受17が保持さ
れている。また、前記平面底部16cの中央には、前記
回転軸8を貫挿する貫通孔16fが形成されている。そ
して、前記平面底部16cは、フランジリング13と共
同してスラストワッシャ14,15を挟持するようにス
ラストワッシャ14,15の上に設置されている。
【0024】前記すべり軸受17は、すべり軸受3と同
じように、ほぼ円筒状をなし、多数の図示しない空孔を
有する多孔質材からなる含油軸受である。その両端面1
7a,17bは平面状に形成され、その両端側外面17
c、17dは球面状に形成されている。また、その両端
面17a,17bの中央にはすべり軸受17を貫通する
軸受孔17eが形成されている。
【0025】前記すべり軸受17の外周面としての球面
状外面17cの球面半径は球面皿部16bの球面半径と
同じであって、その球面状外面17cの軸線方向の長さ
h1は球面皿部16bの軸線方向の長さH1より小さく
にしている。即ち、前記球面状外面17cを球面皿部1
6bにて保持するとき、その平面状端面17aと平面底
部16cとの間には隙間tが形成される。
【0026】そして、前記すべり軸受17は、その一端
側球面状外面17cが前記ロックワッシャ16の球面皿
部16bに当接するように保持されるとともに、他端側
球面状外面17dがエンドフレーム18により保持され
ている。
【0027】前記エンドフレーム18は、下端開放の有
頂筒状に形成され、その頂部には円筒状の保持部18a
と、その円筒状の保持部18aから上方へ折り曲げ延出
した球面状の収容凹部18bとが形成されている。前記
保持部18aの内周には保持段差部18cが形成されて
いる。そして、前記ロックワッシャ16の外側筒部16
aは、その保持部18aに嵌合されるとともに、保持段
差部18cにより支持されている。前記収容凹部18b
は、他端側球面状外面17dに当接するようにすべり軸
受17を保持している。
【0028】そして、前記回転軸8の支承端8bは貫通
孔16fと軸受孔17eとを貫挿してすべり軸受17に
より支承されている。また、前記すべり軸受17に潤滑
油を供給するための給油パッキン19は、そのすべり軸
受17とエンドフレーム18の保持部18aとロックワ
ッシャ16により構成される空間に充填され、前記ロッ
クワッシャ16により保持されている。
【0029】前記エンドフレーム18の開口端とハウジ
ング本体2の開口端とを合わせてボルト20にて連結さ
せることによって、そのハウジング本体2とエンドフレ
ーム18により構成された空間内には、ロータ9は回転
軸8を介して回転可能に収容され、その回転軸8はすべ
り軸受3,17を介して支持されるようになる。
【0030】そして、前記ロータ9が駆動されることに
よって回転軸8が回転すると、スラストワッシャ14,
15はロックワッシャ16の平面底部16cとフランジ
リング13との間に摺動されるようになっている。
【0031】次に、上記のように構成されたモータ1の
特徴を説明する。 (1)本実施形態では、すべり軸受17を保持するロッ
クワッシャ16が使用されている。そのロックワッシャ
16の球面皿部16bの球面半径はすべり軸受17の球
面状外面17cの球面半径と同じであって、その球面皿
部16bの軸線方向の長さH1は球面状外面17cの軸
線方向の長さh1より大きくにしている。即ち、前記球
面状外面17cが球面皿部16bに当接するとき、その
平面状端面17aと平面底部16cとの間に隙間tが形
成される。従って、すべり軸受17は、その平面状端面
17aがスラストワッシャ15と接触することができな
いように保持される。その結果、平面状端面17aが他
部品との接触により生ずる表面張力(又は毛細管)作用
がなくなり、その表面張力(又は毛細管)作用に起因す
るすべり軸受17のオイル漏れを未然に防止することが
できる。
【0032】(2)本実施形態では、すべり軸受17は
平面底部16cを有するロックワッシャ16より保持さ
れることによってオイル漏れを未然に防止することがで
きるので、すべり軸受17の下面にカップワッシャを設
置する必要がなくなる。その結果、モータ1の部品代を
低減することができ、カップワッシャを回転軸8に圧入
嵌合させる工数を削減することができるとともに、カッ
プワッシャを回転軸8に圧入嵌合させることによって回
転軸8を傷付けることは避けられる。
【0033】(3)本実施形態では、上記したように、
すべり軸受17の下面にカップワッシャを設置する必要
がなくなるので、すべり軸受17とコンミテータ11と
の間の距離を小さくすることができることから、モータ
1をコンパクトすることができる。
【0034】(4)本実施形態では、すべり軸受17が
平面底部16cを有するロックワッシャ16より保持さ
れることによって、すべり軸受17からのオイル漏れを
未然に防止することができるので、潤滑油の流失による
モータ1の回転率が低下したり、回転軸8とすべり軸受
17が摩耗したりすることなく、回転軸8がいつもスム
ーズに回転することができ、モータ1の正常出力を保証
することができる。
【0035】(5)本実施形態では、すべり軸受17が
平面底部16cを有するロックワッシャ16より保持さ
れることによって、すべり軸受17からのオイル漏れを
未然に防止することができるので、オイルがコンミテー
タ11へ付着することがなくなることから、ブラシ12
の摩耗の促進、コンミテータ11のコンミ目詰まりによ
る電流の増加など不具合の発生を防止することができ
る。
【0036】(6)本実施形態では、スラストワッシャ
14,15はナイロン等の自己潤滑性を持つ樹脂からな
る。このため、スラストワッシャ14,15は摩耗が少
なく、ロックワッシャ16とフランジリング13との間
にスムーズに摺動することができることから、スラスト
ワッシャ14,15の摩耗によってモータ1が運転する
ときのロータ9の軸方向振動を防止することができ、回
転軸8の回転抵抗を減少することができ、モータ1のよ
り安定な出力を得ることができる。
【0037】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
ることはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下
のようにしてもよい。 ○上記実施形態では、ロックワッシャ16の球面皿部1
6bには、3つの爪部16dと、3つの連結部16eと
が交替且つ等角度間隔で形成されるように実施したが、
それぞれ3つ以外の複数枚例えば2つ又は4つにて実施
してもよい。また、爪部16dと連結部16eとが交替
且つ等角度間隔で形成されなくて実施してもよい。この
場合、上記と同様な効果を得ることができる。
【0038】○上記実施形態では、2枚のスラストワッ
シャ14,15にて実施したが、1枚又は3枚のスラス
トワッシャにて実施してもよい。この場合、上記と同様
な効果を得ることができる。
【0039】○上記実施形態では、スラストワッシャ1
4,15は自己潤滑性を有した樹脂にて形成されて実施
したが、スラストワッシャ14,15の平面状表面部は
2硫化モリブデン等の潤滑性を持つ材料にてコーディン
グして実施してもよい。この場合、上記と同様な効果を
得ることができる。
【0040】○上記実施形態では、ロックワッシャ16
の係合底部としての平面底部16cの少なくともフラン
ジリング13側の面に2硫化モリブデン等の潤滑剤をコ
ーティングして実施してもよい。この場合、上記と同様
な効果を得ることができる。
【0041】○上記実施形態では、回転軸8軸方向にロ
ータ9が移動しないよう規制するために設けられたスト
ッパ部はフランジリング13にて実施したが、前記フラ
ンジリング13を省略してコンミテータ11の端面をス
トッパ部として実施してもよい。この場合、上記と同様
な効果を得ることができる。
【0042】○上記実施形態では、すべり軸受3,17
は、多数の空孔を有する多孔質材からなる含油軸受にて
実施したが、他の含油軸受、又は含油軸受以外のすべり
軸受にて実施してもよい。この場合、上記と同様な効果
を得ることができる。
【0043】○上記実施形態では、すべり軸受3,17
は、その両端面3a,3b及び17a,17bは平面状
に形成され、その両端側外面3c,3d及び17c、1
7dは球面状に形成されるように実施したが、他の外形
例えばその両端面3a,3b及び17a,17bの中に
端面3b,17bだけは平面状に形成されるように実施
してもよい。この場合、上記と同様な効果を得ることが
できる。
【0044】○上記実施形態では、平面底部16cを有
するロックワッシャ16と、自己潤滑性を持つ樹脂から
なるスラストワッシャ14,15とを、図2に示すよう
に、エンドフレーム18側のすべり軸受17の保持構造
に実施したが、ハウジング2側のすべり軸受3の保持構
造に応用してもよい。この場合、上記と同様な効果を得
ることができるとともに、モータ1が図1に示すよう
な、回転軸8が上下方向以外の状態で配置される場合に
は、すべり軸受3のオイル漏れを未然に防止することが
できる。
【0045】○上記実施形態では、平面底部16cを有
するロックワッシャ16と、自己潤滑性を持つ樹脂より
なるスラストワッシャ14,15とから構成するすべり
軸受の保持構造を、ブロワモータに具体化して実施した
が、このようなすべり軸受の保持構造を他のモータ又は
他の軸受構造に具体化して実施してもよい。この場合、
上記と同様なオイル漏れ防止効果を得ることができる。
【0046】上記の実施形態から把握できる請求項以外
の技術思想について、以下にその効果とともに記載す
る。 (1)ロータ(9)の回転軸(8)をその両端において
すべり軸受(3,17)により支持し、その回転軸
(8)が上下方向に配置された回転機器において、前記
両端のすべり軸受(3,17)の少なくとも一方のすべ
り軸受(17)を請求項1乃至3のいずれか1に記載さ
れたすべり軸受の保持構造にて支持するようにしたこと
を特徴とする回転機器。
【0047】従って、請求項1乃至3に記載の発明の作
用を加え、潤滑油の流失によって回転軸とすべり軸受が
摩耗したりすることなく、より安定の回転機器の出力を
得ることができるとともに、オイルが回転機器のコンミ
テータへの付着によるブラシ摩耗の促進、コンミテータ
のコンミ目詰まりによる電流の増加などの不具合を未然
に防止することができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、すべり軸受からのオイル漏れを未然に防
止することができるとともに、すべり軸受の保持構造の
部品点数を低減することができる。
【0049】また、請求項2及び3に記載の発明によれ
ば、請求項1に記載の発明の効果に加え、回転軸の回転
抵抗を減少することができ、より安定な出力を得ること
ができる。
【0050】請求項4に記載の発明によれば、すべり軸
受からのオイル漏れを未然に防止することができるとと
もに、回転機器の出力性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のモータの断面図。
【図2】同じくモータの要部拡大断面図。
【図3】本実施形態のモータの要部斜視図。
【図4】本実施形態のロックワッシャのK向平面図。
【図5】同じくロックワッシャのA−A断面図。
【図6】同じくロックワッシャのB−B断面図。
【図7】従来技術のモータの断面図。
【図8】従来技術のモータの要部拡大断面図。
【符号の説明】
1…モータ、2…ハウジング、3,17…すべり軸受、
4,16…ロックワッシャ、5,19…給油パッキン、
7…カップワッシャ、8…回転軸、9…ロータ、11…
コンミテータ、12…ブラシ、13…フランジリング、
14,15…スラストワッシャ、18…エンドフレー
ム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H02K 7/08 H02K 7/08 B 13/00 13/00 Q

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸(8)を支持するすべり軸受(1
    7)と、そのすべり軸受(17)を保持するロックワッ
    シャ(16)と、そのロックワッシャ(16)を介して
    すべり軸受(17)を回転軸(8)に対して軸方向に移
    動しないよう規制するストッパ部(13)とからなるす
    べり軸受の保持構造において、 前記ロックワッシャ(16)は、前記ストッパ部(1
    3)と係合する係合底部(16c)と、その係合底部
    (16c)からすべり軸受(17)側に拡開し、そのす
    べり軸受(17)のストッパ部側端面(17a)から拡
    開する外周面(17c)を保持する嵌合保持部(16
    b)とを備え、 前記嵌合保持部(16c)は、前記すべり軸受(17)
    のストッパ部側端面(17a)と前記ロックワッシャ
    (16)の係合底部(16c)とが離間するようにすべ
    り軸受(17)の外周面(17c)を保持するようにし
    たすべり軸受の保持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のすべり軸受の保持構造
    において、 前記ロックワッシャ(16)の係合底部(16c)と前
    記ストッパ部(13)との間にはスラストワッシャ(1
    4,15)が介在され、そのスラストワッシャ(14,
    15)は自己潤滑性の樹脂にて形成されていることを特
    徴とするすべり軸受の保持構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のすべり軸受の保
    持構造において、 前記ロックワッシャ(16)の係合底部(16c)の少
    なくとも前記ストッパ部(13)側の面に潤滑剤をコー
    ティングしたことを特徴とするすべり軸受の保持構造。
  4. 【請求項4】 ロータ(9)の回転軸(8)をその両端
    においてすべり軸受(3,17)により支持した回転機
    器において、 前記両端のすべり軸受(3,17)の少なくとも一方の
    すべり軸受(17)を請求項1乃至3のいずれか1に記
    載されたすべり軸受の保持構造にて支持するようにした
    ことを特徴とする回転機器。
JP9323155A 1997-11-25 1997-11-25 すべり軸受の保持構造及び回転機器 Pending JPH11164509A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100339194B1 (ko) * 2000-06-21 2002-06-03 구자홍 에어컨 모터의 오일레스 베어링 체결 구조
US6710485B2 (en) * 2001-05-04 2004-03-23 Robert Bosch Gmbh Machine housing

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