JPH11164337A - 交換機内の制御データ転送方式 - Google Patents

交換機内の制御データ転送方式

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JPH11164337A
JPH11164337A JP9324329A JP32432997A JPH11164337A JP H11164337 A JPH11164337 A JP H11164337A JP 9324329 A JP9324329 A JP 9324329A JP 32432997 A JP32432997 A JP 32432997A JP H11164337 A JPH11164337 A JP H11164337A
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JP
Japan
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control device
signal
transfer
switch
subordinate
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Withdrawn
Application number
JP9324329A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroya Kawasaki
裕哉 河崎
Masaki Kira
正樹 吉良
Atsushi Fujihira
淳 藤平
Kiyobumi Mise
清文 三瀬
Hidetoshi Iwasa
英敏 岩佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Exchange Systems With Centralized Control (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は多重回線を収容する複数の回線装置が
接続されたハイウェイを収容したスイッチ部と制御装置
とからなる交換機内の制御データ転送方式に関し,制御
装置と配下装置間の制御信号,状態表示信号の伝達を高
速に行い,DMA転送も効率的に行うことを目的とす
る。 【解決手段】制御装置側のアクセス制御装置と光ケーブ
ルにより一方が接続されて他方がスイッチ制御部または
各ハイウェイへの転送路と接続された転送選択制御装置
をスイッチ装置側に設ける。光ケーブル上をフレーム構
成で双方向の伝送を行い,複数バイト分のパラレル信号
を単位としてデータと各種信号用として使用し,フレー
ム内を各部に対応するタイムスロットに割り当て,各部
への制御信号をパラレル信号の中の特定ビット位置に設
定して下りフレームにより送信し,転送選択制御装置は
タイムスロットを識別して,対応する各部に制御信号を
送出するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交換機の制御装置
(CCという:Central Controller) と各装置間の制御
データの転送を行うための局内制御データ転送方式に関
する。
【0002】ATM交換機を構成するスイッチ部や加入
者装置とCCとの間で制御信号や,状態表示信号の転送
が行われるが,高速性が要求される制御情報や呼処理情
報の送受信と高速性を必要としない情報の転送を同じ転
送方法で行っていたため,速度の向上に対応することは
困難であり,その改善が望まれている。
【0003】
【従来の技術】図19は従来の交換機のブロック構成を
示す。図中,90は複数の多重化された加入者信号線や
中継線を収容してセルを多重化してスイッチ装置の入力
側(上り方向)のハイウェイへ出力すると共にスイッチ
装置の出力側(下り方向)のハイウェイが入力されて各
信号線へ分離する機能を備える回線装置,91は複数の
回線装置90と接続された上りと下りの複数のハイウェ
イ上のセルを時間スイッチ,空間スイッチを複数段経由
して交換を行うスイッチ装置,92はスイッチ装置91
内の複数段のスイッチから成るスイッチ部,93は制御
装置(CC)側と制御信号や状態表示信号の送受信を行
うインタフェース,94は複数の信号線からなるDMA
(Direct Memory Access) によるデータ転送を行うため
のメタリックの制御信号線94a及び複数のデータ線9
4bから成る転送線路,95は制御装置(CC)に接続
された制御装置アクセス部であり,スイッチ装置91の
各ハイウェイに接続する回線装置90やスイッチ装置9
1内の制御部(図示省略)と,制御装置(CC)との間
で各種信号を相互に送受信するためのCCアクセス装
置,95はプロセッサ,メモリ等を備えた交換機の制御
装置(CC)である。
【0004】制御装置(CC)95はスイッチ装置91
や各回線装置90に対する制御信号(SDという:Sign
al Distributor) を,CCアクセス装置95のDMA制
御装置(図示省略)の制御によりインタフェース93へ
送信する。なお,SD信号は,ビット位置に対応して制
御対象が定められ,そのビット内容により制御対象がオ
ンまたはオフに制御される。また,インタフェース装置
93はスイッチ装置91の内部状態や,各回線装置90
の状態(異常か否かを含む)を表す信号(SCNとい
う:Scan) を随時または定期的にCCアクセス装置95
を介して制御装置(CC)に送信する。なお,SCN信
号も,ビット位置に対応して状態を表す装置が定めら
れ,ビット内容によりその装置が異常か否か等の状態を
表す。
【0005】従来,このSD信号や,SCN信号の送受
信は,スイッチ装置91のインタフェース93と制御装
置(CC)95との間でDMAのハンドシェークを用い
た制御により行われていた。但し,転送線路94は同時
には片方向の信号しか転送できないため,半二重方式の
転送制御を行う。
【0006】ハンドシェークとしては,例えば制御装置
(CC)からSD信号をスイッチ装置91に送信する場
合,制御装置(CC)はCCアクセス装置95を駆動し
て,インタフェース装置93に転送要求(REQ)を制
御信号線に送信し,インタフェース装置93からの転送
許可(ACK)を受け取ることにより,制御対象の装置
(例えば,スイッチ装置91)へのSD信号を送信す
る。インタフェース装置93側からも回線装置90また
はスイッチ装置91からのSCN信号の転送要求が発生
すると,同様にCCアクセス装置95に対し転送要求を
行って,転送許可を受け取ることにより転送動作を開始
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の交換
機内の制御装置(CC)と各装置間との制御データの転
送は,個別の制御信号線を用いたSD信号の送出や,S
CN信号の受信において,ハンドシェークを用いたDM
Aによって行っていた。しかし,DMA手順による転送
では処理時間の遅延が伴う他,半二重の転送のためにD
MAのリンクが確立していない時に適切な制御が行えな
いという問題があった。
【0008】本発明は制御装置と配下装置(スイッチ装
置や回線装置等)への制御信号の伝達を直接DMA手順
無しに伝達し,全ての配下装置から制御装置への状態表
示信号の伝達を可能とする交換機内の制御データ転送方
式を提供することを第1の目的とする。また,本発明は
制御装置と複数の配下装置の一つの装置との間でDMA
データの転送を高速に行う交換機内の制御データ転送方
式を提供することを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の原理は,
制御装置(CC)から配下装置への制御信号(SD信
号)をタイムスロット分割し,時多重して送出するよう
にして,DMA手順無しに直接配下装置に伝送し,各配
下装置から制御装置(CC)への状態表示信号(SCN
信号)はスイッチ装置内の転送制御装置において全配下
装置の状態表示信号を多重して制御装置(CC)へ送出
するようにしたものである。
【0010】また,本発明の第2の原理は,DMAデー
タの転送において第1のパケット内に接続先装置アドレ
スを挿入し,これを識別した結果により第2パケット以
降は該当装置へデータを直接転送させるようにしたもの
である。
【0011】図1は本発明の原理構成を示す。図1にお
いて,1は制御装置(CCで表示),2は制御装置(C
C)1が接続され,配下の各装置(スイッチ装置,回線
装置等)と制御装置(CC)との間の制御信号,データ
信号の送受信のインタフェースの制御を行うアクセス制
御装置,3はスイッチ装置,4はアクセス制御装置2を
介して制御装置(CC)1とスイッチ装置3の制御部
(後述する6)や回線装置(後述する7)との間の制御
信号やデータ転送の制御を行う転送選択制御装置,5は
ATMのセルのスイッチングを行う複数段のスイッチか
ら成るスイッチ部,6はスイッチ部5の制御を行うスイ
ッチ制御部,7はスイッチ部の各ハイウェイの終端に接
続された回線装置であり,各回線装置は加入者線や中継
線の多重化回線が収容される。また,8はアクセス制御
装置2と転送選択制御装置4との間の上り,下りのそれ
ぞれの伝送路であり,ディジタル同期網(具体的にはS
ONET:Synchronous Optical Network)またはSD
H:Synchronous Digital Hierarchy )による多重信号
を伝送する。9は転送選択制御装置4とスイッチ制御部
6及び複数の各回線装置7との間の伝送路である。
【0012】この図1の構成において,制御装置(C
C)1及びアクセス制御装置2,スイッチ部5,スイッ
チ制御部6は2重化されているが,図示省略されてい
る。制御装置(CC)1から配下のスイッチ装置3のス
イッチ制御部6や各回線装置7への制御信号(SD)
は,アクセス制御装置2に供給され,ここで16ビット
のパラレル信号の中の特定の2ビット位置にSD信号を
設定する。この16ビットのパラレル信号は常時繰り返
して伝送され,16ビットの信号には,8ビット(1バ
イト)分のデータ(DMA転送用)の他にDMAの制御
信号(要求を表すREQ,転送許可を表すACK,拒否
を表すBUSY)や,2重化構成時のアクト系を指示す
る信号に割り当てられたビットや,同期パターンを構成
するビット等が含まれている。この16ビットパラレル
信号は,アクセス制御装置2において,最初に2つの8
ビットのパラレルに分離され,更に各8ビットのパラレ
ル信号はディジタル同期網(例えば,SONET)のフ
ォーマットによるシリアル信号に変換され,下りの伝送
路8を介してスイッチ装置3の転送選択制御装置4に送
られる。ディジタル同期網の伝送路8では例えば,15
5Mbpsの伝送速度で,1フレーム(125μse
c)は,各配下装置に対応した複数の時間位置に分割さ
れ,1フレームで各装置へ送られるSD信号のビット数
は多数(約260ビット)になる。この中には誤りチェ
ック用のCRC(Cyclic Redundancy Check)符号が含ま
れる。また,SONETのフレーム同期を検出するた
め,伝送路に送信する時に同期パターンを除いて8ビッ
ト単位で極性を反転して送信する。これによりハイウェ
イ上のデータの性質上“0”,“1”の変化の発生頻度
を満足できる簡易なスクランブルとなる。
【0013】転送選択制御装置4はこれを受け取ると,
ディジタル同期網のフレームパルス(フレーム同期用)
を検出し,更に同期パターンを検出してシリアル信号を
8ビットのパラレル信号に変換し,更にこれを16ビッ
トのパラレル信号に変換し,その時間位置(タイムスロ
ット)は複数の各配下装置に割り当てられており,それ
ぞれのタイムスロットに含まれる各16ビットの信号が
対応する配下装置で選択され,それぞれの16ビットの
中から所定のビット位置の2ビットの制御信号(SD)
がその配下装置に供給されて,各ビットの位置に対応す
る各部を,ビットの内容により制御する。これにより,
制御装置(CC)と各配下装置(n個とする)との1対
n接続が形成される。
【0014】制御装置(CC)配下の各装置からの状態
表示信号(SCN)は,上りの伝送路8を介してアクセ
ス制御装置2へ送られる。転送選択制御装置4は各配下
装置からの状態表示信号(SCN)を個別に受け取る
と,上記のアクセス制御装置2と同様の方法で,対応す
るタイムスロットのパラレルの16ビット信号中の制御
信号(SD)と同じ2ビットの位置に状態表示信号(S
CN)を設定して,8ビットパラレルの2つの信号に変
換し,更にシリアル信号に変換してディジタル同期網の
フレームにより送信する。
【0015】なお,同じタイムスロットへの同一の状態
表示信号(SCN)を埋め込むことにより,制御装置
(CC)が保持する状態表示信号(SCN)を更新する
ことができる
【0016】転送選択制御装置4に対し,制御装置(C
C)からブロードキャストSDの信号を送信すると,転
送選択制御装置4は配下の各装置に対し同じ制御信号
(例えば,トラヒックや課金のための基準時間の設定情
報や,各装置のリセットや立ち上げの信号等)をコピー
して,配下の各装置に対し転送する。
【0017】このように,高速性を要求される制御信号
(SD)と状態表示信号(SCN)については,常時伝
送路8を介して伝送が行われるため遅延時間が少なく,
処理も高速な処理を行うことができる。
【0018】また,呼処理情報等の各種パラメータを有
する大量のデータが制御装置(CC)1と各配下装置
(スイッチ制御部6や複数の回線装置7)との間で転送
される。これらの大量のデータは,上記の16ビットの
構成の中のDMA用のデータビット(8ビット)及びD
MA制御用のビット情報を用いて,下りの転送の場合は
アクセス制御装置2のDMA制御装置(図示省略)の制
御により転送選択制御装置4を介して転送を行い,上り
の転送は転送選択制御装置4のDMA制御装置(図示省
略)の制御により制御装置(CC)へ送られる。
【0019】アクセス制御装置2から配下装置へのDM
A転送の場合,第1パケットの中に装置アドレス(方路
表示)を含めることにより,転送選択制御装置4で配下
装置の中の一つの装置が選択され,以後のパケットはそ
の装置へ直接転送される。上りのDMA転送は,転送選
択制御装置4が複数の配下装置からの転送要求を受け取
ると,DMA要求の競合調停を行って一つに対し転送許
可を与え,アクセス制御装置2に対し16ビットパラレ
ル信号の転送要求を表すビットを設定して上りの信号を
送信し,アクセス制御装置2からの下りの信号を受け取
ることにより配下装置から制御装置(CC)へのDMA
転送が実行される。この場合,パケット単位でデータが
連続して送られ,全パケットは1パケット当たり18バ
イトで構成される。
【0020】
【発明の実施の形態】図2は本発明が実施される交換機
の構成を示す。図中,1〜9は上記図1の装置に対応す
るものは同じ符号を用いる。すなわち,1は制御装置
(CC),2はアクセス制御装置,3はスイッチ装置,
4は転送選択制御装置,5a,5b,5cはそれぞれ初
段スイッチ(1stで表示),次段スイッチ(2ndで
表示),3段スイッチ(3rdで表示),6はスイッチ
5a〜5cを制御するスイッチ制御部,7は7─0〜7
─7の8個設けられた回線装置(ハイウェイにも接続さ
れている)を代表して表し,7aは回線装置7内の加入
者線や中継線の多重信号が終端する多重回路,7bは回
線装置7内の多重・分離回路及び制御部を含む共通部,
8はアクセス制御装置2と転送選択制御装置4の間で同
期ディジタル網の信号を伝送する光ケーブルの伝送路,
9a─0,9b─0〜9a─7,9b─7はスイッチ5
a,5cの入力端と出力端と回線装置7とを接続して通
話用のセルを転送すると共に転送選択制御装置4と各回
線装置7との間で制御信号,状態表示信号及びデータ信
号の転送を行うハイウェイ(光ケーブル)であり,9a
は上り,9bは下りを表す。
【0021】この構成では,スイッチ5a〜5cはそれ
ぞれ,入力側が8本,出力が8本の線路(ハイウェイ)
が設けられ,8個設けられた各回線装置7─0〜7─7
で多重化された信号はハイウェイ9a─0〜9a─7か
ら初段スイッチ5aに入力され,3段スイッチ5cから
出力された信号はハイウェイ9b─0〜9b─7からそ
れぞれ各回線装置7─0〜7─7へ入力される。制御装
置(CC)1からは配下装置であるスイッチ制御部6及
び8個の回線装置7のそれぞれに対する制御信号(S
D)をアクセス制御装置2から光ケーブルの伝送路8を
介して転送選択制御装置6に送信して各部の制御を行
い,スイッチ制御部6及び8個の回線装置7のそれぞれ
の状態表示信号(SCN)が転送選択制御装置4からア
クセス制御装置2に送信される。
【0022】図3は交換機における転送選択制御装置の
転送機能の説明図である。図中,2〜4,6,7は上記
図2の同じ符号の各部に対応し,2はアクセス制御装
置,3はスイッチ装置,4は転送選択制御装置,6はス
イッチ制御部,7─0〜7─7は回線装置である。この
図3では,アクセス制御装置2は制御装置(CC)1の
2重化構成に対応して0系(♯0),1系(♯1)の2
つの装置が設けられ,スイッチ装置3の中のスイッチ制
御部6も2重化されている。
【0023】2つの系のアクセス制御装置2と転送選択
制御装置4の間には0系と1系の2組の光ケーブルが設
けられ,転送選択制御装置4には,0系と1系のアクセ
ス制御装置2からの信号の中から現在アクト系となって
いる一方の系の信号をアクト系セレクタ(ACTSE
L)4aで選択(後述するアクセス制御装置2からの信
号中に含まれたアクト信号による)し,選択された多重
化信号は,ダウンセレクタ(DOWNSEL)4bにお
いて,各タイムスロット(9個のタイムスロットがあ
る)に応じて,スイッチ制御部6と8個の回線装置7の
それぞれに分配されて,各装置において受信される。制
御装置(CC)1から制御信号(SD)はこのようにし
て各回線装置7の受信部及びスイッチ制御部6のアクト
系の受信部で受信される。
【0024】一方,8個の回線装置7及びスイッチ制御
部6から送信される状態表示信号(SCN)は,アップ
セレクタ(UPSEL)4cにおいて,各装置に割り当
てられたタイムスロットに選択されて時多重され,セレ
クタ(SEL0)4dへ入力され,アクセス制御装置2
の0系がアクト系となっていると,その信号が伝送路を
介して0系のアクセス制御装置2へ送信される。
【0025】また,スイッチ制御部6がスタンバイ系で
動作している場合は,スタンバイ系セレクタ(SBYS
EL)4eでスイッチ制御部6の中のスタンバイ側(S
BY)の受信部に対応するタイムスロットの信号が供給
され,スタンバイ系の送信部の信号がセレクタ4dまた
は4fを介して0系または1系のアクセス制御装置2へ
送られる。
【0026】図4はアクセス制御装置と転送選択制御装
置間に伝送される16ビットパラレル信号の構成,図5
は16ビットパラレル信号の伝送方法を示す。図4に示
すようにDATA0〜DATA15の合計16ビットの
パラレル信号が定義される。但し,回線装置インタフェ
ース上の場合は,図4の下側に示すようにDATA11
(回線装置からの上りDMA完了通知),DATA15
(回線装置からの下りDMA完了通知)に対する割り当
てだけ相違し,他のDATAは同一である。
【0027】すなわち,DATA0(LSB)〜DAT
A7(MSB)の8ビットはDMA転送のパケットを構
成する1バイトのデータに使用し,DATA8は同期パ
ターン誤認識防止用信号に使用(SYNC)し,A1,
A2のパターン時のみ“0”を出力する。DATA9は
DMAの転送要求(Request),DATA10はDMAの
転送許可(Acknowledge),DATA11はアクセス制御
装置2からアクト信号(アクト系を指示する信号,上り
信号は不使用),DATA12はDMAのビジー(Bus
y),DATA13,14は下り信号の場合は2ビット分
の制御信号(SD0,SD1)が設定され,上り信号の
場合は2ビット分の状態表示信号(SCN0,SCN
1)が設定される。最後のDATA15は下り信号で使
用されDMAの制御状態をリセットする信号が設定され
る。
【0028】図5には上記図4に示すような16ビット
パラレル信号が制御装置(CC)で発生してアクセス制
御装置から転送選択制御装置へ伝送する場合の変換の過
程が示される。アクセス制御装置2で制御装置(CC)
からの16ビットパラレル(8ビット×2)形式の信号
(伝送速度9.72Mbps)が入力されると,16─
8変換部20において8ビットパラレル信号(伝送速度
19.44Mbps)に変換され,更に多重部80にお
いてシリアル信号に変換され(伝送速度155Mbp
s),次に電気/光変換部(E/O)81において光信
号に変換されて光ケーブル8に出力される。光ケーブル
8からの光信号はアクセス制御装置2側の光/電気変換
部(O/E)82で電気信号に変換され,分離部83で
シリアル信号は8ビット毎にパラレル変換され,更にア
クセス制御装置2の8─16変換部40において16ビ
ットパラレル信号に変換される。転送選択制御装置から
アクセス制御装置への伝送においても全く同様に行われ
る。
【0029】図6は同期ディジタル網のSONETのフ
ォーマットを示し,この例は155Mbpsの場合であ
り,1フレーム(125μsec)は270オクテット
(OCT=1バイト)×9列の形式のフォーマットを備
え,各信号をこのフレームにマッピングすることにより
パラレル信号をシリアル信号に変換し,先頭にA1〜A
2の同期パターンが6バイト分設定され,合計2424
バイトの信号で構成される。
【0030】図7はアクセス制御装置と転送選択制御装
置間の伝送信号のフォーマットである。(1) 〜(3) は8
ビットパラレル時の信号を表し,(4) 〜(6) は16ビッ
トパラレル信号変換後を表す。(1) は8パラレル信号に
同期する19.44MHzのクロック信号(MCLKで
表す)を表し,2430バイト÷19.44MHz=1
25μsecである,(2) はフレームパルス(FP)で
あり同期パターン(A1,A2の3回の繰り返し)の次
のクロックに同期して発生する。(3) は8パラレルのデ
ータ信号であり,フレームパルス(FP)に同期して8
ビットパラレル(DATA0〜DATA7)信号が,順
次L0,H0,L1,H1,・・・L1211,H12
11,A1〜A2の順に配置される。この信号は,(4)
に示す9.72MHzのクロック(MCLKで表す)に
より(5) に示すフレームパルス(FP)に同期して上記
図5のように16ビットパラレルに変換されて受信され
る。この図7の(3) と(6) に示す黒枠で囲んだ部分は,
SONETフレームでのシリアル伝送における同期パタ
ーン誤認識を防ぐための同期信号と光伝送路でのDC
(直流)バランスをとるために16ビット単位で極性が
反転されるバイトを表す。但し,同期パターンのA1,
A2バイト以外の16ビットパラレル部の奇数ワードで
反転し,DATA15(上記図4参照)は全ワード対象
外である。
【0031】図8は各装置に対応する制御信号(SD)
の構成を示す。上記図4に示す構成を備える16ビット
パラレル信号がアクセス制御装置から転送選択制御装置
に上記図5〜図7に示すフレームにより伝送され,図8
の(1)のクロックを用い,(2)に示すフレームパルス(F
P)に同期して16ビットパラレル信号を受信する。予
めアクセス制御装置において,1フレームを9つのタイ
ムスロットに分割し,各タイムスロットをスイッチ制御
部と8つの回線装置(ハイウェイ)に対する制御信号用
に割り当てられている。図8の(3) に各装置に割り当て
られたタイムスロットを示し, SWはスイッチ制御部
用,HW0〜HW7は8つの回線装置用である。各タイ
ムスロットには,16ビットパラレル信号が16ビット
を1ワードとすると132ワード含まれるので,図8の
(4) に示すように各ワードのDATA13,14の2ビ
ットの制御信号(SD0,SD1)は,1つのタイムス
ロット内に132組含まれ,合計264ビットとなる。
この中の0〜255ビットはそれぞれの装置の各部の制
御信号であり,256〜259ビットは制御信号の誤り
チェック用のCRC符号,260〜263ビットは不使
用である。なお,図8中に示すτは,1クロック幅(約
10.3nsec)を表す。これらの各タイムスロット
の制御信号は,上記図3に示すダウンセレクタ4bにお
いて各装置へ分配される。
【0032】上記図8の構成はアクセス制御装置から各
配下装置への下り方向の制御信号(SD)について示し
たものであるが,各配下装置からアクセス制御装置への
上り方向の状態表示信号(SCN)の場合にも同様のフ
レーム構成が使用され,各スロットの16ビットパラレ
ル信号(ワード)のDATA13,14の2ビットに各
部の状態表示信号(SCN0,SCN1)が設定され
て,アクセス制御装置へ伝送される。各装置の状態表示
信号は,上記図3のアップセレクタ4cにおいて対応す
るタイムスロットの各16ビットパラレル信号(ワー
ド)のDATA13,14の2ビットに設定されて送信
される。
【0033】図9は8ビットパラレル信号を16ビット
パラレル信号に変換する構成である。この構成は,アク
セス制御装置からの信号を受け取る転送選択制御装置
と,転送選択制御装置からの信号を受け取るアクセス制
御装置のそれぞれに設けられる。図中,30は8─16
パラレル変換部,31は偶数ワード保持部(Even Word
で表示) ,32は奇数ワード保持部(Odd Wordで表示)
,33は2─1セレクタ(SEL),34はタイミング発
生器(TG)である。SONET信号から得られた8ビ
ットパラレルのデータ信号は,フレームパルス(FP)
及びクロック(19.44MCLK)と共に8─16パ
ラレル変換部30へ入力され,8ビット単位のデータを
2個ずつパラレルに変換し,16ビットパラレル信号の
出力は偶数ワードについては偶数ワード保持部31に供
給し,奇数ワードは奇数ワード保持部32に極性を変換
して保持させる。この極性変換は,上記図7について説
明したように送信時に16ビット単位で極性変換されて
いるので,これを元の極性に戻すために行われる。偶数
ワード保持部31と奇数ワード保持部32はタイミング
発生器34の出力により交互に駆動され,2─1セレク
タ33もタイミング発生器34の出力により2つのワー
ド保持部31,32の出力を交互に選択して16ビット
パラレル信号が出力される。
【0034】制御装置(CC)側のアクセス制御装置か
らDMA信号送出時に同期パターン(A1/A2のバイ
ト)の領域にさしかかった場合には,DMA信号を同期
パターン領域にまたがせて出力するため,受信側(転送
選択制御装置)においてもフレームパターン(FP)を
含む前方6τ(19.44MHz換算)のデータは取り
込まない。
【0035】図2,図3のスイッチ装置3の転送選択制
御装置4からアクセス制御装置2への上り信号の伝送
は,上記の上りの信号の逆変換(16パラレルから8パ
ラレル)を行って出力すればよい。但し,対向するアク
セス制御装置の受信装置では,フレームパルス(FP)
抽出のため,次の同期制御を行う必要がある。また,2
つの系(0系,1系)のアクセス制御装置へ同様の処理
で送出する。こととき,アクト選択されているアクセス
制御装置の方路へ回線装置からのDMAとSCN情報を
送出し,スタンバイ側のアクセス制御装置へはヘルスチ
ェックを目的にスイッチ制御部のスタンバイのポートか
らのDMAとSCN信号を選択して送出する。
【0036】上り信号の同期については,転送選択制御
装置内で生成するフレームパルス(FP)を含む前方6
τにはA1,A2バイト(同期パターン)を自律で挿入
する。その挿入直前または挿入中に配下の装置(スイッ
チ制御部,回線装置)からのDMA信号の受信が発生し
て,アクセス制御装置への信号出力が発生した場合に
は,DMA信号を固定させてA1,A2バイトにまたが
って出力するか,またはA1,A2バイト送出後に出力
する。
【0037】また,上り信号の場合も,DCバランスを
とるため,16パラレルの段階で,16パラレル単位で
極性を反転させる。同期パターン誤認識防止のためのD
ATA8(SYNC,図4参照)は,A1,A2バイト
送出時のみ“0”,それ以外では“1”とする。
【0038】転送選択制御装置4とスイッチ制御部6間
のインタフェース(スイッチ制御部インタフェースとい
う)。スイッチ制御部6は,上記アクセス制御装置と転
送選択制御装置とのインタフェース(アクセス制御部イ
ンタフェースという)と同様のフォーマットを使用し,
同様のインタフェースの動作が行われる。但し,スイッ
チ制御部インタフェースは,アクセス制御部との通信に
必要な信号を単純に16パラレルから8パラレルへ変換
して出力するが,アクセス制御部インタフェースとなる
点はフレームパルスさえ正しく出力すればフレーム同期
がとれる点である。従って,A1,A2バイトは使用せ
ず,フレーム内の全領域を使用することとし,SYNC
信号(DATA8)も使用しないため“0”固定とな
る。また,アクセス制御装置インタフェースで制御する
16ビット単位での極性反転も行わない。
【0039】転送選択制御装置4と回線装置7間のイン
タフェース(回線装置インタフェースという)。アクセ
ス制御装置と回線装置間の通信は,アクセス制御装置と
スイッチ制御部間の通信方法と同じであるが,伝送方法
が異なるため信号フォーマットが異なる。回線装置に対
向する場合には,SONETを意識する必要がなく,タ
イムスロットを識別することが必要で,A1,A2バイ
トの部分もアクセス制御装置との通信用の領域として使
用する。フレームパルス(FP)は,16パラレル信号
のクロック32τ(SD信号の264ビット(33バイ
ト))をさみだれ式に出力する。タイミングとしては,
アクセス制御装置からフレームパルスに同期してくるデ
ータを基準とし先頭をスイッチ制御部へフレームパルス
とし,以降を配下の各回線装置7─0〜7─7(図2参
照)に順番に割り当てる。この場合も,A1,A2バイ
トの挿入は行わず,SYNC信号(DATA8)も
“0”固定とする。送信(Downward) はアクセス制御装
置との通信に必要な16ビットの信号を16パラレル─
4パラレル変換して,46.08MHzのクロックで出
力(184.32Mbps)する。受信(Upward) は送
信とは逆に46.08MHzのクロックで4パラレルで
入力される信号を内部で,4パラレル─16パラレル変
換を行い,アクセス制御装置との通信に必要な16ビッ
トの信号を抽出する。
【0040】アクセス制御装置からの制御信号を各部へ
伝達する構成図10は制御信号伝達のための構成を示
し,図11は図10の動作タイミングを示す。図10
中,40は256ビットバッファであり,2ビット分の
フリップフロップ回路(FFで表す)♯0〜♯127を
合計128個用いて構成され,41は読み出し開始制御
部である。
【0041】転送選択制御装置において,制御信号(S
D)はアクセス制御装置からのクロック(19.44M
Hz)を基準に内部のバッファ40に格納しながら,制
御信号(SD)を出力すべきクロック(46.08MH
z×2分周)を基準として読み出すことにより配下の各
装置に伝達する。この時,出力データは全装置(スイッ
チ制御部6,各回線装置7─0〜7─7と接続する各ハ
イウェイ)共通のものを出力し,図11の(2) に示すよ
うに各タイムスロット毎のフレームパルス(DFCK)
を各ハイウェイの先頭位置にさみだれ式に出力すること
で,各ハイウェイに有効なデータのタイムスロットを認
識させる。バッファ40に必要な容量は256ビットで
あり,書き込み側と読み出し側が同じアドレスに同時に
アクセスしないようにし,読み出し開始タイミングを待
ち合わせるため,読み出し開始制御部41が設けられて
いる。この読み出し開始制御部41は,書き込みがフリ
ップフロップ(FF♯0)から開始されて,フリップフ
ロップ回線♯20の書き込みが完了(42ビット分の書
き込み完了)したことを検出すると,先頭のフリップフ
ロップ(FF♯0)から256ビット連続の読み出しを
開始させる。読み出した制御信号(SD)は配下の各装
置へ送られる。また,バッファ40は全てのハイウェイ
(スイッチ制御部を含む)共通に1つだけ備える。
【0042】図11の(4) 〜(8) はスイッチ制御部(S
Wで表示)への制御信号(SD)のタイムスロットにつ
いて,書き込みと読み出しのタイミングを拡大して示し
た。転送選択制御装置から状態表示信号をアクセス制御
装置へ伝達する構成図12は各装置の状態表示信号を送
信する構成を示し,図13は各装置の状態表示信号のバ
ッファの書き込み,読み出しのタイミングを示す図であ
る。
【0043】図12において,50は状態表示信号(S
CN)送信部,51はスイッチ制御部の状態表示信号を
受け取るSCN受信部,52はスイッチ制御部からの状
態表示信号(SCN)を格納するSCNRAM,53は
更新ウィンドウ生成部,54─0〜54─7はハイウェ
イ(回線装置)の状態表示信号を受け取るSCN受信部
であり,内部の構成はSCN受信部51と同様である。
【0044】転送選択制御装置において,状態表示信号
の伝送は,先頭位置が非同期でくるスイッチ制御部と配
下の全ハイウェイ(最大8HW)の合計9HW分を時多
重して,アクセス制御装置へ出力する。このため,転送
選択制御装置内で256ビットのSCNRAMを9個分
用意し,9つのSCN信号(256ビット×9)をバッ
クアップする。アクセス制御装置へのSCN信号の出力
は,SONETフレームのタイミングに合わせて順次出
力する必要があり,そのため各装置(スイッチ制御部と
各ハイウェイ)対応のSCNRAM52の読み出しタイ
ミングを転送選択制御装置内で生成し,SCNRAM5
2のアクセスが書き込み側と読み出し側で競合しないよ
うに制御される。
【0045】すなわち,各SCNRAM52への書き込
みのタイミングは,SCNRAM52の読み出しタイミ
ング,その前方2フレーム及び後方1フレームの合計4
フレーム間ではマスクし,書き込みを行わないようにす
る。このようなタイミングでSCN送信部50から発生
する書き込み許可信号により更新ウィンドウ生成部53
が受信した内容によりSCNRAM52への書き込み
(更新)を行う。
【0046】状態表示信号(SCN)は各ハイウェイ共
に有効データをSONETフレーム内の9フレーム間全
てに入力されるので,上記した書き込みタイミングは9
フレームの中の5フレーム区間でそれぞれのSCNRA
M52のデータが更新されることになる。
【0047】図13の(4) は上記に説明した各SCNR
AM51,54─0〜54─7の読み出しのタイミング
であり,(2),(3) はハイウェイ0(HW0)のSCN信
号の読みのタイミングを示す。また,(5) は各タイムス
ロット毎のSCN信号の出力のタイミングを示す。(6)
はスイッチ制御部用のSCNRAMの書き込み側の書き
込み禁止と書き込み許可の発生タイミングを示し,(7)
は(6) の書き込み禁止または許可のタイミングに対応し
てスイッチ制御部用のSCNRAMが受信SCN信号に
より更新されるか, 廃棄されるかの制御が行われること
を示す。
【0048】DMAデータ転送の機能を説明する。本発
明では上記の16ビットパラレル信号を用いてDMA手
順及びデータ転送が行われ,上りと下り共に同様の手順
で行われる。すなわち,送信側から転送要求(REQ)
またはデータ(DATA0〜DATA7)を送り,受信
側から転送許可(ACK)またはビジー(BUSY)を
送り返す動作の組み合わせにより,データユニット(最
大4096バイト)の転送が完了するまで繰り返す。
【0049】図14はDMAパケットの構成を示す。D
MAパケットは,一定のバイト数の固定長とし,この実
施例では18バイトとする。先頭のヘッダ(1バイト)
に続いてData(16バイト),最後にトレーラ(1
バイト)が設けられている。
【0050】但し,第1パケットの場合,DaTa2,
3の2バイト(16ビット)は方路指示(または接続先
方路表示:PCDと称する場合もある)の情報が設定さ
れ,トレーラの4ビットにそれ以前の17バイトを対象
とするCRC符号が設定されて受信側での誤りチェック
を可能とする。この第1パケットに後続する第2パケッ
ト以降の全てのパケットでは,方路指示情報は設定され
ず,この部分にも転送データが設定され,トレーラの部
分にもCRCチェック符号は設定されない(第2パケッ
トからはチェックを行わない)。DMAが開始され,一
旦方路選択が行われると,終了フラグ受信までのデータ
を第1パケットに表示された方路とデータの送受を行
う。また,下りDMAにおいては,第1パケットのみD
MAデータのCRCチェックを行うが,第2パケット以
降及び上りDMAデータについてのCRCチェックは一
切行わない。また下り第1パケットを含む全てのDMA
データの誤り訂正も行わない。
【0051】以下に下りDMA転送と上りDMA転送に
ついて説明する。下りDMAは,制御装置(CC)1の
データをアクセス制御装置からスイッチ制御部及び配下
のハイウェイ(回線装置)へDMA転送することであ
り,図15に下りのDMA手順のシーケンスの例を示
す。
【0052】制御装置(CC)から配下装置(スイッチ
制御部6,ハイウェイ7─0〜7─7)の一つである配
下Aを方路として第1パケットを送ると(図15の
a),転送選択制御装置4において,方路を解析して配
下Aへ第1パケットを送信する(同b)。配下Aでこれ
を受信すると,上りの伝送路を介してACK(図4のD
ATA10を“1”にする)を返送する(図15の
c)。アクセス制御装置2はこれを受け取ると,制御装
置(CC)は配下Aへの第2パケットを送信し(図15
のd),転送選択制御装置4はこれを受け取ると配下A
へスルーで転送し(同e),配下Aで受信すると応答
(ACK)を返送する(同f)。以下,同様に制御装置
(CC)から配下Aへのパケットの転送を行う。
【0053】この下りDMAの転送はアクセス制御装置
から19.44MHz基準で送信され,接続先がスイッ
チ制御部の場合は同じクロックレートで出力し,接続先
が配下のハイウェイの場合には46.08MHz×2分
周のクロックレートで出力する。転送選択制御装置がD
MAデータの受信を開始すると,第1パケットのみ全デ
ータ(18バイト)をバッファし,データ内の方路表示
を参照後指定されたハイウェイの出力部への読み出し信
号の生成を許可する。第2パケット以降は,データの伝
搬遅延を最小限に抑えるため,全データをバッファする
ことは行わないが,書き込み速度よりも読み出し速度の
方が早いため競合が起きないようにタイミングを考慮す
る必要がある。図16は下りDMAデータ書き込み部に
おける第2パケット以降の動作タイミングを示す。図1
6に示すように,データ受信部からのバッファへの書き
込みとデータ送信部からの読み出しのタイミングが競合
しないようにするために,データが4バイト受信(デー
タ受信部からバッファへの書き込みが4バイト完了)し
た時点で指定方路のデータ送信部へDMAデータ読み出
し開始を許可し,送信部ではその開始許可受信後に先頭
データから順次読み出しを行う。
【0054】また,方路表示参照時にその第1パケット
がCRCチェックエラーの場合には,スイッチ制御部が
指定される方路とは無関係にスイッチへ転送し,スイッ
チのDMAデータ終端部に障害検出を委ねる。
【0055】上りDMAは,配下のスイッチ制御部及び
ハイウェイからアクセス制御装置への転送である。DM
Aの転送はアクセス制御装置へ19.44MHzを基準
で送信する必要があり送信元がスイッチ制御部の場合は
同じCLK速度で入力されるが,送信元が配下のハイウ
ェイの場合には46.08MHz×2分周のCLK速度
で入力される。下りDMAと同様のデータの伝搬遅延を
最小限に抑えるため全データをバッファすることは行わ
ないが,書き込み速度よりも読み出し速度のほうが速い
ことが無いため,競合がおきないようにタイミングを考
慮する必要が下りDMAの場合とは異なる。
【0056】図17は上りDMA手順のシーケンスの例
を示す図である。スイッチ制御部6や各回線装置と接続
するハイウェイ7─0〜7─7等の各下位装置からの転
送要求をとデータを含む第1パケット(REQ/PAC
KET)を要求する。この例ではスイッチ制御部6から
の転送要求が発生し(図17のa),その後からハイウ
ェイからの転送要求(同c)に対しては転送選択制御装
置は転送要求を拒否することを表すビジー信号(図4の
16ビットパラレル信号の中のDATA12を“1”に
する)をハイウェイに対し応答する(図17のd)。そ
の一方,最初のアクセス制御装置(制御装置CC)に対
して転送のための処理を行って,転送を行う(図17の
b)。アクセス制御装置は受け取ったパケットの正常性
を確認し,制御装置(CC)のメモリ(図示省略)への
転送を実行し(図17のf),次のパケットの受信準備
ができると転送許可(ACK)を転送選択制御装置を介
してスイッチ制御部へ送信する(同g)。これを受けた
スイッチ制御部はこれを受けると第2パケットを転送選
択制御装置を経由してアクセス制御装置へ送信される
(図17のh)。以下,最終パケットまでこの手順を繰
り返し,最後のパケットがスイッチ制御部からアクセス
制御装置へ転送され,その応答がアクセス制御装置から
スイッチ制御部へ送られると(図17のl),スイッチ
制御部はデータパケットの転送終了通知(ENDF)を
送信する(同m)。これを受けた転送選択制御装置は方
路選択(転送要求を受け付けた配下装置)を解除し,次
の転送要求を待つ。
【0057】図18に上りDMA書き込み部の動作タイ
ミングを示す。転送選択制御装置は,配下装置から受信
したデータのDMA受信部からのバッファへの書き込み
とデータ送信部からの読み出しのタイミングが競合しな
いようにするために,データが2バイト受信(データ受
信部からバッファへの書き込みが2バイト完了)の開始
許可受信後に先頭データから順次読み出しを行う。ま
た,上りDMAデータのCRCチェックを転送選択制御
装置では行わない。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば制御装置(CC)から配
下装置であるスイッチ装置のスイッチ制御部や複数の各
ハイウェイ(回線装置)へ論理的に1対N接続が可能と
なる。また,制御装置から複数の配下装置への制御信号
(SD)の転送及び複数の配下装置から制御装置への状
態表示信号(SCN)をDMA手順無しで高速且つ大量
に転送することができる。更に,制御装置と各配下装置
との間で双方向のDMA転送を高速で行うことが可能と
なる。
【0059】また,制御装置(CC)からスイッチ装置
へのデータ転送は光ケーブルにより行うため電波放射を
防ぐことができる。また,伝送路に標準フォーマット
(SONET等の同期ディジタル網のフォーマット)を
使用することで安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示す図である。
【図2】本発明が実施される交換機の構成を示す図であ
る。
【図3】交換機における転送選択制御装置の転送機能の
説明図である。
【図4】16ビットパラレル信号の構成を示す図であ
る。
【図5】16ビットパラレル信号の伝送方法を示す図で
ある。
【図6】同期ディジタル網のSONETのフォーマット
を示す図である。
【図7】伝送信号のフォーマットを示す図である。
【図8】各装置に対応する制御信号(SD)の構成を示
す図である。
【図9】8ビットパラレル信号を16ビットパラレル信
号に変換する構成を示す図である。
【図10】制御信号伝達のための構成を示す図である。
【図11】図10の動作タイミングを示す図である。
【図12】各装置の状態表示信号を送信する構成を示す
図である。
【図13】各装置の状態表示信号のバッファの書き込
み,読み出しのタイミングを示す図である。
【図14】DMAパケットの構成を示す図である。
【図15】下りのDMA手順のシーケンスの例を示す図
である。
【図16】下りDMAデータ書き込み部における第2パ
ケット以降の動作タイミングを示す図である。
【図17】上りDMA書き込み部の動作タイミングを示
す図である。
【図18】従来の交換機のブロック構成を示す図であ
る。
【図19】上りDMA書き込み部の動作タイミングを示
す図である。
【符号の説明】
1 制御装置(CC) 2 アクセス制御装置 3 スイッチ装置 4 転送選択制御装置 5 スイッチ部 6 スイッチ制御部 7 回線装置 8 伝送路(ディジタル同期網) 9 伝送路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤平 淳 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 三瀬 清文 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 岩佐 英敏 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重回線を収容する複数の回線装置が収
    容されたスイッチ装置とスイッチ装置を制御する制御装
    置とからなる交換機内の制御データ転送方式において,
    前記制御装置と接続され前記スイッチ装置と光ケーブル
    で接続されたアクセス制御装置を設け,前記スイッチ装
    置内に前記光ケーブルと接続され前記スイッチ装置内の
    スイッチ制御部及びスイッチのハイウェイを介して接続
    された複数の前記回線装置の各下位装置に接続された転
    送選択制御装置を設け,前記光ケーブル上を同期ディジ
    タル網対応のフレーム構成で双方向の高速伝送を行い,
    前記アクセス制御装置と転送選択制御装置は,複数バイ
    ト分のパラレル信号を単位として各ビット位置をデータ
    及び各種信号用として定義し,フレーム内を前記スイッ
    チ制御部及び各ハイウェイに対応するタイムスロットに
    割り当て,前記アクセス制御装置と転送選択制御装置を
    介して制御装置と前記スイッチの各配下装置の間でデー
    タ及び制御信号の双方向伝送を行うことを特徴とする交
    換機内の制御データ転送方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記アクセス制御装
    置は,前記スイッチ装置の各配下装置への制御信号を下
    りフレームの前記パラレル信号中の予め決められた特定
    ビット位置に設定して送信し,転送選択制御装置は前記
    下りのフレーム内のタイムスロットを識別して,対応す
    る各配下装置への転送路に制御信号を送出することを特
    徴とする交換機内の制御データ転送方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,前記転送制
    御装置は,各配下装置からの状態表示信号を受信して上
    りのフレームの各配下装置に割り当てられたタイムスロ
    ットに前記パラレル信号の中の予め決められた特定ビッ
    ト位置に状態表示信号を設定して送信し,アクセス制御
    装置は前記上りのフレームの各タイムスロットの前記特
    定ビット位置の状態表示信号を検出することを特徴とす
    る交換機内の制御データ転送方式。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかにおいて,前記
    アクセス制御装置に接続する前記制御装置と前記転送選
    択制御装置に接続する前記各配下装置との間で双方向に
    伝送されるフレームの前記パラレル信号の中の前記制御
    信号または状態表示信号に使用するビット位置を除く予
    め決められた複数ビットをDMA転送用のデータビット
    とし,残りの複数ビットをDMA転送制御のための制御
    信号として設定し,前記制御装置と前記各配下装置との
    間で所定数バイト数からなるパケット単位で前記DMA
    制御信号の送受信とデータの転送制御を行うことを特徴
    とする交換機内の制御データ転送方式。
  5. 【請求項5】 請求項4において,前記アクセス制御装
    置に接続する前記制御装置から,DMA転送の第1パケ
    ット中に前記各配下装置の一つを指定する方路表示デー
    タを設定し,前記転送選択制御装置は方路表示データを
    識別して,指定された方路の配下装置への転送路を選択
    して第1パケットを転送し,第2パケット以下のデータ
    は前記選択方路へ直接転送することを特徴とする交換機
    内の制御データ転送方式。
  6. 【請求項6】 請求項4において,前記転送選択制御装
    置は,各配下装置から前記制御装置への第1パケットを
    含むDMA転送要求を受け取ると一つの要求を選択し
    て,上りのフレーム中の当該配下装置のタイムスロット
    の前記パラレル信号に設定して前記アクセス制御装置に
    送信し,第2パケット以降のパケットを前記転送選択制
    御装置を介して伝送することを特徴とする交換機内の制
    御データ転送方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001058066A1 (fr) * 2000-02-01 2001-08-09 Fujitsu Limited Dispositif de transfert d'information
JP2002185518A (ja) * 2000-07-05 2002-06-28 Roke Manor Research Ltd 交換装置

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