JPH11163955A - デジタル送信信号の受信機のためのサンプリング制御ループ - Google Patents

デジタル送信信号の受信機のためのサンプリング制御ループ

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JPH11163955A
JPH11163955A JP10272686A JP27268698A JPH11163955A JP H11163955 A JPH11163955 A JP H11163955A JP 10272686 A JP10272686 A JP 10272686A JP 27268698 A JP27268698 A JP 27268698A JP H11163955 A JPH11163955 A JP H11163955A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、直交位相信号変調のデジタル信号
を受信する受信機で使用され、干渉に対して受信回路の
感度を低下することのできる制御ループを開発すること
を目的である。 【解決手段】 サンプリング制御ループ1 はそれぞれの
タイミングエラー値を決定するためのタイミングエラー
検出器3 を備え、現在のシンボルサンプリングの瞬間は
ナイキスト基準により与えられた最適のシンボルサンプ
リングの瞬間と異なっており、タイミングエラー検出器
3 に結合された評価装置11を備えており、この評価装置
11が受信回路の信号から信頼度値vを決定し、その信頼
度値vにしたがってタイミングエラー検出器3 はサンプ
リング制御ループ1 を制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直交位相信号変調によ
りシンボルとして送信されるデジタル送信信号の受信機
のためのサンプリング制御ループに関する。
【0002】
【従来の技術】このような送信方法の例は次の略称、即
ちFSK(周波数シフトキーイング)、PSK(位相シ
フトキーイング)、BPSK(2進位相シフトキーイン
グ)、QPSK(4位相シフトキーイング)、QAM
(直交位相振幅変調)で知られている。これらの方法の
ための受信機回路は技術上知られており、通常構造上類
似している。重要な構成要素はアナログまたはデジタル
サンプリング制御ループであり、これはデジタル送信信
号の情報が正しい瞬間にサンプルされることを確実にす
る。これらの信号の最適なサンプリングは送信されたデ
ータ流のシンボルと時間的に密接に接続され、受信機端
での処理がアナログであるかデジタルであるかに依存し
ない。処理がデジタルであるならば、勿論、デジタル化
速度は少なくとも送信されたシンボルのデータ速度程の
速度でなければならない。通常、デジタル化速度はこの
値を少なくとも1桁(10倍)大きく、デジタル化速度
は自由走行であるかシンボル速度に固定されている。
【0003】文献(Floyd M. Gardnerの“A BPSK/QPSK
Timing Error Detector for Sampled Receivers ”、IE
EE Transactions on Communications 、Vol. COM-34 、
No.5、1986年5月、 423〜429 頁)では、タイミングエ
ラーがそれぞれのシンボルから決定されることができる
態様を詳細に説明している。これらのタイミングエラー
を無くすため、サンプリング制御ループが使用される
が、このことは詳細に説明されていない。この制御ルー
プはタイミングエラー検出器とタイミングエラー補正装
置とを含んでおり、その出力はサンプリング段へフィー
ドバックされる。
【0004】WO 96/11526 号明細書はデジタル送信信号
を受信する回路のためのサンプリング制御ループを開示
しており、ここではデジタル化は2つのアナログデジタ
ル変換器により直交復調器の後で行われる。制御ループ
はデジタル化クロックの周波数と位相を変化させ、それ
によってシンボルのサンプリングの瞬間が最適に調節さ
れる。
【0005】WO 96/17459 号明細書はデジタル送信信号
を受信する回路のサンプリング制御ループを開示してお
り、ここではデジタル化は直交復調の前に行われる。デ
ジタル化速度は受信されたシンボルの速度および位相に
影響されない。この実施形態では、それぞれのシンボル
の最適なサンプリングの瞬間はデジタル補間回路(“デ
ジタルリサンプラ”)により形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】シンボルによるデジタ
ルコード化および送信に関する既知の利点は、シンボル
が確実に受信機端で認識される限り、送信路および受信
機が信号内容に対して付加的な干渉または雑音を起こさ
ないことである。個々のシンボルの認識能力は重畳され
た干渉および雑音信号により悪化され、これはベクトル
図の本来の厳密なシンボル位置を区域的な位相および振
幅範囲へぼかす。さらに、個々のシンボルのサンプリン
グの瞬間が公称値と異なるならば、信頼性のあるシンボ
ル認識は好ましくない受信状況では確保されない。
【0007】デジタル送信信号の受信または評価に関す
る前述の欠点は、従来の受信回路で受信する価値のない
動作状態に関係している。この従来技術の問題に基づい
て、本発明の目的は、干渉に対して受信回路の感度を低
下させることができる制御ループを開発することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は、利用可能な
信号からタイミングエラー検出器で測定されたそれぞれ
のタイミングエラーの信頼度値を決定する評価装置へ受
信回路のサンプリング制御ループを結合し、決定された
信頼度値にしたがってサンプリング制御ループに作用す
ることによって達成される。
【0009】本発明は、著しく妨害された信号が存在す
る場合に、サンプリング制御ループの追跡が時折不正確
に決定されたタイミングエラー値により既にかなり乱さ
れており、それによって最終的に不正確に認識されたシ
ンボル数を増加するという認識に基づいている。著しく
妨害された信号が存在する場合、サンプリング制御ルー
プは過度に敏感に応答し、誤った方向で応答することも
あり得る。信頼度値の導入により、サンプリング制御ル
ープはそれぞれの信号状態にしたがって適応して制御さ
れることができる。これを実現するため、小さい信頼度
値で、サンプリング制御ループは全体のまたは所定の周
波数成分に対する感度が少なくされ、またはその制御定
数が適切な方法で適合される。このようにして、不正確
に決定されたタイミングエラー値は抑圧されず、時間平
均で、その影響が減少される。
【0010】特に減衰またはブランキングによる非線形
処理が効果的であり、ここでは恐らく不正確に決定され
たタイミングエラー値は非常に僅かにしかサンプリング
制御ループに影響しないか、全く影響しない。これは個
別ベースでタイミングエラー値を処理することを含んで
おり、その処理はそれぞれの信頼度値に基づいている。
この個々の減衰、加重またはブランキングは、単一また
はバースト状で生じる妨害が制御下の状況に干渉しない
という利点を有する。正常な受信状況下で、サンプリン
グ制御ループの制御勾配も制御速度もこれらの測定によ
り変更されない。
【0011】信頼度値を決定するために、干渉により生
じる特性信号の変化が評価される。前述したように、ベ
クトル図でのシンボルの位置は位相方向と振幅方向との
両者で広がる。測定された位相および振幅エラー値はそ
れぞれの信頼度の尺度を表すことができる。エラー値が
小さい程、信頼度は大きくなり、タイミングエラー値が
不正確に決定される確率は小さくなる。同様に、信頼度
は直交信号成分と、公称値からの偏差値から決定される
ことができる。品質の低い信号が存在する受信状況を改
良するには、例えば測定されたエラー値のしきい値を予
め設定することによって、信頼度値を比較的大ざっぱに
決定することができる。
【0012】勿論、非常に複雑な回路により、または例
えば復調された信号および復調されていない信号の干渉
依存変化を評価する等の別の方法で信頼度値を形成する
ことも可能である。フィルタ回路により、変調とはほぼ
無関係な周波数範囲に決定を限定することができる。信
頼度値は幾つかの形態または別の形態で変換または変形
された信号からも決定されることができる。これは例え
ば受信回路の直交変調信号を極座標の信号に変換するレ
ゾルバにより行われることができ、その後大きさおよび
位相にしたがって別々に評価される。それぞれのエラー
値により、信頼度値はまた加重係数として決定されるこ
ともできる。加重は関連するしきい値により個々のステ
ップに分割されてもよい。限定のあるケースでは、信頼
度範囲は1つのしきい値またはしきい値ウィンドウによ
って決定される。これはデジタルのイエス/ノー信頼度
値に対応する。
【0013】個々のシンボルまたは、それらの関連する
同位相成分および直角位相成分(以後、“I”成分、
“Q”成分と呼ぶ)の送信が通常のようにナイキスト基
準にしたがって行われるならば、信頼度値の決定は特に
簡単になる。送信される各シンボルまたはビットにはそ
れぞれのシンボルサンプリングの瞬間において正または
負の信号値を有する伝達関数が割当てられ、全ての他の
整数の倍数のシンボル期間では信号値“ゼロ”が割当て
られる。中間時間範囲の信号状態はゼロとは異なってい
るが、包絡線はいくつかのシンボル期間のインターバル
でできる限り急速にゼロに向かう。この状態により、目
的とするシンボルサンプリングの瞬間においてサンプリ
ングが正確に行われるならば、シンボル間の干渉は阻止
される。タイミングエラー検出器により、現在のシンボ
ルサンプリングの瞬間と最適なシンボルサンプリングの
瞬間との時間差が決定される。
【0014】信頼度値を決定するためのナイキスト基準
の使用は伝達関数の時間的特性に基づいている。これら
のタイミングエラー値のみがそれぞれの直交信号成分I
またはQの符号の変化に関連するサンプリング制御ルー
プで許容される。タイミングエラー値は符号の変化にお
けるサンプル値の時間依存信号変化からのみ慎重に決定
される。真の符号の変化ではなく妨害された信号によっ
てのみ生じる信号差に基づいた明白なタイミングエラー
値はしたがって抑制される。サンプルされた直交信号成
分IまたはQの符号変化を決定するための簡単な回路は
排他的ORゲートにより構成され、その第1、第2の入
力は符号ビットを直接与えられ、それぞれ1シンボル期
間の遅延を有する。
【0015】信頼度値の形成におけるさらに別の改良
は、直交信号成分または認識されたシンボル成分または
受信回路のその他の信号を含んでいる信号シーケンスを
記憶装置に記憶することによって実現される。範囲が追
跡ウィンドウインターバルにより限定される記憶された
アナログまたはデジタル信号シーケンスが主要な信号範
囲をカバーしているので、信頼度値を決定するためによ
り入念な解析が実行されることができる。
【0016】追跡ウィンドウインターバルが少なくとも
4つの連続的なシンボルまたは関連する実数のサンプル
値の時間範囲にわたるならば、非常に効果的な信頼度値
が簡単な論理動作により決定されることができる。論理
動作は、タイミングエラー値が記憶された信号シーケン
スの符号変化に一時的に関連されていさえすれば、信頼
度値が十分に考慮されることを示している。デジタル化
されたサンプルの場合、符号ビットだけを符号変化を検
出するためにチェックすればよい。符号変化の評価によ
り、サンプリング制御ループの動作においてある種の改
良が既に観察されている。
【0017】信頼度値の付加的な基準は基準信号振幅の
決定に関する。基準信号振幅は符号変化範囲における信
号値の基準量として機能する。それぞれのタイミングエ
ラー値は基準信号振幅と比較した信号値の時間依存変化
から決定されることができ、最も簡単な場合には簡単な
線形関係を使用して近似的に決定される。しかしなが
ら、このようにして決定されたタイミングエラー値は、
記憶された信号シーケンスが基準信号振幅を決定するよ
うに作用する少なくとも2つのサンプリングの瞬間で論
理的に安定であるだけで、信頼性があると考えられる。
仮定された線形の近似値によれば、基準信号振幅のサン
プル値が符号変化の前であるか、後であるかは無関係で
ある。これはそれぞれのサンプル値の選択および数学的
組合わせに影響を与えるだけである。
【0018】信頼度値が1ビットを有するデジタル信号
に対応するならば、タイミングエラー値のサンプリング
制御ループへの転送は信頼度値、例えばゲート回路によ
り制御される論理的遮断装置により阻止される。記憶さ
れた信号シーケンスからの信頼度値の構成はアナログサ
ンプリング制御ループと容易に結合されることができ
る。
【0019】適切な手段を採用することにより、サンプ
リング補間装置のタイミングエラー補正値は正と負の方
向で、サンプリング期間の半分に限定される。タイミン
グエラー補正値がこの制限を越えたならば、タイミング
エラー補正は隣接するより近いサンプル値に関連され、
タイミングエラー補正値の符号は変化する。全てデジタ
ル構造では、サンプリングの周期はデジタル化により決
定された実数のサンプル値に関連する。2つの補間され
たサンプル値が実数のサンプリング期間で生じ計算され
たタイミングエラー補正値と実数のサンプル値との間の
特別な関連に衝突が生じないように、デジタル化により
決定された実数のサンプル値数は補間されたサンプル値
の数よりも大きいように便宜的に選択される。この場
合、実数のサンプル値はタイミング補正値がサンプル期
間の半分よりも大きくなるときにはいつでもスキップさ
れる。モジュロ関数のように、タイミングエラー補正値
は負の値に変化し、これはその後、再び正の限定値に連
続的に近付く。これは計算されたタイミングエラー補正
値と実数のサンプル値との間に特有の関係を設定する。
デジタル化速度と補間速度との差は送信機および受信機
端のシンボルおよびクロック周波数における全ての最悪
のケースの許容誤差よりも大きくなければならない。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明およびさらに別の有効な特
徴を添付図面を参照にしてさらに詳細に説明する。本発
明の1実施形態として、図1はデジタル送信信号sを受
信するため回路2中に含まれているサンプリング制御ル
ープ1を示している。タイミングエラー検出器3は受信
回路の信号、特に直交信号成分I、Qからタイミングエ
ラー値tdを形成し、そこからフィルタによってタイミ
ングエラー補正値tkを導出し、このタイミングエラー
補正値tkは受信回路2の信号路に挿入されているサン
プリング補間装置4を制御する。サンプリング補間装置
は、直交変調入力信号srをベースバンドまたは低周波
数へ変換する直交復調器5から1対の直交信号成分si
1、sq1を与えられる。図1の受信回路2の実施形態
では、直交復調器5へ与えられる信号srは、内部また
は外部システムクロック発生器7により与えられるシス
テムクロックclにしたがって、先行する信号ソース6
でデジタル化されたデジタル信号である。ソース6はア
ンテナを経てデジタル変調信号sを受信するチューナで
あってもよいが、メモリ装置またはケーブルステーショ
ンまたは任意のその他の装置であってもよく、この場合
適切に適合される。図1の受信回路2のデジタル構造で
は、サンプリング補間装置4の直交混合および補間の両
者がシステムクロックclにより制御される。デジタル
直交混合では、局部発振器8はデジタル値が余弦波信号
cosと正弦波信号sinに対応するデジタル信号を直
交復調器5に供給する。
【0021】サンプリング補間装置4は直交信号成分s
i2、sq2の補間された対を提供し、直交信号成分s
i2、sq2はナイキスト受信機フィルタ9に供給され
る。このフィルタ9は送信機端(図示せず)にあるナイ
キストフィルタと共同して動作し、図4に示されるよう
な前述の伝達関数を決定する。ナイキスト受信機フィル
タ9には通常、デシメーション段9.1 が後続し、ここで
処理速度はできる限り減少され、理想的にはシンボル速
度まで減少される。ナイキスト受信機フィルタ9または
その後のデシメーション段9.1 の出力はしたがって1対
の直交信号成分I、Qであり、これはシンボル決定段10
と、タイミングエラー検出器3と、評価装置11へ供給さ
れ、評価装置11はこれらの直交信号成分および/または
さらに別の信号から信頼度値vを判断して決定する。
【0022】図1の実施形態では、直交信号成分I、Q
はレゾルバ12へも与えられ、レゾルバ12は極座標bによ
りこれらを1対の信号成分sb、spへ変換し、これら
の信号sbとspのうちの少なくとも一方を評価装置11
へ与える。信頼度値vを形成するためのこれらの信号
I、Q、sb、spの評価中、それぞれの公称値からの
許容可能な偏差は単にスイッチングしきい値k1乃至k
7を予め設定することにより決定されることができるの
で、その正負の符号および大きさは重要である。
【0023】シンボル決定段10からのシンボル成分、即
ち出力信号Qs、Isが評価装置11で使用されるなら
ば、信頼度値vの決定はさらに簡単である。これらの信
号はそれぞれの直交信号成分I、Qの符号のみを含んで
いる。QPSK変調の場合、各対のシンボル成分Is、
Qsは4つの異なったシンボルのうちの1つを限定す
る。個々のシンボルを出力データ流datに分離し、そ
れによって出力段13で本来のデジタル信号sの再構成が
行われる。シンボル成分Is、Qsは実際に最適のシン
ボルサンプリングの瞬間ts0等へ割当てられる。
【0024】シンボル成分Is、Qsは記憶された符号
のシーケンスだけによって評価装置11で評価される。大
きさによる評価はその他の信号の場合のように必要では
ない。勿論、信頼度値vはまたこれらの全ての方法の組
合わせにより形成されてもよく、各評価方法は少なくと
も1つの十分な信頼度値vを決定する。信頼度値のうち
の1つが十分でないならば、測定されたタイミングエラ
ー値tdは疑わしく、サンプリング制御ループ1へ供給
されるべきではない。
【0025】完全に説明すると、直交復調器5の正確な
搬送波周波数のためのフィードバック路も受信回路2に
おいて指示される。受信回路2は直交信号成分I、Qま
たはレゾルバ12からの出力信号sb、spのいずれかを
供給される搬送波制御段14を含んでいる。搬送波制御段
14からの発振器制御信号okは局部発振器8、この実施
形態ではデジタル発振器の周波数を制御し、この発振器
8の出力信号cos、sinが記憶された表によって形
成される。
【0026】図2は例示により、符号の変化の範囲内に
ある同位相信号成分Iまたは直角位相信号成分Qの波形
を示している。関連するデジタルサンプル値は破線と小
さい円により示されているが、これはまた受信回路2の
他のサンプル値srであってもよい。雑音および分布効
果により、直交信号成分I、Qは正または負の公称値か
ら偏位する。信頼度値を限定する信頼性のある信号範囲
はそれぞれしきい値k1、k2と、k3、k4により限
定される。小さい直交信号成分I、Qは特に臨界的であ
り、それによって内側のしきい値k2、k3は非常に重
要であり、外側のしきい値k1、k4は省略されること
さえもできる。直交信号成分I、Qがレゾルバ12により
極座標bに変換されるとき、それぞれの信号値は絶対値
sbと位相値spとして表される。雑音および干渉成分
が大きい程、所望の絶対値bsollと所望の位相値soll
らの偏差は大きくなる。しきい値k6、k7、k5を予
め設定することによって、簡単な方法によって信頼度範
囲を信頼性のない範囲から分離されることができ、信頼
度値vを決定することができる。
【0027】イエス/ノーの決定を制御する図2、3の
しきい値は勿論、さらに別のしきい値で補充されてもよ
く、それによって異なった信頼度レベルが利用可能であ
り、それぞれの信頼度値vは加重を許容する。
【0028】図4は3つの連続するシンボルS2、S
3、S4の直交信号成分I、Qのうちの1つに対する論
理伝達関数h(t)を示している。第1の伝達関数h2
はシンボルS2に属し、これはシンボルサンプリングの
瞬間ts2における論理0状態を表している。シンボル
S3の伝達関数h3はシンボルサンプリングの瞬間ts
3で論理1状態を示している。シンボルサンプリングの
瞬間ts4で、第4のシンボルS4の伝達関数h4も論
理1状態を示している。個々の伝達関数h2乃至h4は
ナイキスト基準を満足し、これはそれぞれのシンボルサ
ンプリングの瞬間ts1乃至ts6において標準化され
た信号値+1および−1を許容し、ただ1つの伝達関数
h(t)に対してそれぞれ論理1状態および0状態に割
当てられる。全ての他の伝達関数h(t)はシンボルサ
ンプリングの瞬間に信号値0を通過する。シンボルサン
プリングの瞬間ts1とts6の間で、全ての伝達関数
h(t)は信号に貢献するが、この貢献値は関連するシ
ンボルサンプリングの瞬間への距離が増加するにしたが
って減少する。
【0029】図4から、それぞれのシンボル上の情報が
シンボルサンプリングの瞬間でのみ、近傍のシンボルか
らの干渉なく評価されることができる。現在のシンボル
サンプリングの瞬間が近傍の最適のサンプリングの瞬間
から離れる程、シンボル間干渉は大きくなる。“現在の
シンボルサンプリングの瞬間”により、実際のサンプリ
ングと補間されたサンプリングとの両者が理解されるこ
とに留意すべきである。補間されたサンプリングの場
合、サンプル値は隣接する実際のサンプル値si1、s
q1から計算される量として存在するだけである。
【0030】I成分および/またはQ成分からタイミン
グエラー値tdを決定するため、図4で示されている伝
達関数h(t)は計算が容易である近似関数に置換され
る。近似関数は伝達関数h3に対応し、これは例えばシ
ンボルサンプリングの瞬間ts2とts4の間で値+1
まで線形に上昇し、その後線形に下降する関数h3'で
ある。この時間範囲外で、伝達関数h3' はシンボルサ
ンプリングの瞬間間のあらゆるところで値0を有する。
論理0状態が送信される場合、負に向かう近似関数、即
ち伝達関数h2と比較して伝達関数h2' が使用され
る。シンボルサンプリング値ts1乃至ts3外では、
近似関数h2' も値0を有する。シンボルサンプリング
点ts2で、標準化された信号レベル−1に到達する。
【0031】個々の直交信号成分I、Qがこのような近
似関数からなるならば、タイミングエラー値tdの計算
はより簡単になる。これは図5、6の例により示されて
いる。これらの図面は、負の信号レベル−amから正の
信号レベル+amへの転移における直交信号成分I、Q
のうちの一方の近似変化を示しており、−amと+am
は論理0状態と1状態にそれぞれ対応する。シンボルS
0〜S3の最適な信号状態はサンプリングの瞬間ts0
〜ts3においてサンプルされるべきである。現在のサ
ンプリングが最適のシンボルサンプリングの瞬間に一致
せず、現在のシンボルサンプリングの瞬間が状態の変化
範囲内に入るならば、測定された信号振幅a0〜a3は
最大値amと異なっている。現在のシンボルサンプリン
グの瞬間は図5ではtr0、tr1、tr2で示されて
いる。図5に類似の図6では、サンプリングの瞬間の指
標は図面を明白にするために省略されている。
【0032】図5では、時間軸tは右を指している。現
在または実数のシンボルサンプリングの瞬間tr0〜t
r2は最適のシンボルサンプリングの瞬間ts0〜ts
3に関して右方向、即ちより大きい時間値の方向へシフ
トされている。それ故タイミングエラー値tdは正であ
る。信号状態が2つのシンボルサンプリングの瞬間ts
2、ts3間で変化しないならば、瞬間a2間でサンプ
ルされた信号振幅も変化しない。このような信号振幅a
2はそれ故公称上の振幅+amまたは−amの基準値の
役目を行う。伝達関数h(t)の区分された線形によ
り、タイミングエラー値tdは基準信号振幅a2および
既知のシンボル期間Tsと比較して、測定された信号振
幅a1から決定されることができる。以下の線形関係式
が成立つ。
【0033】 a1=a2−2×a2×td/Ts=am×(−1+2×td/Ts) (1) 両信号振幅が符号の1変化に割当てられるので、2つの
等しい信号振幅a0とa1の比較はタイミングエラー値
tdについての情報を与えない。したがって信号振幅a
2とa1の比較からタイミングエラー値tdを決定する
ことだけが信頼性を有する。しかしながら、これらはシ
ンボルS1、S2、S3の状態とリンクされており、シ
ンボルS0の状態は重要ではない。
【0034】図6は比較可能な信号変化を示している
が、ここでは関連するタイミングエラー値tdは負であ
る。現在のサンプリングの瞬間tr0からtr3の負の
方向のシフトのために、最大の信号振幅+amについて
の説明は、信号振幅a1が最適のシンボルサンプリング
の瞬間ts0とts1との間、したがって実数のサンプ
リングの瞬間tr0とtr1との間で論理的に安定であ
る場合のみ可能である。結果として、信号振幅が基準値
として使用するのに適切であるか否かをチェックすると
き、符号の変化は信号振幅a0とa1の間で生じてはな
らず、大きさの差は無視される。タイミングエラー値t
dはその後、次式により測定された信号振幅a1、a2
とシンボルサンプリング期間Tsから計算されることが
できる。
【0035】a2=−a1+2×a1×td/Ts=a
m×(−1+2×td/Ts) (2)図6から、負の
タイミングエラー値tdに対して、シンボルサンプリン
グの瞬間ts0、ts1、ts2における信号波形が記
憶され評価されなければならず、シンボルサンプリング
の瞬間ts3の状態は任意であることが明白である。そ
れ故、メモリ回路に4つの隣接するシンボル成分Isお
よび/またはQsを記憶し、タイミングエラー値の符号
に応じて、最初の3つの記憶された状態または最後の3
つの記憶された状態を評価に使用することが適切であ
る。記憶された信号シーケンスが決定されたタイミング
エラー値に一致したならば、測定は信頼性があり、全て
の他の場合では、信頼性がない。この場合の信頼度値v
は簡単なイエス/ノー信号である。
【0036】2つの式(1)、(2)は容易にtdを得
るために解くことができる。対応する計算はオンチップ
計算回路またはサブプログラムにより容易に行われるこ
とができる。2つの計算と、4つの記憶された状態によ
る論理チェックが平行して行われなければならないこと
が多少厄介である。しかしながら、測定された信号振幅
a2の符号関数の符号(a2)を使用して、2つの異な
った式が1つの式(3)へ変換されることができる。
【0037】 f(td)=符号(a2)×(a1+a2) (3) =+1×(−am+am×(−1+2×td/Ts)) (4) =2×am×td/Ts (5) tdに関して式(5)を解くと、タイミングエラー値t
dの正しい結果が得られる。
【0038】式(1)、(2)の右側はそれぞれ係数
“am”を含んでおり、同一であることに留意すべきで
あり、係数“am”は基準信号振幅の符号のない値に対
応する。この符号のない値“am”が符号の変化前また
は変化後のいずれかでサンプルされたかは結果的なタイ
ミングエラー値tdの計算には重要ではない。必要なら
ば、2つの測定された信号振幅a1、a2からタイミン
グエラー値tdを決定する式が適合されなければならな
い。ともかく、関連するシンボル成分Is、Qsは図
7、8で示されているようにそれぞれの基準信号振幅a
0、a1、a2、a3の決定範囲で論理的に安定である
ことが確実にされなければならない。
【0039】図7は有効な信頼度値vの4つの状態を概
略して示しており、これらは簡単な方法で式(3)で結
合可能である。シンボルサンプリングの瞬間ts0〜t
s3または関連するサンプリングの瞬間tr0〜tr3
において、それぞれのシンボル成分IsまたはQsの論
理0および1状態が示されている。シンボル“X”は関
連する論理状態が重要ではなく、即ちこれは論理評価に
関与しないことを意味している。
【0040】評価回路は最初に隣接する信号振幅a1と
a2が異なる符号であるように設定し、予備タイミング
エラー値を信号差から決定する。この値が信頼性がある
か否かは仮定された基準信号振幅、即ち2つの値の大き
い方が実際にこのような振幅であるか否かに依存する。
これは符号を隣接する現在のサンプル値a0またはa3
と比較することによってのみ決定されることができる。
シンボル成分Is、Qsの論理状態がその後この範囲で
確実に安定ではないので符号の変化はこの決定期間中に
は生じてはならない。
【0041】図7、8の概略図では、2つのサンプル値
a1、a2のうちどちらが時間依存型で、どちらが基準
信号振幅であるかを曲線の矢印により示している。矢印
の先端は基準信号振幅、即ちより大きな値を指してお
り、矢印の後部はタイミングエラー値tdに依存する信
号振幅を指向している。
【0042】図8の例では、符号の変化がサンプル値a
1とa2の間で生じている。しかしながら、各2つのサ
ンプル値a1、a2はシンボル成分Is、Qsの状態の
変化に割当てられているので、これらの2つのサンプル
値は基準振幅として使用するのに適していない可能性が
ある。これは図8の例では信号波形(即ち鎖線)とシン
ボル成分(0)または(1)が括弧付きで示されてい
る。それにもかかわらず、有効なタイミングエラー値t
dは近傍の論理的に安定なサンプル値が基準信号振幅と
して利用可能であるならば決定されることができる。こ
れは図8で示されている4つの異なったシンボルシーケ
ンスの場合である。基準信号振幅として、サンプル値a
0またはa3が選択され、これは論理的に安定な状態間
に位置され、それによってこれはタイミングエラー値t
dに依存しない。図8で与えられている4つの例では、
曲線の矢印の先端はそれぞれの基準信号振幅a0または
a3を示している。
【0043】16の可能な組合わせが4つの記憶可能な
シンボル状態Is、Qsに対応している。これらの4つ
は図7で示されているように信頼性があると考えられ
る。図8の組合わせに付加的なものを含めると、図7で
与えられている組合わせと重複しても、可能な組合わせ
の数を増加する。
【0044】図9は、評価装置11と接続されたタイミン
グエラー検出器3の一部として式(3)にしたがった計
算回路20の1実施形態のブロック図を示している。評価
回路11は検出されたシンボル成分Is、Qsを受信す
る。計算回路20は信号振幅a0〜a3として対応する直
交信号成分I、Qを受信する。計算回路20の入力段はシ
ンボル遅延段21であり、これは最も新しい信号振幅a3
を受信する。その出力は信号振幅a2であり、これは第
2のシンボル遅延装置22と加算器23の第1の入力に与え
られる。遅延装置22の出力は信号振幅a1を与え、これ
は加算器23の第2の入力へ与えられる。符号信号の符号
(a2)はシンボル遅延段21の出力から結合され、乗算
器24の第1の入力に供給され、その第2の入力は加算器
23の出力が与えられる。乗算器24はスケール係数Ts/
(2×am)により式(5)にしたがってタイミングエ
ラー値tdを出力する。計算回路20が2重化されている
ならば、タイミングエラー値は直交信号成分I、Qの両
者から計算されることができる。したがって、信頼度値
vはまた2つのシンボル成分Is、Qsから形成されな
ければならない。この方法により、有効なタイミングエ
ラー値tdの数はほぼ二倍にされ、それによってサンプ
リング制御ループ1の制御はより円滑になる。
【0045】最も簡単な場合には、評価装置11は、シン
ボルS0〜S3に対応する4つの連続的なシンボル成分
Is、Qsを同時に利用可能にする記憶装置30を具備し
ている。この記憶装置は3つの直列接続されたシンボル
遅延装置31、32、33により構成される。記憶装置30の4
つのタップは論理段34に接続され、この論理段34はタイ
ミングエラー値tdの符号を使用して、図7にしたがっ
て論理チェックを行う。論理段34の出力は信頼度値vで
あり、これは遮断装置35、示されている例では、タイミ
ングエラー値tdと信頼度値vのANDゲートを制御す
る。乗算器36は遮断装置35の出力を数値pで乗算し、こ
の数値pはループ利得係数として予め設定されている
か、または制御装置(図示せず)により調節されること
ができる。この乗算器36の出力は、タイミングエラー値
tdに対する制御ループの積分装置として機能するアキ
ュムレータ37へ与えられる。アキュムレータ37の出力は
タイミングエラー補正値tkを与え、これは制御値とし
てサンプリング補間装置4へ与えられる。アキュムレー
タ37のオーバーフロー信号ovは、オーバーフローがア
キュムレータ37で生じたときサンプリング補間装置4に
実数のサンプル値si1、sq1のうちの1つをスキッ
プさせる。このスキップは図10に示されている。
【0046】図10は直交復調器5の後の実数のサンプ
ル値si1、sq1を概略したタイミング図で示してい
る。サンプリング補間装置4の出力における対応する補
間されたサンプル値si2、sq2は実数のサンプル値
の下に示されている。実数のサンプリングの瞬間と補間
の瞬間は相互にスライドする。それぞれのタイミングエ
ラー補正値tkは、実際のサンプル値から補間されたサ
ンプル値までの時間差を示す矢印により示されている。
2つのタイミングエラー補正値tkが実数のサンプリン
グ周期Tr中に得られるとき、補間に対する第1の衝突
が生じる。これはサンプリング補間装置4に与えられ通
常はデジタル化速度から生じるデータ速度が補間速度よ
りも大きいことを確実にすることによって阻止されるこ
とができる。補間されたサンプル値si2、sq2が2
つの異なったタイミングエラー補正値tkとtk' に対
して割当てられるならば、第2の衝突が生じる。示され
ている例では、これは瞬間taで生じ、このときタイミ
ングエラー補正値tkはほぼサンプリング周期Trの値
の半分に等しい。最も遅くてもこのサンプリングの瞬間
taから、タイミングエラー補正値tkはさらに増加す
ることを可能にされるべきではなく、隣接する実数のサ
ンプル値に関連されるべきである。
【0047】第2の衝突は2つのタイミングエラー補正
値tk、tk' と最小の決定を比較することにより阻止
されることができる。しかしながら、補間されたサンプ
ル値si2、sq2の数が実数のサンプル値si1、s
q1よりも大きいならば、スキップまたは無視する指令
がタイミングエラー検出器3のアキュムレータ37からの
オーバーフロー信号ovにより実数のサンプル値si
1、sq1で開始することができるので、両者の衝突は
それ自体で解決する。アキュムレータ37のオーバーフロ
ー信号ovは図10の最後のラインで示されている。各
アキュムレータ期間Takku後、次の実数のサンプル値s
cがスキップされる。この方法で、計算されたタイミン
グエラー補正値tkと実数のサンプル値si1、sq1
の間で特定の関係が実現される。
【0048】本発明の前述の関数とさらにその発展がモ
ノリシック集積回路で実行できることに留意すべきであ
る。個々の関数装置が回路としてまたはオンチッププロ
セッサ中のプログラムにより構成されるかは無関係であ
る。説明した本発明で必要とされる計算量は非常に少な
く、それによって既存のプロセッサは容易に使用される
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にしたがったサンプリング制御ループの
概略ブロック図。
【図2】直交位相信号成分の波形図。
【図3】振幅−位相の概略図。
【図4】3つの伝達関数のグラフ。
【図5】直交位相信号成分の波形の概略図。
【図6】タイミングエラー値の線形計算図。
【図7】信頼度値の4つの有効な状態の概略図。
【図8】信頼度値の4つの他の有効な状態の概略図。
【図9】タイミングエラー補正信号を形成する回路のブ
ロック図。
【図10】自由走行デジタル化クロック周波数における
タイミングエラー補正信号を示す図。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれのタイミングエラー値を決定す
    るためのタイミングエラー検出器を具備し、現在のシン
    ボルサンプリングの瞬間はナイキスト基準により与えら
    れた最適のシンボルサンプリングの瞬間と異なっている
    デジタル送信信号を受信する受信回路のためのサンプリ
    ング制御ループにおいて、 タイミングエラー検出器がそれに結合して受信回路の信
    号から信頼度値を決定し、その信頼度値にしたがってサ
    ンプリング制御ループを制御する評価装置を具備してい
    ることを特徴とするサンプリング制御ループ。
  2. 【請求項2】 受信回路がレゾルバを具備し、このレゾ
    ルバは受信回路の直交変調信号を極座標の信号に変換
    し、これらの信号のうちの少なくとも1つを評価装置へ
    供給することを特徴とする請求項1記載のサンプリング
    制御ループ。
  3. 【請求項3】 評価装置において、信頼度値は少なくと
    も1つのしきい値により決定され、それぞれの公称値周
    辺の基本的な信号範囲は信頼度値を決定するために使用
    されることを特徴とする請求項1または2記載のサンプ
    リング制御ループ。
  4. 【請求項4】 評価装置は記憶装置に記憶された受信回
    路の信号シーケンスから信頼度値を決定することを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のサンプリン
    グ制御ループ。
  5. 【請求項5】 記憶された信号シーケンスは追跡ウィン
    ドウインターバルにより限定されることを特徴とする請
    求項4記載のサンプリング制御ループ。
  6. 【請求項6】 追跡ウィンドウインターバルは少なくと
    も4つのシンボルの時間範囲にわたることを特徴とする
    請求項5記載のサンプリング制御ループ。
  7. 【請求項7】 タイミングエラー値が記憶された信号シ
    ーケンスの符号変化に一時的に割当てられた場合のみ、
    信頼度値はサンプリング制御ループのタイミングエラー
    値をリリースすることを特徴とする請求項4乃至6のい
    ずれか1項記載のサンプリング制御ループ。
  8. 【請求項8】 記憶された信号シーケンスの信号状態が
    少なくとも2つのシンボルサンプリングの瞬間の間また
    は、基準信号振幅の選択を行う関連する現在のサンプリ
    ングの瞬間の間に符号の変化がないことを示した場合の
    み、信頼度値はサンプリング制御ループのタイミングエ
    ラー値をリリースすることを特徴とする請求項7記載の
    サンプリング制御ループ。
  9. 【請求項9】 タイミングエラー値のサンプリング制御
    ループへの転送は、信頼度値に基づいて遮断装置により
    制御されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
    1項記載のサンプリング制御ループ。
  10. 【請求項10】 タイミングエラー値に基づくタイミン
    グエラー補正値は、モジュロ関数に対応し、その範囲は
    実数のサンプリング期間の半分だけ正および負の方向で
    限定され、補間されたサンプル値の数と、予め定められ
    た時間間隔における計算されたタイミングエラー補正値
    の数は実数のサンプル値の数よりも小さく、少なくとも
    1つの実数のサンプル値はタイミングエラー補正期間の
    各インターバルにおいてスキップされることを特徴とす
    る請求項1乃至9のいずれか1項記載のサンプリング制
    御ループ。
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