JPH1116365A - アドレスデコーダおよび半導体記憶装置、並びに半導体装置 - Google Patents

アドレスデコーダおよび半導体記憶装置、並びに半導体装置

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JPH1116365A
JPH1116365A JP16443997A JP16443997A JPH1116365A JP H1116365 A JPH1116365 A JP H1116365A JP 16443997 A JP16443997 A JP 16443997A JP 16443997 A JP16443997 A JP 16443997A JP H1116365 A JPH1116365 A JP H1116365A
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JP
Japan
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signal line
switching element
signal
address decoder
circuit
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JP16443997A
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Takaaki Kodama
隆明 児玉
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Miyazaki Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Miyazaki Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C8/00Arrangements for selecting an address in a digital store
    • G11C8/10Decoders

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アドレス指定信号A0〜A3に対し、第2の信号
線330 〜337 のうちのいずれの信号線が導通状態になる
かの予測を、従来に比べて行ないにくくする。 【解決手段】 アドレス指定信号としてm(mは0〜
7)を入力すると、少なくとも2種のアドレス指定信号
mに対しては前記0〜n番の信号線330 〜337 のうちの
m番以外の信号線の1つが導通状態になるように、スイ
ッチング素子35を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アドレスデコー
ダと、該アドレスデコーダを具えた半導体記憶装置と、
論理積回路、論理和回路およびインバータ回路の少なく
とも1種を具えた半導体装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】RAM(Random Access Memory)やRO
M(Read Only Memory )等に代表される半導体記憶装置
は、それに具わるメモリセルアレイ中の所望のメモリセ
ルを選択するために、行デコーダおよび列デコーダを具
える。この種の半導体記憶装置の従来例を、図9を参照
して説明する。ただし、説明を簡単にするため、図9で
は、メモリセルアレイ10は、8×8=64個のメモリ
セル(図示せず)を具えた例としてある。
【0003】この半導体記憶装置は、メモリセルアレイ
10と、行デコーダ30と、列デコーダ50と、センス
アンプ70とを具える。行デコーダ30は、メモリセル
アレイ10に接続される端子CL0〜CL7を有する。
列デコーダ50は、メモリセルアレイ10に接続される
端子R0〜R7と、センスアンプ70に接続される端子
51とを有する。行デコーダ30は端子CL0〜CL7
を介して、また、列デコーダ50は端子R0〜R7を介
して、メモリセルアレイ10とそれぞれ接続されてい
る。さらに列デコーダ50は、端子51を介して、セン
スアンプ70と接続されている。
【0004】この半導体記憶装置を使用する場合、列デ
コーダ50に、A0〜A2の3ビットのアドレス指定信
号が入力され、行デコーダ30に、A3〜A5の3ビッ
トのアドレス指定信号が入力される。すると、アドレス
指定信号A0〜A2の論理レベル状態により、列デコー
ダ50では、端子R0〜R7のうちの何れかが、他の端
子とは異なる電位レベルになる。一方、アドレス指定信
号A3〜A5の論理レベル状態により、行デコーダ30
では、上記の端子CL0〜CL7のうちの何れかが、他
の端子とは異なる電位レベルになる。これらのため、メ
モリセルアレイ10の、上記A0〜A2で選択された列
とA3〜A5で選択された行との交点に位置するメモリ
セルが、選択状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の行デコーダ30
および列デコーダ50それぞれの従来例として、以下に
説明する構成の行デコーダや列デコーダがある。
【0006】まず、行デコーダ30の構成例について説
明する。図10はこの行デコーダ30の内部構成を示し
た回路図である。
【0007】この行デコーダ30は、第1の信号線群3
1と、第2の信号線群33と、多数のスイッチング素子
35と、プルアップ抵抗37と、出力用インバータ39
0 〜397 と、入力論理調整用のインバータ410 〜4
5 とを具える。
【0008】第1の信号線群31は、互いに平行な6本
の信号線310 〜315 で構成されている。そして、第
1の信号線群31のうちの信号線311 に、アドレス指
定信号A3〜A5のうちのA3が、また、信号線313
に信号A4が、また、信号線315 に信号A5が、それ
ぞれ入力される。しかも、第1の信号線群31のうちの
信号線310 に、信号A3の逆相の信号であるバーA3
が、また、信号線312 に信号A4の逆相の信号である
バーA4が、また、信号線314 に信号A5の逆相の信
号であるバーA5が、それぞれ入力される。なお、逆相
の信号とは、例えば信号A3がH(L)レベルの信号で
あると、信号バーA3がL(H)レベルとなる関係であ
る。
【0009】上記のようなアドレス指定信号の入力を実
現するために、この行デコーダ30では、信号A3がイ
ンバータ410 ,411 を介し信号線311 に入力さ
れ、かつ、このインバータ410 の出力がバーA3とし
て信号線310 に入力される。さらに、信号A4がイン
バータ412 ,413 を介し信号線313 に入力され、
かつ、このインバータ412 の出力がバーA4として信
号線312 に入力される。さらに、信号A5がインバー
タ414 ,415 を介し信号線315 に入力され、か
つ、このインバータ414 の出力がバーA5として信号
線314 に入力される。
【0010】また、第2の信号線群33は、互いに平行
な0〜7番の信号線330 〜337、すなわち8本の信
号線330 〜337 で構成されている。この第2の信号
線群33は、第1の信号線群31と交差するように配置
されている。ここで、第2の信号線330 〜337 それ
ぞれは、後に説明するが、実際は、スイッチング素子3
5や、半導体基板に作り込まれた不純物拡散層などを含
む部分である(後の図11(B)参照)。
【0011】また各スイッチング素子35は、第1の信
号線群31と第2の信号線群33との交差点P(ただし
図10では一部の交差点にのみPを付してある)のう
ち、所定の複数の交差点(詳細は後述する)付近に設け
られている。
【0012】各スイッチング素子35は、制御信号入力
端子35aを有する。各スイッチング素子35は、エン
ハンスメント型のPチャネル又はNチャネルの電界効果
トランジスタにより構成することができる。ここでは、
各スイッチング素子35は、エンハンスメント型のNチ
ャネルの電界効果トランジスタにより、それぞれ構成さ
れている。そして、各スイッチング素子35の制御信号
入力端子(具体的にはゲート電極)35aは、当該交差
点の最寄りの第1の信号線に接続され、かつ、該スイッ
チング素子35自身は、当該交差点の最寄りの第2の信
号線に直列に接続されている。具体的には、各スイッチ
ング素子35は、そのドレインおよびソースを介して第
2の信号線に直列に接続されている(詳細は後の図11
(B)参照)。
【0013】ここで、スイッチング素子35が設けられ
る所定の交差点とは、この従来例の行デコーダ30の場
合、アドレス指定信号A3〜A5として0〜7を示す値
のいずれかの値mを、第1の信号線群31に入力する
と、第2の信号線群33の各信号線330 〜337 のう
ちのm番目の第2の信号線33m が、第1の状態(ここ
では導通状態)となるような位置に当たる各交差点であ
る。
【0014】具体的には、図10において、第2の信号
線群33のうちの0番目に当たる信号線330 では、こ
の第2の信号線330 と、第1の信号線310 、31
2 、314 との各交差点付近に、スイッチング素子35
がそれぞれ設けられている。そのため、アドレス指定信
号A3〜A5として、(0,0,0)すなわちm=0が
入力されると、上記の交差点それぞれのスイッチング素
子35がそれぞれオンし、他のスイッチング素子はオフ
するので、第2の信号線群33の0番目の信号線330
のみが選択的に導通状態になる。また、第2の信号線群
33のうちの例えば7番目に当たる信号線337 では、
この第2の信号線337 と、第1の信号線311 、31
3 、315 との各交差点付近に、スイッチング素子35
がそれぞれ設けられている。そのため、アドレス指定信
号A3〜A5として、(1,1,1)すなわちm=7が
入力されると、上記の交差点それぞれのスイッチング素
子35がそれぞれオンし、他のスイッチング素子はオフ
するので、第2の信号線群33の7番目の信号線337
が選択的に導通状態になる。
【0015】このように、従来の行デコーダ30では、
アドレス指定信号A3〜A5により値mを入力すると、
このmに対応する信号線33m が導通状態になる。この
関係を、下記の表1に示した。
【0016】
【表1】
【0017】また、プルアップ抵抗37は、第2の信号
線群33の各信号線330 〜337を電源Vに接続して
いる。
【0018】また、出力用インバータ390 〜397
れぞれは、対応する第2の信号線330 〜337 とプル
アップ抵抗37との接続点に、その入力端子が接続され
ている。
【0019】この行デコーダ30では、アドレス指定信
号として例えば(0,0,0)が入力されると、上記説
明した原理で第2の信号線群33のうちの信号線330
が導通状態になり、かつ、他の信号線331 〜337
非導通状態になる。そのため、インバータ390 の入力
端子はLレベルになり、かつ、他のインバータ391
397 の入力端子はHレベルになる。その結果、端子C
L0がHレベルになり、かつ、端子CL1〜CL7がL
レベルになるので、端子CL0〜CL7のいずれか1つ
(ここではCL0)を選択的にHレベルにすることがで
きる。
【0020】このような行デコーダ30の半導体基板に
おける実際の構造は、典型的には、次に説明するような
構造とされる。この説明を図11(A)、(B)を参照
して行なう。ここで、図11(A)は、図10中の一部
分Qに着目した平面図である。また、図11(B)は、
図11(A)中のI−I線に沿って切った断面図であ
る。ただし、この図11(B)は切り口に着目した断面
図としてある。
【0021】なお、この図11において、35bは電界
効果トランジスタ35のゲート絶縁膜、42は半導体基
板としてのシリコン基板、43はアクティブ領域におけ
る不純物拡散領域(ソース・ドレイン領域)、45は層
間絶縁膜、45aは層間絶縁膜45に設けたコンタクト
ホールをそれぞれ示す。
【0022】この図11から理解できるように、実際の
構造では、半導体基板42の、第2の信号線330 〜3
7 を形成する予定部分それぞれに、帯状のアクティブ
領域(図では不純物拡散領域43を含む領域)が形成さ
れている。そして、第1の信号線群310 〜315 は、
層間絶縁膜45上に設けられた配線(第1層目の配線)
の一部で構成される。また、特に図11(B)から理解
出来るように、第2の信号線群33の各信号線(図11
(B)では信号線330 )は、第1層目の配線の一部分
Rと、不純物拡散領域43と、電界効果トランジスタ3
5とを直列接続した部分により構成される。そして、図
11(B)の例では、3つの電界効果トランジスタ35
それぞれがオン状態において、第2の信号線330 は導
通状態になる。
【0023】一方、列デコーダ50の従来例として、以
下に図12を参照して説明する構成の列デコーダがあ
る。すなわち、上記行デコーダ30の構成からプルアッ
プ抵抗37および出力側インバータ390 〜397 を除
去し、かつ、アドレス指定信号としてA0〜A2が入力
される構成のアドレスデコーダがある。
【0024】この列デコーダ50では、アドレス指定信
号A0〜A2としてm(0〜7)が入力されると、第2
の信号線群33のうちの信号線33m が導通状態にな
り、かつ、他の信号線が非導通状態になる。そのため、
メモリセルアレイ10における列方向の信号線R0〜R
7のうちのRmを選択することができる。アドレス指定
信号A0〜A2で示される値mと、導通状態になる信号
線33m との関係は、上記の表1に示した様な真理値で
表すことができる。
【0025】しかしながら、上述した従来の行デコーダ
30および列デコーダ50の場合、いずれも、スイッチ
ング素子35の配置が規則的になっている。これについ
て、以下に具体的に説明する。
【0026】第1の信号線群31中の例えば信号線31
1 、313 および315 それぞれと、第2の信号線群3
3の各信号線330 〜337 との各交差点に、スイッチ
ング素子35が設けられているか否かを、第2の信号線
群33の左端から順に第2の信号線330 〜337 ごと
に、かつ、図10の上から下に沿って観察してみる。す
ると、例えば信号線330 と、信号線311 、313
315 との3つの交差点には、いずれもスイッチング素
子は設けられていない。この状態を、(0,0,0)と
表す。ただし、0は、着目した交差点にスイッチング素
子35が設けられていないことを意味し、1は設けられ
ていることを意味する。
【0027】また、信号線331 と、信号線311 、3
3 、315 との3つの交差点の場合は、信号線331
と信号線311 との交差点にスイッチング素子が設けら
れ、他の2つの交差点には設けられていないので、
(1,0,0)の状態である。以下、信号線332 〜3
7 の順でいうと、(0,1,0)、(1,1,0)、
(0,0,1)、(1,0,1)、(0,1,1)、
(1,1,1)というようになっている。
【0028】すなわち、上述した従来の行デコーダ30
や列デコーダ50の場合、スイッチング素子35の配置
は、2進数の並び順に相当する規則的な配置になってい
た。そのため、入力したアドレス指定信号に対し第2の
信号線群33中のいずれの信号線が導通状態になるか
を、第3者に解析され易いという問題が生じる。
【0029】第3者が、例えばメモリセルアレイ10内
のデータを探針等により読み取って、該データを悪用し
ようとする場合がある。そのような場合、それを効率的
に行なうには、第3者は、入力したアドレス指定信号に
対し第2の信号線群33中のいずれの信号線が導通状態
になるかを、先ず解析するのが良い。
【0030】もちろん、アドレス指定信号を順次に変化
させ、これに応じて第2の信号線群33中のいずれの信
号線が導通状態になるかを、探針により逐次解析するこ
とも可能である。しかし探針による逐次解析は、大規模
な半導体記憶装置では大変な作業になる。行デコーダや
列デコーダでのスイッチング素子の配置、すなわち視覚
的なレイアウトから、アドレス指定信号に対し第2の信
号線群33中のいずれの信号線が導通状態になるかが分
かれば、データを悪用しようとする第3者にとって好ま
しい。このようなとき、従来のアドレスデコーダは、ス
イッチング素子の配置から、アドレス指定信号に対し第
2の信号線群33中のいずれの信号線が導通状態になる
かを解析し易いため、第3者によるメモリセルアレイ1
0内のデータ読み出し等が行なわれ易い。これは、情報
の秘密保持の点で好ましくない。
【0031】従って、入力したアドレス指定信号に対し
第2の信号線群中のいずれの信号線が導通状態になるか
の視覚による解析が、従来に比べて行ないにくい、アド
レスデコーダが望まれる。
【0032】また、第3者によるデータの悪用が従来に
比べて行ないにくい半導体記憶装置が望まれる。
【0033】また、論理積回路、論理和回路およびイン
バータ回路の少なくとも1つの回路を具える半導体装置
においても、論理積回路や論理和回路やインバータ回路
の実際の構成が視覚では分かりにくい方が、第3者によ
る半導体装置の模倣等を防止できるので好ましい。従っ
て、論理積回路や論理和回路やインバータ回路それぞれ
の実際の構成が視覚では分かりにくい構造を有した半導
体装置が望まれる。
【0034】
【課題を解決するための手段】 (1).そこで、この出願のアドレスデコーダの第1の
発明によれば、アドレス指定信号m(ただしmは0〜n
である。然も、nは2以上の任意の整数である。)が入
力される第1の信号線群と、該第1の信号線群に交差し
ていて0〜n番の信号線で構成した第2の信号線群と、
これら第1および第2の信号線群の交差点のうち所定の
複数の交差点付近にそれぞれ設けられたスイッチング素
子であって、最寄りの第1の信号線に接続された制御信
号入力端子を有し、かつ、該素子自身は最寄りの第2の
信号線に直列に接続されているスイッチング素子とを具
え、前記アドレス指定信号mに応じて前記各スイッチン
グ素子がオンまたはオフして前記第2の信号線群のうち
のいずれか1つの信号線を第1の状態(以下の説明では
導通状態の例を考える)にするアドレスデコーダにおい
て、少なくとも2種のアドレス指定信号mに対しては前
記0〜n番の信号線のうちのm番以外の信号線の1つが
導通状態になるように、前記所定の交差点を決めてある
ことを特徴とする。
【0035】この第1の発明によれば、図10や図12
を用いて説明した従来のアドレスデコーダに比べて、ス
イッチング素子の配置は、不規則になる。そのため、ス
イッチング素子の配置から、アドレス指定信号に対し第
2の信号線群中のいずれの信号線が第1の状態になるか
を第3者が解析しようとしても、それを従来に比べて行
ないにくくできる。
【0036】なお、第1の発明を実施するに当たり、前
記所定の交差点の決め方の最も簡単な例は、アドレス指
定信号としてm1 を入力すると第2の信号線群中のm2
目の信号線が導通状態になり、また、アドレス指定信号
としてm2 を入力すると第2の信号線群中のm1 目の信
号線が導通状態になるような決め方である。しかし、3
種とか4種とかのアドレス指定信号mに対し、前記0〜
n番の信号線のうちのm番以外の信号線が選択的に導通
状態になるような決め方としても良い。また、アドレス
指定信号mに対していずれの場合も、前記0〜n番の信
号線のうちのm番以外の信号線が選択的に導通状態にな
るような決め方としても良い。すなわち、例えばアドレ
ス指定信号0,1,2,3,4,5,6,7に対し、0
〜7番の第2の信号線のうちの、例えば、3,0,7,
5,6,1,4,2等のように導通状態になるような決
め方である。この例の場合は、スイッチング素子の配置
は、より不規則になるので好ましい。
【0037】また、この出願のアドレスデコーダの第2
の発明によれば、アドレス指定信号mが入力される第1
の信号線群と、該第1の信号線群に交差していて0〜n
番の信号線で構成した第2の信号線群と、これら第1お
よび第2の信号線群の交差点のうち所定の複数の交差点
付近にそれぞれ設けられたスイッチング素子であって、
最寄りの第1の信号線に接続された制御信号入力端子を
有し、かつ、該素子自身は最寄りの第2の信号線に直列
に接続されているスイッチング素子とを具え、前記アド
レス指定信号mに応じて前記各スイッチング素子がオン
またはオフして前記第2の信号線群のうちのいずれか1
つの信号線を第1の状態(ここでは導通状態を考える)
にするアドレスデコーダにおいて、前記所定の交差点以
外の交差点の全部または一部付近に、常時導通型(ノー
マリオン型)のスイッチング素子を設ける。ただし、こ
の常時導通型スイッチング素子を、その制御信号入力端
子が前記第1の信号線に接続され、かつ、それ自体が前
記第2の信号線に直列に接続されるように設ける。
【0038】この第2の発明のアドレスデコーダでは、
アドレス指定信号に応じオン/オフされるスイッチング
素子(以下、「本来のスイッチング素子」ともいう。)
の他に常時導通型のスイッチング素子が、スイッチング
素子のマトリクス内に含まれる構成となる。この常時導
通型のスイッチング素子は、常時導通型であるため、ス
イッチングには寄与せず、本来のスイッチング素子の配
置をカモフラージョするダミーのスイッチング素子とし
て機能する。そのため図10や図12を用いて説明した
従来のアドレスデコーダに比べて、本来のスイッチング
素子の配置は、特定しにくくなる。従って、スイッチン
グ素子の配置から、アドレス指定信号に対し第2の信号
線群中のいずれの信号線が第1の状態になるかを第3者
が解析しようとしても、それを従来に比べて行ないにく
くできる。
【0039】なお、この第2の発明を実施するに当た
り、前記所定の交差点以外の交差点の全部付近に、前記
の常時導電型のスイッチング素子をそれぞれ設けるのが
好適である。本来のスイッチング素子の配置をより不明
確にすることができるからである。また、詳細は後述す
るが、常時導電型のスイッチング素子を部分的に設ける
場合に比べて、半導体記憶装置の製造上および小型化の
点でも好ましい。
【0040】さらにこの第2の発明を実施するに当た
り、前記の常時導電型のスイッチング素子は、本来のス
イッチング素子との視覚上の見分けがつきにくいよう
に、各部の寸法、例えば電界効果トランジスタの例でい
えばゲート長やゲート幅等や各部の配置を、本来のスイ
ッチング素子と同じにするのが好ましい。
【0041】また、この出願のアドレスデコーダの第3
の発明によれば、アドレス指定信号mが入力される第1
の信号線群と、該第1の信号線群に交差していて0〜n
番の信号線で構成した第2の信号線群と、これら第1お
よび第2の信号線群の交差点のうち所定の複数の交差点
付近にそれぞれ設けられたスイッチング素子であって、
最寄りの第1の信号線に接続された制御信号入力端子を
有し、かつ、該素子自身は最寄りの第2の信号線に直列
に接続されているスイッチング素子とを具え、前記アド
レス指定信号mに応じて前記各スイッチング素子がオン
またはオフして前記第2の信号線群のうちのいずれか1
つを第1の状態(ここでは導通状態を考える)にするア
ドレスデコーダにおいて、前記各スイッチング素子の制
御信号入力端子と前記第1の信号線群との接続関係が視
覚的に確認されるのを防止する遮蔽膜を具えたことを特
徴とする。
【0042】この第3の発明によれば、遮蔽膜を設けた
ので、スイッチング素子の配置関係を従来に比べて確認
しにくくできる。そのため、スイッチング素子の配置か
ら、アドレス指定信号に対し第2の信号線群中のいずれ
の信号線が第1の状態になるかを第3者が解析しようと
しても、それを従来に比べて行ないにくくできる。
【0043】また、この出願では、上記の第1の発明と
第2の発明とを組み合わせた第4の発明、すなわち、本
来のスイッチング素子を設ける交差点を不規則化し、か
つ、本来のスイッチング素子を設けた交差点以外の交差
点の一部又は全部に常時導通型のスイッチング素子を設
けたアドレスデコーダも主張する。
【0044】さらに、この出願では、上記の第1の発明
と第3の発明とを組み合わせた第5の発明、すなわち、
本来のスイッチング素子を設ける交差点を不規則化し、
かつ、遮蔽膜を設けたアドレスデコーダも主張する。
【0045】さらに、この出願では、上記の第1の発明
と第2の発明と第3の発明とを組み合わせた第6の発
明、すなわち、本来のスイッチング素子を設ける交差点
を不規則化し、かつ、本来のスイッチング素子を設けた
交差点以外の交差点の一部又は全部に常時導通型のスイ
ッチング素子を設け、然も、遮蔽膜を設けたアドレスデ
コーダも主張する。
【0046】さらに、この出願では、上記の第2の発明
と第3の発明とを組み合わせた第7の発明、すなわち、
本来のスイッチング素子を設けた交差点以外の交差点の
一部又は全部に常時導通型のスイッチング素子を設け、
かつ、遮蔽膜を設けたアドレスデコーダも主張する。
【0047】これら、第4〜第7の発明のアドレスデコ
ーダそれぞれは、第1〜第3の発明を2以上組み合わせ
た分、複雑な構造のアドレスデコーダになる。そのた
め、入力したアドレス指定信号に対し第2の信号線群中
のいずれの信号線が導通状態になるかの視覚による把握
を、第1〜第3の各発明に比べてさらに行ないにくくで
きる。
【0048】(2).また、この出願の半導体記憶装置
の発明によれば、メモリセルアレイと、これに接続され
る行デコーダおよび列デコーダとを具える半導体記憶装
置において、行デコーダおよび列デコーダの少なくとも
一方として、上記第1〜第7の発明のアドレスデコーダ
のいずれかを具える。そのため、入力したアドレス指定
信号に対し第2の信号線群中のいずれの信号線が導通状
態になるかの視覚による把握が行ないにくい半導体記憶
装置が実現される。したがって、第3者によるデータの
悪用が従来に比べて行ないにくい半導体記憶装置が実現
される。
【0049】(3).また、論理積回路を含む半導体装
置の発明によれば、前記論理積回路を、制御信号入力端
子を有し該端子に入力される信号に応じオン/オフする
オン/オフ型のスイッチング素子を少なくとも2個直列
に接続したスイッチング素子列と、該スイッチング素子
列の出力ノードを電源にプルアップするプルアップ抵抗
と、制御信号入力端子を有し前記スイッチング素子列に
直列に接続された少なくとも1個の常時導通型のスイッ
チング素子とを含む構成とする。
【0050】また、論理和回路を含む半導体装置の発明
によれば、前記論理和回路を、制御信号入力端子を有し
該端子に入力される信号に応じオン/オフするオン/オ
フ型のスイッチング素子を少なくとも2個直列に接続し
たスイッチング素子列と、該スイッチング素子列の出力
ノードを接地にプルダウンするプルダウン抵抗と、制御
信号入力端子を有し前記スイッチング素子列に直列に接
続された少なくとも1個の常時導通型のスイッチング素
子とを含む構成とする。
【0051】これらの半導体装置の発明によれば、オン
/オフ型のスイッチング素子の各制御入力端子と常時導
通型のスイッチング素子の制御入力端子とが、視覚的に
は、論理積回路または論理和回路の入力端子として第3
者に認識される。ところが実際の動作に寄与するのは、
オンオフ型の各スイッチング素子の制御入力端子であ
る。すなわち、実際はn入力(nは2以上の整数)の論
理積回路または論理和回路であるにもかかわらず、視覚
上では、n+α入力(αは1以上の整数)の論理積回路
または論理和回路として第3者に認識させることができ
る。したがって、第3者による半導体装置の模倣等をし
にくくできる。
【0052】また、インバータ回路を含む半導体装置の
発明によれば、前記インバータ回路を、制御信号入力端
子を有し該端子に入力される信号に応じオン/オフする
スイッチング素子と、該スイッチング素子の出力ノード
を電源にプルアップするプルアップ抵抗または該スイッ
チング素子の出力ノードを接地にプルダウンするプルダ
ウン抵抗と、制御信号入力端子を有しかつ前記スイッチ
ング素子に直列接続された少なくとも1個の常時導通型
のスイッチング素子とを含む構成とする。
【0053】この半導体装置の発明によれば、オン/オ
フ型のスイッチング素子の制御入力端子と常時導通型の
スイッチング素子の制御入力端子とが、視覚的には、入
力端子として第3者に認識される。そのため、インバー
タ回路であるにもかかわらず、該回路を、論理積回路や
論理和回路と第3者に認識させることができる。したが
って、第3者による半導体装置の模倣等をしにくくでき
る。
【0054】また、pチャネルおよびnチャネルの電界
効果トランジスタの直列回路を具えたCMOSインバー
タを含む半導体装置の発明によれば、前記CMOSイン
バータを、前記直列回路に直列に接続された少なくとも
1個のエンハンスメント型の電界効果トランジスタを含
む構成とする。
【0055】したがって、CMOS型のインバータであ
るにもかかわらず、該回路を、CMOSインバータ以外
の論理回路と第3者に認識させることができる。したが
って、第3者による半導体装置の模倣等をしにくくでき
る。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの出願の
各発明の実施の形態について説明する。なお、アドレス
デコーダについての各発明は、例えば図10を用いて説
明した行デコーダおよび図12を用いて説明した列デコ
ーダいずれにも適用できる。しかし以下の実施の形態そ
れぞれでは、図12を用いて説明した列デコーダに各発
明を適用した例を説明する。また、以下の説明に用いる
各図は、これら発明を理解することができる程度に各構
成成分の寸法、形状および配置関係を概略的に示してあ
るにすぎない。また、アドレスデコーダの各説明図にお
いて、図10〜図12を用いて説明した構成成分と同様
な構成成分については、図10〜図12で用いたと同一
の番号を付して示し、それら構成成分の重複する説明を
省略することもある。
【0057】1.アドレスデコーダの第1の発明の実施
の形態 先ず、アドレスデコーダの第1の発明の実施の形態につ
いて、図1、図2および表2を参照して説明する。ここ
で、図1は、第1の発明の実施の形態のアドレスデコー
ダ100の回路図である。また、図2(A)は、図1に
おける一部分Q1の実際の構造を示した平面図、図2
(B)は、図2(A)中のI−I線に沿った断面図であ
る。ただし、断面図は切り口に着目した図である。ま
た、表2はこのアドレスデコーダ100での、アドレス
指定信号A0〜A2で示される値mと、これにより導通
状態になる信号線33m との関係を示した真理値表であ
る。
【0058】この実施の形態のアドレスデコーダ100
では、アドレス指定信号A0〜A2としてm(mは0〜
7)を入力すると、5種のアドレス指定信号m=0、
1、2、4、5に対しては、第2の信号線群33におけ
る0〜n番の信号線330 〜337 のうちのm番以外の
信号線が選択的に第1の状態(導通状態)になるよう
に、スイッチング素子35を設ける交差点を決めてあ
る。
【0059】すなわち、下記の表2に示したように、m
が0、1、2、4、5それぞれのときは、信号線33m
以外の1つの信号線332 、330 、335 、331
334 が導通状態になり、mが3、6、7それぞれのと
きは、このmに対応する信号線333 、336 、337
が導通状態になるように、スイッチング素子35を設け
る交差点を決めてある。
【0060】
【表2】
【0061】この表2に示したような動作を実現するた
めに、第2の信号線群33のうちの信号線330 につい
ては、信号線330 と信号線310 との交差点、信号線
330 と信号線313 との交差点、信号線330 と信号
線314 との交差点という3つの交差点付近に、スイッ
チング素子35をそれぞれ設けてある。
【0062】信号線331 については、信号線331
信号線310 との交差点、信号線331 と信号線312
との交差点、信号線331 と信号線314 との交差点と
いう3つの交差点付近に、スイッチング素子35をそれ
ぞれ設けてある。
【0063】信号線332 については、信号線332
信号線311 との交差点、信号線332 と信号線312
との交差点、信号線332 と信号線315 との交差点と
いう3つの交差点付近に、スイッチング素子35をそれ
ぞれ設けてある。
【0064】信号線333 については、信号線333
信号線311 との交差点、信号線333 と信号線313
との交差点、信号線333 と信号線314 との交差点と
いう3つの交差点付近に、スイッチング素子35をそれ
ぞれ設けてある。
【0065】信号線334 については、信号線334
信号線311 との交差点、信号線334 と信号線312
との交差点、信号線334 と信号線314 との交差点と
いう3つの交差点付近に、スイッチング素子35をそれ
ぞれ設けてある。
【0066】信号線335 については、信号線335
信号線310 との交差点、信号線335 と信号線312
との交差点、信号線335 と信号線315 との交差点と
いう3つの交差点付近に、スイッチング素子35をそれ
ぞれ設けてある。
【0067】信号線336 については、信号線336
信号線310 との交差点、信号線336 と信号線313
との交差点、信号線336 と信号線315 との交差点と
いう3つの交差点付近に、スイッチング素子35をそれ
ぞれ設けてある。
【0068】信号線337 については、信号線337
信号線311 との交差点、信号線337 と信号線313
との交差点、信号線336 と信号線315 との交差点と
いう3つの交差点付近に、スイッチング素子35をそれ
ぞれ設けてある。
【0069】各スイッチング素子35の設け方は、従来
と同様である。すなわち、スイッチング素子35の制御
信号入力端子であるゲート電極35aを、該当する交差
点付近の第1の信号線に接続し、かつ、スイッチング素
子35自体を該当する交差点付近の第2の信号線33に
直列に接続するという設け方である。
【0070】スイッチング素子35を設ける交差点を上
述のようにしたので、この実施の形態のアドレスデコー
ダ100でのスイッチング素子35の配置は、図12を
用いて説明した従来のアドレスデコーダ(列デコーダ)
での配置と比べれば、不規則な配置になる。したがっ
て、スイッチング素子35の配置から、アドレス指定信
号に対し第2の信号線群中のいずれの信号線が導通状態
になるかを第3者が解析しようとしても、それを従来に
比べて行ないにくくできる。
【0071】なお、上述の実施の形態では、5種のアド
レス指定信号m=0、1、2、4、5に対し、信号線3
m 以外の他の1つの信号線33X (X≠m)が導通状
態になる例を説明した。しかし、これはもちろん一例に
すぎない。少なくとも2種のアドレス指定信号mに対
し、信号線33m 以外の他の1つの信号線33X (X≠
m)が導通状態になるようにスイッチング素子35を配
置すれば、この第1の発明の効果は得られる。したがっ
て、例えば2種のアドレス指定信号mに対して、前記0
〜n番の信号線のうちのm番以外の信号線33X (X≠
m)が選択的に導通状態になるようにしても良い。また
は、すべてのアドレス指定信号mに対していずれの場合
も、前記0〜n番の信号線のうちのm番以外の信号線3
X (X≠m)が選択的に導通状態になるようにしても
良い。
【0072】また、上述の実施の形態では、8本(23
本)の信号線330 〜337 をデコードする例であっ
た。しかし、他の規模のアドレスデコーダにもこの第1
の発明はもちろん適用することができる。具体的には、
第2の信号線群33が2n 本の信号線で構成されるとし
た時、アドレス指定信号をnビットの信号とし、かつ、
それぞれの第2の信号線に、n個づつのスイッチング素
子を、この第1の発明の思想に従い直列に接続すること
で、種々の規模のアドレスデコーダに対応することがで
きる。
【0073】2.アドレスデコーダの第2の発明の実施
の形態 次に、アドレスデコーダの第2の発明の実施の形態につ
いて説明する。この説明を図3および図4を参照して説
明する。ここで、図3は、第2の発明の実施の形態のア
ドレスデコーダ110の回路図である。また、図4
(A)は、図3における一部分Q2の実際の構造を示し
た平面図、図4(B)は、図4(A)中のI−I線に沿
った断面図である。ただし、断面図は切り口に着目した
図である。
【0074】アドレスデコーダの第2の発明では、第1
の信号線群31と第2の信号線群33との交差点のうち
で、アドレス指定信号によってオン/オフされる本来の
スイッチング素子35が設けられている交差点以外の交
差点の全部または一部の交差点に、常時導通型のスイッ
チング素子111を設ける。ただし、このスイッチング
素子111は、その制御信号入力端子が該当する交差点
近傍の第1の信号線に接続され、それ自体が前記第2の
信号線に直列に接続されるように、設ける。
【0075】そこで、この実施の形態のアドレスデコー
ダ110では、第1の信号線群31と第2の信号線群3
3との交差点のうちで、アドレス指定信号によってオン
/オフされる本来のスイッチング素子35が設けられて
いる交差点以外の交差点の全部に、常時導通型のスイッ
チング素子111をそれぞれ設ける。
【0076】本来のスイッチング素子35として、例え
ばエンハンスメント型の例えばNチャネル型の電界効果
トランジスタを用いる。また、常時導通型のスイッチン
グ素子111として、例えばデプレッション型の電界効
果トランンジスタを用いる。常時導通型のスイッチング
素子111としてデプレッション型の電界効果トランジ
スタを用いる場合は、図4(B)に示したように、半導
体基板42の、常時導通型のスイッチング素子111を
形成する予定領域に、不純物を予め導入してチャネル1
11aを予め形成しておけば良い。また、このデプレッ
ション型の電界効果トランジスタ111は、エンハンス
メント型の電界効果トランジスタ35との見分けをつき
にくくする意味で、ゲート長やゲート幅等の寸法を、エ
ンハンスメント型の電界効果トランジスタ35と同じと
するのが好ましい。
【0077】デプレッション型の電界効果トランジスタ
111でのチャネル111a自体は、視覚的には第3者
に見えないので、第3者は、あたかも本来のスイッチン
グ素子35が各交差点付近に並んでいるように、このア
ドレスデコーダ110を認識する。そのため、スイッチ
ング素子35の配置から、アドレス指定信号に対し第2
の信号線群33中のいずれの信号線が導通状態になるか
を第3者が解析しようとしても、それを従来に比べて行
ないにくくできる。
【0078】なお、本来のスイッチング素子35が設け
られている交差点以外の交差点の全部に、常時導通型の
スイッチング素子111をそれぞれ設けた本実施の形態
の場合、図4(A)から分かるように、第1の信号線3
0 〜315 それぞれに沿って配置されるスイッチング
素子35や常時導通型のスイッチング素子111の制御
信号入力端子(すなわちゲート電極)を、これら各スイ
ッチング素子間を渡る帯状のゲート電極とすることがで
きる。するとこの構成の場合は、スイッチング素子35
が設けられている交差点以外の交差点の一部に常時導通
型のスイッチング素子111を設ける場合に比べて、ゲ
ート電極の形成が容易といえる。然も、ゲート電極と第
1の信号線とのコンタクト数を少なくすることができる
という新たな効果も得られる。ゲート電極と第1の信号
線とのコンタクト数を少なくできる分、アドレスデコー
ダの形成面積を縮小することができる。
【0079】なお、この第2の発明では、本来のスイッ
チング素子35の配置の仕方は、特に限定されない。な
ぜなら、常時導電型のスイッチング素子111が本来の
スイッチング素子中に混在した状態であるので、スイッ
チング素子35の配置から、アドレス指定信号に対し第
2の信号線群中のいずれの信号線が導通状態になるかを
第3者が解析しようとしても、困難だからである。
【0080】従って、この第2の発明では、本来のスイ
ッチング素子35の配置の仕方は、図12を用いて説明
した規則的な配置であっても、また、図1を用いて説明
した不規則的な配置であっても、構わない。しかし、ア
ドレス指定信号に対し第2の信号線群中のいずれの信号
線が導通状態になるかを第3者が解析する際にそれをよ
り困難にする意味では、本来のスイッチング素子35の
配置は、不規則的な配置とするのが良い。この実施の形
態のアドレスデコーダ110においては、本来のスイッ
チング素子35の配置は、図1を用いて説明した不規則
的な配置としてある。
【0081】3.アドレスデコーダの第3の発明の実施
の形態 次に、アドレスデコーダの第3の発明の実施の形態につ
いて説明する。この説明を図5(A)および(B)を参
照して説明する。ここで、図5(A)は、第3の発明の
実施の形態のアドレスデコーダ120の一部分を示した
平面図である。ちょうど、図1中の一部分Q1や図3中
の一部分Q2に相当する部分の平面図である。また、図
5(B)は、図5(A)中のI−I線に沿った断面図で
ある。ただし、断面図は切り口に着目した図である。
【0082】アドレスデコーダの第3の発明では、各ス
イッチング素子35の制御信号入力端子35aと第1の
信号線群31の各信号線310 〜315 との接続関係が
視覚的に確認されるのを防止する遮蔽膜121を具えた
ことを特徴とする。
【0083】そこでこの実施の形態のアドレスデコーダ
120は、第1の配線群31と第2の配線群33との交
差点を全て含む領域上全面を覆っている遮蔽膜121を
具える。
【0084】遮蔽膜121の構成材料としては、第3者
による視覚的観察を防止できるような不透明な材料で、
かつ、アドレスデコーダの信頼性を低下させることがな
い材料であれば、任意好適な材料とすることができる。
このような材料としては、例えば配線形成に用いる金属
例えばアルミニウム、金、銀、若しくは銅、または、層
間絶縁膜として用いるシリコン酸化膜若しくはポリマー
等を挙げることができる。
【0085】また、この遮蔽膜121は、半導体記憶装
置を形成する際の第2層目配線の一部で構成しても良
い。その場合は、第1の配線群31等を形成した後に絶
縁膜を形成し(図示せず)、該絶縁膜上に第2層目配線
の一部からなる遮蔽膜を設ける。また、遮蔽膜121を
導電性材料で構成する場合は、該遮蔽膜121を、任意
の電位(例えば電源電位または接地電位)に固定しても
良いし、しなくても良い。
【0086】なお、この第3の発明では、本来のスイッ
チング素子35の配置の仕方は、特に限定されない。な
ぜなら、スイッチング素子35の配置自体を遮蔽膜12
1により隠すことができるので、スイッチング素子35
の配置から、アドレス指定信号に対し第2の信号線群中
のいずれの信号線が導通状態になるかを第3者が解析し
ようとしても、困難だからである。
【0087】従って、この第3の発明では、本来のスイ
ッチング素子35の配置の仕方は、図12を用いて説明
した規則的な配置であっても、また、図1を用いて説明
した不規則的な配置であっても、構わない。しかし、ア
ドレス指定信号に対し第2の信号線群中のいずれの信号
線が導通状態になるかを第3者が解析する際にそれをよ
り困難にする意味では、本来のスイッチング素子35の
配置は、不規則的な配置とするのが良い。
【0088】また、遮蔽膜121を設ける領域は、図5
の例に限られない。図5の領域よりさらに広い面積に遮
蔽膜121を設けても良い。例えば、アドレスデコーダ
領域の全域を遮蔽膜で覆う場合があっても良い。
【0089】4.半導体記憶装置の発明の実施の形態 次に、半導体記憶装置の発明の実施の形態について説明
する。例えば図9を用いて説明した半導体記憶装置の行
デコーダ30および列デコーダ50の少なくとも一方
を、図1または図3または図5を用いて説明したアドレ
スデコーダで構成することにより、半導体記憶装置を構
成することができる。こうすると、第3者によるデータ
悪用等が従来に比べ困難な半導体記憶装置が実現出来
る。
【0090】ただし、図9を用いて説明した半導体記憶
装置の行デコーダ30をこの出願の各発明のアドレスデ
コーダに代える場合は、:図10を用いて説明した行
デコーダ30のスイッチング素子35の配置を、第1の
発明の思想に従い変更したアドレスデコーダ、または、
:図10を用いて説明した行デコーダ30のスイッチ
ング素子マトリクス中に第2の発明の思想に従い常時導
通型のスイッチング素子を設けたアドレスデコーダ、ま
たは、:図10を用いて説明した行デコーダ30に第
3の発明の思想に従い遮蔽膜を設けたアドレスデコー
ダ、または、:これら〜の2以上を組み合わせた
アドレスデコーダを用いる。
【0091】5.論理積回路(論理和回路)を具えた半
導体装置の発明の実施の形態 図6は、論理積回路(ここではNAND回路)200を
具えた半導体装置の発明についての実施の形態を説明す
る図である。特に、図6(A)は、この発明に係る論理
積回路200に着目した回路図、図6(B)は、該論理
積回路200の実際の構造を示す平面図、図6(C)は
図6(B)のI−I線に添った断面図である。ただし、
断面図は切り口に着目して示してある。なお、図6
(B)、(C)において、221は半導体基板としての
シリコン基板、223はソース・ドレイン領域としての
不純物拡散領域、225はゲート絶縁膜、227は層間
絶縁膜、227aはコンタクトホール、229は第1層
目配線、231はデプレッション型のトランジスタ20
7,209にそれぞれ形成されたチャネルをそれぞれ示
す。
【0092】この論理積回路200は、2個のエンハン
スメント型のNチャネル電界効果トランジスタ201お
よび203を直列に接続したスイッチング素子列205
と、該スイッチング素子列205に直列に接続された2
個のデプレッション型の電界効果トランジスタ207お
よび209と、これらトランジスタ201、203、2
07、209からなる直列回路の出力ノードを電源にプ
ルアップするプルアップ抵抗211とで構成してある。
【0093】なお、このプルアップ抵抗や後に説明する
プルダウン抵抗は、例えば半導体基板に形成された不純
物拡散層からなる抵抗器、または、電界効果トランジス
タのゲート電極とソース電極(またはドレイン電極)と
を接続して構成される抵抗器等、任意好適な抵抗器で構
成することができる(後のインバータ回路を含む半導体
装置の発明において同じ。)。
【0094】このトランジスタの直列回路205とプル
アップ抵抗211との接続点を、この論理積回路200
の出力端子Eとし、各トランジスタ201、203、2
07、209の制御信号入力端子(ゲート電極)A〜D
は、この論理積回路200の入力端子としてある。ただ
し、入力端子A〜Dのうち、論理動作に寄与する入力端
子は、この例の場合は、入力端子AおよびDのみであ
る。なぜなら、入力端子Bを持つトランジスタおよび入
力端子Cを持つトランジスタは、いずれも常時導通状態
でありダミートランジスタだからである。
【0095】従って、この論理積回路200は、見かけ
上は4入力のNAND回路であるが、実際は2入力のN
AND回路になる。
【0096】しかし、この論理積回路200を第3者が
視覚的に観察した場合、図6(B)に示したように、入
力端子として4本のゲート電極を認識する。しかも、ト
ランジスタ207、209それぞれがデプレッション型
であることは、視覚的には第3者は分からない。そのた
め、第3者は、この論理積回路200を、4入力の論理
積回路と認識する。したがって、第3者に当該半導体装
置を誤認識させることができるので、第3者の半導体装
置の例えば模倣などを行ないにくくできる。
【0097】また図7は、論理和回路(ここではNOR
回路)250を具えた半導体装置の発明についての実施
の形態を説明する図である。特にこの発明に係る論理和
回路250に着目した回路図である。
【0098】この論理和回路250は、2個のエンハン
スメント型のPチャネル電界効果トランジスタ251お
よび253を直列に接続したスイッチング素子列255
と、該スイッチング素子列255に直列に接続された2
個のデプレッション型の電界効果トランジスタ257お
よび259と、これらトランジスタ251、253、2
57、259からなる直列回路の出力ノードを接地にプ
ルダウンするプルダウン抵抗261とで構成してある。
【0099】このトランジスタの直列回路255と、プ
ルダウン抵抗261との接続点を、この論理和回路25
0の出力端子Eとし、各トランジスタ251、253、
257、259のゲート電極A〜Dを、この論理和回路
250の入力端子としてある。ただし、入力端子A〜D
のうち、論理動作に寄与する入力端子は、この例の場合
は、入力端子AおよびDのみである。なぜなら、入力端
子Bを持つトランジスタおよび入力端子Cを持つトラン
ジスタは、いずれも常時導通状態でありダミートランジ
スタだからである。
【0100】従って、この論理和回路250は、見かけ
上は4入力のNOR回路であるが、実際は2入力のNO
R回路になる。
【0101】しかし、この論理和回路250を第3者が
視覚的に観察した場合、上記の論理積回路200の場合
と同様に、入力端子として4本のゲート電極を認識す
る。しかも、トランジスタ257、259それぞれがデ
プレッション型であることは、視覚的には第3者は分か
らない。そのため、第3者は、この論理和回路250
を、4入力の論理和回路と認識する。したがって、第3
者に当該半導体装置を誤認識させることができるので、
第3者の半導体装置の例えば模倣などを行ないにくくで
きる。
【0102】なお、この半導体装置の実施の形態では、
オン/オフ型のスイッチング素子を2個用い、かつ、常
時導通型のスイッチング素子を2個用いる例を説明し
た。しかし、オン/オフ型のスイッチング素子数は、論
理積回路、論理和回路の入力数がいくつかに応じ、もち
ろん変更する。また、常時導通型のスイッチング素子の
個数は少なくとも1個であれば、この発明の目的の範囲
で任意に変更することができる。
【0103】6.インバータ回路を具えた半導体装置の
発明の実施の形態 次に、インバータ回路を具えた半導体装置の実施の形態
について説明する。図8(A)〜(C)それぞれは、そ
の説明図である。ただし、いずれの図も半導体装置内に
含まれるインバータ回路に着目した図である。
【0104】先ず図8(A)に示したインバータ回路3
00は、制御信号入力端子aを有し制御信号に応じオン
/オフするスイッチング素子としてのnチャネル電界効
果トランジスタ301と、このトランジスタ301の出
力ノードを電源にプルアップするプルアップ抵抗303
と、このトランジスタ301に直列に接続され制御端子
bを有した常時導通型のスイッチング素子としてのデプ
レッション型電界効果トランジスタ305とを具える。
【0105】なお、図8(A)の例ではトランジスタ3
05をトランジスタ301と接地との間に設けている
が、例えば、トランジスタ305をトランジスタ301
と抵抗303との間に設けても良い。
【0106】この図8(A)に示したインバータ回路3
00の場合、みかけ上は入力端子a,bを有した2入力
の論理積回路であるが、トランジスタ305がデプレッ
ション型であるので、実際はインバータ回路になる。
【0107】しかし、このインバータ回路300を第3
者が視覚的に観察した場合、入力端子として2本のゲー
ト電極a,bを認識する。しかも、トランジスタ305
がデプレッション型であることは、視覚的には第3者は
分からない。そのため、第3者は、このインバータ回路
300を、2入力の論理積回路と認識する。したがっ
て、第3者に当該半導体装置を誤認識させることができ
るので、第3者の半導体装置の例えば模倣などを行ない
にくくできる。
【0108】次に図8(B)に示したインバータ回路3
10は、制御信号入力端子aを有し制御信号に応じオン
/オフするスイッチング素子としてのpチャネル電界効
果トランジスタ311と、このトランジスタ311の出
力ノードを接地にプルダウンするプルダウン抵抗313
と、このトランジスタ311に直列に接続され制御端子
bを有した常時導通型のスイッチング素子としてのデプ
レッション型電界効果トランジスタ315とを具える。
【0109】なお、図8(B)の例ではトランジスタ3
15をトランジスタ311と抵抗313との間に設けて
いるが、例えば、トランジスタ315をトランジスタ3
11と電源との間に設けても良い。
【0110】この図8(B)に示したインバータ回路3
10の場合、みかけ上は入力端子a,bを有した2入力
の論理和回路であるが、トランジスタ315がデプレッ
ション型であるので、実際はインバータ回路になる。
【0111】しかし、このインバータ回路310を第3
者が視覚的に観察した場合、入力端子として2本のゲー
ト電極a,bを認識する。しかも、トランジスタ315
がデプレッション型であることは、視覚的には第3者は
分からない。そのため、第3者は、このインバータ回路
310を、2入力の論理和回路と認識する。したがっ
て、第3者に当該半導体装置を誤認識させることができ
るので、第3者の半導体装置の例えば模倣などを行ない
にくくできる。
【0112】次に、図8(C)に示したインバータ回路
320は、pチャネルおよびnチャネル電界効果トラン
ジスタ321、323を直列に接続した直列回路325
と、この直列回路325に直列に接続され制御端子bを
有したデプレッション型の電界効果トランジスタ327
とを具える。ただし、pチャネルおよびnチャネル電界
効果トランジスタ321、323のゲート電極同士を接
続しそこを入力端子aとしてある。
【0113】この図8(C)に示したインバータ回路3
20の場合、みかけ上は入力端子a,bを有した2入力
の論理回路であるが、トランジスタ327がデプレッシ
ョン型であるので、実際はインバータ回路になる。
【0114】しかし、このインバータ回路320を第3
者が視覚的に観察した場合、入力端子として2本のゲー
ト電極a,bを認識する。しかも、トランジスタ327
がデプレッション型であることは、視覚的には第3者は
分からない。そのため、第3者は、このインバータ回路
320をインバータ回路となかなか認識しずらい。した
がって、第3者に当該半導体装置を誤認識させることが
できるので、第3者の半導体装置の例えば模倣などを行
ないにくくできる。
【0115】なお、上述のインバータ回路を含む発明の
それぞれの実施の形態では、常時導通型のスイッチング
素子を1個設ける例を説明したが、常時導通型のスイッ
チング素子を2個以上設ける場合があってももちろん良
い。
【0116】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
出願のアドレスデコーダの各発明によれば、アドレス指
定信号m(ただしmは0〜n)が入力される第1の信号
線群と、該第1の信号線群に交差していて0〜n番の信
号線で構成した第2の信号線群と、これら信号線群の交
差点のうち所定の複数の交差点付近にそれぞれ設けられ
た所定のスイッチング素子とを具える。
【0117】然も、アドレスデコーダの第1の発明で
は、少なくとも2種のアドレス指定信号mに対しては前
記0〜n番の信号線のうちのm番以外の信号線の1つが
導通状態になるように、前記所定の交差点を決めてあ
る。
【0118】また、アドレスデコーダの第2の発明で
は、前記所定の交差点以外の交差点の全部または一部付
近に、常時導通型のスイッチング素子を設けてある。
【0119】また、アドレスデコーダの第3の発明で
は、前記各スイッチング素子の制御信号入力端子と前記
第1の信号線群との接続関係が視覚的に確認されるのを
防止する遮蔽膜を設けてある。
【0120】そのため、上記のアドレスデコーダの第1
および第2の発明では、スイッチング素子の配置が、図
9や図12を用い説明した従来のアドレスデコーダに比
べ、不規則になる。また、アドレスデコーダの第3の発
明では、スイッチング素子の配置自体を視覚的に隠すこ
とができる。これらのことから、アドレスデコーダの第
1〜第3の発明によれば、スイッチング素子の配置か
ら、アドレス指定信号に対し第2の信号線群中のいずれ
の信号線が第1の状態になるかを第3者が解析しようと
しても、それを従来に比べて行ないにくくできる。した
がって、第3者による半導体記憶装置の解析やメモリセ
ルアレイ(典型的にはROM)内のデータの解析を行な
いにくく出来るので、従来に比べ秘密保護(セキュリテ
ィ)機能が高まる。
【0121】また、この出願の半導体記憶装置の発明に
よれば、列デコーダおよび行デコーダの少なくとも一方
を、この出願の発明のアドレスデコーダで構成したた
め、第3者による半導体記憶装置の解析やメモリセルア
レイ(典型的にはROM)内のデータの解析が行ないに
くい半導体記憶装置が実現できる。
【0122】また、この出願の論理積回路を含む半導体
装置および論理和回路を含む半導体装置それぞれの発明
によれば、オン/オフ型の本来のスイッチング素子をn
個直列接続したスイッチング素子列に、常時導通型のス
イッチング素子をさらに直列接続することで、見かけ
上、n+α(αは1以上の整数)の論理積回路(論理和
回路)を具えた半導体装置が実現される。したがって、
実際はn入力(nは2以上の整数)の論理積回路または
論理和回路であるにもかかわらず、視覚上では、n+α
入力(αは1以上の整数)の論理積回路または論理和回
路として第3者に認識させることができる。したがっ
て、第3者による半導体装置の模倣等をしにくくでき
る。
【0123】また、この出願のインバータ回路を含む半
導体装置の発明によれば、制御信号によりオン/オフす
るスイッチング素子に、常時導通型のスイッチング素子
をさらに直列接続することで、インバータ回路と認識さ
れにくいインバータ回路を含む半導体装置が実現され
る。したがって、第3者による半導体装置の模倣等をし
にくくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アドレスデコーダの第1の発明の実施の形態の
説明図(その1)であり、該アドレスデコーダの回路図
である。
【図2】アドレスデコーダの第1の発明の実施の形態の
説明図(その2)であり、特に(A)図は、図1の一部
分Q1の実際の構造を説明する平面図、(B)図は、
(A)図のI−I線に沿って切った断面図である。
【図3】アドレスデコーダの第2の発明の実施の形態の
説明図(その1)であり、該アドレスデコーダの回路図
である。
【図4】アドレスデコーダの第2の発明の実施の形態の
説明図(その2)であり、特に(A)図は、図3の一部
分Q2の実際の構造を説明する平面図、(B)図は、
(A)図のI−I線に沿って切った断面図である。
【図5】アドレスデコーダの第3の発明の実施の形態の
説明図であり、特に(A)図は該アドレスデコーダの一
部分の実際の構造を説明する平面図、(B)図は、
(A)図のI−I線に沿って切った断面図である。
【図6】論理積回路を含む半導体装置の説明図であり、
特に(A)図は論理積回路に着目した回路図、(B)図
は、(A)図の部分の実際の構造を説明する平面図、
(C)図は、(B)図のI−I線に沿って切った断面図
である。
【図7】論理和回路を含む半導体装置の説明図であっ
て、論理和回路に着目した回路図である。
【図8】インバータ回路を含む半導体装置の説明図であ
って、インバータ回路に着目した回路図である。
【図9】従来技術および課題の説明図(その1)であ
り、特に半導体記憶装置の一構成例を説明する図であ
る。
【図10】従来技術および課題の説明図(その2)であ
り、特に従来の行デコーダ30の構成を説明する図であ
る。
【図11】従来技術および課題の説明図(その3)であ
り、特に(A)図は、図9の一部分Qの実際の構造を説
明する平面図、(B)図は、(A)図のI−I線に沿っ
て切った断面図である。
【図12】従来技術および課題の説明図(その4)であ
り、特に従来の列デコーダ50の構成を説明する図であ
る。
【符号の説明】
31:第1の信号線群 310 〜315 :第1の信号線 33:第2の信号線群 330 〜337 :第2の信号線 P:交差点 35:スイッチング素子 35a:制御信号入力端子 35b:ゲート絶縁膜 410 〜415 :入力論理調整用インバータ 41:半導体基板 43:不純物拡散領域 45:層間絶縁膜 45a:コンタクトホール 100:第1の発明の実施の形態のアドレスデコーダ 110:第2の発明の実施の形態のアドレスデコーダ 111:常時導通型のスイッシング素子 111a:チャネル 120:第3の発明の実施の形態のアドレスデコーダ 121:遮蔽膜 200:論理積回路(ここではNAND回路) 201,203:オン/オフ型のスイッチング素子 205:スイッチング素子列 207,209:常時導通型のスイッチング素子 211:プルアップ抵抗 221:半導体基板 223:不純物拡散領域 225:ゲート絶縁膜 227:層間絶縁膜 227a:コンタクトホール 229:第1層目配線 250:論理和回路(ここではNOR回路) 251,253:オン/オフ型のスイッチング素子 255:スイッチング素子列 257,259:常時導通型のスイッチング素子 261:プルダウン抵抗 300,310,320:インバータ回路 301,311:制御信号によりオン/オフするスイッ
チング素子 303:プルアップ抵抗 313:プルダウン抵抗 321:pチャネル電界効果トランジスタ 323:nチャネル電界効果トランジスタ 325:直列回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H03K 19/177

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレス指定信号m(ただしmは0〜
    n)が入力される第1の信号線群と、該第1の信号線群
    に交差していて0〜n番の信号線で構成した第2の信号
    線群と、これら第1および第2の信号線群の交差点のう
    ち所定の複数の交差点付近にそれぞれ設けられたスイッ
    チング素子であって、第1の信号線に接続された制御信
    号入力端子を有し、かつ、該素子自体は第2の信号線に
    直列に接続されているスイッチング素子とを具え、前記
    アドレス指定信号mに応じて前記各スイッチング素子が
    オンまたはオフして前記第2の信号線群のうちのいずれ
    か1つの信号線を第1の状態にするアドレスデコーダに
    おいて、 少なくとも2種のアドレス指定信号mに対しては前記0
    〜n番の信号線のうちのm番以外の信号線が選択的に第
    1の状態になるように、前記所定の交差点を決めてある
    ことを特徴とするアドレスデコーダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアドレスデコーダにお
    いて、 前記アドレス指定信号mに対していずれの場合も、前記
    0〜n番の信号線のうちのm番以外の信号線が選択的に
    第1の状態になるように、前記所定の交差点を決めてあ
    ることを特徴とするアドレスデコーダ。
  3. 【請求項3】 アドレス指定信号m(ただしmは0〜
    n)が入力される第1の信号線群と、該第1の信号線群
    に交差していて0〜n番の信号線で構成した第2の信号
    線群と、これら第1および第2の信号線群の交差点のう
    ち所定の複数の交差点付近にそれぞれ設けられたスイッ
    チング素子であって、第1の信号線に接続された制御信
    号入力端子を有し、かつ、該素子自身は第2の信号線に
    直列に接続されているスイッチング素子とを具え、前記
    アドレス指定信号mに応じて前記各スイッチング素子が
    オンまたはオフして前記第2の信号線群のうちのいずれ
    か1つの信号線を第1の状態にするアドレスデコーダに
    おいて、 前記所定の交差点以外の交差点の全部または一部付近
    に、常時導通型のスイッチング素子であってその制御信
    号入力端子が第1の信号線に接続されていて、該素子自
    体は第2の信号線に直列に接続されている常時導通型の
    スイッチング素子を具えたことを特徴とするアドレスデ
    コーダ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のアドレスデコーダにお
    いて、 前記所定の交差点以外の交差点の全部付近に、前記常時
    導通型のスイッチング素子をそれぞれ具えたことを特徴
    とするアドレスデコーダ。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のアドレスデコーダにお
    いて、 前記所定の交差点付近に設ける各スイッチング素子それ
    ぞれを、エンハンスメント型の電界効果トランジスタと
    し、 前記常時導通型のスイッチング素子それぞれを、デプレ
    ッション型の電界効果トランジスタとしてあることを特
    徴とするアドレスデコーダ。
  6. 【請求項6】 アドレス指定信号m(ただしmは0〜
    n)が入力される第1の信号線群と、該第1の信号線群
    に交差していて0〜n番の信号線で構成した第2の信号
    線群と、これら第1および第2の信号線群の交差点のう
    ち所定の複数の交差点付近にそれぞれ設けられたスイッ
    チング素子であって、第1の信号線に接続された制御信
    号入力端子を有し、かつ、該素子自身は第2の信号線に
    直列に接続されているスイッチング素子とを具え、前記
    アドレス指定信号mに応じて前記各スイッチング素子が
    オンまたはオフして前記第2の信号線群のうちのいずれ
    か1つの信号線を第1の状態にするアドレスデコーダに
    おいて、 前記各スイッチング素子の制御信号入力端子と前記第1
    の信号線群との接続関係が視覚的に確認されるのを防止
    する遮蔽膜を具えたことを特徴とするアドレスデコー
    ダ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のアドレスデコーダにお
    いて、 請求項3に記載の常時導通型のスイッチング素子を具え
    たことを特徴とするアドレスデコーダ。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のアドレスデコーダにお
    いて、 請求項6に記載の遮蔽膜を具えたことを特徴とするアド
    レスデコーダ。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のアドレスデコーダにお
    いて、 請求項3に記載の常時導通型のスイッチング素子と、請
    求項6に記載の遮蔽膜とを具えたことを特徴とするアド
    レスデコーダ。
  10. 【請求項10】 請求項3に記載のアドレスデコーダに
    おいて、請求項6に記載の遮蔽膜を具えたことを特徴と
    するアドレスデコーダ。
  11. 【請求項11】 請求項1、3または6に記載のアドレ
    スデコーダにおいて、 前記第1の状態が導通状態であることを特徴とするアド
    レスデコーダ。
  12. 【請求項12】 メモリセルアレイと、これに接続され
    る行デコーダおよび列デコーダとを具える半導体記憶装
    置において、 行デコーダおよび列デコーダの少なくとも一方として、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載のアドレスデコー
    ダを具えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 制御信号入力端子を有し該端子に入力
    される信号に応じオン/オフするスイッチング素子を少
    なくとも2個直列に接続したスイッチング素子列と、該
    スイッチング素子列の出力ノードを電源にプルアップす
    るプルアップ抵抗とを具えた論理積回路を含む半導体装
    置において、 前記論理積回路は、制御信号入力端子を有し前記スイッ
    チング素子列に直列に接続された少なくとも1個の常時
    導通型のスイッチング素子を含むことを特徴とするを半
    導体装置。
  14. 【請求項14】 制御信号入力端子を有し該端子に入力
    される信号に応じオン/オフするスイッチング素子を少
    なくとも2個直列に接続したスイッチング素子列と、該
    スイッチング素子列の出力ノードを接地にプルダウンす
    るプルダウン抵抗とを具えた論理和回路を含む半導体装
    置において、 前記論理和回路は、制御信号入力端子を有し前記スイッ
    チング素子列に直列に接続された少なくとも1個の常時
    導通型のスイッチング素子を含むことを特徴とする半導
    体装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または14に記載の半導体
    装置において、 前記スイッチング素子列を構成する各スイッチング素子
    を、エンハンスメント型の電界効果トランジスタとし、 前記常時導通型のスイッチング素子をデプレッション型
    の電界トランジスタとしてあることを特徴とする半導体
    装置。
  16. 【請求項16】 制御信号入力端子を有し該端子に入力
    される信号に応じオン/オフするスイッチング素子と、
    該スイッチング素子の出力ノードを電源にプルアップす
    るプルアップ抵抗または接地にプルダウンするプルダウ
    ン抵抗とを具えたインバータ回路を含む半導体装置にお
    いて、 前記インバータ回路は、制御信号入力端子を有しかつ前
    記スイッチング素子に直列接続された少なくとも1個の
    常時導通型のスイッチング素子を含むことを特徴とする
    半導体装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の半導体装置におい
    て、 前記オン/オフするスイッチング素子をエンハンスメン
    ト型の電界効果トランジスタとし、 前記常時導通型のスイッチング素子をデプレッション型
    の電界効果トランジスタとしてあることを特徴とする半
    導体装置。
  18. 【請求項18】 pチャネルおよびnチャネルの電界効
    果トランジスタの直列回路を具えたCMOSインバータ
    を含む半導体装置において、 前記CMOSインバータは、前記直列回路に直列に接続
    された少なくとも1個のエンハンスメント型の電界効果
    トランジスタを含むことを特徴とする半導体装置。
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