JPH11163617A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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Publication number
JPH11163617A
JPH11163617A JP32917597A JP32917597A JPH11163617A JP H11163617 A JPH11163617 A JP H11163617A JP 32917597 A JP32917597 A JP 32917597A JP 32917597 A JP32917597 A JP 32917597A JP H11163617 A JPH11163617 A JP H11163617A
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JP
Japan
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antenna
elevation
azimuth
antennas
signal
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Withdrawn
Application number
JP32917597A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Matsuda
亘弘 松田
Hiroshi Hatano
博司 畑野
Mitsuru Maeda
充 前田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】衛星を探索する際の仰角方向の受信範囲を広げ
て衛星の捕捉時間を短縮したアンテナ装置を提供する。 【解決手段】衛星からの電波を受信する2個のアンテナ
11,12を備える。アンテナ11,12の出力は周波
数変換後に合成器25を通して受信機に送られる。した
がって、受信機への信号は2枚のアンテナ11,12を
合わせた大きさのアンテナと等価な指向性を持つ。一方
のアンテナ11は仰角を一定角度ずつ変化させながら方
位方向に回転され、衛星からの電波を受信しているか否
かが探索される。大型のアンテナを用いる場合に比較す
ると、2個の小型アンテナ11,12を用いるほうが指
向性がブロードであるから、大型のアンテナに比較して
受信性能を変えることなく探索時間を短縮することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星からの電波を
自動的に補足するように電波の発信源である衛星を自動
的に追尾するアンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、列車、船舶、自動車、航空機など
の移動体において、放送衛星、通信衛星のような衛星と
の間で電波を授受するアンテナ装置を搭載したものが増
加してきている。衛星との間で電波を授受するには、ア
ンテナの方位角だけではなく仰角(地表面に対する傾き
角度)も変化させる必要がある。また、衛星との間で授
受される電波は微弱なものであり、しかも衛星と移動体
との距離は非常に大きいから、目的とする衛星との間で
電波を授受するには、指向性の鋭い高利得なアンテナが
必要である。つまり、衛星との間で電波を授受するため
のアンテナを移動体に搭載する場合には、移動体の移動
に伴って衛星を高速かつ精度よく追尾する必要がある。
【0003】この機能を実現するものとして、ステップ
トラック追尾方式と称するアンテナ装置が従来より知ら
れている。このアンテナ装置は、図9に示すように、衛
星からのマイクロ波を受信する平面アンテナよりなるア
ンテナ1を備え、アンテナ1により受信したマイクロ波
信号をローノイズブロックダウンコンバータ(以下、L
NBと略称する)2により中間周波信号に変換した後
に、中間周波信号を分配器3により2分配し、分配器3
により分配された一方の信号を図示しない受信機に送
り、他方の信号を衛星の追尾に用いる。
【0004】衛星を追尾するために用いる信号は受信レ
ベル検出回路4に入力され、受信レベル検出回路4は受
信レベル(受信強度)に応じた検出信号を出力する。検
出信号は受信検知回路5および制御回路6に送られる。
受信検知回路5は、検出信号があらかじめ設定されてい
る閾値以上であるとアンテナ1が衛星からの電波を受信
しているものとしてオン信号を制御回路6に送出し、オ
ン信号が発生していない期間(つまり、検出信号が閾値
未満であるとき)にはオフ信号を制御回路6に与える。
【0005】制御回路6は、方位方向駆動モータ7およ
び仰角方向駆動モータ9を制御することによりアンテナ
1の向きを変化させる。方位方向駆動モータ7および仰
角方向駆動モータ9は、それぞれギアなどを備えた方位
方向駆動機構8および仰角方向駆動機構10を介してア
ンテナ1の向きを変化させる。すなわち、制御回路6
は、受信検知回路5からオフ信号が出力されている間に
は衛星の方向を探索する制御モード(以下、サーチモー
ドと呼ぶ)で動作して方位方向駆動モータ7および仰角
方向駆動モータ9を制御し、受信検知回路5からオン信
号が出力されると衛星を補足したものとしてその受信状
態を維持する制御モード(以下、追尾モードと呼ぶ)で
動作して方位方向駆動モータ7および仰角方向駆動モー
タ9を制御する。
【0006】電源が投入されると、まずサーチモードで
動作する。このとき、アンテナ1の仰角(仰角や方位角
はアンテナ1の中心の法線の向きとする)は前回の使用
時に受信状態にあったときの仰角に設定されており、制
御回路6は方位方向駆動モータ7を駆動してアンテナ1
を方位方向に所定回数だけ回転させる。ここで、アンテ
ナ1は地表面にほぼ直交する回転軸の回りで回転するよ
うに配置され、この回転軸の回りでの回転を方位方向の
回転と呼ぶ。また、上記回転軸に直交する平面に対して
傾きが調節可能になっており、この傾き角度を仰角と呼
ぶ。
【0007】しかして、上述のようにアンテナ1を方位
方向に所定回数だけ回転させている間に受信検知回路5
がオン信号を出力しなければ、制御回路6はアンテナ1
の向きと指向性とにより決まる仰角の所定範囲内に衛星
が存在しないものと判断して仰角を変更する。仰角方向
駆動モータ7および仰角方向駆動機構10による仰角の
設定範囲は衛星を探索するのに必要な範囲に制限されて
おり、仰角のこの角度範囲を以下では仰角探索範囲と呼
ぶ。最初に設定した仰角で衛星の存在が検出されなけれ
ば、アンテナ1を仰角探索範囲の最大角度(最小角度で
もよい)に設定して、この仰角でアンテナ1を方位方向
に旋回させて衛星の方位角を探索する。この仰角でも受
信検知回路5がオン信号を出力しなければ、その仰角範
囲(特定の仰角における仰角方向のアンテナ1の視野)
には衛星が存在しないものと判断する。以後は、アンテ
ナ1の仰角を一定角度ずつ変化させるとともに、その仰
角で方位方向に旋回させて衛星の方位角を探索する。こ
こで、仰角を変化させる角度は、アンテナ1の指向性と
上述したオン信号を発生させる閾値とにより決まる角度
であって、この角度の範囲内に衛星が存在していればオ
ン信号を発生させることができる角度として設定され
る。以下では、この角度を検出仰角幅と呼ぶ。上述のよ
うにアンテナ1の仰角を変化させ方位方向に旋回させる
動作を受信検知回路5がオン信号を出力するまで続け、
受信検知回路5がオン信号を出力すると、衛星を捕捉し
たと判断して追尾モードに移行する。
【0008】追尾モードでは、制御回路6はサーチモー
ドで受信検知回路5からオン信号が出力された仰角付近
でアンテナ1を微小角度移動させ、受信レベル検出回路
4の検出信号が最大になるアンテナ1の仰角を求める。
その後、アンテナ1を方位方向の左右に微小角度振動さ
せながら受信レベル検出回路4の検出信号の値が大きく
なる方位方向へアンテナ1を移動させると同時に、一定
の時間間隔ごとにアンテナ1の仰角を微小角度変化させ
て、受信レベルが大きくなる方向にアンテナ1の向きを
調節し、アンテナ1が常に衛星に正対するように制御す
る。
【0009】つまり、追尾モードでは、制御回路6は受
信レベル検出回路4から出力される検出信号に基づいて
受信レベルが大きくなるように方位駆動モータ7および
仰角駆動モータ9を制御し、アンテナ1を常に衛星に正
対させるのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、衛星からの電波を受信するには、指向性の鋭い高利
得のアンテナ1が必要であり、このようなアンテナ1で
は検出仰角幅を小さく設定することになるから、仰角探
索範囲で仰角を変化させる回数が多くなる。つまり、初
めて衛星を探索する場合のように衛星の仰角に関するデ
ータを持っていない場合や、前回に衛星を捕捉した場所
とは仰角が大きく異なる場所で衛星を探索する場合に
は、衛星を捕捉するまでに非常に長い時間を要すること
がある。たとえば、サーチモードにおいて、最初に仰角
探索範囲の最大角度に設定しておき仰角を小さくする方
向に順次変化させるものとして、衛星に正対する仰角が
仰角探索範囲の最小角度に近いとすれば、その仰角に到
達するまでに長い時間を要することになる。
【0011】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、サーチモードにおいて衛星を捕捉す
るまでに要する最大時間を短縮したアンテナ装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、方位
角を一致させた複数個のアンテナと、すべてのアンテナ
の方位角を一括して同方向に変化させる方位方向駆動手
段と、各アンテナの仰角を個別に変化させる仰角方向駆
動手段と、各アンテナで受信している衛星からの電波の
受信レベルが規定した閾値に達するとオン信号を出力す
る受信検出手段と、少なくとも1つのアンテナの仰角を
一定角度変化させるたびに方位方向に所定回数旋回させ
る制御手段と、すべてのアンテナの出力を同相で合成し
て受信機に送る合成器とを備え、前記制御手段は受信検
出手段がオン信号を発生するとオン信号が発生した方位
角で方位方向の回転が停止するように方位方向駆動手段
を制御するとともに、オン信号を発生させた電波を受信
したアンテナの仰角に他のアンテナの仰角を一致させる
ように仰角方向駆動手段を制御するものである。
【0013】請求項2の発明は、方位角を一致させた複
数個のアンテナと、すべてのアンテナの方位角を一括し
て同方向に変化させる方位方向駆動手段と、各アンテナ
の仰角を個別に変化させる仰角方向駆動手段と、各アン
テナで受信している衛星からの電波の受信レベルが規定
した閾値に達するとオン信号を出力する受信検出手段
と、衛星を探索する仰角の変化の範囲である仰角探索範
囲をアンテナの個数で等分割した各分割範囲に各アンテ
ナを対応付けるとともに各アンテナの仰角を同時に一定
角度変化させるたびに方位方向に所定回数旋回させる制
御手段と、すべてのアンテナの出力を同相で合成して受
信機に送る合成器とを備え、前記制御手段は受信検出手
段がオン信号を発生するとオン信号が発生した方位角で
方位方向の回転が停止するように方位方向駆動手段を制
御するとともに、オン信号を発生させた電波を受信した
アンテナの仰角に他のアンテナの仰角を一致させるよう
に仰角方向駆動手段を制御するものである。
【0014】請求項3の発明は、方位角を一致させた複
数個のアンテナと、すべてのアンテナの方位角を一括し
て同方向に変化させる方位方向駆動手段と、各アンテナ
の仰角を個別に変化させる仰角方向駆動手段と、各アン
テナで受信している衛星からの電波の受信レベルが規定
した閾値に達するとオン信号を出力する受信検出手段
と、各アンテナが衛星からの電波を検出することができ
る仰角方向の角度幅として設定した検出仰角幅ごとの間
隔で各アンテナの仰角を設定し検出仰角幅のアンテナの
個数倍ずつの角度で各アンテナの仰角を同時に変化させ
るたびに方位方向に所定回数旋回させる制御手段と、す
べてのアンテナの出力を同相で合成して受信機に送る合
成器とを備え、前記制御手段は受信検出手段がオン信号
を発生するとオン信号が発生した方位角で方位方向の回
転が停止するように方位方向駆動手段を制御するととも
に、オン信号を発生させた電波を受信したアンテナの仰
角に他のアンテナの仰角を一致させるように仰角方向駆
動手段を制御するものである。
【0015】請求項4の発明は、方位角を一致させた複
数個のアンテナと、すべてのアンテナの方位角を一括し
て同方向に変化させる方位方向駆動手段と、各アンテナ
の仰角を個別に変化させる仰角方向駆動手段と、各アン
テナで受信している衛星からの電波の受信レベルが規定
した閾値に達するとオン信号を出力する受信検出手段
と、衛星を探索する仰角の変化の範囲である仰角探索範
囲の最大角と最小角との間で少なくとも1つのアンテナ
を往復移動させると同時に方位方向に所定回数旋回させ
る制御手段と、すべてのアンテナの出力を同相で合成し
て受信機に送る合成器とを備え、前記制御手段は受信検
出手段がオン信号を発生するとオン信号が発生した方位
角で方位方向の回転が停止するように方位方向駆動手段
を制御するとともに、オン信号を発生させた電波を受信
したアンテナの仰角に他のアンテナの仰角を一致させる
ように仰角方向駆動手段を制御するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下では、2個のアンテナ11,
12を備えるアンテナ装置について説明するが、本発明
の技術思想はアンテナが2個以上であれば適用可能であ
る。また、以下の実施形態では、アンテナ11,12と
して平面アンテナを用いており、従来構成のアンテナ1
を上下に2分割したものを想定しているが、アンテナの
種類や面積についてもとくに制限はなく、要求される感
度や重量に応じて適宜に選択すればよい。
【0017】(実施形態1)本実施形態で用いる2個の
アンテナ11,12は、図2に示すように、ベース27
に設けた回転軸28を中心に回転する1つのターンテー
ブル29の上に載置され、両アンテナ11,12の方位
が常に同じになるように配置してある。また、両アンテ
ナ11,12の仰角探索範囲(衛星を探索する仰角の変
化の範囲)は等しく設定されているが、仰角はそれぞれ
独立して制御可能になっている。各アンテナ11,12
の仰角探索範囲において、他方のアンテナ11,12が
検出仰角幅に入らないように位置関係が設定されてい
る。
【0018】各アンテナ11,12で受信した衛星から
のマイクロ波は、図1に示す回路によって、それぞれ従
来構成と同様に処理される。つまり、各アンテナ11,
12で受信したマイクロ波信号はそれぞれLNB13,
14により中間周波信号に変換され、各中間周波信号は
分配器15,16により2分配される。各分配器15,
16により分配された一方の信号は衛星の追尾に用いら
れ、他方の信号は後述する合成器25により同相で合成
されて図示しない受信機に送られる。
【0019】ところで、各分配器15,16により分配
され衛星を追尾するために用いられる信号は、それぞれ
受信レベル検出回路17,18に入力され、各受信レベ
ル検出回路17,18は受信レベル(受信強度)に応じ
た検出信号をそれぞれ出力する。また、各検出信号はそ
れぞれ受信検知回路19,20および制御手段としての
制御回路26に送られる。受信検知回路19,20は、
入力された検出信号があらかじめ設定されている閾値以
上であるとアンテナ11,12が衛星からの電波を受信
しているものとしてオン信号を制御回路26に送出する
ものであり、オン信号が発生していない期間にはオフ信
号を制御回路26に与える。つまり、受信レベル検出回
路17,18と受信検知回路19,20とが受信検知手
段として機能する。
【0020】制御回路26は、1個の方位方向駆動モー
タ7および2個の仰角方向駆動モータ23,24を制御
することによりアンテナ11,12の向きを変化させ
る。方位方向駆動モータ7および仰角方向駆動モータ2
3,24は、それぞれギアなどを備えた方位方向駆動機
構8および仰角方向駆動機構21,22を介してアンテ
ナ11,12の向きを変化させる。つまり、方位方向駆
動機構8は回転軸28に結合され、仰角方向駆動機構2
1,22はターンテーブル29上に配置されアンテナ1
1,12に結合される。ここにおいて、仰角方向駆動モ
ータ23および仰角方向駆動機構21はアンテナ11の
仰角を変化させるために用いられ、仰角方向駆動モータ
24および仰角方向駆動機構22はアンテナ12の仰角
を変化させるために用いられる。したがって、各アンテ
ナ11,12の方位角は同じに保たれるが、仰角は独立
して個別に変化させることができる。つまり、方位方向
駆動モータ7、方位方向駆動機構8により方位方向駆動
手段が形成され、仰角方向駆動モータ23,24、仰角
方向駆動機構21,22により仰角方向駆動手段が形成
される。ここで、制御回路26は、受信レベル検出回路
17および受信検知回路19の出力に基づいて仰角方向
駆動モータ23を制御し、受信レベル検出回路18およ
び受信検知回路20の出力に基づいて仰角方向駆動モー
タ24を制御する。
【0021】上述のように各アンテナ11,12は従来
構成のアンテナ1を上下に2分割したものであるから、
図3に示すように、各アンテナ11,12の検出仰角幅
θ1は従来構成のアンテナ1に対して約2倍になる(ア
ンテナ1の検出仰角幅をθ2で示す)。これは、大きい
アンテナの指向性は鋭く、小さいアンテナの指向性はブ
ロードである、というアンテナの周知の動作である。こ
こで、図3におけるは本実施形態に用いた各アンテナ
11,12の指向性、は従来構成のアンテナ1の指向
性を示し、L1は受信検知回路19,20がオン信号を
発生する閾値を示す。しかして、両アンテナ11,12
の出力は合成器25を用いて同相で合成されるから、合
成器25の出力は両アンテナ11,12の2倍の面積を
有する従来構成のアンテナから得られる出力とほぼ等し
くなる。つまり、両アンテナ11,12と合成器25と
を持つことによって一種のアレイアンテナを構成してい
るから、各アンテナ11,12の個別性能では従来構成
のアンテナ1に対して検出仰角幅を約2倍としながら
も、受信機に入力される中間周波信号を従来構成のアン
テナ1から得られる中間周波信号とほぼ等価にすること
ができる。
【0022】次に、本実施形態の動作を説明する。電源
が投入されると、まず衛星に正対する位置を求めるため
のサーチモードで動作する。このとき、両アンテナ1
1,12の仰角は前回の使用時に受信状態にあったとき
の仰角に設定されており、この状態で制御回路26は方
位方向駆動モータ7を駆動してアンテナ11,12の方
位方向に所定回数だけ回転させる。
【0023】しかして、上述のようにアンテナ1を方位
方向に所定回数だけ回転させている間にどちらの受信検
知回路19,20もオン信号を出力しなければ、制御回
路26はその仰角に対する検出仰角幅(つまり仰角範
囲)の中に衛星が存在しないものと判断し、仰角方向駆
動モータ23を制御して一方のアンテナ11の仰角を最
小に設定する。いま、図4(a)に示すように、衛星を
検出可能な最小仰角から最大仰角までの範囲である仰角
探索範囲Θがアンテナ11,12の検出仰角幅θ1の4
倍であるものとすれば、アンテナ11,12の表面の中
心に立てた法線をE1〜E4の4つの仰角位置に位置さ
せることによって仰角探索範囲Θをすべて埋めることが
できる。したがって、まず図4(a)に斜線部で示す範
囲の探索を行なうために、アンテナ11の仰角を仰角位
置E1に設定し、アンテナ11,12を方位方向に旋回
させて衛星の方位角を探索する。
【0024】この仰角位置E1で受信検知回路19がオ
ン信号を出力しなければ、その仰角範囲には衛星が存在
しないものと判断し、アンテナ11を仰角位置E2に移
動させて方位方向に旋回させる。このようにして、衛星
が捕捉できるまで仰角位置をE1〜E4に順次変化させ
て衛星を探索する。サーチモードにおいて受信検知回路
19がオン信号を出力すると、衛星を捕捉したと判断し
て方位方向の旋回を停止し、他方のアンテナ12の仰角
をその時点でのアンテナ11の仰角位置E1〜E4に一
致させ、追尾モードに移行する。
【0025】追尾モードでは、制御回路26はサーチモ
ードで受信検知回路19,20からオン信号が出力され
た仰角付近でアンテナ11,12を微小角度移動させ、
受信レベル検出回路17,18の検出信号が最大になる
アンテナ11,12の仰角を求める。その後、アンテナ
11,12を方位方向の左右に微小角度振動させながら
受信レベル検出回路17,18の検出信号の値が大きく
なる方位方向へアンテナ11,12を移動させると同時
に、一定の時間間隔ごとにアンテナ11,12の仰角を
同時に微小角度変化させて、受信レベルが大きくなる方
向にアンテナ11,12の向きを調節し、アンテナ1
1,12をつねに衛星に正対させるように制御する。
【0026】図4(b)に示す従来構成のアンテナ1の
検出仰角幅θ2と比較すると、本実施形態に用いるアン
テナ11,12の検出仰角幅θ1は2倍になる。つま
り、従来構成のアンテナ1を用いると、仰角探索範囲Θ
をすべて埋めるためにアンテナ1の仰角位置をe1〜e
8の8位置に設定する必要があったのに対して、本実施
形態ではE1〜E4の4位置になるから、各仰角位置で
方位方向に1回ずつ回転させるものとしても、従来構成
のアンテナ1では最大で9回転(電源投入直後と、各仰
角位置e1〜e8ごとの各1回転の合計)が必要になる
のに対して、本実施形態では最大で5回転になり、探索
に要する時間が大幅に短縮される可能性がある。なお、
上述の説明ではサーチモードにおいて一方のアンテナ1
1のみの仰角位置を変更していたが、両アンテナ11,
12の仰角位置を同時に変更してもよい。
【0027】(実施形態2)本実施形態は、実施形態1
と同様の構成を有し、制御回路26によるサーチモード
での制御のみが異なるものである。したがって、サーチ
モードにおける動作手順のみを説明する。他の構成およ
び動作は実施形態1と同様である。本実施形態のサーチ
モードでは、仰角探索範囲Θをアンテナ11,12の個
数で等分割し(本実施形態では2分割)、分割した各分
割範囲φ11,φ12(図5参照)に各アンテナ11,
12を対応付けて各アンテナの仰角を同時に一定角度変
化させ、かつ方位方向に旋回させて衛星を探索してい
る。要するに、各アンテナ11,12の仰角方向を互い
に異ならせた状態で方位方向に旋回させ、2つのアンテ
ナ11,12で異なる仰角範囲を探索する。したがっ
て、検出仰角幅θ1の2倍の範囲を1回転で探索するこ
とが可能になり、衛星を補足するまでに要する最大時間
を実施形態1よりもさらに短縮することができるもので
ある。
【0028】次に、本実施形態によるサーチモードの動
作について説明する。電源投入直後には、アンテナ1
1,12の仰角は前回の使用時に受信状態にあった仰角
に設定されているから、方位方向に所定回数旋回させて
衛星の方位角を探索する。アンテナ11,12が旋回す
る間に受信検知回路19,20がオン信号を出力しなけ
れば、制御回路26はその仰角範囲に衛星が存在しない
ものと判断し、図5に示すように、アンテナ11を仰角
位置E2に移動させると同時にアンテナ12を仰角位置
E4に移動させ、両アンテナ11,12を方位方向に旋
回させて衛星の方位角を探索する。この間にどちらの受
信検知回路19,20もオン信号を出力しなければ、仰
角範囲E2,E4には衛星が存在しないものと判断し、
アンテナ11を仰角位置E1に移動させると同時にアン
テナ12を仰角位置E3に移動させ、アンテナ11,1
2を方位方向に旋回させる。
【0029】以上のような動作の間に、どちらかの受信
検知回路19,20がオン信号を出力すると、制御回路
26は衛星を捕捉したと判断し、方位方向の旋回を停止
させ、オン信号を出力した受信検知回路19,20を判
別する。いま、受信検知回路19がオン信号を出力した
とすれば、受信レベル検出回路17の出力信号を参照し
て、衛星に正対する位置付近の仰角位置になるように、
アンテナ11の仰角を修正移動させる。その後、アンテ
ナ12の仰角をアンテナ11と同じ仰角まで移動させて
追尾モードに移行する。
【0030】本実施形態において、各仰角位置で1回ず
つ方位方向に回転させるとすれば、仰角探索範囲のすべ
てを埋めるには、前回の使用時の仰角位置と、アンテナ
11,12を仰角位置E2,E4に設定した状態と、ア
ンテナ11,12を仰角位置E1,E3に設定した状態
との3回転になるから、衛星の補足までに要する最大時
間を実施形態1よりもさらに短縮することが可能にな
る。なお、上述の例ではアンテナ11,12の仰角位置
を同じ向きに変化させているが、互いに逆向きに変化さ
せてもよい。たとえば、アンテナ11,12を仰角位置
E1,E4に設定した後に、仰角位置E2,E3に設定
しても効果は同様である。
【0031】(実施形態3)本実施形態は、実施形態1
と同様の構成を有し、制御回路26によるサーチモード
での制御のみが異なるものである。したがって、サーチ
モードにおける動作手順のみを説明する。他の構成およ
び動作は実施形態1と同様である。本実施形態のサーチ
モードでは、各アンテナ11,12の仰角方向を互いに
異ならせた状態で方位方向に旋回させ、2つのアンテナ
11,12で異なる仰角方向を探索する。したがって、
検出仰角幅θ1の2倍の範囲を1回転で探索することが
可能になり、衛星を補足するまでに要する最大時間を実
施形態1よりもさらに短縮することができるものであ
る。ただし、両アンテナ11,12の仰角方向の差は検
出仰角幅θ1に保たれている点が実施形態2と相違す
る。つまり、図6に示すように、両アンテナ11,12
の仰角位置を検出仰角幅θ1だけずらし、両アンテナ1
1,12間の仰角位置の関係を保った状態で、両アンテ
ナ11,12で同時に衛星を探索するのである。
【0032】次に、本実施形態によるサーチモードの動
作について説明する。電源投入直後には、アンテナ1
1,12の仰角は前回の使用時に受信状態にあった仰角
に設定されているから、方位方向に所定回数旋回させて
衛星の方位角を探索する。アンテナ11,12が旋回す
る間に受信検知回路19,20がオン信号を出力しなけ
れば、制御回路26はその仰角範囲に衛星が存在しない
ものと判断し、アンテナ11を仰角位置E3に移動させ
ると同時にアンテナ12を仰角位置E4に移動させ、両
アンテナ11,12を方位方向に旋回させて衛星の方位
角を探索する。この間にどちらの受信検知回路19,2
0もオン信号を出力しなければ、仰角範囲E3,E4に
は衛星が存在しないものと判断し、アンテナ11を仰角
位置E1に移動させると同時にアンテナ12を仰角位置
E2に移動させ、アンテナ11,12を方位方向に旋回
させる。
【0033】以上のような動作の間に、どちらかの受信
検知回路19,20がオン信号を出力すると、制御回路
26は衛星を捕捉したと判断し、方位方向の旋回を停止
させ、オン信号を出力した受信検知回路19,20を判
別する。いま、受信検知回路19がオン信号を出力した
とすれば、受信レベル検出回路17の出力信号を参照し
て、衛星に正対する位置付近の仰角位置になるように、
アンテナ11の仰角を修正移動させる。その後、アンテ
ナ12の仰角をアンテナ11と同じ仰角まで移動させて
追尾モードに移行する。
【0034】本実施形態において、各仰角位置で1回ず
つ方位方向に回転させるとすれば、仰角探索範囲のすべ
てを埋めるには、前回の使用時の仰角位置と、アンテナ
11,12を仰角位置E3,E4に設定した状態と、ア
ンテナ11,12を仰角位置E1,E2に設定した状態
との3回転になるから、衛星の補足までに要する最大時
間を実施形態1よりもさらに短縮することが可能にな
る。また、両アンテナ11,12の仰角位置の差が検出
仰角幅θ1であるから、アンテナ11,12の一方で衛
星が補足されたときに他方を同じ仰角位置に移動させる
のに要する時間は実施形態2より短くなる。
【0035】(実施形態4)本実施形態は、実施形態1
と同様の構成を有し、制御回路26によるサーチモード
での制御のみが異なるものである。したがって、サーチ
モードにおける動作手順のみを説明する。他の構成およ
び動作は実施形態1と同様である。本実施形態のサーチ
モードでは、各アンテナ11,12を仰角探索範囲Θの
全範囲が埋まるように仰角方向に往復移動させながら方
位方向に旋回させる。仰角方向の往復移動の周期は方位
方向に1回転する時間よりも短く設定するのが望まし
い。また、図7に示すように、両アンテナ11,12の
仰角方向(図7においてイはアンテナ11の仰角範囲を
示し、ロはアンテナ12の仰角範囲を示す)の差が時間
経過(方位角が時間軸に相当する)に伴って変化するよ
うに制御される。つまり、図示例では両アンテナ11,
12の往復移動の周期が等しく位相が異なるように設定
されているが、両アンテナ11,12の往復移動の周期
を異ならせたり、位相と周期との両方を異ならせたりし
てもよい。
【0036】本実施形態では、電源投入時にはアンテナ
11,12の仰角位置は前回の使用時に受信状態であっ
た仰角位置になっているから、その仰角位置でアンテナ
11,12を方位方向に所定回数旋回させる。この間に
いずれかの受信検知回路19,20からオン信号が出力
されなければ、制御回路26はその仰角範囲に衛星が存
在しないと判断し、アンテナ11を仰角位置E1に移動
させ、アンテナ12を仰角位置E4に移動させた後、ア
ンテナ11,12をそれぞれ仰角方向に往復移動させな
がら方位方向に旋回させる。このような動作によって、
比較的短い時間でアンテナ11,12の移動可能な全範
囲を埋めることができることになる。
【0037】各アンテナ11,12の方位方向の指向性
にもよるが、一般には仰角方向における往復移動の周期
が短いほど衛星を捕捉するまでの時間が短縮される可能
性が高くなる。また、移動体が移動している間にはアン
テナ11,12の仰角方向の往復移動の周期が方位方向
の1回転に要する時間の整数分の1であっても衛星の方
位角や仰角が時々変化しているから問題は生じないが、
一般には仰角方向の往復移動の周期が方位方向の1回転
に要する時間の整数分の1にならないように設定するの
が望ましい。
【0038】上述のような動作によって、いずれかの受
信検知回路19,20がオン信号を出力すると制御回路
26は衛星を捕捉したと判断し、方位方向の旋回を停止
させ、オン信号を出力した受信検知回路19,20を判
別する。受信検知回路19,20を判別した後の動作手
順については実施形態2,3と同様である。 (実施形態5)本実施形態は、実施形態1と同様の構成
を有し、制御回路26によるサーチモードでの制御のみ
が異なるものである。したがって、サーチモードにおけ
る動作手順のみを説明する。他の構成および動作は実施
形態1と同様である。本実施形態のサーチモードでは、
一方のアンテナ11は実施形態1と同様に方位方向に1
回転するたびに検出仰角幅θ1ずつ仰角を変化させ(図
8のイはアンテナ11の仰角範囲を示し、ロはアンテナ
12の仰角範囲を示す)、他方のアンテナ12は実施形
態4と同様にアンテナ11,12が方位方向に回転して
いる間に仰角方向に往復移動させるものである。ここ
に、仰角方向の往復移動は方位方向に1回転する時間よ
りも短く設定するのが望ましい。
【0039】本実施形態では、電源投入時にはアンテナ
11,12の仰角位置は前回の使用時に受信状態であっ
た仰角位置になっているから、その仰角位置でアンテナ
11,12を方位方向に所定回数旋回させる。この間に
いずれかの受信検知回路19,20からオン信号が出力
されなければ、制御回路26はその仰角範囲に衛星が存
在しないと判断し、アンテナ11を仰角位置E1に移動
させ、アンテナ12を仰角位置E4に移動させる。アン
テナ11については方位方向に1回転するたびに仰角位
置をE2〜E4に順次変化させる。また、アンテナ12
は仰角方向に往復移動させながら方位方向に旋回させ
る。このような動作によって、比較的短い時間でアンテ
ナ11,12の移動可能な全範囲を埋めることができ
る。アンテナ12の方位方向の指向性にもよるが、一般
にはアンテナ12の仰角方向の往復移動の周期が短いほ
ど衛星を短時間で捕捉する可能性が高くなる。しかも、
アンテナ11は方位方向における1回転の間に仰角が固
定されているから、アンテナ12で衛星を検出すること
ができない状況でもアンテナ11では衛星を補足する可
能性が高くなる。
【0040】上述のような動作によって、いずれかの受
信検知回路19,20がオン信号を出力すると制御回路
26は衛星を捕捉したと判断し、方位方向の旋回を停止
させ、オン信号を出力した受信検知回路19,20を判
別する。受信検知回路19,20を判別した後の動作手
順については実施形態2,3と同様である。なお、上述
した各実施形態において電源投入直後に前回の使用時に
受信状態にあった仰角で衛星を探索した後に、規定の角
度を初期状態として仰角位置を変化させているが、前回
の使用時に受信状態にあった仰角で探索する動作は必須
の動作ではない。ただし、電源投入時に前回の使用時か
らの移動距離が短ければ仰角は前回の使用時から大きく
変化していないと考えられるから、この動作を行なうの
は実用上は有益である。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明は、方位角を一致させた
複数個のアンテナと、すべてのアンテナの方位角を一括
して同方向に変化させる方位方向駆動手段と、各アンテ
ナの仰角を個別に変化させる仰角方向駆動手段と、各ア
ンテナで受信している衛星からの電波の受信レベルが規
定した閾値に達するとオン信号を出力する受信検出手段
と、少なくとも1つのアンテナの仰角を一定角度変化さ
せるたびに方位方向に所定回数旋回させる制御手段と、
すべてのアンテナの出力を同相で合成して受信機に送る
合成器とを備え、前記制御手段は受信検出手段がオン信
号を発生するとオン信号が発生した方位角で方位方向の
回転が停止するように方位方向駆動手段を制御するとと
もに、オン信号を発生させた電波を受信したアンテナの
仰角に他のアンテナの仰角を一致させるように仰角方向
駆動手段を制御するものであり、合成器により複数のア
ンテナの出力を同相で合成するから、指向性がブロード
であるアンテナを用いて衛星を検出しながらも合成器の
出力はすべてのアンテナを集合させた指向性の鋭いアン
テナと等価に機能することになる。つまり、指向性がブ
ロードなアンテナで衛星を探索するから、衛星を探索す
る全範囲を埋めるのに要する時間を指向性の鋭いアンテ
ナで探索する場合よりも短縮することができ、しかも、
受信機には指向性が鋭いアンテナと同等の信号を与える
ことができるという利点がある。
【0042】請求項2の発明は、方位角を一致させた複
数個のアンテナと、すべてのアンテナの方位角を一括し
て同方向に変化させる方位方向駆動手段と、各アンテナ
の仰角を個別に変化させる仰角方向駆動手段と、各アン
テナで受信している衛星からの電波の受信レベルが規定
した閾値に達するとオン信号を出力する受信検出手段
と、衛星を探索する仰角の変化の範囲である仰角探索範
囲をアンテナの個数で等分割した各分割範囲に各アンテ
ナを対応付けるとともに各アンテナの仰角を同時に一定
角度変化させるたびに方位方向に所定回数旋回させる制
御手段と、すべてのアンテナの出力を同相で合成して受
信機に送る合成器とを備え、前記制御手段は受信検出手
段がオン信号を発生するとオン信号が発生した方位角で
方位方向の回転が停止するように方位方向駆動手段を制
御するとともに、オン信号を発生させた電波を受信した
アンテナの仰角に他のアンテナの仰角を一致させるよう
に仰角方向駆動手段を制御するものであり、請求項1の
発明と同様の効果に加えて、衛星を探索する範囲を複数
のアンテナで分割して同時に探索するから、衛星を探索
する全範囲を埋めるのに要する時間を請求項1の発明の
構成よりもさらに短縮することが可能になる。
【0043】請求項3の発明は、方位角を一致させた複
数個のアンテナと、すべてのアンテナの方位角を一括し
て同方向に変化させる方位方向駆動手段と、各アンテナ
の仰角を個別に変化させる仰角方向駆動手段と、各アン
テナで受信している衛星からの電波の受信レベルが規定
した閾値に達するとオン信号を出力する受信検出手段
と、各アンテナが衛星からの電波を検出することができ
る仰角方向の角度幅として設定した検出仰角幅ごとの間
隔で各アンテナの仰角を設定し検出仰角幅のアンテナの
個数倍ずつの角度で各アンテナの仰角を同時に変化させ
るたびに方位方向に所定回数旋回させる制御手段と、す
べてのアンテナの出力を同相で合成して受信機に送る合
成器とを備え、前記制御手段は受信検出手段がオン信号
を発生するとオン信号が発生した方位角で方位方向の回
転が停止するように方位方向駆動手段を制御するととも
に、オン信号を発生させた電波を受信したアンテナの仰
角に他のアンテナの仰角を一致させるように仰角方向駆
動手段を制御するものであり、請求項1の発明と同様の
効果に加えて、衛星を探索する範囲を複数のアンテナで
分割して同時に探索するから、衛星を探索する全範囲を
埋めるのに要する時間を請求項1の発明の構成よりもさ
らに短縮することが可能になる。加えて、各アンテナの
仰角が前記角度幅ずつずれているだけなので、1つのア
ンテナが衛星を捕捉したときに他のアンテナの仰角を一
致させる際の移動時間を比較的短くなるという利点があ
る。請求項4の発明は、方位角を一致させた複数個のア
ンテナと、すべてのアンテナの方位角を一括して同方向
に変化させる方位方向駆動手段と、各アンテナの仰角を
個別に変化させる仰角方向駆動手段と、各アンテナで受
信している衛星からの電波の受信レベルが規定した閾値
に達するとオン信号を出力する受信検出手段と、衛星を
探索する仰角の変化の範囲である仰角探索範囲の最大角
と最小角との間で少なくとも1つのアンテナを往復移動
させると同時に方位方向に所定回数旋回させる制御手段
と、すべてのアンテナの出力を同相で合成して受信機に
送る合成器とを備え、前記制御手段は受信検出手段がオ
ン信号を発生するとオン信号が発生した方位角で方位方
向の回転が停止するように方位方向駆動手段を制御する
とともに、オン信号を発生させた電波を受信したアンテ
ナの仰角に他のアンテナの仰角を一致させるように仰角
方向駆動手段を制御するものであり、請求項1の発明と
同様の効果に加えて、アンテナを仰角方向に往復移動さ
せながら方位方向に回転させることによって、1回転内
で衛星を補足できる確率が高くなり、衛星を補足するま
でに要する時間がより一層短縮される可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態の共通構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の各実施形態に共通なアンテナの配置を
示す側面図である。
【図3】本発明の実施形態に用いるアンテナと従来構成
に用いるアンテナとを比較する動作説明図である。
【図4】(a)は本発明の各実施形態に用いるアンテナ
の仰角探索範囲と検出仰角幅との関係を示す動作説明図
であり、(b)は従来例に用いるアンテナの仰角探索範
囲と検出仰角幅との関係を示す動作説明図である。
【図5】本発明の実施形態2の動作説明図である。
【図6】本発明の実施形態3の動作説明図である。
【図7】本発明の実施形態4の動作説明図である。
【図8】本発明の実施形態5の動作説明図である。
【図9】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
7 方位方向駆動モータ 8 方位方向駆動機構 11,12 アンテナ 13,14 ローノイズブロックダウンコンバータ 15,16 分配器 17,18 受信レベル検出回路 19,20 受信検知回路 21,22 仰角方向駆動機構 23,24 仰角方向駆動モータ 25 合成器 26 制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方位角を一致させた複数個のアンテナ
    と、すべてのアンテナの方位角を一括して同方向に変化
    させる方位方向駆動手段と、各アンテナの仰角を個別に
    変化させる仰角方向駆動手段と、各アンテナで受信して
    いる衛星からの電波の受信レベルが規定した閾値に達す
    るとオン信号を出力する受信検出手段と、少なくとも1
    つのアンテナの仰角を一定角度変化させるたびに方位方
    向に所定回数旋回させる制御手段と、すべてのアンテナ
    の出力を同相で合成して受信機に送る合成器とを備え、
    前記制御手段は受信検出手段がオン信号を発生するとオ
    ン信号が発生した方位角で方位方向の回転が停止するよ
    うに方位方向駆動手段を制御するとともに、オン信号を
    発生させた電波を受信したアンテナの仰角に他のアンテ
    ナの仰角を一致させるように仰角方向駆動手段を制御す
    ることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 方位角を一致させた複数個のアンテナ
    と、すべてのアンテナの方位角を一括して同方向に変化
    させる方位方向駆動手段と、各アンテナの仰角を個別に
    変化させる仰角方向駆動手段と、各アンテナで受信して
    いる衛星からの電波の受信レベルが規定した閾値に達す
    るとオン信号を出力する受信検出手段と、衛星を探索す
    る仰角の変化の範囲である仰角探索範囲をアンテナの個
    数で等分割した各分割範囲に各アンテナを対応付けると
    ともに各アンテナの仰角を同時に一定角度変化させるた
    びに方位方向に所定回数旋回させる制御手段と、すべて
    のアンテナの出力を同相で合成して受信機に送る合成器
    とを備え、前記制御手段は受信検出手段がオン信号を発
    生するとオン信号が発生した方位角で方位方向の回転が
    停止するように方位方向駆動手段を制御するとともに、
    オン信号を発生させた電波を受信したアンテナの仰角に
    他のアンテナの仰角を一致させるように仰角方向駆動手
    段を制御することを特徴とするアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 方位角を一致させた複数個のアンテナ
    と、すべてのアンテナの方位角を一括して同方向に変化
    させる方位方向駆動手段と、各アンテナの仰角を個別に
    変化させる仰角方向駆動手段と、各アンテナで受信して
    いる衛星からの電波の受信レベルが規定した閾値に達す
    るとオン信号を出力する受信検出手段と、各アンテナが
    衛星からの電波を検出することができる仰角方向の角度
    幅として設定した検出仰角幅ごとの間隔で各アンテナの
    仰角を設定し検出仰角幅のアンテナの個数倍ずつの角度
    で各アンテナの仰角を同時に変化させるたびに方位方向
    に所定回数旋回させる制御手段と、すべてのアンテナの
    出力を同相で合成して受信機に送る合成器とを備え、前
    記制御手段は受信検出手段がオン信号を発生するとオン
    信号が発生した方位角で方位方向の回転が停止するよう
    に方位方向駆動手段を制御するとともに、オン信号を発
    生させた電波を受信したアンテナの仰角に他のアンテナ
    の仰角を一致させるように仰角方向駆動手段を制御する
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 方位角を一致させた複数個のアンテナ
    と、すべてのアンテナの方位角を一括して同方向に変化
    させる方位方向駆動手段と、各アンテナの仰角を個別に
    変化させる仰角方向駆動手段と、各アンテナで受信して
    いる衛星からの電波の受信レベルが規定した閾値に達す
    るとオン信号を出力する受信検出手段と、衛星を探索す
    る仰角の変化の範囲である仰角探索範囲の最大角と最小
    角との間で少なくとも1つのアンテナを往復移動させる
    と同時に方位方向に所定回数旋回させる制御手段と、す
    べてのアンテナの出力を同相で合成して受信機に送る合
    成器とを備え、前記制御手段は受信検出手段がオン信号
    を発生するとオン信号が発生した方位角で方位方向の回
    転が停止するように方位方向駆動手段を制御するととも
    に、オン信号を発生させた電波を受信したアンテナの仰
    角に他のアンテナの仰角を一致させるように仰角方向駆
    動手段を制御することを特徴とするアンテナ装置。
JP32917597A 1997-11-28 1997-11-28 アンテナ装置 Withdrawn JPH11163617A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011239078A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd フェーズドアレイレーダ装置およびこれを備えた車両
JP2016017868A (ja) * 2014-07-09 2016-02-01 日本無線株式会社 アンテナ装置およびアンテナ制御方法
WO2023162103A1 (ja) * 2022-02-24 2023-08-31 日本電信電話株式会社 電波状況出力装置、電波状況出力方法、及び電波状況出力プログラム

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JP2011239078A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd フェーズドアレイレーダ装置およびこれを備えた車両
JP2016017868A (ja) * 2014-07-09 2016-02-01 日本無線株式会社 アンテナ装置およびアンテナ制御方法
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