JPH11163117A - 半導体ウェハ包装容器 - Google Patents

半導体ウェハ包装容器

Info

Publication number
JPH11163117A
JPH11163117A JP33220797A JP33220797A JPH11163117A JP H11163117 A JPH11163117 A JP H11163117A JP 33220797 A JP33220797 A JP 33220797A JP 33220797 A JP33220797 A JP 33220797A JP H11163117 A JPH11163117 A JP H11163117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
bottom case
case body
packaging container
semiconductor wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33220797A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Fukuhara
聡 福原
Manabu Sotooka
学 外岡
Masao Kikuchi
雅男 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP33220797A priority Critical patent/JPH11163117A/ja
Publication of JPH11163117A publication Critical patent/JPH11163117A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内外気圧が変化した場合の容器本体の変形及び
蓋体の浮き上がりを阻止し、気密性に優れ、更に、蓋体
を閉塞する際にボトムケース体への位置決めが容易且つ
確実になされる半導体ウェハ包装容器を提供する。 【解決手段】半導体ウェハ包装容器におけるボトムケー
ス体(12)の開放端縁部はU字状に折り返された補強屈曲
部(27)を有し、蓋体(13)の開放端縁部は段部(36a) を介
した拡大フランジ部(36)から構成され、上記ケース体(1
2)の開放端縁部に外側から密嵌する。前記蓋体(13)の左
右側壁部(31,32) には係着片(37)が、前後壁部(33,34)
には矩形状突片(38)が、前記フランジ部(36)の下端縁か
ら更に下方へ延設されている。そのため、蓋体(13)をケ
ース体(12)に閉塞する際に前後左右の位置決めが確実に
なされる。また、内外気圧が変化しても、前記蓋体(13)
は前記係着片(37)により強固に固着されると共に前記突
片(38)により前後上下の移動や変形が防止され、前記ケ
ース体(12)から浮き上がることがなく、優れた気密性が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハを破
損、汚染することなく保管し、安全に輸送するための半
導体ウェハ包装容器に関し、詳しくは、特に容器本体の
気密性を高めると共に、同容器本体の強度も向上された
半導体ウェハの包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体ウェハ包装容器は、例えば
実開平7−29841号公報に開示されている。図6に
示す上記公報の半導体ウェハ包装容器1は、ボトムケー
ス体2及び蓋体3からなる矩形箱状の容器本体と、同容
器本体内部に収容され、複数の半導体ウェハを起立状態
で並列支持するウェハカセットと、ウェハ押圧部材と、
ガスケットとから構成されている。
【0003】上記ボトムケース体2の開放端縁部はその
全周にわたって、段部2aを介して全周にわたり略同一
の折返し長さをもって略U字状に略360°外側に折り
返された補強屈曲部2bを有しており、同開放端縁部が
補強されると共に、同端部の変形が防止される。また、
前記蓋体3の開放端縁部は前記ボトムケース体2の開放
端縁部に密嵌するよう、段部3aを介した拡大フランジ
部3bから構成されている。
【0004】前記ボトムケース体2と前記蓋体3とは、
それぞれ対向する左右開放端縁部の中央に係脱手段が設
けられると共に、前記開放端縁部の端縁に前記ガスケッ
トが介装され、互いに密閉シールされる。前記蓋体3に
形成された係脱手段は、左右の前記拡大フランジ部3b
の中央端縁からそれぞれ同フランジ部3bと同一面上に
下方へ延設された矩形状の係着片3cからなり、同係着
片3cにはそれぞれに係着孔3dが形成されている。ま
た、前記係着片3cは前記ボトムケース体2の補強屈曲
部2bの上下寸法よりも僅かに短い上下寸法に設定され
ている。蓋体3を嵌合させたときの前記係着片3cに対
応する前記補強屈曲部2bには、前記係着片3cの肉厚
に相当する深さの凹み部2cを形成するように屈曲して
成形されている。そして、この凹み部2cの前記係着孔
3dに対応する部位には、同係着孔3dに嵌合係止する
ほぼ同一形状を有する係止爪片2dを僅かに突出させて
いる。この凹み部2c及び係止爪片2dが上記ボトムケ
ース体2の係脱手段を構成する。
【0005】更に、同公報の半導体ウェハ包装容器1
は、蓋体3の前記拡大フランジ部3bから下方に延設さ
れた前記係着片3cの基端部の左右に、前記フランジ部
3bの途中まで上方に切り込まれたスリット3eが形成
され、前記係着片3cの剛性を小さくして外側へ開きや
すくし、前記蓋体3の開閉操作をしやすくしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構成をも
つ半導体ウェハ包装容器1は、前記ボトムケース体2に
半導体ウェハを起立して並列支持されている前記ウェハ
カセットを収容し、同ケース体2に蓋体3を上方から被
せて、同蓋体3をボトムケース体2に向けて強く押し付
け、前記ボトムケース体2と蓋体3との係脱手段を互い
に係着させて、嵌合固定される。蓋体3を上方から被せ
るとき、前記蓋体3の左右の開放端縁部からは前記係着
片3dが下方へと延設されているため、同蓋体3の前記
ケース体2に対する左右の位置決めは確実になされる。
しかし、このとき前後方向には何ら位置決めとなる部材
が存在しないため、前記蓋体3は前後方向にズレや傾き
が生じやすく、同蓋体3が内部の半導体ウェハに接触し
て同ウェハを汚染或いは損傷させる虞れがある。
【0007】また、前記ウェハ包装容器1は、保管中に
内外気圧の変化に伴って容器内の気圧が外部に対して異
常に上昇することがある。このとき、前記ウェハ包装容
器1における容器本体には内側から外側へ向かい内圧が
作用し、蓋体3がボトムケース体2から浮き上がろうと
するが、前記蓋体3の左右の開放端縁部は拡大フランジ
部3bの端縁から垂設された係着片3dがボトムケース
体2に強固に係着されているため、左右の開放端縁部が
浮き上がることはない。しかしながら、上述したように
蓋体3の前後の開放端縁部は単に拡大フランジ部3bに
よりボトムケース体2の開放端縁部に嵌合されているに
すぎないため、強度が十分ではなく、外力により変形し
やすい。そのため、前後の開放端縁部が変形して浮き上
がり、その浮き上がり部分から外気が侵入して容器内の
空気が汚染される虞れがある。
【0008】更には、一般に、ボトムケース体の内部に
収容されたウェハカセットは、前後方向で非対称な形態
をもっており、同ウェハカセットの形状に対応して蓋体
の内面形状も前後方向に非対称としなければならない場
合が生じる。このとき、蓋体の外郭形状がその内面形状
を外観的に判別しがたい形状である場合には、同蓋体を
閉塞する際に作業者は同蓋体の内面を目視してその前後
を確認しなくてはならない。また、誤って前記蓋体を前
後で逆方向に閉塞した場合には、内部の半導体ウェハを
破損させることもある。
【0009】本発明はかかる不都合を回避すべくなされ
たものであり、ボトムケース体を蓋体で閉塞する作業に
おいて、前記蓋体のボトムケース体に対する前後及び左
右の位置決めが容易且つ確実になされ、内部の半導体ウ
ェハを汚染或いは損傷させることがなく、更には内外気
圧が変化した場合の容器本体の変形及び蓋体の浮き上が
りを阻止し、気密性に優れた容器本体を備えた半導体ウ
ェハ包装容器を提供することを目的とする。
【0010】更に、内部のウェハカセットが前後に非対
称であり、それに伴って前記蓋体の内面形状が前後で非
対称な場合に、同蓋体の前後を外観から容易に判断で
き、同蓋体を閉塞する際にその内面形状を確認する必要
はなく、また誤って蓋体を前後逆に閉塞しようとして
も、下方への押し下げが規制され、内部の半導体ウェハ
の破損を防止できる半導体ウェハ包装容器を提供するこ
とをも目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的
は、本発明の主要な構成である、ボトムケース体及び蓋
体からなる矩形箱状の容器本体と、同容器本体内部に収
容され、複数の半導体ウェハを起立状態で並列支持する
ウェハカセットとを備えた半導体ウェハ包装容器にあっ
て、前記ボトムケース体の開放端縁部は外側に略U字状
に折り返された補強屈曲部を有すると共に、前記蓋体の
開放端縁部は段部を介した拡大フランジ部から構成さ
れ、上記ボトムケース体の開放端縁部に外側から密嵌さ
れ、前記ボトムケース体及び前記蓋体の各開放端縁部の
周縁一部にボトムケース体及び前記蓋体が係脱する係脱
手段を有すると共に、前記蓋体の開放端縁部の周縁他部
から更に下方に延設されてなり、前記補強屈曲部の外面
に密接する垂設部材を有してなることを特徴とする半導
体ウェハ包装容器により達成される。なお、本発明の半
導体ウェハ包装容器は、小径の半導体ウェハ及び大径
(12インチ以上)の半導体ウェハのいずれにも適用す
ることができる。 前記半導体ウェハ包装容器は、ボト
ムケース体と蓋体とを閉塞したときに、両者の開放端縁
部は周縁一部において係脱手段により互いに強固に密閉
固定される。更に、開放端縁部の周縁他部では、蓋体の
開放端縁部から更に下方に延設された垂設部材が、ボト
ムケース体の補強屈曲部に密接している。そのため、前
記半導体ウェハ包装容器の内外気圧が変化して、前記蓋
体がボトムケース体から浮き上がろうとしても、前記周
縁一部では前記係脱手段により強固に係着されているた
め、同一部での浮き上がりが防止される。更に、前記周
縁他部においても、前記蓋体は前記垂設部材により水平
及び上下方向への移動及び変形が規制されるため、同他
部における浮き上がりも確実に防止され、容器本体の気
密性が著しく向上される。
【0012】前記蓋体に形成された前記係脱手段は、前
記拡大フランジ部の端縁から同一平面上を更に下方に延
設された係着片からなり、同係着片と前記垂設部材とは
同一の上下寸法を有することが好ましい。この場合に
は、前記蓋体をボトムケース体に閉塞する際に、前記周
縁一部では前記係着片が、前記周縁他部においては前記
垂設部材が、それぞれボトムケース体の開放端縁部の外
面に当接して、前記ボトムケース体に対する前記蓋体の
位置決め手段として機能する。そのため、前記蓋体の閉
塞時に、同蓋体が傾斜したり、前記ボトムケース体に対
してズレることがなく円滑に閉塞作業を行うことがで
き、また、前記蓋体が内部の半導体ウェハに接触して汚
染や損傷を招くといった虞れもない。更に、前記蓋体を
開閉作業の際にテーブル上に載置する場合に、前記係着
片と垂設部材との上下寸法が同一であるため、前記蓋体
がガタつくことなく安定して載置される。
【0013】また、前記垂設部材は前記蓋体の一辺にお
ける最も変形しやすい中央部を含む部位に形成されるこ
とが望ましく、その幅寸法も前記一辺長さの約1/3以
上、好ましくは約1/2以上であることが好ましい。前
記垂設部材の幅寸法は長いほど同部材による蓋体の上下
左右への移動及び変形の防止効果が向上する。そのた
め、前記垂設部材は前記蓋体の一辺の両端隅部を越えて
連続的に延設された壁体からなることが望ましい。前記
垂設部材が前記両端隅部を越えて、即ち同隅部で90°
屈曲されると、同垂設部材の強度が著しく向上し、同部
材による蓋体の開放端縁部における変形防止効果も著し
く向上する。
【0014】更に、前記係着片の左右端縁と相対する各
垂設部材の端縁との間に形成されるそれぞれの間隔が異
なることが好ましい。この場合には、前記蓋体の内部構
造が前後左右で非対称である場合に、その蓋体の方向を
外観から容易に確認でき、閉塞作業の際に蓋体を裏返し
て前後左右を確認する必要がなく、閉塞作業の効率が向
上する。
【0015】また、前記ボトムケース体の前記補強屈曲
部には、前記垂設部材を嵌合収容する収容凹部を有する
ことが望ましい。前記収容凹部を設けることで、ボトム
ケース体に蓋体を閉塞した際に、前記垂設部材が前記収
容凹部に嵌合収容され、前記ボトムケース体の外側面と
前記垂設部材とが面一となり、前記垂設部材が周辺の物
品に引っ掛かるといった不都合を生じることもない。更
には、ボトムケース体に蓋体を閉塞する際に、前記垂設
部材が前記収容凹部に沿って案内されるため、位置決め
機能が更に向上する。また、上述のように蓋体が前後左
右で方向性をもつ場合に、蓋体の方向を誤って閉塞しよ
うとしても、前記垂設部材が前記収容凹部へ案内されず
前記ボトムケース体の開放端縁部に引っ掛かり、それ以
上の閉塞が阻止される。そのため、前記蓋体が内部の半
導体ウェハに接触して汚染や破損を引き起こすこともな
いばかりでなく、後のウェハ処理工程における誤動作も
回避される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図示実施例により具体的に説明する。図1は本発明
の第1実施例を示す半導体ウェハ包装容器の組付け前の
分解斜視図、図2は同半導体ウェハ包装容器の組付け時
の全体斜視図である。本発明のウェハ包装容器10はウ
ェハカセットに整然と収容支持される多数の半導体ウェ
ハを保管、移動、輸送させる際に使用される。
【0017】前記ウェハ包装容器10は、ボトムケース
体12及び蓋体13からなる容器本体と、ウェハカセッ
ト14と、ウェハ押圧部材15と、ガスケット16とを
備えている。前記ボトムケース体12は内部にウェハカ
セット14を遊嵌状態で収納できるような内面形状を有
している。前記蓋体13を前記ボトムケース体12の矩
形状の開放端縁部に外側から嵌合し、前記蓋体13及び
ボトムケース体12をそれぞれに形成された係脱手段に
よって係着固定する。
【0018】上記ウェハカセット14は従来の構成と実
質的に同じであり、その構造について図1を参照しなが
ら簡単に説明すると、左右側板41,42、前板43及
び背板44からなる、上下が開放したケース体からな
り、前記左右側板41,42は上半部が鉛直面部を構成
し、下半部は下端に向けて左右側板41,42が漸次接
近するように下方に湾曲した円弧面部を構成している。
【0019】そして、前記左右側板41,42の対向面
に沿って下方に垂直に延びる多数のウェハ支持溝41
a,42aが多数並列して形成されており、各ウェハ支
持溝41a,42aに半導体ウェハが挿入されて、互い
に接触することなく起立状に保持される。また、前記カ
セット形態だけでは多数の半導体ウェハを保持して単独
に載置する場合に不安定であるため、前記左右側板4
1,42の下端部から同側板41,42に直交させてリ
ブ41b,42bを外方に突設させている。
【0020】かかる構成を備えたウェハカセット14
は、上述のようにボトムケース体12にガタツキがない
ように収容される。そのため、ボトムケース体12の内
面形状は前記ウェハカセット14の外形に適合させて形
成されている。前記ボトムケース体12は左右側壁部2
1,22、前後壁部23,24及び底部25からなる、
外形全体としては略矩形の箱体形態をなしており、上部
が開放している。前記底部25は、その四隅に方形凹部
25aが形成されている。
【0021】なお、ボトムケース体12の開放端縁部は
その全周にわたって、段部26を介して略同一の折返し
長さをもって略360°外側に折り返された補強屈曲部
27を有し、同補強屈曲部27と本体部分とが略逆U字
状の形態となるよう成形されている。また、本実施例で
は前記開放端縁部の全周にわたり、その本体部分と補強
屈曲部27との間を所要の間隔をおいて複数の補強リブ
により連結している。かかる開放端縁部の形態を採るこ
とにより、同端部の耐衝撃強度が増加するばかりでな
く、成形時のひけ等による歪みが発生して同端部が波打
ち状に変形することも防止される。更に、前記開放端縁
部の上端縁には全周にわたってガスケット嵌着溝28が
形成されており、同嵌着溝28には同溝28の深さより
も長い上下寸法をもつガスケット16が嵌合されてい
る。
【0022】一方、前記蓋体13は下方に開放端縁部を
有する矩形箱状をなす。前記開放端縁部は段部36aを
介した拡大フランジ部36から構成され、上記ボトムケ
ース体12の開放端縁部に外側から密嵌する。このと
き、図2に示すように、前記拡大フランジ部36は、そ
の下端縁が前記ボトムケース体12の段部26に当接
し、蓋体13の開放端縁部36の外側面とボトムケース
体12の補強屈曲部27の外側面とが面一となる。ま
た、前記蓋体13の前記段部36aは前記ボトムケース
体12の前記ガスケット嵌着溝28の上部に位置し、同
嵌着溝28に嵌合しているガスケット16に押圧密着し
て、ボトムケース体12と蓋体13とがシールされる。
【0023】更に、前記蓋体13は対向する左右側壁3
1,32における前記フランジ部36の端縁中央からは
それぞれ、本願の係脱手段である矩形状の係着片37,
37が、各フランジ部36と同一平面上を更に下方に延
設されている。各係着片37にはそれぞれに矩形状の係
着孔37aが形成されている。また、蓋体13を嵌合さ
せたときの前記係着片37に対応する前記補強屈曲部2
7には凹み部27aが形成されており、前記係着片37
の上下寸法は、蓋体13の開閉操作時に同係着片37の
下端縁と前記凹み部27aとの間に指を挿入できるよ
う、前記補強屈曲部27よりも短い寸法に設定されてい
る。更に前記凹み部27aの前記係着孔37aに対応す
る部位には、同係着孔37aに嵌合係止するほぼ同一形
状を有する一対の係止爪片27bが突設されている。同
係止爪片27bの基部はボトムケース体12の本体部分
と一体に成形され、同係止爪片27bの最大突出部分が
前記係着孔37aの肉厚に略等しい。なお、前記凹み部
27a及び係止爪片27bが本願発明のボトムケース体
12における係脱手段を構成する。
【0024】更に、前記蓋体13の前後フランジ部36
の中央からはそれぞれ、本発明の特徴をなす垂設部材と
して、一対の矩形状突片38,38が、各フランジ部3
6の端縁外側面から更に下方へ付設されている。同突片
38の上下寸法は前記係着片37と同一寸法に設定され
ており、更に左右方向の幅寸法は前後フランジ部36の
1/3以上、好ましくは1/2以上に設定されている。
同突片38は、前記ボトムケース体12に前記蓋体13
を密嵌させたときに、図2に示すように、前記ボトムケ
ース体12の前記補強屈曲部27の外側面に密接する。
また、前記突片38を前記係着片37と同一寸法で垂設
することにより、前記蓋体13は単独で作業テーブル上
にガタつくことなく安定して載置することができる。
【0025】更に前記蓋体13の天板部35の四隅部に
は方形をなすブロック状の方形突出部35aが突設さ
れ、本発明の包装容器10を積み重ねる際に、上記ボト
ムケース体12の前記方形凹部25aに嵌合する。その
ため、上下に積み重ねられた容器10同士の全ての方向
におけるズレを防止でき、安定した積み重ね状態を維持
することができる。
【0026】一方、蓋体13の上記天板部35の内面に
は、ウェハカセット14に保持されて容器内部に収納さ
れた各ウェハの上縁を弾性的に押圧保持するウェハ押圧
部材15を嵌着固定する嵌着手段を有している。前記ウ
ェハ押圧部材15は、例えば図1に示すように、矩形枠
体51と、同矩形枠体51の長辺を構成する一対の枠材
51a,51aのそれぞれに、櫛歯状弾性片52が各枠
材51a,51aに左右対称に配されている。
【0027】上述のような構成をもつ半導体ウェハ包装
容器10は、前記ボトムケース体12に半導体ウェハを
起立して並列支持されている前記ウェハカセット14を
収容し、同ケース体12に蓋体13を上方から被せる。
このとき、前記蓋体13の開放端縁部はその端縁4辺か
ら更に下方へと、前記係着片37及び突片38が延設さ
れているため、前記ケース体12に対する前後、左右の
位置決めが確実になされる。更には、前記蓋体13を下
方へ押し下げる際にも前記係着片37及び突片38によ
り案内されるため、同蓋体13がズレたり傾いたりする
ことがなく、同蓋体13が内部の半導体ウェハに接触し
て汚染や損傷を招くことがない。
【0028】上述のように前記蓋体13を前記ボトムケ
ース体12の上方に被せた後、蓋体13の拡大フランジ
部36の左右中央に垂設された係着片37を指で外側に
開き弾性変形させながら、同蓋体13を上面からボトム
ケース体12に向けて押し付ける。それにより、前記係
着片37はボトムケース体12の係止爪片27bに乗り
上って、更に押されると前記係着片37の係着孔37a
が前記係止爪片27bと嵌着して原形に復帰し、ボトム
ケース体12と蓋体13との嵌合固定を更に強力なもの
とする。また、前後フランジ部36の中央下端縁から更
に下方へ延設された前記突片38は、ボトムケース体1
2の補強屈曲部27の外側面に密接する。更に、ボトム
ケース体12の前記ガスケット嵌着溝28に嵌合してい
るガスケット16は、前記蓋体13の段部36aにより
上方から押圧され、同ガスケット16によりボトムケー
ス体12と蓋体13とが密閉シールされる。
【0029】この状態で、ウェハ包装容器10は、保管
中に内外気圧の変化に伴って容器内の気圧が外部に対し
て異常に上昇することがある。このとき、前記ウェハ包
装容器10における容器本体には内側から外側へ向かい
内圧が作用し、蓋体13がボトムケース体12から浮き
上がろうとするが、前記蓋体13の左右側壁部31,3
2の側の開放端縁部からは係着片37が下方へと延設さ
れ、ボトムケース体12に強固に係着されているため、
左右側壁部31,32の側の開放端縁部が浮き上がるこ
とはない。更に、本実施例にあっては、前後壁部33,
34の側の開放端縁部にも、端縁から更に下方へと突片
38が延設されているため、同突片38が蓋体13の前
後及び上下方向への移動及び変形を規制する。そのた
め、上述のような内圧が作用しても前後壁部33,34
の側の開放端縁部が極めて浮き上がりにくくなり、前記
ウェハ包装容器10の密閉性が確保され、外気の侵入に
よる容器内の空気汚染の虞れはない。
【0030】かかる前記突片38の機能に鑑みると、同
突片38は上述のように前後方向の前記拡大フランジ部
36の中央端縁から更に下方へと延設されていると、内
外気圧に対する浮き上がり防止の効果が四辺に均等に得
られるため好ましい。しかしながら、最も変形しやすい
前記拡大フランジ部36の中央を含んでいれば、前記突
片38を左右側壁部31,32の何れかの側に偏位させ
て垂設することも可能である。或いは、前後壁部33,
34の側で、延設幅寸法を異ならせることもでき、この
ように前記突片38を左右の何れかに偏位させる、或い
は前後で幅寸法を異ならせることにより、外形が左右で
非対称となり、外観から同蓋体13の前後を判断するこ
とが可能となる。
【0031】図3は本発明の第2実施例によるウェハ包
装容器20の容器本体の分解斜視図である。なお、本第
2実施例においてウェハカセット、ウェハ押圧部材及び
ガスケットは上述した第1実施例と同一であるため、図
示及び詳細な説明は省略する。更に、ボトムケース体1
2′及び蓋体13′についても同一の構成については同
一の符号を付し、その説明は省略する。
【0032】本実施例によるウェハ包装容器20は、蓋
体13′の対向する前後壁部33,34における前記フ
ランジ部36の中央端縁から、それぞれ矩形状の突片3
8′,38′が、各フランジ部36と同一平面上に更に
下方へと延設されている点で、上述した第1実施例と異
なっている。更に、ボトムケース体12′の補強屈曲部
27の前記突片38′に対応する部分には、同突片3
8′の肉厚に相当する深さの突片収容凹部27cが形成
されている。
【0033】そのため、前記蓋体13′を前記ボトムケ
ース体12′に被せる際に、前記突片38′は前記ボト
ムケース体12′の前記補強屈曲部27に形成された前
記突片収容凹部27cを摺動して案内され、更に位置決
め精度が高まる。また、前記蓋体13′をボトムケース
体12′に密嵌させたときに、前記突片38′は前記突
片収容凹部27cに嵌合収容され、前記突片38′が前
記補強屈曲部27と同一面内に配され、同突片38′が
周辺の物品に引っ掛かることがない。
【0034】また、前記突片38′を最も変形しやすい
前記拡大フランジ部36の中央を含んで左右側壁部3
2,33の何れかに偏位させて、前記フランジ部36の
端縁から更に下方へ延設することもできる。この場合に
は、前記蓋体13′の外形が左右で非対称となり、外観
から同蓋体13′の前後を判断することが可能となる。
更に、誤って前後逆に前記蓋体13′を閉塞しようとし
ても、前記突片38′が前記ボトムケース体12′の段
部26に引っ掛かって下方へ押し下げることができず、
前記蓋体13′により内部の半導体ウェハを損傷するこ
ともない。
【0035】図4は本発明の第3実施例によるウェハ包
装容器30の容器本体の分解斜視図、図5は同容器30
の組付け前の側面図である。なお、本第3実施例におい
てもウェハカセット、ウェハ押圧部材及びガスケットは
上述した第1実施例と同一であるため、図示及び詳細な
説明は省略する。更に、ボトムケース体12″及び蓋体
13″についても同一の構成については同一の符号を付
し、その説明は省略する。
【0036】本実施例によるウェハ包装容器30は垂設
部材として、前記蓋体13″の前後壁部33,34の側
にある拡大フランジ部36の両端隅部を越えて連続的に
延設された壁体38″,38″を採用している。前記壁
体38″も前記フランジ部36の端縁から、同フランジ
部36と同一平面上を更に下方へと延設されている。更
に、前記突片38″に対応するボトムケース体12″の
補強屈曲部27には、同突片38″の肉厚に相当する深
さの突片収容凹部27c″が形成されている。
【0037】このように前記壁体38″が前記蓋体1
3″の四隅部を周り込んで延設されているため、前記蓋
体13″を閉塞したときに、ガタつきを完全になくすこ
とができ、また、同蓋体13″の開放端縁部における変
形防止効果も更に高くなる。そのため、内外気圧の変化
に対しても優れた気密性が維持され、外気の侵入を完全
に阻止することができる。
【0038】なお、前記前壁部側の壁体38″の端縁と
対向する前記係着片37の端縁との間に形成される間隔
1 と、前記後壁部側突片38″の端縁と前記係着片3
7の端縁との間に形成される間隔D2 とは、目視で容易
に確認できる程度に異ならせて、前記壁体38″が延設
されている。そのため、前記蓋体13″はその前後が外
観から容易に判断できる。
【0039】また、前記ボトムケース体12″に被せる
際に、前記壁体38″は前記ボトムケース体12″の前
記補強屈曲部27に形成された前記壁体収容凹部27
c″を摺動して案内され、優れた位置決め精度が得ら
れ、前記蓋体13″にズレや傾きが生じることがない。
また、前記壁体38″が前記壁体収容凹部27c″に嵌
合収容された状態で、前記蓋体13″がボトムケース体
12″に密嵌されるため、前記容器本体の外側壁面が面
一となる。
【0040】また、誤って前後逆に前記蓋体13″を閉
塞しようとしても、前記壁体38″が前記壁体収容凹部
27c″に嵌合できず、前記間隔D1 及び間隔D2 の部
分の前記段部26に引っ掛かって下方への押し下げが阻
止され、前記蓋体13″による半導体ウェハの損傷又は
汚染を完全に防止できる。
【0041】以上の説明からも理解できるように、本発
明の半導体ウェハ包装容器によれば、ボトムケース体及
び蓋体は開放端縁部の一方の対向する壁部が係脱手段に
より係着固定されると共に、係着されていない他方の壁
部における開放端縁部は、蓋体の拡大フランジ部の端縁
から更に下方へと延設された垂設部材により、同蓋体が
補強されて変形しにくくなっている。そのため、内外気
圧の変化により蓋体を押し上げる外力が作用しても、係
脱手段により係着固定されていない側でも浮き上がりが
防止され、優れた気密性を得ることができる。また、前
記垂設部材により、前記蓋体を閉塞する際の位置決め精
度が高まり、蓋体のズレや傾きが阻止される。更に、ボ
トムケース体に前記垂設部材の収容凹部を形成すること
によりその位置決め機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による半導体ウェハ包装容
器の組付け前の分解斜視図である。
【図2】上記半導体ウェハ包装容器の組付け時の全体斜
視図である。
【図3】本発明の第2実施例によるウェハ包装容器の容
器本体の分解斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例によるウェハ包装容器の容
器本体の分解斜視図である。
【図5】同容器本体の組付け前の側面図である。
【図6】従来の半導体ウェハ包装容器における容器本体
の組付け前の側面図である。
【符号の説明】 1 半導体ウェハ包装容器 2 ボトムケース体 2a 段部 2b 補強屈曲部 2c 凹み部 2d 係止爪片 3 蓋体 3a 段部 3b 拡大フランジ部 3c 係着片 3d 係着孔 3e スリット 10,20,30 半導体ウェハ包装容器 12,12′,12″ ボトムケース体 13,13′,13″ 蓋体 14 ウェハカセット 15 ウェハ押圧部材 16 ガスケット 41,42 左右側板 43 前板 44 背板 41a,42a ウェハ支持溝 41b,42b リブ 21,22 左右側壁部 23,24 前後壁部 25 底部 25a 方形凹部 26 段部 27 補強屈曲部 27a 凹み部 27b 係止爪片 27c,27c″ 突片(壁体)収容凹部 28 ガスケット嵌着溝 31,32 左右側壁部 33,34 前後壁部 35 天板部 35a 方形突出部 36 拡大フランジ部 36a 段部 37 係着片 37a 係着孔 38,38′ 突片 38″ 壁体 51 矩形枠 51a 枠材 52 櫛歯状弾性片

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボトムケース体及び蓋体からなる矩形箱
    状の容器本体と、同容器本体内部に収容され、複数の半
    導体ウェハを起立状態で並列支持するウェハカセットと
    を備えた半導体ウェハ包装容器にあって、 前記ボトムケース体の開放端縁部は外側に略U字状に折
    り返された補強屈曲部を有すると共に、前記蓋体の開放
    端縁部は段部を介した拡大フランジ部から構成され、上
    記ボトムケース体の開放端縁部に外側から密嵌され、 前記ボトムケース体及び前記蓋体の各開放端縁部の周縁
    一部にボトムケース体及び前記蓋体が係脱する係脱手段
    を有すると共に、前記蓋体の開放端縁部の周縁他部から
    更に下方に延設されてなり、前記補強屈曲部の外面に密
    接する垂設部材を有してなることを特徴とする半導体ウ
    ェハ包装容器。
  2. 【請求項2】 前記蓋体に形成された前記係脱手段は、
    前記拡大フランジ部の端縁から同一平面上を更に下方に
    延設された係着片からなり、同係着片と前記垂設部材と
    は同一の上下寸法を有してなる請求項1記載の半導体ウ
    ェハ包装容器。
  3. 【請求項3】 前記垂設部材は前記蓋体の一辺の両端隅
    部を越えて連続的に延設された壁体からなる請求項1又
    は2記載の半導体ウェハ包装容器。
  4. 【請求項4】 前記係着片の左右端縁と相対する各垂設
    部材の端縁との間に形成されるそれぞれの間隔が異なっ
    てなる請求項3記載の半導体ウェハ包装容器。
  5. 【請求項5】 前記ボトムケース体の前記補強屈曲部に
    は、前記垂設部材を嵌合収容する収容凹部を有してなる
    請求項1〜4のいずれかに記載の半導体ウェハ包装容
    器。
JP33220797A 1997-12-02 1997-12-02 半導体ウェハ包装容器 Pending JPH11163117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33220797A JPH11163117A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 半導体ウェハ包装容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33220797A JPH11163117A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 半導体ウェハ包装容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11163117A true JPH11163117A (ja) 1999-06-18

Family

ID=18252381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33220797A Pending JPH11163117A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 半導体ウェハ包装容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11163117A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100341132C (zh) * 2002-10-17 2007-10-03 大八化成股份有限公司 用于储存半导体晶片等精密基板的容器
JP2009272371A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Shin Etsu Polymer Co Ltd ガスケット及び基板収納容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100341132C (zh) * 2002-10-17 2007-10-03 大八化成股份有限公司 用于储存半导体晶片等精密基板的容器
JP2009272371A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Shin Etsu Polymer Co Ltd ガスケット及び基板収納容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7520388B2 (en) Thin plate supporting container
JP3476052B2 (ja) 輸送容器
JPH10184924A (ja) ガスケットと同ガスケットによる容器の密閉構造
JP3292800B2 (ja) 密封容器のクランプ構造
US5992638A (en) Advanced wafer shipper
JPH10245066A (ja) 合成樹脂製容器の密閉構造と密閉用ガスケット
JP4852020B2 (ja) 緩衝体及び梱包体
JPH11163117A (ja) 半導体ウェハ包装容器
JP4364561B2 (ja) 容器体のスタッキング構造
JP2009083864A (ja) コンテナー蓋
JP3709958B2 (ja) 板状部材収納容器及びその内箱構造、及び内箱成形用の射出成形金型
JP4181926B2 (ja) 基板収納容器
KR101408669B1 (ko) 박판 수납용기
KR101845361B1 (ko) 트레이 용기 구조체
KR20230011304A (ko) 기판수납용기
JP6068096B2 (ja) ウェーハカセットの梱包体
JPH1126566A (ja) 半導体ウェハ包装容器
JP3180693B2 (ja) ウェーハ収納容器のウェーハ押え部材
JP3170869B2 (ja) 収納ケース
JP3524977B2 (ja) 折り畳みコンテナー
JP2018203281A (ja) 容器
JP5116033B2 (ja) テープカートリッジの収納ケース
JP4163024B2 (ja) 角形運搬容器の蓋体
JP2592915Y2 (ja) テープカートリッジの収納ケース
JPH1116997A (ja) 合成樹脂製容器の密閉構造と同構造を備えた半導体ウェハ包装容器