JPH1116291A - 光ディスク装置の復調回路 - Google Patents

光ディスク装置の復調回路

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JPH1116291A
JPH1116291A JP9165954A JP16595497A JPH1116291A JP H1116291 A JPH1116291 A JP H1116291A JP 9165954 A JP9165954 A JP 9165954A JP 16595497 A JP16595497 A JP 16595497A JP H1116291 A JPH1116291 A JP H1116291A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 WBL信号のエッジ間隔を計測してFSK復
調を行う場合、再生回路の品質によってはウォブル信号
の品質が影響を受け、復調信号の品質が悪化する。 【解決手段】 2値化信号のエッジ間隔値と予め決めら
れているエッジ間隔基準値との差で変調成分を求め、変
調成分の移動平均を取る第1の移動平均手段と、第1の
移動平均手段の出力する平均値に基づく復調値を求める
復調値算出手段と、復調値の移動平均を取る第2の移動
平均手段と、第2の移動平均手段の出力する平均値を基
準値と比較して2値のFSK復調信号を得る比較手段と
を有する。このように、FSK復調された変調成分の移
動平均を取ることによって変調成分に混入したノイズを
大幅に減衰でき、更に、復調値の移動平均を取ることに
よって復調信号のエッジの分解能が高く、そのため回路
構成も簡単となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク装置の復
調回路に関し、特に記録可能な光ディスクの記録再生を
行う光ディスク装置の再生信号のFSK復調を行う回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より記録可能な光ディスクとしてレ
コーダブル・コンパクト・ディスク・システム(CD−
R)がある。このCD−Rでは、グルーブを蛇行させて
形成することにより、回転制御のための同期情報やアド
レス情報をウォブル信号として記録している。
【0003】このウォブル信号はディスクのアドレス等
の情報であるバイフェーズコードの変調信号BIDAT
AでFSK変調された信号であり、ディスク回転が規定
の線速度のときWBL周波数fWBL は22.05 ±1kHz
である。上記のアドレス等の情報であるATIP信号は
同期信号(ATIPsyc )と、アドレスと、誤り検出符
号CRCとより構成され、同期信号の繰り返し周波数は
75Hzである。
【0004】このような光ディスクから再生したウォブ
ル信号をFSK復調して変調信号であるBIDATA信
号を得る復調回路としては一例として図11に示す回路
がある。図11では、端子10に入来するウォブル信号
を位相比較器12に供給し、VCO(電圧制御形発振
器)14の出力信号と位相比較する。ここで得られた位
相誤差信号は低域フィルタ16に供給され、不要高周波
成分を除去されFSK復調信号として端子20から出力
されると共に、乗算器22に供給される。乗算器22で
ループゲインKを乗算された信号はVCO14に供給さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アナログ回路では全体
を半導体集積化する場合に、回路素子定数を高精度に設
定することが困難であり、精度が必要な回路素子は外付
けとしなければならないために集積化が困難であるとい
う問題があった。また、集積化を可能とするために回路
のディジタル化が考えられる。この場合、ウォブル信号
を2値化してWBL信号とし、このWBL信号のエッジ
間隔を計測してFSK復調を行う。しかし、再生回路の
品質によってはウォブル信号の品質が影響を受け、特に
ウォブル信号の位相に悪影響を及ぼすノイズが混入する
と復調信号の品質が悪化するという問題があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
再生されたFSK変調信号に含まれるノイズに対して強
く、かつエッジの分解能の高い復調信号を得ることがで
き、回路構成が簡単な光ディスク装置の復調回路を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、予めFSK変調信号が記録されている光ディスクか
ら再生して2値化された2値化信号を供給されてFSK
復調を行う光ディスク装置の復調回路において、前記2
値化信号のエッジ間隔を計測するエッジ間隔計測手段
と、計測されたエッジ間隔値と予め決められているエッ
ジ間隔基準値との差でFSK変調成分を求める減算手段
と、前記変調成分の移動平均を取る第1の移動平均手段
と、前記第1の移動平均手段の出力する平均値に基づく
復調値を求める復調値算出手段と、前記復調値の移動平
均を取る第2の移動平均手段と、前記第2の移動平均手
段の出力する平均値を基準値と比較して2値のFSK復
調信号を得る比較手段とを有する。
【0008】このように、FSK復調された変調成分の
移動平均を取ることによって変調成分に混入したノイズ
を大幅に減衰でき、更に、復調値の移動平均を取ること
によって復調信号のエッジの分解能が高く、そのため回
路構成も簡単となる。
【0009】
【発明の実施の形態】図3は本発明装置の一実施例のブ
ロック図を示す。同図中、光ディスク20はスピンドル
モータ22によって回転される。光ピックアップ24は
ディスク20から図4(B)に示すウォブル信号を再生
し、これを2値化した同図(C)に示すWBL信号を出
力する。なお、図4(A)はウォブル信号を生成するた
めの変調信号BIDATAの波形を示している。
【0010】上記のWBL信号はディジタルFSK復調
回路26に供給され、図4(A)と同様のBIDATA
信号が復調され、更に同期信号(ATIPsyc )が検出
される。ディジタルPLL回路30はディジタルFSK
復調回路26から供給されるWBL信号を1/3.5分
周した信号とBIDATA信号のエッジに同期したクロ
ック信号を生成してディジタルスピンドルサーボ回路3
4に供給する。ディジタルスピンドルサーボ回路34は
クロック信号及びディジタルFSK復調回路26よりの
同期信号に基づいてスピンドルモータ22の回転制御を
行い、光ディスク20の線走度が一定となるようにす
る。
【0011】上記のディジタルFSK復調回路26,デ
ィジタルPLL回路30,ディジタルスピンドルサーボ
回路34は全てディジタル処理を行うもので、半導体チ
ップ36上に集積化されている。図1及び図2は本発明
のディジタルFSK復調回路26の一実施例のブロック
図を示す。図1において、端子40には図4(C)に示
すようなWBL信号が入来し、エッジ検出器42に供給
される。上記のWBL信号は動作速度が1倍速で周波数
22.05±1KHzである。エッジ検出器42はこの
WBL信号の立上りエッジを検出してカウンタ44及び
レジスタ46に供給する。なお、エッジ検出器42は自
らの出力信号を供給されており、この出力信号が供給さ
れてからWBL信号の1/4同期以内に再び立上りエッ
ジ検出があると、これをノイズとして立上りエッジ検出
出力を行わない。
【0012】エッジ間隔計測手段としてのカウンタ44
は立上りエッジ検出信号を供給されると0をロードし、
この後、端子48に供給されるシステムクロックをカウ
ントアップする。このシステムクロックは動作速度が1
倍速のとき周波数4.3218MHzである。カウンタ
44のカウント値は196±α(αはFSK変調による
偏移で数10程度である)であり、レジスタ46に供給
される。
【0013】レジスタ46は立上りエッジ検出信号を供
給されたときカウンタ44のカウント値を格納し、この
値を比較器50及びマルチプレクサ(MUX)52の端
子Aに供給する。比較器はカウント値が165〜227
の範囲にあるか否かを判定し、範囲内であれば値0、範
囲外であれば値1の制御信号を生成してマルチプレクサ
50に供給する。
【0014】マルチプレクサ52のB端子にはレジスタ
54から前回のカウント値が供給されている。マルチプ
レクサ52は比較器50より供給される。制御信号が値
0のとき、つまり、カウンタ44のカウント値が165
〜227の範囲でエラーの可能性がないときにレジスタ
46の出力する今回のカウント値を選択し、上記制御信
号が値1でエラーの可能性が高いときにレジスタ54の
出力する前回のカウント値を選択してレジスタ54に供
給する。
【0015】レジスタ54はタイミング信号W2の入来
時にマルチプレクサ52から供給されるカウント値を格
納する。ところで、タイミング信号W2について説明す
るに、図6(A)に示すWBL信号の立上りに同期して
同図(B)〜(E)に示すタイミング信号W1〜W10
が図示しないタイミング回路で生成されている。タイミ
ング信号はW1からW10の順に徐々にタイミングをず
らした信号である。
【0016】レジスタ54の出力するカウント値は減算
器56及び平均回路58に供給される。平均回路58は
タイミング信号W8の入来タイミングでレジスタ54か
ら供給されるカウント値の128回分の平均をとってマ
ルチプレクサ60のA端子に供給する。マルチプレクサ
60はB端子に固定値196を供給されると共に、端子
62から制御信号FLOCKを供給されており、スピン
ドルサーボの引き込み時等で制御信号FLOCKが値0
のときは平均回路58出力を選択し、スピンドルサーボ
がロックしてFLOCKが値1となると固定値196を
選択してエッジ間隔基準値として減算器56に供給す
る。
【0017】減算手段としての減算器56はレジスタ5
4のカウント値からマルチプレクサ60の出力するエッ
ジ間隔基準値を減算することによりFSK変調成分を取
り出し、これを移動平均回路64に供給する。第1の移
動平均手段としての移動平均回路64はタイミング信号
W2の入来タイミングで最新の4回分の変調成分の値を
平均化することにより、復調に必要な帯域(例えば3.
15KHz)を越える隣接帯域(例えば3.15KHz
〜8KHz)を急峻にカットするノッチ特性を付与し
て、この隣接帯域のノイズを除去し、これをDAT値と
してATC(オートマチック・スレッシホールド・コン
トロール)回路66に供給する。
【0018】復調値算出手段としてのATC回路66は
図7に示す構成であり、DAT値は加算器70及び減算
器72に供給される。加算器70はレジスタ74の出力
値に乗算器76で1/2を乗算した値をDAT値に加算
し、この加算値はタイミング信号W6の入来時にレジス
タ74に格納される。レジスタ74の出力値は乗算器7
8で1/4を乗算されて閾値として、減算器72に供給
され、ここでDAT値から減算され復調値が得られる。
図9(A)の実線はDAT値を示し、破線は閾値を示
す。閾値はDAT値に対して、ある時定数で追従する。
ここでA点のDAT値をコンパレータで判別しようとす
るとしたとき、基準値Y1ではパルス幅が狭くなる。こ
れに対して、DAT値と閾値との差は図9(B)に示す
ようになり、この差をコンパレータで判別する場合、基
準値Y2を用いたときパルス幅は期待する値により近く
なる。このようにDAT値に応じて可変する閾値をDA
T値から減算することで低周波交流成分と高周波ノイズ
を除去してFSK復調能力を高めている。
【0019】レジスタ80はATC回路66の出力する
復調値をタイミング信号W8の入来時に格納する。レジ
スタ80の出力する復調値DAはマルチプレクサ82の
端子Bに供給されると共にレジスタ84に供給される。
レジスタ84はタイミング信号W10の入来時に上記復
調値DAを格納し、これを復調値DBとしてマルチプレ
クサ82の端子Aに供給する。つまり、復調値DA,D
Bはラッチタイミングの異なる信号である。
【0020】フリップフロップ88はタイミング信号W
8の立下りで値1にセットされ、タイミング信号W10
の立上りで値0にリセットされ、その出力信号STSは
フリップフロップ90に供給される。フリップフロップ
90は信号STSの立上りで値1にセットされ、タイミ
ング信号A882の立上りで値0にリセットされる。と
ころで、タイミング信号A882はシステムクロックに
同期した信号であり、図8(A)に示すように、動作速
度が1倍速で周波数88.2KHzである。このタイミ
ング信号A882に対してタイミング信号B882は同
図(B)に示すように僅かに遅延した信号である。更
に、図8(C)〜(F)に示すタイミング信号A176
4〜E1764はシステムクロックに同期した動作速度
が1倍速で周波数176.4KHzの信号であり、A1
764からE1764の順に徐々にタイミングがずらさ
れている。
【0021】マルチプレクサ82はフリップフロップ9
0出力が値1のとき復調値DAを選択し、フリップフロ
ップ90出力が値0のとき復調値DBを選択して復調値
FLDTとして端子92より出力する。図2の端子94
より入来する復調値FLDTはレジスタ96に供給され
タイミング信号B882の入来時に格納されて移動平均
回路98に供給される。上記のレジスタ80からレジス
タ96までの回路はWBL信号に同期した信号をシステ
ムクロックに同期した信号にタイミング変換するための
ものであり、このタイミング変換によって信号の競合が
生じることを防止している。
【0022】レジスタ96の出力する復調値は移動平均
回路98に供給され、ここでタイミング信号A882の
入来タイミングで最新の4回分の値が平均化される。な
お、この平均化の際に平均値は2倍の値とされる。この
平均値は更に移動平均回路100に供給され、タイミン
グ信号D1764の入来タイミングで最新の2回分の値
が平均化されてノイズの除去が行われ、コンパレータ1
02に供給される。上記の移動平均回路98,100が
第2の移動平均手段に対応し、8段移動平均を行ってい
る。レジスタ96の出力値が図10(A)に示すのに対
して、8段移動平均をとることにより、移動平均回路1
00の出力値は図10(B)に示すように変化が滑らか
なものとなり、次段のコンパレータ102の出力変化の
分解能、つまり、エッジの分解能が向上する。
【0023】比較手段としてのコンパレータ102には
ヒステリシス回路140から出力BIDATA信号の値
に応じた他の基準値が供給されており、コンパレータ1
02は移動平均回路100から供給される平均値を上記
基準値と比較して2値化して出力する。コンパレータ1
02出力はフリップフロップ106においてタイミング
信号C1764の入来タイミングでラッチされ、BID
ATA信号として端子108から出力される。また、ヒ
ステリシス回路104はこのBIDATA信号が値1
(ハイレベル)のときは次にBIDATA信号が値0と
なるために基準値を所定値βだけ減少させ、BIDAR
TA信号が値0(ローレベル)のときは次にBIDAT
A信号が値1となるために基準値を所定値βだけ増加さ
せることによりヒステリシス特性を付与している。
【0024】このように、FSK復調された変調成分の
移動平均を取ることによって変調成分に混入したノイズ
を大幅に減衰でき、更に、復調値の移動平均を取ること
によって復調信号のエッジの分解能が高く、そのため回
路構成も簡単となる。
【0025】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明は、
予めFSK変調信号が記録されている光ディスクから再
生して2値化された2値化信号を供給されてFSK復調
を行う光ディスク装置の復調回路において、前記2値化
信号のエッジ間隔を計測するエッジ間隔計測手段と、計
測されたエッジ間隔値と予め決められているエッジ間隔
基準値との差でFSK変調成分を求める減算手段と、前
記変調成分の移動平均を取る第1の移動平均手段と、前
記第1の移動平均手段の出力する平均値に基づく復調値
を求める復調値算出手段と、前記復調値の移動平均を取
る第2の移動平均手段と、前記第2の移動平均手段の出
力する平均値を基準値と比較して2値のFSK復調信号
を得る比較手段とを有する。
【0026】このように、FSK復調された変調成分の
移動平均を取ることによって変調成分に混入したノイズ
を大幅に減衰でき、更に、復調値の移動平均を取ること
によって復調信号のエッジの分解能が高く、そのため回
路構成も簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロック図である。
【図2】本発明のブロック図である。
【図3】光ディスク装置のブロック図である。
【図4】本発明を説明するための信号波形図である。
【図5】本発明を説明するための信号波形図である。
【図6】本発明を説明するための信号波形図である。
【図7】ATC回路のブロック図である。
【図8】本発明を説明するための信号波形図である。
【図9】本発明を説明するための信号波形図である。
【図10】本発明を説明するための信号波形図である。
【図11】従来のFSK復調回路のブロック図である。
【符号の説明】
20 光ディスク 22 スピンドルモータ 24 光ピックアップ 26 FSK復調回路 30 ディジタルPLL回路 34 ディジタルスピンドルサーボ回路 42 エッジ検出器 44 カウンタ 46,54,74,80,84,96 レジスタ 50 比較器 52,60,80 マルチプレクサ 58 平均回路 64,98,100 移動平均回路 66 ATC回路 88,90,106 フリップフロップ 102 コンパレータ 104 ヒステリシス発生器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めFSK変調信号が記録されている光
    ディスクから再生して2値化された2値化信号を供給さ
    れてFSK復調を行う光ディスク装置の復調回路におい
    て、 前記2値化信号のエッジ間隔を計測するエッジ間隔計測
    手段と、 計測されたエッジ間隔値と予め決められているエッジ間
    隔基準値との差でFSK変調成分を求める減算手段と、 前記変調成分の移動平均を取る第1の移動平均手段と、 前記第1の移動平均手段の出力する平均値に基づく復調
    値を求める復調値算出手段と、 前記復調値の移動平均を取る第2の移動平均手段と、 前記第2の移動平均手段の出力する平均値を基準値と比
    較して2値のFSK復調信号を得る比較手段とを有する
    ことを特徴とする光ディスク装置の復調回路。
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US09/084,359 US6175542B1 (en) 1997-05-29 1998-05-22 Demodulation circuit, a decode circuit and a digital PLL circuit for an optical disc apparatus
EP05020395A EP1610328A1 (en) 1997-05-29 1998-05-28 A demodulation circuit and an optical disc apparatus
DE69832844T DE69832844T2 (de) 1997-05-29 1998-05-28 Digitale PLL-Schaltung für optisches Plattengerät
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100513337B1 (ko) * 2001-11-17 2005-09-07 엘지전자 주식회사 광디스크 워블신호의 변조장치/방법 및 복조장치/방법
US7257059B2 (en) 2002-09-12 2007-08-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Demodulator, optical disk drive and semiconductor integrated circuit

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