JPH11162716A - 積層型電子部品アレイ - Google Patents

積層型電子部品アレイ

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JPH11162716A
JPH11162716A JP34401697A JP34401697A JPH11162716A JP H11162716 A JPH11162716 A JP H11162716A JP 34401697 A JP34401697 A JP 34401697A JP 34401697 A JP34401697 A JP 34401697A JP H11162716 A JPH11162716 A JP H11162716A
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貴博 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な素子容量を確保しつつ小型化を図るこ
とが可能で、かつ、クロストークの低減と製造コストの
削減を図ることが可能な積層型電子部品アレイを提供す
る。 【解決手段】 各貫通内部電極パターン3,5,7,9
が1素子分だけ表面に形成された誘電体シート4,6,
8,10と、グランド内部電極パターン11が表面に形
成された誘電体シート12とを、貫通内部電極パターン
とグランド内部電極パターンが誘電体シートを挟んで対
向するように交互に積層して積層体を形成し、この積層
体の側面には入出力外部電極を形成し、端面には共通の
グランド外部電極を形成する。また、ガード用グランド
電極パターン17〜22を設け、貫通内部電極パターン
と他の素子の入出力外部電極の間のクロストークを防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に複数個の電
子部品素子が配置された積層型電子部品アレイに関し、
詳しくは、小型化及び必要な素子容量の確保が可能で、
しかも、製造コストとクロストークの低減を図ることが
可能な積層型電子部品アレイに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の積層型電子部品アレイの一つに、例えば、図11及び
図12に示すような、ノイズフィルタ等に用いられるR
C素子アレイがある。なお、図11は積層型電子部品ア
レイの全体を示す外観斜視図、図12は積層型電子部品
アレイを構成する積層体の分解斜視図である。この積層
型電子部品アレイ50は、図12に示すように、グラン
ド内部電極パターン52が表面に形成された誘電体シー
ト53とパターン未形成の誘電体シート54を重ね合わ
せた積層体51を備えるとともに、積層体51の上面に
形成された4個の抵抗素子用の電極パターン55,55
……を備えている。これら抵抗素子用の電極パターン5
5,55……はマイグレーションや素子特性劣化を防止
するためのエポキシ樹脂などからなる保護膜56で覆わ
れている。
【0003】各抵抗素子用の電極パターン55は、それ
ぞれで1個の抵抗素子を構成するだけでなく、電極パタ
ーン55それぞれとグランド内部電極パターン52とで
合計4個のコンデンサ素子を構成しており、積層型電子
部品アレイ50には、4個のRC素子が並行設置されて
いる。
【0004】この積層型電子部品アレイ50は、アレイ
1個を基板に実装すれば、4個のRC素子をまとめて基
板へコンパクトに搭載することができるという特徴を有
している。しかしながら、最近は、このような積層型電
子部品アレイ50にも、一層の小型化が要求されるに至
っているが、従来の積層型電子部品アレイ50は、以下
に述べるようないくつかの問題点があり、十分に小型化
を図ることができていないのが実情である。
【0005】第1に、小型化に伴うパターン形成面積の
縮小により、抵抗素子用の電極パターン55どうしの間
隔が小さくなり、素子の間のクロストークが増大すると
いう問題点がある。第2に、小型化に伴うパターン形成
面積の縮小により、抵抗素子用の電極パターン55の寸
法が制限され、抵抗素子の抵抗値(素子容量)や、コン
デンサ素子のキャパシタンス(素子容量)を十分に確保
することが難しいという問題点がある。第3に、積層型
電子部品アレイ50を製造する場合、まず、積層体51
を作製した後、積層体51の表面に抵抗素子用の電極パ
ターン55及び保護膜56を印刷形成するので、製造コ
ストが高くなるという問題点がある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、アレイの小型化及び必要な素子容量の確保が可能
で、しかも、製造コストとクロストークを低減すること
が可能な積層型電子部品アレイを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る積層型電子部品アレイは、素子用内部
電極パターンとグランド内部電極パターンが誘電体層を
介して対向するように積層された電子部品素子を複数個
配設してなる積層型電子部品アレイにおいて、素子用内
部電極パターンが1素子分だけ表面に形成された誘電体
シートと、グランド内部電極パターンが表面に形成され
た誘電体シートとを、素子用内部電極パターンとグラン
ド内部電極パターンが誘電体シートを挟んで対向するよ
うにして交互に複数枚積層することにより形成された積
層体を具備するとともに、前記積層体の側面には、素子
用内部電極パターンと導通する各電子部品素子の各入出
力外部電極が、所定の間隔をおいて配設され、積層体の
前記入出力外部電極が配設された側面と直交する端面に
は、グランド内部電極パターンと導通する全電子部品素
子共通のグランド外部電極が配設されていることを特徴
としている。
【0008】また、請求項2の積層型電子部品アレイ
は、誘電体シートの素子用内部電極パターンの形成面に
は、素子用内部電極パターンを略囲むように、素子用内
部電極パターンと他の素子間のクロストークを防止する
ためのガード用グランド電極パターンが設けられてお
り、前記ガード用グランド電極パターンが前記グランド
外部電極に接続されていることを特徴としている。
【0009】また、請求項3の積層型電子部品アレイ
は、前記素子用内部電極パターンが略ジグザグ状のパタ
ーン形状を有することを特徴としている。
【0010】また、請求項4の積層型電子部品アレイ
は、前記素子用内部電極パターンにおける略ジグザグ状
のパターン領域では、素子用内部電極パターンを構成す
るパターンライン間に空隙が存在することを特徴として
いる。
【0011】また、請求項5の積層型電子部品アレイ
は、前記ガード用グランド電極パターンが、ビアホール
によりグランド内部電極パターンに接続されていること
を特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の積層型電子部品アレイにおいては、電
子部品素子を構成する各素子用内部電極パターン及びそ
れと対向するグランド内部電極パターンが交互に積層さ
れた構成を有しており、各パターン及び誘電体シートの
厚みが小さいため、素子数を増やしても積層体の厚みは
それほど厚くなることがない。また、各誘電体シートに
1素子分の内部電極パターンが配置されているだけであ
るため、積層体を小さくしても、所望の特性を得るため
に必要な寸法の内部電極パターンを十分に形成すること
ができる。したがって、必要な素子容量を確保しつつ、
製品の小型化を図ることが可能になる。
【0013】また、本発明の積層型電子部品アレイで
は、素子用内部電極パターンの間にグランド内部電極パ
ターンが介在するため、隣接する素子用内部電極パター
ンどうしの電磁的・静電的カップリングが弱められ、電
子部品素子どうしのクロストークを抑制することが可能
になる。
【0014】また、本発明の積層型電子部品アレイで
は、素子用内部電極パターンを形成した誘電体シートを
重ね合わせることにより積層体を形成することができる
ため、積層体表面に素子用内部電極パターンを後から形
成する工程が不要になるとともに、素子用内部電極パタ
ーンの間の誘電体シートがマイグレーション防止や素子
特性劣化防止の役割を果たすため、保護膜を形成するこ
とが不要となり、製造コストを低減することが可能にな
る。
【0015】また、請求項2の積層型電子部品アレイの
ように、素子用内部電極パターンを略囲むようにガード
用グランド電極パターンを設け、ガード用グランド電極
パターンをグランド外部電極に接続した構成とした場
合、素子用内部電極パターンと対向する他の素子との電
磁的・静電的カップリングが、ほぼ両者の間に介在する
ガード用グランド電極パターンにより弱められ、クロス
トークがより抑制される。
【0016】また、請求項3の積層型電子部品アレイの
ように、素子用内部電極パターンを略ジグザグ状のパタ
ーン形状とした場合、パターン形成面積が狭くても、素
子用内部電極パターンの経路を長くすることが可能にな
り、十分な素子容量を確保することが可能になる。な
お、略ジグザグ状のパターン形状とは、素子用内部電極
パターンの経路を長くするために複数の箇所でパターン
を曲折させた種々の形状を意味するものであり、その具
体的な形状に特別の制約はない。
【0017】また、請求項4の積層型電子部品アレイの
ように、素子用内部電極パターンを構成するパターンラ
イン間に空隙が存在する構成とした場合、素子用内部電
極パターンの自己浮遊キャパシタンスを抑えて、自己イ
ンダクタンスとの並列共振周波数を高周波側へシフトさ
せ、素子の周波数特性を向上させることが可能になる。
【0018】また、請求項5の積層型電子部品アレイの
ように、各ガード用グランド電極パターンを、ビアホー
ルによりグランド内部電極パターンに接続するようにし
た場合、ガード用グランド電極パターンのアース抵抗が
低くなることから、クロストークをさらに効率よく防止
することが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示し
てその特徴とするところをさらに詳しく説明する。 〔実施形態1〕図1はこの実施形態の積層型電子部品ア
レイを構成する積層体の分解斜視図、図2は積層型電子
部品アレイの全体構成を示す斜視図、図3はその底面図
である。
【0020】図2の積層型電子部品アレイ1を構成する
積層体2は、図1に示すように、抵抗素子用の貫通内部
電極パターン3を表面に形成した誘電体シート4、抵抗
素子用の貫通内部電極パターン5を表面に形成した誘電
体シート6、抵抗素子用の貫通内部電極パターン7を表
面に形成した誘電体シート8、及び、抵抗素子用の貫通
内部電極パターン9を表面に形成した誘電体シート10
の4枚のシートを、それぞれの下側にグランド内部電極
パターン11を表面に形成した誘電体シート12を配し
た状態で積み重ねるとともに、パターン未形成のダミー
用誘電体シート13を上下両面側に配設することにより
形成されている。なお、この実施形態では、誘電体シー
トとしてセラミックシートを用いている。
【0021】さらに、図2に示すように、抵抗素子用の
貫通内部電極パターンの貫通方向側の両側面2a,2b
には、入出力外部電極14,15が各抵抗素子ごとに別
々に合計4個ずつ設けられている。各入出力外部電極1
4,15は、積層体2の上下両面側にまで回り込むよう
に配設されており、各4個ずつ、積層体2の側面に所定
の間隔をおいて配設されている。そして、図5に示すよ
うに、各貫通内部電極パターン3,5,7,9の引出し
用端部が、対応する入出力外部電極14,15に接続さ
れている。
【0022】また、図2に示すように、積層体2の、抵
抗素子用の貫通内部電極パターンの貫通方向と直交する
方の両側面(両端面)2c,2dには、グランド外部電
極16a,16bが設けられている。両グランド外部電
極16a,16bは、図3に示すように、接続部16c
で結合されて電気的に一つの電極となっているととも
に、図6に示すように、グランド内部電極パターン11
の引出し用端部が対応するグランド外部電極16a,1
6bに接続されている。なお、両グランド外部電極16
a,16bは、必ずしも積層体2上で接続される必要は
なく、接続部16cはときとして不要である。
【0023】したがって、この実施形態の積層型電子部
品アレイ1の場合、図4に示すように、抵抗素子用の貫
通内部電極パターン3,5,7,9(図5)により4個
の抵抗素子R1〜R4が構成されているとともに、各貫
通内部電極パターン3,5,7,9とグランド内部電極
パターン11及び、その間に配設された誘電体シート
(誘電体層)12(図1)により4個のコンデンサ素子
C1〜C4が各抵抗素子R1〜R4と接続された状態で
構成され、RC素子アレイとなっている。
【0024】また、抵抗素子R1〜R4用の貫通内部電
極パターンのパターン幅LPは、曲折箇所の多いジグザ
グパターンを容易に形成することができるように80μ
m以下とされていることが好ましい。なお、幅50μ
m,厚み1μm,長さ6mm,Pd:60%−Ag40
%のジグザグパターンで約47Ωの抵抗素子が形成でき
ることが確認されている。この積層型電子部品アレイ1
がRCノイズフィルタとして使われた場合、入出力外部
電極14,15に到来した信号は、高周波ノイズが抵抗
素子R、コンデンサ素子C1〜C4を通してグランドに
流れることによりノイズ除去が行われる。
【0025】抵抗素子R1〜R4用の各貫通内部電極パ
ターンは、いずれも、所定の位置で曲折した略ジグザグ
状のパターン形状を有しており、その経路が十分に長い
ため、所望の抵抗値(素子容量)やキャパシタンス(素
子容量)を確保することができる。
【0026】さらに、積層型電子部品アレイ1の場合、
各誘電体シート4,6,8,10の素子用内部電極パタ
ーンの形成面に、素子用内部電極パターンと他の素子間
のクロストークを防止するためのガード用グランド電極
パターン17〜22が形成されている。そして、これら
ガード用グランド電極パターン17〜22は、図6に模
式的に示すように、対応するグランド外部電極16a,
16bにそれぞれ接続されている。この実施形態では、
ガード用グランド電極パターンはいずれも、コ字状パタ
ーンに形成されており、貫通内部電極パターンと他の素
子との電磁的・静電的カップリングを十分に抑制するこ
とができるため、顕著なクロストーク防止効果を得るこ
とができる。
【0027】次に、この実施形態の積層型電子部品アレ
イ1の製造方法の概要を以下に説明する。まず、誘電体
シート用のセラミックグリーンシートの表面に貫通内部
電極パターン及びガード用グランド電極パターン、ある
いはグランド内部電極パターンをスクリーン印刷などに
より形成したものと、ダミー用の誘電体シートに使うパ
ターン未形成のセラミックグリーンシートとを必要枚数
だけ準備する。次に、準備したセラミックグリーンシー
トを、図1に示すような順序で積み重ねてプレスするこ
とにより形成した積層体を焼成した後、入出力外部電極
及びグランド外部電極を形成する。通常、各セラミック
グリーンシートには多数個分のパターンを形成してお
き、プレスして一体化し、個々に切断した後、焼成を行
う。
【0028】また、この実施形態の積層型電子部品アレ
イ1を基板に実装するにあたっては、積層体2の下面
が、基板の表面の所定の位置に対向するようにセット
し、リフローはんだ法や溶融はんだ法により、入出力外
部電極及びグランド外部電極と基板の回路の接続電極
(図示省略)とを一度にまとめて結合し、電気的結合と
機械的結合の両方を同時に行うことも可能である。
【0029】以上のような構成となっている実施形態1
の積層型電子部品アレイ1においては、複数個の抵抗素
子R1〜R4及びコンデンサ素子C1〜C4が積層され
ているとともに、各誘電体シートには1素子分の貫通内
部電極パターンが配設されているだけであるため、パタ
ーン形成面積が小さくても、十分な寸法の内部電極パタ
ーンを形成することが可能になり、所望の素子容量を確
保しつつ、小型化を図ることが可能になる。
【0030】また、この実施形態の積層型電子部品アレ
イ1においては、貫通内部電極パターンの間に介在する
グランド内部電極パターンにより、隣接する貫通内部電
極パターンどうしの電磁的・静電的カップリングが弱め
られ、素子どうしのクロストークが低減されるととも
に、従来のように積層体表面に貫通内部電極パターンを
後から形成する工程や、マイグレーション・素子特性劣
化などを防止するための保護膜を形成する工程が不要で
あることから、コストダウンを図ることが可能になる。
【0031】また、この実施形態の積層型電子部品アレ
イ1においては、素子用内部電極パターンの構成材料と
して、Agの割合が20〜60重量%の範囲にあるPd
−Ag合金を用いることにより、Agの割合変更による
パターン抵抗の調整が可能となるなどの結果、所望の形
状や特性を有する素子用内部電極パターンを確実に形成
することが可能となる。
【0032】〔実施形態2〕次に、本発明の他の実施形
態にかかる積層型電子部品アレイについて説明する。図
7は本発明の他の実施形態にかかる積層型電子部品アレ
イの積層体の分解斜視図である。この実施形態2の積層
型電子部品アレイにおいては、図7に示すように、ガー
ド用グランド電極パターン23〜28が、実施形態1の
ようにコ字状パターンではなく、二本の直線状パターン
23a〜28aから形成されている。なお、その他の部
分に関しては、等価回路も含めて先の実施形態1と同様
の構成を有しているため、図示及び説明を省略する。
【0033】この実施形態2の積層型電子部品アレイに
おいては、各ガード用グランド電極パターン23〜28
の直線状パターン23a〜28aの一端がそれぞれグラ
ンド外部電極16a,16bに接続されており、直線状
パターン23a〜28a及びグランド外部電極16a,
16bにより、抵抗素子R1〜R4用の貫通内部電極パ
ターンがコ字状に囲まれているので、先の実施形態1の
場合と同様、貫通内部電極パターンと他の素子との電磁
的・静電的カップリングを十分に抑制することが可能に
なり、顕著なクロストーク防止効果を得ることができ
る。
【0034】〔実施形態3〕図8は本発明のさらに他の
実施形態にかかる積層型電子部品アレイの要部を示す断
面図であって、長手方向に対して直角の方向に切断した
状態を示している。この積層型電子部品アレイにおいて
は、貫通内部電極パターン3のジグザグ状の部分を構成
するパターンラインLS間に空隙AGを介在させてい
る。なお、その他の部分に関しては、等価回路も含めて
先の実施形態1と同様の構成を有しているため、図示及
び説明を省略する。
【0035】パターンラインLS間に、空隙AGが存在
することにより、貫通内部電極パターンの自己浮遊キャ
パシタンスが少なくなり、自己インダクタンスとの並列
共振周波数が高周波側にシフトすることから、素子の周
波数特性を向上させることができる。
【0036】〔実施形態4〕図9は本発明のさらに他の
実施形態にかかる積層型電子部品アレイを示す断面図で
ある。この実施形態4の積層型電子部品アレイにおいて
は、図9に示すように、各ガード用グランド電極パター
ン17〜22とグランド内部電極パターン11がビアホ
ール29により接続されている。なお、その他の部分に
関しては、等価回路も含めて先の実施形態1と同様の構
成を有しているため、図示及び説明を省略する。
【0037】この実施形態の積層型電子部品アレイのよ
うに、ガード用グランド電極パターン17〜22とグラ
ンド内部電極パターン11をビアホール29により接続
することにより、ガード用グランド電極パターン17〜
22自体のアース抵抗を低下させることが可能となり、
クロストークを効率よく防止することが可能となる。
【0038】〔実施形態5〕図10は本発明のさらに他
の実施形態にかかる積層型電子部品アレイの貫通内部電
極パターンを示す斜視図である。この実施形態の積層型
電子部品アレイでは、図1の誘電体シート4の代わりに
図10(a)の誘電体シート31が、図1の誘電体シー
ト6の代わりに図10(b)の誘電体シート33が、図
1の誘電体シート8の代わりに図10(c)の誘電体シ
ート35が、図1の誘電体シート10の代わりに図10
(d)の誘電体シート37が用いられている。すなわ
ち、各誘電体シート31,33,35,37の表面に
は、略直線状の貫通内部電極パターン30,32,3
4,36が配設されているとともに、T字状のガード用
グランド電極パターン38〜45が、略直線状の貫通内
部電極パターン30,32,34,36を両側から略全
長にわたって挟むように形成されている。なお、その他
の部分に関しては、等価回路も含めて先の実施形態1と
同様の構成を有しているため、図示及び説明を省略す
る。
【0039】この積層型電子部品アレイにおいても、誘
電体シートの表面を有効に使用することが可能となると
ともに、ガード用グランド電極パターン38〜45によ
り、貫通内部電極パターンと他の素子との電磁的・静電
的カップリングを抑制することが可能になり、十分なク
ロストーク防止効果を得ることができる。
【0040】上記の各実施形態においては、抵抗素子や
コンデンサ素子の数が4個である場合を例にとって説明
したが、アレイ内に配設する素子の数は用途に合わせて
適宜に増減することが可能である。
【0041】また、上記各実施形態では、電子部品素子
が抵抗素子やコンデンサ素子である場合を例にとって説
明したが、電子部品素子がインダクタンス素子である場
合や、抵抗素子及びインダクタンス素子を兼用する素
子、貫通型のコンデンサ素子である場合にも、本発明を
適用することが可能である。
【0042】また、上記実施形態では、誘電体(シー
ト)としてセラミック(シート)を用いたが、誘電体と
してはセラミック系のものに限らず、他の材料からなる
ものを用いることも可能である。
【0043】本発明はさらにその他の点においても上記
実施形態に限定されるものではなく、貫通内部電極パタ
ーン、グランド内部電極パターン、及び各外部電極の具
体的な形状、各パターンの構成材料、積層体における誘
電体シートの積層数や積層形態、アレイの製造方法、そ
の他に関し、発明の要旨の範囲内において、種々の応
用、変形を加えることが可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明(請求項1〜請求項5の各発明)
の積層型電子部品アレイにおいては、複数個の電子部品
素子を積層するとともに、各誘電体シートに1素子分の
内部電極パターンだけを形成するようにしているので、
厚み及び平面面積を小さくして、必要な素子容量を確保
しつつ製品の小型化を図ることができる。また、本発明
の積層型電子部品アレイでは、素子用内部電極パターン
の間にグランド内部電極パターンが介在するため、隣接
する素子用内部電極パターンどうしの電磁的・静電的カ
ップリングが弱められ、電子部品素子どうしのクロスト
ークを抑制することががきる。また、本発明の積層型電
子部品アレイでは、素子用内部電極パターンを形成した
誘電体シートを重ね合わせることにより積層体を形成す
ることができるため、積層体表面に素子用内部電極パタ
ーンを後から形成する工程が不要になるとともに、素子
用内部電極パターンの間の誘電体シートがマイグレーシ
ョン防止や素子特性劣化防止の役割を果たすため、保護
膜を形成することが不要となり、製造コストを低減する
ことができる。
【0045】また、請求項2の積層型電子部品アレイの
ように、素子用内部電極パターンを略囲むようにガード
用グランド電極パターンを設け、ガード用グランド電極
パターンをグランド外部電極に接続するようにした場
合、素子用内部電極パターンと対向する他の素子との電
磁的・静電的カップリングが、ほぼ両者の間に介在する
ガード用グランド電極パターンにより弱められ、クロス
トークが十分に抑制される。
【0046】また、請求項3の積層型電子部品アレイの
ように、素子用内部電極パターンを略ジグザグ状のパタ
ーン形状とした場合、パターン形成面積が狭くても、素
子用内部電極パターンの経路を長くすることが可能にな
り、十分な素子容量を確保することができる。
【0047】また、請求項4の積層型電子部品アレイの
ように、素子用内部電極パターンを構成するパターンラ
イン間に空隙が存在する構成とした場合、素子用内部電
極パターンの自己浮遊キャパシタンスを抑えて、自己イ
ンダクタンスとの並列共振周波数を高周波側へシフトさ
せ、素子の周波数特性を向上させることができる。
【0048】また、請求項5の積層型電子部品アレイの
ように、ガード用グランド電極パターンを、ビアホール
によりグランド内部電極パターンに接続するようにした
場合、ガード用グランド電極パターンのアース抵抗が低
くなることから、クロストークを効率よく防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(実施形態1)にかかる積
層型電子部品アレイを構成する積層体の分解斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態(実施形態1)にかかる積
層型電子部品アレイの全体構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態(実施形態1)にかかる積
層型電子部品アレイの底面図である。
【図4】本発明の一実施形態(実施形態1)にかかる積
層型電子部品アレイの等価回路図である。
【図5】本発明の一実施形態(実施形態1)にかかる積
層型電子部品アレイにおける貫通内部電極系統の接続状
況を示す模式図である。
【図6】本発明の一実施形態(実施形態1)にかかる積
層型電子部品アレイにおけるグランド電極系統の接続状
況を示す模式図である。
【図7】本発明の一実施形態(実施形態2)にかかる積
層型電子部品アレイを構成する積層体の分解斜視図であ
る。
【図8】本発明の一実施形態(実施形態3)にかかる積
層型電子部品アレイを積層体の長手方向に対して直角の
方向に切断した状態を示す要部断面図である。
【図9】本発明の一実施形態(実施形態4)にかかる積
層型電子部品アレイを積層体の長手方向に対して直角の
方向に切断した状態を示す要部断面図である。
【図10】本発明の一実施形態(実施形態5)にかかる
積層型電子部品アレイの貫通内部電極パターンを示す斜
視図である。
【図11】従来の積層型電子部品アレイの全体を示す斜
視図である。
【図12】従来の積層型電子部品アレイを構成する積層
体の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 積層型電子部品アレイ 2 積層体 2a,2b (積層体の)側面 2c,2d (積層体の)他の側面 3,5,7,9 貫通内部電極パターン 4,6,8,10,12 誘電体シート 11 グランド内部電極パターン 13 ダミー用誘電体シート 14,15 入出力外部電極 16a,16b グランド外部電極 16c 接続部 17〜22 ガード用グランド電極パター
ン 23〜28 ガード用グランド電極パター
ン 23a〜28a 直線状パターン 29 ビアホール 30,32,34,36 貫通内部電極パターン 31,33,35,37 誘電体シート 38〜45 ガード用グランド電極パター
ン AG 空隙 LS パターンライン C1〜C4 コンデンサ素子 R1〜R4 抵抗素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素子用内部電極パターンとグランド内部電
    極パターンが誘電体層を介して対向するように積層され
    た電子部品素子を複数個配設してなる積層型電子部品ア
    レイにおいて、 素子用内部電極パターンが1素子分だけ表面に形成され
    た誘電体シートと、グランド内部電極パターンが表面に
    形成された誘電体シートとを、素子用内部電極パターン
    とグランド内部電極パターンが誘電体シートを挟んで対
    向するようにして交互に複数枚積層することにより形成
    された積層体を具備するとともに、 前記積層体の側面には、素子用内部電極パターンと導通
    する各電子部品素子の各入出力外部電極が所定の間隔を
    おいて配設され、 積層体の前記入出力外部電極が配設された側面と直交す
    る端面には、グランド内部電極パターンと導通する全電
    子部品素子共通のグランド外部電極が配設されているこ
    とを特徴とする積層型電子部品アレイ。
  2. 【請求項2】誘電体シートの素子用内部電極パターンの
    形成面には、素子用内部電極パターンを略囲むように、
    素子用内部電極パターンと他の素子間のクロストークを
    防止するためのガード用グランド電極パターンが設けら
    れており、 前記ガード用グランド電極パターンが前記グランド外部
    電極に接続されていることを特徴とする請求項1記載の
    積層型電子部品アレイ。
  3. 【請求項3】前記素子用内部電極パターンが略ジグザグ
    状のパターン形状を有することを特徴とする請求項1又
    は2記載の積層型電子部品アレイ。
  4. 【請求項4】前記素子用内部電極パターンにおける略ジ
    グザグ状のパターン領域では、素子用内部電極パターン
    を構成するパターンライン間に空隙が存在することを特
    徴とする請求項3記載の積層型電子部品アレイ。
  5. 【請求項5】前記ガード用グランド電極パターンが、ビ
    アホールによりグランド内部電極パターンに接続されて
    いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    積層型電子部品アレイ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002110842A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Koa Corp レジスタアレイおよびその製造方法
JP2009177052A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Panasonic Corp 多連型積層セラミックコンデンサ

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