JPH11162260A - 低弛度増容量電線 - Google Patents

低弛度増容量電線

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JPH11162260A
JPH11162260A JP32769197A JP32769197A JPH11162260A JP H11162260 A JPH11162260 A JP H11162260A JP 32769197 A JP32769197 A JP 32769197A JP 32769197 A JP32769197 A JP 32769197A JP H11162260 A JPH11162260 A JP H11162260A
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JP
Japan
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wire
invar
low
stranded
capacity
Prior art date
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Pending
Application number
JP32769197A
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English (en)
Inventor
Toshinobu Tsuji
俊伸 辻
Noriyuki Shimada
典幸 島田
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低弛度且つ増容量の特性を損ねることなしに安
価なものにできる、低弛度増容量電線を提供する。 【解決手段】張力を負担する芯撚線の一部または全部に
通常のインバ線よりも強度の高いインバ線を用い、一方
の2層以上で構成される外囲撚線の少なくとも1層に硬
アルミ線を用いその他の層に特別耐熱アルミ合金線を用
いた。強度の高いインバ線は、太さを変える等でも良い
が、高強度インバ線からなると良い。また、硬アルミ線
は、アルミ撚線の構造からして外囲撚線の最内層に用い
ると良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架空送電線路の技
術分野に関し、特に、既設送電線路の増容量化に有効な
低弛度増容量電線の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】架空送電線の一種に低弛度増容量電線と
称するものがある。これは、図2に示すような構造のア
ルミ覆インバ芯特別耐熱アルミ合金撚線からなり、芯撚
線3には、テンションメンバとしてのインバ線を用い、
外囲撚線2,1には、導電性の良好な特別耐熱アルミ合
金線を用いている。
【0003】芯撚線3のインバ線は、通常の鋼心アルミ
撚線(ACSR)等で用いられている亜鉛メッキ鋼線、
アルミ覆鋼線とは異なり、低熱膨張特性を有していて、
弛度の低減を図るのに用いられている。
【0004】外囲撚線2,1の特別耐熱アルミ合金線
は、増容量として高温になってもこれに耐えられる耐熱
性と導電性とを併有したものとして用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術;図
2の低弛度増容量電線によれば、低弛度増容量という目
的を達成しそれなりに効果を得ているが、テンションメ
ンバにはインバ線、導体部には特殊な特別耐熱アルミ合
金線を用いているために、非常に高価な電線となってし
まう問題があった。
【0006】ここで、価格のみを低減するのであれば、
従来の鋼心アルミ撚線のように、インバ線を亜鉛メッキ
鋼線に、且つ、耐熱アルミ合金線を硬アルミ線に変更す
れば良いのであるが、低弛度増容量の性能が低下してし
まい、低弛度且つ増容量の特性を満足することができな
くなり、本来の目的を全うできない。
【0007】そこで、本発明の解決すべき課題(目的)
は、低弛度且つ増容量の特性を損ねることなしに安価な
ものにできる、低弛度増容量電線を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明により提供する低
弛度増容量電線は、張力を負担する芯撚線の一部または
全部に通常のインバ線よりも強度の高いインバ線を用
い、一方の2層以上で構成される外囲撚線の少なくとも
1層に硬アルミ線を用いその他の層に特別耐熱アルミ合
金線を用いてなる構造とした。
【0009】前記のような低弛度増容量電線とするの
は、次のような技術的思想による。即ち、増容量のため
に特別耐熱アルミ合金線を通常の安価な硬アルミ線に変
更するということから出発する。但し、硬アルミ線は、
耐熱性を有していないことから、この硬アルミ線の層の
強度的な成分は零として考える。これにより、撚線全体
の強度は低下することになるが、インバ線側において強
度の高いインバ線を数本ないし全部に用いることによ
り、従来の低弛度増容量電線と遜色のない性能を保持
し、且つ、トータルコストの低減を可能としたのであ
る。
【0010】前記強度の高いインバ線は、太さを変える
等でも良いが、高強度インバ線からなると良い。また、
前記硬アルミ線は、アルミ撚線の構造からして外囲撚線
の最内層に用いると良い。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る低弛度増容
量電線の好ましい実施例を電線の横断面にて示したもの
である。
【0012】この実施例の低弛度増容量電線は、7個撚
線からなる芯撚線において、4本の高強度アルミ覆イン
バ線7と通常のアルミ覆インバ線6とを1本の高強度ア
ルミ覆インバ線が中心に配されるように且つ均等配置に
して撚線してなり、一方、2層で構成される外囲撚線に
おいて、横断面扇形の圧縮型硬アルミ線5にて内側の撚
り層を構成し、横断面扇形の圧縮型特別耐熱アルミ合金
線4にて外側の撚り層を構成してなるものである。
【0013】以下の表1は、公称断面積160mm2 のア
ルミ覆インバ芯特別耐熱アルミ合金撚線における撚線構
成を、発明品(実施例;図1)と比較例(従来例;図
2)とを並べて示したものである。
【0014】
【表1】
【0015】上記の表1を参照しながらコストの面を説
明をすると、高強度アルミ覆インバ線に代えたことによ
る価格の上昇分よりも、硬アルミ線に代えたことによる
価格の下降分の方が大きくならなくてはならない。その
ためには、以下の関係式;式1が成り立つ必要がある。
【0016】
【数1】
【0017】何れにしても、表1に同一公称断面積で示
した本実施例の低弛度増容量電線は、従来例の低弛度増
容量電線と比較しても遜色のない低弛度且つ増容量特性
を保有することができ、価格面では、従来よりも確実に
低コスト化を図れるものである。
【0018】尚、上記の実施例は、飽くまでも本発明の
好ましい一実施例を示したまでであって、本発明が該実
施例に限定的に解釈されないことはいうまでもなく、本
発明の技術的思想の範囲内で改変があり得る。例えば、
強度の高いインバ線は、高強度インバ線の他に、インバ
線自体の径を若干太くしたことによっても強度アップを
図れる。また、強度は図るインバ線は、高強度アルミ覆
インバ線が防食状から最も望ましいが、場合によって
は、高強度亜鉛メッキインバ線等を用いても良い。
【0019】また、導体部となる外囲撚線には、特別耐
熱アルミ合金線に限らず、超耐熱アルミ合金線等を用い
ることも可能である。従って、前項における手段で「特
別耐熱アルミ合金線」を、「超耐熱アルミ合金線」も視
野に入れた意味で解釈しても差し支えない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したような本発明によれば、低
弛度且つ増容量の特性を損ねることなしに安価なものに
できる、低弛度増容量電線を提供するという所期の課題
(目的)を達成することができる。
【0021】本発明の低弛度増容量電線による効果を挙
げると、従来の特別耐熱アルミ合金線の層の一部に安価
な硬アルミ線を代替し、且つ、インバ線の一部ないし全
てを高強度インバ線に代えて強度を補うようにしたこと
から、従来の低弛度増容量電線と同程度の性能を維持し
つつ、該従来の電線よりも安価な低弛度増容量電線を提
供できる点にある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にして、低弛度増容量電線の横
断面説明図。
【図2】従来例による低弛度増容量電線の横断面説明
図。
【符号の説明】
4 特別耐熱アルミ合金線 5 硬アルミ線 6 高強度インバ線 7 インバ線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】張力を負担する芯撚線と導電性の良好な2
    層以上の外囲撚線とよりなる電線において、当該芯撚線
    の一部または全部に通常のインバ線よりも強度の高いイ
    ンバ線を用い、一方の外囲撚線の少なくとも1層に硬ア
    ルミ線を用いその他の層に特別耐熱アルミ合金線を用い
    てなる、低弛度増容量電線。
  2. 【請求項2】前記強度の高いインバ線は、高強度インバ
    線からなる、請求項1記載の低弛度増容量電線。
  3. 【請求項3】前記外囲撚線の最内層に硬アルミ線を用い
    てなる、請求項1記載の低弛度増容量電線。
JP32769197A 1997-11-28 1997-11-28 低弛度増容量電線 Pending JPH11162260A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105810301A (zh) * 2016-05-13 2016-07-27 江苏亨通高压电缆有限公司 一种大截面海底直流电缆异型导体
CN105810302A (zh) * 2016-05-20 2016-07-27 江苏亨通高压电缆有限公司 一种采用非正规绞合的海底电缆异型导体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105810301A (zh) * 2016-05-13 2016-07-27 江苏亨通高压电缆有限公司 一种大截面海底直流电缆异型导体
CN105810302A (zh) * 2016-05-20 2016-07-27 江苏亨通高压电缆有限公司 一种采用非正规绞合的海底电缆异型导体
CN105810302B (zh) * 2016-05-20 2018-05-15 江苏亨通高压海缆有限公司 一种采用非正规绞合的海底电缆异型导体

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