JPH11162130A - 磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御方法及び装置 - Google Patents
磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御方法及び装置Info
- Publication number
- JPH11162130A JPH11162130A JP32645397A JP32645397A JPH11162130A JP H11162130 A JPH11162130 A JP H11162130A JP 32645397 A JP32645397 A JP 32645397A JP 32645397 A JP32645397 A JP 32645397A JP H11162130 A JPH11162130 A JP H11162130A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head
- control
- control unit
- magnetic disk
- target position
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
- Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大容量のメモリを必要とせずに、ヘッドの目
標位置までの収束時間を短縮するとともに、その収束時
間のばらつきも抑える。 【解決手段】 ヘッド位置決め制御装置10は、ヘッド
12を速度制御によって移動させる速度制御部14と、
ヘッド12を位置制御によって移動させる積分動作を含
む位置制御部16と、ヘッド12が目標位置の近傍に達
した時に、速度制御部14による速度制御から位置制御
部16による位置制御に切り替える主制御部18と、速
度制御から位置制御に切り替えられた後、ヘッド12の
現在位置と目標位置との差が設定値以下になった時に、
積分動作における積分値を一旦クリアして積分動作を続
行させる積分器制御部20と、を備えている。
標位置までの収束時間を短縮するとともに、その収束時
間のばらつきも抑える。 【解決手段】 ヘッド位置決め制御装置10は、ヘッド
12を速度制御によって移動させる速度制御部14と、
ヘッド12を位置制御によって移動させる積分動作を含
む位置制御部16と、ヘッド12が目標位置の近傍に達
した時に、速度制御部14による速度制御から位置制御
部16による位置制御に切り替える主制御部18と、速
度制御から位置制御に切り替えられた後、ヘッド12の
現在位置と目標位置との差が設定値以下になった時に、
積分動作における積分値を一旦クリアして積分動作を続
行させる積分器制御部20と、を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に関し、詳しくはシーク動作に特徴のあるヘッド位置決
め制御方法及び装置に関する。
に関し、詳しくはシーク動作に特徴のあるヘッド位置決
め制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置には、ディスク上の目
標位置にヘッドを移動させて位置決めを行うためのヘッ
ド位置決め制御装置が設けられている。このヘッド位置
決め制御装置は、ヘッドの位置決めが完了するまでの
間、ヘッドを目標位置近傍まで速度制御により移動さ
せ、目標位置近傍で位置制御に切り替えて、ヘッドを目
標位置へ正確に位置決めする。
標位置にヘッドを移動させて位置決めを行うためのヘッ
ド位置決め制御装置が設けられている。このヘッド位置
決め制御装置は、ヘッドの位置決めが完了するまでの
間、ヘッドを目標位置近傍まで速度制御により移動さ
せ、目標位置近傍で位置制御に切り替えて、ヘッドを目
標位置へ正確に位置決めする。
【0003】ヘッド位置決め制御装置は、次のように動
作する。速度制御においては、ヘッドの現在位置から目
標位置までの移動距離(残シーク長)を算出し、その残
シーク長に基づき、ROM等に予め記憶されているヘッ
ドの目標移動速度を設定する。続いて、設定された目標
移動速度とヘッドの実際の移動速度との差から、ボイス
コイルモータの電流値制御量を計算し、ヘッドの移動速
度を制御する。位置制御においては、ヘッドからの現在
の位置情報と目標位置との差をもとに、比例動作、積分
動作及び微分動作を組み合わせたPID制御等により、
ボイスコイルモータの電流値制御量を計算し、ヘッドの
位置を制御する。
作する。速度制御においては、ヘッドの現在位置から目
標位置までの移動距離(残シーク長)を算出し、その残
シーク長に基づき、ROM等に予め記憶されているヘッ
ドの目標移動速度を設定する。続いて、設定された目標
移動速度とヘッドの実際の移動速度との差から、ボイス
コイルモータの電流値制御量を計算し、ヘッドの移動速
度を制御する。位置制御においては、ヘッドからの現在
の位置情報と目標位置との差をもとに、比例動作、積分
動作及び微分動作を組み合わせたPID制御等により、
ボイスコイルモータの電流値制御量を計算し、ヘッドの
位置を制御する。
【0004】この従来のヘッド位置決め制御装置では、
速度制御から位置制御に切り替えたときからシーク動作
終了までの間(セトリング)、位置制御に用いられる積
分動作を開始するタイミングにより、ヘッドの位置が目
標位置まで収束する様子(過渡応答)が変化する。例え
ば、セトリング開始後に積分動作をすぐに開始すると、
ヘッドの現在位置から目標位置までの差が大きいことに
より積分値が大きくなるため、積分動作の影響が大きく
なる。この場合、ヘッドの目標位置までの到達時間は短
くなるが、オーバーシュートが起こるため、ヘッドの目
標位置までの収束時間は長くなる。逆に、セトリング開
始後に、ある程度時間が経ってから積分動作を開始する
と、積分値はあまり大きくならないので積分動作の影響
は小さい。しかし、この場合は、過渡応答が外乱の影響
を受けやすく、ヘッドの目標位置までの収束時間がばら
つくことになる。
速度制御から位置制御に切り替えたときからシーク動作
終了までの間(セトリング)、位置制御に用いられる積
分動作を開始するタイミングにより、ヘッドの位置が目
標位置まで収束する様子(過渡応答)が変化する。例え
ば、セトリング開始後に積分動作をすぐに開始すると、
ヘッドの現在位置から目標位置までの差が大きいことに
より積分値が大きくなるため、積分動作の影響が大きく
なる。この場合、ヘッドの目標位置までの到達時間は短
くなるが、オーバーシュートが起こるため、ヘッドの目
標位置までの収束時間は長くなる。逆に、セトリング開
始後に、ある程度時間が経ってから積分動作を開始する
と、積分値はあまり大きくならないので積分動作の影響
は小さい。しかし、この場合は、過渡応答が外乱の影響
を受けやすく、ヘッドの目標位置までの収束時間がばら
つくことになる。
【0005】以上のような状態は、シーク開始位置、及
びシーク終了位置が同じ場合は、積分動作を開始するタ
イミングを適切に与えることにより防ぐことができる。
しかし、ヘッド位置により外乱やノイズは変化するの
で、過渡応答は様々に変化する。したがって、全てのシ
ーク条件に対応する適切なタイミングを、一つに調整す
ることは難しい。
びシーク終了位置が同じ場合は、積分動作を開始するタ
イミングを適切に与えることにより防ぐことができる。
しかし、ヘッド位置により外乱やノイズは変化するの
で、過渡応答は様々に変化する。したがって、全てのシ
ーク条件に対応する適切なタイミングを、一つに調整す
ることは難しい。
【0006】この対策として、シーク開始時のヘッド位
置信号を入力としてシーク条件を判断し、積分動作の開
始するタイミングを変える方法が、特開平2−2408
85号公報に開示されている。しかし、この方法では、
シーク条件に応じてタイミングを細かく設定するので、
そのタイミングを記憶しておくメモリが極めて大きくな
ってしまう。また、磁気ディスクの温度等の環境変化に
よる過渡応答の変化には、対応できない。
置信号を入力としてシーク条件を判断し、積分動作の開
始するタイミングを変える方法が、特開平2−2408
85号公報に開示されている。しかし、この方法では、
シーク条件に応じてタイミングを細かく設定するので、
そのタイミングを記憶しておくメモリが極めて大きくな
ってしまう。また、磁気ディスクの温度等の環境変化に
よる過渡応答の変化には、対応できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のヘッ
ド位置決め制御方法及び装置では、セトリング中の積分
動作を開始するタイミングが適切に与えられないため、
磁気ディスク装置の性能を落としてしまうという問題が
あった。また、シーク条件に応じて積分動作を開始する
タイミングを設定する場合、容量の大きなメモリ等が必
要となるために、磁気ディスク装置のコストが上がって
しまうという問題があった。
ド位置決め制御方法及び装置では、セトリング中の積分
動作を開始するタイミングが適切に与えられないため、
磁気ディスク装置の性能を落としてしまうという問題が
あった。また、シーク条件に応じて積分動作を開始する
タイミングを設定する場合、容量の大きなメモリ等が必
要となるために、磁気ディスク装置のコストが上がって
しまうという問題があった。
【0008】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、大容量のメモ
リを必要とせずに、ヘッドの目標位置までの収束時間を
短縮できるとともに、その収束時間のばらつきも抑えら
れる、ヘッド位置決め制御方法及び装置を提供すること
にある。
リを必要とせずに、ヘッドの目標位置までの収束時間を
短縮できるとともに、その収束時間のばらつきも抑えら
れる、ヘッド位置決め制御方法及び装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヘッド位置
決め制御方法は、ヘッドを速度制御によって目標位置の
近傍まで移動させ、前記ヘッドが前記目標位置の近傍に
達した時に、積分動作を含む位置制御に切り替えて前記
ヘッドを前記目標位置に移動させる、磁気ディスク装置
のヘッド位置決め制御方法において、前記速度制御から
前記位置制御に切り替えた後、前記ヘッドの現在位置と
前記目標位置との差が設定値以下になった時に、前記積
分動作における積分値を一旦クリアして当該積分動作を
続行するものである。本発明に係るヘッド位置決め制御
装置は、本発明に係るヘッド位置決め制御方法を使用す
るものであって、ヘッドを速度制御によって移動させる
速度制御部と、前記ヘッドを位置制御によって移動させ
る積分動作を含む位置制御部と、前記ヘッドが目標位置
の近傍に達した時に、前記速度制御部による速度制御か
ら前記位置制御部による位置制御に切り替える主制御部
と、前記速度制御から前記位置制御に切り替えられた
後、前記ヘッドの現在位置と前記目標位置との差が設定
値以下になった時に、前記積分動作における積分値を一
旦クリアして当該積分動作を続行させる積分器制御部と
を備えたものである。
決め制御方法は、ヘッドを速度制御によって目標位置の
近傍まで移動させ、前記ヘッドが前記目標位置の近傍に
達した時に、積分動作を含む位置制御に切り替えて前記
ヘッドを前記目標位置に移動させる、磁気ディスク装置
のヘッド位置決め制御方法において、前記速度制御から
前記位置制御に切り替えた後、前記ヘッドの現在位置と
前記目標位置との差が設定値以下になった時に、前記積
分動作における積分値を一旦クリアして当該積分動作を
続行するものである。本発明に係るヘッド位置決め制御
装置は、本発明に係るヘッド位置決め制御方法を使用す
るものであって、ヘッドを速度制御によって移動させる
速度制御部と、前記ヘッドを位置制御によって移動させ
る積分動作を含む位置制御部と、前記ヘッドが目標位置
の近傍に達した時に、前記速度制御部による速度制御か
ら前記位置制御部による位置制御に切り替える主制御部
と、前記速度制御から前記位置制御に切り替えられた
後、前記ヘッドの現在位置と前記目標位置との差が設定
値以下になった時に、前記積分動作における積分値を一
旦クリアして当該積分動作を続行させる積分器制御部と
を備えたものである。
【0010】また、前記クリアの回数が設定回数以上に
なったら、当該クリアの動作を停止するようにしてもよ
い。更に、前記クリアは、一回で初期値に戻してもよい
し、複数回に分けて徐々に初期値に戻してもよい。な
お、初期値とは、一般には「0」であるが、これに限定
されるものではない。
なったら、当該クリアの動作を停止するようにしてもよ
い。更に、前記クリアは、一回で初期値に戻してもよい
し、複数回に分けて徐々に初期値に戻してもよい。な
お、初期値とは、一般には「0」であるが、これに限定
されるものではない。
【0011】ヘッドの目標位置手前の移動速度が速い
と、目標位置に早く近づくので、サンプリング毎の位置
偏差入力が少なく積分値は小さくなる。逆に移動速度か
遅いと、目標位置にゆっくり近づくので積分値は大きく
なる。
と、目標位置に早く近づくので、サンプリング毎の位置
偏差入力が少なく積分値は小さくなる。逆に移動速度か
遅いと、目標位置にゆっくり近づくので積分値は大きく
なる。
【0012】一方、積分要素は、目標位置に近づく動作
を加速させる方向に働く。つまり、ヘッドが目標位置に
近づく際、積分要素は、移動速度が遅いほどヘッドを加
速させる方向に働くことになり、移動速度のばらつきを
減らすように作用する。しかし、ヘッドが目標位置を通
り過ぎてしまうと、積分値はそれまでの値が残っている
ので、オーバーシュートを増やすように作用する。
を加速させる方向に働く。つまり、ヘッドが目標位置に
近づく際、積分要素は、移動速度が遅いほどヘッドを加
速させる方向に働くことになり、移動速度のばらつきを
減らすように作用する。しかし、ヘッドが目標位置を通
り過ぎてしまうと、積分値はそれまでの値が残っている
ので、オーバーシュートを増やすように作用する。
【0013】そこで、目標位置に十分に近づいた時点で
積分値を一旦クリアすると、オーバーシュートを増やす
作用はなくなり、クリア後の積分要素はオーバーシュー
トを打ち消す方向に働く。
積分値を一旦クリアすると、オーバーシュートを増やす
作用はなくなり、クリア後の積分要素はオーバーシュー
トを打ち消す方向に働く。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、磁気ディスク装置及び本
発明に係るヘッド位置決め制御装置の一実施形態を示す
ブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
発明に係るヘッド位置決め制御装置の一実施形態を示す
ブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0015】ヘッド位置決め制御装置10は、ヘッド1
2を速度制御によって移動させる速度制御部14と、ヘ
ッド12を位置制御によって移動させる積分動作を含む
位置制御部16と、ヘッド12が目標位置の近傍に達し
た時に、速度制御部14による速度制御から位置制御部
16による位置制御に切り替える主制御部18と、速度
制御から位置制御に切り替えられた後、ヘッド12の現
在位置と目標位置との差が設定値以下になった時に、積
分動作における積分値を一旦クリアして積分動作を続行
させる積分器制御部20と、を備えている。本実施形態
では、主制御部18が1チップのマイクロプロセッサで
構成されており、速度制御部14、位置制御部16及び
積分器制御部20が主制御部18に内蔵されている。
2を速度制御によって移動させる速度制御部14と、ヘ
ッド12を位置制御によって移動させる積分動作を含む
位置制御部16と、ヘッド12が目標位置の近傍に達し
た時に、速度制御部14による速度制御から位置制御部
16による位置制御に切り替える主制御部18と、速度
制御から位置制御に切り替えられた後、ヘッド12の現
在位置と目標位置との差が設定値以下になった時に、積
分動作における積分値を一旦クリアして積分動作を続行
させる積分器制御部20と、を備えている。本実施形態
では、主制御部18が1チップのマイクロプロセッサで
構成されており、速度制御部14、位置制御部16及び
積分器制御部20が主制御部18に内蔵されている。
【0016】磁気ディスク22には、図示しないが、デ
ータトラック上にデータ領域とサーボ領域とが存在して
いる。サーボ領域には、シリンダ位置を示す情報とシリ
ング中心位置からのずれを示す情報とが、位置情報とし
て記録されている。ヘッド12は、サーボ領域からこの
位置情報を読み出す。読み出された位置情報は、位置検
出部24で復調され、シリング情報とシリング中心位置
からのずれを表す位置信号とに変換される。位置信号
は、A/Dコンバータ26によりディジタルデータに変
換され、シリング情報とともに主制御部18に送られ
る。主制御部18は、速度制御時及び位置制御時等の条
件により、速度制御部14と位置制御部16とを切り替
える。速度制御部14は、ボイスコイルモータ28をモ
デル化し、A/Dコンバータ26からの位置情報とボイ
スコイルモータ28の電流値制御量とに基づきヘッド1
2の移動速度を推定し、予めROM等に蓄えられた残シ
ーク長に対応した移動目標速度との差から、ボイスコイ
ルモータ28の電流値制御量を計算する。位置制御部1
6及び積分器制御部20の動作は、図2及び図3を用い
て後に詳述する。以上の方法で計算したボイスコイルモ
ータ28の電流値制御量を、D/Aコンバータ30に送
る。D/Aコンバータ30は、電流値制御量のディジタ
ルデータをアナログ信号に変換して、ボイスコイルモー
タ駆動部32に送る。ボイスコイルモータ駆動部32
は、アナログ信号に応じた電流をボイスコイルモータ2
8へ供給することで、ヘッド12の移動速度を制御す
る。
ータトラック上にデータ領域とサーボ領域とが存在して
いる。サーボ領域には、シリンダ位置を示す情報とシリ
ング中心位置からのずれを示す情報とが、位置情報とし
て記録されている。ヘッド12は、サーボ領域からこの
位置情報を読み出す。読み出された位置情報は、位置検
出部24で復調され、シリング情報とシリング中心位置
からのずれを表す位置信号とに変換される。位置信号
は、A/Dコンバータ26によりディジタルデータに変
換され、シリング情報とともに主制御部18に送られ
る。主制御部18は、速度制御時及び位置制御時等の条
件により、速度制御部14と位置制御部16とを切り替
える。速度制御部14は、ボイスコイルモータ28をモ
デル化し、A/Dコンバータ26からの位置情報とボイ
スコイルモータ28の電流値制御量とに基づきヘッド1
2の移動速度を推定し、予めROM等に蓄えられた残シ
ーク長に対応した移動目標速度との差から、ボイスコイ
ルモータ28の電流値制御量を計算する。位置制御部1
6及び積分器制御部20の動作は、図2及び図3を用い
て後に詳述する。以上の方法で計算したボイスコイルモ
ータ28の電流値制御量を、D/Aコンバータ30に送
る。D/Aコンバータ30は、電流値制御量のディジタ
ルデータをアナログ信号に変換して、ボイスコイルモー
タ駆動部32に送る。ボイスコイルモータ駆動部32
は、アナログ信号に応じた電流をボイスコイルモータ2
8へ供給することで、ヘッド12の移動速度を制御す
る。
【0017】図2は、図1のヘッド位置決め制御装置1
0のシーク動作を示すフローチャートである。以下、こ
の図面に基づき説明する。
0のシーク動作を示すフローチャートである。以下、こ
の図面に基づき説明する。
【0018】トラック追従動作(ステップ101)から
シーク動作に切り替わると(ステップ102)、まず速
度制御によりヘッドを移動させる(ステップ103)。
ヘッドが目標位置近傍に移動するとセトリング動作を開
始し(ステップ104)、PD制御による位置制御を開
始する(ステップ105)。続いて、積分器の動作を開
始し(ステップ106)、PID制御による位置制御を
開始する(ステップ107)。ここで、本発明の特徴で
ある積分器制御部の動作を開始する(ステップ10
8)。この積分器制御部の動作については、後に詳述す
る。セトリングが終了すると(ステップ109)、トラ
ック追従動作に切り替わる(ステップ110)。
シーク動作に切り替わると(ステップ102)、まず速
度制御によりヘッドを移動させる(ステップ103)。
ヘッドが目標位置近傍に移動するとセトリング動作を開
始し(ステップ104)、PD制御による位置制御を開
始する(ステップ105)。続いて、積分器の動作を開
始し(ステップ106)、PID制御による位置制御を
開始する(ステップ107)。ここで、本発明の特徴で
ある積分器制御部の動作を開始する(ステップ10
8)。この積分器制御部の動作については、後に詳述す
る。セトリングが終了すると(ステップ109)、トラ
ック追従動作に切り替わる(ステップ110)。
【0019】図3は、図1のヘッド位置決め制御装置1
0内の位置制御部16及び積分器制御部20を示すブロ
ック図である。以下、図1及び図3に基づき説明する。
0内の位置制御部16及び積分器制御部20を示すブロ
ック図である。以下、図1及び図3に基づき説明する。
【0020】PID制御による位置制御中には、ヘッド
12の目標位置とヘッド12から読み込んだ現在位置と
の差である位置偏差を、比例器42、微分器44及び積
分器46に送る。比例器42は、位置偏差に定数をかけ
てデータを出力する。微分器44は、この位置偏差と前
回のサンプリング時に読み込んだ位置偏差との差に、定
数をかけてデータを出力する。積分器46は、現在まで
の位置偏差の和に、定数をかけてデータを出力する。位
置制御部16は、比例器42、微分器44及び積分器4
6の出力データを加え、ボイスコイルモータ28の電流
値制御量として出力する。
12の目標位置とヘッド12から読み込んだ現在位置と
の差である位置偏差を、比例器42、微分器44及び積
分器46に送る。比例器42は、位置偏差に定数をかけ
てデータを出力する。微分器44は、この位置偏差と前
回のサンプリング時に読み込んだ位置偏差との差に、定
数をかけてデータを出力する。積分器46は、現在まで
の位置偏差の和に、定数をかけてデータを出力する。位
置制御部16は、比例器42、微分器44及び積分器4
6の出力データを加え、ボイスコイルモータ28の電流
値制御量として出力する。
【0021】積分器制御部20は、位置偏差を受け取
り、予めメモリなどの手段に蓄えてある設定値と位置偏
差との比較を行う。位置偏差が設定値より小さい場合、
積分器制御部20はそれまでの積分値をクリアする。主
制御部18が位置制御による位置決めを行っている間積
分器制御部20が全てにわたって動作していると、積分
器46は積分器として動作しない。そのため、積分器制
御部20は、シーク開始時に初期化され、1回又はある
決められた回数だけ積分値のクリアを行うと動作を終了
し、これにより位置制御部16は通常のPID制御に移
行する。
り、予めメモリなどの手段に蓄えてある設定値と位置偏
差との比較を行う。位置偏差が設定値より小さい場合、
積分器制御部20はそれまでの積分値をクリアする。主
制御部18が位置制御による位置決めを行っている間積
分器制御部20が全てにわたって動作していると、積分
器46は積分器として動作しない。そのため、積分器制
御部20は、シーク開始時に初期化され、1回又はある
決められた回数だけ積分値のクリアを行うと動作を終了
し、これにより位置制御部16は通常のPID制御に移
行する。
【0022】図4は、図3の位置制御部16において、
PID制御の微分器42の代わりに速度推定器48を用
いて位置制御を行う場合のブロック図である。以下、図
1及び図4に基づき説明する。
PID制御の微分器42の代わりに速度推定器48を用
いて位置制御を行う場合のブロック図である。以下、図
1及び図4に基づき説明する。
【0023】速度推定器48では、ボイスコイルモータ
28をモデル化し、ヘッド12からの現在位置情報とボ
イスコイルモータ28の電流値制御量とからヘッド12
の移動速度を計算し、その計算値に定数をかけてボイス
コイルモータ28の電流値制御量に加えている。比例器
42、積分器46及び積分器制御部20の動作は図3で
説明したものと同じであり、図3の場合と同様に積分器
46は積分器制御部20によって積分値のクリアが行わ
れる。
28をモデル化し、ヘッド12からの現在位置情報とボ
イスコイルモータ28の電流値制御量とからヘッド12
の移動速度を計算し、その計算値に定数をかけてボイス
コイルモータ28の電流値制御量に加えている。比例器
42、積分器46及び積分器制御部20の動作は図3で
説明したものと同じであり、図3の場合と同様に積分器
46は積分器制御部20によって積分値のクリアが行わ
れる。
【0024】図5は、積分器制御部20の動作をマイク
ロプロセッサで実現するときのフローチャートである。
以下、この図面に基づき説明する。
ロプロセッサで実現するときのフローチャートである。
以下、この図面に基づき説明する。
【0025】まず、動作回数を示すカウンタNの値に0
をセットし(ステップ201)、位置偏差を読み込み始
める(ステップ202)。次に、読み込んだ位置偏差と
その設定値との比較を行う(ステップ203)。位置偏
差が設定値より大きい場合、積分器制御部は動作せず、
次の位置偏差の入力を待つ(ステップ202)。位置偏
差が設定値より小さい場合、積分器制御部は積分値をク
リアし、動作回数Nの値を一つ大きくする(ステップ2
04)。Nの値が設定回数X未満の場合(ステップ20
5)、積分器制御部は次の位置偏差の入力を待ち、動作
を続ける(ステップ202)。NがX以上の場合(ステ
ップ205)、積分器制御部は動作を終了し、位置制御
部は通常の位置制御へと移行する。
をセットし(ステップ201)、位置偏差を読み込み始
める(ステップ202)。次に、読み込んだ位置偏差と
その設定値との比較を行う(ステップ203)。位置偏
差が設定値より大きい場合、積分器制御部は動作せず、
次の位置偏差の入力を待つ(ステップ202)。位置偏
差が設定値より小さい場合、積分器制御部は積分値をク
リアし、動作回数Nの値を一つ大きくする(ステップ2
04)。Nの値が設定回数X未満の場合(ステップ20
5)、積分器制御部は次の位置偏差の入力を待ち、動作
を続ける(ステップ202)。NがX以上の場合(ステ
ップ205)、積分器制御部は動作を終了し、位置制御
部は通常の位置制御へと移行する。
【0026】ここで、前述の積分値をクリアする際、1
回で積分値を0にするのではなく、数回に分けて積分値
を直前の積分値の1/2程度ずつ減らしている。この場
合は、積分値のステップ状の変化が避けられるので、過
渡応答はより安定しやすくなる。本実施形態では、積分
値のクリアを2回に分けて行うようにして良い結果を得
たが、サンプリング周期やセトリング開始時のヘッドの
移動速度等の条件で異なるので、実験的に好ましいクリ
ア回数や積分値のクリア方法を選定する必要がある。
回で積分値を0にするのではなく、数回に分けて積分値
を直前の積分値の1/2程度ずつ減らしている。この場
合は、積分値のステップ状の変化が避けられるので、過
渡応答はより安定しやすくなる。本実施形態では、積分
値のクリアを2回に分けて行うようにして良い結果を得
たが、サンプリング周期やセトリング開始時のヘッドの
移動速度等の条件で異なるので、実験的に好ましいクリ
ア回数や積分値のクリア方法を選定する必要がある。
【0027】前述の積分器割御器を用いることにより、
積分値が大きいためにおこるオーバーシュートを抑える
ことができる。したがって、積分動作の開始のタイミン
グを早くすることができるので、外乱やノイズの影響を
受けにくくすることができる。その結果、ヘッドの目標
位置への収束を早めることが可能となる。
積分値が大きいためにおこるオーバーシュートを抑える
ことができる。したがって、積分動作の開始のタイミン
グを早くすることができるので、外乱やノイズの影響を
受けにくくすることができる。その結果、ヘッドの目標
位置への収束を早めることが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、積分値
を一旦クリアする動作を加えることにより、積分要素に
よる過渡応答のばらつきを減らす作用を効果的に引き出
すことができる。また、セトリング中の積分開始のタイ
ミングを変える必要がないので、大容量のメモリを必要
としない。したがって、安価で信頼性の高い磁気ディス
ク装置のヘッド位置決め装置が実現できる。
を一旦クリアする動作を加えることにより、積分要素に
よる過渡応答のばらつきを減らす作用を効果的に引き出
すことができる。また、セトリング中の積分開始のタイ
ミングを変える必要がないので、大容量のメモリを必要
としない。したがって、安価で信頼性の高い磁気ディス
ク装置のヘッド位置決め装置が実現できる。
【図1】磁気ディスク装置及び本発明に係るヘッド位置
決め制御装置の一実施形態を示すブロック図である。
決め制御装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1のヘッド位置決め制御装置のシーク動作を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図3】図1のヘッド位置決め制御装置における位置制
御部及び積分器制御部のブロック図である。
御部及び積分器制御部のブロック図である。
【図4】図3の位置制御部において微分器の代わりに速
度推定器を用いた場合のブロック図である。
度推定器を用いた場合のブロック図である。
【図5】図3及び図4の積分器制御部の動作の具体例を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
10 ヘッド位置決め制御装置 12 ヘッド 14 速度制御部 16 位置制御部 18 主制御部(マイクロプロセッサ) 20 積分器制御部 22 磁気ディスク 24 位置検出部 26 A/Dコンバータ 28 ボイスコイルモータ 30 D/Aコンバータ 32 ボイスコイルモータ駆動部 42 比例器 44 微分器 46 積分器 48 速度推定器
Claims (6)
- 【請求項1】 ヘッドを速度制御によって目標位置の近
傍まで移動させ、前記ヘッドが前記目標位置の近傍に達
した時に、積分動作を含む位置制御に切り替えて前記ヘ
ッドを前記目標位置に移動させる、磁気ディスク装置の
ヘッド位置決め制御方法において、 前記速度制御から前記位置制御に切り替えた後、前記ヘ
ッドの現在位置と前記目標位置との差が設定値以下にな
った時に、前記積分動作における積分値を一旦クリアし
て当該積分動作を続行する、 ことを特徴とする磁気ディスク装置のヘッド位置決め制
御方法。 - 【請求項2】 ヘッドを速度制御によって目標位置の近
傍まで移動させ、前記ヘッドが前記目標位置の近傍に達
した時に、積分動作を含む位置制御に切り替えて前記ヘ
ッドを前記目標位置に移動させる、磁気ディスク装置の
ヘッド位置決め制御方法において、 前記速度制御から前記位置制御に切り替えた後、前記ヘ
ッドの現在位置を一定時間ごとに入力し、この現在位置
と前記目標位置との差が設定値以下であるごとに前記積
分動作における積分値を一旦クリアして当該積分動作を
続行し、 前記クリアの回数が設定回数以上になったら当該クリア
の動作を停止する、 ことを特徴とする磁気ディスク装置のヘッド位置決め制
御方法。 - 【請求項3】 前記クリアとは、複数回に分けて徐々に
初期値に戻すことである、請求項1又は2記載の磁気デ
ィスク装置のヘッド位置決め制御方法。 - 【請求項4】 ヘッドを速度制御によって移動させる速
度制御部と、 前記ヘッドを位置制御によって移動させる積分動作を含
む位置制御部と、 前記ヘッドが目標位置の近傍に達した時に、前記速度制
御部による速度制御から前記位置制御部による位置制御
に切り替える主制御部と、 を備えた磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御装置に
おいて、 前記速度制御から前記位置制御に切り替えられた後、前
記ヘッドの現在位置と前記目標位置との差が設定値以下
になった時に、前記積分動作における積分値を一旦クリ
アして当該積分動作を続行させる、積分器制御部、 を更に備えたことを特徴とする磁気ディスク装置のヘッ
ド位置決め制御装置。 - 【請求項5】 ヘッドを速度制御によって移動させる速
度制御部と、 前記ヘッドを位置制御によって移動させる積分動作を含
む位置制御部と、 前記ヘッドが目標位置の近傍に達した時に、前記速度制
御部による速度制御から前記位置制御部による位置制御
に切り替える主制御部と、 を備えた磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御装置に
おいて、 前記速度制御から前記位置制御に切り替えられた後、前
記ヘッドの現在位置を一定時間ごとに入力し、この現在
位置と前記目標位置との差が設定値以下であるごとに前
記積分動作における積分値を一旦クリアして当該積分動
作を続行させ、前記クリアの回数が設定回数以上になっ
たら当該クリアの動作を停止する、積分器制御部、 を更に備えたことを特徴とする磁気ディスク装置のヘッ
ド位置決め制御装置。 - 【請求項6】 前記クリアとは、複数回に分けて徐々に
初期値に戻すことである、請求項4又は5記載の磁気デ
ィスク装置のヘッド位置決め制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32645397A JPH11162130A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32645397A JPH11162130A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11162130A true JPH11162130A (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=18187990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32645397A Pending JPH11162130A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11162130A (ja) |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP32645397A patent/JPH11162130A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH01263977A (ja) | ヘッド・サーボ制御装置及びヘッド移動方法 | |
JPH0574078A (ja) | 磁気デイスク装置 | |
JP2003157630A (ja) | 位置決め制御装置 | |
JPH11162130A (ja) | 磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御方法及び装置 | |
JP2004355758A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JP3802297B2 (ja) | ヘッド位置決め制御システム及びディスク記憶装置 | |
JP2001126424A (ja) | 記録再生装置 | |
JP2523358B2 (ja) | 磁気デイスク駆動装置に於けるシ―ク動作制御方式 | |
JP2686393B2 (ja) | オフトラック測定機能を有する磁気ディスク装置 | |
JP2752937B2 (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JPH04335272A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
US7082010B1 (en) | Method and apparatus for reducing seek acoustics in a disk drive using feedback during large current transitions | |
JP2000021103A (ja) | 磁気ディスク装置のシーク制御方法 | |
JP2611055B2 (ja) | 磁気ディスク装置のオフセット測定方式 | |
JP3123819B2 (ja) | ディスク装置のアクセス方法 | |
JPH0289264A (ja) | ヘッド位置決め制御方法 | |
JPH01303679A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JPH06131829A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JPH05314688A (ja) | ディスク装置のアクセス方法 | |
JP3173804B2 (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JPH0273578A (ja) | ヘツド位置決め速度制御方式 | |
JPH0323571A (ja) | ディスク装置のトラックアクセス制御方式 | |
JPS6329384A (ja) | 磁気デイスク装置のヘツド位置決め装置 | |
JPH06119728A (ja) | ディスク装置のアクセス方法及び更新方法 | |
JPS63263670A (ja) | 磁気ヘツドの位置決め制御方式 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000216 |