JPH11161917A - 薄膜ヘッド製品の不良解析システムおよび不良解析方法 - Google Patents

薄膜ヘッド製品の不良解析システムおよび不良解析方法

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JPH11161917A
JPH11161917A JP9327530A JP32753097A JPH11161917A JP H11161917 A JPH11161917 A JP H11161917A JP 9327530 A JP9327530 A JP 9327530A JP 32753097 A JP32753097 A JP 32753097A JP H11161917 A JPH11161917 A JP H11161917A
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JP
Japan
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thin film
wafer
inspection
block
film head
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JP9327530A
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English (en)
Inventor
Takafumi Seki
尚文 関
Shoichiro Fujiwara
正一郎 藤原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、不良要因のあるプロセスを容
易に同定することが可能な不良解析方法及び不良解析シ
ステムを提供することにある。 【解決手段】本発明は、上記目的を達成するために、各
プロセスの検査結果をそれ以前に行われた薄膜形成プロ
セスでの製造単位(ウエハ単位)や、機械加工プロセス
での製造単位(ブロック単位)となるようにマッピング
して出力することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異種の製造プロセ
スを組み合わせて製造される製品、例えば薄膜形成プロ
セス、機械加工プロセス、組立プロセス等を組み合わせ
て製造される薄膜ヘッド製品の不良解析方法及び不良解
析システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図11は薄膜ヘッド製品の生産工程を示
したものである。薄膜ヘッド製品の生産工程は、薄膜形
成プロセス1101、機械加工プロセス1102、組立
プロセス1103、最終特性評価工程1104で構成さ
れている。
【0003】薄膜形成プロセス1101は、ウェハ上に
薄膜ヘッド素子を形成するために、各種金属薄膜を形成
する各種スパッタ工程や絶縁膜等を形成するCVD成膜
工程や各種金属薄膜に対してパターンを形成するホトリ
ソ工程やレジスト除去工程や中間電気特性測定工程等で
構成されている。
【0004】機械加工プロセス1102は薄膜ヘッド製
品におけるヘッド部分を製造するために、薄膜形成プロ
セス1101において薄膜ヘッド素子を形成したウェハ
を複数個のブロックに切断する工程や前記切断品を研磨
する工程やミリング処理により研削する工程やスパッタ
処理により保護膜を形成する工程等で構成されている。
【0005】組立プロセス1103は機械加工プロセス
1102で製造されたヘッド部分に信号線を接着する工
程や金属バネに組み付ける工程等で構成されている。
【0006】最終特性検査工程1104は組立プロセス
1103において完成した薄膜ヘッド製品の最終特性を
検査し、製品の最終的な良否を決定する工程である。例
えば、ヘッドからの出力電流の大きさ、出力波形の形
状、ヘッドの浮上量等の製品の最終的な評価を得るため
の工程である。
【0007】また、最終特性検査工程1104以外に
も、薄膜形成プロセス1101、機械加工プロセス11
02において、薄膜ヘッド素子となるチップの電気的特
性や膜厚等を検査し、良品・不良品を判断している。
【0008】従来の薄膜ヘッド製造ラインにおける不良
解析は、これらの各工程で得た検査結果を用いて不良要
因の発生したプロセス及びそのプロセス中の工程を同定
していた。また、従来の薄膜ヘッド製造ラインでは、前
述の如く異種のプロセスを経て最終製品である薄膜ヘッ
ド製品を製造している。そのため、従来の薄膜ヘッド製
造ラインの不良解析では異種のプロセスにまたがって不
良要因を検討する必要があった。例えば、薄膜形成プロ
セス1101の検査で良品と判定されたチップであって
も次プロセスでの不良要因が内在する場合があることか
ら、このような複数のプロセスをまたがる不良要因を解
析・検討する必要があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の薄膜ヘ
ッドの製造ラインでは、各プロセスに設けられた製造装
置の処理単位が薄膜形成プロセス1101ではウエハ単
位、機械加工プロセス1102ではブロック単位、組立
プロセス1103ではチップ単位であるようにそれぞれ
異なり、その検査結果も各プロセスでの処理単位に応じ
て出力されていた。そのため、プロセス間の相関関係が
明確になっておらず、従来の不良解析では検査結果にお
いて初めて不良が発生したプロセスに不良要因があるの
か、それ以前のプロセスに不良要因があるのかを同定す
ることが非常に困難であった。
【0010】また、不良要因が存在するプロセスを同定
する時間は、薄膜ヘッドの製造ラインでは不良品を作り
込む時間となるため、その同定時間の短縮は歩留まりを
向上させる上で非常に大きな問題となっていた。
【0011】本発明の目的は、不良要因のあるプロセス
を容易に同定することが可能な不良解析方法及び不良解
析システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、各プロセスの検査結果をそれ以前に行わ
れた薄膜形成プロセスでの製造単位(ウエハ単位)や、
機械加工プロセスでの製造単位(ブロック単位)となる
ようにマッピングして出力することとした。
【0013】これによって、機械加工プロセスで不良チ
ップが現れたとしてもマッピングしたウエハ単位の出力
においてウエハ内の所定の領域が不良モードとして出力
されている場合は、その不良要因は薄膜形成プロセスに
起因しているとして対策することが可能となった。同様
に、組立プロセスで不良チップが現れたとしてもマッピ
ングしたブロック単位の出力においてブロック内の所定
の領域、特に複数のブロックに共通に現れる所定の領域
が不良モードとして出力されている場合は、その不良要
因は機械加工プロセスに起因しているとして対策するこ
とが可能となった。
【0014】従って、検査結果において初めて不良が発
生したプロセスに不良要因があるのか、それ以前のプロ
セスに不良要因があるのかを容易に同定でき、その対策
までの時間を短縮することが可能となった。すなわち、
複数のプロセスにまたがるような不良要因を容易に解析
することが可能となった。また、対策時間を短縮化する
ことで不良品を作り込む時間も短くなり、歩留まりを向
上させることも可能となった。
【0015】ここでウエハ単位とは薄膜形成プロセスで
得られるウエハ形状のごときマッピングを意味し、ブロ
ック単位とは機械加工プロセスで得られるブロック形状
のごときマッピングを意味する。
【0016】本発明をより具体的に説明すると以下のと
おりである。
【0017】すなわち、本発明は、ウエハに薄膜を形成
する薄膜形成プロセスと、該薄膜を形成したウエハを複
数個のブロックに分割する機械加工プロセスと、該分割
されたブロックに形成された複数個のチップの特性を検
査する検査工程と、該ブロックを複数個のチップに分割
し、該分割されたチップを部材に組み付けて薄膜ヘッド
製品を形成する組立プロセスとを備えた薄膜ヘッド製品
の不良解析方法であって、該ブロックの分割されたウエ
ハおよび該ブロックのウエハにおける位置を識別するこ
とで、該複数個のチップの検査結果をウエハ単位にマッ
ピングして出力するものである。
【0018】また、ウエハに薄膜を形成する薄膜形成プ
ロセスと、該薄膜を形成したウエハを複数個のブロック
に分割する機械加工プロセスと、該ブロックを複数個の
チップに分割し、該分割されたチップを部材に組み付け
て薄膜ヘッド製品を形成する組立プロセスと、該薄膜ヘ
ッド製品の特性を検査する検査工程とを備えた薄膜ヘッ
ド製品の不良解析方法であって、該薄膜ヘッド製品に組
み付けられたチップの分割されたブロック及び該チップ
のブロックにおける位置と、該ブロックの分割されたウ
エハおよび該ブロックのウエハにおける位置とを識別す
ることで、該薄膜ヘッド製品の検査結果を該薄膜ヘッド
製品の有するチップに対応させてウエハ単位にマッピン
グして出力するものである。
【0019】また、ウエハに薄膜を形成する薄膜形成プ
ロセスと、該薄膜を形成したウエハを複数個のブロック
に分割する機械加工プロセスと、該ブロックを複数個の
チップに分割し、該分割されたチップを部材に組み付け
て薄膜ヘッド製品を形成する組立プロセスと、該薄膜ヘ
ッド製品の特性を検査する検査工程とを備えた薄膜ヘッ
ド製品の不良解析方法であって、該薄膜ヘッド製品に組
み付けられたチップの分割されたブロック及び該チップ
のブロックにおける位置を識別することで、該薄膜ヘッ
ド製品の検査結果を該薄膜ヘッド製品の有するチップに
対応させてブロック単位にマッピングして出力するもの
である。
【0020】また、ウエハを分割して得た複数個のブロ
ックにおいて該ブロックに含まれる複数個のチップの特
性を検査する検査装置と、該検査装置の得た検査結果か
ら検査したブロックの分割されたウエハおよび検査した
ブロックのウエハにおける位置を識別することで該複数
個のチップの検査結果をウエハ単位にマッピングして出
力する解析装置とを備えたものである。
【0021】また、チップを部材に組み付けて形成した
薄膜ヘッド製品の特性を検査する検査装置と、該検査装
置の得た検査結果から検査した薄膜ヘッド製品に組み付
けられたチップの分割されたブロック及び該チップのブ
ロックにおける位置と、該ブロックの分割されたウエハ
および該ブロックのウエハにおける位置とを識別するこ
とで該薄膜ヘッド製品の検査結果を該薄膜ヘッド製品の
有するチップに対応させてウエハ単位にマッピングして
出力する解析装置とを備えたものである。
【0022】また、チップを部材に組み付けて形成した
薄膜ヘッド製品の特性を検査する検査装置と、該検査装
置の得た検査結果から検査した薄膜ヘッド製品に組み付
けられたチップの分割されたブロック及び該チップのブ
ロックにおける位置とを識別することで該薄膜ヘッド製
品の検査結果を該薄膜ヘッド製品の有するチップに対応
させてブロック単位にマッピングして出力する解析装置
とを備えたものである。
【0023】これらの場合、例えば薄膜形成プロセスで
の検査装置は検査結果と共に該当するウエハとウエハ内
のチップ位置とを識別可能な情報を検査データとして送
り、機械加工プロセスでの検査装置は検査結果と共に該
当するウエハおよびブロックと、ウエハ内のブロック位
置と、ブロック内のチップ位置とを識別可能な情報を検
査データとして送り、組立プロセスでの検査装置は検査
結果と共に該当するウエハおよびブロックと、ウエハ内
のブロック位置と、ブロック内のチップ位置とを識別可
能な情報を検査データとして送れば良い。また、これら
の情報はデータベースに蓄積しておき、必要に応じて抽
出すれば良い。そして、検査結果がどのウエハもしくは
ブロックのどのチップであるかを識別することで、周知
の方法によりウエハ単位もしくはブロック単位にマッピ
ングして出力すれば良い。
【0024】一方、このようにマッピングした検査結果
を他プロセスの検査結果と重ね合わせ、その重ね合わせ
た結果から因果関係がある場合はそれに基づいて対策す
ることも効果的である。例えば、薄膜形成プロセスの検
査結果と機械加工プロセスの検査結果とをウエハ単位で
重ね合わせることで初めてウエハ内に集中した不良モー
ドの分布がある場合は、薄膜形成プロセスを対策すれば
良いこととなる。薄膜形成プロセスの検査結果と機械加
工プロセスの検査結果と組立プロセスの検査結果をウエ
ハ単位で重ね合わせても、機械加工プロセスの検査結果
と組立プロセスの検査結果をブロック単位で重ね合わせ
たとしても同様である。
【0025】本発明をより具体的に説明すると以下の通
りである。
【0026】すなわち、本発明は、ウエハに形成された
複数個のチップの電気的特性を検査する第一の検査工程
と、該ウエハを分割して形成したブロックに含まれる複
数個のチップの特性を検査する第二の検査工程とを備
え、該第一の検査工程で得た検査結果と該第二の検査工
程で得た検査結果をウエハ単位にマッピングして出力す
るものである。
【0027】また、ウエハに形成された複数個のチップ
の電気的特性を検査する第一の検査工程と、該チップを
部材に取り付けて形成した薄膜ヘッド製品の特性を検査
する第二の検査工程とを備え、該第一の検査工程で得た
検査結果と該第二の検査工程で得た検査結果をウエハ単
位にマッピングして出力するものである。
【0028】また、ウエハを分割して形成したブロック
に含まれる複数個のチップの特性を検査する第一の検査
工程と、該チップを部材に取り付けて形成した薄膜ヘッ
ド製品の特性を検査する第二の検査工程とを備え、該第
一の検査工程で得た検査結果と該第二の検査工程で得た
検査結果をブロック単位にマッピングして出力するもの
である。
【0029】これらの場合、それぞれの検査結果は出力
するウエハ単位もしくはブロック単位の有する座標及び
寸法が同一となるようにして検査結果を論理データから
物理データに変換している。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。
【0031】図1に本発明に係る薄膜ヘッド製品の不良
解析を実現するための一実施の形態を示す。図では、不
良解析システムとその不良解析システムを適用する製造
ラインを示している。
【0032】図に示す不良解析システムにおいて、10
1は不良解析を行う解析端末、102は検査データを記
憶する品質データベース、103は薄膜形成プロセスで
形成するウエハの特性を検査する検査装置群A、104
は機械加工プロセスで形成するブロックの特性を検査す
る検査装置群B、105は組立プロセスで形成する薄膜
ヘッド製品の特性を検査する検査装置群C、106は解
析端末101と品質データベース102と検査装置群1
03〜105等を接続するネットワークである。
【0033】また、この不良解析システムを適用する製
造ラインにおいて、107は薄膜プロセス製品を製造す
る製造工程、108は薄膜ヘッド製品の最終特性を評価
する最終特性評価工程、109は薄膜形成プロセス、1
10は機械加工プロセス、111は組立プロセス、11
2は薄膜形成プロセス109で形成されるウエハ、11
3は機械加工プロセス110でウエハ112を分割して
形成されるブロック、114は組立プロセス111でブ
ロック113をチップ単位に分割して組み立てた薄膜ヘ
ッド製品である。
【0034】図2に解析端末101の機能構成を示す。
なお、解析端末101は一般的なパーソナルコンピュー
タ等で構成することができる。
【0035】図において、201は解析指示を受け付け
る入力部、202は解析結果を出力する出力部、203
は解析指示に基づいて後述するデータベースの検索処
理、マッピング処理等を制御する制御部、204は解析
対象を同定する解析対象同定部、205は品質データベ
ース102を検索するデータベース検索部、206は後
述するブロック単位もしくはウエハ単位に検査結果をマ
ッピングするマッピング部、207はネットワーク10
6に接続されて品質データベース102とアクセスする
通信部である。
【0036】本システムでは各プロセスの検査装置群か
ら検査データの収集を以下のようにして行う。なお、製
造ライン(薄膜形成プロセス109、機械加工プロセス
110、組立プロセス111、最終特性評価工程10
8)での処理は、前述の従来技術通りなのでその説明は
省略する。
【0037】まず、各工程で製造されたウエハ102、
ブロック113、薄膜ヘッド製品114は、それぞれ対
応する検査装置群103〜105を用いて検査される。
それぞれの検査結果等は検査データとして、ネットワー
ク106を介して品質データベース102に記憶され
る。また、検査データはネットワーク106を介して送
信せずにコンピュータからのキーボード入力やフロッピ
ーディスク等の記録媒体等、様々な方法により入力して
も良い。
【0038】図3は各検査装置群A〜Cが品質データベー
ス102へ送信する検査データの一例である。
【0039】検査装置群A103は、検査結果、ウエハ
を識別するためのウエハ番号、検査したチップのウエハ
内の位置を識別するためのチップアドレスを検査データ
として送る。
【0040】同様に、検査装置群B104は、検査結
果、ブロックの分割もととなったウエハを識別するため
のウエハ番号、検査したブロックおよび検査したブロッ
クのウエハ内の位置を識別するためのブロック番号、検
査したチップのブロック内の位置を識別するためのチッ
プアドレスを検査データとして送る。
【0041】同様に、検査装置群C105は、検査結
果、検査した薄膜ヘッド製品の有するチップおよびその
チップが分割される前のブロック内の位置を識別するた
めのチップ番号、薄膜ヘッド製品の有するチップの分割
もととなったブロックおよびそのブロックの分割もとと
なったウエハ内の位置を識別するためのブロック番号、
そのブロックの分割もととなったウエハを識別するため
のウエハ番号を検査データとして送る。
【0042】このように本システムでは、検査装置群A
103からウエハとチップとを関連づけて検査データを
収集し、検査装置群B104からウエハとブロックとチ
ップとを関連づけて検査データを収集し、検査装置群C
105からウエハとブッロクと薄膜ヘッド製品の有する
チップとを関連づけて検査データを収集する。
【0043】なお、各プロセス間のウエハ、ブロック、
薄膜ヘッド製品(チップ)の対応関係を管理することが
できれば、各検査装置から送信する識別情報等は図3の
フォーマットでなくても良い。
【0044】これらの検査データは、品質データベース
102が記憶・管理する。
【0045】次に機械加工プロセス110での検査デー
タをウエハ単位にマッピングする一例を図4を用いて説
明する。
【0046】まず、解析装置101は入力手段201を
用いて解析対象を受け付ける(ステップ401)。例え
ば、解析したいブロック番号やウエハ番号等が入力され
る。入力を受け付けた解析装置101では、解析対象同
定部206を用いてその入力を用いて解析対象となるウ
エハ番号を同定する(ステップ402)。なお、ブロッ
ク番号が入力された場合は、データベース検索部205
及び通信部207を用いて品質データベース102を検
索し、記憶する検査データから該当するウエハ番号を取
得する。次に、解析装置101は、データベース検索部
205を用いて同定したウエハ番号を有する全ての検査
データを品質データベース102から抽出する(ステッ
プ403)。そして、解析装置101は、マッピング部
206を用いて抽出した検査データから該当する検査結
果とそのウエハ内ブロック位置およびブロック内チップ
位置を識別することで(ステップ404)、該当する検
査結果をウエハ単位にマッピングする(ステップ30
5)。そして、そのマッピングされた結果を出力部20
2を用いて出力する(ステップ406)。
【0047】図5は、その出力例であり、解析対象ウェ
ハ501に機械加工プロセス110の検査データの一つ
であるΔV-H不良をマッピングした一例である。マッピ
ングした黒点の一つが、1つのチップの不良を示す。
【0048】図5では、機械加工プロセス110の不良
であるΔV-H不良が機械加工プロセスロット502によ
って区切られる区域に現れるのではなく、ウェハの左上
方に広がる形で不良が分布していることが確認できる。
このことから、機械加工プロセス110の不良であるΔ
V-H不良を発生させる要因がブロック単位で製造してい
る機械加工プロセス110ではなく、ウェハ単位で製造
している薄膜形成プロセス109にあると推測すること
が可能となる。すなわち、薄膜形成プロセス109の製
造単位であるウエハ内に特異な分布が現れていることと
から、不良要因が既に薄膜形成プロセス109で作り込
まれていたことを推測することが可能となる。これは、
単に機械加工プロセス110の製造単位であるブロック
単位で解析を行っていた従来の手法では導き出すことの
出来ない推測である。
【0049】一方、図6に示すようにブロック単位に規
則性を持って不良が発生している場合は、機械加工プロ
セス110に不良の要因があるとして、機械加工プロセ
ス110の検査データを対象に不良解析を行えば良いこ
ととなる。
【0050】従来の機械加工プロセス110での解析
は、単に機械加工プロセス110の処理単位であるブロ
ック単位で行っていたため、機械加工プロセス110で
不良が発生すれば機械加工プロセス110に不良要因が
存在すると考えて対策していた。これでは他のプロセス
で生じていた不良要因を究明するまでに非常に多くの時
間が必要となってしまう。しかし、本システムを用いれ
ばウエハ単位に検査結果を表示するため、その不良の現
れるモードに応じて薄膜形成プロセス109に起因する
不良か機械加工プロセス110に起因する不良かを区別
することが可能となり、従来に比べて効率よく、しかも
高信頼に解析を行うことが可能となった。また、これに
よって解析時間も短縮され、歩留まりも向上させること
も可能となった。
【0051】なお、このような解析は、必要に応じて行
っても良いが、所定の処理個数毎に定期的に出力させて
製造工程を管理するようにしても良い。また、解析端末
101で行っていたステップ403〜405の処理を品
質データベース102で行わせても問題はない。すなわ
ち、解析端末101と品質データベース102の有する
処理能力に応じて各処理を分担させても問題はない。こ
れは以下の処理についても同様である。
【0052】また、本実施の形態では、機械加工プロセ
ス110の検査結果をウエハ単位で出力する例を説明し
たが、組立プロセス111の検査結果を同様に処理して
ウエハ単位もしくはブロック単位に出力することも可能
である。なお、ブロック単位で出力する処理手順は図7
の通りである。
【0053】次に、薄膜形成プロセス109の検査結果
と機械加工プロセス110の検査結果とウエハ単位で重
ね合わせ、その重ね合わせた結果に基づいて解析する例
を図8を用いて説明する。
【0054】まず、解析装置101は入力手段201を
用いて解析対象を受け付ける(ステップ801)。例え
ば、解析したいブロック番号やウエハ番号等が入力され
る。入力を受け付けた解析装置101では、解析対象同
定部206を用いてその入力を用いて解析対象となるウ
エハ番号を同定する(ステップ802)。ブロック番号
が入力された場合は、データベース検索部205及び通
信部207を用いて品質データベース102を検索し、
記憶する検査データから該当するウエハ番号を取得す
る。この場合、薄膜形成プロセス109および機械加工
プロセス110の検査データから該当するウエハ番号を
取得する。次に、解析装置101は、データベース検索
部205及び通信部207を用いて同定したウエハ番号
を有する薄膜形成プロセス109および機械加工プロセ
ス110での検査データを品質データベース102から
抽出する(ステップ803)。そして、解析装置101
は、マッピング部206を用いて抽出した薄膜形成プロ
セス109の検査データから該当する検査結果とそのウ
エハ内チップ位置を識別し、機械加工プロセス110の
検査データから該当する検査結果とそのウエハ内ブロッ
ク位置およびブロック内チップ位置を識別することで
(ステップ804)、該当するそれぞれの検査結果をウ
エハ単位にマッピングする(ステップ805)。この場
合、薄膜形成プロセス109での検査データと機械加工
プロセス110での検査データは、マッピングするウエ
ハ単位の有する座標及び寸法が同一となるようにそれぞ
れ変換されている。そして、そのマッピングされた結果
を表示部202を用いて出力する(ステップ806)。
【0055】図9はその表示例である。
【0056】このように薄膜形成プロセス109の検査
結果と機械加工プロセス110の検査結果のそれぞれに
は特異な分布が現れない場合であっても、薄膜形成プロ
セス109の検査結果と機械加工プロセス110の検査
結果とをウエハ単位で重ね合わせることで初めてウエハ
内に集中した不良モードの分布がある場合は、薄膜形成
プロセスを対策すれば良いこととなる。すなわち、薄膜
形成プロセス109の検査結果と機械加工プロセス11
0の検査結果とに因果関係がある場合は、その因果関係
に応じて対策することが可能となる。これによっても、
不良要因のあるプロセスを容易に同定することができ
る。
【0057】また、これまでは薄膜形成プロセス109
の検査結果と機械加工プロセス110の検査結果を重ね
合わせてウエハ単位で出力する例を説明したが、薄膜形
成プロセス109の検査結果と機械加工プロセス110
の検査結果と組立プロセス111の検査結果、薄膜形成
プロセス109の検査結果と組立プロセス111の検査
結果、機械加工プロセス110の検査結果と組立プロセ
ス111の検査結果を同様に処理してウエハ単位に出力
することも可能である。また、機械加工プロセス110
の検査結果と組立プロセス111の検査結果を同様に処
理してブロック単位に出力することも可能である。な
お、ブロック単位で出力する処理手順は図10の通りで
ある。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、検査結
果において初めて不良が発生したプロセスに不良要因が
あるのか、それ以前のプロセスに不良要因があるのかを
容易に同定することが可能となる。特に複数のプロセス
にまたがる不良要因を解析する上で効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不良解析システムの一実施の形態
を示す機能構成図である。
【図2】本発明に係る解析端末の一例を示す機能ブロッ
ク図である。
【図3】本発明に係る不良解析システムで取り扱うデー
タファーマットの一例を示す図である。
【図4】本発明に係る不良解析システムが行う不良解析
を実行するための情報処理手順を示す図である。
【図5】本発明に係る不良解析結果の一例を示す図であ
る。
【図6】本発明に係る不良解析結果の一例を示す図であ
る。
【図7】本発明に係る不良解析システムが行う不良解析
を実行するための情報処理手順を示す図である。
【図8】本発明に係る不良解析システムが行う不良解析
を実行するための情報処理手順を示す図である。
【図9】本発明に係る不良解析結果の一例を示す図であ
る。
【図10】本発明に係る不良解析システムが行う不良解
析を実行するための情報処理手順を示す図である。
【図11】従来の薄膜ヘッド製品の製造プロセスを示す
図である。
【符号の説明】
101…解析端末、102…品質データベース、103
〜105…検査装置群 106…ネットワーク、107…製造工程、108…最
終特性評価工程 109…薄膜形成プロセス、110…機械加工プロセ
ス、111…組立プロセス 201…入力部、202…出力部、203…制御部、2
04…解析対象同定部 205…データベース検索部、206…マッピング処理
部、207…通信部 501…解析対象ウェハ、502…機械加工プロセスロ
ット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエハに薄膜を形成する薄膜形成プロセス
    と、該薄膜を形成したウエハを複数個のブロックに分割
    する機械加工プロセスと、該分割されたブロックに形成
    された複数個のチップの特性を検査する検査工程と、該
    ブロックを複数個のチップに分割し、該分割されたチッ
    プを部材に組み付けて薄膜ヘッド製品を形成する組立プ
    ロセスとを備えた薄膜ヘッド製品の不良解析方法であっ
    て、 該ブロックの分割されたウエハおよび該ブロックのウエ
    ハにおける位置を識別することで、該複数個のチップの
    検査結果をウエハ単位にマッピングして出力することを
    特徴とする薄膜ヘッド製品の不良解析方法。
  2. 【請求項2】ウエハに薄膜を形成する薄膜形成プロセス
    と、該薄膜を形成したウエハを複数個のブロックに分割
    する機械加工プロセスと、該ブロックを複数個のチップ
    に分割し、該分割されたチップを部材に組み付けて薄膜
    ヘッド製品を形成する組立プロセスと、該薄膜ヘッド製
    品の特性を検査する検査工程とを備えた薄膜ヘッド製品
    の不良解析方法であって、 該薄膜ヘッド製品に組み付けられたチップの分割された
    ブロック及び該チップのブロックにおける位置と、該ブ
    ロックの分割されたウエハおよび該ブロックのウエハに
    おける位置とを識別することで、該薄膜ヘッド製品の検
    査結果を該薄膜ヘッド製品の有するチップに対応させて
    ウエハ単位にマッピングして出力することを特徴とする
    薄膜ヘッド製品の不良解析方法。
  3. 【請求項3】ウエハに薄膜を形成する薄膜形成プロセス
    と、該薄膜を形成したウエハを複数個のブロックに分割
    する機械加工プロセスと、該ブロックを複数個のチップ
    に分割し、該分割されたチップを部材に組み付けて薄膜
    ヘッド製品を形成する組立プロセスと、該薄膜ヘッド製
    品の特性を検査する検査工程とを備えた薄膜ヘッド製品
    の不良解析方法であって、 該薄膜ヘッド製品に組み付けられたチップの分割された
    ブロック及び該チップのブロックにおける位置を識別す
    ることで、該薄膜ヘッド製品の検査結果を該薄膜ヘッド
    製品の有するチップに対応させてブロック単位にマッピ
    ングして出力することを特徴とする薄膜ヘッド製品の不
    良解析方法。
  4. 【請求項4】ウエハを分割して得た複数個のブロックに
    おいて該ブロックに含まれる複数個のチップの特性を検
    査する検査装置と、該検査装置の得た検査結果から検査
    したブロックの分割されたウエハおよび検査したブロッ
    クのウエハにおける位置を識別することで該複数個のチ
    ップの検査結果をウエハ単位にマッピングして出力する
    解析装置とを備えたことを特徴とする不良解析システ
    ム。
  5. 【請求項5】チップを部材に組み付けて形成した薄膜ヘ
    ッド製品の特性を検査する検査装置と、該検査装置の得
    た検査結果から検査した薄膜ヘッド製品に組み付けられ
    たチップの分割されたブロック及び該チップのブロック
    における位置と、該ブロックの分割されたウエハおよび
    該ブロックのウエハにおける位置とを識別することで該
    薄膜ヘッド製品の検査結果を該薄膜ヘッド製品の有する
    チップに対応させてウエハ単位にマッピングして出力す
    る解析装置とを備えたことを特徴とする薄膜ヘッド製品
    の不良解析システム。
  6. 【請求項6】チップを部材に組み付けて形成した薄膜ヘ
    ッド製品の特性を検査する検査装置と、該検査装置の得
    た検査結果から検査した薄膜ヘッド製品に組み付けられ
    たチップの分割されたブロック及び該チップのブロック
    における位置とを識別することで該薄膜ヘッド製品の検
    査結果を該薄膜ヘッド製品の有するチップに対応させて
    ブロック単位にマッピングして出力する解析装置とを備
    えたことを特徴とする薄膜ヘッド製品の不良解析システ
    ム。
  7. 【請求項7】ウエハに形成された複数個のチップの電気
    的特性を検査する第一の検査工程と、該ウエハを分割し
    て形成したブロックに含まれる複数個のチップの特性を
    検査する第二の検査工程とを備え、 該第一の検査工程で得た検査結果と該第二の検査工程で
    得た検査結果とをウエハ単位にマッピングして出力する
    ことを特徴とする薄膜ヘッド製品の不良解析方法。
  8. 【請求項8】ウエハに形成された複数個のチップの電気
    的特性を検査する第一の検査工程と、該チップを部材に
    取り付けて形成した薄膜ヘッド製品の特性を検査する第
    二の検査工程とを備え、 該第一の検査工程で得た検査結果と該第二の検査工程で
    得た検査結果をウエハ単位にマッピングして出力するこ
    とを特徴とする薄膜ヘッド製品の不良解析方法。
  9. 【請求項9】ウエハを分割して形成したブロックに含ま
    れる複数個のチップの特性を検査する第一の検査工程
    と、 該チップを部材に取り付けて形成した薄膜ヘッド製品の
    特性を検査する第二の検査工程とを備え、 該第一の検査工程で得た検査結果と該第二の検査工程で
    得た検査結果をブロック単位にマッピングして出力する
    ことを特徴とする薄膜ヘッド製品の不良解析方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7054705B2 (en) 2000-03-27 2006-05-30 Nec Electronics Corporation Method of manufacturing semiconductor devices
JP2010272154A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Hitachi High-Technologies Corp 磁気ヘッドの製造方法

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JPH08267344A (ja) * 1995-02-02 1996-10-15 Hitachi Ltd 生産方法及び薄膜ヘッドの製造方法
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