JPH11161503A - ジョブ実行制御装置 - Google Patents

ジョブ実行制御装置

Info

Publication number
JPH11161503A
JPH11161503A JP33008097A JP33008097A JPH11161503A JP H11161503 A JPH11161503 A JP H11161503A JP 33008097 A JP33008097 A JP 33008097A JP 33008097 A JP33008097 A JP 33008097A JP H11161503 A JPH11161503 A JP H11161503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
job
execution
spool file
execution control
management table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33008097A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Takiguchi
和男 滝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP33008097A priority Critical patent/JPH11161503A/ja
Publication of JPH11161503A publication Critical patent/JPH11161503A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stored Programmes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定期及び不定期なジョブ投入の双方に対応可
能な改良されたジョブ実行制御装置を提供する。 【解決手段】 投入されたJCL12に基づき専用スプ
ールファイル10を生成するとともに実行制御情報及び
グループ識別情報を含むジョブ管理情報をジョブ毎に生
成して管理テーブル11に登録するジョブ登録部5と、
ジョブ状態通知部7の監視によって状態が変化したジョ
ブを検出された場合に管理テーブル11内の当該ジョブ
の状態の内容を更新するジョブ監視部8と、ジョブ登録
時又はジョブ実行の終了時に専用スプールファイル10
に基づきスプールファイル3を作成することによって実
行可能なジョブを投入するジョブ投入部6とを有し、グ
ループ毎に逐次化を行うとともにJCL12に指定され
た実行制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジョブ実行制御装
置、特に不定期に投入されるジョブの逐次実行と実行順
序の制御との双方を可能にするジョブ実行制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来のジョブ実行制御装置を
示したブロック構成図である。この装置は、通常、汎用
計算機などに組み込まれており、その機能を主にオペレ
ーティングシステム(OS)により実現している。この
装置は、ジョブコントロールリスト(JCL)2の内容
に従いスプールファイル3を作成するジョブ投入部1
と、作成されたスプールファイル3に基づきジョブを実
行するジョブ実行部4とを有している。
【0003】ここで、従来の装置の動作について説明す
る。ジョブ投入部1は、ジョブの実行を制御するための
情報が書かれたJCL2を受け付けると、受け取った順
にそのジョブに対するスプールファイル3を逐次作成す
る。ジョブ実行部4は、スプールファイル3が作成され
ると、そのスプールファイル3に基づきジョブを実行す
る。基本的にはスプールファイル3の作成順に処理され
る。
【0004】ところで、装置にジョブが投入される(J
CL2が読み込まれる)タイミングとしては、定期と不
定期とがある。定期というのは、例えば毎日ほぼ同じ時
刻に所定のジョブが所定の順番で投入されるなど一定の
順序、タイミングでジョブが投入されてくることをい
い、不定期というのは、どのような順番でジョブが投入
されてくるか、またそのタイミングが不明なことをい
う。例えば、1日の売上を集計した日報の作成処理など
は、定期的な処理とすることができる。また、不定期に
投入されてくるジョブをどのような順番で実行するかに
ついては逐次化と実行制御とがある。逐次化というの
は、原則として投入されたジョブを順番に実行していく
ことをいい、実行制御というのは、投入されたジョブの
並び替えをして投入されたジョブの順番に依存せずにジ
ョブを実行させることをいう。
【0005】ジョブは、基本的には逐次化されて投入さ
れた順番に実行されるが、例えば、各支店の1日の売上
を集計した後、その集計した各支店の売上に基づき全社
的な総売上の日報の作成をするような場合は、全支店の
売上の集計処理を行うジョブが終了しないと全社的な総
売上を集計するジョブの実行ができないので、このよう
な場合に実行制御を行う必要が生じてくる。この実行制
御を実現するために、例えば特開平5−282164号
公報には、スケジューラに予め登録した実行スケジュー
ルに合わせてジョブを投入するコンピュータ運用自動化
装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ンピュータ運用自動化装置では、予め登録した実行スケ
ジュールに合致しない不定期なジョブ実行要求が予期せ
ずに発生した場合には対応しきれなかった。
【0007】また、実行中のジョブの数との関係におい
てこれから実行させようとするジョブの実行制御を行う
ようにすることは従来から可能であったが、実行中のジ
ョブの種類(グループ)に応じて実行制御をするような
ものはなかった。
【0008】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、不定期に投入され
るジョブに対して他のジョブとの関連を考慮した逐次化
及び実行制御を可能とするジョブ実行制御装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、第1の発明に係るジョブ実行制御装置は、
投入するスプールファイルの順番を操作することによっ
てジョブの実行制御を行うジョブ実行制御装置におい
て、投入されたジョブの実行要求に含まれている実行制
御情報に基づき前記スプールファイルとは別個の専用ス
プールファイルを生成するとともにそのジョブの実行要
求に含まれているジョブの属するグループを示したグル
ープ識別情報を含むジョブ管理情報を生成して管理テー
ブルに登録することによってジョブの登録を行うジョブ
登録手段と、登録されたジョブの状態を監視し、状態が
変化したジョブを検出した場合には前記管理テーブルで
管理している当該ジョブの状態の内容を更新するジョブ
監視手段と、実行しようとするジョブと同じグループに
属するジョブが実行されていないことを前記管理テーブ
ルで管理している状態の内容を参照することによって確
認した後にそのジョブに対応する前記専用スプールファ
イルに基づき前記スプールファイルを作成するジョブ投
入手段とを有し、実行されるジョブの逐次化をグループ
毎に行うものである。
【0010】第2の発明に係るジョブ実行制御装置は、
第1の発明において、前記ジョブ登録手段は、投入され
たジョブの実行要求に含まれているジョブの実行タイミ
ングに関する実行制御情報を前記管理テーブルに登録
し、前記ジョブ投入手段は、グループ単位の逐次化を維
持しながらその実行制御情報に基づくタイミングで前記
スプールファイルを作成するものである。
【0011】第3の発明に係るジョブ実行制御装置は、
第1又は第2の発明において、前記ジョブ監視手段は、
実行が開始されるジョブに対してオペレーティングシス
テムが割り付けた識別情報を取得して前記管理テーブル
に登録するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。
【0013】図1は、本発明に係るジョブ実行制御装置
の一実施の形態を示したブロック構成図である。本実施
の形態におけるジョブ実行制御装置は、ジョブ登録部
5、ジョブ投入部6、ジョブ状態通知部7及びジョブ監
視部8を有している。ジョブ実行部9は、作成されたス
プールファイル3に基づきジョブを実行するための手段
であり、ジョブ実行制御装置を搭載する計算機のOSレ
ベルの機能で実現される。ジョブ登録部5は、投入され
たJCL12を受け付け、そのJCL12に書き込まれ
た実行制御情報に基づき専用スプールファイル10を生
成するとともにそのジョブの実行要求に含まれているジ
ョブの属するグループを示したグループ識別情報を含む
ジョブ管理情報をジョブ毎に生成して管理テーブル11
に登録することによってジョブの登録を行う。ジョブ投
入部6は、専用スプールファイル10及び管理テーブル
11の登録内容に基づく所定の条件のもとスプールファ
イル3を作成する。ジョブ状態通知部7は、実行が開始
されるジョブに対してOSが割り付けた識別情報を取得
してジョブ監視部8に通知する。ジョブ監視部8は、登
録されたジョブの状態を監視し、状態が変化したジョブ
を検出した場合には管理テーブル11で管理している当
該ジョブの状態の内容を更新する。ジョブ登録部5、ジ
ョブ投入部6、ジョブ状態通知部7及びジョブ監視部8
は、ソフトウェアアプリケーションによって各機能を実
現している。
【0014】図2は、本実施の形態における専用スプー
ルファイル10のデータ構成例を示した図である。本実
施の形態においては、実行制御のためにジョブを受け付
けてから実行されるまで待たせておく必要が生じ得るた
め、専用スプールファイル10を従来からある待ち行列
的なスプールファイル3とは別個に設けてJCL12の
内容をいったん保持している。すなわち、専用スプール
ファイル10には、受け付けたJCL12に基づきジョ
ブ名、ジョブ番号(ジョブSEQ)、連番及びJCLス
テートメントがJCL12毎に登録される。ジョブ名
は、ユーザによってユニークにつけることができるジョ
ブの名称であるが、本実施の形態では、システムIDと
任意文字の組合せで名称を作成することにする。システ
ムIDというのは、ジョブの属するグループを示したグ
ループ識別情報に相当し、本実施の形態における逐次化
を行うために必要な情報の一つである。ジョブ番号(ジ
ョブSEQ)は、本実施の形態におけるジョブ実行制御
装置が各ジョブを管理するために割り付ける番号であ
り、管理テーブル11に保持されるジョブ管理情報との
対応付けに用いている。なお、OSが各ジョブに割り付
けるジョブ番号とは異なる。連番は、同じジョブ番号と
なるJCL12の連続番号である。図3に登録したデー
タの内容例を示す。
【0015】図4は、本実施の形態における管理テーブ
ル11のデータ構成例を示した図である。本実施の形態
では、管理テーブル11をディスク装置に作成してい
る。管理テーブル11には、専用スプールファイル10
において説明したジョブ名及びジョブ番号(ジョブSE
Q)、JCL12を受け付けてジョブが専用スプールフ
ァイル10に登録された日付及び時刻、ジョブの実行開
始時にOSがそのジョブに対して割り付けるジョブI
D、更に「状態」と「区分」とがジョブ管理情報として
ジョブ毎に登録される。ジョブ名及びジョブ番号(ジョ
ブSEQ)で専用スプールファイル10の情報と関連付
けている。また、ジョブ番号(ジョブSEQ)は、ジョ
ブ実行制御装置が各ジョブを管理するために割り付ける
固有の番号であるのに対して、ジョブIDは、実行が開
始されるジョブに対してOSがそのジョブを管理するた
めに割り付ける識別情報である。「状態」は、本装置に
投入されたジョブの状態を管理するための領域である。
この領域には、受け付けたジョブに関する管理テーブル
11にジョブ管理情報が登録された後、スプールファイ
ル3を作成してジョブ実行部9に投入する前の状態であ
ることを示す“待ち”、ジョブ実行部9への投入後、実
際に実行が開始される前の状態であることを示す“投
入”、ジョブの実行開始後、終了する前の状態であるこ
とを示す“開始”、そしてジョブの実行が終了した状態
であることを示す“終了”、といういずれかの状態が設
定される。「区分」は、ジョブの実行タイミングに基づ
く実行制御情報を登録するための領域である。本実施の
形態では、ジョブの実行制御の種類として逐次化、先行
ジョブが完了した後にジョブを逐次化、指定時刻にジョ
ブを逐次化を設けており、それぞれ種別をスペース、
“N”+先行ジョブ名及び“T”+時刻で表現する。な
お、以降の説明においてそれぞれの種類を「逐次化」、
「順序実行制御」、「時刻実行制御」と呼ぶことにす
る。実行制御の種類や表現は、これに限られたものでは
なく、必要に応じて更に多くの種類を追加したり他の表
現を用いることができる。図5に管理テーブル11に登
録したデータの内容例を示す。
【0016】ここで、「逐次化」について説明する。逐
次化とは原則として投入されたジョブを順番に実行して
いくことであるということは、前述したとおりである
が、本実施の形態においては更に条件を課した。ジョブ
の実行手段が本実施の形態のジョブ実行部9と同様に複
数のジョブを同時並行して実行可能な場合、ジョブの実
行時間によっては複数のジョブが同時並行して実行され
る場合があり得る。従って、同一グループに属する複数
のジョブが同時並行して実行される場合があり得る。こ
のため、同時並行実行可能なジョブ数が有限の場合、あ
る時点で同一グループのジョブにジョブ実行のための資
源が占有されてしまう場合がある。また、同時並行実行
可能なジョブ数が無限であれば、同一グループからのジ
ョブが多数発生することによってシステム全体のパフォ
ーマンスが低下し、他のグループのジョブの実行に悪影
響を及ぼす可能性が生じる。
【0017】そこで、本実施の形態では、ジョブ実行部
9へジョブを投入する際、グループ毎に実行されるジョ
ブ数の制限をして逐次化したことを特徴としている。す
なわち、本実施の形態における「逐次化」というのは、
投入された順番にジョブを逐次投入して実行させるとい
うのみならず、ジョブ実行部9へジョブを投入する際、
ジョブの属するグループをチェックして、実行させよう
とするジョブと同じグループに属するジョブが実行中で
あれば、その実行中のジョブが終了すまで待たせるとい
う条件を課した。例えば、図6に示したように、グルー
プ“AA”に属する“AAJOB1”と“AAJOB
2”、グループ“BB”に属する“BBJOB1”が、
“AAJOB1”、“BBJOB1”、“AAJOB
2”、“BBJOB1”(2度目)の順に登録された場
合でも、同時並行して複数のジョブが実行される場合で
も同一グループにおけるジョブ実行の逐次化は行われ
る。これにより、ジョブ実行のために使用する資源を一
グループに占有させずに各グループにほぼ公平に割り振
ることができる。これ以降の説明において用いる「逐次
化」という場合は、実行しようとするジョブと同じグル
ープに属するジョブが実行中の場合には実行しないとい
う条件を課した逐次化のことをいう。また、本実施の形
態においては、実行制御の種類として、更に順序実行制
御及び時刻実行制御を設けているが、それぞれの場合に
おいて逐次化を確保しながら行われる実行制御を図7及
び図8に示す。
【0018】次に、本実施の形態における動作について
図9乃至図12に示したフローチャートを用いて説明す
る。まず、ジョブ登録部5における処理を図9を用いて
説明する。
【0019】ジョブ登録部5は、まずJCL12の1行
目を読み込む(ステップ101)。本実施の形態におい
て使用するJCL12の1行目には、ジョブ名、ジョブ
SEQ、区分を設定するための情報などが書かれてお
り、このJCL12の1行目から取得した情報と、シス
テム時刻から得た日付及び時刻と、更に「状態」に初期
値として“待ち”を管理テーブル11に書き込む(ステ
ップ102)。ユーザは、実行制御情報として順序実行
制御を指定するときには先行ジョブ名を、時刻実行制御
を指定するときには時刻を、それぞれJCL12に付加
する必要がある。なお、この時点においては、ジョブI
Dには何も設定されずにスペース(初期値)のままであ
る。更に、ジョブ登録部5は、JCL12の2行目以降
を終了まで順次読み込み(ステップ103,104)、
各JCL12からジョブ名、ジョブSEQ、連番及びJ
CLステートメントを取得し書き込むことで専用スプー
ルファイル10を生成する(ステップ105)。この投
入されたジョブを受け付け、管理テーブル11及び専用
スプールファイル10の生成が完了すると、ジョブ投入
部6に起動パラメータとしてジョブ名を渡すことでその
旨を通知する(ステップ106)。
【0020】なお、本実施の形態では、ユーザによって
任意に設定できるジョブ名にシステムID(グループ識
別情報)を組み込むことによってユーザが設定したグル
ープ識別情報を受け取るようにしたが、ジョブ名とは別
にグループ識別情報をJCL12の1行目に指定するよ
うにしてもよい。
【0021】次に、起動パラメータとしてジョブ名を取
得することによって図10に示したジョブ投入処理を開
始するジョブ投入部6について説明するが、ジョブ投入
部6は、上記のジョブ登録部5の他にジョブ監視部8か
らも起動パラメータとしてジョブ名を受け取ることにな
る。ジョブ名の送り先がジョブ登録部5の場合、ジョブ
投入部6は、新規登録されたジョブ名を受け取ることに
なるが、このジョブの投入をするかどうかなどを決めな
ければならない。更に、ジョブ名の送り先がジョブ監視
部8の場合、ジョブ投入部6は、ジョブ実行が終了した
ジョブ名を受け取ることになるが、このジョブの終了を
待機していたジョブがあれば、その待機していたジョブ
を投入しなければならない。いずれにせよ、ジョブ投入
部6は、受け取ったジョブ名にかかわらずその時点にお
いて逐次化及び実行制御の条件にあったジョブを検索し
て投入することになる。また、投入可能なジョブが複数
ある場合はその中から一のジョブを特定して投入するこ
とになる。
【0022】このような投入動作を行うジョブ投入部6
は、起動パラメータとしてジョブ名を取得すると(ステ
ップ111)、その取得したジョブ名には逐次化の識別
子となるグループ識別情報すなわちシステムIDが含ま
れているので、そのシステムIDと同じシステムIDの
ジョブ名を含むジョブ管理情報が管理テーブル11に登
録されているか検索する(ステップ112)。例えば、
受け取ったジョブ名が“AAJOB1”の場合、図5に
よると“AAJOB1”と“AAJOB2”が検索対象
となる。本実施の形態においては、このようにグループ
単位に逐次化を行うものとし、該当するジョブ管理情報
がなくなるまで以下の処理を繰り返し行う(ステップ1
13)。
【0023】まず、管理テーブル11に登録されている
検索されたジョブ管理情報の「区分」が“N”+先行ジ
ョブ名で表される順序実行制御であって「状態」が“待
ち”の場合に、その先行ジョブ名のジョブ管理情報の
「状態」が“終了”であるときには検索されたジョブ管
理情報の「区分」を順序実行制御からスペースで表す逐
次化に変更する(ステップ114)。これは、先行ジョ
ブの実行が終了したため投入可能になったからである。
また、検索されたジョブ管理情報の「区分」が“T”+
時刻で表される時刻実行制御であって「区分」に指定さ
れた時刻が現在時刻を過ぎているとき、そのジョブ管理
情報の「区分」を時刻実行制御から逐次化に変更する
(ステップ115)。これは、指定時刻を過ぎたため、
投入可能になったからである。このステップ114,1
15において「区分」を逐次化に変更されたジョブは、
実行可能なジョブであり、投入候補として選出されたこ
とになる。なお、「状態」が“待ち”であって「区分」
が逐次化であるものは、「区分」の設定を変更しなくて
も最初から投入候補であるため、ステップ114,11
5の処理対象にはならない。
【0024】以上の処理を繰り返すことにより投入候補
の選出を終了すると、その選出した中からジョブSEQ
が最小となるジョブ管理情報を選出する(ステップ11
3,116)。このジョブ管理情報に対応したジョブが
ジョブ実行部9へ投入されることになる。もし、該当す
るジョブ管理情報が存在しなければ、ジョブは投入され
ない(ステップ117)。投入されない場合というの
は、新規登録されたジョブが時刻実行制御対象でありか
つ現在その指定時刻になっていない場合、新規登録され
たジョブが順序実行制御対象であって先行ジョブより先
に登録された場合、実行終了したジョブと同一グループ
であって投入可能なジョブが存在しない場合である。管
理テーブル11を検索した結果、該当するジョブ管理情
報が存在したとき、そのジョブ管理情報に対応したジョ
ブの専用スプールファイル10を読み込んでスプールフ
ァイル3を生成する(ステップ118)。そして、当該
ジョブ管理情報の「状態」を“待ち”から“投入”に変
更する(ステップ119)。
【0025】ジョブ実行部9は、作成されたスプールフ
ァイル3に基づきジョブの実行を開始するが、次に、ジ
ョブ実行部9でのジョブの状態を監視するジョブ状態通
知部7及びジョブ監視部8の動作について図11及び図
12を用いて説明する。
【0026】ジョブ実行部9は、ジョブの実行を開始す
る際、OSレベルでのジョブIDを各ジョブに割り付け
る。ジョブ状態通知部7は、ジョブ実行部9が割り付け
たジョブIDを、実行を開始したジョブ名とともに取得
すると(ステップ121)、その情報を実行を開始する
旨とともにジョブ監視部8に通知する(ステップ12
2,123)。
【0027】ジョブ監視部8は、起動パラメータとして
ジョブ名、ジョブID及び開始の旨を取得すると(ステ
ップ131)、その取得したジョブ名と同じジョブ名で
あって「状態」が“投入”であるジョブ管理情報を検索
し、該当するジョブ管理情報の「状態」を“投入”から
“開始”に変更する(ステップ133)。更に、そのジ
ョブ管理情報のジョブIDの領域に取得したジョブID
を設定する(ステップ134)。これにより、OSが管
理するジョブと本実施の形態におけるジョブ実行制御装
置が管理するジョブとを対応付けすることができる。ジ
ョブを実行するためには、この対応付けをする必要はな
いが、ジョブ実行時に障害が発生したときなどにはOS
が記録した障害情報と専用スプールファイル10及び管
理テーブル11との対応付けができるようになる。
【0028】ジョブの実行が終了したとき、ジョブ状態
通知部7は、ジョブ実行部9が割り付けたジョブID
を、実行を終了したジョブ名とともに取得すると(ステ
ップ121)、その情報を実行が終了した旨とともにジ
ョブ監視部8に通知する(ステップ122,124)。
【0029】ジョブ監視部8は、起動パラメータとして
ジョブ名、ジョブID及び終了の旨を取得すると(ステ
ップ131)、その取得したジョブ名と同じジョブ名で
あって「状態」が“開始”であるジョブ管理情報を検索
し、該当するジョブ管理情報の「状態」を“開始”から
“終了”に変更する(ステップ135)。なお、この変
更されたジョブ管理情報のジョブIDは、取得したジョ
ブIDと同じはずである。そして、前述したように、ジ
ョブ監視部8は、ジョブの実行が終了すると、そのジョ
ブ名をジョブ投入部6に渡す(ステップ136)。これ
により、ジョブ投入部6に実行可能なジョブを投入させ
ることができる。
【0030】以上のように、本実施の形態によれば、投
入され登録されたジョブに対して逐次化及び実行制御の
双方を的確に行うことができる。本実施の形態では、O
Sレベルで使用するスプールファイルとは別個にJCL
12の内容を一時保存する専用スプールファイルを作成
して従来からあるジョブ管理の上位で独立してジョブ実
行制御を行うようにしたので、従来からあるジョブ管理
をそのまま使用できる。また、逐次化をグループ毎にで
きるようにしたので、ジョブ実行のために使用する資源
を一グループに独占させずに各グループにほぼ公平に割
り振ることができる。例えば、経理処理システム、財務
処理システム等ごとにシステムIDを割り振ることによ
って経理処理システムにジョブを実行する計算機の資源
を独占させないようにすることができる。なお、本実施
の形態では、グループ識別情報としてシステムIDを使
用したが、グループの分け方やどの情報をグループ識別
情報として用いるかは、ユーザによって任意に設定する
ことができる。
【0031】なお、本実施の形態においては、ジョブ実
行のために使用する資源を一グループに独占させずに各
グループにほぼ公平に割り振るために、グループ毎に単
一のジョブしか同時並行して実行できないようにした。
しかし、計算機の持つ資源からしてジョブ実行能力が十
分であれば、グループ毎に有限数のジョブの同時並行し
た実行を認めるなどの応用をすることは可能である。こ
れは、グループ毎に実行中のジョブ数をカウントする手
段を設けることにより容易に実現することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、グループ毎にジョブの
逐次化を行うことができるので、ジョブ実行のために使
用する資源を一グループに独占させずに各グループにほ
ぼ公平に割り振ることができる。
【0033】また、逐次化に加えてジョブの実行開始時
刻の指定や実行するジョブの並び替えなどの実行制御も
行うことができる。
【0034】更に、オペレーティングシステムが実行す
るジョブに割り付けた識別情報を管理テーブルに登録し
て管理することによって、本発明に係るジョブ実行制御
装置がジョブ投入以前に管理していたジョブとオペレー
ティングシステムが実行するジョブとを対応付けするこ
とができる。この対応付けをすることにより、ジョブ実
行時に障害が発生したときなどにはオペレーティングシ
ステムが記録した障害情報と専用スプールファイル及び
管理テーブルとの対応付けができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るジョブ実行制御装置の一実施の
形態を示したブロック構成図である。
【図2】 本実施の形態における専用スプールファイル
のデータ構成例を示した図である。
【図3】 本実施の形態における専用スプールファイル
に登録したデータの内容例を示した図である。
【図4】 本実施の形態における管理テーブルのデータ
構成例を示した図である。
【図5】 本実施の形態における管理テーブルに登録し
たデータの内容例を示した図である。
【図6】 本実施の形態における逐次化を行う際のジョ
ブの登録と実行のタイミングの例を示した図である。
【図7】 本実施の形態における順序実行制御を行う際
のジョブの登録と実行のタイミングの例を示した図であ
る。
【図8】 本実施の形態における時刻実行制御を行う際
のジョブの登録と実行のタイミングの例を示した図であ
る。
【図9】 本実施の形態におけるジョブ登録部の処理を
示したフローチャートである。
【図10】 本実施の形態におけるジョブ投入部の処理
を示したフローチャートである。
【図11】 本実施の形態におけるジョブ状態通知部の
処理を示したフローチャートである。
【図12】 本実施の形態におけるジョブ監視部の処理
を示したフローチャートである。
【図13】 従来のジョブ実行制御装置を示したブロッ
ク構成図である。
【符号の説明】
3 スプールファイル、5 ジョブ登録部、6 ジョブ
投入部、7 ジョブ状態通知部、8 ジョブ監視部、9
ジョブ実行部、10 専用スプールファイル、11
管理テーブル、12 JCL。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入するスプールファイルの順番を操作
    することによってジョブの実行制御を行うジョブ実行制
    御装置において、 投入されたジョブの実行要求に含まれている実行制御情
    報に基づき前記スプールファイルとは別個の専用スプー
    ルファイルを生成するとともにそのジョブの実行要求に
    含まれているジョブの属するグループを示したグループ
    識別情報を含むジョブ管理情報を生成して管理テーブル
    に登録することによってジョブの登録を行うジョブ登録
    手段と、 登録されたジョブの状態を監視し、状態が変化したジョ
    ブを検出した場合には前記管理テーブルで管理している
    当該ジョブの状態の内容を更新するジョブ監視手段と、 実行しようとするジョブと同じグループに属するジョブ
    が実行されていないことを前記管理テーブルで管理して
    いる状態の内容を参照することによって確認した後にそ
    のジョブに対応する前記専用スプールファイルに基づき
    前記スプールファイルを作成するジョブ投入手段と、 を有し、実行されるジョブの逐次化をグループ毎に行う
    ことを特徴とするジョブ実行制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ジョブ登録手段は、投入されたジョ
    ブの実行要求に含まれているジョブの実行タイミングに
    関する実行制御情報を前記管理テーブルに登録し、 前記ジョブ投入手段は、グループ単位の逐次化を維持し
    ながらその実行制御情報に基づくタイミングで前記スプ
    ールファイルを作成することを特徴とする請求項1記載
    のジョブ実行制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ジョブ監視手段は、実行が開始され
    るジョブに対してオペレーティングシステムが割り付け
    た識別情報を取得して前記管理テーブルに登録すること
    を特徴とする請求項1又は2いずれかに記載のジョブ実
    行制御装置。
JP33008097A 1997-12-01 1997-12-01 ジョブ実行制御装置 Pending JPH11161503A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33008097A JPH11161503A (ja) 1997-12-01 1997-12-01 ジョブ実行制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33008097A JPH11161503A (ja) 1997-12-01 1997-12-01 ジョブ実行制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11161503A true JPH11161503A (ja) 1999-06-18

Family

ID=18228567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33008097A Pending JPH11161503A (ja) 1997-12-01 1997-12-01 ジョブ実行制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11161503A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012014453A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Fujitsu Ltd ストレージ制御プログラム、ストレージシステムおよびストレージ制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012014453A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Fujitsu Ltd ストレージ制御プログラム、ストレージシステムおよびストレージ制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8433601B2 (en) Workflow system, information processor, and method and program for workflow management
US20030229653A1 (en) System and method for data backup
JP2009532791A (ja) 顧客が設定可能なワークフローシステム
JP2002533798A (ja) コンピュータプロセスのスケジューリングおよびモニタリングシステム
JPH08272626A (ja) バッチジョブ処理方法
JPH07319820A (ja) 情報処理システム
JPH11161503A (ja) ジョブ実行制御装置
JP2001306286A (ja) ネットワーク上のプリントジョブ管理システムおよびプリントジョブ管理方法
US11321120B2 (en) Data backup method, electronic device and computer program product
JPH0793262A (ja) アプリケーションツール実行管理システム
JP2003208323A (ja) バッチジョブの実行方法、システムおよびプログラム
EP1011045B1 (en) Object-oriented job scheduler
EP2256630B1 (en) Method and system to perform time consuming follow-up process
JPH0778101A (ja) 電子ファイル管理装置
JPH0619921A (ja) 作業工程管理装置
JPH11328280A (ja) プロセスルールを定義し実行するワークフローシステム
US8804173B2 (en) Apparatus management device and method for merging additional information identifiers into information acquisition requests
JP2000322212A (ja) プリント制御装置
JPH0659913A (ja) バッチジョブスケジューリングシステム
JP4900342B2 (ja) 出願業務支援プログラム、方法及び装置
JP2007133578A (ja) データ処理システム及びデータ送信システム
JPH035829A (ja) ジョブ実行自動運用制御方式
JP6481463B2 (ja) 管理支援プログラム、方法及び装置
JPH11238090A (ja) 業務処理過程管理方法および装置と業務処理過程管理プログラムを記録した記録媒体
CN117149381A (zh) 一种分布式任务管理方法、系统、计算设备及存储介质