JPH1116107A - 磁気記録再生用ドラム装置及びその製造方法 - Google Patents
磁気記録再生用ドラム装置及びその製造方法Info
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- JPH1116107A JPH1116107A JP18315397A JP18315397A JPH1116107A JP H1116107 A JPH1116107 A JP H1116107A JP 18315397 A JP18315397 A JP 18315397A JP 18315397 A JP18315397 A JP 18315397A JP H1116107 A JPH1116107 A JP H1116107A
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- terminal
- drum
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロータリートランスと磁気ヘッドとの接続に
おいて高い信頼性と作業性の向上を図る。 【解決手段】 磁気ヘッド9〜13に接続し回転ドラム
1に取り付けたフレキシブル基板8の端子部15と回転
側ロータリートランス3に取り付けてコイルに接続した
中継基板2の端子部17とを回転ドラム1に形成した貫
通孔1bを介して挿入した加熱治工具20で接合する。
おいて高い信頼性と作業性の向上を図る。 【解決手段】 磁気ヘッド9〜13に接続し回転ドラム
1に取り付けたフレキシブル基板8の端子部15と回転
側ロータリートランス3に取り付けてコイルに接続した
中継基板2の端子部17とを回転ドラム1に形成した貫
通孔1bを介して挿入した加熱治工具20で接合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録再生用ド
ラム装置に関し、特に回転磁気ヘッドと回転側ロータリ
ートランスとの電気的接続手段に関するものである。
ラム装置に関し、特に回転磁気ヘッドと回転側ロータリ
ートランスとの電気的接続手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、VTRのドラム装置において
は、複数の磁気ヘッドを有する回転ドラムと、磁気テー
プを走行案内するためのリード部を持つ固定ドラムと
が、同軸に配置されている。磁気ヘッドによって磁気テ
ープに対して信号の記録又は再生を行い、所定の記録・
再生信号を得るようになっている。この場合、信号処理
回路への中継としてロータリトランスが設けられてい
る。これは、固定ドラム側と回転ドラム側にそれぞれコ
アを有し、各々に組み込まれた巻線によって非接触にて
信号を授受できるものである。
は、複数の磁気ヘッドを有する回転ドラムと、磁気テー
プを走行案内するためのリード部を持つ固定ドラムと
が、同軸に配置されている。磁気ヘッドによって磁気テ
ープに対して信号の記録又は再生を行い、所定の記録・
再生信号を得るようになっている。この場合、信号処理
回路への中継としてロータリトランスが設けられてい
る。これは、固定ドラム側と回転ドラム側にそれぞれコ
アを有し、各々に組み込まれた巻線によって非接触にて
信号を授受できるものである。
【0003】磁気ヘッドとロータリトランスとの結線に
ついては、一例を挙げれば、回転側のロータリトランス
から回転ドラムの上部にピンを突出させ、回転ドラムの
上部に設けた中継基板に接続するとともに、磁気ヘッド
側にも中継ピンを設けて、回転ドラムの上に設けた中継
基板に接続して、回転側のロータリトランスと磁気ヘッ
ドの電気的接続を行なっている。
ついては、一例を挙げれば、回転側のロータリトランス
から回転ドラムの上部にピンを突出させ、回転ドラムの
上部に設けた中継基板に接続するとともに、磁気ヘッド
側にも中継ピンを設けて、回転ドラムの上に設けた中継
基板に接続して、回転側のロータリトランスと磁気ヘッ
ドの電気的接続を行なっている。
【0004】しかしながら、ドラム装置の小型・薄型化
に伴い、上述した中継ピンや中継基板を配置する場所も
しくはスペースが小さくなり、このため同様な方式をと
ることが困難となってきている。そこで、リン青銅板等
の弾性を有する材料を用いて中継用の接片を形成してロ
ータリートランス上に配置し、その一端の接触部にAu
メッキを施しておく。そしてその弾性によって、一端を
磁気ヘッド上のパターンに接続させ、他端をロータリト
ランスの巻線又は中継基板上の配線パターンに接触させ
て、弾性力により接続するものが提案されている。
に伴い、上述した中継ピンや中継基板を配置する場所も
しくはスペースが小さくなり、このため同様な方式をと
ることが困難となってきている。そこで、リン青銅板等
の弾性を有する材料を用いて中継用の接片を形成してロ
ータリートランス上に配置し、その一端の接触部にAu
メッキを施しておく。そしてその弾性によって、一端を
磁気ヘッド上のパターンに接続させ、他端をロータリト
ランスの巻線又は中継基板上の配線パターンに接触させ
て、弾性力により接続するものが提案されている。
【0005】また、例えば、特開平8−321022号
公報には、磁気ヘッドが所定位置に固定された回転ドラ
ムに対して、回転側のロータリートランスを接着固定し
た後、フレキシブル基板を介して磁気ヘッドとロータリ
ートランスとを半田付けもしくは半田熱溶着により接続
するようにしたものが開示されている。
公報には、磁気ヘッドが所定位置に固定された回転ドラ
ムに対して、回転側のロータリートランスを接着固定し
た後、フレキシブル基板を介して磁気ヘッドとロータリ
ートランスとを半田付けもしくは半田熱溶着により接続
するようにしたものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年、記
録信号の高密度化,デジタル記録化に伴い、ドラム装置
の外径の小型化や薄型化が進んでおり、上で説明した中
継用接片を用いる方法では中継用接片自体も小さくなら
ざるを得ず、強度、接片圧力等の点から信頼性が劣化す
るという問題がある。また、特開平8−321022号
公報に開示された方法では、接続の信頼性等は改善され
るものの、ロータリートランスがチャンネル数の増加に
より大径化して、回転ドラムの径に近づいた場合には、
フレキシブル基板と磁気ヘッドとの接続作業及びフレキ
シブル基板とロータリートランスとの接続作業は極めて
困難なものとならざるを得ないという問題がある。
録信号の高密度化,デジタル記録化に伴い、ドラム装置
の外径の小型化や薄型化が進んでおり、上で説明した中
継用接片を用いる方法では中継用接片自体も小さくなら
ざるを得ず、強度、接片圧力等の点から信頼性が劣化す
るという問題がある。また、特開平8−321022号
公報に開示された方法では、接続の信頼性等は改善され
るものの、ロータリートランスがチャンネル数の増加に
より大径化して、回転ドラムの径に近づいた場合には、
フレキシブル基板と磁気ヘッドとの接続作業及びフレキ
シブル基板とロータリートランスとの接続作業は極めて
困難なものとならざるを得ないという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記問題点
に鑑みなされたものであり、請求項2に係る発明は、
「回転ドラムと磁気ヘッドと回転側ロータリートランス
とを備えた上ドラム組立体と、固定ドラムと固定側ロー
タリートランスとを備えた下ドラム組立体とからなる磁
気記録再生用ドラム装置において、該磁気ヘッドの端子
部に接続すべき第1の端子部と該回転側ロータリートラ
ンスに接続すべき第2の端子部と該第1の端子部と該第
2の端子部とをつなぐパターンとを形成したフレキシブ
ル基板と、該回転側ロータリートランスのコイルと接続
すべき第3の端子部と該フレキシブル基板の該第2の端
子部と接続すべき第4の端子部と該第3の端子部と該第
4の端子部とをつなぐパターンとを形成した中継基板と
を具備し、該フレキシブル基板の該第2の端子部と該中
継基板の該第4の端子部が互いに対向した態様で該フレ
キシブル基板を該回転ドラムに取り付けるとともに該中
継基板を該回転側ロータリートランスに取り付け、該フ
レキシブル基板の該第2の端子部を臨む該回転ドラムの
部位に形成した貫通孔を介して加熱手段を挿通して該フ
レキシブル基板の該第2の端子部と該中継基板の該第4
の端子部とを接続してなる磁気記録再生用ドラム装
置。」を提供するものであり、
に鑑みなされたものであり、請求項2に係る発明は、
「回転ドラムと磁気ヘッドと回転側ロータリートランス
とを備えた上ドラム組立体と、固定ドラムと固定側ロー
タリートランスとを備えた下ドラム組立体とからなる磁
気記録再生用ドラム装置において、該磁気ヘッドの端子
部に接続すべき第1の端子部と該回転側ロータリートラ
ンスに接続すべき第2の端子部と該第1の端子部と該第
2の端子部とをつなぐパターンとを形成したフレキシブ
ル基板と、該回転側ロータリートランスのコイルと接続
すべき第3の端子部と該フレキシブル基板の該第2の端
子部と接続すべき第4の端子部と該第3の端子部と該第
4の端子部とをつなぐパターンとを形成した中継基板と
を具備し、該フレキシブル基板の該第2の端子部と該中
継基板の該第4の端子部が互いに対向した態様で該フレ
キシブル基板を該回転ドラムに取り付けるとともに該中
継基板を該回転側ロータリートランスに取り付け、該フ
レキシブル基板の該第2の端子部を臨む該回転ドラムの
部位に形成した貫通孔を介して加熱手段を挿通して該フ
レキシブル基板の該第2の端子部と該中継基板の該第4
の端子部とを接続してなる磁気記録再生用ドラム装
置。」を提供するものであり、
【0008】請求項2に係る発明は、「回転ドラムと磁
気ヘッドと回転側ロータリートランスとを備えた上ドラ
ム組立体と、固定ドラムと固定側ロータリートランスと
を備えた下ドラム組立体とからなる磁気記録再生用ドラ
ム装置の製造方法において、該磁気ヘッドの端子部に接
続すべき第1の端子部と該回転側ロータリートランスに
接続すべき第2の端子部と該第1の端子部と該第2の端
子部とをつなぐパターンとを形成したフレキシブル基板
を該回転ドラムに取り付けるとともに該第1の端子部を
該磁気ヘッドの端子部に接続する工程と、該回転側ロー
タリートランスのコイルと接続すべき第3の端子部と該
フレキシブル基板の該第2の端子部と接続すべき第4の
端子部と該第3の端子部と該第4の端子部とをつなぐパ
ターンとを形成した中継基板を該固定側ロータリートラ
ンスに取り付けるとともに該第3の端子部を該回転側ロ
ータリートランスの該コイルに接続する工程と、該フレ
キシブル基板の該第2の端子部と該中継基板の該第4の
端子部が互いに対向した態様で、該フレキシブル基板の
該第2の端子部を臨む該回転ドラムの部位に形成した貫
通孔を介して加熱手段を挿通して該フレキシブル基板の
該第2の端子部と該中継基板の該第4の端子部とを接続
する工程とからなる磁気記録再生用ドラム装置の製造方
法。」を提供するものである。
気ヘッドと回転側ロータリートランスとを備えた上ドラ
ム組立体と、固定ドラムと固定側ロータリートランスと
を備えた下ドラム組立体とからなる磁気記録再生用ドラ
ム装置の製造方法において、該磁気ヘッドの端子部に接
続すべき第1の端子部と該回転側ロータリートランスに
接続すべき第2の端子部と該第1の端子部と該第2の端
子部とをつなぐパターンとを形成したフレキシブル基板
を該回転ドラムに取り付けるとともに該第1の端子部を
該磁気ヘッドの端子部に接続する工程と、該回転側ロー
タリートランスのコイルと接続すべき第3の端子部と該
フレキシブル基板の該第2の端子部と接続すべき第4の
端子部と該第3の端子部と該第4の端子部とをつなぐパ
ターンとを形成した中継基板を該固定側ロータリートラ
ンスに取り付けるとともに該第3の端子部を該回転側ロ
ータリートランスの該コイルに接続する工程と、該フレ
キシブル基板の該第2の端子部と該中継基板の該第4の
端子部が互いに対向した態様で、該フレキシブル基板の
該第2の端子部を臨む該回転ドラムの部位に形成した貫
通孔を介して加熱手段を挿通して該フレキシブル基板の
該第2の端子部と該中継基板の該第4の端子部とを接続
する工程とからなる磁気記録再生用ドラム装置の製造方
法。」を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3を参照して、
VHS−C(登録商標)タイプのVTRに使用されるド
ラム装置を例にとって、本発明の実施の形態を説明す
る。図1は、このドラム装置100の構成を分解して示
す断面図である。図2(A)は、回転ドラム1の底面に
フレキシブル基板8を取り付けた状態を示す平面図であ
り、同図(B)はフレキシブル基板8単体を示す平面図
である。また、図3は、回転側ロータリートランス3の
コアの上面に中継基板2を取り付けた状態を示す平面図
である。本発明の実施の形態に係る磁気記録再生用ドラ
ム装置100は、図1に示すように、大略回転ドラム1
と回転側ロータリートランス3と固定側ロータリートラ
ンス4と固定ドラム5とがシャフト6に同軸に支持され
て構成されている。
VHS−C(登録商標)タイプのVTRに使用されるド
ラム装置を例にとって、本発明の実施の形態を説明す
る。図1は、このドラム装置100の構成を分解して示
す断面図である。図2(A)は、回転ドラム1の底面に
フレキシブル基板8を取り付けた状態を示す平面図であ
り、同図(B)はフレキシブル基板8単体を示す平面図
である。また、図3は、回転側ロータリートランス3の
コアの上面に中継基板2を取り付けた状態を示す平面図
である。本発明の実施の形態に係る磁気記録再生用ドラ
ム装置100は、図1に示すように、大略回転ドラム1
と回転側ロータリートランス3と固定側ロータリートラ
ンス4と固定ドラム5とがシャフト6に同軸に支持され
て構成されている。
【0010】この実施の形態では、シャフト6は回転ド
ラム1に圧入されており、軸受け7a、7bを介して固
定ドラム5に対して回転自在に支持され、図示しないモ
ータによって回転駆動される。なお、後述するように、
フレキシブル基板8と回転側ロータリートランス3は回
転ドラム1に固着されて回転ドラム1とともに回転し、
固定側ロータリートランス4は固定ドラム5に固着さ
れ、対向して回転する回転側ロータリートランス3との
間で信号の授受を行うものである。
ラム1に圧入されており、軸受け7a、7bを介して固
定ドラム5に対して回転自在に支持され、図示しないモ
ータによって回転駆動される。なお、後述するように、
フレキシブル基板8と回転側ロータリートランス3は回
転ドラム1に固着されて回転ドラム1とともに回転し、
固定側ロータリートランス4は固定ドラム5に固着さ
れ、対向して回転する回転側ロータリートランス3との
間で信号の授受を行うものである。
【0011】さて、この回転ドラム1には、90度の間
隔で配置した4個の記録再生用磁気ヘッド9〜12と消
去用磁気ヘッド13の合計5個の磁気ヘッドが搭載され
ている。磁気ヘッド9〜13はそれぞれヘッドサポート
9a〜13aに接着等の方法により固定されており、各
ヘッドサポート9a〜13aはネジで回転ドラム1に固
定されている。また、各ヘッドサポート9a〜13aに
は、各磁気ヘッド9〜13の図示しないコイルと接続す
る端子とフレキシブル基板8に接続する端子とを形成し
たヘッド基板9b〜13bが取り付けられている。な
お、1aは回転側ロータリートランス3の接着固定面で
あり、1bは、回転ドラム1形成した加熱治工具を挿入
するための貫通孔である。
隔で配置した4個の記録再生用磁気ヘッド9〜12と消
去用磁気ヘッド13の合計5個の磁気ヘッドが搭載され
ている。磁気ヘッド9〜13はそれぞれヘッドサポート
9a〜13aに接着等の方法により固定されており、各
ヘッドサポート9a〜13aはネジで回転ドラム1に固
定されている。また、各ヘッドサポート9a〜13aに
は、各磁気ヘッド9〜13の図示しないコイルと接続す
る端子とフレキシブル基板8に接続する端子とを形成し
たヘッド基板9b〜13bが取り付けられている。な
お、1aは回転側ロータリートランス3の接着固定面で
あり、1bは、回転ドラム1形成した加熱治工具を挿入
するための貫通孔である。
【0012】次に、このドラム装置100の組立につい
て説明する。回転ドラム1にシャフト6を圧入し、上に
説明したように、磁気ヘッド9〜13及びヘッド基板9
b〜13bを取り付けたヘッドサポート9a〜13aを
回転ドラム1にネジで固定した状態で、フレキシブル基
板8を図2(A)のようにそのパターン形成面が回転側
ロータリートランス3に向かい合うように位置合わせを
して重ねる。この際の位置合わせは、例えば、フレキシ
ブル基板8に形成した位置決め孔8aと、これに対応し
て回転ドラム1に形成した図示しない穴との間に図示し
ない治工具のピンを貫通させることによって行う。この
ようにして、フレキシブル基板8と回転ドラム1との相
対位置を合わせると、フレキシブル基板8の第1の端子
部14は各ヘッド基板9b〜13b上の半田メッキされ
たランドに重なるとともに、フレキシブル基板8の端子
部15、15が回転ドラム1に形成した貫通孔1b、1
bを臨む位置となる。
て説明する。回転ドラム1にシャフト6を圧入し、上に
説明したように、磁気ヘッド9〜13及びヘッド基板9
b〜13bを取り付けたヘッドサポート9a〜13aを
回転ドラム1にネジで固定した状態で、フレキシブル基
板8を図2(A)のようにそのパターン形成面が回転側
ロータリートランス3に向かい合うように位置合わせを
して重ねる。この際の位置合わせは、例えば、フレキシ
ブル基板8に形成した位置決め孔8aと、これに対応し
て回転ドラム1に形成した図示しない穴との間に図示し
ない治工具のピンを貫通させることによって行う。この
ようにして、フレキシブル基板8と回転ドラム1との相
対位置を合わせると、フレキシブル基板8の第1の端子
部14は各ヘッド基板9b〜13b上の半田メッキされ
たランドに重なるとともに、フレキシブル基板8の端子
部15、15が回転ドラム1に形成した貫通孔1b、1
bを臨む位置となる。
【0013】フレキシブル基板8の第1の端子部14に
は、貫通孔が形成されているため、この状態で各端子部
14を半田ごて等で加熱すると、ヘッド基板9b〜13
b上の半田メッキされたランドの半田が、この貫通孔か
らフレキシブル基板8の表面へ回り込み第1の端子部と
接続が図られる。なお、斯かる構成により、フレキシブ
ル基板8を片面基板としてコストダウンを図ることがで
きるが、フレキシブル基板8を両面基板とする場合には
斯かる貫通孔が不要なことはいうまでもない。また、1
5は第1の端子部14とパターンでつながっている第2
の端子部である。ここの例では、磁気ヘッドの配置に応
じて5箇所に分散している第1の端子部14を2箇所の
第2の端子部15に集約している。
は、貫通孔が形成されているため、この状態で各端子部
14を半田ごて等で加熱すると、ヘッド基板9b〜13
b上の半田メッキされたランドの半田が、この貫通孔か
らフレキシブル基板8の表面へ回り込み第1の端子部と
接続が図られる。なお、斯かる構成により、フレキシブ
ル基板8を片面基板としてコストダウンを図ることがで
きるが、フレキシブル基板8を両面基板とする場合には
斯かる貫通孔が不要なことはいうまでもない。また、1
5は第1の端子部14とパターンでつながっている第2
の端子部である。ここの例では、磁気ヘッドの配置に応
じて5箇所に分散している第1の端子部14を2箇所の
第2の端子部15に集約している。
【0014】他方、回転側ロータリートランス3には、
図3に示すように中継基板2を接着等により固定する。
そして、図3中、回転側ロータリートランス3の裏面に
形成した図示しない5本の溝中に巻回した5チャンネル
分のコイルの端末をそれぞれ中継基板2の端子部16
(第3の端子部)に半田付けする。なお、17は5箇所
に分散した第3の端子部16をパターンを介して2箇所
に集約した第4の端子部である。
図3に示すように中継基板2を接着等により固定する。
そして、図3中、回転側ロータリートランス3の裏面に
形成した図示しない5本の溝中に巻回した5チャンネル
分のコイルの端末をそれぞれ中継基板2の端子部16
(第3の端子部)に半田付けする。なお、17は5箇所
に分散した第3の端子部16をパターンを介して2箇所
に集約した第4の端子部である。
【0015】次に、フレキシブル基板8を取り付けた回
転ドラム1に中継基板2を取り付けた回転側ロータリー
トランス3を取り付ける。この取付は、回転ドラム1の
底面の突部1cと回転側ロータリートランス3の中心孔
3bとの嵌合により同軸性を維持しつつ中継基板2の基
準孔2bとフレキシブル基板8の基準孔8bとを利用し
て回転方向の位置決めをして回転ドラム1の接着固定面
1aに回転側ロータリートランス3の接着面3aを接着
する。これにより、回転ドラム1に取り付けたフレキシ
ブル基板8の端子部15、15(第2の端子部)と回転
側ロータリートランス3に取り付けた中継基板2の端子
部17、17が充分な位置精度で対向した状態となる。
なおこの際、フレキシブル基板8の端子部15、15又
は中継基板2の端子部17、17の何れか一方又は両方
に予め半田メッキを施しておく。
転ドラム1に中継基板2を取り付けた回転側ロータリー
トランス3を取り付ける。この取付は、回転ドラム1の
底面の突部1cと回転側ロータリートランス3の中心孔
3bとの嵌合により同軸性を維持しつつ中継基板2の基
準孔2bとフレキシブル基板8の基準孔8bとを利用し
て回転方向の位置決めをして回転ドラム1の接着固定面
1aに回転側ロータリートランス3の接着面3aを接着
する。これにより、回転ドラム1に取り付けたフレキシ
ブル基板8の端子部15、15(第2の端子部)と回転
側ロータリートランス3に取り付けた中継基板2の端子
部17、17が充分な位置精度で対向した状態となる。
なおこの際、フレキシブル基板8の端子部15、15又
は中継基板2の端子部17、17の何れか一方又は両方
に予め半田メッキを施しておく。
【0016】次に、このようにして回転側ロータリート
ランス3を接着した回転ドラム1の貫通孔1bから図1
に破線で示すように加熱治工具20を挿入してフレキシ
ブル基板8の端子部15、15と中継基板2の端子部1
7、17とを接合する。これにより、回転ドラム1上の
5つ磁気ヘッド9〜13と回転側ロータリートランス3
の5チャンネル分のコイルとが、フレキシブル基板8及
び中継基板2を介して接続され上ドラム組立体30が完
成する。
ランス3を接着した回転ドラム1の貫通孔1bから図1
に破線で示すように加熱治工具20を挿入してフレキシ
ブル基板8の端子部15、15と中継基板2の端子部1
7、17とを接合する。これにより、回転ドラム1上の
5つ磁気ヘッド9〜13と回転側ロータリートランス3
の5チャンネル分のコイルとが、フレキシブル基板8及
び中継基板2を介して接続され上ドラム組立体30が完
成する。
【0017】他方、固定ドラム5には、その接着固定面
5aに固定側ロータリートランス4を接着して下ドラム
組立体31を完成しておく。なお、固定側ロータリート
ランス4の回転側ロータリートランス3と対向する面に
は、回転側ロータリートランス3と同様に5本の溝が形
成され各溝には5チャンネル分のコイルが巻回されてい
ることはいうまでもない。そして、これらのコイルの端
末は、フレキシブル基板4aに接続されて、図示しない
信号処理回路に接続されている。
5aに固定側ロータリートランス4を接着して下ドラム
組立体31を完成しておく。なお、固定側ロータリート
ランス4の回転側ロータリートランス3と対向する面に
は、回転側ロータリートランス3と同様に5本の溝が形
成され各溝には5チャンネル分のコイルが巻回されてい
ることはいうまでもない。そして、これらのコイルの端
末は、フレキシブル基板4aに接続されて、図示しない
信号処理回路に接続されている。
【0018】次に、回転ドラム1に圧入されたシャフト
6を固定ドラム5に取り付けた軸受け7a、7bに挿通
することによって上ドラム組立体30と下ドラム組立体
31との組立が完了する。
6を固定ドラム5に取り付けた軸受け7a、7bに挿通
することによって上ドラム組立体30と下ドラム組立体
31との組立が完了する。
【0019】なお、以上の説明では、フレキシブル基板
の端子部15、15(第2の端子部)及び中継基板2の
端子部17、17をそれぞれ2箇所設ける構成について
述べたが、1箇所又は3箇所以上としてもよいことはい
うまでもない。
の端子部15、15(第2の端子部)及び中継基板2の
端子部17、17をそれぞれ2箇所設ける構成について
述べたが、1箇所又は3箇所以上としてもよいことはい
うまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気記録
再生用ドラム装置及びその製造方法によれば、高い信頼
性をもって回転側ロータリートランスと磁気ヘッドとを
接続できる。また、ロータリートランスがチャンネル数
の増加により大径化して、回転ドラムの径に近づいた場
合でも、回転ドラムと回転側ロータリートランスとの間
の狭い空間で接続作業をする必要がなく、回転ドラムに
形成した貫通孔を介して容易に接続作業を行うことがで
きる。
再生用ドラム装置及びその製造方法によれば、高い信頼
性をもって回転側ロータリートランスと磁気ヘッドとを
接続できる。また、ロータリートランスがチャンネル数
の増加により大径化して、回転ドラムの径に近づいた場
合でも、回転ドラムと回転側ロータリートランスとの間
の狭い空間で接続作業をする必要がなく、回転ドラムに
形成した貫通孔を介して容易に接続作業を行うことがで
きる。
【図1】本発明の磁気記録再生用ドラム装置の構成を分
解して示す断面図である。
解して示す断面図である。
【図2】(A)回転ドラムの底面にフレキシブル基板を
取り付けた状態を示す平面図である。 (B)フレキシブル基板単体を示す平面図である。
取り付けた状態を示す平面図である。 (B)フレキシブル基板単体を示す平面図である。
【図3】回転側ロータリートランスのコアの上面に中継
基板を取り付けた状態を示す平面図である。
基板を取り付けた状態を示す平面図である。
1 回転ドラム 2 中継基板 3 回転側ロータリートランス 4 固定側ロータリートランス 5 固定ドラム 6 シャフト 7a、7b 軸受け 8 フレキシブル基板 9、10、11、12、13 磁気ヘッド 14 第1の端子部 15 第2の端子部 16 第3の端子部 17 第4の端子部 20 加熱治工具 30 上ドラム組立体 31 下ドラム組立体
Claims (2)
- 【請求項1】回転ドラムと磁気ヘッドと回転側ロータリ
ートランスとを備えた上ドラム組立体と、固定ドラムと
固定側ロータリートランスとを備えた下ドラム組立体と
からなる磁気記録再生用ドラム装置において、 該磁気ヘッドの端子部に接続すべき第1の端子部と該回
転側ロータリートランスに接続すべき第2の端子部と該
第1の端子部と該第2の端子部とをつなぐパターンとを
形成したフレキシブル基板と、 該回転側ロータリートランスのコイルと接続すべき第3
の端子部と該フレキシブル基板の該第2の端子部と接続
すべき第4の端子部と該第3の端子部と該第4の端子部
とをつなぐパターンとを形成した中継基板とを具備し、 該フレキシブル基板の該第2の端子部と該中継基板の該
第4の端子部が互いに対向した態様で該フレキシブル基
板を該回転ドラムに取り付けるとともに該中継基板を該
回転側ロータリートランスに取り付け、 該フレキシブル基板の該第2の端子部を臨む該回転ドラ
ムの部位に形成した貫通孔を介して加熱手段を挿通して
該フレキシブル基板の該第2の端子部と該中継基板の該
第4の端子部とを接続してなる磁気記録再生用ドラム装
置。 - 【請求項2】回転ドラムと磁気ヘッドと回転側ロータリ
ートランスとを備えた上ドラム組立体と、固定ドラムと
固定側ロータリートランスとを備えた下ドラム組立体と
からなる磁気記録再生用ドラム装置の製造方法におい
て、 該磁気ヘッドの端子部に接続すべき第1の端子部と該回
転側ロータリートランスに接続すべき第2の端子部と該
第1の端子部と該第2の端子部とをつなぐパターンとを
形成したフレキシブル基板を該回転ドラムに取り付ける
とともに該第1の端子部を該磁気ヘッドの端子部に接続
する工程と、 該回転側ロータリートランスのコイルと接続すべき第3
の端子部と該フレキシブル基板の該第2の端子部と接続
すべき第4の端子部と該第3の端子部と該第4の端子部
とをつなぐパターンとを形成した中継基板を該固定側ロ
ータリートランスに取り付けるとともに該第3の端子部
を該回転側ロータリートランスの該コイルに接続する工
程と、 該フレキシブル基板の該第2の端子部と該中継基板の該
第4の端子部が互いに対向した態様で、該フレキシブル
基板の該第2の端子部を臨む該回転ドラムの部位に形成
した貫通孔を介して加熱手段を挿通して該フレキシブル
基板の該第2の端子部と該中継基板の該第4の端子部と
を接続する工程とからなる磁気記録再生用ドラム装置の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18315397A JP3175651B2 (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 磁気記録再生用ドラム装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18315397A JP3175651B2 (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 磁気記録再生用ドラム装置及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1116107A true JPH1116107A (ja) | 1999-01-22 |
JP3175651B2 JP3175651B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=16130732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18315397A Expired - Fee Related JP3175651B2 (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 磁気記録再生用ドラム装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3175651B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7126793B2 (en) | 2002-10-16 | 2006-10-24 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Head drum assembly for a tape recorder |
-
1997
- 1997-06-24 JP JP18315397A patent/JP3175651B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7126793B2 (en) | 2002-10-16 | 2006-10-24 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Head drum assembly for a tape recorder |
US7280318B2 (en) | 2002-10-16 | 2007-10-09 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Head drum assembly for a tape recorder |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3175651B2 (ja) | 2001-06-11 |
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Legal Events
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