JP3527411B2 - 回転ヘッド装置 - Google Patents

回転ヘッド装置

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JP3527411B2
JP3527411B2 JP17442098A JP17442098A JP3527411B2 JP 3527411 B2 JP3527411 B2 JP 3527411B2 JP 17442098 A JP17442098 A JP 17442098A JP 17442098 A JP17442098 A JP 17442098A JP 3527411 B2 JP3527411 B2 JP 3527411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ヘッド装置に
係り、特に再生用の磁気ヘッドの再生信号に、記録用の
磁気ヘッドの記録信号がノイズとなり干渉するのを防止
できる回転ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の回転ヘッド装置の断面図
である。また、図7は、従来の回転ヘッド装置の説明図
である。また、図8は、従来の回転ヘッド装置の要部側
面図である。また、図9は、従来の回転ヘッド装置の要
部説明図である。
【0003】この種の回転ヘッド装置は、コンピュータ
のデータのバックアップ用等として使用されるものであ
り、リードアフタライト動作を行うベリファイ機能を有
している。従来の回転ヘッド装置は、図6に示すよう
に、下方に位置する固定ドラムKと、この固定ドラムK
の上方に配置された回転ドラムDと、この回転ドラムD
の上方に配置されたモータMとを有している。また、固
定ドラムKは、その中心部に円柱状の固定軸51が固定
されている。また、固定軸51を中心として回転可能な
回転ドラムDには、4つの磁気ヘッド52が取り付けら
れている。
【0004】磁気ヘッド52は、回路(図示せず)が設
けられたヘッド台板52aと、ヘッド台板52aに設け
られて、回路(図示せず)と結線されたヘッド素子52
bとからなり、回転ドラムDの下面にヘッド素子52b
が配置され、ヘッド素子52bの磁気ギャップ(図示せ
ず)が回転ドラムDの外周に向くようにして、回転ドラ
ムDにヘッド台板52aが取り付けられている。この、
ヘッド台板52aはネジ(図示せず)により回転ドラム
Dに固定されており、併せてこのネジ(図示せず)の締
め付けの程度により、ヘッド素子52bの高さや傾き等
を精度良く調整するため、ネジ(図示せず)及びネジ穴
(図示せず)はヘッド台板52aの中央位置に存在す
る。
【0005】また、これらの4つの磁気ヘッド52は、
2つの記録用の磁気ヘッドWa及びWbと、2つの再生
用の磁気ヘッドRa及びRbとで構成されている。それ
らは図7に示すように、2つの記録用の磁気ヘッドWa
とWbとが、固定軸51を中心として対称に位置してい
る。同様に、2つの再生用の磁気ヘッドRaとRbと
が、固定軸51を中心として対称に位置している。そし
て、4つの磁気ヘッド52は、時計回りにWa、Ra、
Wb、Rbの順で、円筒状の回転ドラムDのドラム外周
面に90°の等間隔で配設されている。
【0006】磁気ヘッド52に対して、記録時には記録
信号を供給すると共に、再生時には再生信号を取り出す
ロータリートランス53は、固定側トランス53aと回
転側トランス53bとで構成されている。そして、これ
らのロータリートランス53は固定ドラムKと回転ドラ
ムDとの間に配設され、固定側トランス53aは固定ド
ラムKに取り付けられ、また、回転側トランス53bは
回転ドラムDに取り付けられ、回転ドラムDと共に回転
するようになっている。
【0007】また、回路基板54は、ロータリートラン
ス53と磁気ヘッド52との間において授受される信号
の入出力回路(図示せず)等が設けられたものであり、
回転ドラムDに取り付けられた磁気ヘッド52と対面す
るように離間して、回転側トランス53bの上面に配設
されている。
【0008】また、フレキシブル配線基板(以下、FP
Cとする)55は、可撓性を有する絶縁性樹脂からなる
直線状の基板55a上に、配線パターン55bが設けら
れたものである。また、図8、図9に示すように、FP
C55は配線パターン55bが設けられた面が下面とな
るようにされ、その一端部はヘッド台板52aの回路
(図示せず)と半田56aにより接続されている。前述
のように、ヘッド台板52aの略中央には、取り付けと
位置あわせとを兼ねるネジ(図示せず)が存在するた
め、FPC55のヘッド台板52aへの取り付け位置は
側方となる。また、配線パターン55bの他端部はヘッ
ド台板52aの側方下部の回路基板54上の入出力回路
(図示せず)と直接向き合う状態で、熱圧着された半田
56bが介在された状態で固着・結線されている。
【0009】また、2つのボールベアリング57、57
は、回転ドラムDの中心孔58の両側に配置された状態
で固定軸51に取り付けられ、回転ドラムDが回転可能
となるようにされている。
【0010】また、モータMは、固定軸51に支持され
たステータ部Sと、回転ドラムDに取り付けたロータ部
Lとで構成され、ロータ部Lは回転ドラムDの上部に取
り付けられると共に、ステータ部Sはロータ部Lの上部
に位置するように固定軸51に固定されている。
【0011】ステータ部Sは、固定軸51に挿入されて
取り付けられた円柱状の固定部材59と、この固定部材
59に取り付けられ、プリント基板にモータ制御回路が
実装されたモータ制御回路基板60と、このモータ制御
回路基板60に取り付けられ、コイル61を設けた磁性
金属からなるコア62とで構成されている。
【0012】また、ロータ部Lは、コップ状に形成さ
れ、回転ドラムDに取り付けられたロータモータヨーク
63と、ロータモータヨーク63の側壁内部に接着固定
された円筒状の磁石64とを有する。そして、コア62
は円筒状の磁石64内に配設され、コア62と磁石64
とは全周で同じクリアランスをもって対峙させている。
【0013】上述したような従来の回転ヘッド装置は、
モータMによって回転ドラムDが回転するようになり、
この回転ドラムDの回転により4つの磁気ヘッド52も
回転し、これらの磁気ヘッド52に対して、所定の押圧
力で押されて接触した状態で磁気テープTが移動して、
記録あるいは再生を行うようになっている。
【0014】このような従来の回転ヘッド装置が用いら
れるリードアフタライト動作では、回転ドラムDが磁気
テープTに対して信号を記録又は再生する角度(有効ラ
ップ角度)が90°の場合には、2つの記録用の磁気ヘ
ッド及び2つの再生用の磁気ヘッドのうち1つの磁気ヘ
ッドが、いずれのタイミングにおいても必ず磁気テープ
Tに摺接することとなり、リードアフタライト動作の記
録又は再生が連続して行われる。
【0015】また、有効ラップ角度が90°を超え、1
80°以下の場合には、1つの記録用の磁気ヘッドと1
つの再生用の磁気ヘッドとが同時に磁気テープTに摺接
し、リードアフタライト動作の記録と再生の両方が同時
に行われるタイミングが存在することとなる。例えば、
記録用の磁気ヘッドWaが摺接している時に、再生用の
磁気ヘッドRaが同時に摺接するタイミングが存在す
る。従って、有効ラップ角度が90°の場合と比べて、
データ転送レートを向上することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように、リードア
フタライト動作の記録と再生の両方が同時に行われるタ
イミングが存在するため、磁気テープTに同時に摺接し
再生動作を行っている、隣接する再生用の磁気ヘッドR
a及びRbのヘッド素子52bに対して、漏れ出した記
録信号が飛び込んで、再生信号のノイズとなりうる。こ
の記録信号は、FPC55上の配線パターン55bから
漏れ出し、特にFPC55が設けられている側に近い再
生用の磁気ヘッドの再生信号に影響を及ぼす。
【0017】しかし、従来のFPC55は、磁気ヘッド
52と回路基板54とを単に結線するだけであり、特に
は、隣接する再生用の磁気ヘッドに記録信号が飛び込み
やすいことに対する対策が採られていなかった。即ち、
図8、図9に示すように、従来のFPC55はヘッド台
板52aの側部下方に取り付けられており、記録用の磁
気ヘッドWa及びWbと、回路基板54とをそれぞれ結
ぶFPC55が、各々再生用の磁気ヘッドRb及びRa
に近接するように配設されていた。そのため、記録用の
磁気ヘッドWaの記録信号は、特に再生用の磁気ヘッド
Rbのヘッド素子52bに、記録用の磁気ヘッドWbの
記録信号は、特に再生用の磁気ヘッドRaのヘッド素子
52bに、それぞれ飛び込みノイズとなり易かった。ま
た、FPC55と回路基板54とを熱圧着するために、
予め回路基板の半田ランド(図示せず)に半田56bを
盛り、FPC55の裏面に設けられた配線パターン55
bとを位置合わせして加熱する作業がしづらかった。
【0018】本発明が解決しようとする課題は、記録と
再生を同時に行う際に、記録信号が再生用の磁気ヘッド
に飛び込んで、再生信号にノイズを与えるのを低減する
回転ヘッド装置を提供することである。さらに、本発明
が解決しようとする課題は、再生信号へのノイズの影響
を低減し、且つ、組立作業性の良い回転ヘッド装置を提
供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の回転ヘッド装置
は、 記録用の磁気ヘッドと再生用の磁気ヘッドとがヘ
ッド台板を介して固定された回転ドラムと、ロータリー
トランスと接続されて該記録用の磁気ヘッドと対面する
ように離間し、前記記録用の磁気ヘッドとの間で信号が
伝達される回路基板と、一端部が前記記録用の磁気ヘッ
ドに結線され他端部が前記回路基板に結線されるフレキ
シブル配線基板を有し、前記フレキシブル配線基板は
記ヘッド台板の幅寸法に収まるように前記ヘッド台板と
前記回路基板の間に配置され、前記他端部側の接続部
前記ヘッド台板の下に位置していることを特徴とするも
のである。
【0020】本発明では、前記フレキシブル配線基板と
前記回路基板との接続部が両側に隣接する再生用の磁気
ヘッドとの距離が等しい位置に設けられていることが好
ましい。また、前記フレキシブル配線基板に設けられた
配線パターンの前記他端部が、前記回転ドラムの外周に
向けられていることが好ましい。
【0021】本発明では、前記フレキシブル配線基板の
前記他端部を前記ヘッド台板の下に位置させるために、
前記ヘッド台板と前記回路基板の間で前記フレキシブル
配線基板を湾曲させることができる
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の回転ヘッド装置
の実施の形態について説明する。図1は、本発明の回転
ヘッド装置の断面図である。また、図2は、本発明の回
転ヘッド装置の説明図である。また、図3は、本発明の
回転ヘッド装置の要部側面図である。また、図4は、本
発明の回転ヘッド装置の要部説明図である。また、図5
は、図2に示した回転ヘッド装置の記録信号と再生信号
とを角度軸上で示すタイミングチャートである。
【0023】本発明の回転ヘッド装置は、図1に示すよ
うに、下方に位置する固定ドラムKと、この固定ドラム
Kの上方に配置された回転ドラムDと、この回転ドラム
Dの上方に配置されたモータMとを有している。これら
の固定ドラムK及び回転ドラムDは金属材料であるアル
ミニウムからなる。また、固定ドラムKは、その中心部
に円柱状の固定軸1が固定されている。また、固定軸1
を中心として回転可能な回転ドラムDの外周面には、4
つの磁気ヘッド2が取り付けられている。
【0024】磁気ヘッド2は、回路(図示せず)が設け
られたヘッド台板2aと、ヘッド台板2aの上部に固定
され、回路(図示せず)と結線されたヘッド素子2bと
からなり、回転ドラムDの下面にヘッド素子2bが配置
され、ヘッド素子2bの磁気ギャップ(図示せず)が回
転ドラムDの外周に向くようにして、回転ドラムDにヘ
ッド台板2aが取り付けられている。この、ヘッド台板
2aはネジ(図示せず)により回転ドラムDに固定され
ており、併せてこのネジ(図示せず)の締め付けの程度
により、ヘッド素子2bの高さや傾き等を精度良く調整
するため、ネジ(図示せず)及びネジ穴(図示せず)は
ヘッド台板2aの中央位置に存在する。
【0025】これらの4つの磁気ヘッド2は、それぞれ
2つの記録用の磁気ヘッドWa及びWbと、2の再生用
の磁気ヘッドRa及びRbとで構成されている。それら
は図2に示すように、2つの記録用の磁気ヘッドWaと
Wbとが、固定軸1を中心として対称に位置している。
同様に、2つの再生用の磁気ヘッドRaとRbとが、固
定軸1を中心として対称に位置している。そして、4つ
の磁気ヘッド2は、時計回りにWa、Ra、Wb、Rb
の順で、円筒状の回転ドラムDのドラム外周面に90°
の等間隔で配設されている。
【0026】磁気ヘッド2に対して、記録時には記録信
号を供給すると共に、再生時には再生信号を取り出すロ
ータリートランス3は、固定側トランス3aと回転側ト
ランス3bとで構成されている。そして、これらのロー
タリートランス3は固定ドラムKと回転ドラムDとの間
に配設され、固定側トランス3aは固定ドラムKに取り
付けられ、また、回転側トランス3bは回転ドラムDに
取り付けられ、回転ドラムDと共に回転するようになっ
ている。
【0027】また、回路基板4は、円盤状の基板上にロ
ータリートランス3と磁気ヘッド2との間において授受
される信号の入出力回路(図示せず)等が設けられたも
のであり、回転ドラムDに取り付けられた磁気ヘッド5
2と対面するように離間して、回転側トランス3bの上
面に配設されている。
【0028】また、フレキシブル配線基板(以下、FP
Cとする)5は、可撓性を有する絶縁性樹脂からなる略
L字状をなした基板5a上に、配線パターン5bが設け
られたものである。また、図3、図4に示すように、F
PC5の一端部の配線パターン5bが設けられた面が、
後述する回路基板4と向き合うように記録用の磁気ヘッ
ドWaのヘッド台板2aの回路(図示せず)と半田6a
により結線されている。前述のように、ヘッド台板2a
の略中央には、取り付けと位置あわせとを兼ねるネジ
(図示せず)が存在するため、FPC5のヘッド台板2
aへの取り付け位置は側方となる。
【0029】また、配線パターン5bの他端部は、略L
字状に回転ドラムDの外周面に向かうように引き回さ
れ、そして、FPC5の他端部の配線パターン5bが設
けられた面が、ヘッド台板2と向き合うように折り返さ
れて、半田6bにより結線されている。このようにして
一端が接続されたFPC5は、記録用の磁気ヘッドWa
のヘッド素子2b側へ近づくように膨らんで湾曲されて
いる。回路基板4へのFPC5の接続ポイント(半田6
b)は、隣り合う再生用の磁気ヘッドRa、Rbとの距
離が略均等となるように、記録用の磁気ヘッドWaの下
部に近い位置に設けておくと、再生用の磁気ヘッドのヘ
ッドバランスが良い。また、湾曲部を含むFPC5と、
その接続部は、ヘッド台板2の幅内に収まるように配置
することが好ましい。また、作業性を増すために、半田
6bを半田付けする半田ランド(図示せず)は、回路基
板4の最外周に設けてある。尚、記録用の磁気ヘッドW
bが取り付けられたヘッド台板2aと回路基板4との間
も、同様に湾曲されたFPC5により結線されている。
【0030】また、2つのボールベアリング7、7は、
回転ドラムDの中心孔8の両側に配置された状態で固定
軸1に取り付けられ、回転ドラムDが回転可能となるよ
うにされている。
【0031】また、モータMは、固定軸1に支持された
ステータ部Sと、回転ドラムDに取り付けたロータ部L
とで構成され、ロータ部Lは回転ドラムDの上部に取り
付けられると共に、ステータ部Sはロータ部Lの上部に
位置するように固定軸1に固定されている。
【0032】ステータ部Sは、固定軸1に挿入されて取
り付けられた円柱状の固定部材9と、この固定部材9に
取り付けられ、モータ制御回路が実装されたモータ制御
回路基板10と、このモータ制御回路基板10に取り付
けられ、コイル11を設けた磁性金属からなるコア12
とで構成されている。
【0033】また、ロータ部Lは、コップ状に形成さ
れ、回転ドラムDに取り付けられた、鉄からなるロータ
モータヨーク13と、ロータモータヨーク13の側壁内
部に接着固定された円筒状の磁石14とを有する。ま
た、コア12は円筒状の磁石14内に配設され、コア1
2と磁石14とは全周で同じクリアランスをもって対峙
させている。
【0034】上述したような回転ヘッド装置は、モータ
Mによって回転ドラムDが回転するようになり、この回
転ドラムDの回転により4つの磁気ヘッド2も回転し、
これらの磁気ヘッド2に対して、所定の押圧力で押され
て接触した状態で磁気テープTが移動して、記録あるい
は再生を行うようになっている。
【0035】図2に示したように、本発明の回転ヘッド
装置が駆動し、リードアフタライト動作が行われる際
に、回転ドラムDに対する磁気テープTの有効ラップ角
度は約180°である。また、180°の配置間隔に配
置された記録用の磁気ヘッドWaとWbとによる記録信
号は、図5のタイミングチャートに示したように、回転
する回転ドラムDの記録用の磁気ヘッドWaが磁気テー
プTに対峙した位置を基準(0°)とすると、回転ドラ
ムDが0°から180°へ回転する間は磁気ヘッドWa
が記録し、180°から360°(即ち0°)へ回転す
る間は磁気ヘッドWbが記録する。
【0036】また、再生用の磁気ヘッドRaとRbとに
よる再生は、再生信号により、磁気テープTへの信号の
記録が確実になされたか否かの確認が行われる、リード
アフタライトの動作である。これら2つの再生用の磁気
ヘッドRaとRbとによる再生は、図5に示したよう
に、それぞれ記録用の磁気ヘッドWa及びWbと90°
離れて配設されているので、回転ドラムDが90°から
270°へ回転する間は、再生用の磁気ヘッドRaが記
録用の磁気ヘッドWaにより記録された信号を再生し、
また、270°から450°(即ち90°)へ回転する
間は、再生用の磁気ヘッドRbが記録用の磁気ヘッドW
bにより記録された信号を再生し、リードアフタライト
動作が行われる。以上のように、記録及び再生は、それ
ぞれどの回転角度においても連続して行われる。
【0037】記録用の磁気ヘッドWaにより記録信号が
記録される際には、図5に示したように、記録用の磁気
ヘッドWaが記録している時には、再生用の磁気ヘッド
Rbによる再生と、磁気ヘッドRaによる再生とが重複
して行われるため、記録用の磁気ヘッドWaと接続され
たFPC5より記録信号が漏れ、同時に再生している隣
接した再生用の磁気ヘッドRa又はRbに飛び込み、ノ
イズとなる恐れがある。これは、記録用の磁気ヘッドW
bに関しても同様である。
【0038】しかし、FPC5は記録用の磁気ヘッドW
a及びWbのヘッド素子2b側に湾曲して取り付けられ
ているため、記録用の磁気ヘッドWaの下部にコンパク
トにまとめて配置することができ再生用の磁気ヘッドと
の距離を長くすることができる。従って、再生信号にと
ってノイズとなる記録信号が、隣接する再生用の磁気ヘ
ッドのヘッド素子に飛び込みにくくなる。また、FPC
5と回路基板4との接続部を、隣接する再生用の磁気ヘ
ッドRa、Rbまでの距離が略均等となるように設けた
ので、再生用の磁気ヘッドのヘッドバランスを均一にす
ることができる。
【0039】また、FPC5がL字状とされ、配線パタ
ーン5bの端部が回転ドラムDの外周面に向いており、
隣接する再生用の磁気ヘッド方向に向いていないので、
配線パターン5bの端部から隣接する再生用の磁気ヘッ
ドまでの距離が長くなり、記録信号がヘッド素子に飛び
込みにくく、再生信号に影響を与えにくい。
【0040】このように、FPC5を記録用の磁気ヘッ
ドWa及びWbの側に湾曲して取り付け、配線パターン
5bの端部を回転ドラムDの外周面に向けることで、再
生信号のノイズレベルが約2dB減少した。
【0041】また、可撓性を有するFPC5が湾曲して
取り付けられているため、FPC5が平坦に戻ろうとす
る反発力が働き、ヘッド台板2aと回路基板4との間で
安定して接続される。
【0042】尚、配線パターン5bの端部が回転ドラム
Dの外周面に向けられたことで、FPC5の配線パター
ン5bと回路基板4の入出力回路(図示せず)とを、半
田6bの熱圧着により結線する際に、半田付けが容易と
なり作業性が向上する利点も備える。
【0043】
【発明の効果】本発明の回転ヘッド装置によれば、フレ
キシブル配線基板を記録用の磁気ヘッド素子側に湾曲さ
せたことにより、FPCから隣接する再生用の磁気ヘッ
ドまでの距離が長くなり、再生信号にとってノイズとな
る記録信号が、隣接する再生用の磁気ヘッドのヘッド素
子に飛び込みにくい。
【0044】また、フレキシブル配線基板との接続部を
隣接する再生用の磁気ヘッドまでの距離が略等しい位置
に設けたことにより、再生用の磁気ヘッドのヘッドバラ
ンスが良い回転ヘッド装置を提供できる。
【0045】また、本発明の回転ヘッド装置によれば、
回路基板と接続される側の配線パターンの端部が、回転
ドラムの外周面に向けられたことにより、配線パターン
の端部から記録信号が漏れ出したとしても、再生用の磁
気ヘッドのヘッド素子に飛び込みにくく、再生信号に影
響を与えにくい。併せて、配線パターンの端部が回転ド
ラムの外周面に向けられたことで、FPCの配線パター
ンと回路基板の入出力回路とを半田により結線する際
に、半田付けが容易となり作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ヘッド装置の断面図である。
【図2】本発明の回転ヘッド装置の説明図である。
【図3】本発明の回転ヘッド装置の要部側面図である。
【図4】本発明の回転ヘッド装置の要部説明図である。
【図5】図2に示した回転ヘッド装置の記録信号と再生
信号とを角度軸上で示すタイミングチャートである。
【図6】従来の回転ヘッド装置の断面図である。
【図7】従来の回転ヘッド装置の説明図である。
【図8】従来の回転ヘッド装置の要部側面図である。
【図9】従来の回転ヘッド装置の要部説明図である。
【符号の説明】
K 固定ドラム D 回転ドラム M モータ Wa、Wb 記録用の磁気ヘッド2 Ra、Rb 再生用の磁気ヘッド2 S ステータ部 L ロータ部 T 磁気テープ 1 固定軸 2 磁気ヘッド 2a ヘッド台板 2b ヘッド素子 3 ロータリートランス 3a 固定側トランス 3b 回転側トランス 4 回路基板 5 フレキシブル配線基板(FPC) 5a 基板 5b 配線パターン 6a、6b 半田 7 ボールベアリング 8 中心孔 9 固定部材 10 モータ制御回路基板 11 コイル 12 コア 13 ロータモータヨーク 14 磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−91601(JP,A) 特開 平10−74305(JP,A) 特開 平4−92201(JP,A) 特開 昭62−36720(JP,A) 実開 昭63−149409(JP,U) 実開 昭61−136319(JP,U) 実開 平2−140618(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/02 G11B 5/53

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用の磁気ヘッドと再生用の磁気ヘッ
    ドとがヘッド台板を介して固定された回転ドラムと、ロ
    ータリートランスと接続されて該記録用の磁気ヘッドと
    対面するように離間し、前記記録用の磁気ヘッドとの間
    で信号が伝達される回路基板と、一端部が前記記録用の
    磁気ヘッドに結線され他端部が前記回路基板に結線され
    るフレキシブル配線基板を有し、 前記フレキシブル配線基板は前記ヘッド台板の幅寸法に
    収まるように前記ヘッド台板と前記回路基板の間に配置
    され、前記他端部側の接続部前記ヘッド台板の下に位
    置していることを特徴とする回転ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記フレキシブル配線基板と前記回路基
    板との接続部が両側に隣接する再生用の磁気ヘッドとの
    距離が等しい位置に設けられている請求項1に記載の回
    転ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 前記フレキシブル配線基板に設けられた
    配線パターンの前記他端部が、前記回転ドラムの外周に
    向けられている請求項1または2に記載の回転ヘッド装
    置。
  4. 【請求項4】 前記フレキシブル配線基板の前記他端部
    が前記ヘッド台板の下に位置するように、前記ヘッド台
    板と前記回路基板の間で前記フレキシブル配線基板を湾
    曲させる請求項1ないし3のいずれかに記載の回転ヘッ
    ド装置。
JP17442098A 1998-06-22 1998-06-22 回転ヘッド装置 Expired - Fee Related JP3527411B2 (ja)

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