JP2001023103A - 回転ヘッド装置 - Google Patents

回転ヘッド装置

Info

Publication number
JP2001023103A
JP2001023103A JP11192249A JP19224999A JP2001023103A JP 2001023103 A JP2001023103 A JP 2001023103A JP 11192249 A JP11192249 A JP 11192249A JP 19224999 A JP19224999 A JP 19224999A JP 2001023103 A JP2001023103 A JP 2001023103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
drum
rotary
head chip
relay pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11192249A
Other languages
English (en)
Inventor
Mizuyoshi Mishiro
瑞美 三代
Keizo Kamikui
圭三 神喰
Takayuki Mogi
隆幸 茂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11192249A priority Critical patent/JP2001023103A/ja
Publication of JP2001023103A publication Critical patent/JP2001023103A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ドラム上に増幅回路を配設できるように
し、また、完成後の分解やメインテナンスを容易とし、
さらに、分解やメインテナンス後の各接続部について高
い信頼性を確保できるようにする。 【解決手段】 再生ヘッドチップ、増幅回路9及びロー
タリーエンコーダ12のロータコイル12bとの間を、
第1及び第2の中継ピン16を介して接続する。支軸2
aより回転ドラム4を離間させると、第1及び第2の中
継ピン16がコネクタ部17より離間され、再び回転ド
ラム4を装着させると、第1及び第2の中継ピン16が
コネクタ部17に接触される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録テープに対し
ていわゆるヘリカルスキャンを行うことにより情報信号
の記録を行う回転ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転操作される円柱状の回転ドラ
ムとこの回転ドラム上に取付けられた記録ヘッドチップ
及び再生ヘッドチップとを有して構成され、該回転ドラ
ムに対して所定のラップ角に亘って巻回されて走行操作
される記録テープに対し、情報信号の記録及び再生を行
う回転ヘッド装置が提案されている。記録テープは、例
えば磁気テープであって、回転ドラムに対して、斜め
に、すわなち、螺旋(ヘリックス)形状に巻回されるこ
とによって、記録ヘッドチップによるいわゆるヘリカル
スキャンをなされて、記録トラックを形成される。ま
た、記録テープは、再生ヘッドチップによるいわゆるヘ
リカルスキャンをなされて、情報信号の読み出しをなさ
れる。
【0003】この回転ヘッド装置においては、記録テー
プに記録する情報信号の記録ヘッドチップに対する回転
ヘッド装置の外部からの供給、及び、記録テープより再
生ヘッドチップにより読み出された情報信号の回転ヘッ
ド装置の外部への出力は、ロータリートランスを介して
行われる。
【0004】記録ヘッドチップの入力端及び再生ヘッド
チップの出力端とロータリートランスのロータコイルと
の間の接続としては、ロータコイルに接続されたバネ状
の接点を記録ヘッドチップの入力端及び再生ヘッドチッ
プの出力端に接触させるようにしたものが提案されてい
る。また、ロータコイルと記録ヘッドチップの入力端及
び再生ヘッドチップの出力端とを、フレキシブル基板な
どを介して半田付けにより接続させた構成の回転ヘッド
装置も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な回転ヘッド装置においては、高密度に形成された記録
トラックからの情報信号の読み出しを行うため、再生ヘ
ッドチップとして磁気抵抗型薄膜ヘッド(MRヘッド)
を用いたものが提案されている。再生ヘッドチップとし
て磁気抵抗型薄膜ヘッドを用いる場合には、この磁気抵
抗型薄膜ヘッドの出力値の関係から、回転ドラム上に増
幅回路を配設し、再生ヘッドチップからの出力信号をこ
の増幅回路により増幅し、増幅された後の信号をロータ
リートランスに送るように構成する必要がある。
【0006】しかしながら、従来の回転ヘッド装置にお
いては、回転ドラム上に増幅回路を配設する空間を確保
することが非常に困難である。すなわち、記録ヘッドチ
ップの入力端及び再生ヘッドチップの出力端とロータコ
イルとをバネ状の接点により接触させるようにした回転
ヘッド装置においては、該記録ヘッドチップ及び再生ヘ
ッドチップとロータコイルとが近接しており、増幅回路
を設ける空間は存在しない。また、回転軸の捻り共振の
防止等のために回転ドラム上にモータを設けた場合にお
いては、いっそう、回転ドラム上の空間の確保は困難で
あり、該回転ドラム上に増幅回路を設けることができな
い。
【0007】また、ロータコイルと記録ヘッドチップ及
び再生ヘッドチップとをフレキシブル基板などを介して
半田付けした回転ヘッド装置においては、回転ドラム上
における増幅回路を配設する空間の確保が困難であるば
かりでなく、完成後の分解やメインテナンスが困難であ
り、また、分解やメインテナンス後の各接続部について
の信頼性を確保することが困難となっている。
【0008】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、再生ヘッドチップとして磁気抵
抗型薄膜ヘッドを用いる場合等において、回転ドラム上
に該再生ヘッドチップからの出力信号を増幅する増幅回
路を容易に配設することができ、また、完成後の分解や
メインテナンスが容易で、かつ、分解やメインテナンス
後の各接続部について高い信頼性を確保することができ
るようになされた回転ヘッド装置を提供しようとするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る回転ヘッド装置は、送り操作される記
録テープが所定のラッピング角に亘って巻回されるとと
もに回転軸回りに回転操作される回転ドラムと、この回
転ドラム上に取付けられ該回転ドラムに巻回された記録
テープに摺接されて該記録テープからの情報信号の読み
出しを行う再生ヘッドチップと、該回転ドラムに取付け
られた増幅回路と、この増幅回路の入力端に一端側を接
続され他端側を上記回転ドラムより突出させた第1の中
継ピンと、増幅回路の出力端に一端側を接続され他端側
を上記回転ドラムより突出させた第2の中継ピンと、回
転ドラムとともに回転軸回りに回転操作される支持部材
と、この支持部材により支持され第1の中継ピンの他端
側に対して圧接するコネクタ部及び再生ヘッドチップの
出力端に接触される端子部を有するコネクタ付き端子板
と、支持部材により支持され第2の中継ピンの他端側に
対して圧接するコネクタ部を有し回転ドラムとともに回
転軸回りに回転操作されるロータリーエンコーダのロー
タコイルに接続されたコネクタとを備えている。
【0010】そして、この記録ヘッド装置においては、
再生ヘッドチップからの出力信号は、コネクタ付き端子
板及び第1の中継ピンを経て増幅回路に入力されてこの
増幅回路において増幅され、この増幅回路からの出力信
号は、第2の中継ピン及びコネクタを経てロータリーエ
ンコーダのロータコイルに供給されて、該ロータリーエ
ンコーダを介して外部に出力される。
【0011】この回転ヘッド装置においては、再生ヘッ
ドチップ、増幅回路及びロータリーエンコーダのロータ
コイルとの間が、第1及び第2の中継ピンを介して接続
されているため、回転ドラム上に、再生ヘッドチップか
らの出力信号を増幅する増幅回路を配設することができ
る。
【0012】また、この回転ヘッド装置においては、分
解の必要がある場合等において、支持部材に対して回転
ドラムを離間させたときには、第1及び第2の中継ピン
のそれぞれ他端側がコネクタ付き端子板及びコネクタの
コネクタ部より離間されるとともに、再び回転ドラムを
支持部材に近接させて装着したときには、第1及び第2
の中継ピンのそれぞれ他端側がコネクタ付き端子板及び
コネクタのコネクタ部に接触される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0014】本発明に係る回転ヘッド装置は、記録テー
プである磁気テープを記録媒体としてデジタル情報信号
の記録再生を行う記録再生装置において、該磁気テープ
に対し、いわゆるヘリカルスキャンを行って、デジタル
情報信号の書き込み及び読出しを行う装置である。
【0015】この回転ヘッド装置は、図1に示すよう
に、記録再生装置の図示しないシャーシ上に固定して配
設される略々円柱状の下ドラム1を有している。この下
ドラム1は、例えばアルミニウムの如き金属により形成
されている。この下ドラム1の外周面部には、記録再生
装置において走行操作される磁気テープをガイドするた
めのリードが形成されている。磁気テープは、このリー
ドに沿って走行されることにより、下ドラム1の外周面
上に、所定角度範囲に亘って、斜めに、すなわち、螺旋
(ヘリックス)形状に巻回された状態で走行される。な
お、この実施の形態においては、図2に示すように、磁
気テープは、下ドラム1の外周面上に、174°に亘っ
て巻回される。
【0016】下ドラム1の中心部分には、図1に示すよ
うに、中心部に回転軸2aを有する軸受け(ダイレクト
ベアリング)2が、いわゆる焼きばめによって、隙間な
く組み付けられている。すなわち、この軸受け2は、回
転軸2aを複数の鋼球2cを介して回転可能に支持して
いる外環部2bを、下ドラム1の中心部に形成された孔
1aに嵌入されて固定され、回転軸2aを下ドラム1に
対して回転可能としている。この回転軸2aは、下ドラ
ム1の上方側及び下方側に突出している。
【0017】軸受け2の回転軸2aには、下ドラム1の
上方側に突出した部分において、略々円盤形状のフラン
ジ3が取付けられている。このフランジ3は、中心部分
に孔を有し、この孔に回転軸2aを圧入させ、さらに、
この回転軸2aに接着されることにより、該回転軸2a
に取付けられている。
【0018】そして、このフランジ3上には、回転ドラ
ムとなる上ドラム4が取付けられている。この上ドラム
4は、アルミニウムの如き金属材料により、下ドラム1
と同一径の円柱状に形成されている。この上ドラム4
は、下ドラム1に対して同軸状に支持され、フランジ3
及び回転軸2aとともに、中心軸回りに回転可能となさ
れている。
【0019】上ドラム4の下面部には、この上ドラム4
とフランジ3との間に位置して、複数の記録ヘッドチッ
プ5が、それぞれネジ6によって取付けられている。こ
の回転ヘッド装置においては、複数の記録ヘッドチップ
5は、図3に示すように、上ドラム4において、できる
だけ近接されて、すなわち、上ドラム4の回転軸回りの
90°以下の角度範囲に取付けられている。この実施の
形態においては、記録ヘッドチップ5の数は2個として
いる。また、この実施の形態においては、記録ヘッドチ
ップ5のなす角度θは、50°程度となっている。
【0020】そして、上ドラム4の下面部には、複数の
再生ヘッドチップ7が、それぞれネジ8によって取付け
られている。これら再生ヘッドチップ7は、磁気抵抗型
薄膜ヘッド、いわゆるMRヘッドである。この実施の形
態においては、再生ヘッドチップ7の数は2個としてい
る。
【0021】さらに、上ドラム4の上面部、すなわち、
記録ヘッドチップ5及び再生ヘッドチップ7が取付けら
れた面の反対側の面には、図1に示すように、再生ヘッ
ド駆動用及び再生信号増幅用の電気回路9が取付けられ
ている。この電気回路9は、基板10と、この基板10
の下面部に取付けられた電子部品群11とから構成され
ている。すなわち、電子部品群11は、基板10と上ド
ラム4との間に位置している。この電気回路9は、再生
ヘッドチップ7が磁気抵抗型薄膜ヘッドであることによ
って必要となるものである。
【0022】そして、下ドラム1とフランジ3との間に
は、該下ドラム1側と、記録ヘッドチップ5及び電気回
路9側との間での、電気信号及び電力の授受を行うため
のロータリートランス12が設けられている。このロー
タリートランス12は、下ドラム1の上面部に固定され
たステータ(固定側)コイル板12aと、フランジ3の
下面部に接着されたロータ(回転側)コイル板12bと
から構成されている。これらステータコイル板12a及
びロータコイル板12bは、それぞれ円盤状に形成さ
れ、複数の同心円状に形成されたコイル巻回溝を有して
いる。これらコイル巻回溝内には、それぞれ巻線が設け
られている。これらステータコイル板12a及びロータ
コイル板12bは、互いに微小な間隔を隔てて平行に対
向され、対応する巻線同士を対向させている。
【0023】電気回路9の駆動電源は、ロータリートラ
ンス12のステータコイル板12a及びロータコイル板
12bのそれぞれのうちの電源供給用巻線を介して、電
送されて供給される。また、記録ヘッドチップ5へ供給
される記録信号及び電気回路9より出力される再生信号
は、ロータリートランス12のステータコイル板12a
及びロータコイル板12bのそれぞれのうちの情報信号
用巻線を介して電送される。
【0024】上ドラム4及びフランジ3を含む回転体に
おいては、ロータリートランス12のロータコイル板1
2bの巻線、各記録ヘッドチップ5、各再生ヘッドチッ
プ7及び電気回路9間は、図1及び図3に示すように、
端子板13、中継基板(フレキシブル基板)14、基板
10上の導体パターン、コネクタ付き端子板15、中継
ピン16、コネクタ17を介して、図4に示すように、
所定の接続をなされている。端子板13、コネクタ付き
端子板15及びコネクタ17は、合成樹脂材料からなる
略々リング状の端子板支持部材18とともにアウトサー
ト成型されることによりこの端子板支持部材18により
支持されており、端子部分、端子部分及びコネクタ部
分、または、コネクタ部分を外方側に臨ませている。端
子板支持部材18は、端子板13及びコネクタ付き端子
板15の端子部分に対応する透孔を有している。すなわ
ち、これら端子部分は、端子板支持部材18の上方側及
び下方側の両方に臨んでいる。この端子板支持部材18
は、フランジ3の上面部に貼り付けられ、このフランジ
3と上ドラム4との間に位置する。中継基板14は、フ
ランジ3の上面部に貼り付けられており、このフランジ
3と端子板支持部材18との間に位置している。
【0025】各記録ヘッドチップ5は、図4に示すよう
に、それぞれ一対の端子板13,13を介して、中継基
板14の所定の導体パターンに接続される。これら端子
板13は、図3に示すように、それぞれ2本の端子部を
有しており、図5に示すように、上方側に屈曲された一
方の端子部が記録ヘッドチップ5の電極部に圧接されて
接続され、下方側に屈曲された他方の端子部が中継基板
14の所定の導体パターンに接触される。この中継基板
14の導体パターンには、ロータコイル板12bの所定
の巻線のリード線が半田付けにより接続されている。こ
のような接続により、ロータコイル板12bの所定の巻
線のリード線から、各記録ヘッドチップ5に対して、磁
気テープへの書き込みを行う情報信号の供給が行われ
る。
【0026】この実施の形態においては、記録ヘッドチ
ップ5の数が2個なので、これら記録ヘッドチップ5,
5に対応するものとして、端子板13を4枚使用する。
【0027】また、各再生ヘッドチップ7は、図1及び
図3に示すように、それぞれ一対のコネクタ付き端子板
15,15及び一対の中継ピン16,16を介して、基
板10上の所定の導体パターンに接続され、図4に示す
ように、電気回路9に接続される。これらコネクタ付き
端子板15は、図6及び図7に示すように、それぞれ1
本の端子部とコネクタ部とを有しており、上方側に屈曲
された端子部が再生ヘッドチップ7の電極部に圧接され
て接続される。
【0028】中継ピン16は、図1に示すように、上ド
ラム4に取付けられており、上端側が基板10上の所定
の導体パターンに接続され、下端側がコネクタ付き端子
板15のコネクタ部に圧接されて接続される。コネクタ
付き端子板15のコネクタ部は、図8に示すように、互
いに対向された一対の挟持部15a,15bからなり、
中継ピン16の下端側が該各挟持部間に差し込まれる
と、図9に示すように、この下端側を両側より挟み込
み、該下端側の両側部に該各挟持部を圧接させる。この
ような接続により、各再生ヘッドチップ7から、磁気テ
ープより読み出した情報信号の電気回路9への入力が行
われる。
【0029】この実施の形態においては、再生ヘッドチ
ップ7の数が2個なので、これら再生ヘッドチップ7,
7から電気回路9への入力のためには、コネクタ付き端
子板15を4枚、中継ピン16を4本使用する。なお、
中継ピン16は、図10及び図11に示すように、2本
ずつが1個の合成樹脂製のホルダ16aに支持されてい
る。
【0030】さらに、基板10上の所定の導体パターン
は、図1に示すように、中継ピン16及びコネクタ17
を介して、ロータコイル板12bの所定の巻線のリード
線に接続されている。すなわち、上端側が基板10上の
所定の導体パターンに接続された複数の中継ピン16の
下端側は、それぞれコネクタ17に圧接されて接続され
る。コネクタ17は、図12に示すように、互いに対向
された一対の挟持部を有し、中継ピン16の下端側が該
各挟持部間に差し込まれると、この下端側を両側より挟
み込み、該下端側の両側部に該各挟持部を圧接させる。
これらコネクタ17には、ロータコイル板12bの所定
の巻線のリード線が半田付けによりそれぞれ接続されて
いる。このような接続により、電気回路9において増幅
された情報信号の出力と、該電気回路9への電源供給が
行われる。
【0031】この実施の形態においては、再生ヘッドチ
ップ7の数が2個なので、電気回路9からの出力のため
には、中継ピン16を4本、コネクタ17を4個使用す
る。また、電気回路9への電源供給のためには、中継ピ
ン16を2本、コネクタ17を2個使用する。
【0032】この回転ヘッド装置においては、上ドラム
4をフランジ3から外したときには、各記録ヘッドチッ
プ5、各再生ヘッドチップ7及び各中継ピン16が、該
上ドラム4とともにフランジ3より離間される。このと
き、各中継ピン16の下端側は、コネクタ付き端子板1
5のコネクタ部及びコネクタ17より抜き取られる。そ
して、上ドラム4をフランジ3上に装着したときには、
各中継ピン16の下端側は、コネクタ付き端子板15の
コネクタ部及びコネクタ17に差し込まれる。このよう
に、この回転ヘッド装置においては、完成後の分解やメ
インテナンスが容易に行え、かつ、各接続部について高
い信頼性が実現されている。
【0033】また、上ドラム4の回転中において、再生
ヘッドチップ7が軸受け2内の潤滑グリス等によってシ
ャーシ及び下ドラム1に対して電気的に浮いてしまう虞
れがあるので、該再生ヘッドチップ7を下ドラム1に接
地させるために、軸アース部材19が設けられている。
この軸アース部材19は、基端側が下ドラム1に接触さ
れて接地されており、先端側を軸受け2の回転軸2aの
上端面に接触させている。
【0034】そして、上ドラム4を回転駆動するための
モータ20が、軸受け2の回転軸2aの下端側、すなわ
ち、上ドラム4の取付け部の反対側に取付けられてい
る。このモータ20は、回転軸2aに取付けられたロー
タ21と、下ドラム1に取付けられたステータコイル基
板22とから構成されている。ロータ21は、透磁性材
料により略々円盤状に形成され中心部の透孔に回転軸2
aを嵌入させて該回転軸2aに取付けられた基材部を有
している。このロータ21は、基材部に取付けられたマ
グネット23及びヨーク24を有している。このロータ
21において、基材部、マグネット23及びヨーク24
は、磁気回路を構成している。ステータコイル基板22
は、中央部分に透孔を有する円盤形状の基板にステータ
コイルが取付けられて構成されており、該ステータコイ
ルを、ロータ21の基材部、マグネット23及びヨーク
24が構成する磁気回路中に位置させて、下ドラム1に
取付けられている。
【0035】このモータ20においては、ステータコイ
ル基板22のステータコイルに所定の駆動電流が供給さ
れることにより、ロータ21が回転操作される。ロータ
21が回転操作されると、回転軸2a及び上ドラム4
が、該ロータ21とともに回転操作される。
【0036】このモータ20においては、ステータコイ
ル基板22は、図1及び図13に示すように、下ドラム
1に対して、Cリング25によって取付けられている。
このCリング25は、弾性を有する金属材料により、1
箇所に欠損を有する円環形状に形成されている。下ドラ
ム1の下端側は、内周側にステータコイル基板22が挿
入され得る円筒状となされている。この円筒状の部分の
内周部には、図14に示すように、ステータコイル基板
22の外周縁部及びCリング25が嵌合される溝部26
が全周に亘って円環状に形成されている。この溝部26
は、下側の縁部が、下ドラム1の下方側に向けて傾斜さ
れた傾斜面(円錐面)となされている。そして、Cリン
グ25は、外周側の下縁部が、溝部26の傾斜面に対応
した傾斜面(円錐面)となされている。このCリング2
5は、自然状態においては、溝部26がなす円環よりも
大径の円環をなしている。
【0037】下ドラム1にステータコイル基板22を取
付けるときには、まず、このステータコイル基板22を
下ドラム1の下端側の円筒状部分内に挿入し、外周縁部
を溝部26内に嵌入させる。このとき、ステータコイル
基板22の位相位置(回転位置)は、図15に示すよう
に、このステータコイル基板22の外周部に設けられた
突片部27を下ドラム1の下端側に設けられた欠損部2
8に合致させて嵌合させることにより、位置決めされ
る。なお、突片部27には、ステータコイル基板22上
に設けられたステータコイルに駆動電流を供給するため
のフレキシブル基板34が取付けられている。
【0038】そして、Cリング25は、外力により弾性
変形されて溝部26がなす円環よりも小径化された状態
で、下ドラム1の下端側の円筒状部分内に挿入され、該
外力から開放されることによって自然状態に復帰しよう
とする力で、該溝部26内に進入する。このとき、Cリ
ング25は、傾斜面を溝部26の傾斜面に当接させた状
態で外方側に拡径しようとするので、下ドラム1に対し
て上方側に移動しようとすることとなり、ステータコイ
ル基板22を溝部26の上側の縁部に押し付ける。この
ように、Cリング25がステータコイル基板22を上方
側に押し付けることにより、ネジ止めにより固定する場
合に比して下ドラム1の歪みや変形が少なく、また、構
成の小型化が可能でありながら、該ステータコイル基板
22の正確な位置決めを行うことができる。
【0039】この回転ヘッド装置においては、記録再生
装置によって磁気テープが下ドラム1及び上ドラム4の
外周面を経て走行され、該上ドラム4が回転操作される
ことにより、各記録ヘッドチップ5は、図16に示すよ
うに、該磁気テープ上に、順次密接して隣接するヘリカ
ルトラックTr0、Tr1・・・を形成してデジタル信
号を記録する。
【0040】ところで、この回転ヘッド装置において
は、電気回路9上に取り付けてある回転バランス調整用
リング30とモータ20のロータ21の2箇所におい
て、回転バランスを調整し、上ドラム4の回転に伴う振
動の低減を図っている。また、上ドラム4においては、
各記録ヘッドチップ5の反対側となる位置に、バランス
ウェイト29が取付けられている。
【0041】回転バランス調整用リング30は、合成樹
脂の如き材料により、図1及び図17に示すように、複
数の孔31を有して形成されている。この回転バランス
調整用リング30においては、孔31に金属球32を圧
入することによって、半田や接着材を付着させることに
よってバランス調整を行っていた従来の回転ヘッド装置
におけるよりも容易に、回転バランスを適切な値に調整
することができる。例えば、金属球32としてφ1mm
の鋼球を使用した場合には、その重量wは1個あたり4
mgであり、それによる回転バランス調整感度eは、以
下の式で示される。
【0042】e=r・w/W ここで、rは金属球32が圧入された位置の半径、Wは
回転体全体の重量を示す。r=4.5mm、W=12g
のときの回転バランス調整感度eは、鋼球1個あたり、
3μmとなる。この調整感度は、半径rと重量wを選択
することによって、任意に設定することができる。ま
た、重量の異なる複数種類の球体が挿入できるようにす
れば、より高精度なバランス調整を行うことができる。
【0043】回転バランス調整用リング30の孔31
は、貫通孔であるが、電気回路9の基板10によって、
底部を閉蓋されている。すなわち、基板10は、孔31
に金属球32が圧入されたときのこの金属球32の受け
板を兼ねている。
【0044】この回転ヘッド装置においては、上述のよ
うな構成を有し、特に、複数の記録ヘッドチップ5が上
ドラム4においてできるだけ近接されて、すなわち、上
ドラム4の回転軸回りの90°以下の角度範囲に取付け
られているため、上ドラム4の偏芯の各記録ヘッドチッ
プ5に対する影響の違いが少ないため、磁気テープ上に
おける記録トラックピッチを4μm程度とし、最短記録
波長を0.28μm程度として、上ドラムの回転数が毎
分6000回転以上において記録周波数を23MHz程
度とすることが可能となっている。
【0045】なお、回転バランスの調整は、図18及び
図19に示すように、電気回路9上に複数の回転バラン
ス調整用端子33を円環状に配列させて配設しておき、
これら回転バランス調整用端子33の一部のものを切断
することによっても、行うことができる。この場合の調
整感度については、上述の金属球を使用する場合と同様
に、回転バランス調整用端子33の長さや太さを設定す
ることによって、任意に設定することができる。さら
に、回転バランス調整用端子33を切断する長さを変え
ることによって、より高精度なバランス調整が可能とな
る。この場合においては、電気回路9の基板10は、回
転バランス調整用端子33の支持板を兼ねている。
【0046】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る回転ヘッド
装置においては、再生ヘッドチップ、増幅回路及びロー
タリーエンコーダのロータコイルとの間が、第1及び第
2の中継ピンを介して接続されているため、回転ドラム
上に、再生ヘッドチップからの出力信号を増幅する増幅
回路を配設することができる。
【0047】また、この回転ヘッド装置においては、分
解の必要がある場合等において、支持部材に対して回転
ドラムを離間させたときには、第1及び第2の中継ピン
のそれぞれ他端側がコネクタ付き端子板及びコネクタの
コネクタ部より離間されるとともに、再び回転ドラムを
支持部材に近接させて装着したときには、第1及び第2
の中継ピンのそれぞれ他端側がコネクタ付き端子板及び
コネクタのコネクタ部に接触される。
【0048】すなわち、本発明は、再生ヘッドチップと
して磁気抵抗型薄膜ヘッドを用いる場合等において、回
転ドラム上に該再生ヘッドチップからの出力信号を増幅
する増幅回路を容易に配設することができ、また、完成
後の分解やメインテナンスが容易で、かつ、分解やメイ
ンテナンス後の各接続部について高い信頼性を確保する
ことができるようになされた回転ヘッド装置を提供する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転ヘッド装置の構成を示す縦断
面図である。
【図2】上記回転ヘッド装置に記録テープが巻回された
状態を示す平面図である。
【図3】上記回転ヘッド装置の要部の構成を示す平面図
である。
【図4】上記回転ヘッド装置における電気的接続を示す
配線図である。
【図5】上記回転ヘッド装置における端子板の形状を示
す側面図である。
【図6】上記回転ヘッド装置におけるコネクタ付き端子
板の形状を示す側面図である。
【図7】上記回転ヘッド装置におけるコネクタ付き端子
板の形状を示す平面図である。
【図8】上記回転ヘッド装置におけるコネクタ付き端子
板のコネクタ部の形状を示す斜視図である。
【図9】上記コネクタ部に中継ピンが挿入された状態を
示す斜視図である。
【図10】上記回転ヘッド装置における中継ピンの形状
を示す側面図である。
【図11】上記回転ヘッド装置における中継ピンの形状
を示す平面図である。
【図12】上記回転ヘッド装置におけるコネクタの形状
を示す平面図である。
【図13】上記回転ヘッド装置の構成を示す底面図であ
る。
【図14】上記回転ヘッド装置におけるモータのステー
タコイル基板の取付け部分の構成を示す拡大縦断面図で
ある。
【図15】上記回転ヘッド装置におけるモータのステー
タコイル基板の取付け部分の構成を示す拡大底面図であ
る。
【図16】上記回転ヘッド装置により記録テープ上に形
成される記録トラックの状態を示す平面図である。
【図17】上記回転ヘッド装置の構成を示す平面図であ
る。
【図18】上記回転ヘッド装置の構成の他の形態を示す
平面図である。
【図19】上記回転ヘッド装置の構成の他の形態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 下ドラム、2 軸受け、3 フランジ、4 上ドラ
ム、5 記録ヘッドチップ、7 再生ヘッドチップ、9
電気回路、10 基板、11 電子部品群、12 ロ
ータリーエンコーダ、13、端子板、14 中継基板、
15 コネクタ付き端子板、16 中継ピン、17 コ
ネクタ、18 端子板支持部材、20モータ、21 ロ
ータ、22 ステータコイル基板、25 Cリング、3
0 回転バランス調整用リング、32 金属球、33
回転バランス調整用端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 隆幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D036 AA14 AA19 BB02 BB12 CC04 CC43 CC51 CC97 5D091 AA04 BB03 CC09 DD03 EE05 EE22 EE24 EE34 HH15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送り操作される記録テープが所定のラッ
    ピング角に亘って巻回されるとともに、回転軸回りに回
    転操作される回転ドラムと、 上記回転ドラム上に取付けられ、該回転ドラムに巻回さ
    れた記録テープに摺接されて該記録テープからの情報信
    号の読み出しを行う再生ヘッドチップと、 上記回転ドラムに取付けられた増幅回路と、 上記増幅回路の入力端に一端側を接続され、他端側を上
    記回転ドラムより突出させた第1の中継ピンと、 上記増幅回路の出力端に一端側を接続され、他端側を上
    記回転ドラムより突出させた第2の中継ピンと、 上記回転ドラムとともに上記回転軸回りに回転操作され
    る支持部材と、 上記支持部材により支持され、上記第1の中継ピンの他
    端側に対して圧接するコネクタ部及び上記再生ヘッドチ
    ップの出力端に接触される端子部を有するコネクタ付き
    端子板と、 上記支持部材により支持され、上記第2の中継ピンの他
    端側に対して圧接するコネクタ部を有し、上記回転ドラ
    ムとともに上記回転軸回りに回転操作されるロータリー
    エンコーダのロータコイルに接続されたコネクタとを備
    え、 再生ヘッドチップからの出力信号は、コネクタ付き端子
    板及び第1の中継ピンを経て増幅回路に入力されてこの
    増幅回路において増幅され、 この増幅回路からの出力信号は、第2の中継ピン及びコ
    ネクタを経てロータリーエンコーダのロータコイルに供
    給されて、該ロータリーエンコーダを介して外部に出力
    されることを特徴とする回転ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 コネクタ部は、互いに対向された一対の
    挟持部からなり、第1または第2の中継ピンの他端側が
    該各挟持部間に差し込まれると、この他端側を両側より
    挟み込み、該他端側の両側部に該各挟持部を圧接させる
    ことを特徴とする請求項1記載の回転ヘッド装置。
JP11192249A 1999-07-06 1999-07-06 回転ヘッド装置 Withdrawn JP2001023103A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11192249A JP2001023103A (ja) 1999-07-06 1999-07-06 回転ヘッド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11192249A JP2001023103A (ja) 1999-07-06 1999-07-06 回転ヘッド装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001023103A true JP2001023103A (ja) 2001-01-26

Family

ID=16288157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11192249A Withdrawn JP2001023103A (ja) 1999-07-06 1999-07-06 回転ヘッド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001023103A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4823218A (en) Balance compensated rotary magnetic head device
US5325248A (en) Rotary head assembly
JPS5923226Y2 (ja) 回転磁気ヘツド装置のヘツド支持装置
US6781795B2 (en) Connector for flexible printed circuit boards, head actuator provided with the same, and disk drive
JP4193293B2 (ja) 回転ヘッド装置
JP2001023103A (ja) 回転ヘッド装置
WO1997022118A1 (en) Magnetic-tape recording/reproducing device comprising a head-drum unit
JP2001023104A (ja) 回転ヘッド装置
JP2001023133A (ja) 回転ヘッド装置
JP3527411B2 (ja) 回転ヘッド装置
KR20060035303A (ko) 드럼모터용 스테이터 조립체와 헤드드럼 조립체 및 자기기록/재생장치
JP2814508B2 (ja) 回転ヘッド装置
EP1411524A1 (en) Head drum assembly
EP0639827B1 (en) Rotary head apparatus
JP3033296B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP2002050097A (ja) 回転ヘッドドラム装置
JPH029042A (ja) 固定ドラムのアース装置
JPH09148159A (ja) 非接触信号伝達装置
JPH11149601A (ja) 回転トランスおよびこれを用いた回転ヘッドドラム装置
JPH0636247A (ja) 回転ヘッド装置
JP2000057545A (ja) 回転ヘッドドラム装置
JPH10275317A (ja) 回転ヘッド装置
JP2002042316A (ja) 回路基板取付構造及び回転ドラム装置
JPH03194718A (ja) 回転ヘッド装置
JPS62173604A (ja) 磁気記録再生装置の回転磁気ヘツド装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061003