JPH11160653A - 光サーキュレータ - Google Patents

光サーキュレータ

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JPH11160653A
JPH11160653A JP33949497A JP33949497A JPH11160653A JP H11160653 A JPH11160653 A JP H11160653A JP 33949497 A JP33949497 A JP 33949497A JP 33949497 A JP33949497 A JP 33949497A JP H11160653 A JPH11160653 A JP H11160653A
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直樹 花島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズを用いず光軸調整が不要な新規な構造の
光サーキュレータを提供することを課題とする。 【解決手段】 基板外への引き出し部を有する複数のシ
ングルモード光ファイバと該光ファイバの一部より構成
した複数の方向性結合器とを基板に埋め込んで構成され
た干渉系と、前記方向性結合器の間で前記光ファイバを
横断して前記基板に形成した少なくとも一つの溝と、前
記溝内に配置されたファラデー回転子及び複屈折性素子
とを備えた光サーキュレータであり、前記干渉系を形成
する分枝光路が、第1の方向性結合器から出て第2の方
向性結合器へ向かう光に対するものと、第2の方向性結
合器から出て第1の方向性結合器へ向かう光に対するも
のとで、偏光によらずに半波長の光路差をもつことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信、光計測によ
って使用される、偏光無依存型の光サーキュレータに関
する。
【0002】
【従来の技術】光サーキュレータは、通常、特公昭58
−10726号にその一例が記載されているように複屈
折素子、ファラデー回転子、レンズ、光ファイバにより
構成される。光アイソレータと異なりサーキュレータで
は光の入出力のポートが3つ以上と多くなるために、従
来その煩雑さが問題となっている光ファイバとレンズの
位置調整もアイソレータよりもさらに煩雑になってしま
う。また、特開平8−50261号では二つの方向性結
合器によって干渉系を構成し、ファラデラー回転子と、
半波長板を用いるマッハツェンダー型の光サーキュレー
タが提案されている。この提案では方向性結合器はプレ
ーナ型の光導波路によって構成されているが、光導波路
と光ファイバの接続が容易ではないという問題があっ
た。これに対して、特開平4−307512号では光フ
ァイバを基板の凹部に樹脂などで埋め込んだ後、ダイシ
ングソー等によって光ファイバ部分を横切る溝を形成
し、その溝にファラデー回転子や複屈折素子などを挿入
し埋め込んで作製される、いわゆる埋込型の光アイソレ
ータが提案されている。これによれば光アイソレータの
作製に光軸合わせが不要となり作製時間が大幅に短縮さ
れる。しかしながら、光サーキュレータでは、光アイソ
レータと異なり、入出力とは別の第3のポートを必要と
するため、この埋込型をそのまま適用することは難し
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように特公昭5
8−10726号に示された型のサーキュレータでは、
光ファイバーの光軸合わせをレンズを使用して行う必要
があり、位置調整が煩雑である。又特開平8−5026
1号に示されたマッハツェンダー型の光サーキュレータ
では、光導波路と光ファイバの接続が容易ではないとい
う問題があった。一方、特開平4−307512号での
ような光アイソレータにおいての光ファイバを基板に埋
め込む技術は、光サーキュレータでは多重ポートが必要
なために試みられたことがない。そこで、本発明は、レ
ンズを用いず光軸調整が不要な新規な構造の光サーキュ
レータを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による光サーキュ
ーレータは、基板外への引き出し部を有する複数のシン
グルモード光ファイバと該光ファイバの一部より構成し
た複数の方向性結合器とを基板に支持させて構成された
干渉系と、少なくとも前記方向性結合器の間で前記基板
に設けた前記光ファイバの埋め込み部と、前記基板に前
記埋め込み部を横断するように形成された少なくとも一
つの溝と、前記溝内に配置されたファラデー回転子及び
複屈折性素子とからなり、前記二つの方向性結合器によ
って干渉系が構成され、前記ファラデー回転子と複屈折
素子は、光の透過方向によって波長の半分の光路長差を
生じるように配置されていることを特徴とする。光ファ
イバ及び方向性結合器はいずれも基板に埋め込まれても
良いが、方向性結合器と基板の光学的な干渉を避けるた
めに、方向性結合器は基板に直接埋め込まない方が好ま
しい。しかし、組込み時の軸合わせの作業をなくするた
めには、少なくとも溝の前後の光ファイバは基板に埋め
込まれていなければならない。
【0005】
【発明の実施の形態】実施例1 本発明の光サーキュレータを図1、図2、及び図4を用
いて説明する。2本のシングルモード光ファイバが基板
に埋め込まれ、また第1の方向性結合器7aと第2の方
向性結合器7bがこれら2本のシングルモード光ファイ
バを近接させた一部から構成され且つ縦列に接続された
ものが基板に埋め込まれる。また、第1及び第2の方向
結合器の間で光ファイバを横断するように基板に溝が切
られ、干渉系を構成する第1の分枝光路8aと第2の分
枝光路8bそれぞれに光ファイバを横断する偏光回転角
45度のファラデー回転子6が、また、第1の分枝光路
8aには第1の方向性結合器側7aには第1の1/2波
長板5a、第2の分枝光路8bには第2の方向性結合器
側7bに第2の1/2波長板5bが、その光学軸が互い
に45度の角度を有するように配置されている。素子の
配置は図2に示すものとなる。なお、方向性結合器の具
体的な構成は周知であるので説明しない。以下では図1
に記載のようにx、y、z軸と光路に垂直に軸を選び、
角度は第1の方向性結合器の側から見てy軸から時計回
りに測った値を正とする。
【0006】まず、第1の方向性結合器7aの光ファイ
バ1から入射する光のうち、y軸方向の偏波成分を考え
る。第1の方向性結合器7aによって分割された光のう
ち、第1の分子光路8aに進むものは、まずy軸に対し
て+22.5度傾いた第1の1/2波長板5aによって
+45度だけ回転する。そしてファラデー回転子6によ
って−45度回転し、素子通過前後の偏波面の変化は0
となる。第2の分子光路8bに進むものは、まずファラ
デー回転子6によって−45度回転し次にy軸に対して
−22.5度傾いた第2の1/2波長板5bによって+
45度回転する。素子通過前後の偏波面の変化は同様に
0となる。
【0007】次に、第1の方向性結合器7aの光ファイ
バ1から入射する光のうち、x軸方向の偏波成分を考え
る。第1の方向性結合器7aによって分割された光のう
ち、第1の分枝光路8aに進むものは、まずy軸に対し
て+22.5度(x軸に対しては−67.5度)傾いた
第1の1/2波長板5aによって+45度だけ回転す
る。そしてファラデー回転子6によって−45度回転
し、素子通過前後の偏波面の変化は同様に0となる。第
2の分枝光路8bに進むものは、まずファラデー回転し
6によって−45度回転し次にy軸に対して−22.5
度(x軸に対しては+67.5度)傾いた第2の1/2
波長板5bによって+45度回転する。素子通過前後の
偏波面の変化は同様に0となる。
【0008】従って、ファラデー回転子6と、第1の1
/2波長板5aと、第2の1/2波長板5bによって、
第1の分枝光路8aと第2の分枝光路8bの光路長差は
生じず、第1の分枝光路8aと第2の分枝光路8bの光
路長を等しくなるように配置されているとき、第1の方
向性結合器7aの光ファイバ1から入射する光は光ファ
イバ3から出力される。
【0009】一方、第2の方向性結合器7bの光ファイ
バ3から入射する光のうち、y軸方向の偏波成分を考え
る。第2の方向性結合器7bによって分割された光のう
ち、第2の分枝光路8bに進むものは、まずy軸に対し
て−22.5度傾いた第1の1/2波長板5aによって
−45度だけ回転する。そしてファラデー回転子6によ
って−45度回転し、素子通過前後の偏波面は−90度
変化する。第1の分枝光路8aに進むものは、まずファ
ラデー回転子6によって−45度回転し次にy軸に対し
て+22.5度傾いた第2の1/2波長板5bによって
+135度回転する。素子通過前後の偏波面の変化は+
90度となり、2分枝間で180度の偏波面変化、すな
わち、波長の半整数倍の光路長差が生じる。
【0010】次に、第2の方向性結合器7bの光ファイ
バ3から入射する光のうち、x軸方向の偏波成分を考え
る。第2の方向性結合器7bによって分割された光のう
ち、第2の分枝光路8bに進むものは、まずy軸に対し
て−22.5度(x軸に対しては+67.5度)傾いた
第1の1/2波長板5aによって+135度だけ回転す
る。そして、次にファラデー回転子6によって−45度
回転し、素子通過前後の偏波面は+90度変化する。第
1の分枝光路8aに進むものは、まずファラデー回転子
6によって−45度回転し次にy軸に対して+22.5
度(x軸に対しては−67.5度)傾いた第2の1/2
波長板5bによって−45度回転する。素子通過前後の
偏波面の変化は−90度となり、2分枝間で180度の
偏波面変化、すなわち、波長の半整数倍の光路長差が生
じる。
【0011】従って、第2の方向性結合器の光ファイバ
3から入射する光は光ファイバ2から出力される。従っ
て、干渉型の光サーキュレータとして機能する。以上本
発明による光サーキュレータとしての動作を偏波面の変
化から記載したが、これはまた別の見方によっても説明
できる。
【0012】同様に図2の配置において、光ファイバ1
から入射する光について考える。入射光は方向性結合器
によって分割され、第1の1/2波長板5aの光学軸方
向の偏波成分では、第1の分枝導波路8aを進むもの
は、第1の1/2波長板5aを異常光(ne)として通
過し、ファラデー回転子6によって45度回転する。第
2の分枝導波路8bを進むものは、ファラデー回転子6
によって45度回転した後、第2の1/2波長板5bを
異常光(ne)として通過する。
【0013】第1の1/2波長板5aの光学軸に直角な
偏波成分では、第1の分枝部8aを進むものは、第1の
1/2波長板5aを常光(no)として通過し、ファラ
デー回転子6によって45度回転する。第2の分枝部8
bを進むものは、ファラデー回転子6によって45度回
転した後、第2の1/2波長板5bを常光(no)とし
て通過する。従って、光ファイバ1から入射した光はそ
の偏光方向によらず光ファイバ3から出射する。
【0014】従って、光ファイバ1から入射した光につ
いては、分枝光路8a、8b間での光路長差は生じず光
ファイバ3から出射する。
【0015】次に、光ファイバ3から入射する光につい
て考える。第2の1/2波長板5bの光学軸方向の偏波
成分について、第1の分枝部8aを進むものは、ファラ
デー回転子6によって45度回転した後、第1の1/2
波長板5aを常光(no)として通過する。第2の分枝
部8bを進むものは、第2の1/2波長板5bを異常光
(ne)として通過し、ファラデー回転子6によって4
5度回転する。
【0016】第2の1/2波長板5bの光学軸に直角な
偏波成分は、第2の分枝部8bを進むものは、第2の1
/2波長板5bを常光(no)として通過し、ファラデ
ー回転子によって45度回転する。第1の分枝部8aを
進むものは、ファラデー回転子によって45度回転した
後、第1の1/2波長板5aを異常光(ne)として通
過する。
【0017】従ってこの場合は、光は常に1/2波長の
光路長差が生じるため、光ファイバ3から入射した光は
その偏光方向によらず光ファイバ2から出射し、光サー
キュレータとして機能することがわかる。
【0018】上記一対の方向性結合器が干渉系として機
能するためには、用いる光の単色性が十分で、二つの方
向性結合器の間の距離が光源のコヒーレント長よりも小
さくなければならない。また、分枝導波路中で偏波状態
が変化しても干渉系の性能を劣化させる場合があるの
で、偏波状態が変化しないような構成とすることが望ま
れる。
【0019】複屈折素子として水晶、ルチル、ニオブ酸
リチウム、バナジン酸イットリウムなど単結晶を用いた
ものや、ポリイミド等の高分子材料を用いたもの、斜め
蒸着膜などの複屈折材料をファラデー回転子と別の溝を
設けて挿入するのみならず、ファラデー回転子自体にこ
れら複屈折材料を固着、或いは形成しそれらを一体とし
て一つの溝に挿入することも可能である。さらに、ファ
イバに紫外線照射などによってグレーティングを形成し
たものを用いると波長選択フィルタとしての作用をも付
加することができる。
【0020】また、溝で生じる光の回折を低減するため
に、溝の端面から出射される光のスポットサイズを大き
くすることも挿入損失を低減する意味で効果的である
し、本素子からの反射戻り光を抑制するために、横断す
る光ファイバに対して溝を斜めに傾けることも可能であ
る。
【0021】試作例 実施例1に従い、波長1550nm用の光サーキュレー
タを試作した。図1を参照して説明する。光ファイバを
溶融延伸して作製した二つの方向性結合器を光ファイバ
を融着し接続する。シリコン基板上に、接続された二つ
の方向性結合器を熱硬化性樹脂を用いて埋め込み、続い
て光ファイバを横断する350μm幅の溝と2つの10
0μm幅の溝をダイシングソーで形成する。その溝に、
ファラデー回転子と2枚の1/2波長板を挿入し、光学
接着剤で固定した。ファラデー回転子としては波長15
50nmにおける回転角が45度で厚さ300μmのビ
スマス置換希土類鉄ガーネットを使用し、1/2波長板
は厚さ92μmのxカット水晶板を用いた。以下にこの
場合の動作原理について説明する。
【0022】光ファイバ1から入射する光について考え
る。y軸方向の偏波成分については、入射光は方向性結
合器7aによって分割され第1の分枝光路8aではまず
1/2波長板5aによって+45度だけ回転する。そし
てファラデー回転子6によって−45度回転し、素子通
過前後の偏波面の変化は0となる。第2の分枝光路8b
に進むものは、まずファラデー回転子6によって−45
度回転し次にy軸に対して−22.5度傾いた第2の1
/2波長板5bによって+45度回転する。素子通過前
後の偏波面の変化は同様に0となる。
【0023】次に、第1の方向性結合器5aの光ファイ
バ1から入射する光のうち、x軸方向の偏波成分を考え
る。第1の方向性結合器5aによって分割された光のう
ち、第1の分枝光路8aに進むものは、まずy軸に対し
て+22.5度(x軸に対しては−67.5度)傾いた
第1の1/2波長板5aによって+45度だけ回転す
る。そしてファラデー回転子6によって−45度回転
し、素子通過前後の偏波面の変化は同様に0となる。第
2の分枝光路8bに進むものは、まずファラデー回転子
6によって−45度回転し次にy軸に対して−22.5
度(x軸に対しては+67.5度)傾いた第2の1/2
波長板5bによって+45度回転する。素子通過前後の
偏波面の変化は同様に0となる。
【0024】従って、ファラデー回転子6と、第1の1
/2波長板5aと、第2の1/2波長板5bによって、
第1の分枝光路8aと第2の分枝光路8bの光路長差は
生じず、第1の分枝光路8aと第2の分枝光路8bの光
路長を等しくなるように配置されているとき、第1の方
向性結合器7aの光ファイバ1から入射する光は光ファ
イバ3から出力される。
【0025】一方、第2の方向性結合器7bの光ファイ
バ3から入射する光のうち、y軸方向の偏波成分を考え
る。第2の方向性結合器7bによって分割された光のう
ち、第2の分枝光路8bに進むものは、まずy軸に対し
て−22.5度傾いた第1の1/2波長板5aによって
−45度だけ回転する。そしてファラデー回転子6によ
って−45度回転し、素子通過前後の偏波面は−90度
変化する。第1の分枝光路8aに進むものは、まずファ
ラデー回転子6によって−45度回転し次にy軸に対し
て+22.5度傾いた第1の1/2波長板5aによって
+135度回転する。素子通過前後の偏波面の変化は+
90度となり、2分枝間で180度の偏波面変化、すな
わち、波長の半整数倍の光路長差が生じる。
【0026】次に、第2の方向性結合器7bの光ファイ
バ3から入射する光のうち、x軸方向の偏波成分を考え
る。第2の方向性結合器7bによって分割された光のう
ち、第2の分枝光路8bに進むものは、まずy軸に対し
て−22.5度(x軸に対しては+67.5度)傾いた
第1の1/2波長板によって+135度だけ回転する。
そして、次にファラデー回転子6によって−45度回転
し、素子通過前後の偏波面は+90度変化する。第1の
分枝光路8aに進むものは、まずファラデー回転子6に
よって−45度回転し、次にy軸に対して+22.5度
(x軸に対しては−67.5度)傾いた第2の1/2波
長板5bによって−45度回転する。素子通過前後の偏
波面の変化は−90度となり、2分枝間で180度の偏
波面変化、すなわち、波長の半整数倍の光路長差が生じ
る。
【0027】このようにして作製した光サーキュレータ
を評価した。光ファイバ1から光を入射したところ1.
5dBの損失で光ファイバ3から出射し、光ファイバ3
から光を入射したところ3.2dBの損失で導波路3か
ら出射し、光ファイバ1へは損失14dBであり、本素
子が光サーキュレータとして動作していることを確認し
た。
【0028】実施例2 また、本発明による別の実施例について図3を参照して
説明する。実施例1と同様に二つの方向性結合器7a、
7bを埋め込み、続いて基板に光ファイバを横断する4
00μm幅の溝をダイシングソーで形成する。その溝
に、ファラデー回転子6と第1の1/4波長板5c、第
2の1/4波長板5d、第3の1/4波長板5e、第4
の1/4波長板5fを図3のように固着した素子を挿入
し、光学接着剤で固定した。ファラデー回転子6と1/
4波長板5c〜5dの素材は実施例1と同様なものを用
いた。ただし水晶板の厚みは46μmとした。以下にこ
の場合の動作原理について説明する。
【0029】光ファイバ1から入射する光について考え
る。入射光は方向性結合器によって分割され、第1の1
/4波長板5cの光学軸方向の偏波成分では、第1の分
枝導波路8aを進むものは、第1の1/4波長板5cを
異常光(ne)として通過し、ファラデー回転子6によ
って−45度回転した後、第3の1/4波長板5eを常
光(no)として通過する。第2の分枝導波路8bを進
むものは、第2の1/4波長板5dを常光(no)とし
て通過し、ファラデー回転子6によって−45度回転し
た後、第4の1/2波長板5fを異常光(ne)として
通過する。
【0030】第2の1/4波長板5dの光学軸方向の偏
波成分(第1の1/4波長板5cの光学軸方向と直角)
では、第1の分枝部8aを進むものは、第1の1/4波
長板5cを常光(no)として通過し、ファラデー回転
子6によって−45度回転した後、第3の1/4波長板
5eを異常光(ne)として通過する。第2の分枝部8
bを進むものは、第2の1/4波長板5dを異常光(n
e)として通過し、ファラデー回転子6によって−45
度回転した後、第4の1/4波長板5fを常光(no)
として通過する。従って、光ファイバ1から入射した光
はその偏光方向によらず光ファイバ3から出射する。
【0031】次に、光ファイバ3から入射する光につい
て考える。第3の1/4波長板5eの光学軸方向の偏波
成分について、第1の分枝部8aを進むものは、第3の
1/4波長板5eを異常光(ne)として通過し、ファ
ラデー回転子6によって−45度回転した後、第1の1
/4波長板5cを異常光(ne)として通過する。第2
の分枝部8bを進むものは、第4の1/4波長板5fを
常光(no)として通過し、ファラデー回転子6によっ
て−45度回転した後、第2の1/4波長板5dを常光
(no)として通過する。
【0032】第4の1/4波長板5fの光学軸方向の偏
波成分は、第1の分枝部8aを進むものは、第3の1/
4波長板5eを常光(no)として通過し、ファラデー
回転子6によって−45度回転した後、第1の1/4波
長板5cを常光(no)として通過する。第2の分枝部
を進むものは、第4の1/4波長板5fを異常光(n
e)として通過し、ファラデー回転子6によって−45
度回転した後、第2の1/4波長板5dを異常光(n
e)として通過する。従ってこの場合は光は常に1/4
波長×2=1/2波長の光路長差が生じるため、光ファ
イバ3から入射した光はその偏光方向によらず光ファイ
バ2から出射する。
【0033】このようにして作製した光サーキュレータ
を評価した。光ファイバ1から光を入射したところ1.
8dBの損失で光ファイバ3から出射し、光ファイバ3
から光を入射したところ2.3dBの損失で導波路3か
ら出射し、光ファイバ1へは損失18dBであり、本素
子が光サーキュレータとして動作していることを確認し
た。
【0034】実施例3 図5は実施例1の変形例であり、実施例1の光サーキュ
レータにおける2つの方向性結合器は間には実質的な長
さの光ファイバによる光通路を設けず、基板に溝10を
形成し、直接1/2波長板5a、ファラデー回転子6及
び1/2波長板5bによりなる複合素子を挿入固定した
ものである。この例による光サーキュレータは実施例1
と同様な作用及び効果を達成できる。
【0035】実施例4 図6は実施例2の変形例であり、実施例2の光サーキュ
レータにおける2つの方向性結合器及びその前後の光フ
ァイバは基板9の薄肉部9bに固定されてはいるが埋め
込まれてはいないで、光ファイバは基板9の厚肉部であ
る埋め込み部9aに埋め込まれ、そしてこの部分を横断
して溝10を切ることにより光ファイバは端部を整合し
た状態で基板と一緒に切断される。溝10には直接1/
2波長板5c、5d、5e、5f,及びファラデー回転
子6よりなる複合素子を挿入固定したものである。この
例による光サーキュレータは実施例1と同様な作用及び
効果を達成できるが、方向性結合器7a、7bはより好
ましい状態にある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば煩
雑な光軸調整を行わずに、作製が容易で低価格な光サー
キュレータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光サーキュレータを示す概略図であ
る。
【図2】本発明の実施例1の光サーキュレータを示す概
略図である。
【図3】本発明の実施例2の光サーキュレータを示す概
略図である。
【図4】本発明の実施例2の光サーキュレータ中での偏
波状態を示す概略図である。
【図5】本発明の実施例3の光サーキュレータを示す概
略図である。
【図6】本発明の実施例4の光サーキュレータを示す概
略図である。
【符号の説明】
1 第1の光ファイバ 2 第2の光ファイバ 3 第3の光ファイバ 4 第4の光ファイバ 5a 第1の1/2波長板 5b 第2の1/2波長板 5c 第1の1/4波長板 5d 第2の1/4波長板 5e 第3の1/4波長板 5f 第4の1/4波長板 6 ファラデー回転子 7a 第1の方向性結合器 7b 第2の方向性結合器 8a 第1の分枝光路 8b 第2の分枝光路 9 基板 9a 光ファイバー埋め込み部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板外への引き出し部を有する複数のシ
    ングルモード光ファイバと該光ファイバの一部より構成
    した複数の方向性結合器とを基板に支持させて構成され
    た干渉系と、少なくとも前記方向性結合器の間で前記基
    板に設けた前記光ファイバの埋め込み部と、前記基板に
    前記埋め込み部を横断して形成された少なくとも一つの
    溝と、前記溝内に配置されたファラデー回転子及び複屈
    折性素子とを備えた、干渉型光サーキュレータ。
  2. 【請求項2】 基板外への引き出し部を有する複数のシ
    ングルモード光ファイバと該光ファイバの一部より構成
    した複数の方向性結合器とを基板に支持させて構成され
    た干渉系と、少なくとも前記方向性結合器の間で前記基
    板に設けた前記光ファイバの埋め込み部と、前記基板に
    前記埋め込み部を横断して形成した少なくとも一つの溝
    と、前記溝内に配置されたファラデー回転子及び複屈折
    性素子とを備え、 前記干渉系を形成する分枝光路が、第1の方向性結合器
    から出て第2の方向性結合器へ向かう光に対するもの
    と、第2の方向性結合器から出て第1の方向性結合器へ
    向かう光に対するものとで、偏光によらずに半波長の光
    路差をもつことを特徴とする光サーキュレータ。
  3. 【請求項3】 前記溝はその両側の前記方向性結合器と
    の間の光ファイバーを横断して形成される請求項1また
    は2の光サーキュレータ。
  4. 【請求項4】 前記溝はその両側の前記方向性結合器と
    の間に光ファイバーを介在していない請求項1または2
    の光サーキュレータ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR101008120B1 (ko) 2008-09-18 2011-01-13 주식회사 포스코 공진기 길이 선택형 광섬유 간섭계를 이용한 초음파 측정 장치

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