JPH1068910A - 光非相反回路 - Google Patents

光非相反回路

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JPH1068910A
JPH1068910A JP4258497A JP4258497A JPH1068910A JP H1068910 A JPH1068910 A JP H1068910A JP 4258497 A JP4258497 A JP 4258497A JP 4258497 A JP4258497 A JP 4258497A JP H1068910 A JPH1068910 A JP H1068910A
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light
optical
reciprocal
wave plate
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Application number
JP4258497A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Shintaku
敏宏 新宅
Yujiro Kato
雄二郎 加藤
Yoshiaki Tachikawa
吉明 立川
Naoto Sugimoto
直登 杉本
Haruki Ozawaguchi
治樹 小澤口
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な複屈折結晶や光の分岐回路を必要とせ
ず、かつ位相調節等を必要としない安価な光非相反回路
を提供すること。 【解決手段】 2つの導波路間で光を結合する光非相反
回路として、前記2つの導波路間を伝搬する光が通過す
る少なくとも1枚のレンズと、前記2つの導波路間を伝
搬する光の内、順方向に進む光については光の半分と残
りの半分の偏光が同位相となり偶対称な導波モードとな
って結合され、逆方向に進む光については光の半分と残
りの半分の偏光が逆位相となり奇対称な非導波モードと
なって散逸されるように、前記2つの導波路間を伝搬す
る光の半分に非相反回転と相反回転を順次与え、残りの
半分に相反回転と非相反回転を順次与える偏光回転手段
と、から光非相反回路を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信、光計測等
に用いる光非相反回路(光アイソレータ、光サーキュレ
ータ等)、特に偏波無依存の光非相反回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の偏波無依存の光非相反回路
の一例、ここでは松本隆男、佐藤健一著“光サーキュレ
ータがもつ偏波依存性除去の試み”(信学技報OQE7
8−149、1978)に記載された例を示すものであ
る。図中、1,2は偏光ビームスプリッタ、3,4はY
IG等のファラデー回転子、5,6はファラデー回転子
3,4に磁界をかけるための磁石、7,8は半波長板、
9,10は全反射ミラーである。
【0003】偏光を45度回転させるファラデー回転子
3,4と、偏光を45度補償する半波長板7,8とを結
合することにより、図面に向かって右方向に進む光に対
しては偏光が0度、左方向に進む光に対しては偏光が9
0度回転するように構成されている。
【0004】ポート1から入射した光は偏光ビームスプ
リッタ1において、S偏光(垂直な偏光)成分は反射さ
れて上側に、P偏光(水平な偏光)成分は透過して下側
に分離される。続いて、それぞれミラー9,10、ファ
ラデー回転子3,4及び半波長板7,8を通過するが、
右方向に進む光なので偏光状態はそのままで変化しな
い。その後、偏光ビームスプリッタ2で合成され、ポー
ト2から出射する。
【0005】一方、ポート2から入射した光は偏光ビー
ムスプリッタ2で偏光分離され、それぞれ半波長板7,
8及びファラデー回転子3,4を通過するが、左方向に
進む光なので、S偏光はP偏光に、P偏光はS偏光に変
換され、偏光ビームスプリッタ1において合成されると
ポート3に出射する。このように、ポート2からの光は
ポート1に帰らず、サーキュレータとなる。
【0006】一方、図2(a)は従来の偏波無依存の光
非相反回路の他の例、ここでは松本隆男、“偏光依存性
のない光ファイバー用アイソレータ”(信学論(C)、
J62−C、No.7、pp505−512、昭和54
年7月)に記載された光アイソレータの例を示す。図
中、11,12は光ファイバ、13はレンズ、14,1
5は複屈折結晶、16は磁気光学材料、17は補償板で
ある。
【0007】同図(b)に示すように、光ファイバ11
から出射した光は複屈折結晶14で常光と異常光に分け
られ、磁気光学材料16を通過することにより偏光がそ
れぞれπ/2回転し、複屈折結晶15で再び合成され、
光ファイバ12に結合する。
【0008】また、同図(c)に示すように、光ファイ
バ12から出射した光、即ち逆に進む光は複屈折結晶1
5で常光と異常光に分けられ、補償板17及び磁気光学
材料16を通過するが、偏光方向が変化しないため、複
屈折結晶14で分離され、光ファイバ11には結合しな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た図1の従来の光非相反回路では、高価な偏光ビームス
プリッタが必要であり、また、光軸及び偏光角度を高精
度に調整する必要があるため、信頼性に乏しく、非常に
高価になるという欠点があった。さらにまた、図1の従
来の光非相反回路では偏光ビームスプリッタの集積化が
困難であったため、集積化に適さないという欠点があっ
た。
【0010】また、前述した図2(a)の従来の光非相
反回路では、偏波無依存の光アイソレータが構成されて
いるが、高価な複屈折結晶が必要となるため、非常に高
価になるという問題があった。
【0011】また、特願平6−184359には、偏光
ビームスプリッタを必要としない構成の光サーキュレー
タが開示されているが、この光サーキュレータは相反回
転子や非相反回転子の角度が特定の値に限定された構成
であって構成上の自由度がないという問題があった。即
ち、この光サーキュレータでは、2つの非相反回転子の
ファラデー回転角θf1,θf2はθf1=θf2=π/4、2
つの半波長板のX軸からのslow軸角度θs1,θs2
θs1=3π/8,θs2=5π/8に限定されていた。さ
らに、この光サーキュレータは方向性結合器を用いてい
るが、一般に方向性結合器は偏光依存性を有するため、
TE,TMモードとも偏光が変化しないこの光サーキュ
レータの構成では、偏光依存損失(PDL)を解消でき
ないという問題があった。
【0012】本発明の目的は、高価な偏光ビームスプリ
ッタを必要としない、集積化に適した安価な光非相反回
路を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、高価な複屈折結晶や
光の分岐回路を必要とせず、かつ位相調整等を必要とし
ない、安価な光非相反回路を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、偏光ビームスプリッ
タを必要としない構成を有し、かつ構成上の自由度が大
きく、方向性結合器等の分岐回路に起因する偏光依存損
失を解消することが可能な光非相反回路を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、2つの導波路間で光を結合する光非相反回
路であって、前記2つの導波路間を伝搬する光が通過す
る少なくとも1枚のレンズと、前記2つの導波路間を伝
搬する光の内、順方向に進む光については光の半分と残
りの半分の偏光が同位相となり偶対称な導波モードとな
って結合され、逆方向に進む光については光の半分と残
りの半分の偏光が逆位相となり奇対称な非導波モードと
なって散逸されるように、前記2つの導波路間を伝搬す
る光の半分に非相反回転と相反回転を順次与え、残りの
半分に相反回転と非相反回転を順次与える偏光回転手段
と、を有することを特徴とする光非相反回路を提供す
る。
【0016】このような構成によれば、順方向に進む光
のパワーはそのまま出力され、逆方向に進む光のパワー
は散逸されることになり、複屈折結晶や光の分岐回路を
必要とせず、かつ位相調節等を必要としない偏波無依存
の安価な光非相反回路を構成できる。
【0017】また、本発明は、上記課題を解決するた
め、光を分離・合成する光非相反回路であって、分離さ
れた光が伝搬される第一の光路、第二の光路と、光の進
行方向と垂直な面内に設定されたx−y座標について、
前記分離された光の一方に対して配置されるファラデー
回転角がθf1である第一の非相反回転子とx軸からのs
low軸角度がθs1である半波長板からなる第一の相反
回転子とを有する、前記第一の光路に配置された第一の
偏光回転手段と、前記分離された光の他方に対して配置
されるx軸からのslow軸角度がθs2である半波長板
からなる第二の相反回転子とファラデー回転角がθf2
ある第二の非相反回転子とを有する、前記第二の光路に
配置された第二の偏光回転手段を含み、前記第一、第二
の光路を伝搬する光の内、順方向に進む光については前
記分離された光の偏光が同位相となり偶対称なモードと
なって合成され、逆方向に進む光については前記分離さ
れた光の偏光が逆位相となり奇対称なモードとなって合
成されるように、 θs1−θs2=±π/4 θf1+θf2=±π/2+2nπ(但し、nは整数) を満足することを特徴とする光非相反回路を提供する。
【0018】このような構成によれば、順方向に進む光
のパワーはそのまま出力され、逆方向に進む光のパワー
は散逸されることになり、偏波ビームスプリッタを必要
としない、集積化に適した光非相反回路を構成できる。
【0019】また、本発明は、上記課題を解決するた
め、光を分離・合成する光非相反回路であって、分離さ
れた光が伝搬される第一の光路、第二の光路と、前記第
一、第二の光路の一端側に配置され、前記順方向に進む
光を該第一、第二の光路に分離して出力するとともに、
該第一、第二の光路から入力される前記逆方向に進む光
を合成する第一の方向性結合器と、前記第一、第二の光
路の他端側に配置され、前記逆方向に進む光を該第一、
第二の光路に分離して出力するとともに、該第一、第二
の光路から入力される前記順方向に進む光を合成する第
二の方向性結合器と、光の進行方向と垂直な面内に設定
されたx−y座標について、前記分離された光の一方に
対して配置されるファラデー回転角がθf1である第一の
非相反回転子とx軸からのslow軸角度がθs1である
半波長板からなる第一の相反回転子とを有する、前記第
一の光路に配置された第一の偏光回転手段と、前記分離
された光の他方に対して配置されるx軸からのslow
軸角度がθs2である半波長板からなる第二の相反回転子
とファラデー回転角がθf2である第二の非相反回転子と
を有する、前記第二の光路に配置された第二の偏光回転
手段とを含み、前記第一、第二の光路を伝搬する光の
内、順方向に進む光については前記分離された光の偏光
が同位相で干渉して合成され、逆方向に進む光について
は前記分離された光の偏光が逆位相で干渉して合成され
るように、 θs1−θs2=±π/4 θf1+θf2=±π/2+2nπ(但し、nは整数) を満足し、かつθs1=3π/8,θs2=5π/8,θf1
=θf2=π/4を同時に満足しないことを特徴とする光
非相反回路を提供する。
【0020】しかも、これらの構成によれば、偏光分離
回路を必要としない構成を有していながら、構成上の自
由度が大きく、偏光依存損失を解消することが可能な光
非相反回路を構成できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
[原理1]図3は本発明の光非相反回路の第1の原理を
説明するもので、図中111,112は光路、113,
114は非相反回転手段としてのファラデー回転子(F
R1,FR2)、115,116は相反回転手段として
の半波長板(HW1,HW2)、117,118は分離
合成手段としての分岐回路(BR)である。
【0022】光の右方向に進む方向をz軸、z軸に垂直
で光路111と112の面に垂直な軸をx軸、水平な軸
をy軸とし、時計回りの回転を正とする。この座標に従
って、ファラデー回転子113,114のファラデー回
転角をそれぞれθf1,θf2、半波長板115,116の
x軸からslow軸の角度をそれぞれθs1,θs2とす
る。
【0023】一例として、ファラデー回転子113,1
14のファラデー回転角をθf1=θf2=π/4とし、半
波長板115,116のx軸からslow軸の角度をそ
れぞれθs1=π/8、θs2=−π/8とする。
【0024】次に、図4の偏光状態の変化を用いて動作
原理を説明する。
【0025】(a)x軸偏光前進波:左から入射したx
軸偏光の光は2つに分けられる。上側に進む光はFR1
でπ/4、HW1で−π/4回転し、元に戻る。一方、
下側に進む光はHW2で−π/4、FR2でπ/4回転
し、元に戻る。2つの同位相の光は出射分岐回路で合成
され、偶対称モード(導波モード)となり出射する。
【0026】(b)y軸偏光前進波:左から入射したy
軸偏光の光は2つに分けられる。上側に進む光はFR1
でπ/4、HW1で3π/4回転し、反転する。一方、
下側に進む光はHW2で3π/4、FR2でπ/4回転
し、反転する。2つの反転した同位相の光は出射分岐回
路で合成され、偶対称モード(導波モード)となり出射
する。
【0027】(c)x軸偏光後進波:右から入射したx
軸偏光の光は2つに分けられる。上側に進む光はHW1
でπ/4、FR1でπ/4回転し、π/2回転する。一
方、下側に進む光はFR2でπ/4、HW2で5π/4
回転し、3π/2回転する。2つの光は逆位相となり、
出射分岐回路で奇対称モード(非導波モード)となり散
逸する。
【0028】(d)y軸偏光後進波:右から入射したy
軸偏光の光は2つに分けられる。上側に進む光はHW1
で5π/4、FR1でπ/4回転し、3π/2回転す
る。一方、下側に進む光はFR2でπ/4、HW2でπ
/4回転し、π/2回転する。2つの光は逆位相とな
り、出射分岐回路で奇対称モード(非導波モード)とな
り散逸する。
【0029】このように、右方向に進む光のパワーはそ
のまま出力され、左方向に進む光のパワーは散逸される
ことにより、偏波無依存の光アイソレータが構成され
る。また、半波長板にθs1=3π/8、θs2=π/8を
選ぶと、出射光の偏光を入射光に対してπ/2回転させ
ることができるため、分岐回路の偏光依存性を解消する
ことができる。
【0030】次に、伝搬行列を用いて一般的な条件を求
める。入射のx軸偏光の振幅をAx、y軸偏光の振幅を
y とし、出射のx軸偏光の振幅をBx 、y軸偏光の振
幅をBy とすると、伝搬行列は、
【数1】 と定義される。
【0031】図3の構成において、ポート1から入射し
てポート2から出射する前進波の光に対する伝搬行列T
F は、
【数2】 で表される。
【0032】また、ポート2から入射してポート1から
出射する後進波の光に対する伝搬行列TB は、
【数3】 で表される。
【0033】前進波はパワーが減衰しないでそのまま出
射し、後進波はパワーが0となるためにはTF がユニタ
リー行列となり、TB が0行列とならなければいけな
い。この条件を(2),(3)式に入れると、求める条
件は、
【数4】 θs1−θs2=±π/4 (4) θf1+θf2=±π/2+2nπ(nは整数) (5) となる。
【0034】さらに、x軸偏光はy軸偏光にy軸偏光は
x軸偏光に変換することにより、分岐回路の偏光依存性
を改善することができる。その条件はTF の対角項が0
になることである。これを求めると、(4),(5)式
の条件に加え、さらに次の(6)式を満足することが条
件となる。
【0035】
【数5】 2θs1−θf1−2θs2−θf2=π+2mπ(mは整数) (6) 例として、θf1=θf2=π/4のとき、
【数6】 θs1=3π/8+kπ/2(kは整数) (7) θs2=π/8+kπ/2(kは整数) (8) または、
【数7】 θs1=π/8+kπ/2(kは整数) (9) θs2=3π/8+kπ/2(kは整数) (10) となる。
【0036】[原理2]図5は本発明の光非相反回路の
第2の原理を説明するもので、図3の回路において分岐
回路として4端子の分岐回路119,120を用いて偶
対称モードと奇対称モードを分離・合成させるかあるい
は上側の光と下側の光を干渉させることにより光サーキ
ュレータを構成したものである。本回路ではポート1に
入射した光はポート2から出射し、ポート2に入射した
光はポート3から出射し、ポート3に入射した光はポー
ト4から出射し、ポート4に入射した光はポート1から
出射する。
【0037】[実施の形態1]図6は第1の原理に基づ
く本発明の第1の実施の形態を示すもので、図中、12
1は磁気光学導波路、122,123はY分岐導波路、
124,125は半波長板、126は磁気光学導波路1
21にかけられる磁界を示す。磁気光学導波路121は
磁気光学性の材料YIG(イットリウムアイアンガーネ
ット)を加工し、2本の導波路を形成しており、磁界を
かけることにより非相反性のファラデー効果を示す。磁
気光学導波路121の材料としてはYIG以外に他元素
置換YIG等が、Y分岐導波路122,123の材料と
してはガーネット、石英、ガラス系等が使用できる。
【0038】[実施の形態2]図7は第1の原理に基づ
く本発明の第2の実施の形態を示すもので、図中、13
1は非相反回転手段としての導波路とともにY分岐導波
路を磁気光学導波路で形成した干渉形磁気光学導波路、
132,133は応力付与膜、134は干渉形磁気光学
導波路回路131にかけられる磁界を示す。a−Si等
で形成された応力付与膜132,133は導波路に歪み
を起こさせ、半波長板として機能する。応力付与膜13
2,133の形成された干渉形磁気光学導波路回路13
1は一体的に形成されるため、光集積化に適する。
【0039】[実施の形態3]図8は第2の原理に基づ
く本発明の第3の実施の形態を示すもので、図中、18
1は磁気光学導波路、182,183は4端子の分岐回
路であるX分岐導波路、184,185は半波長板、1
86は磁気光学導波路181にかけられる磁界を示す。
X分岐導波路184,185は偶対称モードと奇対称モ
ードを分離・合成する。
【0040】[実施の形態4]図9は第2の原理に基づ
く本発明の第4の実施の形態を示すもので、図中、19
1は非相反回転手段としての導波路とともにX分岐導波
路磁気光学導波路で形成した干渉形磁気光学導波路、1
92,193はa−Si等で形成された応力付与膜、1
94は干渉形磁気光学導波路191にかけられる磁界を
示す。これらは一体的に形成されるため、集積化に適す
る。
【0041】[実施の形態5]図10は第2の原理に基
づく本発明の第5の実施の形態を示すもので、図中、1
41は磁気光学導波路、142,143は4端子の分岐
導波路、144,145は半波長板、146は磁気光学
導波路141にかけられる磁界を示す。4端子の分岐導
波路142,143は方向性結合器の導波路で構成さ
れ、上側の光と下側の光を干渉させる。
【0042】[実施の形態6]図11は第2の原理に基
づく本発明の第6の実施の形態を示すもので、図中、1
51は非相反回転手段としての導波路とともに方向性結
合器を磁気光学導波路で形成した干渉形磁気光学導波路
回路、152,153はa−Si等で形成された応力付
与膜、154は干渉形磁気光学導波路回路151にかけ
られる磁界を示す。これらは一体的に形成されるため、
集積化に適する。
【0043】[実施の形態7]図12は第2の原理に基
づく本発明の第7の実施の形態を示すもので、図中、1
61は磁気光学結晶、162,163はビームスプリッ
タ、164,165は半波長板、166,167はミラ
ー、168は磁気光学結晶161にかけられる磁界を示
す。本回路は導波路構造ではなく、光ビームが空間を飛
ぶ構造である。
【0044】[実施の形態8]図13は第2の原理に基
づく本発明の第8の実施の形態を示すもので、図中、1
71は磁気光学結晶、172,173は光ファイバカッ
プラ、174,175は半波長板、176は磁気光学結
晶171にかけられる磁界を示す。本回路では分離合成
手段と光路を、2本の光ファイバを融着接続してなる周
知の光ファイバカップラで構成しており、光ファイバの
磁気光学結晶171側の先端172a,173aはコア
拡大され、出射する光ビームの広がりを抑えている。光
ファイバを用いることにより、製造が簡単となる。な
お、光ファイバとしては通常の光ファイバの外に、偏波
保持ファイバを用いることもできる。
【0045】[実施の形態9]図14は第2の原理に基
づく本発明の第9の実施の形態を示すもので、ここでは
第8の実施の形態において位相調整部177を持たせて
いる。位相調整部177は、例えば光ファイバの一部に
紫外線や加熱等により屈折率を変化させることにより、
位相の調整を行うものである。なお、その他の構成・作
用は第8の実施の形態と同様である。
【0046】また、位相調整部は前述した他の実施の形
態においても適用可能である。
【0047】上述した第1の実施の形態から第9の実施
の形態に係る光非相反回路では、光の分岐回路が必要で
あり、また、干渉を利用しているため、実際は何等かの
位相調節が必要になる。以下に、複屈折結晶や光の分岐
回路を必要とせず、かつ位相調節等を必要としない、安
価な光非相反回路を実現する本発明の他の実施の形態を
説明する。
【0048】[実施の形態10]図15は本発明の光非
相反回路の第10の実施の形態を示すもので、図中、2
21,222はシングルモード光ファイバ、223,2
24はレンズ、225,226はファラデー回転子、2
27,228は半波長板、229はファラデー回転子2
25,226にかける磁界である。
【0049】前記構成において、シングルモード光ファ
イバ221から放射した光はレンズ223により平行光
230となり、上半分の光はファラデー回転子225及
び半波長板227を通り、下半分の光は半波長板228
及びファラデー回転子226を通り、それぞれレンズ2
24で集光され、シングルモード光ファイバ222に達
する。反対に、シングルモード光ファイバ222から出
射した光はそれぞれの部品を逆方向に進み、シングルモ
ード光ファイバ221に達する。
【0050】光の右方向に進む方向をz軸、z軸に垂直
な面内に適当なx軸及びy軸を設定し、時計回りの回転
を正とする。また、ファラデー回転子225,226の
ファラデー回転角をそれぞれθf1,θf2、半波長板22
7,228のx軸からslow軸の角度をそれぞれ
θs1,θs2とした時、 θs1−θs2=±π/4 θf1+θf2=±π/2+2nπ(但し、nは整数) を満足するように構成されている。
【0051】図16は図15中のファイバ出射端のA−
A′面及びD−D′面における電界分布と、平行光23
0のB−B′面及びC−C′面における偏光状態とを示
す。
【0052】同図(a)に示すように、シングルモード
光ファイバ221から出射した光の電界分布は偶対称な
導波モード(A−A′面)であり、レンズ223で平行
にされた後も光の上半分と下半分は同じ偏光(B−B′
面)を有している。
【0053】上半分の光はファラデー回転子225及び
半波長板227を通り、下半分の光は半波長板228及
びファラデー回転子226を通ることにより、偏光方向
は変わっても上半分と下半分は同じ偏光(C−C′面)
となる。そのため、レンズ224で集光された電界分布
は偶対称な導波モード(D−D′面)となり、光ファイ
バ222に結合する。
【0054】一方、同図(b)に示すように、シングル
モード光ファイバ222から出射した光の電界分布は偶
対称な導波モード(D−D′面)であり、レンズ224
で平行にされた後も光の上半分と下半分は同じ偏光(C
−C′面)を有している。
【0055】上半分の光は半波長板227及びファラデ
ー回転子225を通り、下半分の光はファラデー回転子
226及び半波長板228を通ることにより、上半分と
下半分では逆の偏光(B−B′面)となる。そのため、
レンズ223で集光された電界分布は奇対称な非導波モ
ード(A−A′面)となり、シングルモード光ファイバ
221には結合しないで散逸する。このようにして、偏
波無依存の光アイソレータが構成されることになる。
【0056】[実施の形態11]図17は本発明の光非
相反回路の第11の実施の形態を示すもので、ここでは
第10の実施の形態において2枚のファラデー回転子を
1枚のファラデー回転子231に置き換えた例を示して
いる。なお、その他の構成・効果は第10の実施の形態
と同様である。
【0057】[実施の形態12]図18は本発明の光非
相反回路の第12の実施の形態を示すもので、ここでは
第10の実施の形態において2枚のレンズを1枚のレン
ズ232に置き換えてシングルモード光ファイバ221
及び222を結合した例を示している。なお、その他の
構成・効果は第10の実施の形態と同様である。
【0058】[実施の形態13]図19は本発明の光非
相反回路の第13の実施の形態を示すもので、225
A,225B,226A,226Bはファラデー回転
子、227A,227B,228A,228Bは半波長
板を示す。ここでは第10の実施の形態においてファラ
デー回転子・半波長板と半波長板・ファラデー回転子の
組み合わせの機能を2段にし、光の分離方向を1段目と
2段目とで垂直にしている。これにより、後進波におい
て、1段目で奇対称な非導波モードになりきらなかった
光を2段目で奇対称な非導波モードにすることによりア
イソレーションの向上を図ることができる。このとき、
1段目と2段目とで、光の分離方向が垂直になっている
ため、後進波の1段目で奇対称な非導波モードになった
電界分布が偶対称な導波モードに戻ることを避けること
ができる。
【0059】[実施の形態14]図20は本発明の光非
相反回路の第14の実施の形態を示すもので、ここでは
第13の実施の形態において1段目,2段目各々の2枚
のファラデー回転子を1枚のファラデー回転子に置き換
えた例である。その他の構成・効果は第13の実施の形
態と同様である。
【0060】なお、上述した各実施の形態において、磁
界の印加方法として電磁石を用いることもできる。その
場合、周知の通り、電磁石にかける電流の方向や量を変
えることにより、光非相反回路を光スイッチまたは光可
変減衰器として機能させることも可能である。本発明の
上述した各実施の形態におけるような光非相反回路を用
いて、そのような電磁石を用いた光スイッチまたは光可
変減衰器を構成することも勿論可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明(実施の形
態1〜実施の形態9)によれば、分離された光のそれぞ
れに非相反回転及び相反回転または相反回転及び非相反
回転を与えることにより、順方向に進む光は同位相で合
成されてそのまま出力され、逆方向に進む光は逆位相で
合成されてパワーが散逸されるため、高価で集積化が困
難な偏光ビームスプリッタを必要とせず、集積化に適し
た安価な光非相反回路を実現できる。
【0062】また、本発明(実施の形態10〜実施の形
態14)によれば、光を2つの光導波路間でレンズを用
いて結合する際、光の半分に非相反回転と相反回転を与
えるとともに残りの半分に相反回転と非相反回転を与
え、光の進行方向の違いにより、順方向では同位相で合
成されて偶対称な導波モードとなって結合し、光のパワ
ーがそのまま出力され、逆方向では逆位相で合成されて
奇対称な非導波モードとなるため結合せず、光のパワー
が散逸することにより、高価な複屈折結晶や光の分岐回
路を必要とせず、かつ位相調整等を必要としない、安価
な光非相反回路を実現できる。
【0063】また、本発明によれば、偏光分離回路を必
要としない構成を有していても、相反回転子や非相反回
転子の角度が特定の値に限定されず、構成上の自由度が
大きく、方向性結合器等の分岐回路に起因する偏光依存
損失を解消することが可能な光非相反回路を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光非相反回路の一例を示す構成図。
【図2】従来の光非相反回路の他の例を示す構成図。
【図3】本発明の光非相反回路の第1の原理を説明する
構成図。
【図4】図3の回路の動作を説明するための光の偏光状
態を示す図。
【図5】本発明の光非相反回路の第2の原理を説明する
構成図。
【図6】第1の原理に基づく本発明の第1の実施の形態
を示す構成図。
【図7】第1の原理に基づく本発明の第2の実施の形態
を示す構成図。
【図8】第2の原理に基づく本発明の第3の実施の形態
を示す構成図。
【図9】第2の原理に基づく本発明の第4の実施の形態
を示す構成図。
【図10】第2の原理に基づく本発明の第5の実施の形
態を示す構成図。
【図11】第2の原理に基づく本発明の第6の実施の形
態を示す構成図。
【図12】第2の原理に基づく本発明の第7の実施の形
態を示す構成図。
【図13】第2の原理に基づく本発明の第8の実施の形
態を示す構成図。
【図14】第2の原理に基づく本発明の第9の実施の形
態を示す構成図。
【図15】本発明の光非相反回路の第10の実施の形態
を示す構成図。
【図16】図15の回路の動作を説明するための電界分
布と偏光状態を示す図。
【図17】本発明の光非相反回路の第11の実施の形態
を示す構成図。
【図18】本発明の光非相反回路の第12の実施の形態
を示す構成図。
【図19】本発明の光非相反回路の第13の実施の形態
を示す構成図。
【図20】本発明の光非相反回路の第14の実施の形態
を示す構成図。
【符号の説明】
111,112 光路 113,114,225,226,231 ファラデー
回転子 115,116,124,125,144,145,1
64,165,174,175,184,185,22
7,228 半波長板 117,118,119,120 分岐回路 121,141,181 磁気光学導波路 122,123 Y分岐導波路 126,134,146,154,176,186,1
94,229 磁界 131,151,191 干渉形磁気光学導波路回路 132,133,152,153,192,193 応
力付与膜 142,143 4分岐導波路 161,171 磁気光学結晶 162,163 ビームスプリッタ 166,167 ミラー 172,173 光ファイバカップラ 182,183 X分岐導波路 177 位相調整部 221,222 シングルモード光ファイバ 223,224,232 レンズ 230 平行光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 直登 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 小澤口 治樹 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの導波路間で光を結合する光非相反
    回路であって、 前記2つの導波路間を伝搬する光が通過する少なくとも
    1枚のレンズと、 前記2つの導波路間を伝搬する光の内、順方向に進む光
    については光の半分と残りの半分の偏光が同位相となり
    偶対称な導波モードとなって結合され、逆方向に進む光
    については光の半分と残りの半分の偏光が逆位相となり
    奇対称な非導波モードとなって散逸されるように、前記
    2つの導波路間を伝搬する光の半分に非相反回転と相反
    回転を順次与え、残りの半分に相反回転と非相反回転を
    順次与える偏光回転手段と、 を有することを特徴とする光非相反回路。
  2. 【請求項2】 前記偏光回転手段は、光の進行方向と垂
    直な面内に設定されたx−y座標について、 前記光の半分に対して配置される、ファラデー回転角が
    θf1である第一の非相反回転子と、 前記光の半分に対して配置される、x軸からのslow
    軸角度がθs1である半波長板からなる第一の相反回転子
    と、 前記残りの半分に対して配置される、x軸からのslo
    w軸角度がθs2である半波長板からなる第二の相反回転
    子と、 前記残りの半分に対して配置される、ファラデー回転角
    がθf2である第二の非相反回転子とを有し、 θs1−θs2=±π/4 θf1+θf2=±π/2+2nπ(但し、nは整数) を満足することを特徴とする請求項1記載の光非相反回
    路。
  3. 【請求項3】 前記偏光回転手段は、 前記光の半分に対して前記順方向に沿って並べられた、
    ファラデー回転子と半波長板の対と、 前記残りの半分に対して前記順方向に沿って並べられた
    半波長板とファラデー回転子の対と、 を有することを特徴とする請求項1記載の光非相反回
    路。
  4. 【請求項4】 前記偏光回転手段は、 前記光の半分と前記残りの半分の両方に対して配置され
    たファラデー回転子と、 前記光の半分に対して前記順方向に沿って前記ファラデ
    ー回転子の後方側に配置された第一の半波長板と、 前記残りの半分に対して前記順方向に沿って前記ファラ
    デー回転子の前方側に配置された第二の半波長板と、 を有することを特徴とする請求項1記載の光非相反回
    路。
  5. 【請求項5】 前記偏光回転手段は、光の進行方向と垂
    直な面内に設定されたx−y座標について、 前記2つの導波路間を伝搬する光をx軸方向に二分した
    ときの前記光の半分に対して、前記順方向に沿って並べ
    られたファラデー回転子と半波長板の対と、前記2つの
    導波路間を伝搬する光をx軸方向に二分したときの前記
    残りの半分に対して、前記順方向に沿って並べられた半
    波長板とファラデー回転子の対と、を有する第一の偏光
    回転手段と、 前記2つの導波路間を伝搬する光をy軸方向に二分した
    ときの前記光の半分に対して、前記順方向に沿って並べ
    られたファラデー回転子と半波長板の対と、前記2つの
    導波路間を伝搬する光をy軸方向に二分したときの前記
    残りの半分に対して、前記順方向に沿って並べられた半
    波長板とファラデー回転子の対と、を有する第二の偏光
    回転手段と、 を含むことを特徴とする請求項1記載の光非相反回路。
  6. 【請求項6】 前記偏光回転手段は、光の進行方向と垂
    直な面内に設定されたx−y座標について、 前記光の半分と前記残りの半分の両方に対して配置され
    た第一のファラデー回転子と、前記2つの導波路間を伝
    搬する光をx軸方向に二分したときの前記光の半分に対
    して、前記順方向に沿って前記第一のファラデー回転子
    の後方側に配置された第一の半波長板と、前記2つの導
    波路間を伝搬する光をx軸方向に二分したときの前記残
    りの半分に対して、前記順方向に沿って前記第一のファ
    ラデー回転子の前方側に配置された第二の半波長板と、
    を有する第一の偏光回転手段と、 前記光の半分と前記残りの半分の両方に対して配置され
    た第二のファラデー回転子と、前記2つの導波路間を伝
    搬する光をy軸方向に二分したときの前記光の半分に対
    して、前記順方向に沿って前記第二のファラデー回転子
    の後方側に配置された第三の半波長板と、前記2つの導
    波路間を伝搬する光をy軸方向に二分したときの前記残
    りの半分に対して、前記順方向に沿って前記第二のファ
    ラデー回転子の前方側に配置された第四の半波長板と、
    を有する第二の偏光回転手段と、 を含むことを特徴とする請求項1記載の光非相反回路。
  7. 【請求項7】 光を分離・合成する光非相反回路であっ
    て、 分離された光が伝搬される第一の光路、第二の光路と、 光の進行方向と垂直な面内に設定されたx−y座標につ
    いて、前記分離された光の一方に対して配置されるファ
    ラデー回転角がθf1である第一の非相反回転子とx軸か
    らのslow軸角度がθs1である半波長板からなる第一
    の相反回転子とを有する、前記第一の光路に配置された
    第一の偏光回転手段と、 前記分離された光の他方に対して配置されるx軸からの
    slow軸角度がθs2である半波長板からなる第二の相
    反回転子とファラデー回転角がθf2である第二の非相反
    回転子とを有する、前記第二の光路に配置された第二の
    偏光回転手段とを含み、 前記第一、第二の光路を伝搬する光の内、順方向に進む
    光については前記分離された光の偏光が同位相となり偶
    対称なモードとなって合成され、逆方向に進む光につい
    ては前記分離された光の偏光が逆位相となり奇対称なモ
    ードとなって合成されるように、 θs1−θs2=±π/4 θf1+θf2=±π/2+2nπ(但し、nは整数) を満足することを特徴とする光非相反回路。
  8. 【請求項8】 前記第一、第二の光路の一端側に配置さ
    れ、前記順方向に進む光を該第一、第二の光路に分離し
    て出力するとともに、該第一、第二の光路から入力され
    る前記逆方向に進む光を合成する第一の分離合成手段
    と、 前記第一、第二の光路の他端側に配置され、前記逆方向
    に進む光を該第一、第二の光路に分離して出力するとと
    もに、該第一、第二の光路から入力される前記順方向に
    進む光を合成する第二の分離合成手段と、 を有することを特徴とする請求項7記載の光非相反回
    路。
  9. 【請求項9】 前記第一、第二の分離合成手段の各々
    は、Y分岐回路であり、光非相反回路が光アイソレータ
    を構成することを特徴とする請求項8記載の光非相反回
    路。
  10. 【請求項10】 前記第一、第二の分離合成手段の各々
    は、X分岐回路であり、光非相反回路が光サーキュレー
    タを構成することを特徴とする請求項8記載の光非相反
    回路。
  11. 【請求項11】 前記第一、第二の分離合成手段の各々
    は、光ファイバカップラであることを特徴とする請求項
    8記載の光非相反回路。
  12. 【請求項12】 前記第一、第二の非相反回転子は、前
    記第一、第二の光路の少なくとも一部を磁気光学導波路
    で形成し、磁界をかけることにより構成されることを特
    徴とする請求項7記載の光非相反回路。
  13. 【請求項13】 前記第一、第二の相反回転子は、前記
    第一、第二の光路近傍に配置された応力付与膜により該
    第一、第二の光路に歪みを起こして構成されることを特
    徴とする請求項12記載の光非相反回路。
  14. 【請求項14】 前記第一、第二の光路の一端側に配置
    され、前記順方向に進む光を該第一、第二の光路に分離
    して出力するとともに、該第一、第二の光路から入力さ
    れる前記逆方向に進む光を合成する第一の分離合成手段
    と、 前記第一、第二の光路の他端側に配置され、前記逆方向
    に進む光を該第一、第二の光路に分離して出力するとと
    もに、該第一、第二の光路から入力される前記順方向に
    進む光を合成する第二の分離合成手段とを有し、 前記磁気光学導波路、前記応力付与膜、および前記第
    一、第二の分離合成手段は干渉形磁気光学導波路回路と
    して一体的に形成されていることを特徴とする請求項1
    3記載の光非相反回路。
  15. 【請求項15】 前記第一、第二の非相反回転子は、前
    記第一、第二の光路の少なくとも一部を磁気光学結晶で
    形成し、磁界をかけることにより構成されることを特徴
    とする請求項7記載の光非相反回路。
  16. 【請求項16】 前記第一、第二の光路の少なくとも一
    方に、該第一、第二の光路の少なくとも一方を伝搬する
    光の位相を調整する位相調整手段を有することを特徴と
    する請求項7記載の光非相反回路。
  17. 【請求項17】 前記θs1,θs2,θf1,θf2はさら
    に、 2θs1−θf1−2θs2−θf2=π+2mπ(但し、mは
    整数) を満足することを特徴とする請求項7記載の光非相反回
    路。
  18. 【請求項18】 光を分離・合成する光非相反回路であ
    って、 分離された光が伝搬される第一の光路、第二の光路と、 前記第一、第二の光路の一端側に配置され、前記順方向
    に進む光を該第一、第二の光路に分離して出力するとと
    もに、該第一、第二の光路から入力される前記逆方向に
    進む光を合成する第一の方向性結合器と、 前記第一、第二の光路の他端側に配置され、前記逆方向
    に進む光を該第一、第二の光路に分離して出力するとと
    もに、該第一、第二の光路から入力される前記順方向に
    進む光を合成する第二の方向性結合器と、 光の進行方向と垂直な面内に設定されたx−y座標につ
    いて、 前記分離された光の一方に対して配置されるファラデー
    回転角がθf1である第一の非相反回転子とx軸からのs
    low軸角度がθs1である半波長板からなる第一の相反
    回転子とを有する、前記第一の光路に配置された第一の
    偏光回転手段と、 前記分離された光の他方に対して配置されるx軸からの
    slow軸角度がθs2である半波長板からなる第二の相
    反回転子とファラデー回転角がθf2である第二の非相反
    回転子とを有する、前記第二の光路に配置された第二の
    偏光回転手段とを含み、 前記第一、第二の光路を伝搬する光の内、順方向に進む
    光については前記分離された光の偏光が同位相で干渉し
    て合成され、逆方向に進む光については前記分離された
    光の偏光が逆位相で干渉して合成されるように、 θs1−θs2=±π/4 θf1+θf2=±π/2+2nπ(但し、nは整数) を満足し、かつθs1=3π/8,θs2=5π/8,θf1
    =θf2=π/4を同時に満足しないことを特徴とする光
    非相反回路。
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