JP3486091B2 - 光サーキュレータ - Google Patents
光サーキュレータInfo
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- JP3486091B2 JP3486091B2 JP01833898A JP1833898A JP3486091B2 JP 3486091 B2 JP3486091 B2 JP 3486091B2 JP 01833898 A JP01833898 A JP 01833898A JP 1833898 A JP1833898 A JP 1833898A JP 3486091 B2 JP3486091 B2 JP 3486091B2
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- optical
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信、光計測に
よって使用される、偏光無依存型の光サーキュレータに
関する。
よって使用される、偏光無依存型の光サーキュレータに
関する。
【0002】
【従来の技術】光サーキュレータは、通常、特公昭58
−10726号にその一例が記載されているように複屈
折素子、ファラデー回転子、レンズ、光ファイバにより
構成される。光アイソレータと異なりサーキュレータで
は光の入出力のポートが3つ以上と多くなるために従来
よりその煩雑さが問題となっている光ファイバとレンズ
の位置調整もアイソレータよりもさらに煩雑になってし
まう。
−10726号にその一例が記載されているように複屈
折素子、ファラデー回転子、レンズ、光ファイバにより
構成される。光アイソレータと異なりサーキュレータで
は光の入出力のポートが3つ以上と多くなるために従来
よりその煩雑さが問題となっている光ファイバとレンズ
の位置調整もアイソレータよりもさらに煩雑になってし
まう。
【0003】これに対して、特開平8−50261号で
は二つの方向性結合器によって干渉系を構成し、ファラ
デー回転子と半波長板を用いるマッハツェンダー型の光
サーキュレータが提案されている。この提案では光ファ
イバや光導波路によって干渉系が構成でき、その分枝光
路部分に溝を形成し複屈折素子とファラデー回転子とか
らなる非相反素子を挿入することで光軸合わせが不要で
作製の容易な光サーキュレータを得ることができる。
は二つの方向性結合器によって干渉系を構成し、ファラ
デー回転子と半波長板を用いるマッハツェンダー型の光
サーキュレータが提案されている。この提案では光ファ
イバや光導波路によって干渉系が構成でき、その分枝光
路部分に溝を形成し複屈折素子とファラデー回転子とか
らなる非相反素子を挿入することで光軸合わせが不要で
作製の容易な光サーキュレータを得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平8
−50261号で説明されている素子構成では複屈折性
素子として半波長板を用いているが、この場合、前記複
屈折性素子とファラデー回転子の配列が二つの分枝光路
で一致せず、作製には各々2枚ずつ複屈折性素子とファ
ラデー回転子を用いなければならず、素子作製自体が煩
雑となってしまうという問題があった。
−50261号で説明されている素子構成では複屈折性
素子として半波長板を用いているが、この場合、前記複
屈折性素子とファラデー回転子の配列が二つの分枝光路
で一致せず、作製には各々2枚ずつ複屈折性素子とファ
ラデー回転子を用いなければならず、素子作製自体が煩
雑となってしまうという問題があった。
【0005】従って、本発明の第一の目的はレンズを用
いず光軸調整が不要な新規な構造の光サーキュレータを
提供することにある。本発明の第二の目的は、素子作製
の容易な光サーキュレータを提供することにある。
いず光軸調整が不要な新規な構造の光サーキュレータを
提供することにある。本発明の第二の目的は、素子作製
の容易な光サーキュレータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光サーキュレー
タは、第1の方向性結合器及び第2の方向性結合器から
なる干渉系と、前記干渉系を形成する2つの分枝光路に
それらを横断して順に配置された、第1の複屈折素子、
ファラデー回転子及び第2の複屈折素子を備え、第1の
複屈折素子は第1の分岐光路の部分にイオン交換された
領域を含む複屈折結晶であり、第2の複屈折素子が第1
の分岐光路又は第2の分岐光路の部分にイオン交換され
た領域を含む複屈折結晶であり、第1及び第2の分枝光
路が第一の方向性結合器から出て第二の方向性結合器へ
向かう光に対するものと、第二の方向性結合器から出て
第一の方向性結合器へ向かう光に対するものとで、偏光
によらずに半波長の光路差をもつことを特徴とする。
タは、第1の方向性結合器及び第2の方向性結合器から
なる干渉系と、前記干渉系を形成する2つの分枝光路に
それらを横断して順に配置された、第1の複屈折素子、
ファラデー回転子及び第2の複屈折素子を備え、第1の
複屈折素子は第1の分岐光路の部分にイオン交換された
領域を含む複屈折結晶であり、第2の複屈折素子が第1
の分岐光路又は第2の分岐光路の部分にイオン交換され
た領域を含む複屈折結晶であり、第1及び第2の分枝光
路が第一の方向性結合器から出て第二の方向性結合器へ
向かう光に対するものと、第二の方向性結合器から出て
第一の方向性結合器へ向かう光に対するものとで、偏光
によらずに半波長の光路差をもつことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の光サーキュレータは、好
ましくは前記複屈折素子に形成されたイオン交換におけ
るイオンはプロトンである。本発明の光サーキュレータ
は、好ましくは前記複屈折結晶がニオブ酸リチウム、及
びタンタル酸リチウム、及びその固溶体より選択され
る。
ましくは前記複屈折素子に形成されたイオン交換におけ
るイオンはプロトンである。本発明の光サーキュレータ
は、好ましくは前記複屈折結晶がニオブ酸リチウム、及
びタンタル酸リチウム、及びその固溶体より選択され
る。
【0008】
【作用】本発明の光サーキュレータを図1を用いて説明
する。第1の方向性結合器7aと第2の方向性結合器7
bが縦列に接続され、干渉系を構成する第1の分枝光路
8aと第2の分枝光路8bそれぞれに偏光回転角45度
のファラデー回転子6と複屈折素子5a、5bからなる
非相反素子が挿入される。ここに干渉系は両分枝光路の
光路差が0でスルーポート、光路差が2分の1波長でク
ロスポートになるように定められているものとする。
する。第1の方向性結合器7aと第2の方向性結合器7
bが縦列に接続され、干渉系を構成する第1の分枝光路
8aと第2の分枝光路8bそれぞれに偏光回転角45度
のファラデー回転子6と複屈折素子5a、5bからなる
非相反素子が挿入される。ここに干渉系は両分枝光路の
光路差が0でスルーポート、光路差が2分の1波長でク
ロスポートになるように定められているものとする。
【0009】光学異方性結晶の一つであるニオブ酸リチ
ウム結晶(λ=1550nmにおいてno=2.14、
ne=2.21)は酸中で熱処理を行うことにより結晶
中のリチウムとプロトンの交換が生じ屈折率が変化する
ことが知られており、その屈折率変化は常光(△no)
に対しては0.09、異常光(△ne)に対しては−
0.04と異方性をもっている。今、図1に示すように
領域2(5ap)と領域3(5bp)をプロトン交換領
域とし、この場合の動作原理について説明する。
ウム結晶(λ=1550nmにおいてno=2.14、
ne=2.21)は酸中で熱処理を行うことにより結晶
中のリチウムとプロトンの交換が生じ屈折率が変化する
ことが知られており、その屈折率変化は常光(△no)
に対しては0.09、異常光(△ne)に対しては−
0.04と異方性をもっている。今、図1に示すように
領域2(5ap)と領域3(5bp)をプロトン交換領
域とし、この場合の動作原理について説明する。
【0010】光導波路1から入射する光について考え
る。入射光は方向性結合器によって分割され、第1の領
域5aの光学軸方向の偏波成分では、第1の分枝光路8
aを進むものは、第1の領域5aを異常光(ne)とし
て通過し、ファラデー回転子6によって45度回転した
後、第3の領域5bpを異常光(ne+△ne)として
通過する。第2の分枝光路8bを進むものは、第2の領
域5apを異常光(ne+△ne)として通過し、ファ
ラデー回転子6によって45度回転した後、第4の領域
5bを異常光(ne)として通過する。プロトン交換深
さをdとすると両分枝の光路長差は γ1 =((ne+△ne)d+ned)−(ned+
(ne+△ne)d)=0 となる。第1の領域5aの光学軸方向に直角な偏波成分
では、第1の分枝光路8aを進むものは、第1の領域5
aを常光(no)として通過し、ファラデー回転子6に
よって45度回転した後、第3の領域5bpを常光(n
o+△no)として通過する。第2の分枝光路8bを進
むものは、第2の領域5apを常光(no+△no)と
して通過し、ファラデー回転子6によって45度回転し
た後、第4の領域5bを常光(no)として通過する。
同様にプロトン交換深さをdとすると光路長差は γ2 =(nod+(no+△no)d)−((no+△
no)d+nod)=0 で両分枝間の光路長差はつねに0であり光導波路1から
入射した光はその偏光方向によらず光導波路3から出射
する。
る。入射光は方向性結合器によって分割され、第1の領
域5aの光学軸方向の偏波成分では、第1の分枝光路8
aを進むものは、第1の領域5aを異常光(ne)とし
て通過し、ファラデー回転子6によって45度回転した
後、第3の領域5bpを異常光(ne+△ne)として
通過する。第2の分枝光路8bを進むものは、第2の領
域5apを異常光(ne+△ne)として通過し、ファ
ラデー回転子6によって45度回転した後、第4の領域
5bを異常光(ne)として通過する。プロトン交換深
さをdとすると両分枝の光路長差は γ1 =((ne+△ne)d+ned)−(ned+
(ne+△ne)d)=0 となる。第1の領域5aの光学軸方向に直角な偏波成分
では、第1の分枝光路8aを進むものは、第1の領域5
aを常光(no)として通過し、ファラデー回転子6に
よって45度回転した後、第3の領域5bpを常光(n
o+△no)として通過する。第2の分枝光路8bを進
むものは、第2の領域5apを常光(no+△no)と
して通過し、ファラデー回転子6によって45度回転し
た後、第4の領域5bを常光(no)として通過する。
同様にプロトン交換深さをdとすると光路長差は γ2 =(nod+(no+△no)d)−((no+△
no)d+nod)=0 で両分枝間の光路長差はつねに0であり光導波路1から
入射した光はその偏光方向によらず光導波路3から出射
する。
【0011】次に、光導波路3から入射する光について
考える。第4の領域5bの光学軸方向の偏波成分につい
て、第1の分枝光路8aを進むものは、第3の領域5b
pを異常光(ne+△ne)として通過し、ファラデー
回転子6によって45度回転した後、第1の領域5aを
常光(no)として通過する。第2の分枝光路8bを進
むものは、第4の領域5bを異常光(ne)として通過
し、ファラデー回転子6によって45度回転した後、第
2の領域5apを常光(no+△no)として通過す
る。光路長差は γ3 =((ne+△ne)d+nod)−(ned+(no+△no)d) =(△ne−△no)d である。第4の領域5bの光学軸方向に直角な偏波成分
は、第1の分枝光路8aを進むものは、第3の領域5b
pを常光(no+△no)として通過し、ファラデー回
転子6によって45度回転した後、第1の領域5aを異
常光(ne)として通過する。第2の分枝部を進むもの
は、第4の領域5bを常光(no)として通過し、ファ
ラデー回転子6によって45度回転した後、第2の領域
5apを異常光(ne+△ne)として通過する。光路
長差は γ4 =((no+△no)d+ned)−(nod+(ne+△ne)d) =(△no−△ne)d である。従って、 γ3 =−γ4 =(△ne−△no)=±λ/ 2 とすれば、光導波路3から入射した光はその偏光方向に
よらず光導波路2から出射する。例えば、プロトン交換
では△ne−△no=0.13であり、λ=1550n
mのときd=6μmとなる。
考える。第4の領域5bの光学軸方向の偏波成分につい
て、第1の分枝光路8aを進むものは、第3の領域5b
pを異常光(ne+△ne)として通過し、ファラデー
回転子6によって45度回転した後、第1の領域5aを
常光(no)として通過する。第2の分枝光路8bを進
むものは、第4の領域5bを異常光(ne)として通過
し、ファラデー回転子6によって45度回転した後、第
2の領域5apを常光(no+△no)として通過す
る。光路長差は γ3 =((ne+△ne)d+nod)−(ned+(no+△no)d) =(△ne−△no)d である。第4の領域5bの光学軸方向に直角な偏波成分
は、第1の分枝光路8aを進むものは、第3の領域5b
pを常光(no+△no)として通過し、ファラデー回
転子6によって45度回転した後、第1の領域5aを異
常光(ne)として通過する。第2の分枝部を進むもの
は、第4の領域5bを常光(no)として通過し、ファ
ラデー回転子6によって45度回転した後、第2の領域
5apを異常光(ne+△ne)として通過する。光路
長差は γ4 =((no+△no)d+ned)−(nod+(ne+△ne)d) =(△no−△ne)d である。従って、 γ3 =−γ4 =(△ne−△no)=±λ/ 2 とすれば、光導波路3から入射した光はその偏光方向に
よらず光導波路2から出射する。例えば、プロトン交換
では△ne−△no=0.13であり、λ=1550n
mのときd=6μmとなる。
【0012】以上より光導波路1から入射した光は光導
波路2から出射し光導波路2から入射した光は光導波路
3から出射することから光サーキュレータとして動作す
ることがわかる。
波路2から出射し光導波路2から入射した光は光導波路
3から出射することから光サーキュレータとして動作す
ることがわかる。
【0013】上記干渉系を構成する光導波路は、その材
料としては種々のものが可能であり、例えばガラス材料
或いはニオブ酸リチウム等の光学結晶中へチタンやプロ
トン等の不純物拡散を利用したものや、PMMA、ふっ
化ポリイミド等高分子材料を用いることができる。形態
としてもファイバやその埋込型、或いはプレーナ型の光
導波路等、いずれの場合も干渉系が構成できれば可能で
ある。プレーナ型の光導波路の場合、光導波路自体の屈
折率に偏波依存性がある場合があるが、この場合、通常
行われているように、1/2波長板を挿入することによ
りTM/TEモード偏波の変換を行って入射偏光によら
ない干渉系の構成が可能である。
料としては種々のものが可能であり、例えばガラス材料
或いはニオブ酸リチウム等の光学結晶中へチタンやプロ
トン等の不純物拡散を利用したものや、PMMA、ふっ
化ポリイミド等高分子材料を用いることができる。形態
としてもファイバやその埋込型、或いはプレーナ型の光
導波路等、いずれの場合も干渉系が構成できれば可能で
ある。プレーナ型の光導波路の場合、光導波路自体の屈
折率に偏波依存性がある場合があるが、この場合、通常
行われているように、1/2波長板を挿入することによ
りTM/TEモード偏波の変換を行って入射偏光によら
ない干渉系の構成が可能である。
【0014】また、構成された干渉系中に溝を形成し複
屈折素子やファラデー回転子を埋め込む、いわゆる埋込
型の光デバイスとする場合には、それぞれをバラバラに
埋め込むのではなく、それら複屈折素子をファラデー回
転子と固着一体化して一つの溝に埋め込むことも可能で
ある。
屈折素子やファラデー回転子を埋め込む、いわゆる埋込
型の光デバイスとする場合には、それぞれをバラバラに
埋め込むのではなく、それら複屈折素子をファラデー回
転子と固着一体化して一つの溝に埋め込むことも可能で
ある。
【0015】また、溝による光の回折損失を低減するた
めに、溝周辺の光導波路の導波路サイズを大きくした
り、反射減衰量の劣化を防ぐために斜めに溝を形成する
等の手法も良好な光学特性を得るために有効である。
めに、溝周辺の光導波路の導波路サイズを大きくした
り、反射減衰量の劣化を防ぐために斜めに溝を形成する
等の手法も良好な光学特性を得るために有効である。
【0016】さらに、光導波路自体にグレーティングを
形成したものを用いると波長選択フィルタとしての作用
をも付加することができる。
形成したものを用いると波長選択フィルタとしての作用
をも付加することができる。
【0017】実施例1
本発明による実施例について図1を参照して説明する。
二つの方向性結合器7a、7bをもつ光導波路パターン
を通常のガラス導波路作製技術で作製する。次に2つの
分枝光路を横断する800μm幅の溝をダイシングソー
で形成する。その溝に、ファラデー回転子6と第1の複
屈折素子5a、第2の複屈折素子5bを図1のように整
列させて固着した素子を挿入し、光学接着剤で固定し
た。ファラデー回転子としてはλ=1550nmでファ
ラデー回転角が45度となる厚さ300μmのビスマス
置換希土類鉄ガーネットを用いた。複屈折素子5a、5
bは厚さ200μmのニオブ酸リチウム基板を用い、そ
の一部に交換深さ約6μmのプロトン交換領域5ap、
5bpを形成した。プロトン交換はニオブ酸リチウム基
板の所定部分を280℃のピロリン酸中に2.0時間浸
積して行った。また、ファラデー回転子、複屈折素子に
は反射防止のための誘電体膜を施している。以下にこの
場合の光サーキュレータの動作について説明する。
二つの方向性結合器7a、7bをもつ光導波路パターン
を通常のガラス導波路作製技術で作製する。次に2つの
分枝光路を横断する800μm幅の溝をダイシングソー
で形成する。その溝に、ファラデー回転子6と第1の複
屈折素子5a、第2の複屈折素子5bを図1のように整
列させて固着した素子を挿入し、光学接着剤で固定し
た。ファラデー回転子としてはλ=1550nmでファ
ラデー回転角が45度となる厚さ300μmのビスマス
置換希土類鉄ガーネットを用いた。複屈折素子5a、5
bは厚さ200μmのニオブ酸リチウム基板を用い、そ
の一部に交換深さ約6μmのプロトン交換領域5ap、
5bpを形成した。プロトン交換はニオブ酸リチウム基
板の所定部分を280℃のピロリン酸中に2.0時間浸
積して行った。また、ファラデー回転子、複屈折素子に
は反射防止のための誘電体膜を施している。以下にこの
場合の光サーキュレータの動作について説明する。
【0018】光導波路1から入射する光について考え
る。入射光は方向性結合器によって分割され、第1の領
域5aの光学軸方向の偏波成分では、第1の分枝光路8
aを進むものは、第1の領域5aを異常光(ne)とし
て通過し、ファラデー回転子6によって45度回転した
後、第3の領域5bpを異常光(ne+△ne)として
通過する。第2の分枝光路8bを進むものは、第2の領
域5apを異常光(ne+△ne)として通過し、ファ
ラデー回転子6によって45度回転した後、第4の領域
5bを異常光(ne)として通過する。第1の領域5a
の光学軸方向に直角な偏波成分では、第1の分枝光路8
aを進むものは、第1の領域5aを常光(no)として
通過し、ファラデー回転子6によって45度回転した
後、第3の領域5bpを常光(no+△no)として通
過する。第2の分枝光路8bを進むものは、第2の領域
5apを常光(no+△no)として通過し、ファラデ
ー回転子6によって45度回転した後、第4の領域5b
を常光(no)として通過する。
る。入射光は方向性結合器によって分割され、第1の領
域5aの光学軸方向の偏波成分では、第1の分枝光路8
aを進むものは、第1の領域5aを異常光(ne)とし
て通過し、ファラデー回転子6によって45度回転した
後、第3の領域5bpを異常光(ne+△ne)として
通過する。第2の分枝光路8bを進むものは、第2の領
域5apを異常光(ne+△ne)として通過し、ファ
ラデー回転子6によって45度回転した後、第4の領域
5bを異常光(ne)として通過する。第1の領域5a
の光学軸方向に直角な偏波成分では、第1の分枝光路8
aを進むものは、第1の領域5aを常光(no)として
通過し、ファラデー回転子6によって45度回転した
後、第3の領域5bpを常光(no+△no)として通
過する。第2の分枝光路8bを進むものは、第2の領域
5apを常光(no+△no)として通過し、ファラデ
ー回転子6によって45度回転した後、第4の領域5b
を常光(no)として通過する。
【0019】上記作用のところで説明したように、両分
枝間の光路長差はつねに0であり、光導波路1から入射
した光はその偏光方向によらず光導波路3から出射す
る。
枝間の光路長差はつねに0であり、光導波路1から入射
した光はその偏光方向によらず光導波路3から出射す
る。
【0020】次に、光導波路3から入射する光について
考える。第4の領域5bの光学軸方向の偏波成分につい
て、第1の分枝光路8aを進むものは、第3の領域5b
pを異常光(ne+△ne)として通過し、ファラデー
回転子6によって45度回転した後、第1の領域5aを
常光(no)として通過する。第2の分枝光路8bを進
むものは、第4の領域5bを異常光(ne)として通過
し、ファラデー回転子6によって45度回転した後、第
2の領域5apを常光(no+△no)として通過す
る。第4の領域5bの光学軸方向に直角な偏波成分は、
第1の分枝光路8aを進むものは、第3の領域5bpを
常光(no+△no)として通過し、ファラデー回転子
6によって45度回転した後、第1の領域5aを異常光
(ne)として通過する。第2の分枝光路8bを進むも
のは、第4の領域5bを常光(no)として通過し、フ
ァラデー回転子6によって45度回転した後、第2の領
域5apを異常光(ne+△ne)として通過する。d
=6μmであるためλ=1550nmの光に対しては、
光導波路3から入射した光はその偏光方向によらず光導
波路2から出射する。
考える。第4の領域5bの光学軸方向の偏波成分につい
て、第1の分枝光路8aを進むものは、第3の領域5b
pを異常光(ne+△ne)として通過し、ファラデー
回転子6によって45度回転した後、第1の領域5aを
常光(no)として通過する。第2の分枝光路8bを進
むものは、第4の領域5bを異常光(ne)として通過
し、ファラデー回転子6によって45度回転した後、第
2の領域5apを常光(no+△no)として通過す
る。第4の領域5bの光学軸方向に直角な偏波成分は、
第1の分枝光路8aを進むものは、第3の領域5bpを
常光(no+△no)として通過し、ファラデー回転子
6によって45度回転した後、第1の領域5aを異常光
(ne)として通過する。第2の分枝光路8bを進むも
のは、第4の領域5bを常光(no)として通過し、フ
ァラデー回転子6によって45度回転した後、第2の領
域5apを異常光(ne+△ne)として通過する。d
=6μmであるためλ=1550nmの光に対しては、
光導波路3から入射した光はその偏光方向によらず光導
波路2から出射する。
【0021】このようにして作製した光サーキュレータ
を評価した。光導波路1から光を入射したところ2.5
dBの損失で光導波路3から出射し、光導波路3から光
を入射したところ2.3dBの損失で導波路2から出射
し、光導波路1へは損失20dBであり、本素子が光サ
ーキュレータとして動作していることを確認した。
を評価した。光導波路1から光を入射したところ2.5
dBの損失で光導波路3から出射し、光導波路3から光
を入射したところ2.3dBの損失で導波路2から出射
し、光導波路1へは損失20dBであり、本素子が光サ
ーキュレータとして動作していることを確認した。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば煩
雑な光軸調整を行わずに、作製が容易で低価格な光サー
キュレータを提供できる。
雑な光軸調整を行わずに、作製が容易で低価格な光サー
キュレータを提供できる。
【図1】本発明の光サーキュレータを示す概略図であ
る。
る。
1 第1の光導波路
2 第2の光導波路
3 第3の光導波路
4 第4の光導波路
5a 第1の複屈折素子
5b 第2の複屈折素子
5ap イオン交換領域
5bp イオン交換領域
6 ファラデー回転子
7a 第1の方向性結合器
7b 第2の方向性結合器
8a 第1の分枝光路
8b 第2の分枝光路
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平8−50261(JP,A)
特開 平7−234382(JP,A)
T.SHINTAKU,et.a
l.,WAVEGUIDE POLAR
IZATION−INDEPENDEN
T OPTICAL CIRCULAT
OR USING A MACH−ZE
HENDER INTERFEROME
TER,ECOC”97(Confere
nce Publication N
o.448),1997年 9月,Vol.5,
pp.57−60
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G02B 27/28
G02F 1/09
Claims (3)
- 【請求項1】 第1の方向性結合器及び第2の方向性結
合器からなる干渉系と、前記干渉系を形成する2つの分
枝光路にそれらを横断して順に配置された、第1の複屈
折素子、ファラデー回転子及び第2の複屈折素子を備
え、第1の複屈折素子は第1の分岐光路の部分にイオン
交換された領域を含む複屈折結晶であり、第2の複屈折
素子は第1分岐光路又は第2の分岐光路の部分にイオン
交換された領域を含む複屈折結晶であり、第1及び第2
の分枝光路の光路差が第一の方向性結合器から出て第二
の方向性結合器へ向かう光に対するものと、第二の方向
性結合器から出て第一の方向性結合器へ向かう光に対す
るものとで、偏光によらずに半波長の光路差をもつこと
を特徴とする干渉型光サーキュレータ。 - 【請求項2】 交換イオンがプロトンであることを特徴
とする請求項1に記載の光サーキュレータ。 - 【請求項3】 複屈折結晶がニオブ酸リチウム、及びタ
ンタル酸リチウム、及びその固溶体より選択されること
を特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の光サーキ
ュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01833898A JP3486091B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 光サーキュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01833898A JP3486091B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 光サーキュレータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11202262A JPH11202262A (ja) | 1999-07-30 |
JP3486091B2 true JP3486091B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=11968877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01833898A Expired - Fee Related JP3486091B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 光サーキュレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3486091B2 (ja) |
-
1998
- 1998-01-16 JP JP01833898A patent/JP3486091B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
T.SHINTAKU,et.al.,WAVEGUIDE POLARIZATION−INDEPENDENT OPTICAL CIRCULATOR USING A MACH−ZEHENDER INTERFEROMETER,ECOC"97(Conference Publication No.448),1997年 9月,Vol.5,pp.57−60 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11202262A (ja) | 1999-07-30 |
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