JP3730772B2 - 光サーキュレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光通信、光計測によって使用される、偏光無依存型の光サーキュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
光サーキュレータは、通常、特公昭58−10726号にその一例が記載されているように複屈折素子、ファラデー回転子、レンズ、光ファイバにより構成される。光アイソレータと異なりサーキュレータでは光の入出力のポートが3つ以上と多くなるために、従来その煩雑さが問題となっている光ファイバとレンズの位置調整もアイソレータよりもさらに煩雑になってしまう。
また、特開平8−50261号では二つの方向性結合器によって干渉系を構成し、ファラデラー回転子と、半波長板を用いるマッハツェンダー型の光サーキュレータが提案されている。この提案では方向性結合器はプレーナ型の光導波路によって構成されているが、光導波路と光ファイバの接続が容易ではないという問題があった。
これに対して、特開平4−307512号では光ファイバを基板の凹部に樹脂などで埋め込んだ後、ダイシングソー等によって光ファイバ部分を横切る溝を形成し、その溝にファラデー回転子や複屈折素子などを挿入し埋め込んで作製される、いわゆる埋込型の光アイソレータが提案されている。これによれば光アイソレータの作製に光軸合わせが不要となり作製時間が大幅に短縮される。しかしながら、光サーキュレータでは、光アイソレータと異なり、入出力とは別の第3のポートを必要とするため、この埋込型をそのまま適用することは難しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように特公昭58−10726号に示された型のサーキュレータでは 、 光ファイバーの光軸合わせをレンズを使用して行う必要があり、位置調整が煩雑である。
又特開平8−50261号に示されたマッハツェンダー型の光サーキュレータでは、光導波路と光ファイバの接続が容易ではないという問題があった。
一方、特開平4−307512号でのような光アイソレータにおいての光ファイバを基板に埋め込む技術は、光サーキュレータでは多重ポートが必要なために試みられたことがない。
そこで、本発明は、レンズを用いず光軸調整が不要な新規な構造の光サーキュレータを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明による光サーキューレータは、基板外への引き出し部を有する複数のシングルモード光ファイバと該光ファイバの一部より構成した複数の方向性結合器とを基板に支持させて構成された干渉系と、少なくとも前記方向性結合器の間で前記基板に設けた前記光ファイバの埋め込み部と、前記基板に前記埋め込み部を横断するように形成された少なくとも一つの溝と、前記溝内に配置されたファラデー回転子及び複屈折性素子とからなり、
前記二つの方向性結合器によって干渉系が構成され、前記ファラデー回転子と複屈折素子は、光の透過方向によって波長の半分の光路長差を生じるように配置されていることを特徴とする。
光ファイバ及び方向性結合器はいずれも基板に埋め込まれても良いが、方向性結合器と基板の光学的な干渉を避けるために、方向性結合器は基板に直接埋め込まない方が好ましい。しかし、組込み時の軸合わせの作業をなくするためには、少なくとも溝の前後の光ファイバは基板に埋め込まれていなければならない。
【0005】
【発明の実施の形態】
実施例1
本発明の光サーキュレータを図1、図2、及び図4を用いて説明する。2本のシングルモード光ファイバが基板に埋め込まれ、また第1の方向性結合器7aと第2の方向性結合器7bがこれら2本のシングルモード光ファイバを近接させた一部から構成され且つ縦列に接続されたものが基板に埋め込まれる。また、第1及び第2の方向結合器の間で光ファイバを横断するように基板に溝が切られ、干渉系を構成する第1の分枝光路8aと第2の分枝光路8bそれぞれに光ファイバを横断する偏光回転角45度のファラデー回転子6が、また、第1の分枝光路8aには第1の方向性結合器側7aには第1の1/2波長板5a、第2の分枝光路8bには第2の方向性結合器側7bに第2の1/2波長板5bが、その光学軸が互いに45度の角度を有するように配置されている。素子の配置は図2に示すものとなる。なお、方向性結合器の具体的な構成は周知であるので説明しない。
以下では図1に記載のようにx、y、z軸と光路に垂直に軸を選び、角度は第1の方向性結合器の側から見てy軸から時計回りに測った値を正とする。
【0006】
まず、第1の方向性結合器7aの光ファイバ1から入射する光のうち、y軸方向の偏波成分を考える。第1の方向性結合器7aによって分割された光のうち、第1の分子光路8aに進むものは、まずy軸に対して+22.5度傾いた第1の1/2波長板5aによって+45度だけ回転する。そしてファラデー回転子6によって−45度回転し、素子通過前後の偏波面の変化は0となる。第2の分子光路8bに進むものは、まずファラデー回転子6によって−45度回転し次にy軸に対して−22.5度傾いた第2の1/2波長板5bによって+45度回転する。素子通過前後の偏波面の変化は同様に0となる。
【0007】
次に、第1の方向性結合器7aの光ファイバ1から入射する光のうち、x軸方向の偏波成分を考える。第1の方向性結合器7aによって分割された光のうち、第1の分枝光路8aに進むものは、まずy軸に対して+22.5度(x軸に対しては−67.5度)傾いた第1の1/2波長板5aによって+45度だけ回転する。そしてファラデー回転子6によって−45度回転し、素子通過前後の偏波面の変化は同様に0となる。第2の分枝光路8bに進むものは、まずファラデー回転し6によって−45度回転し次にy軸に対して−22.5度(x軸に対しては+67.5度)傾いた第2の1/2波長板5bによって+45度回転する。素子通過前後の偏波面の変化は同様に0となる。
【0008】
従って、ファラデー回転子6と、第1の1/2波長板5aと、第2の1/2波長板5bによって、第1の分枝光路8aと第2の分枝光路8bの光路長差は生じず、第1の分枝光路8aと第2の分枝光路8bの光路長を等しくなるように配置されているとき、第1の方向性結合器7aの光ファイバ1から入射する光は光ファイバ3から出力される。
【0009】
一方、第2の方向性結合器7bの光ファイバ3から入射する光のうち、y軸方向の偏波成分を考える。第2の方向性結合器7bによって分割された光のうち、第2の分枝光路8bに進むものは、まずy軸に対して−22.5度傾いた第1の1/2波長板5aによって−45度だけ回転する。そしてファラデー回転子6によって−45度回転し、素子通過前後の偏波面は−90度変化する。第1の分枝光路8aに進むものは、まずファラデー回転子6によって−45度回転し次にy軸に対して+22.5度傾いた第2の1/2波長板5bによって+135度回転する。素子通過前後の偏波面の変化は+90度となり、2分枝間で180度の偏波面変化、すなわち、波長の半整数倍の光路長差が生じる。
【0010】
次に、第2の方向性結合器7bの光ファイバ3から入射する光のうち、x軸方向の偏波成分を考える。第2の方向性結合器7bによって分割された光のうち、第2の分枝光路8bに進むものは、まずy軸に対して−22.5度(x軸に対しては+67.5度)傾いた第1の1/2波長板5aによって+135度だけ回転する。そして、次にファラデー回転子6によって−45度回転し、素子通過前後の偏波面は+90度変化する。第1の分枝光路8aに進むものは、まずファラデー回転子6によって−45度回転し次にy軸に対して+22.5度(x軸に対しては−67.5度)傾いた第2の1/2波長板5bによって−45度回転する。素子通過前後の偏波面の変化は−90度となり、2分枝間で180度の偏波面変化、すなわち、波長の半整数倍の光路長差が生じる。
【0011】
従って、第2の方向性結合器の光ファイバ3から入射する光は光ファイバ2から出力される。
従って、干渉型の光サーキュレータとして機能する。
以上本発明による光サーキュレータとしての動作を偏波面の変化から記載したが、これはまた別の見方によっても説明できる。
【0012】
同様に図2の配置において、光ファイバ1から入射する光について考える。入射光は方向性結合器によって分割され、第1の1/2波長板5aの光学軸方向の偏波成分では、第1の分枝導波路8aを進むものは、第1の1/2波長板5aを異常光(ne)として通過し、ファラデー回転子6によって45度回転する。第2の分枝導波路8bを進むものは、ファラデー回転子6によって45度回転した後、第2の1/2波長板5bを異常光(ne)として通過する。
【0013】
第1の1/2波長板5aの光学軸に直角な偏波成分では、第1の分枝部8aを進むものは、第1の1/2波長板5aを常光(no)として通過し、ファラデー回転子6によって45度回転する。
第2の分枝部8bを進むものは、ファラデー回転子6によって45度回転した後、第2の1/2波長板5bを常光(no)として通過する。従って、光ファイバ1から入射した光はその偏光方向によらず光ファイバ3から出射する。
【0014】
従って、光ファイバ1から入射した光については、分枝光路8a、8b間での光路長差は生じず光ファイバ3から出射する。
【0015】
次に、光ファイバ3から入射する光について考える。第2の1/2波長板5bの光学軸方向の偏波成分について、第1の分枝部8aを進むものは、ファラデー回転子6によって45度回転した後、第1の1/2波長板5aを常光(no)として通過する。第2の分枝部8bを進むものは、第2の1/2波長板5bを異常光(ne)として通過し、ファラデー回転子6によって45度回転する。
【0016】
第2の1/2波長板5bの光学軸に直角な偏波成分は、第2の分枝部8bを進むものは、第2の1/2波長板5bを常光(no)として通過し、ファラデー回転子によって45度回転する。第1の分枝部8aを進むものは、ファラデー回転子によって45度回転した後、第1の1/2波長板5aを異常光(ne)として通過する。
【0017】
従ってこの場合は、光は常に1/2波長の光路長差が生じるため、光ファイバ3から入射した光はその偏光方向によらず光ファイバ2から出射し、光サーキュレータとして機能することがわかる。
【0018】
上記一対の方向性結合器が干渉系として機能するためには、用いる光の単色性が十分で、二つの方向性結合器の間の距離が光源のコヒーレント長よりも小さくなければならない。また、分枝導波路中で偏波状態が変化しても干渉系の性能を劣化させる場合があるので、偏波状態が変化しないような構成とすることが望まれる。
【0019】
複屈折素子として水晶、ルチル、ニオブ酸リチウム、バナジン酸イットリウムなど単結晶を用いたものや、ポリイミド等の高分子材料を用いたもの、斜め蒸着膜などの複屈折材料をファラデー回転子と別の溝を設けて挿入するのみならず、ファラデー回転子自体にこれら複屈折材料を固着、或いは形成しそれらを一体として一つの溝に挿入することも可能である。さらに、ファイバに紫外線照射などによってグレーティングを形成したものを用いると波長選択フィルタとしての作用をも付加することができる。
【0020】
また、溝で生じる光の回折を低減するために、溝の端面から出射される光のスポットサイズを大きくすることも挿入損失を低減する意味で効果的であるし、本素子からの反射戻り光を抑制するために、横断する光ファイバに対して溝を斜めに傾けることも可能である。
【0021】
試作例
実施例1に従い、波長1550nm用の光サーキュレータを試作した。図1を参照して説明する。光ファイバを溶融延伸して作製した二つの方向性結合器を光ファイバを融着し接続する。シリコン基板上に、接続された二つの方向性結合器を熱硬化性樹脂を用いて埋め込み、続いて光ファイバを横断する350μm幅の溝と2つの100μm幅の溝をダイシングソーで形成する。その溝に、ファラデー回転子と2枚の1/2波長板を挿入し、光学接着剤で固定した。ファラデー回転子としては波長1550nmにおける回転角が45度で厚さ300μmのビスマス置換希土類鉄ガーネットを使用し、1/2波長板は厚さ92μmのxカット水晶板を用いた。以下にこの場合の動作原理について説明する。
【0022】
光ファイバ1から入射する光について考える。
y軸方向の偏波成分については、入射光は方向性結合器7aによって分割され第1の分枝光路8aではまず1/2波長板5aによって+45度だけ回転する。そしてファラデー回転子6によって−45度回転し、素子通過前後の偏波面の変化は0となる。第2の分枝光路8bに進むものは、まずファラデー回転子6によって−45度回転し次にy軸に対して−22.5度傾いた第2の1/2波長板5bによって+45度回転する。素子通過前後の偏波面の変化は同様に0となる。
【0023】
次に、第1の方向性結合器5aの光ファイバ1から入射する光のうち、x軸方向の偏波成分を考える。第1の方向性結合器5aによって分割された光のうち、第1の分枝光路8aに進むものは、まずy軸に対して+22.5度(x軸に対しては−67.5度)傾いた第1の1/2波長板5aによって+45度だけ回転する。そしてファラデー回転子6によって−45度回転し、素子通過前後の偏波面の変化は同様に0となる。第2の分枝光路8bに進むものは、まずファラデー回転子6によって−45度回転し次にy軸に対して−22.5度(x軸に対しては+67.5度)傾いた第2の1/2波長板5bによって+45度回転する。素子通過前後の偏波面の変化は同様に0となる。
【0024】
従って、ファラデー回転子6と、第1の1/2波長板5aと、第2の1/2波長板5bによって、第1の分枝光路8aと第2の分枝光路8bの光路長差は生じず、第1の分枝光路8aと第2の分枝光路8bの光路長を等しくなるように配置されているとき、第1の方向性結合器7aの光ファイバ1から入射する光は光ファイバ3から出力される。
【0025】
一方、第2の方向性結合器7bの光ファイバ3から入射する光のうち、y軸方向の偏波成分を考える。第2の方向性結合器7bによって分割された光のうち、第2の分枝光路8bに進むものは、まずy軸に対して−22.5度傾いた第1の1/2波長板5aによって−45度だけ回転する。そしてファラデー回転子6によって−45度回転し、素子通過前後の偏波面は−90度変化する。第1の分枝光路8aに進むものは、まずファラデー回転子6によって−45度回転し次にy軸に対して+22.5度傾いた第1の1/2波長板5aによって+135度回転する。素子通過前後の偏波面の変化は+90度となり、2分枝間で180度の偏波面変化、すなわち、波長の半整数倍の光路長差が生じる。
【0026】
次に、第2の方向性結合器7bの光ファイバ3から入射する光のうち、x軸方向の偏波成分を考える。第2の方向性結合器7bによって分割された光のうち、第2の分枝光路8bに進むものは、まずy軸に対して−22.5度(x軸に対しては+67.5度)傾いた第1の1/2波長板によって+135度だけ回転する。そして、次にファラデー回転子6によって−45度回転し、素子通過前後の偏波面は+90度変化する。第1の分枝光路8aに進むものは、まずファラデー回転子6によって−45度回転し、次にy軸に対して+22.5度(x軸に対しては−67.5度)傾いた第2の1/2波長板5bによって−45度回転する。素子通過前後の偏波面の変化は−90度となり、2分枝間で180度の偏波面変化、すなわち、波長の半整数倍の光路長差が生じる。
【0027】
このようにして作製した光サーキュレータを評価した。光ファイバ1から光を入射したところ1.5dBの損失で光ファイバ3から出射し、光ファイバ3から光を入射したところ3.2dBの損失で導波路3から出射し、光ファイバ1へは損失14dBであり、本素子が光サーキュレータとして動作していることを確認した。
【0028】
実施例2
また、本発明による別の実施例について図3を参照して説明する。実施例1と同様に二つの方向性結合器7a、7bを埋め込み、続いて基板に光ファイバを横断する400μm幅の溝をダイシングソーで形成する。その溝に、ファラデー回転子6と第1の1/4波長板5c、第2の1/4波長板5d、第3の1/4波長板5e、第4の1/4波長板5fを図3のように固着した素子を挿入し、光学接着剤で固定した。ファラデー回転子6と1/4波長板5c〜5dの素材は実施例1と同様なものを用いた。ただし水晶板の厚みは46μmとした。以下にこの場合の動作原理について説明する。
【0029】
光ファイバ1から入射する光について考える。入射光は方向性結合器によって分割され、第1の1/4波長板5cの光学軸方向の偏波成分では、第1の分枝導波路8aを進むものは、第1の1/4波長板5cを異常光(ne)として通過し、ファラデー回転子6によって−45度回転した後、第3の1/4波長板5eを常光(no)として通過する。第2の分枝導波路8bを進むものは、第2の1/4波長板5dを常光(no)として通過し、ファラデー回転子6によって−45度回転した後、第4の1/2波長板5fを異常光(ne)として通過する。
【0030】
第2の1/4波長板5dの光学軸方向の偏波成分(第1の1/4波長板5cの光学軸方向と直角)では、第1の分枝部8aを進むものは、第1の1/4波長板5cを常光(no)として通過し、ファラデー回転子6によって−45度回転した後、第3の1/4波長板5eを異常光(ne)として通過する。第2の分枝部8bを進むものは、第2の1/4波長板5dを異常光(ne)として通過し、ファラデー回転子6によって−45度回転した後、第4の1/4波長板5fを常光(no)として通過する。従って、光ファイバ1から入射した光はその偏光方向によらず光ファイバ3から出射する。
【0031】
次に、光ファイバ3から入射する光について考える。第3の1/4波長板5eの光学軸方向の偏波成分について、第1の分枝部8aを進むものは、第3の1/4波長板5eを異常光(ne)として通過し、ファラデー回転子6によって−45度回転した後、第1の1/4波長板5cを異常光(ne)として通過する。第2の分枝部8bを進むものは、第4の1/4波長板5fを常光(no)として通過し、ファラデー回転子6によって−45度回転した後、第2の1/4波長板5dを常光(no)として通過する。
【0032】
第4の1/4波長板5fの光学軸方向の偏波成分は、第1の分枝部8aを進むものは、第3の1/4波長板5eを常光(no)として通過し、ファラデー回転子6によって−45度回転した後、第1の1/4波長板5cを常光(no)として通過する。第2の分枝部を進むものは、第4の1/4波長板5fを異常光(ne)として通過し、ファラデー回転子6によって−45度回転した後、第2の1/4波長板5dを異常光(ne)として通過する。従ってこの場合は光は常に1/4波長×2=1/2波長の光路長差が生じるため、光ファイバ3から入射した光はその偏光方向によらず光ファイバ2から出射する。
【0033】
このようにして作製した光サーキュレータを評価した。光ファイバ1から光を入射したところ1.8dBの損失で光ファイバ3から出射し、光ファイバ3から光を入射したところ2.3dBの損失で導波路3から出射し、光ファイバ1へは損失18dBであり、本素子が光サーキュレータとして動作していることを確認した。
【0034】
実施例3
図5は実施例1の変形例であり、実施例1の光サーキュレータにおける2つの方向性結合器は間には実質的な長さの光ファイバによる光通路を設けず、基板に溝10を形成し、直接1/2波長板5a、ファラデー回転子6及び1/2波長板5bによりなる複合素子を挿入固定したものである。この例による光サーキュレータは実施例1と同様な作用及び効果を達成できる。
【0035】
実施例4
図6は実施例2の変形例であり、実施例2の光サーキュレータにおける2つの方向性結合器及びその前後の光ファイバは基板9の薄肉部9bに固定されてはいるが埋め込まれてはいないで、光ファイバは基板9の厚肉部である埋め込み部9aに埋め込まれ、そしてこの部分を横断して溝10を切ることにより光ファイバは端部を整合した状態で基板と一緒に切断される。溝10には直接1/2波長板5c、5d、5e、5f,及びファラデー回転子6よりなる複合素子を挿入固定したものである。この例による光サーキュレータは実施例1と同様な作用及び効果を達成できるが、方向性結合器7a、7bはより好ましい状態にある。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば煩雑な光軸調整を行わずに、作製が容易で低価格な光サーキュレータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光サーキュレータを示す概略図である。
【図2】本発明の実施例1の光サーキュレータを示す概略図である。
【図3】本発明の実施例2の光サーキュレータを示す概略図である。
【図4】本発明の実施例2の光サーキュレータ中での偏波状態を示す概略図である。
【図5】本発明の実施例3の光サーキュレータを示す概略図である。
【図6】本発明の実施例4の光サーキュレータを示す概略図である。
【符号の説明】
1 第1の光ファイバ
2 第2の光ファイバ
3 第3の光ファイバ
4 第4の光ファイバ
5a 第1の1/2波長板
5b 第2の1/2波長板
5c 第1の1/4波長板
5d 第2の1/4波長板
5e 第3の1/4波長板
5f 第4の1/4波長板
6 ファラデー回転子
7a 第1の方向性結合器
7b 第2の方向性結合器
8a 第1の分枝光路
8b 第2の分枝光路
9 基板
9a 光ファイバー埋め込み部

Claims (3)

  1. 基板外への引き出し部を有する複数の並列したシングルモード光ファイバと該光ファイバの隣接した一部より構成した複数の溶融延伸型方向性結合器とを基板に支持させて構成された干渉系と、少なくとも前記方向性結合器の間で前記基板に設けた前記光ファイバの埋め込み部と、前記基板前記埋め込み部を横断して且つ前記複数の光ファイバの全てを横断して形成されている少なくとも一つの溝と、前記溝内に前記埋め込み部前記並列した複数の光ファイバの光路を横断するように配置された一枚のファラデー回転子及び複屈折性素子とを備えた、干渉型光サーキュレータ。
  2. 基板外への引き出し部を有する並列した複数のシングルモード光ファイバと該光ファイバの隣接した一部より構成した複数の溶融延伸型方向性結合器とを基板に支持させて構成された干渉系と、少なくとも前記方向性結合器の間で前記基板に設けた前記光ファイバの埋め込み部と、前記基板前記埋め込み部を横断し且つ前記複数の光ファイバの全てを横断して形成されている少なくとも一つの溝と、前記溝内に前記埋め込み部前記並列した複数の光ファイバの光路を横断するように配置された一枚のファラデー回転子及び複屈折性素子とを備えた、干渉型光サーキュレータにおいて
    前記干渉系を形成する分枝光路が、第1の方向性結合器から出て第2の方向性結合器へ向かう光に対するものと、第2の方向性結合器から出て第1の方向性結合器へ向かう光に対するものとで、偏光によらずに半波長の光路差をもつことを特徴とする光サーキュレータ。
  3. 前記溝はその両側の前記方向性結合器の末端の光ファイバーを横断して形成されている請求項1または2の光サーキュレータ。
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