JPH11160399A - 半導体集積回路、半導体集積回路の論理設計方法及び装置 - Google Patents

半導体集積回路、半導体集積回路の論理設計方法及び装置

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JPH11160399A
JPH11160399A JP9331729A JP33172997A JPH11160399A JP H11160399 A JPH11160399 A JP H11160399A JP 9331729 A JP9331729 A JP 9331729A JP 33172997 A JP33172997 A JP 33172997A JP H11160399 A JPH11160399 A JP H11160399A
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scan
flip
flop
integrated circuit
semiconductor integrated
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JP9331729A
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English (en)
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Naoko Shinohara
直子 篠原
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路の直流特性の試験時間を短縮
し、また、直流特性試験用パタンを短くする。 【解決手段】 組み合わせ回路0とDフリップフロップ
1〜12とで論理設計されたLSIにおいて、Dフリッ
プフロップを、外部接続端子から供給されるモード選択
信号によって通常のデータ入力/出力とスキャンデータ
入力/出力とを切り替えられるスキャンタイプフリップ
フロップ1〜12に置き換える。そして、これらをスキ
ャンチェーンpでつなげた後、スキャンタイプフリップ
フロップ1〜12を4個ずつに分割して、その間に初期
状態設定が可能なDフリップフロップ13−1〜13−
3、14−1〜14−3を挿入する。Dフリップフロッ
プ13−1〜13−3は、状態「0」に初期設定され、
Dフリップフロップ14−1〜14−3は、状態「1」
に初期設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路並
びに該半導体集積回路の論理設計方法及び装置に関し、
特に半導体集積回路のテストを行うためのスキャンパス
の設計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路として、テストを容易化
するために、回路内のフリップフロップをスキャンタイ
プとし、これらをスキャンパスでつなき、フリップフロ
ップの内部状態によって外部出力端子から出力される信
号を定義するものが知られている。このような半導体集
積回路では、回路設計後に作成されたファンクション試
験用パタンと直流特性試験用パタンを用いて、ぞれぞれ
ファンクション試験と直流特性試験とが別々に行われ
る。
【0003】このうち直流特性試験は、半導体集積回路
の各端子の直流特性(出力電圧特性(VOH、VOL)、入
力・出力電圧特性(IIH、IIL、IOH、IOL)等)を調
べるために必要となるものであり、各端子についてこれ
らの全試験を行うためには、それぞれハイレベル「1」
とローレベル「0」の状態をもつことが必要となる。こ
こで、外部出力端子がスキャンタイプフリップフロップ
に直結している場合には、このスキャンタイプフリップ
フロップの内部状態を「0」または「1」に設定するこ
とによって行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような試験を行うための半導体集積回路において、
スキャンタイプフリップフロップの内部状態を「0」ま
たは「1」の所望の値に設定するときは、すべてスキャ
ンインデータ端子から入力されるスキャンインデータに
よっていた。このため、スキャンチェーンの末端につな
がれたスキャンタイプフリップフロップの内部状態を所
望の値に設定するまでには、ほぼスキャンチェーンにつ
ながれたフリップフロップ数分のクロック期間が必要で
あり、直流特性の試験のために時間がかかっており、ま
た、直流特性の試験用パタンも長くなっていた。しか
も、半導体集積回路の集積度が増加すればするほど、こ
の問題が顕著になっていた。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点を解消す
るためになされたものであり、直流特性の試験時間を短
縮し、また、直流特性試験用パタンを短くすることが可
能な半導体集積回路、並びに該半導体集積回路の論理設
計方法及び装置を提供することを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかる半導体集積回路は、複
数のスキャンタイプフロップフロップがスキャンパスで
つながれたスキャンチェーンを有する半導体集積回路で
あって、前記複数のスキャンタイプフリップフロップの
間に、所定の状態に初期状態が設定されるフリップフロ
ップが挿入されていることを特徴とする。
【0007】上記半導体集積回路では、前記複数のスキ
ャンタイプフリップフロップの間に、所定の状態に初期
状態が設定されるフリップフロップが挿入されており、
スキャンクロックの入力に従って、前記所定の状態に初
期状態が設定されるフリップフロップからシフトされ
て、前記複数のスキャンタイプフリップフロップのそれ
ぞれの状態が設定される。このため、半導体集積回路の
外部接続端子として設けられたスキャンイン端子からの
入力によらなくても、スキャンタイプフリップフロップ
の状態を所望の状態に設定できる。このため、スキャン
チェーンの末端のスキャンタイプフリップフロップで
も、前記所定の状態に初期状態が設定されるフリップフ
ロップ数程度のスキャンクロック期間で、所望の状態に
設定することができ、直流特性を試験するための時間を
従来のものに比べて短縮することができると共に、直流
特性試験用パタンも短くすることができる。
【0008】上記半導体集積回路において、前記複数の
スキャンタイプフリップフロップは、例えば、所定の個
数の組で分割されているものとすることができる。この
場合、各分割されたスキャンタイプフリップフロップの
組の間に、前記所定の状態に初期状態が設定されるフリ
ップフロップが挿入されたものとしてもよい。
【0009】上記半導体集積回路において、前記複数の
スキャンタイプフリップフロップの間に挿入される前記
所定の状態に初期状態が設定されるフリップフロップ
は、各挿入位置において「0」の状態に設定されるもの
と「1」の状態に設定されるものとをそれぞれ少なくと
も1つずつ含むことを好適とする。
【0010】すなわち、直流特性は、「0」の状態の場
合と、「1」の状態の場合とのそれぞれについて試験す
る必要がある。従って、上記のように「0」の状態に設
定されるフリップフロップと「1」の状態に設定される
フリップフロップの双方とを挿入することによって、ス
キャンタイプフリップフロップの状態を「0」と「1」
とのいずれにも短い期間で設定することができる。
【0011】上記半導体集積回路において、前記複数の
スキャンタイプフリップフロップのうちの少なくとも一
部は、外部にデータを出力するための端子に直結してい
るものとすることができる。
【0012】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点にかかる半導体集積回路の論理設計方法は、半導体
集積回路の論理設計データに基づいて、該半導体集積回
路を複数のスキャンタイプフロップフロップがスキャン
パスでつながれたスキャンチェーンを有するものに論理
設計する半導体集積回路の論理設計方法であって、前記
論理設計データに含まれているフリップフロップを抽出
するフリップフロップ抽出ステップと、前記フリップフ
ロップ抽出ステップで抽出したフリップフロップをスキ
ャンタイプフリップフロップに置き換える置換ステップ
と、前記置換ステップで置換されたスキャンタイプフリ
ップフロップをスキャンパスでつないでスキャンチェー
ンを作成するスキャンチェーン作成ステップと、前記ス
キャンチェーン作成ステップで作成されたスキャンチェ
ーンを、前記置換されたスキャンタイプフリップフロッ
プの所定個数毎に分割する分割ステップと、前記分割ス
テップで分割されたスキャンチェーンの分割位置に、所
定の状態に初期状態が設定されるフリップフロップを挿
入し、分割されたスキャンタイプフリップフロップの前
後にスキャンパスで接続する挿入ステップと、を含むこ
とを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点にかかる半導体集積回路の論理設計装置は、半導体
集積回路の論理設計データに基づいて、該半導体集積回
路を複数のスキャンタイプフロップフロップがスキャン
パスでつながれたスキャンチェーンを有するものに論理
設計する半導体集積回路の論理設計装置であって、前記
論理設計データに含まれているフリップフロップを抽出
するフリップフロップ抽出手段と、前記フリップフロッ
プ抽出手段が抽出したフリップフロップをスキャンタイ
プフリップフロップに置き換える置換手段と、前記置換
手段が置換したスキャンタイプフリップフロップをスキ
ャンパスでつないでスキャンチェーンを作成するスキャ
ンチェーン作成手段と、前記スキャンチェーン作成手段
が作成したスキャンチェーンを、前記置換されたスキャ
ンタイプフリップフロップの所定個数毎に分割する分割
手段と、前記分割手段が分割したスキャンチェーンの分
割位置に、所定の状態に初期状態が設定されるフリップ
フロップを挿入し、分割されたスキャンタイプフリップ
フロップの前後にスキャンパスで接続する挿入手段と、
を備えることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。
【0015】図1は、この実施の形態にかかるスキャン
パスを設けたLSIの回路構成を示すブロック図であ
る。図示するように、このLSIは、組み合わせ回路0
と、スキャンタイプフリップフロップ1〜12と、Dフ
リップフロップ13−1〜13−3、14−1〜14−
3とから概略構成されている。このLSIは、外部接続
端子として、スキャンインデータ端子Siと、スキャン
アウトデータ端子Soと、データ出力端子7o〜12o
と、データ入力端子(図示せず)と、クロック入力端子
(図示せず)と、スキャンクロック入力端子(図示せ
ず)と、モード選択信号入力端子(図示せず)とを有す
る。
【0016】組み合わせ回路0は、AND、ORなどの
論理回路の組み合わせによって構成されている。但し、
組み合わせ回路0中には、フリップフロップは存在しな
い。
【0017】スキャンタイプフリップフロップ1〜12
は、後述するように論理設計されたLSI中に含まれる
Dフリップフロップが置き換えられたものである。スキ
ャンタイプフリップフロップ1〜12は、図2に示すよ
うに、セレクタ21とDフリップフロップ本体22とか
ら構成され、データ入力端子D、データ出力端子Q及び
クロック入力端子CKの他に、スキャンイン端子S_I
N、スキャンアウト端子S_OUT及びモード入力端子
MODEを備える。セレクタ21は、モード入力端子M
ODEから入力されたモード選択信号に従って、データ
入力端子Dとスキャンイン端子S_INとを切り替え、
切り替えられた方の端子から入力された信号をDフリッ
プフロップ本体22の入力端子Dに供給する。Dフリッ
プフロップ本体22の出力端子Qから出力された信号
は、データ出力端子Qとスキャンアウト端子S_OUT
から外部に出力される。
【0018】スキャンタイプフリップフロップ1〜6の
データ入力端子Dは、このLSIのデータ入力端子また
は組み合わせ回路0にそれぞれ接続されている。スキャ
ンタイプフリップフロップ7〜12のデータ出力端子
は、このLSIのデータ出力端子7o〜12oにそれぞ
れ接続されている。
【0019】Dフリップフロップ13−1〜13−3
は、外部入力によって初期状態を「0」(ローレベル)
に設定できるように構成されている。Dフリップフロッ
プ14−1〜14−3は、外部入力によって初期状態を
「1」(ハイレベル)に設定できるように構成されてい
る。Dフリップフロップ13−1〜13−3、14−1
〜14−3では、データ入力端子がスキャンイン端子S
_INとして、データ出力端子がスキャンアウト端子S
_OUTとして用いられる。なお、Dフリップフロップ
13−1〜13−3、14−1〜14−3への初期状態
の設定は、モード選択信号によってなされる。
【0020】スキャンタイプフリップフロップ1〜12
及びDフリップフロップ13−1〜13−3、14−1
〜14−3は、互いにスキャンアウト端子S_OUTと
スキャンイン端子S_INとがスキャンパスpで繋がれ
ており、モード選択信号がスキャンモードに切り替えら
れたとき、スキャンクロックの入力に従って内部状態が
順次シフトする。このLSIのスキャンインデータ端子
Siは、Dフリップフロップ13−1のスキャンイン入
力端子S_INに、スキャンアウトデータ端子Soはス
キャンタイプフリップフロップのスキャンアウト端子S
_OUTにそれぞれ接続されている。
【0021】なお、このLSIは、クロック入力端子か
ら入力される通常のクロックとスキャンクロック入力端
子から入力されるスキャンクロックとをモード信号入力
端子モード信号選択端子から入力されるモード選択信号
に従って切り替えるセレクタ(図示せず)を備える。こ
のセレクタから出力される通常のクロックまたはスキャ
ンクロックは、スキャンタイプフリップフロップ1〜1
2或いはDフリップフロップ13−1〜13−3、14
−1〜14−3のクロック入力端子に入力される。
【0022】以下、上記LSIの設計及び上記LSIの
テストで使用する後述するファンクション試験用パタン
及び直流特性試験用パタンを生成する(以下、LSI設
計/テストパタン生成という)方法について説明する。
【0023】まず、LSI設計/テストパタン生成シス
テムについて、図3を参照して説明する。図示するよう
に、このLSI設計/テストパタン生成システムは、バ
ス30を介して互いに接続されたCPU31と、記憶装
置32と、入力装置33と、表示装置34と、出力装置
35と、ファイル装置36とから構成されている。
【0024】CPU31は、記憶装置32に記憶された
処理プログラムに従って、後述するフローチャートに示
す処理を実行する。記憶装置32は、主記憶装置及び補
助記憶装置から構成され、CPU31の処理プログラ
ム、処理データを記憶すると共に、CPU31のワーク
エリアとして使用される。入力装置33は、キーボー
ド、マウスなどによって構成され、オペレータの操作に
従ってCPU31に指示入力をする。表示装置34は、
CRTなどによって構成され、CPU31が実行する処
理に関しての操作指示を表示してオペレータに示す。出
力装置35は、後述する処理によって作成されたファン
クション試験用パタン及び直流特性試験用パタンを、例
えば、試験用の装置が読み込んで実行できる形で出力す
る。
【0025】ファイル装置36には、上記の回路構成を
有するLSIを含む複数のLSIのの論理設計データが
格納されている。ファイル装置36には、また、後述す
る処理によってスキャンチェーンが付加されたLSIの
論理設計データも格納される。
【0026】次に、図3のシステムにおいて、CPU3
1が実行するLSI設計/テストパタン生成の処理につ
いて、図4のフローチャートを参照して説明する。この
フローチャートの処理は、LSI設計/テストパタン生
成システムのオペレータが入力装置33を操作すること
によって、ファイル装置36に格納されたLSIの論理
設計データを指定して、スキャンチェーンの付加を行う
対象となる回路(以下、対象回路という)を指定するこ
とによって開始する。
【0027】処理が開始すると、CPU31は、対象回
路に含まれるフリップフロップを検出する(ステップS
11)。CPU31は、ステップS11で検出したフリ
ップフロップを、図2に示したスキャンタイプフリップ
フロップに置き換える(スキャン化する)処理を行う
(ステップS12)。そして、CPU31は、ステップ
S12で置き換えられたスキャンタイプフリップフロッ
プのスキャンイン端子S_INとスキャンアウト端子S
_OUTとを順次スキャンパスでつないで、スキャンチ
ェーンを作成する(ステップS13)。
【0028】次に、CPU31は、入力装置33からの
スキャンチェーンの分割間隔の入力を待機する(ステッ
プS14)。オペレータの操作によって、入力装置33
からスキャンチェーンの分割間隔の入力がなされると、
CPU13は、入力された分割間隔に従って、ステップ
S13で作成したスキャンチェーンを分割する(ステッ
プS15)。
【0029】次に、CPU31は、ステップS15で分
割したスキャンチェーンの分割位置に、外部入力によっ
て初期状態を設定できるノーマルタイプのDフリップフ
ロップを挿入し、分割されたスキャンチェーンと共に互
いにスキャンパスでつなぐ(ステップS16)。なお、
ステップS16でスキャンチェーンの各分割位置に挿入
するDフリップフロップの数は任意である。もっとも、
挿入するDフリップフロップの数を2個とする場合に
は、設定される初期状態は順に「0」「1」または
「1」「0」とするのが望ましく、3個とする場合に
は、順に「0」「1」「0」または「1」「0」「1」
とするのが望ましい。
【0030】そして、CPU31は、スキャンクロック
入力端子と、スキャンクロックと通常のクロックとを選
択するセレクタを追加し、このセレクタの出力端子と各
フリップフロップ(スキャンタイプフリップフロップと
初期状態の設定が可能なDフリップフロップ)のクロッ
ク入力端子とを接続する。さらに、CPU31は、モー
ド選択信号入力端子を追加し、このモード選択信号の入
力端子をステップS12で置き換えたスキャンタイプフ
リップフロップのセレクタ21と、スキャンクロックと
通常のクロックとを切り替えるためのセレクタとに接続
する(ステップS17)。
【0031】以上のステップS11〜S17の処理によ
って、テスト機能を実現するためのスキャンパスが設け
られた上記の図1に示すようなLSIの論理設計が終了
する。この論理設計データに基づいて、ファイル装置3
6に格納され、CAD(Computer Assisted Design)ソ
フトによる処理に従って、LSIのレイアウト設計がな
される。そして、このレイアウト設計に従って、論理設
計されたLSIのチップが製造される。
【0032】再び、フローチャートの説明に戻る。ステ
ップS17のスキャンクロックとモード選択信号の挿入
との処理を終了すると、CPU31は、ファンクション
試験用ATG(Auto Test pattern Generator)の処理
プログラムと直流特性試験用ATGのプログラムとを立
ち上げ、以下、この2つの処理を並行して実行する。
【0033】ファンクション試験用ATGでは、CPU
31は、ステップS17までの処理で作成された論理設
計データに基づいて、製造されたLSIに論理異常がな
いかを検出するためのファンクション試験用パタンを生
成する(ステップS18)。そして、CPU31は、生
成されたファンクション試験用パタンを試験用の装置が
読み込んで実行できる形にして出力装置35から出力さ
せる(ステップS20)。なお、このファンクション試
験用パタンは、スキャンインすべき入力データと、スキ
ャンアウトされる出力データの期待値とからなり、ファ
ンクション試験は、実際にスキャンアウトされた出力デ
ータと、ファンクション試験用パタンに含まれる出力デ
ータの期待値とを比較することによって行われるもので
ある。また、ファンクション試験は、LSIをLSIテ
スタと呼ばれる試験装置に実装し、ファンクション試験
パタンの入力データに対応する入力電圧を印加し、出力
データに対応する出力電圧が得られるかどうかを試験す
る。
【0034】直流特性試験用ATGでは、CPU31
は、ステップS17までの処理で作成された論理設計デ
ータに基づいて、製造されたLSIの直流特性を検出す
るための直流特性試験用パタンを生成する(ステップS
19)。そして、CPU31は、生成された直流特性試
験用パタンを試験用の装置が読み込んで実行できる形に
して出力装置35から出力させる(ステップS21)。
なお、直流特性は、半導体集積回路の各端子の直流特性
(出力電圧特性(VOH、VOL)、入力・出力電圧特性
(IIH、IIL、IOH、IOL)等)を調べるために必要と
なるものであり、各端子についてこれらの全試験を行う
ためには、それぞれハイレベル「1」とローレベル
「0」の状態をもつことが必要となる。直流特性試験用
パタンも、スキャンインすべき入力データと、スキャン
アウトされる出力データの期待値とからなる。直流特性
試験も、ファンクション試験と同様に、LSIをLSI
テスタと呼ばれる試験装置に実装する。直流特性パタン
の入力データに対応する入力電圧と出力電流などの他の
条件を印加し、ここで、出力データが試験規格を満足す
るかどうかを試験する。
【0035】以下、図1のLSIのテスト時における動
作について、図5のタイミングチャートを参照して説明
する。この動作は、LSIをテスト用の装置に実装した
状態で行われるものである。
【0036】タイミングt0において、モード選択信号
入力端子から入力されるモード選択信号は、通常モード
となっている。このとき、セレクタがスキャンクロック
ではなく、通常のクロックを選択して出力するため、ス
キャンクロックS_CLKのフリップフロップへの入力
はなく、また、スキャンタイプフリップフロップ1〜1
2及びDフリップフロップ13−1〜13−3、14−
1〜14−3の状態は、不定となっている。
【0037】次に、タイミングt1において、モード選
択信号入力端子から入力されるモード選択信号は、通常
モードからスキャンモードに切り替えられたとする。こ
れにより、Dフリップフロップ13−1〜13−3の状
態が「0」に設定され、Dフリップフロップ14−1〜
14−3の状態が「1」に設定される。また、スキャン
モードの信号により、セレクタが通常のクロックでな
く、スキャンクロックを選択して出力する。さらに、ス
キャンタイプフリップフロップ1〜12のセレクタ21
は、スキャンイン端子S_INからの信号を選択してD
フリップフロップ本体22のデータ入力端子Dに供給す
る。
【0038】タイミングt2からは、セレクタからスキ
ャンクロックS_CLKが出力される。そして、このス
キャンクロックの立ち上がりタイミング毎に、スキャン
パスpでつながれたスキャンチェーン上のスキャンタイ
プフリップフロップ1〜12及びDフリップフロップ1
3−1〜13−3、14−1〜14−3の値(内部状
態)がシフトしていく。なお、スキャンインデータ端子
Siから入力されるスキャンインデータは、ここでは
「0」のままとする。
【0039】このようなスキャンクロックの入力によ
り、例えば、スキャンタイプフリップフロップ12の内
部状態は、タイミングt0〜t4までは不定のままであ
るが、Dフリップフロップ14−1よりシフトされてき
た値によって、タイミングt5において「1」となる。
また、タイミングt6において、Dフリップフロップ1
3−1よりシフトされてきた値によって、「0」とな
る。すなわち、モード選択信号をスキャンモードとして
から、5クロックタイミング後までに、スキャンタイプ
フリップフロップ12の内部状態を「0」と「1」との
両方に設定できることとなる。同様にして他のスキャン
タイプフリップフロップ1〜11について検証してみて
も、スキャンモードの設定から5クロックタイミング後
までには、内部状態を「0」と「1」の両方に設定でき
ることがわかる。
【0040】これに対して、比較例として、図1の回路
にDフリップフロップ13−1〜13−3、14−1〜
14−3のスキャンチェーンへの挿入がない、従来型の
LSIについて考える。この場合、スキャンチェーンに
つながれたスキャンタイプフリップフロップ1〜12へ
の内部状態を所望の値に設定するためには、スキャンイ
ンデータ端子Siからの入力によらなければならない。
このため、スキャンタイプフリップフロップ12の状態
を「0」と「1」との両方に設定するまでには、12ク
ロック期間を要することとなる。
【0041】以上説明したように、この実施の形態のL
SIでは、スキャンタイプフリップフロップ1〜12の
状態を「0」及び「1」の両方に設定し、スキャンタイ
プフリップフロップ1〜12に直結した出力端子7o〜
12oの状態を「0」及び「1」の両方にできるまでの
期間を、従来型のLSIよりも短くすることができる。
このため、LSIの直流特性試験を短期間で行うことが
でき、直流特性試験用パタンも短くて済むようになる。
【0042】上記の実施の形態において、図1のLSI
の回路は、スキャンタイプフリップフロップ1〜12
は、4個ずつで分割されていたが、この分割間隔は任意
である。また、分割された位置に挿入されているDフリ
ップフロップの数、及びそれぞれ設定される初期状態、
さらにその順番も任意であり、例えば、分割された位置
に挿入されるDフリップフロップをそれぞれ1つずつと
し、設定される初期状態を交互に「0」または「1」と
してもよい。
【0043】上記の実施の形態では、LSIに本発明を
適用した場合について説明したが、本発明は、例えば、
一般にMSI或いはVLSIと呼ばれるものなど、任意
の集積度の半導体集積回路に適用することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体集積回路の直流特性試験を短期間で行うことがで
き、直流特性試験用パタンも短くて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるスキャンパスを設
けたLSIの回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1のスキャンタイプフリップフロップの構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態のLSI設計/テストパタ
ン生成システムの構成を示すブロック図である。
【図4】図3のシステムにおける処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】図1のLSIにおける動作を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
0 組み合わせ回路 1〜12 スキャンタイプフリップフロップ 7o〜12o 出力端子 13−1〜13−3、14−1〜14−3 Dフリップ
フロップ 21 セレクタ 22 Dフリップフロップ 30 バス 31 CPU 32 記憶装置 33 入力装置 34 表示装置 35 出力装置 36 ファイル装置 p スキャンパス Si スキャンインデータ端子 So スキャンアウトデータ端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のスキャンタイプフロップフロップが
    スキャンパスでつながれたスキャンチェーンを有する半
    導体集積回路であって、 前記複数のスキャンタイプフリップフロップの間に、所
    定の状態に初期状態が設定されるフリップフロップが挿
    入されていることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】前記複数のスキャンタイプフリップフロッ
    プは、所定の個数の組で分割され、各分割されたスキャ
    ンタイプフリップフロップの組の間に、前記所定の状態
    に初期状態が設定されるフリップフロップが挿入されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回
    路。
  3. 【請求項3】前記複数のスキャンタイプフリップフロッ
    プの間に挿入される前記所定の状態に初期状態が設定さ
    れるフリップフロップは、「0」の状態に設定されるも
    のと「1」の状態に設定されるものとをそれぞれ少なく
    とも1つずつ含むことを特徴とする請求項1または2に
    記載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】前記複数のスキャンタイプフリップフロッ
    プのうちの少なくとも一部は、外部にデータを出力する
    ための端子に直結していることを特徴とする請求項3に
    記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】半導体集積回路の論理設計データに基づい
    て、該半導体集積回路を複数のスキャンタイプフロップ
    フロップがスキャンパスでつながれたスキャンチェーン
    を有するものに論理設計する半導体集積回路の論理設計
    方法であって、 前記論理設計データに含まれているフリップフロップを
    抽出するフリップフロップ抽出ステップと、 前記フリップフロップ抽出ステップで抽出したフリップ
    フロップをスキャンタイプフリップフロップに置き換え
    る置換ステップと、 前記置換ステップで置換されたスキャンタイプフリップ
    フロップをスキャンパスでつないでスキャンチェーンを
    作成するスキャンチェーン作成ステップと、 前記スキャンチェーン作成ステップで作成されたスキャ
    ンチェーンを、前記置換されたスキャンタイプフリップ
    フロップの所定個数毎に分割する分割ステップと、 前記分割ステップで分割されたスキャンチェーンの分割
    位置に、所定の状態に初期状態が設定されるフリップフ
    ロップを挿入し、分割されたスキャンタイプフリップフ
    ロップの前後にスキャンパスで接続する挿入ステップ
    と、を含むことを特徴とする半導体集積回路の論理設計
    方法。
  6. 【請求項6】半導体集積回路の論理設計データに基づい
    て、該半導体集積回路を複数のスキャンタイプフロップ
    フロップがスキャンパスでつながれたスキャンチェーン
    を有するものに論理設計する半導体集積回路の論理設計
    装置であって、 前記論理設計データに含まれているフリップフロップを
    抽出するフリップフロップ抽出手段と、 前記フリップフロップ抽出手段が抽出したフリップフロ
    ップをスキャンタイプフリップフロップに置き換える置
    換手段と、 前記置換手段が置換したスキャンタイプフリップフロッ
    プをスキャンパスでつないでスキャンチェーンを作成す
    るスキャンチェーン作成手段と、 前記スキャンチェーン作成手段が作成したスキャンチェ
    ーンを、前記置換されたスキャンタイプフリップフロッ
    プの所定個数毎に分割する分割手段と、 前記分割手段が分割したスキャンチェーンの分割位置
    に、所定の状態に初期状態が設定されるフリップフロッ
    プを挿入し、分割されたスキャンタイプフリップフロッ
    プの前後にスキャンパスで接続する挿入手段と、を備え
    ることを特徴とする半導体集積回路の論理設計装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019792A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Nec Corp 半導体集積回路、スキャンパス初期化方法、テストパターン生成システム、及びプログラム

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