JPH11160298A - ガス中の不純物の分析方法及び装置 - Google Patents

ガス中の不純物の分析方法及び装置

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JPH11160298A
JPH11160298A JP32342697A JP32342697A JPH11160298A JP H11160298 A JPH11160298 A JP H11160298A JP 32342697 A JP32342697 A JP 32342697A JP 32342697 A JP32342697 A JP 32342697A JP H11160298 A JPH11160298 A JP H11160298A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスクロマトグラフやガスクロマトグラフ質
量分析計等から得られるピーク幅の広がりを抑えてピー
ク高さを高くすることができ、分析感度の大幅な向上が
図れるとともに、各種組成のガスにも対応が可能なガス
中の不純物の分析方法及び装置を提供する。 【解決手段】 サンプリング手段15で複数回サンプリ
ングを繰返した試料ガスを低温状態のトラップ管16に
トラップさせた後、トラップ管16を加熱することによ
り、トラップされている試料ガスを、トラップ管16か
ら分離カラム19に一気に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス中の不純物の
分析方法及び装置に関し、詳しくは、ガスクロマトグラ
フ(GC)やガスクロマトグラフ質量分析計(GCM
S)等の分析計によってガス中の不純物成分を高感度に
分析するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】半導体
産業で使用される各種ガスの高純度化の要求は年々高ま
ってきており、ガス中の不純物の管理レベルは、ppb
からサブppbレベルへと移ってきている。このような
極微量の不純物の管理には、大気圧イオン化質量分析計
(APIMS)が主力の分析計として使用されている。
【0003】しかし、上述のAPIMSが全てのガス分
析に適用できるわけではなく、APIMSによる通常の
分析操作では、イオン化ポテンシャルの高い窒素,アル
ゴン,ヘリウム等のガス中に含まれている微量の酸素,
水分等の分析は高感度で行うことができるが、主成分ガ
ス中に含まれている不純物成分のイオン化ポテンシャル
が主成分ガスより高い場合、例えば、アルゴン中の微量
窒素の分析や酸素中の微量水素,窒素,アルゴンの分析
等、あるいは、不純物成分の質量数と主成分ガスの質量
数とが同じ場合、例えば窒素中の一酸化炭素の分析等を
高感度で行うためには、反応ガスを用いたり、イオン化
電圧を変化させたりするなどの特殊な操作が必要であ
り、この特殊な操作を行っても十分な信頼性を有する分
析結果を得ることは困難であった。
【0004】したがって、APIMSで高感度分析を行
えないものを分析する場合は、従来からのGC,GCM
S,FT−IR,水分計,微量酸素計等の各種分析計を
使用しなければならないが、これらの分析計は、API
MSに比較すると感度の点で問題があり、半導体産業で
求められているppbからサブppbレベルの分析を行
うことは、実質的に不可能であった。
【0005】例えば、図3に示すように、GCやGCM
Sでは、試料ガス経路1a,1bを流れる試料ガスを、
切換弁(六方弁)2を介して計量管3に流通させた後、
切換弁2を切換えてキャリアガス経路4から供給される
キャリアガスを計量管3に流通させ、計量管内の試料ガ
スをキャリアガスに同伴させて分離カラム5に搬送し、
この分離カラム5で分離した各成分を検出器6で検出す
るようにしている。
【0006】このような構成の分析計における感度を向
上させる方法としては、計量管の体積を大きくしたり、
試料ガスの圧力を高くしたりすることによって試料ガス
の絶対量を増加させる方法や、試料ガスが流れる経路の
途中に、被分析成分である不純物成分を捕捉して濃縮す
るための濃縮管を設け、この濃縮管に不純物成分を濃縮
した後に分析する方法が考えられる。
【0007】ところが、計量管の体積を大きくする場合
は、計量管の径を大きくしたり、長さを長くしたりする
ため、分離カラムに流入する試料ガスの導入幅が広が
り、分離カラムでの分離に要する時間が長くなるだけで
なく、試料ガスとキャリアガスとの圧力差によって逆流
が発生したり、計量管の接続部でガス流れの乱れやガス
溜まりが発生したりすることもあり、検出器で得られる
不純物成分のピーク面積は増大するが、ピーク幅がブロ
ードになってしまうので、感度の向上効果は期待される
程ではない。
【0008】また、試料ガスの圧力を高くする場合、キ
ャリアガスの圧力(通常は3kg/cmG程度)以上
に高くすると、試料ガスがキャリアガス中に分散してし
まうため、結果的に、前述の計量管の体積増大と同様
に、ピーク幅が広がってしまう。さらに、試料ガスの圧
力が低い場合は、昇圧するための機器が必要となる。
【0009】一方、濃縮管に不純物成分を濃縮する方法
は、上述の二つの方法に比べて感度の向上効果が大き
く、極微量の不純物成分の分析を行うことはできるが、
不純物成分が濃縮管で濃縮されることを前提としている
ため、不純物成分を濃縮することが困難なものや、主成
分と不純物成分とが同じ挙動を示すものには適用するこ
とができなかった。
【0010】そこで本発明は、ピーク幅の広がりを抑え
てピーク高さを高くすることができ、分析感度の大幅な
向上が図れるとともに、各種組成のガスにも対応するこ
とが可能なガス中の不純物の分析方法及び装置を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のガス中の不純物の分析方法は、サンプリン
グ手段でサンプリングした試料ガスをキャリアガスに同
伴させて分離手段に導入し、該分離手段で主成分と不純
物成分とを分離した後、分析手段に導入して前記不純物
成分の濃度を測定する分析方法において、前記サンプリ
ング手段と分離手段との間に設けられたトラップ手段
に、複数回のサンプリングを行った試料ガスを低温状態
でトラップさせた後、該トラップ手段を加熱することに
よりトラップされた試料ガスを前記分離手段に送出する
ことを特徴とするものであって、さらに、前記トラップ
手段が、前記不純物成分を含む試料ガスを低温時に吸着
し、高温時に脱着する吸着剤が充填されているトラップ
管と、前記吸着剤を冷却する手段と加熱する手段とを備
えていることを特徴としている。
【0012】また、本発明のガス中の不純物の分析装置
は、所定量の試料ガスをサンプリングするサンプリング
手段と、該サンプリング手段でサンプリングした試料ガ
スをトラップするトラップ手段と、トラップ手段から導
出した試料ガス中の主成分と不純物成分とを分離する分
離手段と、該分離手段で分離した前記不純物成分の濃度
を測定する分析手段と、サンプリングした試料ガスをキ
ャリアガスに同伴させて前記サンプリング手段から前記
トラップ手段及び分離手段を介して前記分析手段に導入
するための分析経路とを備えるとともに、前記サンプリ
ング手段は、試料ガスを計量する計量管と、該計量管に
試料ガスを流通させる経路と、該計量管にキャリアガス
を流通させてサンプリングした試料ガスを前記分析経路
に送り出す経路と、計量管に流通させるガスを試料ガス
とキャリアガスとに切換えるガス流路切換え手段とを有
し、前記トラップ手段は、前記不純物成分を含む試料ガ
スを低温時に吸着し、高温時に脱着する吸着剤を充填し
たトラップ管と、前記吸着剤を冷却する手段及び加熱す
る手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の分析装置の一形
態例を示す系統図である。この分析装置は、試料ガスを
計量する計量管11、ガス流路切換え手段である六方弁
12、前記計量管11に六方弁12を介して試料ガスを
流通させる経路13a,13b及び計量管11に六方弁
12を介してキャリアガスを導入する経路14を有する
試料ガスのサンプリング手段15と、このサンプリング
手段15でサンプリングされた試料ガスをトラップする
トラップ手段であるトラップ管16と、試料ガス中の主
成分と不純物成分とを分離する分離手段である分離カラ
ム17と、不純物成分の濃度を測定する分析手段である
検出器18と、前記サンプリング手段15からトラップ
管16及び分離カラム17を介して検出器18に試料ガ
スを導入するための分析経路19とにより形成されてい
る。
【0014】前記トラップ管16には、相対的に低温で
試料ガスを吸着し、相対的に高温で試料ガスを脱着する
吸着剤が充填されとともに、この吸着剤を所定温度に冷
却するための冷却手段と、所定温度に加熱するための加
熱手段とが設けられている。前記吸着剤や冷却手段及び
加熱手段は、キャリアガス及び試料ガス(主成分及び不
純物成分)の種類に応じて適宜なものを選択することが
できる。具体的に、吸着剤としては、酸素,窒素,アル
ゴン,一酸化炭素,メタン,クリプトン等を分析する際
には、合成ゼオライト、例えばモレキュラシーブス13
XSを、炭酸ガス,亜酸化窒素,キセノン等を分析する
際には、ポーラスポリマービーズを、それぞれ使用する
ことができる。また、冷却手段は、キャリアガスが吸着
剤に吸着されないように、キャリアガスの種類に応じて
適宜な温度のものを選択すべきであり、氷やドライアイ
ス等も使用できるが、試料ガスをより確実に吸着させる
ためには、例えば、キャリアガスがヘリウムの場合には
液体窒素を、キャリアガスが窒素の場合には液体酸素を
用いることが好ましい。さらに、加熱手段としては、熱
風等を用いることもできるが、一般的な電気ヒーターを
用いることができる。なお、キャリアガスは、試料ガス
の成分や分析装置(検出器18)の種類によって適当な
ものを選択できるが、前記吸着剤に実質的に吸着されな
いものを選択する。
【0015】なお、前記サンプリング手段15,分離カ
ラム17及び検出器18は、特に限定されるものではな
く、通常のGCやGCMS等と同じものを使用すること
ができる。また、分離カラム17には、試料ガス中の各
成分を分離することができる充填剤、例えば合成ゼオラ
イトを充填すればよい。
【0016】このように形成した分析装置を用いて試料
ガス中の微量不純物成分を分析する手順は、以下の通り
である。まず、六方弁12の流路を図1に示す実線側と
した状態で、経路13aから試料ガスを、経路14から
キャリアガスをそれぞれ所定流量及び圧力で導入する。
また、トラップ管16は所定の吸着温度に冷却し、分離
カラム17は所定の温度に保持しておく。この状態で
は、試料ガスは、経路13aから六方弁12の流路12
aを経て経路13bに流出しており、キャリアガスは、
経路14から六方弁12の流路12bを経て計量管11
及びその前後の経路11a,11bを流れ、六方弁12
の流路12cを通って分析経路19に流出し、トラップ
管16及び分離カラム17を経て検出器18に流入する
状態となっている。
【0017】次に、六方弁12の流路を図1に示す破線
側に切換えると、経路13aからの試料ガスは、六方弁
12の流路12dから経路11b,計量管11,経路1
1aを通り、流路12eを経て経路13bに流出し、経
路14からのキャリアガスは、六方弁12の流路12f
を通って分析経路19に流出する状態となる。
【0018】計量管11の部分が十分に試料ガスに置換
された後、六方弁12の流路を実線側に戻して計量管1
1の部分にキャリアガスを導入すると、計量管11の部
分の所定量の試料ガスは、キャリアガスにより搬送され
て六方弁12の流路12cを通り、分析経路19に流出
してトラップ管16に流入し、管内の所定温度に冷却さ
れている吸着剤に吸着される。
【0019】すなわち、六方弁12を切換えることによ
り所定量の試料ガスがサンプリングされてトラップ管1
6にトラップされることになる。そして、試料ガスのサ
ンプリング操作を所定回数繰り返した後、分析経路19
にキャリアガスを流しながら、トラップ管16を所定温
度に加熱すると、吸着剤に吸着されている試料ガスが吸
着剤から脱着し、キャリアガスによってトラップ管16
から送り出され、サンプリング回数に応じた量の試料ガ
スが一気に分離カラム17に流入することになる。
【0020】したがって、分離カラム17における試料
ガスの導入幅が狭くなり、分離操作を集中的に行うこと
ができるので、試料ガス中の各成分がまとまった状態で
検出器18に流入することになり、ピーク幅が広がるこ
とがなく、ピーク高さを十分に高くすることができる。
これにより、極微量の不純物成分の分析を高感度で行う
ことが可能となる。
【0021】さらに、トラップ管16は、低温吸着で試
料ガスをトラップするため、トラップ管16の体積(内
径及び長さ)が小さくても、比較的大量の試料ガスをト
ラップすることができるので、ガスの流れに乱れやガス
溜まりが発生することもない。
【0022】また、試料ガスの主成分及び不純物成分を
共にトラップするようにしているので、前記濃縮法のよ
うな制限が無くなるため、各種ガスを測定対象とするこ
とが可能である。なお、トラップ管16は、分析対象と
なる試料ガス中の不純物成分を十分にトラップできれば
よく、主成分を完全にトラップできなくてもよい。
【0023】図2は、本発明の分析装置の他の形態例を
示す系統図であって、試料ガスをトラップするトラップ
管を2系統設けたものである。すなわち、2個のトラッ
プ管16a,16bを前後2個の四方弁21,22によ
り並列に接続し、四方弁21,22を切換えることによ
り、一方のトラップ管を使用できるように形成したもの
である。なお、前記形態例と同一の構成要素には同一符
号を付して詳細な説明は省略する。
【0024】図2において、両四方弁21,22の流路
が図2に示す実線側に切換えられている状態では、六方
弁12から分析経路19に流出したガス(試料ガス,キ
ャリアガス)は、上流側四方弁21の流路21aを経て
第1のトラップ管16aを通った後、下流側四方弁22
の流路22aを経て分離カラム17に向かう。このと
き、第2のトラップ管16bには、経路23aから導入
されるパージガス(通常はキャリアガスと同じガス)
が、上流側四方弁21の流路21bを経て流入し、下流
側四方弁22の流路22bを経て経路23bに流出して
いる。したがって、この状態では、第1のトラップ管1
6aを使用して前記同様の分析操作を行うことができ
る。
【0025】また、両四方弁21,22の流路を図2に
示す破線側に切換えると、六方弁12からのガスは、上
流側四方弁21の流路21cを経て第2のトラップ管1
6bを通り、下流側四方弁22の流路22cを経て分離
カラム17に向かう。また、第1のトラップ管16aで
は、経路23aからのパージガスが、上流側四方弁21
の流路21dを経て流入し、下流側四方弁22の流路2
2dを経て経路23bに流出する。したがって、この状
態では、第2のトラップ管16bを使用して前記同様の
分析操作を行うことができる。
【0026】このように、2個のトラップ管16a,1
6bを選択使用可能な状態に設置し、各トラップ管16
a,16bに異なる種類の吸着剤を充填しておくことに
より、試料ガスの種類や組成に応じた最適な吸着剤を簡
単な弁操作のみで選択使用することができる。さらに、
四方弁のようなガス流路切換え手段を適宜設けることに
より、3個以上のトラップ管を切換え使用可能に接続す
ることができる。
【0027】
【実施例】実施例1 図1に示す構成の分析装置を使用してアルゴンガス(主
成分)中に含まれる窒素,メタン及び一酸化炭素の分析
を行った。検出器には、イオン化方法が電子衝撃法であ
る四重極型質量分析計を使用した。計量管の寸法は、内
径2.18mm、長さ26.8cm(内容積約1ミリリ
ットル)とし、分離カラムの寸法は、内径2.18m
m、長さ2mとした。分離カラム内には、充填剤として
モレキュラシーブス13XSを充填し、操作温度を60
℃に設定した。また、キャリアガスには、圧力0.4M
Paのヘリウムを使用し、流量は、20℃換算で毎分2
0ミリリットルとした。試料ガスは、圧力を0.15M
Pa、流量を20℃換算で毎分70ミリリットルとし
た。
【0028】トラップ管は、内径4mm、長さ65mm
とし、内部にモレキュラシーブス13XSを充填した。
このトラップ管の冷却には液体窒素を使用し、吸着操作
温度を−196℃とした。また、トラップ管の加熱には
電気ヒーターを使用し、脱着操作温度を60℃に設定す
るとともに、−196℃から60℃への加熱を60秒程
度で行うようにした。なお、トラップ管の形状はU字状
とし、その下方から液体窒素容器を上昇させることによ
り、トラップ管を液体窒素中に浸漬できるように形成し
た。
【0029】前述の手順によるサンプリング操作を16
回行い、トラップ管内に約16ミリリットルの試料ガス
をトラップさせた後、トラップ管を加熱して分析操作を
行った。
【0030】比較例1 実施例1におけるトラップ管を取外した以外は、実施例
1と同じ条件とし、1回のサンプリング毎に分析操作を
行った。実施例1及び比較例1における分析操作を各5
回繰返した。その結果を表1乃至表3に示す。表1は、
窒素1.5ppmに対するピーク高さを、表2は、メタ
ン1.1ppmに対するピーク高さを、表3は、一酸化
炭素1.0ppmに対するピーク高さを、それぞれ示し
ている。
【0031】
【表1】
【表2】
【表3】
【0032】実施例2及び比較例2 試料ガスを、微量の水素を含む窒素に代えて実施例1及
び比較例1と同様の分析操作を行った。なお、実施例2
におけるサンプリング回数は、15回とした。実施例2
及び比較例2における分析操作を各3回繰返した。その
結果(水素1ppmに対するピーク高さ)を表4に示
す。
【0033】
【表4】
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガス中の微量不純物を高感度で分析することができると
ともに、各種組成のガスにも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分析装置の一形態例を示す系統図で
ある。
【図2】 本発明の分析装置の他の形態例を示す系統図
である。
【図3】 従来のGCやGCMS等の構成例を示す系統
図である。
【符号の説明】
11…計量管、12…六方弁、15…サンプリング手
段、16,16a,16b…トラップ管、17…分離カ
ラム、18…検出器、19…分析経路、21,22…四
方弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリング手段でサンプリングした試
    料ガスをキャリアガスに同伴させて分離手段に導入し、
    該分離手段で主成分と不純物成分とを分離した後、分析
    手段に導入して前記不純物成分の濃度を測定する分析方
    法において、前記サンプリング手段と分離手段との間に
    設けられたトラップ手段に、複数回のサンプリングを行
    った試料ガスを低温状態でトラップさせた後、該トラッ
    プ手段を加熱することによりトラップされた試料ガスを
    前記分離手段に送出することを特徴とするガス中の不純
    物の分析方法。
  2. 【請求項2】 前記トラップ手段は、前記不純物成分を
    含む試料ガスを低温時に吸着し、高温時に脱着する吸着
    剤が充填されているトラップ管と、前記吸着剤を冷却す
    る手段と加熱する手段とを備えていることを特徴とする
    請求項1記載のガス中の不純物の分析方法。
  3. 【請求項3】 所定量の試料ガスをサンプリングするサ
    ンプリング手段と、該サンプリング手段でサンプリング
    した試料ガスをトラップするトラップ手段と、トラップ
    手段から導出した試料ガス中の主成分と不純物成分とを
    分離する分離手段と、該分離手段で分離した前記不純物
    成分の濃度を測定する分析手段と、サンプリングした試
    料ガスをキャリアガスに同伴させて前記サンプリング手
    段から前記トラップ手段及び分離手段を介して前記分析
    手段に導入するための分析経路とを備えるとともに、前
    記サンプリング手段は、試料ガスを計量する計量管と、
    該計量管に試料ガスを流通させる経路と、該計量管にキ
    ャリアガスを流通させてサンプリングした試料ガスを前
    記分析経路に送り出す経路と、計量管に流通させるガス
    を試料ガスとキャリアガスとに切換えるガス流路切換え
    手段とを有し、前記トラップ手段は、前記不純物成分を
    含む試料ガスを低温時に吸着し、高温時に脱着する吸着
    剤を充填したトラップ管と、前記吸着剤を冷却する手段
    及び加熱する手段とを備えていることを特徴とするガス
    中の不純物の分析装置。
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