JPH11160240A - 発光分光分析による金属中陽性元素の形態別定量方法 - Google Patents

発光分光分析による金属中陽性元素の形態別定量方法

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JPH11160240A
JPH11160240A JP9340642A JP34064297A JPH11160240A JP H11160240 A JPH11160240 A JP H11160240A JP 9340642 A JP9340642 A JP 9340642A JP 34064297 A JP34064297 A JP 34064297A JP H11160240 A JPH11160240 A JP H11160240A
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JP9340642A
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Takashi Sugihara
孝志 杉原
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Kawatetsu Techno Research Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光分光分析により金属合金元素の量とその
存在形態を迅速かつ正確に定量する。特に鋼中Alの量
と存在形態の定量を行なう。 【解決手段】 金属の発光分光分析の際、発光パルスご
とにスペクトル線を分光し、含有元素の固有スペクトル
線の強度を測光し、特定陽性元素と結合して金属組織中
に析出相を形成する特定陰性元素の固有スペクトル線の
うち、特定陽性元素のスペクトル線強度がしきい値を越
える強度を累積又は積分し、その結果を予め設定された
検量線と対比して、該陰性元素量、さらには前記析出相
を構成する陽性元素量を定量する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属の合金元素の発
光分光分析方法に係り、特に陽性合金元素が金属中に固
溶するとともに析出物としても存在するときに該陽性元
素の存在量を存在形態別に同時に定量しうる発光分光分
析方法に関する。就中本発明は鋼材中のAlの含有量を
その存在形態別に定量しうる発光分光分析に関する。
【0002】
【従来の技術】金属中の合金元素は金属組織中に固溶し
て存在するばかりでなく、種々の介在物、析出物の形を
とって存在し、金属の性質に重要な影響を及ぼす。たと
えば鋼中のアルミニウムは鋼に固溶しているアルミニウ
ム(以下、Alsolと記す)以外に非金属介在物である
酸化物系介在物(以下、Al23と記す)および窒化物
系析出物(以下、AlNと記す)の形態をとる。一般に
鋼の精錬過程においては、各鋼種毎にAlsol量が定め
られ、その量が規格範囲に収まるようにAlの添加量が
調整されるが、Al23が介在物として存在すると、こ
れを起点に割れが生じやすく、また、疲労特性を劣化さ
せる原因になるので極力低減するようにすることが必要
である。また、AlNは結晶粒の微細化、焼き入れ性等
を通じて鋼材の強度、靱性等に影響を及ぼすので鋼種に
応じ一定の範囲内に収めなければならない。
【0003】したがって鋼の精錬過程において鋼中Al
の濃度をその存在形態とともに迅速に把握し、精錬に反
映させる必要がある。特にワイヤ材や深絞り材等はAl
23系介在物による品質低下の影響が大きく、また、A
lNによる製品の性質への影響も大きいため、製造工程
においてAlNの含有量を正確にかつ迅速に定量するこ
とが重要である。従来、Alの形態別の定量には化学的
分離定量法や発光分光分析法が用いられているが、化学
的分離法は試料の分解に時間を要し、そのため、迅速性
がなく、鋼の製造における工程管理のための分析に直接
利用することができない。
【0004】一方、発光分光分析による定量法はスパー
ク放電により発光させ、その連続スペクトル線を分光し
て各元素のスペクトル線の波長および強度から試料中の
成分濃度を知ることができ工程分析に多用されている。
また、この方法を利用して介在物の粒径分布を求める方
法が特開平4−5549号公報に開示されており、特開
平4−5552号公報には介在物の平均粒径を求める方
法が開示されている。さらに特開平4−238250号
公報には介在物の存在個数、直径、含有量および平均直
径を求める方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法はAl、Ca等の陽性元素のみを測定しているた
め、陰性元素であるO、Nと結合した介在物の存在形態
が特定できない。したがって、これらの発光分光分析に
よっては陽性元素の含有量を析出物を含めた形態別に、
迅速、かつ、正確に分別定量することができず、そのた
め、たとえばAlについて存在形態別に迅速な分別定量
を行い、その結果を工程管理に反映させ、所望の品質の
鋼材を得ることは困難であった。本発明は、上記従来の
分析技術上の問題を解決することを目的とし、金属中
の、特に鋼中Alの存在形態を迅速、かつ、正確に定量
することができる発光分光分析法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、発光分光分
析の際に生ずるスパーク放電が地金と介在物との境界に
選択的な放電を起こし異常な強度のスペクトル線が生ず
ることに着目し、さらに本発明者等により近年開発され
た陰性元素の発光分光分析法を利用して陽性元素と対応
して生ずる陰性元素の発光スペクトル線強度を解析すれ
ば介在物等の合金元素について存在形態別に定量できる
ことを発見し、本発明を完成したものである。
【0007】本発明は、具体的には、まず、金属の発光
分光分析による陽性元素の定量方法を、金属の発光分光
分析の際、発光パルス毎にスペクトル線を分光し、含有
元素の固有スペクトル線の強度を測光し、該固有スペク
トル線のうち特定の陽性元素に対応するスペクトル線の
発光強度を累積又は積分し、予め設定された検量線と対
比させて該陽性元素の全含有量を決定するものとする。
【0008】また、発光分光分析による金属中陽性元素
の形態別定量方法を、金属の発光分光分析の際、発光パ
ルス毎にスペクトル線を分光し、含有元素の固有スペク
トル線の強度を測光し、特定陽性元素と結合して金属組
織中に析出相を形成する特定陰性元素の固有スペクトル
線のうち対応する特定陽性元素のスペクトル線強度がし
きい値を越えるものについての発光強度を累積又は積分
し、予め設定された検量線と対比させて該特定陰性元素
の含有量を決定し、該特定陰性元素の含有量から前記析
出相を構成する金属中陽性元素の含有量を決定するもの
とする。
【0009】さらに、発光分光分析による金属中陽性元
素の形態別定量方法を、金属の発光分光分析の際、発光
パルス毎にスペクトル線を分光し、含有元素の固有スペ
クトル線の強度を測光し、該固有スペクトル線のうち特
定の陽性元素に対応するスペクトル線の発光強度を累積
又は積分し、予め設定された検量線と対比させて該陽性
元素の全含有量を決定する段階と、該固有スペクトル線
のうち特定の陽性元素に対応するスペクトル線のうち金
属組織に固溶しているものに対応するスペクトル線の発
光強度を累積又は積分し、予め設定された検量線と対比
させて該陽性元素の固溶含有量を決定する段階と、該特
定陽性元素と結合して金属組織中に析出相を形成する特
定陰性元素の固有スペクトル線のうち対応する特定陽性
元素のスペクトル線強度がしきい値を越えるものについ
ての発光強度を累積又は積分し、予め設定された検量線
と対比させて該特定陰性元素の含有量を決定し、該特定
陰性元素の含有量から前記析出相を構成する陽性元素の
含有量を決定する段階と、を有するものとする。
【0010】さらに具体的な適用対象として、鉄鋼中A
lを陽性元素とし、陰性元素をNまたはOとして上記発
明を実施するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を鉄鋼中のAlの存在
量および存在形態を同時定量する場合に例をとって説明
する。 (全Al(Altot)含有量の決定)常法により発光分
光分析を行い、発光パルス毎にスペクトル線を分光し、
含有元素の固有スペクトル線の強度を測光する。本発明
においても通常の工程分析を兼ねる場合には分析対象と
なる成分は鋼中のすべての合金元素に及ぶが、Altot
量の決定のためにはAlに対応するスペクトル線の発光
強度を累積又は積分する。図1は縦軸に各放電パルスに
対応するAlの発光スペクトル線の強度をとり、横軸に
放電パルスの発生順をとって示したAlの発光スペクト
ル線強度の分布図である。図2、図3はそれぞれOおよ
びNの発光スペクトル線強度の分布図であり、図1に対
応して放電パルスの発生順に示されている。
【0012】図1〜3において(a)のスペクトル線は
いわゆる正常な発光によるものであり、Alに対応する
ものが通常のレベルで認められるが、OおよびNに対応
するものは低く、試料中の地金部のみが蒸発・発光した
ことによるもので、その強度はAlsolのみによるもの
と判断される。これに対し、(b)、(c)、(d)は
いわゆる異常な発光によるものとされているが、このう
ち(b)のスペクトル線はAlのスペクトル線強度が異
常に高く、同時にOおよびNのスペクトル線強度も高
い。したがってAl23とAlNとの複合介在物による
ものか、あるいは単独のAl23およびAlNの2種類
の介在物が同時に蒸発し、発光した結果によるものと推
定される。
【0013】(c)のスペクトル線はAlのスペクトル
線強度が異常に高く、同時にNのスペクトル線強度も高
い。したがってAlNによるものと推定される。同様に
(d)のスペクトル線はAlのスペクトル線強度が異常
に高く、同時にOのスペクトル線強度も高い。したがっ
てAl23によるものと推定される。一方、(e)のス
ペクトル線はAlに対応するものが低く、Nに対応する
ものが高い。また、(f)のスペクトル線はAlに対応
するものが低く、Oに対応するものが高い。これらはA
l以外の元素の窒化物系介在物あるいは酸化物系介在物
のよるものと推定される。
【0014】発光分光分析法は、従来、金属の地金(介
在物あるいは析出物以外の部分)中の元素の平均濃度
(含有量)を定量することに用いられていたために、ス
パーク放電により発生したスペクトル線のうち、異常強
度のスペクトル線を削除してデータ処理されていた。こ
の異常な強度のスペクトル線の発生は、スパーク放電が
地金と介在物との境界に選択的な放電を起こすためと考
えられている。本発明ではこの異常値を含めAlにより
発生するすべてのスペクトル線の発光強度を累積又は積
分し、その結果を予め設定してある検量線と対比してA
tot含有量を求める。図4は横軸にAlのスペクトル
線の発光強度を、縦軸に発光強度毎の出現度数をとった
ものであり、外枠で囲まれた面積が累積(積分)結果を
示す。これを予め設定してある検量線と対比させればA
tot含有量を求めることができる。
【0015】(Alsol含有量の決定)いわゆる正常な
発光によるAlのスペクトル線は試料中の地金部のみが
蒸発・発光したことによるもので、その強度はAlsol
のみによるものと判断されるので、正常な発光によるス
ペクトル線を累積又は積分し、予め設定された検量線と
対比すればAlsolの含有量が決定される。図5はAl
solによるスペクトル線の発光強度を横軸に、縦軸に各
発光強度に対応するスペクトル線の出現度数をとったも
のであり、囲まれた面積を予め設定された検量線と対比
することによりAlsol含有量を決定することができ
る。
【0016】(AlNとしてのAl含有量の決定)Al
NとしてのAl含有量(以下AlAlNという)の決定に
当たっては、まずAlNとして存在するN含有量を決定
し、該N含有量から計算によりAlAlN含有量を決定す
る。AlNとしてのN量はNの固有スペクトル線のうち
Alの発光に対応しているもののみを累積又は積分し、
予め設定された検量線と対比することのよって決定可能
である。そのため、本発明ではNによるスペクトル線の
うち、同時にAlによるスペクトル線が一定のしきい値
を越た場合に、Nのスペクトル線の強度を累積又は積分
し、その値を予め設定された検量線と対比してAlNと
してのN含有量とする。図3において(b)および
(c)はAlの発光強度がしきい値を越えており、かつ
Nの発光強度も高いので、これを累積又は積分し、予め
設定された検量線と対比してAlNによるN量を決定す
る。AlNによるN量が決定されれば、これにAlN/
Nの係数(2.9286)を乗じてAlN含有量を算出
し、さらにAl/AlNの係数(0.6585)を乗じ
AlAlN量に換算する。
【0017】(Al23としてのAl含有量の決定)A
23としてのAl含有量(以下AlAl2O3という)を
決定するには2つの方法がある。第1はAlの鋼中存在
形態がAlsol、AlNおよびAl23の3種に限られ
ていることを利用し、すでに決定したAltotからAl
solおよびAlAlNを差し引いてAlAl2O3とする方法で
ある。すなわち、 AlAl2O3=Altot−Alsol−AlAlN なお、Al23の存在量を決定するには上記により得ら
れたAl量に Al23/2Al=1.889 を乗じて計算すればよい。第2は、すでにAlAlNを決
定する方法として述べたとおり、まずAl23として存
在するO含有量を決定し、該O含有量から計算によりA
23としてのAl含有量を決定する方法である。その
手順は全くAlAlNの場合と同様であるので省略する。
【0018】上記AlAlNおよびAlAl2O3含有量の決定
にはAlのスペクトル線についてしきい値を設け、該し
きい値を越える放電に該当するものについて、Nおよび
Oのスペクトル線の発光強度を累積又は積分する。この
しきい値は図7に示すように、Alによる発光スペクト
ル線分布をAlsolによるもの介在物(析出物)による
もの(前記(b)、(c)、(d)によるもの)に分
け、両分布図の交点をしきい値とする。
【0019】上記のようにして鋼中のAlを存在形態別
の定量が可能になる。表1は脱ガス処理中における3種
類の低合金鋼のAlの形態を本発明により定量した結果
を同一試料の化学分析法による結果と対比して示したも
のである。なお、Al23の定量は酸分解・原子吸光分
析法により、AlNの定量は臭素酢酸エステル分解・蒸
留吸光光度法により行なった。表1に示したようにほと
んどの試料において、化学分析法による定量値とよく一
致しており、本発明方法が介在物形成元素の分別定量方
法として有効で、かつ正確であることが証明された。
【0020】
【表1】
【0021】また、以下に示す考察からも本発明方法に
よってAlの酸化物と窒化物の介在物の存在量を定量で
きること理論的にも明らかにされる。すなわち、スパー
ク放電1回当たりの試料の蒸発量は数100mg程度と
非常に少量であり、そのため、1回の放電で1μm以上
の介在物が複数個蒸発する確率は非常に小さく、一方、
1μm以下の介在物は、放電1回につき数個から10個
程度蒸発するが、蒸発量から考えて異常発光の原因にな
らない。したがって、1回の異常発光は1μm以上の介
在物1個に対応していると考えられ、Al、OおよびN
のスペクトル線の強度を測定すれば、Alの酸化物と窒
化物の介在物の存在量を、他の介在物及び析出物の影響
をほとんど受けることなしに定量できるのである。
【0022】本発明に係る発光分光分析は図8に模式的
に示すように、放電装置1、分析試料(電極でもある)
2、および電極3とからなる発光部20と、発光スペク
トル線を各元素の固有スペクトル線に分光する回析格子
7、それぞれの元素毎にスペクトル線を検出する検出器
(フォトマルチプライア)6等からなる分光器30と、
スパーク放電毎に発光したスペクトル線の強度を測光し
てアナログ量をデジタル量に変換する測光装置4、さら
に各元素のスペクトル線強度から上記に示した演算を行
う演算処理装置5から構成されている。演算処理装置に
は本装置の操作指示や測定のための端末機(CRT、プ
リンター、キーボード等)も付設されている。本装置を
用い、試料と対電極との間に多数回スパーク放電し、ス
パーク放電毎の発光を分光したスペクトル線を検出器で
検出し、金属元素(例えばアルミニウム)および酸素と
窒素の発光強度を各々測光し、上記に説明したように各
元素に対応するスペクトル線の強度を累積又は積分し、
予め設定された検量線と対比させることにより金属中の
陽性元素の存在量をその存在形態とともに定量できる。
【0023】以上、本発明の構成を鋼中Alの存在形態
の定量方法に基づいて説明したが、本発明はこれに限ら
れるものではなく、たとえば鋼中Mnの存在形態をMn
S、固溶Mn、MnOに分けて定量することにも用いる
ことができる。その他、酸化物を形成するTi、Ca、
Si、Cr等について形態別分別定量を行うことができ
る。さらに本発明は非鉄金属の合金元素についても利用
可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明により、金属中の介在物形成元素
の分別定量を迅速にかつ精度よく行うことができる。ま
た、本発明は従来の多元素同時定量型発光分光分析装置
に付設して行うことが可能なため、操業管理用の成分分
析と同時に介在物形成元素の形態別に分別定量が行える
ことができ、試験業務の効率化、製錬工程での歩留まり
向上、さらには製造コストの低減に寄与するところが大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦軸に各放電パルスに対応するAlの発光スペ
クトル線の強度をとり、横軸に放電パルスの発生順をと
って示したAlの発光スペクトル線強度の分布図であ
る。
【図2】Oの発光スペクトル線強度の分布図である。
【図3】Nの発光スペクトル線強度の分布図である。
【図4】横軸にAlのスペクトル線の発光強度を、縦軸
に発光強度の出現度数をとったAlのスペクトル線強度
の分布図である。
【図5】Alsolによるスペクトル線の発光強度を横軸
に、縦軸にスペクトル線の出現度数をとったAlsol
よるスペクトル線の発光強度分布図である。
【図6】Alsolによる発光スペクトル線分布図と介在
物(析出物)による発光スペクトル線分布図からしきい
値を決定する方法を示す説明図である。
【図7】本発明を実施する発光分光分析の模式図であ
る。
【符号の説明】
1:放電発光装置 2:分析試料 3:対電極 4:測光装置 5:データ処理装置 6:検出器(フォトマルチプライア) 7:回折格子 8:スリット 9:端末機 20:発光部 30:分光器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属の発光分光分析の際、発光パルス毎
    にスペクトル線を分光し、含有元素の固有スペクトル線
    の強度を測光し、 該固有スペクトル線のうち特定の陽性元素に対応するス
    ペクトル線の発光強度を累積又は積分し、予め設定され
    た検量線と対比させて該陽性元素の全含有量を決定する
    ことを特徴とする発光分光分析による金属中陽性元素の
    定量方法。
  2. 【請求項2】 金属の発光分光分析の際、発光パルス毎
    にスペクトル線を分光し、含有元素の固有スペクトル線
    の強度を測光し、 特定陽性元素と結合して金属組織中に析出相を形成する
    特定陰性元素の固有スペクトル線のうち対応する特定陽
    性元素のスペクトル線強度がしきい値を越えるものにつ
    いての発光強度を累積又は積分し、予め設定された検量
    線と対比させて該特定陰性元素の含有量を決定し、該特
    定陰性元素の含有量から前記析出相を構成する陽性元素
    の含有量を決定することを特徴とする発光分光分析によ
    る金属中陽性元素の形態別定量方法。
  3. 【請求項3】 金属の発光分光分析の際、発光パルス毎
    にスペクトル線を分光し、含有元素の固有スペクトル線
    の強度を測光し、 該固有スペクトル線のうち特定の陽性元素に対応するス
    ペクトル線の発光強度を累積又は積分し、予め設定され
    た検量線と対比させて該陽性元素の全含有量を決定する
    段階と、 該固有スペクトル線のうち特定の陽性元素に対応するス
    ペクトル線のうち金属組織に固溶しているものに対応す
    るスペクトル線の発光強度を累積又は積分し、予め設定
    された検量線と対比させて該陽性元素の固溶含有量を決
    定する段階と、 該特定陽性元素と結合して金属組織中に析出相を形成す
    る特定陰性元素の固有スペクトル線のうち対応する特定
    陽性元素のスペクトル線強度がしきい値を越えるものに
    ついての発光強度を累積又は積分し、予め設定された検
    量線と対比させて該特定陰性元素の含有量を決定し、該
    特定陰性元素の含有量から前記析出相を構成する陽性元
    素の含有量を決定する段階と、を有することを特徴とす
    る発光分光分析による金属中陽性元素の形態別定量方
    法。
  4. 【請求項4】 陽性元素がAlであり、陰性元素がNま
    たはOである請求項2または3記載の鉄鋼中Alの存在
    量および存在形態の同時定量方法。
JP9340642A 1997-11-26 1997-11-26 発光分光分析による金属中陽性元素の形態別定量方法 Pending JPH11160240A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1355145A1 (en) * 2002-04-19 2003-10-22 Central Iron & Steel Research Institute A method for analysing metals in the fundamental state utilizing the statistical distribution of elements

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