JPH11160117A - 計測装置、流量計およびそれらの制御方法ならびに制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

計測装置、流量計およびそれらの制御方法ならびに制御プログラムを記録した記録媒体

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JPH11160117A
JPH11160117A JP9345742A JP34574297A JPH11160117A JP H11160117 A JPH11160117 A JP H11160117A JP 9345742 A JP9345742 A JP 9345742A JP 34574297 A JP34574297 A JP 34574297A JP H11160117 A JPH11160117 A JP H11160117A
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修也 伊藤
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明子 渡延
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誠一 中原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度の計測装置および流量計を提供する。 【解決手段】 センサ部60から流量に対応した周波数
のパルス信号が入力され、これを主カウンタ53および
副カウンタ54で計数する。このとき、主カウンタ53
は当該流路の口径に対応した期間計数を行う。これによ
り、主カウンタで高精度の計測を行うことができ、この
値を積算データとする。副カウンタ54の計数値は瞬時
値として表示部で表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定物理量の大
きさに対応する周波数を有する測定信号を用いて当該物
理量を測定し、該測定した物理量を表示するようになさ
れた計測装置、流量計およびその制御方法ならびに制御
プログラムを記録した記録媒体に関し、特に電源として
電池を使用する場合に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、被測定物理量の大きさに対応
する周波数を有する測定信号を用いて当該物理量を測定
することは知られている。このような測定装置の一例と
して、カルマン渦の発生周期を測定することにより流量
を計測する流量計が知られている。例えば、本出願人
は、一台の流量計において、瞬時流量値と積算流量値と
を演算処理して、選択的に表示部に表示できるようにし
た流量計を提案している(特開平8−136315号公
報)。この流量計は、電池式流量計の場合と2線式4〜
20mA流量伝送器の場合との構成とされている。そし
て、流量の計測は3秒間に1秒間だけ行い、測定信号か
ら所定の演算式により瞬時流量を演算し、該瞬時流量を
累算することにより積算流量値を得るようにしている。
そして、流量計測の0.5秒前から計測終了までの1.
5秒間だけアナログ回路に給電し、残りの1.5秒間は
給電を中止することによって、電池寿命を長期間確保す
るようにしている。
【0003】一方、流量計の機能を備える流量検出スイ
ッチとして、特開平9−89613号公報が開示されて
いる。この流量スイッチは、カルマン渦の発生周期を測
定し、周期の逆数の周波数と流量との関係を表すデータ
テーブルを参照して流量を決定し、さらに、該流量を積
算して積算流量値を表示するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記3秒間の内の1秒
間だけ流量の計測を行う流量計によれば、消費電力を低
減することは可能となるが、3秒のうち2秒間は計測し
た1秒間と同じ流量が流れているとみなして積算流量値
を算出しているために、高精度の積算流量値を得ること
ができないという問題点があった。また、上記従来の流
量検出スイッチは、カルマン渦の発生周期を測定してい
るため、周波数が高い場合は周期が短くなってしまい、
測定分解能が得られず、測定精度が悪いという問題点が
あった。さらに、周期の逆数より得られた周波数から、
データテーブルを参照して流量を決定しているが、1つ
の周波数に対して1つの流量データを定義しているため
膨大な容量のメモリを必要とし、多種類の口径のデータ
テーブルや制御プログラムを1つのCPU(マイコン)
に収容することができず、何種類ものCPU(マイコ
ン)を用意しなければならないという問題点があった。
さらにまた、積算流量値は3桁の7セグメントLEDに
て表示しているため、計測を開始しても短時間の内にオ
ーバフローしてしまうという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、低い周波数から高い周
波数まで高精度に測定することができる、測定精度の高
い計測装置、流量計およびその制御方法ならびに制御プ
ログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とし
ている。また、本発明は、多種類の口径の流量を測定可
能な制御プログラムを1つのCPU(マイコン)に収容
することのできる流量計およびその制御方法ならびに制
御プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的
としている。さらに、本発明は、積算流量あるいは積算
バッチ流量を表示するとき、運転を停止することなしに
表示単位を変更することが可能な流量計およびその制御
方法ならびに流量計制御プログラムを記録した記録媒体
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の計測装置は、被測定物理量の大きさに対応
する周波数を有する測定信号を用いて当該物理量を測定
し、測定した物理量を表示するようになされた計測装置
であって、前記測定信号が入力される第1および第2の
カウンタを有し、前記第1のカウンタは、当該計測装置
が設置される条件に応じて予定される前記測定信号の周
波数に応じて決定される第1の所定周期の間、前記測定
信号を計数し、前記第2のカウンタは、当該計測装置が
設置される条件に関わらず一定の長さとされた第2の所
定周期の間、前記測定信号を計数するように構成されて
おり、前記第1のカウンタの計数値に基づいて算出され
た測定データは記憶保持して積算し、前記第2のカウン
タの計数値に基づいて算出された測定データは当該物理
量の瞬時測定値として表示するようになされているもの
である。
【0007】また、検査モード時に同じ測定系統に設置
された高精度基準物理量計の検出物理量に対応する前記
第1のカウンタの計数値から補正係数を算出する手段と
該補正係数を格納する記憶手段とを有するものである。
さらに、MOSトランジスタによる信号出力手段を有
し、該信号出力手段を介して、予め設定した物理量と測
定した物理量との比較結果に基づくローリミット警報信
号あるいはハイリミット警報信号を外部装置に出力する
ようになされているものである。
【0008】さらにまた、本発明の他の計測装置は、電
源電池と、該電池の電圧が第1の電圧よりも低いことを
検出する第1電圧検出器と、前記電池の電圧が第2の電
圧よりも低いことを検出する第2電圧検出器と、MOS
トランジスタによる信号出力手段とを有し、前記第1電
圧検出器の出力に応じて表示部に所定の表示を行うとと
もに前記信号出力手段を介して外部装置に所定の信号を
出力し、前記第2電圧検出器の出力により、計測動作お
よび演算動作を停止するとともに表示部に所定の表示を
行い、さらに、前記信号出力手段を介して外部装置に所
定の信号を出力するようになされているものである。さ
らにまた、前記電源電池に並列にバックアップ用の電気
二重層コンデンサが接続されているものである。
【0009】さらにまた、本発明のさらに他の計測装置
は、内面に導電性シールド部材が塗布されている樹脂製
ケースと、ネジを用いて前記樹脂製ケースに取り付けら
れるプリント基板とを有し、前記プリント基板の前記ネ
ジに当接する部分には金属部が設けられており、前記プ
リント基板の電源負極と前記樹脂製ケース内面とが同電
位とされているものである。
【0010】さらにまた、本発明の流量計は、流量に対
応した周波数のパルス信号を検出するセンサ部と、該セ
ンサ部からのパルス信号を計数する第1および第2のカ
ウンタと、前記第1および第2のカウンタの計数値に基
づいて流量値を算出する制御部と、計測した流量値を表
示する表示部とを有し、前記第1のカウンタは当該流路
の口径に応じた第1の所定周期の間、前記パルス信号を
計数するようになされ、前記第2のカウンタは一定の第
2の所定周期の間、前記パルス信号を計数するようにな
されており、前記第1のカウンタの計数値は積算に用い
られ、前記第2のカウンタの計数値は表示手段に表示す
る瞬時流量の算出に用いられるようになされているもの
である。
【0011】さらにまた、検査モード時において、同じ
流路に設置された高精度基準流量計の瞬時流量値に対応
する前記第1のカウンタの計数値から補正係数を算出す
る手段と該補正係数を格納する記憶手段とを有するもの
である。さらにまた、予め設定した瞬時流量データと算
出した瞬時流量データとを比較し、該比較結果に基づく
ローリミット警報信号あるいはハイリミット警報信号を
MOSトランジスタによる信号出力手段を介して外部装
置に出力するようになされているものである。さらにま
た、測定値の表示単位を設定する単位設定部と、所定時
間毎に該単位設定部に給電する給電制御手段とを有し、
該所定時間毎に前記単位設定手段の設定を読み込み、新
しい表示単位を用いて当該積算流量値を表示するように
なされているものである。さらにまた、当該流路の口径
を選択する口径選択手段と、各流路に対応した前記第1
所定周期情報、前記瞬時流量の算出のための係数データ
を格納した記憶手段とを有するものである。
【0012】さらにまた、前記記憶手段は複数のページ
を有するテーブル構成とされており、いずれのページに
おいても、その先頭位置に格納されているデータは同一
の口径および材質に対応するデータとされており、その
最終位置に格納されているデータは入力信号の周波数を
そのまま表示するためのデータとされているものであ
る。さらにまた、電源電池と、該電池の電圧が第1の電
圧よりも低いことを検出する第1電圧検出器と、前記電
池の電圧が第2の電圧よりも低いことを検出する第2電
圧検出器と、MOSトランジスタによる信号出力手段と
を有し、前記第1電圧検出器の出力に応じて前記表示部
に電池の交換を要求する旨の表示を行うとともに前記信
号出力手段を介して外部装置に所定の信号を出力し、前
記第2電圧検出器の出力により、計測動作および演算動
作を停止するとともに表示部に停電モードである旨の表
示を行い、さらに、前記信号出力手段を介して外部装置
に所定の信号を出力するようになされているものであ
る。
【0013】さらにまた、瞬時流量計モード、積算流量
計モードおよび積算バッチ流量計モードを有し、モード
切替時に当該モードに対応する表示単位を点滅し、ま
た、積算バッチ流量計モードのときに表示部にその旨を
表示するようになされているものである。さらにまた、
前記制御部の動作を監視するためのウォッチドッグタイ
マを有し、該ウォッチドッグタイマ出力によるリセット
時には、積算流量値、積算バッチ流量値を保持したま
ま、制御部の復帰を試みるようになされているものであ
る。さらにまた、前記センサ部により発生される流量に
対応したパルス信号は、流路内の流量検出部に配置され
た渦発生体が発生するカルマン渦により、下流に配置さ
れた圧電バイモルフ素子に交番的に誘起される電荷を電
荷増幅器により増幅し、波形整形回路により波形整形し
たパルス信号とされているものである。
【0014】さらにまた、本発明の計測装置の制御方法
は、被測定物理量の大きさに対応する周波数を有する測
定信号を用いて当該物理量を測定し、測定した物理量を
表示するようになされた計測装置の制御方法であって、
当該計測装置が設置される条件に応じて予定される前記
測定信号の周波数に応じて決定される第1の所定周期の
間、前記第1のカウンタを用いて前記測定信号を計数
し、当該計測装置が設置される条件に関わらず一定の長
さとされた第2の所定周期の間、第2のカウンタを用い
て前記測定信号を計数し、前記第1のカウンタの計数値
に基づいて算出された測定データは記憶保持して積算
し、前記第2のカウンタの計数値に基づいて算出された
測定データは当該物理量の瞬時測定値として表示するも
のである。さらにまた、検査モード時に、同じ測定系統
に設置された高精度基準物理量計の検出物理量と前記第
1のカウンタの計数値から補正係数を算出し、該補正係
数を記憶するステップを有するものである。さらにま
た、測定した物理量と予め設定した物理量とを比較し、
該比較結果に基づくローリミット警報信号あるいはハイ
リミット警報信号をMOSトランジスタによる信号出力
手段から出力するステップを有するものである。
【0015】さらにまた、本発明の他の計測装置の制御
方法は、電源電池を有する計測装置の制御方法であっ
て、前記電源電池の電圧が第1の電圧よりも低いことを
検出する第1のステップと、前記第1のステップにおい
て、電源電池の電圧が第1の電圧よりも低いことを検出
したときに、表示部に所定の表示を行うとともにMOS
トランジスタによる信号出力手段を介して外部装置に所
定の信号を出力する第2のステップと、前記電源電池の
電圧が第2の電圧よりも低いことを検出する第3のステ
ップと、前記第3のステップにおいて、電源電池の電圧
が第2の電圧よりも低いことを検出したときに、計測動
作および演算動作を停止するとともに表示部に所定の表
示を行い、さらに、前記信号出力手段を介して外部装置
に所定の信号を出力する第4のステップとを有するもの
である。
【0016】さらにまた、本発明の制御プログラムを記
録した記録媒体は、コンピュータに、センサ部から入力
される被測定物理量の大きさに対応する周波数を有する
パルス信号を用いて当該物理量を算出し、表示させるた
めの制御プログラムを記録した記録媒体であって、前記
制御プログラムは、前記センサ部が設置される条件に応
じて予定される前記パルス信号の周波数に応じて決定さ
れる第1の所定周期の間、第1のカウンタを用いて前記
パルス信号を計数させ、前記センサ部が設置される条件
に関わらず一定の長さとされた第2の所定周期の間、第
2のカウンタを用いて前記測定信号を計数させ、前記第
1のカウンタの計数値に基づいて算出された測定データ
は記憶保持して積算し、前記第2のカウンタの計数値に
基づいて算出された測定データは当該物理量の瞬時測定
値として表示させるように制御するものである。さらに
また、前記制御プログラムは、検査モード時に、同じ測
定系統に設置された高精度基準物理量計の検出物理量と
前記第1のカウンタの計数値から補正係数を算出し、該
補正係数を記憶させるように制御するものである。さら
にまた、前記制御プログラムは、測定した物理量と予め
設定した物理量とを比較し、該比較結果に基づくローリ
ミット警報信号あるいはハイリミット警報信号をMOS
トランジスタによる信号出力手段から出力させるように
制御するものである。
【0017】さらにまた、本発明の他の制御プログラム
を記録した記録媒体は、コンピュータに、電源電池を有
する計測装置を制御させるための制御プログラムを記録
した記録媒体であって、前記制御プログラムは、前記電
源電池の電圧が第1の電圧よりも低いことを検出したと
きに、表示部に所定の表示を行うとともにMOSトラン
ジスタによる信号出力手段を介して外部装置に所定の信
号を出力させ、前記電源電池の電圧が第2の電圧よりも
低いことを検出したときに、計測動作および演算動作を
停止するとともに表示部に所定の表示を行い、さらに、
前記信号出力手段を介して外部装置に所定の信号を出力
させるように制御するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の測定装置およびその制御
方法ならびに制御プログラムを記録した記録媒体は、被
測定物理量の大きさに対応する周波数を有する測定信号
を用いて当該物理量を測定する測定装置であればいかな
る物理量を測定する測定装置にも適用することができる
ものであるが、ここでは、電源として電池を使用する流
量計を例にとって説明する。図1は、この電池式流量計
の一構成例の構造を示す図であり、(a)は表示及び操
作パネル面を示す上面図、(b)は流量計の内部構造を
示す断面図、(c)は一部分を破断して示す側面図であ
る。同図において、流量計は、流量を計測すべき流体が
流れる流路の途中に接続される計量部本体1と、この計
量部本体1の上方に90°毎に位置出し可能に取付けら
れた計測表示部2とからなっている。ここで、前記計量
部本体1はそれが接続される配管に合わせたサイズとさ
れており、前記計測表示部2は多種類(例えば、64種
類)の配管の材質や口径に共通に適用することができる
ものとされている。すなわち、前記計測表示部2は多数
の機種に共通に使用することができるようになされてい
る。
【0019】前記計量部本体1は、その入口1aが上流
側に、出口1bが下流側にそれぞれ接続され、流れの中
に置かれた柱状物体11の下流側に形成されるカルマン
渦の発生周波数が広いレイノルズ数において流速に比例
していることを利用し、この渦流の発生周波数を計測す
ることにより、流速或いは流量を知ることができるカル
マン渦流式のものとして構成されている。このカルマン
渦流式のものは、摺動部がなくシンプルな構造で、信頼
性、耐久性が優れているほか、流体流路には渦発生体と
渦検出器があるだけで、流路の絞りが小さいので、圧力
損失が小さくなっているという特徴を有している。
【0020】前記計量部本体1には、渦流の発生によっ
て変化する流路中の圧力を検知するためホルダ12の内
部にセンサとしての圧電素子13が取付けられている。
圧電素子13は渦流の発生周波数に等しい周波数で変化
する電気信号からなる流量信号を出力し、これをリード
線14を介して計測表示部2の電気回路に供給する。
【0021】計測表示部2は、防水パッキンを介して突
き合わされた下ケース21と上ケース22とからなるケ
ース23、このケース23内に収容されたプリント基板
24及び電源用の電池25、上ケース22の上面に配置
された液晶表示器26及びモード選択キー(ボタン)2
7などにより構成され、下ケース21の底部にあけた孔
に計量部本体1の上に固定した中空の回転軸3が防水パ
ッキンを介して回転自在に嵌合され、計量部本体1に対
して90°毎に位置出し可能に調整できるようになって
いる。リード線14は回転軸3の中空部を通ってプリン
ト基板24上に形成された電気回路まで導かれている。
なお、33は外部機器に所定の信号を出力するための信
号線である。
【0022】前記下ケース21と上ケース22は樹脂製
のものとされており、その内面には図1(b)および図
1(c)に示すように導電性シールド材30が塗布され
ている。また、前記プリント基板24はスペーサ31を
介して前記上ケース22に取り付けられている。ここ
で、前述のように上ケース22と下ケース21は樹脂製
とされており、その内部に導電性シールド材30が塗布
されている。そして、前記プリント基板24における前
記ネジ29および金属スペーサ31が当接する箇所には
金属部32が設けられており、前記金属スペーサ31お
よびネジ29により前記上ケース22および下ケース2
1とプリント基板24との電気的接続がとられるように
なされている。また、ケース23の上ケース22は下ケ
ース21に対してネジ28によって開閉自在に取付けら
れ、各種の設定操作や電池25の交換時に開けられるよ
うになっている。
【0023】計測表示部2の上ケース22の上面に配置
された表示器26は、下段左側から小さなサイズの4桁
数字表示部26aと、大きなサイズの4桁数字表示部2
6bとが配置され、この大きな4桁数字表示部26bの
更に右側に単位表示部が配置されている。単位表示部は
上下に「m3/h」セグメント表示26cと「L/mi
n」セグメント表示26dとが配されている。そして、
小さなサイズの4桁数字表示部26aの上段には「BA
T」セグメント表示26eが、大きなサイズの4桁数字
表示部26bの上段には各桁に対応して一列に配列され
た4つのバーセグメント表示26fがそれぞれ配されて
いる。
【0024】小さなサイズの4桁数字表示部26aの最
上位桁(第1桁目)は、現在の表示状態、現在の計測表
示モードを示す状態表示部として働き、4つのバー表示
26fは、点滅のローテーションによって流れの有無を
表示する流れ表示部として動作する。 なお、図1では
全ての表示26a〜26fが点灯した状態を示してお
り、実際には、状況に応じてこれらが選択的に点灯表示
されるようになっている。後述するように、この流量計
は、(1)瞬時流量計、(2)積算流量計、(3)積算
バッチ流量計の3つの計測表示モードを有している。瞬
時流量計のときには、計測した瞬時流量を前記4桁表示
部26bを使用して表示する。また、積算流量計のとき
は、図15に示すように、前記2つの4桁表示部26a
および26bを使用して8桁で表示する。さらに、積算
バッチ流量計のときは、図16に示すように、小さいサ
イズの4桁表示部26aの第1桁目に「b」を表示して
積算バッチ流量の表示であることを示し、26aの第2
〜4桁および26bを使用して積算バッチ流量を7桁で
表示する。また、後述する電池電圧の低下を検出したと
きは、図17に示すように、前記「BAT」セグメント
表示26eを点滅あるいは連続点灯して、その旨を表示
する。さらに、後述する検査モードにおいては、図18
に示すように、前記26aの第1桁目に「9」を表示し
て検査モードであることを表示する。
【0025】図2は、前記流量計における前記プリント
基板24の構造をより詳細に示す図であり、(a)はそ
の上面図、(b)は下面図である。図示するように前記
プリント基板24の上面には前記表示部26およびモー
ド選択キー27が取り付けられている。なお、この図に
は表されていないが、前記表示部26の下には、この流
量計の制御を行う制御部(シングルチップマイクロコン
ピュータ)が取り付けられている。また、このプリント
基板24の前記金属スペーサ31と当接する部分には金
属部32が設けられており、この金属部32は、このプ
リント基板24上の電気回路の電源負極に接続されてい
る。
【0026】図2の(b)に示すように、前記プリント
基板26の下面には、前記ネジ29の頭部と当接する箇
所に金属部32が設けられており、さらに、後述する調
整検査装置に測定データ等を出力するためのコネクタ3
4、外部機器に所定の信号を出力するための端子35
a、口径選択用ジャンパ線36(sj1、sj2)、短
絡されているときにこの流量計の動作モードを検査モー
ドに設定するための検査モードピン37(p1、p
2)、口径および材質選択スイッチ38、表示単位を設
定するための単位選択スイッチ39、前記圧電素子13
とこのプリント基板24との接続用の端子35bおよび
バックアップ用のコンデンサ40が取り付けられてい
る。なお、これ以外に、前記電池25と接続するための
電源端子、各種電子回路等がこのプリント基板24上に
設けられている。
【0027】ここで、前記口径および材質選択スイッチ
38は、例えば、0h〜Fh(hは16進数を表す)の
16通りの位置を選択することのできるスイッチとされ
ている。この口径及び材質選択スイッチ38からの4ビ
ットのデータは、前記口径選択用ジャンパ線36(sj
1、sj2)からの2ビットのデータと合わされ、合計
6ビットの口径および材質選択データが前記制御部(マ
イクロコンピュータ)に入力されるようになされてい
る。
【0028】また、前記単位選択スイッチ39は、例え
ば、0〜9の10通りの位置を選択することができるス
イッチとされており、この単位選択スイッチ39による
選択データに応じて瞬時流量値および積算流量値の表示
単位が切替えられるようになされている。例えば、位置
0〜位置3に設定されているときは、瞬時流量値をL/
min単位で表示し、積算流量値をそれぞれ1L単位、
0.1L単位、0.01m3単位、0.1m3単位で表示
し、位置4〜位置7のときは瞬時流量値をm3/hで表示
し、積算流量値をそれぞれ1L単位、0.1L単位、
0.01m3単位、0.1m3単位で表示するようになさ
れている。
【0029】なお、各設定スイッチ類の構成は、上述し
た例に限られることはなく、任意の構成のものとするこ
とができる。例えば、前記口径選択用ジャンパ線36お
よび口径および材質選択スイッチ38あるいは前記単位
選択スイッチ39の代わりに、それぞれ所定ビット数の
ディップスイッチ等を設けるようにしてもよい。
【0030】図3は、上述した流量計の回路構成を示す
ブロック図である。この図において、50はこの流量計
の全体の制御を行うシングルチップマイクロコンピュー
タ(以下、単にCPUという)であり、その内部には、
制御プログラムおよび後述する演算係数テーブル等を格
納するROM51、各種のデータを格納するデータエリ
アおよびワークエリアとして使用されるRAM52、第
1のイベントカウンタ(主カウンタ)53、第2のイベ
ントカウンタ(副カウンタ)54、タイマレジスタ群5
5、液晶表示部を駆動するための表示ドライバ等が格納
されている。
【0031】ここで、前記制御プログラムの制御によ
り、前記第1のイベントカウンタ(主カウンタ)53は
前記CPU50の第1のカウント信号入力ポートiCN
T1からの入力信号を計数し、前記第2のイベントカウ
ンタ(副カウンタ)54は第2のカウント信号入力ポー
トiCNT2からの前記入力信号を計数する。そして、
主カウンタ53は、この流量計が設置される流路(配
管)の口径に応じて設定されたサンプリングタイムの期
間、入力パルスを計数し、副カウンタ54は口径に関わ
らず一定の期間、入力パルスを計数するようになされて
いる。口径が大きい配管の場合には、後述するセンサ部
から入力されるパルス信号の周波数が小さくなり、口径
が小さい配管の場合には、入力パルス信号の周波数が高
くなる。したがって、低い周波数のパルス信号を精度良
く計数するためには、計数する期間(サンプリングタイ
ム)を長くすることが必要となる。したがって、本発明
においては、口径に応じて、主カウンタのサンプリング
タイムの値を設定するようにしている。
【0032】60は、前記圧電素子13、この圧電素子
13からの電気信号を増幅する増幅器61およびこの増
幅器61の出力信号を波形整形してパルス信号を出力す
る波形整形回路62からなるセンサ部であり、このセン
サ部60の出力は、前記第1および第2のカウント信号
入力ポートiCNT1およびiCNT2に並列に入力さ
れている。なお、このセンサ部60の出力は、前記コネ
クタ34にも印加されており、調整検査装置等の外部装
置にも出力できるようになされている。また、このセン
サ部60には出力ポートO2の出力により制御される第
2のアナログスイッチ回路72を介して電源Vccが供
給されるようになされている。
【0033】前記CPU50の入力ポートI1には前記
上ケース22の上面に配置されたモード選択キー27が
接続されている。また、入力ポートI2には前記単位選
択スイッチ39からの出力(3ビット)、入力ポートI
3には前記口径選択用ジャンパ線36および前記口径お
よび材質選択スイッチ38(機種選択スイッチ)の出力
(6ビット)、入力ポートI4には前記検査モードピン
37がそれぞれ接続されている。ここで、前記単位選択
スイッチ39および前記口径および材質選択スイッチ
(36、38)には第1のアナログスイッチ71を介し
て電源Vccが印加されるようになされており、該第1
のアナログスイッチ71は、出力ポートO1の出力によ
り導通制御されるようになされている。
【0034】また、73はウオッチドッグタイマ回路で
あり、CPU50の出力ポートO3からの信号が所定時
間入力されなかったときに、CPU50に割り込み信号
を入力する。この割り込み入力により、CPU50は後
述する第2順位のスタート処理を開始することとなる。
なお、このウォッチドッグタイマへの定時出力は、例え
ば25msec毎のタイマ割り込み処理ルーチンにより
実行されるようになされている。さらに、74はパワー
オンリセット回路であり、電源電圧Vccが印加された
ときに、これを検出して前記CPU50のリセット端子
にパルス信号を印加する。これにより、CPU50は後
述する第1順位のスタート処理を実行することとなる。
【0035】前記CPU50に内蔵されている表示駆動
回路の出力は出力ポートO4を介して前記液晶表示器2
6が接続されている。また、75は第1のMOSトラン
ジスタTr1からなる第1のデジタル信号出力回路であ
り、そのゲートには前記CPU50の出力ポートO5が
接続され、ソースは電源負極に接続されるとともに外部
機器との接続端子35aに接続され、ドレインは外部機
器90との接続端子35aに接続されている。さらに、
76は第2のMOSトランジスタTr2からなる第2の
デジタル信号出力回路であり、そのゲートには出力ポー
トO6が接続され、ソースは電源負極に、ドレインは外
部機器との接続端子35aに接続されている。これら第
1および第2のデジタル信号出力回路75および76を
用いて、外部装置90に各種のデータを出力することが
できる。ここで、前記外部機器90として、検査モード
時には調整検査装置が接続され、計測モード時には集中
監視装置が接続される。なお、以下において、MOSト
ランジスタをただ単にトランジスタと表記する。このよ
うにMOSトランジスタを使用した信号出力回路を使用
しているので、消費電流が非常に少なくなり、電池寿命
を飛躍的に長くすることが可能となっている。
【0036】さて、CPU50の計測した流量データを
出力する出力ポートO7(例えば、10ビット)にはバ
ッファ回路78を介して、前記コネクタ34が接続され
ている。前述したように、このコネクタ34には、前記
センサ部60からの出力も接続されており、前記出力ポ
ートO7の出力とともに、外部装置90(検査モード時
における調整検査装置)に接続されることとなる。な
お、前記センサ部60からの入力を高精度で計測して
も、計測結果を外部装置90に送出するに際し、従来の
ように8ビットD/A変換を用いた場合には分解能が大
きく精度の確保ができないため、本発明の実施の形態に
おいては10ビットD/A変換を用いている。
【0037】80は電源電池であり、例えば乾電池が用
いられる。この電池80は前記CPU50の電源入力端
子Vccに接続されるとともに、前記バックアップ用コ
ンデンサ40、第1電圧検出器81、第2電圧検出器8
2、前記第1および第2のアナログスイッチ71および
72、前記パワーオンリセット回路74等に印加されて
いる。前記第1電圧検出器81の出力は前記CPU50
の入力ポートI5に接続されており、前記電源電圧Vc
cが第1の所定電圧V1よりも低くなったときにローレ
ベルの信号を前記入力ポートI5に出力する。また、前
記第2電圧検出器82は前記電源電圧Vccが第2の所
定電圧V2(V2<V1)よりも低くなったことを検出
したときに入力ポートI6にローレベルの信号を出力す
る。すなわち、V1≦Vccのとき前記入力ポートI5
およびI6の入力はいずれもハイレベルであり、V2≦
Vcc<V1のときI5はローレベル、I6はハイレベ
ルとなり、Vcc<V2となったとき、I5およびI6
はいずれもローレベルとなる。
【0038】前記ROM51およびRAM52のメモリ
マップの一例を図4の(a)に示す。この図に示すよう
に、前記RAM52の領域には、後述する補正係数を格
納する領域、ワークエリア、積算総流量値データを格納
する領域、積算バッチ流量値を格納する領域などが設け
られている。ここで、積算総流量値データおよび積算バ
ッチデータの格納領域はそれぞれ表示桁数よりも多い桁
数のデータを格納することができるように設定されてい
る。
【0039】また、ROM51の領域には、制御プログ
ラム、口径設定データテーブル、割込みベクトル等が格
納されている。ここで、口径設定データテーブルは、6
4種類の各機種毎に流量を算出するための係数データや
前記第1のカウンタのサンプリングタイムを格納したテ
ーブルであり、前記口径選択用ジャンパ線36および前
記口径および材質選択スイッチ38(機種選択スイッ
チ)からの6ビットの機種選択データにより選択され、
当該制御に用いられる。
【0040】図4の(b)は、前記口径設定テーブルの
構成を説明するための図である。この図に示すように、
口径設定テーブルは、それぞれ16種類の設定データを
1ページとする4ページの構成とされている。そして、
各設定データとしては、図示するように、当該設定デー
タの番号、口径コード、本体材質コード、サンプリング
タイム、流れはじめの周波数f0〜定格流量の110%
の瞬時流量値に対応する周波数f5までを、5つの区間
に区切る周波数データf0〜f5、周波数と流量との関
数を折れ線で近似したときの、一次式傾きデータa1〜
a5および切片データb1〜b5が格納されている。な
お、このデータa1〜a5およびb1〜b5は器差のば
らつきの平均値であり、このデータをそのまま用いて、
流量を算出しても高精度の計測結果は期待できない。そ
こで、本発明においては、後述する検査工程において、
1台ごとに補正係数A1〜A5、B1〜B5を求め、こ
の値を用いて流量を算出している。これにより、非常に
精度の良い計測を行うことが可能となっている。
【0041】また、前記口径設定テーブルの各ページの
先頭には、いずれも口径10A、材質L−PPSの機種
のデータが格納されており、また、各ページの最後には
入力周波数をそのまま表示することのできる設定データ
が格納されている。これにより、前記口径選択ジャンパ
線36の設定に関係なく、前記口径および材質選択スイ
ッチ38を0h(hは16進数をあらわす)あるいはF
hとすることにより、調整検査装置に同一の信号を送出
することができ、検査工程を標準化することができる。
【0042】前記サンプリングタイムは定格瞬時流量に
対応する周波数に応じて決定されており、例えば、前記
周波数が300Hz以上のとき(小口径のとき)は1
秒、前記周波数が150〜300Hzのとき(中口径の
とき)は2秒、前記周波数が150Hz未満のとき(大
口径のとき)は3秒とされている。
【0043】次に、このように流量計を動作させるため
の制御プログラムについて詳細に説明する。この制御プ
ログラムは、図5および図6に示すメインルーチンと、
前述したタイマからの割込みにより起動されるタイマ割
込ルーチンとにより動作するようになされている。図5
に示すように、このメインルーチンには、第1順位のス
タート(スタート1)と第2順位のスタート(スタート
2)の2つのスタート位置がある。ここで、前記パワー
オンリセット回路74からのリセット信号が入力された
ときには前記第1順位のスタートから動作が開始され、
前記ウォッチドッグタイマ73からの割込入力があった
ときには前記第2順位のスタートから動作が開始され
る。
【0044】さて、前記電池80をこの流量計に装着す
ると、前記パワーオンリセット回路74がこのことを検
知し、CPU50のリセット端子にパワーオンリセット
パルスが印加される。これにより、スタート1から処理
が開始され、まず、ステップS1の第1の初期化処理が
実行される。このパワーオンリセットに基づく第1の初
期化処理では、この流量計の所定の初期化処理を実行す
るとともに前記RAM52の内容がすべてリセットされ
る。次に、前記出力ポートO5を介して前記第1のトラ
ンジスタ75をオン状態にするとともに、前記出力ポー
トO6を介して、前記第2のトランジスタ76をオフ状
態とする(ステップS2)。これにより、前記第1およ
び第2のトランジスタに接続されている外部装置90に
対して、この流量計の起動あるいは第1順位のスタート
を報知することができる。
【0045】一方、何らかの原因により所定期間内に前
記出力ポートO3から前記ウォッチドッグタイマ73へ
のリセット信号が出力されなかった場合には、前記ウォ
ッチドッグタイマ73から割込信号が入力される。この
時には、ステップS3の第2の初期化処理が実行され
る。この第2の初期化処理においては、この流量計の所
定の初期化処理を実行するが、前記第1の初期化処理と
は異なり、前記RAM52中に格納されている補正され
た係数データ、積算総流量値データおよび積算バッチデ
ータ等のクリアは行なわれない。
【0046】前記ステップS2あるいはステップS3が
実行された後、ステップS4に進み、前記出力ポートO
1およびO2を介して、前記第1および第2のアナログ
スイッチ71および72をオン(導通)状態として、前
記単位選択スイッチ回路39、口径設定スイッチ回路
(36、38)、前記センサ部60への電源Vccの供
給が開始される。これにより、前記センサ部60からの
計測データの入力ならびに前記単位選択スイッチ39お
よび前記口径設定スイッチ(36、38)からの設定デ
ータの読込が可能となる。次に、ステップS5におい
て、前記各種のタイマ55の計時動作を開始させる。続
いて、ステップS6に進み、前記口径設定スイッチ(3
6、38)により設定されている材質および口径に関す
る情報(機種データ)が読み込まれる。
【0047】そして、ステップS7に進み、検査終了フ
ラグがセットされているか否かが判定される。この検査
終了フラグは後述する検査工程においてこの流量計の検
査および係数データの補正処理が行なわれたときにセッ
トされるフラグである。最初に電池を装着したときに
は、この検査終了フラグはセットされておらず、このス
テップS7の判定結果はNOとなる。このときには、ス
テップS8に進み、前記ステップS6において読み込ま
れた前記口径設定スイッチ(36、38)により設定さ
れている材質および口径に関するデータを前記RAM5
2中の所定の領域に格納し、ステップS9に進む。ま
た、すでに検査工程が実行されており検査終了フラグが
セットされているときには、前記ステップS7の判定結
果がYESとなり、そのままステップS9に進む。
【0048】ステップS9においては、前記単位設定ス
イッチ39により設定されている表示単位情報を読み込
み、前記RAM52の所定の領域に格納する。後述する
計測表示処理において、この表示単位情報に基づいて、
計測データの表示が行なわれることとなる。次に、ステ
ップS10に進み、前記ステップS6において読み込ん
だ材質および口径情報ならびにこの制御プログラムのバ
ーション情報を所定期間前記表示部26に表示する。こ
のように本発明の流量計においては動作開始時に当該制
御プログラムのバージョンを計測データの表示を行なう
表示部26に表示させるようにしているため、メンテナ
ンス等を行なうときに非常に便利になっている。
【0049】図19は、このステップS10における表
示形態の一例を示す図である。図19の左側の図におい
て、26aで示す小さいサイズの4桁の表示部において
前記口径と材質とが表示されており、26bで示す大き
いサイズの4桁の表示部において、当該制御プログラム
のバージョンが表示されている。この例では、この制御
プログラムのバージョンvは3.8であることが示され
ている。また、前記口径および材質の表示は、例えば、
図19の右側に示す例のように表示される。ここで、口
径としては、ミリメートル(mm)単位の表示(数字の
後にAが付されている)とインチ単位の表示(数字の後
にBが付されている)とがある。そこで、これらの口径
を図19の右側に示すように4桁の表示部26aにおけ
る第1桁〜第3桁を用いて表示する。なお、図19中各
口径の左に記載されている小、中、大は、それぞれの口
径を大、中、小の3通りに分類したときに、各口径が属
する分類を示している。また、材質としては、例えばL
−PPS、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PV
C(ポリ塩化ビニル)、PFA、SUS(ステンレス)
等があり、これらを、図19に示す形態で、前記4桁表
示部26aの第4桁目を用いて表示している。この例
は、口径が15A、材質がL−PPSであることを示し
ている。
【0050】さて、このように、口径、材質、プログラ
ムのバージョンの表示(S10)を行なった後、ステッ
プS11に進み、前記出力ポートO1の出力信号をロー
レベルとして、第1のアナログスイッチ71をオフ(非
導通)状態とする。これにより、消費電力の大きい前記
単位選択スイッチ39の回路および前記口径設定スイッ
チ(36、38)の回路における電力消費をなくすこと
ができる。このように、本発明においては、必要なタイ
ミングにおいてのみ電源電圧を供給するようにして消費
電力を低減するようにしている。
【0051】次にステップS12に進み、検査モードで
あるか否かが判定される。この判定は、前記入力ポート
I4から、前記検査モードピン37からの信号を入力
し、前記検査モードピン37が短絡されているか否かを
判定することにより行なわれる。前記検査モードピン3
7が短絡されて検査モードに設定されているときには、
ステップS13に進み、検査終了フラグがセットされて
いるか否かを判定する。そして、この判定の結果検査終
了フラグがセットされていないときには、後述するステ
ップS14の検査工程が実行され、その後、ステップS
15の電圧チェック処理に進む。一方、検査モードに設
定されていないとき、あるいは検査終了フラグがセット
されているときには、そのまま、ステップS15の電圧
チェック処理に進む。
【0052】このステップS15の電圧チェック処理の
詳細については後述するが、この処理は、前記電池80
の電圧が所定の電圧以上であるか否かを判定し、警報を
報知したり、あるいは、電池が交換されるまでウエイト
状態とする処理である。電池80の電圧が正常の範囲内
であり、この電圧チェック処理S15が終了した後は、
ステップS16の計測表示処理が実行される。この計測
表示処理S16の詳細についても後述するが、ここで、
前記センサ部60からの入力信号に基づいて、瞬時流量
の計測および積算流量の積算が行なわれる。この計測表
示処理S16が行なわれたのち、前記モードキー27の
操作がある否かが判定され(ステップS17)、キー操
作があれば、ステップS18のキー入力処理が実行され
る。このキー入力処理については後述する。
【0053】次に、ステップS19に進み、所定時間T
(例えば、30分)経過したか否かを判定し、所定時間
経過していなかったときには、前記ステップS12に戻
り、再び、前記ステップS12からの処理が繰り返し実
行される。また、所定時間経過していたときには、ステ
ップS20に進み当該所定時間Tを計時するタイマをリ
セットして時間Tの計時を開始し、続いて前記アナログ
スイッチ1をオン状態として、前記単位選択スイッチ3
9の設定を読み込む(ステップS21、S22)。これ
により、次回の表示からは、前記ステップS22におい
て読み込み設定された新たな単位で当該計測データの表
示が行なわれることとなる。次に、ステップS23に進
み、前記第1のアナログスイッチ71をオフとして、消
費電力の低減を図る。そして、前記ステップS12に戻
り、前記ステップS12〜S23を繰り返し実行するこ
ととなる。
【0054】前記検査工程S14について、図7に示す
検査工程時の接続図および図8のフローチャートを参照
して説明する。前述のように、この流量計の動作モード
は、検査モードと計測モードの2つのモードに大別され
る。ここで、検査モードは、前記検査モードピン37が
短絡されているときに設定されるモードであり、図7に
示すように前記外部装置90として調整検査装置が接続
された状態で前記演算係数の補正処理が行なわれる。
【0055】図7において、配管100には基準となる
高精度流量計101、本発明の流量計の取り付け部1、
ポンプ102、流量制御弁103が取り付けられてい
る。そして、前述のように前記第1および第2のトラン
ジスタ75および76からのデジタル出力が前記調整検
査装置90に出力されており、また、前記10ビットの
演算出力および前記センサ部60の出力も前記コネクタ
34を介して前記調整検査装置90に入力されている。
さらに、前記調整検査装置90には前記高精度の基準流
量計101の出力も入力されている。そして、前記調整
検査装置90からは前記流量制御弁103に対する制御
信号が出力され、予め定められた検査ステップにしたが
って、所定の流量を前記配管100に流すように制御す
る。
【0056】このように接続された状態で前記検査工程
S14は実行される。図8のフローチャートにおいて、
まず、ステップS31において予め定められている手順
で流量計各部の検査を実行する。そして、ステップS3
2に進み、前記第2のトランジスタTr2を所定の時間
だけオン状態とした後オフ状態として、前記調整検査装
置90に対し検査工程の最初のステップが開始されたこ
とを報知する。これを受けて、前記調整検査装置90
は、選択決定された機種(型式)に対応する前記ROM
51に格納されている6つの周波数f0〜f5に対応す
る基準流量Q0〜Q5を前記高精度基準流量計101で
計測しながら、前記流量制御弁103を制御して前記配
管に流す。ここでは、まず、前記配管100に第1の基
準流量Q0が流れるように前記流量制御弁103を制御
する。当該流量計は、このときの前記センサ部60から
の入力信号を計数し記憶する(ステップS33)。この
ときの計数値をF0とする。そして、該計数値F0とそ
のときの流量Q0を前記表示部26に表示するととも
に、前記コネクタ34を介して前記調整検査装置90に
出力する(ステップS34)。図18は、このときの表
示の様子を示す図であり、図示するように26aの第1
桁目に「9」を、第2桁目〜第4桁目に計数値「F0」
を表示させ、検査モードにおける表示であることを報知
している。
【0057】次に、ステップS35に進み、再び前記第
2のトランジスタTr2を所定時間の間だけオン状態と
して、前記調整検査装置90に対してステップの進行を
報知する。これにより、前記調整検査装置90は、第2
番目の基準流量Q1を前記配管100に流すように制御
する。そして、前記制御部50は、そのときのセンサ部
60からの入力を計数記憶し(S36)、その計数値F
1と基準流量Q1を表示するとともに、前記調整検査装
置90に出力する(S37)。そして、ステップS38
に進み、前記ステップS33において記憶した基準流量
Q0における計数値F0と前記ステップS36において
記憶した基準流量Q1における計数値F1とに基づい
て、補正係数A1およびB1を算出する。この補正係数
の算出は、次の式(1)および式(2)に基づいて行わ
れる。 A1=(Q1−Q0)/(F1−F0) …(1)。 B1=(Q0×F1−Q1×F0)/(F1−F0) …(2)。 そして、その算出した補正係数A1およびB1を前記R
AM52の所定の領域に格納する。そして、ステップS
39に進み、前記第2のトランジスタTr2を所定期間
だけオン状態とすることにより、前記調整検査装置90
に対してこのステップの処理が終了したことを報知す
る。
【0058】以下、上述の場合と同様に、基準流量Q2
〜Q5を順次流し、そのときの計数値F2〜F5を用い
て、同様に、補正係数A2〜A5およびB2〜B5を算
出し、RAM52に格納する。そして、ステップS41
において表示部26に検査工程の終了を表示し、さらに
ステップS42において前記検査終了フラグをセットし
て、この検査工程を終了する。なお、前記ステップS3
4、S37等において、調整検査装置90に出力された
計数データF0〜F5は、前記調整検査装置90におい
て検査記録として保存される。
【0059】次に、図9を参照して前記電圧チェック処
理について説明する。前述のように、第1の電圧検出器
81は電池80から供給される電源電圧Vccが第1の
所定電圧V1よりも低くなったときにローレベルとな
り、第2の電圧検出器82はVccが第2の所定電圧V
2よりも低くなったときにローレベルとなる。そこで、
この電圧チェック処理においては、まず、ステップS5
1において、前記第1の電圧検出器81の出力がローレ
ベルであるか否かを判定する。V1≦Vccであり、こ
の判定結果がNOとなったときは、ステップS52にお
いて前記表示部26における「BAT」表示26eを消
灯し、前記第2のトランジスタTr2をオフ状態とし、
この電圧チェック処理を終了する。
【0060】さて、Vcc<V1となっており、前記S
51の判定結果がYESとなったときは、ステップS5
4に進み、前記「BAT」表示26eを点滅して使用者
に電池を交換すべき旨を報知するとともに、前記第2の
トランジスタTr2のオンオフを繰り返し(S55)、
前記集中制御装置90に対してもその旨を報知する。そ
して、ステップS56に進み、第2の所定電圧V2(V
2<V1)と電源電圧Vccとを比較する第2電圧検出
器82の出力がローレベルであるか否かを判定する。こ
の判定の結果がNOのとき、すなわち、V2≦Vcc<
V1のときは、そのまま、この電圧チェック処理を終了
する。
【0061】一方、Vcc<V2であり、前記ステップ
S56の判定結果がYESのときは、ステップS57に
進み、前記「BAT」表示26eを点滅状態から連続点
灯状態にして、使用者に対し電池を交換すべき旨を報知
する。そして、前記第1および第2のトランジスタTr
1およびTr2をともにオン状態とし(S58)、前記
集中制御装置90に対しても電池の電圧が低下しており
停電状態となることを報知する。そして、前記「BA
T」表示以外の表示をすべて消灯する(S59)ととも
に、前記第2のアナログスイッチSW2をオフ状態とし
て(S60)、電力消費を防止する。そして、前記CP
U50はウエイト状態となる(S61)。
【0062】このウエイト状態にあるときに、使用者等
により電池80が交換されて、電源電圧Vccが前記第
1電圧検出器81のハイレベル以上になると、ウエイト
状態が解除される(S62)。ウエイト状態が解除され
ると、ステップS63に進み、前記第2のアナログスイ
ッチSW2をオン状態として前記センサ部60への電源
電圧の供給を再開し、前記第1のトランジスタTr1を
オフ状態とする(S64)。そして、前記ステップS5
2に進み、前記「BAT」表示を消灯し、さらに、ステ
ップS53において前記第2のトランジスタTr2をオ
フ状態として、この電圧チェック処理を終了する。
【0063】次に、前記計測表示処理について説明す
る。この計測表示処理は、1秒タイマ割込処理と共同し
て実行されるため、まず、該1秒タイマ割込処理につい
て図10のフローチャートを参照して説明する。前述の
ように前記CPU50には複数のタイマ55が内蔵され
ている。この1秒タイマもそのなかのひとつであり、1
秒を計測すると1秒タイマ割込を発生し、これにより、
図10に示す1秒タイマ割込処理が起動される。この処
理が起動されると、まず、ステップS71において前記
1秒タイマの再スタートを実行する。これにより1秒タ
イマ割込を正確なタイミングで発生させることが可能と
なる。次に、ステップS72に進み、当該機種データに
より設定されているサンプリングタイムを判定する。そ
して、この判定の結果に基づいて、ステップS73〜S
75において、前記RAM52中のサンプリングタイム
を格納するレジスタτに判定されたサンプリングタイム
に対応する数値1〜3を設定する。そして、ステップS
76に進み、前記センサ部60からのパルス信号を計数
している主カウンタ53の内容を前記RAM52中のf
レジスタに加算し、再び0から計測を開始させる。次
に、ステップS77において、前記副カウンタ54の計
数内容を前記RAM52中のf’レジスタに格納して、
副カウンタの計数を0から開始させる。
【0064】次に、ステップS78に進み、前記主カウ
ンタの計数時間が当該サンプリングタイムに達している
場合には主カウンタフラグをセットする。ここで、図示
していないが、ステップS76およびステップS78の
処理は、レジスタτに格納されているサンプリングタイ
ムにより、処理が異なることは言うまでもない。次に、
ステップS79に進み、副カウンタフラグをセットし
て、この1秒タイマ割込処理を終了する。すなわち、前
記主カウンタ計時終了フラグは、当該サンプリングタイ
ムに達しているときにセットされ、前記副カウンタ計時
終了フラグは各1秒タイマ割込処理毎にセットされる。
【0065】次に、前記計測表示処理(S16)につい
て、図11のフローチャートを参照して説明する。この
計測処理が開始されると、まず、ステップS81におい
て、前記主カウンタフラグがセットされているか否かを
判定する。当該機種のサンプリングタイムに達しておら
ず、主カウンタフラグがセットされていないときは、次
に、ステップS83に進み、副カウンタフラグがセット
されているか否かを判定する。また、主カウンタフラグ
がセットされているときは、ステップS82において、
主カウンタ計測処理を実行してから、ステップS83に
進む。詳細については後述するが、この主カウンタ計測
処理S83において、主カウンタの計測データ(前記f
レジスタのデータ)に基づいて瞬時流量値Q、積算総流
量値Qtおよび積算バッチ流量値Qbが算出される。な
お、このとき、前述した補正係数A1〜A5、B1〜B
5が用いられる。
【0066】ステップS83において、前記副カウンタ
フラグがセットされているか否かが判定される。ここ
で、前記副カウンタフラグがセットされていないとき
は、ステップS85に進む。また、S83の判定結果が
YESのときは、ステップS84に進み、副カウンタ計
測処理が実行される。この詳細については後述するが、
このステップS84においては、前記f’レジスタに格
納されている前記副カウンタ54の計数内容に基づいて
表示瞬時値Q’が算出される。そして、ステップS85
に進む。
【0067】ステップS85においては、現在設定され
ている計測のモード、すなわち、(1)瞬時流量計モー
ドであるか、(2)積算流量計モードであるか、あるい
は、(3)積算バッチ流量計モードであるかかが判定さ
れる。そして、(1)瞬時流量計モードであるときには
前記副カウンタ計測処理S84において算出された瞬時
流量値Q’が前記表示部26において表示される(S8
6)。また、(2)積算流量計モードであるときは前記
主カウンタ計測処理S82において算出された積算総流
量値Qtが表示され(S87)、(3)積算バッチ流量
計モードであるときは積算バッチ流量値Qbが表示され
る(S88)。
【0068】前記主カウンタ計測処理について、図12
を参照して説明する。この処理においては、まず、前記
RAM52中に格納されている前記主カウンタによる計
数データfと当該機種のサンプリングタイムデータτと
の比f/τの値が、流れがあると判定される周波数(流
れ有り周波数)以上であるか否かが判定される。この判
定の結果がNOのときは、瞬時値Qを0として(S9
2)、ステップS96に進み、前記主カウンタフラグを
リセットしてこの主カウンタ計測処理を終了する。一
方、前記S91の判定結果がYESのときは、ステップ
S93に進み、前記RAM中に格納されている補正され
た係数Ai、Biを用いて、次の式(3)に基づいて、
瞬時流量値Qを算出し、レジスタに格納する。 Q=Ai×f/τ+Bi …(3)。
【0069】次に、ステップS94に進み、積算総流量
値Qtを更新する。すなわち、次の式(4)を実行す
る。 Qt←Qt+Q×(τ/60) …(4)。 そして、ステップS95に進み、積算バッチ流量値Qb
を更新する。 Qb←Qb+Q×(τ/60) …(5)。 そして、ステップS96において前記主カウンタフラグ
をリセットし、この主カウンタ計測処理を終了する。な
お、この演算は同一の単位、例えば[L/min]で実
行し、表示部に表示をするときに、設定されている単位
系に変換して表示するようになされている。
【0070】次に、前記副カウンタ計測処理S84につ
いて、図13のフローチャートを参照して説明する。ま
ず、ステップS101において、f’レジスタに格納さ
れている副カウンタの計数値は流れ有り周波数以上であ
るか否かが判定される。この結果がNOのときは、ステ
ップS102に進み、表示瞬時値Q’を0とし、ステッ
プS103において前記表示部26のバーセグメント2
6fを消灯する。そして、ステップS104に進み、第
1のトランジスタTr1をオンとして、前記集中監視装
置90に対して、流れがローリミット値以下であること
を報知し、ステップS111に進み、副カウンタフラグ
をリセットする。なお、ここでは、ローリミット警報出
力点を流れ有り(始め)点としたが、記憶手段に任意の
値を設定できることは言うまでもない。
【0071】一方、前記ステップS101の判定結果が
YESのときは、ステップS105に進み、表示瞬時値
Q’を算出する。この演算は次の式(6)により行なわ
れる。 Q’=Ai×f’+Bi …(6)。 次に、ステップS106に進み、前記ステップS105
において算出した表示瞬時値Q’が当該定格流量値の1
10%以上であるか否かが判定される。この判定結果が
NOのときは、ステップS107に進み、前記バーセグ
メント26fを左から右に順次点滅させる。そして、第
1のトランジスタTr1をオフにして、ステップS11
1に進み、副カウンタフラグをリセットする。
【0072】また、算出した表示瞬時値Q’が定格の1
10%以上であり、前記ステップS106の判定結果が
YESのときは、ステップS109に進み、バーセグメ
ント26fを全部同時に点滅させる。これにより、定格
以上の流量であることを報知することができる。また、
ステップS110において、第1のトランジスタTr1
をオンとして、前記集中監視装置90に対して、流れが
ハイリミット値以上、すなわち上限以上の流量があるこ
とを報知する。そして、ステップS111に進み、副カ
ウンタフラグをリセットする。ここでは、ハイリミット
警報出力点を流れの上限点としたが、記憶手段に任意の
値を設定できることは言うまでもない。
【0073】次に、前記キー入力処理S18について、
図14のフローチャートを参照して説明する。この処理
は、前記ステップS17(図6)においてモード選択キ
ー27が押圧されたことを検出したときに実行される処
理であり、前記3つの計測モード、すなわち、(1)瞬
時流量計モード、(2)積算流量計モードおよび(3)
積算バッチ流量計モードを前記モード選択キー27が操
作される毎に順次切り替える処理である。また、このモ
ード選択キーを押圧している時間の長さに応じて、積算
バッチデータあるいは積算総流量値データをクリアする
こともできるようになされている。
【0074】まず、ステップS121において、現在の
モードに使用されている単位を点滅表示して操作者に現
在のモードを報知する。すなわち、現在選択されている
モードが(1)瞬時流量計モードであるときは、前記表
示部26における単位表示部26cあるいは26dを点
滅表示する。また、(2)積算流量計モードであるとき
は、前記26cのうちの「m3」の部分のみ、あるいは、
前記26dのうちの「L」の部分のみを点滅表示する。
さらに、(3)積算バッチ流量計モードであるときも、
前記(2)の場合と同様の部分を点滅表示する。ただ
し、この場合は、前記サイズの小さい4桁表示部の第1
桁目に「b」が表示されているため、前記(2)の場合
と区別することができる。
【0075】次に、ステップS122に進み、前記モー
ド選択キー27が第1の所定時間T1に達する前にオフ
とされたか否かを判定する。この判定の結果がYESの
とき、すなわち、T1よりも短い時間の押圧であったと
きは、ステップS123に進み、前記S121と同様
に、現在のモードに使用されている単位を点滅表示して
操作者に現在のモードを報知する。そして、ステップS
124に進み、前記モード選択キー27がオフとされた
後、第2の所定時間T2が経過したか否かが判定され
る。ここで、T2<T1とされている。この判定の結果
がYESのときは、このキー入力処理を終了する。
【0076】また、モード選択キー27がオフとされて
からT2時間経過してないときは、ステップS125に
進み、モード選択キー27が再度オンとされたか否かを
判定する。そして、この判定の結果がNOのときはこの
キー入力処理を終了する。また、モード選択キー27が
再度オンとされたときは、ステップS126に進み、現
在のモードを一つ進める。すなわち、現在が(1)瞬時
流量計モードであるときには、モードを(2)積算流量
計モードに変更し、現在が(2)積算流量計モードであ
るときは(3)積算バッチ流量計モードに変更し、現在
が(3)積算バッチ流量計モードであるときは(1)瞬
時流量計モードに変更する。そして、ステップS127
に進み、変更された新しいモードに対応する単位を前述
の場合と同様に点滅表示するとともに、新しいモードの
データを表示する。そして、前記ステップS122に戻
る。このように、前記モード選択キー27を第1の所定
時間T1以下の長さで、繰り返し押圧操作することによ
り、計測モードをサイクリックに変更することができ
る。
【0077】一方、前記モード選択キー27を前記第1
の所定時間T1以上の長い時間押圧したときには、前記
ステップS122の判定結果がNOとなり、ステップS
128において、現在のモードが(3)の積算バッチ流
量計モードであるか否かが判定される。現在のモードが
積算バッチ流量計モードであるときは、ステップS12
9に進み、前述した積算バッチデータQbをクリアした
のち、ステップS130に進む。また、前記S128の
判定結果がNOのときは、そのままステップS130に
進む。このように、積算バッチ流量計モードにおいて、
前記モード選択キー27をT1時間以上押圧したとき
は、前記RAM52に中に格納されている積算バッチ流
量データをクリアして、再び、流量の積算を行うことが
できる。
【0078】前記ステップS130においては、前記モ
ード選択キー27が第3の所定時間T3未満でオフとさ
れたか否かが判定される。ここで、第3の所定時間T3
は、T2<T1<T3という関係を満たす時間である。
この判定の結果がNOであるとき、すなわち、前記モー
ド選択キー27が押圧されている時間がT3以上である
ときは、ステップS131に進み、現在のモードが
(2)積算流量計モードであるか否かが判定される。こ
の判定の結果がYESのときは、ステップS132に進
み、前記RAM52中に格納されている積算総流量デー
タQtをクリアして、前記ステップS123に戻る。ま
た、前記ステップS130の判定結果がYESのとき、
および、前記ステップS131の判定結果がNOのとき
は、前記ステップS123に戻る。このように、積算流
量計モードにおいて、前記モード選択キー27を第3の
所定時間T3以上押圧しつづけた場合には、前記RAM
52中に格納されている積算総流量データQtをクリア
して、再び、流量データの積算を実行させることができ
る。
【0079】このように、本発明においては、前記単一
のモード選択キー27の押圧回数および押圧時間長に基
づいて、計測モードの切り替え、積算バッチ流量データ
Qbおよび積算総流量データQtのクリアを実行するこ
とができる。したがって、多数の操作キーを設ける必要
をなくし、機器の小型化を図ることができる。
【0080】なお、上述した実施の形態においては、前
記流れ有り周波数f0および定格の110%の流量に対
応する周波数f5として、前記ROM中の口径設定デー
タテーブル中に格納されているデータを用いて、前記ロ
ーリミット警報およびハイリミット警報を論理和にて、
第1のトランジスタTr1をオンとして出力していた
が、このデータをRAMあるいはEEPROMなどの非
固定記憶手段に記憶することにより、前記ローリミット
警報およびハイリミット警報を発生する流量値を任意に
設定することができるようになる。図20は、この場合
の実施の形態を示す図であり、前記リミットデータを表
示させておき、その値を低下させるDOWNキー42、
上昇させるUPキー43、および、入力キー41を用い
ることにより、前記ローリミット警報出力設定点および
ハイリミット警報出力設定点を変更することができるよ
うになる。なお、46aおよび46bは前記第1および
第2のデジタル信号出力回路75および76に対応する
出力表示用LEDである。また、この図20に示すよう
に、表示部45の表示桁数は3桁であるため、積算流量
値の表示のときは単位表示用LEDとして、m3表示L
ED44aおよびL表示LED44bとを備えている。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1のカウンタの計測周期を周波数に応じて設定している
ため、周波数が低い場合であっても十分な分解能が得ら
れ、高精度の計測を行うことができる。また、検査工程
において1台ごとに補正係数を算出し、この補正係数を
用いて計測を行っているので、高精度の計測を行うこと
ができる。さらに、計測時において、計測値の下限と上
限とを報知するようにしているので、使用者は測定系統
の維持管理を容易に行うことができる。さらにまた、電
池の電圧が低下したことを報知するように構成されてい
るので、停電前に電池を交換することができる。さらに
また、MOSトランジスタによる信号出力回路を用いて
いるため、消費電力を低減することができ、電源として
電池を使用していながら、非常に長時間の稼動が可能と
なる。さらにまた、停電後の電池の消耗を非常に少なく
しているので、RAMのデータの保存を確実に行うこと
ができる。そして、電気二重層コンデンサを使用してバ
ックアップしているので、電池交換作業時に記憶されて
いるデータの消失を防止することができる。
【0082】さらにまた、ケース内面に導電体層を設け
ているので、確実な静電遮蔽ができ、ノイズの影響をな
くすことができる。さらにまた、積算値をクリアするこ
となしに積算値の単位の変更、積算値の表示桁の変更、
瞬時値の単位の変更ができるので、貴重な積算データを
失うことがなく、計測システムの管理が容易となる。さ
らにまた、記憶手段のいずれのページにおいても、その
先頭位置に格納されているデータと最終位置に格納され
ているデータは統一されたものとされているために、調
整検査工程の標準化、簡素化が可能となり、ひいてはコ
ストダウンが可能となる。さらにまた、センサ部に圧電
バイモルフ素子を使用した場合には、可動部が無いの
で、維持管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である流量計の一実施
例を示す構造図であり、(a)は上面図、(b)は断面
図、(c)は一部破断側面囲である。
【図2】 図1に示した流量計のプリント基板の構成を
示す図である。
【図3】 図1に示した流量計の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 メモリマップおよび口径設定データテーブル
を説明するための図である。
【図5】 メインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】 メインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図7】 検査モード時における接続を説明するための
図である。
【図8】 検査工程を説明するためのフローチャートで
ある。
【図9】 電圧チェック処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図10】 1秒タイマ割込みルーチンのフローチャー
トである。
【図11】 計測表示処理のフローチャートである。
【図12】 主カウンタ計測処理のフローチャートであ
る。
【図13】 副カウンタ計測処理のフローチャートであ
る。
【図14】 キー入力処理のフローチャートである。
【図15】 積算流量計モード時の表示形態を示す図で
ある。
【図16】 積算バッチ流量計時の表示形態を示す図で
ある。
【図17】 電圧低下検出時の表示形態を示す図であ
る。
【図18】 検査モード時の表示形態を示す図である。
【図19】 材質、口径およびバージョンの表示形態を
示す図である。
【図20】 本発明の他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 計量部本体 2 計測表示部 3 回転軸 13 圧電素子 24 プリント基板 26 表示部 27 モード選択キー 30 導電性シールド材 39 単位選択スイッチ 36、38 口径設定スイッチ 37 検査モードピン 40 電気2重層コンデンサ 50 制御部(1チップマイクロンピュータ) 51 ROM 52 RAM 53 主カウンタ 54 副カウンタ 55 タイマ 60 センサ部 71、72 アナログスイッチ 73 ウォッチドッグタイマ 74 パワーオンリセット回路 75、76 デジタル信号出力回路 80 電池 81、82 電圧検出器 90 外部機器

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物理量の大きさに対応する周波
    数を有する測定信号を用いて当該物理量を測定し、測定
    した物理量を表示するようになされた計測装置であっ
    て、 前記測定信号が入力される第1および第2のカウンタを
    有し、 前記第1のカウンタは、当該計測装置が設置される条件
    に応じて予定される前記測定信号の周波数に応じて決定
    される第1の所定周期の間、前記測定信号を計数し、 前記第2のカウンタは、当該計測装置が設置される条件
    に関わらず一定の長さとされた第2の所定周期の間、前
    記測定信号を計数するように構成されており、 前記第1のカウンタの計数値に基づいて算出された測定
    データは記憶保持して積算し、 前記第2のカウンタの計数値に基づいて算出された測定
    データは当該物理量の瞬時測定値として表示するように
    なされていることを特徴とする計測装置。
  2. 【請求項2】 検査モード時に同じ測定系統に設置さ
    れた高精度基準物理量計の検出物理量に対応する前記第
    1のカウンタの計数値から補正係数を算出する手段と該
    補正係数を格納する記憶手段とを有することを特徴とす
    る前記請求項1記載の計測装置。
  3. 【請求項3】 MOSトランジスタによる信号出力手
    段を有し、該信号出力手段を介して、予め設定した物理
    量と測定した物理量との比較結果に基づくローリミット
    警報信号あるいはハイリミット警報信号を外部装置に出
    力するようになされていることを特徴とする前記請求項
    1記載の計測装置。
  4. 【請求項4】 電源電池と、該電池の電圧が第1の電
    圧よりも低いことを検出する第1電圧検出器と、前記電
    池の電圧が第2の電圧よりも低いことを検出する第2電
    圧検出器と、MOSトランジスタによる信号出力手段と
    を有し、 前記第1電圧検出器の出力に応じて表示部に所定の表示
    を行うとともに前記信号出力手段を介して外部装置に所
    定の信号を出力し、 前記第2電圧検出器の出力により、計測動作および演算
    動作を停止するとともに表示部に所定の表示を行い、さ
    らに、前記信号出力手段を介して外部装置に所定の信号
    を出力するようになされていることを特徴とする計測装
    置。
  5. 【請求項5】 前記電源電池に並列にバックアップ用
    の電気二重層コンデンサが接続されていることを特徴と
    する前記請求項4記載の計測装置。
  6. 【請求項6】 内面に導電性シールド部材が塗布され
    ている樹脂製ケースと、ネジを用いて前記樹脂製ケース
    に取り付けられるプリント基板とを有し、前記プリント
    基板の前記ネジに当接する部分には金属部が設けられて
    おり、前記プリント基板の電源負極と前記樹脂製ケース
    内面とが同電位とされていることを特徴とする計測装
    置。
  7. 【請求項7】 流量に対応した周波数のパルス信号を
    検出するセンサ部と、該センサ部からのパルス信号を計
    数する第1および第2のカウンタと、前記第1および第
    2のカウンタの計数値に基づいて流量値を算出する制御
    部と、計測した流量値を表示する表示部とを有し、 前記第1のカウンタは当該流路の口径に応じた第1の所
    定周期の間、前記パルス信号を計数するようになされ、 前記第2のカウンタは一定の第2の所定周期の間、前記
    パルス信号を計数するようになされており、 前記第1のカウンタの計数値は積算に用いられ、前記第
    2のカウンタの計数値は表示手段に表示する瞬時流量の
    算出に用いられることを特徴とする流量計。
  8. 【請求項8】 検査モード時において、同じ流路に設
    置された高精度基準流量計の瞬時流量値に対応する前記
    第1のカウンタの計数値から補正係数を算出する手段と
    該補正係数を格納する記憶手段とを有することを特徴と
    する前記請求項7記載の流量計。
  9. 【請求項9】 予め設定した瞬時流量データと算出し
    た瞬時流量データとを比較し、該比較結果に基づくロー
    リミット警報信号あるいはハイリミット警報信号をMO
    Sトランジスタによる信号出力手段を介して外部装置に
    出力するようになされていることを特徴とする前記請求
    項7記載の流量計。
  10. 【請求項10】 測定値の表示単位を設定する単位設
    定部と、所定時間毎に該単位設定部に給電する給電制御
    手段とを有し、該所定時間毎に前記単位設定手段の設定
    を読み込み、新しい表示単位を用いて当該積算流量値を
    表示することを特徴とする前記請求項7記載の流量計。
  11. 【請求項11】 当該流路の口径を選択する口径選択
    手段と、各流路に対応した前記第1所定周期情報、前記
    瞬時流量の算出のための係数データを格納した記憶手段
    とを有することを特徴とする前記請求項7記載の流量
    計。
  12. 【請求項12】 前記記憶手段は複数のページを有す
    るテーブル構成とされており、いずれのページにおいて
    も、その先頭位置に格納されているデータは同一の口径
    および材質に対応するデータとされており、その最終位
    置に格納されているデータは入力信号の周波数をそのま
    ま表示するためのデータとされていることを特徴とする
    前記請求項7記載の流量計。
  13. 【請求項13】 電源電池と、該電池の電圧が第1の
    電圧よりも低いことを検出する第1電圧検出器と、前記
    電池の電圧が第2の電圧よりも低いことを検出する第2
    電圧検出器と、MOSトランジスタによる信号出力手段
    とを有し、 前記第1電圧検出器の出力に応じて前記表示部に電池の
    交換を要求する旨の表示を行うとともに前記信号出力手
    段を介して外部装置に所定の信号を出力し、 前記第2電圧検出器の出力により、計測動作および演算
    動作を停止するとともに表示部に停電モードである旨の
    表示を行い、さらに、前記信号出力手段を介して外部装
    置に所定の信号を出力するようになされていることを特
    徴とする前記請求項7記載の流量計。
  14. 【請求項14】 瞬時流量計モード、積算流量計モー
    ドおよび積算バッチ流量計モードを有し、モード切替時
    に当該モードに対応する表示単位を点滅し、また、積算
    バッチ流量計モードのときに表示部にその旨を表示する
    ことを特徴とする前記請求項7記載の流量計。
  15. 【請求項15】 前記制御部の動作を監視するための
    ウォッチドッグタイマを有し、該ウォッチドッグタイマ
    出力によるリセット時には、積算流量値、積算バッチ流
    量値を保持したまま、制御部の復帰を試みることを特徴
    とする前記請求項7記載の流量計。
  16. 【請求項16】 前記センサ部により発生される流量
    に対応したパルス信号は、流路内の流量検出部に配置さ
    れた渦発生体が発生するカルマン渦により、下流に配置
    された圧電バイモルフ素子に交番的に誘起される電荷を
    電荷増幅器により増幅し、波形整形回路により波形整形
    したパルス信号であることを特徴とする前記請求項7記
    載の流量計。
  17. 【請求項17】 被測定物理量の大きさに対応する周
    波数を有する測定信号を用いて当該物理量を測定し、測
    定した物理量を表示するようになされた計測装置の制御
    方法であって、 当該計測装置が設置される条件に応じて予定される前記
    測定信号の周波数に応じて決定される第1の所定周期の
    間、前記第1のカウンタを用いて前記測定信号を計数
    し、 当該計測装置が設置される条件に関わらず一定の長さと
    された第2の所定周期の間、第2のカウンタを用いて前
    記測定信号を計数し、 前記第1のカウンタの計数値に基づいて算出された測定
    データは記憶保持して積算し、 前記第2のカウンタの計数値に基づいて算出された測定
    データは当該物理量の瞬時測定値として表示することを
    特徴とする計測装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 検査モード時に、同じ測定系統に設
    置された高精度基準物理量計の検出物理量と前記第1の
    カウンタの計数値から補正係数を算出し、該補正係数を
    記憶するステップを有することを特徴とする前記請求項
    17に記載の計測装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 測定した物理量と予め設定した物理
    量とを比較し、該比較結果に基づくローリミット警報信
    号あるいはハイリミット警報信号をMOSトランジスタ
    による信号出力手段から出力するステップを有すること
    を特徴とする前記請求項17記載の計測装置の制御方
    法。
  20. 【請求項20】 電源電池を有する計測装置の制御方
    法であって、 前記電源電池の電圧が第1の電圧よりも低いことを検出
    する第1のステップと、 前記第1のステップにおいて、電源電池の電圧が第1の
    電圧よりも低いことを検出したときに、表示部に所定の
    表示を行うとともにMOSトランジスタによる信号出力
    手段を介して外部装置に所定の信号を出力する第2のス
    テップと、 前記電源電池の電圧が第2の電圧よりも低いことを検出
    する第3のステップと、 前記第3のステップにおいて、電源電池の電圧が第2の
    電圧よりも低いことを検出したときに、計測動作および
    演算動作を停止するとともに表示部に所定の表示を行
    い、さらに、前記信号出力手段を介して外部装置に所定
    の信号を出力する第4のステップとを有することを特徴
    とする計測装置の制御方法。
  21. 【請求項21】 コンピュータに、センサ部から入力
    される被測定物理量の大きさに対応する周波数を有する
    パルス信号を用いて当該物理量を算出し、表示させるた
    めの制御プログラムを記録した記録媒体であって、 前記制御プログラムは、 前記センサ部が設置される条件に応じて予定される前記
    パルス信号の周波数に応じて決定される第1の所定周期
    の間、第1のカウンタを用いて前記パルス信号を計数さ
    せ、 前記センサ部が設置される条件に関わらず一定の長さと
    された第2の所定周期の間、第2のカウンタを用いて前
    記測定信号を計数させ、 前記第1のカウンタの計数値に基づいて算出された測定
    データは記憶保持して積算し、 前記第2のカウンタの計数値に基づいて算出された測定
    データは当該物理量の瞬時測定値として表示させるよう
    に制御することを特徴とする制御プログラムを記録した
    記録媒体。
  22. 【請求項22】 前記制御プログラムは、検査モード
    時に、同じ測定系統に設置された高精度基準物理量計の
    検出物理量と前記第1のカウンタの計数値から補正係数
    を算出し、該補正係数を記憶させるように制御するもの
    であることを特徴とする前記請求項21記載の制御プロ
    グラムを記録した記録媒体。
  23. 【請求項23】 前記制御プログラムは、測定した物
    理量と予め設定した物理量とを比較し、該比較結果に基
    づくローリミット警報信号あるいはハイリミット警報信
    号をMOSトランジスタによる信号出力手段から出力さ
    せるように制御するものであることを特徴とする前記請
    求項21記載の制御プログラムを記録した記録媒体。
  24. 【請求項24】 コンピュータに、電源電池を有する
    計測装置を制御させるための制御プログラムを記録した
    記録媒体であって、 前記制御プログラムは、 前記電源電池の電圧が第1の電圧よりも低いことを検出
    したときに、表示部に所定の表示を行うとともにMOS
    トランジスタによる信号出力手段を介して外部装置に所
    定の信号を出力させ、 前記電源電池の電圧が第2の電圧よりも低いことを検出
    したときに、計測動作および演算動作を停止するととも
    に表示部に所定の表示を行い、さらに、前記信号出力手
    段を介して外部装置に所定の信号を出力させるように制
    御するものであることを特徴とする制御プログラムを記
    録した記録媒体。
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