JP2000155063A - 電気絶縁用気体の圧力監視装置および圧力監視方法 - Google Patents

電気絶縁用気体の圧力監視装置および圧力監視方法

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JP2000155063A
JP2000155063A JP10330574A JP33057498A JP2000155063A JP 2000155063 A JP2000155063 A JP 2000155063A JP 10330574 A JP10330574 A JP 10330574A JP 33057498 A JP33057498 A JP 33057498A JP 2000155063 A JP2000155063 A JP 2000155063A
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time
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Noboru Nakayama
登 中山
Takumi Okitsu
匠 興津
Osamu Koyatsu
修 小谷津
Yukio Watabe
幸雄 渡部
Seiichi Nakahara
誠一 中原
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Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/53Cases; Reservoirs, tanks, piping or valves, for arc-extinguishing fluid; Accessories therefor, e.g. safety arrangements, pressure relief devices
    • H01H33/56Gas reservoirs
    • H01H33/563Gas reservoirs comprising means for monitoring the density of the insulating gas

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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価なシステムを用いることなく、多数の既
設のGISに対しても、配設、布設が容易に可能なSP
検出機能を備えた圧力監視装置を提供する。 【解決手段】 GISにおける電気絶縁用気体の圧力を
検出する圧力センサの信号を第1圧力アンプと第2圧力
アンプで増幅する。第1圧力アンプで、計測下限から計
測上限までの計測幅で増幅して所定の電圧範囲を出力
し、第2圧力アンプで、前記計測幅を分割した分割計測
範囲で増幅して所定の電圧範囲を出力する。第1圧力ア
ンプにより低感度の圧力検出を実現し、第2圧力アンプ
により高感度のSP検出を実現する。第2圧力アンプの
出力をディジタルデータに変換する際に、例えば1チッ
プマイコン内蔵の10bitA/D変換器により、安価
な構成とする。圧力を検出するサンプリングタイムの複
数倍のタイムベースを複数生成し、複数のタイムベース
でSP検出を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電力分野に
おけるガス絶縁開閉装置(以下、GIS:Gas Insulate
d Switchgearという。)、ガス絶縁送電線(以下、GI
L:Gas Insulated transmission Line という。)及び
ガス絶縁変圧器(Gas insulated transformer )などの
圧力容器内で発生する地絡現象、短絡現象などの尖絡現
象、あるいは異常通電などを検出する電気絶縁用気体の
圧力監視装置に関する。以下の説明において、前記の電
気絶縁用気体が封入された電気機器を総称してGISと
言い、また、気体とガスとは同じ意味とする。
【0002】
【従来の技術】従来、GISの尖絡事故等を検出するた
めにメカ式の衝撃圧力検出リレー(SPリレー)が使用
されていたが、このメカ式のSPリレーは接点出力式で
作動してもGISの故障の度合いが不明であり、また、
故障GIS近傍のGISのSPリレーも作動すると、故
障GISを特定(標定)することに手間がかかった。な
お、以下の説明で衝撃圧力を「SP」ともいう。
【0003】しかし、電力を安定に供給するには、GI
S等において故障発生時の復旧対策が速やかに行われる
必要があり、圧力センサによる故障点標定システムが導
入されるようになった。このようなシステムは、電気絶
縁要気体の圧力を検出する圧力センサからの信号を増幅
し、所定の圧力上昇値と所定のタイムベースとから、コ
ンピュータを用いて圧力上昇率を算出して、所定の値以
上であれば「故障の発生」、「故障GISの特定」を行
うようになっている。
【0004】このような故障点標定システムとして、例
えば特公平6−91701号公報あるいは実開平4−6
9780号公報に開示されたものがある。これらの従来
の技術は、GISの複数の圧力容器にそれぞれ設けた圧
力センサからの信号を通信ケーブル、アンプおよびロー
パスフィルタを介してマルチプレクサに取り込み、この
マルチプレクサで各圧力センサの信号を時分割にサンプ
リングする。そして、サンプリングした圧力からガス圧
の時間的変化を判定レベルと比較して事故発生を検出し
ている。
【0005】また、特開平8−223720号公報に
は、電子的な衝撃圧力検出リレー(SPリレー)に適用
できる技術が開示されており、圧力センサで検出される
圧力値を一定周期で計測し、その計測値の現在値と所定
時間前の過去値とから変化量を検出し、その変化量が監
視値を超えると故障と判定するものである。また、この
変化量を求めるために2つ差動アンプを用い、その差動
アンプの基準信号として所定周期の検出圧力信号を用い
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】GISは世界中に広く
普及して設置されているが、前記特公平6−91701
号公報あるいは実開平4−69780号公報のようなシ
ステムを既設のGISに増設することは、設置スペース
あるいはコストの面からきわめて困難である。
【0007】一方で、GISは新設、既設を問わず、圧
力容器(1つのガス区画)には圧力導入管を通じて、圧
力計、連成計、圧力スイッチ、密度スイッチ(温度補償
圧力スイッチ)のいずれかが、少なくとも1つは取り付
けられている。そこで、例えば密度スイッチ等にSP検
出機能を持たせると、既存のGISに対しても設置、布
設が容易になり、設置費用が軽減して著しい経済的効果
が得られる。
【0008】なお、前記特開平8−223720号公報
の技術により密度スイッチ等にある程度SP検出機能を
持たせることができるが、この特開平8−223720
号公報の技術では、基準信号は所定周期毎に検出圧力の
変化に伴って、時々刻々変化するので、所定周期よりも
相当に長い時間のガス圧力の変化、すなわち「ゆっくり
した異常上昇」、「非常にゆっくりした異常上昇」にお
ける圧力の変化を計測することが困難であった。
【0009】本発明は、尖絡事故によるGISの損傷を
防止するとともに、高価なシステムを用いることなく、
多数の既設のGISに対しても、配設、布設が容易に可
能なSP検出機能を備えた圧力監視装置を提供すること
を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
電気絶縁用気体の圧力監視装置は、圧力容器内に密封さ
れた電気絶縁用気体の圧力を検出して圧力検出信号を出
力する圧力センサと、前記圧力検出信号が信号入力端子
に入力され該圧力検出信号を増幅する圧力検出信号増幅
アンプとが接続された電気絶縁用気体の圧力監視装置に
おいて、前記圧力検出信号増幅アンプが前記圧力検出信
号をそれぞれ増幅する第1圧力アンプと第2圧力アンプ
とを備え、前記第1圧力アンプは、前記圧力検出信号を
計測下限から計測上限までの計測幅で増幅して前記計測
幅に対応する所定の電圧範囲を出力し、前記第2圧力ア
ンプは、前記圧力検出信号を前記計測幅を分割した分割
計測範囲で増幅して該分割計測範囲に対応する所定の電
圧範囲を出力することを特徴とする。
【0011】上記のように構成された請求項1記載の電
気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、前記第1圧力ア
ンプは、圧力センサが出力する圧力検出信号をその計測
下限から計測上限までの計測幅で増幅してその計測幅に
対応する所定の電圧範囲を出力する。また、記第2圧力
アンプは圧力検出信号を、前記計測幅を分割した分割計
測範囲で増幅してその分割計測範囲に対応する所定の電
圧範囲を出力する。したがって、第1圧力アンプにより
低感度の圧力検出(密度スイッチの機能)を実現でき、
第2圧力アンプにより高感度の圧力変化の検出すなわち
SP検出を実現できる。また、第2圧力アンプの出力を
ディジタルデータに変換する際には、高価なA/D変換
器を用いなくても、例えば1チップマイコン内蔵の10
bitA/D変換器により、安価な圧力監視装置を構成
でき、故障点(故障GIS)を告知(標定)できる。
【0012】例えば、ガス圧力−0.101〜1.00
0MPa(メガパスカル)の計測範囲を0.500〜
4.500Vの電圧に増幅し、1チップマイコンの10
bitA/D変換器でディジタルデータに変換すると、
最小分解能は1.35kPa/digitとなる。ま
た、例えば、ガス圧力−0.101〜1.000MPa
の計測幅を16に分割して、第2圧力アンプで一つの分
割計測幅を0.500〜4.500Vの電圧に増幅し、
1チップマイコンの10bitA/D変換器でディジタ
ルデータに変換すると、最小分解能は0.0841kP
a/digitとなる。
【0013】本発明の請求項2記載の電気絶縁用気体の
圧力監視装置は、請求項1の構成を備えるとともに、前
記第2圧力アンプの入力信号は、前記第1圧力アンプの
出力信号のうち前記分割計測範囲に対応する出力信号で
あることを特徴とする。
【0014】上記のように構成された請求項2記載の電
気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項1の作用
効果に加え、第1圧力アンプの出力を第2圧力アンプの
入力とすることにより、第2圧力アンプのゲインが小さ
くてよいので、安価なアンプを使用することができる。
また、第1および第2圧力アンプはカスケード増幅して
いるので、1チップマイコン内蔵の10bitA/D変
換器により、安価な標準感度のSPリレーを構成でき、
故障点を告知(標定)できる。
【0015】本発明の請求項3記載の電気絶縁用気体の
圧力監視装置は、請求項1または請求項2の構成を備
え、前記第2圧力アンプの前記分割計測範囲は、前記計
測下限から計測上限までの計測幅を等分割した分割範囲
であり、該分割範囲は制御部により選択決定される基準
電圧に基づいて設定されることを特徴とする。
【0016】上記のように構成された請求項3記載の電
気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項1または
請求項2の作用効果に加え、次のような作用効果が得ら
れる。第2圧力アンプの分割計測範囲は計測下限から計
測上限までの計測幅を等分割(例えば16分割)した分
割範囲であり、この分割範囲はマイコン等の制御部によ
り選択決定される基準電圧に基づいて設定されるので、
第2圧力アンプの出力が所定の範囲から外れるような場
合、基準電圧に基づいて分割計測範囲を一つ上あるいは
一つ下に変更して、計測範囲を対応させることができ
る。また、1チップマイコン内蔵の10bitA/D変
換器ならびに8bitD/A変換器により、安価な高感
度のSPリレーを構成でき、故障点を告知(標定)でき
る。
【0017】例えば、ガス圧力−0.101〜1.00
0MPaの計測幅を16に分割して、第2圧力アンプで
一つの分割計測幅を0.500〜4.500Vの電圧に
増幅し、1チップマイコンの10bitA/D変換器で
ディジタルデータに変換すると、最小分解能は0.08
41kPa/digitとなる。
【0018】本発明の請求項4記載の電気絶縁用気体の
圧力監視装置は、請求項1または請求項2の構成を備
え、前記第2圧力アンプの前記分割計測範囲は、前記電
気絶縁用気体の初期封入圧力に相当する前記圧力検出信
号を電圧範囲に含み、該第2圧力アンプは、前記初期封
入圧力近傍の圧力に相当する前記圧力検出信号を増幅し
て所定の電圧範囲を出力することを特徴とする。
【0019】上記のように構成された請求項4記載の電
気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項1または
請求項2の作用効果に加え、初期封入圧力近傍のSP検
出を高感度で実現できる。例えば、標準的な封入圧力で
ある0.5MPa(メガパスカル)近傍の0.275M
Paの範囲を0.500〜4.500Vに増幅して、1
チップマイコンで10bitA/D変換すれば、0.3
36kPa/digitの分解能を得ることができる。
また、第2圧力アンプの分割計測範囲は固定することが
できるので、請求項3のように第2圧力アンプに設定す
る基準電圧を生成するD/A変換器等が必要ないので、
安価なSPリレーを構成できる。
【0020】本発明の請求項5記載の電気絶縁用気体の
圧力監視装置は、請求項3または請求項4の構成を備
え、前記第1圧力アンプは、前記圧力検出信号を計測下
限から計測上限までの計測幅で増幅して、前記計測幅に
対応する所定の電圧範囲でディジタルデータに変換し、
前記第2圧力アンプは、前記圧力検出信号を前記計測幅
を分割した分割計測範囲で増幅して、該分割計測範囲に
対応する所定の電圧範囲でディジタルデータに変換し、
前記第1圧力アンプの圧力に対応するディジタルデータ
の変化分と、前記第2圧力アンプの圧力に対応するディ
ジタルデータの変化分とを比較して、所定の条件を満た
していることを確認してガス圧力の異常上昇を検出する
ことを特徴とする。
【0021】上記のように構成された請求項5記載の電
気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項3または
請求項4の作用効果に加え、第1圧力アンプと第2圧力
アンプのそれぞれに対応する2つの変化分で異常上昇を
検出するので、より信頼性の高い確実なSP検出を行う
ことができる。例えば、第2圧力アンプのゲインが第1
圧力アンプの4倍であるとき、第1圧力アンプの変化分
が0digitで第2圧力アンプの変化分が0〜4di
gitであれば異常増幅をしていないとする。また、第
1圧力アンプの変化分が1digitで第2圧力アンプ
の変化分が4〜8digitであれば異常増幅をしてい
ないとする。
【0022】本発明の請求項6記載の電気絶縁用気体の
圧力監視装置は、請求項3の構成を備え、前記圧力検出
信号を前記計測幅を等分割した前記分割計測範囲で増幅
し、前記第2圧力アンプの分割計測範囲を設定する基準
電圧が前記制御部により選択決定されるとき、前記第2
圧力アンプが増幅している一の分割計測範囲の1つ上の
分割計測範囲に変更するに際し、今までに第2圧力アン
プの出力から得られた記憶手段に記憶している電気絶縁
用気体の圧力の異常上昇検出のための複数の圧力データ
から所定の値を一律に減算し、前記第2圧力アンプが増
幅している一の分割計測範囲の1つ下の分割計測範囲に
変更するに際し、今までに第2圧力アンプの出力から得
られた記憶手段に記憶している電気絶縁用気体の圧力の
異常上昇検出のための複数の圧力データから所定の値を
一律に加算することを特徴とする。
【0023】上記のように構成された請求項6記載の電
気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項3の作用
効果に加え、ガス圧力の変化に伴い第2圧力アンプが一
の分割計測範囲で増幅できない範囲となったとき、第2
圧力アンプの分割計測範囲を変更するに際し、記憶手段
のデータに所定の値を一律に加算または減算することに
よって、既に格納されているデータとこれから格納され
るデータの比較ベースを補正することができる。すなわ
ち、分割計測範囲を変更しても連続性のあるディジタル
データに補正することができ、高信頼性、高品質のSP
検出が可能となる。例えば、10bitA/Dで4.5
00Vが920digitに相当する場合、0.500
Vは102digitで、その差は818digitで
ある。したがって、1つ上の範囲に変更するときは格納
しているSP検出用のディジタルデータから818を減
算すれば102の近傍の値となり、1つ下の範囲に変更
するときは格納しているSP検出用のディジタルデータ
に818を加算すれば920の近傍の値となる。
【0024】本発明の請求項7記載の電気絶縁用気体の
圧力監視装置は、圧力容器内に密封された電気絶縁用気
体の圧力を検出して圧力検出信号を出力する圧力センサ
と、前記圧力検出信号が信号入力端子に入力され該圧力
検出信号を増幅する圧力検出信号増幅アンプとが接続さ
れた電気絶縁用気体の圧力監視装置において、前記圧力
検出信号増幅アンプの入力部に、充電時と放電時とで時
定数の異なる積分器を備えたことを特徴とする。
【0025】上記のように構成された請求項7記載の電
気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、上記積分器によ
り安価な構成にて、SP検出時の圧力信号の波形の乱れ
からノイズを削除すると同時に圧力上昇時の信号を正確
に検出することができる。例えば、積分器の充電時の時
定数を1msec 、放電時の時定数を5msec とすること
により圧力上昇波形の包絡線を生成し、正確なSP検出
を行うことが可能となる。
【0026】本発明の請求項8記載の電気絶縁用気体の
圧力監視装置は、圧力容器内に密封された電気絶縁用気
体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムから、該
サンプリングタイムの複数倍のタイムベースを生成し、
最新のサンプリングデータと前記一のタイムベースに遡
った一のサンプリングデータとを比較して、圧力上昇値
を算出し、該算出した圧力上昇値が設定圧力上昇値に達
していればSP検出信号を出力することを特徴とする。
【0027】上記のように構成された請求項8記載の電
気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、タイムベースの
取り方に応じて、ガス圧力の瞬時の異常上昇、急な異常
上昇、ゆっくりした異常上昇、非常にゆっくりした異常
上昇などの、各種の時間幅に応じたSP検出を行うこと
ができる。なお、一例として、サンプリングタイムを1
0msec とし、タイムベースを20msec とすることが
できる。
【0028】本発明の請求項9記載の電気絶縁用気体の
圧力監視装置は、請求項8の構成を備え、前記最新のサ
ンプリングデータと前記一のタイムベースに遡った一の
サンプリングデータとの比較を、前記サンプリングタイ
ム毎に行うことを特徴とする。
【0029】上記のように構成された請求項9記載の電
気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項8の作用
効果に加え、各種の時間幅に応じたSP検出をタイムベ
ース間隔よりきめ細かくSP検出を行うことができる。
なお、一例として、サンプリングタイムを10msec と
し、タイムベースを20msec とすることができる。
【0030】本発明の請求項10記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置は、圧力容器内に密封された電気絶縁用
気体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムから、
該サンプリングタイムの複数倍のタイムベースを生成
し、前記生成された一のタイムベースよりもさらに時間
の長いタイムベースを少なくとも1つあるいは複数個を
生成し、最新のサンプリングデータと前記一のタイムベ
ース前に遡った一のサンプリングデータとを比較し、か
つ、前記少なくとも1つあるいは複数個のタイムベース
について、最新のタイムベースでのサンプリングデータ
と該タイムベース前に遡ったサンプリングデータとを比
較して、それぞれ圧力上昇値を算出し、該算出した圧力
上昇値が設定圧力上昇値に達していればSP検出信号を
出力することを特徴とする。
【0031】上記のように構成された請求項10記載の
電気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、複数のタイム
ベースでSP検出を行うことができる。例えば、一つ目
のタイムベースを20msec 、これより時間の長いタイ
ムベースとして、2つ目のタイムベースを200msec
、3つ目のタイムベースを2.0sec 、4つ目のタイ
ムベースを20.0sec とすることができる。
【0032】本発明の請求項11記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置は、請求項8または請求項10の構成を
備え、圧力容器内に密封された電気絶縁用気体の圧力を
検出する所定のサンプリングタイムの所定倍数により順
次時間の長い4つのタイムベースを用い、1つ目のタイ
ムベース毎にガス圧力の瞬時の異常上昇の演算処理、判
定処理を行い、2つ目のタイムベースからサンプリング
タイム1つ分経過した時間毎にガス圧力の急な異常上昇
の演算処理、判定処理を行い、3つ目のタイムベースか
らサンプリングタイム2つ分経過した時間毎にガス圧力
のゆっくりした異常上昇の演算処理、判定処理を行い、
4つ目のタイムベースからサンプリングタイム3つ分経
過した時間毎にガス圧力の非常にゆっくりした異常上昇
の演算処理、判定処理を行うことを特徴とする。
【0033】上記のように構成された請求項11記載の
電気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項8また
は請求項10の作用効果に加え、ガス圧力の瞬時の異常
上昇、急な異常上昇、ゆっくりした異常上昇、非常にゆ
っくりした異常上昇などの、各種の時間幅に応じたSP
検出を行うことができる。また、一例として、サンプリ
ングタイムを5msec とし、タイムベースを20msec
とすれば、各タイムベースについての演算処理および判
定処理が異なるタイミングとなるので、処理時間を短く
できて、マイコン等の負担が軽くなる。
【0034】本発明の請求項12記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置は、圧力容器内に密封された電気絶縁用
気体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムの所定
倍数により順次時間の長い4つのタイムベースを用いる
とともに、コンピュータでメインルーチンの処理を行
い、1つ目のタイムベースの1/2毎にガス圧力の瞬時
の異常上昇の演算処理、判定処理を行い、2つ目のタイ
ムベースでは、該タイムベースの半分が計時終了した時
間にガス圧力の急な異常上昇についての処理を許可する
フラグをセットして、メインルーチンにて2つ目のタイ
ムベース毎に演算処理、判定処理を行い、3つ目のタイ
ムベースでは、該タイムベースの半分が計時終了した時
間にガス圧力のゆっくりした異常上昇についての処理を
許可するフラグをセットして、メインルーチンにて3つ
目のタイムベース毎に演算処理、判定処理を行い、4つ
目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計時終
了した時間にガス圧力の非常にゆっくりした異常上昇に
ついての処理を許可するフラグをセットして、メインル
ーチンにて4つ目のタイムベース毎に演算処理、判定処
理を行うことを特徴とする。
【0035】上記のように構成された請求項12記載の
電気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、ガス圧力の瞬
時の異常上昇、急な異常上昇、ゆっくりした異常上昇、
非常にゆっくりした異常上昇などの、各種の時間幅に応
じたSP検出を行うことができ、その際に、1つ目、2
つ目、3つ目および4つ目のタイムベースについてのS
P検出は、各タイムベースの半分経過毎にぞれぞれその
タイムベースに基づく演算処理でおこなわれるので、請
求項11の場合より速やかにSP検出が可能となる。ま
た、2つ目、3つ目および4つ目のタイムベースは1つ
目のタイムベースより長いので、これらのタイムベース
についてのSP検出はコンピュータのメインルーチンで
処理することができて、例えば1つ目のタイムベースに
ついて割込み処理でSP検出を行う場合、この割込み処
理ルーチンの負担が軽くなる。
【0036】本発明の請求項13記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置は、圧力容器内に密封された電気絶縁用
気体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムの所定
倍数により順次時間の長い4つのタイムベースを用いる
とともに、コンピュータでメインルーチンの処理を行
い、1つ目のタイムベースの1/2毎にガス圧力の瞬時
の異常上昇の演算処理、判定処理を行い、2つ目のタイ
ムベースでは、該タイムベースの半分が計時終了した時
間から前記1つ目のタイムベース毎にガス圧力の急な異
常上昇についての処理を許可するフラグをセットして、
メインルーチンにて2つ目のタイムベースまで演算処
理、判定処理を行い、3つ目のタイムベースでは、該タ
イムベースの半分が計時終了した時間から前記2つ目の
タイムベース毎にガス圧力のゆっくりした異常上昇につ
いての処理を許可するフラグをセットして、メインルー
チンにて3つ目のタイムベースまで演算処理、判定処理
を行い、4つ目のタイムベースでは、該タイムベースの
半分が計時終了した時間から前記3つ目のタイムベース
毎にガス圧力の非常にゆっくりした異常上昇についての
処理を許可するフラグをセットして、メインルーチンに
て4つ目のタイムベースまで演算処理、判定処理を行う
ことを特徴とする。
【0037】上記のように構成された請求項13記載の
電気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項12と
同様な作用効果が得られ、さらに、請求項12に比べ
て、きめ細かく一層速やかなSP検出が可能となる。
【0038】本発明の請求項14記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置は、請求項11または請求項12または
請求項13の構成を備えるとともに、アルファニューメ
リック表示をする数値表示部を備え、圧力上昇値と経過
時間とから異常上昇の度合いを算出して表示し、該表示
する異常上昇の度合いは、瞬時の異常上昇によるSP検
出のときは第1のアルファニューメリック表示、急な異
常上昇によるSP検出のときは第2のアルファニューメ
リック表示、ゆっくりした異常上昇によるSP検出のと
きは第3のアルファニューメリック表示、非常にゆっく
りした異常上昇によるSP検出のときは第4のアルファ
ニューメリック表示を、前記数値表示部に点灯表示ある
いは点滅表示することを特徴とする。
【0039】上記のように構成された請求項14記載の
電気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項11ま
たは請求項12または請求項13の作用効果に加え、複
数の圧力監視装置で異常上昇が検出されて作動している
時(出力信号を発している時)、アルファニューメリッ
ク表示により異常の状態を判別でき、各圧力監視装置の
異常の状態に応じて故障点を速やかに特定(標定)でき
る。
【0040】本発明の請求項15記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置は、請求項11または請求項12または
請求項13の構成を備えるとともに、数値を表示する数
値表示部と、この数値表示部の単位を表示する単位表示
部とを備え、前記単位表示部には圧力上昇率表示灯を点
灯表示あるいは点滅表示し、前記数値表示部には、予め
算出し記憶手段に格納されている圧力上昇率を点灯表示
あるいは点滅表示することを特徴とする。
【0041】上記のように構成された請求項15記載の
電気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項11ま
たは請求項12または請求項13の作用効果に加え、簡
便的な圧力上昇率を確認でき、各圧力監視装置の圧力上
昇率に応じて故障点を速やかに特定(標定)できる。
【0042】本発明の請求項16記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置は、請求項11または請求項12または
請求項13の構成を備えるとともに、数値を表示する数
値表示部と、この数値表示部の単位を表示する単位表示
部と、発光により状態を表示する出力表示部と、外部に
信号を伝達する高圧警報リレーとを備え、圧力容器内に
密封された電気絶縁用気体の圧力を所定のサンプリング
タイムでサンプリングした圧力検出データに基づいて圧
力上昇値を算出し、設定圧力上昇値との比較の結果、算
出した圧力上昇値の値が大きければ前記高圧警報リレー
を作動させ、前記単位表示部には圧力上昇率表示灯を点
灯し、前記出力表示部には異常出力表示灯、高圧出力表
示灯を点滅表示し、前記数値表示部には、算出した圧力
上昇値と検出に要した経過時間とから算出した圧力上昇
率を点灯表示あるいは点滅表示することを特徴とする。
【0043】上記のように構成された請求項16記載の
電気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項11ま
たは請求項12または請求項13の作用効果に加え、圧
力上昇値が異常となった場合、高圧警報リレーにより外
部に信号を伝達することができるとともに、自己診断異
常出力、高圧出力の状態を確認でき、さらに、圧力上昇
率を正確に把握でき、故障点を速やかに特定(標定)で
きる。
【0044】本発明の請求項17記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置は、請求項8または請求項9または請求
項10または請求項11または請求項12または請求項
13の構成を備え、前記電気絶縁用気体の圧力を検出し
て圧力検出信号を出力する圧力センサと、該電気絶縁用
気体の温度を検出して温度検出信号を出力する温度セン
サとを備えるとともに、該圧力検出信号と温度検出信号
とに基づいて標準温度の圧力に換算した温度補償圧力を
検出し、さらに、自己診断処理により異常を検出する機
能を備え、前記圧力検出信号によるSP検出信号と設定
圧力との比較による第2の高圧警報信号と、前記温度補
償圧力と設定圧力との比較による第1の高圧警報信号
と、前記自己診断処理の結果による異常検出信号と、の
少なくとも2つの論理和処理をして高圧警報リレーで出
力することを特徴とする。
【0045】上記のように構成された請求項17記載の
電気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項8また
は請求項9または請求項10または請求項11または請
求項12または請求項13の作用効果に加え、高圧警報
出力がSPリレーとしての冗長機能を備えるので、信頼
性の高いSPリレーを構成できる。すなわち、負荷電流
増大時など、SP検出で不可能な圧力上昇は、第2の高
圧警報(実圧)あるいは第1の高圧警報(温度補償圧
力)により検出されるので、安全性と信頼性とが高ま
る。
【0046】本発明の請求項18記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置は、請求項17の構成を備え、前記圧力
センサと前記温度センサが、同一構造体による複合セン
サであることを特徴とする。
【0047】上記のように構成された請求項18記載の
電気絶縁用気体の圧力監視装置によれば、請求項17の
作用効果に加え、圧力センサと温度センサが同一構造体
の複合センサであるので、該圧力監視装置の製造時の組
み立てが容易になるとともに、GIS等への設置が容易
に行える。
【0048】本発明の請求項19記載の電気絶縁用気体
の圧力監視方法は、圧力容器内に密封された電気絶縁用
気体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムの所定
倍数により順次時間の長い4つのタイムベースを用い、
1つ目のタイムベース毎にガス圧力の瞬時の異常上昇の
演算処理、判定処理を行い、2つ目のタイムベースから
サンプリングタイム1つ分経過した時間毎にガス圧力の
急な異常上昇の演算処理、判定処理を行い、3つ目のタ
イムベースからサンプリングタイム2つ分経過した時間
毎にガス圧力のゆっくりした異常上昇の演算処理、判定
処理を行い、4つ目のタイムベースからサンプリングタ
イム3つ分経過した時間毎にガス圧力の非常にゆっくり
した異常上昇の演算処理、判定処理を行うことを特徴と
する。
【0049】上記のように構成された請求項19記載の
電気絶縁用気体の圧力監視方法によれば、請求項11と
同様の効果が得られる。
【0050】本発明の請求項20記載の電気絶縁用気体
の圧力監視方法は、圧力容器内に密封された電気絶縁用
気体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムの所定
倍数により順次時間の長い4つのタイムベースを用いる
とともに、コンピュータでメインルーチンの処理を行
い、1つ目のタイムベースの1/2毎にガス圧力の瞬時
の異常上昇の演算処理、判定処理を行い、2つ目のタイ
ムベースでは、該タイムベースの半分が計時終了した時
間にガス圧力の急な異常上昇についての処理を許可する
フラグをセットして、メインルーチンにて2つ目のタイ
ムベース毎に演算処理、判定処理を行い、3つ目のタイ
ムベースでは、該タイムベースの半分が計時終了した時
間にガス圧力のゆっくりした異常上昇についての処理を
許可するフラグをセットして、メインルーチンにて3つ
目のタイムベース毎に演算処理、判定処理を行い、4つ
目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計時終
了した時間にガス圧力の非常にゆっくりした異常上昇に
ついての処理を許可するフラグをセットして、メインル
ーチンにて4つ目のタイムベース毎に演算処理、判定処
理を行うことを特徴とする。
【0051】上記のように構成された請求項20記載の
電気絶縁用気体の圧力監視方法によれば、請求項12と
同様な作用効果が得られる。
【0052】本発明の請求項21記載の電気絶縁用気体
の圧力監視方法は、圧力容器内に密封された電気絶縁用
気体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムの所定
倍数により順次時間の長い4つのタイムベースを用いる
とともに、コンピュータでメインルーチンの処理を行
い、1つ目のタイムベースの1/2毎にガス圧力の瞬時
の異常上昇の演算処理、判定処理を行い、2つ目のタイ
ムベースでは、該タイムベースの半分が計時終了した時
間から前記1つ目のタイムベース毎にガス圧力の急な異
常上昇についての処理を許可するフラグをセットして、
メインルーチンにて2つ目のタイムベースまで演算処
理、判定処理を行い、3つ目のタイムベースでは、該タ
イムベースの半分が計時終了した時間から前記2つ目の
タイムベース毎にガス圧力のゆっくりした異常上昇につ
いての処理を許可するフラグをセットして、メインルー
チンにて3つ目のタイムベースまで演算処理、判定処理
を行い、4つ目のタイムベースでは、該タイムベースの
半分が計時終了した時間から前記3つ目のタイムベース
毎にガス圧力の非常にゆっくりした異常上昇についての
処理を許可するフラグをセットして、メインルーチンに
て4つ目のタイムベースまで演算処理、判定処理を行う
ことを特徴とする。
【0053】上記のように構成された請求項21記載の
電気絶縁用気体の圧力監視方法によれば、請求項13と
同様な作用効果が得られる。
【0054】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。図1は実施形態の圧力監視装置
としての圧力継電器(圧力スイッチ)1とGIL(ガス
絶縁送電線)2を示す概要構成図である。GIL2内に
はおよそ3万〜50万[V]の電圧で電流を流す送電線
2Bが配設されており、この送電線2Bはシーリングを
兼ねた絶縁スペーサ2Aによって支持されている。絶縁
スペーサ2AおよびGIL2により仕切られた空間はそ
れぞれ独立の圧力容器2Cを形成しており、各圧力容器
2C内には電気絶縁用気体としてSF6 ガスが密封され
ている。
【0055】圧力継電器1は各圧力容器2C毎に備えら
れており、圧力継電器1と圧力容器2Cは圧力導入管3
で連通されている。そして、各圧力継電器1は、圧力導
入管3を介して対応する圧力容器2C内のSF6 ガスの
圧力と温度を検出し、SF6ガスのガス圧の状態に応じ
た高圧警報(SP検出状態も含む)やガス漏れ警報等の
発生状態を表示するとともに各状態に応じた信号を出力
信号線4を介して電気機器回路操作部10に出力する。
なお、電気機器回路操作部10は圧力継電器1からの各
種信号に応じて、GIL2を操作するための各種操作信
号を出力する。
【0056】以上の構成は、故障点標定システムを備え
ていないGILに実施形態の圧力監視装置を適用した場
合であるが、図1に一点鎖線で示したように、アナログ
系ローカル監視装置100、ディジタル系ローカル監視
装置110、第1中央監視装置120、第2中央監視装
置130等からなる故障点標定システムなどを備えてい
る場合は、圧力継電器1からの出力信号線4をアナログ
系ローカル監視装置100およびディジタル系ローカル
監視装置110にそれぞれ布線できることはいうまでも
ない。なお、以下の実施形態では、上記故障点標定シス
テムなどを備えていないものとして説明する。
【0057】図2は圧力継電器1の取付状態を示す図で
ある。GIL2にはゲージ箱20が取り付けられてお
り、ゲージ箱20内には、圧力導入管3と圧力継電器1
が収納されている。圧力導入管3は、常時開放型の止め
弁3A、常時閉塞型の止め弁3BおよびT字管3Cで構
成されている。圧力継電器1は、取付板1Bによりゲー
ジ箱20に固定されており、圧力継電器1の下端部の接
続管部11がT字管3Cおよび止め弁3Aを介して圧力
容器2Cに接続されている。また、圧力継電器1の後述
する12極の端子台に接続された9本の出力信号線4
は、ゲージ箱20の電線管口20Aを経由して、電気機
器回路操作部10に対して所定の布線が施される。
【0058】ゲージ箱20は、例えば既存のGILであ
れば従来の圧力計、連成計、圧力スイッチ、密度スイッ
チ等が配設されていたものであり、これらの従来の機器
に代えて圧力導入管3およびゲージ箱20に圧力継電器
1を容易に取り付けることができる。
【0059】ここで、実施形態における各種警報および
これらの警報の判定基準とする各種設定値について説明
する。なお、この実施形態で判定対象とするガス圧力
は、圧力センサで検出されるSF6 ガスの実際の検出圧
力(実圧)と、この実圧をSF 6 ガスの検出温度に基づ
いて所定の温度(20℃)における圧力に換算した温度
補償圧力(補正圧力)の2種類であるが、SP検出と第
2高圧警報圧力検出用に検出圧力(実圧)を用い、その
他の圧力状態の検出用に温度補償圧力を用いる。なお、
以下の説明において、温度補償圧力と補正圧力とは同じ
意味とする。
【0060】図3は実施形態における設定値の一例を示
す図であり、縦軸は圧力(MPa:メガパスカル)を示
している。まず、SF6 ガスの初期封入圧力PG を0.
50[MPa]として、これより高圧側に第1高圧警報
圧力PH1が0.70[MPa]、第2高圧警報圧力PH2
が0.90[MPa]としてそれぞれ設定され、温度補
償圧力が第1高圧警報圧力PH1以上になると第1高圧警
報を出力し、実圧が第2高圧警報圧力PH2以上になると
第2高圧警報を出力する。この第1高圧警報と第2高圧
警報の出力は、後述する衝撃圧力発生時の圧力上昇によ
って検出されるSP検出信号および自己診断による異常
検出信号とともに論理和が取られ、この4種類の検出信
号の論理和を1段の警報として出力する。これにより高
圧側1段の警報が一組の出力端子から出力される。な
お、SP検出のための圧力上昇値は検出圧力(実圧)の
タイムベース間の差分であり、この圧力上昇値と比較す
るためのSP検出設定値PSP(圧力幅の値)が略20
[kPa]〜略0.2[kPa]の範囲として設定され
ている。
【0061】また、初期封入圧力PG より低圧側におい
て、操作鎖錠圧力PL2が0.40[MPa]、この操作
鎖錠圧力PL2と初期封入圧力PG との中間でガス漏れ警
報圧力PL1が0.45[MPa]としてそれぞれ設定さ
れている。さらに初期封入圧力PG とガス漏れ警報圧力
PL1との間で、第1のガス圧点検圧力PM1が0.49
[MPa]、第2のガス圧点検圧力PM2が0.475
[MPa]としてそれぞれ設定されている。そして、温
度補償圧力がガス圧点検圧力PM1以下になると第1のガ
ス圧点検要求信号を出力し、ガス圧点検圧力PM2以下に
なると第2のガス圧点検要求信号を出力する。また、温
度補償圧力がガス漏れ警報圧力PL1以下になるとガス漏
れ警報信号を出力し、温度補償圧力が操作鎖錠圧力PL2
以下になると操作鎖錠信号を出力する。2種類のガス圧
点検圧力PM1、PM2による第1、第2のガス圧点検要求
信号とガス漏れ警報信号の3つは論理和が取られ、この
3種類の論理和を1段とし、操作鎖錠信号1段とで低圧
側の合計2段の信号が2組の出力端子から出力される。
【0062】なお、第1高圧警報圧力PH1、ガス漏れ警
報圧力PL1および操作鎖錠圧力PL2は後述のトリマによ
り設定された値であり、第2高圧警報圧力PH2、ガス圧
点検圧力PM1、PM2およびSP検出設定値PSPはROM
に予め記憶されている値、あるいはその値を調整してE
EPROMに記憶した値である。また、第2高圧警報圧
力PH2は実圧に対応して設定され、その他は、温度補償
圧力に対応して設定される。言うまでもないが、トリマ
により設定するか、ROMに予め記憶させるかは任意で
ある。例えば、すべてトリマによるか、すべてROMに
記憶させても作用は同じである。
【0063】図4は圧力継電器1の外観正面図、図5
(A) は同圧力継電器1の外観底面図(図4のA−A矢視
図)図5(B) は外観側面図(図4のB−B矢視図)であ
る。圧力継電器1は矩形の表ケース12と裏ケース13
を有し、表ケース12と裏ケース13の左側端面には端
子14に接続した出力信号線4を引き出せるように一部
切り欠き部となっている。また、表ケース12の左側一
部には端子14を覆うように端子カバー12aが設けら
れ、この端子カバー12aは、図5(A) に一点鎖線で示
したように開閉自在にされるとともに、その先端部が表
ケース12の端面との間で係止することで端子14の前
面に蓋をした状態で固定可能になっている。
【0064】表ケース12の前面に設けられた操作表示
パネル1Pには、検出圧力や検出温度あるいはSP検出
状態を表示するためのアルファニューメリック表示をす
る数値表示部1D、数値表示部1Dの表示内容を示す単
位表示部の3つのLED15a、15b、15gさら
に、数値表示部1Dの表示内容を切り替えるための表示
切替スイッチ16が配設されている。数値表示部1Dに
は通常は温度補償圧力(MPa(at 20℃))が表
示されており、この状態で、表示切替スイッチ16を1
回押下する毎に、検出圧力(実圧:MPa)→検出温度
(℃)の順番で表示し、再び温度補償圧力の表示に戻
る。その際、検出圧力(実圧)の表示のときはLED1
5aが点灯され、検出温度の表示のときにはLED15
bが点灯される。
【0065】ここで、この実施形態では、後述のように
SP検出処理として第1実施例、第2実施例および第3
実施例について説明する。圧力継電器1の構造自体は各
実施例に共通であるが、SP検出時の数値表示部1Dお
よびLED15gの表示の態様が各実施例において異な
っている。第1実施例では、数値表示部1Dに異常の状
態に応じたアルファニューメリック表示を行い、第2実
施例と第3実施例では数値表示部1Dに圧力上昇率を点
滅表示するとともに単位表示部の圧力上昇率表示用のL
ED15gを点滅させる。
【0066】また、操作表示パネル1Pには、SP検出
時に赤色で点滅される異常出力表示灯としてのLED1
5c、高圧警報時に点灯(または、0.25秒点灯/
0.25秒消灯の早い点滅(以下、「早い点滅」とい
う。))される高圧警報表示用のLED15d、ガス漏
れ警報時に赤色に点灯(または早い点滅)されるガス漏
れ警報表示用のLED15e、操作鎖錠出力時に赤色に
点灯(または早い点滅)される操作鎖錠信号表示用のL
ED15fがそれぞれ配設されている。
【0067】なお、操作表示パネル1Pの操作部として
は表示切替スイッチ16しか配設されておらず、一方、
各種設定値の設定には表ケース12の内部のスイッチ等
を操作するようになっている。また、表ケース12は端
子カバー12a内に収容された図示しないネジにより裏
ケース13に締め付けられ固着されているため、通常状
態においては、図示しないネジを意図的に外し、表ケー
ス12をあけない限りは、監視者は表示切替スイッチ1
6のみを操作することしかできず、各種設定値の変更は
できないように構成されている。これにより、操作ミス
が発生する心配がなく、使い勝手のよい構成となってい
る。
【0068】裏ケース13の下面には、圧力温度検出部
17が配設されるとともに、この圧力温度検出部17の
下部に前記圧力導入管3に接続可能な接続管部11が取
り付けられている。
【0069】図6は圧力温度検出部17の断面図であ
り、圧力温度検出部17は、接続管部11が取り付けら
れたキャップ部17aと、ヘッダ部17bと、キャップ
部17a及びヘッダ部17bにより形成される間隙内に
配置され、接続管部11からのSF6 ガスの圧力を伝達
するとともに、金属ダイヤフラム17dを保護するため
のカバー部17cと、カバー部17cから伝達された圧
力に応じて変形する金属ダイヤフラム17dおよびセン
サチップ17eと、センサチップ17eの出力端子が接
続された中継基板17fと、を備えている。なお、中継
基板17fには検出圧力および検出温度に対応する出力
信号を取り出すためのフラットケーブル171が接続さ
れている。
【0070】図7はセンサチップ17eの平面図であ
る。このセンサチップ17eは、シリコンチップの表面
に電極21、導電層22およびピエゾ抵抗素子23,2
4を形成することで圧力センサと温度センサを1チップ
上に形成したものである。同図に示した破線の内側は圧
力により弾性変形(僅かな変形)が可能なダイヤフラム
の機能を果たす部分であり、このダイヤフラム部に圧力
センサを構成するピエゾ抵抗素子23が形成されてい
る。また、破線の外側はヘッダ部17bに固定される固
定部であり、この固定部には電極21と温度センサを構
成するピエゾ抵抗素子24が形成されている。
【0071】各電極21とピエゾ抵抗素子23は導電層
22によって図示のように接続され、ピエゾ抵抗素子2
3の両端には電極21が形成されており、ぞれぞれ図8
に示した回路を構成している。なお、図7において〜
で示した電極21と図8において〜で示した端子
は互いに対応している。そして、図8(A) に示したよう
にとの端子にインプット電圧を印加し、,,
の端子から原圧力検出信号SP0を取り出すことで圧力セ
ンサ25が形成される。また、,の端子から原温度
検出信号ST0を取り出すことで温度センサ26が形成さ
れる。なお、の電極21はアースに接続される。これ
により、圧力センサ25は圧力変化によって歪む部分の
ピエゾ抵抗素子によって構成され、温度センサ26は圧
力変化によって歪まない部分のピエゾ抵抗素子によって
構成されている。よって、センサチップ17eはシリコ
ンチップ上に圧力センサと温度センサを一体に形成した
複合センサを構成していることになる。
【0072】図9は圧力継電器1の表ケース12を外し
た状態を示す正面図であり、内部には図示しないマイク
ロコンピュータやアナログ回路を搭載した回路基板31
が配設されている。回路基板31には、前記数値表示部
1Dを構成する3桁の7セグメント表示器32aとマイ
ナス記号を表示する矩形のLED32b、前記各種表示
用のLED15a〜15g、表示切替スイッチ16が配
設され、その他に、操作鎖錠状態、自己診断異常出力状
態をマニュアル操作で復帰するための復帰スイッチ3
3、前記各種設定値の設定操作を行うための設定切替ス
イッチ34、第1高圧警報圧力を設定するトリマ35、
ガス漏れ警報圧力を設定するトリマ36および操作鎖錠
圧力を設定するトリマ37が配設されている。また、表
示切替スイッチ16の下部には「調整モード」と「計測
モード」とを切り替えるための短絡ピン45aが配設さ
れている。なお、この実施形態では、復帰スイッチ33
の操作によるマニュアル復帰は操作鎖錠状態と自己診断
異常出力状態のときとし、後述する第1の高圧警報出力
時と第2の高圧警報出力時は圧力の正常回復により自動
復帰するようにしているが、この第1の高圧警報出力時
と、第2の高圧警報出力時にも待機状態にして、復旧作
業の終了後にマニュアル復帰とすることは容易に可能で
ある。
【0073】そして、数値表示部1Dの表示内容は、設
定切換スイッチ34を1回押下する毎に、例えば第2高
圧警報圧力PH2(実圧力:MPa)→SP検出用設定値
PSP(kPa/100ms)→第1ガス圧点検圧力PM1
(MPa(at 20℃)→第2ガス圧点検圧力PM2
(MPa(at 20℃)→初期封入圧力PG (MPa
(at 20℃))→第1高圧警報圧力PH1(MPa
(at 20℃))→ガス漏れ警報圧力PL1(MPa
(at 20℃))→操作鎖錠圧力PL2(MPa(at
20℃))などの順番で表示し、再び第2高圧警報設
定値PH2の表示に戻る。なお、トリマ35〜37で設定
する設定値以外の設定値については、その設定値の表示
中に設定切替スイッチ34を5秒以上押すことで設定値
の変更モードになり、表示切替スイッチ16、復帰スイ
ッチ33および設定切替スイッチ34が「ENTキ
ー」、「upキー」および「downキー」に割り当て
られ、これらを操作することで設定値を更新できるよう
になっている。
【0074】図10は圧力継電器1の概要構成ブロック
図である。圧力継電器1は、前記LEDやスイッチ等の
各要素の他に、パワーオンリセット機能に加えて電源電
圧(+5V)が所定値(CMOS−iCは機能してい
る)まで低下すると電圧低下検出信号を出力するパワー
オンリセット回路41と、後述のコントロール部48が
処理プログラムに従わずに暴走状態に陥ったことを検出
して第2順位のリセットを行うためのウォッチドッグタ
イマ信号SWDT を出力するウォッチドッグタイマ42
と、圧力センサ25が出力する原圧力検出信号SPOを電
圧信号である原圧力電圧信号SVPO に変換して出力する
圧力/電圧変換器(P/V変換器)43と、温度センサ
26が出力する原温度検出信号STOを電圧信号である原
温度電圧信号SVTO に変換して出力する温度/電圧変換
器(T/V変換器)44とを備えている。また、該圧力
継電器1を取り付けるGIS2に合わせて各種設定値を
調整する「調整モード」と設置後の作動状態である「計
測モード」とを切り替えるための短絡ピン45aを備え
た機能選択部45と、前記トリマ35を含む高圧警報設
定部35′と、前記トリマ36を含むガス漏れ警報設定
部36′と、前記トリマ37を含む操作鎖錠設定部3
7′とを備えている。
【0075】また、電圧低下時にデータを退避してデー
タの喪失を防止するとともに、ROMの固定設定値やそ
の変更値あるいはトリマによる設定値を格納し、パワー
オンリセット時に設定値等のデータを参照するためのE
EPROM46と、夜明け前近傍の所定時間を、例えば
夜明け前の1時間と特定するとともに、電源がダウンし
たときにリチウム電池でバックアップされるカレンダ時
計47と、該圧力継電器1全体を制御するコントロール
部48と、7セグメント表示器32a、LED32b、
LED15a〜15gの駆動を制御する駆動桁選択回路
49AおよびLED駆動回路49Bとを備えている。
【0076】また、後述するリレースイッチを駆動する
ための出力部の異常時あるいはコントロール部48の暴
走時に電源供給を切断することによりGIS回りの安全
性を確保するためのヒューズ素子溶断部51と、高圧警
報制御信号SHEに基づいて高圧警報リレースイッチ56
を駆動するための高圧警報出力信号SCHE を出力する高
圧警報出力部52と、ガス漏れ警報制御信号SLEに基づ
いてガス漏れ警報リレースイッチ58を駆動するための
ガス漏れ警報出力信号SCLE を出力するガス漏れ警報出
力部54と、操作鎖錠出力制御信号SLCに基づいて操作
鎖錠リレースイッチ59を駆動するための操作鎖錠出力
信号SCLC を出力する操作鎖錠信号出力部55と、アナ
ログ系ローカル監視装置100にアナログ信号を伝送す
るためのアナログ信号伝送部53とを備えている。
【0077】さらに、外部の直流電源の電圧を所定の内
部電源電圧の+12Vに降圧する絶縁型DC/DCコン
バータ61と、絶縁型DC/DCコンバータ61の出力
電圧(+12V)を+5Vに降圧する電源iC62と、
同じく+12Vを+8Vに降圧する電源iC63と、図
示しない外部の直流電源あるいは対応する電気機器回路
操作部10と結線するための前記端子14を搭載した端
子台64とを備えている。
【0078】ここで、絶縁型DC/DCコンバータ61
において、入力のダイオードは電源の逆接続による回路
の破損を防止するもので、ブリッジダイオードでもよ
い。また、アルミ電解コンデンサはコンバータの動作を
安定させる。DC100V入力のため、いわゆる「リッ
プル」は無いので「長寿命」を確保できる。出力部のセ
ラミックコンデンサは、従来のアルミ電解コンデンサの
代わりに使用されているもので、このコンデンサには整
流時の「リップル」が多く流れ、従来のアルミコンデン
サでは寿命制限(数年が限度)があったものが、このセ
ラミックコンデンサにすることにより、寿命が飛躍的に
延びる。なお、回路電圧+12Vは表示やリレー駆動に
使用し、+8Vはアナログ回路に使用し、+5Vはマイ
クロコンピュータなどのディジタル回路に使用する。
【0079】コントロール部48はマイクロコンピュー
タ等で構成されており、コントロール部48全体を制御
するための制御ユニット48aと、各種演算を行うため
の演算ユニット48bと、各種比較を行うための比較ユ
ニット48cと、比較ユニット48cにおける比較結果
に基づいて各種判断を行う判断ユニット48dと、SP
検出を割込み処理で実行するための例えば5msec の割
込み信号を発生するタイマユニット48eと、入力され
たアナログ信号のアナログ/ディジタル変換を行うA/
D変換器48fと、圧力/電圧変換器43における後述
のSPアンプに与える基準電圧の元となるアナログ信号
をデジタルデータから生成するためのD/A変換器48
iと、各種データを一時的に記憶するRAMで構成され
た記憶ユニット48gと、制御プログラムおよび各種デ
ータを記憶しているROMで構成された記憶ユニット4
8hとを備えている。なお、制御ユニット48a、演算
ユニット48b、比較ユニット48cおよび判断ユニッ
ト48dなどの機能は、マイクロコンピュータを構成す
るCPUとこのCPUが実行する後述の制御プログラム
により実現されている。また、割込み信号を発生するタ
イミングは、交流の1サイクルの周期以内(例えば、4
msec 〜20msec 以内)で、好適に選ばれることは言
うまでもない。
【0080】コントロール部48は、駆動桁選択回路4
9AおよびLED駆動回路49Bの制御、ヒューズ素子
溶断部51の制御を行うとともに、各種判定の結果に応
じて、高圧警報出力部52に対して高圧警報制御信号S
HEを、ガス漏れ警報出力部54に対してガス漏れ警報制
御信号SLEを、操作鎖錠信号出力部55に対して操作鎖
錠出力制御信号SLCをそれぞれ出力する。なお、高圧警
報制御信号SHEは2つの高圧警報の他に自己診断および
SP検出時にも出力される。すなわち、4種類の警報の
論理和となる。このように4つの論理和出力としている
が、優先順位は、自己診断異常出力、SP検出出力、第
2高圧警報出力、第1高圧警報出力の順であり、このこ
とは後述するフローチャートにより明らかである。
【0081】また、ガス漏れ警報制御信号SLEはガス漏
れ警報時と第1および第2のガス圧点検要求時に出力さ
れる。すなわち3つの警報の論理和となる。さらに、コ
ントロール部48は、温度補償圧力に対応する温度補償
圧力電圧信号SVCP0をアナログ信号伝送部53に出力す
る。
【0082】高圧警報リレースイッチ56は、高圧警報
出力部52から高圧警報出力信号SCHE が出力されると
オンとなり、端子台64の「H3」の端子と「C3」の
端子の両端子間が閉成される。ガス漏れ警報リレースイ
ッチ58は、ガス漏れ警報出力部54からガス漏れ警報
出力信号SCLE が出力されるとオンとなり、端子台64
の「L1」の端子と「C1」の端子の両端子間が閉成さ
れる。なお、ガス漏れ警報リレースイッチ58がオフの
ときは、端子台64の「H1」の端子と「C1」の端子
の両端子間が閉成される。操作鎖錠リレースイッチ59
は、操作鎖錠信号出力部55から操作鎖錠出力信号SCL
C が出力されるとオンとなり、端子台64の「L2」の
端子と「C2」の端子の両端子間が閉成される。なお、
各リレースイッチにおいて図10に図示の状態は圧力継
電器1に電源が供給されていない時に、バック接点が閉
成されたオンの状態である。なお、高圧警報リレースイ
ッチ56、ガス漏れ警報リレースイッチ58、操作鎖錠
リレースイッチ59の各々の接点は金貼り接点であり、
2極双投形式の接点を並列接続して端子に出力するの
で、高い信頼性が得られる。また、バック(b:常閉)
接点を使用するか、メーク(a:常開)接点を使用する
かは実施形態により異なり、好適な接点形式が選択され
ることは言うまでもない。
【0083】アナログ信号伝送部53は、光結合器53
a、V/I変換器53b、伝送信号出力部53cおよび
全波整流器53dで構成されている。光結合器53a
は、コントロール部48とV/I変換器53bとを電気
的に絶縁した状態で、コントロール部48から出力され
る温度補償圧力電圧信号SVCP0をV/変換器53bに伝
送し、V/I変換器53bは温度補償圧力電圧信号SVC
P0を温度補償圧力電流信号SACP に変換して伝送信号出
力部53cに出力する。伝送信号出力部53cは、温度
補償圧力電流信号SACP を4〜20[mA]の電流範囲
を有する温度補償圧力伝送信号STACPとして全波整流器
53dに出力する。そして全波整流器53dで整流され
た温度補償圧力伝送信号STACPが端子台64の「S+」
の端子と「S−」の端子に出力される。
【0084】端子台64において、「接地」の端子は電
気機器回路操作部10とともにアース接続され、「DC
−」の端子と「DC+」の端子により電気機器回路操作
部10から圧力継電器1にDC100Vの電源が供給さ
れる。また、「H3」、「C3」、「L1」、「C
1」、「H1」、「L2」、「C2」の端子は電気機器
回路操作部10に接続され、「S+」、「S−」の端子
は例えばローカル監視装置100に接続される。
【0085】図11はP/V変換器43の第1例(請求
項4に対応)とT/V変換器44の詳細を示すブロック
図であり、P/V変換器43の前段には、時定数略2
[msec ]のローパスフィルタを構成する抵抗R1 およ
びコンデンサC1 が設けられ、T/V変換器44の前段
には、時定数略20[msec ]のローパスフィルタを構
成する抵抗R2 及びコンデンサC2 が設けられている。
【0086】P/V変換器43は、計測下限から計測上
限までの計測幅である−0.101〜1.000[MP
a]に相当する原圧力検出信号SPOを、0.500〜
4.500[V]の電圧を有する原圧力電圧信号SVPO
(最小分解能:1.35[kPa/digit])に変
換してコントロール部48の第1A/D変換端子AD0
に出力する第1圧力アンプ43aと、この第1圧力アン
プ43aが出力する原圧力電圧信号SVPOを4倍に増幅
することにより0.500〜4.500[V]の電圧を
有する増幅原圧力電圧信号SVP1(最小分解能:0.3
36[kPa/digit])に変換してコントロール
部48の第2A/D変換端子AD1 に出力する第2圧力
アンプ43bとを備えている。そして、第2圧力アンプ
43bにはトリマ43cで設定される基準電圧が与えら
れる。なお、コントロール部48の出力端子JCPから
の信号により、自己診断信号出力手段JCP’を駆動制
御し、第1圧力アンプ43aに自己診断信号を入力する
よう構成されている。以下の説明、図面において、第1
圧力アンプは圧力AMP、第2圧力アンプはSPAMP
と記述している箇所もある。
【0087】ここで、第2圧力アンプ43bは、検出温
度−20〜60[℃]の範囲において、SF6 ガスの初
期封入圧力PG (0.50[MPa])を含むような例
えば0.362〜0.637[MPa]の範囲の検出圧
力を増幅するように、基準電圧が与えられている。すな
わち、この第2圧力アンプ43bによる検出圧力の増幅
範囲は、SF6 ガスの初期封入圧力PG に応じて好適に
選ばれ、基準電圧をトリマ43で調整することにより設
定される。したがって、第1圧力アンプ43aの出力で
ある原圧力電圧信号SVPO 信号を変換してちょうど4倍
に増幅すると、第1圧力アンプ43aの1[digi
t]の変化に対して、第2圧力アンプ43bは、4[d
igit]変化することを意味する。そこで、原圧力電
圧信号SVPO および増幅原圧力電圧信号SVP1 の2つの
信号の変化分(2つの圧力上昇値)を確認してSP検出
を行うことで、より信頼性の高い確実なSP検出を行
う。
【0088】T/V変換器44は、例えば−20〜60
[℃]に相当する原温度検出信号STOを0.500〜
4.500[V]の電圧を有する原温度電圧信号SVTO
に変換してコントロール部48の第3A/D変換端子A
D4に出力する温度アンプ44aを備えている。また、
T/V変換器44は、コントロール部48の出力端子J
CTからの信号により、自己診断信号出力手段JCT’
を駆動制御し、温度アンプ44aに自己診断信号を入力
するように構成されている。
【0089】図12はP/V変換器43の第2例(請求
項3に対応)の詳細を示すブロック図であり、図11の
例と同様な要素には同符号を付記してある。この例は、
第2圧力アンプ43bが、第1圧力アンプ43aから出
力される0.500〜4.500[V]の電圧を有する
原圧力電圧信号SVPO を、この第1圧力アンプ43aが
増幅する計測幅(−0.101〜1.000[MP
a])を16等分した分割計測範囲で増幅する。すなわ
ち、第1圧力アンプ43aからの原圧力電圧信号SVPO
はコントロール部48にも入力され、このコントロール
部48のA/D変換器48fで10ビットのディジタル
データに変換される。このディジタルデータの上位4ビ
ットを有効にするとともに下位6ビットをオール0にし
た値を用い、この値をD/A変換器48iでアナログ信
号に変換する。そして、このアナログ信号をレベル変換
器43dでレベル変換して基準電圧として第2圧力アン
プ43bに与える。
【0090】これにより、基準電圧に応じて、第2圧力
アンプ43bの増幅範囲が、第1圧力アンプ43aが出
力する原圧力電圧信号SVPO の値に対応する分割計測範
囲(16分割の内の一つの範囲)となるように切り替え
られ、第2圧力アンプ43bにより原圧力電圧信号SVP
O が16倍に増幅される。したがって、この第2圧力ア
ンプ43bの出力をA/D変換器48fでディジタルデ
ータに変換すると第1圧力アンプによるディジタルデー
タの16倍の分解能が得られる。
【0091】図13は前記第1圧力アンプ43aの入力
部に、充電時と放電時とで時定数の異なる積分器を備え
た第3例(請求項7に対応)の詳細を示す回路図および
特性図であり、第2圧力アンプ43bは図示を省略して
あるが第1例(図11)および第2例(図12)の回路
と同様である。図13(A) に示したように、第1圧力ア
ンプ43aの入力部には抵抗R3 およびコンデンサC3
が設けられ、抵抗R3と第1圧力アンプ43aの入力側
との接続点と、コンデンサC3 との間に抵抗R4 とショ
ットキーバリアダイオードD3 とが並列に接続され、積
分器43eが構成されている。そして、この積分器43
eの時定数は、電圧(圧力)上昇時の時定数は略R3 ×
C3 により例えば1msec に、電圧(圧力)下降時の時
定数は(R3 +R4 )×C3 により例えば5msec とな
るように設定され、1個のパルス入力に対しては、例え
ば図13(B) に示したような特性を示す。実際の衝撃圧
力(SP)検出時の電圧上昇の特性は、例えば図13
(C) に示したような特性を示す。
【0092】図14〜図17、図19、図20、図2
3、図25、図26、図28、図30〜図32はコント
ロール部48のマイクロコンピュータを構成するCPU
の制御プログラムのフローチャートであり、図14、図
15のメインルーチンおよび図16のサブルーチンは、
ステップS11を除いて第1〜第3の各実施例に共通の
処理である。図17の割込み処理ルーチン、図19およ
び図20のサブルーチンは第1の実施例の処理である。
図23の割込み処理ルーチン、図25および図26のサ
ブルーチンは第2の実施例の処理である。図28の割込
み処理ルーチン、図30〜図32のサブルーチンは第3
の実施例の処理である。以下、各フローチャートに基づ
いて動作を説明する。なお、以下の説明および各フロー
チャートにおいて、制御に用いられる各レジスタおよび
フラグを下記のラベルで表記し、各レジスタおよびフラ
グとそれらの記憶内容は特に断らない限り同一のラベル
で表す。また、各実施例共通のものは共通のラベルと
し、実施例特有の場合はその都度説明する。
【0093】Pt:SF6 ガスの検出圧力(実圧)のレ
ジスタ t:SF6 ガスの検出温度のレジスタ P20:温度補償圧力のレジスタ PG :SF6 ガスの初期封入圧力の設定値のレジスタ PH1:第1高圧警報圧力の設定値のレジスタ PH2:第2高圧警報圧力(実圧)の設定値のレジスタ PL2:操作鎖錠圧力の設定値のレジスタ PL1:ガス漏れ警報圧力の設定値のレジスタ PM1:ガス圧点検圧力の第1の設定値のレジスタ PM2:ガス圧点検圧力の第2の設定値のレジスタ t2 、t1 :ガス圧点検要求信号の点滅のデューティ比
のレジスタ
【0094】(第1の実施例)第1の実施例は、主に請
求項1と請求項11の組み合わせによる「低感度」のS
Pリレーの機能を実現するものであり、表示の態様は請
求項14に対応している。パワーオンリセットによりC
PUが図14のメインルーチンの処理を開始すると、先
ず、ステップS1で初期化処理−1を行う。この初期化
処理−1では、記憶ユニット(RAM)48gをオール
クリアするとともに、EEPROM46のデータを参照
し、データが全て「00h」(“h”は16進数を示
す。)であるか「FFh」のときは、記憶ユニット(R
OM)48hの各種設定値を読み出して記憶ユニット4
8gおよびEEPROM46に格納する。そして、初期
化処理−1が終了するとステップS2に進む。
【0095】一方、ウォッチドッグタイマにより、第2
順位のリセットがスタートすると、ステップS1′で初
期化処理−2を行う。この初期化処理−2では、記憶ユ
ニット(RAM)48gの一部クリアを行い、EEPR
OM46の設定値等は保持する。そして初期化処理−2
が終了するとステップS2に進む。
【0096】ステップS2では、機能選択部45の短絡
ピン45aの状態に応じて計測モード(開放)が選択さ
れているか否かを判定し、計測モードでなければ調整モ
ード(短絡)であるので、ステップS3で、数値表示部
1DおよびLED15a、15bにより温度補償圧力P
20、検出圧力Pt、検出温度tを順次点滅表示し、ス
テップS5に進む。なお、この調整モードは、該圧力継
電器1を出荷検査するときの調整作業のモードであり、
各表示値を一桁多い数値表示としてきめ細かい調整を行
えるようにする。そして調整が終了すると、機能選択部
45の短絡ピン45aを開放して「計測モード」に設定
する。一方、計測モード時にはステップS4で数値表示
部1Dの表示を温度補償圧力P20の表示としてステッ
プS5に進む。ステップS5では、タイマユニット48
eを起動するとともに割込み許可とする。なお、このタ
イマユニット48eで計時する時間は、第1の実施例に
おいては5msec であり、第2および第3の実施例にお
いては10msec である。
【0097】次に、ステップS6でA/D変換器48f
からガス温度tのデータを読み込み、ステップS7でガ
ス温度tが例えば−30℃〜70℃の範囲内であるか否
かを判定する。−30℃〜70℃の範囲内でなければ、
ステップS8で自己診断異常信号の出力処理を行って待
機状態とする(Wait)。これにより、ガス温度が異
常な場合に警報が発せられるとともに復旧後のキー入力
等があるまで待機する。なお、復旧後のキー入力に対応
する処理はメインルーチンに復帰する処理であり、詳細
な説明は省略する。また、−30℃〜70℃の範囲内で
あれば、ステップS9で検出圧力(実圧)Ptとガス温
度tに基づいて温度補償圧力P20を算出し、ステップ
S10に進む。なお、この温度補償圧力P20の算出
は、例えば、SF6 ガスの定モル容積におけるガス圧力
を温度の関数で表した定モル容積曲線(あるいは近似直
線)等によってガス温度tに基づいて検出圧力Ptを温
度補償圧力P20に換算する。
【0098】次に、ステップS10で数値表示部1Dに
温度補償圧力P20を表示し、ステップS11以降に進
む。ここで、ステップS11は後述の第2および第3の
実施例に係る処理であり、図面を省略するためにメイン
フローに記載してあるが、この第1の実施例においては
ステップS11の処理を行わずに、破線で示したように
ステップS10からステップS12に進む。すなわち、
この第1の実施例では、複数のタイムベースのSP検出
処理を図17に示した5msec 毎の割込み処理で全て行
うようにしている。
【0099】ステップS12では、温度補償圧力P20
が第1高圧警報圧力PH1以上であるか否かを判定し、P
H1以上でなければ、第1高圧警報信号をオフとしてステ
ップS13に進む。PH1以上であれば第1高圧警報信号
をオンとし、現在の第2高圧警報信号、SP検出信号お
よび異常検出信号とともに論理和を取ってその結果を高
圧警報制御信号SHEとして高圧警報出力部52に出力
し、ステップS13に進む。
【0100】ステップS13では、温度補償圧力P20
が第2のガス圧点検圧力PM2以下であるか否かを判定
し、PM2以下でなければ第2のガス圧力点検要求信号を
オフとしてステップS14に進み、PM2以下であれば、
(PG −P20)/(PG −PL1)の値を点滅のデュー
ティ比t2として算出し、第2のガス圧点検要求信号を
上記デューティ比t2に対応してオン/オフして、現在
の第1のガス圧点検要求信号およびガス漏れ警報信号と
ともに論理和を取ってその結果をガス漏れ警報制御信号
SLEとしてガス漏れ警報出力部54に出力し、ステップ
S14に進む。これにより、ガス漏れ警報リレースイッ
チ58が周期1秒でオン/オフを繰り返す。すなわち、
t2秒間オンとし、(1−t2)秒間オフとなる。ま
た、このオン/オフに対応して、ガス漏れ警報表示用の
LED15eも点滅させる。
【0101】ステップS14では、温度補償圧力P20
がガス漏れ警報圧力PL1以下であるか否かを判定し、P
L1以下でなければガス漏れ警報信号をオフとしてステッ
プS15に進み、PL1以下であれば、ガス漏れ警報信号
をオンとし、現在の第1および第2のガス圧点検要求信
号とともに論理和を取ってその結果をガス漏れ警報制御
信号SLEとしてガス漏れ警報出力部54に出力し、ステ
ップS15に進む。
【0102】ステップS15では、温度補償圧力P20
が操作鎖錠圧力PL2以下であるか否かを判定し、PL2以
下でなければ操作鎖錠出力制御信号SLCをオフにして図
15のステップS16に進み、PL2以下であれば操作鎖
錠信号出力部55に対して操作鎖錠出力制御信号SLCを
出力して操作鎖錠リレースイッチ59をオンにしてステ
ップS16に進む。
【0103】図15のステップS16では、温度補償圧
力P20が例えば0.20〜0.80[MPa]の範囲
内であるか否かを判定し、範囲内であれば、ステップS
17でアナログ信号伝送部53の光結合器53aに対す
る温度補償圧力P20のディジタルデータを出力する処
理を行ってステップS19に進む。温度補償圧力P20
が0.20〜0.80[MPa]の範囲内でなければ、
ステップS18で光結合器53aに対する検出圧力Pt
のディジタルデータを出力する処理を行ってステップS
19に進む。
【0104】ステップS19では、温度補償圧力P20
が第1のガス圧点検圧力PM1以下であるか否かを判定
し、PM1以下でなければステップS20に進み、PM1以
下であれば、(PG −P20)/(PG −PL1)の値を
点滅のデューティ比t1として算出し、第1のガス圧点
検要求信号を上記デューティ比t1に対応してオン/オ
フして、現在の第2のガス圧点検要求信号およびガス漏
れ警報信号とともに論理和を取ってその結果をガス漏れ
警報制御信号SLEとしてガス漏れ警報出力部54に出力
し、ステップS20に進む。これにより、ガス漏れ警報
リレースイッチ58が周期1秒でオン/オフを繰り返
す。すなわち、t1秒間オンとし、(1−t1)秒間オ
フとなる。また、このオン/オフに対応して、ガス漏れ
警報表示用のLED15eも点滅させる。
【0105】ステップS20では、復帰スイッチ33が
押されたか否かを判定し、押されていなければステップ
S22に進み、押されていれば、ステップS21で待機
状態(Wait)を解除して正常な状態に復帰させ、ス
テップS22に進む。ステップS22では図16のキー
入力処理を行い、ステップS23で、時刻が10分の奇
数倍であるかを判定して奇数倍であればP/V変換器4
3の異常診断を行い、ステップS24で、時刻が10分
の偶数倍であるかを判定して偶数倍であればT/V変換
器44の異常診断を行い、図14のステップS6に戻
る。
【0106】図16のキー入力処理では、ステップS3
1で設定切替スイッチ34が押されたか否かを判定し、
押されていなければステップS36に進み、押されてい
れば、ステップS32で、前述のように設定値を数値表
示部1Dに表示するとともに、LED15a、15bで
単位表示と出力表示を行う。この表示は0.5秒点灯に
し、0.5秒消灯にして遅い点滅とする。次に、ステッ
プS33で、設定切替スイッチ34が5秒以上押されて
いるか否かを判定し、5秒以上押されていなければステ
ップS36に進み、5秒以上押されていれば、ステップ
S34で、表示切替スイッチ16を「ENTキー」に、
復帰スイッチ33を「upキー」に、設定切替スイッチ
34を「downキー」にそれぞれ割り当て、設定値の
変更処理等を行って変更を可能とする。次に、ステップ
S35では、前記トリマ35、36、37の状態から対
応する各設定値(PH1、PL1、PL2)を読み取って設定
する。
【0107】次に、ステップS36で表示切替スイッチ
16が押されたか否かを判定し、押されていなければス
テップS301に進み、押されていれば、ステップS3
7で数値表示部1Dに検出圧力Ptを点灯表示するとと
もに、LED15aを遅い点滅にさせて実圧の表示と
し、ステップS38に進む。ステップS38では、表示
切替スイッチ16が押されたか否かを判定し、押されて
いなければステップS301に進み、押されていれば、
ステップS39で数値表示部1Dに検出温度tを点灯表
示するとともに、LED15bを遅い点滅にさせて温度
の単位表示とし、ステップS301で、数値表示部1D
の表示を温度補償圧力P20の表示に戻し、メインルー
チンに復帰する。なお、記述は省略したが、ステップS
37などの状態で、表示切替スイッチ16が10秒以上
押下されないと自動的にステップS301の温度補償圧
力P20(補正圧力)の表示に戻る処理がなされる。
【0108】次に、図17に示した第1の実施例の割込
み処理(SP検出処理)について説明する。なお、この
割込み処理では以下に示すデータのレジスタ、タイムベ
ース管理のためのカウンタおよび演算処理のタイミング
を取るためのフラグを用いている。 Pt1(n)〜Pt1(n−4):5msec 毎のデータ
のレジスタ Pt2(n):200msec 毎の新しいデータのレジス
タ Pt2(n−1):200msec 毎の古いデータのレジ
スタ Pt3(n):2sec 毎の新しいデータのレジスタ Pt3(n−1):2sec 毎の古いデータのレジスタ Pt4(n):20sec 毎の新しいデータのレジスタ Pt4(n−1):20sec 毎の古いデータのレジスタ ct1:5msec の割込みで20msec を計時するカウ
ンタ ct2:5msec の割込みで200msec を計時するカ
ウンタ ct3:5msec の割込みで2sec を計時するカウンタ ct4:5msec の割込みで20sec を計時するカウン
タ s2:急な異常上昇(200msec )についての処理を
許可するフラグ s3:ゆっくりした異常上昇(2sec )についての処理
を許可するフラグ s4:非常にゆっくりした異常上昇(20sec )につい
ての処理を許可するフラグ a:200msec 、2sec 、20sec の圧力上昇値を算
出する際の処理時刻を順次5msec づつ遅延させるため
のフラグ
【0109】図17の5msec タイマ割込み処理は、タ
イマユニット48eからの5msec毎の割込み信号によ
り処理が開始され、ステップS41でタイマユニット4
8eを次回の割込みのために再スタートさせ、ステップ
S42で検出圧力(実圧)PtをA/D変換器48fか
ら読み込み、ステップS43で検出圧力Ptが例えば−
0.101MPa〜1.000MPaの範囲内であるか
否かを判定し、範囲外であればステップS44で、自己
診断異常信号の出力処理を行って待機状態とする(Wa
it)。これにより、検出圧力が異常な場合に警報が発
せられるとともに復旧後のキー入力等があるまで待機す
る。ガス圧Ptが範囲内であれば、ステップS45で、
読み込んだ検出圧力Ptを記憶ユニット48gに格納さ
れている前回までの所定サンプリング数の検出圧力Pt
ととも記憶ユニット48gに順次格納し、ステップS4
6に進む。
【0110】ここで、記憶ユニット48gにおける検出
圧力Ptの記憶領域は図18のメモリマップのようにな
っている。Pt1(n)〜Pt1(n−4)は5msec
毎のデータであり、Pt1(n)が最新のデータ、Pt
1(n−1)がその次に新しいデータというようにPt
1(n−4)を最も古いデータとして順次格納される。
Pt2(n)は200msec 毎の新しいデータ、Pt2
(n−1)は200msec 毎の古いデータとして格納さ
れる。Pt3(n)は2sec 毎の新しいデータ、Pt3
(n−1)は2sec 毎の古いデータとして格納され、P
t4(n)は20sec 毎の新しいデータ、Pt4(n−
1)は20sec 毎の古いデータとして格納される。
【0111】次に、図17のステップS46では図19
の「SP検出処理−1」を行い、ステップS47で、検
出圧力Ptが第2高圧警報圧力PH2以上であるか否かを
判定し、PH2以上でなければ、第2高圧警報信号をオフ
として元のルーチンに復帰し、PH2以上であれば第2高
圧警報信号をオンとし、現在の第1高圧警報信号、SP
検出信号および異常検出信号とともに論理和を取ってそ
の結果を高圧警報制御信号SHEとして高圧警報出力部5
2に出力し、元のルーチンに復帰する。
【0112】図19の「SP検出処理−1」では、先
ず、ステップS51で、「ct1=3」であるか否かす
なわちカウンタct1の値が“3”であるか否かを判定
し、「ct1=3」でなければステップS52でct1
を“1”インクリメントして図20のステップS503
に進み、「ct1=3」であればステップS53でct
1をリセットしてステップS54に進む。すなわち、カ
ウンタct1は初期設定で“0”にリセットされている
とともにこのSP検出処理−1は5msec 毎に実行され
るので、ステップS51の判定、ステップS52のイン
クリメントの処理およびステップS53のリセット処理
により、ステップS54、ステップS55の処理が20
msec (5msec ×4)毎に実行されることになる。
【0113】ステップS54では、Pt1(n)−Pt
1(n−4)で圧力上昇値を算出し、この圧力上昇値が
SP検出設定値PSPより大きければ20msec のタイム
ベースで瞬時の異常上昇が検出されたことになるので、
現在の第1、第2高圧警報信号および異常検出信号とと
もに論理和を取ってその結果を高圧警報制御信号SHEと
して高圧警報出力部52に出力し(高圧警報信号の出力
処理)、数値表示部1Dに図21(A) に示したように
「SP1」(第1のアルファニューメリック表示)を点
滅表示する。そして、ステップS55でカウンタct2
を“1”インクリメントしてステップS56に進む。
【0114】次に、ステップS56で、「ct2=1
0」であるか否かを判定し、「ct2=10」でなけれ
ば図20のステップS503に進み、「ct2=10」
であればステップS57で、ct2をリセットし、フラ
グs2をセットし、Pt2(n)をPt2(n−1)に
格納し、Pt1(n)をPt2(n)に格納し、カウン
タct3を“1”インクリメントして図20のステップ
S58に進む。
【0115】図20のステップS58では、「ct3=
10」であるか否かを判定し、「ct3=10」でなけ
ればステップS503に進み、「ct3=10」であれ
ばステップS59で、ct3をリセットし、フラグs3
をセットし、Pt3(n)をPt3(n−1)に格納
し、Pt1(n)をPt3(n)に格納し、カウンタc
t4を“1”インクリメントしてステップS501に進
む。
【0116】ステップS501では、「ct4=10」
であるか否かを判定し、「ct4=10」でなければス
テップS503に進み、「ct4=10」であればステ
ップS502で、ct4をリセットし、フラグs4をセ
ットし、Pt4(n)をPt4(n−1)に格納し、P
t1(n)をPt4(n)に格納し、カウンタct4を
“1”インクリメントしてステップS503に進む。
【0117】20msec 毎にステップS55でインクリ
メントされるカウンタct2が10になることにより、
ステップS57は200msec 毎に実行され、200m
sec毎にステップS57でインクリメントされるカウン
タct3が10になることにより、ステップS59は2
sec 毎に実行され、さらに、2sec 毎にステップS59
でインクリメントされるカウンタct4が10になるこ
とにより、ステップS502は20sec 毎に実行され
る。そして、ステップS57、ステップS59、ステッ
プS502において、それぞれ新旧の検出圧力のデータ
が順次格納されるとともに、各異常上昇についての処理
を許可するフラグがセットされる。
【0118】ここで、ステップS54、ステップS5
7、ステップS59、ステップS502の処理が互いに
同一割込みタイミング(5msec 、200msec 、2se
c 、20sec の公倍数のタイミング)で処理されること
があるが、演算処理はステップS54だけで、ステップ
S57、ステップS59、ステップS502はフラグの
セット等の簡単な処理であり、割込み処理に負担がかか
らない。しかし、200msec 、2sec 、20sec につ
いての演算処理が同一の割込みタイミングとならないよ
うにすることも必要である。
【0119】そこで、図20のステップS503以降
で、5msec ずつ演算処理のタイミングを遅延させるよ
うにしている。先ず、ステップS503で、200mse
c の処理許可を示すフラグs2がセットされているか否
か判定する。セットされていなければステップS506
に進み、セットされていればステップS504で「a=
1」であるか否かを判定する。ここで、フラグaは初期
設定で“0”にリセットされており、5msec を一回パ
スする毎に「a=1」でなければこのフローのステップ
S512で“1”にセットされ、“1”にセットされて
いることで、ステップS505、ステップS508、ス
テップS511の各処理を行う。
【0120】すなわち、ステップS504で「a=1」
でなければステップS512でフラグaを“1”にセッ
トして元のルーチンに復帰し、「a=1」であれば、ス
テップS505の処理を行う。ステップS505では、
Pt2(n)−Pt2(n−4)で圧力上昇値を算出
し、この圧力上昇値がSP検出設定値PSPより大きけれ
ば200msec のタイムベースで急な異常上昇が検出さ
れたことになるので、現在の第1、第2高圧警報信号お
よび異常検出信号とともに論理和を取ってその結果を高
圧警報制御信号SHEとして高圧警報出力部52に出力し
(高圧警報信号の出力処理)、数値表示部1Dに図21
(B) に示したように「SP2」(第2のアルファニュー
メリック表示)を点滅表示する。そして、フラグs2と
フラグaを共にリセットしてステップS506に進む。
【0121】以下同様に、ステップS506で、2sec
の処理許可を示すフラグs3がセットされていればステ
ップS507で「a=1」であるか否かを判定し、「a
=1」であれば、ステップS508で、Pt3(n)−
Pt3(n−4)で圧力上昇値を算出し、この圧力上昇
値がSP検出設定値PSPより大きければ2sec のタイム
ベースでゆっくりした異常上昇が検出されたことになる
ので、現在の第1、第2高圧警報信号および異常検出信
号とともに論理和を取ってその結果を高圧警報制御信号
SHEとして高圧警報出力部52に出力し(高圧警報信号
の出力処理)、数値表示部1Dに図21(C) に示したよ
うに「SP3」(第3のアルファニューメリック表示)
を点滅表示する。そして、フラグs3とフラグaを共に
リセットしてステップS509に進む。
【0122】また、ステップS509で、20sec の処
理許可を示すフラグs4がセットされていればステップ
S510で「a=1」であるか否かを判定し、「a=
1」であれば、ステップS511で、Pt4(n)−P
t4(n−4)で圧力上昇値を算出し、この圧力上昇値
がSP検出設定値PSPより大きければ20sec のタイム
ベースで非常にゆっくりした異常上昇が検出されたこと
になるので、現在の第1、第2高圧警報信号および異常
検出信号とともに論理和を取ってその結果を高圧警報制
御信号SHEとして高圧警報出力部52に出力し(高圧警
報信号の出力処理)、数値表示部1Dに図21(D) に示
したように「SP4」(第4のアルファニューメリック
表示)を点滅表示する。そして、フラグs4とフラグa
を共にリセットして元のルーチンに復帰する。
【0123】なお、上記の例では第1〜第4のアルファ
ニューメリック表示を点滅表示する場合について説明し
ているが、点灯表示でもよい。
【0124】図22は上記各圧力上昇率の処理のタイミ
ングの一例を示す図であり、5msec 毎にサンプリング
した検出圧力のうち、時刻t0においてPt1(n−
4)とPt1(n)から20msec の演算処理Aが行わ
れ、次の5msec 後にPt2(n−1)とPt2(n)
から200msec の演算処理Bが行われる。また、その
次の5msec 後にPt3(n−1)とPt3(n)から
2sec の演算処理Cが行われ、その次の5msec 後にP
t4(n−1)とPt4(n)から20sec の演算処理
Dが行われる。このように、5msec ずつ処理がシフト
しているので、1回の割込み処理を短時間で終了するこ
とができる。すなわち、その他の機能を余裕を持って実
行でき、各機能の信頼性が高まる。
【0125】(第2の実施例)第2の実施例は、主に請
求項4、請求項5、請求項12、請求項15の組み合わ
せによる「標準感度」のSPリレーの機能を実現するも
のである。なお、前述のように、第2の実施例では図1
4のメインルーチンのステップS5において、タイマユ
ニット48eを計時時間10msec として起動する。ま
た、ステップS11で図26の「SP検出処理−M」を
実行する。
【0126】次に、図23に示した第2の実施例の10
msec 割込み処理について説明する。この割込み処理で
は以下に示すレジスタ、タイムベース管理のためのカウ
ンタと演算処理のタイミングを取るためのフラグを用い
ている。なお、混同のおそれがないので第1実施例と同
じラベルを用いている。 Pt:第1圧力アンプ43aの検出圧力(実圧)のレジ
スタ Pt′:第2圧力アンプ43bの検出圧力(実圧)のレ
ジスタ Pt1(n)〜Pt1(n−2):10msec 毎の第1
圧力アンプ43aの検出圧力のデータのレジスタ Pt′1(n)〜Pt′1(n−2):10msec 毎の
第2圧力アンプ43bの検出圧力のデータのレジスタ Pt′2(n)〜Pt′2(n−2):100msec 毎
の第2圧力アンプ43bの検出圧力のデータのレジスタ Pt′3(n)〜Pt′3(n−2):1sec 毎の第2
圧力アンプ43bの検出圧力のデータのレジスタ Pt′4(n)〜Pt′4(n−2):10sec 毎の第
2圧力アンプ43bの検出圧力のデータのレジスタ ΔSVP0:Pt1(n)とPt1(n−1)の差分の
レジスタ ΔSVP1:Pt′1(n)とPt′1(n−1)の差
分のレジスタ ct1:10msec を計時するカウンタ s2:急な異常上昇(200msec )についての処理を
許可するフラグ s3:ゆっくりした異常上昇(2sec )についての処理
を許可するフラグ s4:非常にゆっくりした異常上昇(20sec )につい
ての処理を許可するフラグ
【0127】図23の10msec タイマ割込み処理は、
タイマユニット48eからの10msec 毎の割込み信号
により処理が開始され、ステップS61でタイマユニッ
ト48eを次回の割込みのために再スタートさせ、ステ
ップS62で第2圧力アンプ43bからの出力をA/D
変換器48fで10ビットに変換した検出圧力(実圧)
Pt′を読み込み、ステップS63で第1圧力アンプ4
3aからの出力をA/D変換器48fで10ビットに変
換した検出圧力(実圧)Ptを読み込み、ステップS6
4で、第1圧力アンプの検出圧力Ptが例えば−0.1
01MPa〜1.000MPaの範囲内であるか否かを
判定し、範囲外であればステップS65で、自己診断異
常信号の出力処理を行って待機状態とする(Wai
t)。これにより、検出圧力が異常な場合に警報が発せ
られるとともに復旧後のキー入力等があるまで待機す
る。
【0128】ステップS64で検出圧力Ptが範囲内で
あれば、ステップS66で、Pt′1(n)−Pt′1
(n−1)を算出してレジスタΔSVP1に格納し、ス
テップS67で、Pt1(n)−Pt1(n−1)を算
出してレジスタΔSVP0に格納する。次に、ステップ
S68で、ΔSVP1がΔSVP0×4と(ΔSVP0
+1)×4の範囲内であるか否かを判定し、範囲外であ
ればステップS601に進み、範囲内であれば、ステッ
プS69で、読み込んだ検出圧力Pt、Pt′を記憶ユ
ニット48gに格納されている前回までの所定サンプリ
ング数の検出圧力Pt、Pt′とともに記憶ユニット4
8gに順次格納し、ステップS601に進む。
【0129】ここで、記憶ユニット48gにおける検出
圧力Pt、Pt′の記憶領域は図24のメモリマップの
ようになっている。Pt1(n)〜Pt1(n−2)は
10msec 毎のデータで、Pt′1(n)〜Pt′1
(n−2)も10msec 毎のデータであり、Pt′2
(n)〜Pt′2(n−2)は100msec 毎のデー
タ、Pt′3(n)〜Pt′3(n−2)は1sec 毎の
データ、Pt′4(n)〜Pt′4(n−2)は10se
c 毎のデータである。そして、(n)が最新のデータ、
(n−1)がその次に新しいデータ、(n−2)が最も
古いデータとして順次格納される。
【0130】次に、図23のステップS601では図2
5の「SP検出処理−2」を行い、この処理が終了する
と、ステップS602で、検出圧力Ptが第2高圧警報
圧力PH2以上であるか否かを判定し、PH2以上でなけれ
ば、第2高圧警報信号をオフとして元のルーチンに復帰
し、PH2以上であれば第2高圧警報信号をオンとし、現
在の第1高圧警報信号、SP検出信号および異常検出信
号とともに論理和を取ってその結果を高圧警報制御信号
SHEとして高圧警報出力部52に出力し、元のルーチン
に復帰する。
【0131】図25の「SP検出処理−2」では、先
ず、ステップS71でカウンタct1をインクリメント
し、ステップS72で「ct1=1000」であるか否
かを判定し、「ct1=1000」でなければそのまま
ステップS74に進み、「ct1=1000」であれば
ステップS73でct1をリセットしてステップS74
に進む。これにより、カウンタct1は10msec 毎に
カウントされ10sec で一回りする。なお、このカウン
タct1の値は各タイムベースのタイミングの判定に用
いられる。
【0132】ステップS74では、Pt′1(n)−P
t′1(n−2)で圧力上昇値(20msec 間の差分)
を算出し、この圧力上昇値がSP検出設定値PSPより大
きければ20msec のタイムベースでの瞬時の異常上昇
が検出されたことになるので、現在の第1、第2高圧警
報信号および異常検出信号とともに論理和を取ってその
結果を高圧警報制御信号SHEとして高圧警報出力部52
に出力し(高圧警報信号の出力処理)、数値表示部1D
にメモリに格納されている圧力上昇率を点滅表示し、単
位表示部の圧力上昇率表示用のLED15gを点滅させ
る。このステップS74は20msec のタイムベースの
データに基づくSP検出処理であるが、10msec (タ
イムベースの半分)毎に処理される。なお、上記点滅表
示する圧力上昇率は、(SP検出設定値PSP/20mse
c )を100msec に換算した値であり、メモリに予め
格納されている値である。また、圧力上昇率の単位は、
kPa/100msec としたが、MPa/1sec など、
好適に選ばれることは言うまでもない。さらに、本実施
例では、図4に示すように、操作表示パネル1Pのスペ
ースの都合上、LED15gは簡便的に「KPa」と印
刷されている。
【0133】次に、ステップS75で、ct1は10の
倍数であるか否かを判定し、10の倍数でなければ元の
ルーチンに復帰し、10の倍数であればステップS76
で、フラグs2をセットし、Pt′2(n−1)をP
t′2(n−2)に格納し、Pt′2(n)をPt′2
(n−1)に格納し、Pt′1(n)をPt′2(n)
に格納し、ステップS77に進む。これにより、100
msec 毎に200msecのタイムベースのデータを格納
するとともに、急な異常上昇(200msec )について
の処理を許可するフラグs2がセットされる。
【0134】ステップS77では、ct1は100の倍
数であるか否かを判定し、100の倍数でなければ元の
ルーチンに復帰し、100の倍数であればステップS7
8で、フラグs3をセットし、Pt′3(n−1)をP
t′3(n−2)に格納し、Pt′3(n)をPt′3
(n−1)に格納し、Pt′1(n)をPt′3(n)
に格納し、ステップS79に進む。これにより、1sec
毎に2sec のタイムベースのデータを格納するととも
に、ゆっくりした異常上昇(2sec )についての処理を
許可するフラグs3がセットされる。
【0135】ステップS79では、ct1は0であるか
否かを判定し、0でなければ元のルーチンに復帰し、0
であればステップS701で、フラグs4をセットし、
Pt′4(n−1)をPt′4(n−2)に格納し、P
t′4(n)をPt′4(n−1)に格納し、Pt′1
(n)をPt′4(n)に格納し、元のルーチンに復帰
する。これにより、10sec 毎に20sec のタイムベー
スのデータを格納するとともに、非常にゆっくりした異
常上昇(20sec )についての処理を許可するフラグs
4がセットされる。
【0136】そして、上記各フラグs2、s3、s4に
基づいて図26の「SP検出処理−M」のルーチン(メ
インルーチンのサブルーチン)で、「急な異常上昇」、
「ゆっくりした異常上昇」および「非常にゆっくりした
異常上昇」の各SP検出処理が行われる。
【0137】図26の「SP検出処理−M」では、ステ
ップS81で、100msec 毎の処理許可を示すフラグ
s2がセットされているか否か判定し、セットされてい
なければ元のルーチンに復帰し、セットされていればス
テップS82の処理を行う。ステップS82では、P
t′2(n)−Pt′2(n−2)で圧力上昇値(20
0msec 間の差分)を算出し、この圧力上昇値がSP検
出設定値PSPより大きければ200msec のタイムベー
スでの急な異常上昇が検出されたことになるので、現在
の第1、第2高圧警報信号および異常検出信号とともに
論理和を取ってその結果を高圧警報制御信号SHEとして
高圧警報出力部52に出力し(高圧警報信号の出力処
理)、数値表示部1Dにメモリに格納されている圧力上
昇率を点滅表示し、単位表示部の圧力上昇率表示用のL
ED15gを点滅させる。そして、フラグs2をリセッ
トしてステップS83に進む。なお、上記点滅表示する
圧力上昇率は、(SP検出設定値PSP/200msec )
を100msec に換算した値であり、メモリに予め格納
されている値である。
【0138】ステップS83では、1sec 毎の処理許可
を示すフラグs3がセットされているか否か判定し、セ
ットされていなければ元のルーチンに復帰し、セットさ
れていればステップS84の処理を行う。ステップS8
4では、Pt′3(n)−Pt′3(n−2)で圧力上
昇値(2sec 間の差分)を算出し、この圧力上昇値がS
P検出設定値PSPより大きければ2sec のタイムベース
でのゆっくりした異常上昇が検出されたことになるの
で、現在の第1、第2高圧警報信号および異常検出信号
とともに論理和を取ってその結果を高圧警報制御信号S
HEとして高圧警報出力部52に出力し(高圧警報信号の
出力処理)、数値表示部1Dにメモリに格納されている
圧力上昇率を点滅表示し、単位表示部の圧力上昇率表示
用のLED15gを点滅させる。そして、フラグs3を
リセットしてステップS85に進む。なお、上記点滅表
示する圧力上昇率は、(SP検出設定値PSP/2sec )
を100msec に換算した値であり、メモリに予め格納
されている値である。
【0139】ステップS85では、10sec の処理許可
を示すフラグs4がセットされているか否か判定し、セ
ットされていなければ元のルーチンに復帰し、セットさ
れていればステップS86の処理を行う。ステップS8
6では、Pt′4(n)−Pt′4(n−2)で圧力上
昇値(20sec 間の差分)を算出し、この圧力上昇値が
SP検出設定値PSPより大きければ20sec のタイムベ
ースでの非常にゆっくりした異常上昇が検出されたこと
になるので、現在の第1、第2高圧警報信号および異常
検出信号とともに論理和を取ってその結果を高圧警報制
御信号SHEとして高圧警報出力部52に出力し(高圧警
報信号の出力処理)、数値表示部1Dにメモリに格納さ
れている圧力上昇率を点滅表示し、単位表示部の圧力上
昇率表示用のLED15gを点滅させる。そして、フラ
グs4をリセットして元のルーチンに復帰する。なお、
上記点滅表示する圧力上昇率は、(SP検出設定値PSP
/20sec )を100msec に換算した値であり、メモ
リに予め格納されている値である。
【0140】上記の例では、メモリに格納されている圧
力上昇率を点滅表示し、単位表示部の圧力上昇率表示用
のLED15gを点滅させるようにしているが、上記圧
力上昇率およびLED15gは点灯表示でもよい。
【0141】以上の処理により、この第2の実施例で
は、図27に示したように第1の実施例よりもきめの細
かなSP検出処理が行われる。なお、図27(A) は20
msecのタイムベースの処理、図27(B) は200msec
のタイムベースの処理、図27(C) は2sec のタイム
ベースの処理、図27(D) は20sec のタイムベースの
処理である。20msec のタイムベースでの「瞬時の異
常上昇」の検出処理は、割込み処理のステップS74で
10msec 毎に行われ、メインルーチンにおいて、20
0msec のタイムベースでの「急な異常上昇」の検出処
理が100msec毎に、2sec のタイムベースでの「ゆ
っくりした異常上昇」の検出処理が1sec毎に、さら
に、20sec のタイムベースでの「非常にゆっくりした
異常上昇」の検出処理が10sec 毎にそれぞれ行われ
る。すなわち、各タイムベースの半分のタイミングで検
出処理が行われており、第1の実施例よりも細かなSP
検出を行うことができる。さらに、200msec 、2se
c 、20sec のタイムベースでの検出処理をメインルー
チンで行うので、割込み処理を短時間で終了することが
でき、他の処理を余裕を持って実行でき、各機能の信頼
性が高まる。
【0142】(第3の実施例)第3の実施例は、主に請
求項3、請求項5、請求項6、請求項13、請求項16
の組み合わせによる「高感度」のSPリレーの機能を実
現するものである。なお、前述のように、第3の実施例
では図14のメインルーチンのステップ5において、タ
イマユニット48eを計時時間10msec として起動す
る。また、ステップS11で図32の「SP検出処理−
M」を実行する。
【0143】次に、図28に示した第3の実施例の10
msec 割込み処理について説明する。この割込み処理で
は以下に示すレジスタ、タイムベース管理のためのカウ
ンタと演算処理のタイミングを取るためのフラグを用い
ている。なお、混同のおそれがないので第1実施例と同
じラベルを用いている。 Pt:第1圧力アンプ43aの検出圧力(実圧)のレジ
スタ Pt′:第2圧力アンプ43bの検出圧力(実圧)のレ
ジスタ Pt1(n)〜Pt1(n−2):10msec 毎の第1
圧力アンプ43aの検出圧力のデータのレジスタ Pt′1(n)〜Pt′1(n−2):10msec 毎の
第2圧力アンプ43bの検出圧力のデータのレジスタ Pt′2(n)、Pt′2(n−1):100msec 毎
の第2圧力アンプ43bの検出圧力のデータのレジスタ Pt′3(n)、Pt′3(n−1):1sec 毎の第2
圧力アンプ43bの検出圧力のデータのレジスタ Pt′4(n)、Pt′4(n−1):10sec 毎の第
2圧力アンプ43bの検出圧力のデータのレジスタ ΔSVP0:Pt1(n)とPt1(n−1)の差分の
レジスタ ΔSVP1:Pt′1(n)とPt′1(n−1)の差
分のレジスタ ΔPt′1:第2圧力アンプ43bの20msec のタイ
ムベース間の差分のレジスタ ΔPt′2:第2圧力アンプ43bの100msec 〜1
80msec のタイムベース間の差分のレジスタ ΔPt′3:第2圧力アンプ43bの1.0sec 〜1.
8sec のタイムベース間の差分のレジスタ ΔPt′4:第2圧力アンプ43bの10sec 〜18se
c のタイムベース間の差分のレジスタ j2、j3、j4:Pt′1(n)の退避用のレジスタ ct1:10msec を計時するカウンタ i2:ct1の1位の偶数値を退避するレジスタ i3:ct1の10位の偶数値を退避するレジスタ i4:ct1の100位の偶数値を退避するレジスタ Δti2:200msec のタイムベースの後半を細分し
たタイムベースのレジスタ Δti3:2sec のタイムベースの後半を細分したタイ
ムベースのレジスタ Δti4:20sec のタイムベースの後半を細分したタ
イムベースのレジスタ s2:急な異常上昇(100msec 、120msec 、1
40msec 、160msec 、180msec )についての
処理を許可するフラグ s3:ゆっくりした異常上昇(1sec 、1.2sec 、
1.4sec 、1.6sec 、1.8sec )についての処
理を許可するフラグ s4:非常にゆっくりした異常上昇(10sec 、12se
c 、14sec 、16sec、18sec )についての処理を
許可するフラグ
【0144】図28の10msec タイマ割込み処理は、
タイマユニット48eからの10msec 毎の割込み信号
により処理が開始され、ステップS91でタイマユニッ
ト48eを次回の割込みのために再スタートさせ、ステ
ップS92で第2圧力アンプ43bからの出力をA/D
変換器48fで10ビットに変換した検出圧力(実圧)
Pt′を読み込み、ステップS93で第1圧力アンプ4
3aからの出力をA/D変換器48fで10ビットに変
換した検出圧力(実圧)Ptを読み込み、ステップS9
4で、第1圧力アンプの検出圧力Ptが例えば−0.1
01MPa〜1.000MPaの範囲内であるか否かを
判定し、範囲外であればステップS95で、自己診断異
常信号の出力処理を行って待機状態とする(Wai
t)。これにより、検出圧力が異常な場合に警報が発せ
られるとともに復旧後のキー入力等があるまで待機す
る。
【0145】ステップS94で検出圧力Ptが範囲内で
あれば、ステップS96で、Pt′値が所定の値以上だ
ったら分割計測範囲を一つ上に切り換え、記憶ユニット
48gのPt′の関連のデータから所定の値を一律に減
算し、一方、Pt′値が所定の値以下だったら分割計測
範囲を一つ下に切り換え、記憶ユニット48gのPt′
の関連のデータに所定値を一律に加算する。
【0146】次に、ステップS97で、Pt′1(n)
−Pt′1(n−1)を算出してレジスタΔSVP1に
格納し、ステップS98で、Pt1(n)−Pt1(n
−1)を算出してレジスタΔSVP0に格納する。次
に、ステップS99で、ΔSVP1がΔSVP0×16
と(ΔSVP0+1)×16の範囲内であるか否かを判
定し、範囲外であればステップS902に進み、範囲内
であれば、ステップS901で、読み込んだ検出圧力P
t、Pt′を記憶ユニット48gに格納されている前回
までの所定サンプリング数の検出圧力Pt、Ptととも
記憶ユニット48gに順次格納し、ステップS902に
進む。
【0147】ここで、記憶ユニット48gにおける検出
圧力Pt、Pt′の記憶領域は図29のメモリマップの
ようになっている。Pt1(n)〜Pt1(n−2)は
10msec 毎のデータで、Pt′1(n)〜Pt′1
(n−2)も10msec 毎のデータであり、Pt′2
(n)〜Pt′2(n−1)は100msec 毎のデー
タ、Pt′3(n)〜Pt′3(n−1)は1sec 毎の
データ、Pt′4(n)〜Pt′4(n−1)は10se
c 毎のデータである。そして、(n)が最新のデータ、
(n−1)がその次に新しいデータとして順次格納され
る。
【0148】次に、ステップS902では図30の「S
P検出処理−3」を行い、この処理が終了すると、ステ
ップS903で、検出圧力Ptが第2高圧警報圧力PH2
以上であるか否かを判定し、PH2以上でなければ、第2
高圧警報信号をオフとして元のルーチンに復帰し、PH2
以上であれば第2高圧警報信号をオンとし、現在の第1
高圧警報信号、SP検出信号および異常検出信号ととも
に論理和を取ってその結果を高圧警報制御信号SHEとし
て高圧警報出力部52に出力し、元のルーチンに復帰す
る。
【0149】図30の「SP検出処理−3」では、先
ず、ステップS101でカウンタct1をインクリメン
トし、ステップS102で、Pt′1(n)−Pt′1
(n−2)を圧力上昇値ΔPt′1として算出し、この
圧力上昇値ΔPt′1がSP検出設定値PSPより大きけ
れば20msec のタイムベースでの瞬時の異常上昇が検
出されたことになるので、現在の第1、第2高圧警報信
号および異常検出信号とともに論理和を取ってその結果
を高圧警報制御信号SHEとして高圧警報出力部52に出
力し(高圧警報信号の出力処理)、圧力上昇率ΔPt′
1/20msec の100msec 換算値を算出し、その換
算値(圧力上昇率)を数値表示部1Dに点滅表示し、圧
力上昇率表示用のLED15gを点滅させる。
【0150】次に、図31のステップS103で、ct
1の1の位の値は偶数であるか否かを判定し、奇数であ
れば元のルーチンに復帰し、偶数であればステップS1
04で、フラグs2をセットし、ct1の1の位の値を
i2に格納してステップS105に進む。
【0151】ステップS105では、ct1は10の倍
数であるか否かを判定し、10の倍数でなければステッ
プS106で、Pt′1(n)をj2に退避して元のル
ーチンに復帰し、10の倍数であればステップS107
で、Pt′2(n)をPt′2(n−1)に格納し、P
t′1(n)をPt′2(n)に格納し、ステップS1
08で、Pt′1(n)をj2に退避してステップS1
09に進む。
【0152】ステップS109では、ct1の10の位
の値は偶数であるか否かを判定し、奇数であれば元のル
ーチンに復帰し、偶数であればステップS110で、フ
ラグs3をセットし、ct1の10の位の値をi3に格
納してステップS111に進む。
【0153】ステップS111では、ct1は100の
倍数であるか否かを判定し、100の倍数でなければス
テップS112で、Pt′1(n)をj3に退避して元
のルーチンに復帰し、100の倍数であればステップS
113で、Pt′3(n)をPt′3(n−1)に格納
し、Pt′1(n)をPt′3(n)に格納し、ステッ
プS114で、Pt′1(n)をj3に退避してステッ
プS115に進む。
【0154】次に、ステップS115で、ct1の10
0の位の値は偶数であるか否かを判定し、奇数であれば
元のルーチンに復帰し、偶数であればステップS116
で、フラグs4をセットし、ct1の100の位の値を
i4に格納してステップS117に進む。
【0155】ステップS117では、ct1は1000
の倍数であるか否かを判定し、1000の倍数でなけれ
ばステップS118で、Pt′1(n)をj4に退避し
て元のルーチンに復帰し、1000の倍数であればステ
ップS119で、Pt′4(n)をPt′4(n−1)
に格納し、Pt′1(n)をPt′4(n)に格納し、
ステップS120で、Pt′1(n)をj4に退避す
る。そして、ステップS121でct1をリセットして
元のルーチンに復帰する。
【0156】図32の「SP検出処理−M」では、ステ
ップS201、ステップS202、ステップS203
で、それぞれ、フラグs2、フラグs3、フラグs4が
セットされているか否か判定し、いずれのフラグもセッ
トされていなければ元のルーチンに復帰する。そして、
フラグs2がセットされていればステップS204の処
理を行い、フラグs3がセットされていればステップS
205の処理を行い、フラグs4がセットされていれば
ステップS206の処理を行う。
【0157】ステップS204では、j2−Pt′2
(n−1)で圧力上昇値ΔPt′2を算出し、この圧力
上昇値ΔPt′2がSP検出設定値PSPより大きければ
急な異常上昇が検出されたことになるので、現在の第
1、第2高圧警報信号および異常検出信号とともに論理
和を取ってその結果を高圧警報制御信号SHEとして高圧
警報出力部52に出力し(高圧警報信号の出力処理)、
圧力上昇率ΔPt′2/Δti2(なお、Δti2=1
00+i2×10である。)の100msec 換算値を算
出し、その換算値(圧力上昇率)を数値表示部1Dに点
滅表示し、圧力上昇率表示用のLED15gを点滅させ
る。そして、フラグs2をリセットして元のルーチンに
復帰する。
【0158】ステップS205では、j3−Pt′3
(n−1)で圧力上昇値ΔPt′3を算出し、この圧力
上昇値ΔPt′3がSP検出設定値PSPより大きければ
ゆっくりした異常上昇が検出されたことになるので、現
在の第1、第2高圧警報信号および異常検出信号ととも
に論理和を取ってその結果を高圧警報制御信号SHEとし
て高圧警報出力部52に出力し(高圧警報信号の出力処
理)、圧力上昇率ΔPt′3/Δti3(なお、Δti
3=1000+i3×100である。)の100msec
換算値を算出し、その換算値(圧力上昇率)を数値表示
部1Dに点滅表示し、圧力上昇率表示用のLED15g
を点滅させる。そして、フラグs3をリセットして元の
ルーチンに復帰する。
【0159】ステップS206では、j4−Pt′4
(n−1)で圧力上昇値ΔPt′4を算出し、この圧力
上昇値ΔPt′4がSP検出設定値PSPより大きければ
非常にゆっくりした異常上昇が検出されたことになるの
で、現在の第1、第2高圧警報信号および異常検出信号
とともに論理和を取ってその結果を高圧警報制御信号S
HEとして高圧警報出力部52に出力し(高圧警報信号の
出力処理)、圧力上昇率ΔPt′4/Δti4(なお、
Δti4=10000+i4×1000である。)の1
00msec 換算値を算出し、その換算値(圧力上昇率)
を数値表示部1Dに点滅表示し、圧力上昇率表示用のL
ED15gを点滅させる。そして、フラグs4をリセッ
トして元のルーチンに復帰する。
【0160】上記の例では、100msec 換算値(圧力
上昇率)を数値表示部1Dに点滅表示し、圧力上昇率表
示用のLED15gを点滅させるように、しているが、
上記100msec 換算値とLED15gは点灯表示でも
よい。
【0161】以上の処理により、この第3の実施例では
図33に示したように第2の実施例よりもきめの細かな
SP検出が行われる。なお、図33(A) は20msec の
処理、図33(B) は200msec の処理、図33(C) は
2sec の処理、図33(D) は20sec の処理である。す
なわち、第2の実施例のように20msec 、200mse
c 、2sec 、20sec の各タイムベースの半分のタイミ
ングでSP検出を行うことに加えて、200msec 、2
sec 、20sec の各タイムベースの後半ではそのタイム
ベースより1段短いタイムベース(例えば200msec
より1段短いタイムベースは20msec )でSP検出が
行われる。この第3実施例では、200msec の処理は
180msec で、2sec の処理は1.8sec で、20se
c の処理は18sec で各々処理されるが、これはSP検
出設定値PSPを10%小さい値に設定すればよいので、
同様の作用をする。
【0162】なお、2つ目のタイムベース(200mse
c =10msec ×20回)では、半分(200msec /
2)が計時終了した時間(100msec )時点で100
msec 前のデータと比較し、所定の値(例えば、2di
git)以上上昇していたら、100msec 前のデータ
を捨てないで、2つ目のタイムベース(200msec)
終了時点まで、20msec (1つ目のタイムベース)毎
にガス圧力の「急な異常上昇」の演算処理、判定処理を
行い、逆に上昇していなければ100msec 前のデータ
を捨てて前記同様の処理工程を行うようにしてもよい。
【0163】この場合、100msec 、120msec 、
・・、180msec 、200msec、220msec 、・
・、300msec 、1.0sec 、1.2sec 、・・、
1.8sec 、2.0sec 、2.2sec 、・・、3.0se
c 、10.0sec 、12.0sec 、・・、18.0sec
、20.0sec 、22.0sec 、・・、30.0sec
、での演算処理、判定処理を行うことにより、0msec
〜20.0sec の範囲に亘り、きめの細かい監視が可
能となり、一層速やかで、正確なSP検出が可能とな
る。
【0164】なお、第1実施例、第2実施例および第3
実施例の各表示の形態は各実施例に限定されるものでは
ない。すなわち、第1実施例における「SP1」〜「S
P4」の表示の形態(図21)を第2実施例および第3
実施例の処理に適用してもよく、また、第2実施例にお
ける圧力上昇表示灯(LED15g)の点滅(あるいは
点灯)表示および予め記憶手段に格納されている圧力上
昇率の点滅(あるいは点灯)表示を、第1実施例および
第3実施例の処理に適用してもよい。さらに、第3実施
例における圧力上昇率表示灯の点滅(あるいは点灯)表
示および圧力上昇値と検出に要した時間から算出した圧
力上昇率の点滅(あるいは点灯)表示を第1実施例およ
び第2実施例の処理に適用してもよい。
【0165】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置によれば、第1圧力アンプにより低感度
の圧力検出(密度スイッチの機能)を実現でき、第2圧
力アンプにより高感度の圧力変化の検出すなわちSP検
出を実現でき、また、第2圧力アンプの出力をディジタ
ルデータに変換する際には、高価なA/D変換器を用い
なくても、例えば1チップマイコン内蔵の10bitA
/D変換器により、安価な圧力監視装置を構成でき、故
障点(故障GIS)を告知(標定)できる。したがっ
て、尖絡事故によるGISの損傷を防止するとともに、
高価なシステムを用いることなく、多数の既設のGIS
に対しても、配設、布設が容易に可能なSP検出機能を
備えた圧力監視装置を得ることができる。さらに、故障
GISの速やかなる復旧は経済的損失を最小限にくい止
め、従来の密度スイッチとの取り替えも配設、布設の容
易さにより設置費用を軽減する。すなわち、著しい経済
効果が得られ、結果として電気料金の値下げの要因とな
る。
【0166】なお、本発明の請求項2記載の電気絶縁用
気体の圧力監視装置によれば、請求項1の作用効果に加
え、第1圧力アンプの出力を第2圧力アンプの入力とす
ることにより、第2圧力アンプのゲインが小さくてよい
ので、安価なアンプを使用することができる。また、第
1および第2圧力アンプはカスケード増幅しているの
で、1チップマイコン内蔵の10bitA/D変換器に
より、安価な標準感度のSPリレーを構成でき、故障点
を告知(標定)できるという効果が得られる。
【0167】また、本発明の請求項3記載の電気絶縁用
気体の圧力監視装置によれば、請求項1または請求項2
の作用効果に加え、第2圧力アンプの出力が所定の範囲
から外れるような場合、基準電圧に基づいて分割計測範
囲を一つ上あるいは一つ下に変更して、計測範囲を対応
させることができるとともに、1チップマイコン内蔵の
10bitA/D変換器ならびに8bitD/A変換器
により、安価な高感度のSPリレーを構成でき、故障点
を告知(標定)できるという効果が得られる。
【0168】また、本発明の請求項4記載の電気絶縁用
気体の圧力監視装置によれば、請求項1または請求項2
の作用効果に加え、初期封入圧力近傍のSP検出を高感
度で実現できるとともに、安価なSPリレーを構成でき
るという効果が得られる。
【0169】また、本発明の請求項5記載の電気絶縁用
気体の圧力監視装置によれば、請求項3または請求項4
の作用効果に加え、より信頼性の高い確実なSP検出を
行うことができるという効果が得られる。
【0170】また、本発明の請求項6記載の電気絶縁用
気体の圧力監視装置によれば、請求項3の作用効果に加
え、分割計測範囲を変更しても連続性のあるディジタル
データに補正することができ、高信頼性、高品質のSP
検出が可能となるという効果が得られる。
【0171】本発明の請求項7記載の電気絶縁用気体の
圧力監視装置によれば、積分器により安価な構成にて、
SP検出時の圧力信号の波形の乱れからノイズを削除す
ると同時に圧力上昇時の信号を正確に検出することがで
き、正確なSP検出を行うことが可能となる。したがっ
て、尖絡事故によるGISの損傷を防止するとともに、
高価なシステムを用いることなく、多数の既設のGIS
に対しても、配設、布設が容易に可能なSP検出機能を
備えた圧力監視装置を得ることができる。
【0172】本発明の請求項8記載の電気絶縁用気体の
圧力監視装置によれば、タイムベースの取り方に応じ
て、ガス圧力の瞬時の異常上昇、急な異常上昇、ゆっく
りした異常上昇、非常にゆっくりした異常上昇などの、
各種の時間幅に応じたSP検出を行うことができる。し
たがって、尖絡事故によるGISの損傷を防止するとと
もに、高価なシステムを用いることなく、多数の既設の
GISに対しても、配設、布設が容易に可能なSP検出
機能を備えた圧力監視装置を得ることができる。
【0173】なお、本発明の請求項9記載の電気絶縁用
気体の圧力監視装置によれば、請求項8の作用効果に加
え、各種の時間幅に応じたSP検出をタイムベース間隔
よりきめ細かくSP検出を行うことができるという効果
が得られる。
【0174】本発明の請求項10記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置によれば、複数のタイムベースでSP検
出を行うことができる。したがって、尖絡事故によるG
ISの損傷を防止するとともに、高価なシステムを用い
ることなく、多数の既設のGISに対しても、配設、布
設が容易に可能なSP検出機能を備えた圧力監視装置を
得ることができる。
【0175】なお、本発明の請求項11記載の電気絶縁
用気体の圧力監視装置によれば、請求項8または請求項
10の作用効果に加え、ガス圧力の瞬時の異常上昇、急
な異常上昇、ゆっくりした異常上昇、非常にゆっくりし
た異常上昇などの、各種の時間幅に応じたSP検出を行
うことができる。また、各タイムベースについての演算
処理および判定処理が異なるタイミングとなるので、処
理時間を短くできて、マイコン等の負担が軽くなる。す
なわち、急な異常上昇、ゆっくりした異常上昇、非常に
ゆっくりした異常上昇の各タイムベースでの検出処理を
メインルーチンで行うので、割込み処理を短時間で終了
することができ、他の処理を余裕を持って実行でき、各
機能の信頼性が高まる。
【0176】本発明の請求項12記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置によれば、ガス圧力の瞬時の異常上昇、
急な異常上昇、ゆっくりした異常上昇、非常にゆっくり
した異常上昇などの、各種の時間幅に応じたSP検出を
行うことができるとともに、速やかにSP検出が可能と
なる。したがって、尖絡事故によるGISの損傷を防止
するとともに、高価なシステムを用いることなく、多数
の既設のGISに対しても、配設、布設が容易に可能な
SP検出機能を備えた圧力監視装置を得ることができ
る。また、例えば割込み処理でSP検出を行う場合、こ
の割込み処理ルーチンの負担が軽くなる。すなわち、急
な異常上昇、ゆっくりした異常上昇、非常にゆっくりし
た異常上昇の各タイムベースでの検出処理をメインルー
チンで行うので、割込み処理を短時間で終了することが
でき、他の処理を余裕を持って実行でき、各機能の信頼
性が高まる。
【0177】本発明の請求項13記載の電気絶縁用気体
の圧力監視装置によれば、請求項12に比べて、きめ細
かく一層速やかなSP検出が可能となる。したがって、
尖絡事故によるGISの損傷を防止するとともに、高価
なシステムを用いることなく、多数の既設のGISに対
しても、配設、布設が容易に可能なSP検出機能を備え
た圧力監視装置を得ることができる。また、各タイムベ
ースについての演算処理および判定処理が異なるタイミ
ングとなるので、処理時間を短くできて、マイコン等の
負担が軽くなる。すなわち、急な異常上昇、ゆっくりし
た異常上昇、非常にゆっくりした異常上昇の各タイムベ
ースでの検出処理をメインルーチンで行うので、割込み
処理を短時間で終了することができ、他の処理を余裕を
持って実行でき、各機能の信頼性が高まる。
【0178】なお、本発明の請求項14記載の電気絶縁
用気体の圧力監視装置によれば、請求項11または請求
項12または請求項13の作用効果に加え、アルファニ
ューメリック表示により異常の状態を判別でき、各圧力
監視装置の異常の状態に応じて故障点を速やかに特定
(標定)できるという効果が得られる。
【0179】また、本発明の請求項15記載の電気絶縁
用気体の圧力監視装置によれば、請求項11または請求
項12または請求項13の作用効果に加え、簡便的な圧
力上昇率を確認でき、各圧力監視装置の圧力上昇率に応
じて故障点を速やかに特定(標定)できるという効果が
得られる。
【0180】また、本発明の請求項16記載の電気絶縁
用気体の圧力監視装置によれば、請求項11または請求
項12または請求項13の作用効果に加え、外部に信号
を伝達することができ、自己診断異常出力、高圧出力の
状態を確認でき、さらに、圧力上昇率を正確に把握で
き、故障点を速やかに特定(標定)できるという効果が
得られる。
【0181】また、本発明の請求項17記載の電気絶縁
用気体の圧力監視装置によれば、請求項8または請求項
9または請求項10または請求項11または請求項12
または請求項13の作用効果に加え、高圧警報出力がS
Pリレーとしての冗長機能を備えるので、信頼性の高い
SPリレーを構成できるという効果が得られる。
【0182】また、本発明の請求項18記載の電気絶縁
用気体の圧力監視装置によれば、請求項17の作用効果
に加え、該圧力監視装置の製造時の組み立てが容易にな
るとともに、GIS等への設置が容易に行えるという効
果が得られる。
【0183】本発明の請求項19記載の電気絶縁用気体
の圧力監視方法によれば、ガス圧力の瞬時の異常上昇、
急な異常上昇、ゆっくりした異常上昇、非常にゆっくり
した異常上昇などの、各種の時間幅に応じたSP検出を
行うことができる。したがって、尖絡事故によるGIS
の損傷を防止するとともに、高価なシステムを用いるこ
となく、多数の既設のGISに対しても、配設、布設が
容易に可能なSP検出機能を備えた圧力監視装置に適し
た圧力監視方法を得ることができる。また、各タイムベ
ースについての演算処理および判定処理が異なるタイミ
ングとなるので、処理時間を短くできて、マイコン等の
負担が軽くなる。すなわち、急な異常上昇、ゆっくりし
た異常上昇、非常にゆっくりした異常上昇の各タイムベ
ースでの検出処理をメインルーチンで行うので、割込み
処理を短時間で終了することができ、他の処理を余裕を
持って実行でき、各機能の信頼性が高まる。
【0184】本発明の請求項20記載の電気絶縁用気体
の圧力監視方法によれば、請求項12と同様な作用効果
が得られ、尖絡事故によるGISの損傷を防止するとと
もに、高価なシステムを用いることなく、多数の既設の
GISに対しても、配設、布設が容易に可能なSP検出
機能を備えた圧力監視装置に適した圧力監視方法を得る
ことができる。また、各タイムベースについての演算処
理および判定処理が異なるタイミングとなるので、処理
時間を短くできて、マイコン等の負担が軽くなる。すな
わち、急な異常上昇、ゆっくりした異常上昇、非常にゆ
っくりした異常上昇の各タイムベースでの検出処理をメ
インルーチンで行うので、割込み処理を短時間で終了す
ることができ、他の処理を余裕を持って実行でき、各機
能の信頼性が高まる。
【0185】本発明の請求項21記載の電気絶縁用気体
の圧力監視方法によれば、請求項13と同様な作用効果
が得られ、尖絡事故によるGISの損傷を防止するとと
もに、高価なシステムを用いることなく、多数の既設の
GISに対しても、配設、布設が容易に可能なSP検出
機能を備えた圧力監視装置に適した圧力監視方法を得る
ことができる。なお、各タイムベースについての演算処
理および判定処理が異なるタイミングとなるので、処理
時間を短くできて、マイコン等の負担が軽くなる。すな
わち、急な異常上昇、ゆっくりした異常上昇、非常にゆ
っくりした異常上昇の各タイムベースでの検出処理をメ
インルーチンで行うので、割込み処理を短時間で終了す
ることができ、他の処理を余裕を持って実行でき、各機
能の信頼性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る圧力継電器とGILを
示す概要構成図である。
【図2】本発明の実施形態における圧力継電器の取付状
態を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における設定値の一例を示す
図である。
【図4】本発明の実施形態における圧力継電器の外観正
面図である。
【図5】本発明の実施形態における圧力継電器の外観底
面図および外観側面図である。
【図6】本発明の実施形態における圧力温度検出部の断
面図である。
【図7】本発明の実施形態におけるセンサチップの平面
図である。
【図8】本発明の実施形態における圧力センサおよび温
度センサの回路図である。
【図9】本発明の実施形態における圧力継電器の表ケー
スを外した状態を示す正面図である。
【図10】本発明の実施形態における圧力継電器の概要
構成ブロック図である。
【図11】本発明の実施形態におけるP/V変換器の第
1例とT/V変換器の詳細を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施形態におけるP/V変換器の第
2例の詳細を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施形態における第1圧力アンプの
入力部に備えた積分器の回路図および特性図である。
【図14】本発明の実施形態における制御プログラムの
メインルーチンのフローチャートの一部である。
【図15】本発明の実施形態における制御プログラムの
メインルーチンのフローチャートの他の一部である。
【図16】本発明の実施形態における制御プログラムの
キー入力処理のフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態における制御プログラムの
第1の実施例の割込み処理のフローチャートである。
【図18】同第1の実施例におけるメモリマップを示す
図である。
【図19】同第1の実施例におけるSP検出処理−1の
フローチャートの一部である。
【図20】同第1の実施例におけるSP検出処理−1の
フローチャートの他の一部である。
【図21】同第1の実施例における数値表示部の表示例
を示す図である。
【図22】同第1の実施例におけるSP検出処理のタイ
ミングを示す図である。
【図23】本発明の実施形態における制御プログラムの
第2の実施例の割込み処理のフローチャートである。
【図24】同第2の実施例におけるメモリマップを示す
図である。
【図25】同第2の実施例におけるSP検出処理−2の
フローチャートである。
【図26】同第2の実施例におけるSP検出処理−Mの
フローチャートである。
【図27】同第2の実施例におけるSP検出処理のタイ
ミングを示す図である。
【図28】本発明の実施形態における制御プログラムの
第3の実施例の割込み処理のフローチャートである。
【図29】同第3の実施例におけるメモリマップを示す
図である。
【図30】同第3の実施例におけるSP検出処理−3の
フローチャートの一部である。
【図31】同第3の実施例におけるSP検出処理−3の
フローチャートの他の一部である。
【図32】同第3の実施例におけるSP検出処理−Mの
フローチャートである。
【図33】同第3の実施例におけるSP検出処理のタイ
ミングを示す図である。
【符号の説明】
1 圧力継電器(圧力監視装置) 2C 圧力容器(GIS) 3 圧力導入管 4 出力信号線 11 接続管部 12 表ケース 13 裏ケース 14 端子 15a 実圧表示用のLED 15b 温度表示用のLED 15c 異常表示用のLED 15d 高圧警報表示用のLED 15e ガス漏れ警報表示用のLED 15f 操作鎖錠信号表示用のLED 15g 圧力上昇率表示用のLED(kPa表示灯) 17 圧力温度検出部 43 P/V変換器 43a 第1圧力アンプ 43b 第2圧力アンプ 43c 第2圧力アンプの基準電圧設定用のトリマ 43d 第2圧力アンプの基準電圧設定用のレベル変換
器 43e 積分器 48 コントロール部(マイクロコンピュータ) 52 高圧警報出力部 53 アナログ信号伝送部 54 ガス漏れ警報出力部 55 操作鎖錠信号出力部 61 絶縁型DC/DCコンバータ 64 端子台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷津 修 埼玉県所沢市青葉台1311 株式会社鷺宮製 作所所沢事業所内 (72)発明者 渡部 幸雄 山形県米沢市八幡原2−4300−54 株式会 社鷺宮製作所米沢工場内 (72)発明者 中原 誠一 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 Fターム(参考) 2F055 AA11 BB19 CC02 DD05 EE13 EE35 FF02 FF28 FF31 GG03 GG12 GG15 GG22 GG31 HH03 HH06 HH11 5G017 DD12 5G028 GG18 GG21

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力容器内に密封された電気絶縁用気体
    の圧力を検出して圧力検出信号を出力する圧力センサ
    と、前記圧力検出信号が信号入力端子に入力され該圧力
    検出信号を増幅する圧力検出信号増幅アンプとが接続さ
    れた電気絶縁用気体の圧力監視装置において、 前記圧力検出信号増幅アンプが前記圧力検出信号をそれ
    ぞれ増幅する第1圧力アンプと第2圧力アンプとを備
    え、 前記第1圧力アンプは、前記圧力検出信号を計測下限か
    ら計測上限までの計測幅で増幅して前記計測幅に対応す
    る所定の電圧範囲を出力し、 前記第2圧力アンプは、前記圧力検出信号を前記計測幅
    を分割した分割計測範囲で増幅して該分割計測範囲に対
    応する所定の電圧範囲を出力することを特徴とする電気
    絶縁用気体の圧力監視装置。
  2. 【請求項2】 前記第2圧力アンプの入力信号は、前記
    第1圧力アンプの出力信号のうち前記分割計測範囲に対
    応する出力信号であることを特徴とする請求項1記載の
    電気絶縁用気体の圧力監視装置。
  3. 【請求項3】 前記第2圧力アンプの前記分割計測範囲
    は、前記計測下限から計測上限までの計測幅を等分割し
    た分割範囲であり、 該分割範囲は制御部により選択決定される基準電圧に基
    づいて設定されることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の電気絶縁用気体の圧力監視装置。
  4. 【請求項4】 前記第2圧力アンプの前記分割計測範囲
    は、前記電気絶縁用気体の初期封入圧力に相当する前記
    圧力検出信号を電圧範囲に含み、該第2圧力アンプは、
    前記初期封入圧力近傍の圧力に相当する前記圧力検出信
    号を増幅して所定の電圧範囲を出力することを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の電気絶縁用気体の圧力
    監視装置。
  5. 【請求項5】 前記第1圧力アンプは、前記圧力検出信
    号を計測下限から計測上限までの計測幅で増幅して、前
    記計測幅に対応する所定の電圧範囲でディジタルデータ
    に変換し、 前記第2圧力アンプは、前記圧力検出信号を前記計測幅
    を分割した分割計測範囲で増幅して、該分割計測範囲に
    対応する所定の電圧範囲でディジタルデータに変換し、 前記第1圧力アンプの圧力に対応するディジタルデータ
    の変化分と、前記第2圧力アンプの圧力に対応するディ
    ジタルデータの変化分とを比較して、所定の条件を満た
    していることを確認してガス圧力の異常上昇を検出する
    ことを特徴とする請求項3または請求項4記載の電気絶
    縁用気体の圧力監視装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力検出信号を前記計測幅を等分割
    した前記分割計測範囲で増幅し、前記第2圧力アンプの
    分割計測範囲を設定する基準電圧が前記制御部により選
    択決定されるとき、 前記第2圧力アンプが増幅している一の分割計測範囲の
    1つ上の分割計測範囲に変更するに際し、今までに第2
    圧力アンプの出力から得られた記憶手段に記憶している
    電気絶縁用気体の圧力の異常上昇検出のための複数の圧
    力データから所定の値を一律に減算し、 前記第2圧力アンプが増幅している一の分割計測範囲の
    1つ下の分割計測範囲に変更するに際し、今までに第2
    圧力アンプの出力から得られた記憶手段に記憶している
    電気絶縁用気体の圧力の異常上昇検出のための複数の圧
    力データから所定の値を一律に加算することを特徴とす
    る請求項3記載の電気絶縁用気体の圧力監視装置。
  7. 【請求項7】 圧力容器内に密封された電気絶縁用気体
    の圧力を検出して圧力検出信号を出力する圧力センサ
    と、前記圧力検出信号が信号入力端子に入力され該圧力
    検出信号を増幅する圧力検出信号増幅アンプとが接続さ
    れた電気絶縁用気体の圧力監視装置において、 前記圧力検出信号増幅アンプの入力部に、充電時と放電
    時とで時定数の異なる積分器を備えたことを特徴とする
    電気絶縁用気体の圧力監視装置。
  8. 【請求項8】 圧力容器内に密封された電気絶縁用気体
    の圧力を検出する所定のサンプリングタイムから、該サ
    ンプリングタイムの複数倍のタイムベースを生成し、最
    新のサンプリングデータと前記一のタイムベースに遡っ
    た一のサンプリングデータとを比較して、圧力上昇値を
    算出し、該算出した圧力上昇値が設定圧力上昇値に達し
    ていればSP検出信号を出力することを特徴とする電気
    絶縁用気体の圧力監視装置。
  9. 【請求項9】 前記最新のサンプリングデータと前記一
    のタイムベースに遡った一のサンプリングデータとの比
    較を、前記サンプリングタイム毎に行うことを特徴とす
    る請求項8記載の電気絶縁用気体の圧力監視装置。
  10. 【請求項10】 圧力容器内に密封された電気絶縁用気
    体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムから、該
    サンプリングタイムの複数倍のタイムベースを生成し、
    前記生成された一のタイムベースよりもさらに時間の長
    いタイムベースを少なくとも1つあるいは複数個を生成
    し、最新のサンプリングデータと前記一のタイムベース
    前に遡った一のサンプリングデータとを比較し、かつ、
    前記少なくとも1つあるいは複数個のタイムベースにつ
    いて、最新のタイムベースでのサンプリングデータと該
    タイムベース前に遡ったサンプリングデータとを比較し
    て、それぞれ圧力上昇値を算出し、 該算出した圧力上昇値が設定圧力上昇値に達していれば
    SP検出信号を出力することを特徴とする電気絶縁用気
    体の圧力監視装置。
  11. 【請求項11】 圧力容器内に密封された電気絶縁用気
    体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムの所定倍
    数により順次時間の長い4つのタイムベースを用い、 1つ目のタイムベース毎にガス圧力の瞬時の異常上昇の
    演算処理、判定処理を行い、 2つ目のタイムベースからサンプリングタイム1つ分経
    過した時間毎にガス圧力の急な異常上昇の演算処理、判
    定処理を行い、 3つ目のタイムベースからサンプリングタイム2つ分経
    過した時間毎にガス圧力のゆっくりした異常上昇の演算
    処理、判定処理を行い、 4つ目のタイムベースからサンプリングタイム3つ分経
    過した時間毎にガス圧力の非常にゆっくりした異常上昇
    の演算処理、判定処理を行うことを特徴とする請求項8
    または請求項10記載の電気絶縁用気体の圧力監視装
    置。
  12. 【請求項12】 圧力容器内に密封された電気絶縁用気
    体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムの所定倍
    数により順次時間の長い4つのタイムベースを用いると
    ともに、コンピュータでメインルーチンの処理を行い、 1つ目のタイムベースの1/2毎にガス圧力の瞬時の異
    常上昇の演算処理、判定処理を行い、 2つ目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計
    時終了した時間にガス圧力の急な異常上昇についての処
    理を許可するフラグをセットして、メインルーチンにて
    2つ目のタイムベース毎に演算処理、判定処理を行い、 3つ目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計
    時終了した時間にガス圧力のゆっくりした異常上昇につ
    いての処理を許可するフラグをセットして、メインルー
    チンにて3つ目のタイムベース毎に演算処理、判定処理
    を行い、 4つ目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計
    時終了した時間にガス圧力の非常にゆっくりした異常上
    昇についての処理を許可するフラグをセットして、メイ
    ンルーチンにて4つ目のタイムベース毎に演算処理、判
    定処理を行うことを特徴とする電気絶縁用気体の圧力監
    視装置。
  13. 【請求項13】 圧力容器内に密封された電気絶縁用気
    体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムの所定倍
    数により順次時間の長い4つのタイムベースを用いると
    ともに、コンピュータでメインルーチンの処理を行い、 1つ目のタイムベースの1/2毎にガス圧力の瞬時の異
    常上昇の演算処理、判定処理を行い、 2つ目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計
    時終了した時間から前記1つ目のタイムベース毎にガス
    圧力の急な異常上昇についての処理を許可するフラグを
    セットして、メインルーチンにて2つ目のタイムベース
    まで演算処理、判定処理を行い、 3つ目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計
    時終了した時間から前記2つ目のタイムベース毎にガス
    圧力のゆっくりした異常上昇についての処理を許可する
    フラグをセットして、メインルーチンにて3つ目のタイ
    ムベースまで演算処理、判定処理を行い、 4つ目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計
    時終了した時間から前記3つ目のタイムベース毎にガス
    圧力の非常にゆっくりした異常上昇についての処理を許
    可するフラグをセットして、メインルーチンにて4つ目
    のタイムベースまで演算処理、判定処理を行うことを特
    徴とする電気絶縁用気体の圧力監視装置。
  14. 【請求項14】 アルファニューメリック表示をする数
    値表示部を備え、 圧力上昇値と経過時間とから異常上昇の度合いを算出し
    て表示し、該表示する異常上昇の度合いは、 瞬時の異常上昇によるSP検出のときは第1のアルファ
    ニューメリック表示、 急な異常上昇によるSP検出のときは第2のアルファニ
    ューメリック表示、 ゆっくりした異常上昇によるSP検出のときは第3のア
    ルファニューメリック表示、 非常にゆっくりした異常上昇によるSP検出のときは第
    4のアルファニューメリック表示を、 前記数値表示部に点灯表示あるいは点滅表示することを
    特徴とする請求項11または請求項12または請求項1
    3記載の電気絶縁用気体の圧力監視装置。
  15. 【請求項15】 数値を表示する数値表示部と、この数
    値表示部の単位を表示する単位表示部とを備え、 前記単位表示部には圧力上昇率表示灯を点灯表示あるい
    は点滅表示し、 前記数値表示部には、予め算出し記憶手段に格納されて
    いる圧力上昇率を点灯表示あるいは点滅表示することを
    特徴とする請求項11または請求項12または請求項1
    3記載の電気絶縁用気体の圧力監視装置。
  16. 【請求項16】 数値を表示する数値表示部と、この数
    値表示部の単位を表示する単位表示部と、発光により状
    態を表示する出力表示部と、外部に信号を伝達する高圧
    警報リレーとを備え、 圧力容器内に密封された電気絶縁用気体の圧力を所定の
    サンプリングタイムでサンプリングした圧力検出データ
    に基づいて圧力上昇値を算出し、設定圧力上昇値との比
    較の結果、算出した圧力上昇値の値が大きければ前記高
    圧警報リレーを作動させ、 前記単位表示部には圧力上昇率表示灯を点灯し、 前記出力表示部には異常出力表示灯、高圧出力表示灯を
    点滅表示し、 前記数値表示部には、算出した圧力上昇値と検出に要し
    た経過時間とから算出した圧力上昇率を点灯表示あるい
    は点滅表示することを特徴とする請求項11または請求
    項12または請求項13記載の電気絶縁用気体の圧力監
    視装置。
  17. 【請求項17】 前記電気絶縁用気体の圧力を検出して
    圧力検出信号を出力する圧力センサと、該電気絶縁用気
    体の温度を検出して温度検出信号を出力する温度センサ
    とを備えるとともに、該圧力検出信号と温度検出信号と
    に基づいて標準温度の圧力に換算した温度補償圧力を検
    出し、さらに、自己診断処理により異常を検出する機能
    を備え、 前記圧力検出信号によるSP検出信号と設定圧力との比
    較による第2の高圧警報信号と、 前記温度補償圧力と設定圧力との比較による第1の高圧
    警報信号と、 前記自己診断処理の結果による異常検出信号と、の少な
    くとも2つの論理和処理をして高圧警報リレーで出力す
    ることを特徴とする請求項8または請求項9または請求
    項10または請求項11または請求項12または請求項
    13記載の電気絶縁用気体の圧力監視装置。
  18. 【請求項18】 前記圧力センサと前記温度センサが、
    同一構造体による複合センサであることを特徴とする請
    求項17記載の電気絶縁用気体の圧力監視装置。
  19. 【請求項19】 圧力容器内に密封された電気絶縁用気
    体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムの所定倍
    数により順次時間の長い4つのタイムベースを用い、 1つ目のタイムベース毎にガス圧力の瞬時の異常上昇の
    演算処理、判定処理を行い、 2つ目のタイムベースからサンプリングタイム1つ分経
    過した時間毎にガス圧力の急な異常上昇の演算処理、判
    定処理を行い、 3つ目のタイムベースからサンプリングタイム2つ分経
    過した時間毎にガス圧力のゆっくりした異常上昇の演算
    処理、判定処理を行い、 4つ目のタイムベースからサンプリングタイム3つ分経
    過した時間毎にガス圧力の非常にゆっくりした異常上昇
    の演算処理、判定処理を行うことを特徴とする電気絶縁
    用気体の圧力監視方法。
  20. 【請求項20】 圧力容器内に密封された電気絶縁用気
    体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムの所定倍
    数により順次時間の長い4つのタイムベースを用いると
    ともに、コンピュータでメインルーチンの処理を行い、 1つ目のタイムベースの1/2毎にガス圧力の瞬時の異
    常上昇の演算処理、判定処理を行い、 2つ目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計
    時終了した時間にガス圧力の急な異常上昇についての処
    理を許可するフラグをセットして、メインルーチンにて
    2つ目のタイムベース毎に演算処理、判定処理を行い、 3つ目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計
    時終了した時間にガス圧力のゆっくりした異常上昇につ
    いての処理を許可するフラグをセットして、メインルー
    チンにて3つ目のタイムベース毎に演算処理、判定処理
    を行い、 4つ目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計
    時終了した時間にガス圧力の非常にゆっくりした異常上
    昇についての処理を許可するフラグをセットして、メイ
    ンルーチンにて4つ目のタイムベース毎に演算処理、判
    定処理を行うことを特徴とする電気絶縁用気体の圧力監
    視方法。
  21. 【請求項21】 圧力容器内に密封された電気絶縁用気
    体の圧力を検出する所定のサンプリングタイムの所定倍
    数により順次時間の長い4つのタイムベースを用いると
    ともに、コンピュータでメインルーチンの処理を行い、 1つ目のタイムベースの1/2毎にガス圧力の瞬時の異
    常上昇の演算処理、判定処理を行い、 2つ目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計
    時終了した時間から前記1つ目のタイムベース毎にガス
    圧力の急な異常上昇についての処理を許可するフラグを
    セットして、メインルーチンにて2つ目のタイムベース
    まで演算処理、判定処理を行い、 3つ目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計
    時終了した時間から前記2つ目のタイムベース毎にガス
    圧力のゆっくりした異常上昇についての処理を許可する
    フラグをセットして、メインルーチンにて3つ目のタイ
    ムベースまで演算処理、判定処理を行い、 4つ目のタイムベースでは、該タイムベースの半分が計
    時終了した時間から前記3つ目のタイムベース毎にガス
    圧力の非常にゆっくりした異常上昇についての処理を許
    可するフラグをセットして、メインルーチンにて4つ目
    のタイムベースまで演算処理、判定処理を行うことを特
    徴とする電気絶縁用気体の圧力監視方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018059893A (ja) * 2016-10-04 2018-04-12 小野谷機工株式会社 圧力低下監視装置
CN108614209A (zh) * 2018-06-13 2018-10-02 北京送变电有限公司 检测装置
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KR20210034232A (ko) * 2019-09-20 2021-03-30 한국전력공사 변전설비 실시간 원격 순시점검장치

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