JP3792878B2 - 2線式計測量伝送器及び2線式流量伝送器 - Google Patents

2線式計測量伝送器及び2線式流量伝送器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被測定物理量の大きさに対応する周波数を有する測定信号を用いて当該物理量を測定するようになされた2線式計測量伝送器及び2線式流量伝送器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、被測定物理量の大きさに対応する周波数を有する測定信号を用いて当該物理量を測定することは知られている。このような測定装置の一例として、カルマン渦の発生周期あるいは発生周波数を測定することにより流量を計測する流量計が知られている。
例えば、本出願人は、一台の流量計において、瞬時流量値と積算流量値とを演算処理して、選択的に表示部に表示できるようにした流量計を提案している(特開平8−136315号公報)。この流量計は、電池式流量計の場合と2線式4〜20mA流量伝送器の場合との構成とされている。そして、流量の計測は3秒間に1秒間だけ行い、測定信号から所定の演算式により瞬時流量を演算し、該瞬時流量を累算することにより積算流量値を得るようにしている。そして、流量計測の0.5秒前から計測終了までの1.5秒間だけアナログ回路に給電し、残りの1.5秒間は給電を中止することによって、電池寿命を長期間確保するようにしている。
【0003】
一方、流量計の機能を備える流量検出スイッチとして、特開平9−89613号公報が開示されている。この流量スイッチは、カルマン渦の発生周期を測定し、周期の逆数の周波数と流量との関係を表すデータテーブルを参照して流量を決定し、さらに、該流量を積算して積算流量値を表示するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記3秒間の内の1秒間だけ流量の計測を行う流量計によれば、消費電力を低減することは可能となるが、3秒のうち2秒間は計測した1秒間と同じ流量が流れているとみなして積算流量値を算出しているために、高精度の積算流量値を得ることができないという問題点があった。
また、上記従来の流量検出スイッチは、カルマン渦の発生周期を測定しているため、周波数が高い場合は周期が短くなってしまい、測定分解能が得られず、測定精度が悪いという問題点があった。さらに、周期の逆数より得られた周波数から、データテーブルを参照して流量を決定しているが、1つの周波数に対して1つの流量データを定義しているため膨大な容量のメモリを必要とし、多種類の口径のデータテーブルや制御プログラムを1つのCPU(マイコン)に収容することができず、何種類ものCPU(マイコン)を用意しなければならないという問題点があった。さらにまた、積算流量値は3桁の7セグメントLEDにて表示しているため、計測を開始しても短時間の内にオーバフローしてしまうという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、低い周波数から高い周波数まで高精度に測定することができるとともに外部の装置に対しても高精度の測定データを出力することのできる2線式計測量伝送器及び2線式流量伝送器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の2線式計測量伝送器は、被測定物理量の大きさに対応する周波数を有する測定信号を用いて当該物理量を測定し、該測定した物理量を2線式伝送方式により他の装置に伝送するようになされた2線式計測量伝送器であって、被測定物理量の大きさに対応する周波数を有する測定信号を出力するセンサ部と、当該2線式計測量伝送器が設置される条件に応じて設定される第1の所定周期の間、前記測定信号を計数する第1のレジスタと、当該2線式計測量伝送器が設置される条件にかかわらず一定の長さとされた第2の所定周期の間、前記測定信号を計数する第2のレジスタと、制御部と、4〜20mAの2線式伝送を行う伝送部とを有し、前記制御部は、前記第1のレジスタの計数値に基づいて第1の測定データを算出して当該物理量の積算に使用し、前記第2のレジスタの計数値に基づいて第2の測定データを算出し、該第2の測定データを当該物理量の瞬時測定値として前記伝送部を介して他の装置に伝送するようになされており、前記第1の所定周期が前記第2の所定周期よりも長く設定されている場合に、前記伝送部を介して、前記第1のレジスタの計数値に基づいて補正された計数値を用いて算出した計測データを所定のタイミングで送出することにより、前記第2の測定データに含まれている誤差を補正するようになされているものである。
【0011】
また、本発明の2線式流量伝送器は、流量に対応した周波数のパルス信号を出力するセンサ部と、該センサ部から出力されるパルス信号を計数する第1および第2のレジスタと、前記第1および第2のレジスタの計数値に基づいて流量値を算出する制御部と、計測した流量値を表示する表示部と、4〜20mAの2線式伝送を行う伝送部とを有し、前記第1のレジスタは、当該流路の口径に応じて設定される第1の所定周期の間、前記パルス信号を計数するようになされ、前記第2のレジスタは、一定の長さとされた第2の所定周期の間、前記パルス信号を計数するようになされ、前記制御部は、前記第1のレジスタの計数値に基づいて第1の流量データを算出して流量の積算に使用し、前記第2のレジスタの計数値に基づいて第2の流量データを算出し、該第2の流量データを瞬時流量として前記表示部に表示するとともに、前記伝送部を介して他の装置に伝送するようになされているものである。
【0013】
さらに、前記第1の所定周期が前記第2の所定周期よりも長く設定されている場合に、前記制御部は前記伝送部を介して、前記第1のレジスタの計数値に基づいて補正された計数値を用いて算出した流量データを所定のタイミングで送出することにより、前記第2の流量データに含まれている誤差を補正するようになされているものである
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の2線式測定量伝送器は、被測定物理量の大きさに対応する周波数を有する測定信号を用いて当該物理量を測定する測定装置であればいかなる物理量を測定する測定量伝送器にも適用することができるものであるが、ここでは、2線式流量伝送器を例にとって説明する。
図1は、この2線式流量伝送器の一実施の形態の構造を示す図であり、(a)は表示及び操作パネル面を示す上面図、(b)は2線式流量伝送器の内部構造を示す断面図、(c)は一部分を破断して示す側面図である。同図において、2線式流量伝送器は、流量を計測すべき流体が流れる流路の途中に接続される計量部本体1と、この計量部本体1の上方に90°毎に位置出し可能に取付けられた計測表示部2とからなっている。ここで、前記計量部本体1はそれが接続される配管に合わせたサイズとされており、前記計測表示部2は多種類(例えば、64種類)の配管の材質や口径に共通に適用することができるものとされている。すなわち、前記計測表示部2は多数の機種に共通に使用することができるようになされている。
【0022】
前記計量部本体1は、その入口1aが上流側に、出口1bが下流側にそれぞれ接続され、流れの中に置かれた柱状物体11の下流側に形成されるカルマン渦の発生周波数が広いレイノルズ数において流速に比例していることを利用し、この渦流の発生周波数を計測することにより、流速或いは流量を知ることができるカルマン渦流式のものとして構成されている。このカルマン渦流式のものは、摺動部がなくシンプルな構造で、信頼性、耐久性が優れているほか、流体流路には渦発生体と渦検出器があるだけで、流路の絞りが小さいので、圧力損失が小さくなっているという特徴を有している。
【0023】
前記計量部本体1には、渦流の発生によって変化する流路中の圧力を検知するためホルダ12の内部にセンサとしての圧電素子13が取付けられている。圧電素子13は渦流の発生周波数に等しい周波数で変化する電気信号からなる流量信号を出力し、これをリード線14を介して計測表示部2の電子回路に供給する。
【0024】
計測表示部2は、防水パッキンを介して突き合わされた下ケース21と上ケース22とからなるケース23、このケース23内に収容された第1のプリント基板(表示基板)24、第2のプリント基板(出力基板)25、上ケース22の上面に配置された液晶表示器26及びモード選択キー(ボタン)27などにより構成され、下ケース21の底部にあけた孔に計量部本体1の上に固定した中空の回転軸3が防水パッキンを介して回転自在に嵌合され、計量部本体1に対して90°毎に位置出し可能に調整できるようになっている。リード線14は回転軸3の中空部を通ってプリント基板24上に形成された電子回路まで導かれている。なお、33は外部機器に所定の信号を出力するためのシールド線からなる信号線である。
【0025】
前記下ケース21と上ケース22は樹脂製のものとされており、その内面には図1(b)および図1(c)に示すように導電性シールド材30が塗布されている。
また、前記第1のプリント基板(表示基板)24および前記第2のプリント基板(出力基板)25は、それぞれ、金属スペーサ31を介して前記上ケース22および下ケース21に取り付けられている。ここで、前述のように上ケース22と下ケース21は樹脂製とされており、その内部に導電性シールド材30が塗布されている。そして、前記プリント基板24におけるネジ29および金属スペーサ31が当接する箇所には金属部32が設けられており、前記金属スペーサ31および前記ネジ29により前記上ケース22および下ケース21とプリント基板24および25との電気的接続がとられるようになされている。
また、ケース23の上ケース22は下ケース21に対してネジ28によって開閉自在に取付けられ、各種の設定操作を行うときに開けられるようになっている。
【0026】
計測表示部2の上ケース22の上面に配置された表示器26は、下段左側から小さなサイズの4桁数字表示部26aと、大きなサイズの4桁数字表示部26bとが配置され、この大きな4桁数字表示部26bの更に右側に単位表示部が配置されている。単位表示部は上下に「m3/h」セグメント表示26cと「L/min」セグメント表示26dとが配されている。そして、小さなサイズの4桁数字表示部26aの上段には「BAT」セグメント表示26eが、大きなサイズの4桁数字表示部26bの上段には各桁に対応して一列に配列された4つのバーセグメント表示26fがそれぞれ配されている。
【0027】
小さなサイズの4桁数字表示部26aの最上位桁(第1桁目)は、現在の表示状態、現在の計測表示モードを示す状態表示部として働き、4つのバー表示26fは、点滅のローテーションによって流れの有無を表示する流れ表示部として動作する。なお、図1では全ての表示26a〜26fが点灯した状態を示しており、実際には、状況に応じてこれらが選択的に点灯表示されるようになっている。
後述するように、この2線式流量伝送器は、(1)瞬時流量計、(2)積算流量計、(3)積算バッチ流量計の3つの計測表示モードを有している。瞬時流量計のときには、計測した瞬時流量を前記4桁表示部26bを使用して表示する。また、積算流量計のときは、図19に示すように、前記2つの4桁表示部26aおよび26bを使用して8桁で表示する。さらに、積算バッチ流量計のときは、図20に示すように、小さいサイズの4桁表示部26aの第1桁目に「b」を表示して積算バッチ流量の表示であることを示し、26aの第2〜4桁および26bを使用して積算バッチ流量を7桁で表示する。
また、後述する電源電圧の低下を検出したときは、図21に示すように、前記「BAT」セグメント表示26eを点滅あるいは連続点灯して、その旨を表示する。さらに、後述する検査モードにおいては、図22に示すように、前記26aの第1桁目に「9」を表示して検査モードであることを表示する。
【0028】
図2は、前記流量計における前記第1のプリント基板(表示基板)24の構造をより詳細に示す図であり、(a)はその上面図、(b)は下面図である。図示するように前記表示基板24の上面には前記表示部26およびモード選択キー27が取り付けられている。なお、この図には表されていないが、前記表示部26の下には、この2線式流量伝送器の制御を行う制御部(シングルチップマイクロコンピュータ)が取り付けられている。また、この表示基板24は両面4層で材質は不燃性のFR4であり、その表面の前記金属スペーサ31と当接する部分にはこの表示基板24上の電子回路の電源負極に接続されている金属部32が設けられている。
【0029】
図2の(b)に示すように、前記表示基板24の下面には、前記第2のプリント基板(出力基板)25に測定データ等を出力するための14極のコネクタ34、前記圧電素子13とこのプリント基板24との接続用の端子35、口径選択用ジャンパ線36(sj1、sj2)、短絡されているときにこの2線式流量伝送器の動作モードを検査モードに設定するための検査モードピン37(p1、p2)、口径および材質選択スイッチ38、表示単位を設定するための単位選択スイッチ39およびバックアップ用のコンデンサ40などが取り付けられている。なお、これ以外に、前述したように制御部等がこの表示基板24上に設けられている。
【0030】
ここで、前記口径および材質選択スイッチ38は、例えば、0h〜Fh(hは16進数を表す)の16通りの位置を選択することのできるスイッチとされている。この口径及び材質選択スイッチ38からの4ビットのデータは、前記口径選択用ジャンパ線36(sj1、sj2)からの2ビットのデータと合わされ、合計6ビットの口径および材質選択データが前記制御部(マイクロコンピュータ)に入力されるようになされている。
【0031】
また、前記単位選択スイッチ39は、例えば、0〜9の10通りの位置を選択することができるスイッチとされており、この単位選択スイッチ39による選択データに応じて瞬時流量値および積算流量値の表示単位が切替えられるようになされている。例えば、位置0〜位置3に設定されているときは、瞬時流量値をL/min単位で表示し、積算流量値をそれぞれ1L単位、0.1L単位、0.01m3単位、0.1m3単位で表示し、位置4〜位置7のときは瞬時流量値をm3/hで表示し、積算流量値をそれぞれ1L単位、0.1L単位、0.01m3単位、0.1m3単位で表示するようになされている。
【0032】
なお、各設定スイッチ類の構成は、上述した例に限られることはなく、任意の構成のものとすることができる。例えば、前記口径選択用ジャンパ線36および口径および材質選択スイッチ38あるいは前記単位選択スイッチ39の代わりに、それぞれ所定ビット数のディップスイッチ等を設けるようにしてもよい。
【0033】
図3は、前記第2のプリント基板(出力基板)25の上面の外観を示す図である。この出力基板25は、前記表示基板24と同様に、両面4層で材質は不燃性のFR4である。そして、その表面の前記金属スペーサ31と当接する部分にはこの出力基板25上の電子回路の電源負極に接続された金属部32が設けられている。また、出力基板25上には、14極の第1のコネクタ42および14極の第2のコネクタ(検査用コネクタ)43が搭載されており、該第1のコネクタ42は接続ケーブル41を介して前記表示基板に設けられたコネクタ34に接続されている。また、前記検査用コネクタ43は、検査モード時に、後述する外部装置(調整検査装置)90との接続に用いられる。通常の計測動作時においては、前記検査用コネクタ43にはなにも接続されず、次に述べるハンダ付け用ラウンド44を介して2線式線路が受信測器等の外部機器90に接続されることとなる。
【0034】
44は出力基板25上に設けられた3つのハンダ付け用ラウンドであり、電源線用の2個のラウンドP1,P2および接地用のラウンドF.G.からなる。この3個のラウンド44には、前記シールド線33が接続され、前記ラウンドP1およびP2には後述する2線式線路が接続され、前記接地用のラウンドF.G.にはシールド線33における遮蔽用の編み線が接続される。
45は、 出力電流調整用トリマであり、スパン用とオフセット用の2個のトリマが設けられている。なお、このほかに、この出力基板25上には、前記図1の(b)、(c)に示したように、全波整流器46、コンデンサ47、バリスタ48等の各種部品が搭載されている。
【0035】
図4は、前記表示基板24と前記出力基板25との接続の様子を示した図である。この図に示すように、前記表示基板24上に設けられたコネクタ34と前記出力基板25上に設けられた第1のコネクタ42との間は、14本の信号線からなる基板間接続ケーブル41により接続されている。ここで、この基板間接続ケーブル41を介して接続される信号の詳細については後述するが、10ビットの測定データ、電源正極、電源負極、センサ部からの周波数出力およびディジタル信号出力回路の出力がこの基板間接続ケーブル41を介して伝送されることとなる。なお、前記第1のコネクタ42と前記第2のコネクタ43は同一の信号端子を有するものとされている。
【0036】
図5は、上述した2線式流量伝送器の回路構成のうち前記表示基板24の構成を示すブロック図である。この図において、50はこの2線式流量伝送器の全体の制御を行うシングルチップマイクロコンピュータ(以下、単にCPUという)であり、その内部には、制御プログラムおよび後述する演算係数テーブル等を格納するROM51、各種のデータを格納するデータエリアおよびワークエリアとして使用されるRAM52、第1のレジスタ(主レジスタ)53、第2のレジスタ(副レジスタ)54、タイマレジスタ群55、液晶表示部を駆動するための表示ドライバ等が搭載されている。
【0037】
ここで、前記主レジスタ53および副レジスタ54は、前記制御プログラムの制御により、後述するセンサ部60からカウント信号入力ポートiCNTを介して入力される測定パルスを計数する。このとき、前記主レジスタ53は、この2線式流量伝送器が設置される流路(配管)の口径に応じて設定されたサンプリングタイムの期間、該入力パルスを計数し、副レジスタ54は口径に関わらず一定の期間、入力パルスを計数するようになされている。口径が大きい配管の場合には、後述するセンサ部から入力されるパルス信号の周波数が小さくなり、口径が小さい配管の場合には、入力パルス信号の周波数が高くなる。したがって、低い周波数のパルス信号を精度良く計数するためには、計数する期間(サンプリングタイム)を長くすることが必要となる。したがって、本発明においては、口径に応じて、主レジスタ53のサンプリングタイムの値を設定するようにしている。
【0038】
60は、前記圧電素子13、この圧電素子13からの電気信号を増幅する増幅器61およびこの増幅器61の出力信号を波形整形してパルス信号を出力する波形整形回路62からなるセンサ部であり、このセンサ部60の出力は、前記カウント信号入力ポートiCNTに入力される。なお、このセンサ部60の出力は、前記コネクタ34にも印加されており、前記出力基板25および第2のコネクタ43を介して調整検査装置等の外部装置90にも出力されるようになされている。また、このセンサ部60には出力ポートO2の出力により制御される第2のアナログスイッチ回路72を介して電源Vccが供給されるようになされている。
【0039】
前記CPU50の入力ポートI1には前記上ケース22の上面に配置されたモード選択キー27が接続されている。また、入力ポートI2には前記単位選択スイッチ39からの出力(3ビット)、入力ポートI3には前記口径選択用ジャンパ線36および前記口径および材質選択スイッチ38(機種選択スイッチ)の出力(6ビット)、入力ポートI4には前記検査モードピン37がそれぞれ接続されている。ここで、前記単位選択スイッチ39および前記口径および材質選択スイッチ(36、38)には第1のアナログスイッチ71を介して電源Vccが印加されるようになされており、該第1のアナログスイッチ71は、出力ポートO1の出力により導通制御されるようになされている。
【0040】
また、73はウオッチドッグタイマ回路であり、CPU50の出力ポートO3からの信号が所定時間入力されなかったときに、CPU50に割り込み信号を入力する。この割り込み入力により、CPU50は後述する第2順位のスタート処理を開始することとなる。なお、このウォッチドッグタイマへの定時出力は、例えば25msec毎のタイマ割り込み処理ルーチンにより実行されるようになされている。
さらに、74はパワーオンリセット回路であり、電源電圧Vccが印加されたときに、これを検出して前記CPU50のリセット端子にパルス信号を印加する。これにより、CPU50は後述する第1順位のスタート処理を実行することとなる。
【0041】
前記CPU50に内蔵されている表示駆動回路の出力は出力ポートO4を介して前記液晶表示器26が接続されている。
また、75はMOSトランジスタTr1からなるディジタル信号出力回路であり、そのゲートには前記CPU50の出力ポートO5が接続され、ソースは電源負極、ドレインは前記コネクタ34に接続されている。検査モード時には、前記出力基板25のコネクタ43に外部機器90として調整検査装置が接続され、このディジタル信号出力回路75の出力が前記コネクタ34、42および43を介して、調整検査装置に入力されることとなる。したがって、このディジタル信号出力回路75を用いて、調整検査装置90に各種のデータを出力することができる。なお、以下において、MOSトランジスタをただ単にトランジスタと表記する。このようにMOSトランジスタを使用した信号出力回路を使用しているので、消費電流が非常に少なくすることが可能となっている。
【0042】
さて、CPU50の計測した流量データを出力する出力ポートO6にはバッファ回路76を介して、前記コネクタ34が接続されている。前述したように、このコネクタ34には、前記センサ部60からの周波数出力(図中β)および前記ディジタル信号出力回路75も接続されており、前記出力ポートO6の出力とともに、外部装置90(検査モード時における調整検査装置)に接続されることとなる。なお、前記センサ部60からの入力を高精度で計測しても、計測結果を外部装置90に送出するに際し、従来のように8ビットディジタルデータを用いた場合には分解能が大きく精度の確保ができないため、本実施の形態においては流量データとして10ビットのデジタルデータを出力するようにしている。
【0043】
77はEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)であり、後述する補正データや積算流量値データ等が格納される。このように、書き替え可能な不揮発性のメモリを使用することにより、後述する調整検査時に補正された一次式傾きデータなどを容易に保持することが可能となる。
また、78は第1電圧検出器、79は第2電圧検出器である。前記第1電圧検出器78の出力は前記CPU50の入力ポートI5に接続されており、電源電圧Vccが第1の所定電圧V1よりも低くなったときにローレベルの信号を前記入力ポートI5に出力する。また、前記第2電圧検出器79は前記電源電圧Vccが第2の所定電圧V2(V2<V1)よりも低くなったことを検出したときに入力ポートI6にローレベルの信号を出力する。すなわち、V1≦Vccのとき前記入力ポートI5およびI6の入力はいずれもハイレベルであり、V2≦Vcc<V1のときI5はローレベル、I6はハイレベルとなり、Vcc<V2となったとき、I5およびI6はいずれもローレベルとなる。
【0044】
図6は、前記出力基板25の回路構成を示すブロック図である。この図において、42は前記表示基板24に設けられたコネクタ34と基板間接続電線41を介して接続される第1のコネクタ、43は第2のコネクタ、46は全波整流器、81はディジタルアナログ変換部(D/A変換部)、82は電圧電流変換部(V/I変換部)、83は4〜20mA伝送信号出力部、P1、P2、F.G.は前述したハンダ付け用ラウンド44、84は直流安定化電源回路である。また、図示するように、外部装置90には、前記出力基板25に設けられたハンダ付け用ラウンドP1、P2、F.G.にそれぞれ接続される接続用端子P1、P2、F.G.が設けられており、該端子P1とP2の間には、負荷85および電源86が直列に接続されている。ここで、前記電源86、全波整流器46、4〜20mA伝送信号出力部83、全波整流器46、負荷85により、電流ループが構成されており、周知の2線式線路が形成されている。
【0045】
前述のように、前記表示基板24上のコネクタ34から計測データ(この実施の形態においては、10ビットの流量データ)が、基板間接続電線41およびコネクタ42を介して、出力基板25上のD/A変換部81に入力され、該D/A変換部81においてアナログ電圧信号に変換されて電圧電流変換部(V/I変換部)82に入力される。該V/I変換部82は、前記測定データの下限値〜上限値が4〜20mAになるようにスケーリングして、入力されるアナログ電圧を対応する電流に変換し、4〜20mA伝送信号出力部83に出力する。4〜20mA伝送信号出力部83は、前記電流ループに流れる電流が、前記V/I変換部82から出力される測定データに対応するアナログ電流となるように、電流ループに流れる電流を制御する。このようにして、前記計測値に対応する4〜20mAの電流が前記電流ループに流れ、前記外部装置90あるいは電流ループの途中に挿入された負荷の両端の電圧を測定することにより、当該計測値を検知することができる。
【0046】
なお、上述のように流量データをD/A変換部81でアナログ信号電圧に変換し、このアナログ電圧からV/I変換部82により4〜20mA伝送信号を得るようにするかわりに、周波数電圧変換部(F/V変換部)を設け、前記センサ部60からの周波数信号(図5におけるβ)を該F/V変換部に入力して、前記アナログ信号電圧を得、このアナログ電圧をV/I変換部82に入力するようにしてもよい。
【0047】
ここで、前記全波整流器46が電流ループ中に設けられているために、前記出力基板25のP1およびP2を前記外部装置90に接続する際に、電流の極性を考慮することが不要となり、実装が容易となる。また、図示するように、電流ループの2本の電源線の線間にはバリスタVが接続され、前記電流ループの2本の電源線と接地(F.G.)との間には、各々に、バリスタVとコンデンサCが並列に接続されている。これらバリスタVにより、サージを吸収することができる。また、正極側のコンデンサCにより高周波ノイズを吸収することができ、負極側のコンデンサCにより商用周波数(50/60Hz)による誘導ノイズを吸収することができる。したがって、信頼性の高い測定をすることが可能となっている。
【0048】
また、前記電流ループの電源線は、前記直流安定化電源回路84に接続されており、この直流安定化電源回路84から前記電源電圧(+Vcc)が出力される。この電源電圧(+Vcc)は、表示基板24、出力基板25の各回路に供給される。
このように、2線式線路を使用することにより、2本の電線で、計測装置への電源の供給と計測データの伝送を行うことができる。
【0049】
さて、このように構成された2線式流量伝送器の動作について説明するが、その前に、前記ROM51、前記RAM52および前記EEPROM77に格納されるデータについて説明する。
図7の(a)は、前記ROM51およびRAM52のメモリマップの一例を示す図である。この図に示すように、前記RAM52の領域には、後述する補正係数を格納する領域、ワークエリア、積算総流量値データを格納する領域、積算バッチ流量値を格納する領域などが設けられている。ここで、積算総流量値データおよび積算バッチデータの格納領域はそれぞれ表示桁数よりも多い桁数のデータを格納することができるように設定されている。
【0050】
また、ROM51の領域には、制御プログラム、口径設定データテーブル、割込みベクトル等が格納されている。ここで、口径設定データテーブルは、64種類の各機種毎に流量を算出するための係数データや前記第1のレジスタのサンプリングタイムを格納したテーブルであり、前記口径選択用ジャンパ線36および前記口径および材質選択スイッチ38(機種選択スイッチ)からの6ビットの機種選択データにより選択され、当該制御に用いられる。
【0051】
図7の(b)は、前記口径設定テーブルの構成を説明するための図である。この図に示すように、口径設定テーブルは、それぞれ16種類の設定データを1ページとする4ページの構成とされている。そして、各設定データとしては、図示するように、当該設定データの番号、口径コード、本体材質コード、サンプリングタイム、流れはじめの周波数f0〜定格流量の110%の瞬時流量値に対応する周波数f5までを、5つの区間に区切る周波数データf0〜f5、周波数と流量との関数を前記5つの区間に対応する折れ線で近似したときの一次式傾きデータa1〜a5および切片データb1〜b5が格納されている。
なお、このデータa1〜a5およびb1〜b5は器差のばらつきの平均値であり、このデータをそのまま用いて、流量を算出しても高精度の計測結果は期待できない。そこで、本発明においては、後述する検査工程において、1台ごとに補正した一次式傾きデータA1〜A5および一次式切片データB1〜B5(以下、「補正係数」とよぶ)を求め、この値を用いて流量を算出している。これにより、非常に精度の良い計測を行うことが可能となっている。
【0052】
また、前記口径設定テーブルの各ページの先頭には、いずれも口径10A、材質L−PPSの機種のデータが格納されており、また、各ページの最後には入力周波数をそのまま表示することのできる設定データが格納されている。これにより、前記口径選択ジャンパ線36の設定に関係なく、前記口径および材質選択スイッチ38を0h(hは16進数をあらわす)あるいはFhとすることにより、調整検査装置に同一の信号を送出することができ、検査工程を標準化することができる。
【0053】
前記サンプリングタイムは定格瞬時流量に対応する周波数に応じて決定されており、例えば、前記周波数が300Hz以上のとき(小口径のとき)は1秒、前記周波数が150〜300Hzのとき(中口径のとき)は2秒、前記周波数が150Hz未満のとき(大口径のとき)は3秒とされている。
【0054】
図7の(c)は、前記EEPROM77のメモリマップの一例を示す図である。この図に示すように、EEPROM77には、検査終了フラグ、前記一次式傾きデータの補正係数A1〜A5、前記一次式切片データの補正係数B1〜B5、積算総流量データ、積算バッチ流量値データが格納される。ここで、積算総流量データおよび積算バッチ流量値データの格納領域は、後述するように、停電等による電源電圧の低下を検出したときに、それまでの積算値を退避するための領域である。
【0055】
次に、この2線式流量伝送器の制御プログラムについて詳細に説明する。この制御プログラムは、図8および図9に示すメインルーチンと、前述したタイマからの割込みにより起動されるタイマ割込ルーチンとにより動作するようになされている。
図8に示すように、このメインルーチンには、第1順位のスタート(スタート1)と第2順位のスタート(スタート2)の2つのスタート位置がある。ここで、前記パワーオンリセット回路74からのリセット信号が入力されたときには前記第1順位のスタートから動作が開始され、前記ウォッチドッグタイマ73からの割込入力があったときには前記第2順位のスタートから動作が開始される。
【0056】
さて、前記外部装置90と前記2線式流量伝送器の出力基板25の電源線および接地線(P1、P2、F.G.)とが接続され、電源の供給が開始されると、前記パワーオンリセット回路74がこのことを検知し、CPU50のリセット端子にパワーオンリセットパルスが印加される。これにより、スタート1から処理が開始され、まず、ステップS1の第1の初期化処理が実行される。このパワーオンリセットに基づく第1の初期化処理では、この2線式流量伝送器の所定の初期化処理を実行するとともに前記RAM52の内容がすべてリセットされる。次に、前記EEPROM77から前記検査終了フラグ、積算総流量データおよび積算バッチ流量値データを読み出して、前記RAM52の所定の領域に格納する(ステップS2)。最初の状態、すなわち、外部装置90として調整検査装置が接続された状態においては、前記検査終了フラグおよび両積算データはいずれも初期値0とされている。次に、前記出力ポートO5を介して前記ディジタル信号出力回路75のトランジスタTr1を3秒間だけオン状態にする(ステップS3)。これにより、前記外部装置90(調整検査装置)に対して、この2線式流量伝送器の起動あるいは第1順位のスタートを報知することができる。
【0057】
一方、制御プログラムの暴走など何らかの原因により所定期間内に前記出力ポートO3から前記ウォッチドッグタイマ73へのリセット信号が出力されなかった場合には、前記ウォッチドッグタイマ73から割込信号が入力される。この時には、ステップS4の第2の初期化処理が実行される。この第2の初期化処理においては、この2線式流量伝送器の所定の初期化処理を実行するが、前記第1の初期化処理とは異なり、前記RAM52中に格納されている補正された係数データ、積算総流量値データおよび積算バッチデータ等のクリアは行なわれない。
【0058】
前記ステップS3あるいはステップS4が実行された後、ステップS5に進み、前記出力ポートO1およびO2を介して、前記第1および第2のアナログスイッチ71および72をオン(導通)状態として、前記単位選択スイッチ回路39、口径設定スイッチ回路(36、38)、前記センサ部60への電源Vccの供給が開始される。これにより、前記センサ部60からの計測データの入力ならびに前記単位選択スイッチ39および前記口径設定スイッチ(36、38)からの設定データの読込が可能となる。
次に、ステップS6において、前記各種のタイマ55の計時動作を開始させる。
続いて、ステップS7に進み、前記口径設定スイッチ(36、38)により設定されている材質および口径に関する情報(機種データ)が読み込まれる。
【0059】
そして、ステップS8に進み、検査終了フラグがセットされているか否かが判定される。この検査終了フラグは後述する検査工程においてこの2線式流量伝送器の検査および係数データの補正処理が行なわれたときにセットされるフラグであり、初期状態においては、この検査終了フラグはセットされておらず、このステップS8の判定結果はNOとなる。このときには、ステップS9に進み、前記ステップS7において読み込まれた前記口径設定スイッチ(36、38)により設定されている口径、材質、サンプリングタイム、周波数データ、一次式傾きデータ、一次式切片データ等に関するデータを前記ROM51から読み込み、前記RAM52中の所定の領域に格納し、ステップS11に進む。
一方、すでに検査工程が実行されており検査終了フラグがセットされているときには、前記ステップS8の判定結果がYESとなり、ステップS10に進む。そして、このステップS10において、前記EEPROM77から前記一次式傾きデータの補正係数A1〜A5および前記一次式切片データの補正係数B1〜B5を読み出して前記RAM52に格納し、ステップS11に進む。
このように、検査工程が実施されていない場合には、前記ROM51に格納されている標準的な一次式傾きデータa1〜a5および一次式切片データb1〜b5を前記RAM52に格納し、検査工程が実行された後は、前記EEPROM77に格納されている補正された一次式傾きデータA1〜A5および一次式切片データB1〜B5を前記RAM52に格納するようになされている。
【0060】
さて、ステップS11においては、前記単位設定スイッチ39により設定されている表示単位情報を読み込み、前記RAM52の所定の領域に格納する。後述する計測表示処理において、この表示単位情報に基づいて、計測データの表示が行なわれることとなる。
次に、ステップS12に進み、前記ステップS9において前記RAM52に格納したサンプリングタイムをレジスタτに格納する。このレジスタτ中に格納されているサンプリングタイムを用いて、後述する計測処理が行われる。
次に、ステップS13に進み、前記ステップS7において読み込んだ材質および口径情報ならびにこの制御プログラムのバーション情報を所定期間前記表示部26に表示する。このように本発明の2線式流量伝送器においては動作開始時に当該制御プログラムのバージョンを計測データの表示を行なう表示部26に表示させるようにしているため、メンテナンス等を行なうときに非常に便利になっている。
【0061】
図23は、このステップS13における表示形態の一例を示す図である。図23の左側の図において、26aで示す小さいサイズの4桁の表示部において前記口径と材質とが表示されており、26bで示す大きいサイズの4桁の表示部において、当該制御プログラムのバージョンが表示されている。この例では、この制御プログラムのバージョンvは3.8であることが示されている。また、前記口径および材質の表示は、例えば、図23の右側に示す例のように表示される。ここで、口径としては、ミリメートル(mm)単位の表示(数字の後にAが付されている)とインチ単位の表示(数字の後にBが付されている)とがある。そこで、これらの口径を図23の右側に示すように4桁の表示部26aにおける第1桁〜第3桁を用いて表示する。なお、図23中各口径の左に記載されている小、中、大は、それぞれの口径を大、中、小の3通りに分類したときに、各口径が属する分類を示している。
また、材質としては、例えばL−PPS、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PFA、SUS(ステンレス)等があり、これらを、図23に示す形態で、前記4桁表示部26aの第4桁目を用いて表示している。この例は、口径が15A、材質がL−PPSであることを示している。
【0062】
さて、このように、口径、材質、プログラムのバージョンの表示(S13)を行なった後、ステップS14に進み、前記出力ポートO1の出力信号をローレベルとして、第1のアナログスイッチ71をオフ(非導通)状態とする。これにより、消費電力の大きい前記単位選択スイッチ39の回路および前記口径設定スイッチ(36、38)の回路における電力消費をなくすことができる。これにより、停電時におけるバックアップ時間を長くすることができる。
【0063】
次にステップS15に進み、検査モードであるか否かが判定される。この判定は、前記入力ポートI4から、前記検査モードピン37からの信号を入力し、前記検査モードピン37が短絡されているか否かを判定することにより行なわれる。前記検査モードピン37が短絡されて検査モードに設定されているときには、ステップS16に進み、検査終了フラグがセットされているか否かを判定する。そして、この判定の結果検査終了フラグがセットされていないときには、後述するステップS17の検査工程が実行され、その後、ステップS18の電圧チェック処理に進む。一方、検査モードに設定されていないとき、あるいは検査終了フラグがセットされているときには、そのまま、ステップS18の電圧チェック処理に進む。
【0064】
このステップS18の電圧チェック処理の詳細については後述するが、この処理は、前記電源電圧Vccが所定の電圧以上であるか否かを判定し、警報を報知したり、あるいは、ウエイト状態とする処理である。電源電圧が正常の範囲内であり、この電圧チェック処理S18が終了した後は、ステップS19の計測表示処理が実行される。この計測表示処理S19の詳細についても後述するが、ここで、前記センサ部60からの入力信号に基づいて、瞬時流量の計測および出力ならびに積算流量の積算が行なわれる。この計測表示処理S19が行なわれたのち、前記モードキー27の操作がある否かが判定され(ステップS20)、キー操作があれば、ステップS21のキー入力処理が実行される。このキー入力処理については後述する。
【0065】
次に、ステップS22に進み、所定時間T(例えば、30分)経過したか否かを判定し、所定時間経過していなかったときには、前記ステップS15に戻り、再び、前記ステップS15からの処理が繰り返し実行される。また、所定時間経過していたときには、ステップS23に進み当該所定時間Tを計時するタイマをリセットして時間Tの計時を開始し、続いて前記第1のアナログスイッチ71をオン状態として、前記単位選択スイッチ39の設定を読み込む(ステップS24、S25)。これにより、次回の表示からは、前記ステップS25において読み込み設定された新たな単位で当該計測データの表示が行なわれることとなる。次に、ステップS26に進み、前記第1のアナログスイッチ71をオフとして、消費電力の低減を図る。そして、前記ステップS15に戻り、前記ステップS15〜S26を繰り返し実行することとなる。
【0066】
前記検査工程S17について、図10に示す検査工程時の接続図および図11のフローチャートを参照して説明する。前述のように、この2線式流量伝送器の動作モードは、検査モードと計測モードの2つのモードに大別される。ここで、検査モードは、前記検査モードピン37が短絡されているときに設定されるモードであり、図10に示すように前記外部装置90として調整検査装置が接続された状態で前記演算係数の補正処理が行なわれる。なお、前記図5および図6に示したように、出力基板25がこの場合の外部装置である調整検査装置90に接続されるのであるが、この検査モードには前記4〜20mA伝送信号は関わっていないため、この図10では記載を省略している。
【0067】
図10において、配管100には基準となる高精度基準流量計101、本発明の2線式流量伝送器の取り付け部1、ポンプ102、流量制御弁103が取り付けられている。そして、前述のように前記ディジタル信号出力回路75からのディジタル出力が前記調整検査装置90に出力されており、また、前記10ビットの演算出力および前記センサ部60の出力も前記コネクタ43を介して前記調整検査装置90に入力されている。さらに、前記調整検査装置90には前記高精度の基準流量計101の出力も入力されている。そして、前記調整検査装置90からは前記流量制御弁103に対する制御信号が出力され、予め定められた検査ステップにしたがって、所定の流量を前記配管100に流すように制御する。
【0068】
このように接続された状態で前記検査工程S17は実行される。図11のフローチャートにおいて、まず、ステップS31において、予め定められている手順で2線式流量伝送器各部の検査を実行する。そして、ステップS32に進み、前記トランジスタTr1を所定の時間(例えば0.1秒間)だけオン状態とした後オフ状態として、前記調整検査装置90に対し検査工程の最初のステップが開始されたことを報知する。これを受けて、前記調整検査装置90は、選択決定された機種(型式)に対応する前記ROM51に格納されている6つの周波数f0〜f5に対応する基準流量Q0〜Q5を前記高精度基準流量計101で計測しながら、前記流量制御弁103を制御して前記配管に流す。ここでは、まず、前記配管100に第1の基準流量Q0が流れるように前記流量制御弁103を制御する。当該流量計は、このときの前記センサ部60からの入力信号を計数し記憶する(ステップS33)。このときの計数値をF0とする。そして、該計数値F0とそのときの流量Q0を前記表示部26に表示するとともに、該計数値を前記コネクタ43(34)を介して前記調整検査装置90に出力する(ステップS34)。
図22は、このときの表示の様子を示す図であり、図示するように26aの第1桁目に「9」を、第2桁目〜第4桁目に計数値「F0」を表示させ、検査モードにおける表示であることを報知している。
【0069】
次に、ステップS35に進み、再び前記トランジスタTr1を所定時間の間だけオン状態として、前記調整検査装置90に対してステップの進行を報知する。これにより、前記調整検査装置90は、第2番目の基準流量Q1を前記配管100に流すように制御する。そして、前記制御部50は、そのときのセンサ部60からの入力を計数記憶し(S36)、その計数値F1と基準流量Q1を表示するとともに、前記調整検査装置90に出力する(S37)。そして、ステップS38に進み、前記ステップS33において記憶した基準流量Q0における計数値F0と前記ステップS36において記憶した基準流量Q1における計数値F1とに基づいて、補正された係数A1およびB1を算出する。この係数A1、B1は、次の式(1)および式(2)に基づいて算出される。
A1=(Q1−Q0)/(F1−F0) …(1)。
B1=(Q0×F1−Q1×F0)/(F1−F0) …(2)。
そして、その算出した(実測)係数A1およびB1を前記RAM52の所定の領域に格納する。そして、ステップS39に進み、前記トランジスタTr1を所定期間だけオン状態とすることにより、前記調整検査装置90に対してこのステップの処理が終了したことを報知する。
【0070】
以下、上述の場合と同様に、基準流量Q2〜Q5を順次流し、そのときの計数値F2〜F5を用いて、同様に、(補正)係数A2〜A5およびB2〜B5を算出し、RAM52に格納する。そして、ステップS41において表示部26に検査工程の終了を表示し、さらにステップS42において前記RAM52に格納した各係数A1〜A5およびB1〜B5を前記EEPROM77に格納し、ステップS43で前記検査終了フラグをセットして、この検査工程を終了する。
なお、前記ステップS34、S37等において、調整検査装置90に出力された計数データF0〜F5は、前記調整検査装置90において検査記録として保存される。
【0071】
次に、図12を参照して前記電圧チェック処理について説明する。前述のように、第1電圧検出器78は電源電圧Vccが第1の所定電圧V1よりも低くなったときにローレベルとなり、第2電圧検出器79はVccが第2の所定電圧V2よりも低くなったときにローレベルとなる。そこで、この電圧チェック処理においては、まず、ステップS51において、前記第1電圧検出器78の出力がローレベルであるか否かを判定する。V1≦Vccであり、この判定結果がNOとなったときは、ステップS52において前記表示部26における「BAT」表示26eを消灯して、この電圧チェック処理を終了する。
【0072】
さて、Vcc<V1となっており、前記S51の判定結果がYESとなったときは、ステップS53に進み、前記「BAT」表示26eを点滅して使用者に電圧の低下を報知する。そして、ステップS54に進み、第2の所定電圧V2(V2<V1)と電源電圧Vccとを比較する第2電圧検出器79の出力がローレベルであるか否かを判定する。この判定の結果がNOのとき、すなわち、V2≦Vcc<V1のときは、この電圧チェック処理を終了する。
【0073】
一方、Vcc<V2であり、前記ステップS54の判定結果がYESのときは、ステップS55に進み、前記「BAT」表示26eを点滅状態から連続点灯状態にして、使用者に対し電源電圧の低下を報知する。そして、ステップS56において、前記RAM52中に格納されている積算データ(積算総流量データおよび積算バッチ流量値データ)を前記EEPROM77に格納し、その消失を防止する。次に、前記「BAT」表示以外の表示をすべて消灯する(S57)とともに、前記第2のアナログスイッチSW2をオフ状態として(S58)、電力消費を防止する。そして、前記CPU50をウエイト状態とする(S59)。
【0074】
このウエイト状態にあるときに、電源電圧の供給が再開され、電源電圧Vccが前記第1電圧検出器78のハイレベル以上になると、ウエイト状態が解除される(S60)。ウエイト状態が解除されると、ステップS61に進み、前記第2のアナログスイッチSW2をオン状態として前記センサ部60への電源電圧の供給を再開する。そして、ステップS62に進み、前記ステップS56においてEEPROM77に退避した積算データを読み出して、前記RAM52に格納する。次に、ステップS63に進み、前記ステップS42においてEEPROMに格納された補正係数A1〜A5、B1〜B5を、前記ステップS10と同様の処理でRAM52に再び記憶する。
なお、ステップS60におけるWait解除の処理による動作の復帰か、パワーオンリセットによるスタート1からの動作の復帰かは、停電時間の長さによることは言うまでもない。
次に、前記ステップS52に戻って、前記「BAT」表示を消灯して、この電圧チェック処理を終了する。
【0075】
次に、前記計測表示処理について説明する。この計測表示処理は、1秒タイマ割込処理と共同して実行されるため、まず、該1秒タイマ割込処理について図13のフローチャートを参照して説明する。
前述のように前記CPU50には複数のタイマ55が内蔵されている。この1秒タイマもそのなかのひとつであり、1秒を計測すると1秒タイマ割込を発生し、これにより、図13に示す1秒タイマ割込処理が起動される。
この処理が起動されると、まず、ステップS71において前記1秒タイマの再スタートを実行する。これにより1秒タイマ割込を正確なタイミングで発生させることが可能となる。次に、ステップS72に進み、1秒タイマ割り込みの回数を計数するレジスタjを+1する。なお、このレジスタjは、前記初期設定において0とされている。そして、ステップS73において、このレジスタjの計数値が前記レジスタτに格納されているサンプリングタイムと等しいか否かを判定する。この判定の結果がNOの時は、ステップS77に進む。
一方、この判定の結果がYESとなったとき、すなわち、前記主レジスタ53の計数時間が当該サンプリングタイムに達したときは、ステップS74に進み、主レジスタ53の計数データを前記RAM52中のfレジスタに格納し、再び0から前記主レジスタ53の計測を開始させる。そして、ステップS75において前記主レジスタフラグ75をセットし、ステップS76において前記jレジスタを0にリセットして、ステップS77に進む。
【0076】
ステップS77では、前記副レジスタ54の計数内容を前記RAM52中のf’レジスタに格納して、副レジスタ54の計数を0から開始させる。そして、ステップS78に進み、副レジスタフラグをセットして、この1秒タイマ割込処理を終了する。
このように、当該サンプリングタイムに達したときに、前記主レジスタ54の計数内容はfレジスタに格納され、主レジスタフラグがセットされる。また、1秒タイマ割り込みごとに、前記副レジスタ54の計数内容がf’レジスタに格納され、前記副レジスタフラグはセットされる。この主レジスタフラグがセットされることにより後述する主レジスタ計測処理が実行され、副レジスタフラグがセットされることにより、後述する副レジスタ計測処理が実行されることとなる。
【0077】
次に、前記計測表示処理(S19)について、図14のフローチャートを参照して説明する。この計測処理が開始されると、まず、ステップS81において、前記主レジスタフラグがセットされているか否かを判定する。当該機種のサンプリングタイムに達しておらず、主レジスタフラグがセットされていないときは、次に、ステップS83に進み、副レジスタフラグがセットされているか否かを判定する。また、主レジスタフラグがセットされているときは、ステップS82において、主レジスタ計測処理を実行してから、ステップS83に進む。詳細については後述するが、この主レジスタ計測処理S82において、前記主レジスタ53の計測データ(前記fレジスタのデータ)に基づいて瞬時流量値Q、積算総流量値Qtおよび積算バッチ流量値Qbが算出される。なお、このとき、前述した補正係数A1〜A5、B1〜B5が用いられる。
【0078】
ステップS83において、前記副レジスタフラグがセットされているか否かが判定される。ここで、前記副レジスタフラグがセットされていないときは、ステップS85に進む。また、S83の判定結果がYESのときは、ステップS84に進み、副レジスタ計測処理が実行される。この詳細については後述するが、このステップS84においては、前記f’レジスタに格納されている前記副レジスタ54の計数内容に基づいて表示瞬時値Q’が算出される。そして、ステップS85に進む。
【0079】
ステップS85においては、現在設定されている計測のモード、すなわち、(1)瞬時流量計モードであるか、(2)積算流量計モードであるか、あるいは、(3)積算バッチ流量計モードであるかかが判定される。そして、(1)瞬時流量計モードであるときには前記副レジスタ計測処理S84において算出された瞬時流量値Q’が前記表示部26において表示される(S86)。また、(2)積算流量計モードであるときは前記主レジスタ計測処理S82において算出された積算総流量値Qtが表示され(S87)、(3)積算バッチ流量計モードであるときは積算バッチ流量値Qbが表示される(S88)。
【0080】
前記主レジスタ計測処理について、図15を参照して説明する。この処理においては、まず、前記RAM52中に格納されている前記主レジスタによる計数データfと当該機種のサンプリングタイムデータτとの比f/τの値が、流れがあると判定される周波数(流れ有り周波数)以上であるか否かが判定される(S91)。この判定の結果がNOのときは、瞬時値Qを0として(S92)、ステップS96に進み、前記主レジスタフラグをリセットしてこの主レジスタ計測処理を終了する。一方、前記S91の判定結果がYESのときは、ステップS93に進み、前記RAM中に格納されている補正された一次式傾きデータAiおよび一次式切片データBiを用いて、次の式(3)に基づいて、瞬時流量値Qを算出し、レジスタに格納する。
Q=Ai×f/τ+Bi …(3)。
【0081】
次に、ステップS94に進み、積算総流量値Qtを更新する。すなわち、次の式(4)を実行する。
Qt←Qt+Q×(τ/60) …(4)。
そして、ステップS95に進み、積算バッチ流量値Qbを更新する。
Qb←Qb+Q×(τ/60) …(5)。
そして、ステップS96において前記主レジスタフラグをリセットし、この主レジスタ計測処理を終了する。なお、この演算は同一の単位、例えば[L/min]で実行し、表示部26に表示をするときに、設定されている単位系に変換して表示するようになされている。
【0082】
次に、前記副レジスタ計測処理S84について、図16のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS101において、f’レジスタに格納されている副レジスタの計数値は流れ有り周波数以上であるか否かが判定される。この結果がNOのときは、ステップS102に進み、表示瞬時値Q’を0とし、ステップS103において前記表示部26のバーセグメント26fを消灯する。そして、ステップS104に進み、前記10ビットの計数出力として0(オフ)を出力して、ステップS117に進み、副レジスタフラグをリセットしてこの副レジスタ計測処理を終了する。なお、この10ビットの計数出力は、前述のように出力基板25に供給され、前記2線式線路を介して受信計器などの外部装置90に伝送される。また、ここでは、ローリミット警報出力点を流れ有り(始め)点としたが、記憶手段に任意の値を設定できることは言うまでもない。
【0083】
一方、前記ステップS101の判定結果がYESのときは、ステップS105に進み、表示瞬時値Q’を算出する。この演算は次の式(6)により行なわれる。
Q’=Ai×f’+Bi …(6)。
次に、ステップS106に進み、前記ステップS105において算出した表示瞬時値Q’が当該定格流量値の110%以上であるか否かが判定される。
算出した表示瞬時値Q’が定格の110%以上であり、ステップS106の判定結果がYESのときは、ステップS107に進み、バーセグメント26fを全部同時に点滅させる。これにより、定格以上の流量であることを報知することができる。そして、ステップS108に進み、前記10ビットの計数出力としてフル出力である1023をラッチ出力し、次に、前記ステップS117において、副レジスタフラグ117をリセットして、この副レジスタ計測処理を終了する。なお、ここではハイリミット警報出力点を流れの上限点としたが、記憶手段に任意の値を設定できることは言うまでもない。
【0084】
また、前記ステップS106における判定結果がNOのとき、すなわち、算出された表示瞬時流量値が下限値と上限値との中間の値であるときは、ステップS109に進み、前記バーセグメント26fを左から右に順次点滅させる。そしてステップS110において流量値出力処理を行った後、ステップS117で副レジスタフラグをリセットして、この副レジスタ計測処理を終了する。
【0085】
前記ステップS110の流量値出力処理について、図17を参照して詳細に説明する。
前述のように、主レジスタ53は、管の口径に応じたサンプリングタイムにより計数処理を行っており、副レジスタ54は管の口径に関わらず一定のサンプリングタイムで計数処理を行っている。そして、この副レジスタ54による計数値を前記2線式線路を介して外部装置90に伝送している。したがって、前述のように、管の口径に応じて前記副レジスタ54による計測値が正確でない場合が生じる。そこで、本発明においては、このような不都合をなくし、前記2線式線路を介して高精度の測定値を外部装置90に伝送するようにしている。
【0086】
例をあげてさらに詳細に説明する。今、前記センサ部60から33.7Hzのパルス信号が入力されているものとする。このとき、小口径の管であり、主レジスタ53および副レジスタ54ともに1秒のサンプリングタイムであるときは、主レジスタ53および副レジスタ54の計数値は、ともに33(Hz)となる。また、中口径の管であり、主レジスタ53のサンプリングタイムが2秒、副レジスタ54のサンプリングタイムが1秒であるときには、主レジスタの計数値は67(Hz)、副レジスタ54の計数値は、2秒で33×2=66(Hz)となる。さらに、大口径の管であり、主レジスタ53のサンプリングタイムが3秒、副レジスタ54のサンプリングタイムが1秒であるときは、主レジスタ53の計数値は101(Hz)、副レジスタ54の出力を3秒間計数した値は33×3=99(Hz)となる。このように、前記副レジスタ54の出力を積算する前記外部装置90においては、管の口径に応じて不正確な測定値となってしまう。
【0087】
そこで、本発明においては、前記ステップS111(図17)において、サンプリングタイムを判定する。そして、サンプリングタイムが1秒であるときには、ステップS112に進み、前記副レジスタ54の値(f’)を用いて算出した瞬時値Q’を10ビットのラッチ回路である出力ポートO6に出力する。すなわち、前述のように、サンプリングタイムが1秒のときには、主レジスタ53および副レジスタ54の測定値に誤差が生じていないため、このステップS112のように処理を行っている。
【0088】
また、サンプリングタイムが2秒のときは、ステップS113に進み、現在の時刻が2秒の倍数の時刻であるか否かを判定する。そして、現在の時刻が2秒の倍数ではないとき、すなわち、サンプリングタイムτの前半の1秒であるときには、ステップS112に進み、副レジスタ54の値をそのまま用いて演算した瞬時値Q’を前記10ビットの出力ポートO6に出力する。また、現在の時刻が2秒の倍数の時刻であるときには、ステップS114に進み、その時点の主レジスタ53の計数値から副レジスタ54の第1秒目の計数値を減算することにより得られた計数値(f’’)を用いて、瞬時値(Q’’)を算出し、この値Q’’を前記10ビットの出力ポートO6に出力する。すなわち、前述した例においては、2秒間のサンプリングタイムのうちの始めの1秒には前記副レジスタ54の計数値(33)に基づく瞬時値Q’を出力し、後半の1秒には、主レジスタ53の計数値(67)−副レジスタ54の第1秒目の計数値(33)=34を計数値であるとして算出した瞬時値Q’’を出力する。これにより、伝送される瞬時値を正確なものとすることができる。
【0089】
さらに、前記サンプリングタイムが3秒であるときには、ステップS115に進み、現在の時間が3秒の倍数の時間であるか否かを判定する。そして、この判定の結果がNOのとき、すなわち、前記3秒のサンプリングタイムのうちの第1秒目および第2秒目に対応するときは、前記ステップS112に進み、前記副レジスタ54の計数値を用いて算出した瞬時値Q’を前記10ビットの出力ポートO6に出力する。また、前記ステップS115の判定結果がYESのとき、すなわち、前記3秒のサンプリングタイムの第3秒目であるときは、ステップS116に進み、前記主レジスタ53の計数値−{前記副レジスタ54の(第1秒目の計数値)+(第2秒目の計数値)}により算出した値を計数値であるとして、算出した瞬時値Q’’’を前記10ビットの出力ポートO6に出力する。すなわち、前述の例においては、3秒のサンプリングタイムのうちの第1秒目と第2秒目には、前記副レジスタ54の計数値(33)により算出された瞬時値Q’を前記外部装置90に伝送し、第3秒目には、主レジスタの計数値(101)−{副レジスタの(第1秒目の計数値(33))+(第2秒目の計数値(33))}=35を計数値であるとして算出した瞬時値Q’’’を前記外部装置90に送出する。したがって、3秒間のサンプリングタイムにおける計数値の合計は前記主レジスタ54の計数値と同一の値となり、外部装置90においても、高精度の測定が可能となる。
【0090】
このように、本発明においては、一定のサンプリングタイムとされている副レジスタ54の計数値に対して、前記主レジスタ53の計数値と同一の値となるように補正処理を行っているために、高精度の測定結果を外部の受信計器等に伝送することが可能となる。
【0091】
次に、前記キー入力処理S21について、図18のフローチャートを参照して説明する。この処理は、前記ステップS20(図9)においてモード選択キー27が押圧されたことを検出したときに実行される処理であり、前記3つの計測モード、すなわち、(1)瞬時流量計モード、(2)積算流量計モードおよび(3)積算バッチ流量計モードを前記モード選択キー27が操作される毎に順次切り替える処理である。また、このモード選択キーを押圧している時間の長さに応じて、積算バッチデータあるいは積算総流量値データをクリアすることもできるようになされている。
【0092】
まず、ステップS121において、現在のモードに使用されている単位を点滅表示して操作者に現在のモードを報知する。すなわち、現在選択されているモードが(1)瞬時流量計モードであるときは、前記表示部26における単位表示部26cあるいは26dを点滅表示する。また、(2)積算流量計モードであるときは、前記26cのうちの「m3」の部分のみ、あるいは、前記26dのうちの「L」の部分のみを点滅表示する。さらに、(3)積算バッチ流量計モードであるときも、前記(2)の場合と同様の部分を点滅表示する。ただし、この場合は、前記サイズの小さい4桁表示部の第1桁目に「b」が表示されているため、前記(2)の場合と区別することができる。
【0093】
次に、ステップS122に進み、前記モード選択キー27が第1の所定時間T1に達する前にオフとされたか否かを判定する。この判定の結果がYESのとき、すなわち、T1よりも短い時間の押圧であったときは、ステップS123に進み、前記S121と同様に、現在のモードに使用されている単位を点滅表示して操作者に現在のモードを報知する。そして、ステップS124に進み、前記モード選択キー27がオフとされた後、第2の所定時間T2が経過したか否かが判定される。ここで、T2<T1とされている。この判定の結果がYESのときは、このキー入力処理を終了する。
【0094】
また、モード選択キー27がオフとされてからT2時間経過してないときは、ステップS125に進み、モード選択キー27が再度オンとされたか否かを判定する。そして、この判定の結果がNOのときはこのキー入力処理を終了する。また、モード選択キー27が再度オンとされたときは、ステップS126に進み、現在のモードを一つ進める。すなわち、現在が(1)瞬時流量計モードであるときには、モードを(2)積算流量計モードに変更し、現在が(2)積算流量計モードであるときは(3)積算バッチ流量計モードに変更し、現在が(3)積算バッチ流量計モードであるときは(1)瞬時流量計モードに変更する。そして、ステップS127に進み、変更された新しいモードに対応する単位を前述の場合と同様に点滅表示するとともに、新しいモードのデータを表示する。そして、前記ステップS122に戻る。
このように、前記モード選択キー27を第1の所定時間T1以下の長さで、繰り返し押圧操作することにより、計測モードをサイクリックに変更することができる。
【0095】
一方、前記モード選択キー27を前記第1の所定時間T1以上の長い時間押圧したときには、前記ステップS122の判定結果がNOとなり、ステップS128において、現在のモードが(3)の積算バッチ流量計モードであるか否かが判定される。現在のモードが積算バッチ流量計モードであるときは、ステップS129に進み、前述した積算バッチデータQbをクリアしたのち、ステップS130において、前記EEPROM77に格納されている積算バッチデータQb’をクリアする。そして、ステップS131に進む。また、前記S128の判定結果がNOのときは、そのままステップS131に進む。
このように、積算バッチ流量計モードにおいて、前記モード選択キー27をT1時間以上押圧したときは、前記RAM52および前記EEPROM77中に格納されている積算バッチ流量データをクリアして、再び、流量の積算を行うことができる。
【0096】
ステップS131においては、前記モード選択キー27が第3の所定時間T3未満でオフとされたか否かが判定される。ここで、第3の所定時間T3は、T2<T1<T3という関係を満たす時間である。この判定の結果がNOであるとき、すなわち、前記モード選択キー27が押圧されている時間がT3以上であるときは、ステップS132に進み、現在のモードが(2)積算流量計モードであるか否かが判定される。この判定の結果がYESのときは、ステップS133で前記RAM52中に格納されている積算総流量データQtをクリアし、ステップS134で前記EEPROM77に格納されている積算総流量データQt’をクリアして、前記ステップS123に戻る。また、前記ステップS131の判定結果がYESのとき、および、前記ステップS132の判定結果がNOのときは、前記ステップS123に戻る。
このように、積算流量計モードにおいて、前記モード選択キー27を第3の所定時間T3以上押圧しつづけた場合には、前記RAM52およびEEPROM77中に格納されている積算総流量データQtおよびQt’をクリアして、再び、流量データの積算を実行させることができる。
【0097】
このように、本発明においては、前記単一のモード選択キー27の押圧回数および押圧時間長に基づいて、計測モードの切り替え、積算バッチ流量データQb、Qb’および積算総流量データQt、Qt’のクリアを実行することができる。したがって、多数の操作キーを設ける必要をなくし、機器の小型化を図ることができる。
また、前述のフローチャートから明らかなように、前記RAM52中に格納されている積算データの更新は常時行われているが、前記EEPROM77中のデータの更新は、起動時、停電時および前記キー操作時に限られている。これにより、読み出し/書き込みの回数に制限のあるEEPROM77の耐久性を向上させることができる。
【0098】
さて、前記図1に示した外観図は、小口径の管路に本発明の2線式流量伝送器を適用した場合の外観を示していたが、前述のように、本発明の2線式流量伝送器は、配管に合わせたサイズとされた計量部本体1と多種類の配管に共通に使用することができる計測表示部2とから構成されている。図24は、中口径(20A、25Aなど)の配管に適用された本発明の2線式流量伝送器の外観を示す図である。この図に示すように、中口径の配管に接続される場合には、前記計量部本体1は当該配管に合致したサイズのものとされ、計測表示部2は前記図1に記載したものと同一のものとされている。
【0099】
なお、上述した実施の形態においては、前記流れ有り周波数f0および定格の110%の流量に対応する周波数f5として、前記ROM中の口径設定データテーブル中に格納されているデータを用いていたが、このデータを前記RAM52あるいはEEPROM77などの非固定記憶手段に記憶することにより、前記ローリミットおよびハイリミットに対応する流量値を任意に設定することができるようになる。
図25は、この場合の実施の形態を示す図であり、前記リミットデータを表示させておき、その値を低下させるDOWNキー92、上昇させるUPキー93、および、入力キー91を用いることにより、前記ローリミットおよびハイリミットを変更することができるようになる。なお、96aおよび96bは状態表示用LEDである。また、この図25に示すように、表示部95の表示桁数は3桁であるため、積算流量値の表示のときは単位表示用LEDとして、m3表示LED94aおよびL表示LED94bとを備えている。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、第1のレジスタの計測周期を周波数に応じて設定しているため、周波数が低い場合であっても十分な分解能が得られ、高精度の計測を行うことができる。
また、検査工程において1台ごとに補正係数を算出し、この補正係数を用いて計測を行っているので、高精度の計測を行うことができる。
さらに、書き替え可能な不揮発性記憶手段に前記補正係数を格納するとともに、電源電圧低下時には、積算データをこの不揮発性記憶手段に退避するようにしているため、停電時などにおいても、それまでの積算データを失うことがない。
さらにまた、電気二重層コンデンサを使用してバックアップしているので、数10秒程度の停電があっても、データの消失を防止することができる。
さらにまた、伝送部に、ダイオードブリッジ回路からなる全波整流回路を備えているため、無極性の4〜20mA伝送信号とすることができ、伝送部の破損を防止することができるとともに、工事の工数の短縮を図ることができる。
【0101】
さらにまた、例えば10ビットの測定データを検査モード時に外部に直接出力すること、および、計測モード時に10ビットの測定データをアナログ信号に変換して2線式伝送することができるため、高分解能の測定を行うことができる。
さらにまた、第1の所定周期が第2の所定周期よりも長い場合において、第2の測定データの誤差を補正するようにしているため、受信器側においても高精度の処理が可能となる。
さらにまた、ケース内面に導電体層を設けているので、確実な静電遮蔽ができ、ノイズの影響をなくすことができる。
さらにまた、2線式線路の2本の電源線の線間にバリスタを設け、各電源線と接地線との間にバリスタとコンデンサの並列回路を設けているため、サージを吸収することができ、また、高周波ノイズおよび誘導ノイズを吸収することができ、信頼性の高い計測が可能となる。
【0102】
さらにまた、積算値をクリアすることなしに積算値の単位の変更、積算値の表示桁の変更、瞬時値の単位の変更ができるので、短期日数での積算表示のオーバーフローを防止することができるとともに、使用途中でも積算データをクリアすることなく単位の変更ができ、使い勝手がよい計測量伝送器を提供することができる。
さらにまた、高精度の流量の算出が可能となる。
さらにまた、記憶手段のいずれのページにおいても、その先頭位置に格納されているデータと最終位置に格納されているデータは統一されたものとされているために、調整検査工程の標準化、簡素化が可能となり、ひいてはコストダウンが可能となる。
さらにまた、操作間違いのない流量伝送器を提供することができる。
さらにまた、ノイズなどによる誤作動時にも積算データを失うことがない。
さらにまた、センサ部に圧電バイモルフ素子を使用した場合には、可動部が無いので、維持管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である2線式流量伝送器の一実施例を示す構造図であり、(a)は上面図、(b)は断面図、(c)は一部破断側面囲である。
【図2】 図1に示した2線式流量伝送器の第1のプリント基板(表示基板)の構成例を示す図である。
【図3】 図1に示した2線式流量伝送器の第2のプリント基板(出力基板)の構成例を示す図である。
【図4】 表示基板と出力基板の接続の様子を示す図である。
【図5】 表示基板の回路構成例を示すブロック図である。
【図6】 出力基板の回路構成例を示すブロック図である。
【図7】 メモリマップおよび口径設定データテーブルを説明するための図である。
【図8】 メインルーチンを示すフローチャートである。
【図9】 メインルーチンを示すフローチャートである。
【図10】 検査モード時における接続を説明するための図である。
【図11】 検査工程を説明するためのフローチャートである。
【図12】 電圧チェック処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】 1秒タイマ割込みルーチンのフローチャートである。
【図14】 計測表示処理のフローチャートである。
【図15】 主レジスタ計測処理のフローチャートである。
【図16】 副レジスタ計測処理のフローチャートである。
【図17】 流量値出力処理のフローチャートである。
【図18】 キー入力処理のフローチャートである。
【図19】 積算流量計モード時の表示形態を示す図である。
【図20】 積算バッチ流量計時の表示形態を示す図である。
【図21】 電圧低下検出時の表示形態を示す図である。
【図22】 検査モード時の表示形態を示す図である。
【図23】 材質、口径およびバージョンの表示形態を示す図である。
【図24】 中口径(20A、25Aなど)の配管に適用された本発明の2線式流量伝送器の外観を示す図である。
【図25】 本発明の他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 計量部本体
2 計測表示部
3 回転軸
13 圧電素子
24 第1のプリント基板(表示基板)
25 第2のプリント基板(出力基板)
26 液晶表示部
27 モード選択キー
34、42、43 コネクタ
39 単位選択スイッチ
36、38 口径設定スイッチ
37 検査モードピン
40 電気2重層コンデンサ
44 ハンダ付け用ラウンド
46 全波整流器
47 コンデンサ
48 バリスタ
50 制御部(1チップマイクロンピュータ)
51 ROM
52 RAM
53 主レジスタ
54 副レジスタ
55 タイマ
60 センサ部
71、72 アナログスイッチ
73 ウォッチドッグタイマ
74 パワーオンリセット回路
75 ディジタル信号出力回路
76 バッファ回路
77 EEPROM
78、79 電圧検出器
81 10ビットD/A変換部
82 V/I変換部
83 4〜20mA伝送信号出力部
84 直流安定化電源
90 外部装置

Claims (3)

  1. 被測定物理量の大きさに対応する周波数を有する測定信号を用いて当該物理量を測定し、該測定した物理量を2線式伝送方式により他の装置に伝送するようになされた2線式計測量伝送器であって、
    被測定物理量の大きさに対応する周波数を有する測定信号を出力するセンサ部と、
    当該2線式計測量伝送器が設置される条件に応じて設定される第1の所定周期の間、前記測定信号を計数する第1のレジスタと、
    当該2線式計測量伝送器が設置される条件にかかわらず一定の長さとされた第2の所定周期の間、前記測定信号を計数する第2のレジスタと、
    制御部と
    〜20mAの2線式伝送を行う伝送部とを有し、
    前記制御部は、前記第1のレジスタの計数値に基づいて第1の測定データを算出して当該物理量の積算に使用し、前記第2のレジスタの計数値に基づいて第2の測定データを算出し、該第2の測定データを当該物理量の瞬時測定値として前記伝送部を介して他の装置に伝送するようになされており、前記第1の所定周期が前記第2の所定周期よりも長く設定されている場合に、前記伝送部を介して、前記第1のレジスタの計数値に基づいて補正された計数値を用いて算出した計測データを所定のタイミングで送出することにより、前記第2の測定データに含まれている誤差を補正するようになされていることを特徴とする2線式計測量伝送器。
  2. 流量に対応した周波数のパルス信号を出力するセンサ部と、該センサ部から出力されるパルス信号を計数する第1および第2のレジスタと、前記第1および第2のレジスタの計数値に基づいて流量値を算出する制御部と、計測した流量値を表示する表示部と、4〜20mAの2線式伝送を行う伝送部とを有し、
    前記第1のレジスタは、当該流路の口径に応じて設定される第1の所定周期の間、前記パルス信号を計数するようになされ、
    前記第2のレジスタは、一定の長さとされた第2の所定周期の間、前記パルス信号を計数するようになされ、
    前記制御部は、前記第1のレジスタの計数値に基づいて第1の流量データを算出して流量の積算に使用し、前記第2のレジスタの計数値に基づいて第2の流量データを算出し、該第2の流量データを瞬時流量として前記表示部に表示するとともに、前記伝送部を介して他の装置に伝送するようになされていることを特徴とする2線式流量伝送器。
  3. 前記第1の所定周期が前記第2の所定周期よりも長く設定されている場合に、前記制御部は前記伝送部を介して、前記第1のレジスタの計数値に基づいて補正された計数値を用いて算出した流量データを所定のタイミングで送出することにより、前記第2の流量データに含まれている誤差を補正するようになされていることを特徴とする前記請求項記載の2線式流量伝送器。
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