JPH1115968A - 画像処理装置と画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置と画像形成装置

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JPH1115968A
JPH1115968A JP9167281A JP16728197A JPH1115968A JP H1115968 A JPH1115968 A JP H1115968A JP 9167281 A JP9167281 A JP 9167281A JP 16728197 A JP16728197 A JP 16728197A JP H1115968 A JPH1115968 A JP H1115968A
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Haruko Kawakami
晴子 川上
Hiroki Sugano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】異なる種類の画像が混在する画像に対し識別処
理を行って種類毎に適した処理を行う際、誤判定があっ
たり識別能力が低い場合でも好ましい画像を得る。 【解決手段】画像読取装置における入力高画質化部13
0の入力系131に入力される画像信号は、領域識別部
132で対象画素が文字画像に属するものであるか、階
調画像もしくは下地画像に属するのかを識別し、識別信
号加工部135で識別された識別信号に対して識別の対
象となっている画素の周辺画素の識別結果を参照して対
象画素に対する処理切り替え時の合成比率を求め、第1
処理部133での入力された画像信号の画像処理出力と
第2処理部134での入力された画像信号の画像処理出
力とを切替部136で合成比率に応じて最終的な出力値
を決定して出力系137から次段へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力された画像
もしくはデータとして与えられた画像に対して最適な画
像処理を施す画像処理装置と、この画像処理装置を有し
て複数の感光体ドラムに各色成分毎の画像を形成して記
録紙上で重ね合わせることによりカラー画像を形成する
カラー複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の感光体ドラムに各色成分毎の画像
を形成して記録紙上で重ね合わせることによりカラー画
像を形成するカラー複写機等の画像形成装置において、
通常、入力されたカラー画像もしくはデータとして与え
られたカラー画像に対して最適な画像処理を施す画像処
理装置を有している。
【0003】従来、このような画像処理装置において
は、文字画像と中間調画像が混在する画像に対して識別
処理を行い、その識別結果によってγ変換やフィルタリ
ング処理などの画像処理を切り替えて画質の向上を図っ
ている。
【0004】しかしながら、このような画像処理装置に
おいて、単純に識別結果に応じて画点ごとに処理を切り
替えてしまうと、誤識別がある場合や切り替え部分に余
裕がある場合、とくに網点を背景とした文字など、文字
周辺の網点が強調されるなどしてノイズとして目立たせ
てしまう恐れがある。このような従来の技術では、識別
の境界に相当する部分や誤識別された部分がノイズとし
て強調されたり、逆に境界がぼけてしまうことがあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、画像
形成装置の画像処理装置において、単純に文字画像や中
間調画像等の異なる種類の画像の識別結果に応じて画点
ごとに処理を切り替えてしまうと、誤識別がある場合や
切り替え部分に余裕がある場合、とくに網点を背景とし
た文字など、文字周辺の網点が強調されるなどしてノイ
ズとして目立たせてしまう恐れがあり、また、識別の境
界に相当する部分や誤識別された部分がノイズとして強
調されたり、逆に境界がぼけてしまうという問題があっ
た。
【0006】そこで、この発明は、異なる種類の画像が
混在する画像に対し識別処理を行って種類毎に適した処
理を行う際、誤判定があったり識別能力が低い場合でも
好ましい画像を得ることができる画像処理装置と画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の画像処理装置
は、入力される画像信号における対象画素もしくは対象
領域が属する画像の種類を識別する識別手段と、この識
別手段からの識別結果を多値になるように演算する演算
手段と、上記画像信号に上記画像の属する種類に適する
画像処理を施す複数の画像処理手段と、この複数の画像
処理手段から与えられる画像処理結果を上記演算手段の
演算結果に応じて切替出力する出力手段とから構成され
ている。
【0008】この発明の画像処理装置は、入力される画
像信号における対象画素もしくは対象領域が属する画像
の種類を識別する識別手段と、この識別手段の識別結果
に対して上記対象画素の周辺画素の識別結果を参照して
処理切り替えの合成比率を演算する演算手段と、上記画
像信号に上記画像の属する種類に適する画像処理を施す
複数の画像処理手段と、この複数の画像処理手段から与
えられる画像処理結果を上記演算手段で演算された合成
比率に応じて切替出力する出力手段とから構成されてい
る。
【0009】この発明の画像処理装置は、入力される画
像信号における対象画素が属する画像の種類を識別する
識別手段と、上記画像信号に上記識別手段で識別される
第1の画像の種類に適する画像処理を施す第1の画像処
理手段と、上記画像信号に上記識別手段で識別される第
2の画像の種類に適する画像処理を施す第2の画像処理
手段と、上記第1、第2の画像処理手段の画像処理結果
を用いて上記対象画素とその周辺画素の上記識別手段の
識別結果に基づいて画像信号を演算して出力する出力手
段とから構成されている。
【0010】この発明の画像形成装置は、原稿から読み
取られた画像信号に基づいて画像を形成する画像形成装
置において、入力される画像信号における対象画素もし
くは対象領域が属する画像の種類を識別する識別手段
と、この識別手段からの識別結果を多値になるように演
算する演算手段と、上記画像信号に上記画像の属する種
類に適する画像処理を施す複数の画像処理手段と、この
複数の画像処理手段から与えられる画像処理結果を上記
演算手段の演算結果に応じて切替出力する出力手段と、
この出力手段から出力される画像処理が施された画像信
号に基づいて画像を形成する画像形成手段とから構成さ
れている。
【0011】この発明の画像形成装置は、原稿から読み
取られた画像信号に基づいて画像を形成する画像形成装
置において、入力される画像信号における対象画素もし
くは対象領域が属する画像の種類を識別する識別手段
と、この識別手段の識別結果に対して上記対象画素の周
辺画素の識別結果を参照して処理切り替えの合成比率を
演算する演算手段と、上記画像信号に上記画像の属する
種類に適する画像処理を施す複数の画像処理手段と、こ
の複数の画像処理手段から与えられる画像処理結果を上
記演算手段で演算された合成比率に応じて切替出力する
出力手段と、この出力手段から出力される画像処理が施
された画像信号に基づいて画像を形成する画像形成手段
とから構成されている。
【0012】この発明の画像形成装置は、原稿から読み
取られた画像信号に基づいて画像を形成する画像形成装
置において、入力される画像信号における対象画素が属
する画像の種類を識別する識別手段と、上記画像信号に
上記識別手段で識別される第1の画像の種類に適する画
像処理を施す第1の画像処理手段と、上記画像信号に上
記識別手段で識別される第2の画像の種類に適する画像
処理を施す第2の画像処理手段と、上記第1、第2の画
像処理手段の画像処理結果を用いて上記対象画素とその
周辺画素の上記識別手段の識別結果に基づいた画像信号
を演算して出力する出力手段と、この出力手段から出力
される画像処理が施された画像信号に基づいて画像を形
成する画像形成手段とから構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は、この発明の画
像処理装置と、この画像処理装置を有する画像形成装置
に係るデジタルカラー複写機の構成を示すものである。
デジタルカラー複写機は、読取手段としてのスキャナ部
1と画像形成手段としてのプリンタ部2とから構成され
ている。
【0014】原稿の画像を読取るスキャナ部1は、その
上部に原稿台カバー3を有し、閉じた状態にある原稿台
カバー3に対向され、原稿Dがセットされる透明なガラ
スからなる原稿台4を有している。原稿台4の下方に
は、原稿台4に載置された原稿Dを照明する露光ランプ
5、露光ランプ5からの光を原稿Dに集光させるための
リフレクター6、および原稿Dからの反射光を図中左方
向に折曲げる第1ミラー7などが配設されている。な
お、これらの露光ランプ5、リフレクター6、および第
1ミラー7は、第1キャリッジ8に固設されている。第
1キャリッジ8は、図示しない歯付きベルト等を介して
図示しないパルスモータに接続され、パルスモータの駆
動力が伝達されて原稿台4に沿って平行に移動されるよ
うになっている。
【0015】第1キャリッジ8に対して図中左側、すな
わち第1ミラー7により反射された反射光が案内される
方向には、図示しない駆動機構たとえば歯付きベルトな
らびにDCモータなどを介して原稿台4と平行に移動可
能に設けられた第2キャリッジ9が配設されている。第
2キャリッジ9には、第1ミラー7により案内される原
稿Dからの反射光を下方に折曲げる第2ミラー11、お
よび第2ミラー11からの反射光を図中右方に折り曲げ
る第3ミラー12が互いに直角に配置されている。第2
キャリッジ9は、第1キャリッジ8に従動されるととも
に、第1キャリッジ8に対して1/2の速度で原稿台4
に沿って平行に移動されるようになっている。
【0016】第2キャリッジ9を介して折返された光の
光軸を含む面内には、第2キャリッジ9からの反射光を
所定の倍率で結像させる結像レンズ13が配置され、結
像レンズ13を通過した光の光軸と略直交する面内に
は、結像レンズ13により集束性が与えられた反射光を
電気信号すなわち画像データに変換するCCDイメージ
センサ(光電変換素子)15が配置されている。
【0017】しかして、露光ランプ5からの光をリフレ
クター6により原稿台4上の原稿Dに集光させると、原
稿Dからの反射光が、第1ミラー7、第2ミラー11、
第3ミラー12、および結像レンズ13を介してCCD
イメージセンサ15に入射され、ここで画像データに変
換される。
【0018】プリンタ部2は、周知の減色混合法に基づ
いて、各色成分毎に色分解された画像、即ち、シアン
(青みがかった紫、以下、Cと示す) 、マゼンタ (赤の
一種、以下、Mと示す) 、イエロー (黄、以下、Yと示
す) 、および墨色 (黒、以下、Kと示す) の4色の画像
をそれぞれ形成する第1乃至第4の画像形成部10y、
10m、10c、10kを有している。
【0019】各画像形成部10y、10m、10c、1
0kの下方には、各画像形成部により形成された各色毎
の画像を図中矢印a方向に搬送する搬送ベルト21を含
む搬送手段としての搬送機構20が配設されている。搬
送ベルト21は、図示しないベルトモータにより矢印a
方向に回転される駆動ローラ91と駆動ローラ91から
所定距離離間された従動ローラ92との間に巻回されて
張設され、矢印a方向に一定速度で無端走行される。な
お、各画像形成部10y、10m、10c、10kは、
搬送ベルト21の搬送方向に沿って直列に配置されてい
る。
【0020】各画像形成部10y、10m、10c、1
0kは、それぞれ、搬送ベルト21と接する位置で外周
面が同一の方向に回転可能に形成された像担持体として
の感光体ドラム61y、61m、61c、61kを含ん
でいる。各感光体ドラムには、各感光体ドラムを所定の
周速度で回転させるための図示しないドラムモータがそ
れぞれ接続されている。
【0021】それぞれの感光体ドラム61y、61m、
61c、61kの軸線は、搬送ベルト21により画像が
搬送される方向と直交するよう配置され、各感光体ドラ
ムの軸線が互いに等間隔に配置される。なお、以下の説
明においては、各感光体ドラムの軸線方向を主走査方向
(第2の方向)とし、感光体ドラムが回転される方向す
なわち搬送ベルト21の回転方向(図中矢印a方向)を
副走査方向(第1の方向)とする。
【0022】各感光体ドラム61y、61m、61c、
61kの周囲には、主走査方向に延出された帯電手段と
しての帯電装置62y、62m、62c、62k、除電
装置63y、63m、63c、63k、主走査方向に同
様に延出された現像手段としての現像ローラ64y、6
4m、64c、64k、下撹拌ローラ67y、67m、
67c、67k、上撹拌ローラ68y、68m、68
c、68k、主走査方向に同様に延出された転写手段と
しての転写装置93y、93m、93c、93k、主走
査方向に同様に延出されたクリーニングブレード65
y、65m、65c、65k、および排トナー回収スク
リュー66y、66m、66c、66kが、それぞれ、
対応する感光体ドラムの回転方向に沿って順に配置され
ている。
【0023】なお、各転写装置は、対応する感光体ドラ
ムとの間で搬送ベルト21を狭持する位置、すなわち搬
送ベルト21の内側に配設されている。また、後述する
露光装置による露光ポイントは、それぞれ帯電装置と現
像ローラとの間の感光体ドラムの外周面上に形成され
る。
【0024】搬送機構20の下方には、各画像形成部1
0y、10m、10c、10kにより形成された画像を
転写する被画像形成媒体としての記録紙Pを複数枚収容
した用紙カセット22a,22bが配置されている。
【0025】用紙カセット22a,22bの一端部であ
って、従動ローラ92に近接する側には、用紙カセット
22a,22bに収容されている記録紙Pを (最上部か
ら)1枚ずつ取り出すピックアップローラ23a,23
bが配置されている。ピックアップローラ23a,23
bと従動ローラ92との間には、用紙カセット22a,
22bから取り出された記録紙Pの先端と画像形成部1
0yの感光体ドラム61yに形成されたyトナー像の先
端とを整合させるためのレジストローラ24が配置され
ている。なお、他の感光体ドラム11y、11m、11
cに形成されたトナー像(m、c、k)は、搬送ベルト
21上を搬送される記録紙Pの搬送タイミングに合せて
各転写位置に供給される。
【0026】レジストローラ24と第1の画像形成部1
0yとの間であって、従動ローラ92の近傍、実質的
に、搬送ベルト21を挟んで従動ローラ92の外周上に
は、レジストローラ24を介して所定のタイミングで搬
送される記録紙Pに、所定の静電吸着力を提供する吸着
ローラ26が配置されている。なお、吸着ローラ26の
軸線と従動ローラ92の軸線は、互いに平行に配置され
る。
【0027】搬送ベルト21の一端であって、駆動ロー
ラ91の近傍、実質的に、搬送ベルト21を挟んで駆動
ローラ91の外周上には、搬送ベルト21上に形成され
た画像の位置を検知するための位置ずれセンサ96が、
駆動ローラ91から所定距離離間して配置されている。
位置ずれセンサ96は、透過型あるいは反射型の光セン
サにより構成される。
【0028】駆動ローラ91の外周上であって位置ずれ
センサ96の下流側の搬送ベルト21上には、搬送ベル
ト21上に付着したトナーあるいは記録紙Pの紙かすな
どを除去する搬送ベルトクリーニング装置95が配置さ
れている。
【0029】搬送ベルト21を介して搬送された記録紙
Pが駆動ローラ91から離脱されてさらに搬送される方
向には、記録紙Pを所定温度に加熱することにより記録
紙Pに転写されたトナー像を溶融し、トナー像を記録紙
Pに定着させる定着装置80が配置されている。定着器
80は、ヒー卜ローラ対81、オイル塗付ローラ82、
83、ウェブ巻き取りローラ84、ウェブローラ85、
ウェブ押し付けローラ86とから構成されている。記録
紙P上に形成されたトナーを記録紙に定着させ、排紙ロ
ーラ対87により排出される。
【0030】各感光体ドラムの外周面上にそれぞれ色分
解された静電潜像を形成する露光装置50は、後述する
画像処理装置にて色分解された各色毎の画像データ
(y、m、c、k)に基づいて発光制御される半導体レ
ーザ60を有している。半導体レーザ60の光路上に
は、レーザービームを反射、走査するポリゴンモータ5
4に回転されるポリゴンミラー51、およびポリゴンミ
ラー51を介して反射されたレーザービームの焦点を補
正して結像させるためのfθレンズ52、53が順に設
けられている。
【0031】fθレンズ53と各感光体ドラム61y、
61m、61c、61kとの間には、fθレンズ53を
通過された各色毎のレーザービームを各感光体ドラムの
露光位置に向けて折り曲げる第1の折り返しミラー55
(y、m、c、k)、および、第1の折り返しミラー5
5y、55m、55cにより折り曲げられたレーザービ
ームを更に折り曲げる第2および第3の折り返しミラー
56(y、m、c)、57(y、m、c)が配置されて
いる。なお、黒用のレーザービームは、第1の折り返し
ミラー55kにより折り返された後、他のミラーを経由
せずに感光体ドラム61kに案内される。
【0032】図2には、図1におけるデジタルカラー複
写機の電気的接続および制御のための信号の流れを概略
的に表わすブロック図が示されている。図2によれば、
デジタルカラー複写機において、主制御部30内のメイ
ンCPU31とスキャナ部1のスキャナCPU100と
プリンタ部2のプリンタCPU110の3つのCPUで
構成される。メインCPU31は、プリンタCPU11
0と共有RAM35を介して双方向通信を行うものであ
り、メインCPU31は動作指示をだし、プリンタCP
U110は状態ステータスを返すようになっている。プ
リンタCPU110とスキャナCPU100はシリアル
通信を行い、プリンタCPU110は動作指示をだし、
スキャナCPU100は状態ステータスを返すようにな
っている。
【0033】操作パネル40はメインCPU31に接続
され、全体を制御するパネルCPU41、液晶表示器4
2、及びプリントキー43とから構成されている。主制
御部30は、メインCPU31、ROM32、RAM3
3、NVM34、共有RAM35、画像処理装置36、
ページメモリ制御部37、ページメモリ38、プリンタ
コントローラ39、およびプリンタフォントROM12
1によって構成されている。
【0034】メインCPU31は、主制御部30の全体
を制御するものである。ROM32は、制御プログラム
が記憶されている。RAM33は、一時的にデータを記
憶するものである。
【0035】NVM(持久ランダムアクセスメモリ:no
nvolatile RAM)34は、バッテリ(図示しない)に
バックアップされた不揮発性のメモリであり、電源を切
った時NVM34上のデータを保持するようになってい
る。
【0036】共有RAM35は、メインCPU31とプ
リンタCPU110との間で、双方向通信を行うために
用いるものである。ページメモリ制御部37は、ページ
メモリ38に画像データを記憶したり、読出したりする
ものである。ページメモリ38は、複数ページ分の画像
データを記憶できる領域を有し、スキャナ部1からの画
像データを圧縮したデータを1ページ分ごとに記憶可能
に形成されている。
【0037】プリンタフォントROM121には、プリ
ントデータに対応するフォントデータが記憶されてい
る。プリンタコントローラ39は、パーソナルコンピュ
ータ等の外部機器122からのプリントデータをそのプ
リントデータに付与されている解像度を示すデータに応
じた解像度でプリンタフォントROM121に記憶され
ているフォントデータを用いて画像データに展開するも
のである。
【0038】スキャナ部1は、スキャナ部1の全体を制
御するスキャナCPU100、制御プログラム等が記憶
されているROM101、データ記憶用のRAM10
2、CCDイメージセンサ15を駆動するCCDドライ
バ103、露光ランプ5およびミラー7、11、12等
を移動するモータの回転を制御するスキャンモータドラ
イバ104、CCDイメージセンサ15からのアナログ
信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路とCC
Dイメージセンサ15のばらつきあるいは周囲の温度変
化などに起因するCCDイメージセンサ15からの出力
信号に対するスレッショルドレベルの変動を補正するた
めのシェーディング補正回路とシェーディング補正回路
からのシェーディング補正されたディジタル信号を一旦
記憶するラインメモリからなる画像補正部105によっ
て構成されている。
【0039】プリンタ部2は、プリンタ部2の全体を制
御するプリンタCPU110、制御プログラム等が記憶
されているROM111、データ記憶用のRAM11
2、半導体レーザ60による発光をオン/オフするレー
ザドライバ113、露光装置50のポリゴンモータ54
の回転を制御するポリゴンモータドライバ114、搬送
機構20による用紙Pの搬送を制御する紙搬送部11
5、帯電装置62y、62m、62c,62k、現像ロ
ーラ64y、64m、64c、64k、転写装置93
y、93m、93c、93kを用いて帯電、現像、転写
を行う現像プロセス部116、定着器80を制御する定
着制御部117、およびオプション部118によって構
成されている。
【0040】また、画像処理装置36、ページメモリ3
8、プリンタコントローラ39、画像補正部105、レ
ーザドライバ113は、画像データバス120によって
接続されている。
【0041】図3は、画像処理装置36の構成例を示す
もので、以下に図3の各部の機能について説明する。原
稿から読み取られた画像の拡大、縮小の際には、主走査
方向に読み取られた画像に対してはデジタル処理、副走
査方向に読み取られた画像に対してはスキャナキャリッ
ジの移動速度を変えることで行うが、RGB3ラインC
CDセンサ(8ラインピッチ)を用いた構成の場合、等
倍/整数倍時は問題ないが、その他の倍率時ではR、
G、B間で副走査方向に位置ずれが生じる。位置合せ補
間部201では、このずれ量をもとに画素値を補間し位
置ずれを補うようになっている。
【0042】ACS202は、原稿がカラー原稿である
のか、モノクロ原稿であるかを判定するものである。プ
リスキャン時に、上記判定を行い本スキャン時にカラー
処理とモノクロ処理とのいずれかに切り替えるようにな
っている。
【0043】スキャナ入力信号はRGBであるが、プリ
ンタ信号はCMYKであるため、色信号の変換が必要で
ある。色変換部205では、RGB信号をCMY信号に
変換するもので、ユーザの好みによる色調整も色変換部
205のパラメータを切り替えることで行われる。な
お、K信号は墨入れ部217で生成される。
【0044】モノクロ生成部206は、モノクロコピー
モード時にRGBカラー信号からモノクロ信号を生成す
る。下地除去部207、ヒストグラム生成部204、下
地/文字レベル検出部213は、例えば、新聞等の下地
のある原稿の下地を除去するものである。すなわち、ま
ず、ヒストグラム生成部204にて原稿のカラー濃度ヒ
ストグラムを生成し、そのヒストグラムの値から下地の
色レベルおよび文字部のレベルを検出し、その検出レベ
ルを基に下地除去部207にて下地部を除去し、文字部
を濃く出力することができる。
【0045】マクロ識別部208は、原稿中の写真領域
と文字領域とを判定する。すなわち、原稿をプリスキャ
ンしてページメモリ38に入力されたラン画像を基に大
局的に判定する。マクロ識別部208での領域識別結果
は、一旦、識別メモリ209に格納される。、本スキャ
ン時に、入力高画質化部130に出力されるようになっ
ている。
【0046】入力高画質化部130は、詳しくは後述す
るが原稿中の写真領域と文字領域とを判定する。ここで
は、例えば、3×3画素程度の局所領域を参照し判定を
行う。この判定結果に基づき黒文字生成部216、セレ
クタ218、記録処理部220、スクリーン処理部22
1における処理を切り替えるようになっている。また、
入力高画質化部130は、高画質化処理を行って処理結
果の画像を拡大・縮小部215に出力する。
【0047】拡大・縮小部215は、主走査方向の拡大
/縮小処理を行う。電子ソートや画像の回転処理では、
画像をページメモリ(PM)233に一旦蓄積し、各処
理部では処理対象の必要部分を随時メモリ233から読
み出して処理実行を行うため、画像の任意領域を一定レ
ートで読み出す必要がある。従って、ページメモリ23
3に画像を蓄積する際には、まず、YIQ変換部23
1、誤差拡散部232で固定長の圧縮/伸長処理を行う
ようになっている。
【0048】YIQ変換部231では、CMYの画像信
号をYIQ信号に変換して色成分の冗長性を削除し、誤
差拡散部232では誤差拡散により階調性を保存しつつ
ビット削減を行う。ページメモリ233から圧縮された
画像データを読み出す際には、CMY変換部236に
て、画像データの伸長とYIQ信号からCMY信号への
変換を行うようになっている。
【0049】ページメモリ233だけでは容量不十分な
電子ソート機能の動作時には、ハードディスク装置(H
DD)235に画像データを蓄積するようになってい
る。その際、HDD235へのアクセス速度には制限が
あるため、できるだけ圧縮効率のよい可変長圧縮処理を
可変長圧縮部234にて行うようになっている。
【0050】黒文字生成部216は、CMYの各色信号
を重ねてK信号を生成するようになっている。しかし、
黒文字は、CMYの各色信号を重ねて記録するよりも黒
一色で記録した方が色と解像性の両面で高画質となる。
従って、セレクタ218では、墨入れ部217の出力と
黒文字生成部216の出力とを入力高画質化部130か
ら出力される識別信号にて切り替えて、γ補正部219
に出力するようになっている。
【0051】γ補正部219ではプリンタのγ特性の補
正を行う。この補正の際には、CMYK毎に設定されて
いるγテーブルを参照して行うようになっている。記録
処理部220は、誤差拡散等の階調処理を行い、例え
ば、入力8ビットの画像信号を階調性を損なわずに4ビ
ット程度の信号の変換するようになっている。
【0052】例えば、4連タンデム方式のプリンタの場
合、4色の画像信号を記録する位相がそれぞれ異なるた
め、ダイレクトメモリ(DM)240にて、各画像信号
に対し、その位相に見合う遅延を施すようになってい
る。また、4連タンデム方式のプリンタの場合、各色の
画像信号を同じ万線構造で出力すると、各色の僅かなス
キューや倍率誤差等でモアレや色誤差が生じる。そのた
め、スクリーン処理部221では、各色のスクリーンに
角度をつけ、モアレや色誤差の発生を抑制するようにな
っている。
【0053】パルス幅変換部223は、上記各部で画像
処理される信号レベルと記録濃度とがリニアでないた
め、プリンタのレーザ変調部のパルス駆動時間を制御
し、リニアな特性となるようパルス幅を変換するように
なっている。
【0054】なお、プリンタインタフェース(I/F)
237、スキャナインタフェース(I/F)238、及
びプリンタインタフェース(I/F)239は、外部機
器と接続するためのものである。
【0055】図4は、第1実施例に係る入力高画質化部
130の構成を示すものである。すなわち、入力高画質
化部130は、上述したスキャナ部1等からのCMYな
どの画像信号Dが入力される入力系131、識別手段と
しての領域識別部132、複数の画像処理手段としての
第1処理部133と第2処理部134、演算手段として
の識別信号加工部135、及び出力手段としての切替部
136とプリンタ部2等へ処理画像信号を出力する出力
系137とから構成されている。
【0056】図4において、まず、画像信号Dが入力系
131より入力される。画像信号Dは、「0」の場合は
非印字、「1」の場合はベタをそれぞれ表している。こ
の画像信号Dは、領域識別部132、第1処理部133
および第2処理部134へ入力される。
【0057】領域識別部132は、ここでは入力された
対象画素が文字画像に属するものであるか、階調画像も
しくは下地画像に属するのかを識別するものである。領
域識別部132では、下地部分が網点などのパターンで
構成されている場合を考慮して、予め低域通過フィルタ
をかけるなどしてテクスチャ成分を除去することにより
文字部として識別されるのを防いでいる。つぎに対象画
素を含む小領域内の画素値の最大値と最小値との差を求
めて(たとえばバット法など)、その差が所定の値以上
である場合に対象画素を文字として識別する。
【0058】この領域識別部132からの識別結果は、
識別信号として、たとえば2値(非文字→「0」、文字
→「1」)で出力され、識別信号加工部135へ入力さ
れる。
【0059】この識別信号は、識別エラーが孤立点とし
て存在する場合や、下地パターン上の文字の周辺部のテ
クスチャまでが文字画素として識別された場合にそのま
ま識別信号として切り替えに用いて文字専用の処理を適
用すると、その部分がノイズとして目立ってしまう。こ
れを防止するために、この識別信号加工部135にて、
識別信号に対して識別の対象となっている画素の周辺画
素の識別結果を参照して対象画素に対する処理切り替え
時の合成比率を求める(スムージング処理)。
【0060】図5は、この対象画素と周辺画素配列を表
したものである。図5は、参照範囲が3×3で、9画素
のうち対象画素を含む2画素が文字として識別された場
合の一例を示している。このようにほとんど文字と識別
されている画素が周辺にほとんどない画素は、ノイズも
しくは文字の周辺部である可能性が高い。このような場
合、識別信号加工部135は、文字識別の合成比率を低
くして処理の切り替えを行うようにする。この合成比率
αは一般式で次のように表される。
【0061】α=k/(m×n1)………(1) ここで、m、n1は参照領域の主走差方向および副走差方
向のそれぞれの画素数、kは参照領域のうち文字である
と識別された画素数、αは対象画素の識別に対する合成
比率を表している。
【0062】図6は、文字画素数kと合成比率αとの関
係を表したものである。図6の(a)は、上述の式
(1)に示したような標準的な合成比率の例を表してい
る。また、画像を作成、もしくは入力した環境によって
入力系のMTF(Modulation Transfer Function)特性
で高域のモジュレーションの再現性が悪く、実際の文字
部分より大きい範囲を文字領域として判定したり、逆に
文字として判定した範囲が文字領域ぎりぎりの範囲であ
ったりした場合、文字と判定された画素を優先させた
り、下地部分の方を優先させたりすることで切り替えの
出力がより好ましいものになる。
【0063】このような処理に対応させるための処理の
一例として、図6の(b)に文字優先の文字画素数−合
成比率の関係、図6の(c)に下地優先の文字画素数−
合成比率の関係を示している。図6の(b)の文字優先
処理の場合は、例えば参照領域のうちk0画素分残って
も文字画素であると判定されたならば、文字用の処理の
合成比率を1とする処理で、合成比率αは次式で求めら
れる。
【0064】α=k/(m×n1−k0)………(2) また、図6の(c)の下地優先処理の場合、例えば参照
領域中k0画素分文字と識別されたとしても無視するな
らば、合成比率αを求める式は次式の通りになる。
【0065】 α=(k−k0)/(m×n1−k0)………(3) 上述したような操作によって識別信号を加工することに
よって求められた合成比率は切替部136へ入力され
る。
【0066】次に、第1処理部133、第2処理部19
4で行われる画像処理の詳細について説明する。文字画
像と階調画像が混在する画像において高画質化処理とし
て最もポピュラーなのはフィルタの切り替えである。
【0067】図7は、2種類のフィルタ処理用のオペレ
ータの組み合わせ例を表わしたものである。例えば、第
1処理部133を低域通過フィルタ(LPF)、第2処
理部134を高域強調フィルタ(HEF)とする。
【0068】図7の(a)は、第1処理部133の低域
通過フィルタで、下地部分であると識別された画素に対
して適用する。下地部分が(テクスチャを含む場合は特
に)滑らかに再現することが求められており、対象画素
に対してn×n1(n1>1の整数)の平均化した値を出力
とする場合が多い。ここでは特に平均化の際の対象画素
の比率を高くできるように係数fl(0<fl<1)を当て
はめた場合を示す。対象画素の信号値をDij、hn=int
((u-1)/2) とすると、このフィルタを適用したときの出
力D1ijは次式で表される。
【0069】 逆に、文字などの画像はシャープな出力が求められてい
るので、図7の(b)に示されるようなn×nオペレー
タを用いた第2処理部134の高域強調フィルタをかけ
ることが多い。高域強調フィルタで用いる係数をfh(fh
>0)とすると、対象画素のフィルタ出力値D2ijは次
式の、 より求めることができる。
【0070】切替部136では、これらの処理の出力を
合成比率に応じて最終的な出力値を決定する。この出力
値Doijは合成比率α、フィルタ出力D2ijおよびD1
ijから次式にて求められる。
【0071】 Doij=α・D2ij(1−α)・D1ij………………(6) このような処理を行うことで、文字画像や階調画像が混
在する画像、テクスチャのある下地上の文字がある画像
に対して文字識別を行い、それぞれに適したフィルタリ
ング処理を画素単位で切り替える場合も切り替え部分や
誤識別された画素のノイズが強調されることなく行うこ
とが可能になる。
【0072】また、以下に示すように同じ構成で、第1
処理部133、第2処理部134をγ変換に置き換えて
画質の向上をはかることも可能である。処理切り替えの
合成比率αは上述と同様にして求められる。第1処理部
133および第2処理部134において、図8の
(a)、(b)に示すようにそれぞれに適したγ特性を
かける。
【0073】図8の(a)は、非文字領域に対するγ変
換特性で、滑らかな画像を得ることができるように比較
的軟調な特性を適用することが望ましい。一方、図8の
(b)は、文字部に対するγ特性であるが、文字は読み
やすいようにコントラストを高めたいという目的から図
8の(a)に示した特性よりも調子の硬い特性を用い
る。なお、切り替えの方法については上述したフィルタ
(第1処理部133、第2処理部134)と同じように
して切り替える。
【0074】上述したように第1実施例によれば、文字
もしくはグラフなどの画像の鮮鋭度が求められる画像と
階調画像のように滑らかさが求められる画像とを識別
し、その処理を異ならせることで、それぞれに適した処
理がなされるようにする。そして、対象画素の周辺画素
の識別結果を参照して対象画素の識別の重み付けに反映
させて、画像の入力装置のMTF(Modulation Transfe
r Function)特性やノイズの混入などの影響で識別エラ
ーが発生したり、識別の切り替え部分に不適切な処理が
行われて画質が低下するのを防止することができる。
【0075】さらに、単純に低域通過フィルタを識別結
果にかけるより周辺画素を参照することにより、文字な
どのエッジ部分がぼけてしまうのも防ぐことができる。
図9は、入力高画質化部130の回路構成例を示すもの
である。
【0076】入力系131は、ラインメモリ151a〜
151pから構成されている。第1処理部133は、L
PF処理部153C、レンジ補正基準補正値算出部17
1C、レンジ補正部172C、LPF処理部153M、
レンジ補正基準補正値算出部171M、レンジ補正部1
72M、LPF処理部153Y、レンジ補正基準補正値
算出部171Y、レンジ補正部172Yとから構成され
ている。
【0077】第2処理部134は、HEF処理部154
C、HEF処理部154M、HEF処理部154Yとか
ら構成されている。切替部136は、フィルタ組み合わ
せ部156C、フィルタ組み合わせ部156M、フィル
タ組み合わせ部156Yとから構成されている。
【0078】領域識別部132は、CMY・Y変換部1
61、LPF処理部162、ラインメモリ163a〜1
63c、ミクロ識別部152とから構成されている。識
別信号加工部135は、高濃度検出部164、無彩色検
出部165、合成部166、ラインメモリ167a〜1
67g、膨張処理部168、ラインメモリ169a,1
69b、スムース切替部170とから構成されている。
【0079】切替部136は、フィルタ組み合わせ部1
56C,156M,156Yとから構成されている。出
力系137は、フィルタ組み合わせ部156C,156
M,156Yからの信号を拡大縮小部215へ出力す
る。
【0080】次に、第2実施例について説明する。図1
0は、第2実施例に係る入力高画質化部140の構成を
示すものである。なお、第1実施例と同一箇所には同一
符号を付して説明を省略する。
【0081】第2実施例では、第1実施例の識別信号加
工部135における識別信号加工の機能を切替部138
にもたせて第1実施例と同様の処理を行う。ただし、こ
こでは第1実施例で示した処理の合成比率αは求めない
ので、第1処理部133の出力をD1ij、第2処理部1
34の出力をD2ij、m n1の参照範囲中、第2処理部1
34を適応させると判定された画素数をk2とすると、
切替部138における処理は次式で表すようになる。
【0082】 Doij=k2/(m×n1) ・D2ij−(1−k2/(m×n1))・D1ij……(7) このようにして求めた出力Doijは、出力系137から
後段へ供給される。このような構成で処理を行うことで
画像のそれぞれの部分に最も適した処理を行い、誤識別
が多少ある場合でもそれがノイズとして目立たないよう
にすることができる。
【0083】以上説明したように上記発明の実施の形態
によれば、文字もしくはグラフなどの画像などの鮮鋭度
が求められる画像と階調画像のように滑らかさが求めら
れる画像とが混在する画像に対して識別処理を行い、そ
れぞれに適した処理を施す際、対象画素の周辺画素の識
別結果を参照して対象画素の識別の合成比率に反映さ
せ、画像の入力装置のMTF特性やノイズの混入などの
影響で識別エラーが発生した場合、あるいは識別の切り
替え部分に不適切な処理が行われるなどしても画質が低
下するのを防止することができる。さらに、合成比率を
求める際のパラメータの適正化により、文字などのエッ
ジ部分がぼけてしまうのを防ぎつつ、良好な出力画像を
得ることが可能となる。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
異なる種類の画像が混在する画像に対し識別処理を行っ
て種類毎に適した処理を行う際、誤判定があったり識別
能力が低い場合でも好ましい画像を得ることができる画
像処理装置と画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置に係るデジタルカラー
複写機の構成を示す断面図。
【図2】デジタルカラー複写機の概略構成を示す図。
【図3】画像処理装置の概略構成を示す図。
【図4】第1実施例に係る入力高画質化部の構成を示す
ブロック図。
【図5】対象画素と周辺画素配列とを示す図。
【図6】文字画素数と合成比率との関係を示す図。
【図7】2種類のフィルタ処理を説明するための図。
【図8】非文字領域と文字領域に対するγ変換特性を説
明するための図。
【図9】入力高画質化部の回路構成例を示す図。
【図10】第2実施例に係る入力高画質化部の構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
1…スキャナ部 2…プリンタ部 31…メインCPU 36…画像処理装置 100…スキャナCPU 110…プリンタCPU 130…入力高画質化部 131…入力系 132…領域識別部 133…第1処理部 134…第2処理部 135…識別信号加工部 136…切替部 137…出力部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/40 101E

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される画像信号における対象画素も
    しくは対象領域が属する画像の種類を識別する識別手段
    と、 この識別手段からの識別結果を多値になるように演算す
    る演算手段と、 上記画像信号に上記画像の属する種類に適する画像処理
    を施す複数の画像処理手段と、 この複数の画像処理手段から与えられる画像処理結果を
    上記演算手段の演算結果に応じて切替出力する出力手段
    と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記演算手段は、識別結果より得られた
    対象画素の周辺画素を参照したスムージング処理を施す
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記識別手段は、文字画像であるか中間
    調画像であるかを識別することを特徴とする請求項1記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記演算手段は、上記対象画素の周辺画
    素の識別結果を参照して対象画素の所定の係数または異
    なる画像処理を行った画像を合成する合成比を演算する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記対象画素の周辺画素の範囲は、上記
    識別手段の識別処理の際に参照する画素の範囲と同じ
    か、またはその範囲を含む広い範囲であることを特徴と
    する請求項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記複数の画像処理手段は、高域強調、
    低域通過などの機能をもつフィルタリング処理であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記複数の画像処理手段は、γ変換など
    の濃度調整に係る処理であることを特徴とする請求項1
    記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 入力される画像信号における対象画素も
    しくは対象領域が属する画像の種類を識別する識別手段
    と、 この識別手段の識別結果に対して上記対象画素の周辺画
    素の識別結果を参照して処理切り替えの合成比率を演算
    する演算手段と、 上記画像信号に上記画像の属する種類に適する画像処理
    を施す複数の画像処理手段と、 この複数の画像処理手段から与えられる画像処理結果を
    上記演算手段で演算された合成比率に応じて切替出力す
    る出力手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 入力される画像信号における対象画素も
    しくは対象領域が属する画像の種類を識別する識別手段
    と、 この識別手段の識別結果に対して上記対象画素の周辺画
    素の識別結果を参照して処理切り替えの合成比率を演算
    する演算手段と、 上記画像信号に高域強調フィルタリング処理と低域通過
    フィルタリング処理とを施す複数の画像処理手段と、 この複数の画像処理手段から与えられる画像処理結果を
    上記演算手段で演算された合成比率に応じて切替出力す
    る出力手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】 入力される画像信号における対象画素
    もしくは対象領域が属する画像の種類を識別する識別手
    段と、 この識別手段の識別結果に対して上記対象画素の周辺画
    素の識別結果を参照して処理切り替えの合成比率を演算
    する演算手段と、 上記画像信号に非文字領域に対するγ特性と文字部に対
    するγ特性とで画像処理を施す複数の画像処理手段と、 この複数の画像処理手段から与えられる画像処理結果を
    上記演算手段で演算された合成比率に応じて切替出力す
    る出力手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 入力される画像信号における対象画素
    が属する画像の種類を識別する識別手段と、 上記画像信号に上記識別手段で識別される第1の画像の
    種類に適する画像処理を施す第1の画像処理手段と、 上記画像信号に上記識別手段で識別される第2の画像の
    種類に適する画像処理を施す第2の画像処理手段と、 上記第1、第2の画像処理手段の画像処理結果を用いて
    上記対象画素とその周辺画素の上記識別手段の識別結果
    に基づいて画像信号を演算して出力する出力手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  12. 【請求項12】 原稿から読み取られた画像信号に基づ
    いて画像を形成する画像形成装置において、 入力される画像信号における対象画素もしくは対象領域
    が属する画像の種類を識別する識別手段と、 この識別手段からの識別結果を多値になるように演算す
    る演算手段と、 上記画像信号に上記画像の属する種類に適する画像処理
    を施す複数の画像処理手段と、 この複数の画像処理手段から与えられる画像処理結果を
    上記演算手段の演算結果に応じて切替出力する出力手段
    と、 この出力手段から出力される画像処理が施された画像信
    号に基づいて画像を形成する画像形成手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 原稿から読み取られた画像信号に基づ
    いて画像を形成する画像形成装置において、 入力される画像信号における対象画素もしくは対象領域
    が属する画像の種類を識別する識別手段と、 この識別手段の識別結果に対して上記対象画素の周辺画
    素の識別結果を参照して処理切り替えの合成比率を演算
    する演算手段と、 上記画像信号に上記画像の属する種類に適する画像処理
    を施す複数の画像処理手段と、 この複数の画像処理手段から与えられる画像処理結果を
    上記演算手段で演算された合成比率に応じて切替出力す
    る出力手段と、 この出力手段から出力される画像処理が施された画像信
    号に基づいて画像を形成する画像形成手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 原稿から読み取られた画像信号に基づ
    いて画像を形成する画像形成装置において、 入力される画像信号における対象画素が属する画像の種
    類を識別する識別手段と、 上記画像信号に上記識別手段で識別される第1の画像の
    種類に適する画像処理を施す第1の画像処理手段と、 上記画像信号に上記識別手段で識別される第2の画像の
    種類に適する画像処理を施す第2の画像処理手段と、 上記第1、第2の画像処理手段の画像処理結果を用いて
    上記対象画素とその周辺画素の上記識別手段の識別結果
    に基づいた画像信号を演算して出力する出力手段と、 この出力手段から出力される画像処理が施された画像信
    号に基づいて画像を形成する画像形成手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008092541A (ja) * 2006-09-06 2008-04-17 Sharp Corp 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2010117814A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Seiko Epson Corp 印刷システム
JP2011139314A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Canon Inc 画像処理装置およびその方法

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