JPH11159246A - 安全装置付きパワーウィンド装置 - Google Patents

安全装置付きパワーウィンド装置

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JPH11159246A
JPH11159246A JP9332021A JP33202197A JPH11159246A JP H11159246 A JPH11159246 A JP H11159246A JP 9332021 A JP9332021 A JP 9332021A JP 33202197 A JP33202197 A JP 33202197A JP H11159246 A JPH11159246 A JP H11159246A
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pulse
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リミットスイッチが故障した場合にその故障
を検知し、より利便性の高いフェールセーフ機能を付加
させる。 【解決手段】 挟み込みカウンタ43は、ウィンドガラ
ス7がアップ中における異物の挟み込み回数を計数し、
挟み込み回数が所定の挟み込み回数に達したときリミッ
トスイッチ8が故障したと判定してウィンドガラスをダ
ウンさせて全開位置に停止させ、その後にウィンドガラ
スが全開位置からアップするとき、全開位置からパルス
発生器24のパルス信号のパルス数をカウントすること
でウィンドガラスの位置を検出し、アップ出力制御部4
9は、パルスカウント値に基づきウィンドガラスを全開
位置から所定位置までは連続してアップさせ、所定位置
からはウィンドガラスを所定量ずつアップさせて停止さ
せるアップ出力停止処理を全閉位置まで繰り返し行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のウィンドガ
ラスをモータ等の駆動源によってアップダウンさせ、ウ
ィンドガラスとサッシとの間の異物の挟み込みを検知し
て安全制御動作を行ない、リミットスイッチ等が故障し
た場合にその故障を検出し、利便性の高いフェールセー
フ機能を付加させた安全装置付きパワーウィンド装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車にはウィンドガラスを自動的に開
閉動作(アップダウン動作)させるパワーウィンド装置
が装備されている。このパワーウィンド装置では、ウィ
ンドガラスとサッシとの間に手や頭部などの異物を挟み
込むことがしばしばある。この場合、異物の挟み込みを
検出し、ウィンドガラスのアップダウン動作を停止させ
て、事故を未然に防止する安全制御動作を行なう安全装
置が自動車には装備されている。
【0003】この安全装置では、ウィンドガラスを駆動
するモータの回転数に応じた周波数のパルスをパルス発
生器(パルスセンサ)で発生し、発生したパルスに基づ
きモータの回転速度を速度検出部で検出し、このモータ
の回転速度が低下することで、異物がウィンドガラスに
挟み込まれたことを検出して、ウィンドガラスをダウン
させる安全制御動作を行ない、挟み込みを防止してい
る。
【0004】また、全閉領域の近傍には位置検出スイッ
チとしてのリミットスイッチが設けられ、このリミット
スイッチがOFFであるときの位置検出信号により、そ
のリミットスイッチ取付位置よりも下側の領域を安全制
御領域として、挟み込み検出を行ない安全制御動作を行
なっている。
【0005】一方、リミットスイッチがONであるとき
の位置検出信号により、そのリミットスイッチ取付位置
よりも上側の領域を非安全制御領域(全閉領域)とし
て、安全制御動作を解除している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リミッ
トスイッチが故障する場合もある。例えば、リミットス
イッチがOFFのままで故障した場合には、ウィンドガ
ラスが全閉しても、挟み込みと判断してウィンドガラス
をダウンさせてしまう。また、オートアップスイッチ等
でアップ指示が続いていると、アップ中に挟み込みを検
出してウィンドガラスが所定時間ダウンし、その後にア
ップ指示によるウィンドガラスがアップして、また挟み
込みを検出するという連続挟み込みを繰り返すため、ウ
ィンドガラスを全閉できない状態が続く。
【0007】このため、リミットスイッチが故障したと
きのフェールセーフ機能として、例えば、3回連続して
異物の挟み込みを検出した場合には、オートアップ機能
を停止させる方法が知られている。
【0008】さらに、ウィンドガラスを所定下降量、例
えば40cmだけダウンさせ、ウィンドガラスをその所
定下降量の位置から例えば、5cmずつアップさせて停
止させる処理を繰り返し行ないウィンドガラスを全閉さ
せる方法も考えられる。
【0009】しかし、ウィンドガラスを5cmずつアッ
プしていくため、ウィンドガラスが全閉位置に達するま
でにはかなりの時間がかかってしまう。また、ウィンド
ガラスの位置が全閉位置(上端位置)から0.4cm〜
20cmの領域では、アメリカのFMVSS規格によ
り、挟み込み防止機能が必要であるが、ウィンドガラス
の位置が上端位置から0.4cm〜20cmの領域より
も下側にある場合では、挟み込み防止機能(安全制御動
作)は特に必要ではない。
【0010】本発明は、リミットスイッチが故障した場
合にその故障を検知し、必要な領域のみフェールセーフ
機能を行ない、より利便性の高い機能を有する安全装置
付きパワーウィンド装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために以下の手段を採用した。請求項1の発明は、
車両のウィンドガラスを駆動源でアップダウンさせ、位
置検出スイッチからの信号でウィンドガラスの安全制御
領域を判定し、駆動源の回転速度に応じた周波数のパル
ス信号を発生手段で発生し、パルス信号に基づき安全制
御領域において異物の挟み込みを検出手段で検出して安
全制御動作を行なう安全装置付きパワーウィンド装置で
あって、ウィンドガラスがアップ中に前記検出手段が複
数回挟み込みを検出した場合にその挟み込み回数を計数
する挟み込み計数手段と、前記挟み込み回数が所定の挟
み込み回数に達したとき前記位置検出スイッチが故障し
たと判定してウィンドガラスをダウンさせて第1の位置
に停止させる故障判定手段と、ウィンドガラスが第1の
位置に停止した後にウィンドガラスが第1の位置からア
ップするとき、第1の位置から前記発生手段のパルス信
号のパルス数をカウントするパルス計数手段と、カウン
トされたパルスカウント値に基づきウィンドガラスを第
1の位置から第2の位置までは連続してアップさせ、第
2の位置からはウィンドガラスを所定量ずつアップさせ
て停止させるアップ出力停止処理を全閉位置まで繰り返
し行なうアップ出力制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0012】この発明によれば、ウィンドガラスがアッ
プ中に検出手段が複数回挟み込みを検出した場合に挟み
込み計数手段が挟み込み回数を計数すると、計数された
挟み込み回数が所定の挟み込み回数に達したとき、故障
判定手段は、位置検出スイッチが故障したと判定してウ
ィンドガラスをダウンさせて第1の位置に停止させる。
そして、ウィンドガラスが第1の位置に停止した後にウ
ィンドガラスが第1の位置からアップするとき、パルス
計数手段が第1の位置から発生手段のパルス信号のパル
ス数をカウントすると、アップ出力制御手段は、カウン
トされたパルスカウント値に基づきウィンドガラスを第
1の位置から第2の位置までは連続してアップさせ、第
2の位置からはウィンドガラスを所定量ずつアップさせ
て停止させるアップ出力停止処理を全閉位置まで繰り返
し行なう。
【0013】このように、位置検出スイッチが故障した
場合にその故障を検出し、さらに、ウィンドガラスの位
置を検出し、安全制御動作があまり必要でない第1の位
置から第2の位置までの領域では、ウィンドガラスを連
続してアップさせ、安全制御動作が必要な第2の位置よ
りも上側の領域では、ウィンドガラスを小刻みにアップ
させて停止させるアップ出力停止処理を全閉位置まで繰
り返し行なう。すなわち、安全制御動作が必要な領域の
みフェールセーフ機能を行なうことでより利便性の高い
機能になる。
【0014】請求項2の発明は、車両のウィンドガラス
を駆動源でアップダウン動作させ、位置検出スイッチか
らの信号でウィンドガラスの安全制御領域を判定し、駆
動源の回転速度に応じた周波数のパルス信号を発生手段
で発生し、パルス信号に基づき安全制御領域において異
物の挟み込みを検出手段で検出して安全制御動作を行な
う安全装置付きパワーウィンド装置であって、ウィンド
ガラスがアップ中に前記検出手段が複数回挟み込みを検
出した場合にその挟み込み回数を計数する挟み込み計数
手段と、前記挟み込み回数が所定の挟み込み回数に達し
たとき前記位置検出スイッチが故障したと判定してウィ
ンドガラスをダウンさせて第1の位置に停止させる故障
判定手段と、ウィンドガラスが第1の位置に停止した後
にウィンドガラスが第1の位置からアップするとき、タ
イマ時間をカウントする計時手段と、カウントされたタ
イマ時間に基づきウィンドガラスを第1の位置から第1
の所定時間連続してアップさせ、第1の所定時間経過時
からはウィンドガラスを第2の所定時間ずつアップさせ
て停止させるアップ出力停止処理を全閉位置まで繰り返
し行なうアップ出力制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0015】この発明によれば、ウィンドガラスが第1
の位置に停止した後にウィンドガラスが第1の位置から
アップするとき、計時手段がタイマ時間をカウントする
と、アップ出力制御手段は、カウントされたタイマ時間
に基づきウィンドガラスを第1の位置から第1の所定時
間連続してアップさせ、第1の所定時間経過時からはウ
ィンドガラスを第2の所定時間ずつアップさせて停止さ
せるアップ出力停止処理を全閉位置まで繰り返し行な
う。すなわち、安全制御動作が必要な領域のみフェール
セーフ機能を行なうことでより利便性の高い機能にな
る。
【0016】請求項3の発明は、前記第1の位置がウィ
ンドガラスの全開位置に設定されていることを特徴とす
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の安全装置付きパワ
ーウィンド装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説
明する。本発明の安全装置付きパワーウィンド装置は、
自動車の運転席ユニット,助手席ユニット,左後部席ユ
ニット及び右後部席ユニットの各ユニットに搭載され、
ウィンドガラスに異物を挟み込んだ状態を検出して安全
制御動作を行なう。
【0018】図1に各ユニットに搭載された安全装置付
きパワーウィンド装置の概略構成ブロック図を示す。図
1に示す安全装置付きパワーウィンド装置において、パ
ワーウィンドスイッチ1は、定電圧供給回路5、SW入
力回路10、マイクロコンピュータ21、ドライバ4
1、パルスカウンタ45を有する。定電圧供給回路5
は、電源3からの電圧を一定電圧に変換して、その一定
電圧をマイクロコンピュータ21に供給する。また、電
源3からの電圧は、ドライバ41、パルスカウンタ45
に供給される。
【0019】マイクロコンピュータ21には、SW入力
回路10、ドライバ41、パルスカウンタ45、及びリ
ミットスイッチ8が接続される。ドライバ41にはモー
タ25が接続され、このモータ25に隣接してパルス発
生器24が配置され、このパルス発生器24にはパルス
カウンタ45が接続される。
【0020】図2に各ユニットに搭載された安全装置付
きパワーウィンド装置の詳細な構成ブロック図を示す。
図2に示す安全装置付きパワーウィンド装置において、
SW入力回路10は、アップスイッチ11、ダウンスイ
ッチ13、オートアップスイッチ15、及びオートダウ
ンスイッチ17から構成される。
【0021】マイクロコンピュータ21は、これらのス
イッチからの操作信号を受けてウィンドガラス7の開閉
動作を指令する。モータ25は、駆動源を構成し、ドラ
イバ41を介してマイクロコンピュータ21からの信号
を受けてウィンドガラス7を開閉動作させる。
【0022】マイクロコンピュータ21は、安全制御動
作を行なうと共にリミットスイッチ8やパルス発生器2
4の故障等による異常時にパワーウィンド動作の制限を
行なうもので、安全制御領域判定部31、速度検出部3
3、挟み込み検出部35、安全制御動作指令部37、動
作指令部39、挟み込みカウンタ43、故障判定部4
5、パルスカウンタ47、アップ出力制御部49を有す
る。
【0023】アップスイッチ11はウィンドガラス7を
アップ動作させ、ダウンスイッチ13は、ウィンドガラ
ス7をダウン動作させ、オートアップスイッチ15は、
全閉動作を自動的に行なわせ、オートダウンスイッチ1
7は、全開動作を自動的に行なわせる。
【0024】リミットスイッチ8は、ウィンドガラス7
の位置を検出するもので、ウィンドガラス7のストロー
ク内でウィンドガラス7が予め定められた全閉位置A
(図3に示す。)の近傍の手前まで移動するとONし、
位置検出信号を出力する位置検出スイッチである。パル
ス発生器24は、モータ25の回転軸の回転数を検出し
て、モータ25の回転速度に応じた周波数のパルス信号
を発生する回転検出センサ(パルスセンサ)である。
【0025】安全制御領域判定部31は、リミットスイ
ッチ8からの位置検出信号によりウィンドガラス7の開
閉位置が全閉位置近傍(全閉領域)を除く挟み込み検出
領域(安全制御領域)かどうかを判定し、この安全制御
領域において安全制御動作を行なう。
【0026】リミットスイッチ8は、ウィンドガラス7
が全閉位置に移動する際に全閉位置近傍の手前に到達す
るとONとなり位置検出信号を発生し、ウィンドガラス
7が全開位置B(図3に示す。)から全閉近傍位置の手
前まで移動する間、OFFとなり位置検出信号を発生し
ない。安全制御領域判定部31は、位置検出信号が入力
された場合には、安全制御動作を解除し、位置検出信号
が入力されない場合には、安全制御動作を行なう。
【0027】速度検出部33は、パルス発生器24から
のパルス信号の立上がり時から次の立上がり時までの間
隔時間を検出してモータの回転速度(絶対速度)を検出
する。挟み込み検出部35は、速度検出部33で検出さ
れたモータ25の回転速度を所定値と比較することによ
りその回転速度が所定値以下であるときに異物の挟み込
みを検出する。なお、アップ出力中に所定時間以上パル
スエッジ無しを検出し、リミットスイッチ8がONであ
るとき、全閉位置を検出したとして出力を停止させる。
【0028】安全制御動作指令部37は、安全制御領域
判定部31からの出力及び挟み込み検出部35からの挟
み込み検出信号により、動作指令部39を制御して安全
制御動作を行なわせる。安全制御動作としては、挟み込
み位置でウィンドガラスを停止させて後にこの挟み込み
位置からウィンドガラスを所定量ダウンさせる。ドライ
バ41は、動作指令部39からの出力によりモータ25
を回転駆動する。ここで、リミットスイッチONは、リ
ミットスイッチ8が閉であり、リミットスイッチOFF
は、リミットスイッチ8が開であることを示す。
【0029】安全制御動作指令部37は、リミットスイ
ッチ8がOFF(ウィンドガラス7が開)になったまま
で故障した場合にはウィンドガラス7が全閉しても挟み
込みと判断して、ウィンドガラス7を所定量ダウンさせ
る安全制御動作を行なわせ、さらに、オートアップスイ
ッチ15等のアップ入力により、挟み込み検出部35か
ら連続して送られる挟み込み検出信号により前記安全制
御動作を繰り返し行なう。
【0030】挟み込みカウンタ43は、リミットスイッ
チ8がOFFになったままで故障した場合に挟み込み検
出部35からの挟み込み検出信号に基づき挟み込み回数
をカウントする。
【0031】故障判定部45は、挟み込みカウンタ43
のパルスカウント値が所定挟み込み回数(例えば、3
回)かどうかを判定し、パルスカウント値が所定挟み込
み回数である場合には、リミットスイッチ8が故障した
と判定して、挟み込みを行なわないでウィンドガラス7
を例えば、全開位置Bまでダウンさせた後に停止させる
ように動作指令部39を制御する。
【0032】パルスカウンタ47は、リミットスイッチ
8が故障したと判定され且つウィンドガラス7が全閉位
置からアップした時から、パルス発生器24から出力さ
れるパルス信号のパルス数をカウントすることにより、
ウィンドガラス7の位置を検出する。このため、ウィン
ドガラス7の位置が全開位置B(第1の位置)にあると
き、パルス信号のパルスを”0”に設定しておく。
【0033】アップ出力制御49は、ウィンドガラス7
が全開位置Bからアップしていくとき、パルスカウンタ
45のパルスカウント値が所定パルス数を越えたかどう
かを判定し、パルスカウント値が所定パルス数を越えた
場合には、動作指令部39を制御してウィンドガラス7
を所定位置C(第2の位置)で停止させる。全開位置B
(第1の位置)から所定位置C(第2の位置)までの移
動量は第1の所定量に対応する。
【0034】なお、ここでは、パルスカウント値を所定
パルス数と比較してウィンドガラス7のアップ出力を制
限するが、例えば、計時手段としてのパルスタイマで時
間を計数し、計数時間を所定時間と比較してウィンドガ
ラス7のアップ出力を制限してもよい。
【0035】また、アップ出力制御49は、ウィンドガ
ラス7が所定位置Cまでアップした後には、動作指令部
39を制御してウィンドガラス7を所定位置Cから一定
アップ量L(第1の所定量よりも小さい第2の所定量)
ずつアップする処理を全閉位置Aまで繰り返し行なう。
【0036】次に、このように構成された安全装置付き
パワーウィンド装置の処理を図4に示すフローチャート
に従って説明する。まず、アップスイッチ11またはオ
ートアップスイッチ17が操作されると、動作指令部3
9は、アップスイッチ11またはオートアップスイッチ
17からの入力があったか否かを判定する(ステップS
11)。
【0037】該スイッチからの入力があった場合には、
該スイッチからの操作信号をドライバ41に送り、ドラ
イバ41がモータ25を回転駆動し、ウィンドガラス7
をアップさせる(ステップS13)。
【0038】次に、故障判定部45は、異物の挟み込み
回数がn回、例えば、3回以上か否かを判定し(ステッ
プS15)、挟み込み回数がn回未満である場合には、
安全制御領域判定部31は、リミットスイッチ8がOF
Fかどうかを判定する(ステップS17)。
【0039】リミットスイッチ8がOFFである場合に
は、速度検出部33は、パルス発生器24からのパルス
信号に基づきモータの回転速度を検出し、挟み込み検出
部35は、速度検出部33で検出されたモータ25の回
転速度を所定値と比較することにより異物の挟み込みが
検出されたか否かを判定する(ステップS19)。
【0040】異物の挟み込みが検出された場合には、挟
み込みカウンタ43は、挟み込み回数を1だけインクリ
メントする。そして、安全制御動作指令部37は、ウィ
ンドガラス7を所定量ダウンさせてその位置に停止させ
るよう動作指令部39を制御する(ステップS21)。
【0041】次に、故障判定部45は、オートアップ指
示等により挟み込み回数が例えば3回となった場合、す
なわち、3回連続挟み込み検出が行なわれると、リミッ
トスイッチ8が故障とした判定する。この場合には、ウ
ィンドガラス7が全閉できない状態が継続されることに
なるため、ウィンドガラス7を挟み込み検出位置から全
開位置Bまでダウンさせる(ステップS23)。
【0042】次に、アップスイッチ11またはオートア
ップスイッチ17が操作されると、ドライバ41がモー
タ25を回転駆動し、全開位置Bからウィンドガラス7
をアップさせる(ステップS25)。
【0043】このとき、ウィンドガラス7が全開位置B
の状態で、パルス発生器24からのパルス信号のパルス
数が”0”に設定されているので、パルスカウンタ47
は、パルス数が”0”に設定されたことを確認した時か
ら、パルス発生器24からのパルス信号のパルス数をカ
ウントしていくことでウィンドガラス7の位置を検出す
る。
【0044】そして、カウントされたパルス数が所定パ
ルス数に達するときまで、すなわち、アップ出力制御部
49は、図3に示すように、ウィンドガラス7を全開位
置Bから所定位置Cまで連続してアップさせる(ステッ
プS27)。この所定位置Cは、上端から20cm程度
下側の位置である。すなわち、全開位置Bから所定位置
Cまでは安全制御動作(挟み込み防止機能)があまり必
要でない領域であり、この領域において、ウィンドガラ
ス7を連続してアップさせることで、アップ時間が短縮
することができる。
【0045】さらに、アップ出力制御部49は、カウン
トされたパルス数が所定パルス数を越えた場合にはその
パルス数に基づき、ウィンドガラス7を所定位置Cから
一定アップ量Lずつアップするアップ出力停止処理を全
閉位置Aまで繰り返し行なう(ステップS29)。
【0046】例えば、図3に示すように、ウィンドガラ
ス7は、所定位置Cから一定アップ量L、例えば5cm
だけアップして位置Dに停止し、次に、位置Dから一定
アップ量L、例えば5cmだけアップして位置Eに停止
するようなアップ出力停止処理を全閉位置Aまで繰り返
し行なう。
【0047】この所定位置Cから全閉位置Aの近傍まで
の領域は、安全制御動作(挟み込み防止機能)が必要な
領域であり、この領域においては、小刻みにウィンドガ
ラス7をアップ及び停止させる。すなわち、必要な領域
のみフェールセーフ機能を付加させることでより利便性
の高い機能になる。
【0048】一方、ステップS11においてアップスイ
ッチ入力がなければ、ダウンスイッチ13またはオート
ダウンスイッチ17が入力されたか否かを判定し(ステ
ップS31)、ダウンスイッチ13またはオートダウン
スイッチ17が入力された場合には、ドライバ41がモ
ータ25を回転駆動し、ウィンドガラス7をダウンさせ
る(ステップS33)。なお、ステップS31において
ダウンスイッチ入力がなければ、出力を停止する(ステ
ップS35)。
【0049】このように実施の形態では、計数された挟
み込み回数が所定の挟み込み回数に達したとき、リミッ
トスイッチ8が故障したと判定されウィンドガラス7を
ダウンさせて全開位置Bに停止させ、ウィンドガラス7
が全開位置Bに停止した後にウィンドガラス7が全開位
置Bからアップするとき、ウィンドガラス7を全開位置
Bから所定位置Cまでは連続してアップさせ、所定位置
Cからはウィンドガラス7を一定アップ量Lずつアップ
させて停止させるアップ出力停止処理を全閉位置Aまで
繰り返し行なう。
【0050】このように、リミットスイッチ8が故障し
た場合にその故障を検出し、さらに、ウィンドガラス7
の位置を検出し、安全制御動作があまり必要でない全開
位置Bから所定位置Cまでの領域では、ウィンドガラス
7を連続してアップさせ、安全制御動作が必要な所定位
置Cよりも上側の領域では、ウィンドガラス7を小刻み
にアップさせて停止させるアップ出力停止処理を全閉位
置Aまで繰り返し行なう。すなわち、安全制御動作が必
要な領域のみフェールセーフ機能を行なうことでより利
便性の高い機能になる。
【0051】なお、本発明は実施の形態に限定されるも
のではない。例えば、速度検出部33が、パルス発生器
24からのパルス信号の間隔時間の前後比を検出してモ
ータの回転速度の変化(相対速度)を検出し、挟み込み
検出部35が、速度検出部33で検出されたモータ25
の相対速度を所定値と比較してその相対速度が所定値以
下であるときに異物の挟み込みを検出するようにしても
よい。
【0052】また、速度検出部33を設ける代わりに、
基準時間判定部を設け、この基準時間判定部が、パルス
発生器24からのパルス信号のエッジが基準時間内に検
出されたかどうかを判定し、挟み込み検出部35は、パ
ルス発生器24からのパルス信号のエッジが基準時間内
に検出されない場合に、異物の挟み込みを検出してもよ
い。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、計数された挟み込み回
数が所定の挟み込み回数に達したとき、位置検出スイッ
チが故障したと判定されウィンドガラスをダウンさせて
第1の位置に停止させ、ウィンドガラスが第1の位置に
停止した後にウィンドガラスが第1の位置からアップす
るとき、ウィンドガラスを第1の位置から第2の位置ま
では連続してアップさせ、第2の位置からはウィンドガ
ラスを所定量ずつアップさせて停止させるアップ出力停
止処理を全閉位置まで繰り返し行なう。
【0054】このように、位置検出スイッチが故障した
場合にその故障を検出し、さらに、ウィンドガラスの位
置を検出し、安全制御動作があまり必要でない第1の位
置から第2の位置までの領域では、ウィンドガラスを連
続してアップさせ、安全制御動作が必要な第2の位置よ
りも上側の領域では、ウィンドガラスを小刻みにアップ
させて停止させるアップ出力停止処理を全閉位置まで繰
り返し行なう。すなわち、安全制御動作が必要な領域の
みフェールセーフ機能を行なうことでより利便性の高い
機能になる。
【0055】また、ウィンドガラスが第1の位置に停止
した後にウィンドガラスが第1の位置からアップすると
き、タイマ時間をカウントし、カウントされたタイマ時
間に基づきウィンドガラスを第1の位置から第1の所定
時間連続してアップさせ、第1の所定時間経過時からは
ウィンドガラスを第2の所定時間ずつアップさせて停止
させるアップ出力停止処理を全閉位置まで繰り返し行な
う。すなわち、安全制御動作が必要な領域のみフェール
セーフ機能を行なうことでより利便性の高い機能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の安全装置付きパワーウィ
ンド装置の概略構成ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の安全装置付きパワーウィ
ンド装置の詳細な構成ブロック図である。
【図3】リミットスイッチ故障時のフェールセーフ機能
を説明するための図である。
【図4】実施の形態の安全装置付きパワーウィンド装置
の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
7 ウィンドガラス 8 リミットスイッチ 11 アップスイッチ 13 ダウンスイッチ 15 オートアップスイッチ 17 オートダウンスイッチ 21 マイクロコンピュータ 24 パルス発生器 25 モータ 31 安全制御領域判定部 33 速度検出部 35 挟み込み検出部 37 安全制御動作指令部 39 動作指令部 41 ドライバ 43 挟み込みカウンタ 45 故障判定部 47 パルスカウンタ 49 アップ出力制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のウィンドガラスを駆動源でアップ
    ダウンさせ、位置検出スイッチからの信号でウィンドガ
    ラスの安全制御領域を判定し、駆動源の回転速度に応じ
    た周波数のパルス信号を発生手段で発生し、パルス信号
    に基づき安全制御領域において異物の挟み込みを検出手
    段で検出して安全制御動作を行なう安全装置付きパワー
    ウィンド装置であって、 ウィンドガラスがアップ中に前記検出手段が複数回挟み
    込みを検出した場合にその挟み込み回数を計数する挟み
    込み計数手段と、 前記挟み込み回数が所定の挟み込み回数に達したとき前
    記位置検出スイッチが故障したと判定してウィンドガラ
    スをダウンさせて第1の位置に停止させる故障判定手段
    と、 ウィンドガラスが第1の位置に停止した後にウィンドガ
    ラスが第1の位置からアップするとき、第1の位置から
    前記発生手段のパルス信号のパルス数をカウントするパ
    ルス計数手段と、 カウントされたパルスカウント値に基づきウィンドガラ
    スを前記第1の位置から第2の位置までは連続してアッ
    プさせ、第2の位置からはウィンドガラスを所定量ずつ
    アップさせて停止させるアップ出力停止処理を全閉位置
    まで繰り返し行なうアップ出力制御手段と、を備えるこ
    とを特徴とする安全装置付きパワーウィンド装置。
  2. 【請求項2】 車両のウィンドガラスを駆動源でアップ
    ダウン動作させ、位置検出スイッチからの信号でウィン
    ドガラスの安全制御領域を判定し、駆動源の回転速度に
    応じた周波数のパルス信号を発生手段で発生し、パルス
    信号に基づき安全制御領域において異物の挟み込みを検
    出手段で検出して安全制御動作を行なう安全装置付きパ
    ワーウィンド装置であって、 ウィンドガラスがアップ中に前記検出手段が複数回挟み
    込みを検出した場合にその挟み込み回数を計数する挟み
    込み計数手段と、 前記挟み込み回数が所定の挟み込み回数に達したとき前
    記位置検出スイッチが故障したと判定してウィンドガラ
    スをダウンさせて第1の位置に停止させる故障判定手段
    と、 ウィンドガラスが第1の位置に停止した後にウィンドガ
    ラスが第1の位置からアップするとき、タイマ時間をカ
    ウントする計時手段と、 カウントされたタイマ時間に基づきウィンドガラスを第
    1の位置から第1の所定時間連続してアップさせ、第1
    の所定時間経過時からはウィンドガラスを第2の所定時
    間ずつアップさせて停止させるアップ出力停止処理を全
    閉位置まで繰り返し行なうアップ出力制御手段と、を備
    えることを特徴とする安全装置付きパワーウィンド装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の位置がウィンドガラスの全開
    位置に設定されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の安全装置付きパワーウィンド装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007094098A1 (ja) * 2006-02-17 2007-08-23 Shiroki Kogyo Co., Ltd. パワーウィンドウ用安全装置、開閉制御方法および板ガラス加工方法
JP2015048063A (ja) * 2013-09-04 2015-03-16 富士電機株式会社 ドア制御装置

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