JPH10266689A - 安全装置付きパワーウィンド装置 - Google Patents

安全装置付きパワーウィンド装置

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Publication number
JPH10266689A
JPH10266689A JP9071836A JP7183697A JPH10266689A JP H10266689 A JPH10266689 A JP H10266689A JP 9071836 A JP9071836 A JP 9071836A JP 7183697 A JP7183697 A JP 7183697A JP H10266689 A JPH10266689 A JP H10266689A
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JP
Japan
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pulse
correction value
window glass
fully closed
pulses
Prior art date
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Pending
Application number
JP9071836A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Mochizuki
靖之 望月
Hironori Matsumoto
浩徳 松本
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リミットスイッチの取り付け誤差による挟み
込み検出領域及び全閉領域のバラツキをなくして、安全
性及び作業性を向上する。 【解決手段】 リミットスイッチ31が任意取付位置に
取り付けられた場合に、パルスカウンタ57はウィンド
ガラス43が全閉位置よりダウンした時からパルス発生
器27からのパルス数をリミットスイッチオフ時までカ
ウントし、補正値算出部61はパルスカウンタ57のパ
ルスカウント値とリミットスイッチが正規取付位置に取
り付けられた場合の全閉位置からリミットスイッチオフ
時までの正規パルス数との差を補正値として算出し、パ
ルスカウンタ63はウィンドガラスのアップ動作時にリ
ミットスイッチがオフからオンになった時からパルス発
生器からのパルス数をカウントし、安全制御領域判定部
65はパルスカウンタ63のパルスカウント値が補正値
に一致するまで挟み込み検出を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に適用される
ウィンドガラスをモータ等の駆動源によって開閉動作さ
せるパワーウィンド装置に関し、特に、ウィンドガラス
とサッシとの間に手や頭部を挟み込んだ状態を検知して
安全制御動作を行なう安全装置付きパワーウィンド装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車にはウィンドガラスを自動的に開
閉動作させるパワーウィンド装置が装備されている。こ
のパワーウィンド装置では、ウィンドガラスとサッシと
の間に手や頭部などの異物を挟み込むことがしばしばあ
る。この場合、異物の挟み込みを検出し、ウィンドガラ
スの開閉動作を停止させて、事故を未然に防止する安全
制御動作を行なう安全装置が自動車には装備されてい
る。
【0003】この安全装置は、例えば、ウィンドガラス
を駆動するモータの回転速度を速度検出部で検出し、こ
のモータの回転速度が低下することで、異物がウィンド
ガラスに挟み込まれたことを検出して、ウィンドガラス
を開動作させる安全制御動作を行ない、挟み込みを防止
している。
【0004】従来のこの種の安全装置付きパワーウィン
ド装置を図6に示す。パワーウィンド装置のパワーウィ
ンドスイッチ11にはアップスイッチ13とダウンスイ
ッチ15が設けられ、リミットスイッチ31がOFF状
態のときに、アップスイッチ13を押すと、アップスイ
ッチ13からの信号は入力インターフェイス17を介し
て集積回路(IC)19aに入力される。
【0005】このIC19aはアップスイッチ13から
の信号に応じてドライバ21を駆動し、モータユニット
23内のモータ25を逆転させて、図7に示すドア43
のウィンドガラス45をアップさせていく。
【0006】このとき、モータユニット23に設けられ
たパルス発生器27は、モータ25が1回転する毎に図
8に示すような1周期Tのパルスを発生し、そのパルス
を入力インターフェイス29を介してIC19aに出力
する。IC19aは、入力されたパルス周期を速度に変
換し、その速度が所定値よりも低下した場合には挟み込
みを検出し、ウィンドガラス45を開動作させ、挟み込
みを防止している。
【0007】さらに、ウィンドガラス45がアップして
リミットスイッチ31がONし、このリミットスイッチ
31のON状態で、ウィンドガラス45の速度が低下す
ると、全閉位置を検出したとしてウィンドガラス45を
停止させる。
【0008】このようにリミットスイッチ31を図7に
示す位置に取り付け、IC19aは、リミットスイッチ
31がOFFである領域を挟み込み検出領域と判別し、
リミットスイッチ31がONである領域を全閉領域と判
別している。
【0009】なお、電源37はイグニションスイッチ3
5,ダイオード39を介して電源回路41に供給され、
この電源回路41は、IC19a及びリセット回路33
を動作させている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リミッ
トスイッチ31が本来取り付けられるべき正規取付位置
よりもズレて取り付けられた場合には、正規取付位置に
よる挟み込み検出領域に対して、実際のリミットスイッ
チ取付位置による挟み込み検出領域にはバラツキが発生
する。
【0011】この挟み込み検出領域のバラツキにより全
閉領域にもバラツキが発生し、安全性に欠けてしまう。
また、リミットスイッチ31を正規取付位置に取り付け
るためにリミットスイッチ31の取付精度を気にしなが
ら作業しなければならず、作業性が悪くなっていた。
【0012】本発明は、リミットスイッチの取り付け誤
差による挟み込み検出領域及び全閉領域のバラツキをな
くして、安全性及び作業性を向上することのできる安全
装置付きパワーウィンド装置を提供することを課題とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために以下の手段を採用した。請求項1の発明は、
車両のウィンドガラスを駆動源によりアップダウン動作
させ、正規取付位置に取り付けた位置検出スイッチから
の信号でウィンドガラスの全閉領域及び挟み込み検出領
域を判定し、駆動源の回転速度に応じた周波数のパルス
信号をパルス発生手段で発生しこのパルス信号に基づき
挟み込み検出領域で異物の挟み込みを検出する安全装置
付きパワーウィンド装置において、前記位置検出スイッ
チが任意取付位置に取り付けられた場合にウィンドガラ
スが全閉位置からダウンしていくときに前記パルス発生
手段のパルス信号のパルス数を全閉位置から前記任意取
付位置までカウントする第1の計数手段と、この第1の
計数手段のパルスカウント値と前記全閉位置から前記正
規取付位置までの正規パルス数との差を補正値として算
出する補正値算出手段と、ウィンドガラスがアップして
前記任意取付位置に達した時から前記パルス発生手段か
らのパルス信号のパルス数をカウントする第2の計数手
段と、この第2の計数手段からのパルスカウント値が前
記補正値に一致したかを判定しこのパルスカウント値が
前記補正値に一致するまで挟み込み検出を行なう挟み込
み検出領域判定手段とを備えることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、位置検出スイッチが任
意取付位置に取り付けられた場合に、第1の計数手段
は、ウィンドガラスが全閉位置からダウンしていくとき
にパルス信号のパルス数を全閉位置から任意取付位置ま
でカウントし、補正値算出手段は、第1の計数手段のパ
ルスカウント値と全閉位置から正規取付位置までの正規
パルス数との差を補正値として算出する。
【0015】そして、第2の計数手段は、ウィンドガラ
スがアップして任意取付位置に達した時からパルス信号
のパルス数をカウントし、挟み込み検出領域判定手段
は、第2の計数手段からのパルスカウント値が補正値に
一致したかを判定しこのパルスカウント値が補正値に一
致するまで挟み込み検出を行なう。
【0016】すなわち、位置検出スイッチが任意取付位
置に取り付けられても、補正値を用いて全開領域から正
規取付位置までの領域を挟み込み検出領域として検出す
るので、位置検出スイッチの取付誤差による挟み込み検
出領域及び全閉領域の下側のバラツキがなくなり、安全
性を向上することができる。また、位置検出スイッチの
取付精度を気にせずに位置検出スイッチを取り付けられ
るので、作業性を向上することができる。
【0017】請求項2の発明のように、第1の計数手段
は、ウィンドガラスが全閉位置からダウンしていくとき
にパルス信号のパルス数を全閉位置から位置検出スイッ
チがオフする時までカウントし、補正値算出手段は、第
1の計数手段のパルスカウント値と位置検出スイッチが
正規取付位置に取り付けられた場合の全閉位置から位置
検出スイッチがオフするまでの正規パルス数との差を補
正値として算出し、第2の計数手段は、ウィンドガラス
がアップして位置検出スイッチがオフからオンになった
時からパルス信号のパルス数をカウントしてもよい。
【0018】また、請求項3の発明のように、第1の計
数手段は、ウィンドガラスが全閉位置からダウンしてい
くときにパルス信号のパルス数を全閉位置から位置検出
スイッチがオンする時までカウントし、補正値算出手段
は、第1の計数手段のパルスカウント値と位置検出スイ
ッチが正規取付位置に取り付けられた場合の全閉位置か
ら位置検出スイッチがオンするまでの正規パルス数との
差を補正値として算出し、第2の計数手段は、ウィンド
ガラスがアップして位置検出スイッチがオンからオフに
なった時からパルス信号のパルス数をカウントすること
で、請求項2の発明の位置検出スイッチのオンオフ動作
とは逆のオフオン動作により挟み込み検出を行なっても
よい。
【0019】請求項4の発明のように、前記補正値算出
手段が、前記第1の計数手段のパルスカウント値を前記
正規パルス数と比較し、前記パルスカウント値が前記正
規パルス数よりも大きい場合に前記パルスカウント値か
ら前記正規パルス数を引いた差分値を前記補正値として
算出してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の安全装置付きパワ
ーウィンド装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説
明する。図1に本発明の安全装置付きパワーウィンド装
置の構成ブロック図を示す。
【0021】図1に示す安全装置付きパワーウィンド装
置は、ウィンドガラスに異物を挟み込んだ状態を検出し
て安全制御動作を行なうもので、アップスイッチ13、
ダウンスイッチ15、これらのスイッチからの操作信号
により処理を行なうIC19、ドライバ21、パルス発
生手段としてのパルス発生器27、位置検出スイッチと
してのリミットスイッチ31、リセット回路33を備え
る。
【0022】IC19は、安全制御動作を行なうもの
で、図示しない中央処理装置(CPU)を有し、動作指
令部51、速度検出部53、挟み込み検出部55、第1
の計数手段としてのパルスカウンタ57、メモリ59、
補正値算出手段としての補正値算出部61、第2の計数
手段としてのパルスカウンタ63、挟み込み検出領域判
定手段としての安全制御領域判定部65、安全制御動作
指令部67を有する。
【0023】アップスイッチ13は、ウィンドガラス4
3を閉(アップ)動作させ、ダウンスイッチ15は、ウ
ィンドガラス43を開(ダウン)動作させる。ドライバ
21は、IC19からの信号によりモータ25を駆動す
る。モータ25は、ドライバ21からの信号を受けてウ
ィンドガラス43を開閉動作させる。
【0024】パルス発生器27は、モータ25の回転軸
の回転数を検出して、モータ25の回転速度に応じた周
波数のパルス信号を発生する回転検出センサである。速
度検出部53は、パルス発生器27からのパルス信号の
立上がり時から次の立上がり時までの間隔時間を検出し
てモータの回転速度(絶対速度)を検出する。挟み込み
検出部55は、速度検出部53で検出されたモータ25
の回転速度を所定値と比較することによりその回転速度
が所定値以下であるときに異物の挟み込みを検出する。
【0025】なお、アップ出力中に例えば、0.7秒以
上パルスエッジ無しを検出し、リミットスイッチ43が
オンであるとき、全閉位置を検出したとして出力を停止
させる。ダウン出力中に例えば、0.7秒以上のパルス
エッジ無しを検出したとき、全開位置を検出したとして
出力を停止させる。
【0026】リミットスイッチ31は、図3に示すよう
に、本来ならば、正規取付位置Bに取り付けられるべき
であるが、作業者により正規取付位置Bよりも僅かにズ
レたリミットスイッチ取付位置Aに取り付けられてい
る。正規取付位置Bよりも上側の領域は、ウィンドガラ
ス43の全閉領域であり、正規取付位置Bよりも下側の
領域は、ウィンドガラス43の挟み込み検出領域であ
る。
【0027】リミットスイッチ31は、ウィンドガラス
43の位置を検出するもので、ウィンドガラス43がア
ップしてリミットスイッチ取付位置Aに到達するとオン
となって位置検出信号を発生し、ウィンドガラス43が
ダウンして、ミットスイッチ取付位置Aに到達するとオ
フとなり位置検出信号を発生しない。
【0028】このリミットスイッチ取付位置Aに取り付
けられたリミットスイッチ31からの位置検出信号のみ
で全閉領域及び挟み込み検出領域を管理すると、リミッ
トスイッチ取付位置Aから正規取付位置Bまでの領域C
が全閉領域として取り扱われることになる。この領域C
は、リミットスイッチ31が正規取付位置Bに取り付け
られていれば、挟み込み検出領域である。
【0029】そこで、リミットスイッチ31の取付誤差
による全閉領域及び挟み込み検出領域のバラツキをなく
すためにパルスカウンタ57,63、メモリ59、補正
値算出部61が設けられる。
【0030】パルスカウンタ57は、ウィンドガラス4
3の全閉位置検出後にリセット回路33によりリセット
され、ウィンドガラス43がダウンした時からパルス発
生器27から出力されるパルス信号のパルス数をリミッ
トスイッチ31がOFFする時までカウントする。メモ
リ59は、リミットスイッチ31がOFFしたときのパ
ルスカウンタ57のパルスカウント値Pを記憶する。
【0031】補正値算出部61は、メモリ59に記憶さ
れたパルスカウント値Pを、リミットスイッチ31が正
規取付位置Bに取り付けられた場合の全閉位置からリミ
ットスイッチ31がOFFになるまでのパルス数(以
下、正規パルス数Sと称する。)と比較する。補正値算
出部61は、パルスカウント値Pが正規パルス数Sより
も大きい場合には、パルスカウント値Pから正規パルス
数Sを引いた補正値Xを算出する。
【0032】パルスカウンタ63は、ウィンドガラス4
3のアップ動作時にリセット回路33によりリセットさ
れ、リミットスイッチ31がOFFからONになった時
からパルス発生器27から出力されるパルス信号のパル
ス数をカウントする。
【0033】安全制御領域判定部65は、パルスカウン
タ63からのパルスカウント値Jが補正値算出部61で
算出された補正値Xに一致したかを判定し、パルスカウ
ント値Jが補正値Xに一致するまで挟み込み検出を行な
う。すなわち、安全制御領域判定部65は、ウィンドガ
ラス43の全開位置から正規取付位置Bまでの領域が挟
み込み検出領域(安全制御領域)かどうかを判定し、こ
の安全制御領域において安全制御動作を行なう。
【0034】安全制御動作指令部67は、安全制御領域
判定部65からの出力及び挟み込み検出部55からの挟
み込み検出信号により、動作指令部51を制御して安全
制御動作を行なわせる。安全制御動作としては、挟み込
み位置でウィンドガラスを停止させて後にこの挟み込み
位置からウィンドガラス43を開動作させる。
【0035】動作指令部51は、アップスイッチ13ま
たはダウンスイッチ15からの信号を受けてウィンドガ
ラス43のアップ動作またはダウン動作させるための信
号をドライバ21に出力し、また、安全制御動作指令部
67からの安全制御動作指令信号を受けてドライバ21
に動作指令信号を出力する。
【0036】次に、このように構成された安全装置付き
パワーウィンド装置の処理を図2乃至図5を参照して説
明する。まず、図2に示す補正値算出のフローチャート
及び図3を参照して、ウィンドガラス43のダウン動作
時における補正値Xの算出を説明する。
【0037】まず、ウィンドガラス43の全閉位置が検
出される(ステップS11)。このウィンドガラス43
の全閉位置の検出は、アップ動作中に例えば、0.7秒
以上パルスエッジ無しを検出し、リミットスイッチ43
がオンであるとき、全閉位置を検出したとして出力を停
止させる。
【0038】次に、ウィンドガラス43の全閉位置が検
出された後に、パルスカウンタ57は、リセット回路3
3によりリセットされ、パルスカウント値Iが0に設定
される(ステップS13)。さらに、ウィンドガラス4
3のダウン動作を開始すると、パルスカウンタ57は、
ウィンドガラス43がダウンした時からパルス発生器2
7から出力されるパルス信号のパルス数をカウントしパ
ルスカウント値Pをインクリメントしていく(ステップ
S15)。
【0039】そして、リミットスイッチ31がOFFし
たかどうかが判定され(ステップS17)、リミットス
イッチ31がOFFした時には、メモリ59に、リミッ
トスイッチ31がOFFしたときのパルスカウンタ57
のパルスカウント値Pが記憶される(ステップS1
9)。
【0040】さらに、メモリ59に記憶されたパルスカ
ウント値Pが、正規パルス数Sよりも大きいかどうかが
判定され(ステップS21)、パルスカウント値Pが正
規パルス数Sよりも大きい場合には、補正値算出部61
により、パルスカウント値Pから正規パルス数Sを引い
た補正値X(補正パルス数)が算出される(ステップS
23)。この補正値Xは、図3に示すように、正規取付
位置Bとリミットスイッチ取付位置Bとの間の領域Cに
対応する値である。
【0041】次に、算出された補正値Xを用いて、リミ
ットスイッチ31がリミットスイッチ取付位置Bに取り
付けられたときの全閉領域及び挟み込み検出領域の補正
を図4に示すフローチャート及び図5を参照して説明す
る。
【0042】まず、リミットスイッチ31をOFFし、
ウィンドガラス43のアップ動作を開始する(ステップ
S31)。このとき、パルスカウンタ63は、リセット
回路33によりリセットされ、パルスカウント値Jを0
に設定する(ステップS33)。
【0043】次に、ウィンドガラス43がアップされて
いき、リミットスイッチ31がONになったかどうかが
判定される(ステップS35)。リミットスイッチ31
がONになった場合、すなわち、図5に示すリミットス
イッチ取付位置Aに達した時には、その時からパルスカ
ウンタ63は、パルス発生器27から出力されるパルス
信号のパルス数をカウントしてパルスカウント値Jをイ
ンクリメントしていく(ステップS37)。
【0044】そして、挟み込み検出が行なわれ(ステッ
プS39)、安全制御領域判定部65により、パルスカ
ウンタ63からのパルスカウント値Jが補正値算出部6
1で算出された補正値Xに一致したかが判定される(ス
テップS41)。パルスカウント値Jが補正値Xに一致
しない場合には、ステップS39に戻り、挟み込み検出
を行なう。
【0045】そして、パルスカウント値Jが補正値Xに
一致した場合、すなわち、リミットスイッチ31が正規
取付位置Bに達した時には、挟み込み検出を終了する。
すなわち、安全制御領域判定部65により、ウィンドガ
ラス43の全開位置から正規取付位置Bまでの領域が挟
み込み検出領域(安全制御領域)と判定され、この安全
制御領域において安全制御動作が行なわれる。また、ウ
ィンドガラス43が全閉位置に達すると、停止する。
【0046】このように安全装置付きパワーウィンド装
置の実施の形態では、リミットスイッチ31がリミット
スイッチ取付位置Aに取り付けられても、補正値Xを用
いることにより、領域Cを挟み込み検出領域に含めて検
出するので、リミットスイッチ31の取付誤差による挟
み込み検出領域及び全閉領域の下側のバラツキがなくな
り、安全性を向上することができる。また、リミットス
イッチ31の取付精度を気にせずにリミットスイッチ3
1を取り付けられるので、作業性を向上することができ
る。
【0047】なお、本発明は実施の形態に限定されるも
のではない。実施の形態では、リミットスイッチ31が
リミットスイッチ取付位置Aよりも上側のときにオン
し、リミットスイッチ取付位置Aよりも下側のときにオ
フしたが、例えば、リミットスイッチ31は、リミット
スイッチ取付位置Aよりも上側のときにオフし、リミッ
トスイッチ取付位置Aよりも下側のときにオンするよう
にしてもよい。
【0048】この場合、パルスカウンタ57は、リミッ
トスイッチ31がリミットスイッチ取付位置Aに取り付
けられた場合にウィンドガラス43が全閉位置よりダウ
ンした時からパルス発生器27からのパルス信号のパル
ス数をリミットスイッチ31がオンする時までカウント
する。
【0049】補正値算出部61は、パルスカウンタ57
のパルスカウント値から正規パルス数を引いた値を補正
値として算出する。パルスカウンタ63は、ウィンドガ
ラス43のアップ動作時にリミットスイッチ31がオン
からオフになった時からパルス発生器27からのパルス
信号のパルス数をカウントするようにすればよい。
【0050】また、例えば、速度検出部53が、パルス
発生器27からのパルス信号の間隔時間の前後比を検出
してモータの回転速度の変化(相対速度)を検出し、挟
み込み検出部55が、速度検出部53で検出されたモー
タ25の相対速度を所定値と比較してその相対速度が所
定値以下であるときに異物の挟み込みを検出するように
してもよい。
【0051】また、速度検出部53を設ける代わりに、
基準時間判定部を設け、この基準時間判定部が、パルス
発生器27からのパルス信号のエッジが基準時間内に検
出されたかどうかを判定し、挟み込み検出部55は、パ
ルス発生器27からのパルス信号のエッジが基準時間内
に検出されない場合に、異物の挟み込みを検出してもよ
い。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、位置検出スイッチが任
意取付位置に取り付けられた場合に、第1の計数手段
は、ウィンドガラスが全閉位置からダウンしていくとき
にパルス信号のパルス数を全閉位置から任意取付位置ま
でカウントし、補正値算出手段は、第1の計数手段のパ
ルスカウント値と全閉位置から正規取付位置までの正規
パルス数との差を補正値として算出し、第2の計数手段
は、ウィンドガラスがアップして任意取付位置に達した
時からパルス信号のパルス数をカウントし、挟み込み検
出領域判定手段は、第2の計数手段からのパルスカウン
ト値が補正値に一致したかを判定しこのパルスカウント
値が補正値に一致するまで挟み込み検出を行なう。
【0053】すなわち、位置検出スイッチが任意取付位
置に取り付けられても、補正値を用いて全開領域から正
規取付位置までの領域を挟み込み検出領域として検出す
るので、位置検出スイッチの取付誤差による挟み込み検
出領域及び全閉領域の下側のバラツキがなくなり、安全
性を向上することができる。また、位置検出スイッチの
取付精度を気にせずに位置検出スイッチを取り付けられ
るので、作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安全装置付きパワーウィンド装置の構
成ブロック図である。
【図2】リミットスイッチ取付位置による全閉領域及び
挟み込み検出領域に対する補正値の算出を示すフローチ
ャートである。
【図3】ウィンドガラスのダウン時の補正値の算出を説
明する図である。
【図4】補正値による全閉領域及び挟み込み検出領域の
補正を示すフローチャートである。
【図5】ウィンドガラスのアップ時の全閉領域及び挟み
込み検出領域の補正を説明する図である。
【図6】従来のパワーウィンド装置の構成ブロック図で
ある。
【図7】正規取付位置に取り付けられたリミットスイッ
チによる全閉領域及び挟み込み検出領域の検出を示す図
である。
【図8】パルス発生器から出力されるパルスを示す図で
ある。
【符号の説明】
11 パワーウィンドスイッチ 13 アップスイッチ 15 ダウンスイッチ 19,19a IC 21 ドライバ 25 モータ 27 パルス発生器 31 リミットスイッチ 33 リット回路 43 ウィンドガラス 51 動作指令部 53 速度検出部 55 挟み込み検出部 57,63 パルスカウンタ 59 メモリ 61 補正値算出部 65 安全制御領域判定部 67 安全制御動作指令部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のウィンドガラスを駆動源によりア
    ップダウン動作させ、正規取付位置に取り付けた位置検
    出スイッチからの信号でウィンドガラスの全閉領域及び
    挟み込み検出領域を判定し、駆動源の回転速度に応じた
    周波数のパルス信号をパルス発生手段で発生しこのパル
    ス信号に基づき挟み込み検出領域で異物の挟み込みを検
    出する安全装置付きパワーウィンド装置において、 前記位置検出スイッチが任意取付位置に取り付けられた
    場合にウィンドガラスが全閉位置からダウンしていくと
    きに前記パルス発生手段のパルス信号のパルス数を全閉
    位置から前記任意取付位置までカウントする第1の計数
    手段と、 この第1の計数手段のパルスカウント値と前記全閉位置
    から前記正規取付位置までの正規パルス数との差を補正
    値として算出する補正値算出手段と、 ウィンドガラスがアップして前記任意取付位置に達した
    時から前記パルス発生手段からのパルス信号のパルス数
    をカウントする第2の計数手段と、 この第2の計数手段からのパルスカウント値が前記補正
    値に一致したかを判定しこのパルスカウント値が前記補
    正値に一致するまで挟み込み検出を行なう挟み込み検出
    領域判定手段と、を備えることを特徴とする安全装置付
    きパワーウィンド装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の計数手段は、ウィンドガラス
    が全閉位置からダウンしていくときに前記パルス信号の
    パルス数を全閉位置から前記位置検出スイッチがオフす
    る時までカウントし、 前記補正値算出手段は、前記第1の計数手段のパルスカ
    ウント値と前記位置検出スイッチが前記正規取付位置に
    取り付けられた場合の全閉位置から前記位置検出スイッ
    チがオフするまでの前記正規パルス数との差を補正値と
    して算出し、 前記第2の計数手段は、ウィンドガラスがアップして前
    記位置検出スイッチがオフからオンになった時から前記
    パルス信号のパルス数をカウントすることを特徴とする
    請求項1記載の安全装置付きパワーウィンド装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の計数手段は、ウィンドガラス
    が全閉位置からダウンしていくときに前記パルス信号の
    パルス数を全閉位置から前記位置検出スイッチがオンす
    る時までカウントし、 前記補正値算出手段は、前記第1の計数手段のパルスカ
    ウント値と前記位置検出スイッチが前記正規取付位置に
    取り付けられた場合の全閉位置から前記位置検出スイッ
    チがオンするまでの前記正規パルス数との差を補正値と
    して算出し、 前記第2の計数手段は、ウィンドガラスがアップして前
    記位置検出スイッチがオンからオフになった時から前記
    パルス信号のパルス数をカウントすることを特徴とする
    請求項1記載の安全装置付きパワーウィンド装置。
  4. 【請求項4】 前記補正値算出手段は、前記第1の計数
    手段のパルスカウント値を前記正規パルス数と比較し、
    前記パルスカウント値が前記正規パルス数よりも大きい
    場合に前記パルスカウント値から前記正規パルス数を引
    いた差分値を前記補正値として算出することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の安全装置
    付きパワーウィンド装置。
JP9071836A 1997-03-25 1997-03-25 安全装置付きパワーウィンド装置 Pending JPH10266689A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101428409B1 (ko) * 2013-08-13 2014-08-07 현대자동차주식회사 도어커튼 제어 장치 및 방법

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