JPH11158930A - 多関節建設機械の操作装置 - Google Patents

多関節建設機械の操作装置

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JPH11158930A
JPH11158930A JP32805497A JP32805497A JPH11158930A JP H11158930 A JPH11158930 A JP H11158930A JP 32805497 A JP32805497 A JP 32805497A JP 32805497 A JP32805497 A JP 32805497A JP H11158930 A JPH11158930 A JP H11158930A
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JP
Japan
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reaction force
stroke
operating device
command value
control
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Application number
JP32805497A
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English (en)
Inventor
Eiji Egawa
栄治 江川
Hirotsugu Kasuya
博嗣 糟谷
Masami Ochiai
正巳 落合
Mitsuo Sonoda
光夫 園田
Shuji Ohira
修司 大平
Hideyo Kato
英世 加藤
Junji Tsumura
淳二 津村
Hidetoshi Satake
英敏 佐竹
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多関節建設機械の操作装置において、油圧ア
クチュエータが停止することをオペレータに事前に確実
に知らせることができ、優れた操作性が得られるように
する。 【解決手段】 操作レバー装置5aは、操作レバー51
と、この操作レバー51の操作に応じて作動する1対の
比例減圧弁52j,52kと、操作レバー51に操作反
力を与える1対の電磁アクチュエータ53j,53kと
を有している。操作レバー装置5aの操作レバー51を
操作している時に、ブームシリンダ3aのストローク変
位Sが最大ストローク手前のストロークS1に達する
と、制御ユニット7から操作レバー装置5aの電磁アク
チュエータ53jに一定量の操作反力指令値F0が電流
信号として出力され、操作レバー51にはその指令値F
0に応じた操作反力が与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブーム、アーム、
バケットなど上下方向に回動可能な複数のフロント部材
により構成されるフロント装置を備えた多関節建設機械
の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多関節建設機械の代表例として油圧ショ
ベルがある。この油圧ショベルは、下部走行体と、この
下部走行体に旋回可能に連結された上部旋回体と、この
上部旋回体の前部に設けられ、上下方向にそれぞれ回動
可能なブーム、アーム、バケットにより構成されるフロ
ント装置と、ブーム、アーム、バケットをそれぞれ駆動
するブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリン
ダとを備えている。
【0003】このような油圧ショベルにおいて、特開平
4−136324号公報には、フロント装置と予め設定
した侵入不可領域との距離が所定値以下になると、当該
距離が短くなるに従って徐々に0に近づくようなレバー
ゲインをレバー操作信号に乗じてアクチュエータ駆動手
段に出力する作業領域制限制御装置が記載されている。
また、特開平5−280075号公報には、操作レバー
装置の制御弁と方向切換弁との間に電磁比例弁を設け、
スイッチをオンにしたときにフロント装置が予め設定さ
れた停止位置に達すると、電磁比例弁を制御して方向切
換弁を強制的に中立位置に切り換える干渉防止制御装置
が記載されている。
【0004】また、特開平5−196004号公報に
は、シリンダがストロークエンドに達したときのショッ
クを防止するクッション御御装置が記載されている。こ
のクッション御御装置は、シリンダのストローク位置及
びシリンダの伸縮移動方向を検出し、これらの検出値に
基づきストロークエンドまでの距離を演算すると共に、
ストロークエンドに近づく方向の時にストロークエンド
までの距離に応じて1から徐々に0に近づくようなレバ
ー装置のレバー信号に対するレバーゲインを演算し、レ
バー装置のレバー信号に上記レバーゲインを乗じてシリ
ンダ制御信号を作成し、このシリンダ制御信号により油
圧シリンダの駆動を制御するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】多関節建設機械の代表
例である油圧ショベルでは、フロント装置の作業姿勢に
よっては運転席からシリンダのストロークエンドが見に
くい場合があり、オペレータの意志に反してシリンダが
ストロークエンドで急に止まり、オペレータに不快感を
与えることがある。
【0006】特開平4−136324号公報に記載され
ている作業領域制限制御や特開平5−280075号公
報に記載されている干渉防止制御では、制御上フロント
装置の停止すべき位置が設定されており、フロント装置
がこの設定位置に達するとシリンダが停止する。しか
し、この場合も、その設定位置はオペレータには不明で
あるため、シリンダはオペレータの意志に反し設定位置
で急に止まることとなり、上記と同様の問題を生じる。
【0007】このようなシリンダの急停止による不具合
を解消する方法として、例えば、シリンダがストローク
エンドに近づいたり、フロント装置が制御上の設定位置
に近づくと、警報を発してそのことをオペレータに知ら
せることが考えられる。しかし、この方法では、回りの
騒音が大きいと警報音が聞こえないことがあり、この場
合には、オペレータはシリンダがストロークエンドに近
づいたり、フロント装置が制御上の設定位置に近づいた
ことが分からないため、シリンダをそのまま動かし続け
てしまい、このためシリンダの急停止は避けがたい。
【0008】また、特開平5−196004号公報に記
載されているクッション御御装置では、シリンダのスト
ロークエンドにおけるショックを防止する効果はある
が、シリンダのストロークエンド直前でシリンダを減速
するものであり、シリンダが減速したことはオペレータ
からは分かりにくいので、シリンダが停止することを事
前にオペレータに知らせることはできない。このため、
オペレータから見ればやはりシリンダが急停止したとい
うように感じられ、上記と同様の問題が生じる。
【0009】本発明の目的は、油圧アクチュエータが停
止することをオペレータに事前に確実に知らせることが
でき、優れた操作性が得られる多関節建設機械の操作装
置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記の目的を達成
するために、本発明は、上下方向に回動可能な複数のフ
ロント部材により構成されるフロント装置と、前記複数
のフロント部材をそれぞれ駆動する複数の油圧アクチュ
エータと、この複数の油圧アクチュエータに供給される
圧油の流量をそれぞれ制御する複数の流量制御弁と、こ
の複数の流量制御弁を切り換え操作する複数の操作手段
とを備えた多関節建設機械の操作装置において、(a)
前記複数の油圧アクチュエータのうちの少なくとも1つ
の油圧アクチュエータが停止すべき位置に近づいたかど
うかを監視する監視手段と、(b)前記油圧アクチュエ
ータに対応する操作手段に操作反力を与える操作反力発
生手段と、(c)前記監視手段により油圧アクチュエー
タが停止すべき位置に近づいたと判断されると、前記操
作手段に操作反力を与えるよう前記操作反力発生手段を
操作する制御手段とを備えるものとする。
【0011】このように監視手段と操作反力発生手段と
制御手段とを設けることにより、油圧アクチュエータが
停止すべき位置に近づくと、その油圧アクチュエータに
対応する操作手段に操作反力が与えられ、オペレータに
操作手段を押し戻すような操作感が与えられる。このた
め回りに大きな騒音があっても、オペレータは油圧アク
チュエータが停止することを事前に確実に知ることがで
き、オペレータの意志に反した停止動作を回避できる。
【0012】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記油圧アクチュエータは油圧シリンダであり、前記監
視手段は、この油圧シリンダがストロークエンドに近づ
いたかどうかを監視する手段である。
【0013】これによりオペレータは油圧アクチュエー
タがストロークエンドに達することを事前に確実に知る
ことができる。
【0014】(3)上記(2)において、好ましくは、
前記監視手段は、前記油圧アクチュエータに対応するフ
ロント部材の角度を検出する角度センサと、この角度セ
ンサの信号から前記油圧シリンダのストロークを計算す
る演算手段とを有し、この演算手段の計算結果に基づき
前記油圧シリンダがストロークエンドに近づいたかどう
かを監視する。
【0015】(4)また、上記(2)において、前記監
視手段は、前記油圧シリンダのストロークを検出するス
トロークセンサを有し、このストロークセンサの検出結
果に基づき前記油圧シリンダがストロークエンドに近づ
いたかどうかを監視してもよい。
【0016】(5)更に、上記(2)において、前記監
視手段は、前記油圧シリンダのストロークエンドを検出
するストロークエンドセンサを有し、このストロークエ
ンドセンサの検出結果に基づき前記油圧シリンダがスト
ロークエンドに近づいたかどうかを監視してもよい。
【0017】(6)また、上記(1)において、好まし
くは、前記監視手段は、前記油圧アクチュエータが制御
上の停止位置に近づいたかどうかを監視する手段であ
る。
【0018】これによりオペレータは油圧アクチュエー
タが制御上の停止位置に達することを事前に確実に知る
ことができる。
【0019】(7)更に、上記(1)において、好まし
くは、前記制御手段は、前記停止すべき位置までの距離
に比例した操作反力を発生するよう前記操作反力発生手
段を操作する。
【0020】これにより停止すべき位置までの距離が短
くなるに従って操作手段に付与される操作反力が徐々に
大きくなるので、オペレータは手に受ける操作反力の程
度から停止すべき位置に近づいた程度を予測できる。ま
た、油圧アクチュエータが停止すべき位置の直前まで近
づくと、操作反力で操作手段が押し戻されるようにな
り、油圧アクチュエータは自動的に減速され、油圧アク
チュエータの停止時のショックが軽減される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を多関節
建設機械として油圧ショベルを例にとり図面を参照して
説明する。まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図6
により説明する。図1において、本実施形態が適用され
る油圧ショベルは、油圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2
からの圧油により駆動されるブームシリンダ3a、アー
ムシリンダ3b、バケットシリンダ3cを含む複数の油
圧アクチュエータと、この油圧アクチュエータ3a〜3
cに供給される圧油の流量を制御する流量制御弁4a〜
4cとを有している。
【0022】油圧ショベルは、図2に示すように、下部
走行体1e、この下部走行体1eに旋回可能に連結され
た上部旋回体1dから成る車体1Bと、上部旋回体1d
に設けられ、ブームシリンダ3a、アームシリンダ3
b、バケットシリンダ3cにより上下方向にそれぞれ回
動可能なブーム1a、アーム1b、バケット1cから成
るフロント装置1Aとを有し、ブーム1aの基端は上部
旋回体1dの前部に回動可能に支持されている。
【0023】以上のような油圧ショベルに本実施形態の
操作装置が設けられている。この操作装置は、流量制御
弁4a〜4cをそれぞれ切り換え操作する油圧式の操作
レバー装置5a〜5cと、この操作レバー装置5a〜5
cに圧油を供給するパイロットポンプ8と、ブーム1
a、アーム1b、バケット1cの回動支点に設けられ、
フロント装置1Aの姿勢に関する状態量としてそれぞれ
の回動角を検出する角度検出器6a〜6cと、この角度
検出器6a〜6cの検出信号を入力し、所定の演算を行
い、操作レバー装置5a〜5cに指令信号を出力する制
御ユニット7とを有している。
【0024】図3に操作レバー装置5a〜5cの構造を
示す。図3において、操作レバー装置5aは、操作レバ
ー51と、1対の比例減圧弁52j,52kと、1対の
電磁アクチュエータ53j,53kとを有している。比
例減圧弁52j,52kは、入力側がパイロットポンプ
8に接続され、出力側が流量制御弁4aのパイロット操
作部4aj,4akに接続されており、操作レバー51
を図示A方向に操作すると、パイロットポンプ8の圧力
を減圧してその操作量に応じたパイロット圧を生成し、
これが流量制御弁4aのパイロット操作部4ajに導か
れ、操作レバー51を図示B方向に操作すると、同様に
その操作量に応じたパイロット圧を生成し、これが流量
制御弁4aのパイロット操作部4akに導かれる。
【0025】電磁アクチュエータ53j,53kは、ソ
レノイド部53jb,53kbと、ピストン53ja,
53kaとを有し、ソレノイド部53jbに電気信号
(電流信号)が供給されると、ピストン53jaが上方
に移動して操作レバー51に図示A方向と反対方向の操
作反力を与え、ソレノイド部53kbに電気信号が供給
されると、ピストン53kaが上方に移動して操作レバ
ー51に図示B方向と反対方向の操作反力を与える。操
作レバー装置5b,5cの構造も同様である。
【0026】図4に制御ユニット7の制御機能のうちブ
ーム1a用の操作レバー装置5aを制御する機能ブロッ
クを示す。図4において、制御ユニット7は、変換演算
部7aと、操作反力演算部7b,7cと、アンプ部7
d,7eとを有しており、変換演算部7aは、角度検出
器6aの検出したブーム1aの回動角度θを入力し、こ
の角度θからブームシリンダ3aのストローク変位Sを
演算する。
【0027】操作反力演算部7b,7cは、図示のよう
なストローク変位と操作反力指令値との関係を持つ特性
に基づいて変換演算部7aで演算したストローク変位に
対応する操作反力指令値を演算する。ここで、操作反力
演算部7bの特性は、ストローク変位Sが最大ストロー
ク(伸び側ストロークエンド)手前のストロークS1
下では操作反力指令値Fjがゼロであり、ストロークS
1以上では操作反力指令値Fjが設定値F0となるように
設定され、操作反力演算部7cの特性は、ストローク変
位Sが最小ストローク(縮み側ストロークエンド)手前
のストロークS2以上では操作反力指令値Fkがゼロで
あり、ストロークS2以下では操作反力指令値Fkが設
定値F0となるように設定されている。
【0028】アンプ部7d,7eは、操作反力演算部7
b,7cで演算した操作反力指令値Fj,Fkを電流信
号に変換して操作レバー装置5aの電磁アクチュエータ
53j,53kに出力する。
【0029】上記の制御ユニット7の制御処理手順の詳
細を図5に示す。図5において、まず角度検出器6aで
検出したブーム1aの回動角度θを入力し(手順10
0)、変換演算部7aによりブームシリンダ3aのスト
ローク変位Sを演算し(手順110)、次いで操作反力
演算部7b,7cによりそのストローク変位Sに対応す
る操作反力指令値Fj,Fkを演算し(手順120)、
次いでアンプ部7d,7eによりその操作反力指令値F
j,Fkを操作レバー装置5aの電磁アクチュエータ5
3j,53kに出力する(手順130)。
【0030】なお、図4及び図5では操作レバー装置5
aの制御系しか示していないが、操作レバー装置5b,
5cの制御系についても同様であり、角度検出器6b,
6cで検出したアーム1b及びバケット1cの回動角度
を入力し、操作反力指令値を演算し、これを操作レバー
装置5b,5cの電磁アクチュエータ53j,53kに
出力する。
【0031】以上のように構成した本実施形態におい
て、フロント装置1Aが図6の実線にある状態からブー
ム上げを行うべく、オペレータが操作レバー装置5aの
操作レバー51を図3のA方向に操作すると、操作レバ
ー51の操作量に応じたパイロット圧が流量制御弁4a
のパイロット操作部4ajに導かれ、流量制御弁4aが
中立位置から図示左位置に切り換えられ、ブームシリン
ダ3aが伸長しブーム1aが上がっていく。このとき、
ブームシリンダ3aのストローク変位Sが最大ストロー
ク手前のストロークS1に達するまでは、操作反力演算
部7b,7cで生成される操作反力指令値Fj,Fkは
ともにゼロであるため、操作レバー装置5aの電磁アク
チュエータ53j,53kには電流信号が供給されず、
操作レバー51には操作反力がかからない。
【0032】その後、ブームシリンダ3aのストローク
変位Sが図6の2点鎖線で示すような最大ストローク手
前のストロークS1に達すると、操作反力演算部7bで
生成される操作反力指令値Fjが設定値F0となるた
め、操作レバー装置5aの電磁アクチュエータ53jに
はその設定値F0に応じた電流信号が供給され、ピスト
ン53jaが上方に移動して操作レバー51にはその電
流値に応じた図示A方向と逆方向の操作反力が与えられ
る。
【0033】以上のように本実施形態にあっては、ブー
ムシリンダ3aがストロークエンドに近づくと、操作レ
バー装置5aの操作レバー51には操作反力が付与され
るので、オペレータには操作レバー51を押し戻すよう
な操作感が与えられ、このため回りに大きな騒音があっ
ても、オペレータはブームシリンダ3aがストロークエ
ンドで停止することを事前に確実に知ることができる。
したがって、ブームシリンダ3aが停止する前に操作レ
バー装置5aの操作レバー51を戻すなど適切な措置を
とることによって、オペレータの意志に反したブームシ
リンダ3aの急停止を回避することができ、操作性や作
業効率が向上する。また、そのようにブームシリンダ3
aの急停止を回避できるので、オペレータの意志に反し
た停止動作に対する不快感を軽減できるとともに、例え
ばバケット1cに積まれている土砂等の落下を防止で
き、安全な作業が行える。更に、ブームシリンダ3aが
ストロークエンドに達する前にブームシリンダ3aを停
止させることができるので、ブームシリンダ3aに接続
されたリリーフ弁(図示せず)が作動し続けることを防
止でき、リリーフ弁におけるエネルギ損失を抑えること
ができる。また、仮にブームシリンダ3aがストローク
エンドで停止したとしても、オペレータはそのことを予
めわかっているので安心である。
【0034】本発明の第2の実施形態を図7及び図8に
より説明する。本実施形態は、第1の実施形態において
操作反力を与える手段を変えたものである。図中、図3
及び図4と同等の部材には同じ符号を付し、その説明を
省略する。
【0035】図7及び図8において、本実施形態の操作
装置は、図1に示す操作レバー装置5a〜5c及び制御
ユニット7の代わりに、操作レバー装置5Aa〜5Ac
及び制御ユニット7Aを有している。操作レバー装置5
Aa〜5Acは、図3に示すオン・オフ的に動作する電
磁アクチュエータ53j,53kの代わりに、比例的に
動作する電磁比例アクチュエータ53Aj,53Akを
有しており、この電磁比例アクチュエータ53Aj,5
3Akは、ソレノイド部53jc,53kcに供給され
る電気信号の電流値に応じて駆動部53ja,53ka
が上方に移動し、操作レバー51に操作反力を与える。
【0036】制御ユニット7Aは、図3に示す操作反力
演算部7b,7cの代わりに、操作反力演算部7Ab,
7Acを有している。操作反力演算部7Abの特性は、
ストローク変位Sが最大ストローク(伸び側ストローク
エンド)手前のストロークS1以下では操作反力指令値
Fjがゼロであり、ストロークS1以上では操作反力指
令値Fjがストローク変位Sの増加に応じて増加するよ
うに設定され、操作反力演算部7Acの特性は、ストロ
ーク変位Sが最小ストローク(縮み側ストロークエン
ド)手前のストロークS2以上では操作反力指令値Fk
がゼロであり、ストロークS2以下では操作反力指令値
Fkがストローク変位Sの減少に応じて増加するように
設定されている。
【0037】以上において、図6で示したようなブーム
上げを行うべく、操作レバー装置5Aaの操作レバー5
1を図7のA方向に操作してブームシリンダ3aを伸長
させた場合、ブームシリンダ3aのストローク変位Sが
最大ストローク手前のストロークS1に達すると、ブー
ムシリンダ3aが伸び側ストロークエンドに近づくに従
って操作反力指令値Fjが徐々に大きくなるため、操作
レバー装置5Aaの操作レバー51に付与される操作反
力も徐々に大きくなる。
【0038】以上のように本実施形態においては、ブー
ムシリンダ3aがストロークエンドに近づくと、操作レ
バー装置5Aaの操作レバー51には徐々に大きくなる
ような操作反力が与えられるので、第1の実施形態と同
様に、オペレータはブームシリンダ3aがストロークエ
ンドで停止することを事前に確実に知ることができ、優
れた操作性が得られる。
【0039】また、本実施形態においては、ブームシリ
ンダ3aがストロークエンドに近づくに従って操作レバ
ー51に与えられる操作反力は徐々に大きくなるので、
オペレータは手に受ける操作反力の程度からストローク
エンドに近づいた程度を予測できる。また、ブームシリ
ンダ3aがストロークエンドの直前まで近づくと、操作
反力で操作レバー51が押し戻されるようになり、ブー
ムシリンダ3aは自動的に減速されるため、ブームシリ
ンダ3aの停止時のショックを軽減できる。
【0040】本発明の第3の実施形態を図9により説明
する。本実施形態も、第2の実施形態と同様に操作反力
を与える手段を変えたものである。図中、図7と同等の
部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0041】図9において、本実施形態の操作装置は、
第2の実施形態の図7に示す操作レバー装置5Aa〜5
Acの代わりに操作レバー装置5Ba〜5Bcを有して
おり、その他の構成は第2の実施形態と同じである。操
作レバー装置5Ba〜5Bcは、図7に示す電磁比例ア
クチュエータ53Aj,53Akの代わりに、反力シリ
ンダ55j,55kと電磁比例減圧弁54j,54kと
を有している。
【0042】反力シリンダ55j,55kは、受圧室5
5jb,55kb及びピストン55ja,55kaを有
し、電磁比例減圧弁54j,54kは、パイロットポン
プ8と反力シリンダ55j,55kの受圧室55jb,
55kbとの間にそれぞれ配置されている。
【0043】電磁比例減圧弁54j,54kのソレノイ
ド部54ja,54kaに制御ユニット7Aからの電流
信号がないときは、パイロットポンプ8から受圧室55
jb,55kbへの圧油の供給を遮断し受圧室55j
b,55kbとタンクを連通する。ソレノイド部54j
a,54kaに制御ユニット7Aからの電流信号が供給
されると、パイロットポンプ8の圧力を減圧して供給電
流に応じたパイロット圧力を発生し、この圧力が反力シ
リンダ55j,55kの受圧室55jb,55kbに出
力される。受圧室55jbにパイロット圧力が供給され
ると、ピストン55jaが伸長して操作レバー51に図
示A方向と反対方向のパイロット圧力に比例した操作反
力を与え、受圧室55kbにパイロット圧力が供給され
ると、ピストン55kaが伸長して操作レバー51に図
示B方向と反対方向のパイロット圧力に比例した操作反
力を与える。
【0044】したがって、この場合も第1の実施形態と
同様に、オペレータはブームシリンダ3aがストローク
エンドで停止することを事前に確実に知ることができ、
優れた操作性が得られる。
【0045】また、本実施形態においては、反力シリン
ダ55j,55k及び電磁比例減圧弁54j,54kを
設け、油圧により操作レバー51に操作反力を与えるよ
うにしたので、電磁アクチュエータで操作反力を与える
場合に比べて大きな操作反力を発生させることができ
る。
【0046】本発明の第4の実施形態を図10〜図12
により説明する。本実施形態も、第2及び第3の実施形
態と同様に操作反力を与える手段を変えたものである。
図中、第1の実施形態と同等の部材には同じ符号を付
し、その説明を省略する。
【0047】図10において、本実施形態の操作装置
は、図1に示す操作レバー装置5a〜5c及び制御ユニ
ット7の代わりに、操作レバー装置5Da〜5Dc及び
制御ユニット7Dを有し、かつ図1に示す構成に加えて
圧力センサ22aj〜22cj,22ak〜22ckを
有している。
【0048】図11に操作レバー装置5Daの構造を示
す。図11において、操作レバー装置5Daは、操作レ
バー51と、パイロット弁59と、1対の反力シリンダ
57j,57kと、電磁比例減圧弁18とを有してい
る。
【0049】パイロット弁59は、入力側が管路41を
介してパイロットポンプ8と接続され、出力側がパイロ
ット管路21aj,21akを介して流量制御弁4aの
パイロット操作部4aj,4akと接続されている。ま
た、パイロット弁59の上部には上下動可能なプッシャ
56a,56bが設けられており、操作レバー51を図
示A方向に傾けると、プッシャ56aが下がり、操作レ
バー51の操作量に応じたパイロット圧が生成されてパ
イロット管路21ajを介してパイロット操作部4aj
に導かれ、操作レバー51を図示B方向に傾けると、プ
ッシャ56bが下がり、操作レバー51の操作量に応じ
たパイロット圧が生成されてパイロット管路21akを
介してパイロット操作部4akに導かれる。
【0050】反力シリンダ57j,57kはパイロット
弁59の上端部に設けられ、ピストン57ja,57k
a及び受圧室57jb,57kbを有しており、操作レ
バー51が中立位置の時には、ピストン57ja,57
kaは操作レバー51の両端部に当接し、この状態から
操作レバー51を図示A方向に傾けると、ピストン57
kaが操作レバー51から離れてピストン57jaのみ
が操作レバー51に当接し、操作レバー51を図示B方
向に傾けると、ピストン57jaが操作レバー51から
離れてピストン57kaのみが操作レバー51に当接す
る。また、反力シリンダ57j,57kは、受圧室57
jb,57kbにパイロットポンプ8からの圧油が供給
されると、ピストン57ja,57kaが伸長する。こ
のとき、操作レバー51が図示A方向に傾けられている
状態で受圧室57jb,57kbにパイロットポンプ8
の圧油が供給されると、ピストン57jaのみが操作レ
バー51に作用して図示A方向と反対方向の反力を付与
し、操作レバー51が図示B方向に傾けられている状態
で受圧室57jb,57kbにパイロットポンプ8の圧
油が供給されると、ピストン57kaのみが操作レバー
51に作用して図示B方向と反対方向の反力を付与す
る。
【0051】電磁比例減圧弁18はパイロットポンプ8
と反力シリンダ57j,57kの受圧室57jb,57
kbとの間に配置され、ソレノイド部18aに制御ユニ
ット7Dからの電流信号がないときは、パイロットポン
プ8をタンクを連通し、ソレノイド部18aに制御ユニ
ット7Dからの電流信号が供給されると、パイロットポ
ンプ8の圧力を減圧してその電流値に応じたパイロット
圧力を生成し、この圧力を受圧室57jb,57kbに
供給する。
【0052】図10に戻り、圧力センサ22aj,22
ak〜22cj,22ckは、操作レバー装置5Da〜
5Dcと流量制御弁4a〜4cのパイロット操作部4a
j,4ak〜4cj,4ckとを接続するパイロット管
路21aj,21ak〜21cj,21ck内のパイロ
ット圧を検出する。制御ユニット7Dは、角度検出器6
a〜6c及び圧力センサ22aj,22ak〜22c
j,22ckの検出信号を入力し、所定の演算を行い、
操作レバー装置5Da〜5Dcに指令信号を出力する。
なお、ブーム1a制御系のみの構成を図11に示してい
る。
【0053】図12に制御ユニット7Dの制御機能のう
ちブーム1a用の操作レバー装置5Daを制御する機能
ブロックを示す。図12において、制御ユニット7D
は、図8に示す変換演算部7a及び操作反力演算部7A
b,7Acに加えて、比較部7f,7gと信号切換部7
hとを有し、かつアンプ部7d,7eの代わりにアンプ
部7iを有している。
【0054】比較部7f,7gは、圧力センサ22a,
22bの検出値が設定圧力値P0以上かどうかを判断
し、設定圧力値P0以上のときはON信号を出力する。
信号切換部7hは、比較部7f,7gからON信号が出
力されていないときは中立位置にあり、比較部7fから
ON信号が出力されるとS側に切り換えられ、操作反力
演算部7Abで作成した操作反力指令値Fjを選択し、
比較部7gからON信号が出力されるとT側に切り換え
られ、操作反力演算部7Acで作成した操作反力指令値
Fkを選択する。アンプ部7iは、信号切換部7hで選
択された操作反力指令値を電流信号に変換して操作レバ
ー装置5Daの電磁比例減圧弁18のソレノイド部18
aに出力する。
【0055】以上のように構成した本実施形態におい
て、図6で示したようなブーム上げを行うべく、操作レ
バー装置5Daの操作レバー51をA方向に傾けると、
プッシャ56aが下がり、操作レバー51の操作量に応
じたパイロット圧が生成され、このパイロット圧がパイ
ロット管路21ajを介して流量制御弁4aのパイロッ
ト操作部4ajに導かれ、ブームシリンダー3aが伸び
る。この時のパイロット圧は設定値P0以上となるた
め、制御ユニット7Dの信号切換部7hはS側に切り換
えられ、操作反力演算部7Abで生成した操作反力指令
値Fjが電流信号として操作レバー装置5Daの電磁比
例減圧弁18のソレノイド部18aに送られる。このと
き、ブームシリンダ3aのストローク変位Sが最大スト
ローク手前のストロークS1に達するまでは、操作反力
指令値Fjはゼロであるため、ソレノイド部18aには
電流信号が供給されず、電磁比例減圧弁18は図示位置
のままであり、操作レバー51には操作反力がかからな
い。
【0056】ブームシリンダ3aのストローク変位Sが
最大ストローク手前のストロークS1に達すると、操作
反力指令値Fjが徐々に大きくなっていくため、ソレノ
イド部18aには徐々に大きくなる電流信号が供給さ
れ、電磁比例減圧弁18は図示位置から切り換わり、パ
イロットポンプ8の圧油が反力シリンダ57j,57k
の受圧室57jb,57kbに供給され、ピストン57
ja,57kaが伸長し、ピストン57jaのみが操作
レバー51に作用して操作レバー51には図示A方向と
反対方向の操作反力が付与される。このとき、受圧室5
7jb,57kbにはソレノイド部18aへの供給電流
に応じた圧力が導かれ、操作レバー51にはその圧力に
応じた操作反力が付与される。
【0057】以上のように本実施形態においては、ブー
ムシリンダ3aがストロークエンドに近づくと、操作レ
バー装置5Daの操作レバー51に操作反力が与えられ
るので、第1の実施形態と同様に、オペレータはブーム
シリンダ3aがストロークエンドで停止することを事前
に確実に知ることができ、優れた操作性が得られる。
【0058】また、本実施形態においては、操作レバー
51に操作反力を与える手段として用いる電磁比例減圧
弁が1個で済む。
【0059】本発明の第5の実施形態を図13により説
明する。本実施形態は、第4の実施形態においてブーム
シリンダ3aのストロークエンドを検出する手段を変え
たものである。図中、図12に示すものと同等の部材、
機能には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0060】図13において、本実施形態の操作装置
は、図12に示す角度検出器6a及び制御ユニット7D
の代わりにストロークセンサ82及び制御ユニット7E
を有し、ストロークセンサ82はブームシリンダ3aの
ストロークを検出し、その検出信号を制御ユニット7E
に出力する。制御ユニット7Eは、図12に示す変換演
算部7aが省略された構成となっており、ストロークセ
ンサ82の検出信号が直接操作反力演算部7Ab,7A
cに送られる。
【0061】本実施形態においては、ストロークセンサ
82によりブームシリンダ3aがストロークエンドに近
づいたかどうかを監視し、ブームシリンダ3aがストロ
ークエンドに近づくと、操作レバー51に操作反力を付
与するので、この場合も第1の実施形態と同様に、オペ
レータはブームシリンダ3aがストロークエンドで停止
することを事前に確実に知ることができ、優れた操作性
が得られる。
【0062】また、本実施形態においては、ストローク
センサ82により直接ブームシリンダ3aのストローク
を検出するので、角度検出器6aの検出値を用いてブー
ムシリンダ3aのストロークを計算する場合に比べて、
制御ユニットの制御機能を簡単化できる。
【0063】本発明の第6の実施形態を図14及び図1
5により説明する。本実施形態も、第5の実施形態と同
様にブームシリンダ3aのストロークエンドを検出する
手段を変えたものである。図中、図12に示すものと同
等の部材、機能には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。
【0064】図14において、本実施形態の操作装置
は、図12に示す角度検出器6a及び制御ユニット7D
の代わりにストロークエンドセンサ83a,83b及び
制御ユニット7Fを有している。
【0065】ストロークエンドセンサ83a,83b
は、図15に示すように、ブームシリンダ3aのシリン
ダチューブ3rの伸び側及び縮み側のストロークエンド
の手前位置に設けられた近接スイッチであり、ブームシ
リンダ3aの伸び側及び縮み側のストロークエンドを検
出し、その検出信号を制御ユニット7Fに出力する。こ
こで、ピストン3sを伸ばしたときにはピストン3sが
伸び側のストロークエンドに達する直前でストロークエ
ンドセンサ83aがオンし、ピストン3sを縮めたとき
にはピストン3sが縮み側のストロークエンドに達する
直前でストロークエンドセンサ83bがオンするように
構成されている。
【0066】制御ユニット7Fは、図12に示す変換演
算部7a及び操作反力演算部7Ab,7Acの代わり
に、操作反力指令値出力部7j,7kを有している。こ
の操作反力指令値出力部7j,7kは、ストロークエン
ドセンサ83a,83bの検出信号を入力し、検出信号
がオンのときは予め設定された操作反力指令値Fj0,F
k0を出力する。
【0067】本実施形態においては、ストロークエンド
センサ83a,83bによりブームシリンダ3aがスト
ロークエンドに近づいたかどうかを監視し、ブームシリ
ンダ3aがストロークエンドに近づくと、操作レバー5
1に操作反力を付与するので、この場合も第1の実施形
態と同様に、オペレータはブームシリンダ3aがストロ
ークエンドで停止することを事前に確実に知ることがで
き、優れた操作性が得られる。
【0068】本発明の第7の実施形態を図16〜図19
により説明する。以上説明してきた実施形態は、油圧シ
リンダがストロークエンドに近づくと操作レバーに操作
反力を与えるものであるが、本実施形態は、フロント装
置が制限作業範囲の境界に近づくと操作レバーに操作反
力を与えるものである。図中、第1の実施形態と同等の
部材、機能には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0069】図16において、本実施形態が適用される
油圧ショベルは、図1で示した流量制御弁4a〜4cの
代わりに電磁比例流量制御弁12a〜12cを有し、本
実施形態の操作装置は、図1で示した操作レバー装置5
a〜5c及び制御ユニット7の代わりに、流量制御弁1
2a〜12cをそれぞれ切り換え操作する電気式の操作
レバー装置14a〜14cと、この操作レバー装置14
a〜14cの操作信号及び角度検出器6a〜6cの検出
信号を入力し、所定の演算を行い、流量制御弁12a〜
12c及び操作レバー装置14a〜14cに指令信号を
出力する制御ユニット7Gとを有している。
【0070】図17に操作レバー装置14a〜14cの
構造を示す。図17において、操作レバー装置14a
は、操作レバー61と、操作レバー61を中立位置に戻
すように付勢するバネ62と、操作レバー61の操作角
度を検出しこれを電気信号として出力するポテンショメ
ータ63と、制御ユニット7Gからの指令信号(電流信
号)に応じて操作レバー61に操作反力を与えるための
回転トルクを発生するトルク発生器64とで構成されて
いる。操作レバー装置14b,14cの構造も同様であ
る。
【0071】図18に制御ユニット7Gの制御機能のう
ち代表してアーム1b用の流量制御弁12b及び操作レ
バー装置14bを制御する機能ブロックを示す。図18
において、制御ユニット7Gは、変換演算部7rと、制
限値演算部7uと、バルブ指令値演算部7s,7tと、
最小値選択部7lと、操作反力ゲイン演算部7mと、乗
算部7nと、アンプ部7u,7w,7oとを有してい
る。
【0072】変換演算部7rは、角度検出器6a,6b
で検出したブーム1a及びアーム1bの回動角度θ1
びθ2を入力し、この角度θ1,θ2を用いて図19に示
すような、バケット1cを動かしたときのバケット1c
先端の最大高さ位置から予め上方に設定された制限作業
範囲の境界位置(制御上の停止位置)までの距離ΔXを
演算する。
【0073】バルブ指令値演算部7s,7tは、操作レ
バー装置14bのポテンショメータ63で検出したレバ
ー操作角度Uを入力し、作業範囲制限制御が行われない
場合のバルブ指令値Ua,Ubを演算する。ここで、操
作レバー装置14bは、アーム1bをクラウドさせると
きは操作レバー61を図17のA方向に操作し、アーム
1bをダンプさせるときは操作レバー61を図17のB
方向に操作するようになっており、バルブ指令値演算部
7sが操作レバー61をA方向に操作したときのバルブ
指令値Uaを演算し、バルブ指令値演算部7tが操作レ
バー61をB方向に操作したときのバルブ指令値Ubを
演算する。
【0074】制限値演算部7uは、制限作業範囲の境界
までの距離ΔXが所定値ΔX0以上ではバルブ指令値の
制限値Umaxが設定値U0であり、所定値ΔX0以下にな
ると境界に近づくに従って設定値U0から徐々に小さく
なるようなバルブ指令値の制限値Umaxを演算する。最
小値選択部7lは、バルブ指令値演算部7tで演算した
バルブ指令値Ubと制限値演算部7uで演算した制限値
Umaxとを比較し、その最小値を選択してバルブ指令値
Ub’とする。なお、設定値U0はバルブ指令値Ubの
最大値と同じかあるいはそれよりも大きい値に設定され
ており、制限値Umaxが設定値U0のときは、最小値選択
部7lではバルブ指令値Ubが選択される。
【0075】操作反力ゲイン演算部7mは、制限作業範
囲の境界までの距離ΔXが所定値ΔX0以上では操作反
力ゲインKがゼロであり、距離ΔXが所定値ΔX0以下
になると境界に近づくに従ってゼロから徐々に大きくな
るような操作反力ゲインKを演算する。乗算部7nは、
その操作反力ゲインKとバルブ指令値演算部7tで演算
したバルブ指令値Ubとを乗算して操作反力指令値(ト
ルク指令値)Fを演算する。
【0076】アンプ部7uは、バルブ指令値演算部7s
で演算したバルブ指令値Uaを電流信号に変換して流量
制御弁12bの電磁比例操作部12bjに出力し、アン
プ部7qは、最小値選択部7lで選択したバルブ指令値
Ub’を電流信号に変換して流量制御弁12bの電磁比
例操作部12bkに出力する。アンプ部7oは、乗算部
7nで演算したトルク指令値Fを電流信号に変換して操
作レバー装置14bのトルク発生器64に出力する。
【0077】上記の制御ユニット7Gの制御処理手順の
詳細を図20に示す。図20において、まず入力処理と
して、角度検出器6a,6bで検出した回動角度θ1
θ2及び操作レバー装置14bのポテンショメータ63
で検出したレバー操作角度Uを入力する(手順200、
210)。次いで初期演算処理として、バルブ指令値演
算部7s,7tにより作業範囲制限制御を行わない場合
のバルブ指令値Ua,Ubを演算し(手順220)、変
換演算部7rにより制限作業範囲の境界までの距離ΔX
を演算する(手順230)。次いで範囲制限制御演算処
理として、制限値演算部7uによりバルブ指令値の制限
値Umaxを演算し(手順240)、最小値選択部7lに
よりバルブ指令値Uaと制限値Umaxの最小値Ub’を
求める(手順250)。次いで、操作反力演算処理とし
て、操作反力ゲイン演算部7mにより操作反力ゲインK
を演算し(手順260)、乗算部7nにより操作反力ゲ
インKとバルブ指令値Uaを乗算して操作反力指令値F
を演算する(手順270)。次いで、出力処理として、
アンプ部7u,7wにより流量制御弁12bの電磁比例
操作部12bj,12bkにバルブ指令値Ua’,Ub
を出力する(手順280)とともに、アンプ部7oによ
り操作レバー装置14bのトルク発生器64に操作反力
指令値Fを出力する(手順290)。
【0078】以上のように構成した本実施形態におい
て、フロント装置1Aが図19の実線にある状態からア
ーム1bのダンプを行うべく、オペレータが操作レバー
装置14bの操作レバー61を図17のB方向にフルレ
バー操作すると、そのレバー操作角度Uがポテンショメ
ータ63で検出されて制御ユニット7Gに送られ、バル
ブ指令値演算部7sにてそのレバー操作角度Uに応じた
バルブ指令値Ubが求められる。このとき、制限作業範
囲の境界までの距離ΔXが所定値ΔX0に達するまで
は、バルブ指令値の制限値Umaxは設定値U0であるた
め、最小値選択部7lではバルブ指令値Ubが選択さ
れ、そのバルブ指令値Ubが流量制御弁12bの電磁比
例操作部12bjに送られ、その結果アームシリンダ3
bが収縮し、アーム1bがダンプしていく。このとき、
距離ΔXが所定値ΔX0に達していないため操作反力ゲ
インKは0であり、このため操作反力指令値Fも0であ
り、操作レバー装置14bのトルク発生器64には電流
信号が供給されず、操作レバー61に操作反力はかから
ない。
【0079】その後、フロント装置1Aが図19の2点
鎖線で示すように制限作業範囲の境界に近づいていき、
境界までの距離ΔXが設定値ΔX0に達すると、バルブ
指令値の制限値Umaxが設定値U0よりも小さくなってい
く。このため、最小値選択部7lでは制限値Umaxが選
択され、その制限値Umaxが流量制御弁12bの電磁比
例操作部12bjに送られ、アームシリンダ3bが徐々
に減速していき、制限作業範囲の境界に達すると停止す
るように制御される。これと同時に、操作反力ゲインK
は0から増加していくため、操作反力指令値Fも0から
増加していき、その操作反力指令値Fに応じた電流信号
が操作レバー装置14bのトルク発生器64に送られ、
その電流値に応じた操作反力が操作レバー61に付与さ
れる。このため、オペレータにはその操作反力で押し戻
されるような操作感が与えられる。
【0080】以上のように本実施形態にあっては、フロ
ント装置1Aが制限作業範囲の境界位置(制御上の停止
位置)に近づくと、操作レバー装置14bの操作レバー
61には操作反力が付与されるので、オペレータには操
作レバー61を押し戻すような操作感が与えられ、この
ため回りに大きな騒音があっても、オペレータは制限作
業範囲の境界位置でアームシリンダ3bが停止すること
を事前に確実に知ることができる。したがって、アーム
シリンダ3bが停止する前に操作レバー装置14bの操
作レバー61を戻すなど適切な措置をとることによっ
て、オペレータの意志に反したアームシリンダ3bの停
止を回避することができ、操作性や作業効率が向上す
る。また、そのようにアームシリンダ3bの停止を回避
できるので、オペレータの意志に反した停止動作に対す
る違和感を軽減できる。更に、仮に制限作業範囲の境界
位置でアームシリンダ3bが停止したとしても、オペレ
ータはそのことを予めわかっているので安心である。
【0081】本発明の第8の実施形態を図21〜図23
により説明する。上記第7の実施形態では上方に制限作
業範囲を設定した場合について説明したが、本実施形態
は、下方に制限作業範囲が設定された場合に、フロント
装置がその制限作業範囲の境界に近づくと操作反力を与
えるものである。図中、第7の実施形態と同等の部材、
機能には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0082】図21において、本実施形態の操作装置
は、図18で示した制御ユニット7Gの代わりに制御ユ
ニット7Hを有しており、この制御ユニット7Hは、図
18で示した変換演算部7rの代わりに変換演算部7A
rを有し、かつ図18で示した機能に加えて、切換部7
1,7p2,7qと最小値選択部7xとを有している。
【0083】変換演算部7Arは、角度検出器6a,6
bで検出したブーム1a及びアーム1bの回動角度θ1
及びθ2を入力し、この角度θ1,θ2を用いて、図22
に示すようなバケット1c先端から予め下方に設定され
た制限作業範囲の境界位置(制御上の停止位置)までの
距離ΔYを演算するとともに、ブーム1aの回動中心と
バケット1c先端を結んだ線と制限作業範囲の境界との
なす角(以下、ブーム1aが境界となす角)α1の余弦
のマイナス値(−cosα1)、及びアーム1bの回動
中心とバケット1c先端を結んだ線と制限作業範囲の境
界とのなす角(以下、アーム1bが境界となす角)α2
の余弦(cosα2)を演算する。
【0084】切換部7p1は、アーム1bが境界となす
角α2が90度以下(cosα2≧0)のときは図示の
(+)位置にあり、制限値演算部7uで演算した制限値
Umaxを伸び側のバルブ指令値の制限値Uamaxとし、ア
ーム1bが境界となす角α2が90度以上(cosα2
0)のときは(−)位置に切り換わり、制限値Uamax
を設定値U0とする。切換部7p2は、アーム1bが境界
となす角α2が90度以下(cosα2≧0)のときは、
図示(+)位置にあり、縮み側のバルブ指令値の制限値
Ubmaxを設定値U0とし、アーム1bが境界となす角α
2が90度以上(cosα2≦0)のときは図示(−)位
置に切り換わり、制限値演算部7uで演算した制限値U
maxを制限値Ubmaxとする。切換部7qは、アーム1b
が境界となす角α2が90度以下(cosα2≧0)のと
きは図示の(+)位置にあり、バルブ指令値演算部7s
で演算した伸び側のバルブ指令値Uaを乗算部7nに送
り、アーム1bが境界となす角α2が90度以上(co
sα2≦0)のときは(−)位置に切り換わり、バルブ
指令値演算部7tで演算した縮み側のバルブ指令値Ub
を乗算部7nに送る。
【0085】最小値選択部7xは、バルブ指令値演算部
7sで演算したバルブ指令値Uaと切換部7p1で選択
した制限値Uamaxとの最小値を選択し、これを新しい
バルブ指令値Ua’として出力する。最小値選択部7l
は、バルブ指令値演算部7tで演算したバルブ指令値U
bと切換部7p2で選択した制限値Ubmaxとの最小値を
選択し、これを新しいバルブ指令値Ub’として出力す
る。
【0086】上記のように構成した制御ユニット7Hの
制御手順を図23に示す。図23において、角度検出器
6a,6bで検出した回動角度θ1,θ2及び操作レバー
装置14bのポテンショメータ63で検出したレバー操
作角度Uを入力する(手順200、210A)。次い
で、バルブ指令値演算部7s,7tにより作業範囲制限
制御を行わない場合のバルブ指令値Ua,Ubを演算し
た(手順220)後、変換演算部7Arにより制限作業
範囲の境界までの距離ΔYを演算する(手順230A)
とともに、アーム1bが境界となす角α2の余弦(co
sα2)を演算する(手順235)。次いで、制限値演
算部7uによりバルブ指令値の制限値Umaxを演算した
(手順240)後、最小値選択部7xによりバルブ指令
値Uaと制限値Uamaxの最小値Ua’を求めるととも
に、最小値選択部7lによりバルブ指令値Ubと制限値
Ubmaxの最小値Ub’を求める(手順250A)。次
いで、操作反力ゲイン演算部7mにより操作反力ゲイン
Kを演算した(手順260)後、乗算部7nにより操作
反力ゲインKとバルブ指令値Uaまたはバルブ指令値U
bを乗算して操作反力指令値Fを演算し(手順270
A)、次いで、アンプ部7u,7wにより流量制御弁1
2bの電磁比例部12bj,12bkにバルブ指令値U
a’,Ub’を出力する(手順280A)とともに、ア
ンプ部7oにより操作レバー装置14bのトルク発生器
64に操作反力指令値Fを出力する(手順290)。
【0087】また、ブーム1aの制御系にも、図21の
変換演算部7Arを除く点線Zで示したものと同様の機
能ブロックが設けられており、操作レバー装置14aの
ポテンショメータ63で検出したレバー操作角度U’
と、変換演算部7Arで演算したブーム1aが境界とな
す角α1の余弦のマイナス値(−cosα1)とに基づい
て図23と同様の演算処理を行い、流量制御弁12aの
電磁比例操作部12aj,12ak及び操作レバー装置
14aのトルク発生器64に指令信号を出力する。ここ
で、ブーム1aが境界となす角α1が90度以下のとき
は、−cosα1≦0となるため、上記アーム1bの制
御系の切換部7p1,7p2,7qに相当する部分は
(−)位置にある。
【0088】以上のように構成した本実施形態におい
て、図22に示すようにアーム1bが境界となす角α2
が90度以下にある状態からアーム1bの引き動作を行
うべく、操作レバー装置14bの操作レバー61を図1
7のA方向に操作すると、そのレバー操作角度Uはポテ
ンショメータ63で検出されて制御ユニット7Hに送ら
れ、バルブ指令値演算部7sにてそのレバー操作角度U
に応じたバルブ指令値Uaが求められる。ここで、アー
ム1bが境界となす角α2が図22のように90度以下
の時は、上述したように切換部7p1,7p2,7qは図
示の(+)位置にある。従って、制限作業範囲の境界と
の距離ΔYが所定値ΔY0に達するまでは、バルブ指令
値の制限値Uamaxは設定値U0であり、最小値選択部7
xではバルブ指令値Uaが選択され、そのバルブ指令値
Uaが流量制御弁12bの電磁比例操作部12bjに送
られ、その結果アームシリンダ3bが伸長し、アーム1
bがクラウドしていく。また、このとき、制限作業範囲
の境界との距離ΔYが所定値ΔY0に達していないため
操作反力ゲインKは0であり、このため操作反力指令値
Fも0であり、操作レバー装置14bのトルク発生器6
4には電流信号が供給されず、操作レバー61に操作反
力はかからない。
【0089】その後、バケット1cが制限作業範囲の境
界に近づいていき、その境界までの距離ΔYが設定値Δ
0以下になると、バルブ指令値の制限値Uamaxは設定
値U0から徐々に下がっていく。このため、最小値選択
部7lではバルブ指令値Uaに代わって制限値Uamax
が選択され、その制限値Uamaxが流量制御弁12bの
電磁比例操作部12bjに送られ、アームシリンダ3b
が徐々に減速していき、制限作業範囲の境界に達すると
停止するように制御される。また、このとき、操作反力
ゲインKは0から増加していくため、操作反力指令値F
も0から増加していき、その操作反力指令値Fに応じた
電流信号が操作レバー装置14bのトルク発生器64に
送られ、その電流値に応じた操作反力が操作レバー61
に付与される。
【0090】一方、アーム1bのダンプ動作を行うべ
く、操作レバー装置14bの操作レバー61を図17の
B方向に操作すると、バルブ指令値演算部7tにてその
レバー操作角度Uに応じたバルブ指令値Ubが求められ
る。このとき、切換部7p1,7p2,7qは図示の
(+)位置にあるため、制限作業範囲の境界との距離Δ
Yに係わらずバルブ指令値の制限値Ubmaxは設定値U0
であり、最小値選択部7lでは常にバルブ指令値Ubが
選択され、そのバルブ指令値Ubが流量制御弁12bの
電磁比例操作部12bkに送られ、アーム1bが作業範
囲制限制御されることなくダンプしていく。また、この
とき、バルブ指令値Ubは乗算部7nに送られないた
め、操作反力指令値Fは常に0であり、操作レバー61
に操作反力はかかることはない。
【0091】また、図22に示すようにブーム1aが境
界となす角α1が90度以下にある状態からブーム1a
の下げ動作を行うべく、操作レバー装置14aの操作レ
バー61を図17のB方向に操作すると、そのレバー操
作角度U’はポテンショメータ63で検出されて制御ユ
ニット7Hに送られ、バルブ指令値演算部7sに相当す
る部分にてそのレバー操作角度U’に応じたバルブ指令
値Ubが求められる。ここで、ブーム1aが境界となす
角α1が90度以下の時は、上述したように切換部7
1,7p2,7qに相当する部分は図示の(−)位置に
ある。従って、制限作業範囲の境界との距離ΔYが所定
値ΔY0に達するまでは、バルブ指令値Ubが流量制御
弁12aの電磁比例操作部12akに送られ、ブームシ
リンダ3aが等速で収縮してブーム1aが下がっていく
とともに、操作反力指令値Fは0であり、操作レバー装
置14aの操作レバー61に操作反力はかからない。そ
の後、距離ΔYが所定値ΔY0に達すると、制限値Ubm
axが流量制御弁12aの電磁比例操作部12akに送ら
れ、ブームシリンダ3aが徐々に減速していき、制限作
業範囲の境界に達すると停止するように制御されるとと
もに、操作反力指令値Fが0から増加し始め、操作レバ
ー61に操作反力が付与される。
【0092】一方、ブーム1aの上げ動作を行うべく、
操作レバー装置14aの操作レバー61を図17のA方
向に操作すると、バルブ指令値演算部7sに相当する部
分にてそのレバー操作角度U’に応じたバルブ指令値U
aが求められる。このとき、切換部7p1,7p2,7q
は図示の(−)位置にあるため、制限作業範囲の境界と
の距離ΔYに係わらず、そのバルブ指令値Uaが流量制
御弁12aの電磁比例操作部12ajに送られ、ブーム
1bが作業範囲制限制御されることなく上がっていく。
また、このときの操作反力指令値Fは常に0であり、操
作レバー61に操作反力はかかることはない。
【0093】また、図22に示すようにブーム1aが境
界となす角α1及びアーム1bが境界となす角α2が90
度以下にある状態から、制限作業範囲の境界に沿ってブ
ーム1aの上げ及びアーム1bの引きによる水平引き作
業を行うべく、操作レバー装置14a,14bの操作レ
バー61,61を図17のA方向に操作すると、そのレ
バー操作角度U,U’は各ポテンショメータ63,63
で検出されて制御ユニット7Hに送られ、この制御ユニ
ット7Hにて上述したブーム1aの上げ制御及びアーム
1bの引き制御が同時に行われ、バケット1cが制限領
域の境界の近傍で水平に移動する。
【0094】このような水平引き作業において、例えば
ブーム1aの上げに比べてアーム1bの引きが大きいた
めに、バケット1cが制限作業範囲の境界に近づき、そ
の境界までの距離ΔXが設定値ΔX0以下になると、上
述したようにバケット1cが制限作業範囲外に侵入しな
いようにアームシリンダ3bが減速制御されるととも
に、アーム1b用の操作レバー装置14bの操作レバー
61にのみ操作反力が付与される。
【0095】以上のように本実施形態にあっては、ブー
ム1aまたはアーム1bを単独操作する場合、フロント
装置1Aが制限作業範囲の境界位置(制御上の停止位
置)に近づくと、対応する操作レバー装置の操作レバー
61に操作反力が付与されるので、第7の実施形態と同
様に、オペレータは制限作業範囲の境界位置でフロント
装置1Aが停止することを事前に確実に知ることがで
き、優れた操作性が得られる。
【0096】また、ブーム1aとアーム1bの複合操作
を行う場合、フロント装置1Aが制限作業範囲の境界位
置に近づくと、対応する操作レバー装置の操作レバー6
1にのみ操作反力が付与されるので、どのシリンダをど
の方向に動かすとフロント装置1Aが制限作業範囲の境
界に達するかということが把握でき、このためオペレー
タの意志に反したシリンダの停止を回避でき、操作性や
作業効率が向上する。
【0097】つまり、掘削中よく行われるアーム引き及
びブーム上による水平引き作業を制限作業範囲の境界近
傍で行った場合に、例えばアーム引きがブーム上げに比
べて大きいと、そのままでは作業範囲制限制御により最
終的にアーム1bが停止し、水平引きが行えなくなる
が、アーム1b用の操作レバー装置14bの操作レバー
61にかかる操作反力に応じてフロント装置1Aが制限
作業範囲の境界から離れるようにブーム1a用の操作レ
バー装置14aを操作し、ブーム上げ動作を大きくすれ
ば、制限作業範囲の境界に沿った水平引きが確実に行え
る。
【0098】なお、以上説明してきたいくつかの実施形
態においては、油圧シリンダがストロークエンドに近づ
いたり、フロント装置が予め設定した制限作業範囲の境
界等の制御上の停止位置に近づくと、操作レバーに操作
反力を付与するものとしたが、特にこれらに限らず、要
は油圧アクチュエータが停止すべき位置に近づくと操作
レバーに操作反力を付与するようにすればよい。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、油圧アクチュエータが
停止することをオペレータに事前に確実に知らせること
ができるので、オペレータの意志に反した油圧アクチュ
エータの停止動作を回避することができ、操作性や作業
効率が向上するとともに、オペレータの意志に反した停
止状態に対する不快感を軽減できる。また、仮に油圧ア
クチュエータが停止したとしても、オペレータはそのこ
とを予めわかっているので安心である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧ショベルの
操作装置をその油圧駆動装置とともに示す図である。
【図2】本発明が適用される油圧ショベルの外観図であ
る。
【図3】図1に示す操作レバー装置の詳細構成図であ
る。
【図4】図1に示す制御ユニットの制御機能のうちブー
ム用の操作レバー装置の制御系の詳細を示す機能ブロッ
ク図である。
【図5】図1に示す制御ユニットの制御処理手順を示す
フローチャートである。
【図6】図2に示す油圧ショベルがブーム上げ動作を行
う様子を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による操作装置の操作
レバー装置の詳細構成図である。
【図8】本発明の第2の実施形態による操作装置の制御
ユニットの制御機能のうちブーム用の操作レバー装置の
制御系の詳細を示す機能ブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施形態による操作装置の操作
レバー装置の詳細構成図である。
【図10】本発明の第4の実施形態による油圧ショベル
の操作装置をその油圧駆動装置とともに示す図である。
【図11】図10に示す操作レバー装置の詳細及びブー
ム制御系の油圧駆動装置を示す図である。
【図12】図10に示す制御ユニットの制御機能のうち
ブーム用の操作レバー装置の制御系の詳細を示す機能ブ
ロック図である。
【図13】本発明の第5の実施形態による操作装置の制
御ユニットの制御機能のうちブーム用の操作レバー装置
の制御系の詳細を示す機能ブロック図である。
【図14】本発明の第6の実施形態による操作装置の制
御ユニットの制御機能のうちブーム用の操作レバー装置
の制御系の詳細を示す機能ブロック図である。
【図15】図14に示すストロークエンドセンサの取付
位置を示す図である。
【図16】本発明の第7の実施形態による油圧ショベル
の操作装置をその油圧駆動装置とともに示す図である。
【図17】図16に示す操作レバー装置の詳細構成図で
ある。
【図18】図16に示す制御ユニットの制御機能のうち
アーム制御系の詳細を示す機能ブロック図である。
【図19】図2に示す油圧ショベルがアームダンプ動作
を行う様子を示す図である。
【図20】図16に示す制御ユニットの制御処理手順を
示すフローチャートである。
【図21】本発明の第8の実施形態による操作装置の制
御ユニットの制御機能のうちブーム及びアーム制御系の
詳細を示す機能ブロック図である。
【図22】図2に示す油圧ショベルが水平引き動作を行
う様子を示す図である。
【図23】図21に示す制御ユニットの制御処理手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1A フロント装置 1a ブーム 1b アーム 1c バケット 3a〜3c 油圧アクチュエータ 4a〜4c 流量制御弁 5a〜5c 操作レバー装置 5Da〜5Dc 操作レバー装置 6a〜6c 角度検出器(監視手段) 7,7A,7D〜7H 制御ユニット(制御手段) 7a 変換演算部 7b,7c 操作反力演算部 7Ab,7Ac 操作反力演算部 7d,7e アンプ部 7f,7g 比較部 7h 信号切換部 7i アンプ部 7j,7k 操作反力指令値出力部 7r,7Ar 変換演算部 7s,7t バルブ指令値演算部 7u 制限値演算部 7l,7x 最小値選択部 7m 操作反力ゲイン演算部 7n 乗算部 7o,7v,7w アンプ部 7p1,7p2,7q 切換部 12a〜12c 流量制御弁 14a〜14c 操作レバー装置 18 電磁比例減圧弁(操作反力発生手段) 22aj,22ak 圧力センサ(制御手段) 51 操作レバー 52j,52k 比例減圧弁 53j,53k 電磁アクチュエータ(操作反力発生手
段) 53Aj,53Ak 比例電磁アクチュエータ(操作反
力発生手段) 54j,54k 電磁比例減圧弁(操作反力発生手段) 55j,55k 反力シリンダ(操作反力発生手段) 57j,57k 反力シリンダ(操作反力発生手段) 59 パイロット弁 61 操作レバー 62 バネ 63 ポテンショメータ 64 トルク発生器(操作反力発生手段) 82 ストロークセンサ(監視手段) 83a,83b ストロークエンドセンサ(監視手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 園田 光夫 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 大平 修司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 加藤 英世 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 津村 淳二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 佐竹 英敏 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向に回動可能な複数のフロント部材
    により構成されるフロント装置と、前記複数のフロント
    部材をそれぞれ駆動する複数の油圧アクチュエータと、
    この複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量
    をそれぞれ制御する複数の流量制御弁と、この複数の流
    量制御弁を切り換え操作する複数の操作手段とを備えた
    多関節建設機械の操作装置において、 (a)前記複数の油圧アクチュエータのうちの少なくと
    も1つの油圧アクチュエータが停止すべき位置に近づい
    たかどうかを監視する監視手段と、 (b)前記油圧アクチュエータに対応する操作手段に操
    作反力を与える操作反力発生手段と、 (c)前記監視手段により油圧アクチュエータが停止す
    べき位置に近づいたと判断されると、前記操作手段に操
    作反力を与えるよう前記操作反力発生手段を操作する制
    御手段とを備えることを特徴とする多関節建設機械の操
    作装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の多関節建設機械の操作装置
    において、前記油圧アクチュエータは油圧シリンダであ
    り、前記監視手段は、この油圧シリンダがストロークエ
    ンドに近づいたかどうかを監視する手段であることを特
    徴とする多関節建設機械の操作装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の多関節建設機械の操作装置
    において、前記監視手段は、前記油圧アクチュエータに
    対応するフロント部材の角度を検出する角度センサと、
    この角度センサの信号から前記油圧シリンダのストロー
    クを計算する演算手段とを有し、この演算手段の計算結
    果に基づき前記油圧シリンダがストロークエンドに近づ
    いたかどうかを監視することを特徴とする多関節建設機
    械の操作装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の多関節建設機械の操作装置
    において、前記監視手段は、前記油圧シリンダのストロ
    ークを検出するストロークセンサを有し、このストロー
    クセンサの検出結果に基づき前記油圧シリンダがストロ
    ークエンドに近づいたかどうかを監視することを特徴と
    する多関節建設機械の操作装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の多関節建設機械の操作装置
    において、前記監視手段は、前記油圧シリンダのストロ
    ークエンドを検出するストロークエンドセンサを有し、
    このストロークエンドセンサの検出結果に基づき前記油
    圧シリンダがストロークエンドに近づいたかどうかを監
    視することを特徴とする多関節建設機械の操作装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の多関節建設機械の操作装置
    において、前記監視手段は、前記油圧アクチュエータが
    制御上の停止位置に近づいたかどうかを監視する手段で
    あることを特徴とする多関節建設機械の操作装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の多関節建設機械の操作装置
    において、前記制御手段は、前記停止すべき位置までの
    距離に比例した操作反力を発生するよう前記操作反力発
    生手段を操作することを特徴とする多関節建設機械の操
    作装置。
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