JPH11158922A - 高視界性を有するモータグレーダ - Google Patents

高視界性を有するモータグレーダ

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JPH11158922A
JPH11158922A JP32321897A JP32321897A JPH11158922A JP H11158922 A JPH11158922 A JP H11158922A JP 32321897 A JP32321897 A JP 32321897A JP 32321897 A JP32321897 A JP 32321897A JP H11158922 A JPH11158922 A JP H11158922A
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JP
Japan
Prior art keywords
motor grader
operation room
wall
front frame
room
Prior art date
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Pending
Application number
JP32321897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihisa Sakai
幸尚 坂井
Kazuhito Nishimaki
一仁 西巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Komatsu Est Corp
Original Assignee
Komatsu Ltd
Komatsu Est Corp
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Publication date
Application filed by Komatsu Ltd, Komatsu Est Corp filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP32321897A priority Critical patent/JPH11158922A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータグレーダの操作室におけるオペレータの
視界を全方向ともに向上させる。 【解決手段】車体の前半部に配された操作室(20)と、同
操作室(20)の後方に設置されるエンジンルームと、前記
操作室(20)の前縁から上方に斜めに立ち上がる傾斜起立
部(30a) と先端に向けて下傾斜させた下傾斜部(30b) と
からなり、その基端部において前記車体の車床が水平方
向に相対的な回動を可能にした略く字状のフロントフレ
ーム(30)と、同フレームの前端に車輪を有するとともに
ブレード、スカリファイヤなどの作業用機器を操作可能
に取り付けてなるモータグレーダにあって、前記エンジ
ンルームのボンネット(6) の天板部(6a)と後壁部(6b)と
の交差部を緩らかな円弧壁をもって連結するとともに、
前記天板部(6a)と左右側壁部(6c)との交差部が下方に緩
傾斜する傾斜壁面としている。このことにより、グレー
ダ後方の視界領域、特に後輪後方の視界が開ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路建設、道路維
持補修、除雪等において使用されるモータグレーダに関
し、特に、操作室における全方向の視界を向上させたモ
ータグレーダに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にモータグレーダは路面、地面など
を平滑に切削または敷均し、整形することを主目的とし
た車輪式の土木機械であって、特に作業装置のブレード
操作がその作業における主体をなす。そして、モータグ
レーダが路面、地面を精度良く且つ能率的に仕上げるた
めに、走行装置及び作業装置として、(a)作業に適し
た速度で安定して走行できること、(b)ブレード作業
を行っても、まっすぐ走行できること、(c)走行路面
の凹凸により車体が上下に動いても、ブレードの上下変
動を可能なかぎり小さく抑えること、(d)作業目的に
応じてブレードを任意の位置に保持できること、(e)
必要に応じて容易にブレードが微調整できること、
(f)オペレータが作業中のブレードの状況を良く見る
ことができることなどが、その機能上から強く要求され
る。
【0003】例えば、フロントフレームのため前方の視
界が良好でない場合には、その視界を確保するためオペ
レータは通常走行時にあっても立ち姿勢で運転操作を行
わなければならない。また、操作室の前方直下におい
て、ブレードを作動させて高精度な地表面の仕上げ作業
を行う必要があるため、その作業時にはブレードと地面
との間隔を目視により直接に確認しながら作業を行わな
ければならない。更には、操作室の後方に設置されるエ
ンジンルームの下方に後輪があるため、同後輪の後方の
視界が遮られ、他の作業員などに対する余分な注意を払
わなければならない。また、操作室から後方のボンネッ
ト越しに見通せる範囲も限定され、後方の背丈の低い障
害物に対する接触事故を回避するため常時後方の監視を
怠れない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、従来の形状
のモータグレーダ1においては、図6に示すごとく操作
室2の前面直前にフロントフレーム3の傾斜起立部3a
が延在することと、同傾斜起立部3aから下傾斜部3b
へと移行する部位にはブレード4、同ブレード4をドロ
ーバ5a及び回転機構5bとそれを上下左右に調整する
リンク機構5cとからなるブレード作動伝達機構5が設
けられているため、操作室2からのブレード4に対する
直視がしにくく、地表面の仕上げ加工にあたってオペレ
ータは勘と経験に頼るか、或いはブレード4を覗き込ん
で直視するようにしなければならなかった。そのため、
従来も操作室の前面下端部を下方に狭まるように傾斜さ
せているものもある。それにも関わらず、フロントフレ
ーム3に設置される前記ブレード作動伝達機構5の存在
により、オペレータの視線を直接ブレード全体に向ける
ことは難しい。
【0005】また、従来のエンジンルームのボンネット
6′の形状も、一つにはそれらが金属製板材から構成さ
れることもあって、極めて単純な形態からなるのが通常
であり、図6及び図7に示すごとく各稜線部が略直交す
る単純な矩形状の箱体形状を呈している。すなわち、天
板は略水平であり、その後壁面及び左右壁面もほぼ垂直
面からなるため、上述のごときボンネット後方の視界が
大きく制限されることになる。
【0006】更には、図7に示すごとく操作室の左右側
壁が垂直に設定されているため、前記ボンネットの左右
側壁形状とともに、後輪の後方の視界は完全に遮られ、
いわゆる死角となっている。
【0007】本発明は上記課題を解決すべくなされたも
のであり、その具体的な目的は、モータグレーダの操作
室におけるオペレータの視界を全方向ともに向上させる
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述のと
おり、従来のモータグレーダの形状は局部的に改良を加
えたものもあるが、全方向における視界の向上を目的と
して開発されたものではなかった。従って、モータグレ
ーダにおいて必要とされる視認性に優れるとともにコン
パクト化ができる作業室、フロントフレーム及びボンネ
ットの各外郭形状などの総合的な検討が必要である。
【0009】請求項1に係る発明にっては、車体の前半
部に配された操作室と、同操作室の後方に設置されるエ
ンジンルームと、前記操作室の前縁から上方に斜めに立
ち上がる傾斜起立部と先端にに向けて下傾斜させた下傾
斜部とからなり、その基端部において前記車体の車床を
水平方向に相対的な回動を可能にした略く字状のフロン
トフレームと、同フレームの前端に車輪を有するととも
にブレード、スカリファイヤなどの作業用機器を操作可
能に取り付けてなるモータグレーダであって、前記エン
ジンルームのボンネットの天板と後側壁との交差部を緩
らかな円弧壁をもって連結するとともに、前記天板と左
右側壁との交差部を下方に緩傾斜する傾斜壁もって連結
してなることを特徴としている。
【0010】かかるボンネット形状を採用することによ
り、ボンネットの天板による後方の視界が大幅に増加す
るとともにタイヤガード付近の後方視界をも向上させ得
るものである。
【0011】請求項2に係る発明では、上記構成に加え
てにおいて、前記フロントフレームは、ブレード位置を
その端部が目視可能となるように配置すべく、操作室側
の傾斜起立部と前輪側の下傾斜部とを形態を設定してな
ることを特徴としている。
【0012】かかる構成により、例えば前輪と操作室と
の距離が一定であれば、フロントフレームに設置される
ブレード及びブレード作動用の伝達機構の設置位置が操
作室から相対的に遠ざかり、前記伝達機構によるブレー
ドに対する視界を妨げることがなくなり、格別の姿勢を
取らなくても常にブレードと地面との間の間隔を目視に
より確認することができるようになる。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1の操作室
の前壁及び左右側壁を下方に向けて狭くなるように傾斜
させており、前記ブレードに対する操作室からの視界、
並びに操作室の左右側面下方の視界を良好にする。
【0014】請求項4に係る発明は、上記請求項1の構
成に加えて前記請求項2及び3の構成をも組み合わせた
ものである。すなわち、前記エンジンルームのボンネッ
トの天板と後側壁との交差部を緩らかな円弧壁をもって
連結するとともに、前記天板と左右側壁との交差部を下
方に緩傾斜する傾斜壁もって連結し、前記フロントフレ
ームが、ブレードの端部を目視可能となるように配置さ
れるべく、操作室側の傾斜起立部と前輪側の下傾斜部と
の形態を設定するとともに、前記操作室の前壁及び左右
側壁を全て下方に向けて狭くなるように傾斜させる。
【0015】かかる構成により、モータグレーダの前
後、上下、左右ともに操作室からの視界が拡がり、建設
作業機として格別の機構を備えるとともに格別の操作性
が要求されるモータグレーダにあって、極めて安全に且
つ正確に各種の操作ができるようになる。
【0016】
【発明の好適な実施形態】以下、従来技術と比較しなが
ら本発明の好適な実施の形態を図示実施例に基づいて具
体的に説明する。図1は本発明に係るモータグレーダの
代表的な外部形態例を示す右側面図、図2は同背面図で
ある。
【0017】本発明のモータグレーダにあっても、その
構成部材及び装置は従来のそれと変わるところがない。
しかして、本発明の最も特徴とする点は、既述したとお
りエンジンルームのボンネット形状にあり、図6及び図
7に示した従来のボンネット形状と比較すると明らかな
ごとく、図示実施例によるボンネット6は側面から見る
と天板部6aが後方に向けて下傾斜させており、その後
壁部6bの上端縁との間を緩らかな円弧面をもって連結
している。また、本発明にあっては、図2に示すごとく
ボンネット6の左右側壁部6cを上方に向けて対向間隔
が漸減するように傾斜させて設けられており、更に前記
天板部6aとの接続部を左右側壁部6cに向けて下傾斜
する傾斜板6dにより接続させた形状としている。
【0018】かかる形態のボンネットを製作するには、
従来のごとく全て金属製で一体に成形することは不可能
に近い。そこで、本実施例では各種の繊維強化プラスチ
ック(FRP)を使って、一体成形により前述のごとき
所望の形態を得ている。勿論、板金の組み合わせにより
製作することは可能である。
【0019】本実施例において、かかるボンネット形状
を採用することにより、図3に全体をハッチで示すよう
な視界性が得られる。これを、同図に中央を白く抜いて
周辺にハッチを入れた従来のボンネット形状に基づく視
界とを比較する。なお、図4はモータグレーダのフロン
トフレーム、操作室及びボンネットの全ての形状を本発
明に基づいて変更させたときの、オペレータが運転席に
座って操作をするときに視認できる典型的な前後左右の
視界の範囲を示している。一方、図3はオペレータが運
転席に座って左右いずれかに首を振りながら後方を見た
ときの視界の限界を示している。
【0020】これらの図から理解できるように、従来の
ボンネット後方の視界の届く距離に較べると本発明によ
る同じ視界の届く距離が短くなっており、更に図3にお
いて注目すべき点は、運転席に座って左右いずれかに首
を振りながら後方を見たとき、従来は視界性が非常に悪
かった後輪のタイヤガード7の後端部下方の視界が、本
実施例では同箇所までも視界が拡がっており、後進時の
運転操作が安心して行えるようになる。
【0021】本実施例によれば、前記ボンネット形状だ
けではなく、操作室20の全体形状をも視界性を向上さ
せるべく変更している。すなわち、図1及び図2に示す
ごとく、本実施例による操作室20は、その前面部20
a、左右側壁部20bの全体が下方に向けて内部空間が
漸次狭くなるように傾斜させた形状としている。そし
て、好ましくはオペレータが運転席に座ったとき、オペ
レータの目の高さの位置に対応する同操作室20の左右
側壁部20bの左右への張出量を、同左右側壁部20b
からの後方視界上に上記ボンネット6の左右側壁部6c
が無いように操作室20とボンネット6との相対的な位
置設定を決めると、上述の後方視界をより向上させるこ
とができる。
【0022】更に発明によれば、前方の視界を改良する
ためフロントフレーム30の形状にも変更を加えてい
る。すなわち、本実施例では前記傾斜起立部30aの水
平面に対する上方への傾斜角度αを従来のそれよりも大
きく設定している。
【0023】かかる構成により、ブレード作動用伝動機
構5が高い位置に移行するとともに前方に移動するた
め、操作室20からブレード4に注がれるオペレータの
視線上に障害物が少なくなり、上記操作室20の形状変
更と相まって、立ち姿勢の操作時にあってもブレード全
体を通視することが可能となる。すなわち、操作室20
からの前後左右の視界はもとより、特に操作室20の隣
接して直前に設置されるブレードに対する視認性が著し
く向上する。
【0024】本実施例による上述の形状変更に基づく平
面視界の変化を、図4及び図5を参照しながら従来のそ
れと比較することにする。先ずモータクレーダの前方視
界について見ると、全体的に視界が広がっており、特に
既述したとおり従来ではブレード4の両端まで全て視界
の外にあったものが、本発明によればブレードの両端部
及び中央部の視界が開けていることが分かる。このこと
は、地表面の仕上げ作業のしやすさを示している。
【0025】次に、操作室20の左右の視界について見
ると、全体的に大きく変化は無いように見えるが、それ
ぞれの視界の幅が拡がり、従って既出したとおり車両本
体の周辺の視界が良好なものとなる。特に、図3に示す
ように操作室20及びボンネット30の形状を上述のよ
うに変更することにより、オペレータが首を僅かに曲げ
て左右に振り替えれば、従来では不可能であった後輪の
タイヤガード7の後方を直視することが可能となる。
【0026】以上の説明から明らかなごとく、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、請求項1〜4に
記載された範囲内において多用の設計変更が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例を示すモータグレーダ
の全体側面図である。
【図2】同モータグレーダの背面図である。
【図3】同モータグレーダの操作室からの座り姿勢にあ
るオペレータの後方の視界領域を示す平面図である。
【図4】同モータグレーダの操作室からの座り姿勢にあ
るオペレータの前後左右の全視界領域を示す平面図であ
る。
【図5】従来のモータグレーダの操作室からの座り姿勢
にあるオペレータの前後左右の全視界領域を示す平面図
である。
【図6】従来のモータグレーダの全体側面図である。
【図7】同モータグレーダの車両本体の背面図である。
【符号の説明】
1 モータグレーダ 2 操作室 3 フロントフレーム 3a 傾斜起立部 3b 下傾斜部 4 ブレード 5 ブレード作動伝達機構 5a ドローバ 5b 回転機構 5c リンク機構 6,6′ ボンネット 6a 天板部 6b 後壁部 6c 左右側壁部 6d 下傾斜板 7 後輪のタイヤガード 10 車両本体 20 操作室 20a 前面部 20b 左右側壁部 30 フロントフレーム 30a 傾斜起立部 30b 下傾斜部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 に配された操作室と、同操作室の後方に
    設置されるエンジンルームと、前記操作室の前縁から上
    方に斜めに立ち上がる傾斜起立部と先端にに向けて下傾
    斜させた下傾斜部とからなり、その基端部において前記
    車体の車床を水平方向に相対的な回動を可能にした略く
    字状のフロントフレームと、同フレームの前端に車輪を
    有するとともにブレードなどの作業用機器を操作可能に
    取り付けてなるモータグレーダであって、 前記エンジンルームのボンネットの天板と後側壁との交
    差部が緩らかな円弧壁部に形成されるとともに、前記天
    板と左右側壁との交差部が下方に緩傾斜する傾斜壁面に
    形成されてなることを特徴とする高視界性を有するモー
    タグレーダ。
  2. 【請求項2】 前記フロントフレームは、ブレード位置
    をその端部が目視可能となるように配置すべく、操作室
    側の傾斜起立部と前輪側の下傾斜部とを形態を設定して
    なる請求項1記載のモータグレーダ。
  3. 【請求項3】 前記操作室の前壁及び左右側壁が下方に
    向けて狭くなるように傾斜してなる請求項1記載のモー
    タグレーダ。
  4. 【請求項4】 前記フロントフレームは、ブレード位置
    をその端部が目視可能となるように配置すべく、操作室
    側の傾斜起立部と前輪側の下傾斜部とを形態を設定され
    てなるとともに、前記操作室の前壁及び左右側壁が下方
    に向けて狭くなるように傾斜して形成されてなる請求項
    1記載の高視界性モータグレーダ。
JP32321897A 1997-11-25 1997-11-25 高視界性を有するモータグレーダ Pending JPH11158922A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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