JPH11158841A - 護岸ブロック用単位部材、護岸ブロックおよび護岸ブロック接続部材 - Google Patents

護岸ブロック用単位部材、護岸ブロックおよび護岸ブロック接続部材

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JPH11158841A
JPH11158841A JP32893197A JP32893197A JPH11158841A JP H11158841 A JPH11158841 A JP H11158841A JP 32893197 A JP32893197 A JP 32893197A JP 32893197 A JP32893197 A JP 32893197A JP H11158841 A JPH11158841 A JP H11158841A
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JP32893197A
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Akihiko Shimizu
昭彦 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易であるとともに、保管輸送も行い
易く、施工時の配置構造や寸法形状の変更要求にも対応
し易い護岸ブロックを提供する。 【解決手段】 板状をなす面板部12と、面板部12の
一端で左右側方に張り出して配置され、面板部12の面
と直交する方向に突出する係止柱14とを備える単位部
材10を用い、一対の単位部材10が、係止柱14が突
出する側の面板部12の表面同士を対面させ、係止柱1
4と相手側の単位部材10との間に係止柱14が挿入可
能な隙間Gがあくように面板部12同士を一部ずらせた
状態で重ね合わせて一体接合された護岸ブロック20を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、護岸ブロック用単位
部材、護岸ブロックおよび護岸ブロック接続部材に関
し、詳しくは、コンクリートの成形体などからなり、各
種の海浜や河川における護岸施工において、消波、根
固、法面保護等を目的として敷設される護岸ブロック
と、このような護岸ブロックを構成するための部品とな
る単位部材と、護岸ブロック同士を連結するための護岸
ブロック接続部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前記したような各種の目的を持つ
護岸工事において、コンクリート成形体からなる護岸ブ
ロックが用いられており、このような護岸ブロックによ
る施工は、運搬や取り扱いが比較的容易で、能率的に製
造および施工が行えるとして広く普及している。
【0003】本願発明者が先に特許出願し特許された特
許第2034391号(特公平7−62334号)に
は、複数の護岸ブロックを簡単かつ確実に連結できるよ
うにして、施工が容易かつ能率的で施工後の移動が少な
く安定した護岸機能が果たせる護岸ブロックの技術が示
されている。この先行技術は、護岸ブロックの両端に、
一端では護岸ブロックの上面に沿って他端では下面に沿
って、厚みの半分以下の厚みで外側に延びる延出部と、
延出部の先端側方から左右に張り出し護岸ブロックの反
対面側に向かって突出する係止部とを設けておく。隣接
して配置された護岸ブロックの端部同士を、互いの係止
部が相手側の延出部に鉤状に引っ掛けられた状態で嵌め
合わせられるようにして連結することで、互いの移動を
確実に防ぐことができる。また、護岸ブロックを順次連
結していくことで、任意の長さを有する護岸ブロック列
を簡単に施工することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記先行技術
の護岸ブロックは、表裏の両方に係止部が突出していた
り、上下で逆方向に延びる延出部を備えていたりするな
ど、複雑な外形状を有するため、コンクリートなどで成
形製造するのが難しかった。上下に凹凸のある形状を成
形型に形成しておいたり、複雑な凹凸形状を有する型空
間にコンクリートを注入したりする作業は、技術的にか
なり難しく手間がかかっていた。
【0005】また、複雑な形状で大きな護岸ブロック
は、当然に嵩が高くなり、製造後の保管や施工現場まで
の輸送にも手間がかかり、保管や輸送のコストが高くつ
く。さらに、施工現場の状況や施工目的によっては、護
岸ブロックの配置構造を変更したり、護岸ブロックの形
状寸法を変更したい場合が生じるが、このような護岸ブ
ロックの設計変更の毎に、別々の成形型を準備したり、
多種類の護岸ブロックを予め保管しておくのは、経済的
に無駄が多くなる。
【0006】本発明の課題は、上記のような先行技術の
護岸ブロックが有する問題点を解消し、製造が容易であ
るとともに、保管輸送も行い易く、施工時の配置構造や
寸法形状の変更要求にも対応し易い護岸ブロックを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の護岸ブロック用
単位部材は、板状をなす面板部と、面板部の一端で左右
側方に張り出して配置され、面板部の面と直交する方向
に突出する係止柱とを備える。本発明の護岸ブロック
は、一対の単位部材が、係止柱が突出する側の面板部の
表面同士を対面させ、係止柱と相手側の単位部材との間
に係止柱が挿入可能な隙間があくように面板部同士を一
部ずらせた状態で重ね合わせて一体接合されてなる。
【0008】各構成要件について具体的に説明する。 〔単位部材〕護岸ブロック用単位部材の材料は、通常の
護岸ブロックと同様に、コンクリートの成形体や、この
コンクリート成形体の内部に鉄筋等の補強材を埋め込ん
だもの、合成樹脂あるいは強化樹脂からなるもの、鋼板
を組み立てたもの、これらの材料を組み合わせたもの等
が用いられる。PCコンクリート(プレストレスコンク
リート)を用いることもできる。 〔面板部〕全体が矩形等をなし、ある程度の厚みがある
板状をなしている。正確な矩形状のほか、矩形の角部を
切り落としたり丸みを付けた形状なども採用できる。
【0009】全体が同じ厚みであってもよいが、護岸ブ
ロックを組み立てる際に外側になる面を傾斜面にしたり
段差を付けることができる。護岸ブロックを組み立てる
際に接合される面は、基本的には平坦面であることが好
ましいが、接合時に互いに係合可能な凹凸や接合剤が配
置される溝や凹部を設けておくこともできる。面板部の
うち、係止柱が配置される側の端部とは反対側の端部側
方に張出面部を有することができる。この張出面部は、
護岸ブロックを連結して単列の護岸ブロック列を構成し
たときに、面板部の側方で係止柱の間に生じる空間を埋
めることができる。張出面部は、護岸ブロック同士を連
結する際に、相手側の護岸ブロックの係止柱との連結の
邪魔にならずに面板部の側方空間を埋めることのできる
配置形状で設けられる。張出面部の張出量は、係止柱の
張出量と同じに設定しておくのが好ましい。 〔係止柱〕面板部の一端で左右側方に張り出して配置さ
れる。通常は、面板部の長手方向の端部に設けられる
が、短手方向の端部であっても構わない。面板部の面と
直交する方向に突出する。
【0010】係止柱が面板部の表面から突出する高さ
を、面板部の厚みとほぼ同じ程度に設定しておけば、同
形状の単位部材で護岸ブロックを作り、その護岸ブロッ
ク同士を連結したときに、面板部における重ね合わせ厚
さと係止柱の高さが同じになり、護岸ブロック列の上下
面を凹凸のない平坦面にできる。護岸ブロックを組み立
てる際の相手側単位部材の面板部の厚みが変われば、そ
れに合わせて係止柱の高さを変更すればよい。護岸ブロ
ック列を構成したときに、護岸ブロック列の上面に係止
柱が突出して配置されるように、係止柱の高さを面板部
を重ねた厚みよりも大きくしておくことができる。この
ように、護岸ブロックの外表面から突出する係止柱は、
消波作用や地盤への係止作用を高める機能が期待でき
る。
【0011】係止柱の断面形状は、通常は四角形に形成
される。これは、護岸ブロック同士を連結したときや護
岸ブロック列を並べたときに、係止柱の張り出し形状同
士が噛み合わせられて隙間なく敷設できるので好まし
い。但し、四角形以外の多角形や曲線、凹凸を含む断面
形状を採用することも可能である。 〔接合孔〕面板部の表裏を貫いて設けられ、単位部材同
士を一体接合するのに利用される。
【0012】接合孔の形状は、前記機能が果せれば自由
に設定できるが、180°未満の所定角度で旋回する毎
に重なる点対象の断面形状を有することができる。この
ような断面形状の具体例としては、三角形、四角形、六
角形などの任意の正多角形がある。星形や十字形もあ
る。接合孔の断面形状として、円形や楕円、長円形も採
用できる。円形は、前記した点対象形状にも該当し、し
かも、任意の角度において点対象となる。
【0013】面板部に対して、接合孔は1個だけを設け
ておくこともできるし、複数個を設けておくこともでき
る。後述するように、単位部材同士を異なる角度姿勢で
一体接合できるようにする場合には、面板部のうち、係
止柱が配置された端部とは反対側の端部近くで、面板部
の中心線上に1個の接合孔を設けておくのが好ましい。
接合孔の位置が、単位部材同士の屈曲の基点になる。 〔護岸ブロック(その1)〕上記のような面板部や係止
柱を有する単位部材を用いて護岸ブロックが組み立てら
れる。
【0014】一対の単位部材を、係止柱が突出する側の
面板部の表面同士を対面させて重ね合わせる。すなわ
ち、単位部材の裏表を逆にして組み合わせる。このと
き、面板部同士の平面形状を完全に重ね合わせるのでは
なく、一部ずらせた状態で重ね合わせる。ずらせる量
は、係止柱と相手側の単位部材との間に、この護岸ブロ
ックと連結する別の護岸ブロックの係止柱が挿入可能な
隙間があくように設定する。予め設計された係止柱の寸
法形状をもとにして、前記隙間あるいは面板部をずらせ
る量を設定することができる。
【0015】このような状態で配置された単位部材同士
を一体接合する。接合手段としては、各種の接合剤を、
単位部材同士の接触面、例えば、面板部の対面個所に介
在させておいて、接合剤を硬化させることができる。接
合剤として、各種の接着剤が使用でき、単位部材の材料
と同様のセメントやモルタルを用いることもできる。
【0016】接合手段として、ボルトや釘などの接合金
具を用いることができる。接合手段として、面板部に有
する接合孔が利用できる。単位部材同士の接合孔を上下
で一致させて、ここに接合柱を嵌挿すれば、単位部材同
士が一体接合される。接合孔と接合柱の断面形状とを同
一形状にしておけばよい。具体的には、接合柱の断面形
状を、円形や六角形など、前記した接合孔の断面形状と
同じにしておくことができる。単位部材同士を位置決め
して接合できれば、接合柱の一部のみが接合孔の内壁に
当接していて一部には隙間があいていても構わない。例
えば、多角形状の接合孔に、多角形の対面間隔に等しい
幅の板状をなす接合柱を嵌挿することができる。長円形
の接合孔に円形の接合柱を嵌挿することもできる。
【0017】接合柱の長さは、一対の接合孔の合計長さ
すなわち重ね合わせた面板部の合計厚みと同じに設定し
ておけば、単位部材の表裏両面に接合柱が突出せずに平
坦面を構成することができる。但し、接合柱の長さを面
板部の合計厚みよりも短くすることもできるし長くする
こともできる。面板部の裏面に接合柱の一部が突出して
いれば、この突出部分が護岸ブロックを地盤に係止する
係止杭の機能を果たす。
【0018】接合孔と接合柱との嵌挿のみで、単位部材
同士を接合することもできるが、さらに前記した接合剤
を併用することができる。具体的には、接合孔の内面や
接合柱の外面に接合剤を塗布した状態で互いに嵌挿させ
ることができる。接合孔に接合柱を嵌挿したあと、両者
の隙間に接合剤を注入して充填するようにしてもよい。
このような接合剤の注入を行えば、接合孔と接合柱との
間に互いに移動可能な隙間やガタがあっても、これを埋
めることが可能である。
【0019】接合手段として、一方の単位部材の面板部
には接合凸部を、他方の単位部材の面板部には接合凹部
を設けておいて、接合凸部と接合凹部との係合によっ
て、単位部材同士を接合することができる。この場合、
接合凹部としては、前記した接合孔を利用することもで
きる。接合剤による接合を併用することもできる。接合
凹部および接合凸部の断面形状は、前記した接合孔およ
び接合柱の断面形状と同様に設定できる。
【0020】単位部材同士は通常、互いの中心線を一致
させた状態で接合される。すなわち、両側の係止柱の中
央を通り面板部を縦断する中心線を、両方の単位部材を
重ね合わせたときに平面上で一致するように配置する。
これは、護岸ブロック同士を直線状に1列で連結して使
用する場合に有効である。単位部材同士を、平面形状に
おいて、互いの面板部の中心線が角度をもって交差する
ように配置することもできる。このように、単位部材が
屈曲して配置された屈曲状護岸ブロックは、護岸ブロッ
ク列を屈曲させたり湾曲させたりする際に、屈曲個所あ
るいは湾曲個所の護岸ブロックとして利用される。
【0021】平坦面を有する面板部同士を接合剤などで
接合する場合には、面板部同士の屈曲角度は任意の角度
に設定できる。但し、面板部同士を屈曲させて配置した
場合でも、前記したように、係止柱と相手側の単位部材
との間には、係止柱が挿入可能な隙間があくように配置
するものとする。接合柱による接合を行う場合、接合孔
の形状が、前記した180°未満の所定角度で旋回する
毎に重なる点対象の断面形状を有していれば、重ね合わ
せる面板部を前記点対象になる角度で屈曲させても、接
合柱を両方の接合孔に嵌挿することができる。例えば、
接合孔が六角形断面であれば、60°毎の屈曲角度が選
択でき、接合孔が十字形断面などであれば、90°毎の
屈曲角度が選択できる。接合孔が円形断面であれば、任
意の屈曲角度が選択できる。
【0022】護岸ブロックの製造は、予め単位部材の製
造工場などで行うこともできるが、護岸工事の施工現場
で行うことができる。すなわち、単位部材の形で保管輸
送を行えば、取扱いが簡単である。施工現場で、一対の
単位部材を組み立て接合して護岸ブロックにしたあと、
護岸ブロックの施工を行えばよい。単位部材として、面
板部の長さが異なるものや、係止柱の高さの異なるも
の、接合用構造の形状が異なるものなどを様々に準備し
ておき、護岸ブロックの施工条件に合わせて、必要な構
造および数量の単位部材をまとめて施工現場に運んで護
岸ブロックを組立製造することができる。 〔護岸ブロックの施工〕護岸ブロック同士は、その両端
の係止柱を利用して互いに連結固定される。すなわち、
一対の護岸ブロックの端部を、係止柱の突出方向が逆に
なるように組み合わせる。一方の護岸ブロックの係止柱
が他方の護岸ブロックの係止柱よりも内側に入り込み、
係止柱同士が互いに鉤状に係合される状態で、係止柱の
中央の面板部同士を重ね合わせて配置する。
【0023】具体的には、次のような手順で敷設でき
る。先に敷設された護岸ブロックの上方に向かって突出
する係止柱側の端部に、次に敷設する護岸ブロックの下
方に向かって突出する係止柱側の端部を載せれば、前記
のような係止柱同士の鉤状の係合連結が行われる。した
がって、施工作業そのものは、係合連結の為に特別な作
業を行うことなく、護岸ブロックをクレーン等で吊り下
げて、順番に所定の位置に降ろして敷設していくだけで
よい。
【0024】この状態で、護岸ブロック同士は前後左右
の何れの方向にも移動できなくなる。このようにして、
複数の護岸ブロックを順次連結していけば、複数の護岸
ブロックが一体連結された護岸ブロック列を構成するこ
とができる。このような護岸ブロック列を横方向に多数
並べれば、所定の施工面全体に護岸ブロックを敷設する
ことができる。
【0025】護岸ブロックの両端に配置される係止柱同
士の内法間隔を、この長さ方向に測った係止柱の幅の4
倍の長さと同じか、より広くなるように設定しておく
と、複数の護岸ブロック列を並べて敷設する際に、幅の
狭い面板部の側方に構成される凹状空間と、左右に張り
出した2本が隣接する係止柱によって構成される凸状部
分とを、互いに嵌め合わせて連結することができ、護岸
ブロック列同士のずれや移動を防ぐ作用が発揮できる。
【0026】但し、護岸ブロック列同士の間に前記した
凹状空間が配置されたままのほうが、消波作用などに好
ましい場合には、凹状空間に係止柱の凸状部分を嵌め込
む必要はない。つぎに、前記したように、単位部材同士
を平面形状で互いに角度をつけた状態で接合した護岸ブ
ロックすなわち屈曲状護岸ブロックを使用して、その両
側に通常の直線状の護岸ブロックを連結していけば、途
中で屈曲した屈曲線状の護岸ブロック列を構成すること
ができる。屈曲状護岸ブロックを複数個連結して、所定
角度で徐々に屈曲して全体が湾曲状をなす護岸ブロック
列を構成することもできる。
【0027】護岸ブロック列を構成する際に、その端部
には、単体の単位部材を配置しておくこともできる。ま
た、本発明の護岸ブロックおよび単位部材と、既知の各
種護岸ブロックや護岸杭などと組み合わせて施工するこ
とも可能である。護岸ブロックは、いわゆる護岸工事と
して、海や河川の沿岸において、消波、根固、法面保護
等を目的として、護岸、物揚場、防波堤等の各種の土木
施工面にブロック状の構造物を敷設する用途に利用する
ことができる。そして、これらの工事の目的や施工現場
の状態に応じて、護岸ブロックおよび護岸ブロックを構
成する単位部材の細部形状や寸法、材質等は自由に変更
することができる。 〔護岸ブロック(その2)〕一対の単位部材を、係止柱
が突出しない側の面板部の表面同士を対面させて、護岸
ブロックを構成することもできる。この場合、面板部同
士の平面形状は完全に重ね合わせることもできるし、一
部ずらせた状態で重ね合わせることもできる。何れにし
ても、一方の単位部材の係止柱から他方の単位部材の係
止柱までの間に複数本すなわち2本以上の係止柱が挿入
可能な隙間があくように配置する。このような状態で配
置された単位部材同士を一体接合する。
【0028】単位部材の接合構造、接合孔や接合柱の構
成などについては、前記した護岸ブロック(その1)と
同様でよい。得られた護岸ブロックは、係止柱が相手側
の単位部材の面板部とは逆の方向に突出するので、両端
の係止柱が逆の方向に段違い状に突出する。護岸ブロッ
クの施工、護岸ブロック同士の連結方法は、前記同様で
よい。但し、係止柱の突出側に相手側の単位部材の面板
部が配置されていないので、係止柱と相手側の面板部と
の間に隙間をあけておかなくても、係止柱の内側空間は
開放されており、別の護岸ブロックの係止柱と自由に係
合させることができる。
【0029】上記護岸ブロック同士を連結すると、隣接
する護岸ブロックが上下方向に段差が付いた状態で配置
される。護岸ブロックを順次連結すれば、階段状に高低
差が付いて並ぶことになる。したがって、傾斜したり段
差の付いた施工面に水平姿勢の護岸ブロックを施工する
のに有用である。上記護岸ブロック(その2)の両端に
は、前記護岸ブロック(その1)を連結することも可能
である。そのため、護岸ブロック列のうち、段差を付け
る個所のみに上記護岸ブロック(その2)を配置し、そ
の他の部分は前記護岸ブロック(その1)を配置するこ
とも可能である。 〔護岸ブロック接続部材〕前記した護岸ブロックは、護
岸ブロック同士を順次連結して施工することができる
が、施工状況によって、接合用に護岸ブロック接続部材
を用いることができる。
【0030】護岸ブロック接続部材は、板状をなす面板
部と、面板部の両端で左右側方に張り出して配置され、
面板部の面と直交する方向に突出する係止柱とを備え
る。面板部および係止柱の形状構造は、前記した護岸ブ
ロックあるいは単位部材と同様の形状構造が採用され
る。但し、一つの面板部の両端に係止柱を備えており、
単位部材のように組み合わせることなく、単独で使用す
ることができる。
【0031】護岸ブロック接続部材を使用するには、一
対の護岸ブロックを、端部の係止柱を上向きあるいは下
向きの同じ向きに突出させた状態で配置する。護岸ブロ
ック接続部材の係止柱を、護岸ブロックの同じ向きの係
止柱とは逆を向けた状態で、一対の護岸ブロックにまた
がらせて護岸ブロック接続部材を配置する。護岸ブロッ
ク接続部材の係止柱と護岸ブロックの係止柱とが互いに
逆方向から鉤状に噛み合わされた状態で連結される。
【0032】したがって、施工状況によって、護岸ブロ
ック同士を連結しようとすると係止柱の向きが逆になっ
て連結が困難になる場合や、連結しようとする護岸ブロ
ック同士の間隔が狭くて間に護岸ブロックが配置できな
い場合など、護岸ブロックだけでは施工が難しい状況に
も対応することが可能になる。
【0033】
【発明の実施形態】〔護岸ブロック用単位部材〕図1に
示す護岸ブロック用単位部材10は、コンクリート成形
体であり、面板部12と係止柱14とを有する。面板部
12は概略矩形の厚板状をなしている。係止柱14は四
角柱状をなしている。面板部12の対向する長辺の端部
それぞれに左右側方に張り出した形で係止柱14が一体
形成されている。係止柱14の外側端辺が面板部12の
短辺に一致している。
【0034】係止柱14の底面は面板部12の底面と同
一面に配置され、係止柱14の高さは面板部12の厚み
の約2倍に設定されており、面板部12の上面から上方
に係止柱14が突出している。面板部12のうち、係止
柱14が配置された側とは反対側の端部近くに、面板部
12の表裏を貫く接合孔16を有する。接合孔16の断
面形状は正六角形である。
【0035】このような構造の単位部材10から護岸ブ
ロックを製造するが、単位部材10を単独で保管あるい
は輸送に供することができる。図2に示すように、一対
の単位部材10を表裏逆にして重ねておけば、安定した
載置ができ、輸送保管がコンパクトにできる。具体的に
は、一方の単位部材10の面板部12を、他方の単位部
材10の係止柱14、14の間に挿入するようにして重
ね合わす。このようにすれば、後述する施工状態の護岸
ブロックに比べて嵩が低くなり、複雑な凹凸も少なくな
って、取扱いが容易になる。このような、全体が直方体
状をなす単位部材10の組を多数,積み重ねたり横に並
べたりして、輸送保管を行うことができる。 〔護岸ブロック〕図3〜図5に示すように、護岸ブロッ
ク20は、一対の単位部材10と接合柱22とを有す
る。
【0036】一対の単位部材10は、互いに裏表を逆に
し、係止柱14、14の中央を通る面板部12の中心線
を平面形状で一致させた状態で、係止柱14が突出する
側の面板部12の表面同士を対面させて組み合わせられ
ている。面板部12同士は、その中心線方向に少し位置
をずらせており、面板部12の端面と係止柱14との間
に、隙間Gがあいている。この隙間Gの大きさは、係止
柱14の幅Wとほぼ同じか少し大きく設定されている。
【0037】図4に示すように、前記のように面板部1
2同士をずらせた状態で、上下の接合孔16が一致して
連通する。この連通した接合孔16に、接合用連通孔1
6の断面形状と同一形状の六角柱状をなす接合柱22が
挿通される。この状態で、単位部材10同士の位置決め
固定がなされる。なお、単位部材10の面板部12同士
の当接面あるいは接合孔16と接合柱22との当接面に
は接合剤が塗布されており、単位部材10同士が確実に
一体接合される。
【0038】護岸ブロック20は、その中心線方向の両
端にそれぞれ一対の係止柱14が突出しているととも
に、両端における係止柱14の突出方向が互いに逆にな
っている。両端の係止柱14が対向する間隔すなわち内
法間隔Lは、同じ方向に測った係止柱14の幅Wに対し
て約4倍分に設定されている。 〔護岸ブロックの連結〕図5〜図7に示すように、護岸
ブロック20は、その中心線方向に順次連結されて護岸
ブロック列Aを構成する。
【0039】図5、6に示すように、隣接する護岸ブロ
ック20同士において、一方の護岸ブロック20の上向
きに突出している係止柱14と、他方の護岸ブロック2
0の下向きに突出している係止柱14とが互いに入れ違
いになるようにして鉤状に引っ掛けられることで、護岸
ブロック20同士が一体に連結される。詳しくは、一方
の護岸ブロック20の下向き係止柱14が、他方の護岸
ブロック20の上向き係止柱14よりも内側に入り込ん
で、上向き係止柱14の中央に相手側の面板部12が嵌
まり込んだ形になる。係止柱14と面板部12との間に
は前記した隙間Gがあいているので、この隙間Gに、相
手側の係止柱14および面板部12の一部が丁度嵌まり
込むことになる。
【0040】上記のような形態で、護岸ブロック20同
士が連結されると、互いに前後左右の何れの方向にも自
由に移動することができなくなる。図7に示すように、
護岸ブロック20が多数連結された護岸ブロック列A
は、概略帯状をなすとともに、両側辺には、係止柱14
が2個並んで配置される凸状部分と、係止柱14が存在
しない面板部12の側方に配置される凹状空間Sとが交
互に配置される。
【0041】凹状空間Sの幅は、係止柱14の幅Wと、
護岸ブロック20の両端で対向する係止柱14の間の内
法間隔Lとの関係によって決まる。図示した護岸ブロッ
ク20では、係止柱14、14間の内法間隔Lが係止柱
14の幅Wの約4倍であるので、凹状空間Sの幅は係止
柱14の幅Wの約2倍になる。そこで、複数の護岸ブロ
ック列Aを並べて、互いの凹状空間Sと係止柱14によ
る凸状部分とが噛み合うように組み合わせると、ほぼ隙
間なく組み合わせることができる。このようにして敷設
された護岸ブロック列Aの敷設面は、全体に凹凸や穴の
ない平坦面を構成することができる。 〔屈曲状護岸ブロック〕図8に示す護岸ブロック20b
は、一対の単位部材10、10が互いの中心線に一定の
角度をつけた姿勢で一体接合されている。
【0042】単位部材10の基本的な構造は前記実施形
態と共通している。但し、単位部材10の面板部12同
士を重ね合わせる際に、互いの中心線が約60°の角度
で交差するように配置する。接合孔16は、60°旋回
しても点対象形状である六角形断面を有しているので、
上下の面板部12、12の接合孔16、16は断面形状
が一致して連通した状態になる。
【0043】上下の接合孔16、16に接合柱22を挿
通させれば、単位部材10同士が、60°の角度で屈曲
した姿勢で位置決め固定される。この状態で、一方の単
位部材10の係止柱14と相手側の単位部材10との間
には前記同様の隙間Gをあける。このような屈曲状態で
所定の隙間Gを確実にあけるために、少なくとも片側の
単位部材10における面板部12の長さを、前記した直
線状に連結される単位部材10よりも長く設定してお
く。但し、一対の単位部材10のうち片方の単位部材1
0については、前記した直線連結用の単位部材10と同
じ寸法であっても構わない。
【0044】上記のような屈曲状護岸ブロック20bに
は、両端それぞれに通常の直線状護岸ブロック20を順
次連結して、護岸ブロック列Aを構成することができ
る。 〔屈曲状護岸ブロックの別の実施形態〕図9に示す実施
形態は、90°に屈曲した屈曲状護岸ブロック20bを
示している。
【0045】単位部材10には、断面十字形の接合孔1
6が設けられている。上下に重ね合わせる面板部12、
12の中心線を90°の角度で旋回させた姿勢で組み合
わせると、十字形の接合孔16は上下が一致して連通し
た状態になる。上下の接合孔16、16に断面十字形の
接合柱22を挿通すれば、単位部材10同士は、90°
の角度で屈曲した状態で位置決め固定される。
【0046】係止柱14と相手側単位部材10との間に
前記隙間Gをあけるために、一方の単位部材10は面板
部12の長さを長く設定している。上記実施形態の屈曲
状護岸ブロック20bを用いれば、直角に屈曲する護岸
ブロック列Aを構成することができる。 〔円形の接合孔を有する単位部材〕図10に示す単位部
材10は、断面円形の接合孔16を有する。
【0047】このような単位部材10を一対と、断面円
形の接合柱22(図示せず)を用いて護岸ブロック20
を製造することができる。このような単位部材10を用
いて屈曲状護岸ブロック20bを製造すれば、その屈曲
角度を任意の角度に設定することができる。これは、円
形は任意の旋回角度に対して点対象であるから、単位部
材10、10同士を任意の角度でずらせて組み合わせた
としても、接合孔16と接合柱22による接合が可能に
なるためである。 〔長円形の接合孔を有する単位部材〕図11に示す単位
部材10は、断面長円形の接合孔16を有する。接合孔
16の長径が面板部12の中心線上に配置されている。
【0048】図12は、上記単位部材10を用いて製造
された護岸ブロック20であり、上下に重ねた面板部1
2、12の接合孔16に、接合孔16の短径を直径とす
る断面円形の接合柱22を嵌挿する。長円形の接合孔1
6と円形の接合柱22との隙間に、コンクリート24を
充填硬化させて、単位部材10同士を一体接合させてい
る。
【0049】上記構造では、単位部材10同士の組み合
わせ位置を、その中心線方向にある程度の距離で調整す
ることができる。これは、長円形の接合孔16の長径方
向に接合柱22が移動できることによる。その結果、同
じ単位部材10を用いても、製造される護岸ブロック2
0の全長、あるいは、接合柱14と相手側単位部材10
との間の隙間Gが変更できるようになる。また、前記し
た円形の接合孔16を用いる場合と同様に、単位部材1
0同士の屈曲角度も自由に変更できる。 〔接合凸部を備えた単位部材〕図13に示す単位部材1
0dは、面板部12の表面に突出する接合凸部18を備
える。
【0050】接合凸部18の形状は、断面六角形の柱状
をなし、基端側から先端側へとテーパが付いている。図
14に示すように、接合凸部18を有する単位部材10
dと、前記した実施形態と同様に断面六角形状の接合孔
16を有する単位部材10とを組み合わせて、護岸ブロ
ック20を構成する。
【0051】単位部材10dと単位部材10とを重ね合
わせ、接合凸部18を接合孔16に係合させれば、単位
部材10d、10の位置決め固定が果たされる。接合孔
16のうち、接合凸部18よりも上方の空間には、前記
したコンクリート24などを充填して埋めておくことが
できる。上記実施形態では、接合柱14が不要になるの
で部品点数が減る。 〔張出面部を有する単位部材〕図15に示す単位部材1
0は、面板部12の両側辺のうち、係止柱14とは反対
側の端部近くに張出面部19を備える。
【0052】左右の張出面部19の張り出し幅は、一対
の係止柱14の全幅と同じに設定されている。張出面部
19の長さは、張出面部19と係止柱14との間に、前
記した係止柱14が挿入できる隙間Gがあくように設定
される。この実施形態では、係止柱14の幅Wの約2倍
に設定されている。図16に示すように、上記構造の単
位部材10と接合柱22とを用いて護岸ブロック20を
構成する。
【0053】面板部12を重ね合わせたときに、上下の
張出面部19同士が一致するように配置される。上記構
造の護岸ブロック20は、図17に示すような形態で敷
設される。護岸ブロック20の端部で係止柱14同士を
互いに相手側の護岸ブロック20の内側に嵌め込んで連
結すると、係止柱14が配置される個所の間の空間に張
出面部19が配置される。その結果、護岸ブロック列A
は、両側辺に凹凸がない帯状の外形を呈することにな
る。複数本の護岸ブロック列Aを並べて敷設すれば、全
体が平坦な板状の護岸構造が構成される。
【0054】但し、上記実施形態では、前記図7に示す
実施形態のように、護岸ブロック列A同士が噛み合わさ
れて移動が阻止される機能は果たすことはできない。 〔段差施工用の護岸ブロック〕図18に示す実施形態
は、段差施工に適した護岸ブロック120を示す。一対
の単位部材10、10の面板部12、12同士が、係止
柱14の突出側とは反対側の面を当接させて重ね合わさ
れている。接合柱16による面板部12、12同士の接
合は前記同様である。その結果、護岸ブロック120の
両端に配置された係止柱14、14が、重ね合わせた面
板部12、12に対して上下逆の方向に突出した状態に
なっている。
【0055】上記構造の護岸ブロック120には、前記
同様にして別の護岸ブロック120(あるいは前記実施
形態の護岸ブロック20)が連結される。連結された護
岸ブロック120同士は、高さ方向に段差が付いた状態
になる。護岸ブロック120を次々に連結していけば、
階段状の護岸ブロック列が構成される。一つの護岸ブロ
ック120の両端に、前記実施形態の護岸ブロック20
の列を連結すれば、護岸ブロック20の列は平坦な帯状
をなし、その途中に、護岸ブロック120による段差が
配置された護岸構造を構成することができる。
【0056】傾斜面状の海岸に護岸工事を行いたいが、
護岸の上面は水平面にして利用した場合には、上記実施
形態の護岸ブロック120を使用することが有効であ
る。また、傾斜した砂浜に施工しても砂浜との接触面は
水平になるので、重力や波力の作用で護岸構造が傾斜面
を滑り落ちるように移動してしまうことが防げる。 〔護岸ブロック接続部材〕図19(a) (b) に示す実施形
態は、護岸ブロック20同士を連結するのに使用される
護岸ブロック接続部材220を示す。
【0057】護岸ブロック接続部材220の面板部21
2は、護岸ブロック20の面板部12と同じ幅および厚
みを有している。係止柱214は、護岸ブロック20の
係止柱14と基本的には同じ形状および寸法を有してい
るとともに、面板部212の両端側方にそれぞれ配置さ
れ、全て同じ方向に突出している。両端の係止柱21
4、214の間の間隔Lが、係止柱214の同じ方向に
測った幅の2倍よりも少し大きく設定されている。
【0058】図19(b) に示すように、上記構造の護岸
ブロック接続部材220を用いて、護岸ブロック20、
20を連結する。一対の護岸ブロック20、20を直線
上に間隔をあけて配置する。隣接する端部の係止柱1
4、14は、同じ方向、図では上向きに配置されてい
る。前後の護岸ブロック20、20の中間に護岸ブロッ
ク接続部材220を重ねて配置する。護岸ブロック接続
部材220の係止柱214は下向きに突出している。護
岸ブロック20に対して、係止柱214が係止柱14の
内側に入り込み、左右の係止柱214の間に面板部21
4が嵌まり込み、面板部12の上に面板部214の一部
が重なる。この係合状態は、前記した護岸ブロック20
同士の連結状態と同じである。
【0059】その結果、間隔をあけて配置された護岸ブ
ロック20同士が、護岸ブロック接続部材220によっ
て一体に連結される。なお、護岸ブロック接続部材22
0の面板部212に、前記実施形態で説明した張出面部
19を備えていれば、張出面部19と係止柱214との
間に、護岸ブロック20の係止柱14が嵌まり込んで、
前後左右に完全に移動を阻止することが可能になる。
【0060】
【発明の効果】本発明の単位部材を用いて護岸ブロック
を構成すれば、連結が容易かつ強固な護岸ブロックが得
られ、施工作業が容易であるとともに施工後に波力など
で移動され難く、護岸機能を長期間にわたって安定に発
揮できる護岸構造を構築することができる。
【0061】しかも、護岸ブロックを構成する前の単位
部材の状態では、製造が容易で輸送保管などの取扱いも
行い易い。さらに、単位部材の組み合わせ方を種々に変
更することで、様々な形態の護岸ブロックを簡単かつ経
済的に得ることができる。その結果、施工現場の状況や
護岸の目的に合わせた適切な構造の護岸構造を構築する
ことができる。
【0062】また、前記護岸ブロックとは構造の異なる
本発明の護岸ブロック接続部材を用いれば、護岸ブロッ
クだけでは対応できない護岸構造を容易に構成すること
ができ、施工状況に合わせた適切な護岸構造の構築が容
易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を表す護岸ブロック用単位
部材の斜視図
【図2】 輸送保管状態を表す斜視図
【図3】 護岸ブロックの組立状態を表す斜視図
【図4】 護岸ブロックの断面図
【図5】 護岸ブロックの平面図
【図6】 護岸ブロック列の斜視図
【図7】 護岸ブロック列の平面図
【図8】 屈曲状護岸ブロックの平面図
【図9】 屈曲状護岸ブロックの別の実施形態を表す平
面図
【図10】 単位部材の別の実施形態を表す斜視図
【図11】 単位部材の別の実施形態を表す斜視図
【図12】 上図の単位部材を用いた護岸ブロックの断
面図
【図13】 単位部材の別の実施形態を表す斜視図
【図14】 上図の単位部材を用いた護岸ブロックの断
面図
【図15】 単位部材の別の実施形態を表す斜視図
【図16】 上図の単位部材を用いた護岸ブロックの斜
視図
【図17】 上図の護岸ブロックを用いた護岸ブロック
列の平面図
【図18】 護岸ブロックの別の実施形態を表す断面図
【図19】 護岸ブロック接続部材の実施形態を表す施
工状態の側面図(a)および平面図(b)
【符号の説明】
10 単位部材 12 面板部 14 係止柱 16 接合孔 18 接合凸部 19 張出面部 20、120 護岸ブロック 22 接合柱 24 コンクリート(接合剤) 220 護岸ブロック接続部材 A 護岸ブロック列

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状をなす面板部と、 前記面板部の一端で左右側方に張り出して配置され、面
    板部の面と直交する方向に突出する係止柱とを備える護
    岸ブロック用単位部材。
  2. 【請求項2】前記面板部が、表裏を貫く接合孔を有する
    請求項1に記載の護岸ブロック用単位部材。
  3. 【請求項3】前記接合孔が、180°未満の所定角度で
    旋回する毎に重なる点対象の断面形状を有する請求項2
    に記載の護岸ブロック用単位部材。
  4. 【請求項4】前記面板部のうち、前記係止柱が配置され
    た端部とは反対側の端部側方に張出面部を有する請求項
    1〜3の何れかに記載の護岸ブロック用単位部材。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の何れかに記載された一対の
    単位部材が、係止柱が突出する側の面板部の表面同士を
    対面させ、係止柱と相手側の単位部材との間に係止柱が
    挿入可能な隙間があくように面板部同士を一部ずらせた
    状態で重ね合わせて一体接合されてなる護岸ブロック。
  6. 【請求項6】請求項1〜4の何れかに記載された一対の
    単位部材が、係止柱が突出しない側の面板部の表面同士
    を対面させ、係止柱同士の間に複数本の係止柱が挿入可
    能な隙間をあけた状態で重ね合わせて一体接合されてな
    る護岸ブロック。
  7. 【請求項7】前記単位部材同士が、互いの面板部の中心
    線が角度をもって交差するように配置されている請求項
    5または6に記載の護岸ブロック。
  8. 【請求項8】前記単位部材が、請求項2〜4の何れかに
    記載の単位部材であり、 重ね合わされた面板部同士の接合孔に嵌挿される接合柱
    を有する請求項5〜7の何れかに記載の護岸ブロック。
  9. 【請求項9】前記一対の単位部材のうち一方の単位部材
    が、面板部に接合凸部を有し、 他方の単位部材が、面板部に接合凹部を有し、 一方の単位部材の接合凸部が他方の単位部材の接合凹部
    に係合されている請求項5〜7の何れかに記載の護岸ブ
    ロック。
  10. 【請求項10】前記請求項5〜9の何れかに記載の護岸
    ブロック同士を接続する護岸ブロック接続部材であっ
    て、 板状をなす面板部と、 前記面板部の両端で左右側方に張り出して配置され、面
    板部の面と直交する方向に突出する係止柱とを備える護
    岸ブロック接続部材。
JP32893197A 1997-11-28 1997-11-28 護岸ブロック用単位部材、護岸ブロックおよび護岸ブロック接続部材 Pending JPH11158841A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101063976B1 (ko) 2011-04-07 2011-09-08 세진콘크리트공업(주) 에코리프블록
JP2015527512A (ja) * 2012-08-01 2015-09-17 アール・アイ・ランパス・カンパニー 構造ユニット及び位置決め部材
CN105239532A (zh) * 2015-10-15 2016-01-13 福建启鹏生态科技有限公司 类海绵体生态混凝土砌块及其制备方法
JP2020063604A (ja) * 2018-10-17 2020-04-23 水工技研株式会社 ブロック

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Effective date: 20041012