JP2015527512A - 構造ユニット及び位置決め部材 - Google Patents

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ウェリング,ロバート,エル.
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アール・アイ・ランパス・カンパニー
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Abstract

複数の外側表面を備える本体と、本体の少なくとも一部分を通って延伸し、少なくとも1つの位置決め部材を少なくともその一部を通して受けるように構成された少なくとも1つの受け孔と、本体の外側表面に沿って延伸し、少なくとも1つの位置決め部材の一部分と相互に作用して、少なくとも2つの構造ユニットを互いに位置合わせするように構成された少なくとも1つの位置合わせ用の溝とを備える構造ユニット。この構造ユニット及び上記の少なくとも1つの位置決めユニットは、同じ材料で構成される。複数の構造ユニットを、入れ子状や壁面に形成することもできる。

Description

本件出願は、傾斜築堤を補強するために、例えば擁壁などの壁面に通常使用されるブロックなどの構造ユニットに関し、より詳細には、ブロックを隣接するブロックに対して配置したり位置合わせするための位置決め機構及び/又は構成を備える壁ブロックに関する。なお、本件出願は、2012年8月1日出願の米国仮出願第61/678334号を参照してその全体を本明細書に組み込んだものであり、その利益を主張する。
ブロックなどの構造ユニットは、煉瓦、石、コンクリート及びその他の材料から形成される。ブロックを何列も積み重ねて、擁壁などの壁面を形成することができる。一般に、これらのブロックは、上の列の個々のブロックを下の列のブロックに対して位置合わせ及び接続するために、一列のブロックをすぐ下に位置する一列のブロックに機械的接続部によって連結するように構成される。これらの機械的接続部は、ブロックの後面又は前面から突出ているラグやリップとする場合のように、ブロック自体に一体成型できる。機械的接続部は、ブロックを貫通する孔の上部から挿入して下のブロックに設けられた対応する受け孔や溝で受ける、分離した接続器具とすることもできる。前者の場合には、突出部やリップは、通常は、ブロックに組み込むように形成され、下の列のブロックの頂部表面や側面に載せることによってその下のブロックと接続する。リップ・システムは、通常、壁面の段形後退又は埋め込み傾斜面からの出っ張りを制限する際に用いられる。
これに対して、ピンで接続されるブロックは、隣接するブロックを配列する際の適応力がさらに大きい。例えば、これらのブロックは、受け孔の位置を変更することによって様々な段形後退角度で構成できる。擁壁用ブロックに使用されるピンは、プラスチック、ガラス繊維、鋼及び木など、様々な材料で製造することができ、通常は壁面を適切に構築するために必要な付属品として供給される。ピンは、高価であることがあり、擁壁の構築に必要な時間及び労力が増す原因となる。したがって、ピンがもつ構築の利点を提供できる、擁壁用ブロック用の接続器及び接続構成に対する要求がある。
一般的に、壁面構造を構築するためにブロックと合わせて利用される既存の位置決め用の配列に関する不備及び欠点の一部又は全てを処理又は克服する、位置決め部材を備えた構造ユニットを提供する。
したがって、限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、壁面構造を構築するための、複数の相互接続ユニットを備えた位置決め部材を備えた構造ユニットやシステムを提供する。これらの構造ユニットは、横に並べた構成で配置され、互いに上下に積み重ねられて、壁面などの垂直な構造を形成するように構成される。このユニットは、壁面構造の上側の列が下側の列よりも奥に段形後退した、くぼみ状に構成することもできる。限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、この壁面構造は、丘の斜面や急峻な築堤の土砂の浸食を防止するために使用することができる。この壁面には、美観目的の化粧用又は装飾用の前面或いは装飾用の湾曲など、装飾用の特徴をもたすこともできる。さらに、限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、この構造ユニットは、棒状部材、ピン状部材、細長い部材など、一体化された位置決め部材を備える。
限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、構造ユニットは、複数の外側表面を備える本体と、少なくとも1つの受け止め配列とを備える。この構造ユニットは、さらに、前記本体に接続された少なくとも1つの位置決め部材を備える。少なくとも1つの前記位置決め部材は、前記本体から分離可能であり、少なくとも1つの前記受け止め配列と相互に作用するように構成される。限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、少なくとも1つの前記受け止め配列は、前記本体の少なくとも一部分を通って延伸する少なくとも1つの受け孔と、当該本体の外部表面に沿って延伸する少なくとも1つの位置合わせ用の溝とを備える。少なくとも1つの前記位置決め部材は、少なくとも1つの前記受け孔に挿入されるように構成される。
別の限定的ではなく好ましい実施形態では、少なくとも1つの前記位置合わせ用の溝は、少なくとも1つの前記位置決め部材の一部分と相互に作用して、少なくとも2つの構造ユニットを互いに位置合わせするように構成される。前記本体及び少なくとも1つの前記位置決め部材は、同じ材料で構成される。
別の限定的ではなく好ましい実施形態では、少なくとも1つの前記受け孔は長手方向スロット及び横手方向スロットが交差して形成される実質的に十字型の断面を有しており、実質的に角形の位置決め部材を当該長手方向スロット又は当該横手方向スロットのいずれか一方に通して受ける。或いは、少なくとも1つの前記受け孔は実質的に円形の断面を有し、少なくとも1つの前記位置決め部材は、少なくとも1つの当該受け孔の当該実質的に円形の断面に挿入されるように構成された円柱である。さらに別の実施形態では、少なくとも1つの前記受け孔は半円形部分と当該半円形部分の直径から延伸するスロット部分とを備える実質的にきのこ型の断面を備える。この実施形態では、少なくとも1つの前記受け孔が、前記少なくとも1つの位置決め部材を前記半円形部分の直径と平行に挿入したときに、上の列の隣接するブロックが実質的に垂直方向に配置されてこのブロックの前面が当該上の列の隣接するブロックの前面と実質的に面一になり、少なくとも1つの当該位置決め部材が当該半円形部分の当該直径に直交するように挿入されたときに、当該上の列の当該隣接するブロックが段形後退方向になるように構成される。
別の限定的ではなく好ましい実施形態では、複数の構造ユニットが複数の列を形成するように配置され、複数の列の構造ユニットが互いに上下に積み重ねられて壁面を形成する。第2の列の上に積み重ねられる第1の列が、当該第2の列より段形後退することにより傾斜した壁面を形成する。或いは、第1の列の構造ユニットの前面を、その下の第2の列の構造ユニットの前面と実質的に面一にすることにより、実質的に垂直な擁壁を形成する。
別の限定的ではなく好ましい実施形態では、擁壁用ブロックは複数の外側表面を備える本体と、当該本体の少なくとも一部分に設けられた少なくとも1つの受け止め配列と、当該本体に接続された少なくとも1つの位置決め部材とを備え、少なくとも1つの当該位置決め部材は当該本体から分離可能であって、少なくとも1つの当該受け止め配列及び第2の擁壁用ブロックの少なくとも一部分と相互に作用して、当該擁壁用ブロックを当該第2の擁壁用ブロックに対して位置決めするように構成される。少なくとも1つの前記受け止め配列が、前記本体の少なくともある部分を通って延伸する少なくとも1つの受け孔と、当該本体の外側表面に沿って延伸する少なくとも1つの位置合わせ用の溝とを備え、少なくとも1つの前記位置決め部材が、少なくとも1つの当該位置決め部材の下側部分が当該本体の底部表面を超えて延伸するように、少なくとも1つの当該受け孔に少なくとも部分的に挿入されるように構成される。前記本体及び少なくとも1つの前記位置決め部材は同じ材料で構成される。
別の限定的ではなく好ましい実施形態では、少なくとも1つの前記受け孔は長手方向スロット及び横手方向スロットが交差して形成される実質的に十字型の断面を有しており、実質的に角形の位置決め部材を当該長手方向スロット又は当該横手方向スロットのいずれか一方に通して受ける。或いは、少なくとも1つの前記受け孔は実質的に円形の断面を有し、少なくとも1つの前記位置決め部材は、少なくとも1つの当該受け孔の当該実質的に円形の断面に挿入されるように構成されたが円柱である。さらに別の代替しうる非限定的な実施形態では、少なくとも1つの前記受け孔は半円形部分と当該半円形部分の直径から延伸するスロット部分とを備える実質的にきのこ型の断面を備える。この実施形態では、少なくとも1つの前記受け孔が、少なくとも1つの前記位置決め部材を前記半円形部分の直径と平行に挿入したときに、上の列の隣接するブロックが実質的に垂直方向に配置されてこのブロックの前面が当該上の列の隣接するブロックの前面と実質的に面一になり、少なくとも1つの当該位置決め部材が当該半円形部分の当該直径に直交するように挿入されたときに、当該上の列の当該隣接するブロックが段形後退方向になるように構成される。
さらに別の限定的ではなく好ましい実施形態では、複数の擁壁用ブロックが複数の列を形成するように配置され、複数の列の構造ユニットが互いに上下に積み重ねられて壁面を形成する。第2の列の上に積み重ねられる第1の列が、当該第2の列より段形後退することにより傾斜した壁面を形成する。或いは、第1の列の擁壁用ブロックの前面を、その下の第2の列の擁壁用ブロックの前面と実質的に面一にすることにより、実質的に垂直な擁壁を形成する。
さらに別の限定的ではなく好ましい実施形態では、少なくとも1つの面で互いに接続された2つ以上の擁壁用ブロックからなる入れ子状ユニットであって、前記2つ以上のブロックのうちの少なくとも1つが、複数の外側表面を備える本体と、当該本体の少なくともある部分に設けられた少なくとも1つの受け止め配列を備える入れ子状ユニットである。少なくとも1つのブロックは、本体に接続された少なくとも1つの前記位置決め部材を備える。そして、少なくとも1つの当該位置決め部材は当該本体から分離可能であり、少なくとも1つの当該受け止め配列及び隣接するブロックの少なくとも一部分と相互に作用して、当該ブロックを当該隣接するブロックに対して位置決めするように構成される。
これらの方法の実施、その構造の要素に関連する様々な機能、部品の組み合わせと製造における経済性並びに上記及びその他の本発明の特徴を以下の記載と本願特許請求の範囲を考察して明確に示すため、本明細書に添付した、対応する部分を同じ参照番号で示した図面を参照する。ただし、これらの図面は、例示及び説明のみを目的としたものであり、本発明の範囲を定義することを意図するものではないことを断っておく。本明細書及び特許請求の範囲で使用する「a」、「an」及び「the」といった単数形表記は、文脈から単数であることが明らかでない限り、複数形も含む。
1つの実施形態における位置決め部材を備えた構造ユニットを示す上面斜視図である。 位置決め部材が受け孔に挿入された図1Aの構造ユニットを示す斜視図である。 第2の構造ユニットの上に配置され、位置決め部材が受け孔に挿入された図1Aの構造ユニットを示す斜視図である。 別の実施形態による位置決め部材を備える構造ユニットを示す平面図である。 図2Aの構造ユニットを示す正面図である。 図2Aの構造ユニットを示す斜視図である。 図2Aの構造ユニットを示す側面図である。 別の実施形態による位置決め部材を備えた構造ユニットを示す平面図である。 図3Aの構造ユニットを示す正面図である。 図3Aの構造ユニットを示す斜視図である。 図3Aの構造ユニットを示す側面図である。 別の実施形態による位置決め部材を備えた構造ユニットを示す上面斜視図である。 図4Aの構造ユニットを示す斜視図である。 図4Aの構造ユニットを示す側面図である。 互いに接続されて入れ子状ユニットを形成する図4Aの2つの構造ユニットを示す平面図である。 凸状壁面を形成するために積み重ねられた3つの図4Aに示す構造ユニットを示す平面図である。 構造ユニットの入れ子状ユニットの別の実施形態を示す平面図である。 構造ユニットが分割された図5Aの入れ子状ユニットを示す平面図である。 積み重ねられて段形後退壁面を形成する3つの別の実施形態の構造ユニットを示す平面図である。 擁壁を形成するために段形後退方向に積み重ねられた別の実施形態の構造ユニットを示す概略図である。 ほぼ垂直な壁面を形成するために積み重ねられた3つのさらに別の実施形態の構造ユニットを示す平面図である。 ほぼ垂直な壁面を形成するために積み重ねられたさらに別の実施形態の構造ユニットを示す概略図である。 凸状壁面を形成するために積み重ねられたさらに別の実施形態の3つの構造ユニットを示す平面図である。 凸状壁面を形成するために積み重ねられた別の実施形態の3つの構造ユニットを示す平面図である。 リターン・コーナーを形成するために積み重ねられたさらに別の実施形態の構造ユニットを示す概略図である。 構造ユニットの入れ子状ユニットの別の実施形態を示す平面図である。 段形後退構成で積み重ねられた3つのさらに別の実施形態の構造ユニットを示す平面図である。 ほぼ垂直な構成で積み重ねられた3つの図12Aに示すブロックを示す平面図である。 湾曲した壁面を形成するために積み重ねられた3つの図12Aに示すブロックを示す平面図である。
以下の記述は、当業者が本明細書に記載された実施形態を熟考又は実行できるように提供するものである。ただし、当業者であれば、様々な修正、同等、変形や代替が可能である。このような修正、同等、変形や代替の形態は全て、本発明の趣旨及び範囲に含まれるものとする。さらに、以下の記述では、「端部」、「上側」、「下側」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底部」、「横手方向」、「長手方向」という用語、及びそれらの派生語は、本発明における図面に示す向きに準ずる。ただし、本発明は、明確に否定されていない限り、様々な代替的な変形形態及びステップ順序を想定している。また、添付の図面及び以下の明細書に記述している具体的な装置及びプロセスは、単に本発明の例示的な実施形態に過ぎない。したがって、以下に開示する実施形態に関する具体的な寸法及びその他の物理的特徴は限定要素ではない。添付の図面及び本発明の好ましい実施形態の記述は、本発明の理解を容易にするために示されており、これらによって本発明、本発明の構造、構成及び動作方法の様々な実施形態、並びに多くの利点を理解し、評価することができる。
以下に述べるように、本発明は、単に「ブロック」と称する構造ユニットを対象とする。なお、この「ブロック」という単語は、壁面、擁壁、基礎、建築物及び/又は任意の種類の構造を含む(ただしこれらに限定されない)垂直な構造を構築する際に使用することができる任意の種類の構造ユニットを含むことを断っておく。ブロック(単独及び/又はその他のブロックとの組み合わせ)の様々な実施形態を、図1Aから図12Cに示し、説明する。
図1Aから図4Cに、限定的ではなく好ましい1つの実施形態による位置決め部材12を備えたブロック10を示す。位置決め部材12は、棒、ピン、細長い部材など(ただしこれらに限定されない)、様々な形状及び形態をとることができる。限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、位置決め部材12は、位置決め棒12(以下ではこれを使用する)の形状であり、別の限定的ではなく好ましい実施形態では、位置決め棒12は、ブロック10と一体化されるか、又はブロック10と合体している。さらに、この限定的ではなく好ましい実施形態では、ブロック10は、前面16と、後面18と、平行に対向する平坦な頂部表面20と底部表面22とを備える本体14を備える。頂部表面20及び底部表面22は、正方形、角形、又は台形など(ただしこれらに限定されない)、任意の形状を有することができる。限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、湾曲した壁面の構築を可能にするために、これらの表面は、前面16の方が後面18より広い台形形状を備える。ブロック10は、灰色やアースカラーなど(ただしこれらに限定されない)、任意の所望の色の高密度コンクリートを形成した構造とすることができる。ブロック本体14の前面16は、化粧や装飾用の要素を備えることができ、滑らか、ぎざぎざ、水平溝付き、垂直溝付き、斜め溝付き、碁盤目状、浮き出し模様付き、及び/又は骨材のような見た目としてもよい。本体14は、必要に応じて、本体の内部に空孔として定義される空洞24を備えることができる。空洞24により、ブロック10の全体の体積及び重量が減少すれば、完成した壁面の見た目を損なうことなく、輸送及び設置がより容易になる。
ブロック10は、さらに本体14の頂部表面20から底部表面22に延伸する受け孔26を備える。受け孔26は、ブロック10に孔あけして成型しても、既製のブロックに穿孔してもよい。受け孔26は、位置決め棒12を受け、ブロック10を下の列のブロック10に対して位置合わせするために配置する。ブロック10の様々な限定的ではなく好ましい実施形態を以下でさらに詳細に述べるように、受け孔26、及びそれに対応する位置決め棒12は、多くの様々な形状及びサイズとすることができる。例えば、受け孔26は、円形や角形のスロットとすることもでき、位置決め棒12は、角形にすることもできる。また、受け孔26は、ブロック10が下の列のブロック10に対してどのように配置されるかを調節するために位置決め棒12を様々な方向で挿入できる構成とすることもできる。さらに詳細には、限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、孔26及びロッド12は、ブロック10を別のブロックの真上に配置できないように構成される。その場合には、位置決め棒12は、両ブロックの孔26を貫通し、一方のブロック10を他方のブロック10に対して位置決めする機能を発揮しない。その代わりに、この限定的ではなく好ましい実施形態では、これらのブロック10は、一方のブロック10の位置決め棒12が受け孔26を通り、その下のブロックの頂部表面20の少なくとも一部分と接触するように、互い違いに配置される。
限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、位置決め棒12は、ブロック本体14と一体に、かつ着脱可能に形成される。製造時に位置決め棒12をブロック内に形成することにより、壁面の設置時にはピンを別途入手する必要がない。逆に、位置決め構造や配列がブロック10と一体化され、ブロック10と同時に建設現場に配達される。
図1Aに例示するように、位置決め棒12は、ブロック本体14の後面18から壊すことのできる延長部30を通って延在してもよい。ロッド12は、例えばハンマーやたがねで延長部30を叩くなどして延長部30を壊せば本体14から分離できる。壊すことのできる延長部30は、ロッド12を本体14から分離しやすくするために、切欠き31や弱化部分をその一部分に含むことができる。ここで、ブロック本体14から分離した後で、壊すことのできる延長部30の一部分が、分離したロッド12に付いたまま残っていてもよい。その場合には、ロッド12の断面は、角形ではなく、実質的にT字型になる。分離した後のロッド12は、ブロック10を互いに位置合わせするために、受け孔26に挿入できる。位置決め棒12は、ブロック本体14の残りの部分とともに成型されるため、残りの本体14と同じ材料で形成される。以下でブロック10の例示的な限定的ではなく好ましい実施形態に関連してさらに詳細に述べるように、ロッド12は、多くの形状を備えることができる。ただし、限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、ロッド12は、ロッド26がブロック本体14から分離されるときに壊れる可能性がある複雑な湾曲部や角部のない、実質的に円柱形や角形の形状である。
本発明の限定的ではなく好ましい1つの実施形態によれば、位置決め棒12は、輸送中の位置決め棒12を保護するために、本体14の後面18の切り落とし部分32の内部に配置する。さらに詳細には、切り落とし部分32は、外側表面34を備える。位置決め棒12の壊すことのできる延長部30は、限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、外面(例えば位置決め棒12の前面、後面、頂面、底面及び/又は側部外面など)が、横手方向か長手方向かに関わらずブロック本体14の外面のうちの1つ又は複数と実質的に面一になるように、又はそれらより引っ込むように、外側表面34から延伸する。特に、位置決め棒12の少なくとも一部分の寸法は、位置決め棒12の任意の部分がブロック本体14が形成する平坦面を超えて延伸することを防止するように構成できる。このように、位置決め棒12は、ブロック本体14のこれらの外側表面を超えて延びないので、保護される。こうすれば、位置決め棒12が適切な時期に至る前に不意の衝撃を受けたり、ブロック本体14から外れたりする可能性は低い。
引き続き図1Aに示すように、ブロック本体14の頂部表面20は、上の列の隣接するブロックの位置決め棒12を受けるように構成された位置合わせ用の溝36を備える。溝36は、底部表面38、前部表面40、及び後部表面42を備える。使用時には、上の列のブロック10は、位置決め棒12が溝36の前部表面40及び/又は後部表面42と接触することによって両ブロック10を互いに対して所望の方向で配置するように、据え付けが可能である。
引き続き図1Aから図1Dに示すように、限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、受け孔26は、半円形部分44とその半円形部分の直径から延伸する角形スロット46とを備える、きのこ型の断面を備える。位置決め棒12は、2つの細幅面48及び2つの幅広面50を備える角形ロッドである。使用時には、ロッド12は、受け孔26に挿入され、底部表面22から延びて下の列の隣接するブロック10の位置合わせ用の溝と接触する。ロッド12は、上記半円形部分の直径に対応する長手方向に向けてもよいし、上記半円形部分の直径から90°回転させた横手方向に向けて、受け孔26の延長スロット46の中を延伸するようにできる。ロッド12が横手方向を向いている場合には、位置決め棒12の細幅面48が、下の列のブロック10の溝36の前部表面40及び/又は後部表面42と接触する。この方向では、擁壁の各列がその下の列より段形後退して傾斜した外観を生じる、傾斜又は段形後退した方向を備える擁壁が形成される。限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、この段形後退(擁壁などの関連では、通常は「ころび」段形後退と呼ばれる)は、約7°である。例えば、高さ8インチのブロック10を使用するときには、1インチの段形後退で、適切な「ころび」段形後退が一般的に得られ、高さ6インチのブロック10を使用するときには、3/4インチの段形後退で、適切な「ころび」段形後退が一般的に得られる。位置決め棒12が長手方向を向いているときには、ブロック10を前方向に滑らせることによって、ロッド12の幅広面50を位置決め溝36の前部表面40と接触させることができる。この方向では、ブロック10の前面16は、その下の列のブロック10の前面と実質的に面一になるので、実質的に垂直な壁面が形成される。このような「実質的に」又は「ほぼ」垂直な壁面は、通常は、負の段形後退が生じる可能性をなくすために、すなわち壁面が前に傾く状況になるのを回避するために、例えば約1/4インチ未満など小幅の段形後退を見込んでいる。
図2Aから図2Dに示すように、ブロック10の別の限定的ではなく好ましい実施形態を示しており、共通の中央領域147を備える長手方向スロット144及び横手方向スロット146を備える十字型の受け孔126を有している。前述の実施形態の場合と同様に、ブロック10は、壊すことのできる延長部30を介してブロック本体14に接続された角形(又はT字型)の位置決め棒12を備える。さらに、ロッド12は、ブロック本体14から分離する前には後面18の切り落とし部分32の内部に配置されている。この構成では、輸送中にブロック10を保護するために、ロッド12の幅広面50は、ブロック10の後面及び側部外面よりくぼんでいるか、又は段形後退している。受け孔126は、位置決め棒12を長手方向又は横手方向のいずれかで受けるように設けられている。上述の実施形態の場合と同様に、位置決め棒12を横手方向に挿入すれば、各ブロック列がその下のブロック列よりも段形後退した傾斜した壁面となる。位置決め棒12を受け孔126に長手方向に挿入すれば、各ブロック10の前面16がその下のブロック列とほぼ平坦な、ほぼ垂直な壁面となるようにブロック10が配置される。
図3Aから図3Dに示すように、本発明のさらに別の限定的ではなく好ましい実施形態によるブロック10は、円形の受け孔226を備える。ブロック10の後面18から延びて壊すことのできる延長部30によってブロック10に接続した位置決め棒12は、角形である(上述のものと同じ)。上述の実施形態の場合と同様に、位置決め棒12はT字型であってもよい。位置決め棒12は、切り落とし部分32の内部に配置できる。円形の受け孔226は、上記の実施形態で上述した長手方向及び横手方向を含む任意の方向で位置決め棒12を受けるように構成される。ここで、ロッド12は、長手方向と横手方向の中間のその他の方向で配置して、可変の傾斜を備える壁面を形成することもできることを断っておく。
図4Aから図4Cに示すように、さらに別の限定的ではなく好ましい実施形態によるブロック10は、ブロック10の頂部表面20に沿って長手方向に延伸する長手方向線Lに沿って実質的に互いに等距離に配置された4つの小さな円筒形の受け孔326を備える。円柱形の位置決めダイヤル312が、ブロック10の後面18に取り付けられており、ダイヤル312をブロック本体14に接続する延長部30を壊すことによってブロック10から分離できる。位置決めダイヤル312を2つ以上の受け孔326に挿入することによって、ブロック10は、下の列のブロック10に対して所望の位置に保持される。また、上述の場合と同様に、位置決めダイヤル312の寸法は、位置決めダイヤル312がブロック本体14の外部表面を超えて延びないように設定できる。
図5A、図5B及び図11に示すように、本発明のさらに別の限定的ではなく好ましい実施形態では、2つ以上のブロック10が、入れ子状ユニット60として配置される。入れ子状ユニット60では、2つの受け孔26と2つの位置決め棒12を備える通常ブロック10を、1つの受け孔26、1つの位置決め棒12と外面64を備える2つ以上の反転コーナーブロック62に取り付ける。反転コーナーブロック62は、直角すなわち90°のコーナーを備える壁面を構築するために使用できる。その結果得られる利点の1つは、ブロック10及び62を入れ子状ユニット60として提供するときに輸送しやすいことである。詳細には、複数のブロック10を一度に移動させることができ、輸送中にブロック10の一部が壊れる可能性が低下する。入れ子状ユニット62は、設置者が現場で分割することができ、ハンマーやたがねを用いて分離するなど、任意の一般的に利用される方法で分離できる。ただし、別の限定的ではなく好ましい実施形態では、入れ子状ユニット60は、製造者によって分割される。さらに、入れ子状ユニット60は、製造施設や現場のいずれかで、部分的に、又は完全に分離することができる。
さらに、1つ又は複数の分割溝65を、入れ子状ユニット60に設けたり、入れ子状ユニット60と一体に形成することもでき、その箇所は、例えば入れ子状ユニット60の外面のどこでもよい。このような分割溝65は、分割プロセスの助けとなり、入れ子状ユニット60が正確かつ適切に分離されることを保証する。また、別の限定的ではなく好ましい実施形態では、入れ子状ユニット60を分割して、その結果得られるブロック10の外面(通常は分割溝65の面又は分割溝65の近くの面)に粗い表面をもたらすこともできる。したがって、入れ子状ユニット60は、「割った」ような構造の面(構造ユニットを養生及び硬化した後にこの分割プロセスによって生じるもの)を得る有効な方法を提供する。もちろん、ブロック10や入れ子状ユニット60(又は結果としての壁面)は、製造プロセス中に施したり形成できる1つ又は複数の装飾面や美観面を備えるように構成することもできる。例えば、入れ子状ユニット60、ブロック10及び/又はその結果としての壁面の外面のうちの1つ又は複数は、滑らかな面、縞模様付きの面、浮き出し模様付きの面、テクスチャ付きの面などとすることもできる。
本発明のさらに別の限定的ではなく好ましい実施形態では、複数のブロック10を組み合わせ、擁壁410を形成する。上述の場合と同様に、個々のブロック10の受け孔26及び位置決め棒12によって、ブロック10を所望の方向で設置できる。さらに詳細には、ロッド12をどのように孔26に挿入するかによって、擁壁410は、段形後退するように構築することも、或いは実質的に垂直方向に構築することもできる。図6A、図6B及び図12Aに示すように、位置決め棒12を横手方向に挿入し、位置決め棒12の細幅面48が下の列412のブロックの位置合わせ用の溝36の前部表面40や後部表面42と接触するようにすれば、段形後退又は傾斜した壁面410が形成される。図7A、図7B及び図12Bに示すように、位置決め棒12を長手方向で受け孔26に挿入すれば、ブロック10を前方向に滑らせることができるため、ロッド12の幅広の前面50が下の列412の位置合わせ用の溝36の前部表面40と接触し、実質的に垂直な列410が形成される。
図8及び図12Cに示すように、擁壁410は、湾曲面を備えるように構築することもできる(すなわち実質的に凹状又は実質的に凸状の壁面)。凸状壁面410は、2つのブロック10を、両ブロックの角度の付いた側面414同士が面接触する関係で位置合わせされるように下の列412を形成するように配置することによって形成される。第3のブロック10を、下の列412の上に配置し、位置決め棒12を長手方向に挿入する。このブロック10を前方向に滑らせ、位置決め棒12が下の列412のブロック10の溝36の前部表面40と接触させることによって、凸状壁面410を形成する。
図9に示すように、擁壁410は、凹状壁面410として構成することもできる。下の列412のブロック10は、2つのブロック10の前面16が「V」字型を形成するように、凹状位置に位置する。別のブロック10を、下の列412の上に配置し、位置決め棒12を長手方向に挿入する。このブロック10を、下の列412のブロックの後面18に向かって滑らせ、位置決め棒12の幅広面50が下の列412の位置合わせ用の溝36の後部表面42と接触させることによって、凹状湾曲を備える壁面410を形成する。
図10に反転コーナーを備える擁壁410を示しているが、このコーナーは、1つの受け孔26と1つの位置決め棒12を備えるコーナーブロック62で形成される。反転コーナーブロック62は、2つの外面64を備える。反転コーナーブロック62は、滑らかな前面16を備える通常ブロック10の隣に配置され、同じ列412のブロックが連続的な(すなわち実質的に平坦な)前部(すなわち外部)表面を形成する。これらの列412は、ほぼ垂直な壁面を形成するように配列してもよく、或いは傾斜した壁面を形成するように段形後退させてもよい。
本発明の具体的な実施形態について詳細に説明してきたが、当業者にとっては、本発明の全体を教示する内容に照らせば、これらの詳細の様々な修正形態及び代替形態を発展させることは容易である。すなわち、開示した具体的な構成は、例示のみを意図したものであり、添付の特許請求の範囲全体やそれに相当するものによって与えられる本発明の範囲を限定するものではない。さらに、現在最も実用的で好ましい実施形態に基づいて本発明を詳細に説明したが、これらの詳細は、説明のみを目的としたものであり、本発明は、開示した実施形態に限定されないだけではなく、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲に含まれる様々な修正形態及び等価な構成をカバーするものである。例えば、本発明は、可能な範囲で、任意の実施形態の1つ又は複数の特徴を任意の他の実施形態の1つ又は複数の特徴と組み合わせることができるものである。
別の限定的ではなく好ましい実施形態では、複数の構造ユニットが少なくとも1つの列を形成するように配置され、複数の列の構造ユニットが互いに上下に積み重ねられて壁面を形成する。第2の列の上に積み重ねられる第1の列が、当該第2の列より段形後退することにより傾斜した壁面を形成する。或いは、第1の列の構造ユニットの前面を、その下の第2の列の構造ユニットの前面と実質的に面一にすることにより、実質的に垂直な擁壁を形成する。
1つの実施形態における位置決め部材を備えた構造ユニットを示す上面斜視図である。 位置決め部材が受け孔に挿入された図1Aの構造ユニットを示す斜視図である。 第2の構造ユニットの上に配置され、位置決め部材が受け孔に挿入された図1Aの構造ユニットを示す斜視図である。 別の実施形態による位置決め部材を備える構造ユニットを示す平面図である。 図2Aの構造ユニットを示す正面図である。 図2Aの構造ユニットを示す斜視図である。 図2Aの構造ユニットを示す側面図である。 別の実施形態による位置決め部材を備えた構造ユニットを示す平面図である。 図3Aの構造ユニットを示す正面図である。 図3Aの構造ユニットを示す斜視図である。 図3Aの構造ユニットを示す側面図である。 別の実施形態による位置決め部材を備えた構造ユニットを示す上面斜視図である。 図4Aの構造ユニットを示す斜視図である。 図4Aの構造ユニットを示す側面図である。 互いに接続されて入れ子状ユニットを形成する図4Aの2つの構造ユニットを示す平面図である。 凸状壁面を形成するために積み重ねられた3つの図4Aに示す構造ユニットを示す平面図である。 構造ユニットの入れ子状ユニットの別の実施形態を示す平面図である。 構造ユニットが分割された図5Aの入れ子状ユニットを示す平面図である。 積み重ねられて段形後退壁面を形成する3つの別の実施形態の構造ユニットを示す平面図である。 擁壁を形成するために段形後退方向に積み重ねられた別の実施形態の構造ユニットを示す概略図である。 ほぼ垂直な壁面を形成するために積み重ねられた3つのさらに別の実施形態の構造ユニットを示す平面図である。 ほぼ垂直な壁面を形成するために積み重ねられたさらに別の実施形態の構造ユニットを示す概略図である。 凸状壁面を形成するために積み重ねられたさらに別の実施形態の3つの構造ユニットを示す平面図である。 凹状壁面を形成するために積み重ねられた別の実施形態の3つの構造ユニットを示す平面図である。 リターン・コーナーを形成するために積み重ねられたさらに別の実施形態の構造ユニットを示す概略図である。 構造ユニットの入れ子状ユニットの別の実施形態を示す平面図である。 段形後退構成で積み重ねられた3つのさらに別の実施形態の構造ユニットを示す平面図である。 ほぼ垂直な構成で積み重ねられた3つの図12Aに示すブロックを示す平面図である。 湾曲した壁面を形成するために積み重ねられた3つの図12Aに示すブロックを示す平面図である。
図1Aに例示するように、位置決め棒12は、ブロック本体14の後面18から壊すことのできる延長部30を通って延在してもよい。ロッド12は、例えばハンマーやたがねで延長部30を叩くなどして延長部30を壊せば本体14から分離できる。壊すことのできる延長部30は、ロッド12を本体14から分離しやすくするために、切欠き31や弱化部分をその一部分に含むことができる。ここで、ブロック本体14から分離した後で、壊すことのできる延長部30の一部分が、分離したロッド12に付いたまま残っていてもよい。その場合には、ロッド12の断面は、角形ではなく、実質的にT字型になる。分離した後のロッド12は、ブロック10を互いに位置合わせするために、受け孔26に挿入できる。位置決め棒12は、ブロック本体14の残りの部分とともに成型されるため、残りの本体14と同じ材料で形成される。以下でブロック10の例示的な限定的ではなく好ましい実施形態に関連してさらに詳細に述べるように、ロッド12は、多くの形状を備えることができる。ただし、限定的ではなく好ましい1つの実施形態でのロッド12は、ロッド12がブロック本体14から分離されるときに壊れる可能性がある複雑な湾曲部や角部のない、実質的に円柱形や角形の形状である。
引き続き図1Aから図1Cに示すように、限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、受け孔26は、半円形部分44とその半円形部分の直径から延伸する角形スロット46とを備える、きのこ型の断面を備える。位置決め棒12は、2つの細幅面48及び2つの幅広面50を備える角形ロッドである。使用時には、ロッド12は、受け孔26に挿入され、底部表面22から延びて下の列の隣接するブロック10の位置合わせ用の溝と接触する。ロッド12は、上記半円形部分の直径に対応する長手方向に向けてもよいし、上記半円形部分の直径から90°回転させた横手方向に向けて、受け孔26の延長スロット46の中を延伸するようにできる。ロッド12が横手方向を向いている場合には、位置決め棒12の細幅面48が、下の列のブロック10の溝36の前部表面40及び/又は後部表面42と接触する。この方向では、擁壁の各列がその下の列より段形後退して傾斜した外観を生じる、傾斜又は段形後退した方向を備える擁壁が形成される。限定的ではなく好ましい1つの実施形態では、この段形後退(擁壁などの関連では、通常は「ころび」段形後退と呼ばれる)は、約7°である。例えば、高さ8インチのブロック10を使用するときには、1インチの段形後退で、適切な「ころび」段形後退が一般的に得られ、高さ6インチのブロック10を使用するときには、3/4インチの段形後退で、適切な「ころび」段形後退が一般的に得られる。位置決め棒12が長手方向を向いているときには、ブロック10を前方向に滑らせることによって、ロッド12の幅広面50を位置決め溝36の前部表面40と接触させることができる。この方向では、ブロック10の前面16は、その下の列のブロック10の前面と実質的に面一になるので、実質的に垂直な壁面が形成される。このような「実質的に」又は「ほぼ」垂直な壁面は、通常は、負の段形後退が生じる可能性をなくすために、すなわち壁面が前に傾く状況になるのを回避するために、例えば約1/4インチ未満など小幅の段形後退を見込んでいる。
図4Aから図4Eに示すように、さらに別の限定的ではなく好ましい実施形態によるブロック10は、ブロック10の頂部表面20に沿って長手方向に延伸する長手方向線L(図4Aから4B参照)に沿って実質的に互いに等距離に配置された4つの小さな円筒形の受け孔326を備える。円柱形の位置決めダイヤル312が、ブロック10の後面18に取り付けられており、ダイヤル312をブロック本体14に接続する延長部30を壊すことによってブロック10から分離できる。位置決めダイヤル312を2つ以上の受け孔326に挿入することによって、ブロック10は、下の列のブロック10に対して所望の位置に保持される。また、上述の場合と同様に、位置決めダイヤル312の寸法は、位置決めダイヤル312がブロック本体14の外部表面を超えて延びないように設定できる。
図5A、図5B及び図11に示すように、本発明のさらに別の限定的ではなく好ましい実施形態では、2つ以上のブロック10が、入れ子状ユニット60として配置される。入れ子状ユニット60では、2つの受け孔26と2つの位置決め棒12を備える通常ブロック10を、1つの受け孔26、1つの位置決め棒12と外面64を備える2つ以上の反転コーナーブロック62に取り付ける。反転コーナーブロック62は、直角すなわち90°のコーナーを備える壁面を構築するために使用できる。その結果得られる利点の1つは、ブロック10及び62を入れ子状ユニット60として提供するときに輸送しやすいことである。詳細には、複数のブロック10を一度に移動させることができ、輸送中にブロック10の一部が壊れる可能性が低下する。入れ子状ユニット60は、設置者が現場で分割することができ、ハンマーやたがねを用いて分離するなど、任意の一般的に利用される方法で分離できる。ただし、別の限定的ではなく好ましい実施形態では、入れ子状ユニット60は、製造者によって分割される。さらに、入れ子状ユニット60は、製造施設や現場のいずれかで、部分的に、又は完全に分離することができる。

Claims (20)

  1. 構造ユニットであって、
    複数の外側表面を備える本体と、
    当該本体の少なくとも一部分に設けられた少なくとも1つの受け止め配列と、
    当該本体に接続された少なくとも1つの位置決め部材とを備え、
    少なくとも1つの当該位置決め部材は当該本体から分離可能であり、少なくとも1つの当該受け止め配列と相互に作用するように構成された構造ユニット。
  2. 少なくとも前記1つの受け止め配列が、
    前記本体の少なくとも一部分を通って延伸する少なくとも1つの受け孔と、
    当該本体の外側表面に沿って延伸する少なくとも1つの位置合わせ用の溝とを備え、
    少なくとも1つの前記位置決め部材の少なくとも一部分が、少なくとも1つの当該受け孔に挿入される構成を備える、請求項1に記載の構造ユニット。
  3. 前記本体及び少なくとも1つの前記位置決め部材が、同じ材料で構成される、請求項1に記載の構造ユニット。
  4. 少なくとも1つの前記位置合わせ用の溝が、少なくとも1つの前記位置決め部材の一部分と相互に作用して、少なくとも2つの前期構造ユニットを互いに位置合わせするように構成される、請求項2に記載の構造ユニット。
  5. 少なくとも1つの前記受け孔は長手方向スロット及び横手方向スロットが交差して形成される実質的に十字型の断面を有しており、実質的に角形の位置決め部材を当該長手方向スロット又は当該横手方向スロットのいずれか一方に通して受ける、請求項2に記載の構造ユニット。
  6. 少なくとも1つの前記受け孔は実質的に円形の断面を有し、少なくとも1つの前記位置決め部材は、少なくとも1つの当該受け孔の当該実質的に円形の断面に挿入されるように構成されたが円柱である、請求項2に記載の構造ユニット。
  7. 少なくとも1つの前記受け孔は半円形部分と当該半円形部分の直径から延伸するスロット部分とを含む実質的にきのこ型の断面を備える、請求項2に記載の構造ユニット。
  8. 少なくとも1つの前記受け孔が、少なくとも1つの前記位置決め部材を前記半円形部分の直径と平行に挿入したときに、上の列の隣接するブロックが実質的に垂直方向に配置されてこのブロックの前面が上の列の隣接するブロックの前面と実質的に面一になり、少なくとも1つの当該位置決め部材が当該半円形部分の直径に直交するように挿入されたとき前記上の列の隣接するブロックが段形後退方向になるように構成される、請求項6に記載の構造ユニット。
  9. 複数の構造ユニットが複数の列を形成するように配置され、複数の列の構造ユニットが互いに上下に積み重ねられて壁面を形成する、請求項1に記載の構造ユニット。
  10. 第2の列の上に積み重ねられる第1の列が、当該第2の列より段形後退することにより傾斜した壁面を形成する、請求項9に記載の構造ユニット。
  11. 擁壁用ブロックであって、
    複数の外側表面を備える本体と、
    当該本体の少なくとも一部分に設けられた少なくとも1つの受け止め配列と、
    当該本体に接続された少なくとも1つの位置決め部材とを備え、
    少なくとも1つの当該位置決め部材は当該本体から分離可能であって、少なくとも1つの当該受け止め配列及び第2の擁壁用ブロックの少なくとも一部分と相互に作用して、当該擁壁用ブロックを当該第2の擁壁用ブロックに対して位置決めするように構成される、擁壁用ブロック。
  12. 前記本体及び少なくとも1つの前記位置決め部材が、同じ材料で構成される、請求項11に記載の擁壁用ブロック。
  13. 少なくとも1つの前記受け止め配列が、
    前記本体の少なくともある部分を通って延伸する少なくとも1つの受け孔と、
    当該本体の外側表面に沿って延伸する少なくとも1つの位置合わせ用の溝とを備え、
    少なくとも1つの前記位置決め部材が、少なくとも1つの当該位置決め部材の下側部分が当該本体の底部表面を超えて延伸するように、少なくとも1つの当該受け孔に少なくとも部分的に挿入されるように構成される、請求項11に記載の擁壁用ブロック。
  14. 少なくとも1つの前記受け孔は長手方向スロット及び横手方向スロットが交差して形成される実質的に十字型の断面を有しており、実質的に角形の前記位置決め部材を当該長手方向スロット又は当該横手方向スロットのいずれか一方に通して受ける、請求項13に記載の擁壁用ブロック。
  15. 少なくとも1つの前記受け孔は実質的に円形の断面を有し、少なくとも1つの前記位置決め部材は、少なくとも1つの当該受け孔の当該実質的に円形の断面に挿入されるように構成された円柱である、請求項13に記載の擁壁用ブロック。
  16. 少なくとも1つの前記受け孔は、半円形部分と当該半円形部分の直径から延伸するスロット部分とを含む実質的にきのこ型の断面を備える、請求項13に記載の擁壁用ブロック。
  17. 少なくとも1つの前記受け孔が、少なくとも1つの前記位置決め部材を前記半円形部分の直径と平行に挿入したときに、上の列の隣接するブロックが実質的に垂直方向に配置されてこのブロックの前面が当該上の列の隣接するブロックの前面と実質的に面一になり、少なくとも1つの当該位置決め部材が当該半円形部分の当該直径に直交するように挿入されたときに、当該上の列の隣接するブロックが段形後退方向になるように構成される、請求項15に記載の擁壁用ブロック。
  18. 複数の擁壁用ブロックが複数の列を形成するように配置され、当該複数の列の構造ユニットが互いに上下に積み重ねられて壁面を形成する、請求項11に記載の擁壁用ブロック。
  19. 第2の列の上に積み重ねられる第1の列が、当該第2の列より段形後退することにより傾斜した壁面を形成する、請求項17に記載の擁壁用ブロック。
  20. 少なくとも1つの面で互いに接続された2つ以上の擁壁用ブロックからなる入れ子状ユニットであって、前記2つ以上のブロックのうちの少なくとも1つが、
    複数の外側表面を備える本体と、
    当該本体の少なくともある部分に設けられた少なくとも1つの受け止め配列と、
    当該本体に接続された少なくとも1つの位置決め部材とを備え、
    少なくとも1つの当該位置決め部材が、当該本体から分離可能であり、少なくとも1つの当該受け止め配列及び隣接するブロックの少なくとも一部分と相互に作用して、当該ブロックを当該隣接するブロックに対して位置決めするように構成される、入れ子状ユニット。
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