JP2017025667A - プレキャストコンクリート製基礎材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基礎の立上がり部が形成されるようになっているプレキャストコンクリート製の基礎材(1、2)として構成する。基礎材(1、2)は所定幅で所定高さの板状に形成し、その端面(7)が、あるいは側面(6)の一部が他の基礎材(1、2)と接合される接合部(8)になるようにする。接合部(8)には、グラウト材が充填されるシアコッター(14)を設ける。シアコッター(14)は、横方向に一定の高さの突起(19)が、等間隔で上下に複数個並べられた形状に形成し、それによって所定高さの山部と谷部とが交互に形成されるようにする。接合部(8)にはジョイントレール(10、17)を設ける。
【選択図】図1
Description
Qj=min(QA、NA) 1式
ここで、Qj: 接合部の許容せん断力(N)
QA:シアコッターの垂直断面における許容せん断力(N)
NA:シアコッターの水平断面における許容圧縮力(N)
そしてシアコッター61の垂直断面の面積がS1(=a×b)とするとQAは、次式によって与えられる。
QA=S1×グラウト材の許容せん断応力度
また、水平断面の面積がS2とするとNAは次式によって与えられる。
NA=S2×グラウト材の許容圧縮応力度
ところで、セメント系の硬化体は許容圧縮応力度が許容せん断応力度よりはるかに大きいことを考えれば、面積S2についてはある程度の大きさがあれば、シアコッターの水平断面垂における許容圧縮力NAは十分に大きな値が得られる。従って、シアコッター61の強度Qjを大きくするには、1式において、接合部の許容せん断力Qjを大きくすることが重要であり、面積S1を大きくすることが重要であることが分かる。面積S1を大きくするには、シアコッター61の高さbを大きくすればよい。図5の(オ)には、図5の(ア)に示されているシアコッター61よりも高さが大きいシアコッター61’を備えた基礎材60’、60’が示されている。このようなシアコッター61’はその強度Qjが大きくなっているので基礎材60’、60’の接合強度は大きくなるはずである。しかしながら、シアコッター61’を大きくすると基礎材60’、60’の強度に悪影響を及ぼしてしまう。基礎材60’、60’にせん断力が作用するとき、基礎材60’、60’自体にも内部にせん断力が作用するが、その最大せん断応力が作用する面63、63は、シアコッター61’の上端と下端とから延びる45°の面になる。シアコッター61’が高さ方向に大きくなると、この作用面63、63の面積が小さくなって破断し易くなってしまう。基礎材60’、60’が破断するとシアコッター61’が抜けたり破断してしまう。つまりシアコッター61’の高さが高すぎると、基礎材60’、60’の強度に悪影響を与えることになるので結果的に基礎材60’、60’の接合強度は弱くなってしまう。このような観点から、シアコッター61の高さは、基礎材60の高さ、つまり基礎の梁せいに対して、略1/3以下とせざるを得ない。このような制約があるので、必ずしも十分に大きな接合強度は得られないという問題がある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基礎材において、前記シアコッターは前記基礎材の高さ方向の略全体にわたって形成されていることを特徴とするプレキャストコンクリート製基礎材として構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の基礎材において、前記シアコッターは、前記複数個の突起を上下方向に横切る所定の深さの縦溝を備えていることを特徴とするプレキャストコンクリート製基礎材として構成される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の基礎材において、前記接合部には所定の長さのジョイントレールが設けられ、他の基礎材に同様に設けられている前記ジョイントレールと遊びをもった状態で互いに仮結合されるようになっていることを特徴とするプレキャストコンクリート製基礎材として構成される。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の基礎材において、前記ジョイントレールは、前記基礎材と前記他の基礎材が仮結合されると、前記基礎材と前記他の基礎材の高さが揃うようになっていることを特徴とするプレキャストコンクリート製基礎材として構成される。
4 上面 6 側面
7 端面 8 接合部
10 雌型ジョイントレール 12 スリット
14 シアコッター 15 高さ調整用金具
17 雄型ジョイントレール 19 突起
21 グラウト材
Claims (5)
- 複数個が互いに接合されて、建物の壁や柱を支持する基礎の立上り部を形成するようになっているプレキャストコンクリート製の基礎材であって、
前記基礎材は所定幅で所定高さの板状に形成され、その端面が、あるいは側面の一部が他の基礎材と接合される接合部になっており、
前記接合部には、グラウト材が充填されるシアコッターが設けられ、
該シアコッターは、横方向に一定の高さの突起が、等間隔で上下に複数個並べられた形状を呈していることを特徴とするプレキャストコンクリート製基礎材。 - 請求項1に記載の基礎材において、前記シアコッターは前記基礎材の高さ方向の略全体にわたって形成されていることを特徴とするプレキャストコンクリート製基礎材。
- 請求項1または2に記載の基礎材において、前記シアコッターは、前記複数個の突起を上下方向に横切る所定の深さの縦溝を備えていることを特徴とするプレキャストコンクリート製基礎材。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の基礎材において、前記接合部には所定の長さのジョイントレールが設けられ、他の基礎材に同様に設けられている前記ジョイントレールと遊びをもった状態で互いに仮結合されるようになっていることを特徴とするプレキャストコンクリート製基礎材。
- 請求項4に記載の基礎材において、前記ジョイントレールは、前記基礎材と前記他の基礎材が仮結合されると、前記基礎材と前記他の基礎材の高さが揃うようになっていることを特徴とするプレキャストコンクリート製基礎材。
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