JPH11158421A - ボールペン用油性インキ組成物 - Google Patents

ボールペン用油性インキ組成物

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JPH11158421A
JPH11158421A JP34442497A JP34442497A JPH11158421A JP H11158421 A JPH11158421 A JP H11158421A JP 34442497 A JP34442497 A JP 34442497A JP 34442497 A JP34442497 A JP 34442497A JP H11158421 A JPH11158421 A JP H11158421A
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salt
oil
blue
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JP34442497A
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Masahiro Iwata
正弘 岩田
Hideaki Tani
英明 谷
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初筆カスレを殆ど生ずることなく、滑らかに
書き出せるボールペン用油性インキ組成物を得ること。 【解決手段】 塩基性染料と酸性ポリオキシエチレンエ
ーテルリン酸エステルとの塩を配合してなるボールペン
用油性インキ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールペン用油性
インキ組成物に関し、更に詳しくは書き出し時のカスレ
が抑制された滑らかに書けるボールペン用油性インキ組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油性ボールペンは有機溶剤、着色
剤、樹脂等より構成され、粘度が6000〜15000
cpの粘稠インキをインキタンクにボールチップをつけ
たリフィルに収容しているが、ボールチップ先端よりの
インキ漏れを防ぐためボールとボールハウスとの隙間を
きわめて小さくしている。このため、ボールチップ先端
部のインキの溶剤が蒸発してインキが増粘した場合、書
き出し時にインキが吐出し難くなって筆跡がカスレたり
ボールが充分回転するようになるまで充分濃い筆跡が得
られないといった欠点(以下このような書き出し時に生
じる現象を初筆カスレと称する)が発生しやすかった。
この初筆カスレは、冬場や寒冷地のような低温の環境下
ではインキ粘度が高くなりやすく顕著であるが、夏場や
高温地域でもインキの乾燥が起こりやすいためにインキ
が増粘し発生するものであった。ボールペン用油性イン
キ組成物のこのような欠点を解決しようとして従来より
種々の工夫がなされている。例えば特公昭61−528
72号公報に記載されている発明では、特定の非イオン
系界面活性剤を添加してインキの流動性を保持し、特公
昭57−38629号公報に記載の発明では、高沸点芳
香族炭化水素を溶剤としインキが乾燥したり、吸湿して
変質したりするのを低減し、特開平3−28279号公
報に記載の発明では、ポリグリセリンの脂肪酸エステル
を添加してインキの流動性を保持し、特開平3−203
972号公報に記載の発明では、リン酸エステルを添加
してインキの流動性を保持し、特開平6−247093
号公報に記載の発明では、不揮発性の溶剤を使用しイン
キが完全に乾ききるのを防いで滑らかに書き出し、それ
ぞれ初筆カスレを改善しようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インキ溶剤や
添加剤に限った改善であり、インキの着色剤については
良く溶ける物、インキ粘度を上げにくい物といった単な
る選択使用に頼り、初筆カスレ性能にまで立ち入ったも
のがなかったため、初筆カスレがなく長期間放置後もい
つでも滑らかに書き出せるという点で未だ充分と云える
ものは無かった。そこで本発明では、従来取られていた
インキ溶剤や添加剤による初筆カスレ防止の方法でなく
インキが乾燥したとき増粘や乾燥固化する主要原因とな
っている着色剤そのものを変える事によって、初筆カス
レを殆ど生ずることなく、滑らかに書き出せる優れたボ
ールペン用油性インキ組成物を得ることを目的とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、塩基性
染料と下記一般式(2)に示す酸性ポリオキシエチレン
エーテルリン酸エステルとの塩を配した事を特徴とする
ボールペン用油性インキ組成物を要旨とする。
【0005】
【式2】
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
塩基性染料と上記一般式(2)に示す酸性ポリオキシエ
チレンエーテルリン酸エステルとの塩であるが、原料と
なる塩基性染料としては、C.I.ベーシック イェロ
ー1、C.I.ベーシック イェロー2、C.I.ベー
シックオレンジ14、C.I.ベーシック レッド1、
C.I.ベーシックレッド9、C.I.ベーシック レ
ッド12、C.I.ベーシック ヴァイオレット1、
C.I.ベーシック ヴァイオレット3、C.I.ベー
シック ヴァイオレット10、C.I.ベーシック ヴ
ァイオレット14、C.I.ベーシック ブルー1、
C.I.ベーシック ブルー5、C.I.ベーシック
ブルー7、C.I.ベーシック ブルー9、C.I.ベ
ーシック ブルー26、C.I.ベーシックグリーン
1、C.I.ベーシック グリーン4、C.I.ベーシ
ック ブラウン1等の塩基性染料の他これらの染料を中
和してベース化した油溶性染料も同じように使用でき
る。
【0007】同じく、塩基性染料と上記一般式(2)に
示す酸性ポリオキシエチレンエーテルリン酸エステルと
の塩の原料となる酸性ポリオキシエチレンリン酸エステ
ルは、これらはポリオキシエチレンモノエーテルをリン
酸エステル化することによって容易に得られるものであ
る。例えば、ジオキシエチレンラウリルエーテルリン
酸、テトラオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、オ
クタオキシエチレンジノニルフェニルエーテルリン酸、
ウンデカオキシエチレンジノニルフェニルエーテルリン
酸、エイコサオキシエチレンジオクチルフェニルエーテ
ルリン酸、ヘキサオキシエチレンフェニルエーテルリン
酸、ノナオキシエチレンアアルキル(12〜15)エー
テルリン酸、テトラオキシエチレンオレイルエーテルリ
ン酸、ヘキサオキシエチレンステアリルエーテルリン
酸、エチレングリコールシクロヘキシルエーテルリン酸
等が挙げられる。又、酸性リン酸エステル型界面活性剤
として種々市販されている物も有るのでので適宜選択使
用しても良い。例えば酸性ポリオキシエチレンアルキル
エーテルリン酸エステル型界面活性剤としては東邦化学
工業(株)製のフォスファノールRS−410、RS−
610、RS−710、RD−510Y、RB−41
0、RL−210、RA−600、BH−650、ML
−200、ML−220及び第一工業製薬(株)製のプ
ライサーフA212C、A208B等があげられ、更に
酸性ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテルリン酸
エステル型界面活性剤としては東邦化学工業(株)製の
フォスファノールRE−410、PE−510、RE−
610、RE−960、RM−410、RM−510、
RM−710、RE−210、RP−710及び第一工
業製薬(株)製のプライサーフA210G、A208
F、A212E等があげられる。
【0008】次に本発明の骨子である塩基性染料の酸性
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルの
塩の作り方であるがこれらの化合物は塩基性染料をあら
かじめ苛性ソーダ等で中和し塩基性染料のベース作製し
そのベースを所定量の酸性ポリオキシエチレンアルキル
エーテルリン酸エステルで中和することによって得るこ
とが出来る。中和の程度は塩基性染料ベースと酸性燐酸
エステルの中和に必要な化学当量又は使用する着色剤の
安定pH領域までの過不足ない量同士のを使用しフリー
の塩基性染料ベースや酸性リン酸エステルが残らない状
態まで行えば良い。このように得られた塩基性染料と酸
性ポリオキシエチレンエーテルリン酸エステルとの塩の
使用量については特に限定は無いがインキ濃度、粘度等
の物性面より1〜40重量%が好ましい。
【0009】また、本発明の塩基性染料のリン酸エステ
ル塩に加えて通常の着色色剤を併用することは何ら差し
支えない。このような着色剤としては従来ボールペン用
油性インキ組成物に用いられている染料、顔料とも特に
限定なく使用可能であるが、その具体例を挙げると染料
としては、ローダミンBベース(C.I.45170
B、住友化学工業(株)製)、ソルダンレッド3R
(C.I.21260、中外化成(株)製)、メチルバ
イオレット2Bベース(C.I.42535B、All
iee Chemical & Dye.Corp.
製、米国)、ビクトリアブルーF4R(C.I.425
63、BASF Aktiengesellshft
製、ドイツ)、バリファーストイエロー#3104
(C.I.13900A)、イエロー#3105(C.
I.18690)、イエロー#1109、オレンジ#2
210、レッド#1320、ブルー#1605、バイオ
レット#1701、ブラック#3804(C.I.12
195)、ブラック#3807、オリエント スピリッ
トブラックAB(C.I.50415)、ニグロシンベ
ースLK(C.I.50415)(以上、オリエント化
学工業(株)製油性染料)、スピロンブラック GMH
スペシャル、スピロンイエローC−2GH、スピロンレ
ッドC−GH、スピロンレッドC−BH、スピロンブル
ーBPNH、スピロンブルーC−RH、スピロンバイオ
レットC−RH、S.P.T.オレンジ6(以上、保土
谷化学工業(株)製油性染料)等が例示できる。
【0010】顔料としてはPRINTEX 150T、
同140、同95、同85、同75、同45、同P、同
XE2、(以上、デグサ.ジャパン(株)製)、#24
00B、#2200B、#1000、#900、#MC
F88、MA600、MA100、MA7、MA11、
#50、#45、#40、#32、#30、CF9、#
20B、#4000B(以上、三菱化成工業(株)
製)、RAVEN7000、同5000、同3500、
同2000、同1500、同1200、同1060、同
1035、同1000、同850、同780、同50
0、同430、同420、同410、同22、同14、
同8250 Oil Beads、同H20、同Con
ductex975、同900、同SC(以上、コロン
ビアカーボン日本(株)製)等のカーボンブラック、P
25(日本アエロジル(株)製)等の酸化チタン、黒色
酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、コバルトブル
ー、クロムグリーン、酸化クロム等の無機顔料、ハンザ
イエロー10G、同5G、同3G、同4、同GR、同
A、ベンジジンイエロー、パーマネントイエローNC
G、タートラジンレーキ、キノリンイエロー、スダーン
1、パーマネントオレンジ、インダスレンブリリアント
オレンジGN、パーマネントブラウンFG、パラブラウ
ン、パーマネントレッド4R、ファイヤーレッド、ブリ
リアントカーミン6B、ボルドー5B、チオインジゴレ
ッド、ファーストバイオレットB、ジオキサンバイオレ
ット、アルカリブルーレーキ、フタロシアニンブルー、
インジゴ、アシッドグリーンレーキ、フタロシアニング
リーン等の有機顔料が挙げられる。又、このほかに蛍光
顔料、その他公知の有機蛍光顔料が挙げられる。前記し
た着色剤は、単独或いは、他との組合せにより使用で
き、また、染料、顔料、分散顔料は混合して使用するこ
ともできる。
【0011】本発明は、上述の塩基性染料と酸性ポリオ
キシエチレンエーテルリン酸エステルとの塩を配した事
を特徴とするボールペン用油性インキ組成物を要旨とす
るものであるが、その他のインキ構成成分に付いては従
来ボールペン用油性インキと同様、有機溶剤、樹脂等が
特に限定なく必要に応じて使用できる。すなわち、有機
溶剤として、エチレングリコ−ルモノフェニルエーテ
ル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレン
グリコールモノベンジルエーテル等のグリコールモノア
ロマティックエーテル系溶剤とベンジルアルコールやβ
−フェネチルアルコールなどの芳香族アルコールとの混
合溶剤が低温での凝固に強く且つ吸湿性が弱いため湿気
に強いうえ、蒸発乾燥し難い沸点を有する為、特に好ま
しく使用できる。また、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、1,3ブチレングリコ−ル、ヘキシ
レングリコール、テトラリン、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、ヂプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等
のその他溶剤も適宜選択して単独あるいは他との組合せ
により使用でき、その使用量はインキ全量に対し30〜
70重量%が好ましい。
【0012】また、インキ物性調整のため従来より油性
ボールペンに使用されていた樹脂も必要に応じて使用で
きる。樹脂としては従来油脂ボールペンインキ組成物に
使用されているものなら特に限定なく使用でき、例え
ば、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ポリエチレンオキサイ
ド、ロジン、ロジン誘導体、テルペン系樹脂、クマロン
−インデン樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸
ポリメタクリル酸共重合物等が挙げられる。これらの樹
脂の使用量は必要インキの粘度、定着力にあわせ使用す
ればよいが、ボールペン用油性インキ組成物全量に対し
て5〜35重量%の使用が好ましい。
【0013】次に本発明のインキの作成方法であるがボ
ールペン用油性インキ用の溶剤中に上述の塩基性染料の
リン酸エステル塩及びその他の着色剤、樹脂を加熱攪拌
して作ればよい。
【0014】本発明のボールペン用油性インキ組成物に
は必要に応じて上記成分以外に、各種添加剤、界面活性
剤が使用できる。添加剤としては、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、防錆剤が挙げられる。界面活性剤は筆記性、運
筆性改良等に用いられるもので、例えば、脂肪酸塩類、
高級アルコール硫酸エステル塩類、脂肪酸硫酸エステル
塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面
活性剤、デカグリセリン脂肪酸エステル、ヘキサグリセ
リン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル類、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリ
セリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油等の非イオン系界面活性剤が挙げられる。
【0015】
【作用】本発明のボールペン用油性インキ組成物によ
り、長時間放置後も殆どかすれることなく滑らかに筆記
できるいわゆる初筆カスレのない優れたインキが得られ
る理由は次のように考えられる。本発明における塩基性
染料と上記一般式(2)に示される酸性ポリオキシエチ
レンエーテルリン酸エステルの塩はインキ溶剤との親和
性が良いポリオキシエチレン基を分子内に有しているた
め溶解性に優れ、また、塩基性染料と上記一般式(2)
に示される酸性ポリオキシエチレンエーテルリン酸エス
テルとが結合することにより結晶化し難い大きな基を有
するため染料が結晶化に必要な規則正しい配向状態を取
り難く、結晶化し難くなる。よって、ペン先部で乾燥、
固化し難くグリス状からペースト状を保得る。更に、リ
ン酸エステル基はペン先チップ、ボールとの親和性も良
いため液体状態を保ったインキがペン先部に常に保持さ
れ乾燥が内部まで進行するのを防ぐ役割をし、ペン先内
部までのインキの乾燥を防ぐためペン先内部のインキは
常に流動性が保たれ、いつでもボールを動きやすい状態
に保たれるため長期間放置した後でも筆記と共にボール
が容易に回転するためカスレることが無く滑らかに書き
出せる好ましい性能を発揮するもの考えられる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳細に説明す
るが、単に「部」とあるのは、重量部を示す。
【0017】ビクトリアブルーの酸性ポリオキシエチレ
ンエーテルリン酸エステル塩(以下V.B.Bリン酸エ
ステル塩1と略す)の調整; フェニルセロソルブ 30部 ベンジルアルコール 10部 プライサーフA−208B(ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステ ル、第一工業製薬(株)製) 10部 ビクトリアブルーベース(オリエント化学工業(株)製) 10部 上記混合物を加熱混合して青色のV.B.Bリン酸エス
テル塩1溶液を得た。
【0018】ビクトリア ピュア ブルーの酸性ポリオ
キシエチレンエーテルリン酸エステル塩(以下V.P.
B.Bリン酸エステル塩2と略す)の調整; フェニルセロソルブ 30部 ベンジルアルコール 10部 プライサーフA−208B(ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステ ル、第一工業製薬(株)製) 11部 ビクトリア ピュア ブルー ベース(オリエント化学工業(株)製) 10部 上記混合物を加熱混合して青色のV.P.B.Bリン酸
エステル塩2溶液を得た。
【0019】C.I.ベーシック レッド1の酸性ポリ
オキシエチレンエーテルリン酸エステル塩(以下B.R
ED1リン酸エステル塩3と略す)の調整; フェニルセロソルブ 30部 ベンジルアルコール 10部 フォスファノールRM−510(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル リン酸エステル、東邦化学工業(株)製) 15部 ローダミン 6GCPベース(BASF Aktiengesellschft 製、ドイツ) 6部 上記混合物を加熱混合して赤色のB.REDリン酸エス
テル塩3溶液を得た。
【0020】C.I.ベーシック グリーン1の酸性ポ
リオキシエチレンエーテルリン酸エステル塩(以下B.
GREEN1リン酸エステル塩4と略す)の調整; フェニルセロソルブ 30部 ベンジルアルコール 10部 フォスファノールRE410(ポリオキシエチレンアルキルフェニルリン酸エス テル、東邦化学工業(株)製) 4.8部 アイゼン ダイアモンド グリーン GHベース(保土ヶ谷化学工業(株)製) 8.0部 上記混合物を加熱混合して緑色のB.GREEN1リン
酸エステル塩4溶液を得た。
【0021】ビクトリアブルーの酸性ポリオキシエチレ
ンエーテルリン酸エステル塩(以下V.B.Bリン酸エ
ステル塩5と略す)の調整; フェニルセロソルブ 30部 ベンジルアルコール 10部 テトラオキシエチレンオレイルエーテルリン酸エステルとビス−テトラエチレン オレイルエーテルリン酸エステルの1:1混合物 15.1部 ビクトリアブルー ベース(オリエント化学工業(株)製) 10部 上記混合物を加熱混合して青色のV.B.Bリン酸エス
テル塩5溶液を得た。
【0022】ビクトリアブルーの酸性ポリオキシエチレ
ンエーテルリン酸エステル塩(以下V.B.Bリン酸エ
ステル塩6と略す)の調整; フェニルセロソルブ 30部 ベンジルアルコール 10部 デカオキシエチレンフェニルエーテルリン酸エステルとビス−デカエチレンフェ ニルエーテルリン酸エステルの1:1混合物 17.9部 ビクトリアブルー ベース(オリエント化学工業(株)製) 10部 上記混合物を加熱混合して青色のV.B.Bリン酸エス
テル塩6溶液を得た。
【0023】ビクトリアブルーの酸性ポリオキシエチレ
ンエーテルリン酸エステル塩(以下V.B.Bリン酸エ
ステル塩7と略す)の調整; フェニルセロソルブ 30部 ベンジルアルコール 10部 ビス−(エチレングリコールラウリルエーテル)リン酸エステル 10.8部 ビクトリアブルー ベース (オリエント化学工業(株)製) 10部 上記混合物を加熱混合して青色のV.B.Bリン酸エス
テル塩7溶液を得た。
【0024】 実施例1 V.B.Bリン酸エステル塩1 70部 ケトン樹脂 20部 ポリビニルピロリドン 0.6部 バリファースト ブルー#1605(染料、オリエント化学工業(株)製) 10部 上記配合にて5時間80℃にて加熱攪拌後、濾過して青
色インキを得た。
【0025】 実施例2 V.P.B.Bリン酸エステル塩2 61部 ケトン樹脂 20部 ポリビニルピロリドン 0.6部 スピロンブラックGMHスペシャル(染料、保土谷化学(株)製) 16部 スピロンイェローCー2GH(染料、保土谷化学(株)製) 5部 上記配合にて7時間70℃にて加熱攪拌後、濾過して黒
色インキを得た。
【0026】 実施例3 B.RED1リン酸エステル塩3 61部 ケトン樹脂 20部 ポリビニルピロリドン 0.7部 スピロンオレンジ#6(染料、保土谷化学(株)製) 14.7部 スピロンイェローC−2GH(染料、保土谷化学(株)製) 3部 上記配合にて7時間80℃にて加熱攪拌後、濾過して赤
色インキを得た。
【0027】 実施例4 B.GREEN1リン酸エステル塩4 26.4部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 22.5部 ベンジルアルコール 7.5部 ケトン樹脂 18部 ポリビニルピロリドン 0.6部 スピロンイェローC−GNH 5部 スピロンブルーGLSHスペシャル 20部 上記配合にて7時間80℃にて加熱攪拌後、濾過して緑
色インキを得た。
【0028】 実施例5 V.B.Bリン酸エステル塩5 70部 ケトン樹脂 20部 ポリビニルピロリドン 0.6部 バリファースト ブルー#1605(染料、オリエント化学工業(株)製) 10部 上記配合にて5時間80℃にて加熱攪拌後、濾過して青
色インキを得た。
【0029】 実施例6 V.B.Bリン酸エステル塩6 70部 ケトン樹脂 20部 ポリビニルピロリドン 0.6部 バリファースト ブルー#1605(染料、オリエント化学工業(株)製) 10部 上記配合にて5時間80℃にて加熱攪拌後、濾過して青
色インキを得た。
【0030】 実施例7 V.B.Bリン酸エステル塩7 70部 ケトン樹脂 20部 ポリビニルピロリドン 0.6部 バリファースト ブルー#1605(染料、オリエント化学工業(株)製) 10部 上記配合にて5時間80℃にて加熱攪拌後、濾過して青
色インキを得た。
【0031】比較例1 実施例1においてV.B.Bリン酸エステル塩1の代わ
りにエチレングリコールモノフェニルエーテル、ベンジ
ルアルコール、油溶性染料を使用した下記配合にて加熱
攪拌、濾過して青色インキを得た。 フェニルセロソルブ 42.5部 ベンジルアルコール 13.5部 バリファースト ブルー#1607(染料、オリエント化学工業(株)製) 13.4部 ケトン樹脂 20部 ポリビニルピロリドン 0.6部 バリファースト ブルー#1605(染料、オリエント化学工業(株)製) 10部
【0032】比較例2 比較例1において従来技術の初筆カスレ改良剤である非
イオン系界面活性剤、ポリエチレングリコールジオレエ
ート(エチレンオキサイド6モル付加物)5部を追加し
た以外は全く同じようにして配合、加熱攪拌、濾過して
青色インキを得た。
【0033】比較例3 比較例1において従来技術の初筆カスレ改良剤ポリグリ
セリン脂肪酸エステルであるヘキサグリセリンジステア
レート 1部を追加した以外は全く同じようにして配
合、加熱攪拌、濾過して青色インキを得た。
【0034】比較例4 比較例1において従来技術の初筆カスレ改良剤であるリ
ン酸エステル、リン酸ヘキサデシルモノエステル1部を
追加した以外は全く同じようにして配合、加熱攪拌、濾
過して青色インキを得た。
【0035】比較例5 実施例3においてB.RED1リン酸エステル塩3の代
わりに従来技術の初筆カスレ改良の為の高沸点溶剤、ハ
イゾールSAS−295、油溶性染料を使用した下記配
合にて加熱攪拌、濾過して赤色インキを得た。ハイゾー
ルSAS−295(ジフェニールアルキル誘導体系溶
剤、日本石油化学 (株)製) 56部 ケトン樹脂 20部 ポリビニルピロリドン 0.6部 オイルスカーレット308(染料、オリエント化学工業(株)製) 24.4部
【0036】比較例6 実施例3においてB.RED1リン酸エステル塩3の代
わりに従来技術の初筆カスレ改良の為の不揮発性高沸点
溶剤、セバシン酸ジオクチルを含むベンジルアルコー
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、セバシ
ン酸ジオクチル、を使用した下記配合にて加熱攪拌、濾
過して赤色インキを得た。 ベンジルアルコール 10部 プロピレングリコールモノエチルエーテル 35部 セバシン酸ジオクチル 10部 ケトン樹脂 20部 ポリビニルピロリドン 0.7部 スピロンオレンジ#6(染料、保土谷化学(株)製) 14.7部 スピロンレッドC−GH(染料、保土谷化学(株)製) 6.6部 スピロンイェローC−2GH(染料、保土谷化学(株)製) 3部
【0037】
【発明の効果】実施例1〜7及び比較例1〜6のボール
ペン用油性インキを市販のボールペンBK−102(ぺ
んてる(株)製)に、それぞれ0.3グラム充填し、初
筆カスレ及び書き出し時の書き味(筆記荷重)について
の試験を行った。 初筆カスレ試験;キャップをしない状態で室温にて横
向き7日放置後下記条件で筆記し、筆跡がカスレた距離
をルーペにより目視にて測定した(n=10本の平均
値)。尚、筆記条件としては、筆記速度が7cm/秒、
筆記荷重が1.96N、筆記角度70°である。 書き出し時の書き味(筆記荷重)試験;キャップをし
ない状態で室温にて横向き7日放置品の書き出し時の書
き味を下記条件にて測定した。 書き味(筆記荷重)試験条件;ペン先垂直荷重100
g、筆記角度70度、筆記速度4cm/secで上質紙
に直線を書いている時の紙面に対して水平の、筆記方向
に対して逆向きにかかる力を測定し筆記荷重とした。試
験数n=10であり平均値を記載する。 各試験の結果を表1、表2に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】以上のように、本発明におけるボールペン
用油性インキ組成物は、キャップがない状態で長時間放
置後もほとんどかすれることなく滑かに書き出すことが
できる良好な油性ボールペンを提供できるものである。
【化1】
【化2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基性染料と下記一般式(1)に示す酸
    性ポリオキシエチレンエーテルリン酸エステルとの塩を
    配した事を特徴とするボールペン用油性インキ組成物。 【式1】
JP34442497A 1997-11-28 1997-11-28 ボールペン用油性インキ組成物 Pending JPH11158421A (ja)

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