JPH11158047A - 4−アミノ−n,n−ジアルキルアニリン化合物を配合する染毛剤組成物 - Google Patents

4−アミノ−n,n−ジアルキルアニリン化合物を配合する染毛剤組成物

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JPH11158047A
JPH11158047A JP9328130A JP32813097A JPH11158047A JP H11158047 A JPH11158047 A JP H11158047A JP 9328130 A JP9328130 A JP 9328130A JP 32813097 A JP32813097 A JP 32813097A JP H11158047 A JPH11158047 A JP H11158047A
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compound
acid
hair
ethoxy
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JP9328130A
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Keizo Kimura
桂三 木村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伸展性、塗布性、耐洗浄性に優れた染毛剤組成
物を提供する。 【解決手段】一般式(I)で表わされる化合物を少なく
とも1種を配合する染毛剤組成物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は4−アミノ−N,N
−ジアルキルアニリン化合物を含有する染毛剤組成物に
関するものであり、特に酸化染毛剤組成物に関し、染毛
処理の際に伸展性、塗布性、均染性、耐洗浄性に優れる
ものである。
【0002】
【従来の技術】染毛剤には、一時的着色剤、半永久染毛
剤、永久染毛剤があり、酸化染毛剤は永久染毛剤の中で
最も広く使用されているものであり、染毛剤中の酸化染
料が毛髪に浸透した後に酸化重合が起こり発色し、結果
として毛髪を化学的に染着するため染着力が強く、色持
ちが良い。この酸化染毛剤は、通常酸化染料を含む第一
剤と、酸化剤を含む第二剤とを使用時に混合した後、毛
髪に塗布して染毛する2剤型が多いが、粉末剤で使用時
に水と混合して用いる1剤型や、3剤以上の多剤型もあ
る。何れの場合も、酸化染毛剤は酸化重合反応によって
化学的に毛髪を染める。従って酸化染毛剤の毛髪への塗
布性が悪いと染色ムラ等を生じやすい。この染色ムラを
防ぐために染毛剤組成物を毛髪に塗布する際に、すばや
く、均一に塗布できるように、酸化染毛剤組成物に各種
溶剤、分散媒等を添加して液の流動性を高くする工夫
や、あるいは特開平9−20628号公報に記載されて
いるように増粘剤の工夫がなされてきたが、更なる改良
が望まれた。また、繰り返しシャンプーしても色落ちし
ない。一層の堅牢性が要求されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、染毛処理の際に伸展性、塗布性、均染性、耐洗浄性
に優れた酸化染毛剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下に示す方
法によって達成された。すなわち、下記の一般式(I)
で表わされる化合物の少なくとも1種を配合することを
特徴とする染毛剤組成物。
【0005】
【化2】
【0006】一般式(I)において、式中R1 はアルキ
ル基、アリール基またはヘテロ環基を表わし、R2 は置
換基を表わし、Zはエチレン基またはトリメチレン基を
表わす。R1 がアルキル基、アリール基の場合にはR1
またはZの少なくとも一方が窒素原子、酸素原子、硫黄
原子の少なくとも何れか一種を含む置換基にて置換され
ている。nは0または1〜3の整数を表わし、nが2以
上の場合、R2 は同一でも異なっていてもよく、また互
いに環を形成して良い。Aは酸根すなわちA〜Hは酸を
表わしmは0または正の整数を表わす。
【0007】
【発明の実施の形態】次に一般式(I)で表わされる化
合物を更に詳細に説明する。本発明にいうアルキル基と
は、直鎖、分岐、環状のアルキル基であり、置換基を有
していてもよい。一般式(I)においてR1 はアルキル
基、アリール基またはヘテロ環基を表わし、これらの置
換基は、他の置換基で更に置換されていてもよく、例え
ばハロゲン原子または酸素原子、窒素原子、イオウ原子
もしくは炭素原子で形成される置換基(例えばアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロ
キシル基、ニトロ基、シアノ基)で置換されていても
い。但し、R1 がアルキル基である場合、R1 中の炭素
原子のうち、一般式(I)中の窒素原子に直接結合して
いる炭素原子には、水素原子と炭素原子の2つの元素以
外の元素が結合していることが好ましい。R1 がヘテロ
環基である場合、R1 が結合する一般式(I)中の窒素
原子とは該ヘテロ環基のヘテロ環を構成する炭素原子と
連結していることが好ましい。アルキル基としては炭素
数1〜25、好ましくは炭素数1〜15の直鎖、分岐鎖
または環状のアルキル基であり、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、2−ヒドロ
キシエチル、3−ヒドロキシプロピル、ベンジル、2−
メタンスルホンアミドエチル、3−メタンスルホンアミ
ドプロピル、2−メタンスルホニルエチル、2−メトキ
シエチル、シクロペンチル、2−アセトアミドエチル、
ヒドロキシメチル、2−カルボキシエチル、2−カルバ
モイルエチル、3−カルバモイルプロピル、2,3−ジ
ヒドロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチル、
2,3,4−トリヒドロキシブチル、2,3,4,5−
テトラヒドロキシペンチル、2,3,4,5,6−ペン
タヒドロキシヘキシル、メタンスルホンアミドメチル、
n−ヘキシル、n−オクチル、n−デシル、n−オクタ
デシル、2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシプロピ
ル、4−ヒドロキシブチル、2−カルバモイルアミノエ
チル、3−カルバモイルアミノプロピル、4−カルバモ
イルアミノブチル、4−カルバモイルブチル、2−カル
バモイル−1−メチルエチル、カルバモイルアミノメチ
ル、4−ニトロブチル、2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)エチル、2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エ
トキシ〕エチル、2−(2−〔2−(2−ヒドロキシエ
トキシ)エトキシ〕エトキシ)エチル、2−〔2−(2
−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキ
シ)エトキシ〕エチル、2−(2−〔2−(2−〔2−
(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エト
キシ〕エトキシ)エチル、2−〔2−(2−〔2−(2
−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキ
シ)エトキシ〕エトキシ)エトキシ〕エチル、2−(2
−〔2−(2−〔2−(2−〔2−(2−ヒドロキシエ
トキシ)エトキシ〕エトキシ)エトキシ〕エトキシ)エ
トキシ〕エトキシ)エチル、2−(2−メトキシエトキ
シ)エチル、2−〔2−(2−メトキシエトキシ)エト
キシ〕エチル、2−(2−〔2−(2−メトキシエトキ
シ)エトキシ〕エトキシ)エチル、2−〔2−(2−
〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)
エトキシ〕エチル、2−(2−エトキシエトキシ)エチ
ル、2−〔2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ〕エ
チルである。
【0008】アリール基としては、好ましくは炭素数6
〜24のアリール基で例えば、フェニル、ナフチル、p
−メトキシフェニルである。ヘテロ環基としては、好ま
しくは炭素数1〜5の酸素原子、窒素原子、もしくは硫
黄原子を1個以上含む5員または6員の飽和または不飽
和のヘテロ環であって、環を構成するヘテロ原子の数お
よび元素の種類は1つでも複数であってもよく、例えば
2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベ
ンゾトリアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリルである。
【0009】R1 として好ましくはアルキル基、アリー
ル基であり、最も好ましいのはアルキル基である。R1
の好ましい例としては、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロ
キシプロピル、ベンジル、2−メタンスルホンアミドエ
チル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒド
ロキシブチル、2,3,4−トリヒドロキシブチル、
2,3,4,5−テトラヒドロキシペンチル、2,3,
4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル、n−ヘキシ
ル、n−オクチル、n−デシル、n−オクタデシル、2
−エチルヘキシル、2−ヒドロキシプロピル、4−ヒド
ロキシブチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチ
ル、2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕
エチル、2−(2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)
エトキシ〕エトキシ)エチル、2−〔2−(2−〔2−
(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エト
キシ〕エチル、2−(2−〔2−(2−〔2−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エトキシ〕エ
トキシ)エチル、2−〔2−(2−〔2−(2−〔2−
(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エト
キシ〕エトキシ)エトキシ〕エチル、2−(2−〔2−
(2−〔2−(2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)
エトキシ〕エトキシ)エトキシ〕エトキシ)エトキシ〕
エトキシ)エチル、2−(2−メトキシエトキシ)エチ
ル、2−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エ
チル、2−〔2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ〕
エチル、フェニル、p−メトキシフェニルであり、更に
好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
2−ヒドロキシエチル、2,3−ジヒドロキシプロピ
ル、3,4−ジヒドロキシブチル、2,3,4−トリヒ
ドロキシブチル、2,3,4,5−テトラヒドロキシペ
ンチル、2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシ
ル、n−ヘキシル、n−オクチル、n−デシル、n−オ
クタデシル、2−エチルヘキシル、2−(2−ヒドロキ
シエトキシ)エチル、2−〔2−(2−ヒドロキシエト
キシ)エトキシ〕エチル、2−(2−〔2−(2−ヒド
ロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エチル、2−
〔2−(2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキ
シ〕エトキシ)エトキシ〕エチル、2−(2−〔2−
(2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エ
トキシ)エトキシ〕エトキシ)エチル、2−(2−メト
キシエトキシ)エチル、2−〔2−(2−メトキシエト
キシ)エトキシ〕エチル、2−〔2−(2−ブトキシエ
トキシ)エトキシ〕エチル、フェニルである。
【0010】R2 は置換基であり、置換基の例としては
ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、
シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル
基、スルホ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシ
ルアミノ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アニリノ
基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ
基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ
環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオ
キシ基、シリル基、シリルオキシ基、アリールオキシカ
ルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、スルフ
ィニル基、ホスホニル基、アリールオキシカルボニル
基、アシル基、メルカプト基である。これらはアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロ
キシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、メルカ
プト基またはその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子も
しくは炭素原子で形成される置換基で置換されていても
よい。
【0011】更に詳しくR2 の例を示す。ハロゲン原子
としては例えば、弗素原子、塩素原子である。アルキル
基としては炭素数1〜25、好ましくは炭素数1〜15
の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基であり、例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチ
ル、ヒドロキシメチル、メルカプトメチル、2−ヒドロ
キシエチル、2−メルカプトエチル、3−ヒドロキシプ
ロピル、ベンジル、2−メタンスルホンアミドエチル、
3−メタンスルホンアミドプロピル、2−メタンスルホ
ニルエチル、2−メトキシエチル、シクロペンチル、2
−アセトアミドエチル、ヒドロキシメチル、2−カルボ
キシルエチル、2−カルバモイルエチル、3−カルバモ
イルプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2,3
−ジメルカプトプロピル、3,4−ジヒドロキシブチ
ル、メタンスルホンアミドメチル、n−ヘキシル、2−
ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、2−カル
バモイルアミノエチル、3−カルバモイルアミノプロピ
ル、4−カルバモイルアミノブチル、4−カルバモイル
ブチル、2−カルバモイル−1−メチルエチル、カルバ
モイルアミノメチル、4−ニトロブチル、2−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)エチル、2−〔2−(2−ヒドロキ
シエトキシ)エトキシ〕エチル、2−(2−〔2(2−
ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エチル、2
−〔2−(2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エト
キシ〕エトキシ)エトキシ〕エチル、2−(2−メトキ
シエトキシ)エチル、2−〔2−(2−メトキシエトキ
シ)エトキシ〕エチル、2−(2−〔2−(2−メトキ
シエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エチル、2−〔2−
(2−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エト
キシ)エトキシ〕エチル、2−(2−エトキシエトキ
シ)エチル、2−〔2−(2−ブトキシエトキシ)エト
キシ〕エチルである。
【0012】アリール基としては炭素数6〜24のアリ
ール基で例えば、フェニル、ナフチル、p−メトキシフ
ェニルである。ヘテロ環基としては炭素数1〜5の酸素
原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上含む5員
または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環であって環
を構成するヘテロ原子の数及び元素の種類は1つでも複
数であっても良く、例えば、2−フリル、2−チエニ
ル、2−ピリミジニル、2−ベンゾトリアゾリル、イミ
ダゾリル、ピラゾリルである。アルコキシ基としては炭
素数1〜16、好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基
で例えば、メトキシ、エトキシ、2−メルカプトエトキ
シ、2−メトキシエトキシ、2−メチルチオエトキシ、
2−メタンスルホニルエトキシである。アリールオキシ
基としては炭素数6〜24のアリールオキシ基で例え
ば、フェノキシ、p−メトキシフェノキシ、m−(3−
ヒドロキシプロピオンアミド)フェノキシである。アシ
ルアミノ基としては炭素数1〜16、好ましくは炭素数
1〜6のアシルアミノ基で例えば、アセトアミド、2−
メトキシプロピオンアミド、p−ニトロベンゾイルアミ
ドである。アルキルアミノ基としては炭素数1〜16、
好ましくは炭素数1〜6のアルキルアミノ基で例えば、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ビス−(2−メルカ
プトエチル)アミノ、2−ヒドロキシエチルアミノであ
る。アニリノ基としては炭素数6〜24のアニリノ基で
例えばアニリノ、m−ニトロアニリノ、N−メチルアニ
リノである。ウレイド基としては炭素数1〜16、好ま
しくは炭素数1〜6のウレイド基で例えば、ウレイド、
メチルウレイド、N,N−ジエチルウレイド、2−メタ
ンスルホンアミドエチルウレイドである。
【0013】スルファモイルアミノ基としては炭素数0
〜16、好ましくは炭素数0〜6のスルファモイルアミ
ノ基で例えば、ジメチルスルファモイルアミノ、メチル
スルファモイルアミノ、2−メトキシエチルスルファモ
イルアミノである。アルキルチオ基としては炭素数1〜
16、好ましくは炭素数1〜6のアルキルチオ基で例え
ば、メチルチオ、エチルチオ、2−フェノキシエチルチ
オである。アリールチオ基としては炭素数6〜24のア
リールチオ基でこれらは例えば、フェニルチオ、2−カ
ルボキシフェニルチオ、4−シアノフェニルチオであ
る。アルコキシカルボニルアミノ基としては炭素数2〜
16、好ましくは炭素数2〜6のアルコキシカルボニル
アミノ基で例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキ
シカルボニルアミノ、3−メタンスルホニルプロポキシ
カルボニルアミノである。スルホンアミド基としては炭
素数1〜16、好ましくは炭素数1〜6のスルホンアミ
ド基で例えば、メタンスルホンアミド、p−トルエンス
ルホンアミド、2−メトキシエタンスルホンアミドであ
る。カルバモイル基としては炭素数1〜16、好ましく
は炭素数1〜6のカルバモイル基で例えば、カルバモイ
ル、N,N−ジメチルカルバモイル、N−エチルカルバ
モイルである。スルファモイル基としては炭素数0〜1
6、好ましくは炭素数0〜6のスルファモイル基で例え
ば、スルファモイル、ジメチルスルファモイル、エチル
スルファモイルである。スルホニル基としては炭素数1
〜16、好ましくは炭素数1〜6の脂肪族または芳香族
のスルホニル基で例えば、メタンスルホニル、エタンス
ルホニル、2−クロロエタンスルホニルである。アルコ
キシカルボニル基としては炭素数1〜16、好ましくは
炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基で例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカ
ルボニルである。ヘテロ環オキシ基としては炭素数1〜
5の酸素原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上
含む5員または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環オ
キシ基であって環を構成するヘテロ原子の数及び元素の
種類は1つでも複数であっても良く例えば、1−フェニ
ルテトラゾリル−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ、2−ピリジルオキシである。
【0014】アゾ基としては炭素数1〜16、好ましく
は炭素数1〜6のアゾ基で例えば、フェニルアゾ、2−
ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ、4−スル
ホフェニルアゾである。アシルオキシ基としては炭素数
1〜16、好ましくは炭素数1〜6のアシルオキシ基で
例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシ、4−ヒドロキ
シブタノイルオキシである。カルバモイルオキシ基とし
ては炭素数1〜16、好ましくは炭素数1〜6のカルバ
モイルオキシ基で例えば、N,N−ジメチルカルバモイ
ルオキシ、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニ
ルカルバモイルオキシである。シリル基としては炭素数
3〜16、好ましくは炭素数3〜6のシリル基で例え
ば、トリメチルシリル、イソプロピルジエチルシリル、
t−ブチルジメチルシリルである。シリルオキシ基とし
ては炭素数3〜16、好ましくは炭素数3〜6のシリル
オキシ基で例えば、トリメチルシリルオキシ、トリエチ
ルシリルオキシ、ジイソプロピルエチルシリルオキシで
ある。アリールオキシカルボニルアミノ基としては炭素
数7〜24のアリールオキシカルボニルアミノ基で例え
ば、フェノキシカルボニルアミノ、4−シアノフェノキ
シカルボニルアミノ、2,6−ジメトキシフェノキシカ
ルボニルアミノである。イミド基としては炭素数4〜1
6のイミド基で例えば、N−スクシンイミド、N−フタ
ルイミドである。ヘテロ環チオ基としては炭素数1〜5
の酸素原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上含
む5員または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環チオ
基であって環を構成するヘテロ原子の数及び元素の種類
は1つでも複数であっても良く例えば、2−ベンゾチア
ゾリルチオ、2−ピリジルチオである。
【0015】スルフィニル基としては炭素数1〜16、
好ましくは炭素数1〜6のスルフィニル基で例えば、メ
タンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル、エタンスル
フィニルである。ホスホニル基としては炭素数2〜1
6、好ましくは炭素数2〜6のホスホニル基で例えば、
メトキシホスホニル、エトキシホスホニル、フェノキシ
ホスホニルである。アリールオキシカルボニル基として
は炭素数7〜24のアリールオキシカルボニル基で例え
ば、フェノキシカルボニル、2−メチルフェノキシカル
ボニル、4−アセトアミドフェノキシカルボニルであ
る。アシル基としては炭素数1〜16、好ましくは炭素
数1〜6のアシル基で例えば、アセチル、ベンゾイル、
4−クロロベンゾイルである。
【0016】R2 として好ましくはハロゲン原子、アル
キル基、ヘテロ環基、ニトロ基、ヒドロキシル基、カル
ボキシル基、スルホ基、アルコキシ基、アシルオキシ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、ウレイド基、スルフ
ァモイルアミノ基、アルキルチオ基、アルコキシカルボ
ニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル
基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カル
バモイルオキシ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、スルフ
ィニル基、ホスホニル基、アシル基、メルカプト基であ
り、更に好ましくはハロゲン原子、アルキル基、ヘテロ
環基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アルキルアミノ
基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチ
オ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド
基、ヘテロ環オキシ基、ヘテロ環チオ基、メルカプト基
であり、また更に好ましくはアルキル基、ヘテロ環基、
アルコキシ基、アルキルアミノ基、ウレイド基、アルキ
ルチオ基、メルカプト基である。
【0017】R2 の好ましい例としては例えばメチル、
イソプロピル、2−メルカプトエチル、2−チエニル、
ピラゾリル、メトキシ、イソプロポキシ、ジメチルアミ
ノ、ウレイド、メチルチオ、メルカプトである。
【0018】Zは炭素数2〜30の、好ましくは2〜15
の更に好ましくは2〜6のエチレン基、トリメチレン基
を表わす。Zを形成するエチレン基、トリメチレン基の
置換基としてはハロゲン原子または窒素原子、酸素原
子、硫黄原子もしくは炭素原子で形成される置換基(例
えばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基)であり、
これらは更に別の置換基で置換されていても良い。この
場合の置換基とはR2 にて示した置換基であり、好まし
い置換基はヒドロキシ基、ハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、カルボキシ基、アシルアミノ基、アルキ
ルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、ア
ルコキシカルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル基、アル
コキシカルボニル基、アシルオキシ基、カルバモイルオ
キシ基、アシル基、メルカプト基を挙げることができ
る。更に好ましくは、ヒドロキシ基、アルキル基、カル
ボキシ基、アシルアミノ基、ウレイド基、アルコキシカ
ルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、カルバモイル
基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、メルカプ
ト基であり、また更に好ましくはヒドロキシ基、アルキ
ル基、カルボキシ基、メルカプト基である。Zの例とし
てはN原子と結合する炭素原子を1−としてエチレン、
1−メチルエチレン、2−メチルエチレン、1,2−ジ
メチルエチレン、1,1,2−トリメチルエチレン、
1,2,2−トリメチルエチレン、1,1,2,2−テ
トラメチルエチレン、2−ヒドロキシメチルエチレン、
2−ヒドロキシエチレン、1−メチル−2−ヒドロキシ
エチレン、1,1,2−トリメチル−2−カルボキシエ
チレン、1,1,2,2−テトラエチルエチレン、トリ
メチレン、1,1−ジメチルトリメチレン、2,2−ジ
メチルトリメチレン、3,3−ジメチルトリメチレン、
1,1,3−トリメチルトリメチレン、1,1,3−ト
リメチル−2−デシルトリメチレン、1,1,3−トリ
エチル−2−メチルトリメチレン、1,1−ジエチルト
リメチレン、2,2−ジエチルトリメチレン、3,3−
ジエチルトリメチレン、1,1,2,2,3,3−ヘキ
サエチルトリメチレン、1,1,3−トリメチル−3−
カルボキシトリメチレン、1,1,3−トリメチル−2
−ヒドロキシトリメチレン、1,1−ジメチル−2−ヒ
ドロキシ−3−メチリデントリメチレン、1,1,3−
トリメチル−2,3−ジヒドロキシトリメチレン、1,
1,3−トリメチル−2−アミノトリメチレン、1,
1,3−トリメチル−2−ジメチルアミノトリメチレ
ン、1,1,3−トリメチル−2−ブロモトリメチレ
ン、1,1,3−トリメチル−2−(N−ピラゾリル)
トリメチレン、1,1−ジヒドロキシメチル−3−メチ
ルトリメチレン、1,1−ジメチル−3−ヒドロキシメ
チルトリメチレン、1,1−ジメチル−3−ホルミルト
リメチレン、1,1−ジメチル−3−カルボキシトリメ
チレン、1,1−ジメチル−3−カルバモイルトリメチ
レン、1,1−ジメチル−3−ジメチルカルバモイルト
リメチレン、1,1−ジメチル−3−ヒドロキシメチル
−2,3−ジヒドロキシトリメチレン、1,1−ジメチ
ル−3−ヒドロキシメチル−2−ヒドロキシトリメチレ
ンであり、好ましくはエチレン、1−メチルエチレン、
2−メチルエチレン、1,2−ジメチルエチレン、1,
2,2−トリメチルエチレン、1,1,2,2−テトラ
メチルエチレン、2−ヒドロキシエチレン、1−メチル
−2−ヒドロキシエチレントリメチレン、1,1−ジメ
チルトリメチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、
3,3−ジメチルトリメチレン、1,1,3−トリメチ
ルトリメチレン、1,1,3−トリエチル−2−メチル
トリメチレン、1,1,3−トリメチル−2−ヒドロキ
シトリメチレン、1,1,3−トリメチル−2,3−ジ
ヒドロキシトリメチレン、1,1−ジメチル−3−ヒド
ロキシメチルトリメチレン、1,1−ジメチル−3−ヒ
ドロキシメチル−2−ヒドロキシトリメチレンであり、
更に好ましくはエチレン、1−メチルエチレン、2−メ
チルエチレン、1,2−ジメチルエチレントリメチレ
ン、1,1−ジメチルトリメチレン、2,2−ジメチル
トリメチレン、3,3−ジメチルトリメチレン、1,
1,3−トリメチルトリメチレン、1,1,3−トリメ
チル−2−ヒドロキシトリメチレン、1,1−ジメチル
−3−ヒドロキシメチルトリメチレンである。
【0019】Aは酸根すなわちA−Hは酸を表わし、A
−Hの例としては例えば塩酸、硫酸、燐酸、p−トルエ
ンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−1,5
−ジスルホン酸、アスコルビン酸、シュウ酸等が挙げら
れる。A−Hとして好ましくは塩酸、硫酸、p−トルエ
ンスルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸であ
り、最も好ましいA−Hは硫酸、ナフタレン−1,5−
ジスルホン酸である。またmは0または正の整数を表わ
し、mが2以上の場合A−Hは同一でも異なっていても
良い。R1 、R2 Z、nの組合せとして好ましくは、R
1 としてはアルキル基であり、R2 としてはアルキル
基、アルコキシ基であり、Zとしては炭素数2〜6の無
置換またはヒドロキシ基、アルキル基、カルボキシ基を
置換基に有するエチレン基、またはトリメチレン基であ
り、nは0または1である。
【0020】次に本発明の一般式(I)で示される化合
物の具体例を以下に挙げるが、これらに限定されるもの
ではない。ここで示す構造では立体化学を特定しないが
立体化学は可能性があればどの構造でも良い。また立体
異性体混合物でも良い。
【0021】
【化3】
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】
【化9】
【0028】
【化10】
【0029】
【化11】
【0030】
【化12】
【0031】
【化13】
【0032】本発明の4−アミノ−N,N−ジアルキル
アニリン化合物は、例えばジャーナル・オブ・ジ・アメ
リカン・ケミカル・ソサエティ73巻、3100頁(1
951年)に記載の方法を基に合成することができる。
また以下に示す合成法やそれに準じた方法を用いること
もできる。
【0033】
【化14】
【0034】合成は例えば上記の通り、まずベンゼンと
の縮合環を形成したアニリンのアミノ基に、アルキル
基、アリール基、ヘテロ環基の導入を行なう。すなわち
ハロゲン化物、アルキル或いはアリールスルホネート等
との反応を行なう。次にアミノ基のパラ位にアゾカップ
リング、またはニトロソ基、ニトロ基の導入を行い、こ
れらの生成物を還元(水素接触還元、酸性下で亜鉛によ
る還元、還元鉄による還元など)した後、酸で造塩する
ことで目的物が得られる。
【0035】アルキル化の反応には例えば、アルキル化
剤として対応するアルキルハロゲン化物(クロリド、ブ
ロミド、ヨージド)、アルキルスルホネート(メシレー
ト、トシレート等)、アルキルエステル(アセテート、
ベンゾエート等)等を1つのアルキル化につき1〜5当
量、好ましくは1〜3当量用い、塩基として有機(トリ
エチルアミン、ジアザビシクロウンデセン等)、または
無機(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)の塩基を
1つのアルキル化につき1〜5当量、好ましくは1〜3
当量用い、無溶媒または溶媒として水、アミド系溶媒
(N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、1−メチル−2−ピロリドン等)、スルホ
ン系溶媒(スルホラン等)、スルホキシド系溶媒(ジメ
チルスルホキシド等)、ウレイド系溶媒(テトラメチル
ウレア等)、エーテル系溶媒(ジオキサン等)、アルコ
ール系溶媒(イソプロピルアルコール、ブタノール等)
等を用い、無触媒または触媒(ヨウ化ナトリウム等)の
存在下、0〜200度、好ましくは80〜170度の反
応温度の範囲にて10分〜72時間、好ましくは30分
〜12時間の反応時間の範囲にて反応を行う。
【0036】次にアミノ基のパラ位にアゾカップリン
グ、またはニトロソ基、ニトロ基の導入を行う。アゾカ
ップリングは、例えば、置換、無置換のアニリンを酸
(塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、酢酸等有機または無
機の酸)存在下、無溶媒、または水中、または有機溶媒
(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等
のアルコール系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルフォルムアミド、1−メチル−2−ピ
ロリドン等のアミド系溶媒、スルホラン等スルホン系溶
媒、ジメチルスルホキシド等スルホキシド系溶媒、テト
ラメチルウレア等ウレイド系溶媒等)中、−78〜40
度、好ましくは−20〜30度の反応温度の範囲にて、
5分〜5時間、好ましくは5分〜1時間の反応時間の範
囲にてジアゾニウム塩に変換し、このジアゾニウム塩1
〜5当量、好ましくは1〜2当量を無溶媒、または水
中、または有機溶媒(メタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコール等のアルコール系溶媒、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルフォルムアミド、
1−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、スルホ
ラン等スルホン系溶媒、ジメチルスルホキシド等スルホ
キシド系溶媒、テトラメチルウレア等ウレイド系溶媒
等)中、−78〜40度、好ましくは−20〜30度の
反応時間の範囲にて、5分〜5時間、好ましくは5分〜
1時間の反応時間の範囲にてN,N−ジアルキルアニリ
ンとカップリングさせる。カップリング反応系は弱酸性
〜弱塩基性条件が好ましい。ニトロソ化は、例えば、酸
(塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、酢酸等有機または無
機の酸)存在下、有機(亜硝酸イソアミル等)または無
機(亜硝酸ナトリウム等)のニトロソ化剤を1〜5当
量、好ましくは1〜2当量用い、無溶媒、または溶媒と
して水、または無機溶媒(メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等のアルコール系溶媒、N,N−
ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルフォルムアミ
ド、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、ス
ルホラン等スルホン系溶媒、ジメチルスルホキシド等ス
ルホキシド系溶媒、テトラメチルウレア等ウレイド系溶
媒等)中、−78〜40度、好ましくは−20〜30度
の反応温度の範囲にて、5分〜5時間、好ましくは5分
〜1時間の反応時間の範囲にて反応を行う。ニトロ化
は、例えば、無溶媒、または水中、または有機溶媒(メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール系溶媒、酢酸等の有機酸、無水酢酸、トリフル
オロ酢酸無水物等の有機酸無水物、N,N−ジメチルア
セトアミド、N,N−ジメチルフォルムアミド、1−メ
チル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、スルホラン等
スルホン系溶媒、ジメチルスルホキシド等スルホキシド
系溶媒、テトラメチルウレア等ウレイド系溶媒等)中、
種々の濃度の硝酸(60〜98%)を1〜5当量、好ま
しくは1〜1.5当量用い、単独または硫酸、無水硫
酸、無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸等種々の活性化剤
の共存下、−78〜100度、好ましくは−20〜30
度の反応温度の範囲にて、5分〜5時間、好ましくは5
分〜1時間の反応時間の範囲にて反応を行う。
【0037】最後にこれらの生成物を還元(水素接触還
元、酸性下で亜鉛による還元、還元鉄による還元など)
することで目的物が得られる。水素接触還元は、例え
ば、触媒(パラジウム−炭素、ラネ−ニッケル等)存在
下、無溶媒、または水中、または有機溶媒(メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコー
ル系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルフォルムアミド、1−メチル−2−ピロリドン等
のアミド系溶媒、スルホラン等スルホン系溶媒、ジメチ
ルスルホキシド等スルホキシド系溶媒、テトラメチルウ
レア等ウレイド系溶媒等)中、水素圧1〜500気圧、
好ましくは1〜200気圧の範囲にて、0〜150度、
好ましくは0〜50度の反応温度の範囲にて、5分〜7
2時間、好ましくは1〜8時間の反応時間の範囲にて反
応を行う。還元鉄による還元は、例えば、無溶媒、また
は水中、または有機溶媒(メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等のアルコール系溶媒、N,N−
ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルフォルムアミ
ド、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、ス
ルホラン等スルホン系溶媒、ジメチルスルホキシド等ス
ルホキシド系溶媒、テトラメチルウレア等ウレイド系溶
媒等)中、4〜10当量、好ましくは4〜6当量の還元
鉄を用い、0.0001〜1当量、好ましくは0.00
1〜0.1当量の酸(塩酸、硫酸等の無機酸または酢
酸、メタンスルホン酸等の有機酸)または酸塩(塩化ア
ンモニウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等)を単
独または併用して用い、0〜150度、好ましくは50
〜100度の反応温度の範囲にて、30分〜72時間、
好ましくは1〜8時間の反応時間の範囲にて反応を行
う。酸性下で亜鉛による還元を行うには、例えば、3〜
10当量、好ましくは3〜6当量の亜鉛末を用い、酸
(酢酸、メタンスルホン酸等の有機酸、塩酸、硫酸等の
無機酸)の存在下、無溶媒、または水中、または有機溶
媒(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
等のアルコール系溶媒、酢酸等の有機酸、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルフォルムアミド、
1−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、スルホ
ラン等スルホン系溶媒、ジメチルスルホキシド等スルホ
キシド系溶媒、テトラメチルウレア等ウレイド系溶媒、
酢酸、プロピオン酸、メタンスルホン酸等の有機酸系溶
媒等)中、0〜150度、好ましくは0〜100度の反
応温度の範囲にて、5分〜72時間、好ましくは30分
〜3時間の反応時間の範囲にて反応を行う。
【0038】これらの反応によって得られる生成物は通
常の有機合成反応の後処理に従って処理したのち、精製
あるいは精製せずに供することができる。すなわち、例
えば、反応系から遊離したものを精製せずに、あるいは
再結晶、カラムクロマトグラフィー等にて精製する操作
を単独、あるいは組み合わせて行い、供することができ
る。あるいは反応終了後、反応溶媒を留去して、あるい
は留去せずに水、または氷にあけ中和して、あるいは中
和せずに遊離したものを精製せずに、或いは再結晶、カ
ラムクロマトグラフィー等にて精製する操作を単独に行
い、あるいは組み合わせて行った後、供することができ
る。またあるいは、反応終了後、反応溶媒を留去して、
あるいは留去せずに水、または氷にあけ中和して、ある
いは中和せずに有機溶媒にて抽出したものを精製せず
に、あるいは晶析、カラムクロマトグラフィーにて精製
する操作を単独あるいは組み合わせて行った後、供する
ことができる。次にベンゼン環との縮合環を形成した種
々のアニリンの合成例を示す。
【0039】
【化15】
【0040】
【化16】
【0041】ジヒドロインドール骨格は、上記のとおり
アリールヒドラジンを原料にフィッシャーのインドール
合成を行い、得られたインドール化合物あるいはインド
レニン化合物を還元することにより得られる。
【0042】
【化17】
【0043】また上記のとおりジャーナル・オブ・ジ・
オーガニック・ケミストリー55巻、580頁(199
0年)に記載の方法に準じてベンジル位にヒドロキシメ
チル基を導入し、クロル化ののちベンゼン環2位アミノ
基と縮環化を行うこともできる。
【0044】
【化18】
【0045】テトラヒドロキノリン骨格は Organic Syn
thesis Collective Volume III巻、328頁に記載の方
法に準じて、アニリンとアセトンを脱水縮合した後、還
元して対応する2,2,4−トリメチルテトラヒドロキ
ノリンを得ることができる。
【0046】
【化19】
【0047】また上記のとおり日本化学会誌1043頁
(1981年)に記載の方法に準じてN−アリルアニリ
ンと塩化亜鉛(II)から対応するテトラヒドロキノリン
を得ることができる。
【0048】
【化20】
【0049】更に上記のとおりジャーナル・オブ・ジ・
アメリカン・ケミカル・ソサエティー62巻、778頁
(1940年)に記載の方法に準じてα、β−不飽和ア
ミドのフリーデルクラフツ反応とアミドの還元によって
得ることができる。このようにして基本骨格を構築する
中間原料を用いてテトラヒドロキノリン構造のプロピレ
ン鎖上に種々の置換基を導入することができる。いくつ
かの例を以下に示す。
【0050】
【化21】
【0051】
【化22】
【0052】
【化23】
【0053】次に、本発明の化合物の具体的な合成例を
以下に示す。
【0054】合成例1 下記式に基づき本発明の例示化合物(A−9)を合成し
た。
【0055】
【化24】
【0056】・化合物(3)の合成 3ツ口フラスコに化合物(1) 23.8g、沃化ナトリウ
ム15.0g、炭酸水素ナトリウム34.0g、N,N
−ジメチルアセトアミド70mlを入れて、外温130度
にて加熱下攪拌しながら、ここへ化合物(2) 37.8ml
を10分かけて滴下した。滴下終了後そのまま3時間加
熱攪拌を続けた後、室温まで冷却した。ここへ酢酸エチ
ル400ml、水400mlを加えて攪拌し、抽出操作を行
った。得られた酢酸エチル層を水300mlと飽和食塩水
100mlの混合液にて4回洗浄し、無水硫酸ナトリウム
にて乾燥した。このものをロータリーエバポレーターに
て濃縮した残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し、目的の化合物(3) 29.4gを得た(収
率58.5%)。 ・化合物(5)の合成 3ツ口フラスコに2,5−ジクロロアニリン28.4
g、水300mlを入れて氷冷下攪拌しながら、ここへ硫
酸59.3mlを添加した。更に内温を8度以下に保ちな
がらここへ亜硝酸ナトリウム13.4gを25mlの水に
溶解したものを10分かけて滴下し、滴下終了後30分
攪拌を続けた。他の3ツ口フラスコに化合物(3) 29.
4g、酢酸ナトリウム96g、酢酸67ml、メタノール
200mlを入れて、氷冷下攪拌しながら先に調製したジ
アゾニウム塩の溶液を内温を16度以下に保ちながら添
加した。途中TLCにて反応を追跡し、化合物(3) が反
応系内で消失したところでジアゾニウム塩の溶液の添加
を終了した。添加終了後そのまま30分攪拌を続けた
後、減圧下にてメタノールを留去し、反応混合物を氷に
あけ、水酸化ナトリウム溶液を加えて中和し、酢酸エチ
ル1.5リットル、水500mlを加えて抽出した。得られた
酢酸エチル層を水700mlと飽和食塩水200mlの混合
液にて4回洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。
このものをロータリーエバポレーターにて濃縮して得ら
れた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、目的の化合物(5) 25.5gを得た(収率51
%)。 ・例示化合物(A−9)の合成 化合物(5) 25.5g、パラジウム−炭素(10%)2
g、メタノール73mlをオートクレーブに入れ、水素圧
100気圧で室温にて5時間攪拌した。得られた反応混
合物にナフタレン−1,5−ジスルホン酸・4水和物2
1.6gを40mlのメタノールに溶解した溶液を加えて
濾過し、得られた濾液をロータリーエバポレーターにて
濃縮した後、酢酸エチル200mlと水200mlを加えて
攪拌して溶解、分液し、得られた水層を更に酢酸エチル
200mlで3回洗浄した。こうして得られた水層をロー
タリーエバポレーターにて濃縮した後、メタノールとエ
タノールの混合液から析出した結晶を濾別して、目的の
例示化合物(A−9)22.2gを得た(収率67
%)。 NMR(D2O):δ=8.82(d, 2H, J=9.7Hz)、8.20(d, 2H, J=
9.7Hz)、7.73(dd, 2H,J=9.7Hz, 9.7Hz) 、7.28(s, 1H)
、7.2 〜7.4(m, 2H)、3.80(t, 2H, J=8.3Hz)、3.4 〜
3.7(m, 15H) 、3.10(t, 2H, J=8.3Hz)
【0057】合成例2 下記式に基づき本発明の例示化合物(A−37)を合成
した。
【0058】
【化25】
【0059】・化合物(7)の合成 3ツ口フラスコに無水酢酸472mlを入れ、加熱還流下
にて攪拌しながら化合物(6) 270.4gを30分かけ
て滴下した。滴下終了後3時間加熱還流下にて攪拌した
後、水90mlを15分かけて滴下し、内温が30℃にな
るまで冷却した。ここへ酢酸エチル1リットル、水1リットルを
加えて抽出し、得られた酢酸エチル層を水800ml、飽
和食塩水200mlの混合溶液にて3回洗浄した後、無水
硫酸ナトリウムにて乾燥した。このものをロータリーエ
バポレーターを用いて濃縮して目的の化合物(7) を粗生
成物として390g得た。このものはこのまま次工程に
供した。 ・化合物(8)の合成 上で得た化合物(7) にN,N−ジメチルアセトアミド1
リットルを加えて攪拌して解かし、室温にてここへカリウム
−t−ブトキシ246.9gを加えてそのまま1時間攪
拌した。このものを氷−メタノール浴にて内温−5℃に
冷却し、攪拌しながらここへプレニルクロリド247.
9mlを1時間かけて滴下した。このとき内温は7℃まで
上昇した。滴下終了後氷−メタノール浴を外し、そのま
ま2時間攪拌した後、酢酸エチル2リットル、水1.5リットル
を加えて抽出し、得られた酢酸エチル層を水1リットル、飽
和食塩水200mlの混合溶液にて4回洗浄した後、無水
硫酸ナトリウムにて乾燥した。このものをロータリーエ
バポレーターを用いて濃縮して目的の化合物(8) を粗生
成物として得た。このものはこのまま次工程に供した。 ・化合物(9)の合成 上で得た化合物(8) にエターノル1.2リットルを加えて溶
解し、加熱還流下にてここへ水酸化ナトリウム320g
を水320mlに溶解した溶液を20分かけて滴下した。
そのまま加熱還流を3時間続けた後、再びここへ水酸化
ナトリウム320gを水320mlに溶解した溶液を20
分かけて滴下した。そのまま加熱還流を3時間続けた
後、さらにここへ水酸化ナトリウム160gを水160
mlに溶解した溶液を5分かけて滴下した。そのまま加熱
還流下攪拌を10時間行った後、減圧下にて溶液を留去
し、氷冷却下にてここへ濃塩酸1544mlを1時間かけ
て滴下した。このとき内温は30℃まで上昇した。ここ
へ酢酸エチル1.5リットルを加えて抽出し、得られた酢酸
エチル層を水1リットル、飽和食塩水200mlの混合溶液に
て4回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。
このものをロータリーエバポレーターを用いて濃縮し
て、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製して、目的の化合物(9) 305.7gを油
状物として得た(収率75%)。 ・化合物(10)の合成 3ツ口フラスコに化合物(9) 305.7g、キシレン5
00mlを入れ、攪拌しながらここへ塩化亜鉛(II) 61
3gを加えた後加熱還流下にて3時間攪拌した。このも
のを70℃まで冷却した後酢酸エチル1.5リットル、水
1.5リットルを加えて抽出し、得られた酢酸エチル層を水
酸化ナトリウム80gを1リットルの水に溶解した水溶液に
て3回洗浄し、さらに飽和食塩水200mlと水800ml
の混合液にて3回洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥し、ロータリーエバポレーターを用い
て濃縮して、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製して、目的の化合物(10)174.
2gを油状物として得た(収率57%)。 ・化合物(11)の合成 3ツ口フラスコに化合物(10)87.1g、重曹288
g、沃化ナトリウム64.2g、N,N−ジメチルアセ
トアミド200mlを入れて内温120℃にて加熱攪拌
し、ここへ2−〔2−(2−クロロエトキシ)エトキ
シ〕エタノール145gを1時間かけて滴下した。滴下
終了後内温130℃にて13時間加熱攪拌した後、この
ものを30℃まで冷却し、酢酸エチル600ml、水50
0mlを加えて抽出し、得られた酢酸エチル層を飽和食塩
水100mlと水400mlの混合液にて4回洗浄した。酢
酸エチル層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ロータリ
ーエバポレーターを用いて濃縮して、得られた残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、目
的の化合物(11)84.6gを油状物として得た(収率5
9%)。 ・化合物(12)の合成 3ツ口フラスコに2−(2−クロロエトキシ)エタノー
ル249g、p−トルエンスルホン酸・1水和物3.8
g、ジクロロメタン590mlを入れて室温下攪拌しなが
らここへジヒドロピラン500mlを30分かけて滴下し
た。滴下とともに反応系の温度が上昇し、途中から還流
状態となった。滴下終了後そのまま3時間攪拌した後、
重曹10gを添加してさらに10分間攪拌した。このも
のを重曹100gと氷水の混合物のなかにあけ、ジクロ
ロメタン590mlを加えて抽出した。得られたジクロロ
メタン層を飽和食塩水100mlと水400mlの混合液に
て4回洗浄した。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥し、水酸化ナトリウム4gを添加してロータ
リーエバポレーターを用いて濃縮して、得られた残留物
を蒸留して88〜100℃/0.2mmHgの留分を集め、
目的の化合物(12)350gを得た(収率84%)。 ・化合物(13)の合成 3ツ口フラスコに化合物(11)84.1g、水酸化カリ
ウム14.06g、トルエン200mlを入れて、加熱還
流下にて攪拌しながらここへ化合物(12)131gを2時
間かけて滴下した。滴下終了後30分間加熱還流下にて
攪拌した後、減圧下にてトルエンを留去した。ここへジ
クロロメタン500ml、水300mlを加えて溶解し、攪
拌しながら濃塩酸250mlを加えて酸性とし、更にここ
へ重曹を加えて中和した。このものを抽出して得られた
ジクロロメタン層を飽和食塩水100mlと水400mlの
混合液にて3回洗浄した後無水硫酸ナトリウムにて乾燥
し、ロータリーエバポレーターを用いて濃縮して目的の
化合物(13)を粗生成物として得た。このものはそのまま
次工程に供した。 ・化合物(14)の合成 上で得た化合物(13)にメタノール500mlを加えて溶解
し、ここへ濃塩酸21.5mlを添加してそのまま1時間
攪拌した。その後減圧下にて溶媒を留去し、酢酸エチル
500ml、水300mlを加えて溶解し、重曹にて中和し
た後抽出した。得られた酢酸エチル層を飽和食塩水50
mlと水300mlの混合液にて4回洗浄し、無水硫酸ナト
リウムにて乾燥し、ロータリーエバポレーターを用いて
濃縮して、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製して、目的の化合物(14)84.7g
を油状物とて得た(収率80%)。 ・化合物(15)の合成 3ツ口フラスコに化合物(14)84.7g、濃塩酸56.
6ml、メタノール400mlを入れて氷冷下にて攪拌しな
がら亜硝酸ナトリウム19.3gを水20mlに溶解した
水溶液を15分かけて滴下した。その後氷浴を外して5
時間攪拌した後、重曹100gにあけ、酢酸エチル50
0ml、水300mlを加えて抽出した。得られた酢酸エチ
ル層を飽和食塩水50mlと水150の混合液にて3回洗
浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ロータリーエバ
ポレーターを用いて濃縮して、得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、目的の化
合物(15)44.6gを油状物として得た(収率49
%)。 ・例示化合物(A−37)の合成 オートクレーブに化合物(15)44.6g、パラジウム−
炭素(10%)5g、メタノール100mlを入れ、水素
圧100気圧で室温下、3時間攪拌した。得られた反応
混合物にナフタレン−1,5−ジスルホン酸・4水和物
35.5gをメタノール90mlに溶解した溶液を加えて
濾過し、得られた濾液を攪拌して析出した結晶を濾過し
て目的の例示化合物(A−37)58.5gを得た(収
率82%)。 NMR(D2O):δ=8.86(d, 2H, J=9.7Hz)、8.21(d, 2H, J=
9.7Hz)、7.72(dd, 2H,J=9.7Hz, 9.7Hz) 、7.22(s, 1H)
、3.0 〜3.9(m, 23H) 、2.80(t, 2H, J=8.0Hz)、1.95
(t, 2H, J=8.0Hz)、1.30(s, 6H) 、1.21(d, 6H, J=8.4H
z)
【0060】合成例3 下記式に基づき本発明の例示化合物(A−32)を合成
した。
【0061】
【化26】
【0062】・化合物(17)の合成 三ツ口フラスコにm−トルイジン270g、沃素7.6
gを入れ、外温200度にて加熱攪拌しながらここへア
セトン734mlを6時間かけて滴下した。反応系から発
生する水などの低沸点成分は枝管に冷却装置をセットし
て留去した。滴下終了後得られた反応混合物を蒸留し、
目的の化合物(17)322g(収率70%)を得た。 沸点:152〜156℃/15mmHg ・化合物(18)の合成 3ツ口フラスコに化合物(17)416.9g、N,N−ジ
メチルアセトアミド1.2リットルを入れ、氷冷下にて攪拌
しながらアセチルクロリド190mlを30分かけて滴下
した。続けてピリジン216mlを1時間かけて滴下した
後、氷浴を外し更に3時間攪拌した。ここへ酢酸エチル
2リットル、水2リットルを加えて抽出し、得られた酢酸エチル
層を飽和食塩水500mlと水1.5リットルの混合液にて4
回洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ロータリー
エバポレーターを用いて濃縮した。得られた残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、目的
の化合物(18)462gを油状物として得た(収率90
%)。 ・化合物(19)の合成 3ツ口フラスコに化合物(18)462g、ジクロロメタン
1.5リットルを入れ、氷冷下にて攪拌しながらN−ブロモ
こはく酸イミド393.5gを内温を15℃以下に保ち
ながら1時間かけて添加した。添加終了後更に1時間攪
拌した後水1リットルを加えて抽出し、得られたジクロロメ
タン層を飽和食塩水500mlと水1リットルの混合液にて4
回洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ロータリー
エバポレーターを用いて濃縮した。得られた残留物にア
セトニトリル1リットルを加えて攪拌し、析出した結晶を吸
引濾過して目的の化合物(19)347.5gを得た。(収
率56%)。 ・化合物(20)の合成 3ツ口フラスコに化合物(19)308.25g、N,N−
ジメチルアセトアミド600ml、酢酸ナトリウム246
gを入れて加熱還流下にて2時間攪拌した。このものを
30℃まで冷却した後、水1.25リットルを滴下して得ら
れた結晶を吸引濾過した。この結晶にアセトニトリル4
00mlを添加して加熱溶解した後、水冷し、析出した結
晶を吸引濾過して目的の化合物(20)244.3gを得た
(収率85%)。 ・化合物(21)の合成 3ツ口フラスコに化合物(20)244.3g、テトラヒド
ロフラン250mlを入れて溶解し、ここへエタノール1
リットルを添加して攪拌しながら水酸化ナトリウム136g
を水150mlに解かした水溶液を添加した。そのまま1
時間攪拌した後減圧下にて溶媒を留去し、濃塩酸292
mlを添加して酸性としてから酢酸エチル800ml、水4
00mlを加えて攪拌し、更に重曹にて中和し、抽出し
た。得られた酢酸エチル層を飽和食塩水100mlと水4
00mlの混合液にて4回洗浄し、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥し、ロータリーエバポレーターを用いて濃縮し、
目的の化合物(21)を粗生成物として得た。このものはそ
のまま次工程に供した。 ・化合物(22)の合成 オートクレーブに上で得られた化合物(21)、パラジウム
−炭素(10%)20g、エタノール400mlを入れ、
水素圧100気圧、内温50〜60℃にて5時間攪拌し
た。この反応混合物を濾過し、得られた濾液をロータリ
ーエバポレーターにて濃縮して目的の化合物(22)を粗生
成物として得た。このものはそのまま次工程に供した。 ・化合物(23)の合成 3ツ口フラスコに上で得られた化合物(22)、エタノール
500mlを入れ、攪拌しながら濃塩酸146mlを添加し
た後、加熱還流下にて攪拌した。更にここへ硫酸96ml
を10分かけて滴下した後、そのまま1時間加熱還流下
で攪拌を続けた。このものを30℃まで冷却した後重曹
1kgのなかへ添加して中和し、酢酸エチル1リットル、水1
リットルを加えて抽出した。得られた酢酸エチル層を飽和食
塩水200mlと水800mlの混合液にて4回洗浄し、無
水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ロータリーエバポレータ
ーを用いて濃縮し、残留物に酢酸エチル、n−ヘキサン
を添加して得られた結晶を吸引濾過して、目的の化合物
(23)125.7gを得た(収率72%)。 ・化合物(24)の合成 3ツ口フラスコに化合物(23)58.0g、重曹70.6
g、沃化ナトリウム25.5g、N,N−ジメチルアセ
トアミド100mlを入れ、外温130℃にて加熱攪拌し
ながらここへ2−(2−クロロエトキシ)エタノール4
2.4gを20分かけて滴下した後、加熱還流下にて5
時間攪拌した。このものを水冷にて30℃まで冷却し、
酢酸エチル500ml、水400mlを加えて抽出した。得
られた酢酸エチル層を飽和食塩水100mlと水300ml
の混合液にて4回洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥
し、ロータリーエバポレーターを用いて濃縮し、残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、
目的の化合物(24)41.6gを得た(収率51%)。 ・化合物(25)の合成 3ツ口フラスコに化合物(24)41.0g、濃塩酸40.
4ml、メタノール80mlを入れて氷冷下にて攪拌しなが
ら亜硝酸ナトリウム13.8gを水28mlに溶解した水
溶液を15分かけて滴下した。その後氷浴を外して5時
間攪拌した後、重曹50gにあけ、酢酸エチル500m
l、水300mlを加えて抽出した。得られた酢酸エチル
層を飽和食塩水50mlと水150mlの混合液にて3回洗
浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ロータリーエバ
ポレーターを用いて濃縮して、得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、目的の化
合物(25)38.0gを油状物として得た(収率84
%)。 ・例示化合物(A−32)の合成 オートクレーブに化合物(25)19.0g、パラジウム−
炭素(10%)0.5g、メタノール100mlを入れ、
水素圧100気圧で室温下、3時間攪拌した。得られた
反応混合物にナフタレン−1,5−ジスルホン酸・4水
和物21.6gをメタノール45mlに溶解した溶液を加
えて濾過し、得られた濾液を攪拌して析出した結晶を濾
過して目的の例示化合物(A−32)31.5gを得た
(収率90%)。 NMR(D2O):δ=8.86(d, 2H, J=9.7Hz)、8.21(d, 2H, J=
9.7Hz)、7.72(dd, 2H,J=9.7Hz, 9.7Hz) 、7.45(s, 1H)
、7.24(s, 1H) 、3.2 〜4.0(m, 14H) 、2.8 〜3.1(m,
1H)、2.36(s, 3H) 、1.8 〜2.3(m, 2H)、1.50(s, 3H)
、1.10(S,3H)
【0063】合成例4 下記式に基づき本発明の例示化合物(A−52−a)を
合成した。
【0064】
【化27】
【0065】・化合物(27)の合成 3ツ口フラスコにγ−D−ガラクトノラクトン(化合物
(26))25.0g、ピリジン500mlを入れ、室温
にて攪拌しながらここへトリフェニルホスフィン73.
5gを添加し、さらに続けて4臭化炭素46.9gを3
0分かけて滴下した。滴下終了後そのまま室温にて2時
間攪拌した後、メタノール140mlを10分かけて滴
下し、アスピレータを用いて内温60℃以下にて減圧下
で溶媒を留去した。ここへ水100ml、トルエン25
0mlを添加して抽出し、得られた水層をアスピレータ
ーを用いて内温60℃以下にて減圧下で水を主成分とす
る低沸点成分50mlを留去した。残留物に酢酸エチル
100mlを用いて抽出を8回行ない、得られた酢酸エ
チル層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥した後、一夜
静置して析出した結晶を濾過して目的の化合物(27)2
8.0gを得た(収率:83%)。
【0066】・化合物(29)の合成 3つ口フラスコに化合物(28)47.3g、沃化ナトリ
ウム22.5g、炭酸水素ナトリウム63g、N,N−
ジメチルアセトアミド140mlを入れて、内温90℃
にて加熱攪拌しながら、ここへ化合物(27)72.3g
を15分かけて滴下した。滴下終了後内温90〜95℃
にて28時間加熱攪拌した後、30℃まで冷却した。こ
こへ酢酸エチル1リットル、水700mlを添加して攪拌
し、抽出操作を行った。得られた酢酸エチル層を水60
0mlと飽和食塩水200mlの混合溶液にて4回洗浄
し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。このものをロー
タリーエバポレーターにて濃縮して得られた残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的の
化合物(29)65.0gを得た(収率:75%)。
【0067】・化合物(30)の合成 3つ口フラスコに化合物(29)26.0g、メタノール
150mlを入れて、加熱還流下攪拌しながら、ここへ
水素化ホウ素ナトリウム5.7gを5分かけて添加し
た。添加終了後2時間加熱還流下にて攪拌を続けた後、
30℃まで冷却し、アスピレーターを用いて減圧下にて
濃縮した。ここへ水酸化ナトリウム10gを水20ml
に溶解した水溶液を添加して攪拌し、アスピレーターを
用いて減圧下濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し、目的の化合物(30)
20.0gを得た(収率:76%)。
【0068】・化合物(32)の合成 3ツ口フラスコに2,5−ジクロロアニリン15.7
g、水90mlを入れて氷冷下攪拌しながら、ここへ硫
酸31mlを添加した。更に内温を8℃以下に保ちなが
らここへ亜硝酸ナトリウム7.4gを20mlの水に溶
解したものを10分かけて滴下し、滴下終了後30分攪
拌を続けた。他の3ツ口フラスコに化合物(30)20.
0g、酢酸ナトリウム55.4g、酢酸38ml、メタ
ノール75mlを入れて、氷冷下攪拌しながら先に調製
したジアゾニウム塩の溶液を内温を16℃以下に保ちな
がら添加した。途中TLCにて反応を追跡し、化合物
(30)が反応系内で消失したところでジアゾニウム塩の
溶液の添加を終了した。添加終了後そのまま30分攪拌
を続けた後、減圧下にてメタノールを留去し、反応混合
物を氷にあけ、水酸化ナトリウム溶液を加えて中和し、
酢酸エチル1リットル、水700mlを添加して抽出した。
得られた酢酸エチル層を水700mlと飽和食塩水10
0mlの混合溶液にて4回洗浄し、無水硫酸ナトリウム
にて乾燥した。このものをロータリーエバポレーターに
て濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、目的の化合物(32)20.0g
を得た(収率:67%)。
【0069】・例示化合物(A−52−a)の合成 化合物(32)20.0g、パラジウム−炭素(10%)
1g,メタノール80mlをオートクレーブに入れ、水
素圧100気圧で室温にて8時間攪拌した。得られた反
応混合物にナフタレン−1,5−ジスルホン酸13.7
gをメタノール25mlに溶解した溶液を加えて濾過
し、得られた濾液をロータリーエバポレーターにて濃縮
した後、酢酸エチル150mlと水150mlを加えて
攪拌して溶解、分液し、得られた水層を更に酢酸エチル
150mlで3回洗浄した。こうして得られた水層をロ
ータリーエバポレーターにて濃縮した後メタノール50
mlを加えて溶解し、析出した結晶を吸引濾過して目的
の例示化合物(A−52−a)22.0gを得た(収
率:88%)。
【0070】本発明における一般式(I)の化合物は、
染毛剤組成物全体に対して0.001重量%〜40重量
%配合されるのが好ましく、更に好ましくは0.01重
量%〜30重量%である。
【0071】本発明の一般式(I)の化合物は、通常カ
プラーと呼ばれるフェノール化合物等とともに髪に浸透
し、酸化剤の働きで色素を形成する結果、染毛する方式
に用いることが好ましい。
【0072】また、酸化剤としては、例えば、過炭酸ナ
トリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホ
ウ酸カリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、
過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウ
ム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩
の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピ
ロリン酸塩の過酸化水素付加物、過酸化尿素、過酸化メ
ラミン等であり、好ましくは過炭酸ナトリウム、過炭酸
カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウムであ
る。
【0073】更に、ケラチン繊維特に毛髪のための染色
組成物中に通常使用される化合物、例えばp−フェニレ
ンジアミン、p−トルエンジアミン、2−クロロ−p−
フェニレンジアミン、p−アミノフェノール、p−メチ
ルアミノフェノール、レゾルシン、m−フェニレンジア
ミン、5−アミノ−2−メチルフェノール、4−ニトロ
−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレ
ンジアミン、ピクラミン酸およびそれらの塩から選ばれ
る1種または2種以上の染料を添加することにより、様
々な色調が得られると共に、より一層の染毛効果を得る
ことができる。これらの染料の配合量は、0.001重
量%〜30重量%であり、染毛効果の点から好ましくは
0.01重量%〜20重量%である。
【0074】これらの染毛剤組成物には、上記の染料の
他、2,4−ジアミノフェネトール、1−メトキシ−2
−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチル)アミノベンゼ
ン、およびそれらの塩、あるいは「医薬部外品原料規
格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されて
いる染料を配合することができる。
【0075】本発明の染毛剤組成物は、本発明の効果が
損われない範囲で通常の染毛剤に用いられる他の成分を
配合することができる。例えば,油性成分としては、天
然油脂、高級脂肪酸、ステロール類、エステル油、炭化
水素油、高級アルコール等が挙げられ、好ましくは天然
油脂、高級脂肪酸、ステロール類、エステル油である。
天然油脂としては、例えばアボガド油、ツバキ油、マカ
デミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ
油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、小麦胚芽油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、大豆油、落花生
油、茶実油、コメヌカ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリ
セリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチ
ン酸グリセリン等の液体油脂が挙げられる。
【0076】高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン
酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸
(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げら
れる。ステロール類としては、例えば、コレステロー
ル、フィトステロール等が挙げられる。
【0077】エステル油としては、ミリスチン酸イソプ
ロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチ
ル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オ
レイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、
乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリ
ン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−
ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチル
ヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトー
ル脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキル
グリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リ
ンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン
酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロ
−ルプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプ
ロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタエリスリ
トール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、セチ
ル−2−エチルヘキサノエート、エチルヘキシルパルミ
テート等が挙げられる。
【0078】炭化水素油としては、流動パラフィン、オ
ゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セ
レシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が
挙げられる。高級アルコールとしては、ラウリルアルコ
ール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアル
コール、セトステアリルアルコール等の直鎖高級アルコ
ール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアル
コール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアル
コール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコ
ール、オクチルドデカノール等の分岐鎖高級アルコール
が挙げられる。
【0079】またグリセリン、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、コ
ンドロイチン硫酸塩、ヒアルロン酸塩、ジグリセリン、
1,3−ブチレングリコール、ピロリドンカルボン酸
塩、ソルビトール、マルチトール、ラクトース、オリゴ
糖、小麦ポリペプタイド等の保湿剤、メチルフェニルポ
リシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキ
シエチレン)シロキサン共重合体、ゴム状ジメチルポリ
シロキサン、アミノ変性ポリシロキサン等のシリコーン
類を配合することができる。
【0080】また、チオグリコール酸塩、L−アスコル
ビン酸塩、亜硫酸水素塩、ハイドロサルファイト塩、硫
酸水素塩等の酸化防止剤及び安定化剤、コラーゲン加水
分解物、ケラチン加水分解物、シルクプロテイン加水分
解物、エラスチン加水分解物、大豆蛋白加水分解物等の
蛋白質加水分解物及びこれらの四級化物を配合すること
も可能である。また、乳化剤として、他の両親媒性物質
や、界面活性剤を用いることも可能である。
【0081】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸
部分エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体
等のポリオキシエチレン系界面活性剤、オクチルポリグ
リコシド等のアルキルポリグリコシド類、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル等
のポリグリセリン系界面活性剤、マルチトールヒドロキ
シアルキルエーテル等の糖アルコールヒドロキシアルキ
ルエーテル類、脂肪酸ジエタノールアミド等が挙げら
れ、高級脂肪酸塩類、アルキルベンゼンスルホン酸塩
類、リン酸エステル類、アルキル硫酸塩類、アルキル硫
酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エス
テル塩類等のアニオン性界面活性剤、アミノ酸類、アル
キルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルア
ンモニウム塩、アルキルジメチルアミンオキサイド等の
カチオン性界面活性剤等を適宜併用できる。
【0082】更に、例えば、エタノール、ブタノール、
プロパノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール
等の低級アルコール類、2−エチルヘキシルアルコー
ル、2−ヘキシルデシルアルコール、2−デシルテトラ
デシルアルコール、イソステアリルアルコール、セトス
テアリルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリル
アルコール、セチルアルコール等の高級アルコール類等
を配合することができる。また、金属イオン封鎖剤及び
防腐剤としては、ヒドロキシエタンジホスホン酸塩類、
フェナセチン、EDTA及びその塩、パラベン類、スズ
酸塩類等が挙げられ、高分子化合物としては、ポリ(ジ
メチルアリルアンモニウムハライド)型カチオン性高分
子、ポリエチレングリコール、エピクロルヒドリン、プ
ロピレンアミン及び牛脂脂肪酸より得られるタロイルア
ミンの縮合生成物型であるカチオン性高分子、ポリエチ
レングリコール、エピクロルヒドリン、プロピレンアミ
ン及びヤシ油脂肪酸より得られるココイルアミンの縮合
生成物型であるカチオン性高分子、ビニルピロリドン、
ジメチルアミノメタアクリレート共重合体型カチオン性
高分子、第4級窒素含有セルロースエーテル型カチオン
性高分子類等が挙げられる。
【0083】また、ラウリル酸ジエタノールアミド、カ
ルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマ
ー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、メチルセルロース、キサンタンガム、カラ
ギナーン、アルギン酸塩、ペクチン、フェーセラン、ア
ラビアガム、ガツチガム、カラヤガム、トラガントガ
ム、カンテン末、ベントナイト、架橋性ポリアクリル酸
塩等の増粘剤を配合することも可能である。
【0084】更に、本発明においては、塩酸、硫酸、硝
酸、燐酸、ピロリン酸、酢酸、乳酸、クエン酸、コハク
酸、酒石酸、リンゴ酸、レブリン酸、およびこれらのナ
トリウム、カリウム、アンモニウム塩等のpH調節剤、
色素、香料等を配合することも好ましく用いられる。
【0085】本発明の染毛剤組成物は、1剤型、あるい
は酸化染料を含む第1剤と酸化剤を含む第2剤からなる
2剤型、あるいはそれ以上の多剤型のいずれであっても
よく、例えば、液状物、クリーム状物、ゲル状物等、ケ
ラチン繊維の特にヒトの毛髪の染色を行うのに適する他
のあらゆる状態で供することが可能である。また、保存
時に粉体で使用時に水を加えることにより液状物、クリ
ーム状物、ゲル状物等となることも好ましい。また、こ
の組成物は推進剤の存在下でエアゾル容器中に包装され
ることも好ましい。
【0086】
【実施例】以下に本発明を実施例により、更に詳細に説
明するが本発明はこれらに限定されるものでない。
【0087】 実施例1 (試料 No.1) 重量% 硫酸p−トルエンジアミン 10.0 p−アミノフェノール 3.0 5−アミノ−2−メチルフェノール 1.0 レゾルシン 2.0 過炭酸ナトリウム 40.0 リン酸一水素アンモニウム 15.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0 エデト酸二ナトリウム 0.2 キサンタンガム 6.5 カルボキシメチルセルロースナトリウム 20.0 香料 0.3 上記試料の硫酸p−トルエンジアミンを等モルの(表−
1)に示した化合物に置き換える以外は、全く同様にし
て試料 No.2〜22を調製した。 (染色性、耐洗浄性試験) 1. 染色性の評価 試料 No.1〜18について各々20gに水80mlを加え
て混合し、染毛剤塗布液を調製した。この塗布液を白髪
混じりの人毛毛束に塗布し、室温で30分間放置した
後、洗浄した。染毛した人毛毛束を肉眼で観察し、染色
性を以下の基準で評価した。 ◎:自然な黒褐色に染まり、白髪をほぼ完全にカバーし
ている ○:自然な黒褐色に染まるが、白髪が若干見られる △:褐色に染まり、やや白髪が目立つ ×:淡褐色に染まり、白髪が目立つ 2. 耐洗浄性の評価 上記にて染色性評価を行った後、毛束を2等分し、一方
を市販シャンプー液に浸して10回手もみ洗いした後、
乾燥した。これを10回繰り返し、シャンプーの前後の
毛束を並べて肉眼で比較し、耐洗浄性を以下の基準で評
価した。 ◎:全く褪色しない ○:かすかに褪色する △:褪色がはっきりわかる ×:褪色が著しい (伸展性・塗布性、均染性試験)試料 No.1〜18を用
いて10人のパネラーの頭髪を染毛処理し、染毛時の伸
展性・塗布性及び均染性を以下の基準で評価した。 3. 伸展性・塗布性 ◎:伸びが極めて良好で塗布しやすい ○:伸びが良好で塗布しやすい △:伸びがあまり良くなく、塗布しにくい ×:伸びが悪く、塗布にムラができる 4. 均染性 ◎:均一に染まった ○:殆ど均一に染まった △:染まり具合にややムラができた ×:はっきりと染めムラができた
【0088】
【化28】
【0089】
【表1】
【0090】得られた結果をまとめて(表−1)に示
す。(表−1)より本発明の化合物は染色性が非常に良
好で、伸展性・塗布性、均染性に優れ、更に耐洗浄性も
良好であることがわかる。これらの結果は本発明者によ
り初めて見出されたことであって、従来の技術からは到
底予想できるものではない。
【0091】 実施例2 重量% 例示化合物(A−32) 25.0 p−アミノフェノール 4.0 硫酸m−フェニレンジアミン 0.5 レゾルシン 3.0 2−ニトロ−p−フェニレンジアミン 1.0 過ホウ酸ナトリウム 30.0 ラウリル硫酸ナトリウム 8.0 ヒドロキシエチルセルロース・ヒドロキシプロピル トリメチルアンモニウムクロリドエーテル 2.0 エデト酸 0.2 キサンタンガム 6.0 ヒドロキシエチルセルロース 20.0 香料 0.3 上記粉末染毛剤組成物30gに水100mlを加えて混合
し、染毛剤塗布液を調製した。この塗布液を白髪混じり
の人毛毛束に塗布し、室温で20分間放置後洗浄した。
結果は、毛束は自然な黒褐色に染まって白髪をほぼ完全
にカバーし、耐洗浄性も良好であった。また60℃、2
週間経過後の安定性も良好であった。
【0092】実施例3 実施例2の例示化合物(A−32)を等モルの例示化合
物(A−3)、(A−15)、(A−25)、(A−2
7)、(A−30)、(A−39)に置き換える以外
は、全く同様にして染毛剤組成物を調製し、実施例2と
同様に試験したところ、染色性、耐洗浄性が良好であっ
た。
【0093】実施例4 実施例2の例示化合物(A−32)を等モルの例示化合
物(A−13)、(A−46)、(A−52)に置き換
える以外は、全く同様にして染毛剤組成物を調製し、試
験したところ、何れの染毛剤組成物も自然の黒褐色が濃
く、染色性が良好で、しかも頭皮に対して刺激のない安
全な染毛剤組成物であった。
【0094】実施例5 実施例2の例示化合物(A−32)を等モルの例示化合
物(A−6)、(A−9)、(A−22)、(A−3
5)、(A−37)、(A−41)に置き換える以外
は、全く同様にして染毛剤組成物を調製し、試験したと
ころ、何れの染毛剤組成物も染色性が良好で、更に染毛
後の毛髪が滑らかでまたブラシのとおりがよく使用感に
優れた酸化染毛剤組成物が得られた。
【0095】
【発明の効果】本発明により染色性が良好で、染毛処理
の際に伸展性・塗布性、均染性に優れ、更に耐洗浄性の
良好な染毛剤組成物を得ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 一般式(I)において、式中Rはアルキル基、アリー
ル基またはヘテロ環基を表わし、Rは置換基を表わ
し、Zはエチレン基またはトリメチレン基を表わす。R
がアルキル基、アリール基の場合にはRまたはZの
少なくとも一方が窒素原子、酸素原子、硫黄原子の少な
くとも何れか一種を含む置換基にて置換されている。n
は0または1〜3の整数を表わし、nが2以上の場合、
は同一でも異なっていてもよく、また互いに環を形
成しても良い。Aは酸根すなわちA−Hは酸を表わしm
は0または正の整数を表わす。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【化2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】一般式(I)において、式中Rはアルキ
ル基、アリール基またはヘテロ環基を表わし、Rは置
換基を表わし、Zはエチレン基またはトリメチレン基を
表わす。Rがアルキル基、アリール基の場合にはR
またはZの少なくとも一方が窒素原子、酸素原子、硫黄
原子の少なくとも何れか一種を含む置換基にて置換され
ている。nは0または1〜3の整数を表わし、nが2以
上の場合、Rは同一でも異なっていてもよく、また互
いに環を形成して良い。Aは酸根すなわちA−Hは酸を
表わしmは0または正の整数を表わす。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I)で表わされる化合物
    の少なくとも1種を配合することを特徴とする染毛剤組
    成物。 【化1】 一般式(I)において、式中R1 はアルキル基、アリー
    ル基またはヘテロ環基を表わし、R2 は置換基を表わ
    し、Zはエチレン基またはトリメチレン基を表わす。R
    1 がアルキル基、アリール基の場合にはR1 またはZの
    少なくとも一方が窒素原子、酸素原子、硫黄原子の少な
    くとも何れか一種を含む置換基にて置換されている。n
    は0または1〜3の整数を表わし、nが2以上の場合、
    2 は同一でも異なっていてもよく、また互いに環を形
    成しても良い。Aは酸根すなわちA〜Hは酸を表わしm
    は0または正の整数を表わす。
JP9328130A 1997-11-28 1997-11-28 4−アミノ−n,n−ジアルキルアニリン化合物を配合する染毛剤組成物 Pending JPH11158047A (ja)

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