JPH11158046A - アニリン化合物を配合する染毛剤組成物 - Google Patents

アニリン化合物を配合する染毛剤組成物

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JPH11158046A
JPH11158046A JP32812997A JP32812997A JPH11158046A JP H11158046 A JPH11158046 A JP H11158046A JP 32812997 A JP32812997 A JP 32812997A JP 32812997 A JP32812997 A JP 32812997A JP H11158046 A JPH11158046 A JP H11158046A
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JP
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group
acid
compound
hair
ethoxy
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Application number
JP32812997A
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English (en)
Inventor
Keizo Kimura
桂三 木村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伸展性、塗布性、耐洗浄性に優れた染毛剤組成
物を提供する。 【解決手段】一般式(I)または(II)で表わされる化
合物を少なくとも1種を配合する染毛剤組成物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は4−アミノ−N−ア
ルキルアニリン化合物、或は4−アミノ−N,N−ジア
ルキルアニリン化合物を含有する染毛剤組成物に関する
ものであり、特に酸化染毛剤組成物に関し、染毛処理の
際に伸展性、塗布性、均染性、耐洗浄性に優れるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】染毛剤には、一時的着色剤、半永久染毛
剤、永久染毛剤があり、酸化染毛剤は永久染毛剤の中で
最も広く使用されているものであり、染毛剤中の酸化染
料が毛髪に浸透した後に酸化重合が起こり発色し、結果
として毛髪を化学的に染着するため染着力が強く、色持
ちが良い。この酸化染毛剤は、通常酸化染料を含む第一
剤と、酸化剤を含む第二剤とを使用時に混合した後、毛
髪に塗布して染毛する2剤型が多いが、粉末剤で使用時
に水と混合して用いる1剤型や、3剤以上の多剤型もあ
る。何れの場合も、酸化染毛剤は酸化重合反応によって
化学的に毛髪を染める。従って酸化染毛剤の毛髪への塗
布性が悪いと染色ムラ等を生じやすい。この染色ムラを
防ぐために染毛剤組成物を毛髪に塗布する際に、すばや
く、均一に塗布できるように、酸化染毛剤組成物に各種
溶剤、分散媒等を添加して液の流動性を高くする工夫
や、あるいは特開平9−20628号広報に記載されて
いるように増粘剤の工夫がなされてきたが、更なる改良
が望まれた。また、繰り返しシャンプーしても色落ちし
ない、一層の堅牢性が要求されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、染毛処理の際に伸展性、塗布性、均染性、耐洗浄性
に優れた酸化染毛剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下に示す方
法によって達成された。すなわち、下記の一般式
(I)、(II)で表わされる化合物の少なくとも1種を
配合することを特徴とする染毛剤組成物。
【0005】
【化2】
【0006】一般式(I)において、式中R11は置換基
を表わし、n1 は0または1〜4の整数を表わす。n1
が2以上の場合、R11は同一でも異なっていてもよく、
また互いに環を形成してもよい。A1 は酸根、すなわち
1 −Hは酸を表わし、m1は0または正の整数を表わ
す。一般式(II)において、R21は水素原子、アルキル
基、アリール基またはヘテロ環基を表わし、R22は置換
基を表わし、n2 は0または1〜4の整数を表わす。n
2 が2以上の場合、R22は同一でも異なっていてもよ
く、また互いに環を形成していても良い。また、R21
22が互いに環を形成することはない。A2 は酸根、す
なわちA2 −Hは酸を表わし、m2 は0または正の整数
を表わす。
【0007】
【発明の実施の形態】次に一般式(I)または(II)で
表わされる化合物を更に詳細に説明する。本発明にいう
アルキル基とは、直鎖、分岐、環状のアルキル基であ
り、置換基を有していてもよい。一般式(I)において
11は置換基であり、置換基の例としてはハロゲン原
子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、
ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、スルホ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、アニリノ基、ウレイ
ド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリ
ールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホン
アミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホ
ニル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、
アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリ
ル基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニルアミ
ノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、スルフィニル基、ホ
スホニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、
メルカプト基である。これらはアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン原子、メルカプト基またはそ
の他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素原子
で形成される置換基で置換されていてもよい。
【0008】更に詳しくR11の例を示す。ハロゲン原子
としては例えば、弗素原子、塩素原子である。アルキル
基としては炭素数1〜25、好ましくは炭素数1〜15
の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基であり、例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチ
ル、ヒドロキシメチル、メルカプトメチル、2−ヒドロ
キシエチル、2−メルカプトエチル、3−ヒドロキシプ
ロピル、ベンジル、2−メタンスルホンアミドエチル、
3−メタンスルホンアミドプロピル、2−メタンスルホ
ニルエチル、2−メトキシエチル、シクロペンチル、2
−アセトアミドエチル、ヒドロキシメチル、2−カルボ
キシルエチル、2−カルバモイルエチル、3−カルバモ
イルプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2,3
−ジメルカプトプロピル、3,4−ジヒドロキシブチ
ル、メタンスルホンアミドメチル、n−ヘキシル、2−
ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、2−カル
バモイルアミノエチル、3−カルバモイルアミノプロピ
ル、4−カルバモイルアミノブチル、4−カルバモイル
ブチル、2−カルバモイル1−メチルエチル、カルバモ
イルアミノメチル、4−ニトロブチル、2−(2−ヒド
ロキシエトキシ)エチル、2−〔2−(2−ヒドロキシ
エトキシ)エトキシ〕エチル、2−(2−〔2−(2−
ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エチル、2
−〔2−(2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エト
キシ〕エトキシ)エトキシ〕エチル、2−(2−(メト
キシエトキシ)エチル、2−〔2−(2−メトキシエト
キシ)エトキシ〕エチル、2−(2−〔2−(2−メト
キシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エチル、2−〔2
−(2−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エ
トキシ)エトキシ〕エチル、2−(2−エトキシエトキ
シ)エチル、2−〔2−(2−ブトキシエトキシ)エト
キシ〕エチルである。
【0009】アリール基としては炭素数6〜24のアリ
ール基で例えば、フェニル、ナフチル、p−メトキシフ
ェニルである。ヘテロ環基としては炭素数1〜5の酸素
原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上含む5員
または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環であって環
を構成するヘテロ原子の数及び元素の種類は1つでも複
数であっても良く、例えば、2−フリル、2−チエニ
ル、2−ピリミジニル、2−ベンゾトリアゾリル、イミ
ダゾリル、ピラゾリルである。アルコキシ基としては炭
素数1〜16、好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基
で例えば、メトキシ、エトキシ、2−メルカプトエトキ
シ、2−メトキシエトキシ、2−メチルチオエトキシ、
2−メタンスルホニルエトキシである。アリールオキシ
基としては炭素数6〜24のアリールオキシ基で例え
ば、フェノキシ、p−メトキシフェノキシ、m−(3−
ヒドロキシプロピオンアミド)フェノキシである。アシ
ルアミノ基としては炭素数1〜16、好ましくは炭素数
1〜6のアシルアミノ基で例えば、アセトアミド、2−
メトキシプロピオンアミド、p−ニトロベンゾイルアミ
ドである。アルキルアミノ基としては炭素数1〜16、
好ましくは炭素数1〜6のアルキルアミノ基で例えば、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ビス−(2−メルカ
プトエチル)アミノ、2−ヒドロキシエチルアミノであ
る。アニリノ基としては炭素数6〜24のアニリノ基で
例えばアニリノ、m−ニトロアニリノ、N−メチルアニ
リノである。ウレイド基としては炭素数1〜16、好ま
しくは炭素数1〜6のウレイド基で例えば、ウレイド、
メチルウレイド、N,N−ジエチルウレイド、2−メタ
ンスルホンアミドエチルウレイドである。
【0010】スルファモイルアミノ基としては炭素数0
〜16、好ましくは炭素数0〜6のスルファモイルアミ
ノ基で例えば、ジメチルスルファモイルアミノ、メチル
スルファモイルアミノ、2−メトキシエチルスルファモ
イルアミノである。アルキルチオ基としては炭素数1〜
16、好ましくは炭素数1〜6のアルキルチオ基で例え
ば、メチルチオ、エチルチオ、2−フェノキシエチルチ
オである。アリールチオ基としては炭素数6〜24のア
リールチオ基でこれらは例えば、フェニルチオ、2−カ
ルボキシフェニルチオ、4−シアノフェニルチオであ
る。アルコキシカルボニルアミノ基としては炭素数2〜
16、好ましくは炭素数2〜6のアルコキシカルボニル
アミノ基で例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキ
シカルボニルアミノ、3−メタンスルホニルプロポキシ
カルボニルアミノである。スルホンアミド基としては炭
素数1〜16、好ましくは炭素数1〜6のスルホンアミ
ド基で例えば、メタンスルホンアミド、p−トルエンス
ルホンアミド、2−メトキシエタンスルホンアミドであ
る。カルバモイル基としては炭素数1〜16、好ましく
は炭素数1〜6のカルバモイル基で例えば、カルバモイ
ル、N,N−ジメチルカルバモイル、N−エチルカルバ
モイルである。スルファモイル基としては炭素数0〜1
6、好ましくは炭素数0〜6のスルファモイル基で例え
ば、スルファモイル、ジメチルスルファモイル、エチル
スルファモイルである。スルホニル基としては炭素数1
〜16、好ましくは炭素数1〜6の脂肪族または芳香族
のスルホニル基で例えば、メタンスルホニル、エタンス
ルホニル、2−クロロエタンスルホニルである。アルコ
キシカルボニル基としては炭素数1〜16、好ましくは
炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基で例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカ
ルボニルである。ヘテロ環オキシ基としては炭素数1〜
5の酸素原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上
含む5員または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環オ
キシ基であって環を構成するヘテロ原子の数及び元素の
種類は1つでも複数であっても良く例えば、1−フェニ
ルテトラゾリル−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ、2−ピリジルオキシである。
【0011】アゾ基としては炭素数1〜16、好ましく
は炭素数1〜6のアゾ基で例えば、フェニルアゾ、2−
ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ、4−スル
ホフェニルアゾである。アシルオキシ基としては炭素数
1〜16、好ましくは炭素数1〜6のアシルオキシ基で
例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシ、4−ヒドロキ
シブタノイルオキシである。カルバモイルオキシ基とし
ては炭素数1〜16、好ましくは炭素数1〜6のカルバ
モイルオキシ基で例えば、N,N−ジメチルカルバモイ
ルオキシ、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニ
ルカルバモイルオキシである。シリル基としては炭素数
3〜16、好ましくは炭素数3〜6のシリル基で例え
ば、トリメチルシリル、イソプロピルジエチルシリル、
t−ブチルジメチルシリルである。シリルオキシ基とし
ては炭素数3〜16、好ましくは炭素数3〜6のシリル
オキシ基で例えば、トリメチルシリルオキシ、トリエチ
ルシリルオキシ、ジイソプロピルエチルシリルオキシで
ある。アリールオキシカルボニルアミノ基としては炭素
数7〜24のアリールオキシカルボニルアミノ基で例え
ば、フェノキシカルボニルアミノ、4−シアノフェノキ
シカルボニルアミノ、2,6−ジメトキシフェノキシカ
ルボニルアミノである。イミド基としては炭素数4〜1
6のイミド基で例えば、N−スクシンイミド、N−フタ
ルイミドである。ヘテロ環チオ基としては炭素数1〜5
の酸素原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上含
む5員または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環チオ
基であって環を構成するヘテロ原子の数及び元素の種類
は1つでも複数であってもよく例えば、2−ベンゾチア
ゾリルチオ、2−ピリジルチオである。
【0012】スルフィニル基としては炭素数1〜16、
好ましくは炭素数1〜6のスルフィニル基で例えば、メ
タンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル、エタンスル
フィニルである。ホスホニル基としては炭素数2〜1
6、好ましくは炭素数2〜6のホスホニル基で例えば、
メトキシホスホニル、エトキシホスホニル、フェノキシ
ホスホニルである。アリールオキシカルボニル基として
は炭素数7〜24のアリールオキシカルボニル基で例え
ば、フェノキシカルボニル、2−メチルフェノキシカル
ボニル、4−アセトアミドフェノキシカルボニルであ
る。アシル基としては炭素数1〜16、好ましくは炭素
数1〜6のアシル基で例えば、アセチル、ベンゾイル、
4−クロロベンゾイルである。
【0013】R11として好ましくはハロゲン原子、アル
キル基、ヘテロ環基、ニトロ基、ヒドロキシル基、カル
ボキシル基、スルホ基、アルコキシ基、アシルオキシ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、ウレイド基、スルフ
ァモイルアミノ基、アルキルチオ基、アルコキシカルボ
ニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル
基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カル
バモイルオキシ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、スルフ
ィニル基、ホスホニル基、アシル基、メルカプト基であ
り、更に好ましくはハロゲン原子、アルキル基、ヘテロ
環基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アルキルアミノ
基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチ
オ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド
基、ヘテロ環オキシ基、ヘテロ環チオ基、メルカプト基
であり、また更に好ましくはアルキル基、ヘテロ環基、
アルコキシ基、アルキルアミノ基、ウレイド基、アルキ
ルチオ基、メルカプト基である。
【0014】R11の好ましい例としては例えばメチル、
イソプロピル、2−メルカプトエチル、2−チエニル、
ピラゾリル、メトキシ、イソプロポキシ、ジメチルアミ
ノ、ウレイド、メチルチオ、メルカプトである。
【0015】n1 は0または1〜4の整数を表わし、好
ましいn1 は0または1である。
【0016】A1 は酸根、すなわちA1 −Hは酸を表わ
し、A1 −Hの例として例えば、塩酸、硫酸、燐酸、p
−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレン
−1,5−ジスルホン酸、アスコルビン酸、シュウ酸等
があげられる。A1 −Hとしては好ましくは塩酸、硫
酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレン−1,5−ジ
スルホン酸であり、最も好ましいA1 −Hは硫酸、ナフ
タレン−1,5−ジスルホン酸である。また、m1 は0
または正の整数を表わし、m1 が2以上の場合、A1
Hは同一でも異なっていてもよい。
【0017】一般式(II)においてR21は水素原子、ア
ルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表わし、これ
らの基は他の置換基で更に置換されてもよく、例えばハ
ロゲン原子または酸素原子、窒素原子、イオウ原子もし
くは炭素原子で形成される置換基(例えばアルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシ
ル基、ニトロ基、シアノ基)で置換されていてもよい。
但し、R21がアルキル基である場合、R21中の炭素原子
のうち、一般式(II)中の窒素原子に直接結合している
炭素原子には、水素原子と炭素原子の2つの元素以外の
元素が結合していることが好ましい。R21がヘテロ環基
である場合、R21が結合する一般式(II)中の窒素原子
とは該ヘテロ環基のヘテロ環を構成する炭素原子と連結
していることが好ましい。アルキル基としては炭素数1
〜25、好ましくは炭素数1〜15の直鎖、分岐鎖また
は環状のアルキル基であり、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、t−ブチル、2−ヒドロキシエ
チル、3−ヒドロキシプロピル、ベンジル、2−メタン
スルホンアミドエチル、3−メタンスルホンアミドプロ
ピル、2−メタンスルホニルエチル、2−メトキシエチ
ル、シクロペンチル、2−アセトアミドエチル、ヒドロ
キシメチル、2−カルボキシエチル、2−カルバモイル
エチル、3−カルバモイルプロピル、2,3−ジヒドロ
キシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチル、2,3,
4−トリヒドロキシブチル、2,3,4,5−テトラヒ
ドロキシペンチル、2,3,4,5,6−ペンタヒドロ
キシヘキシル、メタンスルホンアミドメチル、n−ヘキ
シル、n−オクチル、n−デシル、n−オクタデシル、
2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシプロピル、4−ヒ
ドロキシブチル、2−カルバモイルアミノエチル、3−
カルバモイルアミノプロピル、4−カルバモイルアミノ
ブチル、4−カルバモイルブチル、2−カルバモイル−
1−メチルエチル、カルバモイルアミノメチル、4−ニ
トロブチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、
2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エチ
ル、2−(2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エト
キシ〕エトキシ)エチル、2−〔2−(2−〔2−(2
−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エトキ
シ〕エチル、2−(2−〔2−(2−〔2−(2−ヒド
ロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エトキシ〕エト
キシ)エチル、2−〔2−(2−〔2−(2−〔2−
(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エト
キシ〕エトキシ)エトキシ〕エチル、2−(2−〔2−
(2−〔2−(2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)
エトキシ〕エトキシ)エトキシ〕エトキシ)エトキシ〕
エトキシ)エチル、2−(2−メトキシエトキシ)エチ
ル、2−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エ
チル、2−(2−〔2−(2−メトキシエトキシ)エト
キシ〕エトキシ)エチル、2−〔2−(2−〔2−(2
−メトキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)エトキシ〕
エチル、2−(2−エトキシエトキシ)エチル、2−
〔2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ〕エチルであ
る。
【0018】アリール基としては、炭素数6〜24のア
リール基で例えば、フェニル、ナフチル、p−メトキシ
フェニルである。ヘテロ環基としては炭素数1〜5の酸
素原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上含む5
員または6員の飽和または不飽和のヘテロ環であって、
環を構成するヘテロ原子の数および元素の種類は1つで
も複数であってもよく、例えば2−フリル、2−チエニ
ル、2−ピリミジニル、2−ベンゾトリアゾリル、イミ
ダゾリル、ピラゾリルである。
【0019】R21として好ましくは水素原子、アルキル
基、アリール基であり、更に好ましいのは水素原子、ア
ルキル基である。水素原子以外のR21の好ましい例とし
ては例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、ベン
ジル、2−メタンスルホンアミドエチル、2,3−ジヒ
ドロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチル、2,
3,4−トリヒドロキシブチル、2,3,4,5−テト
ラヒドロキシペンチル、n−ヘキシル、n−オクチル、
n−デシル、n−オクタデシル、2−エチルヘキシル、
2−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、2−
(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、2−〔2−(2−
ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エチル、2−(2−
〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキ
シ)エチル、2−〔2−(2−〔2−(2−ヒドロキシ
エトキシ)エトキシ〕エトキシ)エトキシ〕エチル、2
−(2−〔2−(2−〔2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)エトキシ〕エトキシ)エトキシ〕エトキシ)エチ
ル、2−(2−メトキシエトキシ)エチル、2−〔2−
(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エチル、2−〔2
−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ〕エチル、フェニ
ル、p−メトキシフェニルであり、更に好ましくはメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−ヒドロキシ
エチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒ
ドロキシブチル、n−ヘキシル、n−オクチル、n−デ
シル、n−オクタデシル、2−エチルヘキシル、2−
(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、2−〔2−(2−
ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エチル、2−(2−
〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エトキ
シ)エチル、2−(2−メトキシエトキシ)エチル、2
−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エチル、
2−〔2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ〕エチ
ル、フェニルである。
【0020】R22は置換基であり、置換基とはR11にて
示した置換基であり、R22として好ましくはハロゲン原
子、アルキル基、ヘテロ環基、ニトロ基、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、スルホ基、アルコキシ基、アシル
オキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ウレイド基、
スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アルコキシ
カルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、スルホニル基、アルコキシカル
ボニル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ
基、カルバモイルオキシ基、イミド基、ヘテロ環チオ
基、スルフィニル基、ホスホニル基、アシル基、メルカ
プト基であり、更に好ましくはハロゲン原子、アルキル
基、ヘテロ環基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アル
キルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、
アルキルチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スル
ホンアミド基、ヘテロ環オキシ基、ヘテロ環チオ基、メ
ルカプト基であり、また更に好ましくはアルキル基、ヘ
テロ環基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ウレイド
基、アルキルチオ基、メルカプト基である。
【0021】R22の好ましい例としては例えばメチル、
イソプロピル、2−メルカプトエチル、2−チエニル、
ピラゾリル、メトキシ、イソプロポキシ、ジメチルアミ
ノ、ウレイド、メチルチオ、メルカプトである。
【0022】n2 は0または1〜4の整数を表わし、好
ましいn2 は0または1である。
【0023】A2 は酸根、すなわちA2 −Hは酸を表わ
し、A2 −Hの例としては例えば、塩酸、硫酸、燐酸、
p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレ
ン−1,5−ジスルホン酸、アスコルビン酸、シュウ酸
等があげられる。A2 −Hとして好ましくは塩酸、硫
酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレン−1,5−ジ
スルホン酸であり、最も好ましいA2 −Hは硫酸、ナフ
タレン−1,5−ジスルホン酸である。また、m2 は0
または正の整数を表わし、m2 が2以上の場合、A2
Hは同一でも異なっていてもよい。
【0024】次に本発明の一般式(I)、(II)で示さ
れる化合物の具体例を以下に挙げるが、これらに限定さ
れるものではない。ここに示す構造では糖基の立体化学
を特定しないが、糖基の立体化学は可能性があればどの
構造でもよい。
【0025】
【化3】
【0026】
【化4】
【0027】
【化5】
【0028】
【化6】
【0029】
【化7】
【0030】
【化8】
【0031】
【化9】
【0032】
【化10】
【0033】
【化11】
【0034】これらの化合物と、前記一般式(I)、
(II)の対応関係は以下の通りである。 一般式(I):A−1〜A−20 一般式(II):A−21〜A−41
【0035】本発明の化合物である4−アミノ−N−ア
ルキルアニリン化合物、4−アミノ−N,N−ジアルキ
ルアニリン化合物は例えば以下に示す合成法やそれに準
じた方法にて合成することができる。
【0036】
【化12】
【0037】合成は例えば上記の通り、まずアニリンの
アミノ基にアルキル基等の導入を行う。すなわちアルキ
ル基等を有するハロゲン化物、アルキル基等を有するア
ルキル或はアリールスルホネート等との反応によりアル
キル基等をまず導入する。次にアミノ基のパラ位にアゾ
カップリング、またはニトロソ基、ニトロ基の導入を行
ない、これらの生成物を還元(水素接触還元、酸性下で
亜鉛による還元、還元鉄による還元など)した後、酸で
造塩することで目的物が得られる。
【0038】アルキル化の反応には例えば、アルキル化
剤として対応するアルキルハロゲン化物(クロリド、ブ
ロミド、ヨージド)、アルキルスルホネート(メシレー
ト、トシレート等)、アルキルエステル(アセテート、
ベンゾエート等)等を1つのアルキル化につき1〜5当
量、好ましくは1〜3当量用い、塩基として有機(トリ
エチルアミン、ジアザビシクロウンデセン等)、または
無機(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)の塩基を
1つのアルキル化につき1〜5当量、好ましくは1〜3
当量用い、無溶媒または溶媒として水、アミド系溶媒
(N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、1−メチル−2−ピロリドン等)、スルホ
ン系溶媒(スルホラン等)、スルホキシド系溶媒(ジメ
チルスルホキシド等)、ウレイド系溶媒(テトラメチル
ウレア等)、エーテル系溶媒(ジオキサン等)、アルコ
ール系溶媒(イソプロピルアルコール、ブタノール等)
等を用い、無触媒または触媒(ヨウ化ナトリウム等)の
存在下、0〜200度、好ましくは80〜170度の反
応温度の範囲にて10分〜72時間、好ましくは30分
〜12時間の反応時間の範囲にて反応を行う。
【0039】次にアミノ基のパラ位にアゾカップリン
グ、またはニトロソ基、ニトロ基の導入を行う。アゾカ
ップリングは、例えば、置換、無置換のアニリンを酸
(塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、酢酸等有機または無
機の酸)存在下、無溶媒、または水中、または有機溶媒
(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等
のアルコール系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルフォルムアミド、1−メチル−2−ピ
ロリドン等のアミド系溶媒、スルホラン等スルホン系溶
媒、ジメチルスルホキシド等スルホキシド系溶媒、テト
ラメチルウレア等ウレイド系溶媒等)中、−78〜40
度、好ましくは−20〜30度の反応温度の範囲にて、
5分〜5時間、好ましくは5分〜1時間の反応時間の範
囲にてジアゾニウム塩に変換し、このジアゾニウム塩1
〜5当量、好ましくは1〜2当量を無溶媒、または水
中、または有機溶媒(メタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコール等のアルコール系溶媒、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルフォルムアミド、
1−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、スルホ
ラン等スルホン系溶媒、ジメチルスルホキシド等スルホ
キシド系溶媒、テトラメチルウレア等ウレイド系溶媒
等)中、−78〜40度、好ましくは−20〜30度の
反応時間の範囲にて、5分〜5時間、好ましくは5分〜
1時間の反応時間の範囲にてN,N−ジアルキルアニリ
ンとカップリングさせる。カップリング反応系は弱酸性
〜弱塩基性条件が好ましい。ニトロソ化は、例えば、酸
(塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、酢酸等有機または無
機の酸)存在下、有機(亜硝酸イソアミル等)または無
機(亜硝酸ナトリウム等)のニトロソ化剤を1〜5当
量、好ましくは1〜2当量用い、無溶媒、または溶媒と
して水、または無機溶媒(メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等のアルコール系溶媒、N,N−
ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルフォルムアミ
ド、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、ス
ルホラン等スルホン系溶媒、ジメチルスルホキシド等ス
ルホキシド系溶媒、テトラメチルウレア等ウレイド系溶
媒等)中、−78〜40度、好ましくは−20〜30度
の反応温度の範囲にて、5分〜5時間、好ましくは5分
〜1時間の反応時間の範囲にて反応を行う。ニトロ化
は、例えば、無溶媒、または水中、または有機溶媒(メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール系溶媒、酢酸等の有機酸、無水酢酸、トリフル
オロ酢酸無水物等の有機酸無水物、N,N−ジメチルア
セトアミド、N,N−ジメチルフォルムアミド、1−メ
チル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、スルホラン等
スルホン系溶媒、ジメチルスルホキシド等スルホキシド
系溶媒、テトラメチルウレア等ウレイド系溶媒等)中、
種々の濃度の硝酸(60〜98%)を1〜5当量、好ま
しくは1〜1.5当量用い、単独または硫酸、無水硫
酸、無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸等種々の活性化剤
の共存下、−78〜100度、好ましくは−20〜30
度の反応温度の範囲にて、5分〜5時間、好ましくは5
分〜1時間の反応時間の範囲にて反応を行う。
【0040】最後にこれらの生成物を還元(水素接触還
元、酸性下で亜鉛による還元、還元鉄による還元など)
することで目的物が得られる。水素接触還元は、例え
ば、触媒(パラジウム−炭素、ラネ−ニッケル等)存在
下、無溶媒、または水中、または有機溶媒(メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコー
ル系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルフォルムアミド、1−メチル−2−ピロリドン等
のアミド系溶媒、スルホラン等スルホン系溶媒、ジメチ
ルスルホキシド等スルホキシド系溶媒、テトラメチルウ
レア等ウレイド系溶媒等)中、水素圧1〜500気圧、
好ましくは1〜200気圧の範囲にて、0〜150度、
好ましくは0〜50度の反応温度の範囲にて、5分〜7
2時間、好ましくは1〜8時間の反応時間の範囲にて反
応を行う。還元鉄による還元は、例えば、無溶媒、また
は水中、または有機溶媒(メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等のアルコール系溶媒、N,N−
ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルフォルムアミ
ド、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、ス
ルホラン等スルホン系溶媒、ジメチルスルホキシド等ス
ルホキシド系溶媒、テトラメチルウレア等ウレイド系溶
媒等)中、4〜10当量、好ましくは4〜6当量の還元
鉄を用い、0.0001〜1当量、好ましくは0.00
1〜0.1当量の酸(塩酸、硫酸等の無機酸または酢
酸、メタンスルホン酸等の有機酸)または酸塩(塩化ア
ンモニウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等)を単
独または併用して用い、0〜150度、好ましくは50
〜100度の反応温度の範囲にて、30分〜72時間、
好ましくは1〜8時間の反応時間の範囲にて反応を行
う。酸性下で亜鉛による還元を行うには、例えば、3〜
10当量、好ましくは3〜6当量の亜鉛末を用い、酸
(酢酸、メタンスルホン酸等の有機酸、塩酸、硫酸等の
無機酸)の存在下、無溶媒、または水中、または有機溶
媒(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
等のアルコール系溶媒、酢酸等の有機酸、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルフォルムアミド、
1−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、スルホ
ラン等スルホン系溶媒、ジメチルスルホキシド等スルホ
キシド系溶媒、テトラメチルウレア等ウレイド系溶媒、
酢酸、プロピオン酸、メタンスルホン酸等の有機酸系溶
媒等)中、0〜150度、好ましくは0〜100度の反
応温度の範囲にて、5分〜72時間、好ましくは30分
〜3時間の反応時間の範囲にて反応を行う。
【0041】これらの反応によって得られる生成物は通
常の有機合成反応の後処理に従って処理したのち、精製
あるいは精製せずに供することができる。すなわち、例
えば、反応系から遊離したものを精製せずに、あるいは
再結晶、カラムクロマトグラフィー等にて精製する操作
を単独、あるいは組み合わせて行い、供することができ
る。あるいは反応終了後、反応溶媒を留去して、あるい
は留去せずに水、または氷にあけ中和して、あるいは中
和せずに遊離したものを精製せずに、或いは再結晶、カ
ラムクロマトグラフィー等にて精製する操作を単独に行
い、あるいは組み合わせて行った後、供することができ
る。またあるいは、反応終了後、反応溶媒を留去して、
あるいは留去せずに水、または氷にあけ中和して、ある
いは中和せずに有機溶媒にて抽出したものを精製せず
に、あるいは晶析、カラムクロマトグラフィーにて精製
する操作を単独あるいは組み合わせて行った後、供する
ことができる。
【0042】
【化13】
【0043】また合成には例えば上記の通り、ハロベン
ゼン化合物に対するアミノ化合物の置換反応を用いるこ
ともできる。
【0044】置換反応は上に示したとおりR1 、R2
有する2級アミン化合物、あるいはR1 だけを有する1
級アミン化合物を用いて行うことができる。置換反応は
例えばハロベンゼン化合物などとしてフルオロベンゼン
化合物、クロロベンゼン化合物、ブロモベンゼン化合
物、ヨードベンゼン化合物、ベンゼンアルキルスルホネ
ート化合物に対してアミノ化合物を1〜5当量、好まし
くは1〜3当量用い、塩基の存在しない状態で、あるい
は塩基として有機(トリエチルアミン、ジアザビシクロ
ウンデセン等)、または無機(炭酸水素ナトリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等)の塩基を1〜5当量、好ましくは1〜3
当量用い、無溶媒または溶媒として水、アミド系溶媒
(N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、1−メチル−2−ピロリドン等)、スルホ
ン系溶媒(スルホラン等)、スルホキシド系溶媒(ジメ
チルスルホキシド等)、ウレイド系溶媒(テトラメチル
ウレア等)、エーテル系溶媒(ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等)、アルコール系溶媒
(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、
ブタノール、エチレングリコール等)等を単独または併
用して用い、無触媒または触媒(沃化銅(I)、テトラ
キストリフェニルホスフィンパラジウム(O)、塩化パ
ラジウム等を単独または併用)の存在下、0〜200
℃、好ましくは25〜180℃の反応温度の範囲にて1
0分〜72時間、好ましくは30分〜12時間の反応時
間の範囲にて行う。この反応ではYのパラ位にニトロ基
が置換した化合物を用いると最初の置換反応が進行しや
すく、特に一般式(II)のN置換基に糖基を有する化合
物の合成に有効である。
【0045】以下に本発明の化合物の具体的な合成例を
示し、更に詳細に説明する。 合成例1 下記式に基づき例示化合物(A−4)を合成した。
【0046】
【化14】
【0047】・化合物(3)の合成 化合物(1)40.6g、重曹98.4g、沃化ナトリ
ウム45.0gとN,N−ジメチルアセトアミド200
mlを3ツ口フラスコに入れ、内温130℃にて加熱攪拌
しながらここへ化合物(2)128.4gを30分かけ
て滴下したのち、更に4時間内温130℃にて加熱攪拌
した。このものを内温25℃まで冷却し、酢酸エチル7
00ml、水500mlを加えて抽出した後、得られた酢酸
エチル層を500mlの水と100mlの飽和食塩水の混合
水溶液にて5回洗浄した。こうして得られた酢酸エチル
層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ロータリーエバポ
レーターにて濃縮し、得られた残留物をカラムクロマト
グラフィーにて精製し、目的の化合物(3)77.4g
を得た(収率66%)。 ・化合物(4)の合成 化合物(3)77.4g、メタノール400mlと塩酸5
6mlを3ツ口フラスコに入れて氷冷下攪拌しながら、こ
こへ亜硝酸ナトリウム15.7gを30mlの水に溶かし
た水溶液を10分かけて滴下した。この時内温は8〜9
℃であった。滴下終了後さらにそのまま6時間攪拌を続
けた後、重曹84gを加えて攪拌し、吸引濾過にて得ら
れた濾液をロータリーエバポレーターで濃縮した。得ら
れた残留物をカラムクロマトグラフィーにて精製し、目
的の化合物(4)を53.2g得た(収率80%)。 ・例示化合物(A−4)の合成 化合物(4)53.2g、エタノール300mlとパラジ
ウム/炭素触媒(10%)6gをオートクレーブに入
れ、水素圧100気圧で室温にて5時間攪拌した。得ら
れた反応混合物を濾過し、濾液にナフタレン−1,5−
ジスルホン酸・4水和物56.9gを100mlのメタノ
ールに溶解した溶液を加えて攪拌後、溶媒を留去して目
的の例示化合物(A−4)を93.1g得た(収率96
%)。
【0048】合成例2 下記式に基づき本発明の例示化合物(A−41−a)を
合成した。
【0049】
【化15】
【0050】・化合物(7)の合成 3ツ口フラスコに化合物(5)42.3g、N−メチル
−D−グルカミン(化合物(6))70.3g、アセト
ニトリル200ml、水50mlを入れ、加熱還流下にて攪
拌しながらここへトリエチルアミン50.2mlを10分
かけて滴下した。滴下終了後そのまま加熱還流下にて8
時間攪拌した後、70℃まで冷却し、水100ml、酢酸
エチル150ml、ヘキサン200mlを加えて抽出操作を
行ない、得られた水層を酢酸エチル150ml、ヘキサン
150mlからなる混合溶媒にて3回洗浄した。抽出、洗
浄の間、常に内温50℃以上を保った。こうして得られ
た水溶液に更に300mlの水を加え、水冷下にて攪拌
し、析出した結晶を吸引濾過したのち、乾燥し、目的の
化合物(7)73.1gを得た(収率:77%)。
【0051】・例示化合物(A−41−a)の合成 化合物(7)73.1g、パラジウム−炭素(10%)
7g、メタノール220mlをオートクレーブに入れ、水
素圧100気圧で室温にて8時間攪拌した。得られた反
応混合物にナフタレン−1,5−ジスルホン酸・4水和
物83.2gを200mlのメタノールに溶解した溶液を
加えて濾過し、得られた濾液をロータリーエバポレータ
ーにて濃縮した後、真空ポンプを用いて減圧下にて溶媒
を留去し、目的の例示化合物(A−41−a)127g
を得た(収率:96%)。
【0052】合成例3 下記式に基づき本発明の例示化合物(A−34−a)を
合成した。
【0053】
【化16】
【0054】・化合物(10)の合成 3ツ口フラスコに化合物(8)39.4g、1−デオキ
シ−1−(メチルアミノ)−D−ガラクチトール(化合
物(9))59.6g、アセトニトリル140ml、水4
0mlを入れ、加熱還流下にて攪拌しながらここへトリエ
チルアミン42.5mlを10分かけて滴下した。滴下終
了後そのまま加熱還流下にて8時間攪拌した後、70℃
まで冷却し、水50ml、酢酸エチル100ml、ヘキサ
ン100mlを加えて抽出操作を行ない、得られた水層を
酢酸エチル150ml、ヘキサン150mlからなる混合溶
媒にて3回洗浄した。抽出、洗浄の間、常に内温50℃
以上を保った。こうして得られた水溶液に更に300ml
の水を加え、水冷下にて攪拌し、析出した結晶を吸引濾
過したのち、乾燥し、目的の化合物(10)58.7g
を得た(収率:70%)。
【0055】・例示化合物(A−34−a)の合成 化合物(10)58.7g、パラジウム−炭素(10
%)5g、メタノール150mlをオートクレーブに入
れ、水素圧100気圧で室温にて8時間攪拌した。得ら
れた反応混合物にナフタレン−1,5−ジスルホン酸・
4水和物63.9gを100mlのメタノールに溶解した
溶液を加えて濾過し、得られた濾液をロータリーエバポ
レーターにて濃縮した後、真空ポンプを用いて減圧下に
て溶媒を留去し、目的の例示化合物(A−34−a)1
05gを得た(収率:100%)。
【0056】合成例4 下記式に従い、本発明の例示化合物(A−31−a)を
合成した。
【0057】
【化17】
【0058】・化合物(13)の合成 3ツ口フラスコに化合物(11)81.2g、D−グル
コース(化合物(12))、メタノール1.2リットル
を入れ、加熱還流下にて5時間攪拌した後、溶媒を留去
し、水0.8リットル、ヘキサン0.7リットルを入
れ、抽出した。得られた水層に酢酸エチル1リットルを
加えて抽出し、こうして得られた酢酸エチル層を無水硫
酸ナトリウムにて乾燥し、ロータリーエバポレーターで
濃縮して目的の化合物(13)110gを粗生成物とし
て得た(62%)。このものはそのまま次工程に供し
た。 ・化合物(14)の合成 化合物(13)100g、メタノール700mlを3ツ口
フラスコに入れ、水冷下水素化ホウ素ナトリウム25.
4gを添加し(内温42℃まで上昇)、そのまま2時間
攪拌した後、加熱還流下にて2時間攪拌した。溶媒を留
去し、水酸化ナトリウム50gを水500mlに溶解した
水溶液と酢酸エチル700mlを添加して抽出し、得られ
た酢酸エチル層を水500mlと飽和食塩水100mlの混
合液で3回洗浄し、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し
た。このものをロータリーエバポレーターで濃縮し、得
られた残留物にヘキサン300mlを加えて攪拌した後、
結晶を濾過して目的の化合物(14)70.0gを得た
(収率70%)。 ・化合物(15)の合成 化合物(14)24g、重曹20.2g、沃化ナトリウ
ム7.2gとN,N−ジメチルアセトアミド72mlを3
ツ口フラスコに入れ、内温100℃にて加熱攪拌しなが
らここへ臭化ヘキシル15.8gを10分かけて滴下し
たのち、更に5時間内温100℃にて加熱攪拌した。こ
のものを内温25℃まで冷却し、酢酸エチル300ml、
水200mlを加えて抽出した後、得られた酢酸エチル層
を200mlの水と50mlの飽和食塩水の混合水溶液にて
4回洗浄した。こうして得られた酢酸エチル層を無水硫
酸ナトリウムにて乾燥し、ロータリーエバポレーターに
て濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー
にて精製し、目的の化合物(15)18.0gを得た
(収率60%)。 ・化合物(16)の合成 3ツ口フラスコに2,5−ジクロロアニリン10.0
g、水60mlを入れて氷冷下攪拌しながら、ここへ硫酸
20.0mlを添加した。更に内温を8度以下に保ちなが
らここへ亜硝酸ナトリウム4.7gを10mlの水に溶解
した水溶液を10分かけて滴下し、滴下終了後30分攪
拌を続けた。他の3ツ口フラスコに化合物(15)1
4.0g、酢酸ナトリウム36.1g、酢酸25ml、メ
タノール50mlを入れて、氷冷下攪拌しながら先に調製
したジアゾニウム塩の溶液を内温を18度以下に保ちな
がら添加した。途中TLCにて反応を追跡し、化合物
(15)が反応系内で消失したところでジアゾニウム塩
の溶液の添加を終了した。添加終了後そのまま30分攪
拌を続けた後、水700ml、酢酸エチル1リットルを加
えて攪拌し、炭酸水素ナトリウムで中和した後、抽出し
た。抽出して得られた酢酸エチル層を水600mlと飽和
食塩水100mlの混合液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
にて乾燥し、ロータリーエバポレーターで濃縮して、得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製して、目的の化合物(16)15.8gを得た
(収率78%)。 ・例示化合物(A−31−a)の合成 化合物(16)10.0g、パラジウム−炭素(10
%)2g、メタノール100mlをオートクレーブに入
れ、水素圧100気圧で室温にて5時間攪拌した。得ら
れた反応混合物にナフタレン−1,5−ジスルホン酸・
4水和物6.5gを15mlのメタノールに溶解した溶液
を加えて濾過し、得られた濾液をロータリーエバポレー
ターにて濃縮した後、酢酸エチル200mlと水200ml
を加えて攪拌して溶解、分液し、得られた水層を更に酢
酸エチル200mlで3回洗浄した。こうして得られた水
層から溶媒を留去して目的の例示化合物(A−31−
a)12.0gを得た(収率97%)。
【0059】本発明における一般式(I)または(II)
の化合物は、染毛剤組成物全体に対して0.001重量
%〜40重量%配合されるのが好ましく、更に好ましく
は0.01重量%〜30重量%である。
【0060】本発明の一般式(I)の化合物は、通常カ
プラーと呼ばれるフェノール化合物等とともに髪に浸透
し、酸化剤の働きで色素を形成する結果、染毛する方式
に用いることが好ましい。
【0061】また、酸化剤としては、例えば、過炭酸ナ
トリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホ
ウ酸カリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、
過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウ
ム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩
の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピ
ロリン酸塩の過酸化水素付加物、過酸化尿素、過酸化メ
ラミン等であり、好ましくは過炭酸ナトリウム、過炭酸
カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウムであ
る。
【0062】更に、ケラチン繊維特に毛髪のための染色
組成物中に通常使用される化合物、例えばp−フェニレ
ンジアミン、p−トルエンジアミン、2−クロロ−p−
フェニレンジアミン、p−アミノフェノール、p−メチ
ルアミノフェーノール、レゾルシン、m−フェニレンジ
アミン、5−アミノ−2−メチルフェノール、4−ニト
ロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニ
レンジアミン、ピクラミン酸およびそれらの塩から選ば
れる1種または2種以上の染料を添加することにより、
様々な色調が得られると共に、より一層の染毛効果を得
ることができる。これらの染料の配合量は、0.001
重量%〜30重量%であり、染毛効果の点から好ましく
は0.01重量%〜20重量%である。
【0063】これらの染毛剤組成物には、上記の染料の
他、2,4−ジアミノフェネトール、1−メトキシ−2
−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチル)アミノベンゼ
ン、およびそれらの塩、あるいは「医薬部外品原料規
格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されて
いる染料を配合することができる。
【0064】本発明の染毛剤組成物は、本発明の効果が
損われない範囲で通常の染毛剤に用いられる他の成分を
配合することができる。例えば油性成分としては、天然
油脂、高級脂肪酸、ステロール類、エステル油、炭化水
素油、高級アルコール等が挙げられ、好ましくは天然油
脂、高級脂肪酸、ステロール類、エステル油である。天
然油脂としては、例えばアボガド油、ツバキ油、マカデ
ミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ
油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、小麦胚芽油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、大豆油、落花生
油、茶実油、コメヌカ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリ
セリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチ
ン酸グリセリン等の液体油脂が挙げられる。
【0065】高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン
酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸
(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げら
れる。ステロール類としては、例えば、コレステロー
ル、フィトステロール等が挙げられる。
【0066】エステル油としては、ミリスチン酸イソプ
ロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチ
ル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オ
レイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、
乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリ
ン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−
ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチル
ヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトー
ル脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキル
グリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リ
ンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン
酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロ
ールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプ
ロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタエリスリ
トール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、セチ
ル−2−エチルヘキサノエート、エチルヘキシルパルミ
テート等が挙げられる。
【0067】炭化水素油としては、流動パラフィン、オ
ゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セ
レシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が
挙げられる。高級アルコールとしては、ラウリルアルコ
ール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアル
コール、セトステアリルアルコール等の直鎖高級アルコ
ール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアル
コール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアル
コール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコ
ール、オクチドデカノール等の分岐鎖高級アルコールが
挙げられる。
【0068】またグリセリン、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、コ
ンドロイチン硫酸塩、ヒアルロン酸塩、、ジグリセリ
ン、1,3−ブチレングリコール、ピロリドンカルボン
酸塩、ソルビトール、マルチトール、ラクトース、オリ
ゴ糖、小麦ポリペプタイド等の保湿剤、メチルフェニル
ポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオ
キシエチレン)シロキサン共重合体、ゴム状シメチルポ
リシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン等のシリコー
ン類を配合することができる。
【0069】また、チオグリコール塩酸、L−アスコル
ビン酸塩、亜硫酸水素塩、ハイドロサルファイト塩、硫
酸水素塩等の酸化防止剤及び安定化剤、コラーゲン加水
分解物、ケラチン加水分解物、シルクプロテイン加水分
解物、エラスチン加水分解物、大豆蛋白加水分解物等の
蛋白質加水分解物及びこれらの四級化物を配合すること
も可能である。また、乳化剤として、他の両親媒性物質
や、界面活性剤を用いることも可能である。
【0070】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸
部分エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体
等のポリオキシエチレン系界面活性剤、オクチルポリグ
リコシド等のアルキルポリグリコシド類、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル等
のポリグリセリン系界面活性剤、マルチトールヒドロキ
シアルキルエーテル等の糖アルコールヒドロキシアルキ
ルエーテル類、脂肪酸ジエタールアミド等が挙げられ、
高級脂肪酸塩類、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、リ
ン酸エステル類、アルキル硫酸塩類、アルキル硫酸エス
テル塩類、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩
類等のアニオン性界面活性剤、アミノ酸類、アルキルト
リメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニ
ウム塩、アルキルジメチルアミンオキサイド等のカチオ
ン性界面活性剤等を適宜併用できる。
【0071】更に、例えば、エタノール、ブタノール、
プロパノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール
等の低級アルコール類、2−エチルヘキシルアルコー
ル、2−ヘキシルデシルアルコール、2−デシルテトラ
デシルアルコール、イソステアリルアルコール、セトス
テアリルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリル
アルコール、セチルアルコール等の高級アルコール類等
を配合することができる。また、金属イオン封鎖剤及び
防腐剤として、ヒドロキシエタンジホスホン酸塩類、フ
ェナセチン、EDTA及びその塩、パラベン類、スズ酸
塩類等が挙げられ、高分子化合物としては、ポリ(ジメ
チルアリルアンモニウムハライド)型カチオン性高分
子、ポリエチレングリコール、エピクロルヒドリン、プ
ロピレンアミン及び牛脂脂肪酸より得られるタロイルア
ミンの縮合生成物型であるカチオン性高分子、ポリエチ
レングリコール、エピクロルヒドリン、プロピレンアミ
ン及びヤシ油脂肪酸より得られるココイルアミンの縮合
生成物型であるカチオン性高分子、ビニルピロリドン、
ジメチルアミノメタアクリレート共重合体型カチオン性
高分子、第4級窒素含有セルロースエーテル型カチオン
性高分子類等が挙げられる。
【0072】また、ラウリン酸ジエタノールアミド、カ
ルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマ
ー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、メチルセルロース、キサンタンガム、カラ
ギーナン、アルギン酸塩、ペクチン、フェーセラン、ア
ラビアガム、ガツチガム、カラヤガム、トラガントガ
ム、カンテン末、ベントナイト、架橋性ポリアクリル酸
塩等の増粘剤を配合することも可能である。
【0073】更に、本発明においては、塩酸、硫酸、硝
酸、燐酸、ピロリン酸、酢酸、乳酸、クエン酸、コハク
酸、酒石酸、リンゴ酸、レブリン酸、およびこられのナ
トリウム、カリウム、アンモニウム塩等のpH調製剤、
色素、香料等を配合することも好ましく用いられる。
【0074】本発明の染毛剤組成物は、1剤型、あるい
は酸化染料を含む第1剤と酸化剤を含む第2剤からなる
2剤型、あるいはそれ以上の多剤型のいずれであっても
よく、例えば液状物、クリーム状物、ゲル状物等、ケラ
チン繊維の特にヒトの毛髪の染色を行うのに適する他の
あらゆる状態で供することが可能である。また、保存時
に粉体で使用時に水を加えることにより液状物、クリー
ム状物、ゲル状物等となることも好ましい。また、この
組成物は推進剤の存在下でエアゾル容器中に包装される
ことも好ましい。
【0075】
【実施例】以下に本発明を実施例により、更に詳細に説
明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0076】 実施例1 (試料 No.1) 重量% 硫酸p−トルエンジアミン 10.0 p−アミノフェノール 3.0 5−アミノ−2−メチルフェノール 1.0 レゾルシン 2.0 過炭酸ナトリウム 40.0 リン酸一水素アンモニウム 15.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0 エデト酸二ナトリウム 0.2 キサンタンガム 6.5 カルボキシメチルセルロースナトリウム 20.0 香料 0.3 上記試料の硫酸p−トルエンジアミンを等モルの(表−
1)に示した化合物に置き換える以外は、全く同様にし
て試料 No.2〜12を調製した。
【0077】
【化18】
【0078】(染色性、耐洗浄性試験) 1.染色性の評価 試料 No.1〜12について各々20gに水80mlを加え
て混合し、染毛剤塗布液を調製した。この塗布液を白髪
混じりの人毛毛束に塗布し、室温で30分間放置した
後、洗浄した。染毛した人毛毛束を肉眼で観察し、染色
性を以下の基準で評価した。 ◎:自然な黒褐色に染まり、白髪をほぼ完全にカバーし
いてる ○:自然な黒褐色に染まるが、白髪が若干見られる △:褐色に染まり、やや白髪が目立つ ×:淡褐色に染まり、白髪が目立つ 2.耐洗浄性の評価 上記にて染色性評価を行った後、毛束を2等分し、一方
を市販シャンプー液に浸して10回手もみ洗いした後、
乾燥した。これを10回繰り返し、シャンプーの前後の
毛束を並べて肉眼で比較し、耐洗浄性を以下の基準で評
価した。 ◎:全く褪色しない ○:かすかに褪色する △:褪色がはっきりわかる ×:褪色が著しい (伸展性・塗布性、均染性試験)試料1〜12を用いて
10人のパネラーの頭髪を染毛処理し、染毛時の伸展性
・塗布性及び均染性を以下の基準で評価した。 3.伸展性・塗布性 ◎:伸びが極めて良好で塗布しやすい ○:伸びが良好で塗布しやすい △:伸びがあまり良くなく、塗布しにくい ×:伸びが悪く、塗布にムラができる 4.均染性 ◎:均一に染まった ○:殆ど均一に染まった △:染まり具合にややムラができた ×:はっきりと染めムラができた
【0079】
【表1】
【0080】得られた結果をまとめて(表−1)に示
す。(表−1)より本発明の化合物は染色性が良好で伸
展性・塗布性・均染性に非常にすぐれ、更に耐洗浄性も
良好であることがわかる。これらの結果は本発明者によ
り初めて見出されたことであって、従来の技術からは到
底予想できるものではない。
【0081】 実施例2 重量% 例示化合物(A−7) 25.0 p−アミノフェノール 4.0 硫酸m−フェニレンジアミン 0.5 レゾルシン 3.0 2−ニトロ−p−フェニレンジアミン 1.0 過ホウ酸ナトリウム 30.0 ラウリル硫酸ナトリウム 8.0 ヒドロキシエチルセルロース・ヒドロキシプロピル トリメチルアンモニウムクロリドエーテル 2.0 エデト酸 0.2 キサンタンガム 6.0 ヒドロキシエチルセルロース 20.0 香料 0.3 上記粉末組成物30gに水100mlを加えて混合し、染
毛剤塗布液を調製した。この塗布液を白髪混じりの人毛
毛束に塗布し、室温で20分間放置後洗浄した。結果
は、毛束は自然な黒褐色に染まって白髪をほぼ完全にカ
バーし、耐洗浄性も良好であった。また60℃、2週間
経過後の安定性も良好であった。
【0082】実施例3 実施例2の例示化合物(A−7)を等モルの例示化合物
(A−3)、(A−6)、(A−18)、(A−2
4)、(A−33)に置き換える以外は全く同様にして
染毛剤組成物を調製し、実施例2と同様に試験したとこ
ろ、染色性、耐洗浄性が良好であった。
【0083】実施例4 実施例2の例示化合物(A−7)を等モルの例示化合物
(A−21)、(A−29)、(A−31)、(A−3
2)、(A−34)、(A−36)に置き換える以外は
全く同様にして染毛剤組成物を調製し、実施例2と同様
に試験したところ、染色性、耐洗浄性が良好で、しかも
頭皮に対して刺激のない安全な染毛剤組成物であった。
【0084】
【発明の効果】本発明により染色性、が良好で、染毛処
理の際に伸展性・塗布性、均染性に優れ、更に耐洗浄性
の良好な染毛剤組成物を得ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 一般式(I)において、式中R11は置換基を表わし、
は0または1〜4の整数を表わす。nが2以上の
場合、R11は同一でも異なっていてもよく、また互い
に環を形成してもよい。Aは酸根、すなわちA−H
は酸を表わし、mは0または正の整数を表わす。一般
式(II)において、R21は水素原子、アルキル基、
アリール基またはヘテロ環基を表わし、R22は置換基
を表わし、nは0または1〜4の整数を表わす。n
が2以上の場合、R22は同一でも異なっていてもよ
く、また互いに環を形成していても良い。また、R21
とR22が互いに環を形成することはない。Aは酸
根、すなわちA−Hは酸を表わし、mは0または正
の整数を表わす。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【化2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【化12】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I)または(II)で表わ
    される化合物の少なくとも1種を配合することを特徴と
    する染毛剤組成物。 【化1】 一般式(I)において、式中R11は置換基を表わし、n
    1 は0または1〜4の整数を表わす。n1 が2以上の場
    合、R11は同一でも異なっていてもよく、また互いに環
    を形成してもよい。A1 は酸根、すなわちA1 −Hは酸
    を表わし、m1は0または正の整数を表わす。一般式(I
    I)において、R21は水素原子、アルキル基、アリール
    基またはヘテロ環基を表わし、R22は置換基を表わし、
    2 は0または1〜4の整数を表わす。n2 が2以上の
    場合、R22は同一でも異なっていてもよく、また互いに
    環を形成していても良い。また、R21とR22が互いに環
    を形成することはない。A2 は酸根、すなわちA2 −H
    は酸を表わし、m2 は0または正の整数を表わす。
JP32812997A 1997-11-28 1997-11-28 アニリン化合物を配合する染毛剤組成物 Pending JPH11158046A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2805737A1 (fr) * 2000-03-06 2001-09-07 Oreal Composition de teinture d'oxydation des fibres keratiniques et procede de teinture mettant en oeuvre cette composition
JPWO2015052757A1 (ja) * 2013-10-07 2017-03-09 ホーユー株式会社 粉末染毛剤組成物

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WO2001066071A1 (fr) * 2000-03-06 2001-09-13 L'oreal Compositions de teinture d'oxydation des fibres keratiniques et procede de teinture mettant en oeuvre cette composition
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