JPH11157784A - 巻取り装置 - Google Patents

巻取り装置

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JPH11157784A
JPH11157784A JP32325197A JP32325197A JPH11157784A JP H11157784 A JPH11157784 A JP H11157784A JP 32325197 A JP32325197 A JP 32325197A JP 32325197 A JP32325197 A JP 32325197A JP H11157784 A JPH11157784 A JP H11157784A
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cable
pulley
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winding
wound
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JP32325197A
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Inventor
Noriyoshi Aramaki
紀好 荒巻
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ARAMAKI TECHNICA KK
Original Assignee
ARAMAKI TECHNICA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルのプーリへの乱巻の発生を防止して
整列巻きを維持する。 【解決手段】 プーリ11側に当接する曲面形状を有
し、プーリ11に巻取られるケーブル8をプーリ11に
対し押さえつけて整列巻きにする押え部材23と、押え
部材23をプーリ11側に押さえつける方向に付勢する
付勢手段(24、25、26)を備える。ケーブル8の
巻取りに際して、押え部材23でケーブル8をプーリ1
1に対して押さえつけると、押え部材23とプーリ11
の間でケーブル8が整列巻きできる。このとき、プーリ
11の外周でケーブル8が押え部材23の曲面形状部に
局部的に接触するので、接触部分の抵抗が少なく、円滑
に整列巻きできる。さらに、ケーブル8が長く巻き取ら
れるにつれ、ケーブル8の巻取り径が大きくなっても、
コイルスプリング24が縮むので、常に押え部材23が
ケーブル8の最表層に当接して付勢され、連続的に整列
巻きできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルの巻取り
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プーリを回転させることにより、プーリ
につながれたケーブルを巻取る巻き取り装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】巻取り装置において、
巻取りを行う場合に、ケーブルが整列に巻かれない、乱
巻が発生する場合があり、例えば、ケーブルがプーリの
幅一杯に整列する以前にケーブルが重なったり、あるい
は、緩みが生じたりすることがある。このため、例え
ば、荷物を複数のケーブルを用いて吊し、そのケーブル
を各々プーリに巻取ることによって荷物を上昇させるよ
うな場合において、ケーブル同士の同調が得られず、荷
物を水平に保って上昇させることができない等の問題が
生じてしまうことがある。
【0004】また、例えば、ケーブルをプーリに巻取る
ような場合においても、乱巻がある場合、高い張力で巻
かれているケーブルの重なりや、緩みが瞬時にとれるこ
とがある。
【0005】そこで、本発明の目的は、ケーブルのプー
リへの乱巻の発生を防止して整列巻きを維持する巻取り
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、巻取り装置において、プーリに
巻取られるケーブルを、プーリに対し押さえつけて、整
列巻きにする押え部材を備えたことを特徴としている。
【0007】ここで、押え部材は、例えば、樹脂製のも
のが挙げられるが、その他にも、例えば、木製や、金属
製のものなど、ケーブルを押さえつけるのに必要な強度
を有するものならば、材質、形状等を問わない。そし
て、ケーブルの径やケーブルにかかる張力によって、そ
れぞれ適当な強度、あるいは適当な硬度を有する材質
の、適当な形状の押え部材を使用すれば良い。
【0008】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、この押え部材でケーブルをプーリに対し押さえつけ
ると、プーリの回転に伴って、押え部材との間でケーブ
ルがプーリに対し、横隣に順次巻かれて行って、ケーブ
ルが整列巻きにされるので、例えば、ケーブルがプーリ
の幅一杯に整列する以前にケーブルが重なったりせず、
また、緩みが生じたりなどの乱巻が生じたりすることが
ない。
【0009】そして、請求項2記載の発明は、請求項1
記載の押え部材であって、この押え部材が、前記プーリ
側に当接する曲面形状を有することを特徴としている。
形状としては、例えば、円柱を縦に半分に切ったような
形状や、円柱型のものが挙げられるが、前記プーリ側に
当接する曲面形状を有するものならば何でもよい。
【0010】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、プーリの外周において、押え部材が局部的にケーブ
ルに接するため、ケーブルと押え部材との間の抵抗が少
なく、より円滑に整列巻きできる。なお、前記円柱型の
押え部材の場合、その中心軸を軸に、回動することがで
き、ケーブルとプーリの抵抗をさらに低減することがで
きる。
【0011】そして、請求項3記載の発明は、請求項1
または2記載の押え部材と、この押え部材を前記プーリ
側に押さえつける方向に付勢する、付勢手段とを備えた
ことを特徴としている。付勢手段としては、例えば、コ
イルスプリングが挙げられるが、押え部材をプーリ側に
押さえつける方向に付勢することができるものであれ
ば、形状、材質、構造等を問わず、例えば、磁力の斥力
によって付勢する手段や、何等かの電動の装置を用いて
も良い。
【0012】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、ケーブルがプーリに長く巻き取られるにつれ、ケー
ブルの巻き取り径が大きくなるとき、それに伴って、コ
イルスプリングが縮むので、常に押え部材がケーブルの
最表層に当接して付勢され、連続的に整列巻きできる。
【0013】そして、請求項4記載の発明は、巻取り装
置において、プーリに巻取られるケーブルを誘導して、
プーリに対するケーブルの巻取り角度を可変とすること
により、ケーブルを整列巻きにする誘導部材を備えたこ
とを特徴としている。
【0014】この誘導部材は、例えば、樹脂製のものが
挙げられるが、その他にも、例えば、木製や、金属製の
ものなど、ケーブルを誘導するのに必要な強度を有する
ものならば、材質は問わない。また、プーリに対するケ
ーブルの巻取り角度を可変とできるものならば、形状は
問わない。
【0015】このように、請求項4記載の発明によれ
ば、ケーブルがプーリに巻取られる手前で、ケーブルが
屈曲するように誘導部材を当接させると、プーリの回転
に伴って、ケーブルのプーリに巻取られつつある部分が
プーリの幅方向に漸次移動するのに従い、誘導部材に対
するケーブルの当接部も、誘導部材の表面上をプーリの
幅方向に漸次僅かに移動して、ケーブルのプーリに対す
る巻取り角度を円滑に変化でき、常にケーブルが整列巻
きに適した経路をとるので、ケーブルをプーリに整列巻
きできる。
【0016】そして、請求項5記載の発明は、請求項4
記載の誘導部材であって、この誘導部材は、前記ケーブ
ルを誘導する外周部が両端部に対して中央部の径を徐々
に大きくした形状の少なくとも一部を有する形状である
ことを特徴としている。
【0017】この誘導部材は、例えば、前記ケーブルを
誘導する外周部が、たいこ型のものが挙げられるが、中
央部の径を両端部に対して徐々に大きくした形状の少な
くとも一部を有する形状であるものならばなんでもよ
い。
【0018】このように、請求項5記載の発明によれ
ば、プーリの回転に伴って、誘導部材の外周部とケーブ
ルとの当接部も、漸次誘導部材の外周上の中央側の大径
部から両端側の小径部を移動し、より円滑に整列巻きで
きる。
【0019】そして、請求項6記載の発明は、請求項4
または請求項5記載の誘導部材と、この誘導部材を、ケ
ーブルに押しつける方向に付勢する、付勢手段とを備え
たことを特徴としている。付勢手段としては、例えば、
コイルスプリングが挙げられるが、誘導部材をケーブル
に押しつける方向に付勢することができるものであれ
ば、形状、材質、構造等を問わず、例えば、磁力の引力
によって付勢する手段や、何等かの電動の装置を用いて
も良い。
【0020】このように、請求項6記載の発明によれ
ば、ケーブルがプーリに長く巻き取られるにつれ、ケー
ブルの巻き取り径が大きくなるとき、それに伴ってケー
ブルの経路面がプーリの径方向に移動するが、それに従
いコイルスプリングが伸縮するので、常に前記誘導部材
がケーブルの動きに追従してケーブルに対して付勢さ
れ、連続的に整列巻きできる。
【0021】そして、請求項7記載の発明は、請求項4
から請求項6のいずれかに記載の誘導部材であって、こ
の誘導部材が、回動自在であることを特徴としている。
回動手段としては、例えば、誘導部材に中心軸を通し
て、回動自在とする手段が挙げられるが、誘導部材を回
動自在にできる手段であれば何でもよく、構造等、どの
ようにしてもよい。
【0022】このように、請求項7記載の発明によれ
ば、誘導部材とケーブルの間の抵抗が大幅に低減される
ため、より円滑に整列巻きできる。
【0023】そして、請求項8記載の発明は、請求項4
から請求項6のいずれかに記載の誘導部材と、この誘導
部材を支持する、揺動自在な支持部材とを備えたことを
特徴としている。
【0024】この支持部材は、例えば、樹脂製で直方体
の板型のものが挙げられるが、その他にも、例えば、木
製や、金属製のものなど、前記誘導部材を支持でき、そ
の揺動半径を保つのに必要な強度を有するものならば、
材質、形状を問わない。そして、ケーブルの径やケーブ
ルにかかる張力あるいは前記誘導部材の重量や大きさな
どによって、それぞれ適当な強度、あるいは適当な硬度
を有する材質の、適当な形状の支持部材を使用すれば良
い。
【0025】このように、請求項8記載の発明によれ
ば、ケーブルの巻取り径が変化しても、誘導部材を固定
した支持部材の揺動により、誘導部材をケーブルに当接
させることが可能となる。また、作りが簡素なためコス
トを低く抑えることができ、小型・軽量化も実現でき
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る巻取り装置
の実施の各形態例を図1から図14に基づいて具体的に
説明する。
【0027】<第1の実施の形態例>先ず、図1は、本
発明に係る巻取り装置を備えた昇降装置を用いて設置す
る第1の適用例としての、ボール型街路灯を示す斜視図
で、図2はその街路灯の設置動作を示したものである。
これらの、図1および図2において、1は街路柱、2は
腕部、3は傘部、4はボール型街路灯、5は昇降フレー
ム、6高所固定部、7は昇降装置本体部、8はワイヤケ
ーブル、17は上部フレームである。この適用例は、図
示のように、街路柱1の上部から伸びた腕部2の先端部
に備えた傘部3の内部に、高所固定部6の上部フレーム
17を取り付けて固定する一方、この上部フレーム17
からケーブル8を介して吊り下げられる昇降装置本体部
7の昇降フレーム5の下面に、ボール型街路灯4を取り
付けて固定したものである。従って、据え付け作業の際
には、街路柱1上部の腕部2に備えた傘部3に、小さく
て軽い高所固定部6(上部フレーム17)を固定するだ
けでよく、地上において、昇降装置本体部1(昇降フレ
ーム5)の下面に、ボール型街路灯4を取り付けた後、
昇降装置本体部7の上昇によりボール型街路灯4を街路
柱1に設置できるため、街路柱設置作業を簡素化でき
る。そして、街路柱設置後において、定期点検や故障発
生等のメンテナンス作業の際には、昇降装置本体部7を
降下させることにより、地上において、昇降装置本体部
7を含めて、ボール型街路灯4を容易にメンテナンス作
業できる。
【0028】次に、図3は本発明を適用した第1の実施
の形態例としての巻取り装置を備えた昇降装置の構成を
示す一部破断の正面図で、図4はその昇降装置を上方か
ら見た一部破断の平面図であり、図5は図3の矢印L方
向から見た一部破断の側面図である。これらの図3から
図5において、9は電動モータ(動力源)、10は減速
機、11は駆動プーリ、12はモータブラケット、13
はブラケット、14は可動プーリ、15,16,18,1
9は中間プーリ、20はブラケット、21はロックレバ
ー(ロック部材)、22は形状記憶合金製バネ部材であ
る。この昇降装置は、図示のように、昇降フレーム5と
高所固定部6とに分割されている。
【0029】先ず、昇降装置本体部7は、ほぼ箱形の昇
降フレーム5の内部の中央部に、左右一対のモータブラ
ケット12を介して、動力源である電動モータ9を搭載
している。この電動モータ9の出力軸の左右には、歯車
機構による減速機10を介して駆動プーリ11がそれぞ
れ備えられている。これら左右の駆動プーリ11には、
ワイヤケーブル8の一端部が固定してそれぞれ巻き付け
られており、その各々のワイヤケーブル8の他端部は、
昇降フレーム5の一方の対角線上に位置する隅部上にそ
れぞれ固定されている。そして、2本のワイヤケーブル
8の各々は、昇降フレーム5の他方の対角線上に位置す
る隅部上に起設されたブラケット13に各々軸受支持し
た、軸上を移動する乱巻防止プーリ14に掛けてそれぞ
れ上方へ伸び、さらに、中間プーリ15に掛けて上方へ
伸び、後述するように、高所固定部6の各々の中間プー
リ18,19にそれぞれ掛けられてから下方において、
再び、昇降フレーム5の各々の中間プーリ16にそれぞ
れ掛けられている。
【0030】また、高所固定部6は、ほぼ箱形の上部フ
レーム17の内部の左右下に、前後一対ずつの中間プー
リ18,19をそれぞれ備えて、その各々の中間プーリ
18,19に、前述したように、ワイヤケーブル8がそ
れぞれ掛けられている。そして、昇降フレーム5には、
前記一方の対角線上に位置する隅部に突設したブラケッ
ト20に、上方に突出する一対のロック部材であるロッ
クレバー21がそれぞれ設けられている。この一対のロ
ックレバー21は、各々の形状記憶合金製バネ部材22
の引張力によって、常時はロック方向にそれぞれ付勢さ
れており、また、ロック解除手段としての図示しない加
熱手段により各々の形状記憶合金製バネ部材22が所定
温度に同時加熱されると、各々の形状記憶合金製バネ部
材22が同時に伸びて、ロック解除状態となる。
【0031】この昇降装置による据付作業の際には、ワ
イヤケーブル8を最大に伸ばした状態にして、高所固定
部6を、その上部フレーム17を足場や高所作業車を用
いて高所に取り付けることにより固定しておく。その
後、地上等の低所に置いた状態の昇降装置本体部5の電
動モータ9を無線による遠隔操作でonさせることで、
減速機10を介して駆動プーリ11を低速回転させるこ
とで、駆動プーリ11にワイヤケーブル8を巻取って昇
降フレーム5をゆっくりと上昇させる。
【0032】そして、固定状態の上部フレーム17の位
置に昇降フレーム5が達すると、上限リミットスイッチ
のonで電動モータ9による上昇駆動が停止されるとと
もに、上部フレーム17の直径方向に対向して設けた一
対のロックレバー21が、昇降フレーム5に設けた図示
しない一対のロック溝に各々係合して、上部フレーム1
7に昇降フレーム5が固定状態となる。この時、昇降フ
レーム5に設けた図示しない電極が固定側の上部フレー
ム17に設けた電極に接続状態となって、昇降フレーム
5に装着する電気機器への電力供給状態となる。
【0033】また、この昇降装置に適用した電動モータ
9は、ブレーキをもたないため、メンテナンス等の目的
で、巻取り装置からワイヤケーブル8を繰り出して昇降
装置本体部7を降下させる場合には、昇降装置本体部7
の形状記憶合金製バネ部材22を図示しない加熱手段に
より同時に加熱して、前記ロックレバー21のロック状
態を解除するだけで、昇降装置本体7の自重によって降
下させることができる。ここで、ロックレバー21をロ
ック解除動作する加熱手段の操作については、昇降装置
本体部7の内部に図示しない受信機を搭載して、前記発
信機による下降動作を指令する電波の受信により図示し
ない電熱体の発熱動作を無線による遠隔操作で行う。
【0034】次に、図6はワイヤケーブル8を駆動プー
リ11に対して押さえつける押え部27の拡大図で、図
7は樹脂製の押え部材23の拡大斜視図である。図6に
おいて、24は圧縮型のコイルスプリング、25はナッ
ト、26はブラケットである。押え部材23は軸部23
aを有し、この軸部23aを圧縮型のコイルスプリング
24に通して、ナット25によりブラケット26に固定
されている。押え部材23は、図示のように、円柱を縦
に半分に切ったような形状を有し、駆動プーリ11に対
してワイヤケーブル8を押さえつける曲面形状部は、駆
動プーリ11の内幅を覆い、かつ、駆動プーリ11が抵
抗なく回動するような幅を有する。
【0035】さらに、図8は図5における、押え部2
7、駆動プーリ11、可動プーリ14および中間プーリ
15の拡大図である。押え部27は、図8のように、ワ
イヤケーブル8が駆動プーリ11に掛かった後、1周す
る前の任意の位置で、押え部材23がワイヤケーブル8
を、駆動プーリ11に対して押さえつけるべく、押え部
材23の曲面形状部をワイヤケーブル8に当接させて設
置する。従って、押え部27の位置は、可動プーリから
駆動プーリまでのワイヤケーブル8の経路を邪魔しない
位置で、押え部27のワイヤケーブル8に対する付勢効
果を得られる位置ならば、任意である。
【0036】この巻取り機の巻取り動作において、ワイ
ヤケーブル8の駆動プーリ11に巻かれつつある部分
は、圧縮型のコイルスプリング24により駆動プーリ1
1側に付勢された押え部材23により、駆動プーリ11
に対して押さえつけられることにより、ワイヤケーブル
8の1回転前に巻かれた部分の隣に、駆動プーリ11が
1回転するごとに、順次整列に巻かれて行く。さらに、
ワイヤケーブル8が駆動プーリ11の幅一杯に整列した
後は、次の段に、逆方向に向けて整列して行き、以後は
所定長までワイヤケーブル8が駆動プーリ11に巻取ら
れるまで整列巻きを続ける。
【0037】ここで、押え部材23は、駆動プーリ11
側に当接する曲面形状を有するので、押え部材23はワ
イヤケーブル8と局部的に接触し、押え部材23とワイ
ヤケーブル8の間の抵抗を最小限に抑えることができ、
従って、前記整列巻き動作を円滑に行うことができる。
【0038】また、ワイヤケーブル8が駆動プーリ11
に長く巻取られるにつれ、ワイヤケーブル8の巻き取り
径が大きくなっていくが、それに伴って、圧縮型のコイ
ルスプリング24が縮むことにより、常に押え部材23
がワイヤケーブル8の最表層に当接することとなり、連
続的に整列巻きを行うことができる。
【0039】以上のように、巻取り装置に押え部材を2
3を備えることにより、常に2本のワイヤケーブル8の
巻き取り距離を同一にして、従って、常に昇降フレーム
5を、固定状態の上部フレーム17に対して、平行に保
って昇降フレーム5を上昇させることができる。
【0040】なお、本実施の形態例では押え部材を樹脂
製としたが、ワイヤケーブルを駆動プーリ側に付勢する
のに必要な強度を有するものなら何でもよい。また、押
え部材を円柱を縦に半分に切断したような形状とした
が、例えば、円柱型で、その側面をワイヤケーブルに当
接させ、その中心軸を軸に回動しながらワイヤケーブル
を駆動プーリ側に押さえつける方向に作用するようなも
のでもよい。その場合、ワイヤケーブルと押え部材の間
の抵抗をさらに低減できる。さらに、付勢手段として
は、圧縮型のコイルスプリングを適用したが、例えば、
ねじりバネや、磁力の斥力、あるいは何らかの電動の装
置を適用するなど、ワイヤケーブルを駆動プーリ側に押
し付けるように押え部材を付勢できるものならば、材
質、形状、構造等何でもよい。そして、付勢力を作用さ
せる位置としては、押え部材に対して、駆動プーリと反
対側に設置した圧縮型のコイルスプリングで押え部材を
後押しするような位置としたが、例えば、押え部材に対
して駆動プーリと同じ側に設置された引張型のコイルス
プリングで引張るようにするなど、押え部材を駆動プー
リ側に付勢できればどこでもよい。
【0041】<第2の実施の形態例>第2の実施の形態
例においては、第1の実施の形態例と同じく、本発明に
係る巻取り装置を備えた昇降装置を用いて設置する、ボ
ール型街路灯を適用例とするため、図1、図2、図3、
図4は、第1の実施の形態例と共通である。従って、こ
の昇降装置の昇降動作も、第1の実施の形態例と同様で
あるので、本実施の形態例の巻取り動作に係る項目に限
定した説明を、以下に行う。先ず、図9は、図5と同じ
く、図3の矢印L方向から見た一部破断の側面図であ
る。ただし、28はワイヤケーブル8を誘導して駆動プ
ーリ11に対するワイヤケーブル8の巻取り角度を可変
とする樹脂製の誘導部材、32は誘導部材28を含む誘
導部である。そして、図10は、図9における駆動プー
リ11、ワイヤケーブル8、誘導部32の斜視図であ
る。また、図11は、図10の矢印A方向から見た正面
図である。さらに、図12は、引張型のコイルスプリン
グ33による誘導部材28への付勢作用を説明するため
の正面図である。これらの図10から図12において、
28aは誘導部材28の中心軸、29はブラケット、3
0は長穴、31はナット、33は誘導部材28をケーブ
ルに対して付勢するための引張型のコイルスプリング、
33aは引張型のコイルスプリング33の一端を固定す
るためのボルトである。
【0042】ここで、誘導部材28は、中心軸28aを
軸に回動可能であり、ワイヤケーブル8を誘導する外周
部は、中央部の径を両端部に対して徐々に大きくした、
たいこ型の曲面形状になっている。
【0043】次に、誘導部材28、コイルスプリング受
け部材33b、両ブラケット29の長穴30にともに通
した中心軸28aを、長穴30の範囲内で上下動自在に
ブラケット29の両側面からナット31で抜け止めす
る。さらに、両ブラケット29の長穴30の鉛直上方に
設けた図示しない丸穴に、ボルト33aのネジ部を誘導
部32の内側にしてそれぞれ固定する。そして、図12
のように、引張型のコイルスプリング33の一端を両ボ
ルト33aのネジ部に固定する。さらに、両引張型のコ
イルスプリング33のもう一端は、中心軸28aの誘導
部材28と両ブラケット29の間の部分にそれぞれ固定
する。そして、誘導部材28の位置は、可動プーリ14
から駆動プーリ11までの間のワイヤケーブル8の経路
において、ワイヤケーブル8を屈曲させるようにワイヤ
ケーブル8に当接するようにする。そして、上記の条件
を満たす位置でブラケット29を昇降フレーム5に固定
する。これにより、誘導部材28、中心軸28a、ナッ
ト31が一体となって、引張型のコイルスプリング33
の伸縮に伴って昇降フレーム5に対して上下動する。ま
た、可動プーリ14は、ワイヤケーブル8が誘導部材2
8に向かう手前で掛かるような位置に、回動可能なよう
にブラケット29で挟持する。なお、引張型のコイルス
プリング33の長さとしては、ワイヤケーブル8が誘導
部材28に当接しないようにしたときには、中心軸28
aが長穴30の上端部に当接するようなものを用いる。
【0044】次に、この巻取り装置による巻取り動作に
ついて説明する。可動プーリ14から駆動プーリ11に
向かうワイヤケーブル8は、その中途において誘導部材
28の曲面外周部に当接して屈曲し、駆動プーリ11に
巻かれていく。このとき、駆動プーリ11にワイヤケー
ブル8が巻かれるにつれ、ワイヤケーブル8の駆動プー
リ11に巻かれつつある部分が、駆動プーリ11の幅の
範囲内で、漸次移動していくが、ここで、誘導部材28
のワイヤケーブル8に当接する外周部が、中央部の径を
両端部に対して徐々に大きくした、たいこ型の曲面形状
を有するために、ワイヤケーブル8は以下のような経路
をとる。
【0045】ワイヤケーブル8の駆動プーリ11に巻
かれつつある部分が駆動プーリ11のプーリ幅の右端部
にある時は、ワイヤケーブル8は、誘導部材28の外周
部上面の右端部の小径部分よりに当接して、駆動プーリ
11に向かうという、垂直方向の屈曲に加えて、水平方
向の屈曲がある、可動プーリ14から見て右上外廻りの
径路をとる。前記巻かれつつある部分が駆動プーリ1
1のプーリ幅の中央部にある時は、ワイヤケーブル8
は、誘導部材28の外周部上面の中央部の大径部分に当
接して、駆動プーリ11に向かうという、垂直方向の屈
曲があるのみで、水平方向の屈曲はない、可動プーリ1
4から見て上外廻りの経路をとる。前記巻かれつつあ
る部分が駆動プーリ11のプーリ幅の左端部にある時
は、ワイヤケーブル8は、誘導部材28の外周部上面の
左端部の小径部分よりに当接して、駆動プーリ11に向
かうという、垂直方向の屈曲に加えて、水平方向の屈曲
がある、可動プーリ14から見て左上外廻りの径路をと
る。また、〜の中間の状態のときは、ワイヤケーブ
ル8の駆動プーリ11に巻かれつつある部分と、ワイヤ
ケーブル8と誘導部材28の当接部分は、それぞれ上記
〜の状態の中間の位置を漸次移動する。そして、
〜の中間の状態のときは、ワイヤケーブル8の駆動プ
ーリ11に巻かれつつある部分と、ワイヤケーブル8と
誘導部材28の当接部分は、それぞれ上記〜の状態
の中間の位置を漸次移動する。
【0046】以上のように、誘導部材28により、駆動
プーリ11に巻取られるワイヤケーブル8を誘導して、
駆動プーリ11に対するワイヤケーブル8の巻取り角度
を変化させることにより、ワイヤケーブル8の駆動プー
リ11に対する巻取り角度は、ワイヤケーブル8の駆動
プーリ11への整列の方向とほぼ同じの、整列巻きに適
した角度となる。よって、ワイヤケーブル8の駆動プー
リ11に巻かれつつある部分は、ワイヤケーブル8の1
回転前に巻かれた部分の隣に、駆動プーリ11が1回転
するごとに、順次整列に巻かれて行く。さらに、ワイヤ
ケーブル8が駆動プーリ11の幅一杯に整列した後は、
次の段に、逆方向に向けて整列して行き、以後は所定長
までワイヤケーブル8が駆動プーリ11に巻き取られる
まで整列巻きを続ける。
【0047】ここで、ワイヤケーブル8が駆動プーリ1
1に長く巻き取られるにつれ、ワイヤケーブル8の巻き
取り径が大きくなるとき、それに伴ってワイヤケーブル
8の経路面が徐々に上方にシフトしていくが、それに従
い引張型のコイルスプリング33が縮むため、誘導部材
28、中心軸28a、ナット31が一体となって上方に
シフトしていき、常に誘導部材28がワイヤケーブル8
の動きに追従してワイヤケーブル8に対して付勢され、
連続的に整列巻きできる。
【0048】さらにこのとき、誘導部材28は、ワイヤ
ケーブル8との摩擦により、中心軸28aを軸にして、
ワイヤケーブル8の巻取り方向に回転する。従って、ワ
イヤケーブル8と、誘導部材28の間の抵抗を最小限に
抑えることができる。
【0049】また、ワイヤケーブル8と誘導部材28の
当接部分の具体的な位置は、可動プーリ14から駆動プ
ーリ11までの距離および駆動プーリ11の幅に依存
し、誘導部材28の具体的な上昇幅は、それに加えてワ
イヤケーブル8の張力に依存する。
【0050】以上のように、巻取り装置に誘導部材28
を備えることにより、常に2本のワイヤケーブル8の巻
き取り距離を同一にして、従って、常に昇降フレーム5
を、固定状態の上部フレーム17に対して、平行に保っ
て昇降フレーム5を上昇させることができる。
【0051】なお、本実施の形態例では、誘導部材が、
たいこ型のものを適用したが、ワイヤケーブルを誘導す
る外周部が両端部に対して中央部の径を徐々に大きくし
た形状の少なくとも一部を有する形状のものならばなん
でもよい。また、誘導部材の材質を樹脂製としたが、ワ
イヤケーブルを適当な付勢力で付勢するのに必要な強度
を有するものならば何でもよい。また、誘導部材をワイ
ヤケーブルに押しつける方向に付勢する付勢手段を適用
したが、付勢手段を持たず、誘導部材をブラケットに固
定したものでもよい。さらに、誘導部材は、ワイヤケー
ブルの駆動プーリへの巻取りに伴って回動するものを用
いるが、固定して用いても良い。また、誘導部材が、可
動プーリと一体型のものを適用したが、分離型のもので
も良い。また、ブラケットの、誘導部材支持用の穴を長
穴としたが、丸穴でも良い。また、誘導部材のワイヤケ
ーブルへの付勢手段を、引張型のコイルスプリングとし
たが、例えば、ねじりバネや、磁力の引力、あるいは何
らかの電動の装置を適用するなど、誘導部材をワイヤケ
ーブルに対して付勢する、付勢力を得られるものならば
材質、形状、構造等何でもよい。また、付勢力を作用さ
せる位置としては、中心軸をその鉛直上方に引っ張る位
置としたが、誘導部材をワイヤケーブルに対して付勢で
きる位置ならどこでもよい。従って、本実施の形態例で
は引張型のコイルスプリングの設置位置を両ブラケット
の内側としたが、外側でもよい。また、ワイヤケーブル
の誘導部材による屈曲方向を図示のように斜め上方とし
たが、例えば、斜め下方など、どちら向きでもよい。
【0052】<第3の実施の形態例>第3の実施の形態
例においては、第1、第2の実施の形態例と同じく、本
発明に係る巻取り装置を備えた昇降装置を用いて設置す
る、ボール型街路灯を適用例とするため、図1、図2、
図3、図4は、第1、第2の実施の形態例と共通であ
る。従って、この昇降装置の昇降動作も、第1、第2の
実施の形態例と同様であるので、本実施の形態例の巻取
り動作に係る項目に限定した説明を、以下に行う。
【0053】先ず、図13は、図5、図9と同じく、図
3の矢印L方向から見た一部破断の側面図である。ただ
し、34はワイヤケーブル8を誘導して駆動プーリ11
に対するワイヤケーブル8の巻取り角度を可変とする樹
脂製の誘導部材、35は誘導部材を支持する樹脂製の支
持部材、39は誘導部材34を含む誘導部である。ま
た、図14は図15における誘導部39の拡大図であ
る。この図において、36はブラケット、37はブラケ
ット36を介してブラケット13側に誘導部材34を引
き寄せる引張型のコイルスプリング、38は支持部材3
5をブラケット13に固定し、その揺動の中心となる固
定ピンである。
【0054】ここで、誘導部材34は第2の実施例にお
ける、たいこ型の誘導部材28を中心軸に沿って半分に
切断したような形状を有し、支持部材35に固定されて
いる。また、支持部材35は、高さの小さい直方体の板
のような形状を有する。
【0055】支持部材35は、図示のようにその一端部
付近を固定ピン38でブラケット13の両側面から固定
し、もう一端部付近のワイヤケーブル8側の面に誘導部
材34を固定する。また、ブラケット36は誘導部材3
4の両側に固定する。従って、誘導部材34、支持部材
35、両ブラケット36は一体となって、固定ピン38
を支点として揺動自在となる。そして、引張型のコイル
スプリング37の一端はブラケット13に、もう一端は
ブラケット36にそれぞれ固定し、その引っ張り力によ
り誘導部材34の曲面外周部を、可動プーリ14から駆
動プーリ11に向かうワイヤケーブル8に対して、その
経路に垂直な方向に付勢するようになっているため、そ
の付勢力が作用している部分において、ワイヤケーブル
8は屈曲する。
【0056】次に、この巻取り装置による巻取り動作に
ついては、第2の実施の形態例における巻取り装置によ
る巻取り動作とほぼ同じであるので、その動作と異なる
点について説明する。
【0057】本実施の形態例における巻取り動作では、
前記ワイヤケーブル8の経路面の上方へのシフトにつれ
て、コイルスプリング37の引張力によって、支持部材
35は固定ピン40を支点にして誘導部材34が上昇す
る向きに徐々に回動する。そして、巻取り動作中常に誘
導部材34がワイヤケーブル8に対して付勢されること
になり、連続的に整列巻きできる。
【0058】以上のように、巻取り装置に誘導部材28
を備えることにより、常に2本のワイヤケーブル8の巻
き取り距離を同一にして、従って、常に昇降フレーム5
を、固定状態の上部フレーム17に対して、平行に保っ
て昇降フレーム5を上昇させることができる。
【0059】また、作りが簡素なためコストを低く抑え
ることができ、小型・軽量化も実現できる。
【0060】なお、本実施の形態例では、誘導部材が、
たいこをその中心軸に沿って半分に切断したような型の
ものを適用したが、ワイヤケーブルを誘導する外周部が
両端部に対して中央部の径を徐々に大きくした形状の少
なくとも一部を有していれば何でもよい。また、誘導部
材の材質を樹脂製としたが、ワイヤケーブルを適当な付
勢力で付勢するのに必要な強度を有するものならば何で
もよい。さらに、誘導部材は、支持部材に固定されたも
のを適用したが、支持部材に回動自在に取り付けて、ワ
イヤケーブルの駆動プーリへの巻取りに伴って回動する
第2の実施の形態例におけるようなものを適用しても良
い。また、支持部材は、樹脂製で、高さの小さい直方体
の板のような形状を有するものを適用したが、誘導部材
を支持でき、揺動によって誘導部材をワイヤケーブルに
対して付勢できるものならば材質、形状は問わない。そ
して、その付勢手段としては、引張型のコイルスプリン
グを適用したが、例えば、ねじりバネや、磁力の引力、
あるいは何らかの電動の装置を適用するなど、誘導部材
をワイヤケーブルに対して付勢する、付勢力を得られる
ものならば、材質、形状、構造等何でもよい。また、付
勢力を作用させる位置としては、誘導部材の両側のブラ
ケットを可動プーリの両側のブラケット側に引っ張る位
置としたが、例えば、支持部材を下側から上向きに付勢
するなど、誘導部材をワイヤケーブルに対して付勢でき
る位置ならどこでもよい。また、ワイヤケーブルの誘導
部材による屈曲方向を図示のように斜め上方としたが、
例えば、斜め下方など、どちら向きでもよい。
【0061】ところで、以上の第1、第2、第3の実施
の形態例では、街路灯、照明器具等の設置に用いられる
2本のケーブルを用いた昇降装置に適用した巻取り装置
としたが、第1、第2、第3の実施の形態例の巻取り装
置は、巻取り装置一般について適用可能である。なかで
も、以上の第1、第2、第3の実施の形態例で示したよ
うに、複数のプーリに同調させて、それぞれケーブルを
巻き付けるような場合に効果的である。
【0062】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る巻取り装置では、ケーブルをプーリに対して押さえつ
けて、整列巻きにする押え部材を設けたために、ケーブ
ルのプーリへの巻取りに際して、整列巻きが可能になる
ため、例えば、複数のプーリに各々ケーブルを巻取る様
な場合に同調して巻取ることができ、ケーブルの片吊り
などの問題を解消できる。
【0063】そして、請求項2記載の発明に係る巻取り
装置によれば、請求項1記載の発明により得られる効果
に加えて、前記押え部材が曲面形状を有し、押え部材が
局部的にケーブルに接するため、ケーブルと押え部材と
の間の抵抗が少なく、より円滑に整列巻きできるといっ
た利点が得られる。
【0064】さらに、請求項3記載の発明に係る巻取り
装置では、請求項1または2記載の発明により得られる
効果に加えて、前記押え部材を、押さえつける方向に付
勢する、付勢手段を備えたことにより、ケーブルがプー
リに長く巻取られるにつれ、ケーブルの巻取り径が大き
くなっても、それに伴って、常に押え部材がケーブルの
最表層に当接するように移動するため、連続的に整列巻
きできるといった利点が得られる。
【0065】また、請求項4記載の発明に係る巻取り装
置では、プーリに巻取られる前にケーブルに当接し、ケ
ーブルを誘導して、ケーブルのプーリに対する巻取り角
度を可変とする誘導部材を設けたことにより、ケーブル
のプーリへの巻取りに際して、整列巻きが可能になるた
め、例えば、複数のプーリに各々ケーブルを巻取る様な
場合に同調して巻取ることができ、ケーブルの片吊りな
どの問題を解消できる。
【0066】そして、請求項5記載の発明に係る巻取り
装置では、請求項4記載の発明により得られる効果に加
えて、前記誘導部材の、ケーブルを誘導する外周部が両
端部に対して中央部の径を徐々に大きくした形状を有す
るために、より円滑に整列巻きができるといった利点が
得られる。
【0067】そして、請求項6記載の発明に係る巻取り
装置では、請求項4または請求項5記載の発明により得
られる効果に加えて、前記誘導部材をケーブルに押しつ
ける方向に付勢する付勢手段を備えたことにより、ケー
ブルの巻取り径が大きくなるとき、ケーブルの経路面が
プーリの径方向に移動するが、それに従い常に誘導部材
がケーブルをケーブルの移動に追従してケーブルに対し
て付勢されるといった利点が得られる。
【0068】そして、請求項7記載の発明に係る巻取り
装置では、請求項4から請求項6のいずれかに記載の発
明により得られる効果に加えて、前記誘導部材が、その
軸に対して回動可能であるため、誘導部材とケーブルの
間の抵抗が大幅に低減されるため、より円滑に整列巻き
できる。
【0069】そして、請求項8記載の発明に係る巻取り
装置では、請求項4から請求項6のいずれかに記載の発
明により得られる効果に加えて、前記誘導部材を固定し
た、揺動自在な支持部材を備えたことにより、誘導部材
をケーブルに当接させることが可能となり、また、作り
が簡素なためコストを低く抑えることができ、小型・軽
量化も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巻取り装置を備えた昇降装置を用
いて設置する適用例としてのボール型街路灯を示す斜視
図である。
【図2】図1の街路灯の設置動作を示した斜視図であ
る。
【図3】本発明を適用した形態例としての昇降装置の構
成を示す一部破断の正面図である。
【図4】図3の昇降装置を上方から見た一部破断の平面
図である。
【図5】図3の矢印L方向から見た一部破断の側面図で
ある。
【図6】図5における押え部の拡大図である。
【図7】図5における押え部材の拡大斜視図である。
【図8】本発明を適用した第1の実施の形態例としての
巻取り装置の構成を示す側面図である。
【図9】図3の矢印L方向から見た一部破断の側面図で
ある。
【図10】本発明を適用した第2の実施の形態例として
の巻取り装置の構成を示す斜視図である。
【図11】図10の矢印A方向からみた正面図である。
【図12】バネ33による誘導部材28への付勢作用を
説明するための正面図である。
【図13】図3の矢印L方向から見た一部破断の側面図
である。
【図14】本発明を適用した第3の実施の形態例として
の巻取り装置の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 街路柱 2 腕部 3 傘部 4 ボール型街路灯 5 昇降フレーム 6 高所固定部 7 昇降装置本体部 8 ワイヤケーブル 9 電動モータ(動力源) 10 減速機 11 駆動プーリ 12 モータブラケット 13 ブラケット 14 可動プーリ 15 中間プーリ 16 中間プーリ 17 上部フレーム 18 中間プーリ 19 中間プーリ 20 ブラケット 21 ロックレバー 22 形状記憶合金製バネ部材 23 押え部材 23a 軸部 24 圧縮型のコイルスプリング 25 ナット 26 ブラケット 27 押え部 28 誘導部材 28a 中心軸 29 ブラケット 30 長穴 31 ナット 32 誘導部 33 引張型のコイルスプリング 33a ボルト 34 誘導部材 35 支持部材 36 ブラケット 37 引張型のコイルスプリング 38 固定ピン 39 誘導部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プーリに巻取られるケーブルを、プーリに
    対し押さえつけて、整列巻きにする押え部材を備えたこ
    とを特徴とする巻取り装置。
  2. 【請求項2】前記押え部材は、前記プーリ側に当接する
    曲面形状を有することを特徴とする請求項1記載の巻取
    り装置。
  3. 【請求項3】前記押え部材を前記プーリ側に押さえつけ
    る方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請
    求項1または2記載の巻取り装置。
  4. 【請求項4】プーリに巻取られるケーブルを誘導して、
    プーリに対するケーブルの巻取り角度を可変とすること
    により、ケーブルを整列巻きにする誘導部材を備えたこ
    とを特徴とする巻取り装置。
  5. 【請求項5】前記誘導部材は、前記ケーブルを誘導する
    外周部が両端部に対して中央部の径を徐々に大きくした
    形状の少なくとも一部を有する形状であることを特徴と
    する請求項4記載の巻取り装置。
  6. 【請求項6】前記誘導部材を、ケーブルに押しつける方
    向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項
    4または請求項5記載の巻取り装置。
  7. 【請求項7】前記誘導部材は、回動自在であることを特
    徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の巻取
    り装置。
  8. 【請求項8】前記誘導部材は、揺動自在な支持部材に固
    定されていることを特徴とする請求項4から請求項6の
    いずれかに記載の巻取り装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298588A (ja) * 2008-05-13 2009-12-24 Higashida Shoko Kk 無端状ウインチを用いたネット又はシート等の布状体の開閉システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298588A (ja) * 2008-05-13 2009-12-24 Higashida Shoko Kk 無端状ウインチを用いたネット又はシート等の布状体の開閉システム

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