JPH11157778A - クローラクレーン - Google Patents
クローラクレーンInfo
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- JPH11157778A JPH11157778A JP34074597A JP34074597A JPH11157778A JP H11157778 A JPH11157778 A JP H11157778A JP 34074597 A JP34074597 A JP 34074597A JP 34074597 A JP34074597 A JP 34074597A JP H11157778 A JPH11157778 A JP H11157778A
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- JP
- Japan
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- gap
- lower frame
- bolt
- shim plate
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 クローラ式走行体のサイドフレーム及びロワ
ーフレーム間の隙間に起因する傾きや揺れを容易な作業
で確実に防止できる構造を提供する。 【解決手段】 ボルト22を所定方向に回転してボルト
先端部でロワーフレーム端部11aを下方に押圧するこ
とにより、ガイド口13の下側内面13aに端部11a
を当接させる。端部11aのこの移動により、ガイド口
13の上側内面13bに隙間が寄せられ、最大の隙間S
が得られる。この状態でシムプレート装着部24に必要
枚数のシムプレート23を挿入し、飛び出し防止プレー
ト25を凹部23aに嵌合させた状態でサイドフレーム
20にねじ26で固定する。
ーフレーム間の隙間に起因する傾きや揺れを容易な作業
で確実に防止できる構造を提供する。 【解決手段】 ボルト22を所定方向に回転してボルト
先端部でロワーフレーム端部11aを下方に押圧するこ
とにより、ガイド口13の下側内面13aに端部11a
を当接させる。端部11aのこの移動により、ガイド口
13の上側内面13bに隙間が寄せられ、最大の隙間S
が得られる。この状態でシムプレート装着部24に必要
枚数のシムプレート23を挿入し、飛び出し防止プレー
ト25を凹部23aに嵌合させた状態でサイドフレーム
20にねじ26で固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラ間の距離
を変えることが出来るクローラ式走行体を有するクロー
ラクレーンに関する。
を変えることが出来るクローラ式走行体を有するクロー
ラクレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のクローラクレーンは例え
ば図3に示される。クローラ式走行体1に搭載された上
部旋回体2の前部には、起伏自在にラチスジブ3が取り
付けられている。このラチスジブ3は頂部がペンダント
ロープ4によって支えられており、ブライドル5および
ベイル6間に張られたジブ起伏用ロープ7がドラムに巻
き取られることによってペンダントロープ4が引っ張ら
れ、ラチスジブ3は引き起こされる。また、ラチスジブ
3の先端には主フック8が吊り下げられており、この主
フック8には図示しない荷が掛けられる。この荷は、巻
上げロープ9がドラムに巻き取られることによって吊り
上げられる。
ば図3に示される。クローラ式走行体1に搭載された上
部旋回体2の前部には、起伏自在にラチスジブ3が取り
付けられている。このラチスジブ3は頂部がペンダント
ロープ4によって支えられており、ブライドル5および
ベイル6間に張られたジブ起伏用ロープ7がドラムに巻
き取られることによってペンダントロープ4が引っ張ら
れ、ラチスジブ3は引き起こされる。また、ラチスジブ
3の先端には主フック8が吊り下げられており、この主
フック8には図示しない荷が掛けられる。この荷は、巻
上げロープ9がドラムに巻き取られることによって吊り
上げられる。
【0003】図4(a)はクローラ式走行体1の平面図
である。クローラ式走行体1はロワーフレーム11とこ
の両側部に設けられた一対のサイドフレーム12とを骨
格としており、同図の上下方向に走行する。ロワーフレ
ーム11の中央部分には上部旋回体2を回転自在に支持
する旋回体支持部10が設けられている。同図(b)は
同図(a)をB−B線で破断して得られるサイドフレー
ム12左方の矢視断面図である。左右のサイドフレーム
12の側部にはガイド口13が合計4箇所開口してお
り、ロワーフレーム11の四隅の各端部11aはこれら
各ガイド口13に適宜の隙間Sをもって挿通されてい
る。
である。クローラ式走行体1はロワーフレーム11とこ
の両側部に設けられた一対のサイドフレーム12とを骨
格としており、同図の上下方向に走行する。ロワーフレ
ーム11の中央部分には上部旋回体2を回転自在に支持
する旋回体支持部10が設けられている。同図(b)は
同図(a)をB−B線で破断して得られるサイドフレー
ム12左方の矢視断面図である。左右のサイドフレーム
12の側部にはガイド口13が合計4箇所開口してお
り、ロワーフレーム11の四隅の各端部11aはこれら
各ガイド口13に適宜の隙間Sをもって挿通されてい
る。
【0004】油圧シリンダ14は伸縮することによって
サイドフレーム12を移動させ、各サイドフレーム12
間の距離を変える。この際、ガイド口13の内面はロワ
ーフレーム11の端部11aの外周に沿って摺動する。
サイドフレーム12には、複数のトラックシューにより
構成されるクローラベルト15が取り付けられており、
サイドフレーム12の下部には、クローラベルト15を
ガイドするための下部ローラ16が設けられている。
サイドフレーム12を移動させ、各サイドフレーム12
間の距離を変える。この際、ガイド口13の内面はロワ
ーフレーム11の端部11aの外周に沿って摺動する。
サイドフレーム12には、複数のトラックシューにより
構成されるクローラベルト15が取り付けられており、
サイドフレーム12の下部には、クローラベルト15を
ガイドするための下部ローラ16が設けられている。
【0005】荷役作業時においては、油圧シリンダ14
によってサイドフレーム12が繰出され、機械全幅が拡
大されて機械全体の安定が図られる。また、クレーン輸
送時においては、油圧シリンダ14によってサイドフレ
ーム12が引き込まれ、機械全幅が縮小されるととも
に、サイドフレーム12がロワーフレーム11から取り
外される。
によってサイドフレーム12が繰出され、機械全幅が拡
大されて機械全体の安定が図られる。また、クレーン輸
送時においては、油圧シリンダ14によってサイドフレ
ーム12が引き込まれ、機械全幅が縮小されるととも
に、サイドフレーム12がロワーフレーム11から取り
外される。
【0006】このようなクレーン構造ではロワーフレー
ム11とサイドフレーム12との間に隙間Sが存在して
いるため、以下の不都合が生じる。すなわち、上部旋回
体2の重心位置が移動すると、ロワーフレーム11の端
部11aが隙間S分だけ上下動し、上部旋回体2がクロ
ーラ式走行体1に対して揺れる。このような重心位置の
移動は、上部旋回体2の旋回操作がなされたとき、ジブ
3の起伏操作がなされたとき、及び吊り荷の吊り降ろし
がなされたとき等に起きる。
ム11とサイドフレーム12との間に隙間Sが存在して
いるため、以下の不都合が生じる。すなわち、上部旋回
体2の重心位置が移動すると、ロワーフレーム11の端
部11aが隙間S分だけ上下動し、上部旋回体2がクロ
ーラ式走行体1に対して揺れる。このような重心位置の
移動は、上部旋回体2の旋回操作がなされたとき、ジブ
3の起伏操作がなされたとき、及び吊り荷の吊り降ろし
がなされたとき等に起きる。
【0007】隙間Sが小さく、上部旋回体2自体の揺れ
が少なくても、ジブ3が長く組まれている場合には、ジ
ブ3の先端において生じる揺れは、図3に矢印で示すよ
うに、ジブ3の長さに比例して大きく拡大される。この
ため、作業者及び作業現場の安全性に問題を生じるおそ
れがある。
が少なくても、ジブ3が長く組まれている場合には、ジ
ブ3の先端において生じる揺れは、図3に矢印で示すよ
うに、ジブ3の長さに比例して大きく拡大される。この
ため、作業者及び作業現場の安全性に問題を生じるおそ
れがある。
【0008】従来、上部旋回体2のクローラ式走行体1
に対するこの揺れを防止するため、次の対策がとられて
いる。すなわち、上部旋回体2を旋回させながら機械の
重心位置を移動させ、図5に示すように、ロワーフレー
ム11とガイド口13の上側内面との間に最大の隙間S
を生じさせる。そして、その隙間SにL字型シムプレー
ト17を挿入し、このシムプレート17をボルト18に
よってサイドフレーム12に設けたねじ止め部19に固
定する。この対策によれば隙間Sが縮小し、上部旋回体
2の揺れが防止される。
に対するこの揺れを防止するため、次の対策がとられて
いる。すなわち、上部旋回体2を旋回させながら機械の
重心位置を移動させ、図5に示すように、ロワーフレー
ム11とガイド口13の上側内面との間に最大の隙間S
を生じさせる。そして、その隙間SにL字型シムプレー
ト17を挿入し、このシムプレート17をボルト18に
よってサイドフレーム12に設けたねじ止め部19に固
定する。この対策によれば隙間Sが縮小し、上部旋回体
2の揺れが防止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この対策で
は、上部旋回体2を旋回させて最大の隙間Sが生じる位
置に機械重心を移動させることが難しいため、最大の隙
間Sが得られない場合がある。このような場合には、隙
間Sがシムプレート17によって十分に詰められず、隙
間Sが残って十分な揺れ対策が施せない。さらに、一部
の下部ローラ16及びトラックシューに荷重が偏ってか
かり、それらに偏磨耗が生じてしまうこともある。
は、上部旋回体2を旋回させて最大の隙間Sが生じる位
置に機械重心を移動させることが難しいため、最大の隙
間Sが得られない場合がある。このような場合には、隙
間Sがシムプレート17によって十分に詰められず、隙
間Sが残って十分な揺れ対策が施せない。さらに、一部
の下部ローラ16及びトラックシューに荷重が偏ってか
かり、それらに偏磨耗が生じてしまうこともある。
【0010】また、シムプレート17を隙間Sから取り
外す際も、上部旋回体2を旋回させて隙間Sが最大にな
る位置に機械重心を移動させ、シムプレート17に荷重
がかからない状態にする必要がある。このため、簡単に
シムプレート17を取り外すことも出来ない。
外す際も、上部旋回体2を旋回させて隙間Sが最大にな
る位置に機械重心を移動させ、シムプレート17に荷重
がかからない状態にする必要がある。このため、簡単に
シムプレート17を取り外すことも出来ない。
【0011】また、機械重心が適正な位置に移動せず、
図6(a)に示すように、ロワーフレーム端部11aが
ガイド口13内において浮き上がってしまった場合に
は、シムプレート17を全く挿入することが出来なくな
る。また、ガイド口13に挿通されているロワーフレー
ム端部11aの長さが短いと、すなわちロワーフレーム
端部11aのガイド口13への引っ掛かり代が少ない場
合には、同図(b)に示すように、サイドフレーム12
が内側に向かって傾斜することがある。このようなとき
には、同図(a)に示す状態よりも一層シムプレート1
7の挿入作業が困難となる。
図6(a)に示すように、ロワーフレーム端部11aが
ガイド口13内において浮き上がってしまった場合に
は、シムプレート17を全く挿入することが出来なくな
る。また、ガイド口13に挿通されているロワーフレー
ム端部11aの長さが短いと、すなわちロワーフレーム
端部11aのガイド口13への引っ掛かり代が少ない場
合には、同図(b)に示すように、サイドフレーム12
が内側に向かって傾斜することがある。このようなとき
には、同図(a)に示す状態よりも一層シムプレート1
7の挿入作業が困難となる。
【0012】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、クローラ式走行体におけるサイドフレーム
及びロワーフレーム間の隙間に起因する機械全体の傾き
や揺れを、容易な作業によって確実に防止することがで
きるクローラクレーンを提供することにある。
れたもので、クローラ式走行体におけるサイドフレーム
及びロワーフレーム間の隙間に起因する機械全体の傾き
や揺れを、容易な作業によって確実に防止することがで
きるクローラクレーンを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、上
部旋回体を回転自在に支持するロワーフレームと、この
ロワーフレームの端部が挿通されるガイド口が側部に形
成された,クローラが取り付けられる一対のサイドフレ
ームと、ガイド口の内面を端部の外周に沿わせてサイド
フレームを移動させ,各サイドフレーム間の距離を変え
るシリンダとを備えて構成されるクローラクレーンにお
いて、ガイド口の下側内面または上側内面にロワーフレ
ーム端部を移動させ,ガイド口と端部との間の隙間を一
方の内面に寄せる位置決め手段と、この位置決め手段に
よって寄せられた隙間にシムプレートを挿入してロワー
フレーム端部を固定する固定手段とを備えた。
部旋回体を回転自在に支持するロワーフレームと、この
ロワーフレームの端部が挿通されるガイド口が側部に形
成された,クローラが取り付けられる一対のサイドフレ
ームと、ガイド口の内面を端部の外周に沿わせてサイド
フレームを移動させ,各サイドフレーム間の距離を変え
るシリンダとを備えて構成されるクローラクレーンにお
いて、ガイド口の下側内面または上側内面にロワーフレ
ーム端部を移動させ,ガイド口と端部との間の隙間を一
方の内面に寄せる位置決め手段と、この位置決め手段に
よって寄せられた隙間にシムプレートを挿入してロワー
フレーム端部を固定する固定手段とを備えた。
【0014】上記構成によれば、サイドフレームのガイ
ド口内において、ロワーフレームが浮き上がったり、ロ
ワーフレームに対してサイドフレームが傾斜したりして
いた場合であっても、ロワーフレームの端部は、位置決
め手段によってガイド口の下側内面または上側内面に強
制的に寄せられて隙間が最大にされ、固定手段によって
その隙間が詰められて固定される。
ド口内において、ロワーフレームが浮き上がったり、ロ
ワーフレームに対してサイドフレームが傾斜したりして
いた場合であっても、ロワーフレームの端部は、位置決
め手段によってガイド口の下側内面または上側内面に強
制的に寄せられて隙間が最大にされ、固定手段によって
その隙間が詰められて固定される。
【0015】例えば、サイドフレームに形成された雌ね
じ孔に螺合したボルトによって位置決め手段が構成され
ている場合には、このボルトを回転させてボルト先端部
をロワーフレーム端部に押し当ててこの端部を移動させ
る。また、首部がサイドフレームに開口した孔に挿通さ
れ,雄ねじ形成部がロワーフレーム端部に形成された雌
ねじ孔に螺合したボルトによって位置決め手段が構成さ
れている場合には、このボルトを回転させて螺合したロ
ワーフレーム端部を移動させる。そして、最大となった
隙間にシムプレートが挿入され、このシムプレートが飛
び出し防止具によって隙間から飛び出すことが防止され
る。
じ孔に螺合したボルトによって位置決め手段が構成され
ている場合には、このボルトを回転させてボルト先端部
をロワーフレーム端部に押し当ててこの端部を移動させ
る。また、首部がサイドフレームに開口した孔に挿通さ
れ,雄ねじ形成部がロワーフレーム端部に形成された雌
ねじ孔に螺合したボルトによって位置決め手段が構成さ
れている場合には、このボルトを回転させて螺合したロ
ワーフレーム端部を移動させる。そして、最大となった
隙間にシムプレートが挿入され、このシムプレートが飛
び出し防止具によって隙間から飛び出すことが防止され
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるクローラクレ
ーンの一実施の形態について説明する。
ーンの一実施の形態について説明する。
【0017】図1(a)は、本実施形態によるクローラ
クレーンの要部を示す断面図であり、従来技術を示す図
4(b)に対応している。図1(b)は図1(a)のB
−B線破断矢視断面図であり、同図(c)は同図(a)
のC−C線破断矢視平面図である。なお、図1におい
て、従来例を示す図4と同一または相当する部材には同
一の符号を付し、その説明を省略する。
クレーンの要部を示す断面図であり、従来技術を示す図
4(b)に対応している。図1(b)は図1(a)のB
−B線破断矢視断面図であり、同図(c)は同図(a)
のC−C線破断矢視平面図である。なお、図1におい
て、従来例を示す図4と同一または相当する部材には同
一の符号を付し、その説明を省略する。
【0018】サイドフレーム12の上部にはサブフレー
ム20が一体的に設けられている。サブフレーム20の
上部から下部まで貫通して形成された雌ねじ孔21に
は、先端部がロワーフレーム端部11aの上面に当接す
るようにボルト22が螺合している。雌ねじ孔21に螺
合したボルト22は、ガイド口13の下側内面13aに
ロワーフレーム端部11aを移動させ、ガイド口13と
端部11aとの間の隙間Sを上側内面13bに寄せる位
置決め手段を構成している。
ム20が一体的に設けられている。サブフレーム20の
上部から下部まで貫通して形成された雌ねじ孔21に
は、先端部がロワーフレーム端部11aの上面に当接す
るようにボルト22が螺合している。雌ねじ孔21に螺
合したボルト22は、ガイド口13の下側内面13aに
ロワーフレーム端部11aを移動させ、ガイド口13と
端部11aとの間の隙間Sを上側内面13bに寄せる位
置決め手段を構成している。
【0019】サブフレーム20の下面とロワーフレーム
端部11aとの間には、1以上のシムプレート23が重
ねた状態で挿入できるように、シムプレート23の形状
に対応した形状を呈するシムプレート装着部24が設け
られている。シムプレート装着部24における隙間Sa
は、シムプレート23の挿入及び取り外しが容易にでき
るように、端部11aの上面とガイド口13の上側内面
13bとの間に形成される隙間Sより大きめとなるよう
に設けてある。なお、ここで、サブフレーム20は、サ
イドフレーム12に一体的に設けられているので、上記
隙間Saは、ロワーフレーム11及びサイドフレーム1
2の間に形成される隙間Sに相当する。
端部11aとの間には、1以上のシムプレート23が重
ねた状態で挿入できるように、シムプレート23の形状
に対応した形状を呈するシムプレート装着部24が設け
られている。シムプレート装着部24における隙間Sa
は、シムプレート23の挿入及び取り外しが容易にでき
るように、端部11aの上面とガイド口13の上側内面
13bとの間に形成される隙間Sより大きめとなるよう
に設けてある。なお、ここで、サブフレーム20は、サ
イドフレーム12に一体的に設けられているので、上記
隙間Saは、ロワーフレーム11及びサイドフレーム1
2の間に形成される隙間Sに相当する。
【0020】シムプレート装着部24の開口部には、シ
ムプレート23がシムプレート装着部24から飛び出す
ことを防止するための飛び出し防止プレート25が設け
られている。同図(c)に示すように、シムプレート装
着部24の開口部側に位置するシムプレート23の一方
の端部には、矩形状凹部23aが形成されている。ま
た、シムプレート23の他方の端部は幅が狭くなって各
ボルト22間に挿入されている。飛び出し防止プレート
25は、この凹部23aに嵌合した状態でねじ26によ
ってサブフレーム20に固定されており、シムプレート
23の端部に当接してその飛び出しを防止している。
ムプレート23がシムプレート装着部24から飛び出す
ことを防止するための飛び出し防止プレート25が設け
られている。同図(c)に示すように、シムプレート装
着部24の開口部側に位置するシムプレート23の一方
の端部には、矩形状凹部23aが形成されている。ま
た、シムプレート23の他方の端部は幅が狭くなって各
ボルト22間に挿入されている。飛び出し防止プレート
25は、この凹部23aに嵌合した状態でねじ26によ
ってサブフレーム20に固定されており、シムプレート
23の端部に当接してその飛び出しを防止している。
【0021】図2(a)〜(e)は、図1(b)と同じ
方向からみた断面図である。次に、図2を参照して、上
述の構成によるクローラクレーンにおけるロワーフレー
ム11及びサイドフレーム12間の位置決め及び固定の
動作について説明する。
方向からみた断面図である。次に、図2を参照して、上
述の構成によるクローラクレーンにおけるロワーフレー
ム11及びサイドフレーム12間の位置決め及び固定の
動作について説明する。
【0022】図2(a)は、シムプレート装着部24に
シムプレート23が1枚も挿入されておらず、ロワーフ
レーム端部11aがガイド口13内で浮き上がっている
状態を示している。従って、端部11aの上面とガイド
口13の上側内面13bとの間には隙間がないが、端部
11aの下面とガイド口13の下側内面13aとの間に
は隙間が生じている。この状態では上部旋回体2の旋回
等の操作によって上部旋回体2は揺動する。
シムプレート23が1枚も挿入されておらず、ロワーフ
レーム端部11aがガイド口13内で浮き上がっている
状態を示している。従って、端部11aの上面とガイド
口13の上側内面13bとの間には隙間がないが、端部
11aの下面とガイド口13の下側内面13aとの間に
は隙間が生じている。この状態では上部旋回体2の旋回
等の操作によって上部旋回体2は揺動する。
【0023】次に、ボルト22を所定方向に回転してボ
ルト先端でロワーフレーム端部11aの上面を下方に押
圧することにより、端部11aを下方に移動させ、端部
11aの下面をガイド口13の下側内面13aに当接さ
せる(同図(b)参照)。この作業を全てのガイド口1
3の各箇所において行うことにより、ロワーフレーム各
端部11a及びサイドフレーム12間に形成される各隙
間は、各ガイド口13の上側内面13bに寄せられて最
大となる。この作業により、ロワーフレーム11の浮き
上がり(図6(a)参照)が矯正され、同様にサイドフ
レーム12の傾斜(図6(b)参照)があった場合にも
矯正される。
ルト先端でロワーフレーム端部11aの上面を下方に押
圧することにより、端部11aを下方に移動させ、端部
11aの下面をガイド口13の下側内面13aに当接さ
せる(同図(b)参照)。この作業を全てのガイド口1
3の各箇所において行うことにより、ロワーフレーム各
端部11a及びサイドフレーム12間に形成される各隙
間は、各ガイド口13の上側内面13bに寄せられて最
大となる。この作業により、ロワーフレーム11の浮き
上がり(図6(a)参照)が矯正され、同様にサイドフ
レーム12の傾斜(図6(b)参照)があった場合にも
矯正される。
【0024】次いで、サブフレーム20の下面とロワー
フレーム端部11aの上面との間のシムプレート装着部
24に、必要枚数のシムプレート23を挿入し(同図
(c)参照)、隙間を縮小させる。シムプレート23の
装着が終わったら、シムプレート23の凹部23aに飛
び出し防止プレート25を嵌合させ、飛び出し防止プレ
ート25をサイドフレーム20にねじ26で固定する
(同図(d)参照)。
フレーム端部11aの上面との間のシムプレート装着部
24に、必要枚数のシムプレート23を挿入し(同図
(c)参照)、隙間を縮小させる。シムプレート23の
装着が終わったら、シムプレート23の凹部23aに飛
び出し防止プレート25を嵌合させ、飛び出し防止プレ
ート25をサイドフレーム20にねじ26で固定する
(同図(d)参照)。
【0025】最後に、ボルト22を緩めてその先端をロ
ワーフレーム端部11aから離し、ロワーフレーム11
に加わる力がシムプレート23を介してサブフレーム2
0にかかるようにする(同図(e)参照)。これによ
り、ボルト22に対して過大な力が加わらなくなり、ボ
ルト22の変形や破損が防止される。全てのボルト22
を緩め終われば、通常の荷役作業を行うことが可能とな
る。
ワーフレーム端部11aから離し、ロワーフレーム11
に加わる力がシムプレート23を介してサブフレーム2
0にかかるようにする(同図(e)参照)。これによ
り、ボルト22に対して過大な力が加わらなくなり、ボ
ルト22の変形や破損が防止される。全てのボルト22
を緩め終われば、通常の荷役作業を行うことが可能とな
る。
【0026】荷役作業が完了してクローラクレーンを輸
送する際には、ボルト22を所定方向に回転してロワー
フレーム端部11aを下方に移動させ、シムプレート装
着部24に最大の隙間を形成する。この作業により、シ
ムプレート23を容易に取り外すことができる。
送する際には、ボルト22を所定方向に回転してロワー
フレーム端部11aを下方に移動させ、シムプレート装
着部24に最大の隙間を形成する。この作業により、シ
ムプレート23を容易に取り外すことができる。
【0027】このような本実施形態のクローラクレーン
によれば、ボルト22を回す作業だけにより、ロワーフ
レーム端部11aとサイドフレーム12との間に最大の
隙間を簡単に形成することが出来、この隙間にシムプレ
ート23を容易に脱着することが出来る。従って、上部
旋回体2を旋回させて機械重心を移動させ、ロワーフレ
ーム11とサイドフレーム12との間に最大の隙間を生
じさせる、従来の困難な作業は不要になる。
によれば、ボルト22を回す作業だけにより、ロワーフ
レーム端部11aとサイドフレーム12との間に最大の
隙間を簡単に形成することが出来、この隙間にシムプレ
ート23を容易に脱着することが出来る。従って、上部
旋回体2を旋回させて機械重心を移動させ、ロワーフレ
ーム11とサイドフレーム12との間に最大の隙間を生
じさせる、従来の困難な作業は不要になる。
【0028】また、ロワーフレーム端部11aがサイド
フレーム12のガイド口13内でほとんど動かないた
め、下部ローラ16やトラックシューに偏った荷重がか
からなくなり、これらの偏磨耗を防止することも出来
る。
フレーム12のガイド口13内でほとんど動かないた
め、下部ローラ16やトラックシューに偏った荷重がか
からなくなり、これらの偏磨耗を防止することも出来
る。
【0029】なお、上述した実施形態では、サイドフレ
ーム12の上部にボルト22を設け、このボルト22の
先端部でロワーフレーム端部11aの上面を押し下げる
態様について説明したが、サイドフレーム12の下部に
ボルト22を設け、このボルト22の先端部でロワーフ
レーム端部11aの下面を押し上げ、ガイド口13の下
側内面13aに隙間を寄せるように構成してもよい。
ーム12の上部にボルト22を設け、このボルト22の
先端部でロワーフレーム端部11aの上面を押し下げる
態様について説明したが、サイドフレーム12の下部に
ボルト22を設け、このボルト22の先端部でロワーフ
レーム端部11aの下面を押し上げ、ガイド口13の下
側内面13aに隙間を寄せるように構成してもよい。
【0030】また、上述した実施形態では、サイドフレ
ーム12側に設けられた雌ねじ孔21に螺合したボルト
22を位置決め手段とした態様について説明したが、こ
の位置決め手段は次のように構成してもよい。つまり、
首部および雄ねじ形成部からなるボルトのこの首部を、
サイドフレーム12側に開口した単なるバカ穴に挿通さ
せる。そして、雄ねじ形成部をロワーフレーム端部11
aに切られた雌ねじ孔に螺合させる。この場合には、ボ
ルトを回転させることにより、雄ねじ形成部から端部1
1aに切られた雌ねじ溝に回転力が伝わり、ボルトに螺
合した端部11aがボルトの軸方向に移動する。ボルト
の回転方向を変えることにより、端部11aはガイド口
13内で上方に引き上げられたり、下方に押し下げられ
たりし、ガイド口13の下側内面または上側内面に隙間
が寄せられる。
ーム12側に設けられた雌ねじ孔21に螺合したボルト
22を位置決め手段とした態様について説明したが、こ
の位置決め手段は次のように構成してもよい。つまり、
首部および雄ねじ形成部からなるボルトのこの首部を、
サイドフレーム12側に開口した単なるバカ穴に挿通さ
せる。そして、雄ねじ形成部をロワーフレーム端部11
aに切られた雌ねじ孔に螺合させる。この場合には、ボ
ルトを回転させることにより、雄ねじ形成部から端部1
1aに切られた雌ねじ溝に回転力が伝わり、ボルトに螺
合した端部11aがボルトの軸方向に移動する。ボルト
の回転方向を変えることにより、端部11aはガイド口
13内で上方に引き上げられたり、下方に押し下げられ
たりし、ガイド口13の下側内面または上側内面に隙間
が寄せられる。
【0031】このような各構成によっても上記実施形態
と同様な効果が奏される。
と同様な効果が奏される。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、位
置決め手段の操作、例えばボルトを回す操作により、ロ
ワーフレーム端部とサイドフレームとの間に最大の隙間
を簡単に形成することが出来、固定手段によってロワー
フレーム端部を固定することが可能である。従って、上
部旋回体を旋回させて機械重心を移動させる従来の困難
な作業は不要になり、サイドフレーム及びロワーフレー
ム間の隙間に起因する機械全体の傾きや揺れを容易な作
業で確実に防止することができる。このため、下部ロー
ラやトラックシューに偏磨耗が生じることもなくなる。
置決め手段の操作、例えばボルトを回す操作により、ロ
ワーフレーム端部とサイドフレームとの間に最大の隙間
を簡単に形成することが出来、固定手段によってロワー
フレーム端部を固定することが可能である。従って、上
部旋回体を旋回させて機械重心を移動させる従来の困難
な作業は不要になり、サイドフレーム及びロワーフレー
ム間の隙間に起因する機械全体の傾きや揺れを容易な作
業で確実に防止することができる。このため、下部ロー
ラやトラックシューに偏磨耗が生じることもなくなる。
【図1】(a)は本発明の一実施形態によるクローラク
レーンのサイドフレームとロワーフレームとの結合部分
の断面、(b)は(a)のB−B線破断矢視断面、
(c)は(a)のC−C線破断矢視平面図である。
レーンのサイドフレームとロワーフレームとの結合部分
の断面、(b)は(a)のB−B線破断矢視断面、
(c)は(a)のC−C線破断矢視平面図である。
【図2】(a)〜(e)は図1(b)の方向から見た断
面であって本実施形態におけるロワーフレームの位置決
め作業及び固定作業の手順を示す図である。
面であって本実施形態におけるロワーフレームの位置決
め作業及び固定作業の手順を示す図である。
【図3】一般的なクローラクレーンの側面図である。
【図4】(a)は従来のクローラクレーンのクローラ式
走行体の平面、(b)は(a)におけるB−B線破断矢
視断面図である。
走行体の平面、(b)は(a)におけるB−B線破断矢
視断面図である。
【図5】従来のクローラクレーンにおけるサイドフレー
ムとロワーフレームとの結合部分の断面図である。
ムとロワーフレームとの結合部分の断面図である。
【図6】(a)は従来のクローラクレーンにおいてロワ
ーフレームが浮き上がった状態を示す断面、(b)はサ
イドフレームが傾斜した状態を示す断面図である。
ーフレームが浮き上がった状態を示す断面、(b)はサ
イドフレームが傾斜した状態を示す断面図である。
【符号の説明】 11…ロワーフレーム 11a…ロワーフレーム端部 12…サイドフレーム 13…ガイド口 13a…ガイド口13の下側内面 13b…ガイド口13の上側内面 20…サブフレーム 21…雌ねじ孔 22…ボルト 23…シムプレート 24…シムプレート装着部 25…飛び出し防止プレート 26…ねじ Sa,S…隙間
Claims (3)
- 【請求項1】 上部旋回体を回転自在に支持するロワー
フレームと、このロワーフレームの端部が挿通されるガ
イド口が側部に形成された,クローラが取り付けられる
一対のサイドフレームと、前記ガイド口の内面を前記端
部の外周に沿わせて前記サイドフレームを移動させ,前
記各サイドフレーム間の距離を変えるシリンダとを備え
て構成されるクローラクレーンにおいて、 前記ガイド口の下側内面または上側内面に前記端部を移
動させ,前記ガイド口と前記端部との間の隙間を一方の
内面に寄せる位置決め手段と、この位置決め手段によっ
て寄せられた隙間にシムプレートを挿入して前記端部を
固定する固定手段とを備えたことを特徴とするクローラ
クレーン。 - 【請求項2】 前記位置決め手段は,サイドフレームに
形成された雌ねじ孔に螺合したボルトからなり、このボ
ルトを回転させてボルト先端部を前記端部に押し当てて
前記端部を移動させ、 前記固定手段は、シムプレートが前記隙間から飛び出す
ことを防止する飛び出し防止具を有することを特徴とす
る請求項1記載のクローラクレーン。 - 【請求項3】 前記位置決め手段は,首部が前記サイド
フレームに開口した孔に挿通され,雄ねじ形成部が前記
端部に形成された雌ねじ孔に螺合したボルトからなり、
このボルトを回転させて螺合した前記端部を移動させ、 前記固定手段は、シムプレートが前記隙間から飛び出す
ことを防止する飛び出し防止具を有することを特徴とす
る請求項1記載のクローラクレーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34074597A JPH11157778A (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | クローラクレーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34074597A JPH11157778A (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | クローラクレーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11157778A true JPH11157778A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18339902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34074597A Pending JPH11157778A (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | クローラクレーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11157778A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113651248A (zh) * | 2021-06-28 | 2021-11-16 | 中铁第五勘察设计院集团有限公司 | 缆索吊机的移动装置 |
-
1997
- 1997-11-26 JP JP34074597A patent/JPH11157778A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113651248A (zh) * | 2021-06-28 | 2021-11-16 | 中铁第五勘察设计院集团有限公司 | 缆索吊机的移动装置 |
CN113651248B (zh) * | 2021-06-28 | 2023-11-24 | 中铁第五勘察设计院集团有限公司 | 缆索吊机的移动装置 |
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