JPH11157723A - 用紙排出トレイ機構 - Google Patents

用紙排出トレイ機構

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JPH11157723A
JPH11157723A JP9338263A JP33826397A JPH11157723A JP H11157723 A JPH11157723 A JP H11157723A JP 9338263 A JP9338263 A JP 9338263A JP 33826397 A JP33826397 A JP 33826397A JP H11157723 A JPH11157723 A JP H11157723A
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tray
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paper
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Toshio Arashida
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2405/00Parts for holding the handled material
    • B65H2405/10Cassettes, holders, bins, decks, trays, supports or magazines for sheets stacked substantially horizontally
    • B65H2405/11Parts and details thereof
    • B65H2405/111Bottom
    • B65H2405/1117Bottom pivotable, e.g. around an axis perpendicular to transport direction, e.g. arranged at rear side of sheet support

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不使用時もトレイを装置から取り外す必要が
なくしかも不要時の装置全体の占有面積を節約すること
のできる用紙排出トレイを備えた用紙排出トレイ機構を
得ること。 【解決手段】 用紙排出トレイ101を支持する支持部
の基部104A、105Aに設けられたボス107は図
示しない複写機等の装置の用紙排出側の孔に遊嵌してこ
れを支点としてトレイが回転できるようになっている。
ボス107にはスプリング111が取り付けられてお
り、その一端が前記した装置に掛けられてトレイ先端が
上方向に回転する力が与えられている。このため、用紙
排出トレイ101はある角度以上に持ち上げられると自
然に垂直となる方向に回転し、不使用時に邪魔にならな
い形態となる。この角度以下の状態では反対側に回転し
て用紙を収容できる状態に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機やプリンタあ
るいはファクシミリ装置のように用紙の排出を行なう情
報処理装置に用いられる排出時の用紙を収容するための
用紙排出トレイ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタあるいはファクシミリ
装置のように用紙の排出を行なう情報処理装置では、排
出口に用紙排出トレイを配置して用紙をこれに収容する
ようなものが一般的である。このような装置の用紙排出
トレイには、大別すると用紙排出トレイ自体を情報処理
装置から取り外せるようになったものと、そうでないも
のとがある。
【0003】図6は、情報処理装置に取り外し可能な従
来の用紙排出トレイを使用した例を表わしたものであ
る。装置本体11の用紙排出側に面した側部には、用紙
排出トレイ12が着脱自在に取り付けられている。この
用紙排出トレイの下端部12Aは数字“7”を逆向きに
配置したような形状に分岐している。この分岐部分を装
置本体11の用紙出口に配置されたシャフト13に引っ
かけるようにして用紙排出トレイ12を装置本体11に
取り付けるようになっている。
【0004】図7は、情報処理装置に取り外し不可能な
従来の用紙排出トレイを使用した例を表わしたものであ
る。この例の場合には、装置本体14の用紙排出側に用
紙排出トレイ15の下端部15Aをシャフト16で回転
自在に取り付けている。図で破線17は、用紙排出トレ
イ15がその不使用時に装置本体11の側面に密着する
ように回転させた状態を表わしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ある種の情
報処理装置では、その装置本体の用紙排出側に更にオプ
ション機器を取り付けて装置の機能を増加させることが
ある。
【0006】図8は、情報処理装置にオプション機器を
取り付けた一例を表わしたものである。情報処理装置の
装置本体21には、静電潜像の形成を行なうための感光
体ドラム22が配置されている。装置本体11の底部近
傍に配置された給紙トレイ23から半月ロール24で送
り出された用紙25は、第1の搬送ロール対26および
27を順に経て、図で破線28で示す搬送路上を搬送さ
れ、感光体ドラム22と転写ロール29の間を通過す
る。このとき静電潜像が現像された後のトナー像が用紙
に転写されることになる。この転写後の用紙は、ヒート
ロールとプレッシャロールから構成される定着ロール3
1を通過して定着される。
【0007】定着後の用紙は、オプション機器32が装
置本体21に付いていない状態でそのまま図で左方向に
直進して図6あるいは図7で示したような用紙排出トレ
イ12、15上に排出されるようにすることも可能であ
るし、装置本体11の内部を上方に移動させて排出ロー
ル対34によって上部用紙排出トレイ35上に排出する
ことも可能である。この図8に示した装置本体11だけ
では、用紙25の片面にのみ画像を記録することが可能
である。
【0008】この図8に示したオプション機器32は、
用紙の両面に画像を記録できるようにするためのもので
ある。すなわち、片面に画像を記録した用紙の他の面に
画像を記録する場合には、定着ロール31を通過した用
紙をオプション機器32に導き、これを可逆搬送ロール
36でまず装置本体11の出口側から遠ざかる矢印37
方向にこれを搬送する。そして、用紙の後端が定着ロー
ル31を脱した時点でこの用紙を逆方向に搬送させ、こ
れを矢印38方向に進行させて、装置本体11内の第2
の搬送ロール対39を通過させる。第2の搬送ロール対
39を通過後の用紙は給紙トレイ23の上方を水平に搬
送されて、その後端側から第1の搬送ロール対26の間
を通過する。そして、これ以後は給紙トレイ23から送
り出された用紙25と全く同一の搬送経路を搬送され、
その裏面に画像の記録が行われる。このようにして両面
に画像を記録された用紙は定着ロール31で定着され、
上方に移動されて上部用紙排出トレイ35上に排出され
るか、再びオプション機器32に入って他の排出ロール
対41によってオプション機器32の側部に取り付けら
れた用紙排出トレイ42上に排出されることになる。
【0009】このようなオプション機器を取り付けるこ
とで、片面しか画像の記録を行なえなかった装置で用紙
の両面に画像を記録することができるようになる。しか
しながら、図8から明らかなようにこのようなオプショ
ン機器32を装置本体21の側部に配置するためには、
装置本体21に元々取り付けられていた用紙排出トレイ
12あるいは15(図6および図7参照)を取り外す必
要がある。したがって、図7に示した画像形成装置15
では、用紙排出トレイ15を取り外すことができないた
めに、図8に示すようオプション機器32を取り付ける
ことが出来ないという問題があった。
【0010】一方、図6に示したような画像形成装置で
は、用紙排出トレイ12を装置本体21(11)から取
り外して、これを用紙排出トレイ42として再度取り付
けることは可能である。しかしながら、このタイプの用
紙排出トレイ12は図7に示したタイプの用紙排出トレ
イ15と異なり、これを使用しないときにいちいち取り
外す必要があり、煩雑であるばかりでなく、邪魔のない
場所にこの用紙排出トレイ12を片づけたりすると、紛
失したり探すのに時間を要するといった問題があった。
【0011】そこで本発明の目的は、不使用時もトレイ
を装置から取り外す必要がなくしかも不要時の装置全体
の占有面積を節約することのできる用紙排出トレイを備
えた用紙排出トレイ機構を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)用紙の排出口から排出される用紙を収容する
用紙排出トレイと、(ロ)この用紙排出トレイの基部側
の支点を中心に回転自在に保持するトレイ保持手段と、
(ハ)このトレイ保持手段によって保持された用紙排出
トレイのトレイ面が水平よりも高く垂直よりも低い所定
の角度になったときにこのトレイの重力による回転力と
釣り合ってほぼ静止させるような所定の回転力をこの用
紙排出トレイに一定して付与する回転力付与手段と、
(ニ)用紙排出トレイが所定の角度よりも垂直側の回転
位置に持ち上げられて回転力付与手段によって付与され
た回転力が勝った結果としてこの用紙排出トレイが垂直
方向に回転したときこの回転を所定の回転位置で阻止す
る上側回転位置固定手段とを用紙排出トレイ機構に具備
させる。
【0013】すなわち請求項1記載の発明では、用紙排
出トレイの基部側をトレイ保持手段によって回転自在に
保持する一方、回転力付与手段によって用紙排出トレイ
が垂直方向に持ち上がる力を与える。この力と用紙排出
トレイの自重によるこれに相反する力とは、用紙排出ト
レイのトレイ面が水平よりも高く垂直よりも低い所定の
角度になったときに釣り合うように用紙排出トレイのサ
イズや重さあるいは回転力付与手段の回転力が予め設定
されている。この結果として、用紙排出トレイがこの所
定の角度よりも垂直側と反対側に近づいた角度にあれ
ば、用紙排出トレイは自重が勝ってこの反対側に自然に
回転して床面等の所定位置で回転を停止され、用紙を収
容する状態となる。また、用紙排出トレイがこの所定の
角度よりも垂直側に持ち上げられれば、トレイの水平方
向の長さの成分が短くなるので回転力付与手段の回転力
が勝ることになり、例えば情報処理装置の壁面からなる
上側回転位置固定手段に当接して回転を停止することに
なる。したがって、用紙排出トレイに用紙を収容しない
ときにはこのトレイを立てて装置全体をコンパクトにす
ることができることになる。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
用紙排出トレイ機構で、用紙排出トレイが所定の角度よ
りも水平側の回転位置に下げられてトレイの重力による
回転力が勝った結果としてこの用紙排出トレイが垂直方
向と反対方向に回転したときこの回転を所定の回転位置
で阻止する下側回転位置固定手段を具備することを特徴
としている。
【0015】すなわち、請求項2記載の発明では、用紙
排出トレイがこの所定の角度よりも垂直側と反対側に近
づいた角度にあるときにこれを自重で回転させた場合、
用紙の収容に適した回転位置で回転が停止するように下
側回転位置固定手段を具備させることにした。用紙排出
トレイの下面に当たって回転を阻止する突起等の各種の
もので下側回転位置固定手段を実現することができるこ
とはもちろんである。
【0016】また、請求項3記載の発明では、請求項1
または請求項2記載の用紙排出トレイ機構で、基部側の
支点は用紙排出トレイの用紙を収容するトレイ面の後端
部よりも先端部から離れる位置に配置されており、用紙
排出トレイが上側回転位置固定手段によって回転位置を
固定されたとき、トレイ面の後端部の下方にこの用紙排
出トレイに本来排出される用紙が通過する通過スペース
が設けられることを特徴としている。
【0017】すなわち請求項3記載の発明では、用紙排
出トレイをその不使用時に立てかけるような配置にした
ときであっても、トレイの下方に用紙が通過するスペー
スを作って、用紙が装置本体内で紙詰まりを生じさせな
いようにしたものである。
【0018】更に請求項4記載の発明では、請求項1ま
たは請求項2記載の用紙排出トレイ機構で、トレイ保持
手段は、用紙排出トレイの基部側に設けられた凸部と、
この用紙排出トレイを取り付ける装置本体側の凸部と嵌
合する凹部からなり、回転力付与手段は、トレイ保持手
段の凸部に中央部を巻回し一端を用紙排出トレイの所定
箇所に固定すると共に他端を装置本体の所定位置に固定
することで用紙排出トレイに所定方向の回転力を与える
スプリングからなることを特徴としている。
【0019】すなわち請求項4記載の発明では、回転力
付与手段をスプリングで構成した例を示している。これ
以外に、例えばトレイ保持手段と回転力付与手段を兼用
させ、回転軸自体に回転力を与えるような機構にしても
良い。
【0020】また、請求項5記載の発明では、請求項4
記載の用紙排出トレイ機構で、スプリングの他端を装置
本体の所定位置に配置し用紙排出トレイのトレイ面を上
側回転位置固定手段に沿わせた状態で、用紙排出トレイ
の基部側に設けられた凸部と、この凸部と嵌合する前の
凹部とが予め近接配置されるようにスプリングの他端の
初期的な空間位置の設定が行われていることを特徴とし
ている。
【0021】すなわち請求項5記載の発明では、請求項
4記載の発明のようにスプリングを使用した場合には、
このスプリングの一端を固定(装置に引っ掛ける場合も
含む)位置に合わせて用紙排出トレイを上側回転位置固
定手段に沿わせた状態にすれば、凸部と凹部とが予め近
接配置されるようにスプリングの形状を決めておけば、
用紙排出トレイをトレイ保持手段に保持すること、すな
わち用紙排出トレイの取り付けが容易になることを特徴
としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
【0023】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0024】図1は本発明の一実施例における用紙排出
トレイを表わしたものである。この用紙排出トレイ10
1は、比較的広い面を有する第1段トレイ102と、こ
の第1段トレイ102の前面から引き出し自在に配置さ
れた比較的狭い面積を有する第2段トレイ103との2
段構成となっている。第2段トレイ103は、用紙排出
トレイ101に比較的大きなサイズの用紙を排出すると
きに第1段とれ02から引き出して使用する。トレイに
よっては更に第3段トレイが備えられていてもよい。第
1段トレイ102と第2段トレイ103は共に樹脂で成
形されている。
【0025】第1段トレイ102の両側部には、トレイ
の他の部分と一体成形された支持部104、105が形
成されておりそれらの基部(図で第2段トレイ103の
引き出し口と反対側)104A、105Aは、トレイ面
の基部側端面106よりも所定距離だけ延長された位置
まで伸びている。これらの基部104A、105Aの互
いに向き合った面と反対側の面からは、円筒形のボス1
07が突出している。ただし、基部105側のボスは隠
れており、図示していない。図で手前側の基部104A
には、このボス107と隣接して小突起からなる引っ掛
け部109が突出している。なお、ボス107と小突起
109は金属製の円柱を植設したものであってもよい
し、第1段トレイ102の他の部分と一体的に樹脂で成
形されたものであってもよい。
【0026】基部104Aには、ボス107にその中央
部を複数回巻回したスプリング111が取り付けられて
いる。このスプリング111の一端部111Aは折り曲
げられて基部104Aの端面に引っ掛けられており、
“ヘ”字状に折れ曲がった他端部111Bは、そのボス
107に近い側を引っ掛け部109に一時的に引っ掛け
た状態となっている。
【0027】図2は、この用紙排出トレイを側面から見
たものである。第1段トレイ102の支持部104と、
スプリング111の直線状の他端部111Bのなす角度
は約150度となっている。この理由に付いては後に説
明する。
【0028】図3は、この用紙排出トレイを取り付ける
情報処理装置の用紙出口側を示したものである。情報処
理装置121の用紙排出側側面122には、用紙123
を外部に排出するための開口部124が開けられてい
る。この開口部124を構成する枠体の対向する両側面
には、図1に示した用紙排出トレイ101のボスと遊嵌
するための孔126、127が穿たれている。
【0029】図4は、情報処理装置に本実施例の用紙排
出トレイ機構を構成する用紙排出トレイを装置本体側に
取り付ける様子を表わしたものである。この図は、情報
処理装置121の出口近傍を図3における孔127の近
傍で切断したものである。作業者は、スプリングの
“ヘ”字状に折れ曲がった他端部111Bの屈曲部11
1B1 を開口部124の下面前端部に合わせる。そし
て、第1段トレイ102の支持部104の用紙排出面が
用紙排出側側面122に密着するように用紙排出トレイ
101を位置決めする。この状態で、作業者がスプリン
グ111の力に逆らって支持部の基部104Aを装置本
体の奥側(図4で右側)に押し込むように動かすと、円
筒形のボス107がほぼ孔127(図3参照)の近辺に
まで移動する。したがって、作業者はボス107を孔1
27に容易に嵌入させることができる。このとき、用紙
排出トレイ101の図示しないもう1つのボスも図3に
示した孔126に嵌入され、用紙排出トレイ101の取
り付けが終了する。
【0030】このように、用紙排出トレイ101にスプ
リング111が取り付けられており、その反発力を実感
しながら作業者は情報処理装置121の本体にこれを取
り付ける。したがって、取り付け位置を体感的に把握し
て記憶することができ、作業を迅速に行なうことができ
るばかりでなく、用紙排出トレイ101を開口部124
の奥に過剰に押し込んで構成部品を損傷するといった危
険も回避することができる。
【0031】図4に示したこの取り付け位置で、用紙排
出トレイ101の支持部104はスプリングの折れ曲が
った他端部111Bの作用で用紙排出側側面122に押
し付けられており、垂直に立った状態を保持している。
この立った状態を用紙排出トレイ101の第1の安定状
態と呼ぶことにする。第1の安定状態では、用紙排出ト
レイ101の下部と開口部124の下面との間には高さ
方向に数センチメートル程度の隙間が存在している。し
たがって、情報処理装置121の用紙排出側に配置され
た一対のロール131を通過する用紙搬送路132を、
図示のようにこの隙間に余裕をもって配置することがで
きる。すなわち、この情報処理装置121の用紙排出ト
レイ101を立てて配置した状態でも、用紙の排出事態
に何ら問題が生じない。
【0032】図5は、用紙排出トレイを用紙の収納され
る位置まで倒した状態を示したものである。図4に示し
た位置から用紙排出トレイ101をほぼ30度程度反時
計方向に回転させると、トレイの自重がスプリング11
1の用紙排出トレイ101を元の位置に復帰させようと
する力とほぼ等しくなるようにそのスプリング力が設定
されている。そこで、用紙排出トレイ101をこの角度
よりも更に反時計方向に回転させると、トレイの水平方
向の長さ成分が増大する結果として反時計方向の回転力
が増大し、用紙排出トレイ101は反時計方向に自然に
回転を開始する。そして、用紙排出トレイ101は情報
処理装置121の図示しない突起部分に当たってその回
転を阻止されることになる。図5に示したこの状態を第
2の安定状態と呼ぶことにする。
【0033】用紙排出トレイ101が第2の安定状態に
あるとき、用紙搬送路132を搬送される図示しない用
紙は、トレイ上面に順次積み重ねられるように収容され
ることになる。オペレータが用紙排出トレイ101上の
用紙を取り去って、再びこの用紙排出トレイ101の先
端を持ち上げると、そのトレイ上面側と用紙排出側側面
122のなす角度が30度程度よりも小さくなった時点
で、用紙排出トレイ101は自然に時計方向に回転を開
始し、図4に示した第1の安定状態に自動的に移行する
ことになる。
【0034】スプリング111は、このように用紙排出
トレイ101の重量との関係で第1および第2の安定点
が実現されるようなスプリング力となっている。この力
は、本実施例で樹脂製の用紙排出トレイ101の重量に
200〜300gfの力を加えたものとほぼ等しくする
ことで実現する。用紙排出トレイ101は、図4に示し
た第1の安定状態から図5に示した第2の安定状態に移
行するとき、スプリング111の反発力を受けるので、
図5に示した状態に移行させるときにその移行がスムー
ズに行われ、緩衝材を配置したと同様の操作性を実現す
ることができる。
【0035】なお、以上説明した実施例では用紙排出ト
レイ101の基部の片側のみにスプリングを配置した
が、両側にそれぞれスプリングを配置するようにしても
良いことは当然である。また、本実施例ではスプリング
の力を利用して用紙排出トレイを第1および第2の2つ
の安定位置に設定することにしたが、他の弾性部材を使
用して同様の作用を実現するようにしても良い。一例と
しては、用紙排出トレイの回転軸自体を、所定の回転方
向に回転する習性を有すると共に、その回転力が回転と
ともに漸増または漸減するような弾性体で構成するよう
にすればよい。また、実施例では用紙排出トレイをその
用紙収容面の面積を変化させることのできる2段形式の
トレイとしたが、1段構成の用紙排出トレイであっても
本発明を実現することが可能であると共に、3段以上に
伸ばすことのできるトレイであってもよいことは当然で
ある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、用紙排出トレイが所定の回転位置を境として
2つの回転方向をもって回転することにしたので、用紙
排出トレイに用紙を排出しないときには簡単にこれを上
側回転位置固定手段側に寄せることができ、このための
ロック機構とか、位置を固定するための磁石とかの付加
部品を必要としない。
【0037】また請求項2記載の発明では、用紙排出ト
レイが下側に回転して下側回転位置固定手段に接触する
際は、回転力付与手段に逆らって回転を行うので、回転
が緩やかに行われることになり、当接に際しての特別の
緩衝材が不要になるという利点がある。
【0038】更に請求項3記載の発明によれば、用紙排
出トレイをその不使用時に立てかけるような配置にした
ときであっても、トレイの下方に用紙が通過するスペー
スを作ることにしたので、用紙排出トレイを取り外さな
いでもそれ以外の箇所に用紙を排出することが可能にな
る。
【0039】また請求項5記載の発明では、スプリング
を活用して用紙排出トレイの取り付けを簡単に行うこと
ができるばかりでなく、用紙排出トレイを用紙の排出口
から更に奥側に持っていこうとすると、スプリングの反
発力でこれが阻止される。したがって、経験の浅い作業
者であっても用紙排出トレイの取り付けの際にこのトレ
イが取り付けられる装置内部を損傷するといった事態を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例で用紙排出トレイ機構の用
紙排出トレイを示した斜視図である。
【図2】 本実施例の用紙排出トレイを側面から見た側
面図である。
【図3】 用紙排出トレイ機構における用紙排出トレイ
の取り付け側を示した斜視図である。
【図4】 用紙排出トレイをトレイ面を垂直にした第1
の安定状態に保った状態を示す要部説明図である。
【図5】 用紙排出トレイを用紙の収容を行なう第2の
安定状態に保った状態を示す要部説明図である。
【図6】 従来の取り外しのできる用紙排出トレイを情
報処理装置本体に取り付けた状態の概略を示す断面図で
ある。
【図7】 従来の取り外しのできない用紙排出トレイを
情報処理装置本体に取り付けた状態の概略を示す断面図
である。
【図8】 情報処理装置にオプション機器を取り付けた
一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
101…用紙排出トレイ、102…第1段トレイ、10
4、105…支持部、104A、105A…基部、10
7…ボス、111…スプリング、121…情報処理装
置、124…開口部、126、127…孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の排出口から排出される用紙を収容
    する用紙排出トレイと、 この用紙排出トレイの基部側の支点を中心に回転自在に
    保持するトレイ保持手段と、 このトレイ保持手段によって保持された前記用紙排出ト
    レイのトレイ面が水平よりも高く垂直よりも低い所定の
    角度になったときにこのトレイの重力による回転力と釣
    り合ってほぼ静止させるような所定の回転力をこの用紙
    排出トレイに一定して付与する回転力付与手段と、 前記用紙排出トレイが前記所定の角度よりも垂直側の回
    転位置に持ち上げられて前記回転力付与手段によって付
    与された回転力が勝った結果としてこの用紙排出トレイ
    が垂直方向に回転したときこの回転を所定の回転位置で
    阻止する上側回転位置固定手段とを具備することを特徴
    とする用紙排出トレイ機構。
  2. 【請求項2】 前記用紙排出トレイが前記所定の角度よ
    りも水平側の回転位置に下げられて前記トレイの重力に
    よる回転力が勝った結果としてこの用紙排出トレイが垂
    直方向と反対方向に回転したときこの回転を所定の回転
    位置で阻止する下側回転位置固定手段を具備することを
    特徴とする請求項1記載の用紙排出トレイ機構。
  3. 【請求項3】 前記基部側の支点は前記用紙排出トレイ
    の用紙を収容するトレイ面の後端部よりも先端部から離
    れる位置に配置されており、用紙排出トレイが前記上側
    回転位置固定手段によって回転位置を固定されたとき、
    前記トレイ面の後端部の下方にこの用紙排出トレイに本
    来排出される用紙が通過する通過スペースが設けられる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の用紙排
    出トレイ機構。
  4. 【請求項4】 前記トレイ保持手段は、前記用紙排出ト
    レイの基部側に設けられた凸部と、この用紙排出トレイ
    を取り付ける装置本体側の前記凸部と嵌合する凹部から
    なり、前記回転力付与手段は、前記トレイ保持手段の凸
    部に中央部を巻回し一端を前記用紙排出トレイの所定箇
    所に固定すると共に他端を前記装置本体の所定位置に固
    定することで用紙排出トレイに所定方向の回転力を与え
    るスプリングからなることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の用紙排出トレイ機構。
  5. 【請求項5】 前記スプリングの前記他端を前記装置本
    体の所定位置に配置し前記用紙排出トレイのトレイ面を
    前記上側回転位置固定手段に沿わせた状態で、前記用紙
    排出トレイの基部側に設けられた凸部と、この凸部と嵌
    合する前の前記凹部とが予め近接配置されるようにスプ
    リングの前記他端の初期的な空間位置の設定が行われて
    いることを特徴とする請求項4記載の用紙排出トレイ機
    構。
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