JPH11157528A

JPH11157528A - 組立型箱状容器

Info

Publication number: JPH11157528A
Application number: JP9339470A
Authority: JP
Inventors: Masaharu Shimada; 正春島田
Original assignee: TOOSHO ROJITEC KK
Current assignee: TOOSHO ROJITEC KK
Priority date: 1997-11-26
Filing date: 1997-11-26
Publication date: 1999-06-15
Anticipated expiration: 2017-11-26
Also published as: JP3313052B2; US6193148B1

Abstract

(57)【要約】組立および組立解除を容易に行うことができ、組立解除
状態において嵩ばることなく、輸送や廃棄を容易に行う
ことのできる組立型箱状容器を提供可能とする。【解決手段】この箱状容器２０は、図１に示すように箱
本体２１と箱本体２１の上方の開口部２２を閉塞可能と
する蓋体２３により構成され、箱本体２１並びに蓋体２
３はいずれも紙製のものとされている。この箱状容器２
０は平面八角形とされ、箱本体２１を構成する筒状体の
底部に同じく平面八角形からなる底面材２５を取着自在
としている。そして底面材２５を取り外した状態におい
て折線２９の部分で箱本体２１を構成する筒状体を折り
畳むことが可能となり、この結果使用する場所での現地
組立てが容易に行えることとなる。また使用後において
組立て解除して、出荷工場等へ送り返すことも可能とな
り、資源の再利用ができる他、輸送する際においても嵩
ばらず輸送コストを低減できるという利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明に属する技術分野】本発明は組立および組立解除
が容器で、組立解除状態で嵩ばらない組立型箱状容器に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば食品、薬品等を収納する箱
状容器としては、実公平３−２７９４０号や実公平７−
３２４１６号に示すものなど様々なタイプのものがあ
る。これらの容器は、図２０に示すように、例えば円筒
形状からなる紙製の胴材１の下部に紙製あるいはアルミ
製からなる底面材２を取着して箱本体を構成し、上部開
口においては周縁部にリング材３を嵌着し、このリング
材３に対して円形の蓋体４を嵌合するようにしてなる。

【０００３】箱本体における紙製の胴材１は、図２１に
示すように矢印Ｂ方向に回転する型ローラ５にクラフト
紙６を順次巻きつけて形成され、このクラフト紙６は予
めロール状に巻回されてなる。型ローラ５に巻き取られ
るクラフト紙６の内面側には、接着剤塗布ローラ７によ
り接着剤が塗布される。すなわち、接着剤塗布ローラ７
に対しては接着剤供給ローラ８が接触回転され、該ロー
ラ８は塗布ローラ７のローラ面に一定量の接着剤を供給
可能としている。この結果、接着剤塗布ローラ７は矢印
Ｃ方向に給送されるクラフト紙６に接着剤を塗布し、型
ローラ５に巻き取られる状態で円筒形の胴材１が形成さ
れることとなる。こうして形成される胴材１を用いてな
る箱本体は、図２０に示すような矢印Ａ方向の外力が側
面部に加わった状態にあっても、多層化されたクラフト
紙により、高い耐力性を保持し、落下や転倒などに対し
ても耐久力があるという利点がある。

【０００４】さらに従来存在する箱状容器にあっては、
全体を紙製とした図２２に示すものもある。この容器は
円筒形からなる有底の内筒材９の外周部に、内筒材９の
上部の一部を残す状態で筒状の外胴材１０を外装させて
箱本体を形成している。外胴材１０は紙製の帯状材を円
筒形に成形して形成される。一方、この箱本体の上方に
被蓋される蓋体は円板状の平蓋部１１の外周縁に下方に
延びる側蓋体１２を取着してなり、この側蓋体１２も上
記外胴材１０と同様、紙製の帯状材を円筒形に成形して
形成される。

【０００５】

【発明が解決しようとする問題点】こうした上記従来の
各箱状容器は、例えば内部に薬品や食品などを収容した
状態で出荷され、出荷工場から最終ユーザへと流通され
るが、再利用する場合においては折り畳むことができな
いので大変嵩ばるという不具合がある。すなわち、これ
らの容器は筒状の胴材部分を扁平にすることができず、
トラックなどで出荷工場へ回収する場合、容積が嵩むの
でその分輸送コストがかかるものとされる。また最終ユ
ーザにおいても、これらの容器は側面強度があり、例え
ば図２０の矢印Ａ方向に示す耐久力があるので中々扁平
にすることができないという不具合がある。すなわち、
こうした容器を廃棄処分するにしても強度があるので破
壊に手間取るという問題がある。

【０００６】本発明はこうした従来の箱状容器の不具合
に着目してなされたものであり、組立および組立解除を
容易に行うことができ、組立解除状態において嵩ばるこ
となく、輸送や廃棄を容易に行うことのできる組立型箱
状容器を提供することを目的とするものである。

【０００７】

【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は平面四角形以上の多角形状からなり、外側
および内側に当該多角形に対応する複数の側胴面を備え
る筒状体の底部に、底面材を取着自在とし、上方を開口
部としてなる箱本体と、箱本体の上方の開口部を閉塞可
能とする蓋体と、を備えてなる組立型箱状容器であっ
て、箱本体は、帯状材の一端部に接続しろを備え、該接
続しろを帯状材の他端部に重合・接着することにより形
成される筒状体と、筒状体を構成する帯状材において隣
接状態で各側胴面並びに接続しろを区画形成する折線
と、筒状体の下端部にあって各側胴面の下方に対応・位
置し、筒状体の内側にＵ字状に折り返され、該折り返さ
れた隣接する端部同士をそれぞれ重合または衝合可能と
する舌片と、筒状体の上方開口部より挿入され、平面が
筒状体の形状に相応する多角形の板状をなし、筒状体の
内側の各側胴面に当接する複数の辺部を備えてなる底面
部本体と、底面部本体の各辺部より略直角に折り曲げら
れる状態で下方に向けて連続され、上方筒状体の下端部
におけるＵ字状に折り返された舌片と対応する側胴面下
端の内側との間に形成されるＵ字状受部に挿入・支持可
能とされる垂下片と、を備える底面材からなり、組立状
態において箱本体の筒状体を平面多角形状に保形し、上
方の開口部より各垂下片が下方に向く状態で底面材を挿
入し、それぞれの垂下片を筒状体下端部の対応するＵ字
状受部に挿入・支持して底面部本体の各辺部と対応する
筒状体の内側の側胴面を当接し、箱本体の上方の開口部
を蓋体で閉塞するとともに、組立を解除する状態におい
て底面材の各垂下片を対応するＵ字状受部より抜き出
し、底面材を箱本体の上方の開口部より取り出すととも
に、箱本体を筒状体の折線に沿って扁平状に折り畳み可
能としたものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１ないし図９は本発明の一実施
形態に係り、平面八角形をなす組立型箱状容器である。
この箱状容器２０は、図１に示すように箱本体２１と箱
本体２１の上方の開口部２２を閉塞可能とする蓋体２３
により構成され、箱本体２１並びに蓋体２３はいずれも
紙製のものとされている。箱本体２１は平面八角形で外
側および内側に８つの側胴面２４を備える筒状体の底部
に、図４に示すように底面材２５を取着自在とし、これ
により有底の箱状容器を構成可能としてなる。

【０００９】一方、蓋体２３も箱本体２１の平面外形々
状に対応する平面八角形とされ、図２に示す展開状態の
帯状材を図３のように折り曲げて形成される。すなわ
ち、この蓋体２３は、平面八角形をなす平蓋部２６の各
外形辺部に側蓋部２７を備えてなり、この側蓋部２７を
下方に折り曲げて、さらに各側蓋部２７を紙テープ２８
で胴巻きする状態で連接される。この結果、側蓋部２７
は各平蓋部２６における外形辺部より下方に向けて延設
される状態となり、図４に示すように箱本体２１におけ
る筒状体の上端部の各側胴面２４の外側を対応する側蓋
部２７が被覆し、開口部２２も平蓋部２６にて閉塞され
ることとなる。なお、ここで実施形態では紙テープ２８
により各側蓋部２７を連接しているが、これに加えてバ
ンドなどを用いることとしてもよい。

【００１０】箱本体２１における筒状体は、図８の展開
図に示す段ボール製の帯状材を折り曲げて形成され、帯
状材には長手方向を各側胴面図２４に区画するための折
線２９が所定間隔をもって形成される。さらに帯状材の
一端部（図中左端部）には、接続しろ３０が形成され、
接続しろ３０とこれに隣接する側胴面２４との間にも折
線２９が形成される。さらに図８に示す展開図におい
て、各側胴面２４の下方にはそれぞれ舌片３２が備えら
れる。各舌片３２は段ボール紙製の帯状材の下側におい
て、各折線２９に連続してスリット３３を設けることに
より形成され、各舌片３２と対応する側胴面図２４との
間には図６のように舌片３２を内側に折り返し易くする
ために２本の折り返し線３４Ａ、３４Ｂが形成される
（図８参照）。

【００１１】箱本体２１の筒状体は、先ず図８に示す展
開状態から各舌片３２を折り返し線３４Ａ、３４Ｂに沿
って、内側へＵ字状に折り返す状態とする。また各折線
２９についても図６のように内側へ折り曲げられる。Ｕ
字状に折り返された舌片３２の端部は、同じくＵ字状に
折り返された隣接する舌片３２の端部と重合する状態と
なり（図７参照）、さらに各舌片３２はこの重合状態に
おいて隣接する側胴面２４同士が折線２９を中心に矢印
Ｄ方向（図７参照）に折り曲げられるので重合された片
方の舌片３２の端部が段ボール製の他の舌片３２の端部
に喰い込むこととなり、これにより各舌片３２は矢印Ｅ
方向に倒れ込むようなことがない。さらに図８に示す帯
状材にあって、スリット３３の幅を多少大きくし、Ｕ字
状に折り返された舌片３２の隣接する端部同士を、側胴
面２４同士が折線２９を中心に矢印Ｄ方向に折り曲げら
れる状態で衝合するように設定してもよい。

【００１２】各折線２９に沿って図６のように内側に折
り曲げられた帯状材は、一端部側に形成された接続しろ
３０の部分を他端部側の側胴面２４の外側に重合し、接
着することとし、これにより図１に示す平面八角形の筒
状体が形成されることとなる。こうして形成され、平面
八角形の状態に保形される筒状体の底部には、上方の開
口部２２より図６に示すように同じく平面八角形の底面
材２５が挿入される。この底面材２５は筒状体の内形々
状に相応する平面八角形の板状をなし、筒状体の各側胴
面２４の内側に当接する八つの辺部を有する底面部本体
３４を備えてなる。すなわち、底面材２５は、蓋体２３
と同様な図２に示す展開状態からなり、底面部本体３４
の各辺部には垂下片３５が連続され、この垂下片３５を
底面部本体３４の各辺部より下方に略直角に折り曲げる
ようにしている。さらに底面部本体３４の下面には、図
５に示すように底面部本体３４よりも僅かに外形の小さ
い平面八角形の段ボール製の板紙体３６が貼着される。
こうして形成される底面材２５は、各垂下片３５が下方
を向く状態で筒状体の開口部２２より挿入されて、筒状
体の下端部におけるＵ字状に折り返された舌片３２と対
応する側胴面２４下端の内側との間に形成される八つの
Ｕ字状受部３７にそれぞれ対応する底面材２５の垂下片
３５が挿入・支持されることとなる（図４、図６参
照）。この状態において、底面部本体３４の下面におけ
る板紙体３６は、舌片３２が図７の矢印Ｅ方向に倒れ込
もうとする場合に、その端部と当設することが可能とな
り、舌片３２を筒状体の底部において位置決めすること
が可能となる。また底面材２５の底面部本体３４は、各
辺部と対応する筒状体の側胴面２４とが当接することと
なり、この状態で箱本体２１は組立てられることとな
る。さらに組立てられた箱本体２１の上方には、開口部
２２を図４に示すように蓋体２３で閉塞されることとな
る。

【００１３】一方、上記のようにして形成され、図４に
示す状態で組立てられた箱状容器２０の組立を解除する
場合は、先ず蓋体２３を箱本体２１の上部より取り外
し、次いで底面材２５を各重下片３５が対応するＵ字状
受部３７より抜き出るように下面側より外力を加えるこ
ととする。こうして底面材２５を箱本体２１の開口部２
２より取り出し、この状態で先ず箱本体２１を構成する
筒状体を先ず図９の（Ａ）に示すように矢印Ｆ方向に外
力を加えて扁平にすることが可能となる。さらに扁平に
された筒状体は折線２９の部分で、矢印Ｇ方向に折り畳
むことが可能となり、こうして折り畳まれた筒状体は下
記のとおり再組立することができる。また廃棄する際に
は、図９の（Ｂ）に示すように一旦接続しろ３０の部分
を側胴面２４から剥がして図８のような帯状材とし、こ
れを折線２９の部分で折り畳んで紐３８でしばることが
可能となる。

【００１４】図９の（Ａ）のように折り畳まれた筒状体
は、再び平面八角形になるように保形し、再び上方の開
口部２２より各垂下片３５が下方に向く状態で底面材２
５を挿入し、それぞれの垂下片３５を筒状体下端部の対
応するＵ字状受部３７に挿入・支持して箱本体２１を組
立てることができる。したがって、この箱状容器２０
は、使用する場所での現地組立てが容易に行えることと
なる。また使用後において組立て解除して、出荷工場等
へ送り返すことも可能となり、資源の再利用ができる
他、輸送する際においても嵩ばらず輸送コストを低減で
きるという利点がある。また廃棄処分する場合において
も嵩ばらず、廃棄物をコンパクトにできるという利点も
ある。さらに上記実施形態に係る箱状容器２０にあって
は、蓋体２３を含めて全て紙製とされるので再資源化す
ることができる。なお、実施形態では、主として段ボー
ル材にて蓋体２３並びに箱本体２１を形成することとし
ているが、通称プラ段と称するプラスチック製の段ボー
ル材や合紙、板紙材を積層した紙材を用いることとして
もよい。

【００１５】

【実施例】図１０ないし図１８は本発明の一実施例に係
り、平面四角形をなす組立型箱状容器である。この箱状
容器４０は、図１０に示すように箱本体４１と箱本体４
１の上方の開口部４２を閉塞可能とする蓋体４３により
構成され、箱本体４１並びに蓋体４３はいずれも紙製の
ものとされている。箱本体４１は平面四角形で外側およ
び内側に４つの側胴面４４を備える筒状体の底部に、図
１１に示すように底面材４５を取着自在とし、これによ
り有底の箱状容器を構成可能としてなる。

【００１６】一方、蓋体４３も箱本体４１の平面外形々
状に対応する平面四角形とされ、図１２に示す展開状態
の段ボール紙を図１３のように折り曲げて形成される。
すなわち、この蓋体４３は、平面四角形をなす平蓋部４
６の各外形辺部に側蓋部４７を備えてなり、この側蓋部
４７を下方に折り曲げて、さらに各側蓋部４７を紙テー
プ２８で胴巻きする状態で連接される。この結果、側蓋
部４７は各平蓋部４６における外形辺部より下方に向け
て延設される状態となり、図１１に示すように箱本体４
１における筒状体の内側に配設される内筒材３９の上端
部の外側を被覆し、開口部４２も平蓋部４６にて閉塞さ
れることとなる。

【００１７】箱本体４１における筒状体は、図１５の
展開図に示す段ボール製の帯状材を折曲げて形成され、
帯状材には長手方向を各側胴面図４４に区画するための
折線４９が所定間隔をもって形成される。さらに帯状材
の一端部（図中左端部）には、接続しろ５０が形成さ
れ、接続しろ５０とこれに隣接する側胴面４４との間に
も折線４９が形成される。さらに図１５に示す展開図に
おいて、各側胴面４４の下方にはそれぞれ舌片５２が備
えられる。各舌片５２は段ボール紙製の帯状材の下側に
おいて、各折線４９に連続してスリット５３を設けるこ
とにより形成され、各舌片５２と対応する側胴面図４４
との間には図１４のように舌片５２を内側に折り返し易
くするために２本の折り返し線５４Ａ、５４Ｂが形成さ
れる（図１５参照）。

【００１８】箱本体４１の筒状体は、先ず図１５に示
す展開状態から各舌片５２を折り返し線５４Ａ、５４Ｂ
に沿って、内側へＵ字状に折り返す状態とする。また各
折線４９についても図１４のように内側へ折り曲げられ
る。Ｕ字状に折り返された舌片５２の端部は、同じくＵ
字状に折り返された隣接する舌片５２の端部と衝合する
状態となり（図１４参照）、これにより各舌片５２は矢
印Ｇ方向に倒れこむことが少ない。

【００１９】各折線４９に沿って図１４のように矢印Ｈ
方向に折り曲げられた帯状材は、一端部側に形成された
接続しろ５０の部分を他端部側の側胴面４４の外側に重
合し、接着することとし、これにより図１０に示す平面
四角形の筒状体が形成されることとなる。こうして形成
され、平面四角形の状態に保形される筒状体の底部に
は、上方の開口部４２より図１４に示すように同じく平
面四角形の底面材４５が挿入される。この底面材４５は
筒状体の内形々状に相応する平面四角形の板状をなし、
筒状体の各側胴面４４の内側に当接する四つの辺部を有
する底面部本体５４を備えてなる。すなわち、底面材４
５は、蓋体４３と同様な図１２に示す展開状態からな
り、底面部本体５４の各辺部には垂下片５５が連続さ
れ、この垂下片５５を底面部本体５４の各辺部より下方
に略直角に折り曲げるようにする。こうして形成される
底面材４５は、各垂下片５５が下方を向く状態で筒状体
の開口部４２より挿入されて、筒状体の下端部における
Ｕ字状に折り返された舌片５２と対応する側胴面４４下
端の内側との間に形成される四つのＵ字状受部５７にそ
れぞれ対応する底面材４５の垂下片５５が挿入・支持さ
れることとなる（図１１、図１４参照）。この状態でさ
らに筒状体の内部には上方の開口部４２より平面四角形
の内筒材３９が筒状体の内側の各側胴面４４に内接する
状態で挿入され（図１１参照）、この内筒材３９は図１
６に示す展開状態からなる。すなわち、内筒材３９は横
長の帯状材を４つの折線４８で横方向等間隔に区画して
なり、各折線４８に沿ってこの帯状材を内側に折り曲
げ、図１６の左端側の折り曲げ部分を接続しろとして右
端側の折り曲げ部分と重合・接着するようにしてなる
（図１７参照）。内筒材３９は箱本体４１の筒状体の内
側に挿入された状態でその下方に配設される底面材を４
５の底面部本体５４の周縁上に支持されることとなり、
この状態で内筒材３９の上方は筒状体より上方に延設さ
れた状態となる。この延設部分に対し、蓋体４３の各側
蓋部４７が被覆され、開口部４２を図１１に示すように
蓋体４３で閉塞されることとなる。

【００２０】一方、上記のようにして形成され、図１１
に示す状態で組立てられた箱状容器４０の組立を解除す
る場合は、先ず蓋体４３を箱本体４１の上部より取り外
し、次いで内筒材３９を取り出して底面材４５を各垂下
片５５が対応するＵ字状受部５７より抜き出るように下
面側より外力を加えることとする。こうして底面材４５
を箱本体４１の開口部４２より取り出し、この状態で先
ず箱本体４１を構成する筒状体を先ず図１８の（Ａ）に
示すように矢印Ｊ方向に外力を加えて扁平にすることが
可能となる。さらに扁平にされた筒状体は折線４９の部
分で、さらに矢印Ｋ方向に折り畳み、再利用する場合は
これとは逆に組立てることが可能となる。また廃棄する
場合には、図１８の（Ｂ）に示すように一旦接続しろ５
０の部分を側胴面４４から剥がして図１５のような帯状
材とし、これを折線４９の部分で折り畳んで紐３８でし
ばることが可能となる。同様に内筒材３９についても折
線４８に沿って折り畳み、扁平にすることが可能とされ
る。

【００２１】さらに、こうして折り畳まれた筒状体や内
筒材３９は、再び平面四角形になるように保形し、再び
上方の開口部４２より底面材４５並びに内筒材３９を挿
入し、底面材４５においてはそれぞれの垂下片５５を筒
状体下端部の対応するＵ字状受部５７に挿入・支持して
箱本体４１を組立てることができる。したがって、この
箱状容器４０においても前記実施形態に係る箱状容器２
０と同様に、使用時に組立て、使用後において組立解除
することが可能とされ、輸送する際においても嵩ばら
ず、輸送コストを低減できるという利点がある。また廃
棄処分する場合においても嵩ばらず廃棄物をコンパクト
にできるという利点がある。

【００２２】図１９は上記実施例の変形例に係り、図１
１に示す箱状容器の変形例である。すなわち、この容器
は、Ｕ字状に折り返される舌片５２においてその先端中
心にさらに突片６０を備えるようにしている。突片６０
は図１４の２点鎖線に示すように組立状態において上方
に突出され、上方より位置決めされる底面材４５の底面
部本体５４の各辺部内側に形成される突片位置決め孔６
１（図１４の２点鎖線）に挿入される。この結果、箱状
容器は舌片５２が倒れ込むことなく、組立・保形状態が
維持されることとなる。

【００２３】上記実施形態並びに実施例では平面八角形
あるいは四角形の箱状容器を例に説明したが、この他に
も平面五角形、六角形、七角形、九角形などの容器が考
えられる。しかし、図９や図１８に示すように折線２
９、４９においての折り畳み易さを考慮に入れると四角
形、六角形、八角形などの偶数角の箱状容器が最も利点
があり、簡便とされる。

【００２４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、組立およ
び組立解除を容易に行うことができ、組立解除状態にお
いて嵩ばることなく、輸送や廃棄を容易に行うことがで
きるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る組立型箱状容器の
全体を示す斜視図である。

【図２】蓋体の展開図である。

【図３】蓋体の成形状態を示す斜視図である。

【図４】組立型箱状容器の縦断面図である。

【図５】底面材の成形状態を示す斜視図である。

【図６】箱本体の組立過程を示す斜視図である。

【図７】隣接する舌片同士の重合状態を示す斜視図で
ある。

【図８】箱本体の筒状体の展開図である。

【図９】筒状態の折り畳み過程を示す側面図である。

【図１０】本発明の一実施例に係る組立型箱状容器の全
体を示す斜視図である。

【図１１】組立型容器の縦断面図である。

【図１２】蓋体の展開図である。

【図１３】蓋体の成形状態を示す斜視図である。

【図１４】箱本体の組立過程を示す斜視図である。

【図１５】箱本体の筒状体の展開図である。

【図１６】内筒材の展開図である。

【図１７】内筒材の組立過程を示す斜視図である。

【図１８】筒状体の折り畳み過程を示す側面図である。

【図１９】本発明の他の実施例に係る箱状容器における
図１１と同様の要部縦断面図である。

【図２０】従来の箱状容器を示す斜視図である。

【図２１】従来の箱状容器の胴材の形成状態を示す斜視
図である。

【図２２】従来の他の箱状容器を示す斜視図である。

【符号の説明】

１胴材２、２５、４５底面材３リング材４、２３、４３蓋体５型ローラ６クラフト紙７接着材塗布ローラ８接着材供給ローラ９内筒材１０外筒材１１、２６、４６平蓋部１２側蓋体２０、４０箱状容器２１、４１箱本体２２、４２開口部２４、４４側胴面２７、４７側蓋部２８紙テープ２９、４９、４８折線３０、５０接続しろ３２、５２舌片３３、５３スリット３４Ａ、３４Ｂ折り返し線３５、５５垂下片３６板紙体（舌片位置決体）３７、５７Ｕ字状受部３８紐３９内筒材３４、５４底面部本体６０突片６１突片位置決め孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】平面四角形以上の多角形状からなり、外
側および内側に当該多角形に対応する複数の側胴面を備
える筒状体の底部に、底面材を取着自在とし、上方を開
口部としてなる箱本体と、箱本体の上方の開口部を閉塞可能とする蓋体と、を備えてなる組立型箱状容器であって、箱本体は、帯状材の一端部に接続しろを備え、該接続し
ろを帯状材の他端部に重合・接着することにより形成さ
れる筒状体と、筒状体を構成する帯状材において隣接状態で各側胴面並
びに接続しろを区画形成する折線と、筒状体の下端部に
あって各側胴面の下方に対応・位置し、筒状体の内側に
Ｕ字状に折り返され、該折り返された隣接する端部同士
をそれぞれ重合または衝合可能とする舌片と、筒状体の上方開口部より挿入され、平面が筒状体の形状
に相応する多角形の板状をなし、筒状体の内側の各側胴
面に当接する複数の辺部を備えてなる底面部本体と、底
面部本体の各辺部より略直角に折り曲げられる状態で下
方に向けて連続され、上方筒状体の下端部におけるＵ字
状に折り返された舌片と対応する側胴面下端の内側との
間に形成されるＵ字状受部に挿入・支持可能とされる垂
下片と、を備える底面材からなり、組立状態において箱本体の筒状体を平面多角形状に保形
し、上方の開口部より各垂下片が下方に向く状態で底面
材を挿入し、それぞれの垂下片を筒状体下端部の対応す
るＵ字状受部に挿入・支持して底面部本体の各辺部と対
応する筒状体の内側の側胴面を当接し、箱本体の上方の
開口部を蓋体で閉塞するとともに、組立を解除する状態において底面材の各垂下片を対応す
るＵ字状受部より抜き出し、底面材を箱本体の上方の開
口部より取り出すとともに、箱本体を筒状体の折線に沿
って扁平状に折り畳み可能としてなる組立型箱状容器。
【請求項２】底面材の底面部本体の下面には、各垂下
片が筒状体下端部の対応するＵ字状受部に挿入・支持さ
れる状態において箱本体の各舌片と当接可能な舌片位置
決め体を配設してなる請求項１に記載の組立型箱状容
器。
【請求項３】箱本体のうち、Ｕ字状に折り返される舌
片にはさらに突片が備えられ、この突片は組立状態にお
いて底面材の底面部本体に予め穿設される突片位置決め
孔に挿入させることとしてなる請求項１に記載の組立型
箱状容器。
【請求項４】箱本体の上方の開口部を閉塞可能とする
蓋体は、箱本体の平面外形々状に対応する平面形状で、
箱本体に相応する数の多角形をなす平蓋部と、平蓋部に
おける各外形辺部より下方に向けて延設され、箱本体に
おける筒状体の上端部の各側胴面の外側を被覆する側蓋
部と、を備えてなる請求項１に記載の組立型箱状容器。
【請求項５】箱本体には、筒状体の内側に内接する状
態で筒状体の上方より挿入され、箱本体の底部に支持さ
れる底面材の底面部本体の周縁上に支持されて、上部側
を筒状体よりも上方に延設してなる内筒材を配設するこ
ととしてなる請求項１に記載の組立型箱状容器。
【請求項６】請求項５において、箱本体の上方の開口
部を閉塞可能とする蓋体は、箱本体の平面外形々状に対
応する平面形状で、箱本体に相応する数の多角形をなす
平蓋部と、平蓋部における各外形辺部より下方に向けて
延設され、箱本体における筒状体よりも上方に延設され
る内筒材の外側を被覆する側蓋部とを備え、該側蓋部と
箱本体の筒状体とが蓋体による開口部の閉塞状態におい
て連続するように設定される組立型箱状容器。
【請求項７】請求項１ないし６において平面四角形状
以上の多角形状からなる箱本体は、四角、六角、八角等
の偶数角の外形をなす組立型箱状容器。