JPH1179159A - 再使用に適した構造を有する梱包用紙箱、及びこの梱包用紙箱を含む梱包用キット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再使用に適した構造の梱包用紙箱及び梱包用
キットを提供する。 【解決手段】 １枚のシート状のブランクＡから成形さ
れ、４つの側壁１ａ〜１ｄを有する筒状本体２を四角柱
状に組み立てた際に、自己ロック式フラップ３によって
箱の底面６が形成され、各側壁には各側辺４ａ〜４ｄか
ら連続して延びたフラップ５ａ〜５ｄが存在し、各フラ
ップには折り曲げ線７ａ〜７ｄが存在し、対向する２つ
のフラップ５ａと５ｃを先に内側に折り曲げてから、他
のフラップ５ｂと５ｄを内側に折り曲げると蓋のある箱
体となり、フラップ５ｂと５ｄを先に内側に折り曲げて
から、フラップ５ａと５ｃを内側に折り曲げると蓋のな
い箱体になる。本発明のキットは、上記の梱包用紙箱Ｂ
と、該梱包用紙箱の上面と底面と任意の対向する２つの
側壁の４つの外周面を覆うことのできる幅及び長さを有
した帯状の梱包用掛け紙Ｃとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、再使用に適した構
造を有する梱包用紙箱、及びこの梱包用紙箱を含む梱包
用キットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在では、商品を運搬するのに段ボール
箱が広く使用されているが、段ボール箱の使い捨ては資
源破壊につながり、しかも使用済の段ボールの廃棄はゴ
ミの量を増加させる一因となるため、使用済の段ボール
の処理が社会的に大きな問題となってきている。そこ
で、これを解決するために、これまで使用済の段ボール
をリサイクルすることが行われてきているが、材質や加
工の差によって、段ボールのリサイクルには相当のコス
トがかかり、リサイクルされた商品は割高なものとなる
ので、より効率の良い処理方法が要望されているのが現
状である。又、一般的な段ボール箱の場合、蓋部（フラ
ップ部）に粘着テープが貼着されるために、開梱時に段
ボールが破壊されると、箱強度が低下して再使用できな
い等の問題点もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の段ボール箱の廃棄やリサイクルにおける問題点を
解決すべくなされたものであり、何回も繰り返し再使用
（リユーズ）するのに適した構造の梱包用紙箱、特に段
ボール箱を提供すること、及び、それを使用するに適し
た梱包用キットを提供することを課題とする。本発明者
は、一度使用した段ボールをリサイクルするのではな
く、段ボール箱の構造を、繰り返し再使用するのに適し
た構造とシステム化を種々検討した結果、容易に折り畳
み、組み立て可能な、自己ロックボトムタイプの折り畳
み段ボール箱において、各側壁と連接して設けられたフ
ラップの折り畳み順序を変えることで、収容される内容
物の種類に応じて、使用者が、蓋のある箱体の形態と蓋
のない箱体の形態とを任意に選択可能な構造とし、輸送
時には、直方体状に成形された箱体の外周に、１枚の帯
状の掛け紙を巻付け、この端部を封函テープ留めしてか
らこの外周を、梱包用もしくは封印用テープにて梱包形
態とし、これによって、この掛け紙を再使用するだけで
段ボール箱を傷めることなく、掛けテープの分別のみに
て繰り返し使用できることを見い出して、本発明を完成
した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の梱包用紙箱Ｂ
は、１枚のシート状のブランクＡから成形され、４つの
側壁１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄを有し、四角柱状に組み立
て可能な筒状本体２が、折り畳まれた状態において、該
筒状本体２の一端の周縁に、該周縁から連続して延び、
内側に折り曲げ形成されてなる自己ロック式フラップ３
を有しており、前記筒状本体２の他端の周縁に、前記側
壁１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄの各側辺４ａ、４ｂ、４ｃ、
４ｄから連続して延び、該側辺４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ
を折り曲げ線として箱の内側に折り曲げ可能なフラップ
５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄが設けられており、折り畳まれ
た状態の前記筒状本体２を四角柱状に組み立てた際に、
前記自己ロック式フラップ３によって箱の底面６が形成
されるもので、前記フラップ５ａ〜５ｄにおける対向す
る２つのフラップ５ａ及び５ｃには、前記側辺４ａ及び
４ｃから前記ブランクＡの厚さよりも大きい間隔をあけ
て、該側辺４ａ及び４ｃと平行に、前記筒状本体２の内
側に折り曲げ可能な折り曲げ線７ａ及び７ｃが設けられ
ており、もう一方の対向する２つのフラップ５ｂ及び５
ｄには、前記側辺４ｂ及び４ｄから前記ブランクＡの厚
さに実質的に等しい間隔をあけて、該側辺４ｂ及び４ｄ
と平行に、前記筒状本体２の内側に折り曲げ可能な折り
曲げ線７ｂ及び７ｄが設けられており、前記フラップ５
ｂ及び５ｄをそれぞれ前記側壁１ｂ及び１ｄに対して９
０°内側に折り曲げることにより、四角柱状に組み立て
られた前記筒状本体２の上面開口を覆うことが可能であ
り、前記フラップ５ａ及び５ｃを先に前記筒状本体２の
内側に折り曲げてから、前記フラップ５ｂ及び５ｄを内
側に折り曲げると蓋のある箱体となり、前記フラップ５
ｂ及び５ｄを先に前記筒状本体２の内側に折り曲げてか
ら、前記フラップ５ａ及び５ｃを内側に折り曲げると蓋
のない箱体となる構造であることを特徴とする。

【０００５】又、本発明は、上記構造を有する梱包用紙
箱Ｂを含む梱包用キットでもあり、このキットは、前記
梱包用紙箱Ｂと、前記梱包用紙箱Ｂの上面と底面と任意
の対向する２つの側壁の４つの外周面を覆うことのでき
る幅及び長さを有した帯状の梱包用掛け紙Ｃとからなる
ことを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の梱包用紙箱の好ま
しい実施例を図面に示し、図面に基づいて本発明を更に
詳しく説明するが、本発明は、図面に例示したものに限
定されるものではない。図１は、本発明の梱包用紙箱を
形成するためのブランクＡの好ましい一例における展開
図である。図２（ａ）〜（ｄ）は、図１のブランクＡを
用いて蓋のある箱体を形成する際の手順を示す図であ
り、（ａ）は折り畳まれた状態を示す図で、（ｂ）は、
（ａ）のブランクＡを上方が開口した直方体状の箱に成
形した際の状態を示す図であり、（ｃ）は、（ｂ）にお
けるフラップ５ａと５ｃとを内側に折り曲げた際の状態
を示す図であり、（ｄ）は、（ｃ）におけるフラップ５
ｂと５ｄとを内側に折り曲げて蓋のある箱体とした際の
状態を示す図である。又、図３（ａ）〜（ｄ）は、図１
のブランクＡを用いて蓋のない箱体を形成する際の手順
を示す図であり、（ａ）と（ｂ）は、図２の場合と同じ
であり、（ｃ）は、（ｂ）におけるフラップ５ｂと５ｄ
とを内側に折り曲げた際の状態を示す図であり、（ｄ）
は、（ｃ）におけるフラップ５ａと５ｃとを内側に折り
曲げて蓋のない箱体とした際の状態を示す図である。
尚、図４（ａ）〜（ｃ）は、本発明の梱包用キットを用
いた際の梱包手順を示す図であり、（ａ）は、図２
（ｄ）の梱包用紙箱Ｂを帯状の梱包用掛け紙Ｃの上に載
置した際の状態を示す図であり、（ｂ）は、梱包用掛け
紙Ｃを梱包用紙箱Ｂの外周壁に巻付ける際の様子を示す
図であり、（ｃ）は、梱包用掛け紙Ｃを梱包用紙箱Ｂの
外周壁に完全に巻付けて、その端部をラベルで留めた
後、テープ掛けを行った際の状態（最終梱包形態の一
例）を示す図である。

【０００７】本発明の梱包用紙箱は、図１に例示される
ような展開図の、１枚のシート状のブランクＡより構成
されるものであり、この紙箱の底部は、従来より知られ
ている自己ロックボトム型の折り畳み函と同様に、折り
畳まれた状態の筒状体の、四つの側壁を四角柱状に組み
立てた際、側壁と折り曲げ線を介して連接して設けられ
た自己ロック式フラップが係止することによって箱の底
部が形成され、使用後に箱を折り畳むと、自己ロック式
フラップの係止が解除されて実質的に平板状の形態とな
る。図１に示されるように、このブランクＡには、箱の
周壁面を構成するための４つの側壁１ａ、１ｂ、１ｃ、
１ｄが設けられており、このうち側壁１ｂと１ｄには、
図２（ａ）に示されるような折り畳まれた状態におい
て、四角柱状に組み立て可能な筒状本体２の一端（下
端）の周縁に、該周縁から連続して延び、内側に折り曲
げ形成されてなる自己ロック式フラップ３ａ〜３ｄがそ
れぞれ設けられている。このようなフラップ３ａ〜３ｄ
の形状については、図１に例示したものに限定されるも
のではない。又、このブランクＡには、側壁１ａ、１
ｂ、１ｃ、１ｄにおける上端側の各側辺４ａ、４ｂ、４
ｃ、４ｄから連続して延び、該側辺４ａ、４ｂ、４ｃ、
４ｄを折り曲げ線として箱の内側に折り曲げ可能なフラ
ップ５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄが設けられている。

【０００８】そして、本発明の梱包用紙箱にあっては、
フラップ５ａ〜５ｄのうちの、任意の対向する２つのフ
ラップ、例えば５ａ及び５ｃに、側辺４ａ及び４ｃから
ブランクＡの厚さよりも大きい間隔をあけて、該側辺４
ａ及び４ｃと平行に、筒状本体２の内側に折り曲げ可能
な折り曲げ線７ａ及び７ｃが設けられており、残りの対
向する２つのフラップ、例えば５ｂ及び５ｄに、側辺４
ｂ及び４ｄからブランクＡの厚さに実質的に等しい間隔
をあけて、該側辺４ｂ及び４ｄと平行に、筒状本体２の
内側に折り曲げ可能な折り曲げ線７ｂ及び７ｄが設けら
れている。この折り曲げ線７ａと側辺４ａとの間隔、及
び、折り曲げ線７ｃと側辺４ｃとの間隔が、ブランクＡ
の厚さよりも大きいのは、これによって箱の上端に帯状
平面部が形成され、フラップ５ｂと５ｄのどちらかを内
側に折り曲げた際に、このフラップの内面がこの帯状平
面部に当接し、フラップの位置が安定化されるためであ
る。本発明では、フラップ５ｂ及び５ｄの先端に、図面
に示されるような舌片を設けるのが一般的であるが、こ
れに限定されるものではない。又、このブランクＡで
は、折り曲げ線７ｂと側辺４ｂとの間隔、及び、折り曲
げ線７ｄと側辺４ｄとの間隔が、ブランクＡの厚さと実
質的に等しく、これによってフラップ５ｂと５ｄをそれ
ぞれ、図３（ｃ）のようにして、側壁１ｂと１ｄに接し
た状態に位置させることが可能となる。

【０００９】このような展開図で示されるブランクＡを
成形して図２（ａ）の形態とし、使用時に、筒状本体２
を四角柱状に組み立てると、図２（ｂ）のような形態
の、上方が開口した直方体状の箱に成形でき、この後、
側辺４ａ、４ｃの位置と、折り曲げ線７ａ及び７ｃを折
り曲げてフラップ５ａと５ｃを箱体の内側に位置させ
（図２（ｃ）参照）、更に、フラップ５ｂと５ｄとをそ
れぞれ、側壁１ｂ、１ｄに対して９０°の角度で内側に
折り曲げると、図２（ｄ）に示される外観の蓋のある箱
体が得られる。この際、フラップ５ｂと５ｄは、両者を
内側に折り曲げた際に、四角柱状に組み立てられた筒状
本体２の上面開口を覆うことが可能な大きさであれば良
い。尚、本発明の梱包用紙箱Ｂでは、フラップの折り曲
げ順序を変えて、先に、フラップ５ｂ及び５ｄを筒状本
体２の内側に折り曲げてから（図３（ｃ）参照）、フラ
ップ５ａ及び５ｃを箱の内側に折り曲げても良く、この
場合には、図３（ｄ）に示される外観の、蓋がなく、上
方が開口した箱体となる。

【００１０】このように、本発明の梱包用紙箱Ｂは、蓋
のある状態の箱体に形成することもでき、蓋のない状態
の箱体にも形成することもでき、箱の中に収容する対象
物に応じて、適宜形態を選択することができるので非常
に便利であり、いずれかの形態で使用した後、形態を更
に変化させて再使用することにより、繰り返して利用す
ることができる。図３（ｄ）のような蓋のない状態の箱
体として使用する場合には、箱の開口上面を透明性を有
するフィルム等で覆っても良い。又、本発明では、箱を
使用して収容物を取り出した後、逆の手順で箱を折り畳
むことにより、図２（ａ）の状態で複数枚積み重ねるこ
とができ、再使用のための輸送や保管に場所を取らない
という利点もある。

【００１１】尚、本発明では、異なる大きさの箱を積み
重ねた場合、下側の箱が重みによって壊れ易くなるの
で、箱の強度を保つために、箱の大きさは、丈（奥行
き）と幅は同じものとし、箱の深さ（高さ）だけが異な
るようにすることが好ましい。又、このような大きさの
箱とした場合には、箱を輸送したり収納したりする際
に、無駄な空間が少なくなり、箱を整理、整頓するのに
も便利である。本発明の梱包用紙箱の内部に商品等を収
容した際、箱の中には、商品が存在しない空間部分に、
巻取状の段ボールを詰めることが好ましく、市販の巻取
片段ボールを緩衝材として使用することにより、輸送中
の商品の移動を防止することができ、又、このような巻
取片段ボールは巻取状であるために、巻き戻すことによ
り再使用することができる。

【００１２】本発明の梱包用紙箱Ｂを構成するブランク
Ａの材質は特に限定されるものではなく、箱状に安定し
て成形できるものであれば良いが、段ボールを使用する
のが一般的であり、段ボール基材全体に、耐水性樹脂や
パラフィンなど塗布又は含浸することにより、耐水性を
付与することが好ましい。又、本発明の梱包用紙箱Ｂの
内部は、箱の中に入れる商品の内容により、種々の加
工、例えば、耐水、保冷、耐油、抗菌、消臭、難燃加工
等を施すことも可能である。

【００１３】尚、本発明の梱包用紙箱Ｂにおける任意の
側壁（１ａ〜１ｄのいずれか）には、箱の中に収納され
た商品の明細を記載した伝票等を貼り付けるためのシー
ル貼着部を設けることが好ましく、段ボールの外壁に耐
水加工処理を行った場合、このシール貼着部に貼着され
た伝票等を丁寧にゆっくりと剥離することにより、箱基
材の表面を傷めずに剥がすことができ、これによって紙
箱を何度も繰り返して再使用することができる。又、こ
のような商品明細伝票貼着部分の横には、箱の使用回数
を記入する欄と、バーコード貼付欄を設けることが好ま
しく、この場合、伝票を剥がす時には使用回数を転記
し、貼付したバーコードにより箱の整理場所や納品分類
が分別できるようにして利用する。このように、本発明
の梱包用紙箱は、再使用を目的に製造されたものである
が、破損等、何らかの理由で使用できなくなった場合
は、もちろん古紙としてリサイクルすることができる。

【００１４】このような梱包用紙箱Ｂをより効率良く再
使用に適したものとして使用するための本発明の梱包用
キットは、１枚のシート状のブランクを成形して得られ
た上記構造の梱包用紙箱Ｂと、このような梱包用紙箱Ｂ
の上面と底面と任意の対向する２つの側壁の４つの外周
面を覆うことのできる幅及び長さを有した帯状の梱包用
掛け紙Ｃとからなり、図４（ａ）〜（ｃ）には、このよ
うな梱包用キットの使用方法が示されている。本発明の
梱包用キットを用いて梱包を行うには、まず、図４
（ａ）のようにして、図２（ｄ）の蓋のある梱包用紙箱
Ｂを、フラップをテープ留めしない状態で、帯状の梱包
用掛け紙Ｃの上に載置し、梱包用紙箱Ｂの外周壁に梱包
用掛け紙Ｃを巻付ける（図４（ｂ）参照）。この際、梱
包用掛け紙Ｃの表面には、図４（ｂ）に示されるよう
な、伝票貼付位置表示８や、留めラベル貼着位置表示９
や、テープ掛け時のテープ結束位置表示１０を設けるこ
とが好ましく、更に掛け紙の折り曲げ位置表示等が印刷
されても良い。本発明では、梱包用掛け紙Ｃとして、表
裏両面に伝票貼付位置表示８等が印刷されたものを使用
することが好ましく、この場合には、掛け紙を一度使用
した後で未使用側の裏面を再度使用することにより、ゴ
ミの減量化を図ることができる。

【００１５】そして、梱包用掛け紙Ｃを梱包用紙箱Ｂの
外周に沿って巻き付けた後、梱包用掛け紙Ｃの端部を粘
着テープや粘着ラベル等で固定し、その後、掛け紙Ｃが
梱包用紙箱Ｂから抜け落ちないようにテープや紐を掛け
る（図４（ｃ）参照）。このように、本発明の梱包用紙
箱Ｂを用いて梱包する際には、箱の表面に直接、ガムテ
ープ等を貼らないので箱の表面が傷付かず、箱の強度が
低下することなく繰り返し使用できる。尚、梱包を行う
際に使用するテープとしては、幅が１０ｍｍ以下で、比
較的小さな強度、即ち、輸送時の衝撃には耐えるが、箱
を開ける際に梱包が容易に解けるような強度のものを使
用するのが好ましい。

【００１６】

【発明の効果】本発明の梱包用紙箱は、再使用に適した
構造を有しており、簡単に組み立て及び折り畳みを行う
ことができるだけでなく、フラップの折り曲げ順序を変
えることによって、蓋体のある箱にも蓋体のない箱にも
なり、箱の形態を適宜選択することにより種々の内容物
の収容及び輸送に適したものとなる。又、本発明の梱包
用キットでは、梱包用紙箱Ｂに巻き付けて使用する梱包
用掛け紙Ｃを交換するだけで、梱包用紙箱Ｂを傷めるこ
となく、繰り返し再使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の梱包用紙箱を形成するためのブランク
Ａの好ましい一例における展開図である。

【図２】（ａ）〜（ｄ）は、図１のブランクＡを用いて
蓋のある箱体を形成する際の手順を示す図で、（ａ）は
折り畳まれた状態を示す図、（ｂ）は、（ａ）のブラン
クＡを上方が開口した直方体状の箱に成形した際の状態
を示す図、（ｃ）は、（ｂ）におけるフラップ５ａと５
ｃとを内側に折り曲げた際の状態を示す図、（ｄ）は、
（ｃ）におけるフラップ５ｂと５ｄとを内側に折り曲げ
て蓋のある箱体とした際の状態を示す図である。

【図３】（ａ）〜（ｄ）は、図１のブランクＡを用いて
蓋のない箱体を形成する際の手順を示す図で、（ａ）と
（ｂ）は、図２（ａ）、（ｂ）とそれぞれ同じで、
（ｃ）は、（ｂ）におけるフラップ５ｂと５ｄとを内側
に折り曲げた際の状態を示す図、（ｄ）は、（ｃ）にお
けるフラップ５ａと５ｃとを内側に折り曲げて蓋のない
箱体とした際の状態を示す図である。

【図４】（ａ）〜（ｃ）は、本発明の梱包用キットを用
いた際の梱包手順を示す図で、（ａ）は、図２（ｄ）の
梱包用紙箱Ｂを帯状の梱包用掛け紙Ｃの上に載置した際
の状態を示す図、（ｂ）は、梱包用掛け紙Ｃを梱包用紙
箱Ｂの外周壁に巻付ける際の様子を示す図、（ｃ）は、
梱包用掛け紙Ｃで梱包用紙箱Ｂの外周を覆い、その端部
をラベルで留めた後、テープ掛けを行った際の状態を示
す図である。

【符号の説明】

Ａ ブランク Ｂ 梱包用紙箱 Ｃ 梱包用掛け紙 １ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ 側壁 ２ 筒状本体 ３ 自己ロック式フラップ ４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ 側辺 ５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄ フラップ ６ 底面 ７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄ 折り曲げ線 ８ 伝票貼付位置表示 ９ 留めラベル貼着位置表示 １０ テープ結束位置表示

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １枚のシート状のブランクＡから成形さ
   れ、４つの側壁１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄを有し、四角柱
   状に組み立て可能な筒状本体２が、折り畳まれた状態に
   おいて、該筒状本体２の一端の周縁に、該周縁から連続
   して延び、内側に折り曲げ形成されてなる自己ロック式
   フラップ３を有しており、前記筒状本体２の他端の周縁
   に、前記側壁１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄの各側辺４ａ、４
   ｂ、４ｃ、４ｄから連続して延び、該側辺４ａ、４ｂ、
   ４ｃ、４ｄを折り曲げ線として箱の内側に折り曲げ可能
   なフラップ５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄが設けられており、
   折り畳まれた状態の前記筒状本体２を四角柱状に組み立
   てた際に、前記自己ロック式フラップ３によって箱の底
   面６が形成される梱包用紙箱Ｂにおいて、前記フラップ
   ５ａ〜５ｄにおける対向する２つのフラップ５ａ及び５
   ｃには、前記側辺４ａ及び４ｃから前記ブランクＡの厚
   さよりも大きい間隔をあけて、該側辺４ａ及び４ｃと平
   行に、前記筒状本体２の内側に折り曲げ可能な折り曲げ
   線７ａ及び７ｃが設けられており、もう一方の対向する
   ２つのフラップ５ｂ及び５ｄには、前記側辺４ｂ及び４
   ｄから前記ブランクＡの厚さに実質的に等しい間隔をあ
   けて、該側辺４ｂ及び４ｄと平行に、前記筒状本体２の
   内側に折り曲げ可能な折り曲げ線７ｂ及び７ｄが設けら
   れており、前記フラップ５ｂ及び５ｄをそれぞれ前記側
   壁１ｂ及び１ｄに対して９０°内側に折り曲げることに
   より、四角柱状に組み立てられた前記筒状本体２の上面
   開口を覆うことが可能であり、前記フラップ５ａ及び５
   ｃを先に前記筒状本体２の内側に折り曲げてから、前記
   フラップ５ｂ及び５ｄを内側に折り曲げると蓋のある箱
   体となり、前記フラップ５ｂ及び５ｄを先に前記筒状本
   体２の内側に折り曲げてから、前記フラップ５ａ及び５
   ｃを内側に折り曲げると蓋のない箱体となる構造である
   ことを特徴とする、再使用に適した構造を有する梱包用
   紙箱。
2. 【請求項２】 前記梱包用紙箱Ｂと、前記梱包用紙箱Ｂ
   の上面と底面と任意の対向する２つの側壁の４つの外周
   面を覆うことのできる幅及び長さを有した帯状の梱包用
   掛け紙Ｃとからなることを特徴とする梱包用キット。