JPH11156739A - ねじ締め装置のクラッチ機構 - Google Patents

ねじ締め装置のクラッチ機構

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Publication number
JPH11156739A
JPH11156739A JP32780997A JP32780997A JPH11156739A JP H11156739 A JPH11156739 A JP H11156739A JP 32780997 A JP32780997 A JP 32780997A JP 32780997 A JP32780997 A JP 32780997A JP H11156739 A JPH11156739 A JP H11156739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft member
steel ball
output shaft
sleeve
clutch spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP32780997A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Kamono
雅隆 鴨野
Yuichi Sato
友一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
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Publication of JPH11156739A publication Critical patent/JPH11156739A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スチールボールの脱落を防ぎ、ねじ締め装置
におけるクラッチ機構の小型、軽量化を図ることであ
る。 【解決手段】 駆動軸部材5及び出力軸部材7のどちら
か一方のスリーブS1に設けた貫通孔16の半径方向に
移動可能で且つスリーブS1の外面から外方へ突出可能
なスチールボール15と、出力軸の移動に応じてスチー
ルボール15をスリーブの外面から外方へ突出させる手
段とを備えたねじ締め装置のクラッチ機構において、前
記貫通孔16の一部を前記スチールボール15の外径よ
り小さくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の締め付け深
さでねじに加わるトルクを遮断し、締め付け動作を確実
に停止させることのできる、例えばスクリュードライバ
等におけるねじ締め装置のクラッチ機構に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来におけるねじ締め装置のクラッチ機
構は、本件出願人が出願した特開平8−267367号
公報に記載されているように、駆動軸部材に設けたスリ
ーブに形成した径方向の貫通穴にスチールボールを設
け、このスチールボールが貫通穴より脱落するのを防止
するため、スチールボールとクラッチスプリングの上方
端部との間に設けた隙間、即ち環状溝の幅をスチールボ
ールの外径より小さく構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記クラッチ機構にお
いて、ねじ締め時に出力軸部材が抑止された場合、スチ
ールボールと係合するクラッチスプリングの伸長部がス
チールボールを乗り越えられる程の隙間を有していない
ため、先端工具が拘束された時、クラッチスプリングは
スチールボールに嵌合したままの状態で回転力を与え続
けられるため、最終的にクラッチスプリングが破損して
しまうという問題があった。また、クラッチスプリング
の外径がスリーブ内外面側に設けた環状溝に接触しない
寸法にした場合、環状溝の幅とクラッチスプリングの線
径との隙間が少ないため、クラッチスプリングに高い寸
法精度が求められるため、結果的にクラッチスプリング
が高価になってしまうと共に、逆にスチールボールの径
を大きくしスリーブ内外面側に設けた環状溝の幅を拡げ
てクラッチスプリングの外径方向への制約を軽減し安価
にすると、スチールボールとクラッチスプリングの伸長
部端面との隙間が大きくなり全長が伸びてしまうと共
に、更に傘状部材の強度を変えずに変更した場合、スチ
ールボールの一部が駆動軸部材の外周から環状溝に突出
しない構造になるため、駆動軸部材が径方向に大きくな
ってしまうことから重量が増し、結果的に小型、軽量化
を図ることができないという問題があった。
【0004】本発明の目的は、スリーブに設けた貫通穴
によりスチールボールの脱落を防止することで、安価な
クラッチスプリングを採用し且つ小型・軽量化を図るこ
とのできるねじ締め装置のクラッチ機構を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、貫通穴にお
けるスチールボールの突出側をスチールボールの外径よ
り小さくすることにより達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明になるねじ締め装置を図1
乃至図5を用いて説明する。図1はねじ締め装置の一実
施例を示す一部省略断面図、図2は図1の一部拡大断面
図、図3は左巻きクラッチスプリングを示す正面図、図
4は貫通穴及びスチールボールの関係を示す要部拡大断
面図、図5は図4の変形例を示す要部拡大断面図であ
る。
【0007】駆動軸部材5にはスリーブS1が設けられ
ており、内部空間にワンウェイクラッチ8を配してお
り、出力軸部材7にはスリーブS2が設けられている。
また、スリーブS1、S2にはテーパー部T1、T2を
形成している。更に図3に示すようにクラッチスプリン
グ10は左巻きで上方端部10aが軸方向に伸長し且つ
下方端部10bが引き抜け防止用曲げ部10cに成って
いる。なお、出力軸部材7を被締結材に押圧していない
時、スチールボール15とクラッチスプリング10の伸
長部端面との間には、間隙19があるためクラッチスプ
リング10が駆動軸部材5に巻き付かず回転の伝達は行
われない。
【0008】図1及び図2において、ストッパスリーブ
3はハウジング2の頭部に螺合しており、その回転によ
りハウジング2に対して軸方向に移動可能である。スト
ッパスリーブ3の図中上方には、回転不能で且つ軸方向
に移動可能なロック部材13が設けられており、このロ
ック部材13は圧縮バネ12によりストッパスリーブ3
側に付勢されている。ストッパスリーブ3とロック部材
13の当接部には、両者に対して互いに噛み合う凹凸状
の爪部14が設けられている。従って、ストッパスリー
ブ3は、爪部14と噛み合っている場合には回転不能で
あり、その軸方向位置が固定されている。なお、ねじの
締め込み深さ(送り距離)を変えるためには、操作者が
ロック部材13を圧縮バネ20に抗して図中上方に移動
させ、ストッパスリーブ3との噛み合いを外した状態
で、ストッパスリーブ3を回転させる。
【0009】スチールボール15はスリーブS1に設け
られた半径方向の貫通穴16内に配され且つ半径方向に
移動可能である。移動距離としては、スチールボール1
5の一部がスリーブS1の外周から外部に突出しない第
1位置と、外部に突出する第2位置との間の距離であ
る。つまり、図4及び図5に示すように貫通穴16には
スチールボール15が半径方向に移動可能な径16aと
スチールボール15外径より小さい径16bが設けられ
ており、小さい径16bでスチールボール15の径方向
への脱落を防止している。スリーブS1の内部には傘状
部材17が軸方向に移動可能に設けられており、傘状部
材17のスリーブS1には、クラッチスプリング10の
下方端部10bを常時係止する溝11が設けられてい
る。また、駆動軸部材5に設けた環状溝21の幅Wは、
スリーブ5から突出するスチールボール15の突出量
A、クラッチスプリング10の線径DからW≧A+Dで
あるためねじ締め時に出力軸部材が抑止された場合、ス
チールボール15と係合するクラッチスプリング10の
伸長部10aが、スチールボール15上を乗り越えるこ
とができ、これによりクラッチスプリング10の損傷を
防止することができる。
【0010】よって、本実施例では、貫通穴16をスチ
ールボール15の移動可能な部分と径方向への脱落防止
用の部分とで構成することにより、環状溝21の内周を
スチールボール15の外径に関係なく大きくすることが
できるため、クラッチスプリング10の線形を太くして
強度の向上を図ることができる。また、クラッチスプリ
ング10の外径寸法の制約が少なくなることで、安価な
クラッチスプリング10を採用することができる。
【0011】更に、図5は図4の変形例であり、スチー
ルボール15が半径方向に移動できるようにテーパー部
T4を形成しており、且つテーパー部T4の最小内径を
スチールボール15の外径より小さくすることにより、
スチールボール15の脱落を防止することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、貫通孔の一部をスチー
ルボールの外径より小さくすることで、スチールボール
の脱落を防ぎ、ねじ締め装置におけるクラッチ機構の小
型、軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になるねじ締め装置の一実施例を示す
一部省略断面図である。
【図2】 図1の一部拡大断面図である。
【図3】 本発明になる左巻きクラッチスプリングを示
す正面図である。
【図4】 本発明になる貫通穴及びスチールボールの関
係を示す要部拡大断面図である。
【図5】 図4の変形例を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1はねじ締め機本体、2はハウジング、3はストッパス
リーブ、4はピニオン、5は駆動軸部材、6はギヤ、7
は出力軸部材、8はワンウェイクラッチ、9はビット、
10はクラッチスプリング、11は溝、12は圧縮バ
ネ、13はロック部材、15はボール、16は貫通穴、
17は傘状部材、18はメタル部材、19は間隙、21
は環状溝、S1、S2はスリーブ、T1、T2、T3、
T4はテーパー部である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置からの動力を伝達する駆動軸部
    材と、ビットを保持し且つ軸方向移動可能に支持される
    出力軸部材と、該出力軸部材と該駆動軸部材間とを互い
    に離隔させる圧縮ばねと、前記出力軸部材に伝達される
    回転力を出力軸の所定移動量で遮断し前記駆動軸部材及
    び前記出力軸部材の同軸上に設けた円筒面にまたがって
    配設されるクラッチスプリングと、前記出力軸部材及び
    前記駆動軸部材のどちらか一方に前記クラッチスプリン
    グの一部を固定し前記出力軸の移動に応じて係止する手
    段とを有し、前記駆動軸部材及び前記出力軸部材のどち
    らか一方のスリーブに設けた貫通孔の半径方向に移動可
    能で且つ前記スリーブの外面から外方へ突出可能なスチ
    ールボールと、前記出力軸の移動に応じて該スチールボ
    ールを前記スリーブの外面から外方へ突出させる手段と
    を備えたねじ締め装置のクラッチ機構において、前記貫
    通孔の一部を前記スチールボールの外径より小さくした
    ことを特徴とするねじ締め装置のクラッチ機構。
  2. 【請求項2】 前記スリーブに設けた環状溝の幅は、前
    記貫通穴より突出する前記スチールボールの突出量と前
    記クラッチスプリングの線径との和より大きいことを特
    徴とする請求項1記載のねじ締め装置のクラッチ機構。
JP32780997A 1997-11-28 1997-11-28 ねじ締め装置のクラッチ機構 Pending JPH11156739A (ja)

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Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

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Effective date: 20041209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050419