JPH11156101A - 自動濃縮装置 - Google Patents

自動濃縮装置

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JPH11156101A
JPH11156101A JP32286897A JP32286897A JPH11156101A JP H11156101 A JPH11156101 A JP H11156101A JP 32286897 A JP32286897 A JP 32286897A JP 32286897 A JP32286897 A JP 32286897A JP H11156101 A JPH11156101 A JP H11156101A
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JP
Japan
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liquid
supply
concentrated
container
amount
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JP32286897A
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English (en)
Inventor
Takayuki Abe
隆之 阿部
Takeshi Yamazaki
健 山崎
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃縮作業を監視する必要がなく、作業者と被
濃縮液との接触確率を低減することができ、濃縮作業時
間を短縮することができ、濃縮作業における、省人化、
安全性の向上、及び作業効率の向上を実現することがで
きる自動濃縮装置を提供する。 【解決手段】 熱媒浴、容器、及び支持具の総重量を測
定して測定値信号を出力する重量測定手段と、被濃縮液
供給手段と、供給量調節手段と、前記被濃縮液供給手段
から前記容器への被濃縮液の供給状態を監視する監視手
段と、供給制御手段とを有してなることを特徴とする自
動濃縮装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動濃縮装置に関
し、更に詳しくは、濃縮作業を監視する必要がなく、作
業者と被濃縮液との接触確率を低減することができ、濃
縮作業時間を短縮することができ、濃縮作業における、
省人化、安全性の向上、及び作業効率の向上を実現する
ことができる自動濃縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、例えば、有機溶剤、水等の溶媒と溶質とを含有する
溶液、複数種の溶剤を含有する液、有機溶剤と水とを含
有する液等の被濃縮液を濃縮する装置として、例えば、
手動式エバポレータ等がある。この手動式エバポレータ
により、前記被濃縮液の濃縮を行なう一連の濃縮作業と
しては、例えば、(イ)ウォーターバスにおける水温を
所定温度に維持し、エバポレータに取り付けられたフラ
スコ内を所定の減圧度に減圧する濃縮条件設定作業、
(ロ)被濃縮液を貯留するフラクションタンクとフラス
コ内とを連通する仕込みラインに設けられた手動バルブ
を開き、フラスコ内に被濃縮液を所定量仕込む仕込み作
業、(ハ)フラスコ内に仕込まれた被濃縮液中の溶媒を
蒸発させて被濃縮液を濃縮する被濃縮液濃縮作業、
(ニ)フラスコ内の被濃縮液量が減少した場合に、フラ
クションタンクからフラスコ内に被濃縮液を補充する被
濃縮液補充作業、(ホ)フラクションタンク内の被濃縮
液量が減少した場合に、フラクションタンクからフラス
コ内にエアが吸い込まれることのないように監視を続け
ながら、フラクションタンクを交換して、被濃縮液が満
たされたフラクションタンクとフラスコ内とを連通する
フラクションタンク交換作業、(ヘ)蒸発した溶媒を冷
却することによりこの溶媒を留出液として留出液回収用
フラスコ内に回収し、この留出液回収用フラスコ内にお
ける留出液が満液に達した場合に、フラスコ内の減圧度
を一旦常圧に戻し、留出液で満液となった留出液回収用
フラスコを取り外し、留出液を廃棄する廃棄作業、及
び、(ト)常圧に戻したフラスコ内を再び所定の減圧度
に減圧する再減圧作業等がある。
【0003】このような手動式エバポレータによる濃縮
作業においては、例えば、作業者が濃縮作業を実質的に
常時監視し続けなければならない問題、前記(ロ)仕込
み作業、(ニ)被濃縮液補充作業、及び前記(ホ)フラ
クションタンク交換作業等においては、作業者が被濃縮
液と接触する危険性が高いという問題、作業者が濃縮作
業を監視をしない場合には、例えば、前記(ニ)被濃縮
液補充作業、前記(ホ)フラクションタンク交換作業等
を行なうことができず、濃縮作業の作業効率が低下する
問題等があった。
【0004】さらに、前記(ヘ)廃棄作業においては、
フラスコ内の減圧度を常圧に戻すことにより、前記
(ト)再減圧作業を行なう必要があり、作業が煩雑で作
業効率が低いという問題、作業者が留出液と接触する危
険性が高いという問題、ガラス製の留出液回収用フラス
コを採用した場合には、留出液で満液となった留出液回
収用フラスコを手作業で取り扱うので、留出液回収用フ
ラスコを破損する危険性が高いという問題、また、作業
者が濃縮作業を監視しない場合においては、前記(ヘ)
廃棄作業を行うことができず、濃縮作業の作業効率がさ
らに低下してしまうという問題等があった。
【0005】本発明は、従来からの諸問題を解決するこ
とを目的とする。
【0006】本発明の目的は、濃縮作業を監視する必要
がなく、作業者と被濃縮液との接触確率を低減すること
ができ、濃縮作業時間を短縮することができ、濃縮作業
における、省人化、安全性の向上、及び作業効率の向上
を実現することができる自動濃縮装置を提供することに
ある。
【0007】本発明の他の目的は、濃縮作業中に、回収
溶媒で満液となった回収容器を手作業で取り扱うことを
回避することができ、作業者と回収溶媒とが接触するこ
とがなく、例えば、ガラス製の回収容器を採用した場合
にこの回収容器を破損する危険性がなく、濃縮作業にお
ける、省人化、安全性の向上、及び作業効率の向上を実
現することができる自動濃縮装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、熱媒浴、この熱媒浴に浸漬されて回転
することにより、その内部に装填された被濃縮液中の溶
媒を蒸発させて、前記被濃縮液を濃縮する容器、及びこ
の容器を前記熱媒浴における所定の位置に配置可能な支
持具の総重量を測定してその測定値を示す測定値信号を
出力する重量測定手段と、前記容器内に被濃縮液を供給
する被濃縮液供給手段と、前記容器内に供給される被濃
縮液の供給量を調節する供給量調節手段と、前記被濃縮
液供給手段から前記容器への被濃縮液の供給状態を監視
する監視手段と、前記監視手段から出力される監視信号
と前記重量測定手段から出力される測定値信号とを入力
し、前記容器内の被濃縮液の重量が所定の範囲を外れる
ときには、前記容器内の被濃縮液の重量が所定の範囲内
になるように、被濃縮液の供給量を調節する供給量制御
信号を前記供給量調節手段に出力し、前記被濃縮液供給
手段からの被濃縮液の供給状態が異常であるときには、
前記被濃縮液供給手段から前記容器内への被濃縮液の供
給を停止する異常供給停止信号を前記供給量調節手段に
出力する供給制御手段とを有してなることを特徴とする
自動濃縮装置であり、前記課題を解決するための第2の
手段は、熱媒浴、この熱媒浴に浸漬されて回転すること
により、その内部に装填された被濃縮液中の溶媒を蒸発
させて、前記被濃縮液を濃縮する容器、及びこの容器を
前記熱媒浴における所定の位置に配置可能な支持具の総
重量を測定してその測定値を示す測定値信号を出力する
重量測定手段と、前記容器内に被濃縮液を供給する被濃
縮液供給手段と、前記容器内に供給される被濃縮液の供
給量を調節する供給量調節手段と、前記被濃縮液供給手
段から前記容器への被濃縮液の供給状態を監視する監視
手段と、前記容器内の被濃縮液から蒸発した溶媒を凝結
することにより回収される回収溶媒を収容する回収容器
と、前記回収容器内の回収溶媒が所定の量に達すること
を検出する回収溶媒量検出手段と、前記回収容器内の回
収溶媒を排出する溶媒排出手段と、前記監視手段から出
力される監視信号と前記重量測定手段から出力される測
定値信号とを入力し、前記容器内の被濃縮液の重量が所
定の範囲を外れるときには、前記容器内の被濃縮液の重
量が所定の範囲内になるように、被濃縮液の供給量を調
節する供給量制御信号を前記供給量調節手段に出力し、
前記被濃縮液供給手段からの被濃縮液の供給状態が異常
であるときには、前記被濃縮液供給手段から前記容器内
への被濃縮液の供給を停止する異常供給停止信号を前記
供給量調節手段に出力し、前記回収溶媒量検出手段から
出力されるところの、回収容器内の回収溶媒量が所定量
に達したことを示す検知信号を入力して、前記回収溶媒
を前記回収容器外に排出するように前記溶媒排出手段を
駆動する駆動信号を出力する供給排出制御手段とを有し
てなることを特徴とする自動濃縮装置であり、前記課題
を解決するための第3の手段は、前記重量測定手段がロ
ードセルであり、前記被濃縮液供給手段が前記容器内に
被濃縮液を供給する配管を含み、前記供給量調節手段が
前記配管に設けられた開閉弁であり、前記監視手段が光
電変換素子を備えてなる配管内空検知器を有してなる前
記請求項1又は2に記載の自動濃縮装置であり、前記課
題を解決するための第4の手段は、前記回収溶媒量検出
手段が前記回収容器内における回収溶媒が所定量に達し
たことを感知して液量感知信号を出力する液量感知セン
サを備え、前記溶媒排出手段が前記回収溶媒を所定の廃
棄先に送液する排出ポンプを備えてなる前記請求項2に
記載の自動濃縮装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】(一般的説明) −重量測定手段− 本発明における重量測定手段は、熱媒浴と、この熱媒浴
に浸漬されて回転することにより、その内部に装填され
た被濃縮液中の溶媒を蒸発させて、前記被濃縮液を濃縮
する容器と、この容器を前記熱媒浴における所定の位置
に配置可能な支持具との総重量を測定して、その測定値
を示す測定値信号を出力することができる。
【0010】前記熱媒浴としては、例えば、オイルバ
ス、ウォーターバス等を挙げることができる。
【0011】前記容器としては、例えば、丸底フラス
コ、ナス型フラスコ等のフラスコ等を挙げることができ
る。
【0012】前記支持具としては、例えば、前記容器を
回転可能に支持することができるロータリーエバポレー
タにおける容器支持部材等を挙げることができる。
【0013】前記重量測定手段としては、例えば、ロー
ドセル、磁わい式ロードセル、電磁力平衡式はかり、て
こと電磁力を組み合わせた電子てんびん、自動平衡式て
んびん等の電子式はかり等を挙げることができる。
【0014】−被濃縮液供給手段− 本発明における被濃縮液供給手段は、前記容器内に被濃
縮液を供給することができる。
【0015】前記被濃縮液供給手段としては、例えば、
前記容器内と被濃縮液供給元とを連通する配管等を挙げ
ることができる。
【0016】前記被濃縮液供給元としては、例えば、被
濃縮液貯留タンク、フラクションタンク、一斗缶、ポリ
タンク等の被濃縮液を貯留することができる容器等を挙
げることができる。
【0017】−供給量調節手段− 本発明における供給量調節手段は、前記容器内に供給さ
れる被濃縮液の供給量を調節することができる。
【0018】前記供給量調節手段としては、例えば、前
記被濃縮液供給手段である配管に設けられた開閉弁等を
挙げることができる。
【0019】前記開閉弁としては、例えば、電磁開閉弁
を挙げることができる。
【0020】−監視手段− 本発明における監視手段は、前記被濃縮液供給手段から
前記容器への被濃縮液の供給状態を監視することができ
る。
【0021】前記監視手段は、例えば、前記被濃縮液供
給手段である配管中における被濃縮液の供給が正常状態
であることを示す正常供給信号、及び、前記被濃縮液供
給手段である配管中における被濃縮液の供給が異常状態
であることを示す異常供給信号等の監視信号を出力する
ことができる。
【0022】前記監視手段としては、例えば、前記被濃
縮液供給手段である配管に設けられ、この配管内に光を
照射することによって、この配管中における被濃縮液の
供給状態を監視する光電変換素子を備えてなる配管内空
検知器等を挙げることができる。
【0023】前記配管内空検知器は、例えば、光を照射
する配管中において流通可能な被濃縮液が所定容量を上
回る場合に前記正常供給信号を出力し、この配管中にお
いて流通可能な被濃縮液が所定容量を下回る場合に前記
異常供給信号を出力することができる。
【0024】前記配管内空検知器は、例えば、光を照射
する配管中において多量の気泡が流通する状態、光を照
射する配管中において被濃縮液が空の状態等の供給状態
を異常状態と判断し、前記異常供給信号を出力すること
ができる。
【0025】−供給制御手段−本発明における供給制御
手段は、以下に説明する供給制御機能を有する。
【0026】前記供給制御手段は、前記監視手段から出
力される監視信号と前記重量測定手段から出力される測
定値信号とを入力することができる。
【0027】前記供給制御手段は、前記容器内の被濃縮
液の重量が所定の範囲を外れるときには、前記容器内の
被濃縮液の重量が所定の範囲内になるように、被濃縮液
の供給量を調節する供給量制御信号を、前記供給量調節
手段に出力することができる。
【0028】前記供給制御手段は、前記被濃縮液供給手
段からの被濃縮液の供給状態が異常であるときには、前
記被濃縮液供給手段から前記容器内への被濃縮液の供給
を停止する異常供給停止信号を、前記供給量調節手段に
出力することができる。
【0029】また、前記供給制御手段は、例えば、前記
容器内の被濃縮液の重量における所定の範囲、言い換え
ると前記測定値信号における下限閾値及び上限閾値を、
予め設定入力することができる。
【0030】前記供給制御手段は、前記供給量制御信号
として、例えば、前記供給量調節手段である開閉弁を開
く供給開始信号、前記開閉弁を閉じる供給停止信号、所
定の供給量を維持するように前記開閉弁を所定の位置に
保持する供給量保持信号、供給量を増加するように前記
開閉弁を全開状態に近づける供給増量信号、及び、供給
量を減少するように前記開閉弁を閉鎖状態に近づける供
給減量信号等を前記供給量調節手段に出力することがで
きる。
【0031】前記供給制御手段は、例えば、(A)前記
監視信号が正常供給信号であり、前記測定値信号が予め
設定入力された下限閾値以上かつ上限閾値未満である場
合(以下、「正常供給状態」と称することがある。)に
は、前記供給量調節手段である開閉弁に供給量保持信号
を出力することにより、前記被濃縮液供給手段から容器
内に所定量の被濃縮液を供給するように、前記開閉弁を
制御することができ、(B)前記監視信号が正常供給信
号であり、前記測定値信号が前記下限閾値を下回った場
合(以下、「供給不足状態」と称することがある。)に
は、前記開閉弁に供給増量信号を出力することにより、
前記容器内に供給する被濃縮液の供給量を増加させるこ
とができ、(C)前記監視信号が正常供給信号であり、
前記測定値信号が前記上限閾値を上回った場合(以下、
「供給過剰状態」と称することがある。)には、前記開
閉弁に供給減量信号を出力することにより、前記容器内
に供給する被濃縮液の供給量を減少させることができ、
(D)前記供給過剰状態においては、前記開閉弁に供給
停止信号を出力することにより、前記容器内への被濃縮
液の供給を停止することができ、(E)前記開閉弁が閉
じた状態であり、前記供給不足状態である場合において
は、前記開閉弁に供給開始信号を出力することにより、
前記容器内への被濃縮液の供給を開始することができ
る。
【0032】前記供給制御手段においては、予め前記下
限閾値と前記上限閾値とを同じ値(以下、「制御目標
値」と称することがある。)に設定入力することがで
き、前記供給制御手段に前記制御目標値を設定入力する
ことにより、所定の誤差範囲内において、前記容器内の
被濃縮液量を一定量に保持することができる。
【0033】前記制御目標値を設定入力した前記供給制
御手段は、例えば、(F)前記監視信号が正常供給信号
であり、前記容器内の被濃縮液の重量が制御目標値を下
回った場合(以下、「目標量未達状態」と称することが
ある。)には、前記容器内の被濃縮液の重量が制御目標
値に近づくように、前記供給量調節手段である開閉弁に
供給増量信号を出力することができ、(G)前記監視信
号が正常供給信号であり、前記容器内の被濃縮液の重量
が制御目標を上回った場合(以下、「目標量超過状態」
と称することがある。)には、前記容器内の被濃縮液の
重量が制御目標値に近づくように、前記開閉弁に供給減
量信号を出力することができる。
【0034】前記供給制御手段は、前記監視手段が異常
供給信号を出力する場合には、前記供給量調節手段に前
記異常供給信号を出力することにより、前記被濃縮液供
給手段から容器内への被濃縮液の供給を停止することが
できる。
【0035】前記供給制御手段としては、例えば、シー
ケンス制御装置等を挙げることができる。
【0036】−回収容器− 本発明における回収容器は、前記容器内の被濃縮液から
蒸発した溶媒を凝結することにより回収される回収溶媒
を収容することができる。
【0037】前記回収容器としては、例えば、回収用丸
底フラスコ、ナス型フラスコ等のフラスコ、回収溶媒貯
留タンク等の回収溶媒を貯留することができる容器であ
って、前記容器内における減圧度を維持することができ
るように、前記回収溶媒を気密に収容することができる
容器等を挙げることができる。
【0038】−回収溶媒量検出手段− 本発明における回収溶媒量検出手段は、前記回収容器内
の回収溶媒が所定の量に達することを検出することがで
きる。
【0039】前記回収溶媒量検出手段としては、例え
ば、前記回収容器内における回収溶媒が所定量に達した
ことを感知して液量感知信号を出力する液量感知センサ
を備えてなる液量感知器等を挙げることができる。
【0040】−溶媒排出手段− 本発明における溶媒排出手段は、前記回収容器内の回収
溶媒を排出することができる。
【0041】前記溶媒排出手段としては、例えば、前記
回収溶媒を所定の廃棄先に送液する排出ポンプを備えて
なる溶媒廃棄手段等を挙げることができる。
【0042】−供給排出制御手段− 本発明における供給排出制御手段は、前記供給制御機能
を有する前記供給制御手段と、前記回収溶媒量検出手段
から出力されるところの、回収容器内の回収溶媒量が所
定量に達したことを示す液量感知信号を入力して、前記
回収溶媒を前記回収容器外に排出するように前記溶媒排
出手段を駆動する駆動信号を出力する排出制御機能を有
する排出制御手段とを備えてなる。
【0043】前記排出制御手段は、例えば、前記液量感
知信号を入力した後において、前記溶媒排出手段により
回収容器外に排出する回収溶媒の排出量を、予め設定入
力することができる。
【0044】前記排出制御手段は、例えば、前記溶媒排
出手段に駆動信号を出力した後において、前記溶媒排出
手段が排出した回収溶媒の排出量が所定の排出量に達し
た場合に、前記溶媒排出手段にその駆動を停止する駆動
停止信号を出力することができる。
【0045】前記供給排出制御手段としては、例えば、
シーケンス制御装置等を挙げることができる。
【0046】本発明においては、前記供給制御手段が有
する前記供給制御機能と、前記排出制御手段が有する前
記排出制御機能とを備えてなる供給排出制御手段を採用
しても良いし、前記供給制御手段と、前記排出制御手段
とを併用しても良い。
【0047】さらに、前記供給制御手段及び前記供給排
出制御手段においては、各々に前記測定値信号、前記監
視信号、前記液量感知信号、前記駆動信号、前記駆動停
止信号、前記下限閾値、前記上限閾値、前記供給量保持
信号、前記供給増量信号、前記供給減量信号、前記供給
停止信号、前記供給開始信号等を記憶する記憶装置等を
設けることができる。
【0048】本発明においては、前記記憶装置を採用す
ることにより、濃縮作業における各機器及び計装関係の
運転状況を記録し、保存することができるので、従来か
ら煩雑であった濃縮作業の工程管理等を容易に行なうこ
とができ、例えば、濃縮作業によって製造された製品に
おける品質管理を容易に行なうことができ、得られる製
品の高品質化を実現することができ、より確実な品質保
証をすることができる。
【0049】(具体的説明) −供給制御手段を採用した自動濃縮装置− 本発明の自動濃縮装置の一実施例について説明する。
【0050】図1に示すように、自動濃縮装置1は、ロ
ードセル2と、その容量が20Lの丸底フラスコ3と、
被濃縮液供給配管4と、電磁開閉弁5と、配管内空検知
器6と、供給制御手段7とを有する。
【0051】前記ロードセル2は、ウォーターバス8
と、このウォーターバス8に浸漬されて回転することに
より、その内部に装填された被濃縮液中の溶媒を蒸発さ
せて、前記被濃縮液を濃縮する丸底フラスコ3と、この
丸底フラスコ3を前記ウォーターバス8における所定の
位置に配置可能な支持具9との総重量を測定して、その
測定値を示す測定値信号を出力することができる。
【0052】前記被濃縮液供給配管4は、前記丸底フラ
スコ3内とフラクションタンク(図示せず。)とを連通
し、前記丸底フラスコ3内に被濃縮液を供給することが
できる。
【0053】前記被濃縮液供給配管4は、前記フラクシ
ョンタンクと前記電磁開閉弁5とを連通する上流側配管
4aと、前記電磁開閉弁5と前記丸底フラスコ3内とを
連通する下流側配管4bとを有してなる。
【0054】前記電磁開閉弁5は、前記被濃縮液供給配
管4を開閉することにより、前記丸底フラスコ3内に供
給される被濃縮液の供給量を調節することができる。
【0055】監視手段は、前記被濃縮液供給手段から前
記容器への被濃縮液の供給状態を監視することができ
る。
【0056】前記配管内空検知器6は、前記上流側配管
4aに設けられ、この配管中における被濃縮液の供給状
態を監視する光電変換素子(図示せず。)を備えてな
り、前記上流側配管4a中における被濃縮液の供給が正
常状態であることを示す正常供給信号、及び、前記上流
側配管4a中における被濃縮液が空の状態であることを
示す異常供給信号を出力することができる。
【0057】前記供給制御手段7は、前記配管内空検知
器6から出力される正常供給信号及び異常供給信号と、
前記ロードセル2から出力される測定値信号とを入力す
ることができ、また、予め、前記測定値信号における下
限閾値及び上限閾値を設定入力することができる。この
自動濃縮装置1においては、前記下限閾値を2kg、前
記上限閾値を6kgに設定した。
【0058】前記供給制御手段7は、前記丸底フラスコ
3内に被濃縮液を装填していない状態の前記測定値信号
を初期重量、例えば、0kgとして判断することがで
き、前記丸底フラスコ3内に被濃縮液が装填されること
により増加する前記測定値信号が前記上限閾値である6
kgを上回った場合には、前記電磁開閉弁5に供給停止
信号を出力することにより、前記電磁開閉弁5が前記被
濃縮液供給配管4を閉じて前記丸底フラスコ3内への被
濃縮液の供給を停止することができ、被濃縮液が濃縮さ
れることに伴って前記測定値信号が前記下限閾値である
2kgを下回った場合には、前記電磁開閉弁5に供給開
始信号を出力することにより、前記電磁開閉弁5が開い
て前記丸底フラスコ3内へ被濃縮液を供給することがで
きる。
【0059】−供給排出制御手段を採用した自動濃縮装
置− 本発明の自動濃縮装置の他の一実施例について説明す
る。
【0060】図2及び図3に示すように、自動濃縮装置
10は、前記自動濃縮装置1で採用することができる、
ロードセル2、その容量が20Lの丸底フラスコ3、被
濃縮液供給配管4、電磁開閉弁5、配管内空検知器6、
ウォーターバス8、及び支持具9と、回収用丸底フラス
コ11と、液量感知器12と、溶媒廃棄手段13と、供
給排出制御手段14とを有する。
【0061】前記回収用丸底フラスコ11は、前記丸底
フラスコ3内の被濃縮液から蒸発した溶媒を凝結するこ
とにより回収される回収溶媒を収容することができる。
【0062】前記液量感知器12は、前記回収用丸底フ
ラスコ11内の回収溶媒が満液量に達することを検出す
ることができ、前記回収用丸底フラスコ11内における
回収溶媒が満液量に達したことを感知して液量感知信号
を出力する液量感知センサを備えてなる。
【0063】前記溶媒廃棄手段13は、前記回収用丸底
フラスコ11内の回収溶媒を所定の廃棄先(図示せ
ず。)に送液する排出ポンプ13aと、前記回収用丸底
フラスコ11内と前記廃棄先とを連通する排出管13b
とを備えてなる。
【0064】前記供給排出制御手段14は、前記供給制
御手段7が有する供給制御機能と、前記液量感知器12
から出力されるところの、前記回収用丸底フラスコ11
内の回収溶媒量が満液量に達したことを示す液量感知信
号を入力して、前記回収溶媒を前記廃棄先に排出するよ
うに前記排出ポンプ13aを駆動する駆動信号を出力す
る排出制御機能とを有する。
【0065】前記供給排出制御手段14は、前記液量感
知信号を入力した後において、前記溶媒廃棄手段13に
より回収用丸底フラスコ11外に排出する回収溶媒の排
出量を、予め設定入力することができる。この自動濃縮
装置10においては、前記回収溶媒の排出量を前記回収
用丸底フラスコ11における満液量に相当する液量に設
定した。
【0066】前記供給排出制御手段14は、前記排出ポ
ンプ13aに駆動信号を出力した後において、前記溶媒
廃棄手段13により排出された回収溶媒の排出量が、前
記満液量に相当する液量に達した場合に、前記排出ポン
プ13aにその駆動を停止する駆動停止信号を出力する
ことができる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、濃縮作業を監視する必
要がなく、作業者と被濃縮液との接触確率を低減するこ
とができ、濃縮作業時間を短縮することができ、濃縮作
業における、省人化、安全性の向上、及び作業効率の向
上を実現することができ、さらに、本発明において供給
排出制御手段を採用することにより、回収溶媒で満液と
なった回収容器を手作業で取り扱うことを回避すること
ができ、作業者と回収溶媒とが接触することがなく、例
えば、ガラス製の回収容器を採用した場合にこの回収容
器を破損する危険性がなく、濃縮作業における、省人
化、安全性の向上、及び作業効率の向上を実現すること
ができる。また、本発明における供給制御手段又は供給
排出制御手段に、記憶装置を採用することにより、従来
から煩雑であった濃縮作業の工程管理等を容易に行なう
ことができ、例えば、濃縮作業によって製造された製品
における品質管理を容易に行なうことができ、得られる
製品の高品質化を実現することができ、より確実な品質
保証をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の自動濃縮装置の一実施例を示
す概略図である。
【図2】図2は、本発明の自動濃縮装置の他の一実施例
を示す概略図である。
【図3】図3は、本発明の自動濃縮装置に採用すること
ができる排出制御手段の一実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
1・・・自動濃縮装置、2・・・ロードセル、3・・・
丸底フラスコ、4・・・濃縮液供給配管、4a・・・上
流側配管、4b・・・下流側配管、5・・・電磁開閉
弁、6・・・配管内空検知器、7・・・供給制御手段、
8・・・ウォーターバス、9・・・支持具、10・・・
自動濃縮装置、11・・・回収用丸底フラスコ、12・
・・液量感知器、13・・・溶媒廃棄手段、13a・・
・排出ポンプ、13b・・・排出管、14・・・供給排
出制御手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒浴、この熱媒浴に浸漬されて回転す
    ることにより、その内部に装填された被濃縮液中の溶媒
    を蒸発させて、前記被濃縮液を濃縮する容器、及びこの
    容器を前記熱媒浴における所定の位置に配置可能な支持
    具の総重量を測定してその測定値を示す測定値信号を出
    力する重量測定手段と、 前記容器内に被濃縮液を供給する被濃縮液供給手段と、 前記容器内に供給される被濃縮液の供給量を調節する供
    給量調節手段と、 前記被濃縮液供給手段から前記容器への被濃縮液の供給
    状態を監視する監視手段と、 前記監視手段から出力される監視信号と前記重量測定手
    段から出力される測定値信号とを入力し、前記容器内の
    被濃縮液の重量が所定の範囲を外れるときには、前記容
    器内の被濃縮液の重量が所定の範囲内になるように、被
    濃縮液の供給量を調節する供給量制御信号を前記供給量
    調節手段に出力し、前記被濃縮液供給手段からの被濃縮
    液の供給状態が異常であるときには、前記被濃縮液供給
    手段から前記容器内への被濃縮液の供給を停止する異常
    供給停止信号を出力する供給制御手段とを有してなるこ
    とを特徴とする自動濃縮装置。
  2. 【請求項2】 熱媒浴、この熱媒浴に浸漬されて回転す
    ることにより、その内部に装填された被濃縮液中の溶媒
    を蒸発させて、前記被濃縮液を濃縮する容器、及びこの
    容器を前記熱媒浴における所定の位置に配置可能な支持
    具の総重量を測定してその測定値を示す測定値信号を出
    力する重量測定手段と、 前記容器内に被濃縮液を供給する被濃縮液供給手段と、 前記容器内に供給される被濃縮液の供給量を調節する供
    給量調節手段と、 前記被濃縮液供給手段から前記容器への被濃縮液の供給
    状態を監視する監視手段と、 前記容器内の被濃縮液から蒸発した溶媒を凝結すること
    により回収される回収溶媒を収容する回収容器と、 この回収容器内の回収溶媒が所定の量に達することを検
    出する回収溶媒量検出手段と、 前記回収容器内の回収溶媒を排出する溶媒排出手段と、 前記監視手段から出力される監視信号と前記重量測定手
    段から出力される測定値信号とを入力し、前記容器内の
    被濃縮液の重量が所定の範囲を外れるときには、前記容
    器内の被濃縮液の重量が所定の範囲内になるように、被
    濃縮液の供給量を調整する供給量制御信号を前記供給量
    調節手段に出力し、前記被濃縮液供給手段からの被濃縮
    液の供給状態が異常であるときには、前記被濃縮液供給
    手段から前記容器内への被濃縮液の供給を停止する異常
    供給停止信号を出力し、 前記回収溶媒量検出手段から出力されるところの、回収
    容器内の回収溶媒量が所定量に達したことを示す検知信
    号を入力して、前記回収溶媒を前記回収容器外に排出す
    るように前記溶媒排出手段を駆動する駆動信号を出力す
    る供給排出制御手段とを有してなることを特徴とする自
    動濃縮装置。
  3. 【請求項3】 前記重量測定手段がロードセルであり、
    前記被濃縮液供給手段が前記容器内に被濃縮液を供給す
    る配管を含み、前記供給量調節手段が前記配管に設けら
    れた開閉弁であり、前記監視手段が光電変換素子を備え
    てなる配管内空検知器を有してなる前記請求項1又は2
    に記載の自動濃縮装置。
  4. 【請求項4】 前記回収溶媒量検出手段が前記回収容器
    内における回収溶媒が所定量に達したことを感知して液
    量感知信号を出力する液量感知センサを備え、前記溶媒
    排出手段が前記回収溶媒を所定の廃棄先に送液する排出
    ポンプを備えてなる前記請求項2に記載の自動濃縮装
    置。
JP32286897A 1997-11-25 1997-11-25 自動濃縮装置 Abandoned JPH11156101A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8905266B2 (en) 2004-06-23 2014-12-09 Ecolab Inc. Method for multiple dosage of liquid products, dosing apparatus and dosing system
US9051163B2 (en) 2009-10-06 2015-06-09 Ecolab Inc. Automatic calibration of chemical product dispense systems
US9102509B2 (en) 2009-09-25 2015-08-11 Ecolab Inc. Make-up dispense in a mass based dispensing system
US9376306B2 (en) 2003-05-12 2016-06-28 Ecolab Inc. Methods of dispensing

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