JPH11155780A - 掃除機用床ノズルの回転ロータとその製造方法 - Google Patents
掃除機用床ノズルの回転ロータとその製造方法Info
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- JPH11155780A JPH11155780A JP32837597A JP32837597A JPH11155780A JP H11155780 A JPH11155780 A JP H11155780A JP 32837597 A JP32837597 A JP 32837597A JP 32837597 A JP32837597 A JP 32837597A JP H11155780 A JPH11155780 A JP H11155780A
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- floor nozzle
- synthetic resin
- vacuum cleaner
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Abstract
(57)【要約】
【課題】掃除機の床ノズル内に回転駆動可能に装着され
る従来の回転ロータは、中心軸となるシャフトの周囲
に、ブレード差込み用の嵌合溝を螺旋状に形成すること
が困難で、製造作業能率が悪く、製造コストの上昇を招
くと共に、必要な精度も得難いという問題点があった。
本発明は、上記の問題点の改善を課題とする。 【解決手段】周囲に螺旋状の嵌合溝２ａが設けられた長
軸状の外形を呈するように合成樹脂を押し出すと共に、
その内部に繊維や金属などの線材４、あるいは金属の管
体を埋設し、回転ロータ１の中心軸となるシャフト２を
形成した。そして、このシャフト２の周囲の嵌合溝２ａ
にブレード３を差し込むことにより、掃除機の床ノズル
内に回転駆動可能に装着される回転ロータ１が、組み立
てられるようにした。
る従来の回転ロータは、中心軸となるシャフトの周囲
に、ブレード差込み用の嵌合溝を螺旋状に形成すること
が困難で、製造作業能率が悪く、製造コストの上昇を招
くと共に、必要な精度も得難いという問題点があった。
本発明は、上記の問題点の改善を課題とする。 【解決手段】周囲に螺旋状の嵌合溝２ａが設けられた長
軸状の外形を呈するように合成樹脂を押し出すと共に、
その内部に繊維や金属などの線材４、あるいは金属の管
体を埋設し、回転ロータ１の中心軸となるシャフト２を
形成した。そして、このシャフト２の周囲の嵌合溝２ａ
にブレード３を差し込むことにより、掃除機の床ノズル
内に回転駆動可能に装着される回転ロータ１が、組み立
てられるようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、掃除機の吸込先端
具である床ノズルに装着され、回転駆動されることによ
り、畳やカーペットなどから塵埃を掻き出す働きをなす
螺旋状のブレードを備えた回転ロータと、この回転ロー
タを製造する方法に関する。
具である床ノズルに装着され、回転駆動されることによ
り、畳やカーペットなどから塵埃を掻き出す働きをなす
螺旋状のブレードを備えた回転ロータと、この回転ロー
タを製造する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般にこの種の回転ロータは、回転軸と
なるシャフトと、このシャフトに取り付けられる細長片
状の可撓性を有するブレードとからなり、シャフトの周
囲に螺旋状に設けられた嵌合溝に、ブレードの下端に設
けられた嵌合凸部を嵌め込むことにより、シャフトにブ
レードを取り付けるようになっていた。
なるシャフトと、このシャフトに取り付けられる細長片
状の可撓性を有するブレードとからなり、シャフトの周
囲に螺旋状に設けられた嵌合溝に、ブレードの下端に設
けられた嵌合凸部を嵌め込むことにより、シャフトにブ
レードを取り付けるようになっていた。
【０００３】ここにおいて、従来、シャフトは、上記の
形状に硬質の合成樹脂、あるいはアルミニウムなどの軽
金属を押し出すことにより形成されていた。
形状に硬質の合成樹脂、あるいはアルミニウムなどの軽
金属を押し出すことにより形成されていた。
【０００４】しかしながら通常の押出成形で、回転軸と
なるシャフトの周囲に、所定の断面形状を有する嵌合溝
を螺旋状に形成することは、熱歪みの影響などもあり相
当に難しく、回転軸として必要な寸法精度が出難いとい
う問題点があった。
なるシャフトの周囲に、所定の断面形状を有する嵌合溝
を螺旋状に形成することは、熱歪みの影響などもあり相
当に難しく、回転軸として必要な寸法精度が出難いとい
う問題点があった。
【０００５】また、この点を改善したものとしては、特
開平８−５１１号に示されるように、金属製の直棒条体
の長手方向に予め直線状に溝を形成しておき、この直棒
条体を前記溝が螺旋状になるように後から捩るようにし
たものがあった。
開平８−５１１号に示されるように、金属製の直棒条体
の長手方向に予め直線状に溝を形成しておき、この直棒
条体を前記溝が螺旋状になるように後から捩るようにし
たものがあった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の掃除機
用床ノズルの回転ロータは、何れも回転軸となるシャフ
トの寸法精度が低く、回転時に軸ぶれを生じて、振動や
騒音を発生し、故障の原因になると共に、吸込効率低下
の原因にもなるという問題点があった。
用床ノズルの回転ロータは、何れも回転軸となるシャフ
トの寸法精度が低く、回転時に軸ぶれを生じて、振動や
騒音を発生し、故障の原因になると共に、吸込効率低下
の原因にもなるという問題点があった。
【０００７】また、その製造方法において、押出成形に
よるシャフトの形成では、寸法精度が出難く、生産性を
向上させると、歩留りが低下し、反対に歩留りを向上さ
せると、生産性が低下するという問題点が有り、いずれ
にしても製造コストを削減する余地はなかった。
よるシャフトの形成では、寸法精度が出難く、生産性を
向上させると、歩留りが低下し、反対に歩留りを向上さ
せると、生産性が低下するという問題点が有り、いずれ
にしても製造コストを削減する余地はなかった。
【０００８】また、金属直棒条体に予め直線状に溝を形
成しておき、これを後から捩じって溝を螺旋状にする場
合も、専用の治具を用いて軸が偏心しないように、かつ
軸線方向に均等に捩じらなくてはならず、加工が困難で
あるばかりか、加工工程数も多く、生産能率が悪いとい
う問題点があった。
成しておき、これを後から捩じって溝を螺旋状にする場
合も、専用の治具を用いて軸が偏心しないように、かつ
軸線方向に均等に捩じらなくてはならず、加工が困難で
あるばかりか、加工工程数も多く、生産能率が悪いとい
う問題点があった。
【０００９】本発明は、上記従来の掃除機用床ノズルの
回転ロータや、その製造方法が有していた問題点の解決
を課題とする。
回転ロータや、その製造方法が有していた問題点の解決
を課題とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のうち、請求項１記載の発明は、掃除機の
吸込先端具である床ノズルに、回転駆動可能に装着され
る掃除機用床ノズルの回転ロータにおいて、この回転ロ
ータを、軸線方向に繊維や金属などの線材を埋設し、周
囲に嵌合溝を螺旋状に設けた合成樹脂製のシャフトと、
下端に前記嵌合溝に嵌まり込む嵌合凸部を設けた細長片
状の可撓性を有するブレードとで構成したことを特徴と
する。
めに、本発明のうち、請求項１記載の発明は、掃除機の
吸込先端具である床ノズルに、回転駆動可能に装着され
る掃除機用床ノズルの回転ロータにおいて、この回転ロ
ータを、軸線方向に繊維や金属などの線材を埋設し、周
囲に嵌合溝を螺旋状に設けた合成樹脂製のシャフトと、
下端に前記嵌合溝に嵌まり込む嵌合凸部を設けた細長片
状の可撓性を有するブレードとで構成したことを特徴と
する。
【００１１】請求項２記載の発明は、掃除機の吸込先端
具である床ノズルに、回転駆動可能に装着される掃除機
用床ノズルの回転ロータにおいて、この回転ロータを、
中心部に金属製の管体を埋設し、周囲に嵌合溝を螺旋状
に設けた合成樹脂製のシャフトと、下端に前記嵌合溝に
嵌まり込む嵌合凸部を設けた細長片状の可撓性を有する
ブレードとで構成したことを特徴とする。
具である床ノズルに、回転駆動可能に装着される掃除機
用床ノズルの回転ロータにおいて、この回転ロータを、
中心部に金属製の管体を埋設し、周囲に嵌合溝を螺旋状
に設けた合成樹脂製のシャフトと、下端に前記嵌合溝に
嵌まり込む嵌合凸部を設けた細長片状の可撓性を有する
ブレードとで構成したことを特徴とする。
【００１２】請求項３記載の発明は、半溶融状態の合成
樹脂が通過するサイジングプレートを回転駆動すること
により、押出成形で、周囲に螺旋状の嵌合溝を有する合
成樹脂製のシャフトを形成し、前記嵌合溝にブレードを
差し込むことにより、掃除機の床ノズルに装着される回
転ロータを製造するようにしたことを特徴とする掃除機
用床ノズルの回転ロータの製造方法である。
樹脂が通過するサイジングプレートを回転駆動すること
により、押出成形で、周囲に螺旋状の嵌合溝を有する合
成樹脂製のシャフトを形成し、前記嵌合溝にブレードを
差し込むことにより、掃除機の床ノズルに装着される回
転ロータを製造するようにしたことを特徴とする掃除機
用床ノズルの回転ロータの製造方法である。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形
態に基づき詳細に説明する。
態に基づき詳細に説明する。
【００１４】図４は、本発明に係る回転ロータ１の斜視
図である。図示したように、この回転ロータ１は、回転
軸となるシャフト２の外周に、四枚のブレード３を螺旋
状に設けたものである。
図である。図示したように、この回転ロータ１は、回転
軸となるシャフト２の外周に、四枚のブレード３を螺旋
状に設けたものである。
【００１５】シャフト２は、図１の斜視図並びに図２の
拡大断面図に示すように、その外周の対称位置に、下端
が幅広となった蟻溝状の嵌合溝２ａを、軸線方向に沿っ
て螺旋状に設けたものである。
拡大断面図に示すように、その外周の対称位置に、下端
が幅広となった蟻溝状の嵌合溝２ａを、軸線方向に沿っ
て螺旋状に設けたものである。
【００１６】ブレード３は、可撓性を有するゴムや合成
樹脂で形成された細長片状のものであり、その下端に
は、図３に示すように、蟻ほぞ状の幅広の嵌合凸部３ａ
を設けている。この嵌合凸部３ａは、上記嵌合溝２ａに
嵌入可能なように、その断面が嵌合溝２ａと同形状に形
成されている。従って、シャフト２の左右いずれかの端
部から、その表面に形成された嵌合溝２ａに、ブレード
３の下端の嵌合凸部３ａを差し込めば、ブレード３は、
この嵌合溝２ａに沿って案内され、シャフト２の外周に
螺旋状に取り付けられることとなる。
樹脂で形成された細長片状のものであり、その下端に
は、図３に示すように、蟻ほぞ状の幅広の嵌合凸部３ａ
を設けている。この嵌合凸部３ａは、上記嵌合溝２ａに
嵌入可能なように、その断面が嵌合溝２ａと同形状に形
成されている。従って、シャフト２の左右いずれかの端
部から、その表面に形成された嵌合溝２ａに、ブレード
３の下端の嵌合凸部３ａを差し込めば、ブレード３は、
この嵌合溝２ａに沿って案内され、シャフト２の外周に
螺旋状に取り付けられることとなる。
【００１７】ここにおいて本発明では、シャフト２を上
記の形状に合成樹脂で成形すると共に、その内部に繊維
や金属などの線材４を埋設している。従って、合成樹脂
のみで成形されたものに比し、強度が高く、折損事故が
生じ難くなると共に、熱による伸縮や変形が生じ難く、
温度差に起因する回転バランスの崩れも生じ難い。さら
にその成形に際しても、埋設された線材４が、熱歪みに
起因する合成樹脂の変形を阻止するように作用するの
で、成形時の形状が高い精度で維持され、回転バランス
の良いシャフト２が製造できるものである。
記の形状に合成樹脂で成形すると共に、その内部に繊維
や金属などの線材４を埋設している。従って、合成樹脂
のみで成形されたものに比し、強度が高く、折損事故が
生じ難くなると共に、熱による伸縮や変形が生じ難く、
温度差に起因する回転バランスの崩れも生じ難い。さら
にその成形に際しても、埋設された線材４が、熱歪みに
起因する合成樹脂の変形を阻止するように作用するの
で、成形時の形状が高い精度で維持され、回転バランス
の良いシャフト２が製造できるものである。
【００１８】図７は、上記シャフト２の製造工程を示し
た概念図である。図示したように本発明方法におけるシ
ャフト２の製造工程では、合成樹脂成形品の概略断面形
状を形造るダイ３０の一側に押出機２０を設け、ダイ３
０の側方から溶融状態の合成樹脂を供給するようにして
いる。一方、このダイ３０の前方（図７において右方）
からは、埋設される繊維や金属などの線材４（例えば、
化繊や合繊の紐状のものや、ワイヤーロープや番線な
ど）を供給するようにしている。そして、線材４が埋設
された半溶融状態の合成樹脂は、ダイ３０の後方（図７
において左方）に設けられた水槽４０を通過して冷却さ
れ、断面形状が同一の長尺の合成樹脂成形品Ａを、連続
して形成するようにしている。このようにして成形され
た合成樹脂成形品Ａを所望の長さに切断し、回転ロータ
１を構成するシャフト２が形成される。
た概念図である。図示したように本発明方法におけるシ
ャフト２の製造工程では、合成樹脂成形品の概略断面形
状を形造るダイ３０の一側に押出機２０を設け、ダイ３
０の側方から溶融状態の合成樹脂を供給するようにして
いる。一方、このダイ３０の前方（図７において右方）
からは、埋設される繊維や金属などの線材４（例えば、
化繊や合繊の紐状のものや、ワイヤーロープや番線な
ど）を供給するようにしている。そして、線材４が埋設
された半溶融状態の合成樹脂は、ダイ３０の後方（図７
において左方）に設けられた水槽４０を通過して冷却さ
れ、断面形状が同一の長尺の合成樹脂成形品Ａを、連続
して形成するようにしている。このようにして成形され
た合成樹脂成形品Ａを所望の長さに切断し、回転ロータ
１を構成するシャフト２が形成される。
【００１９】なお、図７において符号５０は、水槽４０
の後方（図７において左方）に設けられ、成形された合
成樹脂製品Ａを引き取る引取機を示す。
の後方（図７において左方）に設けられ、成形された合
成樹脂製品Ａを引き取る引取機を示す。
【００２０】図８は、上述した水槽４０の簡略断面図で
ある。図示したように、この水槽４０は、隔壁４０ａ，
４０ｂにより内部が複数に分割されている。そして、こ
の隔壁４０ａ，４０ｂ並びに水槽４０の両側壁４０ｃ，
４０ｄには、同高位置に通孔が形成され、各通孔には、
環状の歯車７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄと一体的に連結され
たサイジングプレート６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄが、それ
ぞれベアリング４４，４５，４６，４７を介して回動自
在に取り付けられている。また、この歯車７ａ，７ｂ，
７ｃ，７ｄやサイジングプレート６ａ，６ｂ，６ｃ，６
ｄの下方の水槽底面４０ｅ寄りには、水槽４０の一方の
側壁４０ｄから他方の側壁４０ｃに向かって一本の駆動
軸８が隔壁４０ａ，４０ｂを貫通して設けられている。
この駆動軸８には、複数の歯車８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄ
が固定されており、各歯車８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄは、
上記サイジングプレート６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄに連結
された各歯車７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄと噛み合ってい
る。従って、図示しない駆動源で駆動軸８を回転させる
と、歯車８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄと、それぞれ歯車７
ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄを介して連結された各サイジング
プレート６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄは、同期して同方向に
回転駆動されるようになっている。なお、隔壁４０ａ，
４０ｂで仕切られた各水槽４１，４２，４３内の水温
は、図中右方から左方に向かって順次低温となるように
温度制御されている。
ある。図示したように、この水槽４０は、隔壁４０ａ，
４０ｂにより内部が複数に分割されている。そして、こ
の隔壁４０ａ，４０ｂ並びに水槽４０の両側壁４０ｃ，
４０ｄには、同高位置に通孔が形成され、各通孔には、
環状の歯車７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄと一体的に連結され
たサイジングプレート６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄが、それ
ぞれベアリング４４，４５，４６，４７を介して回動自
在に取り付けられている。また、この歯車７ａ，７ｂ，
７ｃ，７ｄやサイジングプレート６ａ，６ｂ，６ｃ，６
ｄの下方の水槽底面４０ｅ寄りには、水槽４０の一方の
側壁４０ｄから他方の側壁４０ｃに向かって一本の駆動
軸８が隔壁４０ａ，４０ｂを貫通して設けられている。
この駆動軸８には、複数の歯車８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄ
が固定されており、各歯車８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄは、
上記サイジングプレート６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄに連結
された各歯車７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄと噛み合ってい
る。従って、図示しない駆動源で駆動軸８を回転させる
と、歯車８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄと、それぞれ歯車７
ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄを介して連結された各サイジング
プレート６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄは、同期して同方向に
回転駆動されるようになっている。なお、隔壁４０ａ，
４０ｂで仕切られた各水槽４１，４２，４３内の水温
は、図中右方から左方に向かって順次低温となるように
温度制御されている。
【００２１】次に、この水槽４０の働きについて述べる
と、まずダイ３０から押し出された合成樹脂は、一方の
サイジングプレート６ａから水槽４０内に送り込まれ、
ここである程度その外形が絞り込まれる。次いで隣接し
た隔壁４０ａに取り付けられたサイジングプレート６ｂ
を通過する際にさらにその外形が絞り込まれ、このよう
にして各サイジングプレート６ｃ，６ｄを通過する間に
徐々にその外形が絞り込まれて、所望の形状に成形され
た状態で水槽４０の他方側（図８にいて左方）から引き
出されるものである。この時、水槽４０内の水温は図中
右方から左方に向かって漸次低下するように制御されて
いるので、上記成形に伴って合成樹脂は徐々に冷却さ
れ、最終的に成形された形状で固化するものである。
と、まずダイ３０から押し出された合成樹脂は、一方の
サイジングプレート６ａから水槽４０内に送り込まれ、
ここである程度その外形が絞り込まれる。次いで隣接し
た隔壁４０ａに取り付けられたサイジングプレート６ｂ
を通過する際にさらにその外形が絞り込まれ、このよう
にして各サイジングプレート６ｃ，６ｄを通過する間に
徐々にその外形が絞り込まれて、所望の形状に成形され
た状態で水槽４０の他方側（図８にいて左方）から引き
出されるものである。この時、水槽４０内の水温は図中
右方から左方に向かって漸次低下するように制御されて
いるので、上記成形に伴って合成樹脂は徐々に冷却さ
れ、最終的に成形された形状で固化するものである。
【００２２】この時、上記各サイジングプレート６ａ，
６ｂ，６ｃ，６ｄは、上述したように同期して回転駆動
されており、ダイ３０から周囲に複数の凹部を有する環
状の断面形状で押し出された合成樹脂は、回転しつつそ
の成形が行われ、上記凹部は合成樹脂成形品Ａの周囲に
螺旋状に設けられた嵌合溝２ａとなるものである。
６ｂ，６ｃ，６ｄは、上述したように同期して回転駆動
されており、ダイ３０から周囲に複数の凹部を有する環
状の断面形状で押し出された合成樹脂は、回転しつつそ
の成形が行われ、上記凹部は合成樹脂成形品Ａの周囲に
螺旋状に設けられた嵌合溝２ａとなるものである。
【００２３】このようにして周囲に螺旋状の嵌合溝２ａ
を有する合成樹脂成形品Ａが連続して製造されるので、
これを適宜寸法で切断することにより、シャフト２が形
成され、このシャフト２に上述したようにブレード３を
嵌着することにより、本発明の掃除機用床ノズルの回転
ロータ１が製造される。
を有する合成樹脂成形品Ａが連続して製造されるので、
これを適宜寸法で切断することにより、シャフト２が形
成され、このシャフト２に上述したようにブレード３を
嵌着することにより、本発明の掃除機用床ノズルの回転
ロータ１が製造される。
【００２４】このようにして製造された回転ロータ１
は、図５に示すように掃除機の吸込先端具である床ノズ
ル５の内部に、両端で回転可能に支持され、取り付けら
れる。そして、掃除機の使用時に、この回転ロータ１を
駆動ベルト１０を介して連結されたモータ９で回転駆動
することにより、図６に示すように、床ノズル５の吸込
口５ａの下方に突出し、床面に接したブレード３を駆動
し、このブレード３でたたみや絨毯などの表面に紛れ込
んでいる塵埃を掻き出す働きをなすものである。この掻
き出された塵埃は、掃除機の吸引力により、吸い込みホ
ース１１を介して掃除機の本体（図示せず）側に吸い取
られる。
は、図５に示すように掃除機の吸込先端具である床ノズ
ル５の内部に、両端で回転可能に支持され、取り付けら
れる。そして、掃除機の使用時に、この回転ロータ１を
駆動ベルト１０を介して連結されたモータ９で回転駆動
することにより、図６に示すように、床ノズル５の吸込
口５ａの下方に突出し、床面に接したブレード３を駆動
し、このブレード３でたたみや絨毯などの表面に紛れ込
んでいる塵埃を掻き出す働きをなすものである。この掻
き出された塵埃は、掃除機の吸引力により、吸い込みホ
ース１１を介して掃除機の本体（図示せず）側に吸い取
られる。
【００２５】以上のようにして本発明の掃除機用床ノズ
ルの回転ロータ１は、製造され、使用されるものであ
る。
ルの回転ロータ１は、製造され、使用されるものであ
る。
【００２６】図９は、本発明の回転ロータを構成するシ
ャフト１２の他の実施形態を示した断面図である。この
例では、シャフト１２となる合成樹脂中に埋設する部材
として、上記の線材４に代え、アルミパイプなどの金属
製の管体１４を用いている。この場合も、その製造方法
は、上述したものと全く同様であり、成形用のダイ３０
に溶融した合成樹脂と共に管体１４を送り込み、水槽４
０中のサイジングプレート６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄでそ
の外形を整えつつ冷却する押出成形法により、連続して
製造されるものである。
ャフト１２の他の実施形態を示した断面図である。この
例では、シャフト１２となる合成樹脂中に埋設する部材
として、上記の線材４に代え、アルミパイプなどの金属
製の管体１４を用いている。この場合も、その製造方法
は、上述したものと全く同様であり、成形用のダイ３０
に溶融した合成樹脂と共に管体１４を送り込み、水槽４
０中のサイジングプレート６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄでそ
の外形を整えつつ冷却する押出成形法により、連続して
製造されるものである。
【００２７】なお、上記では、床ノズル５内に設けたモ
ータ１７で回転ロータ１を駆動するようにした例を示し
たが、本発明の回転ロータ１は、床ノズル５内に回転駆
動可能に装着されれば良く、例えば、その一側にファン
を設け、掃除機作動時の負圧で同時に回転駆動されるよ
うにしても良い。
ータ１７で回転ロータ１を駆動するようにした例を示し
たが、本発明の回転ロータ１は、床ノズル５内に回転駆
動可能に装着されれば良く、例えば、その一側にファン
を設け、掃除機作動時の負圧で同時に回転駆動されるよ
うにしても良い。
【００２８】又、図示した例では、四枚のブレード３を
備えた回転ロータ１を示したが、ブレード３はシャフト
２の回転バランスを崩さないように、その周囲に螺旋状
に取り付けられれば良く、シャフト２に取り付けられる
ブレード３の枚数は任意である。
備えた回転ロータ１を示したが、ブレード３はシャフト
２の回転バランスを崩さないように、その周囲に螺旋状
に取り付けられれば良く、シャフト２に取り付けられる
ブレード３の枚数は任意である。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、請
求項１記載の発明は、掃除機用床ノズルの回転ロータの
中心軸となるシャフトを、軸線方向に繊維や金属などの
線材を埋設した合成樹脂で形成したので、成形が容易で
あるにもかかわらず、従来の合成樹脂のシャフトに比
し、強度が高く、また、熱による歪みや変形が生じ難く
なる。よって、回転ぶれを生じない高い加工精度の回転
ロータをコスト低廉に提供できるという効果がある。
求項１記載の発明は、掃除機用床ノズルの回転ロータの
中心軸となるシャフトを、軸線方向に繊維や金属などの
線材を埋設した合成樹脂で形成したので、成形が容易で
あるにもかかわらず、従来の合成樹脂のシャフトに比
し、強度が高く、また、熱による歪みや変形が生じ難く
なる。よって、回転ぶれを生じない高い加工精度の回転
ロータをコスト低廉に提供できるという効果がある。
【００３０】請求項２記載の発明は、回転ロータの中心
軸となるシャフトを合成樹脂で成形すると共に、その中
心に金属製の管体を埋設することにより、このシャフト
を用いた回転ロータの特に捩じり方向の変形が効果的に
阻止されることとなり、上記請求項１記載の発明の効果
に加えて一層の強度の向上が図られることとなる。ま
た、シャフトの中心に位置した管体を、回転ロータの支
持軸の取り付けに利用することもでき、このようにすれ
ば、回転ロータの所定位置への装着が容易かつ正確にな
されるという効果も得られる。
軸となるシャフトを合成樹脂で成形すると共に、その中
心に金属製の管体を埋設することにより、このシャフト
を用いた回転ロータの特に捩じり方向の変形が効果的に
阻止されることとなり、上記請求項１記載の発明の効果
に加えて一層の強度の向上が図られることとなる。ま
た、シャフトの中心に位置した管体を、回転ロータの支
持軸の取り付けに利用することもでき、このようにすれ
ば、回転ロータの所定位置への装着が容易かつ正確にな
されるという効果も得られる。
【００３１】請求項３記載の発明は、合成樹脂の押出成
形に用いられるダイ並びにサイジングプレートを同期し
て回転駆動し、押し出された合成樹脂成形品の周囲に螺
旋状の嵌合溝を連続して形成することにより、回転ロー
タの中心軸となるシャフトを連続して精度良く、かつ能
率的に製造できるという効果がある。また、この成形法
によれば、押し出された合成樹脂成形品を切断すること
により、所望の長さのシャフトを得ることができ、一台
の製造装置で各種長さの回転ロータの製造に対応でき、
設備投資費が削減され、ひいては回転ロータの製造コス
トが削減されるという効果もある。
形に用いられるダイ並びにサイジングプレートを同期し
て回転駆動し、押し出された合成樹脂成形品の周囲に螺
旋状の嵌合溝を連続して形成することにより、回転ロー
タの中心軸となるシャフトを連続して精度良く、かつ能
率的に製造できるという効果がある。また、この成形法
によれば、押し出された合成樹脂成形品を切断すること
により、所望の長さのシャフトを得ることができ、一台
の製造装置で各種長さの回転ロータの製造に対応でき、
設備投資費が削減され、ひいては回転ロータの製造コス
トが削減されるという効果もある。
【図１】本発明に係る回転ロータの中心軸となるシャフ
トの実施形態を示した斜視図である。
トの実施形態を示した斜視図である。
【図２】図１に示したシャフトの拡大断面図である。
【図３】ブレードの斜視図である。
【図４】本発明の回転ロータの実施形態を示した斜視図
である。
である。
【図５】回転ロータの装着状態を示した床ノズルの裏面
側分解斜視図である。
側分解斜視図である。
【図６】回転ロータの装着状態を示した床ノズルの簡略
断面図である。
断面図である。
【図７】シャフトの製造工程を示した概念図である。
【図８】本発明の製造方法に用いられる水槽の断面図で
ある。
ある。
【図９】回転ロータの他の実施形態に用いられるシャフ
トの拡大断面図である。
トの拡大断面図である。
１ 回転ロータ ２，１２ シャフト ２ａ，１２ａ 嵌合溝 ３ ブレード ３ａ 嵌合凸部 ４ 線材 ５ 床ノズル ６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ サイジングプレート ７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ 環状の歯車 ８ 駆動軸 ８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄ 歯車 ９ モータ １０ 駆動ベルト １１ 吸込ホース １４ 管体 ２０ 押出機 ３０ ダイ ４０（４１，４２，４３） 水槽 ４０ａ，４０ｂ，４０ｃ，４０ｄ 隔壁 ４４，４５，４６，４７ ベアリング ５０ 引取機
Claims (3)
- 【請求項１】 掃除機の吸込先端具である床ノズルに、
回転駆動可能に装着される掃除機用床ノズルの回転ロー
タにおいて、 上記回転ロータは、軸線方向に繊維や金属などの線材が
埋設され、周囲に嵌合溝が螺旋状に設けられた合成樹脂
製のシャフトと、下端に前記嵌合溝に嵌まり込む嵌合凸
部が設けられた細長片状の可撓性を有するブレードとで
構成されたことを特徴とする掃除機用床ノズルの回転ロ
ータ。 - 【請求項２】 掃除機の吸込先端具である床ノズルに、
回転駆動可能に装着される掃除機用床ノズルの回転ロー
タにおいて、 上記回転ロータは、中心部に金属製の管体が埋設され、
周囲に嵌合溝が螺旋状に設けられた合成樹脂製のシャフ
トと、下端に前記嵌合溝に嵌まり込む嵌合凸部が設けら
れた細長片状の可撓性を有するブレードとで構成された
ことを特徴とする掃除機用床ノズルの回転ロータ。 - 【請求項３】 半溶融状態の合成樹脂が通過するサイジ
ングプレートを回転駆動することにより、押出成形で、
周囲に螺旋状の嵌合溝を有する合成樹脂製のシャフトを
形成し、前記嵌合溝にブレードを差し込むことにより、
掃除機の床ノズルに装着される回転ロータが製造される
ようにしたことを特徴とする掃除機用床ノズルの回転ロ
ータの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32837597A JPH11155780A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 掃除機用床ノズルの回転ロータとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32837597A JPH11155780A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 掃除機用床ノズルの回転ロータとその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11155780A true JPH11155780A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18209555
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32837597A Pending JPH11155780A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 掃除機用床ノズルの回転ロータとその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11155780A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004047605A1 (ja) | 2002-11-22 | 2004-06-10 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | 回転清掃体、電気掃除機の吸込口体および回転清掃体の製造方法 |
| US20160118777A1 (en) * | 2014-10-24 | 2016-04-28 | General Electric Company | Method for routing wire bundles from a rotor shaft of a turbomachine |
| JP2017023225A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | 日立アプライアンス株式会社 | 回転ブラシを備えた吸込具及びこれを備えた電気掃除機 |
-
1997
- 1997-11-28 JP JP32837597A patent/JPH11155780A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004047605A1 (ja) | 2002-11-22 | 2004-06-10 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | 回転清掃体、電気掃除機の吸込口体および回転清掃体の製造方法 |
| US7159276B2 (en) | 2002-11-22 | 2007-01-09 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Rotary cleaning body, suction port body of vacuum cleaner, and production method of rotary cleaning body |
| CN100340202C (zh) * | 2002-11-22 | 2007-10-03 | 东芝泰格有限公司 | 旋转清洁体、电动吸尘器的吸入口部分和旋转清洁体的制造方法 |
| US20160118777A1 (en) * | 2014-10-24 | 2016-04-28 | General Electric Company | Method for routing wire bundles from a rotor shaft of a turbomachine |
| US9698579B2 (en) * | 2014-10-24 | 2017-07-04 | General Electric Company | Method for routing wire bundles from a rotor shaft of a turbomachine |
| JP2017023225A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | 日立アプライアンス株式会社 | 回転ブラシを備えた吸込具及びこれを備えた電気掃除機 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
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